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JP2005142303A - シリコンウエーハの分割方法および分割装置 - Google Patents

シリコンウエーハの分割方法および分割装置 Download PDF

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JP2005142303A JP2003376098A JP2003376098A JP2005142303A JP 2005142303 A JP2005142303 A JP 2005142303A JP 2003376098 A JP2003376098 A JP 2003376098A JP 2003376098 A JP2003376098 A JP 2003376098A JP 2005142303 A JP2005142303 A JP 2005142303A
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silicon wafer
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along
beam irradiation
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Yusuke Nagai
祐介 永井
Masashi Kobayashi
賢史 小林
Yukio Morishige
幸雄 森重
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

【課題】シリコンウエーハに熱影響を与えることなく確実に分割することができるシリコンウエーハの分割方法を提供する。
【解決手段】シリコンウエーハ10を所定の分割予定ラインに沿って分割するシリコンウエーハの分割方法であって、シリコンウエーハ10に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を該分割予定ラインに沿って照射してシリコンウエーハ10の内部から少なくともレーザー光線が照射される面10bに露出する変質層110を形成する変質層形成行程と、変質層110が形成された該分割予定ラインに沿って該変質層110が露出された側からシリコンウエーハ10に対して吸収性を有するレーザー光線を照射して分割予定ラインに沿って熱応力を発生せしめることによりシリコンウエーハ10を分割予定ラインに沿って分割する分割行程とを含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、シリコンウエーハを所定の分割予定ラインに沿って分割するシリコンウエーハの分割方法および分割装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状であるシリコンウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる切断予定ラインによって多数の矩形領域を区画し、該矩形領域の各々にIC、LSI等の回路を形成する。このように多数の回路が形成されたシリコンウエーハを切断予定ラインに沿って分離することにより、個々の半導体チップを形成する。この半導体チップは、携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。この切断予定ラインに沿った分割は、通常ダイサーと称されている切削装置によって行われている。この切削装置は、シリコンウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる移動手段とを具備している。切削手段は、高速回転せしめられる回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードを含んでいる。切削ブレードは円盤状の基台と該基台の側面外周部に装着された環状の切れ刃からなっており、切れ刃は例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって基台に固定し厚さ20μm程度に形成されている。
一方、近年シリコンウエーハ等の板状の被加工物を分割する方法として、その被加工物に対して透過性を有するパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、被加工物の一方の面側から内部に集光点を合わせて被加工物に対して透過性を有する赤外光領域のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、この改質層に沿って外力を加えることにより、被加工物を分割するものである。(例えば、特許文献1参照。)
特開平2002−192367号公報
また、上述したように被加工物の一方の面側から内部に集光点を合わせて被加工物に対して透過性を有する赤外光領域のパルスレーザー光線を照射して被加工物の内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、被加工物に対して吸収性を有するレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射することによりストレスを生じさせて破断する方法も提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開平2003−88975号公報
而して、上述した特開平2002−192367号公報に開示された分割方法によると、被加工物の内部に形成された改質層に沿って外力を加える際に、改質層が内部に隠れているために改質層に沿って大きな外力を加える必要があり、チップを破壊するという問題がある。
また、上述した特開平2003−88975号公報に開示された分割方法によると、被加工物の内部に改質層が形成されているので分割するためには大きな熱応力が必要となり、被加工物に対して吸収性を有する強いレーザー光線を照射することによりその熱応力によってチップが破損する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、シリコンウエーハに対して透過性を有するレーザー光線を照射することによりシリコンウエーハの内部に変質層を形成し、この変質層に沿って表面から裏面に垂直に割断面を形成することができるとともに、シリコンウエーハに熱影響を与えることなく確実に分割することができるシリコンウエーハの分割方法および分割装置を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、シリコンウエーハを所定の分割予定ラインに沿って分割するシリコンウエーハの分割方法であって、
該シリコンウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を該分割予定ラインに沿って照射し、該シリコンウエーハの内部から少なくともレーザー光線が照射される面に露出する変質層を形成する変質層形成行程と、
該変質層が形成された該分割予定ラインに沿って該変質層が露出された側からシリコンウエーハに対して吸収性を有するレーザー光線を照射し、該分割予定ラインに沿って熱応力を発生せしめることにより該シリコンウエーハを該分割予定ラインに沿って分割する分割行程と、を含む、
ことを特徴とするシリコンウエーハの分割方法が提供される。
上記変質層形成行程において形成される変質層は、溶融再固化層であるとが望ましく、またシリコンウエーハの一方の面から他方の面に渡って形成されることが望ましい。
また、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に該被加工物に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルに保持された被加工物に該被加工物に対して吸収性を有するレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該第1のレーザー光線照射手段および該第2のレーザー光線照射手段を加工送り方向に相対移動せしめる加工送り手段と、該チャックテーブルと該第1のレーザー光線照射手段および該第2のレーザー光線照射手段を該加工送り方向と直角な割り出し送り方向に相対移動せしめる割り出し送り手段と、を具備している、
ことを特徴とする分割装置が提供される。
本発明においては、変質層形成行程においてシリコンウエーハの内部から少なくともレーザー光線が照射される面に露出する変質層が形成された分割予定ラインに、分割行程において変質層が露出された側からシリコンウエーハに対して吸収性を有するレーザー光線を照射して熱応力を発生せしめることにより分割予定ラインに沿って割断部を形成して分割する。この割断部の割断面は板状物の表面から裏面に垂直に形成されるので、割断面が板状物の表面から裏面に垂直に形成されないことにより斜めに破断して分割されたチップに損傷を与えることを防止することができる。また、本発明によれば、変質層形成行程においてシリコンウエーハの内部に形成される変質層は少なくともレーザー光線が照射される面に露出して形成されるので、割断するのに必要な応力値を低減することができ、分割工程において照射するレーザー光線の出力を小さくすることが可能となり、シリコンウエーハに過大な熱応力を与えずに熱影響を少なく分割することができる。
更に本発明による分割装置においては、チャックテーブルに保持された被加工物にパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段と、チャックテーブルに保持された被加工物に連続波レーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段とを具備しているので、上述した変質層形成行程と分割工程をチャックテーブルにシリコンウエーハを保持し直すことなく実施することができる。
以下、本発明によるシリコンウエーハの分割方法および分割装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された分割装置の斜視図が示されている。図1に示された分割装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す加工送り方向と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aと、該第1のレーザー光線ユニット支持機構4aに矢印Zで示す方向に移動可能に配設された第1のレーザー光線照射ユニット5aと、第2のレーザー光線照射ユニット支持機構4bと、該第2のレーザー光線ユニット支持機構4bに矢印Zで示す方向に移動可能に配設された第2のレーザー光線照射ユニット5bとを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持された支持テーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361の被加工物載置面361a上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、チャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
上記第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aは、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向即ち上記チャックテーブル36の被加工物載置面361aに垂直方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態における第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aは、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って割り出し送り方向である矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態のおける第1のレーザー光線照射ユニット5aは、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられた第1のレーザー光線照射手段6aを具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向に移動可能に支持される。図示の実施形態における第1のレーザー光線照射ユニット5aは、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動させるための集光点位置調整手段53を具備している。集光点位置調整手段53は、上記一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51および第1のレーザー光線照射ユニット5aを案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。なお、第1のレーザー光線照射手段6aについては、後で詳細に説明する。
上記第1のレーザー光線照射手段6aを構成するケーシング60の前端部には、撮像手段7が配設されている。この撮像手段7は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
次に、上記第2のレーザー光線照射ユニット支持機構4bおよび第2のレーザー光線照射ユニット5bについて説明する。なお、第2のレーザー光線照射ユニット支持機構4bおよび第2のレーザー光線照射ユニット5bについては、上記第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aおよび第1のレーザー光線照射ユニット5aの構成部材と実質的に同一機能を有する各構成部材には同一符号を付して説明する。
第2のレーザー光線照射ユニット支持機構4bは上記第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aと平行に配設され、第2のレーザー光線照射ユニット支持機構4bの可動支持基台42と上記第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aの可動支持基台42とが対向して配設されている。従って、上記第1のレーザー光線照射ユニット支持機構4aの可動支持基台42を構成する装着部422に配設された第1のレーザー光線照射ユニット5aと、第2のレーザー光線照射ユニット支持機構4bの可動支持基台42を構成する装着部422に配設された第2のレーザー光線照射ユニット5bとは、近接した位置に線対称に配置される。なお、第2のレーザー光線照射ユニット5bのレーザー光線照射手段52を構成するケーシング60の前端部には、撮像手段は配設されていない。
ここで、上記第1のレーザー光線照射ユニット5aの第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2のレーザー光線照射ユニット5bの第2のレーザー光線照射手段6bについて、図1乃至図3を参照して説明する。
図示の第1のレーザー光線照射手段6aは、上記ユニットホルダ51に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング60を含んでいる。ケーシング521内には図2に示すようにパルスレーザー光線発振手段61と伝送光学系62とが配設されている。パルスレーザー光線発振手段61は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器611と、これに付設された繰り返し周波数設定手段612とから構成されている。伝送光学系62は、ビームスプリッタの如き適宜の光学要素を含んでいる。上記ケーシング60の先端部には、それ自体は周知の形態でよい組レンズから構成される集光レンズ(図示せず)を収容した集光器63が装着されている(図1参照)。上記パルスレーザー光線発振手段61から発振されたレーザー光線は、伝送光学系62を介して集光器63に至り、集光器63から上記チャックテーブル36に保持される被加工物に所定の集光スポット径で照射される。
次に、第2のレーザー光線照射手段6bについて図3を参照して説明する。なお、図3に示す第2のレーザー光線照射手段6bにおいては、上記図2に示す第1のレーザー光線照射手段6aと同一部材には同一符号を付して、その説明は省略する。図3に示す第2のレーザー光線照射手段6bは、Nd:YAG第二高調波レーザー光線発振器等からなる連続波レーザー光線発振手段64を備えている。この連続波レーザー光線発振手段64から発振されたレーザー光線は、伝送光学系62を介して集光器63に至り、集光器63から上記チャックテーブル36に保持される被加工物に所定の集光スポット径で照射される。
ここで、上述した第1のレーザー光線照射手段6aおよび第2のレーザー光線照射手段6bによって照射されるレーザー光線の集光スポット径Dについて、図4を参照して説明する。即ち、集光スポット径Dは、図4に示すようにガウス分布を示すレーザー光線が集光器63の対物集光レンズ631を通して照射される場合、D(μm)=4×λ×f/(π×W)、ここでλはレーザー光線の波長(μm)、Wは対物集光レンズ631に入射されるレーザー光線の直径(mm)、fは対物集光レンズ631の焦点距離(mm)、で規定される。
次に、上述した分割装置を用いてシリコンウエーハを所定の分割予定ラインに沿って分割する方法について説明する。
図5には、本発明に従って分割されるシリコンウエーハ10の斜視図が示されている。図5に示すシリコンウエーハ10は、表面10aに複数の分割予定ライン11が格子状に形成されているとともに該複数の分割予定ライン11によって区画された複数の領域に回路12が形成されている。このシリコンウエーハ10を個々の半導体チップに分割する分割方法について、図6乃至図14を参照して説明する。
図示の実施形態においては、先ず上記シリコンウエーハ10をダイシングテープに貼着するダイシングテープ装着工程を実施する。即ち、図6に示すようにシリコンウエーハ10を環状のダイシングフレーム8の内側開口部を覆うように外周部が装着されたポリオレフィンシート等からなるダイシングテープ9の上面に表面10a側を貼着する。従って、シリコンウエーハ10は裏面10bを上側にしてダイシングテープ9に貼着される。
次に、ダイシングフレーム8にダイシングテープ9を介して支持されたシリコンウエーハ10は、図1に示すように図示しない被加工物搬送手段よって上記チャックテーブル機構3を構成するチャックテーブル36の吸着チャック361上に搬送され、該吸着チャック361に吸引保持される。このようにしてシリコンウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37の作動により案内レール31、31に沿って移動せしめられ第1のレーザー光線照射ユニット5aに配設された撮像手段7の直下に位置付けられる。
上述したようにチャックテーブル36が撮像手段7の直下に位置付けられると、撮像手段7および図示しない制御手段によってシリコンウエーハ10に形成されている第1の方向のストリートと、ストリートに沿って第1のレーザー光線照射ユニット5aを構成する第1のレーザー光線照射手段6aの集光器63および第2のレーザー光線照射ユニット5bを構成する第2のレーザー光線照射手段6bの集光器63との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が実行され、レーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。また、シリコンウエーハ10に形成されている第2の方向のストリートに対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。なお、上記アライメント遂行時においては、シリコンウエーハ10の分割予定ライン11が形成されている表面10aは下側に位置しているが、撮像手段7が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、裏面10bから透かして分割予定ライン11を撮像することができる。
以上のようにしてチャックテーブル36上に保持されているシリコンウエーハ10に形成されている分割予定ライン11を検出し、レーザー光線照射位置のアライメントが行われたならば、シリコンウエーハ10に対して透過性を有するレーザー光線を分割予定ライン11に沿って照射し、シリコンウエーハ10の内部から少なくともレーザー光線が照射される面に露出する変質層を形成する変質層形成行程を実施する。この変質層形成行程は、図7の(a)で示すようにチャックテーブル36をパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段6aの集光器63が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン11の一端(図7の(a)において左端)を第1のレーザー光線照射手段6aの集光器63の直下に位置付ける。そして、集光器63からシリコンウエーハ10に対して透過性を有するパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル36即ちシリコンウエーハ10を図7の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめる。そして、図7の(b)で示すように第1のレーザー光線照射手段6aの集光器63の照射位置が分割予定ライン11の他端の位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル36即ちシリコンウエーハ10の移動を停止する。この変質層形成工程においては、パルスレーザー光線の集光点Pをシリコンウエーハ10の表面10a(下面)付近に合わせることにより、表面10a(下面)に露出するとともに内部に向けて変質層110が形成される。この変質層110は、溶融再固化層として形成される。
なお、上記変質層形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 ;LD励起QスイッチNd:YVO4レーザー
波長 ;1064nmのパルスレーザー
パルス出力 :10μJ
集光スポット径 ;φ1μm
パルス幅 ;40ns
集光点のピークパワー密度;3.2×1010W/cm
繰り返し周波数 :100kHz
加工送り速度 ;100mm/秒
なお、シリコンウエーハ2の厚さが厚い場合には、図8に示すように集光点Pを段階的に変えて上述した変質層形成工程を複数回実行することにより、複数の変質層110を形成する。なお、上述した加工条件においては1回に形成される変質層の厚さは約50μmであるため、図示の実施形態においては厚さが300μmのシリコンウエーハ2に対して6層の変質層を形成する。この結果、シリコンウエーハウエーハ2の内部に形成される変質層110は、分割予定ライン11に沿って表面10aから裏面10bに渡って形成され、表面10aおよび裏面10bに露出される。
上述したようにシリコンウエーハ10に形成された所定方向の分割予定ライン11に沿って変質層110を形成したならば、チャックテーブル36を分割予定ライン11の間隔だけ図1において矢印Yで示す方向に割り出し送りし、再度上記のようにパルスレーザー光線を照射しつつ加工送りを遂行する。そして、所定方向に形成された全ての分割予定ライン11に沿って上記加工送りと割り出し送りを遂行したならば、チャックテーブル36を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直角に形成された分割予定ライン11に沿って上記加工送りと割り出し送りを実行することにより、シリコンウエーハ10の内部に全ての分割予定ライン11に沿って変質層110を形成することができる。
次に、変質層形成工程によってシリコンウエーハ10の分割予定ライン11に沿って形成される変質層の他の実施形態について、図9を参照して説明する。
図9に示す実施形態においては、最初の変質層を形成する際にシリコンウエーハ10の表面10a(下面)から所定量上方の位置に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射して変質層を形成し、集光点を段階的に上方に移動して裏面10b(上面)に露出する変質層110を形成したものである。従って、図9に示す実施形態においては、シリコンウエーハ10の裏面10b(上面)にだけ変質層110が露出される。
上述したようにシリコンウエーハ10の内部に形成された変質層110は強度が低下せしめられ、非常に小さい応力で割断できる。
ここで、上記変質層形成工程においてシリコンウエーハ10の分割予定ライン11に沿って形成される変質層110の深さと分割予定ライン11に沿って分割するに必要な応力の関係についての実験例について説明する。
実験例
直径が6インチで厚さが300μmのシリコンウエーハに上述した変質層形成工程によってそれぞれ異なる深さの変質層を形成し、三点曲げ試験法により上記変質層を破断するのに必要な曲げ応力を測定した。図13はその試験結果を示すもので、縦軸は変質層の深さ(μm)、縦軸は分割予定ライン11を破断するのに必要な曲げ応力(MPa)である。図13から判るように変質層の深さが深い程、即ちシリコンウエーハの厚さに対して変質層の割合が大きい程分割予定ライン11を破断するのに必要な曲げ応力(MPa)が大きく低減することが判る。特に、変質層の深さが300μm即ち変質層がシリコンウエーハの一方の面から他方の面に渡って形成した場合には、分割予定ライン11を破断するのに必要な曲げ応力(MPa)が10MPaとなり、変質層の深さがシリコンウエーハの厚(300μm)さに対して90%(270μm)の場合と比較して3.5分の1(1/3.5)となる。従って、上記変質層形成工程においてシリコンウエーハ10の分割予定ライン11に沿って形成される変質層110は、シリコンウエーハの一方の面から他方の面に渡って形成することが望ましい。
上述した変質層形成行程を実施したならば、変質層110が形成された分割予定ライン11に沿って変質層110が露出された側からレーザー光線を照射し、分割予定ライン11に沿って熱応力を発生せしめることによりシリコンウエーハ10を分割予定ライン11に沿って分割する分割行程を実施する。このとき図8および図9に示す実施形態においては、変質層110がシリコンウエーハ10の裏面10b(上面)に露出して形成されているので、シリコンウエーハ10を反転してチャックテーブル36に保持し直す必要がなく、変質層形成行程を実施した状態で分割工程を実施することができる。
分割工程について図10および図11を参照して説明する。なお、図10および図11に示す実施形態は、上記変質層形成行程において図8に示すように表面10a(下面)および裏面10b(下面)に変質層110が露出して形成されシリコンウエーハ10に分割工程を実施する例である。
即ち、図10に示すようにチャックテーブル36を連続波レーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段6bの集光器63が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン11の一端(図10において左端)を第2のレーザー光線照射手段6bの集光器63の直下に位置付ける。そして、集光器63からシリコンウエーハ10に対して吸収性を有する連続波レーザー光線を照射しつつチャックテーブル36即ちシリコンウエーハ10を図10において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめ、所定の分割予定ライン11の他端(図10において右端)が集光器63の照射位置に達したら、レーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル36即ちシリコンウエーハ10の移動を停止する。この分割工程においては、連続波レーザー光線の集光点Pをウエーハ10の裏面10b(上面)に合わせ、変質層110が形成された分割予定ライン11を加熱することにより熱応力を発生せしめ、ヒートショックを与える。この結果、図11に示すようにシリコンウエーハ10は、変質層110が形成された分割予定ライン11に沿って割断部111が形成され分割される。なお、分割工程において変質層110が形成された分割予定ライン11に沿って照射するレーザー光線は、シリコンウエーハ10を加熱して適度な温度勾配(100〜400°C)を与える程度の出力で十分であり、シリコンを溶融させることはない。
図12は、上記変質層形成行程において図9に示すように裏面10b(下面)にだけ変質層110が露出して形成されシリコンウエーハ10に上述した分割工程を実施した例である。即ち、図12に示すようにウエーハ10も、上述した実施形態と同様に変質層110が形成された分割予定ライン11に沿って割断部111が形成され分割される。
なお、上記分割工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 ;LD励起Nd:YAG第二高調波レーザー(CW)
波長 ;532nm
出力 :10W
集光スポット径 :φ0.5mm(変質層110を含む比較的広い領域を加熱する)
加工送り速度 :100mm/秒
上述したよう分割行程を実施したならば、チャックテーブル36を分割予定ライン11の間隔だけ図1において矢印Yで示す方向に割り出し送りし、再度上記のように連続波レーザー光線を照射しつつ加工送りを遂行する。そして、所定方向に形成された全ての分割予定ライン11に沿って上記加工送りと割り出し送りを遂行したならば、チャックテーブル36を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直角に形成された分割予定ライン11に沿って上記加工送りと割り出し送りを実行することにより、ウエーハ10に形成された分割予定ライン11に沿って割断部111が形成され分割される。なお、分割予定ライン11に沿って割断部111が形成されることにより、ウエーハ10は個々の半導体チップに分割されるが、ウエーハ10の裏面10bがダイシングテープ8に貼着されているので、バラバラにはならずウエーハの形態が維持されている。
上記図11および図12に示すように分割された割断部111の割断面は、ウエーハ10の裏面10b(上面)から表面10aに垂直に形成される。即ち、ウエーハ10の分割予定ライン11に沿って形成された変質層110は上述したように溶融再固化状態(単結晶ではない)で、分割予定ライン11以外の方向に向いたクラックができにくい。そのため、分割予定ライン11と異なる方向にクラックが発生して割れることがない。従って、割断部111によって回路12が損傷されることはない。また、ウエーハ10の分割予定ライン11に沿って変質層110を少なくとも一方の面に露出して形成するとともに、変質層110が露出した側からレーザー光線を照射することにより分割に必要な応力が低減するため、上記分割工程において照射する連続波レーザー光線の出力を低減することができ、装置および電力のコストダウンを図ることができるとともに、ウエーハに与える熱の影響を低減することができる。このようにレーザー光線の出力を低減することができるので、シリコンウエーハに熱影響を与えることがない。
ここで、上記分割工程において照射するレーザー光線の波長とシリコンの吸収係数について、図14を参照して説明する。
図14において、横軸は光の波長(nm)、縦軸はシリコンの吸収係数を示している。図14に示すように光の波長は小さい程シリコンの吸収係数は高い値を示している。上述したようにシリコンウエーハウエーハ2の内部形成された変質層110は強度が低下せしめられ、非常に小さい熱応力で割断できるため、低出力のCWレーザーで分割することができる。従って、安価で制御が容易な10W程度のレーザーダイオードや低出力のNd:YAGの第二高調波といったレーザー光線を用いることが可能となる。
次に、上述した連続波レーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段6bの集光器の他の実施形態について、図15を参照して説明する。
図15に示す第2のレーザー光線照射手段6bの集光器63bは、第1の対物集光レンズ631bと第2の対物集光レンズ632bを備えている。そして、第1の対物集光レンズ631bの上流側にハーフミラー633bが配設され、第2の対物集光レンズ632bの上流側にミラー634bが配設されている。このように構成された集光器63bは、上述した図3に示す連続波レーザー光線発振手段64から発振されたレーザー光線が伝送光学系62を介して到達すると、ハーフミラー633bによって半分は反射され他の半分は透過せしめられる。この結果、ハーフミラー633bを透過したレーザー光線は第1の対物集光レンズ631bから被加工物に照射され、ハーフミラー633bによって反射されレーザー光線はミラー634bで反射されて第2の対物集光レンズ632bから被加工物に照射される。上述した分割工程において照射するレーザー光線は低出力でよいことから、上記のように構成された集光器63bを用いることにより、上述した分割工程を2本の分割予定ラインに沿って同時に実施することができ、生産性を高めることができる。なお、ハーフミラーと対物集光レンズを更に組み合わせて複数のレーザーを被加工物に照射するように構成することにより、更に生産性を高めることができる。
本発明によって構成された分割装置の斜視図。 図1に示す分割装置に装備されるパルスレーザ光線照射手段の構成を簡略に示すブロック図。 図1に示す分割装置に装備される連続波レーザ光線照射手段の構成を簡略に示すブロック図。 レーザー光線の集光スポット径を説明するための簡略図。 本発明による分割方法によって分割されるシリコンウエーハの斜視図。 本発明によるシリコンウエーハの分割方法のダイシングテープ装着工程を示す説明図。 本発明によるシリコンウエーハの分割方法の変質層形成行程における一実施形態を示す説明図。 図7に示す変質層形成行程によってシリコンウエーハに形成された変質層を示す説明図。 本発明によるシリコンウエーハの分割方法の変質層形成行程における他の実施形態のよってシリコンウエーハに形成された変質層を示す説明図。 本発明によるシリコンウエーハの分割方法の分割行程を示す説明図。 図8に示す変質層が形成されたシリコンウエーハに分割行程を実施し分割予定ラインに沿って割断部が形成された状態を拡大して示す説明図。 図9に示す変質層が形成されたシリコンウエーハに分割行程を実施し分割予定ラインに沿って割断部が形成された状態を拡大して示す説明図。 本発明によるシリコンウエーハの分割方法の変質層形成行程において形成される変質層の深さと破断するのに必要な曲げ応力との関係を示すグラフ。 レーザー光線の波長とシリコンの吸収係数との関係を示すグラフ。 図1に示す分割装置に装備される連続波レーザ光線照射手段を構成する集光器の他の実施形態を示す概略構成図。
符号の説明
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
32:第一の滑動ブロック
33:第2の滑動ブロック
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4a:第1のレーザー光線照射ユニット支持機構
4b:第2のレーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
5a:第1のレーザー光線照射ユニット
5b:第2のレーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
53:集光点位置調整手段
6a:第1のレーザー光線照射手段
6b:第1のレーザー光線照射手段
61:パルスレーザー光線発振手段
611:パルスレーザー光線発振器
612:繰り返し周波数設定手段
62:伝送光学系
63:集光器
64:連続波レーザー光線発振手段
7:撮像手段
10:シリコンウエーハ
11:分割予定ライン
12:回路

Claims (4)

  1. シリコンウエーハを所定の分割予定ラインに沿って分割するシリコンウエーハの分割方法であって、
    該シリコンウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を該分割予定ラインに沿って照射し、該シリコンウエーハの内部から少なくともレーザー光線が照射される面に露出する変質層を形成する変質層形成行程と、
    該変質層が形成された該分割予定ラインに沿って該変質層が露出された側からシリコンウエーハに対して吸収性を有するレーザー光線を照射し、該分割予定ラインに沿って熱応力を発生せしめることにより該シリコンウエーハを該分割予定ラインに沿って分割する分割行程と、を含む、
    ことを特徴とするシリコンウエーハの分割方法。
  2. 該変質層形成行程において形成される該変質層は、溶融再固化層である、請求項1記載のウエーハの分割方法。
  3. 該変質層形成工程において形成される該変質層は、該ウエーハの一方の面から他方の面に渡って形成される、請求項1または2記載のウエーハの分割方法。
  4. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に該被加工物に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射する第1のレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルに保持された被加工物に該被加工物に対して吸収性を有するレーザー光線を照射する第2のレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該第1のレーザー光線照射手段および該第2のレーザー光線照射手段を加工送り方向に相対移動せしめる加工送り手段と、該チャックテーブルと該第1のレーザー光線照射手段および該第2のレーザー光線照射手段を該加工送り方向と直角な割り出し送り方向に相対移動せしめる割り出し送り手段と、を具備している、
    ことを特徴とする分割装置。

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