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JP2005153398A - 真偽判別可能な印刷物 - Google Patents

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JP2005153398A
JP2005153398A JP2003397399A JP2003397399A JP2005153398A JP 2005153398 A JP2005153398 A JP 2005153398A JP 2003397399 A JP2003397399 A JP 2003397399A JP 2003397399 A JP2003397399 A JP 2003397399A JP 2005153398 A JP2005153398 A JP 2005153398A
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Futoshi Nishio
太 西尾
Makoto Saito
誠 齋藤
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Abstract

【課題】 本発明は、特に印刷物の下地の地紋模様等に適する真偽判別可能な印刷物に関するものである。
【解決手段】 基材(1)上に第1の領域(3)及び第2の領域(4)を有する印刷物において、複数の第1の画線(5)と、前記第1の画線(5)の間にそれぞれ配置された複数の第2の画線(6)とを備え、前記第1の領域(3)では、前記第1の画線(5)は所定の赤外線吸収特性を有するインキで印刷され、前記第2の領域(4)では、前記第1の領域(3)における前記第1の画線(5)とは異なる色相及び異なる赤外線吸収特性を有するインキで印刷され、前記第1の領域(3)及び前記第2の領域(4)における前記第2の画線(6)は、前記第2の領域(4)における前記第1の画線(5)とは異なる色相を有するインキで印刷されていることを特徴とする真偽判別可能な印刷物である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、商品券、カード等の偽造、複写を防止する必要性のある貴重印刷物に適用され、特に印刷物の下地の地紋模様等に適する真偽判別可能な印刷物に関するものである。
複数の画線によって形成される万線模様は、貴重印刷物の下地に形成されることが多く、万線模様を複雑な形状にすることによって、美術性に優れ、更に、複製しにくいことから偽造防止効果があることが知られている。また、基材にほぼ平坦なトーンを有する万線模様を設け、その万線模様の上に濃度の高いインキによる線画をオーバープリントした場合において、下地の万線模様はオーバープリントした線画全体のトーンを調整するために利用されている。
銀行券、株券、有価証券、通行券、商品券、カード等の貴重印刷物は、その性質上、偽造や改竄されないことが要求される。この防止策として、紫外線を照射時に可視光で発光する蛍光インキや、赤外線を吸収する材料を含有した赤外線吸収インキを用いることで、通常、可視光下では上記インキで印刷した領域は視認できず、紫外線や赤外線を照射することにより上記インキで印刷した領域が顕在化する技術が利用されている。
印刷領域が赤外吸収特性を有する印刷インキにより印刷された第1の印刷領域と、一般の印刷インキにより印刷された第2の印刷領域とから構成され、第1の印刷領域と第2の印刷領域の色調とが視覚的に判別困難である印刷物であり、第1の印刷領域の印刷インキが赤外吸収顔料を含有する印刷インキで印刷し、赤外線の反射により第1の印刷領域が顕像化することを特徴とした赤外吸収印刷物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−307996号公報参照(第1頁、第2図)
紫外線を照射して可視光で発光する蛍光インキを用いた偽造防止策として、可視光線以外の励起光を照射したときに可視光線を発光する1種または2種以上の蛍光インキで画像が印刷されており、励起光を照射したときに蛍光インキの発光によって肉眼で視認し得る印刷物であって、画像が形成される領域には蛍光インキが印刷されていない部分が設けられており、励起光を照射したときに該部分が黒色に見えることを特徴とする蛍光印刷物が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−287034号公報参照(第1頁)
更に、紫外線及び赤外線を照射することによりパターンが顕在化する偽造防止策として、紫外光の照射により励起されて可視光を発光する第一蛍光体と赤外光の照射により励起されて照射した上記赤外光とは波長の異なる赤外光を発する第二蛍光体を含有する情報パターンが、基材上に設けられていることを特徴とする情報担持シートが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平09−52479号公報参照(第1頁、第1図)
しかしながら、特開昭63−307996号、特開平10−287034号公報、特開平09−52479号公報に開示された技術は、単に隠し模様等の隠蔽性を要求される印刷物に適用されるもので、近年では、蛍光インキ、赤外吸収インキを入手することが容易であるため複製される虞がある。よって、ある領域内に複数の偽造防止要素を盛り込み、偽造を困難にする必要性がある。更に、上記記載の公報では、地紋模様等の下地の印刷には不向きであった。特開昭63−307996号公報は、第1の印刷領域の色調と第2の印刷領域の色調が視覚的に判別困難にする必要があるため、色合わせが必須であり、再現される色調に限りがあった。
本発明は前述した問題点を解決することを目的としたもので、特開昭63−307996号公報のように第1の印刷領域の色調と第2の印刷領域の色調を色合せすることなく、地紋等の下地の印刷に有効であり、ある領域内に複数の偽造防止要素を盛り込むことが可能であり、複数の画線により画像を構成し、通常可視光下では第1の領域と第2の領域が肉眼で区分けして視認しづらく、赤外反射装置、フィルタを重ねること、又は紫外線ランプによって潜像画像が視認される真偽判別可能な印刷物を見出した。
更に、複数の画線によって形成される万線模様によって構成されているため地紋模様等の下地の印刷に適用可能であり、色彩においても限定されることなく、本発明の印刷上に濃度の高いインキによる線画をオーバープリントした場合において、下地の本発明の画線が、基調色の画線として利用でき、オーバープリントした線画全体のトーンを調整することにも利用でき、用いるインキに機能性顔料を含有することによって複写防止、真偽判別効果が得られる印刷物を見出した。本発明は、上記記載の真偽判別可能な印刷物を提案するものである。
本発明は、基材上に第1の領域及び第2の領域を有する印刷物において、複数の第1の画線と、前記第1の画線の間にそれぞれ配置された複数の第2の画線とを備え、前記第1の領域では、前記第1の画線は所定の赤外線吸収特性を有するインキで印刷され、前記第2の領域では、前記第1の領域における前記第1の画線とは異なる色相及び異なる赤外線吸収特性を有するインキで印刷され、前記第1の領域及び前記第2の領域における前記第2の画線は、前記第2の領域における前記第1の画線とは異なる色相を有するインキで印刷されていることを特徴とする真偽判別可能な印刷物である。
また、本発明は、前記第1の領域の前記第1の画線は、無彩色のインキで印刷され、前記第2の領域における前記第1の画線は、有彩色のインキで印刷され、前記第1の領域及び前記第2の領域における前記第2の画線は、前記第2の領域における前記第1の画線に用いられている前記有彩色のインキと、補色関係の色相を有するインキによって印刷されたことを特徴とする請求項1記載の真偽判別可能な印刷物である。
また、本発明は、前記第1の領域と前記第2の領域の色差ΔEが3以下であることを特徴とする真偽判別可能な印刷物である。
また、本発明は、前記第2の領域における前記第1の画線が、紫外線を照射すると可視光で発光する蛍光顔料が含有されたインキで印刷されていることを特徴とする真偽判別可能な印刷物である。
また、本発明は、前記第1の画線の画線幅及び前記第2の画線の画線幅が、20μmから300μmであることを特徴とする真偽判別可能な印刷物である。
本発明は第1の領域の色調と第2の領域の色調を色合せすることなく、地紋等の下地の印刷に有効であり、ある領域内に複数の偽造防止要素を盛り込むことが可能であり、通常可視光下では第1の領域と第2の領域が肉眼で区分けして視認しづらく、赤外反射装置、フィルタを重ねること、又は紫外線ランプによって潜像画像が視認される真偽判別可能な印刷物である。よって、本発明は、銀行券、株券、有価証券、通行券、パスポート、商品券、カード等の偽造、複写を防止する必要性のある貴重印刷物に適用することが有効である。
更に、複数の画線によって形成される万線模様によって構成されているため地紋模様等の下地の印刷に適用可能であり、色彩においても限定されることなく、本発明の印刷上に濃度の高いインキによる線画をオーバープリントした場合において、下地の本発明の画線が、基調色の画線として利用でき、オーバープリントした線画全体のトーンを調整することにも利用でき、用いるインキに機能性顔料を含有することによって複写防止、真偽判別効果が得られる。
本発明の実施の形態による真偽判別可能な印刷物について図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は以下に述べる実施するための最良の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
図1に基材(1)に複数の第1の画線(5)からなる万線模様を示す。万線模様は第1の領域(3)と第2の領域(4)に区分けされている。第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)は、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)とは異なる色相及び赤外線吸収特性の異なるインキ(通常のインキで良い)で印刷される。図1では第1の領域はPを表し、第2の領域はPの背景部分を表す。図1に両者の境を点線で表す。図1では、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)は色相が異なっているため可視光下で、第1の領域(3)と第2の領域(4)が肉眼で区分けして視認される。
図2に本実施の形態による印刷物Pを示す。図1で示した、第1の領域(3)と第2の領域(4)が可視光下で肉眼で区分けして視認されにくくするために、複数の第1の画線(5)の画線間に近接して複数の第2の画線(6)を設ける。複数の第2の画線(6)は第1の領域(3)と第2の領域を可視光下で肉眼で区分けして視認されにくくするためのカモフラージュ画線の役割を果たす。詳細には、複数の第1の画線(5a)と複数の第1の画線(5b)を可視光下で肉眼で区分けして視認されにくくするためのカモフラージュ画線の役割を果たす。複数の第2の画線(6)は、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)の色相とは、異なる色相のインキで印刷する必要がある。
本発明の第1の画線(5)及び第2の画線(6)の形状、配置位置は図2に限定されることなく、図3に示すように第2の画線(6)は第1の画線(5)に対して隣接しても良い。ここで、上記記載の近接とは、第1の画線(5)と第2の画線(6)が互いに接することなく近くに形成されることであり、隣接とは、第1の画線(5)及び第2の画線(6)が互いに接していることを言う。
図2では、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)は、所定の赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)は、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)とは異なる色相及び赤外線吸収特性の異なるインキ(通常のインキで良い)で印刷しているが、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)は、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)とは異なる色相及び赤外線吸収特性の異なるインキ(通常のインキで良い)で印刷しても良い。また、図2では、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)の画線幅と第2の領域(4)内の第1の画線(5b)の画線幅の関係は、第1の画線(5a)の画線幅の方が第1の画線(5b)の画線幅より広くなっているが、第1の画線(5a)の画線幅と第1の画線(5b)の画線幅は同じにしても良く、第1の画線(5a)の画線幅は第1の画線(5b)の画線幅より狭くしても良い。
図2では、第1の画線(5)及び第2の画線(6)の画線の数が1:1の関係で形成しているが、本発明はこれに限定されることなく、第1の画線(5)及び第2の画線(6)の数が1:1〜1:3程度又は1:1〜3:1程度の関係で形成しても良い。つまり、第1の画線(5)の画線間に形成される第2の画線(6)の本数は複数本を形成することもでき、例えば、第2の画線(6)を第1の画線(5)の画線間T内に2本形成した例を図4(a)に示す。更に、第1の画線(5)と第2の画線(6)の数が2:1程度の関係で形成した例を図4(b)に示す。ただし、好ましくは第1の画線(5)と第2の画線(6)の画線の本数は1:1が好ましい。上記記載の画線間とは、図2乃至図4の他に図14に示すように複数の第1の画線(5a、5b)と複数の第2の画線(6a、6b)が交差した場合、第1の画線(P1)と第1の画線(P2)の画線間に第2の画線(Q)があると考える。図15(a)に示すように第1の画線(5a)と第1の画線(5b)は中心となる基本線(Z)を通っていても、図15(b)に示すように若干ずれていてもよい。同様に、図15(a)に示すように第2の画線(6a)と第2の画線(6b)は中心となる基本線(Z)を通っていても、図15(b)に示すように若干ずれていてもよい。更に、図16に示すように第1の領域(3)と第2の領域(4)の境である第1の画線(5a)と第1の画線(5b)の境界(F)と、第2の画線(6a)と第2の画線(6b)の境界(F)は図16(a)に示すように接していても、図16(b)、(c)に示すように離れていても良い。
次に、本発明の第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)及び第2の画線(6)の好ましい色彩について図2を用いて説明する。第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷しているため、ほぼ無彩色のインキで印刷し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)は第1の画線(5a)とは赤外吸収特性が異なるインキ(通常のインキ)で、且つ、有彩色のインキで印刷され、複数の第2の画線(6)は、第2の領域(4)に形成される有彩色のインキの色相とほぼ補色関係にある色相のインキによって印刷されることが好ましい。本発明に使用する有彩色のインキとは色相のあるインキであれば特に限定されることはなく、本発明に使用する無彩色のインキとは白からグレー、黒までの色のことをいう。ただし、本発明は、無彩色のインキに多少の色彩があっても良い。
本発明のほぼ補色関係とは、2色の混色によりほぼ無彩色を表現可能な関係にある2色を、互いに補色としている。ここで言うほぼ補色関係とは、例えば、ある有彩色の色相角ともう一つの有彩色の色相角の差がL*a*b*表色系で165°乃至195°の間にあるものを言う。つまり、第1の領域及び第2の領域における複数の第2の画線は、第2の領域の複数の第1の画線の有彩色のインキの色相と補色関係にある色相と色相角の差が165°乃至195°である色相のインキによって印刷することが好ましい。
上記記載の色彩で印刷した場合に、下記の要領で各画線幅を調整することは好ましい。第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の各々の画線幅を調整し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の各々の画線幅を調整し、第1の画線(5a)と第2の画線(6a)の合成(7a)の色彩と、第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の合成(7b)の色彩が肉眼でほぼ等色になるように調整することが好ましい。また、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の各々の画線濃度を調整し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の各々の画線濃度を調整し、第1の画線(5a)と第2の画線(6a)の合成(7a)の色彩と、第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の合成(7b)の色彩が肉眼でほぼ等色になるように調整することもできる。よって、第1の領域(3)と第2の領域(4)が可視光下で肉眼で区分けして視認されにくくなる。ここで言う、ほぼ等色とは、第1の領域(3)と第2の領域(4)の色差ΔEが分光測色計で6以下であることをいう。更に、好ましくは第1の領域(3)と第2の領域(4)の色差ΔEが分光測色計で3以下である。第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)の画線幅、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の画線幅、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)の画線幅、第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅の調整は色彩に応じて各画線幅の調整は異なる。一例を図5に示す。
図5では、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)の画線幅は第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)の画線幅よりも広く、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の画線幅は第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅よりも広いが、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)の画線幅は第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)の画線幅よりも狭くしても良く、同様に、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の画線幅は第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅よりも狭くしても良い。また、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)の画線幅と第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)の画線幅は同一としても良く、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の画線幅と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅を同一にしても良い。
例えば、第2の画線(6)をマゼンタ系インキで印刷した場合、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)を緑系インキで印刷し、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)を無彩色インキで印刷する。第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅を100%とした場合、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)の画線幅は40%〜90%が好ましい。この色相で印刷する場合、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅は40〜90%が好ましく、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)の画線幅は40〜80%が好ましい。第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の画線幅は80μmから300μm程度が好ましく、この画線幅に対して上記各々の画線(5a、5b、6a)の割合の範囲で色彩に応じて各々の画線(5a、5b、6a)の画線幅を調整する。このように画線幅を調整することによって、第1の領域と第2の領域が肉眼でほぼ等色に近づいて視認される。
本発明のほぼ等色とは、第1の領域の色彩と第2の領域色彩の色差ΔEが分光測色計で6以下としている。但し、色差ΔEが6以上ある場合は、可視光下で第1の領域と第2の領域が肉眼で区分けして視認しやすくなるが、その場合、万線模様上に図6に示すような直万線、曲万線、同心円万線又は彩紋模様等のカモフラージュ模様(15)をオーバープリントすれば良い。更に、好ましくは第1の領域の色彩と第2の領域の色彩の色差ΔEが分光測色計で3以下にすることによって、可視光下で第1の領域と第2の領域がより肉眼で区分けして視認しやすくなる。
上記記載のように第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の各々の画線幅を調整し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の各々の画線幅を調整し、第1の画線(5a)と第2の画線(6a)の合成(7a)の色彩と、第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の合成(7b)の色彩が肉眼でほぼ等色になるように調整することが好ましいため、様々な色彩、様々な画線幅で印刷したサンプルを用意し、画線(5a)と画線(6a)のペアとなる画線(5a、5b)と、画線(5b)と画線(6b)のペアとなる画線(5b、6b)の画線同士がほぼ等色となる組み合わせを調査しておき、その組み合わせを基に画線幅を調整する。
また、ほぼ平坦なトーンを有する万線模様は、併置混色により色が決定されるため印刷順序による影響は無い。そのため、それぞれのインキの色を調査しておき、画線幅に応じた波長ごとの光の減衰量を求めておくことで、画線幅を変更した万線模様の色を推測することが可能であり、また、インキを2色使用した場合の光の減衰量を計算しておくことで、2色のインキのそれぞれの画線幅を変更した万線模様の色を推測することが可能である。
上記記載の各々の画線幅の調整によって、求めた各々の画線幅をデータベースに登録しておき、使用する色に応じて自動的に線の幅を調整することも可能である。
本実施の形態について述べる、通常可視光下では第1の領域と第2の領域がより肉眼で区分けして視認するためには、任意の有彩色インキ、赤外線吸収材料を含有した無彩色インキ、任意の有彩色インキとほぼ補色関係にある色相のインキを用いて各画線幅(5a、5b、6a、6b)を調整することが好ましい。これは、有彩色、有彩色とほぼ補色関係の色相、無彩色の3色を用いることによって、容易に色合わせができる。
本発明は、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)は、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)とは異なる色相及び赤外線吸収特性の異なるインキ(通常のインキで良い)で印刷する場合に、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)は第1の画線(5a)とは色相及び赤外吸収特性が異なるインキ(通常のインキ)に蛍光顔料を含有したインキによって印刷することによって偽造防止効果が向上する。また、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)は第2の領域(3)内の複数の第1の画線(5b)とは異なる色相及び赤外線吸収特性の異なるインキ(通常のインキで良い)で印刷する場合に、第1の領域(4)内の第1の画線(5a)は第1の画線(5b)とは色相及び赤外吸収特性が異なるインキ(通常のインキ)に蛍光顔料を含有したインキによって印刷することによって偽造防止効果が向上する。
複数の第1の画線(5a)、複数の第1の画線(5b)、複数の第2の画線(6a)、複数の第2の画線(6b)の画線幅は、20μmから300μmであることが好ましい。画線幅が20μmより小さいと作成上困難となり、300μm以上になると、第1の領域(3)と第2の領域(4)が、肉眼でほぼ等色に見えるようにならなくなる虞が生じる。
本実施の形態で述べる、万線模様を形成する複数の第1の画線(5)と複数の第2の画線(6)は直万線、曲万線、同心円万線及び彩紋模様等の少なくとも一つによって形成することが可能であり、更に図7に示すように複数の第1の画線(5a)、複数の第1の画線(5b)、複数の第2の画線(6a)、複数の第2の画線(6b)を実線8、破線9及び点線10の一つから構成することもでき、特に複製、複写防止効果が向上し、また、濃度調整も行うことができる。更に、特許第3368327号公報、特許第3268418号公報記載の定周期断絶線、分岐した画線及びそれらに類似した画線を用いることができる。また、実線、破線、点線を微小文字、特殊パターンで形成することによって、複製、複写防止効果が向上する。複数の第1の画線(5)と複数の第2の画線(6)を曲万線又はジグザグ画線を用いて作製した場合、図14に示すように複数の第1の画線(5a、5b)と複数の第2の画線(6a、6b)が交差しても良い。
複数の第1の画線(5a)と複数の第1の画線(5b)の境界域(12)は、各々の画線の中心線(11)に対して略直角(13)であることが好ましい。また、複数の第2の画線(6a)と複数の第2の画線(6b)の境界域(12)は、各々の画線の中心線(11)に対して略直角(13)であることが好ましい。図8に拡大図を示す。
本実施の形態で述べる赤外吸収特性を有するインキは、730nm以上〜1000nm程度の波長の吸収特性を持っていればよく、カーボンブラック、スズ化合物、ロイコ染料等をインキに配合すれば良い。本発明に用いる蛍光顔料は紫外線を照射した場合、可視光で発光するものであれば、特に限定されることはない。
本実施の形態で述べる潜像画像部となる第1の領域又は第2の領域は、図柄、絵柄、文字、記号、バーコード等の情報を付与することができる。
本実施の形態で述べる基材は、紙葉類、フィルム、プラスチック等を利用することができる。
本実施の形態について述べる印刷は、通常の印刷機で印刷可能であり、更に、インクによるインクジェットプリンタ又はトナーによるレーザプリンタで印刷することも可能であり、この場合の各々の画線はCMYKの割合を調整して印刷を行う必要がある。よって、網点での印刷、セルでの印刷、ベタ印刷等が可能である。
本実施の形態について述べる潜像画像部となる第1の領域又は第2の領域を出現させる判別具又は判別装置は、紫外線ランプは通常市販されているハンディータイプのもの、同様にフィルタ、赤外線表示装置も通常市販されているもので十分潜像画像を視認することができる。
例えば、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)を無彩色の赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)を蛍光顔料を含有した緑系インキで印刷し、第2の画線(6a、6b)をマゼンタ系インキで印刷した印刷物Pの作用効果を図9乃至図12に示す。
図9は印刷物Pを通常可視光下で肉眼で観察した場合の図である。通常可視光下で観察した場合、第1の領域(3)と第2の領域(4)が肉眼で区分けして視認しにくく、平坦なトーンを有する万線模様のみが視認される。これは、各画線幅が微細であること及び第2の画線(6a、6b)の存在によってなされるものである。更に、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の各々の画線幅を調整し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の各々の画線幅を調整し、第1の画線(5a)と第2の画線(6a)の合成7aの色彩と、第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の合成7bの色彩が肉眼でほぼ等色になるように調整すると、より第1の領域(3)と第2の領域(4)が肉眼で区分けして視認しにくくなる。この場合、各々画線幅が異なる場合があるが、その違いが微細であることから、第1の領域(3)と第2の領域(4)が区分けして視認し難い状況となる。
図10(a)は、印刷物Pを赤外反射表示装置で観察した場合を示す図である。第1の領域(3)内の第1の画線(5a)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷しているため、赤外吸収部として暗く視認でき、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)及び第2の画線(6a、6b)は赤外吸収特性が異なるインキ(通常のインキ)で印刷しているため視認することができない。よって、第1の領域(3)内の第1の画線(5a)のみが視認され、文字Pが視認される。
また、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)を無彩色の赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)を蛍光顔料を含有した緑系インキで印刷し、第2の画線(6a、6b)をマゼンタ系インキで印刷した場合、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)は、赤外吸収特性を有するインキで印刷しているため、赤外吸収部として暗く視認でき、第1の領域(3)内の第1の画線(5a)及び第2の画線(6a、6b)は赤外吸収特性が異なるインキ(通常のインキ)で印刷しているため視認することができない。よって、第1の領域(4)内の第1の画線(5b)のみが視認され、文字Pが視認される。この場合、図10(b)で示すような文字Pが視認される。
図11(a)は、印刷物Pを第2の領域(4)内の第1の画線(5b)を印刷した有彩色のインキを透過する波長のフィルタを重ねて観察した場合の図である。印刷物Pを第2の領域(4)内の第1の画線(5b)を印刷した有彩色のインキを透過する波長のフィルタを重ねて観察した場合、第1の画線(5b)はフィルタに透過されるため、肉眼で視認できず、第1の領域(3)内の第1の画線(5a)及び第2の画線(6a、6b)はフィルタに透過されることがないため視認される。よって、第1の領域(3)を形成する第1の画線(5a)と第2の画線(6a)と、第2の領域(4)を形成する第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の視認される画線幅が異なり、よって、第1の画線(5a)で形成した文字Pが視認される。この場合、第1の画線(5a)は無彩色のインキで印刷され、第1の画線(5b)は有彩色のインキで印刷され、第2の画線(6a、6b)は第1の画線(5b)を印刷する有彩色のインキとはほぼ補色関係にある色相のインキによって印刷しているため、上記フィルタを重ねた場合に第1の領域(3)が目立ちやすくなる。
また、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)を無彩色の赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)を蛍光顔料を含有した緑系インキで印刷し、第2の画線(6a、6b)をマゼンタ系インキで印刷した場合、第1の領域(3)内の第1の画線(5a)を印刷した有彩色のインキを透過する波長のフィルタを重ねて観察した場合、第1の画線(5a)はフィルタに透過されるため、肉眼で視認できず、第2の領域(4)内の第1の画線(5b)及び第2の画線(6a、6b)はフィルタに透過されることがないため視認される。よって、第1の領域(3)を形成する第1の画線(5a)と第2の画線(6a)と、第2の領域(4)を形成する第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の視認される画線幅が異なり、よって、文字Pが視認される。
図12(a)は印刷物Pに紫外線を照射して観察した場合の図である。このような印刷物Pに紫外線を照射して観察した場合、図12(a)に示すように、第2の領域(4)を形成する第1の画線(5b)は発光して肉眼で視認され、第1の画線(5a)及び第2の画線(6a、6b)は発光されないため、第1の画線(5b)で形成した文字Pが視認される。
また、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)を無彩色の赤外吸収特性を有するインキで印刷し、第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)を蛍光顔料を含有した緑系インキで印刷し、第2の画線(6a、6b)をマゼンタ系インキで印刷した場合、第1の領域(3)を形成する第1の画線(5a)は発光して肉眼で視認され、第1の画線(5b)及び第2の画線(6a、6b)は発光されないため、第1の画線(5a)で形成した文字Pが視認される。この場合、図12(b)で示すような文字Pが視認される。
以下に、本発明の真偽判別可能な印刷物の版面作製方法について図面を用いて説明する。上記記載の第1の領域を背景画像部とし、第2の領域を潜像画像部として説明する。ただし、第1の領域を潜像画像部とし、第2の領域を背景画像部としても良い。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
(実施例1)
プロセス印刷用のマゼンタインキ、カーボンブラックを含む墨インキ、そしてマゼンタインキと補色関係にある緑色の特色インキ90%に緑色に可視光で発光する無色透明な蛍光インキ(大日本インキ(株)製)を10%配合したもの(以下、緑インキ)を用意し、マゼンタインキとカーボンブラックを含む墨インキのペアとなる画線の色彩とマゼンタインキと緑インキのペアとなる画線の色彩が、ほぼ同じ色調(トーン)になるように、マゼンタインキとカーボンブラックを含む墨インキの各画線幅を変更したペアとなる画線を作成し、同様にして、マゼンタインキと緑インキの各画線幅を変更したペアとなる画線を作成し、各画線幅を決定した。
ここでの補色は、グレタグ濃度計でDB=0.71、DC=0.01、DM=1.40、DY=0.75のマゼンタに対しては、DB=0.49、DC=2.52、DM=0.26、DY=0.72の緑とする。ここでの無彩色は、DB=2.67、DC=2.76、DM=2.70、DY=2.66の黒とする。実施例では記載していないが、例えば、マゼンタの変わりにイエローを用いた場合、グレタグ濃度でDB=−0.06、DC=−0.06、DM=−0.03、DY=1.78のイエローに対しては、DB=1.83、DC=2.40、DM=1.79、DY=0.64の青とする。
図13に示すように万線模様を形成する第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)にカーボンブラックを含む墨インキ、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)及び第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)にマゼンタインキ、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)にマゼンタインキに対して補色関係にある緑色の特色インキ90%に緑色に可視光で発光する無色透明な蛍光インキを用いて印刷した。
このときの各画線幅及び各非画線部は、図13に示すように第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)はピッチ幅V1を1000μmで画線幅5awを100μmで形成し、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)はピッチ幅V2を1000μmで画線幅6awを100μmで形成した。第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の第1の非画線部Z1の間隔を200μmとした。第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)はピッチ幅V3を1000μmで画線幅5bwを80μmで形成し、第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)はピッチ幅V4を1000μmで画線幅6bwを160μmで形成した。第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の第2の非画線部Z2の間隔を180μmとした。
作製された実施例1の印刷物を通常可視光下で観察した場合、第1の領域(3)と第2の領域(4)が肉眼で区分けして視認しにくく、平坦なトーンを有する万線模様のみが視認される。赤外線の反射で観察すると第1の領域(3)内の第1の画線(5a)に印刷されている墨インキ内のカーボンブラックが赤外線を吸収するので第1の画線(5a)が潜像画像として視認された。
実施例1の印刷物に紫外線を照射した場合、第1の画線(5b)のみが可視光で発光し視認された。
実施例1の印刷物に緑色の光を透過するフィルタを用いて観察すると第1の画線(5b)は透過され、視認できず、第1の画線(5a)と第2の画線(6a、6b)が視認された。
(実施例2)
イラストレーター(アドビ社製)を用いて、互いに補色の関係にある色、桃色(PANTONE177)と水色(PANTONE333)の画線幅を変更した万線模様を作製した。同様にして、桃色(PANTONE177)と黒(58%)の画線幅を変更した万線模様を作成した。上記各々の画線幅は、実施例1と同一の各々の画線幅を用いた。桃色(PANTONE177)と水色(PANTONE333)の万線模様と、桃色(PANTONE177)と黒(58%)の万線模様がモニター上でほぼ同じトーンを有するものを目視により確認し、線の幅を決定した。第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)にカーボンブラックを含む墨インキ、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)に水色インキを用い、第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)及び第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)に桃色インキを用い、出力用のデジタルデータを作成し、トナーで出力されるカラーレーザープリンタ及びインクジェットプリンタで出力した。
作製された実施例2の印刷物を通常可視光下で観察した場合、第1の領域(3)と第2の領域(4)が肉眼で区分けして視認しにくく、平坦なトーンを有する万線模様のみが視認される。赤外線の反射で観察すると第1の領域(3)内の第1の画線(5a)に印刷されている墨インキ内のカーボンブラックが赤外線を吸収するので第1の画線(5a)が潜像画像として視認された。
実施例2の印刷物に水色の光を透過するフィルタを用いて観察すると第1の画線(5b)は透過され、視認できず、第1の画線(5a)と第2の画線(6a、6b)が視認された。
以上、本発明の実施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
基材(1)に複数の第1の画線(5)からなる万線模様を示す図である。 本実施の形態の印刷物を示す図である。 第1の画線(5)に隣接して第2の画線(6)を設けた場合の図である。 第1の画線(5)と第2の画線(6)の画線数の関係が1:1〜1:3程度又は1:1〜3:1程度の関係で形成した場合の図である。 第1の領域(3)内の複数の第1の画線(5a)と第1の領域(3)内の複数の第2の画線(6a)の各々の画線幅を調整し、第2の領域(4)内の複数の第1の画線(5b)と第2の領域(4)内の複数の第2の画線(6b)の各々の画線幅を調整した一例を示す図である。 万線模様上に彩紋模様等のカモフラージュ模様(15)をオーバープリントした場合の図である。 複数の第1の画線(5a)、複数の第1の画線(5b)、複数の第2の画線(6a)、複数の第2の画線(6b)を実線8、破線9及び点線10の一つから構成した場合の図である。 複数の第1の画線(5a)と複数の第1の画線(5b)、複数の第2の画線(6a)と複数の第2の画線(6b)の境界域12の説明図である。 印刷物を通常可視光下で肉眼で観察した場合の図である。 印刷物を赤外反射表示装置で観察した場合を示す図である。 印刷物に対して有彩色のインキを透過する波長のフィルタを重ねて観察した場合の図である。 印刷物に対して紫外線を照射して可視光下で観察した場合の図である。 実施例1の印刷物である。 複数の第1の画線(5a、5b)と複数の第2の画線(6a、6b)が交差している例を示す図である。 第1の画線(5a)と第1の画線(5b)の関係及び第2の画線(6a)と第2の画線(6b)の関係を示す図である。 第1の領域(3)と第2の領域(4)の境である第1の画線(5a)と第1の画線(5b)の境界(F)と、第2の画線(6a)と第2の画線(6b)の境界(F)の関係を示す図である。
符号の説明
1 基材
3 第1の領域
4 第2の領域
5、5a、5b 複数の第1の画線
6、6a、6b 複数の第2の画線
7a 第1の画線(5a)と第2の画線(6a)の合成
7b 第1の画線(5b)と第2の画線(6b)の合成
8 実線
9 破線
10 点線
11 中心線
12 境界域
13 略直角
15 カモフラージュ模様
V1、V2、V3、V4 ピッチ幅
5aw、5bw、6aw、6bw 画線幅
Z1、Z2 非画線部
F 境界
Z 基本線

Claims (5)

  1. 基材上に第1の領域及び第2の領域を有する印刷物において、
    複数の第1の画線と、前記第1の画線の間にそれぞれ配置された複数の第2の画線とを備え、
    前記第1の領域では、前記第1の画線は所定の赤外線吸収特性を有するインキで印刷され、前記第2の領域では、前記第1の領域における前記第1の画線とは異なる色相及び異なる赤外線吸収特性を有するインキで印刷され、
    前記第1の領域及び前記第2の領域における前記第2の画線は、
    前記第2の領域における前記第1の画線とは異なる色相を有するインキで印刷されていることを特徴とする真偽判別可能な印刷物。
  2. 前記第1の領域の前記第1の画線は、無彩色のインキで印刷され、前記第2の領域における前記第1の画線は、有彩色のインキで印刷され、
    前記第1の領域及び前記第2の領域における前記第2の画線は、前記第2の領域における前記第1の画線に用いられている前記有彩色のインキと、補色関係の色相を有するインキによって印刷されたことを特徴とする請求項1記載の真偽判別可能な印刷物。
  3. 前記第1の領域と前記第2の領域の色差ΔEが3以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の真偽判別可能な印刷物。
  4. 前記第2の領域における前記第1の画線が、紫外線を照射すると可視光で発光する蛍光顔料が含有されたインキで印刷されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の真偽判別可能な印刷物。
  5. 前記第1の画線の画線幅及び前記第2の画線の画線幅が、20μmから300μmであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の真偽判別可能な印刷物。
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