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JP2005142764A - 通信料算出システム、通信料算出装置、及び通信料算出方法 - Google Patents

通信料算出システム、通信料算出装置、及び通信料算出方法 Download PDF

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Yoshiyuki Kunito
義之 國頭
Satoru Kawabata
哲 川畑
Yasuto Masuda
康人 増田
Shinya Kimura
真也 木村
Yasutaka Ogasawara
康貴 小笠原
Isamu Yagata
勇 屋ヶ田
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Abstract

【課題】 サービス提供者からサービス利用者に対して実時間データを送信するサービスにおいて、1つの電話番号であっても、実時間データを送信するために設けられた複数の利用メディアに応じて異なる課金レートにて通信料を算出する。
【解決手段】 IP電話サーバ2は、リクエスト処理部21各通信端末A、Bから位置情報を受信すると共に、各通信端末A、Bの呼制御における各メッセージを経由させ、両者の間のセッションを確立させ、利用メディア判別部22は、そのメッセージに含まれるメディア情報から通信に使用される利用メディアを判別し、通話DB23に、利用メディア情報、及び通信開始・終了時刻等を記憶する。料金算出サーバ3の課金DB31には、通信時間、利用メディア情報等の課金に使用する各種データが記憶され、料金計算手段32が課金DB31の情報に基づき、通信者のID毎に、利用メディアに応じて例えば従量課金した通信料を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)電話ネットワークに接続され、音声や、音声及び画像等のメディアを利用して通信を行う通信装置間における通信料を集金する通信料算出システム、通信料算出装置、及び通信料算出方法に関する。
例えば音声等の実時間データをIPパケットにしてカプセル化することでIP網を介した通話を可能とする技術として、VoIP(Voice over Internet Protocol)がある。VoIPによる通話を行うためには、通話したい相手の情報の取得、通話したい相手の呼び出し、応答といった一連の情報交換をする必要があり、これらの目的のために、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルが使用される。IP電話ネットワークを利用した通信システムでは、高音質の音声の他、画像やテキストデータ、データファイル、ストリーミングデータの送受信が可能となっている。
このようなIP電話ネットワークを利用した通信システムにおいて、各通信端末装置は、上記音声、画像、テキストデータ、データファイルなどの各情報(以下、利用メディアという。)を送受信する能力を個別にあるいは組み合わせて持っている。例えば、音声のみの通信が可能な通話装置、音声と画像の通信が可能な携帯電話端末、画像とテキストデータの通信が可能な通信携帯情報端末、又は上記全ての情報の送受信が可能なパーソナルコンピュータ(PC)等がある。
したがって、あるネットワーク上のコミュニケーションサービスにおいて複数の異なる利用メディアタイプでの提供がある場合、ユーザがそのサービスを受けるにあたっては、各端末の送受信能力に応じて利用メディアの制約を受ける。たとえば、サービス利用者となるユーザの通信端末は音声送受信機能は備えているが、動画の送受信機能が備わってない場合、このユーザの通信端末では動画付きのコミュニケーションサービスを受けることはできないというような制約が生じる。
一方、ビデオ電話と音声電話の2種類の利用メディアタイプでのサービス提供を行っている事業体(サービス提供者)があるとする。例えばチケット購入サービスや、運勢を占うサービスを提供するにあたって、通常の電話による音声のみの対応と、ビデオ電話により、通信者同士、相手の顔画像を見ながらの対応があるような場合である。このような場合、音声電話専用番号とビデオ電話専用電話番号との2つの電話番号を設けることもできるが、対応するメディアタイプの種類が10個あったら10個の専用番号を設けるというのはサービスとしては問題がある。すなわち、サービス利用者にとってはサービスを利用する際に電話番号を選択しなければならず面倒である等の問題があり、またサービス提供者にとっては電話番号はサービスの「顔」なので1つにしたいという要求がある。
ところで、従来、伝送形態に応じて接続料金を異ならせるビデオデータの送受信装置が下記特許文献1に開示されている。この特許文献1においては、送信する相手や送信データの重要度によってユーザが接続領域を自由に選択するもので、ビデオデータを階層符号化し、選択した接続料金に対応した階層符号化データを、そのビデオデータを購入したユーザに送信する。
特開2001−69486号公報
しかしながら、上記特許文献1と同様に、IP電話ネットワークを使用したコミュニケーションサービスにおいても、サービス内容が異なる場合には、通信料に差を設けようとすると、利用メディアのタイプに応じて課金レートが設定できるように、上述したように、例えば電話番号を異ならせる等しなければならず、例えばチケット販売、占い・法律相談などの所定のサービスを、異なる音声のみ、ビデオ電話など異なるメディアタイプにより提供する場合、同一電話番号では、異なる利用メディアタイプでの運用することができなかった。すなわち、ビデオ電話にて提供するサービス、ビデオを含む等リッチな付加価値を伴うサービスと、音声電話にて提供するサービス、従来からのコールセンター業務とでは当然オペレータに要求される資質が異なり、サービスを提供するためのコストが異なるためサービス提供者は利用メディアタイプ毎に料金を設定する必要がある。ところが、異なる利用メディアでの提供を行う場合には、同一のサービス提供者が提供するサービスにもかかわらず、異なる電話番号を設定しなければ、異なる課金レートを設定することができないという問題点がある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、サービス提供者からサービス利用者に対して実時間データを送信するサービスにおいて、1つの電話番号であっても、実時間データを送信するために設けられた複数の利用メディアに応じて異なる課金レートにて通信料を算出することができる通信料算出システム、通信料算出装置、及び通信料算出方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る通信料算出システムは、ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出システムであって、上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理サーバと、上記通信装置間の通信料を算出する料金管理サーバとを有し、上記接続管理サーバは、上記接続制御信号に基づき上記実時間データのやり取りに利用する利用メディアを判別し、上記料金管理サーバは、上記利用メディアに応じて上記通信料を算出することを特徴とする。
本発明においては、接続制御信号に基づき通信装置間の、例えば音声のみ、又は音声に加えて画像、テキスト及びファイル等のうち少なくとも1つを含むメディア等の利用メディア種類を判別することで、この利用メディアの種類に応じて所望の課金レート、課金方法などの料金換算基準に従って通信料を算出することができる。
また、上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージとを含み、上記料金管理サーバは、少なくとも上記通信開始応答メッセージに基づき上記接続管理サーバにより判別された上記利用メディアの種類に応じて上記通信料を算出することができ、例えば発呼側がサービス利用者の通信装置の場合に、サービス提供者となる着呼側の通信装置に対して利用メディアタイプを指定したり、利用したい利用メディアタイプの優先度を知らせたりすることができる。
更に、上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージとを含み、上記料金管理サーバは、少なくとも上記応答了解メッセージに基づき上記接続管理サーバにより判別された上記利用メディアの種類に応じて上記通信料を算出することができ、例えば着呼側がサービス利用者の通信装置の場合に、サービス提供者となる発呼側の通信装置に利用メディアタイプを指定したり、利用したい利用メディアタイプの優先度を知らせたりすることができる。
更にまた、上記料金管理サーバは、上記利用メディアの種類と、上記2つの通信装置間における通信時間とに応じて通信料を算出してもよく、例えば時間に応じた従量換算としたり、所定の時間内は同一通信料としたりすることができる。
また、上記接続管理サーバは、上記接続制御信号に基づき、上記2つの通信装置間の通信が開始された通信開始時間、上記2つの通信装置間で利用された利用メディア、及び上記2つの通信装置間の通信が終了した通信終了時間を、予め各通信装置毎に登録された識別情報毎に記憶する通信ログデータベースを有することができ、料金管理サーバは、この通信ログデータベースのデータを参照して通信料を換算することができる。
更に、上記料金管理サーバは、例えばサービス提供者側通信装置が提供する利用メディアの種類に応じてサービス提供者により予め設定された料金換算基準等、利用メディアの種類に応じて予め設定された料金換算基準に基づき料金を算出することができ、通信時間に対する従量加算や定額制、各種割引制等、通信料を適宜設定することができる。
本発明に係る通信料算出システムは、ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出システムであって、上記実時間データを送受信する複数の通信装置と、上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理サーバと、上記通信装置間の通信料を算出する料金管理サーバとを有し、上記複数の通信装置の少なくとも一部は、複数の異なる利用メディアによる上記実時間データの送受信が可能であって、各通信装置は、上記接続制御信号及び上記実時間データの送受信を行う通信手段と、上記接続管理サーバに少なくともユーザ識別情報及び通信装置位置を含む登録情報を登録する登録送信手段とを有し、上記接続管理サーバは、上記登録情報を受信する登録受信手段と、該登録情報に基づき一の通信装置から上記接続制御信号を受け取り通信相手の通信装置へ送信する接続制御手段と、上記接続制御信号に基づき上記利用メディアの種類を判別する利用メディア判別手段とを有し、上記料金管理サーバは、上記利用メディアに応じて上記通信料を算出することを特徴とする。
本発明に係る通信料算出装置は、ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出装置であって、上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理手段と、上記接続制御信号に基づき上記実時間データの送受信に利用された利用メディアの種類を判別する利用メディア判別手段と、上記判別された利用メディアに基づき上記通信装置間の通信料を算出する料金管理手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る通信料算出方法は、ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出方法であって、上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理工程と、上記接続制御信号に基づき上記実時間データの送受信に利用された利用メディアの種類を判別する利用メディア判別工程と、上記判別された利用メディアに基づき上記通信装置間の通信料を算出する料金管理工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理サーバと、上記通信装置間の通信料を算出する料金管理サーバとを有し、上記接続管理サーバは、上記接続制御信号に基づき上記実時間データのやり取りに利用する利用メディアを判別し、上記料金管理サーバは、上記利用メディアに応じて上記通信料を算出するので、サービスを提供する通信装置の一方が利用メディアに応じて所望の料金を設定することができ、料金管理サーバが接続制御信号に基づき利用メディアを判別して通信料を算出するため、サービス提供者側は同一の電話番号であっても異なる利用メディアで異なる料金のサービスを提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、2以上の通信装置がインターネットを介してVoIPにより通信を行う際、その通信装置間において利用される利用メディアタイプに応じた通信料を算出することができる通信料算出システムに適用したものである。
本実施の形態における通信料算出システムは、VoIPによる通信を行う際に、通信装置間のセッションを確立させる呼制御に使用するメディア・ネゴシエーション情報を解釈して、音声のみの場合や、音声に画像を付加した場合等、通信装置間にて利用される利用メディアタイプを判別することにより、利用メディアの種類に応じて異なる課金レートを設定したり、異なる課金方法にて通信料金を算出したりするものである。
VoIPによる通話を行うためには、通話したい相手の情報の取得、通話したい相手の呼び出し、応答といった一連の情報交換をする必要があり、これらの目的のために、SIP(Session Initiation Protocol:IETFの標準、RFC2543)等の呼制御プロトコルが使用される。SIPは、VoIPサービスをはじめ、さまざまなマルチメディアセッションの確立を実現する呼制御プロトコルである。本実施の形態においては、例えばSIPのメッセージ上にあるSDP(Session Description Protocol)などのメディア・ネゴシエーション情報を利用し、通信に利用されたメディア情報を識別し、通信開始及び終了時間等を記録する通常の通話ログに、通信に利用されたメディア情報を付加して記憶させる。ここで、メディア情報とは、例えば音声のみの通信、又は音声+ビデオ等、通信に利用するメディア種別を示す。通信装置間のSIPのメッセージを経由させるSIPサーバは、SDPメッセージに含まれる符号化則の情報から通信装置間が利用するメディアの種類を判別することができ、通話ログ情報に記録する。この利用メディア種別を、通信料を換算する際の課金情報のひとつとして使用することで、同一の電話番号で複数のメディアを扱ってもメディアの種別を判別して課金レートを異ならせ、その料金を徴収することができる通信料算出システムの運用が可能となる。
図1は、本発明の実施の形態における料金算出システムを機能的に示すブロック図である。図1に示すように、通信料算出システム1は、実時間データを送受信する通信端末A、通信端末Bと、実時間データを送受信する少なくとも2つの通信端末A、Bが上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、通信端末A、B間の接続を制御するIP電話サーバ(SIPサーバ)2と、接続制御信号に基づき判別された、通信端末A、B間の実時間データの送受信に利用される利用メディアに応じて通信料を算出する料金算出サーバ3とを有する。ここでは、説明の簡単のため、通信端末AのユーザであるクライアントCがサービス利用者となり、通信端末BのクライアントCがサービス提供者となり、通信端末Aから通信端末Bへ電話をかけてサービスを利用し、その通信料をサービス利用者(クライアントC)に対して徴収する場合について説明する。また、サービス提供者からサービス利用者に対して通話を要求したり、サービス提供者が通信料を負担したりしてもよい。具体的には、例えば電話をかける側のクライアントCが例えば占い、法律等の各種の相談サービスを利用するサービス利用者であって、電話を受ける側のクライアントCが占い師、弁護士等のサービス提供者であり、サービス利用者に対して通信料金が発生するようにしてもよく、又はクライアントCが住宅等の宣伝・広告を提供するサービス提供者であって、クライアントCがこれを利用するサービス利用者とし、サービス提供者に対して通信料金が発生するようにしてもよい。
通信端末A、Bは、例えば例えばPC(Personal Computer)、テレビ電話、電話機等、VoIPを使用したネットワークコミュニケーションを行うことが可能なものであればよく、インターネットを介してIP電話サーバ2に接続されている。インターネットは、一般公衆回線等の通信回線や、情報通信ネットワークを複数接続することによって世界中に拡がったネットワーク環境である。現在、広帯域、高速な通信回線の普及によってブロードバンド伝送(Broadband Transmission)を可能としている。光ファイバー、非対称ディジタル加入者線、無線等を用い、500kbps以上の通信回線でネットワークを構成している。
これらの通信端末A、Bは、それぞれクライアントC、Cを識別するユーザ識別情報や端末位置をIP電話サーバ2に登録する登録送信部11a、11bと、通信相手に対する呼制御をIP電話サービス2を介して行うリクエスト処理部12a、12bと、通信相手と実時間データの送受信をする通信部13a、13bとを有する。
IP電話サーバ2は、各クライアントからの登録情報を受信する登録受信部20を有し、各通信端末A、Bの呼制御における接続制御信号としての各メッセージを経由させ、両者の間のセッションを確立させるリクエスト処理部21と、クライアントA、B間で利用される利用メディアのタイプを判別する利用メディア判別部22と、リクエスト処理部21が受け取ったメッセージや利用メディア判別部22が判別した利用メディアタイプを、予め登録されたクライアントID毎に記憶する通話ログデータベース(以下、通話ログDBという。)23とを有する。
料金算出サーバ3は、例えば通信時間、利用メディア情報、通信者のID等、課金に使用する各種データを上記通話ログDB23から読出し、サービス利用者のユーザID毎に記憶する課金データベース(以下、課金DBという。)31と、課金DBを参照して、各利用者毎に料金を算出する料金計算手段32とを有する。
以下、以上の料金算出システム1の各機能について詳細に説明する。通信端末A、Bの登録送信部11a、11bは、通信端末のユーザを識別するユーザ識別情報としての識別ID(識別子)と、そのIPアドレス及びポート番号の端末位置(Contact)を少なくとも含む登録情報をIP電話サーバ2の登録受信部20に送信する。また、その他の登録情報として、例えば後述する端末能力、優先着信、及び優先メディア情報等を送信するようにしてもよい。
また、通信端末A、Bのリクエスト処理部12a、bは、後述する呼制御方法に従って、通信部13a、13bに通信開始要求を行うと共にIP電話サーバ2に対して、接続制御信号として、通信開始要求を送る又は受信し、これに返信する通信開始応答を受信する又は送信する。VoIPによる実時間音声コミュニケーションにおいては、基本的にはSIP等の呼制御プロトコルを用いてシグナリングを行い、通信相手のIPアドレス・ポート番号・音声及び音響圧縮方式を知る。そして、自身とその目標アドレスとの間で双方向にRTP(Real-Time Transport Protocol)及びRTCP(Real-Time Control Protocol)のストリームを送受信する。すなわち、実時間データを格納したRTPパケットを送信する前に、このリクエスト処理部12a、12bがSIP等の呼制御プロトコルにより、通信対象となる他の通信端末に対し呼シグナリングを行う。本実施の形態においては、この呼シグナリングにおけるメッセージから利用メディア情報を獲得するため、IP電話サーバ2を介して呼シングナリングを行う。
通信端末A、Bの通信部13a、13bは、通信端末A、B間で上記呼シグナリングによりRTP/RTCPセッションが確立された後、両者の間にて決められた利用メディアのデータを格納したRTPパケット及びこれを制御するRTCPパケットを送受信する。
IP電話サーバ2の登録受信部20は、各通信端末A、Bから送られる登録情報、すなわち識別IDとして所持クライアントを識別するための識別子(URI)と、そのIPアドレス及びポート番号からなる位置情報とを受信し、端末毎、又はクライアント毎等に個別に又はまとめて端末データベース(図示せず)に登録する。更に、クライアントC、Cが複数の通信端末を所持する場合には、所有クライアント毎に端末を管理するための端末インデックスを登録する。例えば、クライアントCが3種の通信端末A〜Aを所持する場合には、クライアントCを識別する同一識別IDに対して、通信端末A〜Aを示す端末インデックス1〜3を対応づけ、クライアントCが2種の通信端末B、Bを所持する場合には、クライアントCを識別する同一識別IDに対して、通信端末B、Bを示す端末インデックス4、5を対応づけ、クライアント毎に同一識別IDとし、端末インデックスを異ならせることで、所有クライアント毎に端末を管理してもよい。
IP電話サーバ2のリクエスト処理部21は、登録受信部20が受け付けた登録情報に基づき、通信端末間の接続を制御する。すなわち、通信端末A、Bの一方からの通信開始要求を受けて他方の通信端末に対して通信開始応答を行い、通信端末Aと通信端末Bとの間のセッションを確立する。また、通信中の一方の通信端末からの通信終了要求を受けて他方の通信端末に通信終了要求を行い、通信を終了する。そして、これら通信開始及び終了時間情報を、登録受信部20にて登録された通話ログDB23に格納する。
ここで、リクエスト処理部21が処理する接続制御信号として本実施の形態においては、SIPに従った各メッセージが通信端末から送られ、これを登録情報に基づき処理することで接続を確立させる。詳細は後述するが、このSIPによる呼制御においてやりとりするメッセージ内に、通信に利用するメディア情報が格納されており、このリクエスト処理部21を介してやりとりすることで、通信端末間にて利用される利用メディアが決定されると共に、IP電話サーバ2は決定された利用メディアを認識することができる。
また、上述したように、各通信端末A、Bは、登録情報として上記端末ID及び位置情報に加えて、端末能力、優先着信、及び優先メディア情報等を登録送信部11a、11bを介して送信し、IP電話サーバ2の登録受信部20がこれを受信し、これらの情報を登録するようにしておいてもよい。
具体的には、例えば、端末能力を登録する場合には、同一クライアントが所持する通信端末を識別する上述の端末インデックスと、端末能力とをDBに登録する。端末能力としては、音声(voice)、画像(video)、テキスト(message)、データファイル(data)などが例として挙げられるが、用途に応じて追加可能である。例えば、クライアントCが所持する3種の通信端末A〜Aがそれぞれ「音声」による送受信、「音声、画像」による送受信、「音声、画像」による送受信を行うことが可能な場合には、通信端末A〜Aに対応づけられた端末インデックス1〜3に対し、それぞれ「音声」、「音声、画像」、「音声、画像」という端末能力を対応づけて登録する。同様に、クライアントCが所持する2種の通信端末B、Bがそれぞれ「音声、画像、メッセージ、ファイルデータ」による送受信、「音声」による送受信を行うことが可能な場合には、クライアントCを識別する同一識別IDに対して対応付けられた端末インデックス4、5に対し、それぞれ「音声、画像、メッセージ、ファイルデータ」、「音声」という端末能力を対応づけて登録する。
また、優先着信情報を登録する場合には、上記端末インデックスと、優先する端末を示す優先フラグとをDBに登録する。具体的には、例えばクライアントCが端末インデックス1〜3を有する場合、端末インデックス毎に優先度を設定し、最も高い優先度の例えば通信端末Aを示す端末インデックス1に対して優先フラグを立てておくことで、クライアントCに対して通信開始要求があった場合に、リクエスト処理部21は、優先フラグの立っている通信端末Aを呼び出すようにすることができる。
更に、優先着信情報を登録する場合、ユーザ識別子(URI)と優先メディアとをDBに登録することができる。例えば、クライアントCは、「音声(voice)、画像(video)」を優先メディアとしておけば、クライアントCに通話要求があった場合、リクエスト処理部21は、「音声、画像」にて通信が可能な通信端末A、Aを呼び出すよう制御することができる。この優先着信情報は、ユーザ毎に優先メディアを指定したい場合に利用することができ、利用しない場合は、システム全体で固有の優先メディア情報を保持し、それを利用する等することができる。
IP電話サーバ2の利用メディア判別部22は、リクエスト処理部21が受け取る呼制御の際のメッセージの本文、SIPの場合には、後述するSDPに記述された符号化則から利用メディア情報を判別し、通話ログDB23の通信開始要求をした通信端末の識別IDにその利用メディア情報を登録する。
通話ログDB23は、上述したように、利用メディア判別部22から上記利用メディア情報を受け取り、予め登録受信部20が受信した通信端末の識別ID毎に記憶する。また、呼制御の際のメッセージのやり取りと、通信を終了した際に出されるメッセージとから通信端末間にて通信が開始される開始時間及び終了される終了時間をリクエスト処理部21から受け取り、上記端末ID毎に記憶しておく。
料金算出サーバ3の課金DB31は、IP電話サーバ2の通話ログDB23に格納された通信開始時間及び通信終了時間と、利用メディア情報とを、識別ID毎に記憶する。また、料金計算手段32は、課金DB31を参照し、通信時間と、利用メディアとに応じた通信料金を算出する。ここで、通信料の算出方法の詳細は後述するが、例えば課金DB31が、利用メディア毎に設定された課金レートを有していてもよいし、サービスを提供する通信端末毎に個別に課金レートを設定してもよいし、また、時間毎の従量課金ではなく、定額制、回数、月額等一定期間の固定料金等、利用メディア、識別ID等に応じて料金算出方法を異ならせてもよい。サービス提供者が料金換算方法を設定する場合には、登録送信部11により、IP電話サーバ2の登録受信部20にその料金換算方法を送信し、登録するようにすればよい。
以上のような通信端末A、B、IP電話サーバ2、料金算出サーバ3のハードウェアは、例えば図2のように構成される。すなわち、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているソフトウェアモジュールを構成する各種プログラム、又は記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたソフトウェアモジュールを構成する各種プログラムに従って各種の処理を実行する。また、図示せぬタイマが計時動作を行い、時刻情報をCPU101に供給する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU101、ROM102及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インターフェイス105も接続されている。
入出力インターフェイス105には、キーボード、マウス等よりなる入力部106、CRT、LCD等よりなるディスプレイ、並びにヘッドフォンやスピーカ等よりなる出力部107、ハードディスク等より構成される記憶部108、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部109が接続されている。
通信部109は、図示せぬインターネットを介しての通信処理を行う。CPU101から提供されたデータを送信する。また通信部109は通信相手から受信したデータをCPU101、RAM103、記憶部108に出力する。記憶部108はCPU101との間でやり取りし、情報の保存・消去を行う。通信部109はまた、他の装置との間で、アナログ信号又はディジタル信号の通信処理を行う。
入出力インターフェイス105にはまた、必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク111、光ディスク112、光磁気ディスク113、或いは半導体メモリ114等が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部118にインストールされる。
次に、通信端末間で実時間データの送受信とは別にやり取りされる接続制御情報について詳細に説明する。図3は、IP電話サーバ(プロキシサーバ)経由でクライアントCとしてボブから、クライアントCとしてのアリスへ電話をかけた場合の通信手順を示す図であって、SIPを用いたVoIPの呼制御におけるメッセージ・データやり取りを示す図である。この図3は、ボブ(bob@bbb.com)が電話を掛ける発呼側となり、アリス(alice@aaa.com)が電話を受ける着呼側となって、両VoIPクライアント間の通信端末A、B間でデータ(メッセージ)をやり取りする場合を示す。
SIPのメッセージには、発呼側であるUAC(UA Client)から着呼側であるUAS(UA Server)へ送られるリクエストメッセージと、UASからUACへ返されるレスポンスメッセージとがあり、リクエストのメッセージ・ボディには、SDP(Session Description Protocol)に基づいたセッション情報が収納される。また、OKレスポンス等の所定のレスポンスには、通信に使用するコーデックを選択するためのSDPメッセージが含まれる。
例えば両者が電話機を使用して電話する場合について説明すると、先ず、発呼側のボブが通信端末Aの受話器を持ち上げてアリスの電話番号をダイヤルする。これにより、着呼側のアリスのIP電話端末Bへセッション参加要求を行う通信開始要求メッセージとしてのINVITEがIP電話サーバ2へ送られる(D11)。これを受け取ったIP電話サーバ2のリクエスト処理部21は、INVIEに含まれる宛先情報と、予めIP電話サーバ2の端末データベースに登録された位置情報とに基づき、このINVITEをアリスの通信端末Bに送る。このINVITEには、後述するように、ボブの通信端末Aが利用するメディア情報等が記述されたSDPメッセージが含まれる。なお、以降のやり取りされる各メッセージは、いずれの宛先情報を含み、IP電話サーバ2のリクエスト処理部21は、その宛先情報と、予め登録された端末位置情報とにより、所定の通信端末にメッセージを送信することができる。こうしてボブのIP電話端末からのINVITEが届くと、アリスの通信端末Bからは100TryningレスポンスがIP電話サーバ2を介してボブの通信端末Aに送られる(D12)。なお、これは、通常の電話における、相手の電話に繋がるまでの無音状態から相手の電話機につながった瞬間に相当する。
次いで、アリスの通信端末Bから180Ringingレスポンスが送られる(D13)。これは、アリスの通信端末Bの呼び出し音を鳴らしている状態に相当し、これらの100Trying及び180Ringingは、リクエストが受信され処理中であることを示す。そして、アリスが自分の通信端末Bにおける受話器を取り上げたとき、リクエストが受理されたことを示す通信開始応答メッセージとしての200OKレスポンスがIP電話サーバ2を経由してボブの通信端末Aへ送られる(D14)。
そして、発呼側のボブの通信端末Aから応答了解メッセージとしてのアック(Acknowledgement:ACK、確認応答)がIP電話サーバ2を経由してアリスの通信端末Bに送られる(D15)ことにより、通信のためのポートが開かれ、通信ができるようになる。このように、先ず始めに呼制御を行ってからRTP/RTCPのセッションを確立し、音声又は音声及び音響や画像等のデータを送受信し合う。
また、通信を終了するときには、先に通信を終了する側から通信終了メッセージとしてのBEYメッセージがIP電話サーバ2を介して通信相手へ送られる(D16)。このBEYメッセージは発呼側のボブのIP電話端末であっても、着呼側のアリスのIP電話端末であっても出すことができ、受話器を先に置いた方から相手に出され、このBYEメッセージを受けた側が200OKレスポンスを送り返す(D17)。
こうしたシーケンスのうち、INVITE、200OK、ACKの部分でメディアのネゴシエーションが行われる。INVITEでは、メッセージ内に送信側が使えるメディアの種類が記載されており、そのメディアの情報の記載にはSDPという記述ルールが使われる。200OKでは送信側、ここでは、ボブの通信端末AからINVITEで提案されたメディアのうち、受信側、すなわちアリスの通信端末Bが使用可能なメディアタイプが記載される。最後にACKで確認がなされ、ネゴシエーションが完結する。IP電話サーバ2の利用メディア判別部22はINVITE、200OK、及びACKの中身を見て、最終的にネゴシエーションされたメディアを判断することができる。
次に、SIPのメッセージのうち、INVITE及び200OKについて詳細に説明する。図4及び図5は、INVITE及び200OKのメッセージの記述例を示す図である。図4に示す1行目は、メソッド名(INVITE)、リクエストの宛先(ここでは、ボブの通信端末Aからアリスの通信端末Bへリクエストが送信されるので、アリスの宛先を示す(alice@aaa.com))及びSIPのバージョン(SIP/2.0)が記述される。
また、2行目のViaヘッダ(Via行)には、SIPのバージョン(2.0)、転送プロトコル(Transport Control Protocol:TCP)、リクエスト発信元のIPアドレス(43.11.135.75)またはホスト名、ポート番号(12115)を記述する。そして、Fromヘッダ(From行)には、発信元の表示名(“bob”)と送信元URI(Sip:bob@bbb.com)を記述し、Toヘッダ(To行)には、受信先の表示名(“Alice”)と宛先URI(Sip:Alice@aaa.com)を記述する。
CSeq(コマンドシーケンス)ヘッダ(CSeq行)は、コマンドシーケンス番号を表し、整数値(ここでは、1)、リクエストメソッド(こここでは、INVITE)を記述する。同じ呼の中でリクエスト(コマンド)を送るたびに、CSeqの上記整数値の番号をインクリメントする。このCSeqの値は発呼側と着呼側がそれぞれ別々に保持する。また、Call−IDヘッダ(Call−ID行)は、ある通信を他の通信と区別する固有の番号として使用され、したがって、INVITEからBYEで切るまで同じ番号が使用される。
Contactヘッダ(Contact行)には、1つ又は複数のSIP URLを記述する。このSIP URLはセッションの相手が自分にリクエストを送るためのアドレスを現す。また、Content−Lengthヘッダ(Content−Length行)には、一連のSIPヘッダの後に続くメッセージ・ボディ(本文)のオクテット数(バイト数)(ここでは、450)を記述する。
次に、本文に記載されるSDPのタグ(注釈記号)について説明する。先ず、「v」はバージョン番号を示し、「o」はセッション生成者とセッション識別用の情報を示し、o=<ユーザ名><SDPメッセージ識別番号><メッセージ識別サブ番号><ネットワーク・タイプ><アドレス・タイプ><アドレス>と記述される。また「s」はセッションのタイトルを示し、「c」はコネクションデータを示す。「b」は、バンド幅を示し、CT(Conference Total)は、マルチキャストなどを含めた総帯域幅(kbps)を示す。また、「t」はセッションの開始時間と終了時間を示し、t=<開始時刻><終了時刻>と記述されるが、特にこれらの時刻は不定なのでいずれも0にされる。なお、以上のうち、v行、o行、s行、t行はSIPでは使用されないが、SDPの必須パラメータであるために記述される。
また、「m」はメディア名とトランスポートアドレスを示し、m=<メディア種別><ポート番号><トランスポート・プロトコル><ペイロード・タイプ>と記述され、「a」はメディア属性を示し、m=rtpmap:<ペイロード・タイプ><符号化則>/<クロック>と記述される。
符号化則は、メディアの信号の圧縮・伸張に用いる方式の名前で、例えばH261(H.261映像圧縮符号化)、PCMU(Pulse Code Modulation μ-law:パルス符号変調μ法則方式)、G721(32kbpsADPCM)、G728(LD-CERL:音声符号化方式)等が記載され、クロックは、メディア信号のサンプリング・クロック周波数を示す。
そして、図4に示すように、「a」行は複数行記述することができ、図4においては上から11行目までが送信端末であるボブの通信端末Aが扱えるコーデックの種類を示し、その優先順位が高い順で記述される。着呼側がこれらのコーデックのうち、扱えるコーデックであって優先順位が高いものを選択して後述する200OKレスポンスにて返信する。なお、コーデックの種類は、図6のように決められており、Audio/Video Profile(RFC1890)で規定されているペイロード・タイプPTが記述される。ペイロード・タイプは、あるタイプ値に対して、一意に符号化と復号に必要なクロック速度などを割り当てたものであり、このペイロード・タイプ値により必要なデコーダがわかるようになっている。ここで、ペイロード・タイプの0〜95は、固定的な静的ペイロード・タイプであり、96以降は利用時に定められる動的ペイロード・タイプである。また、ペイロード・タイプ101のtelephone-eventは、DTMF(Dual Tone Multi Frequency)の伝送で、プッシュフォンの「ピポパッ」の音になり、0−16は、ボタンに対応した16個の情報を送信するパラメータを示す(RFC2833)。
一方、このようなINVITEを受けた着呼側のアリスの通信装置Bから発呼側のボブの通信装置Aへ返される200OKレスポンスは、図5に示すように、通信に使用するコーデックを選択するためのSDPメッセージ「Content-Type:aplication/sdp」を含む。
このレスポンスは、スタート・ラインとして、リクエスト用ヘッダまたはレスポンス用ヘッダ、メッセージ・ヘッダとしてプロトコル処理に必要な定型データ、CRLF(キャリッジ・リターン、ライン・フィールド)としてヘッダ部分の終わりを示すための「改行」、及び必要に応じてセッション情報やエラー状態を示すテキストを含むメッセージ・ボディからなり、メッセージ・ヘッダ及びメッセージ・ボディは、上述のリクエストの場合と同様であり、必要に応じて定型データやSDPメッセージが含まれる。
ここで、200OKレスポンスとして返されるSDPメッセージには、上述したINVITEメッセージに記述されるSDPメッセージに含まれる発呼側の通信端末Aが扱えるコーデックの情報から、着呼側の通信端末Bが扱えるコーデックが選択されて返される。図5では、ペイロード・タイプ値が0のオーディオのPCM符号化μ則(PCMU)が選択される場合を示している。すなわち、通信端末Aから通信端末Bへ送られる通信開始要求を示すINVITEには複数の利用メディア情報が含まれており、これに対して通信端末Bが返信する通信開始応答を示す200OKには、上記通信開始要求に含まれる複数の利用メディアのうち、通信端末Bが利用メディアとして選択した利用メディア情報が記述される。
こうしてACKが通信端末AからIP電話サーバ2を経由して通信端末Bに送られると、通信のためのポートが開かれ、通信端末Aと通信端末Bとの間にて通信が可能となる。そして、上述したように、通話(通信)を終了する場合には、先に受話器を置いた通信端末、図通信端末AからBYEメッセージがIP電話サーバ2を介して通信相手の通信端末Bへ送られ、これを受けた通信端末Bが200OKを返すことで通信が終了する。なお、このBYEメッセージは、発呼側及び着呼側のいずれが送ってもよい。
次に、本実施の形態における料金算出システム1の動作について説明する。予め、IP電話サーバ2は、IP電話システムを使用する各通信端末(図1においては通信端末A、Bのみを図示)からIPアドレス及びポート番号等の位置の登録を受け付け、各クライアントの通信端末の位置情報を把握しておく。
そして、例えば通信端末Aから通信端末Bへ、上述したSIPのメッセージを使用して通信開始要求を送信する。例えば通信端末Aから通信端末Bに電話をかける場合、IP電話サーバ2のリクエスト処理部21は、通信端末AのINVITEを受信すると、INVITEのToヘッダを参照し、このURIを有する通信端末BへこのINVITEを送信する。そして、リクエスト処理部21は、このINVITEに対する返信、即ち100Trying、180Ringing、200OKを通信端末Bから受け取り、これらのメッセージに含まれるFromヘッダのURIを有する通信端末Bへこれらのメッセージを送信する。そうして、最後に通信端末Aから送られるACKを受け取り、このToヘッダが示すURIを有する通信端末BへACKを送信することで、通信端末A、通信端末Bの通話部13a、13bが実時間データの送受信を開始する。また、リクエスト処理部21は、通信端末AからBYEメッセージを受け取り、これに含まれるToヘッダに記述されたURIを有する通信端末Bへ送り通信を終了させる。
ここで、リクエスト処理部21は、Fromヘッダに記述された送信元のURIに対応する予め登録された識別ID毎に、Toヘッダに記述された宛先URIに対応する予め登録された通信相手を示す識別IDを通話ログDB23に登録する。また、例えばACKメッセージが届いた時刻を通信開始時間とし、BYEメッセージが届いた時刻を通信終了時間として、送信元の識別ID毎に通話ログDB23に登録する。利用メディア判別部22は、リクエスト処理部21を経由してやり取りされるINVITE、200OK、ACKから利用メディアを判別する。すなわち、上述したように、INVITEに含まれるペイロード・タイプや符号化則が記述されたタグ「a」に示されるメディア情報から200OKにて選択されたメディア情報を利用メディア情報として、送信元の識別ID毎に通話ログDB23に登録する。
そして、料金算出サーバ3の課金DB31は、通話ログDB23から発信者の識別ID毎の通信開始及び終了時間と、利用メディア情報とを読み出させて記憶し、料金算出手段32が発信者の識別ID毎に料金を集計する。
以下、料金算出方法について詳細に説明する。
料金算出サーバの課金DB31に登録するデータとしては、料金換算に必要な例えば以下のようなデータが登録される。
(1)通信相手の識別ID
(2)通信開始時間
(3)通信終了時間
(4)利用メディア情報
ここで、通信相手の識別IDは、上述したように、INVITEメッセージのToヘッダに記述されるURIに対応する識別IDであり、利用メディア情報は、INVITEメッセージ、200OK、ACKなどのメッセージのやりとりにて2つの通信装置間で決められた利用メディアタイプであり、具体的には、SDPメッセージの「m」や「a」に記述されるペイロード・タイプ、又は符号化則である。また、通信開始時間及び通信終了時間は、IP電話サーバ2にて管理されるもので、通信開始時間は、例えば、IP電話サーバ2が通信端末AからINVITEを受け取った時刻とし、通信終了時間は、通信端末A又は通信端末Bが受話器を置いた瞬間に出されるBYEメッセージを受け取った時刻とすることができる。
そして、料金算出手段32は、課金DB31を参照し、これら(1)〜(4)を用いて最終的に利用者、即ち発信者の識別ID毎に請求するべき金額を決定する。この金額は利用したメディアタイプに応じて異なる金額を設定しておき、その通信時間毎に換算するものことができる。
例えば、
MPEG4を用いたビデオ電話サービスの場合:100円/分
G.711(音声周波数のPCM)を用いた音声電話サービスの場合:50円/分
等というように、例えばビデオ電話のほうが音声のみの電話よりも単位時間当たり高額なサービス料として課金をするなどすることができる。
このとき、以上のような課金レートを設定して、(a)時間毎に従量課金とする他、発信者の識別ID、通信相手の識別ID、利用メディア、利用時間帯(平日昼間、土日、深夜)などに応じて様々な料金換算ルールを適用してもよい。例えば、
(b)1ヶ月300円の定額制
(c)AM0:00乃至AM7:00は、深夜料金で30%引きとする深夜割引制
(d)利用開始から最初の30秒は無料になる所定期間無料サービス制
(e)所定の月は、ビデオ電話を30%引きにする特定月特定メディア割引制
等といったものである。こうした料金換算ルールに従って最終的に計算された料金が利用者に請求される。
また、上述したように、料金はサービス利用者側に発生するのではなく、サービス提供者が負担するよう設定してもよい。以上のような例えば従量課金とする場合の利用メディア毎に課金レートを異ならせる等の各種料金換算ルールは、料金が支払われるサービス提供者が設定してもよく、その場合には自身の通信端末の登録送信部11から予めIP電話サーバ2の登録受信部20に送信することで上記料金換算ルールを予め登録してもよく、また、予め料金算出サーバ3を運営する事業者等が設定しておいてもよい。
更に、料金計算手段32にて算出された金額をサービス終了(通信終了)後に、「ただいま利用されたサービスで30円課金されました」等のメッセージを電子メールやインスタントメッセージ等で通信端末に通知したり、または、利用開始時や利用中に「ただいま利用されているサービスは30円/1分で課金されています」などのメッセージを請求者、利用者にインスタントメッセージ等により伝送することもできる。この場合、料金算出サーバ3が各通信端末がインターネット等を介して通知してもよく、又は料金算出サーバ3がIP電話サーバ2を介して通知するようにしてもよい。
なお、INVITEでセッションをはられたものに関して、上述の実施の形態においては、BYEメッセージが送られないと、IP電話サーバは、セッションが終了したことを認識できない。そこで、例えば、PC等の通信端末を使用して通信を行っている場合、その装置のトラブル等で異常終了したりする場合であって、従量課金制であったりする場合には、実際にはクライアントの通信端末はサービスを利用していないのに課金されてしまう場合を防ぐため、例えば定期的にセッションが張られているかどうかをIP電話サーバがクライアントに確認するようにしたり、また、クライアントからIP電話サーバに定期的に通信中であることを示すメッセージを送ったり、又はIP電話サーバが24時間など一定時間経過したら自動的にセッションを終了させたりするようにしてもよい。
また、例えば1時間などの所定時間経過後に強制終了するように設定した場合であって、音声のみを受信可能な通信端末である場合には、警告音を鳴らしたり、PC等テキストデータを受信できるような通信端末である場合には、終了の数分前等に例えば「終了5分前です、延長しますか?」等、終了時刻と延長するか否かのメッセージを送ったりしてもよく、また、延長する場合は、延長時間を設定できるようにしてもよい。
更に、上述の実施の形態においては、通信端末Aが、INVITEに利用可能メディアを優先順位が高い順に記述して送信し、それを受け取った通信端末Bがそれら利用可能メディアの中であって、優先順位が最も高い利用可能なメディア情報を記述して返信する例、すなわち、発呼側が利用可能メディアを提示し、着呼側がそれを選択する例について説明したが、発呼側がINVITEに本文(SDPメッセージ)を付けずに送信し、これを受けた着呼側が200OKにて、着呼側の利用可能メディアをその優先順位が高い順に記述したSDPを送り、これを受けた着呼側がACKにて利用メディアを選択するようにしてもよい。
このことにより、例えばサービス提供者側が通信端末Aとなり、料金を負担する場合、例えば住宅、化粧品、衣料品等の宣伝・販売を目的としてこのようなシステムを利用する場合には、サービスを利用するクライアントの通信端末Bに合わせた利用メディアを設定することができる。
本実施の形態においては、IP電話サーバ2に予め登録した通信端末が、音声のみ、音声+画像、音声+画像+テキスト等、複数のメディアを利用した通信サービスを提供する場合に、通信記録を記憶する通話ログDBにどの通信端末と通信端末が、どのようなメディアを使用して通信したかを記憶しておき、料金算出サーバ3がこの利用メディア情報に応じた所定の料金換算ルールに従った通信料金を算出することができ、同一の電話番号であっても、提供するメディアタイプに応じて異なる課金レート(料金換算ルール)を設定して、これを請求することができる。
また、通話ログDB23に記録された通信開始時間及び終了時間から、通信時間帯及び通信時間に応じた通信料を設定することができ、例えば従量課金や、各種時間帯、曜日等に応じて異なる通信料を設定することができる。
更に、INVITEにて利用可能メディアを記述し、これを受け取った着呼側の通信端末が200OKにて利用メディアを選択してもよく、又は200OKにて利用可能メディアを記述し、これを受け取った発呼側の通信端末がACKにて利用メディアを選択してもよく、提供するサービスに応じて、又は料金を設定する側が適宜、利用メディアの選択方法を決めもよい。
更にまた、通信中に、料金を支払う側の通信端末に対して、それまでに生じた料金を通知したり、通信終了時刻を確認したりしてもよく、また、通信終了後に、通信により発生した料金を、料金支払者側の通信端末等に通知するようにしてもよく、これにより、サービスを更に利用しやすくすることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。本実施の形態においては、各通信端末が端末位置を登録しておき、INVITE又は200OKにて利用可能メディアを優先順位が高い順に記述し、それを受けた通信端末が、200OK又はACKにより利用メディアを選択するものとしたが、上述したように、端末能力、優先着信、及び優先メディア情報等を登録した場合、これらの情報に従って、着信端末が選択され、選択された着信端末に対して図3に示した発呼側から着呼側へのINVITE、ACKなどメッセージが送られる。
すなわち、INVITEのToヘッダにはアリスのURIが記述されている場合であって、アリスのURIに対応する通信端末が通信端末B、Bの2つ登録されている場合、これらの通信端末に対して予め端末能力が登録されていれば、INVITEのメッセージ内に記述されているメディアに対応できる通信端末を選択し、優先着信が指定されている場合は、優先度が高く優先フラグがたっている通信端末を選択し、また、優先メディアが選択されている場合は、優先メディアを有する通信端末を選択し、選択した通信端末に対してINVITEメッセージを送るようにすることができる。ここで、例えば端末能力が同じであるか、優先着信又は優先メディアが設定されていないような場合は、2つの通信端末に対してINVITEを送信すればよい。この場合は、2つの通信端末にて呼び出し音が鳴ることになる。また、INVITEにて指定される端末能力を有する通信端末が存在しなかったり、優先着信、優先メディアに設定されている通信端末と発呼側の通信端末の通信能力が合致しないような場合、エラーを伝えるレスポンスを送信し、再度INVITEを送るようにさせる等することができる。
本発明の実施の形態における料金算出システムを示すブロック図である。 各サーバ及び通信端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 IP電話サーバ(プロキシサーバ)経由でボブからアリスへ電話をかけた場合の通信手順を示す図であって、SIPを用いたVoIPの呼制御におけるメッセージ・データやり取りを示す図である。 図2に示すメッセージのやりとりのうち、INVITEメッセージの記述例を示す図である。 図2に示すメッセージのやりとりのうち、200OKのメッセージの記述例を示す図である。 Audio/Video Profile(RFC1890)で規定されているペイロード・タイプPT及びコーデックの種類を示す図である。
符号の説明
A、B 通信端末、1 料金算出システム、2 IP電話サーバ、3 料金算出サーバ、11a、11b 登録送信部、12a、12b、21 リクエスト処理部、13a、13b 通信部、20 登録受信部、22 利用メディア判別部、23 通話ログDB、31 課金DB、32 料金計算手段

Claims (22)

  1. ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出システムであって、
    上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理サーバと、
    上記通信装置間の通信料を算出する料金管理サーバとを有し、
    上記接続管理サーバは、上記接続制御信号に基づき上記実時間データのやり取りに利用する利用メディアを判別し、
    上記料金管理サーバは、上記利用メディアに応じて上記通信料を算出する
    ことを特徴とする通信料算出システム。
  2. 上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージとを含み、
    上記料金管理サーバは、少なくとも上記通信開始応答メッセージに基づき上記接続管理サーバにより判別された上記利用メディアの種類に応じて上記通信料を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  3. 上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージとを含み、
    上記料金管理サーバは、少なくとも上記応答了解メッセージに基づき上記接続管理サーバにより判別された上記利用メディアの種類に応じて上記通信料を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  4. 上記料金管理サーバは、上記利用メディアの種類と、上記2つの通信装置間における通信時間とに応じて通信料を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  5. 上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージと、先に通信を終了させた一方の通信装置から他方の通信装置へ送られる通信終了メッセージとを含み、
    上記通信時間は、上記応答了解メッセージを受け取ってから上記通信終了メッセージを受け取るまでの時間に基づき算出される
    ことを特徴とする請求項4記載の通信料算出システム。
  6. 上記実時間データを送受信し合う少なくとも2つの通信装置の一方はサービスを提供するサービス提供者側通信装置であり、他方はサービスを利用するサービス利用者側通信装置であって、
    上記料金管理サーバは、上記2つの通信装置のうち上記サービス利用者側通信装置に対して上記通信料を課金する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  7. 上記料金管理サーバは、通信終了後に上記サービス利用者側通信装置に対して上記通信料を通知する通知手段を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の通信料算出システム。
  8. 上記接続管理サーバは、上記接続制御信号に基づき、上記2つの通信装置間の通信が開始された通信開始時間、上記2つの通信装置間で利用された利用メディアの種類、及び上記2つの通信装置間の通信が終了した通信終了時間を、予め各通信装置により登録されたユーザ識別情報毎に記憶する通信ログデータベースを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  9. 上記料金管理サーバは、利用メディアの種類に応じて予め設定された料金換算基準に基づき料金を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  10. 上記料金管理サーバは、サービス提供者側通信装置が提供する利用メディアの種類に応じてサービス提供者により予め設定された料金換算基準に基づき、料金を算出する
    ことを特徴とする請求項6記載の通信料算出システム。
  11. 上記利用メディアは、音声、又は音声と画像、テキスト及びファイルのうち少なくとも1つとからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の通信料算出システム。
  12. ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出システムであって、
    上記実時間データを送受信する複数の通信装置と、
    上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理サーバと、
    上記通信装置間の通信料を算出する料金管理サーバとを有し、
    上記複数の通信装置の少なくとも一部は、複数の異なる利用メディアによる上記実時間データの送受信が可能であって、
    各通信装置は、上記接続制御信号及び上記実時間データの送受信を行う通信手段と、上記接続管理サーバに少なくともユーザ識別情報及び通信装置位置を含む登録情報を登録する登録送信手段とを有し、
    上記接続管理サーバは、上記登録情報を受信する登録受信手段と、該登録情報に基づき一の通信装置から上記接続制御信号を受け取り通信相手の通信装置へ送信する接続制御手段と、上記接続制御信号に基づき上記利用メディアの種類を判別する利用メディア判別手段とを有し、
    上記料金管理サーバは、上記利用メディアに応じて上記通信料を算出する
    ことを特徴とする通信料算出システム。
  13. 上記接続管理サーバは、上記利用メディアの種類と上記登録情報とを対応づけて記憶する通信ログデータベースを有する
    ことを特徴とする請求項12記載の通信料算出システム。
  14. 上記複数の通信装置は、サービスを提供するサービス提供者側通信装置及び/又はサービスを利用するサービス利用者側通信装置であり、
    上記サービス提供者側通信装置の登録送信手段は、自身が利用可能な利用メディアの種類に応じた料金換算基準を上記登録情報として送信する
    ことを特徴とする請求項12記載の通信料算出システム。
  15. ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出装置であって、
    上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理手段と、
    上記接続制御信号に基づき上記実時間データの送受信に利用された利用メディアの種類を判別する利用メディア判別手段と、
    上記判別された利用メディアに基づき上記通信装置間の通信料を算出する料金管理手段とを有する
    ことを特徴とする通信料算出装置。
  16. ネットワークを介して実時間データを送受信する通信装置間の通信料を算出する通信料算出方法であって、
    上記実時間データを送受信する少なくとも2つの通信装置が上記実時間データの送受信とは別にやり取りする接続制御信号を経由させ、該通信装置間の接続を制御する接続管理工程と、
    上記接続制御信号に基づき上記実時間データの送受信に利用された利用メディアの種類を判別する利用メディア判別工程と、
    上記判別された利用メディアに基づき上記通信装置間の通信料を算出する料金管理工程とを有する
    ことを特徴とする通信料算出方法。
  17. 上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージとを含み、
    上記利用メディア判別工程では、上記通信開始応答メッセージに基づき上記利用メディアの種別を判別する
    ことを特徴とする請求項16記載の通信料算出方法。
  18. 上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージとを含み、
    上記利用メディア判別工程では、上記応答了解メッセージに基づき上記利用メディアの種類を判別する
    ことを特徴とする請求項16記載の通信料算出方法。
  19. 上記料金管理工程では、上記利用メディアの種類と、上記2つの通信装置間における通信時間とに応じて通信料を算出する
    ことを特徴とする請求項16記載の通信料算出方法。
  20. 上記接続制御信号は、発呼側の通信装置から着呼側の通信装置に対して送られる通信開始要求メッセージと、該着呼側の通信装置から該発呼側の通信装置に対して送られる該通信開始要求メッセージの返信となる通信開始応答メッセージと、該発呼側の通信装置から該着呼側の通信装置に対して送られる該通信開始応答メッセージの返信となる応答了解メッセージと、先に通信を終了させた一方の通信装置から他方の通信装置へ送られる通信終了メッセージとを含み、
    上記通信時間は、上記応答了解メッセージを受け取ってから上記通信終了メッセージを受け取るまでの時間に基づき算出される
    ことを特徴とする請求項19記載の通信料算出方法。
  21. 上記実時間データを送受信し合う少なくとも2つの通信装置の一方はサービスを提供するサービス提供者側通信装置であり、他方はサービスを利用するサービス利用者側通信装置であって、
    上記料金管理工程では、上記2つの通信装置のうち上記サービス利用者側通信装置に対して上記通信料を課金する
    ことを特徴とする請求項16記載の通信料算出方法。
  22. 通信終了後に上記サービス利用者側通信装置に対して上記通信料を通知する通知工程を有する
    ことを特徴とする請求項21記載の通信料算出方法。

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