JP2005142824A - ベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置 - Google Patents
ベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005142824A JP2005142824A JP2003377055A JP2003377055A JP2005142824A JP 2005142824 A JP2005142824 A JP 2005142824A JP 2003377055 A JP2003377055 A JP 2003377055A JP 2003377055 A JP2003377055 A JP 2003377055A JP 2005142824 A JP2005142824 A JP 2005142824A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- quadrature
- component signal
- baseband
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 18
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 1
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
【課題】 クリッピング処理されたベースバンド信号の帯域の広がりを、元の信号の精度を大きく低下させることなく抑圧する。
【解決手段】 クリッピング処理部23は、入力されたベースバンド信号I、Qに対するクリッピング処理を行い、そのクリッピング処理された信号Ia、Qaを第1の減算手段30に入力する。第1の減算手段30は、元のベースバンド信号I、Qからクリッピング処理された信号Ia、Qaを減じて、クリッピング処理によって除去された除去成分信号ΔI、ΔQを求め、フィルタ31に入力する。フィルタ31によって帯域制限された信号ΔIa、ΔQaは、第2の減算手段32に入力されて元の信号I、Qから減算されて、その減算結果が振幅制限された信号I′、Q′として出力される。
【選択図】 図1
【解決手段】 クリッピング処理部23は、入力されたベースバンド信号I、Qに対するクリッピング処理を行い、そのクリッピング処理された信号Ia、Qaを第1の減算手段30に入力する。第1の減算手段30は、元のベースバンド信号I、Qからクリッピング処理された信号Ia、Qaを減じて、クリッピング処理によって除去された除去成分信号ΔI、ΔQを求め、フィルタ31に入力する。フィルタ31によって帯域制限された信号ΔIa、ΔQaは、第2の減算手段32に入力されて元の信号I、Qから減算されて、その減算結果が振幅制限された信号I′、Q′として出力される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号の振幅を制限して出力するベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置において、クリッピングによる歪みを低減するための技術に関する。
移動体通信システムでは、ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号とで直交変調された高周波の直交変調信号を用いて通信を行っており、このような通信システムやそれに用いられる増幅器等のデバイスを試験する装置の場合、試験用のベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を生成し、その同相成分信号と直交成分信号とで直交変調された高周波の直交変調信号を生成し、その信号を増幅器で電力増幅して出力する構成を有している。
ところが、直交変調して得られる直交変調信号の瞬時振幅は大きく変化し、特に、ベースバンド信号自体が多チャネル分合成されたものである場合、ダイナミックレンジの広い増幅器を用いたとしても、その許容入力レベルを超えて出力信号が歪み、この歪みによりスペクトラムが広がってしまい、隣接チャネルに妨害を与える。
これを解決する方法として、ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号に対して振幅制限処理を加えて直交変調器に入力する方法が従来からとられている。
例えば、特許文献1には、ベースバンド信号の同相成分および直交成分によって決まる合成振幅値を算出し、その算出値が所定値以上のときに同相成分および直交成分に対してクリッピング処理を行い、そのクリッピング処理された信号のスペクトラムの広がりを狭帯域のBPFによって抑えて出力する技術が開示されている。
しかしながら、上記のようにクリッピング処理されたベースバンド信号を狭帯域のBPFに入力して、クリッピン処理によって発生する帯域の広がりを抑える方法では、クリッピングを受けたときのベースバンド信号だけでなく、クリッピングを受けていない状態のベースバンド信号に対してもBPFによる帯域制限がなされることになり、元のベースバンド信号の信号精度が大きく低下するという問題があった。
即ち、ベースバンド信号はその生成過程で所定の帯域制限処理されたものであるから、上記のように、そのベースバンド信号に対してさらに狭帯域のBPFによって2重に帯域制限してしまうと、本来出力しようとしているベースバンド信号の信号精度が低下し、これを用いて直交変調した場合、その変調精度が著しく低下してしまう。
本発明は、この問題を解決し、クリッピング処理されたベースバンド信号の帯域の広がりを、元の信号の精度を大きく低下させることなく抑圧することができるベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のベースバンド信号振幅制限装置は、
入力されたベースバンドの同相成分信号と直交成分信号に対するクリッピング処理を行うクリッピング処理部(23)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号から、前記クリッピング処理部から出力される同相成分信号と直交成分信号をそれぞれ減算して、前記クリッピング処理手段によって除去された同相除去成分信号と直交除去成分信号をそれぞれ出力する第1の減算手段(30)と、
前記第1の減算手段から出力される同相除去成分信号と直交除去成分信号に対して帯域制限を行うフィルタ(31)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号から、前記フィルタによって帯域制限された同相除去成分信号と直交除去成分信号をそれぞれ減算し、その減算結果を振幅制限された同相成分信号と直交成分信号として出力する第2の減算手段(32)とを備えている。
入力されたベースバンドの同相成分信号と直交成分信号に対するクリッピング処理を行うクリッピング処理部(23)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号から、前記クリッピング処理部から出力される同相成分信号と直交成分信号をそれぞれ減算して、前記クリッピング処理手段によって除去された同相除去成分信号と直交除去成分信号をそれぞれ出力する第1の減算手段(30)と、
前記第1の減算手段から出力される同相除去成分信号と直交除去成分信号に対して帯域制限を行うフィルタ(31)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号から、前記フィルタによって帯域制限された同相除去成分信号と直交除去成分信号をそれぞれ減算し、その減算結果を振幅制限された同相成分信号と直交成分信号として出力する第2の減算手段(32)とを備えている。
また、本発明の請求項2のベースバンド信号振幅制限装置は、請求項1のベースバンド信号振幅制限装置において、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号とを、前記クリッピング処理部のクリッピング処理時間に応じて遅延させて前記第1の減算手段に入力させる第1の遅延手段(38)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号とを、前記クリッピング処理部のクリッピング処理時間、前記第1の減算手段の演算時間および前記フィルタの処理時間の合計に応じて遅延させて前記第2の減算手段に入力させる第2の遅延手段(39)とを備えている。
前記入力された同相成分信号と直交成分信号とを、前記クリッピング処理部のクリッピング処理時間に応じて遅延させて前記第1の減算手段に入力させる第1の遅延手段(38)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号とを、前記クリッピング処理部のクリッピング処理時間、前記第1の減算手段の演算時間および前記フィルタの処理時間の合計に応じて遅延させて前記第2の減算手段に入力させる第2の遅延手段(39)とを備えている。
また、本発明の請求項3の直交変調信号発生装置は、
ベースバンドの同相信号成分と直交成分信号とを発生するベースバンド信号発生器(21)と、
前記ベースバンド信号発生器から入力された同相信号成分と直交成分信号に対して振幅制限処理を行う前記請求項1または請求項2記載のベースバンド信号振幅制限装置(22)と、
前記ベースバンド信号振幅制限装置によって振幅制限された同相成分信号と直交信号成分から直交変調信号を生成する直交変調器(35)と、
前記直交変調器によって生成された直交変調信号の周波数を所望周波数に変換する周波数変換器(36)と、
前記周波数変換器から出力される所望周波数の直交変調信号を電力増幅する増幅器(37)とを備えている。
ベースバンドの同相信号成分と直交成分信号とを発生するベースバンド信号発生器(21)と、
前記ベースバンド信号発生器から入力された同相信号成分と直交成分信号に対して振幅制限処理を行う前記請求項1または請求項2記載のベースバンド信号振幅制限装置(22)と、
前記ベースバンド信号振幅制限装置によって振幅制限された同相成分信号と直交信号成分から直交変調信号を生成する直交変調器(35)と、
前記直交変調器によって生成された直交変調信号の周波数を所望周波数に変換する周波数変換器(36)と、
前記周波数変換器から出力される所望周波数の直交変調信号を電力増幅する増幅器(37)とを備えている。
このように、本発明のベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置では、クリッピング処理によって除去された除去成分信号を求め、その除去成分信号をフィルタによって帯域制限して得られた信号を、元のベースバンド信号から減算処理することで振幅制限を行っているため、クリッピングを受けていない状態のベースバンド信号に対するフィルタの帯域制限の影響が少なく、その影響による信号精度の低下が小さくて済むという効果がある。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したベースバンド信号振幅制限装置を振幅制限器22として有する直交変調信号発生装置20の構成を示している。
図1は、本発明を適用したベースバンド信号振幅制限装置を振幅制限器22として有する直交変調信号発生装置20の構成を示している。
直交変調信号発生装置20は、ベースバンド信号発生器21、振幅制限器22、直交変調器35および周波数変換器36および増幅器37によって構成されている。
ベースバンド信号発生器21は、帯域制限されたディジタルのベースバンドの同相成分信号Iと直交成分信号Qを生成して振幅制限器22に順次出力する。
振幅制限器22は、クリッピング処理部23、第1の減算手段30、フィルタ31および第2の減算手段32によって構成されている。
なお、振幅制限器22が処理するベースバンド信号は時系列に入力されるデータ信号であり、クリッピング処理部23、第1の減算手段30、フィルタ31の各処理に必要な遅延を考慮する必要があるが、ここでは説明を簡単にするために、上記各手段の処理延遅延時間がないものと仮定する。
クリッピング処理部23は、入力された同相成分信号Iと直交成分信号Qの振幅に対するクリッピング処理を行うためのものであり、例えば図2に示すように、振幅計算手段24、クリッピングのしきい値Vrを設定するための制限値設定手段25、算出されたベクトル振幅Vとしきい値Vrとに基づいてクリップ係数Kを算出する係数算出手段26、クリップ係数Kに基づいて入力された同相成分信号Iと直交成分信号Qに対するクリッピング処理を行うクリップ手段27とにより構成されている。
ここで、振幅計算手段24は、入力された同相成分信号Iと直交成分信号Qによって決まるベクトルの大きさ(ベクトル振幅)Vを、次の演算によって計算する。
V=(I2+Q2)1/2
ここではベクトル振幅を理論的に計算するものとするが、複雑な演算処理を必要とする平方根の演算を行わずに、(I2+Q2)をベクトル振幅Vとして算出してもよい。
また、係数算出手段26は、算出されたベクトル振幅Vとしきい値Vrとの比Vr/Vを求め、その比が1以上のときには、クリッピングしないことを示すK=1のクリップ係数を出力し、その比が1より小さいときには、K=Vr/Vをクリップ係数として出力する。なお、前記したように、(I2+Q2)をベクトル振幅Vとする場合には、Vr/Vの平方根をクリップ係数とすればよい。
クリップ手段27は、係数算出手段26によって算出されたクリップ係数Kを、入力された同相成分信号Iと直交成分信号Qにそれぞれ乗じ、その乗算結果を同相成分信号Iaと直交成分信号Qaとして出力する。
したがって、算出されたベクトル振幅Vがしきい値Vr以下のときには、入力されたベースバンド信号I、Qにそれぞれ等しいベースバンド信号Ia、Qaが出力される。
また、図3に示すように、あるタイミングで入力されたベースバンド信号Ix、Qxのベクトル振幅Vxがしきい値Vrより大きい場合、入力されたベースバンド信号Ix、Qxにそれぞれクリップ係数Kが乗じられて、しきい値Vrに等しいベクトル振幅のベースバンド信号Ixa、Qxaに変換される。
このクリッピング処理部23から出力されるベースバンド信号Ia、Qaは、第1の減算手段30に入力される。
第1の減算手段30は、次式に示されるように、振幅制限器22に入力されるベースバンド信号I、Qから、そのベースバンド信号I、Qに対してクリッピング処理部23から出力されるベースバンド信号Ia、Qaをそれぞれ減じて、クリッピング処理によって除去された除去成分信号ΔI、ΔQを求める。
ΔI=I−Ia
ΔQ=Q−Qa
ΔQ=Q−Qa
この除去成分信号ΔI、ΔQはフィルタ31に入力される。フィルタ31は、例えばFIR(Finite Impulse Response)型ディジタルフィルタで構成され、ベースバンド信号発生器21がベースバンド信号I、Qを生成する際に行っている帯域制限処理と同等あるいはそれより狭い帯域制限処理を除去成分信号ΔI、ΔQに対して行い、その処理結果ΔIa、ΔQaを第2の減算手段32に出力する。
第2の減算手段32は、振幅制限器22に入力されたベースバンド信号I、Qから、そのベースバンド信号I、Qに対してフィルタ31から出力される除去成分信号ΔIa、ΔQaを、次のようにそれぞれ減じる。
I′=I−ΔIa
Q′=Q−ΔQa
Q′=Q−ΔQa
この減算処理によって得られるベースバンド信号I′、Q′は、元のベースバンド信号I、Qから、フィルタ31により帯域制限された除去成分信号ΔIa、ΔQaを減じることによって振幅制限されたものである。
したがって、フィルタ31による帯域制限の影響は除去成分信号ΔIa、ΔQaが減算された部分にしか含まれておらず、クリッピングされていないときのベースバンド信号の精度にほとんど影響を与えない。
このようにして振幅制限されたベースバンド信号I′、Q′は、直交変調器35に入力され、このベースバンド信号I′、Q′によって直交変調された中間周波数帯の直交変調信号Sが生成され、その直交変調信号Sが周波数変換器36によって所望周波数帯(高周波帯)に変換されて、増幅器37によって電力増幅されて出力される。
次に、上記振幅制限器22の動作について、簡単な信号波形とスペクトラムを示して説明する。
ベースバンド信号発生器21から出力されるベースバンド信号I、Qをベクトル合成して得られる合成信号[I,Q]が図4の(a)に示す波形で、そのスペクトラムが図4の(b)のように示されるとする。
このベースバンド信号I、Qが入力されたクリッピング処理部23では、ベクトル振幅がしきい値Vrを超えるときのベースバンド信号I、Qに対してクリッピング処理するため、その出力信号Ia、Qaの合成信号[Ia,Qa]は、図5の(a)のようになり、そのスペクトラムは図5の(b)のように大きく広がる。
このとき、第1の減算手段30の出力は、クリッピング処理で除去された同相除去成分信号ΔIと直交除去成分信号ΔQとなり、その合成信号[ΔI,ΔQ]は図6の(a)のような間欠波形となり、そのスペクトラムは図6の(b)のように、非常に広い帯域を有している。
この除去成分信号ΔI、ΔQはフィルタ31に入力されて帯域制限を受け、その帯域制限された除去成分信号ΔIa、ΔQaの合成信号[ΔIa,ΔQa]は、図7の(a)のように連続性をもった信号となり、そのスペクトラムの帯域も図7の(b)のように元のベースバンド信号の帯域と同等またはそれより狭くなる。
そして、第2の減算手段32において、除去成分信号ΔIa、ΔQaが元のベースバンド信号I、Qからそれぞれ減算されるため、その出力I′、Q′の合成信号[I′,Q′]は、図8の(a)のように、しきい値レベルにほぼ制限された(わずかな振動分をもつ)波形となり、そのスペクトラムの帯域は図8の(b)のように、元のべースバンド信号のものとほぼ同等となる。
このように、フィルタ31により帯域制限された除去成分信号ΔIa、ΔQaを元のベースバンド信号I、Qから減じることによって振幅制限されたベースバンド信号I′、Q′には、除去成分信号ΔIa、ΔQaに対するフィルタ31の影響しか含まれておらず、クリッピンされていない信号成分に対するフィルタ31の影響はなく、その信号成分の精度の低下は発生しない。
したがって、このベースバンド信号I′、Q′によって直交変調された直交変調信号の変調精度はクリッピングそのものの影響による低下のみに抑えることができ、増幅器37の歪み発生も抑えることができる。
また、除去成分信号のレベルは、クリッピング処理されたベースバンド信号Ia、Qaの最大レベルより小さく、少ないビット数で表すことができ、フィルタ31の構成を簡単化できる。
なお、クリッピング処理の方法については任意であり、上記したようなベクトル振幅としきい値との比較結果に基づいて行う方法だけでなく、同相成分信号、直交成分信号そのものとしきい値との比較結果に基づいて行ってもよい。
図1の実施形態では、説明を容易にするために、クリッピング処理部23、第1の減算手段30およびフィルタ31の処理遅延時間がないものと仮定したが、実際には、各部にデータ処理のために必要な遅延時間があるので、その処理遅延時間に応じて、第1の演算手段30および第2の演算手段32に対するベースバンド信号I、Qの入力タイミングを遅延してタイミングを合わせる必要がある。
図9および図10はその遅延手段を含めた振幅制限器22の実施形態を示している。
図9の実施形態では、第1の遅延手段38は、第1の減算手段30において減算処理されるベースバンド信号I、Qがその第1の減算手段30に入力されるタイミングを、クリッピング処理に必要な時間だけ遅延し、第2の遅延手段39は、第2の減算手段32において減算処理されるベースバンド信号I、Qがその第2の減算手段32に入力されるタイミングを、クリッピング処理、第1の減算手段30の減算処理およびフィルタ31の処理に必要な合計時間分遅延することによって、クリッピング処理部23、第1の減算手段30およびフィルタ31の処理遅延時間と各部に入力されるベースバンド信号I、Qのタイミングを合わせている。
図9の実施形態では、第1の遅延手段38は、第1の減算手段30において減算処理されるベースバンド信号I、Qがその第1の減算手段30に入力されるタイミングを、クリッピング処理に必要な時間だけ遅延し、第2の遅延手段39は、第2の減算手段32において減算処理されるベースバンド信号I、Qがその第2の減算手段32に入力されるタイミングを、クリッピング処理、第1の減算手段30の減算処理およびフィルタ31の処理に必要な合計時間分遅延することによって、クリッピング処理部23、第1の減算手段30およびフィルタ31の処理遅延時間と各部に入力されるベースバンド信号I、Qのタイミングを合わせている。
また、図10の実施形態では、第1の遅延手段38は、前記同様に、第1の減算手段30において減算処理されるベースバンド信号I、Qがその第1の減算手段30に入力されるタイミングを、クリッピング処理に必要な時間だけ遅延し、第2の遅延手段39は、第1の遅延手段38によって遅延されたベースバンド信号I、Qを、さらに第1の減算手段30の減算処理およびフィルタ31の処理に必要な合計時間分遅延して第2の減算手段32に入力させる。これによって、クリッピング処理部23、第1の減算手段30、フィルタ31の処理遅延時間と各部に入力されるベースバンド信号I、Qのタイミングを合わせている。
また、ここでは直交変調信号発生装置20の振幅制限器22に本発明を適用していたが、本発明のベースバンド信号振幅制限装置は、ベースバンド信号の振幅制限処理が必要な他の機器にも同様に用いることができる。
20……直交変調信号発生装置、21……ベースバンド信号発生器、22……信号振幅制限器、23……クリッピング処理部、24……振幅計算手段、25……制限値設定手段、26……係数算出手段、27……クリップ手段、30……第1の減算手段、31……フィルタ、32……第2の減算手段、35……直交変調器、36……周波数変換器、37……増幅器、38……第1の遅延手段、39……第2の遅延手段
Claims (3)
- 入力されたベースバンドの同相成分信号と直交成分信号に対するクリッピング処理を行うクリッピング処理部(23)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号から、前記クリッピング処理部から出力される同相成分信号と直交成分信号をそれぞれ減算して、前記クリッピング処理手段によって除去された同相除去成分信号と直交除去成分信号をそれぞれ出力する第1の減算手段(30)と、
前記第1の減算手段から出力される同相除去成分信号と直交除去成分信号に対して帯域制限を行うフィルタ(31)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号から、前記フィルタによって帯域制限された同相除去成分信号と直交除去成分信号をそれぞれ減算し、その減算結果を振幅制限された同相成分信号と直交成分信号として出力する第2の減算手段(32)とを備えたベースバンド信号振幅制限装置。 - 前記入力された同相成分信号と直交成分信号とを、前記クリッピング処理部のクリッピング処理時間に応じて遅延させて前記第1の減算手段に入力させる第1の遅延手段(38)と、
前記入力された同相成分信号と直交成分信号とを、前記クリッピング処理部のクリッピング処理時間、前記第1の減算手段の演算時間および前記フィルタの処理時間の合計に応じて遅延させて前記第2の減算手段に入力させる第2の遅延手段(39)とを備えていることを特徴とする請求項1記載のベースバンド信号振幅制限装置。 - ベースバンドの同相信号成分と直交成分信号とを発生するベースバンド信号発生器(21)と、
前記ベースバンド信号発生器から入力された同相信号成分と直交成分信号に対して振幅制限処理を行う前記請求項1または請求項2記載のベースバンド信号振幅制限装置(22)と、
前記ベースバンド信号振幅制限装置によって振幅制限された同相成分信号と直交信号成分から直交変調信号を生成する直交変調器(35)と、
前記直交変調器によって生成された直交変調信号の周波数を所望周波数に変換する周波数変換器(36)と、
前記周波数変換器から出力される所望周波数の直交変調信号を電力増幅する増幅器(37)とを備えた直交変調信号発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003377055A JP2005142824A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | ベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003377055A JP2005142824A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | ベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005142824A true JP2005142824A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34687903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003377055A Pending JP2005142824A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | ベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005142824A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006025213A1 (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ピーク電力抑圧装置およびピーク電力抑圧方法 |
US7518460B2 (en) * | 2004-06-14 | 2009-04-14 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Amplitude modulation apparatus, amplitude limiting method, and computer-readable program |
-
2003
- 2003-11-06 JP JP2003377055A patent/JP2005142824A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7518460B2 (en) * | 2004-06-14 | 2009-04-14 | Mitsumi Electric Co., Ltd. | Amplitude modulation apparatus, amplitude limiting method, and computer-readable program |
WO2006025213A1 (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | ピーク電力抑圧装置およびピーク電力抑圧方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7817746B2 (en) | Peak factor reduction unit and baseband signal processing device | |
JP5170267B2 (ja) | 信号ピーク電圧抑圧装置 | |
JP3919803B1 (ja) | 特性取得装置、方法およびプログラム | |
JPH11313042A (ja) | 無線通信装置 | |
WO2010061914A1 (ja) | ピーク抑圧装置およびピーク抑圧方法 | |
WO2003001697A2 (en) | Reducing the peak-to-average power ratio of a communication sign al | |
JP5085896B2 (ja) | 信号ピーク電圧抑圧装置 | |
CN101610232B (zh) | 振幅抑制装置和信号发送装置 | |
TWI478544B (zh) | 非因果正交分頻多工錐形尖峰抑制 | |
JP2023004961A (ja) | 通信装置及びそのcfr処理方法 | |
JP4288458B2 (ja) | 振幅制限回路及びcdma通信装置 | |
JP2005142824A (ja) | ベースバンド信号振幅制限装置およびそれを用いた直交変調信号発生装置 | |
JP3033708B2 (ja) | ピーククリッピング回路および該ピーククリッピング回路を有する直交変調送信機 | |
JP2007306346A (ja) | 電力制限回路 | |
JP7035913B2 (ja) | ピーク抑圧回路、ピーク抑圧方法、および送信装置 | |
JP2008227861A (ja) | 雑音信号発生装置 | |
JP2003174370A (ja) | 非線形補償回路と基地局装置および送信電力クリップ方法 | |
JP2014027343A (ja) | ピーク抑圧回路 | |
EP2846461A1 (en) | A method for improving amplifier digital pre-distortion estimation performance and radio transmitter | |
US6768434B1 (en) | High speed x/sine(x) correction circuit | |
JP2012142770A (ja) | 増幅装置及び増幅方法 | |
US9515861B2 (en) | Peak suppression apparatus | |
RU2474956C1 (ru) | Способ и устройство шумопонижения звуковых сигналов | |
KR20070068554A (ko) | 이동통신 시스템에서 평균전력대비 피크 전력 감소 장치 및방법 | |
JP2013042232A (ja) | ピーク抑圧装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070206 |