JP2005114400A - 光学特性の計測方法、反射防止膜、光学系及び投影露光装置 - Google Patents
光学特性の計測方法、反射防止膜、光学系及び投影露光装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 計測の補助手段として反射防止膜を用いた準平行平板の光特性の計測において、高精度な計測の要求を満たす屈折率値をコントロールし、被計測物の表面状態を変えずに計測後に反射防止膜を除去することが可能である反射防止膜を用いた光学特性計測方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 被計測物の計測に使用する入射光13の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記被計測物の表面を研磨することなく除去可能な反射防止膜12を、前記被計測物の表面に成膜した後に、前記被計測物の光学特性を計測する。
【選択図】図1
【解決手段】 被計測物の計測に使用する入射光13の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記被計測物の表面を研磨することなく除去可能な反射防止膜12を、前記被計測物の表面に成膜した後に、前記被計測物の光学特性を計測する。
【選択図】図1
Description
本発明は、干渉計計測の補助手段として用いられる反射防止膜を用いて実施する計測方法、光学部品の反射を防止する反射防止膜、この計測方法により計測されたレンズ、プリズム、反射鏡等の光学素子を備えた光学系、及びこの光学系を備えた投影露光装置に関する。
光学部品は一般的に研磨、もしくはプレスにより所望の形に加工され、その形状が設計精度内に入っていることを確認して使用される。特に精密な光学系に用いられる光学部品の場合、加工技術と同じくらい計測精度の良否が光学系の性能に影響を与えるため、特許文献1に示すように、より精度の高い計測技術が求められてきた。
ところが、準平行平面板のような形状の被計測物を評価する場合、光入射面と光出射面との間で、光が何度も反射を繰り返す多重反射により、干渉計の観察像に必要な情報以外の縞が発生するという問題が存在した。ここでいう、準平行平面板とは、2つの光学研磨面の双方、又はどちらか一方に微妙なパワーを持ったものを含む平行平面形状の光学基板を意味する。以下、PP板(Plane Parallel)と略す。
図7は、反射波面計測時の概念図である。以下、基板面10aを参照面11a側に設置した場合を例に説明する。図7に示すように、PP板10を干渉計で観察すると、PP板10の基板面10aからの反射光22、裏面10bからの反射光22の他に多重反射光23が参照面11aに到達する。そのため、様々な干渉縞が現れる。
このような多重反射光23等による干渉縞は、本来計測したい情報に重なるため、ノイズとなってしまい、これまでPP板10の計測評価の大きな障害となっていた。この問題を回避するため、これまでは、例えば、目視評価によって多重干渉の影響を推定により除去していたが、必要な情報とノイズとを完全に分離することは難しく、PP板10に対して高精度な計測を行うことは実質不可能であった。
図8は、透過波面計測時の概念図である。図8に示すように、透過波面計測では、基板を透過した透過光21が、反射ミラー14で折り返されてきた光の波面のみを求める必要がある。しかし、実際にはPP板10の基板面10aでの反射光22と裏面10bでの反射光22、また、基板面10aと裏面10bと反射ミラー14間での多重反射光23も参照面11aに到達する。
これらのうち、PP板10の基板面10aでの反射光22と裏面10bでの反射光22については、PP板10を微少角傾けて測定することによって参照面11aでの干渉計測を回避する方法が考えられる。すなわち、PP板10を1°以下の角度傾けると、基板面10aでの反射光22と裏面10bでの反射光22は、干渉計の分解能を越えるため、測定値に影響を与えず反射光22のノイズを無視することができる。この処方によって、反射光22の影響を排除する事が考えられる。
しかし、多重反射光23に関しては、上記のように単にPP板10を傾けただけでは、無視することはできない。そのため、測定データに多重反射光23の情報が重なってしまい、正確な波面計測を行うことができない。そこで、上記反射波面計測で記述したのと同様に、反射防止膜を用いて多重反射光23を計測に問題ないレベルまで低減することによって、透過光21aを計測する必要がある。
ところで、この反射防止膜の膜厚や屈折率の均一性が良好であれば、被計測物表面に反射防止膜が存在しても透過波面計測時に計測結果に影響は与えない。具体的には両面コートでの透過率が98%以上あれば、計測に用いることができる。
しかし、従来の蒸着法やスパッタ法により形成された反射防止膜は、計測終了後に、被計測物から膜を除去するのに再研磨が必要であり、計測後に被計測物の表面形状を変化させてしまうことになる。これでは、計測を実施した意味がないため、計測のための反射防止膜には、被計測物の形状や光学特性を変化させることなく除去できることが要求される。さらに、たとえ容易に膜を除去できたとしても、反射防止膜が単層膜の場合、単に膜厚を対象波長λの1/4にしただけでは残存反射を0%近くまで下げることはできない。
一般に、単層膜の屈折率をnfilm、媒質の屈折率をn、被計測物の屈折率をnsub とすると、反射0%での屈折率は下記の関係で表される。
nfilm 2 = n×nsub (1)
媒質が空気の場合に、単層膜で直射入射光13の残存反射を0%にするためには、膜の屈折率nfilm が以下に示す条件を満たすことが必要条件となる。
nfilm ≒(nsub)1/2 (2)
多くの光学基板の屈折率の典型的な値は、1.4〜1.5であるので、単層膜の屈折率は、1.25以下となる。ところが、一般的に知られている光学薄膜の屈折率は、可視領域で1.35以上であり、上記単層膜に求められる条件を満たす膜を得ることは非常に困難であった。
溶液から出発し、溶液−ゾル−ゲルの変化に基づいて、ゲル、ガラス、セラミックス、有機−無機複合材料、ナノコンポジットなどの材料を合成する方法でゾルゲル法がある。ゾルゲル法により作製される製品は、バルク、粉体、薄膜と多岐に渡るが、これらのうち薄膜については、低温で大面積に安価に成膜を行う方法として、ゾルゲル法が利用される。
また、ゾルゲル法により形成される薄膜の他の特徴として、微細構造の制御により屈折率を任意に変更できることが挙げられる。発明者らは、既に超低屈折率薄膜の作製法と、それを利用した高性能反射防止膜について、特許文献2、特許文献3で報告している。薄膜の屈折率を変更出来るのは以下の原理に基づいている。
一般に薄膜は、複数の微小孔が固体物質で隔てられている構造体としてモデル化できるので、薄膜の充填密度と屈折率の関係は、非特許文献1及び非特許文献2で記載されているように、次のように表すことができる。
nf 2=p(n0 2−1)+1 (3)
ここで、nfは薄膜の見かけの屈折率(充填密度に依存する)、n0は薄膜層を構成する固体物質の屈折率、pは薄膜の空間充填率である。さらに、空間充填率は以下のように定義される。
ここで、nfは薄膜の見かけの屈折率(充填密度に依存する)、n0は薄膜層を構成する固体物質の屈折率、pは薄膜の空間充填率である。さらに、空間充填率は以下のように定義される。
p=(膜の固体部分の体積)/(膜の総体積) (4)
ここで、膜の総体積は膜の固体部分の体積と膜の微小孔部分の体積の総和である。式(3)及び式(4)より、膜の微細構造を変更することにより、空間充填率pを変化させ、したがって、膜の屈折率を制御することができる。
特開2000−356508
特開2002−523646
特開2001−823914
金原 粲、藤原英夫:薄膜(応用物理学選書 裳華房 P.199)
高橋康隆、他:ゾル−ゲル法による薄膜コーティング(技術情報協会 p.327)
ここで、膜の総体積は膜の固体部分の体積と膜の微小孔部分の体積の総和である。式(3)及び式(4)より、膜の微細構造を変更することにより、空間充填率pを変化させ、したがって、膜の屈折率を制御することができる。
本発明は、被計測物の光入射面、その裏面の双方又はどちらか一方に、計測に使用する光の波長において反射防止効果を有する光学薄膜を形成することを課題とする。
これにより、多重反射の原因となる光学基板/媒質界面の反射がほぼ無くなり、多重反射を計測に問題ないレベルまで低減することができる、被計測物の計測面に反射防止膜を設ける方法を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、計測の補助手段として反射防止膜を用いた被計測物の光特性の計測において、高精度な計測の要求を満たす屈折率値をコントロールし、被計測物の表面状態を変えずに計測後に反射防止膜を除去することが可能である反射防止膜を用いた光学特性計測方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、被計測物の計測に使用する計測光の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記被計測物の表面を研磨することなく除去可能な反射防止膜を、前記被計測物の表面に成膜した後に、前記被計測物の光学特性を計測することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、前記反射防止膜は、ゾルゲル法により形成することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、前記反射防止膜は、粒径100nm以下のフッ化物粒子により構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つの構成に加えて、前記反射防止膜は、ふき取りなどの物理的手段で除去することが可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つの構成に加えて、前記反射防止膜は、溶媒による洗浄などの化学的手段で除去することが可能な反射防止膜であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つの構成に加えて、前記被計測物の光学特性を計測する際の基準となる参照面が前記被計測物の一方の側に設けられ、前記反射防止膜が前記被計測物の一方の側に成膜され、前記被計測物に前記参照面側から前記計測光を入射させることによって、前記被計測物の反射波面を計測することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つの構成に加えて、反射ミラーが前記被計測物の一方の側に設けられ、前記参照面が前記被計測物の他方の側に設けられ、前記反射防止膜が前記反射ミラー側に成膜され、前記被計測物に前記参照面側から前記計測光を入射させることによって、前記被計測物の透過波面を計測することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一つの構成に加えて、前記被計測物は、計測光が透過する方向の厚みが1cm以下の準平行平板であり、前記反射防止膜の透過率は98%以上、屈折率は1.40以下であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、フッ化物溶液を用いてゾルゲル法によって作製した調製液を対象物に塗布後乾燥させることによって成膜され、所定の光の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記対象物の表面を研磨することなく除去可能であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記請求項1乃至8のいずれか一つに記載の測定方法により評価され、所定値以上の精度を有する少なくとも二つ以上の光学素子を具えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10の構成に加えて、前記光学素子は、N.A.>0.80であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、投影光学系を用いてマスクのパターン像を基板上に投影露光する装置であって、紫外線を露光光としてマスクを照明する照明光学系と、請求項10又は11に記載の光学系を含み、前記マスクのパターン像を基板上に形成する投影光学系とを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、被計測物の計測に使用する計測光の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記被計測物の表面を研磨することなく除去可能な反射防止膜を、前記被計測物の表面に成膜した後に、前記被計測物の光学特性を計測する。したがって、反射防止膜除去後に被計測物の表面状態を変えないので、信頼度が高く、かつ高精度な光学測定を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の効果に加えて、前記反射防止膜は、ゾルゲル法により形成するので、屈折率を制御でき、かつ良質な反射防止膜を提供できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、前記反射防止膜は、粒径100nm以下のフッ化物粒子により構成されるので、散乱損失を抑えることができ、精度の高い計測を行うことができる。
請求項4〜5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つの効果に加えて、前記反射防止膜は、ふき取りなどの物理的手段又は溶媒による洗浄などの化学的手段で除去することが可能なので、計測後に被計測物の表面状態を損ねることなく平易に被計測物から反射防止膜を除去できる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5のいずれか一つの効果に加えて、前記被計測物の光学特性を計測する際の基準となる参照面が前記被計測物の一方の側に設けられ、前記反射防止膜が前記被計測物の一方の側に成膜され、前記被計測物に前記参照面側から前記計測光を入射させることによって、前記被計測物の反射波面を計測するので、信頼性の高い、反射波面測定を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至5のいずれか一つの効果に加えて、反射ミラーが前記被計測物の一方の側に設けられ、前記参照面が前記被計測物の他方の側に設けられ、前記反射防止膜が前記反射ミラー側に成膜され、前記被計測物に前記参照面側から前記計測光を入射させることによって、前記被計測物の透過波面を計測するので、信頼性の高い、透過波面測定を行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7のいずれか一つの効果に加えて、前記被計測物は、計測光が透過する方向の厚みが1cm以下の準平行平板であり、前記反射防止膜の透過率は98%以上、屈折率は1.40以下であるので、反射防止膜の屈折率を制御することができるので、透過率の高い、したがって、高品質の反射防止膜を提供できる。さらに、ゾルゲル法により形成された多孔質膜を計測の補助手段として用いることにより、従来は計測できなかった測定面とそれに向かい合う裏面とがほぼ平行であるような基板に対しても、従来仕様の干渉計での計測が可能とる。
請求項9に記載の発明によれば、フッ化物溶液を用いてゾルゲル法によって作製した調製液を対象物に塗布後乾燥させることによって成膜され、所定の光の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記対象物の表面を研磨することなく除去可能であるので、計測後に被計測物の表面状態を損ねることなく平易に被計測物から反射防止膜を除去できる。
請求項10に記載の発明によれば、前記請求項1乃至8のいずれか一つに記載の測定方法により評価され、所定値以上の精度を有する光学素子を具えているので、光学系に組み込む前に予め性能の悪い素子を排除可能であり、光学系を組み立てた後に光学素子の性能未達による光学系の性能未達により、別の光学素子を再度作製しなくてはならないというトラブルを防止することができ、光学系製品の製造コストを抑えることができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項10の構成に加えて、前記光学素子は、N.A.>0.80であるので、高解像度の結像が可能となる。
請求項12に記載の発明によれば、投影光学系を用いてマスクのパターン像を基板上に投影露光する装置であって、紫外線を露光光としてマスクを照明する照明光学系と、請求項10又は11に記載の光学系を含み、前記マスクのパターン像を基板上に形成する投影光学系とを備えているので、投影露光装置として組み立てる前に、予め性能の悪い照明光学系又は投影光学系を排除できるので、投影露光装置に照明光学系又は投影光学系を組み立て工程後に照明光学系又は投影光学系の性能評価後、性能未達の際には別の照明光学系又は投影光学系を再度組み立てるというトラブルを防止することができ、投影露光装置の製造コストを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態1]
[発明の実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1について、図1及び図9を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る反射防止膜を用いたPP板の基板面の反射波面計測時の概念図である。
まず構成を説明する。計測対象となるPP板10は、光学特性を計測する際の基準となる参照面11aがPP板10の基板面10a側に位置するように設けられ、反射防止膜12がPP板10の裏面10bに成膜されている。
図1に示すように、PP板10に参照面11a側から計測のための入射光13を入射させると、基板面10aで反射した反射光22は、参照面11aで参照光11と干渉を起こし、干渉縞として計測可能となる。一方、裏面10bに到達した入射光13は、反射防止膜12によって反射を阻止され透過光21として透過する。したがって、図7で示した、PP板10の裏面10bからの反射光22及び多重反射光23を排除することができ、PP板10の基板面10aの反射波面測定を高精度に行うことができる。
図9は、本発明の実施の形態1に係る投影露光装置の全体構成を概略図である。図に示すように、投影露光装置1は、光源2、照明光学系3、マスク部4、投影光学系6、ウエハ部7から構成される。反射防止膜12で評価されたPP板10は、光学素子として、光学系全般、あるいは、照明光学系3や投影光学系6に組み込まれ使用される。
次に、屈折率1.25程度、PP板10に成膜計測後、表面状態を変えずに除去できる反射防止膜12を形成する方法として、ゾルゲル法が好適であることを見出したので、以下に説明する。
以下、実施例に本発明による計測方法を開示する。これら実施例は実例によって説明されているが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
[実施例1]
本発明の実施の形態1を実施した例を実施例1として、以下に示す。
ここでは、PP板10として、合成石英ガラス基板を用い、その基板面10aについて、反射波面計測を実施した例を示す。
最初に、反射防止膜12の作製方法を示す。得られる液のフッ化マグネシウム濃度が1.0%となるよう、酢酸マグネシウムのメタノール溶液にフッ酸のメタノール希釈液を十分撹拌しながら添加した。この液をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製のセルに入れ、さらにステンレス製の圧力容器に入れて、135℃で24時間加熱・加圧処理した。冷却後、液を取り出し、エバポレーターで3.0wt%まで濃縮し、塗布液とした。次いで、被計測物の基板をスピンコーターにセットし、直径80mm、厚さ4mmの円板状の基板の裏面10bに塗布液を滴下後、液が乾くまで1500r.p.m.で回転して成膜を行った。得られた膜の633nmでの屈折率は1.290、透過率は99.98%であった。
次に、この基板面10aについて、反射波計測を実施した例を示す。
裏面10bに反射防止膜12を成膜する。次に、図1に示すように、参照面11a側に基板面10aが来るように、参照面11aに対してほぼ平行に基板面10aを設置する。そして、基板面10aを参照面11aに合わせて基板面10aの反射光22計測する。最後に、反射防止膜12を拭き取り除去或いは洗浄除去する。
本発明のゾルゲル膜は、熱処理(ベーキング)を施さないので膜強度が低い。よって、膜強度を上げずにゾルゲル膜を計測の補助手段として利用し、不要となった際には、簡単な方法で膜を除去することを考えた。上記屈折率の必要条件を満たす膜は多孔質となるため、もともと膜強度が低く、むしろ後で除去するには好適である。また、本発明による計測手段は、従来よりレンズ等の計測に用いられていた干渉計がそのまま利用できるため、計測装置そのものへの新たな投資が不要となるという利点も兼ね備えている。
[比較例1]
[比較例1]
比較例1として、図2aは、本発明の実施の形態1に係る、図1で示した反射防止膜を用いた場合の反射波面計測時の干渉縞図、図2bは、図7で示した反射防止膜無しの場合の反射波面計測時の干渉縞図を示す。
図2bに示すように、反射防止膜12を形成しない場合、基板面10a、裏面10b両方からの反射光22が参照面11aに到達するため、中心に同心円状の多重干渉縞となる。それに対して、図2aに示すように、反射防止膜12により、裏面10bに到達した計測光は、反射防止膜12の機能により透過していく。その結果、裏面10bからの反射光22及び多重反射光23は、参照面11aに到達しないため、基板面10aからの干渉縞のみが得られる。
なお、今回作製した反射防止膜12の透過率は、99.98%であったので、反射は0.02%の割合で起こるが、参照面11aでの分解能を越える値であるので、干渉縞には現れず、基板面10aからの反射波と参照光11による干渉縞のみが得られる。
[発明の実施の形態2]
[発明の実施の形態2]
以下、本発明の実施の形態2について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る反射防止膜を用いたPP板の裏面の反射波面計測時の概念図である。
まず構成を説明する。計測対象となるPP板10は、参照面11aがPP板10の基板面10a側に位置するように設けられ、反射防止膜12がPP板10の基板面10aに成膜されている。
図3に示すように、PP板10に参照面11a側から計測のための入射光13を入射させると、裏面10bで反射した反射光22は、参照面11aで参照光11と干渉を起こし、干渉縞として計測可能となる。一方、基板面10aに到達した入射光13は、反射防止膜12によって反射を阻止され透過光21として透過する。したがって、図7で示した、PP板10の基板面10aからの反射光22を排除することができ、PP板10の基板面10aの反射波面測定を高精度に行うことができる。
図1に示すように、PP板10に参照面11a側から計測のための入射光13を入射させると、基板面10aで反射した反射光22は、参照面11aで参照光11と干渉を起こし、干渉縞として計測可能となる。一方、裏面10bに到達した入射光13は、反射防止膜12によって反射を阻止され透過光21として透過する。したがって、図7で示した、PP板10の裏面10bからの反射光22及び多重反射光23を排除することができ、PP板10の基板面10aの反射波面測定を高精度に行うことができる。
なお、同一の構成及び作用は、本発明の実施の形態1と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
[実施例2]
[実施例2]
本発明の実施の形態2を実施した例を実施例2として、以下に示す。
ここでは、PP板10として、実施例1と同様に合成ガラス基板を用い、基板の裏面10bについて、反射波面計測を実施した例を示す。
実施例1で示した方法と同様の方法で、反射防止液を作製する。次に、直径80mm、厚さ4mmの円板状の合成石英ガラス基板面10aに塗布液を滴下後、液が乾くまで1500r.p.m.で回転して基板面10aに成膜を行った。
次に、この基板面10aについて、反射波計測を実施した例を示す。
図3は、本発明の実施の形態1に係る反射防止膜を用いたPP板の裏面10bの反射波面計測時の概念図である。図3に示すように、参照面11a側に基板面10aが来るように、参照面11aに対してほぼ平行に基板面10aを設置する。反射防止膜12は、基板面10a側に成膜されている。さらに、基板面10aを参照面11aに合わせて裏面10bの反射光22を計測する。最後に、反射防止膜12を除去する。反射防止膜12の除去方法は、実施例1と同様である。
[発明の実施の形態3]
[発明の実施の形態3]
以下、本発明の実施の形態3について、図4a、図4b及び図5を用いて説明する。
図4aは、本発明の実施の形態3に係る、反射防止膜が均一に成膜された場合の、PP板の両面に反射防止膜を成膜した場合の透過波面計測時の概念図である。図4bは、反射防止膜に膜厚ムラができた場合の透過波面計測時の概念図に対応する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る、PP板の裏面に反射防止膜を成膜した場合の透過波面計測時の概念図である。
以下、図4a及び図5を用いて構成を説明する。
図4aにおいて、反射ミラー14と参照面11aとがPP板10を挟んで対向する位置になるように反射ミラー14を設置する。参照面11aはPP板10の基板面10a側に設けられ、PP板10の基板面10a及び裏面10bの両面に反射防止膜12が成膜されている。
図5において、図4aで示した、PP板10の基板面10aの反射防止膜12が除去され、裏面10bのみに反射防止膜12が成膜されている。
図4及び図5において、参照面11aに対してPP板10を1°傾けて設置する。これによって、図5において、基板面10aからの反射光22(不図示)を排除することができる。また、図4と図5の構成を用いて検証を行うので、図4も図5と同一条件にする必要があるため、1°傾けて測定を行っている。
PP板10に参照面11a側から計測のための入射光13を入射させると、図4aに示すように、裏面10bに到達した光は、反射防止膜12によって反射を阻止され、透過光21として、参照面11aの反対側へと透過していく。その後、透過光21は、反射ミラー14で反射され、再び反射防止膜12を透過し、参照面11aへ透過光21aとして到達する。こうしてPP板10の透過光21aと参照光11の干渉縞を参照面11aにて得ることができる。
一方、図4bに示すように、反射防止膜12自体に膜厚Hや屈折率のムラによって生じる光24があると波面にそれらが反映され、結果として測定波面に偏りが生じる。したがって、偏りが十分小さいことを確認することによって、反射防止膜12が膜厚ムラや屈折率ムラを起こさず、反射防止膜12としての機能を有しているかを確認する必要がある。
図5に示すように、裏面10bのみに反射防止膜12を形成することで多重反射が完全に除去できているか否かも確認する必要がある。
以下に、本発明により透過波面計測を実施した例と同時に透過波面計測の確かさを検証した結果を示す。他の計測手法でPP板10の表面形状を変えずに透過波面計測が出来れば、その結果と本発明とによる方法とを比較することで、本発明の方法の確かさを確認できるが、本発明の方法以外で信頼性の高い計測手段がないため、以下のような推論を行った。
(推論)
(推論)
1.多重反射は、PP板10の表面の反射をなくせば消えるはずである。
2.透過波面測定において、反射防止膜12を裏面10bのみに成膜した場合に比べて両面に成膜した場合の方が多重反射は少ないはずである。
3.反射防止膜12が無い場合の多重反射の影響は十分大きく、かつ、裏面10bのみに反射防止膜12を成膜したの場合の多重反射の影響が、両面共に反射防止膜12を成膜した場合の多重反射の影響と同程度であれば、両面共に反射防止膜12を成膜した場合の計測は、多重反射の影響が十分小さく、なおかつ、透過波面の測定結果に含まれる反射防止膜12由来の誤差も小さいといえるはずである。
推論1及び2は、原理から明らかであるが、図2に示した反射防止膜12が有りの場合と反射防止膜12が無しの場合の測定結果を比較することにより、十分確からしいといえる。
推論3については、換言すると、反射防止膜12が無しの場合の多重反射の影響と片面のみ反射防止膜12の膜厚ムラ等による多重反射の影響の差の値の程度が、反射防止膜12なしの場合の影響から両面反射防止膜12の膜厚ムラ等による多重反射の影響に比較すると十分に大きく、かつ、両面に成膜した反射膜の影響と片面のみ反射膜の場合の影響の差がほぼ0であるということになる。そこで、この推論が正しいことを確認するため、実施例3に示すような検証実験を行った。
[実施例3]
[実施例3]
本発明の実施の形態3を実施した例を実施例3として、以下に示す。
実施例1で示したのと同様の手順を用いて、フッ化物溶液を用いてゾルゲル法によって反射防止溶膜を作製する。
最初に、図4に示すように、基板面10a、裏面10bの両面に反射防止膜12を成膜して透過波面を計測する。次に、図5に示すように、片面の反射防止膜12を除去して、再度透過波面を計測する。最後に、この二つの透過波面データの差を求める。この差分が十分小さければ、上記の多重反射以外は無く、また、反射防止膜12自体の膜厚ムラや屈折率ムラが小さいことが検証される。
図6に、透過波面計測時の検証実験の結果を示す。図6において、横軸はツェルニケ(Zernike)多項式で計測結果をフィッティングした際のフィッティング成分を表し、縦軸はフィッティングされた計測結果を自乗和平均(RMS:Root Mean Square)で表現したものである。このZernike多項式によるフィッティングとは、レンズの面形状や透過波面結果を表現するのによく利用されている方法である。光軸に対して回転対称な成分の項(0θ)と回転非対称な成分の項(EVEN、ODD)を、ゆるやかな成分(低次)〜(中次)〜細かい成分(高次)、フィッティングできなかった非常に細かい成分(残渣)に分けて表現する。
◆印は、PP板10に成膜せず実施した透過波面計測結果とPP板10の片面のみに成膜して実施した透過波面計測結果の差を示す。□印は、PP板10に成膜せず実施した透過波面計測結果とPP板10の両面に成膜して実施した透過波面計測結果の差を示す。図6に示すように、◆印と□印のRMS値は有意の値存在していることがわかる。また、各成分項での両者の値をそれぞれ比較すると、それらはほとんど変わらない。したがって、両面共に反射防止膜12を成膜した場合の計測は、多重反射の影響が十分小さく、透過波面の測定結果に含まれる反射防止膜12由来の誤差も小さいことがわかる。
△印は、両面に反射防止膜12を成膜して実施した透過波面計測結果と片面の反射防止膜12を除去後に実施した透過波面計測結果との差を示す。図6に示すように、RMS値は、非常に小さいことがわかる。したがって、これらの結果から、膜厚ムラや屈折率ムラによる影響は十分低減されており、しかも反射防止膜12自体による誤差も十分小さいことが推測される。
×印は、成膜前に実施した透過波面計測結果と成膜後に膜を除去した際の計測結果の差を示す。図6に示すように、波面、透過率ともに測定再現性レベルであり、光学性能に影響は与えていないことがわかる。
これらの結果から、透過波面計測において本発明による反射防止膜12を利用することで、高精度な計測が可能となる。
以上述べた理由により、本発明に従いゾルゲル法により形成された多孔質膜を計測の補助手段として用いることにより、従来は計測できなかった測定面とそれに向かい合う裏面10bとがほぼ平行であるような基板に対しても、従来仕様の干渉計での計測が可能とる。
さらに、反射防止膜12を除去後に被計測物の表面状態を変えないので、信頼度の高い高精度な光学測定を行うことができる。
さらに、反射防止膜12をゾルゲル法により形成するので、屈折率を制御でき、かつ良質な反射防止膜12を提供できる。また、粒径100nm以下のフッ化物粒子により構成されるので、散乱損失を抑えることができ、精度の高い計測を行うことができる。
さらに、ふき取りなどの物理的手段又は溶媒による洗浄などの化学的手段で除去することが可能な反射防止膜12を用いるので、計測後に被計測物の表面状態を損ねることなく平易に被計測物から反射防止膜12を除去できる。
さらに、本発明の測定方法により評価され、所定値以上の精度を有する光学素子を具えている光学製品に対しては、光学系に組み込む前に予め性能の悪い素子を排除できるので、光学系に組み込む前に予め性能の悪い素子を排除可能であり、光学系を組み立てた後に光学素子の性能未達による光学系の性能未達により、別の光学素子を再度作製しなくてはならないというトラブルを防止することができ、光学系製品の製造コストを抑えることができる。
光学系は、N.A.>0.80であるので、高解像度での結像が可能となる。
さらに、本発明によれば、投影露光装置1として組み立てる前に、予め性能の悪い照明光学系3を排除できるので、投影露光装置1に照明光学系3及び投影光学系6を組み立て工程後に照明光学系3及び投影光学系6の性能評価後、性能未達の際には別の照明光学系3及び投影光学系6を再度組み立てるというトラブルを防止することができ、投影露光装置1の製造コストを抑えることができる。
10 PP板
10a 基板面
10b 裏面
11 参照光
11a 参照面
12 反射防止膜
13 入射光
14 反射ミラー
21、21a 透過光
22 反射光
23 多重反射光
24 屈折率のムラによって生じる光24
H 膜厚
10a 基板面
10b 裏面
11 参照光
11a 参照面
12 反射防止膜
13 入射光
14 反射ミラー
21、21a 透過光
22 反射光
23 多重反射光
24 屈折率のムラによって生じる光24
H 膜厚
Claims (12)
- 被計測物の計測に使用する計測光の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記被計測物の表面を研磨することなく除去可能な反射防止膜を、前記被計測物の表面に成膜した後に、前記被計測物の光学特性を計測することを特徴とする光学特性の計測方法。
- 前記反射防止膜は、ゾルゲル法により形成することを特徴とする請求項1に記載の光学特性の計測方法。
- 前記反射防止膜は、粒径100nm以下のフッ化物粒子により構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学特性の計測方法。
- 前記反射防止膜は、ふき取りなどの物理的手段で除去することが可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の光学特性の計測方法。
- 前記反射防止膜は、溶媒による洗浄などの化学的手段で除去することが可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の光学特性の計測方法。
- 前記被計測物の光学特性を計測する際の基準となる参照面が前記被計測物の一方の側に設けられ、
前記反射防止膜が前記被計測物の一方の側に成膜され、
前記被計測物に前記参照面側から前記計測光を入射させることによって、
前記被計測物の反射波面を計測することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の光学特性の計測方法。 - 反射ミラーが前記被計測物の一方の側に設けられ、
前記参照面が前記被計測物の他方の側に設けられ、
前記反射防止膜が前記反射ミラー側に成膜され、
前記被計測物に前記参照面側から前記計測光を入射させることによって、
前記被計測物の透過波面を計測することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の光学特性の計測方法。 - 前記被計測物は、計測光が透過する方向の厚みが1cm以下の準平行平板であり、前記反射防止膜の透過率は98%以上、屈折率は1.40以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の光学特性の計測方法。
- フッ化物溶液を用いてゾルゲル法によって作製した調製液を対象物に塗布後乾燥させることによって成膜され、所定の光の波長に対して反射防止機能を有し、かつ、前記対象物の表面を研磨することなく除去可能であることを特徴とする反射防止膜。
- 前記請求項1乃至8のいずれか一つに記載の測定方法により評価され、所定値以上の精度を有する光学素子を具えたことを特徴とする光学系。
- 前記光学素子は、N.A.>0.80であることを特徴とする請求項10に記載の光学系。
- 投影光学系を用いてマスクのパターン像を基板上に投影露光する装置であって、紫外線を露光光としてマスクを照明する照明光学系と、請求項10又は11に記載の光学系を含み、前記マスクのパターン像を基板上に形成する投影光学系とを備えた投影露光装置。
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