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JP2005141086A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP2005141086A
JP2005141086A JP2003378835A JP2003378835A JP2005141086A JP 2005141086 A JP2005141086 A JP 2005141086A JP 2003378835 A JP2003378835 A JP 2003378835A JP 2003378835 A JP2003378835 A JP 2003378835A JP 2005141086 A JP2005141086 A JP 2005141086A
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Takeshi Oyama
毅 大山
Osamu Fujii
修 藤井
Yasuhiro Ukai
育弘 鵜飼
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Abstract

【課題】ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により、液晶層の旋光性の補償を行うことができる液晶表示装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置のギャップのマージンを大きくとるために、液晶層30をツイストさせる。液晶層30をツイストさせる場合の旋光性を補償するため、セル内部に形成した液晶ポリマからなる位相差層22の液晶分子を捩じらせている。液晶層30の旋光性を補償するためには、特に液晶層30のツイストとは逆方向にツイストさせることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置およびその製造方法に関し、特に反射部と透過部とを兼ね備えた半透過型(併用型)の液晶表示装置及びその製造方法に関する。
従来、パーソナルコンピュータ向けのディスプレイとしては、バックライトを用いて表示を行う透過型液晶ディスプレイが主流であったが、近年では、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話等のモバイル用電子機器向けの表示装置の需要が急激に高まっており、透過型液晶表示装置に比べて低消費電力化が可能な反射型液晶表示装置が注目されている。この反射型液晶表示装置は、外部からの入射光を反射板で反射させて表示を行うものであり、バックライトが不要であるためにそのぶんの消費電力が節約され、透過型液晶表示装置を採用した場合に比べて電子機器の長時間駆動を可能とするといった利点がある。
反射型液晶表示装置は周囲の光を利用して表示を行うので、暗い状況で使用する場合を想定して、パネルの表示面側にフロントライトを設置してこのフロントライトから光を入射するような構成が提案されている。しかしながら、フロントライトを表示面側に設置すると、反射率及びコントラストが低下し画質が損なわれるといった不都合がある。
この問題を解決するために、画素部の反射板の一部に透過部を設け、反射型と透過型とを共存させた半透過型の液晶表示装置が開発されている(特許文献1,2等参照)。この方式では、表示面の反対側にバックライトを設置することになるため、反射型としての画質を損なうことなく、暗い場所と明るい場所との両方で良好な視認性が得られ、高画質を実現することができる。
図11は、従来のノーマリーホワイトモードの半透過型液晶表示装置の概略構成を示す図である。
従来の半透過型の液晶表示装置は、第1の基板110の一主面側に、層間膜111を介して反射率の高い材料により形成された反射電極112と、透過率の高い材料により形成された透明電極113とを有し、第1の基板110の他主面側にλ/4板114とλ/2板115と偏光板116とをこの順に積層した構成となっている。
また、液晶表示装置は、第1の基板110と対向する第2の基板120の一主面上に対向電極121を有している。また、基板120の他主面側にλ/4板122と、λ/2板123と、偏光板124とをこの順に積層して有している。また、反射電極112及び透明電極113と対向電極121との間に、液晶材料からなる液晶層130を備えている。
図11に示す液晶表示装置では、波長分散の影響を確実に抑えて良好な黒表示を実現するために、λ/4板とλ/2板とを組み合わせた広帯域λ/4板を構成し、広帯域λ/4板を液晶パネルの前後に配置していることから、合計4枚の位相差板を用いる必要がある。
このように、ノーマリーホワイトモードの半透過型液晶表示装置では、位相差板が多くなり、コストが高くなる問題がある。そのため、最近では、位相差板を4枚から1枚に減らせるノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置が検討されている。ノーマリーブラックモードの液晶表示装置では、液晶層の対向側にλ/2板を1枚設ければ、反射、透過ともに、ノーマリーブラックモードの表示が可能となる。
特開2000−29010号公報 特開2000−35570号公報
ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置では、液晶層がλ/4板として機能するように設計し、λ/2の位相差板との組み合わせで広帯域λ/4板として黒表示を行う。そして、ノーマリーブラックモードの場合には、液晶層への電圧がOFFであって液晶分子が基板に平行な状態で黒表示を行う。従って、良好な黒表示を得るためには、ノーマリーホワイトモードに比べ、セルギャップに対するマージンが小さいという問題がある。
セルギャップに対する問題を解決するための一つの方法として、液晶層をツイストさせるという方法がある。これにより、ギャップのマージンが大きくなる。しかしながら、液晶層をツイストさせるとその位相差は、1軸ではなくなり、実効的に2軸となる。また、旋光成分もあるため、その2軸の液晶層を補償する場合、1軸の位相差板で補償しようとすると、視野角が悪く、十分な補償がしきれない。そのため、2軸の位相差板が必要になるが、2軸の位相差板は、1軸のものに比べて、コストが上がってしまうという問題がある。
また、ノーマリーブラックモードの場合、電圧OFFの状態では、位相差板を2枚重ねて広帯域化し、波長分散の影響を抑える構成となっている。しかしながら、電圧を印加して白状態にしたとき、液晶層は位相差板としての機能がなくなることから、位相差板は1層になってしまい、波長分散の影響を受けるようになる。通常、位相差板による位相差値は、光の中心の波長域に合わせているため、電圧を印加して白表示にしたとき、中心の緑色光の透過率が大きくなり、緑がかった色になるという問題がある。
また、液晶層の液晶分子にはプレチルト角をもたせて一方向に傾かせるが、そのプレチルトがあるために、ノーマリーホワイトモードほどではないが、視野角への影響がある。
ところで、フィルム状の位相差板は高価であり、また、厚さも数十μmなので、薄型化が要求されている携帯向けの製品ではこの厚さも問題となる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により、液晶層の旋光性の補償、白表示の着色化問題の解消、視野角の補償といった光学補償を行うことができる液晶表示装置およびその製造方法を提供することにある。
より詳細には、本発明の第1の目的は、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により液晶層の旋光性を補償することができる液晶表示装置およびその製造方法を提供することにある。
より詳細には、本発明の第2の目的は、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により白表示における着色化現象を防止することができる液晶表示装置およびその製造方法を提供することにある。
より詳細には、本発明の第3の目的は、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により視野角を補償することができる液晶表示装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、第1の反射部および透過部が設けられ、液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置であって、前記反射部および前記透過部が設けられた一対の基板と、前記一対の基板に挟持され、液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ前記液晶層と、前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、液晶ポリマからなり、当該液晶ポリマ中の液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ位相差層とを有する。
上記の本発明の液晶表示装置では、一対の基板のうちのいずれかの基板と液晶層との間に、液晶ポリマからなり、当該液晶ポリマ中の液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ位相差層を形成している。
従って、液晶分子のツイスト配列による液晶層の旋光性は、液晶ポリマ中の液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ位相差層の旋光性により相殺される。
上記の第2の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、反射部および透過部が設けられた画素を有し、一対の基板に挟持された液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置であって、前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、透過する光の波長領域が画素毎に異なる複数種のカラーフィルタと、前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、液晶ポリマからなり、前記カラーフィルタが透過する光の波長領域に合わせて画素毎に位相差値が調整された位相差層とを有する。
上記の本発明の液晶表示装置では、液晶層への印加電圧が高電圧状態の白表示時において、液晶層による位相差はなくなり、1層の位相差層のみとなる。
本発明の液晶表示装置では、位相差層の位相差値は、カラーフィルタが透過する光の波長領域に合わせて画素毎に調整されていることから、上記の白表示時における波長分散の影響が抑制される。
上記の第3の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、反射部および透過部が設けられ、液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置であって、前記反射部および前記透過部が設けられた一対の基板と、前記一対の基板に挟持され、基板面に対して液晶分子が所定方向に傾いて配列した前記液晶層と、前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、液晶ポリマからなり、かつ、当該液晶ポリマ中の液晶分子が前記基板面に対して前記所定方向とは逆方向に傾いて配列した位相差層とを有する。
上記の本発明の液晶表示装置では、一対の基板のうちのいずれかの基板と液晶層との間に形成された位相差層は、液晶ポリマからなり、かつ、当該液晶ポリマ中の液晶分子が基板面に対して所定方向とは逆方向に傾いて配列している。
従って、液晶層の液晶分子が基板面に対して所定方向に傾いて配列していることによる視野角への影響は、上記の所定方向とは逆方向に傾いて液晶分子が配列した位相差層により相殺される。
上記の第1の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置の製造方法は、反射部および透過部が設けられた一対の基板を有し、前記一対の基板に挟持された液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの一方の基板に、カイラル剤を添加したUV硬化性液晶を形成する工程と、前記UV硬化性液晶に紫外光を照射することにより硬化させ、液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ液晶ポリマからなる位相差層を形成する工程と、前記一方の基板と前記他方の基板を対向させて、前記一対の基板間に液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ前記液晶層を形成する工程とを有する。
上記の本発明の液晶表示装置の製造方法では、ツイスト配列をもつ液晶層の旋光性を相殺するために、液晶ポリマ中の液晶分子がツイスト配列した位相差層を形成する。このために、UV硬化性液晶にカイラル剤を添加することにより、位相差層を構成する液晶ポリマの液晶分子のツイスト角および捩じれの回転方向を制御する。これにより、液晶層の旋光性が補償された液晶表示装置が製造される。
上記の第2の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置の製造方法は、反射部および透過部が設けられた画素を有し、一対の基板に挟持された液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの一方の基板に、透過する光の波長領域が画素毎に異なる複数種のカラーフィルタを形成する工程と、前記一方の基板あるいは他方の基板に、液晶ポリマからなり、かつ、前記カラーフィルタが透過する光の波長領域に合わせて画素毎に位相差値を調整した位相差層を形成する工程と、前記一方の基板と前記他方の基板を対向させて、前記一対の基板間に前記液晶層を形成する工程とを有する。
上記の本発明の液晶表示装置の製造方法では、一方の基板あるいは他方の基板に、液晶ポリマからなり、かつ、カラーフィルタが透過する光の波長領域に合わせて画素毎に位相差値を調整した位相差層を形成することにより、波長分散の影響を抑えた液晶表示装置が製造される。
上記の第3の目的を達成するため、本発明の液晶表示装置の製造方法は、反射部および透過部が設けられ、液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの一方の基板に、基板面に対して液晶分子が所定方向に傾いて配列した液晶ポリマからなる位相差層を形成する工程と、前記一方の基板と他方の基板を対向させて、前記基板面に対して前記所定方向とは逆方向に傾いて液晶分子が配列した液晶層を形成する工程とを有する。
上記の本発明の液晶表示装置の製造方法では、液晶ポリマからなる位相差層の液晶分子の傾きの方向と、液晶層の液晶分子の傾きの方向が逆となるように製造することにより、視野角を改善した液晶表示装置が製造される。
本発明によれば、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により、液晶層の旋光性の補償、白表示の着色化問題の解消、視野角の補償といった光学補償を行うことができる。
以下に、本発明の液晶表示装置およびその製造方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により液晶層の旋光性を補償することができる液晶表示装置およびその製造方法について説明する。
図1は、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の概略構成を示す図である。
図1に示す液晶表示装置は、ガラス等からなる対向配置された一対の第1および第2の基板10,20により液晶層30が挟持されて構成されている。一対の第1および第2の基板10,20と、液晶層30とにより液晶セルが構成される。第1の基板10と第2の基板20の外側には、偏光板41,42が設けられている。
第1の基板10の液晶層30側には、層間膜11が形成され、層間膜11上に銀等からなる反射電極12が形成されており、反射部が規定される。また、層間膜11が除去された領域には、ITO(Indium Tin Oxide) 等の透明電極13が形成されており、透過部が規定される。反射電極12および透明電極13上には、液晶層30の配向方向を規制するポリイミド等からなる配向膜14が形成され、配向膜14の表面はラビング処理されている。1つの画素毎に反射電極12および透明電極13が形成される。
第2の基板20の液晶層30側には、カラーフィルタ21が形成されている。カラーフィルタ21は、染料や顔料によって各色に着色された樹脂層である。本実施形態では、カラーフィルタ21は、赤色カラーフィルタ21Rと、緑色カラーフィルタ21Gと、青色カラーフィルタ21Bとにより構成されている。反射電極12および透明電極13をもつ1つの画素に、いずれかのカラーフィルタ21R,21G,21Bが形成されている。
カラーフィルタ21よりも液晶層30側には、図示しない配向膜を介して、位相差層22と、ITO等の透明電極からなる対向電極23と、液晶層30の配向方向を規制する配向膜24が形成されている。
位相差層22は、例えば屈折率異方性Δn=0.12程度のUV硬化性の液晶ポリマからなり、セル内部に設けられている。位相差層22は、後述するように、カイラル剤の添加により液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ。位相差層22は、λ/2板として機能するように膜厚が調整されており、ツイスト角が30°の場合には例えば膜厚は2.2μmである。
液晶層30は、例えば屈折率異方性Δn=0.08のネマティック液晶からなり、配向膜14,24によって水平配向されている。反射電極12あるいは透明電極13と対向電極23との間に印加される電圧が、低電圧状態(電圧無印加状態を含む、以下OFF状態と称する)では、液晶層30中の液晶分子が水平配向し、高電圧状態(以下、ON状態と称する)では、液晶層30中の液晶分子が垂直方向に移行する。液晶層30は、後述するように、液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ。液晶層30は、反射部においてλ/4、透過部においてλ/2となるように膜厚が調整されている。液晶層30のツイスト角が30°の場合は、透過部における第1の基板10と第2の基板20との間隔(セルギャップ)は、例えば3.9μmである。
図2は、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の構成を説明するための図である。
表側の偏光板41の透過軸を90°とすると、位相差層22の軸を平均で75°、液晶層30の軸を平均で15°、裏側の偏光板42の透過軸を60°とすると、電圧OFF時に反射部および透過部において黒表示が得られ、電圧ON時に反射部および透過部において白表示が得られるノーマリーブラックモードの構成となる。
本実施形態では、液晶層30の液晶分子は、ツイスト配列をしている。従って、液晶層30の軸(液晶分子の配列方向)を平均で15°とするためには、液晶層30中の液晶分子を例えば0〜30°の間で捩じれさせる。
同様に、本実施形態では、液晶ポリマからなる位相差層22の液晶分子は、ツイスト配列している。従って、位相差層22の軸(液晶分子の配列方向)を平均で75°とするためには、位相差層22中の液晶分子を例えば60〜90°の間で捩じれさせる。
図3は、液晶層30と位相差層22の液晶分子の捩じれを説明するための図である。
図3に示すように、液晶層30は、第1および第2の基板10,20に垂直な線VLを中心に、第1の基板10から第2の基板20へ向けて液晶分子30aが捩じれたツイスト配列をもつ。本例では、第1の基板10から第2の基板20へ向けて液晶分子30aが左回転で捩じれたツイスト配列をもつ。
また、位相差層22も同様に、垂直な線VLを中心に、第1の基板10から第2の基板20へ向けて液晶分子22aが捩じれたツイスト配列をもつ。位相差層22の液晶分子22aは、液晶層30の液晶分子30aの捩じれの回転方向に対して逆の回転方向、すなわち右回転で捩じれている。
上記のように、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置のギャップのマージンを大きくとるために、液晶層をツイストさせる場合の旋光性を補償するため、本実施形態では、位相差層22の液晶分子を捩じらせている。このように、液晶層30の旋光性を補償するためには、特に液晶層30のツイストとは逆方向にツイストさせることが好ましい。
さらに、位相差層22の液晶分子22aのツイスト角は、液晶層30の液晶分子30aのツイスト角と略同一のツイスト角とすることが好ましい。略同一とは、位相差層22の液晶分子22aのツイスト角と、液晶層30の液晶分子30aのツイスト角との差が、±5°の範囲内であればよい。ツイスト角とは、上下の液晶分子の捩じれの角度である。液晶層30のツイスト角は、0°より大きく90°以下とし、例えば上記したように30°とする。従って、位相差層22のツイスト角も、これに合わせて、0°より大きく90°以下とし、例えば上記したように30°とする。
図4は、本実施形態に係る液晶表示装置の第1の基板10の詳細な構成の一例を示す断面図である。
図4に示すように、ガラス等からなる第1の基板10上には、例えばボトムゲート型の薄膜トランジスタTrが形成されている。すなわち、第1の基板10上には、ゲート電極15を被覆して全面に酸化シリコン等からなるゲート絶縁膜16が形成されている。ゲート電極15上には、ゲート絶縁膜16を介してポリシリコン等からなる半導体薄膜17が形成されている。
上記の薄膜トランジスタTrを被覆して、酸化シリコン等からなる第1の層間膜11aが形成されており、第1の層間膜11aに埋め込まれたソース電極(信号電極)18aおよびドレイン電極18bが薄膜トランジスタTrに電気的に接続されている。ソース電極18aおよびドレイン電極18bは、例えばアルミニウムをパターニングして形成される。
第1の層間膜11a上に、ドレイン電極18bに接続するITO等からなる透明電極13がパターニング形成されている。ソース電極18a、ドレイン電極18bおよび透明電極13を被覆して全面に、酸化シリコン等からなる第2の層間膜11bが形成されており、第2の層間膜11bに形成されたコンタクトホールを介してドレイン電極18bに反射電極12が接続されている。
透過部となる部分の第2の層間膜11bは除去されており、透明電極13を開口している。なお、反射電極12および透明電極13上には、図1に示した配向膜14が形成されている。
上記の本実施形態に係る液晶表示装置では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、液晶セル内部に液晶ポリマからなる位相差層22が設けられており、ギャップのマージンを大きくするために液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ液晶層30の旋光性を補償するため、位相差層22中の液晶分子を捩じらせている。従って、ギャップマージンが大きく、コントラストが高く、視野角の広い、表示特性の良好な液晶表示装置を実現することができる。
上記の本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法について、第2の基板20側の製造方法を中心に図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ガラス等からなる第2の基板20に3色のカラーフィルタ21を形成した後(ステップST1)、カラーフィルタ21上にポリイミドを塗布して配向膜を形成し(ステップST2)、配向膜の表面をラビングする(ステップST3)。この配向膜は、後に形成される位相差層22の液晶分子を配向させるためのものである。
次に、カイラル剤を添加したUV硬化性液晶をスピンコートし(ステップST4)、液晶を配向させるためのアニールを行った状態で、UV光で露光することにより硬化させて液晶ポリマからなる位相差層22を形成する(ステップST5)。位相差層22を構成する液晶ポリマの液晶分子のツイスト角および捩じれの回転方向はカイラル剤により制御する。
次に、ITOをスパッタリングして対向電極23を形成し(ステップST6)、ポリイミドからなる配向膜24を形成することにより、対向基板としての第2の基板20が作製される。
その後、別に作製された一画素に反射部および透過部を有する第1の基板10に対し、第2の基板20を張り合わせてから、液晶を注入することにより液晶セルを製造し、液晶セルの外側に偏光板41,42を貼り合わせることにより、液晶表示装置が製造される(ステップST7)。液晶層30のツイスト角は上下の配向膜14,24で制御し、捩じれの回転方向はカイラル剤により制御する。
以上により、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置が製造される。
本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法によれば、液晶セル内部への位相差層22の形成において、カイラル剤を添加したUV硬化性液晶を露光により硬化させることによって、液晶層30の旋光性を補償した位相差層22を作製できる。
従って、ギャップマージンが広く、表示特性の良好なノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置を安価に作製することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により白表示における着色化現象を防止することができる液晶表示装置およびその製造方法について説明する。
図6は、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の概略構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態では、第2の基板20に形成された赤色カラーフィルタ21Rと、緑色カラーフィルタ21Gと、青色カラーフィルタ21Bの膜厚が異なるように形成されており、位相差層22側に段差が形成されている。
そして、上記のカラーフィルタ21R,21G,21B上に位相差層22が形成されており、位相差層22は、赤色の画素に形成された赤色用位相差層22Rと、緑色の画素に形成された緑色用位相差層22Gと、青色の画素に形成された青色用位相差層22Bとにより構成される。
位相差層22の位相差値は、その膜厚と、入射光の波長と、屈折率異方性Δnに依存する。すなわち、位相差層は波長分散があり、各色毎にそれに合わせて補償する必要がある。本実施形態で用いた材料では、例えば、赤色用位相差層22RはΔn=0.11のためその膜厚を3.0μmとし、緑色用位相差層22GはΔn=0.12のためその膜厚を2.3μmとし、青色用位相差層22BはΔn=0.13のためその膜厚を1.7μmとした。これにより、カラーフィルタ21R,21G,21Bの透過する光の波長領域に合わせて、それぞれλ/2の位相差値が得られる。
また、同様に、液晶層30についても、段差を設けて各画素の波長に合わせて、リタデーションを合わせている。その他の点については、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態では、液晶層30の液晶分子および位相差層22の液晶分子はツイストしていてもしていなくてもよい。
上記の液晶表示装置は、第1実施形態に係る液晶表示装置の製造工程のうち、カラーフィルタ21の形成工程(図5のステップST1)において、各カラーフィルタ21R,21G,21Bの膜厚を変えて形成することにより製造される。その他の工程については、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、液晶セル内部に液晶ポリマからなる位相差層22が設けられており、白表示における着色化問題を解消するため、カラーフィルタ21R,21G,21Bの透過する光の波長領域に合わせて、それぞれλ/2の位相差値が得られるように、各位相差層22R,22G,22Bの膜厚を異ならせている。
すなわち、赤色画素への光の入射波長を600nm、緑色画素への光の入射波長を550nm、青色画素への光の入射波長を450nmとすると、各波長のλ/4に各位相差層22R,22G,22Bの位相差値を合わせることにより、電圧を印加して白表示としたときに、赤色光、緑色光、青色光の透過率を均一にでき、良好な白表示を得ることができる。さらに、液晶層30についても、段差を設けて各画素の波長に合わせて、リタデーションを合わせることにより、良好な黒表示を得ることができる。
図7(a)は、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の白表示時(図中、Wで示す)および黒表示時(図中、Bで示す)における光の波長と透過率の関係を示す図である。図7(a)に示すように、本実施形態では、赤色光、緑色光、青色光の全ての波長領域に渡って透過率を略均一にできており、良好な白表示および黒表示が得られることが確認されている。
なお、図7(b)は、比較例として、カラーフィルタ21に段差をつけずに、位相差層22の厚さを2.2μmと均一にして液晶表示装置を作製した場合の比較例のノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の白表示時(図中、Wで示す)および黒表示時(図中、Bで示す)における光の波長と透過率の関係を示す図である。図7(b)に示すように比較例では、位相差層の位相差値を中心波長の緑に合わせていることから、青色光および赤色光の透過率が小さく、白表示時において若干緑がかった色となっている。また、比較例では、液晶層の位相差値を画素毎に調整していないことから、完全な黒が得られず、着色してしまっている。
以上説明したように、上記の本実施形態に係る液晶表示装置によれば、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、液晶セル内部に液晶ポリマからなり、かつ、カラーフィルタ21R,21G,21Bの透過する光の波長領域に合わせて位相差値を調整した位相差層22R,22B,22Gを形成していることから、良好な白表示の得られる液晶表示装置を実現することができる。さらに、液晶層30についても、段差を設けて各画素の波長に合わせて、リタデーションを合わせることにより、良好な黒表示を得ることができる。
また、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法によれば、各カラーフィルタ21R,21G,21Bの膜厚を変えて形成し、その表面に形成された段差を利用することにより、位相差層22R,22B,22Gの膜厚を変えてその位相差値を調整することができる。さらに、液晶層30についても、段差を利用して各画素の波長に合わせて膜厚を変えてその位相差値を調整することにより、良好な黒表示を得ることができる。従って、良好な白表示および黒表示の得られるノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置を安価に作製することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、第2実施形態とは異なる方法で、セル内部に形成した位相差層により白表示における着色化現象を防止することができる液晶表示装置およびその製造方法について説明する。
図8は、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、第2の基板20側の要部構成を示す図である。図8で省略した対向電極23および配向膜24や、第1の基板10側の構成については、第2実施形態と同様である。
本実施形態では、位相差層22は、赤色の画素に形成された赤色用位相差層22Rと、緑色の画素に形成された緑色用位相差層22Gと、青色の画素に形成された青色用位相差層22Bとにより構成される。各位相差層22R,22G,22Bは、その膜厚は同じであるが、カラーフィルタ21R,21G,21Bの透過する光の波長領域に合わせて、それぞれλ/2の位相差値が得られるように、各位相差層22R,22G,22Bの屈折率異方性Δnを異ならせている。
その他の点については、第2実施形態と同様である。なお、本実施形態では、液晶層30の液晶分子および位相差層22の液晶分子はツイストしていてもツイストしていなくてもよい。
上記の液晶表示装置は、第1実施形態の液晶表示装置の製造工程のうち、UV硬化性液晶の紫外光による露光工程において(図5のステップST5)、以下に示すように各画素のUV硬化性液晶を硬化させることにより、屈折率異方性を異ならせて位相差値を調整した位相差層22R,22G,22Bを作製することができる。
例えば、UV硬化性液晶をスピンコートした後に、UV硬化性液晶を第1の温度に制御した状態で、マスクを用いて赤色画素のUV硬化性液晶のみに紫外光を照射して硬化させる。
同様に、UV硬化性液晶を第2の温度に制御した状態で、マスクを用いて緑色画素のUV硬化性液晶のみに紫外光を照射して硬化させ、さらに、UV硬化性液晶を第3の温度に制御した状態で、マスクを用いて青色画素のUV硬化性液晶のみに紫外光を照射して硬化させる。
カラーフィルタ21R,21G,21Bの透過する光の波長領域に合わせて、各位相差層22R,22G,22Bでλ/2の位相差値が得られるようにするためには、上記の第1の温度を最も小さくし、第3の温度を最も大きくする。これにより、画素毎に位相差値が調整された位相差層22R,22G,22Bが作製される。
以上説明したように、上記の本実施形態に係る液晶表示装置によれば、第2実施形態と同様に、良好な白表示の得られる液晶表示装置を実現することができる。
また、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法によれば、UV硬化性液晶を紫外光の照射により硬化させる工程において、UV硬化性液晶の温度を各画素で異ならせることにより、位相差層22R,22B,22Gの位相差値を調整することができる。従って、良好な白表示の得られるノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置を安価に作製することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、第2実施形態とは異なる方法で、セル内部に形成した位相差層により白表示における着色化現象を防止することができる液晶表示装置およびその製造方法について説明する。
図9は、本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、第2の基板20側の要部構成を示す図である。図9で省略した対向電極23および配向膜24や、第1の基板10側の構成については、第2実施形態と同様である。
本実施形態では、位相差層22は、赤色の画素に形成された赤色用位相差層22Rと、緑色の画素に形成された緑色用位相差層22Gと、青色の画素に形成された青色用位相差層22Bとにより構成される。本実施形態では、カラーフィルタ21R,21G,21Bの透過する光の波長領域に合わせて、それぞれλ/2の位相差値が得られるように、各位相差層22R,22G,22Bの膜厚を異ならせている。
その他の点については、第2実施形態と同様である。なお、本実施形態では、液晶層30の液晶分子および位相差層22の液晶分子はツイストしていてもしていなくてもよい。
上記の液晶表示装置は、第1実施形態に係る液晶表示装置の製造工程のうち、UV硬化性液晶の紫外光による露光工程において(図5のステップST5)、以下に示すように各画素のUV硬化性液晶への露光量を制御することにより、膜厚の異なる位相差層22R,22G,22Bを作製することができる。
例えば、UV硬化性液晶をスピンコートした後に、UV硬化性液晶を所定の温度に制御した状態で、マスクを用いて赤色画素のUV硬化性液晶のみに紫外光を第1の露光量で照射して硬化させる。
同様に、UV硬化性液晶を所定の温度に制御した状態で、マスクを用いて緑色画素のUV硬化性液晶のみに紫外光を第2の露光量で照射して硬化させ、さらに、UV硬化性液晶を所定の温度に制御した状態で、マスクを用いて青色画素のUV硬化性液晶のみに紫外光を第3の露光量で照射して硬化させる。
そして、露光後に現像液により未硬化部分のUV硬化性液晶を除去する。これにより、露光量が大きくなるに従い未硬化部分が少なくなることから、露光量を大きくするに従って、位相差層の膜厚が大きくなる。従って、上記の第1の露光量を最も大きく、第3の露光量を最も小さくする。これにより、位相差値が調整された位相差層22R,22G,22Bを作製することができる。
以上説明したように、上記の本実施形態に係る液晶表示装置によれば、第2実施形態と同様に、良好な白表示の得られる液晶表示装置を実現することができる。
また、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法によれば、UV硬化性液晶を紫外光により露光する工程において、UV硬化性液晶への露光量を各画素で異ならせることにより、現像後の位相差層22R,22B,22Gの膜厚を調整でき、その結果、各位相差層22R,22B,22Gの位相差値を調整することができる。従って、良好な白表示の得られるノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置を安価に作製することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、セル内部に形成した位相差層により視野角を補償することができる液晶表示装置およびその製造方法について説明する。
本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の基本的な構成については、図1に示す第1実施形態のものと同様である。
本実施形態では、液晶層30中の液晶分子は所定のプレチルト角で基板面に所定方向に傾いて配列しており、この傾きによる視野角への影響を解消するため、セル内部に形成する位相差層22中の液晶分子を基板面に対して前記所定方向とは逆方向に傾いて配列させる。
その他の点については、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態では、液晶層30の液晶分子および位相差層22の液晶分子はツイストしていてもしていなくてもよい。
図10は、液晶層30と位相差層22の液晶分子の傾きを説明するための図である。
図10に示すように、液晶層30中の液晶分子30aは所定のプレチルト角αで基板面に対し右上がりに傾いて配列している。このように傾けるのは、液晶層30に電圧を印加した場合、液晶分子30aはその長軸が電界の方向(基板に垂直)に並ぶが、その立ち上がり方(右上がりか、左上がりか)を制御して、表示特性を向上させるためである。
このように、液晶層30の液晶分子30aがプレチルト角αで右上がりに傾いて配列している場合に、この傾きによる視野角への影響を解消するため、セル内部に形成する位相差層22の液晶分子22aを、液晶層30の液晶分子30aとは基板面に対して逆方向、すなわち左上がりにプレチルト角βだけ傾けて配列させる。視野角への影響を解消するためには、プレチルト角αとプレチルト角βの大きさが略同じであることが好ましく、例えば双方とも約4°に制御する。
上記の液晶表示装置の位相差層22の液晶分子22aのプレチルト角は、第1実施形態の液晶表示装置の製造工程のうち、ラビング処理(図5のステップST3)におけるラビング方向と、UV硬化性液晶の露光時(図5のステップST5)の温度を制御することにより、所望の値を得ることができる。また、光配向によってもプレチルト角を制御可能である。その他の工程については、第1実施形態と同様である。
以上説明したように、上記の本実施形態に係る液晶表示装置では、ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、液晶セル内部に液晶ポリマからなる位相差層22を設け、かつ、位相差層22の液晶分子22aを、液晶層30の液晶分子30aとは基板面に対して逆方向に傾けて配列させている。従って、液晶層30の液晶分子30aの傾きによる視野角への影響を補償することができ、視野角の広い液晶表示装置を実現することができる。
また、本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法によれば、位相差層22の液晶分子22aのプレティルト角は、配向膜のラビング方向や露光時の温度を調節することにより容易に制御することができる。従って、視野角の広いノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置を安価に作製することができる。また、プレチルト角の制御は、光配向によっても同様の効果が得られる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
例えば、上記の第1実施形態から第5実施形態と適宜組み合わせることができる。また、第4実施形態において(図9参照)、位相差層22R,22G,22Bの膜厚を画素毎に変える方法としては、露光量の調節の他にも、インクジェット等でUV硬化性液晶を赤色画素、緑色画素、青色画素について異なる膜厚で塗布した後に紫外光の照射により硬化させることで、使用する光の波長領域に合わせた位相差層22R,22G,22Bを形成することもできる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
第1実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の概略構成を示す図である。 本実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の構成を説明するための図である。 液晶層と位相差層の液晶分子の捩じれを説明するための図である。 本実施形態に係る液晶表示装置の第1の基板の詳細な構成の一例を示す断面図である。 第1実施形態に係る液晶表示装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の概略構成を示す図である。 ノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置の白表示時における光の波長と透過率の測定結果を示す図であり、(a)は第2実施形態の測定結果を示し、(b)は比較例の測定結果を示す。 第3実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、第2の基板側の要部構成を示す図である。 第4実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、第2の基板側の要部構成を示す図である。 第5実施形態に係るノーマリーブラックモードの半透過型液晶表示装置において、液晶層と位相差層の液晶分子の傾きを説明するための図である。 従来のノーマリーホワイトモードの半透過型液晶表示装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
10…第1の基板、11…層間膜、11a…第1の層間膜、11b…第2の層間膜、12…反射電極、13…透明電極、14…配向膜、15…ゲート電極、16…ゲート絶縁膜、17…半導体薄膜、18a…ソース電極、18b…ドレイン電極、20…第2の基板、21…カラーフィルタ、21R…赤色カラーフィルタ、21G…緑色カラーフィルタ、21B…青色カラーフィルタ、22…位相差層、22R…赤色用位相差層、22G…緑色用位相差層、22B…青色用位相差層、23…対向電極、24…配向膜、30…液晶層、41…偏光板、42…偏光板、110…第1の基板、111…層間膜、112…反射電極、113…透明電極、114…λ/4板、115…λ/2板、116…偏光板、120…第2の基板、121…対向電極、122…λ/4板、123…λ/2板、124…偏光板

Claims (15)

  1. 反射部および透過部が設けられ、液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置であって、
    前記反射部および前記透過部が設けられた一対の基板と、
    前記一対の基板に挟持され、液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ前記液晶層と、
    前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、液晶ポリマからなり、当該液晶ポリマ中の液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ位相差層と
    を有する液晶表示装置。
  2. 前記位相差層は、前記液晶層の液晶分子の捩じれの回転方向に対して逆の回転方向に捩じれたツイスト配列をもつ
    請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記位相差層は、前記透過部における前記液晶層の前記液晶分子のツイスト角と略同一のツイスト角をもつ
    請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 反射部および透過部が設けられた画素を有し、一対の基板に挟持された液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置であって、
    前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、透過する光の波長領域が画素毎に異なる複数種のカラーフィルタと、
    前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、液晶ポリマからなり、前記カラーフィルタが透過する光の波長領域に合わせて画素毎に位相差値が調整された位相差層と
    を有する液晶表示装置。
  5. 前記位相差層の膜厚が画素毎に調整されることにより前記位相差値が調整された
    請求項4記載の液晶表示装置。
  6. 前記一対の基板に挟持された前記液晶層のギャップが画素毎に調整されることにより、前記液晶層の位相差値が調整された
    請求項4記載の液晶表示装置。
  7. 前記カラーフィルタおよび前記位相差層は、同一基板に形成されており、
    前記カラーフィルタの表面に段差が設けられ、当該段差により前記位相差層の膜厚が画素毎に調整されることにより前記位相差値が調整された
    請求項4記載の液晶表示装置。
  8. 反射部および透過部が設けられ、液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置であって、
    前記反射部および前記透過部が設けられた一対の基板と、
    前記一対の基板に挟持され、基板面に対して液晶分子が所定方向に傾いて配列した前記液晶層と、
    前記一対の基板のうちのいずれかの基板と前記液晶層との間に形成され、液晶ポリマからなり、かつ、当該液晶ポリマ中の液晶分子が前記基板面に対して前記所定方向とは逆方向に傾いて配列した位相差層と
    を有する液晶表示装置。
  9. 反射部および透過部が設けられた一対の基板を有し、前記一対の基板に挟持された液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置の製造方法であって、
    前記一対の基板のうちの一方の基板に、カイラル剤を添加したUV硬化性液晶を形成する工程と、
    前記UV硬化性液晶に紫外光を照射することにより硬化させ、液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ液晶ポリマからなる位相差層を形成する工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板を対向させて、前記一対の基板間に液晶分子が捩じれたツイスト配列をもつ前記液晶層を形成する工程と
    を有する液晶表示装置の製造方法。
  10. 反射部および透過部が設けられた画素を有し、一対の基板に挟持された液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置の製造方法であって、
    前記一対の基板のうちの一方の基板に、透過する光の波長領域が画素毎に異なる複数種のカラーフィルタを形成する工程と、
    前記一方の基板あるいは他方の基板に、液晶ポリマからなり、かつ、前記カラーフィルタが透過する光の波長領域に合わせて画素毎に位相差値を調整した位相差層を形成する工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板を対向させて、前記一対の基板間に前記液晶層を形成する工程と
    を有する液晶表示装置の製造方法。
  11. 前記カラーフィルタを形成する工程において、前記画素毎に膜厚を異ならせて表面に段差をもつ前記カラーフィルタを形成し、
    前記位相差層を形成する工程において、前記カラーフィルタ上に前記位相差層を形成し、前記段差により画素毎に前記位相差層の膜厚を異ならせることにより前記位相差値を調整する
    請求項10記載の液晶表示装置の製造方法。
  12. 前記位相差層を形成する工程は、
    前記一方の基板あるいは他方の基板に、UV硬化性液晶を形成する工程と、
    前記UV硬化性液晶の温度を制御した状態で、前記画素毎に紫外光を照射して前記UV硬化性液晶を硬化させる工程と
    を有する請求項10記載の液晶表示装置の製造方法。
  13. 前記UV硬化性液晶を硬化させる工程において、前記UV硬化性液晶の前記温度を前記画素毎に異ならせることにより、前記位相差値を調整する
    請求項12記載の液晶表示装置の製造方法。
  14. 前記UV硬化性液晶を硬化させる工程において、前記UV硬化性液晶へ照射する紫外光の露光量を画素毎に異ならせることにより、前記位相差値を調整する
    請求項12記載の液晶表示装置の製造方法。
  15. 反射部および透過部が設けられ、液晶層への印加電圧が低電圧状態において黒を表示し高電圧状態において白を表示する液晶表示装置の製造方法であって、
    前記一対の基板のうちの一方の基板に、基板面に対して液晶分子が所定方向に傾いて配列した液晶ポリマからなる位相差層を形成する工程と、
    前記一方の基板と他方の基板を対向させて、前記基板面に対して前記所定方向とは逆方向に傾いて液晶分子が配列した液晶層を形成する工程と
    を有する液晶表示装置の製造方法。
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