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JP2005145890A - 毛髪光脱色用組成物 - Google Patents

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JP2005145890A
JP2005145890A JP2003386095A JP2003386095A JP2005145890A JP 2005145890 A JP2005145890 A JP 2005145890A JP 2003386095 A JP2003386095 A JP 2003386095A JP 2003386095 A JP2003386095 A JP 2003386095A JP 2005145890 A JP2005145890 A JP 2005145890A
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Toshie Takahashi
俊江 高橋
Salker Rajesh
サルカー ラジェシュ
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Kao Corp
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Abstract

【課題】毛髪に塗布することにより、毛髪を損傷することなく光による毛髪の脱色を促進できる毛髪光脱色用組成物、及び当該毛髪光脱色用組成物を使用した、特別な設備を必要とせず、簡便な操作で、毛髪を明るい色にすることができる毛髪光脱色法を提供する。
【解決手段】 α-オキソカルボン酸類、マロン酸類又はシュウ酸類を、水性媒体中に1重量%以上含有する毛髪光脱色用組成物、及び、当該毛髪光脱色用組成物を毛髪に塗布した後、光に晒すことによる毛髪光脱色法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪に塗布した後、光に晒すことによって毛髪の脱色が可能な毛髪光脱色用組成物、及びこれを用いた毛髪光脱色法に関する。
太陽光によって毛髪が損傷し、枝毛の発生、感触劣化、脱色等の現象が起きることは広く知られているが、これらのうち、髪の脱色は欧米では自然なブリーチ効果として好まれている。ただし、太陽光による自然な脱色で満足できる効果を得るには数週間以上もかかるため、太陽光の脱色効果を促進すると謳った製品が市販されている。しかし、それらの製品のほとんどは過酸化水素を配合しており、太陽光を必ずしも必要とせず、ドライヤーの熱だけでも可とするなど、単に通常のブリーチ剤の効果を弱めただけに過ぎないものである。そのため、結局はブリーチ剤に付き物の髪の損傷を避けることができず、更には処理中に頭皮への刺激や過酸化水素の刺激臭などの不快を蒙ることもある。
光を利用して毛髪を短時間で脱色する方法として、強いレーザー光、フラッシュランプ等の人工光を毛髪に照射する方法がある(特許文献1、2参照)。しかし、これらの方法は、高エネルギーの光照射に起因する高熱による毛髪の損傷を避けることができず、また人工光照射のための装置及び安全措置のための特殊な設備も必要となる。
また、光による脱色効果(以下、「光脱色」という)を促進する剤を使用した脱色法に関し、前記過酸化水素を配合した製品以外の技術としては、光増感剤と水素ラジカル発生源を含有する薬剤を毛髪に塗布し、一定時間作用させた後、可視光線又は紫外線を照射する方法がある(特許文献3参照)。しかし、この方法では、紫外線吸収剤の配合に制限があり(同文献第4頁右上欄)、紫外線による毛髪の損傷を抑えるのが極めて困難となる場合がある。
特開平8-71166号公報 米国特許第4792341号明細書 特表平4-502630号公報
従って、本発明は、毛髪に塗布することにより、毛髪を損傷することなく光脱色を促進できる毛髪光脱色用組成物、及び当該毛髪光脱色用組成物を使用した、特別な設備を必要とせず、簡便な操作で、毛髪を明るい色にすることができる毛髪光脱色法を提供することを目的とする。
本発明者らは、特定の有機酸類が、高い光脱色促進作用を有し、これら有機酸類を一定量含有する剤を毛髪に塗布することにより、毛髪を損傷することなく脱色が可能となることを見出した。
すなわち本発明は、α-オキソカルボン酸類、マロン酸類又はシュウ酸類を、水性媒体中に1重量%以上含有する毛髪光脱色用組成物を提供するものである。
更に本発明は、上記毛髪光脱色用組成物を毛髪に塗布した後、光に晒すことによる毛髪光脱色法を提供するものである。
本発明の毛髪光脱色用組成物は、毛髪に塗布することにより、毛髪を損傷することなく光による毛髪の脱色を促進することができ、これを毛髪に塗布して可視光に晒すことにより、特別な設備を必要とせず、簡便な操作で、毛髪を明るい色に脱色することができる。
本発明で使用するα-オキソカルボン酸類、マロン酸類又はシュウ酸類としては、グリオキシル酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、フェニルマロン酸、ベンジルマロン酸等、並びにそれらの塩及びエステルが挙げられる。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩が挙げられる。また、エステルとしては、炭素数1〜22のアルコール、特に炭素数1〜5の低級アルコールとのエステルが挙げられる。上記カルボン酸類の中でも、毛髪への浸透性の点で、比較的低分子量のもの、すなわち分子量が74〜500、特に74〜300のものが好ましい。具体的には、上で挙げたもののうち遊離の酸及びその塩が好ましく、中でも、ピルビン酸、グリオキシル酸、フェニルマロン酸及びその塩、特にピルビン酸及びその塩が好ましい。特許文献3では光増感剤を必須成分としているが、本発明で使用する上記カルボン酸類は、可視光範囲で吸収を持たないものであっても、可視光による脱色促進効果を有しており、すなわち増感剤として作用しているわけではない。
上記カルボン酸類は、単独で使用できることはもちろんであるが、脱色効果の点から2種以上を併用することも好ましい。上記カルボン酸類の含有量は、十分な光脱色促進効果の点から、本発明の毛髪光脱色用組成物中の1重量%以上とされるが、2重量%以上、特に4重量%以上とするのが好ましい。一方、含有量の上限は10重量%以下、特に7重量%以下とするのが好ましい。
本発明の毛髪光脱色用組成物には、更にアスコルビン酸類を含有させることができる。アスコルビン酸類を併用すると、脱色効果に加え、毛髪の色調に欧米人の好むブロンド味を付与することができる。アスコルビン酸類としては、アスコルビン酸並びにその塩及びエステルが挙げられ、L−、D−、DL−のいずれを使用することもできる。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩が挙げられる。また、エステルとしては、炭素数1〜22のアルコール、特に炭素数1〜5の低級アルコールとのエステルが挙げられる。アスコルビン酸類を含有させる場合の含有量は、好ましいブロンドの色味を付与する観点から本発明の毛髪光脱色用組成物中の0.1〜5重量%が好ましく、更には0.5〜4重量%、特に1〜3重量%が好ましい。
本発明の毛髪光脱色用組成物には、紫外線による毛髪や頭皮の損傷防止の目的で、更に紫外線吸収剤を含有させることができる。特許文献3には、「美容において一般的なUV-濾過剤が、本発明の方法における光学的な光増感剤として適したものでない場合には、含有されないようにしなければならない」(同文献第4頁右上欄)と記載されているが、紫外線吸収剤の配合が禁忌であれば、毛髪の損傷を抑えるのは極めて困難である。これに対し本発明では、何ら制限なく、紫外線吸収剤を配合することができる。
紫外線吸収剤のうち、油溶性紫外線吸収剤としては、安息香酸系のものとして、パラアミノ安息香酸(以下、「PABA」と略す)、グリセリルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、N-エトキシレートPABAエチルエステル、N-ジメチルPABAエチルエステル、N-ジメチルPABAブチルエステル、N-ジメチルPABAアミルエステル、オクチルジメチルPABA等が;アントラニリック酸系のものとして、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等が;サリチル酸系のものとして、アミルサリチレート、メンチルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フェニルサリチレート、ベンジルサリチレート、p-イソプロパノールフェニルサリチレート等が;桂皮酸系のものとして、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイルジパラメトキシシンナメート等が;ベンゾフェノン系のものとして、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2′-ジヒドロキシ-4,4′-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4′-メチルベンゾフェノン、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4′-フェニルベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等が;その他のものとして、3-(4′-メチルベンジリデン)-dl-カンファー、3-ベンジリデン-dl-カンファー、ウロカニン酸エチルエステル、2-フェニル-3-メチルベンゾキサゾール、2,2′-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4′-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボニリデン)-3-ペンタン-2-オン、特開平2-212579号公報記載のベンゼンビス-1,3-ジケトン誘導体、特開平3-220153号公報記載のベンゾイルピナコロン誘導体等が挙げられる。
水溶性紫外線吸収剤としては、ジエタノールアミンp-メトキシシンナメート、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸ナトリウム、テトラヒドロキシベンゾフェノン、メチルヘスペリジン、3-ヒドロキシ-4-メトキシ桂皮酸ナトリウム、フェルラ酸ナトリウム、ウロカニン酸等や、セイヨウノコギリソウ、アロエ、ビロウドアオイ、ゴボウ、サルビア等の動植物のエキスで紫外線吸収作用をもつもの等が挙げられる。
これらの紫外線吸収剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪光脱色用組成物中の0.02〜5重量%が好ましく、更には0.1〜3重量%、特に0.2〜2重量%が好ましい。
以上の成分以外に、本発明の毛髪光脱色用組成物に配合することができる好ましい配合成分としては、シリコーン類、界面活性剤、被膜形成性ポリマー、媒体、酸化防止剤等が挙げられる。
シリコーン類は、α-オキソカルボン酸類、マロン酸類又はシュウ酸類の毛髪上からの脱落を防止することにより脱色性能を維持し、また毛髪の損傷を防止する目的で配合される。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。なかでも、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンが好ましい。ジメチルポリシロキサンとしては、5mm2/sの粘度のものから、エマルションとして供給される場合が多い1000万mm2/sのものが使用できる。なかでも5000〜1000万mm2/s、特に5万〜1000万mm2/sのものが好ましい。ポリエーテル変性シリコーンは、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体の総称であり、種々のHLBを有するものが知られているが、市販品としては、信越化学工業社のシリコーンKF351A、同KF353A、同KF6008、同KF6016、同KF6011、同KF6012、ダウコーニング社のDC8500、東レ・ダウコーニング社のSH3771C、同3773C、同3775C等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、Griffin法によるHLBが4〜18、特に7〜11のものが好ましい。アミノ変性シリコーンとしては、アモジメチコーンオイル又はそのエマルションを用いることができ、市販品としては、東レ・ダウコーニング社のアモジメチコーンエマルションSM8704Cや、東芝シリコーン社のXF-42B1989等が挙げられる。
これらシリコーン類は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪光脱色用組成物中の0.01〜10重量%、特に3〜7重量%が好ましい。
界面活性剤は、分散性、安定性及び溶解性の向上の目的で配合される。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、次式
Figure 2005145890
〔式中、R1及びR2は各々独立して水素原子、炭素数1〜28のアルキル基又はベンジル基を示すが、同時に水素又はベンジル基となる場合を除く。X-はアニオンを示す。〕
で表わされるものが好ましい。ここでR1、R2がアルキル基である場合は、炭素数16〜24、特に22のものが好ましく、また直鎖アルキル基であるのが好ましい。アニオンX-としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、エチル硫酸イオン、炭酸メチルイオン等の有機アニオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオン、特に塩化物イオンが好ましい。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
アニオン界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系及びカルボン酸系のものが挙げられる。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩等が挙げられ、特に次の一般式で表されるものが好ましい。
3O(CH2CH2O)nSO3
4OSO3
〔式中、R3は炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R4は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、nは重量平均で1〜5の数を示す。〕
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド類等が挙げられる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシアルキレン(C8〜C20)脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましい。また、脂肪酸アルカノールアミドとしては、モノアルカノールアミド、ジアルカノールアミドのいずれでもよく、炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基を有するものが好ましく、例えばオレイン酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
これら界面活性剤のうち、特にカチオン活性剤が好ましい。界面活性剤は、2種以上を併用することもでき、またその含有量は、本発明の毛髪光脱色用組成物中の0.01〜10重量%、特に0.02〜8重量%、特0.1〜7重量%が好ましい。
被膜形成性ポリマーにより、毛髪光脱色用組成物の毛髪への展着性、整髪性が良好となる。このような被膜形成性ポリマーとしては、通常の毛髪化粧料に用いられている被膜形成性ポリマーである両性ポリマー、アニオンポリマー、カチオンポリマー、ノニオンポリマーの中から適宜選択して使用することができる。
両性ポリマーの具体的としては、ユカフォーマーAM-75、AM75S/SM(以上、三菱化学社)等のジメチルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物;アンフォーマー28-4910、LV-71(以上、ナショナル・スターチ社)等のアクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体などが挙げられる。
アニオンポリマーの具体的としては、ガントレッツES-225、ES-425、SP-215(以上、ISP社)等のメチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体;レジン28-1310(ナショナル・スターチ社)、ルビセットCA(BASF社)等の酢酸ビニル/クロトン酸共重合体;レジン28-2930(ナショナル・スターチ社)等の酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体;ルビセットCAP(BASF社)等の酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体;ADVANTAGE-CP(ISP社)等の酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアクリレート共重合体;プラスサイズL53P(互応化学社)、ダイヤホールド(三菱化学社)等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体;ウルトラホールド8、ウルトラホールド・ストロング(以上、BASF社)、アンフォーマーV-42(ナショナル・スターチ社)等のアクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体;ルビフレックスVBM35(BASF社)等のポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体などが挙げられる。
カチオンポリマーの具体例としては、ルビカットFC370、FC550、FC905、HM552、MonoCP(以上、BASF社)等のビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体;セルカットH-100、L-200(以上、ナショナル・スターチ社)等のヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体;ガフカット734、755N、755(以上、ISP社)等のビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体;ルビフレックス(BASF社)等のポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体;コポリマー845、937、958(以上、GAF社)等のポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体;ガフカットHS-100(ISP社)等のビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体;特開平2-180911号公報に記載の水溶性高分子化合物等のアルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体などが挙げられる。
ノニオンポリマーの具体例としては、ルビスコールK-12、17、30、60、80、90(以上、BASF社)、PVP K-15、30、60、90(以上、ISP社)等のポリビニルピロリドン;ルビスコールVA28、37、55、64、73(以上、BASF社)、PVP/VA-735、535、335、235、S-630(以上、ISP社)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体;ルビスコールVAP343(BASF社)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体;Dowlex(ダウ・ケミカル社)等の酢酸ビニル/N-ビニル-5-メチル-2-オキサゾリン共重合体などが挙げられる。
これら被膜形成性ポリマーは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、本発明の毛髪光脱色用組成物中の0.1〜5重量%、特に1〜3重量%が好ましい。
α-オキソカルボン酸類、マロン酸類又はシュウ酸類、及びその他の成分を含有させる水性媒体としては、水及び必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、例えばエタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール等の炭素数1〜6のアルキル基を有する1価アルコール;プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ヘプタンジオール、ヘプタントリオール、オクタンジオール、オクタントリオール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の総炭素数3〜8の2価以上のアルコール又はそのエーテル;N-メチル-2-ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、N-プロピル-2-ピロリドン、N-ブチル-2-ピロリドン、N-シクロヘキシル-2-ピロリドン等の常温で液体のN-アルキルピロリドン;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の低級アルキレンカーボネート;ベンジルアルコール、2-ベンジルオキシエタノール、シンナミルアルコール、p-アニシルアルコール、p-メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2-ベンジルエタノール、β-フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコール;γ-ブチロラクトン、γ-ペンタノラクトン、δ-ペンタノラクトン、γ-ヘキサノラクトン、δ-ヘキサノラクトン、γ-ヘプタノラクトン、δ-ヘプタノラクトン、γ-オクタン酸ラクトン、α-メチル-γ-ブチロラクトン等のラクトン類などが挙げられ、なかでも芳香族アルコール、低級アルキレンカーボネート、N-アルキルピロリドン、ラクトン類、特にベンジルアルコール、2-ベンジルオキシエタノール、プロピレンカーボネート、γ-ヘキサノラクトンが好ましい。
これら有機溶剤は2種以上を併用することもでき、またその含有量は、系への溶解性と、毛髪への浸透性の点から、本発明の毛髪光脱色用組成物中の0.1〜30重量%、特に1〜20重量%が好ましく、毛髪光脱色用組成物の残部は、媒体としての水で調整される。
本発明の毛髪光脱色用組成物中には、以上の成分のほかに、通常の化粧料に用いられる種々の添加成分を、目的に応じて含有させることができる。例えば、増粘剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤;クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;塩化ナトリウム等の塩類;その他香料、酸化防止剤などを配合することができる。本発明の毛髪光脱色用組成物は、液状、ゲル状等の形態にすることができ、特に液状とすることが好ましい。また、本発明の毛髪光脱色用組成物は、シャンプー、リンス、ジェル、スプレー、エアゾール、リキッド、クリーム、ワックス等の剤形として用いることができる。
本発明の毛髪光脱色用組成物のpHは、毛髪への浸透性の点から、2〜7、特に2〜5が好ましい。
本発明の毛髪光脱色法は、上記毛髪光脱色用組成物を毛髪に塗布した後、光に晒すことからなる。
毛髪光脱色用組成物の塗布後の毛髪は、そのまま光に当ててもよいし、塗布後しばらく(5〜60分程度)放置した後にすすぎ、乾燥してから光に当ててもよい。
光の強度と露光時間は、脱色対象の毛髪の色の濃さ、脱色の程度等によっても変わるが、十分な脱色効果を得るためには、太陽光と同程度、例えば400〜800nmの波長範囲の積算光強度が40mW/cm2の光であれば、3時間以上曝露すれば、ブロンドの髪の場合目に見えて分かる脱色効果が得られる。この効果の程度は元の髪色によって異なるので、色の濃い毛髪ほど時間がかかり、濃茶色など暗い色の毛髪は、数回以上の使用によって徐々に効果が現れてくる。
光の種類は、太陽光、人工光のいずれでもよいが、太陽光を用いるのが最も簡便である。紫外線は毛髪や頭皮を損傷させるので、できる限りその影響を除くことが望ましい。このような損傷を防止する方法としては、前述のように紫外線吸収剤を毛髪光脱色用組成物に含有させる方法以外に、可視光として紫外線をカットした人工光を用いる方法、紫外線吸収剤を塗布又は練り込んだ素材で作られた透明な帽子を頭に装着したうえで光に当てる方法が挙げられる。
試験例1
グリオキシル酸及びピルビン酸の光脱色促進作用を評価した。
(試験方法)
ミディアムブロンドヘア0.5gで7cmの毛束を作製し、下記組成のグリオキシル酸若しくはピルビン酸を含有する試料0.3gを塗布した。コントロールとして、水0.3gを塗布した毛束も用意した。光照射装置は太陽光シミュレータ(Oriel社)、光源は1kWキセノンランプを使用した。光の強度は400〜800nmの波長範囲では70mW/cm2である。
光照射7時間後に毛束をプレーンシャンプーで洗浄、乾燥した。処理前後の髪色変化を色彩色差計(ミノルタ社,CR-300)で測定し、明るさの変化をΔLとして求めた。目視ではっきりと色変化が分かるのは、このΔLが3以上の場合である。この結果を図1に示す。
・試料の処方 (重量%)
グリオキシル酸又はピルビン酸 4
ベンジルオキシエタノール 10
エタノール 15
水酸化ナトリウム pH3に調整
精製水 バランス
試験例2
ダークブロンドヘア0.5gで長さ7cmの毛束を作製し、試験例1と同様の光照射装置を使用してピルビン酸を含む試料又は過酸化水素を含有する溶液により光脱色処理を行い、毛髪に対するダメージを比較した。
毛束に下記処方の試料0.3g又は過酸化水素3重量%、pH5(pH調整にはリン酸と水酸化ナトリウムを使用)の溶液0.1gを塗布し、光照射した。光照射開始後、7時間経過するごとに毛束をプレーンシャンプーで洗浄した後乾燥し、再度剤を塗布して光照射するという手順を繰り返した。35時間後、本発明品を塗布した毛束の光照射前後の色変化がΔL=5.4、過酸化水素溶液を塗布した毛束の色変化がΔL=6となった時点で処理を終了した。
光照射前の毛束、光照射後の毛束のそれぞれから毛髪を10本ずつサンプリングし、引張圧縮試験機(TMD-200N,ミネベア社)を使用して、それぞれの破断強度を測定した。処理毛の破断強度を、光照射前の毛束の平均強度を1とした相対値として求めた。この結果を図2に示す。
・試料の処方 (重量%)
ピルビン酸 3
ベンジルオキシエタノール 10
エタノール 15
水酸化ナトリウム pH3に調整
精製水 バランス
実施例1〜3及び比較例1〜3
ミディアムブロンドヘア10gに表1に示す毛髪光脱色用組成物を2g塗布し、人工光源(1kWキセノンランプ)下で10時間放置した。光の強度は400〜800nmの波長範囲では70mW/cm2である。その後、シャンプー洗浄し、乾燥した。処理前後の髪色変化を色彩色差計(ミノルタ社,CR-300)で測定し、明るさの変化をΔLとして求めた。
Figure 2005145890
実施例の場合、いずれも目視ではっきり分かる脱色効果が得られたが、比較例はいずれも処理前と比べて目に見える変化はなかった。
実施例4 ヘアローション
常法に従って、下記処方のヘアローションを調製した。
(重量%)
グリオキシル酸 3
メチルマロン酸 2
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5
グリセリン 5
セタノール 1.5
流動パラフィン 0.3
イソステアリン酸コレステリル 0.3
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体
(マーコート550,カルゴン社) 0.1
パルミチン酸イソプロピル 2
メチルフェニルポリシロキサン
(シリコーンSF557,東レ・ダウコーニング・シリコーン社) 1
L-アスコルビン酸 1
香料 0.4
水酸化ナトリウム pH3に調整
精製水 バランス
このローションは、毛髪の光脱色性能に優れ、かつブロンドの色味が整った美しい外観を付与できた。
実施例5 ヘアスプレー
常法に従って、下記処方の組成物を調製し、ポンプスプレー容器に充填してヘアスプレーを製造した。
(重量%)
マロン酸 2
ベンジルマロン酸 2
グリセリン 3
トリメチルグリシン 1
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
ベンジルオキシエタノール 3
香料 0.3
95重量%エタノール 15
パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 0.2
水酸化ナトリウム pH4に調整
精製水 バランス
このヘアスプレーは、毛髪の光脱色性能に優れ、かつ良好な感触を付与できた。
本発明品の光脱色性能を示す図である。 本発明品と過酸化水素溶液による毛髪の損傷を比較した図である。

Claims (6)

  1. α-オキソカルボン酸類、マロン酸類又はシュウ酸類を、水性媒体中に1重量%以上含有する毛髪光脱色用組成物。
  2. 更に、アスコルビン酸類を含有する請求項1記載の毛髪光脱色用組成物。
  3. 更に、紫外線吸収剤を含有する請求項1又は2記載の毛髪光脱色用組成物。
  4. pHが2〜7である請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪光脱色用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪光脱色用組成物を毛髪に塗布した後、光に晒すことによる毛髪光脱色法。
  6. 毛髪光脱色用組成物を毛髪に塗布した後、紫外線吸収剤を塗布又は練り込んだ素材で作られた透明な帽子を装着したうえで光に晒す請求項5記載の毛髪光脱色法。
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