JP2005117250A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スミアの発生を抑制するといった観点から、電子シャッタ機能による露光制御とメカシャッタによる露光制御とを適正に選択することができる露出制御技術を提供する。
【解決手段】露出制御モードがスミア無し優先モードに設定されると、まず、メカシャッタを用いた第1の露出制御および電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御のうち露出値EVに応じた一方の露出制御を選択的に行うような露出制御に対応するプログラム線図が設定される。しかし、スミアが発生し得る状態を検出した場合であって、既に設定されたプログラム線図に基づいて第2の露出制御を行うような露出制御値が算出されている場合には、露出制御用のプログラム線図が、第1の露出制御専用のプログラム線図に変更される。そして、露出制御値が再度算出・設定される。
【選択図】図7
【解決手段】露出制御モードがスミア無し優先モードに設定されると、まず、メカシャッタを用いた第1の露出制御および電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御のうち露出値EVに応じた一方の露出制御を選択的に行うような露出制御に対応するプログラム線図が設定される。しかし、スミアが発生し得る状態を検出した場合であって、既に設定されたプログラム線図に基づいて第2の露出制御を行うような露出制御値が算出されている場合には、露出制御用のプログラム線図が、第1の露出制御専用のプログラム線図に変更される。そして、露出制御値が再度算出・設定される。
【選択図】図7
Description
本発明は、撮像装置における露出制御技術に関する。
近年、デジタルカメラ本体の小型化が進んでおり、デジタルカメラに用いられるCCD撮像素子(以下、「CCD」と略称する)は、小型化、高画素数化される傾向にある。特にプログレッシブタイプのCCDでは、垂直転送CCDの遮光膜が極めて微細となるため、垂直転送CCDの遮光が不十分となり、電子シャッタ機能によって露光を終了しても、垂直転送CCDに不要な電荷が流れ込み、いわゆるスミアの発生を招く。
このようなスミアの発生を防止するために、メカニカルシャッタ(以下、「メカシャッタ」と略称する)による遮光が必要となる。しかし、メカシャッタでは、開閉にある程度の動作時間を要するため、メカシャッタのみでは高速のシャッタ速度を実現することができない。そこで、メカシャッタと電子シャッタ機能とを併用し、シャッタ速度が高速の場合には電子シャッタ機能を用い、シャッタ速度が低速の場合にはメカシャッタを用い、シャッタ速度が高速と低速の中間の場合には電子シャッタ機能とメカシャッタのいずれかを選択的に用いて露光時間を制御するデジタルカメラが提案されている(例えば、特許文献1)。
このような技術に関する先行技術文献としては、以下のようなものがある。
上記背景技術において提案されている技術では、シャッタ速度が高速と低速の中間の場合には、操作性等を考慮して、電子シャッタ機能による露光制御と、メカシャッタによる露光制御とを選択的に行うが、スミアの発生を抑制するといった観点から、電子シャッタ機能による露光制御と、メカシャッタによる露光制御とを選択的に行う点については、考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スミアの発生を抑制するといった観点から、電子シャッタ機能による露光制御とメカシャッタによる露光制御とを適正に選択することができる露出制御技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、被写体からの光路の遮断および開放によって露光時間を制御するメカシャッタと、撮像素子の電気的な状態の制御によって露光時間を制御する電子シャッタ機能とを用いて露出制御を行う撮像装置であって、前記被写体に係る光学像に基づいて画像を取得する画像取得手段と、前記被写体に係る光学像に基づいて、前記画像取得手段によって取得される記録用の撮影画像にスミアが発生し得るスミア発生可能状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記スミア発生可能状態が検出された場合には、前記メカシャッタを強制的に用いた第1の露出制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、ユーザーの操作に基づいて撮影準備動作の開始を指示する指示手段を備え、前記検出手段が、前記画像取得手段によって前記撮影画像を取得する本撮影前に、前記指示手段による前記撮影準備動作の開始の指示に応答して、前記画像取得手段によって取得される画像においてスミアが発生している状態を前記スミア発生可能状態として検出することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の撮像装置であって、前記検出手段が、前記画像取得手段によって取得される画像において、所定値以上の画素値を有する高輝度画素が所定の配置状況にある状態を、前記スミア発生可能状態として検出することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記検出手段が、前記被写体が所定輝度以上の部分を含んでいる状態を前記スミア発生可能状態として検出することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮像装置であって、前記撮像素子が、プログレッシブタイプのCCDであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置であって、前記制御手段が、前記検出手段によって前記スミア発生可能状態が検出されなかった場合には、前記電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御を行うことを特徴とする。
なお、本明細書では、同義である「露光時間が短い」と「シャッタ速度が速い(高速)」とを、また、「露光時間が長い」と「シャッタ速度が遅い(低速)」とを、夫々適宜使い分ける。また、シャッタ速度を時間的な定量値として表す文言として「シャッタ速度値」を用いる。即ち、シャッタ速度値が大である、とは露光時間が長い(シャッタ速度が遅い)ことを意味し、シャッタ速度値が小である、とは露光時間が短い(シャッタ速度が速い)ことを意味する。
請求項1に記載の発明によれば、スミアが発生し得る状態を検出した場合には、メカシャッタを強制的に用いた露出制御を行うため、スミアの発生を抑制することができる。したがって、スミアの発生を抑制するといった観点から、電子シャッタ機能による露光制御とメカシャッタによる露光制御とを適正に選択することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、記録用の撮影画像を取得する本撮影前に、ユーザーの操作に基づいた撮影準備動作の開始の指示に応答して、本撮影前に取得される画像においてスミアが発生している状態をスミアが発生し得る状態として検出するため、本撮影前に記録用の撮影画像にスミアが発生し得る状態にあるか否かを認識することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、被写体に係る画像において高輝度画素が所定の配置状況にある状態を、スミアが発生し得る状態として検出するため、簡単にスミアが発生し得る状態にあるか否かを認識することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、被写体中に非常に明るい部分が含まれる状態をスミアが発生し得る状態として検出するため、被写体中に太陽等スミアを発生させるような光源が存在しているか否かを検出することで、簡単にスミアが発生し得る状態にあるか否かを認識することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、プログレッシブタイプのCCDを撮像素子として使用するため、メカシャッタを用いた高速のシャッタ速度による撮影によって、撮像素子の全画素に基づく高画質の撮影画像を取得することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、スミアが発生し得る状態を検出しなかった場合には、電子シャッタ機能を用いた露出制御を行うため、高精度な露出制御を実施することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.撮像装置の要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の要部構成を示す図である。ここで、図1(a)〜(c)は、それぞれ撮像装置1の正面図、背面図および上面図に相当している。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の要部構成を示す図である。ここで、図1(a)〜(c)は、それぞれ撮像装置1の正面図、背面図および上面図に相当している。
撮像装置1は、デジタルカメラとして構成されており、その前面に撮影レンズ10を備えている。
また、撮像装置1は、その上面に撮影モード切替スイッチ12、シャッタボタン13、および露出制御モード切替スイッチ14が設けられている。
撮影モード切替スイッチ12は、被写体を撮像して記録する撮影モード(RECモード)と、メモリカード9(図2参照)に記録された画像を再生する再生モード(PLAYモード)とを選択的に切り替えるためのスイッチである。
露出制御モード切替スイッチ14は、絞り値の設定を優先させる露出制御モード(絞り優先モード)、シャッタ速度の設定を優先させる露出制御モード(シャッタ速度優先モード)、スミアの発生を抑制する露出制御モード(スミア無し優先モード)、ユーザーがシャッタ速度や絞り値等を任意に設定する露出制御モード(マニュアルモード)、および予め決められたプログラムにしたがって露出制御を行う露出制御モード(プログラムモード)等の各種露出制御モードを選択・設定するためのスイッチである。
シャッタボタン13は、半押し状態(S1オン状態)と、更に押し込まれた全押し状態(S2オン状態)とを検出可能な2段階スイッチになっている。上記の撮影モードにおいてシャッタボタン13が半押しされると、フォーカス/ズームモータドライバ47(図2参照)が駆動されて、合焦位置に撮影レンズ10を移動させるオートフォーカス(AF)動作が行われる。また、S1オン状態となると、後述する自動露出制御(AE)およびホワイトバランス(WB)補正動作が開始される。
一方、撮影モードにおいてシャッタボタン13が全押しされると、本撮影動作(つまり記録用の撮影動作)が行われる。なお、本撮影動作では、露出制御モード切替スイッチ14によって設定された露出制御モードに応じた露出制御が行われる。よって、シャッタボタン13が、ユーザーの押下操作に基づいて、本撮影のための準備動作(以下、「撮影準備動作」と称する)に含まれるAF動作、AE、およびWB補正動作の開始を指示する。
撮像装置1の背面には、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)モニタ42と、光学ファインダー43と、コマ送り・ズームスイッチ15とが設けられている。
コマ送り・ズームスイッチ15は、4つのボタンで構成され、再生モードにおける記録画像のコマ送りや、撮影時のズーミングを指示するためのスイッチである。また、コマ送り・ズームスイッチ15は、撮影モードに設定されている場合であって、露出制御モードが絞り優先モードやシャッタ速度優先モード等に設定されている場合には、優先させたい絞り値やシャッタ速度を切替・設定可能なスイッチとしても機能する。
<2.撮像装置の機能構成>
図2は、撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、撮像センサ16と、撮像センサ16にデータ伝送可能に接続する信号処理部2と、信号処理部2に接続する画像処理部3と、画像処理部3に接続するカメラ制御部40とを備えている。
撮像センサ16は、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色透過フィルターが市松状に配列された単板の画素配列を有するエリアセンサ(CCD撮像素子)として構成されている。また、撮像センサ16は、全画素読み出しタイプ(プログレッシブタイプ)のCCD撮像素子(以下、「CCD」と略称する)となっており、CCDの電気的な状態を制御することによって露光時間を制御する電子シャッタ機能を有している。
この撮像センサ16では、被写体からの光を信号電荷に変換して蓄積し、センサーゲートパルスに応答して、この信号電荷を撮像センサ16内の垂直電荷転送路(垂直転送CCD)にシフトして、垂直転送CCD(V−CCD)および水平電荷転送路(水平転送CCD)によって転送し、バッファを介して読み出し、出力される。
この撮像センサ16では、蓄積される信号電荷をn基板に排出する駆動(以下、「オーバーフロードレイン駆動」と称する)と、センサーゲートパルスに応答したV−CCDへの信号電荷のシフトにより、電子シャッタ機能による露光制御が実現される。なお、信号電荷をn基板に排出するためのパルスを「電子シャッタクリアパルス」と以下称する。
また、撮像センサ16では、V−CCDから水平転送CCD(H−CCD)への信号電荷の転送速度を3段階に変化させた転送モード(高速転送モード、通常転送モード、低速転送モード)を有している。なお、ここでは、例えば、通常転送モードの転送速度を基準とした場合に、高速転送モードの転送速度が8倍、低速転送モードの転送速度が1/4倍となっている。
また、撮像センサ16は、本撮影時に、画素配列の全てを対象として、画像信号を読出すモード(以下、「全画素読出しモード」と称する)と、撮影待機状態におけるライブビュー表示時に、全画素配列のうち垂直方向に1/8間引いた画素について画像信号を読出すモード(以下、「モニタリングモード」と称する)とを備えている。
信号処理部2は、CDS21、AGC22、およびA/D変換部23を有している。
撮像センサ16で取得されて出力されるアナログ画像信号は、CDS21でサンプリングされノイズが除去された後、増幅手段として働くAGC22によりアナログゲインが乗算されて感度補正が行われる。
A/D変換部23は、AGC22で正規化されたアナログ信号をデジタル化する。デジタル変換された画像信号は、画像処理部3で所定の画像処理が施されて画像ファイルが生成される。つまり、撮像センサ16および信号処理部2が、被写体に係る光学像に基づいてデジタル画像信号(画像)を取得する。
画像処理部3は、CPUおよびメモリを有しており、RAW補間部30、デジタル処理部3P、および画像圧縮部35を備えている。また、画像処理部3は、測距演算部36、OSD部37、ビデオエンコーダ38、メモリカードドライバ39、およびスミア検出部50を備えている。
デジタル処理部3Pは、画素補間部31、解像度変換部32、ホワイトバランス制御部33、およびガンマ補正部34を有している。
画像処理部3に入力された画像データは、撮像センサ16の読出しに同期し画像メモリ41に書込まれる。以後は、この画像メモリ41に格納された画像データにアクセスし、画像処理部3で各種の処理が行われる。
画像メモリ41内の画像データは、RAW補間部30および画素補間部31でRGB各画素をそれぞれのフィルターパターンでマスキングした後、G画素については、メディアン(中間値)フィルタで周辺4画素の中間2値の平均値に置換する。また、R画素およびB画素に関しては平均補間する。
画素補間された画像データは、ホワイトバランス制御部33によりRGB各画素が独立にゲイン補正され、RGBのホワイトバランス(WB)補正が行われる。このWB補正は、撮影被写体から本来白色となる部分を輝度や彩度データ等から推測し、その部分のR、G、Bそれぞれの平均値とG/R比およびG/B比とを求め、これらの情報に基づいてRおよびBに対するゲインを設定することによって実施される。
ホワイトバランス補正された画像データは、ガンマ補正部34で各出力機器に合った非線形変換、具体的には、ガンマ補正およびオフセット調整が行われ、画像メモリ41に格納される。
そして、画像メモリ41に格納されたY(G色の輝度)、R−Y(R色の輝度)、B−Y(B色の輝度)データは、解像度変換部32で設定された画素数に水平垂直の縮小または間引きが行われ、画像圧縮部35で圧縮処理を行った後、メモリカードドライバ39に装着されるメモリカード9に記録される。この画像記録時には、指定された解像度の撮影画像が記録されるとともに、再生表示用のスクリーンネイル画像(VGA)が作成され、上記の撮影画像にリンクさせて記録される。そして、記録再生時には、スクリーンネイル画像をLCDモニタ42に表示することで高速な画像表示が可能となる。
また、解像度変換部32では、画像表示についても画素間引きを行って、LCDモニタ42に表示するための低解像度画像を作成する。プレビュー時には、画像メモリ41から読出された640×240画素の低解像度画像がビデオエンコーダ38でNTSC/PALにエンコードされ、これをフィールド画像としてLCDモニタ42で画像再生が行われる。
測距演算部36は、シャッタボタン13が半押し状態(S1オン状態)になった場合に、コントラスト方式のオートフォーカス(AF)を行うための評価値演算動作を行う。例えば指定エリアの撮影画像データについて、隣接する各画素に関する差分の絶対値の和である評価値が演算される。そして、この評価値の最も高い撮影レンズ10のレンズ位置が合焦位置とされる。
OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)部37は、各種の文字、記号およびフレーム等を生成し、表示画像の任意位置に重ねることが可能である。このOSD部37により、LCDモニタ42には各種の文字、記号およびフレーム等が必要に応じて表示される。
スミア検出部50は、ライブビュー表示用の画像(ライブビュー画像)におけるスミアの発生状態(以下、「スミア発生状態」と称する)を検出する。ここで、ライブビュー画像でスミアが発生するような撮影条件では、レンズシャッタ44aを開放させたままで電子シャッタ機能によって露光時間を制御すると、本撮影による記録用の撮影画像にもスミアが発生する可能性が高いものとみなすことができる。よって、スミア検出部50は、被写体に係る光学像に基づいたライブビュー画像におけるスミア発生状態を検出することで、スミア発生可能状態を検出することができる。すなわち、スミア検出部50が、被写体に係る光学像に基づいて、記録用の撮影画像にスミアが発生し得る状態(以下、「スミア発生可能状態」と称する)を検出する。なお、スミア発生可能状態の検出については、後程詳述する。
カメラ制御部40は、CPUおよびメモリを備え、上記の撮影モード切替スイッチ12やシャッタボタン13や露出制御モード切替スイッチ14等を有するカメラ操作スイッチ49に対して撮影者が行う操作入力を処理する。例えば、カメラ制御部40は、撮影者による撮影モード切替スイッチ12の操作により、被写体を撮像してその画像データを記録する撮影モードや再生モードへの切り替えを行う。
また、カメラ制御部40は、露出制御モード切替スイッチ14の操作により、所望の露出制御を実現するための露出制御モードを設定し、対応する露出制御用のプログラム線図に基づいて、露出制御を行う。なお、露出制御用のプログラム線図は、カメラ制御部40内の不揮発性のメモリ(不図示)内等に格納される。
撮像装置1では、本撮影前の撮影準備状態において被写体を動画的態様でLCDモニタ42に表示するプレビュー表示(ライブビュー表示)時には、ズーム制御やフォーカス制御がフォーカス/ズームモータドライバ47により制御される。
また、撮像装置1は、撮影レンズ10内に被写体から発せられる光の光路上にその光路の遮断および開放の状態を変更することによってシャッタ速度値(露光時間)を制御するメカシャッタ(ここでは、レンズシャッタ44a)を有している。
また、レンズシャッタ44aに隣接した位置に光学絞り(以下、単に「絞り」と称する)44bが設けられる。そして、レンズシャッタ44aによって露光時間を制御する場合には、カメラ制御部40において算出されるシャッタ速度および絞り値に基づいて、絞り44bの開放度合いが制御されるととも、レンズシャッタ44aを光路を開放した状態(開状態)から光路を遮断する状態(閉状態)へ駆動させる動作が制御される。なお、絞り44bは、絞り値がF2.8からF11まで変更可能となっている。また、ライブビュー表示時には、原則として絞り44bがシャッタ/絞りドライバ45によって開放(絞り値F2.8)固定となる。また、撮影レンズ10は、複数のレンズ群から構成されており、レンズ群の間隔を変更することで、焦点距離が変更可能となるように設定されている。
更に、カメラ制御部40は、本撮影時にAEを行うための露出制御部を有しており、撮像センサ16で取得したライブビュー画像について多分割測光を行うこと等により、カメラ制御部40内の露出制御部が露出制御データを算出する。この露出制御データは、被写体の輝度に関する情報であり、例えば、いわゆる被写体の輝度値BVと感度SVの設定に基づいた露出値EVとして算出される。そして、カメラ制御部40の制御下で、算出された露出制御データ、および設定された各露出制御モードに対応したプログラム線図に基づいて、本撮影時のシャッタ速度に相当する撮像センサ16の電荷蓄積時間(露光時間)や絞り値やアナログゲイン等の露出制御値が制御される。つまり、カメラ制御部40内の露出制御部が露出制御を行う。
具体的には、撮像センサ16における電子シャッタ機能の動作タイミングや、レンズシャッタ44aの開放時間によって決定される露光時間や、絞り44bによって調整される絞り値が適正となるように、タイミングジェネレーターセンサドライバー46やシャッタ/絞りドライバ45に対するフィードバック制御が行われる。
なお、ライブビュー表示時にも、カメラ制御部40では順次取得されるライブビュー画像に基づいて露出制御データを算出し、ライブビュー画像が適正なコントラストを保持するように、撮像センサ16の電荷蓄積時間が適宜変更制御される。
また、スミア無し優先モード(以下、「SFPモード」と称する)に設定されている場合、カメラ制御部40は、スミア検出部50によるスミア発生可能状態の検出に応答して、メカシャッタ(ここでは、レンズシャッタ44a)を強制的に用いて露光時間を制御する露出制御(以下、「第1の露出制御」と称する)を行う。つまり、スミア検出部50によってスミア発生可能状態が検出された場合には、カメラ制御部40が、メカシャッタを強制的に用いた第1の露出制御を行う。
一方、スミア検出部50によってスミア発生可能状態が検出されない場合には、単に、低速側のシャッタ速度域ではメカシャッタを用いた第1の露出制御を行い、高速側のシャッタ速度域では電子シャッタ機能によって露光時間を制御する露出制御(以下、「第2の露出制御」と称する)を行う。なお、SFPモードに対応するプログラム線図や露出制御動作については、後程詳述する。
<3.スミア発生の抑制方法>
撮像装置1では、シャッタ速度が比較的高速である場合には第2の露出制御を行い、シャッタ速度が比較的低速である場合には第1の露出制御を行う。なお、レンズシャッタ44aの開閉には、機械的な開閉動作自体に要する時間や、制御信号を受け付けてから駆動が開始するまでのタイムラグの発生や、実動作にある程度の時間を必要とする。そして高速シャッターをメカニカルで実現しようとすると、どうしてもコストアップとなる。よって、露光時間が1/1000秒よりも短い場合には電子シャッタ機能による第2の露出制御を行い、露光時間が1/1000秒以上である場合にはレンズシャッタによる第1の露出制御を行う。
撮像装置1では、シャッタ速度が比較的高速である場合には第2の露出制御を行い、シャッタ速度が比較的低速である場合には第1の露出制御を行う。なお、レンズシャッタ44aの開閉には、機械的な開閉動作自体に要する時間や、制御信号を受け付けてから駆動が開始するまでのタイムラグの発生や、実動作にある程度の時間を必要とする。そして高速シャッターをメカニカルで実現しようとすると、どうしてもコストアップとなる。よって、露光時間が1/1000秒よりも短い場合には電子シャッタ機能による第2の露出制御を行い、露光時間が1/1000秒以上である場合にはレンズシャッタによる第1の露出制御を行う。
ここで、スミアが発生し得るような状態では、メカシャッタによる遮光が有効となるため、メカシャッタを用いて露光時間を制御するのが好ましく、また、スミアが発生しないような状態では、被写体の輝度がある程度高ければ、被写体の動きや手ぶれ等に起因する撮影画像中のぶれやぼけ等の発生を回避するために、電子シャッタ機能を用いて露光時間を短く制御するのが好ましい。
そこで、本実施形態に係る撮像装置1では、スミア発生可能状態の検出結果に応じて、露出制御を変更するSFPモードを有している。
以下、電子シャッタ機能およびレンズシャッタ44aによる露出制御タイミングについて撮像センサ16の駆動を含めて説明し、その後、SFPモードに対応するプログラム線図、およびSFPモードにおける撮影動作について説明する。
<3−1.露出制御タイミング>
図3は、電子シャッタ機能による露出制御時における撮像センサ16およびレンズシャッタ44aの駆動を示すタイミングチャートである。図4は、メカシャッタ(ここでは、レンズシャッタ44a)による露出制御時における撮像センサ16およびレンズシャッタ44aの駆動を示すタイミングチャートである。
図3は、電子シャッタ機能による露出制御時における撮像センサ16およびレンズシャッタ44aの駆動を示すタイミングチャートである。図4は、メカシャッタ(ここでは、レンズシャッタ44a)による露出制御時における撮像センサ16およびレンズシャッタ44aの駆動を示すタイミングチャートである。
図3および図4では、上から垂直同期信号(VD)、水平同期信号(HD)、信号電荷蓄積状態、V−CCDの転送モード、センサーゲートパルス、レンズシャッタ44aの開閉状態、および電子シャッタクリアパルスのタイミングを示している。
まず、電子シャッタ機能による第2の露出制御について説明する。なお、ここでは、電子シャッタ機能によって露出制御を行うため、ライブビュー表示状態から本撮影の終了までレンズシャッタ44aは開状態となっている。
図3に示すように、まず、本撮影開始直前のライブビュー用の信号電荷の蓄積が終了され、センサーゲートパルスに応答して蓄積された信号電荷がV−CCDにシフトされる(時刻t1)。このシフトされた信号電荷がV−CCDにおいて通常転送モードで転送され、本撮影時の露光(本露光)前から本露光終了まで、高速転送モードでV−CCD内の不要な電荷を排出しつつ、電子シャッタクリアパルスによって本露光が開始され(時刻t2)、蓄積される信号電荷が、センサーゲートパルスに応答してV−CCDにシフトされることで本露光が終了する(時刻t3)。そして、センサーゲートパルスに応答して、レンズシャッタ制御信号が発せられ、レンズシャッタ44aが若干の駆動遅れによる時間の経過後、開状態から閉状態への駆動を開始し(時刻t4)、閉状態へと至る(時刻t5)。
このように、本露光の露光時間は最後の電子シャッタクリアパルスからセンサーゲートパルスの発生タイミングまでとなり、電子シャッタ機能により、正確にシャッタが切れ、高速のシャッタ速度、すなわち短時間露光が可能となる。しかし、電子シャッタ機能による露出制御では、本露光時や本露光終了後からレンズシャッタ44aが閉まるまで、V−CCDに不要な電荷が流れ込み、いわゆるスミアの発生を招く。
次に、レンズシャッタ44aによる第1の露出制御について説明する。
図4に示すように、レンズシャッタ44aが開状態で、電子シャッタクリアパルスによって本露光が開始され(時刻t10)、信号電荷が蓄積される。そして、予め算出されたシャッタ速度に応じてレンズシャッタ44aが開状態から閉状態へと至ることで本露光が終了する(時刻t11)。そして、高速転送モードで、V−CCD内に発生している不要な電荷を完全に排出した後に、センサーゲートパルスに応答してV−CCDに蓄積された信号電荷をシフトさせ(時刻t12)、撮像センサ16から信号電荷が読み出される。
このように、レンズシャッタ44aによる露出制御では、レンズシャッタ44aを完全に閉状態とした後に、V−CCD内の不要な電荷を完全に排出してから、本露光による信号電荷を読出す。すなわち、カメラ制御部40が、レンズシャッタ44aによる光路の遮断完了後であって、撮像センサ16に蓄積された信号電荷をV−CCDによって転送する前に、V−CCD内の不要な信号電荷を排除するように制御する。その結果、スミアの発生を抑制・防止して、高画質の撮影画像を得ることができる。しかし、レンズシャッタ44aの開閉に要する時間により、レンズシャッタ44aによる露出制御では高速のシャッタ速度を実現することができない。
<3−2.スミア無し優先モード(SFPモード)に対応するプログラム線図>
SFPモードでは、スミアの発生を抑制・防止するために、被写体の輝度値すなわち露出値EVの大小に拘わらず、スミアが発生し得る状態では、レンズシャッタ44aを用いる第1の露出制御を行う。つまり、スミア発生可能状態の検出の有無に応じて、適宜露出制御用のプログラム線図が変更される。
SFPモードでは、スミアの発生を抑制・防止するために、被写体の輝度値すなわち露出値EVの大小に拘わらず、スミアが発生し得る状態では、レンズシャッタ44aを用いる第1の露出制御を行う。つまり、スミア発生可能状態の検出の有無に応じて、適宜露出制御用のプログラム線図が変更される。
ここでは、まず、スミアの発生を抑制するSFPモードに対応する露出制御用のプログラム線図について説明し、プログラム線図の変更についてはさらに後述する。
図5は、SFPモードに対応するプログラム線図を例示する図である。図5(A)は、スミア発生可能状態が検出されない場合等に用いられるプログラム線図を示し、図5(B)は、スミア発生可能状態が検出される場合に用いられるプログラム線図を示している。なお、図5に示すプログラム線図では、縦軸が絞り値(F)を、横軸がシャッタ速度値(SS)を、斜めの軸が露出値(EV)を示している。また、図5以降のプログラム線図では、太線がレンズシャッタ44aを用いた第1の露出制御に対応したプログラム線図を示しており、太破線が電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御に対応したプログラム線図を示している。
例えば、スミア発生可能状態が検出されない場合には、図5(A)に示すように、シャッタ速度値≧1/1000秒で第1の露出制御を行い、シャッタ速度値<1/1000秒で第2の露出制御を行う。具体的には、露出値EV≦10では、露出値EVの増加に伴って、絞り値F2.8に固定したままで単にシャッタ速度値を減少させる第1の露出制御を行う。10<露出値EV≦16では、露出値EVの増加に伴って、絞り値をF2.8からF8まで変化させるとともに、シャッタ速度値を1/125秒から1/1000秒まで減少させる第1の露出制御を行う。また、16<露出値EV≦18では、露出値EVの増加に伴って、絞り値をF8からF11に変化させるとともに、シャッタ速度値を1/1000秒から1/2000秒まで減少させる第2の露出制御を行う。更に、露出値EV>18では、露出値EVの増加に伴って、絞り値F11に固定したままで単にシャッタ速度値を減少させる第2の露出制御を行う。
一方、スミア発生可能状態が検出される場合には、図5(B)に示すように、スミアの発生を抑制・防止するため、シャッタ速度値が1/1000秒以下となるような第1の露出制御を行う。具体的には、露出値EV≦16では、図5(A)に示すプログラム線図と同様になる。一方、16<露出値EV≦17では、シャッタ速度値を1/1000秒に固定したままで絞り値をF8からF11に変化させる第1の露出制御を行う。また、露出値EV>17では、絞りをF11よりも絞ることができないため、図5(B)では図示を省略するが、露出値EVの増加に伴って、絞り値F11、シャッタ速度値=1/1000秒に固定したままで、アナログゲインを低下させる第1の露出制御を行う。つまり、図5(B)の点GCPから更に露出値EVが減少すると、アナログゲインを低下させることで適正露出を得る。つまり、図5(B)に示すプログラム線図は、第1の露出制御のみによる露出制御を示すため、「第1の露出制御専用のプログラム線図」と称することができる。
<3−3.スミア発生可能状態の検出>
以下、スミア検出部50が、ライブビュー画像におけるスミア発生状態を検出することで、撮影画像にスミアが発生し得るスミア発生可能状態を検出する動作について説明する。
以下、スミア検出部50が、ライブビュー画像におけるスミア発生状態を検出することで、撮影画像にスミアが発生し得るスミア発生可能状態を検出する動作について説明する。
図6は、スミア発生可能状態を検出する方法について説明する図である。図6(A)は、輝度が非常に高い太陽SUを含む夕景を示しており、図6(B)は、撮像センサ16上に照射される被写体の光学像とスミアSMとの関係を示しており、図6(C)は、スミアSMの発生したライブビュー画像を示している。なお、撮像センサ16上には、図6(B)に示すように、被写体が反転したような光学像が結像される。また、図6(B),(C)においても、光学像や画像中の太陽SUに対応する部分を太陽SUとして示している。
レンズシャッタ44aが開状態であるとき、例えば、図6(A)に示すような輝度が非常に高い太陽SUを含む夕景を撮影する場合には、図6(B)に示すように、太陽SUの光学像が結像される位置で不要な電荷が発生し、その位置からH−CCDに向けて、すなわちV−CCDに沿った垂直方向に、不要な電荷が転送される。そして、ライブビュー画像を取得する際には、レンズシャッタ44aは常に開状態となるため、ライブビュー画像には、図6(C)に示すように、太陽SUの位置から上下方向(V−CCDに沿った方向)に長く延びたスミアSMが発生する。
このように、輝度が非常に高い部分が被写体に含まれる場合には、ライブビュー画像にスミアが発生する。そして、スミア検出部50は、ライブビュー画像におけるスミア発生状態をスミア発生可能状態として検出する。
具体的には、例えば、ライブビュー画像において、所定値(例えば、輝度を8bit、すなわち0〜255階調で表現する場合は、所定値=250)以上の画素値を有する画素(高輝度画素)が、撮像センサ16のV−CCDにおける電荷転送方向に対応する方向に沿った線状の部分(以下、「線状高輝度部」と称する)を形成していれば、ライブビュー画像におけるスミア発生状態を検出することができる。言い換えれば、ライブビュー画像において所定値以上の画素値を有する高輝度画素が所定の配置状況(V−CCDの電荷転送方向に対応する方向に沿って線状に配置されている状況)にある状態をスミア発生可能状態として検出する。
<3−4.スミア無し優先モード(SFPモード)における撮影動作フロー>
図7は、SFPモードにおける撮影動作フローを例示するフローチャートであり、本動作フローは、主にカメラ制御部40によって制御される。SFPモードが露出制御モードとして選択された状態でRECモードに設定されるか、または、RECモードに設定された状態でSFPモードが露出制御モードとして選択されると、SFPモードにおける撮影動作フローを開始し、図7のステップS1に進む。
図7は、SFPモードにおける撮影動作フローを例示するフローチャートであり、本動作フローは、主にカメラ制御部40によって制御される。SFPモードが露出制御モードとして選択された状態でRECモードに設定されるか、または、RECモードに設定された状態でSFPモードが露出制御モードとして選択されると、SFPモードにおける撮影動作フローを開始し、図7のステップS1に進む。
ステップS1では、露出制御モードがSFPモードに設定され、ステップS2に進む。ここでは、まず、露出制御用のプログラム線図として、図5(A)に示すプログラム線図が設定される。
ステップS2では、ライブビュー表示が開始され、ステップS3に進む。
ステップS3では、シャッタボタン13が半押しされてS1オン状態となっているか否かを判別する。ここでは、S1オン状態となっていればステップS4に進み、S1オン状態となるまでステップS3の判別動作が繰り返される。
ステップS4では、S1オン状態となったことに応答して、AF、WB動作を行うとともに、AEに含まれるライブビュー画像についての測光動作を開始し、ステップS5に進む。なお、ここでは、測光動作が開始されると、順次、露出制御データの算出、ステップS1で設定されたプログラム線図に基づいた露出制御値(シャッタ速度値や絞り値等)の算出・設定が行われる。
ステップS5では、スミア発生状態の検出動作が行われ、ステップS6に進む。ここでは、上述したように、スミア検出部50によって、ライブビュー画像における線状高輝度部を検出することで、ライブビュー画像におけるスミア発生状態(すなわち、スミア発生可能状態)を検出する。つまり、本動作フローにおいては、本撮影前に、ユーザーによるシャッタボタン13の押下操作に基づく撮影準備動作の開始指示に応答して、S1オン状態となると、ライブビュー画像におけるスミア発生状態をスミア発生可能状態として検出する。言い換えれば、撮影準備動作の開始に応答して、スミア発生状態(すなわち、スミア発生可能状態)を検出する。
ステップS6では、ステップS5でスミア発生状態(すなわち、スミア発生可能状態)が検出されたか否かを判別する。ここでは、ステップS5でスミア発生状態が検出されていれば、ステップS7に進み、検出されていなければ、ステップS10に進む。
ステップS7では、ステップS4における測光動作に基づいて算出される露出制御値(ここでは、シャッタ速度値)を確認し、ステップS8に進む。
ステップS8では、ステップS7で確認されたシャッタ速度値が、図5(A)に示すプログラム線図においてレンズシャッタ44aで露出制御を行うことができるシャッタ速度値の範囲(以下、「メカシャッタ制御範囲」と称する)に属するか否か判別する。ここでは、シャッタ速度値がメカシャッタ制御範囲に属する場合は、ステップS10に進み、属さない場合は、ステップS9に進む。
なお、ここでは、スミア発生状態が検出された場合であっても、メカシャッタ制御範囲(ここでは、シャッタ速度値が1/1000秒以下の範囲)に属する場合は、図5(A)に示すプログラム線図に基づいて算出された露出制御値を採用する。しかし、図5(A)および図5(B)に示すプログラム線図では、シャッタ速度値が1/1000秒以下の範囲では、全く同様となっているため、ここでは、図5(B)に示すスミア発生可能状態が検出された場合に用いられる第1の露出制御専用のプログラム線図に基づいて算出された露出制御値を採用するのと同じこととなる。
ステップS9では、露出制御用のプログラム線図を、図5(B)に示す第1の露出制御専用のプログラム線図に変更し、露出制御値を再度算出・設定し、ステップS10に進む。ここでは、ステップS4において算出される露出制御データと、図5(B)に示すプログラム線図とに基づいて、露出制御値が再設定される。
ステップS10では、シャッタボタン13が全押しされてS2オン状態となっているか否かを判別する。ここでは、S2オン状態となっていればステップS11に進み、S2オン状態となっていなければステップS3に戻る。
ステップS11では、本撮影の露光、画像信号の読出し動作等を含む撮像処理が行われ、ステップS12に進む。ここでは、ステップS4、またはステップS9で設定された露出制御値に基づいて露光時間等等が制御される。
ステップS12では、本撮影で得られた撮影画像の記録処理が行われ、ステップS13に進む。ここでは、ステップS11で取得される画像信号に対して種々の画像処理が行われることで、記録用の撮影画像としてメモリカード9に記録される。
ステップS13では、次の撮影があるか否か、すなわち次のフレームを撮影するか否かを判別する。ここでは、例えば、ユーザーによって撮影モード切替スイッチ12が操作されることで、再生モードに切替えられた場合等には、次の撮影がないものとして、ステップS14に進む。一方、例えば、撮影モードが維持される場合は、次の撮影があるものとして、ステップS2に戻り、ステップS2からステップS13の処理を再度行う。なお、露出制御モードがSFPモードから他のモードへと変更された場合にも、次の撮影がないものとして、ステップS14に進む。
ステップS14では、SFPモードにおける撮影動作を終了する処理が行われ、SFPモードの撮影動作フローが終了する。
以上のように、本実施形態に係る撮像装置1では、露出制御モードがスミア無し優先モード(SFPモード)に設定されると、まず、第1および第2の露出制御のうち露出値EVに応じた一方の露出制御を選択的に行うような露出制御に対応するプログラム線図が設定される。しかし、スミア検出部50がスミア発生可能状態を検出した場合であって、既に設定されたプログラム線図に基づいて第2の露出制御を行うような露出制御値が算出されている場合には、露出制御用のプログラム線図が、第1の露出制御専用のプログラム線図に変更される。そして、露出制御値が再度算出・設定される。つまり、撮像装置1は、撮影画像にスミアが発生し得る状態を検出した場合には、メカシャッタを強制的に用いた第1の露出制御を行うように制御される。その結果、記録用の撮影画像におけるスミアの発生を抑制することができ、スミアの発生を抑制するといった観点から、電子シャッタ機能による露光制御とメカシャッタによる露光制御とを適正に選択することができる。
また、本撮影前に、ユーザーの操作に基づいた撮影準備動作の開始指示に応答して、ライブビュー画像におけるスミア発生状態をスミア発生可能状態として検出する。その結果、本撮影前に、記録用の撮影画像にスミアが発生し得る状態にあるか否かを認識することができる。
また、被写体に係るライブビュー画像において、高輝度画素が所定の配置状況にある状態をスミア発生可能状態として検出する。したがって、簡単に記録用の撮影画像においてスミアが発生し得る状態にあるか否かを認識することができる。
更に、撮像装置1のように、撮像センサ16として、構造が極めて微小となるとスミアが発生し易いプログレッシブタイプのCCD撮像素子を用いた場合は、インターレースタイプ等他のタイプのCCD撮像素子を用いた場合と比較すると、上述したような手法を採用することで、スミアの発生を大幅に抑制することができる。したがって、スミアの発生を抑制するといった観点から、電子シャッタ機能による露光制御とメカシャッタによる露光制御とを適正に選択することができるといった有効性の度合いが増す。
なお、例えば、一般的に撮像センサ16の構造が微細化しても構造的にスミアが発生し難い2フィールド読出し型等のインターレースタイプのCCD撮像素子を用いた場合、電子シャッタ機能による露出制御では、時間的に連続して読み出される1フィールド目の信号電荷しか利用することができない。これは、1フィールド目と2フィールド目の露光時間が異なってしまうためである。そのため、上述したような手法を採用した場合は、プログレッシブタイプのCCD撮像素子を用いた方が、撮像センサ16の全画素に基づく高画質の撮影画像を取得することができるため、撮影画像の高画素数化をも図ることができ、より好ましい結果を得ることができる。
<4.変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
◎例えば、上述した実施形態では、ライブビュー画像における線状高輝度部を検出することで、スミア発生可能状態を検出したが、これに限られるものではなく、例えば、被写体の絶対照度(輝度)に基づいてスミア発生可能状態を検出するようにしても良い。例えば、ライブビュー表示中に、夜景中のスポット光や太陽等照度が所定値(例えば、BV値で13)以上の被写体(高輝度被写体)を検出することで、スミア発生可能状態を検出するようにしても良い。つまり、被写体が所定輝度以上の部分を含んでいる状態をスミア発生可能状態として検出しても良い。
なお、ここでは、ライブビュー画像から高輝度画素の存在を検出することによって、被写体が所定輝度以上の部分を含んでいる状態を検出することができるが、この形態に限られず、撮像センサ以外に、高輝度被写体が存在していることを検出するセンサを設けても良い。例えば、一眼レフタイプのデジタルカメラを考えた場合には、このようなセンサとして、CCD撮像素子の前面に設けられる反射ミラー等によって反射される光を受光して多分割測光するようなセンサが考えられる。
このように、被写体中に非常に明るい部分が含まれる状態をスミア発生可能状態として検出することにより、被写体中に太陽等スミアを発生させるような光源が存在しているか否かを検出することができる。その結果、簡単にスミアが発生し得る状態にあるか否かを認識することができる。
また、ライブビュー画像における高輝度画素の線状配置状況と高輝度被写体とのうち少なくとも一方を検出した場合に、スミア発生可能状態を検出したものとしても良い。
また、ライブビュー表示中の絞り値によっては、スミアを発生させるような高輝度被写体の照度が変化するため、高輝度被写体とするための照度の所定値(閾値)が、絞り値の変更に応じて適切に変更されるようにしても良い。
◎また、上述した実施形態では、スミア発生可能状態が検出されなかった場合には、図5(A)に示すように低速側のシャッタ速度域ではメカシャッタを用いた第1の露出制御を、高速側のシャッタ速度域では電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御を行うようなプログラム線図に基づいて露出制御値が算出されたが、これに限られるものではなく、例えば、図5(A)に示すプログラム線図においてメカシャッタによる第1の露出制御にあたる部分を、図8に示すように、電子シャッタ機能による第2の露出制御に変更しても良い。つまり、スミア検出部50によってスミア発生可能状態が検出されなかった場合には、常に電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御を実施するようにしても良い。このように、スミアが発生し得る状態を検出しなかった場合には、電子シャッタ機能を用いた露出制御を行うような構成とすることにより、機械的なメカシャッタを用いた第1の露出制御よりも、高精度な露出制御を実施することができる。また、第1の露出制御のように、露光終了後に、メカシャッタを閉状態として、V−CCDにおける不要な信号電荷を排出するのに要する時間が不要となるため、1フレーム分の撮影の開始から撮影画像の記録までを含めた時間を短縮することが可能である。その結果、次の撮影に素早く移ることができ、インターバルの短い連続撮影等が可能となる。
◎また、上述した実施形態では、スミア検出部50が、ライブビュー画像における線状高輝度部を検出することで、スミア発生可能状態を検出したが、これに限られるものではなく、例えば、ライブビュー画像を取得する際に、CCD撮像素子の有効画素の周囲に配置されるオプティカルブラックの部分から出力される画像信号が所定値以上の画素値を示す場合は、ライブビュー画像におけるスミア発生状態、すなわちスミア発生可能状態を検出しても良い。
図9は、オプティカルブラックを用いたスミア発生可能状態の検出方法を説明するための図である。図9では、ライブビュー表示時に撮像センサ16の全画素から読み出される画像信号に基づく画像Gを示している。図9に示すように、画像Gにおいて、非常に高輝度の太陽SUが被写体に含まれている場合には、太陽SUの上下に線状のスミアSMが発生した状態となる。そして、画像Gのうち撮像センサ16の有効画素に対応する領域(すなわち、ライブビュー画像に対応する領域)USの周囲には、オプティカルブラックの部分から読み出される画素が配列される領域OBが存在する。この領域OBには、通常であればほぼ黒(画素値が0階調)となる画素が配列されるが、図9に示すように、スミアSMを発生させているような場合には、撮像センサ16においては、本来であれば被写体に係る光学像が結像されないオプティカルブラックの部分の画素にも不要電荷が流れ込むため、領域OBに高輝度部P1,P2が発生する。よって、スミア検出部50が、高輝度部P1,P2を検出するようにしてもスミア発生可能状態を検出することができる。
◎また、上述した実施形態では、S1オン状態となった後にライブビュー画像に基づいてスミア発生可能状態を検出したが、これに限られるものではなく、例えば、S1オン状態となる前においてライブビュー画像に基づきスミア発生可能状態を検出するようにしても良い。
◎また、上述した実施形態では、輝度を8ビットで階調表現した場合には、250階調以上の画素値を有する画素を高輝度画素としたが、これに限られるものではなく、例えば、輝度を10ビットで階調表現した場合には、上位1ビットないし2ビットに属する画素値を有する画素を高輝度画素としても良い。
1 撮像装置
2 信号処理部
3 画像処理部
10 撮影レンズ
16 撮像センサ
40 カメラ制御部
44a レンズシャッタ
44b 絞り
50 スミア検出部
2 信号処理部
3 画像処理部
10 撮影レンズ
16 撮像センサ
40 カメラ制御部
44a レンズシャッタ
44b 絞り
50 スミア検出部
Claims (6)
- 被写体からの光路の遮断および開放によって露光時間を制御するメカシャッタと、撮像素子の電気的な状態の制御によって露光時間を制御する電子シャッタ機能とを用いて露出制御を行う撮像装置であって、
前記被写体に係る光学像に基づいて画像を取得する画像取得手段と、
前記被写体に係る光学像に基づいて、前記画像取得手段によって取得される記録用の撮影画像にスミアが発生し得るスミア発生可能状態を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記スミア発生可能状態が検出された場合には、前記メカシャッタを強制的に用いた第1の露出制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
ユーザーの操作に基づいて撮影準備動作の開始を指示する指示手段、
を備え、
前記検出手段が、
前記画像取得手段によって前記撮影画像を取得する本撮影前に、前記指示手段による前記撮影準備動作の開始の指示に応答して、前記画像取得手段によって取得される画像においてスミアが発生している状態を前記スミア発生可能状態として検出することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1または請求項2に記載の撮像装置であって、
前記検出手段が、
前記画像取得手段によって取得される画像において、所定値以上の画素値を有する高輝度画素が所定の配置状況にある状態を、前記スミア発生可能状態として検出することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記検出手段が、
前記被写体が所定輝度以上の部分を含んでいる状態を前記スミア発生可能状態として検出することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記撮像素子が、
プログレッシブタイプのCCDであることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記制御手段が、
前記検出手段によって前記スミア発生可能状態が検出されなかった場合には、前記電子シャッタ機能を用いた第2の露出制御を行うことを特徴とする撮像装置。
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JP2003347071A JP2005117250A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 撮像装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008148325A (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-26 | Axis Ab | 画像データを捕捉するための改善された方法 |
JP2010166297A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Panasonic Corp | 撮像装置 |
JP2012065360A (ja) * | 2011-12-12 | 2012-03-29 | Canon Inc | 電子カメラ及びその制御方法 |
-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003347071A patent/JP2005117250A/ja active Pending
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