JP2005119521A - 搬送台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 牽引用搬送台車として使用されるばかりではなく、手押し用搬送台車として使用される際には、該左右一対の後輪(手押し用搬送台車とされる場合における前輪)に負荷乃至抵抗がかからず、極めて操作性の良好な搬送台車を提供する。
【解決手段】 一対の前輪5,6の回動軸11にそれぞれ固定されてなるとともにそれぞれ開口13aが形成されてなる円盤13と、上記円盤13に形成された開口13a内に上方から挿入される挿通部38a,38bが両端側に形成され該挿入部が開口13a内に挿入されることにより上記一対の前輪5,6同士を連結するとともに、上記操舵バー25に回動自在に連結されてなる同調板38と、上記操舵バー25の先端側に起伏可能に連結されてなり、起立操作されることにより上記同調板38を上昇させるとともに、上記一対の後輪7,8がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定させる牽引バー30と、を備えてなる。
【選択図】 図5
【解決手段】 一対の前輪5,6の回動軸11にそれぞれ固定されてなるとともにそれぞれ開口13aが形成されてなる円盤13と、上記円盤13に形成された開口13a内に上方から挿入される挿通部38a,38bが両端側に形成され該挿入部が開口13a内に挿入されることにより上記一対の前輪5,6同士を連結するとともに、上記操舵バー25に回動自在に連結されてなる同調板38と、上記操舵バー25の先端側に起伏可能に連結されてなり、起立操作されることにより上記同調板38を上昇させるとともに、上記一対の後輪7,8がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定させる牽引バー30と、を備えてなる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、荷物や部品等を他所に搬送する際に使用される搬送台車に関し、特に、牽引用搬送台車として使用される際には、前輪と後輪とが操舵動作可能な状態とされるとともに、手押し用搬送台車として使用され牽引方向とは反対方向に移動される際には、左右一対の後輪(手押し用搬送台車とされる場合における前輪)は、直進方向に固定される搬送台車に関するものである。
搬送台車は、荷物や部品を搬送する際、これまで工場や作業所において広く使用されてきた。この台車は、フォークリフト等の後部に連結された状態で牽引される場合が多く、そのため左右一対の前輪のみに回動軸が設けられ、これらの回動軸を中心に方向を自在に変えることができるように構成されている一方、左右一対の後輪は、常に直進方向のみに転動するよう固定されている。このため、牽引しながらコーナーを曲がると、前輪と後輪との間で内輪差が発生するために、搬送ルートのコーナーには、後輪が床に積載された荷物や装置或いは備品と衝突することがないよう或る程度の余裕を持たせる必要があった。
そこで、従来、こうした内輪差による不具合を解消するために、操舵レバーと前輪及び後輪とを連結し、該操舵レバーの回動に連動して上記前輪と後輪が回動することによって、上記内輪差の発生を防止する機構を備えた搬送台車が提案されている。一方、こうした搬送台車は、上述した通り、牽引される場合以外に、手押し用搬送台車として使用される場合もある。すなわち、このように手押し用搬送台車として使用される場合には、牽引方向とは逆方向に移動させるものであり、牽引時における前輪は後輪となり、後輪は前輪として機能することとなる。しかしながら、上述した操舵レバーにより前輪と後輪とが操舵動作可能な搬送台車では、前輪と後輪とが連結されているために、極めて操作性が悪い。こうした点を解消するために、従来ではさらに、操舵切換え機構を設け、この操舵切換え機構により、後輪(手押し用搬送台車として使用される際の前輪)が直進方向に固定されるとともに、前輪(手押し用搬送台車として使用される際の後輪)は、角度を変更できるように構成したものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−8894号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された搬送台車では、操舵切換え機構により、牽引レバーを起立操作させることにより操舵レバーを固定するとともに左右一対の後輪が直進方向に固定されても、構造上、前輪(手押し用搬送台車として使用される際の後輪)の回動軸には大きな負荷乃至抵抗が発生し、自由且つスピーディーに回動しない。そのため、手押し用搬送台車として使用する場合には、前輪(手押し用搬送台車として使用される際の後輪)にかかるこうした負荷乃至は抵抗により、極めて操作性が悪い。
そこで、本発明は、上述した従来の搬送台車が有する課題を解決するために提案されたものであって、牽引用搬送台車として使用される際には、前輪と後輪とが操舵動作可能な状態とされるとともに、手押し用搬送台車として使用され牽引方向とは反対方向に移動される際には、左右一対の後輪(手押し用搬送台車とされる場合における前輪)は、直進方向に固定されるばかりではなく、手押し用搬送台車として使用される際には、該左右一対の後輪(手押し用搬送台車とされる場合における前輪)に負荷乃至抵抗がかからず、極めて操作性の良好な搬送台車を提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、本発明(請求項1記載の発明)は、牽引用搬送台車として使用される際には、台車本体の裏面側に配置された左右一対の前輪及び左右一対の後輪が操舵バーの水平回動動作に伴い操舵動作可能となされた状態で牽引されるとともに、手押し用搬送台車として使用される際には、牽引方向とは反対方向に移動可能とされてなる搬送台車であって、上記一対の前輪の回動軸にそれぞれ固定されてなるとともにそれぞれ開口が形成されてなる円盤と、上記円盤に形成された開口内に上方から挿入される挿入部が両端側に形成され該挿入部が開口内に挿入されることにより上記一対の前輪同士を連結するとともに、上記操舵バーに回動自在に連結されてなる同調板と、上記操舵バーの先端側に起伏可能に連結されてなり、起立操作されることにより上記同調板を上昇させるとともに、上記一対の後輪がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定させる牽引バーと、を備えてなることを特徴とするものである。
この第1の発明に係る搬送台車では、上記牽引バーが倒伏されると、同調板に形成された挿入部が、各前輪の回動軸にそれぞれ固定された円盤の開口内に挿入される。これにより、上記同調板と前輪及び後輪が操舵バーと連結される。したがって、操舵バーの水平回動動作に伴い、搬送台車本体の裏面側に配置された左右一対の前輪及び左右一対の後輪が、操舵動作可能となされた状態となる。一方、この牽引バーが起立操作されると、上記一対の後輪がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定されるとともに、各前輪は、フリーの状態となり、自由に回動可能となる。また、このように起立された牽引バーを再び倒伏操作すると、上記同調板が下降し、上記円盤に形成された開口内に上記挿入部が挿入可能な状態となる。この状態において、この搬送台車が牽引されると、自然に上記一対の前輪は、直進方向に向くよう回動させられ、こうした前輪の回動により、上記開口内に挿入部が挿入され、操舵バーの水平回動動作により再び前輪及び後輪の操舵動作が可能となる。
また、第2の発明(請求項1記載の発明)は、上記第1の発明において、前記操舵バーと台車本体との間には、該操舵バーを下方に付勢する弾性材が配置されており、前記牽引バーは、この弾性材の弾性力に抗して起立操作されるよう構成されてなることを特徴とするものである。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の何れかの発明において、前記同調板の下方に前記操舵バーが配置され、この操舵バーの下方には、固定部材が取り付けられ、前記牽引バーの一端側は上方に回動操作される際の力点とされ、該牽引バーと操舵バーとの連結部位は該牽引バーを上方に回動操作される際の支点とされてなるとともに、該牽引バーの他端側は該牽引バーを上方に回動操作する際の作用点とされ、この牽引バーが起立操作されると、梃子の原理により上記操舵バー及び上記同調板が上昇するよう構成されてなることを特徴とするものである。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1,第2又は第3の何れかの発明において、前記台車本体には、前記一対の後輪がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定されるように前記牽引バーの起立操作を規制する規制部材が形成されてなるとともに、前記各円盤に形成された開口は、上記牽引バーの起立操作によりそれまで該開口内に挿入されていた挿入部が抜かれる際に前記一対の前輪が直進方向に向いた位置とされる部位に形成されてなることを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)では、上述したように、牽引バーが起立操作されると、上記一対の後輪がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定されるとともに、各前輪は、フリーの状態となり、自由に回動可能となることから、従来の搬送台車のように、各前輪に負荷乃至は抵抗が係ることがない。すなわち、この第1の発明では、各円盤に形成された開口内に挿入される挿入部は、同調板の左右両側に形成され、この同調板の昇降動作により途中に何らの部材を介することなく、直接上記開口内に挿入され又は抜かれる構造を採用していることから、各前輪や回動軸或いは円盤に、上記同調板が接触することはない。したがって、この第1の発明によれば、手押し用搬送台車として使用される際には、極めて使い勝手が良好となる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、前記操舵バーと台車本体との間には、該操舵バーを下方に付勢する弾性材が配置されており、前記牽引バーは、この弾性材の弾性力に抗して起立操作されるよう構成されてなることから、上記開口から抜かれた挿入部は、この弾性材の弾性力により必ず開口内に再び挿入され、前輪及び後輪を操舵動作可能となし得るとともに、牽引中における振動等により、上記開口から挿入部が抜ける事態をも有効に防止することができる。
また、上記第3の発明(請求項3記載の発明)では、梃子の原理により上記操舵バー及び上記同調板が上昇するよう構成されてなることから、前述したように、弾性材により操舵バーや同調板が下方に付勢されている場合であっても、大きな力を要することなく、牽引バーを上昇させることができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、前記各円盤に形成された開口の形成位置が、同調板に形成された挿入部との関係において、上記牽引バーの起立操作によりそれまで該開口内に挿入されていた挿入部が抜かれる際に前記一対の前輪が直進方向に向いた位置とされる部位となされ、開口に挿入部が挿入された際には、必ず前輪は直進する方向に固定され、抜かれた場合にはそのまま手押し用搬送台車として前進する際における理想的な位置とされることから、牽引用搬送台車として使用される際にも手押し用搬送台車として使用される際にも極めて使い勝手が良い。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態に係る搬送台車1は、図1に示すように、台車本体2と、この台車本体2の前端側に固定されたハンドル3とを備えている。上記台車本体2は、長方形状に成形された板体からなり、裏面の後方には、後述する後方側固定軸が固定され、また、前方には前方側固定軸が固定されている。なお、この台車本体2の後部には、さらに、この搬送台車1を連結させる連結金具4が固定されている。また、上記ハンドル3は、この搬送台車1を手押し用搬送台車として使用する際に、使用者が手で把持しながら前方(牽引用搬送台車として使用される際における後方)に押す部位であり、上記台車本体2の前端から上方に起立してなるコ字状のハンドル本体3aと、このハンドル本体3aの上端側中途部に左右に設けられた補強用水平部3bと、上端はそれぞれこの補強用水平部3bに固定され下端は上記台車本体2に固定された一方及び他方の補強用垂直部3cとから構成されている。
また、上記台車本体2の裏面には、図2に示すように、左右一対の前輪5,6及び左右一対の後輪7,8が配置されている。上記各前輪5,6は、図3に示すように、支持アーム9に対して、該前輪5,6の中心に形成された図示しない挿通穴に挿通された支軸10により回動自在に支持されている。また、上記支持アーム9は回動軸11に固定され、この回動軸11は上記台車本体2の裏面に固定された方形状の固定板12に対して回動可能に連結されている。なお、この固定板12の四隅には、図示しないボルトが挿通されるボルト用挿通穴12aが形成されている。そして、上記回動軸11には、本発明を構成する円盤13が固定され、この円盤13の外周端側には、後述する挿通部が上方から挿通される開口13aが形成されている。なお、上記左側の前輪5における上記開口13aの形成位置は、図3中実線で示す位置となされ、右側の前輪6における上記開口13aの形成位置は、図3中に点鎖線で示す位置となされている。一方、上記一対の後輪7,8は、図4に示すように、支持アーム15の両端に固定されてなるとともに該前輪7,8の中心に形成された図示しない挿通穴に挿通された支軸16により回動自在に支持されている。したがって、上記各前輪5,6は、上記回動軸11を中心に回動自在となされ、この回動軸11の回動(各前輪5,6の回動)により上記円盤13も回動する。また、上記支持アーム15は回動軸17に固定され、この回動軸17は上記台車本体2の裏面に固定された方形状の固定板18に対して回動可能に連結されている。なお、この固定板18の四隅には、図示しないボルトが挿通されるボルト用挿通穴18aが形成されている。そして、上記支持アーム15には、上面が上記台車本体2の裏面と平行となるように、水平方向に突出した突片15aが形成されており、この突片15aの先端側には円形状の軸挿通穴15bが形成されている。なお、上記左側の後輪7に対応する上記突片15aと、右側の後輪8に対応する上記突片15aとは、図2に示すように、該後輪7,8が直進方向を向いた状態において、互いにハ字状となるようにやや内側に向いている。
そして、上記左側の後輪7に対応する上記突片15aには、図2に示すように、左スライドリンク20の一端が回動自在に連結され、また、上記右側の後輪8に対応する上記突片15aには、右スライドリンク21の一端が回動自在に連結されている。これら左スライドリンク20及び右スライドリンク21は、それぞれ左右に長さを有する板体であり、該左スライドリンク20の他端は、回動リンク22の後端の左側に回動自在に連結され、上記右スライドリンク21の他端は、上記回動リンク22の後端の右側に回動自在に連結されている。この回動リンクは、後端側は略逆T字状に成形され先端側はL字状に成形されてなるものであり、先端側の折れ曲がり部(符号は省略する。)において、台車本体2の裏面から垂下してなる後方側固定軸23に回動自在に取り付けられている。そして、この回動リンク22の先端には、中央リンク24の後端側が回動自在に連結されており、この中央リンク24の先端側は、操舵バー25に回動自在に連結されている。
この操舵バー25は、上記台車本体2の前後方向に長さを有する板体であり、図6に示すように、略中央の上面には、上記台車本体2の下面から垂下してなる前方側固定軸26が挿通された円筒部材27が固定されており、後述するように、この前方側固定軸26を中心に回動自在となされている。そして、この円筒部材27には、本発明を構成する弾性材としての弦巻バネ28が外嵌挿されてなり、操舵バー25は、この弦巻バネ28の弾性力により常に下方に押圧されている。すなわち、この弦巻バネ28の上端は、上記台車本体2の裏面に当接しており、下端は、上記操舵バー25の上面に当接している。なお、上記操舵バー25には、上記円筒部材27の内周と略同じ内径となされ上記前方側固定軸26が挿通された図示しない挿通穴が形成されている。また、この操舵バー25には、上記円筒部材27の固定位置の側方(右側)に突片25aが形成され、この突片25aに上記中央リンク24の先端側が回動自在に連結されている。また、この操舵バー25の先端側中途部には、該操舵バー25の長さ方向に長さを有する長孔25bが形成され、また、該操舵バー25の先端には、牽引バー支持部材29が固定されている。なお、上記操舵バー25の後端側下面には、軸支持部25cが形成され、この軸支持部25cの左右両側には、回動軸25dが突出している。
また、上記牽引バー支持部材29は、互いに対向してなるとともに中央には挿通孔29aが穿設された支持板部29bを備えてなるものであり、この牽引バー支持部材29には、本発明を構成する牽引バー30が回動自在に取り付けられている。この牽引バー30は、先端にこの搬送台車1を牽引する図示しないフォークリフト又はこの搬送台車1の前方を走行する搬送台車1に固定された上記連結金具4が挿通される挿通穴30aが穿設され、基端側中途部の左右両側には、上記支持板部29bに穿設された挿通孔29aに挿通される凸部30bが形成されている。また、この牽引バー30の基端には、やや円弧状となされたけり爪部30cが形成されている。
また、上記操舵バー25の下方には、固定部材31が配置されている。この固定部材31は、略上記操舵バー25の長さと同じ長さに成形された左板部32と、この左板部32に対向してなる右板部33と、これら左板部32及び右板部33を互いに対向した状態で固定してなる図示しない固定部とを備えている。上記左板部32及び右板部33の中央には、長孔32a,33aが穿設され、それぞれ後端側には図示しない開口が形成され、各開口には上記操舵バー25に設けられた回動軸25dが挿通されている。すなわち、上記操舵バー25は、これらの回動軸25dを介してこの固定部材31に連結されてなるとともに、該回動軸25dを中心に回動可能とされている。また、この固定部材31を構成する上記左板部32と右板部33との間には、上記前方側固定軸26の下端側が挿通されている。なお、この前方側固定軸26の下端側中途部には、該前方側固定軸26の長さ方向に直行する方向に固定ピン35が固定されており、この固定ピン35は、上記長孔32a,33aに挿通されている。また、上記固定部材31の先端側には、上記左板部32の上面及び右板部33の上面に溶接されてなるとともに、上記牽引バー30の基端に形成されたけり爪部30cが当接する当接部材36が設けられている。この当接部材36は、略水平となされた水平板部36aと、この水平板部36aの先端から起立してなり、後述するように、上記牽引バー30を起立操作した際に、該牽引バー30が転倒することを防止するための起立部36bとから構成されている。
そして、上記操舵バー25の先端側中途部の上面には、本発明を構成する同調板38が取り付けられている。この同調板38は、上記操舵バー25の長さ方向とは直行する方向に長さを有する板体であり、前記左右一対の前輪5,6の間隔よりもやや長尺に成形されている。そして、この同調板38の中央には、上記操舵バー25に形成された長孔25bに挿通された連結ピン39が固定されている。また、この同調板38の左端側の下面には、図6に示すように、左挿通部38aが形成され、右端側の下面には、右挿通部38bが形成されている。上記左挿通部38aは、左側の前輪5に対応した円盤13に形成された開口13aに挿入される部位であり、上記右挿通部38bは、右側の前輪6に対応した円盤13に形成された開口13aに挿入される部位である。なお、上記左挿通部38aと上記開口13aとの関係及び上記右挿通部38bと開口13aとの位置関係は、図6に示すように、それぞれ前輪5,6が直進方向を向いた状態において左挿通部38a又は右挿通部38bが上記開口13a内に挿入され又は抜かれることが成立する関係とされている。
また、図5及び図7に示すように、上記台車本体2の先端側の中心よりも左側には、上記牽引バー30の起立操作を規制する左規制片40が配置され、右側には、右規制片41が配置されている。なお、これらの左規制片40と右規制片41との間隔は、上記牽引バー30の幅よりも僅かに広いものとされている。また、上記左規制片40の左側には、上記同調板38の正面端を位置決めする左前方位置決め板44が配置され、上記右規制片41の右側には、該同調板38の正面端を位置決めする右前方位置決め板45が配置されている。そして、上記左前方位置決め板44の後方には、上記同調板38の背面端を垂直方向にガイドする左後方位置決め板46が配置され、上記右前方位置決め板の後方には、該同調板38の背面端を垂直方向にガイドする右後方位置決め板47が配置されている。なお、上記左前方位置決め板44と左後方位置決め板46との間隔及び右前方位置決め板45と右後方位置決め板47との間隔は、上記同調板38の幅と略同じ間隔となされている。なお、上記左前方位置決め板44,左後方位置決め板46,右前方位置決め板45,右後方位置決め板47の下端の位置は、何れも同一の位置とされてなるとともに、後述するように、牽引バー30の倒伏操作により下降した同調板38の位置よりも上方となされている。
以下、上述した搬送台車1の動作に付いて詳細に説明する。先ず、牽引用搬送台車として使用される場合に付いて説明する。この場合においては、図7に示すように、上記牽引バー30が倒伏している状態であり、この倒伏した牽引バー30の先端に形成された挿通穴30aを介して、図示しないフォークリフトや、或いは、先行するこの搬送台車1の連結金具4に連結される。また、このように、牽引バー30が倒伏された状態においては、図7に示すように、上記同調板38は、左前方位置決め板44,左後方位置決め板46,右前方位置決め板45,右後方位置決め板47の下端よりも下方に位置している。また、この同調板38の左端側に形成された左挿通部38aは、左側の前輪5に対応した円盤13の開口13a内に挿入され、右端側に形成された右挿通部38bは、右側の前輪6に対応した円盤13の開口13a内に挿入されている。すなわち、この同調板38は、左右の前輪5,6に連結される。したがって、上記牽引バー30と操舵バー25とが、上記前方側固定軸26を中心に、図2に示す状態から、図9に示すように、時計回り方向(左側)に回動すると、上記同調板38が左方向に移動し、この同調板38の移動に伴い、上記左右の前輪5,6も時計回り方向に回動させられる。また、上記牽引バー30と操舵バー25との回動により、上記中央リンク24が前方に移動させられるとともに、回動リンク22は後方側固定軸23を中心に図9に示すように、時計回り方向に回動し、この回動リンク22の回動により上記左スライドリンク20及び右スライドリンク21を介して、各後輪7,8は、上記前輪5,6とは反対方向に回動させられる。したがって、こうした牽引バー30と操舵バー25との回動により、内輪差の発生を防止される。
次に、上述した状態から、この搬送台車1を手押し用搬送台車として使用する場合の操作及びその動作に付いて説明する。このように、手押し用搬送台車として使用する場合には、それまで倒伏している上記牽引バー30を、上記凸部30bを中心に上方に回動させることにより、起立させる。このとき、この搬送台車1では、前述したように、台車本体2には、左規制片40及び右規制片41がそれぞれ配置され、牽引バー30の起立操作が規制されるように構成されていることから、上記左規制片40と右規制片41との間(台車本体2の中心)に、上記牽引バー30及び操舵バー25が位置していなければ、牽引バー30を起立させることができない。この牽引バー30が、上記左規制片40と右規制片41との間に位置していない状態において、該牽引バー30を起立操作しても、上記操舵バー25の前端側上面が、該左規制片40又は右規制片41の下端と当接し、この結果、それ以上牽引バー30を起立させることができない。また、このように、上記牽引バー30を起立させる際、すなわち、図10に示す状態から図11に示す状態となるように操作する際には、該牽引バー30の先端側が力点となり、上記凸部30bが支点となり、また、上記けり爪部30cが作用点とされ、梃子の原理により、上記操舵バー25が上記回動軸25dを中心に上方に回動させられ、この操舵バー25の回動により上記同調板25が上昇させられる。そして、上記同調板38は、牽引バー30の起立操作により、上記左前方位置決め板44と左後方位置決め板46との間、右前方位置決め板45と右後方位置決め板47との間に収容される。また、このように、同調板38が上昇することにより、それまで各円盤13の開口13a内に挿入されていた左挿通部38a及び右挿通部38bは、該各開口13aから上方に抜かれ、この結果、各前輪5,6は、完全にフリーの状態となる。なお、このときの各前輪5,6の向きは、直進方向とされている。一方、このように、牽引バー30が起立操作された際には、操舵バー25は固定されることから、各後輪7,8は、図5に示す状態、すなわち、直進方向に向いた状態で固定される。すなわち、この搬送台車1が、手押し用搬送台車として使用される場合には、押す方向に位置する各後輪7,8は直進方向に固定され、各前輪5,6は、各回動軸11を中心に自由に回動自在とされ、この搬送台車1を構成するいかなる部材も抵抗が係らないことから、作業者は自由且つ簡単に方向を代えることができる。なお、上述したように、牽引バー30が起立された場合においては、該牽引バー30のけり爪部30cの下端側中途部は、当接部材36を構成する起立部36bの内側面が当接していることから、不用意に倒伏することがない。
そして、この搬送台車1を、このように手押し用搬送台車とされた状態から、再び牽引用搬送台車とする場合には、上記牽引バー30が倒伏するように、下方に回動する。こうした操作により、上記操舵バー25は、上記弦巻バネ28の弾性力により、図11に示す状態から再び図10に示す状態に復帰する。なお、このとき、必ずしも各前輪5,6は、直進方向を向いた状態であるとは限らないことから、上記左挿通部38aや右挿通部38bが、上記各円盤11の開口13a内に挿入されることなく、上記同調板38が上記弦巻バネ28の弾性力により下方に付勢されることによりやや撓んで、該円盤13の上面に当接した状態となるが、この搬送台車1が直進することにより、各前輪5,6は直進方向を向き、このとき各開口13a内に各左挿通部38a及び右挿通部38bが挿入される。
このように、この実施の形態に係る搬送装置1によれば、牽引用搬送台車として使用される際には、各前輪5,6及び後輪7,8は上記同調板38その他の前述した部材により連結され、操舵バー25(及び牽引バー30)の操舵操作により、互いに逆方向に回動させられ、内輪差の発生を有効に防止することができるとともに、手押し用搬送台車として使用される際には、各前輪5,6をフリーの状態とすることができるので、極めて使い勝手が良い。特に、この搬送台車1では、各前輪5,6と操舵バー25との連結及びその解除は、各前輪5,6に固定された円盤13の開口13aに抜かれ又は挿入される(左・右)挿通部38a,38bによるものであり、これらの挿通部38a,38bは、細長い板状に成形された同調板38の昇降によるものであることから、該挿通部38a,38bが開口13aから抜かれた際には、各前輪5,6の向きが変更される際において全く抵抗がない。したがって、この搬送台車1が、手押し用搬送台車として使用される際には、従来の搬送台車に比べ、極めて使い勝手が良い。
なお、上述した実施の形態に係る搬送台車1は、本発明を適用した一例であり、必ずしも詳細に説明した上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、各前輪5,6と各後輪7,8との内輪差の発生を防止するための機構は、上記実施の形態に係る搬送台車1とは異なる機構を設けても良い。
1 搬送台車
2 台車本体
5,6 前輪
7,8 後輪
13 円盤
13a 開口
25 操舵バー
28 弦巻バネ
30 牽引バー
38 同調板
38a 左挿通部
38b 右挿通部
40 左規制片
41 右規制片
44 左前方位置決め板
45 右前方位置決め板
46 左後方位置決め板
47 右後方位置決め板
2 台車本体
5,6 前輪
7,8 後輪
13 円盤
13a 開口
25 操舵バー
28 弦巻バネ
30 牽引バー
38 同調板
38a 左挿通部
38b 右挿通部
40 左規制片
41 右規制片
44 左前方位置決め板
45 右前方位置決め板
46 左後方位置決め板
47 右後方位置決め板
Claims (4)
- 牽引用搬送台車として使用される際には、台車本体の裏面側に配置された左右一対の前輪及び左右一対の後輪が操舵バーの水平回動動作に伴い操舵動作可能となされた状態で牽引されるとともに、手押し用搬送台車として使用される際には、牽引方向とは反対方向に移動可能とされてなる搬送台車であって、
上記一対の前輪の回動軸にそれぞれ固定されてなるとともにそれぞれ開口が形成されてなる円盤と、
上記円盤に形成された開口内に上方から挿入される挿入部が両端側に形成され該挿入部が開口内に挿入されることにより上記一対の前輪同士を連結するとともに、上記操舵バーに回動自在に連結されてなる同調板と、
上記操舵バーの先端側に起伏可能に連結されてなり、起立操作されることにより上記同調板を上昇させるとともに、上記一対の後輪がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定させる牽引バーと、
を備えてなることを特徴とする搬送台車。 - 前記操舵バーと台車本体との間には、該操舵バーを下方に付勢する弾性材が配置されており、前記牽引バーは、この弾性材の弾性力に抗して起立操作されるよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載の搬送台車。
- 前記同調板の下方に前記操舵バーが配置され、この操舵バーの下方には、固定部材が取り付けられ、前記牽引バーの一端側は上方に回動操作される際の力点とされ、該牽引バーと操舵バーとの連結部位は該牽引バーを上方に回動操作される際の支点とされてなるとともに、該牽引バーの他端側は該牽引バーを上方に回動操作する際の作用点とされ、この牽引バーが起立操作されると、梃子の原理により上記操舵バー及び上記同調板が上昇するよう構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の搬送台車。
- 前記台車本体には、前記一対の後輪がそれぞれ直進方向に向いた位置で固定されるように前記牽引バーの起立操作を規制する規制部材が形成されてなるとともに、前記各円盤に形成された開口は、上記牽引バーの起立操作によりそれまで該開口内に挿入されていた挿入部が抜かれる際に前記一対の前輪が直進方向に向いた位置とされる部位に形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の搬送台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003357539A JP2005119521A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 搬送台車 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005119521A (ja) |
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-
2003
- 2003-10-17 JP JP2003357539A patent/JP2005119521A/ja active Pending
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