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JP2005106879A - 表面に多層膜を有するプリズムの製造方法 - Google Patents

表面に多層膜を有するプリズムの製造方法 Download PDF

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JP2005106879A JP2003336647A JP2003336647A JP2005106879A JP 2005106879 A JP2005106879 A JP 2005106879A JP 2003336647 A JP2003336647 A JP 2003336647A JP 2003336647 A JP2003336647 A JP 2003336647A JP 2005106879 A JP2005106879 A JP 2005106879A
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Abstract

【課題】 それぞれ多層膜が設けられた互いに略平行な表面と、これらの表面に対して傾斜し、400nm程度以下の光に対するPBS膜が設けられた表面を有するプリズムを、PBS膜の特性を損なうことなく製造する方法を提供する。
【解決手段】 互いに平行な表面に多層膜(21,22a)を形成した平板(16)を接合し、これを接合面に対して斜めの面(A)で切断して、内部に多層膜(21,22a)を有する平板(18)とする。平板(18)を接合面で分離してバー(19)とし、これを面(B,C)で切断して、斜面(13)以外の表面に多層膜(22b,24,25)を形成する。その後、斜面(13)にPBS膜を形成し、面(D)で切断して、プリズムとする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、P偏光成分を選択的に透過させてS偏光成分を選択的に反射するPBS膜を傾斜した表面に有するプリズムの製造方法に関し、特に、420nm以下の短波長の光に対するPBS膜を有するプリズムの製造方法に関する。
コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)等の光記録媒体の入出力を行う光ピックアップでは、光を選択的に透過させたり反射したりするために、多層膜を設けたプリズムが用いられている。プリズムに設けられる多層膜には、光を全て反射する反射膜、光を全て透過させる反射防止膜、P偏光成分を透過させてS偏光成分を反射する偏光分離(PBS)膜等がある。また、多層膜は、プリズムの内部に設けられることもあれば、プリズムの表面に設けられることもある。
プリズムの内部に設けられる多層膜は、光路の分岐や屈曲を目的とするものであり、一般に、表面に対して傾斜して設けられる。プリズムの表面に設けられる多層膜のうち、光路の分岐を目的とするものは、他の表面に対して傾斜した表面に設けられる。
互いに平行で表面に対して傾斜した2つの多層膜を内部に有するプリズムや、他の表面に対して傾斜した表面に多層膜を有し、かつその表面に平行な多層膜を内部に有するプリズムを、効率よく製造する方法が特開平7−43508号に提案されている。この方法によって製造されるプリズムを図4に示し、その製造方法を図5に示す。
図4のプリズム50は、断面が平行四辺形の第1の部分50aと、断面が三角形の第2の部分50bとを接合して構成されている。第2の部分50bから遠い第1の部分50aの表面には第1の多層膜51が設けられ、この表面に平行な第1の部分50aと第2の部分50bとの接合面には第2の多層膜52が設けられている。
プリズム50の製造は次のように行われる。まず、図5(a)に示すように、対向する表面の一方に多層膜51が設けられ他方に多層膜52が設けられた平板53と、表面に何も設けられていない平板54とを交互に接合して、ブロックとする。そして、このブロックを、接合面に対して傾斜する面Eで切断して平板とし、得られた平板の両面を研磨する。この平板は、図5(b)に示すように、表面に対して傾斜した状態の多層膜51、52を内部に有する。
次いで、この平板55を、表面に対して垂直な面Fで切断して、断面が長方形のバーとする。切断に際しては、1つのバーに多層膜51と多層膜52が含まれるようにする。このバーを、中央の平行四辺形の部分とこれに接する三角形の部分とに分離して、断面が台形のバーとし、さらに、互いに平行な表面および多層膜51、52に対して垂直な面Gで切断することで、プリズム50を得る。なお、平行四辺形の部分と三角形の部分との分離を行わなければ、互いに平行な多層膜51、52を内部に有し、断面が長方形のプリズムが得られる。
この方法では、プリズム50の互いに平行な表面を、バーの状態で一括して研磨することができる上、多層膜51、52もプリズム50ごとに個別に設ける必要がないため、製造効率に優れている。このため、他の表面に対して傾斜した表面に多層膜を有するプリズムは、内部に多層膜を有しないものであっても、この方法によって製造されることが多い。
特開平7−43508号公報
CDやDVDの入出力に用いられる光の波長は650nm程度以上である。近年では、より記録密度の高い光記録媒体の開発が進められており、その入出力に用いる光の波長は、400nm程度と短い。
多層膜は屈折率の高い膜と低い膜を交互に積層したものである。多層膜のうち、反射膜や反射防止膜は、長波長の光に対するものでも短波長の光に対するものでも、積層する膜の数を20程度とすれば、反射率や透過率が100%に近い良好な特性のものが得られる。PBS膜も、600nm程度以上の長波長の光に対して用いるものであれば、積層する膜の数を20程度とすることで、P偏光成分とS偏光成分とを良好に分離し得るものが得られる。
ところが、400nm程度以下の短波長の光に対して用いるPBS膜は、積層する膜の数を50程度またはそれ以上としなければ、反射すべきS偏光成分の一部が透過して、P偏光成分とS偏光成分の分離が不十分になる。このように多数の膜で構成されるPBS膜の厚さは、4μm近くに達する。
このような厚さのPBS膜を形成した後に他の多層膜を形成すると、膜形成に際しての加熱と室温への冷却により、PBS膜が膨張したり収縮したりして特性が損なわれ、著しい場合はひびや割れが生じてしまう。プリズムの傾斜した表面にPBS膜を設ける場合、前述の特開平7−43508号の方法を採用すれば効率がよいが、この方法では最初にPBS膜を形成しておくことになるため、400nm程度以下の短波長の光を対象とするPBS膜では、劣化が生じ易くなる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、それぞれ多層膜が設けられた互いに略平行な表面と、これらの表面に対して傾斜し、400nm程度以下の光に対するPBS膜が設けられた表面を有するプリズムを、PBS膜の特性を損なうことなく製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、多層膜が設けられた第1の表面と、第1の表面に略平行で、多層膜が設けられた第2の表面と、第1の表面と第2の表面に対して傾斜し、420nm以下の波長の光のP偏光成分を透過させてS偏光成分を反射する多層膜が設けられた第3の表面を有するプリズムの製造方法において、第1の表面および第2の表面にそれぞれ多層膜を設けた後に、第3の表面に多層膜を設けるようにする。
第3の表面に設けられる多層膜はPBS膜であり、420nm以下の短波長の光を対象とするため厚いが、この方法では、第1の表面や第2の表面に多層膜を形成する段階では第3の表面のPBS膜は形成されていないから、第1の表面や第2の表面に多層膜を形成することによりPBS膜が損なわれることがない。また、第1の表面や第2の表面に形成する多層膜をPBS膜以外とすれば、これらは比較的薄くできるので、その後に第3の表面にPBS膜を形成しても、特性が損なわれ難い。なお、他の表面にも多層膜を設ける場合は、第3の表面のPBS膜を最後に形成するのが望ましい。
ここで、プリズムの第2の表面が第1の表面と第3の表面に対向しており、第3の表面に多層膜を設ける前に、第1の表面に420nm以下の波長の光を反射する多層膜を設けるとともに、第2の表面のうちの第3の表面に対向する領域側の第1の部位に、420nm以下の波長の光を部分的に透過させて部分的に反射する多層膜を設け、第2の表面のうちの第1の表面に対向する領域側の第2の部位に、420nm以下の波長の光を透過させる多層膜を設けておくとよい。
この方法で製造されたプリズムは、第3の表面からP偏光のみを内部に導き入れ、その一部を第2の表面の第1の部位から射出し、残りを第2の表面の第1の部位で反射し、さらに第1の表面で反射して、第2の表面の第2の部位から射出させることができる。したがって、光ピックアップに備えれば、記録媒体からの光を検出する2つの受光素子を同一基板上に配置することができるようになる。
本発明によれば、互いに略平行な表面に多層膜を有し、これらに対して傾斜した表面に短波長の光を対象としたPBS膜を有するプリズムを、PBS膜の特性を損なうことなく提供することができる。得られたプリズムを光ピックアップに採用すれば、高密度で記録された情報の再生において、信頼性が大きく向上する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態で製造するプリズム10を図1に示す。プリズム10は、図1の紙面に垂直な第1の表面11、第2の表面12、第3の表面13、第4の表面14、および第5の表面15、ならびに、紙面に平行な2つの表面(不図示)を有する。
第1の表面11および第2の表面12は互いに平行である。第3の表面13は、第1の表面11および第2の表面12に対して45゜の角度を成しており、第1の表面11と交差する。第4の表面14は、第1の表面11および第2の表面12に対して垂直であり、第2の表面12および第3の表面13と交差する。第5の表面15は、第1の表面11および第2の表面12に対して垂直であり、第1の表面11および第2の表面12と交差する。したがって、第2の表面12は第1の表面11と第3の表面13に対向している。
第1〜第5の表面11〜15には、それぞれ多層膜が設けられている。これらの多層膜はいずれも、420nm以下の短波長の光を対象として設計されている。
第1の表面11に設けられた多層膜21は、光を全て反射する反射膜である。第2の表面12は、その全面に設けられた多層膜22aと、多層膜22aの上に設けられた多層膜22bを有する。多層膜22aは、光を全て透過させる反射防止膜であり、多層膜22bは光を部分的に透過させて部分的に反射する半透過(ハーフミラー)膜である。多層膜22bの透過率は約50%に設定されている。多層膜22bは、第2の表面12のうち、第3の表面13に対向する領域の全体と、第1の表面11に対向する領域の一部を含む部位に設けられている。
第3の表面13に設けられた多層膜23は、P偏光成分を全て透過させてS偏光成分を全て反射することにより、両偏光成分を分離するPBS膜である。偏光分離の対象とする光の波長が420nm以下と短いため、多層膜23は、高屈折率の膜と低屈折率の膜を50程度、またはそれ以上積層することにより形成される。第4の表面14に設けられた多層膜24は反射膜であり、第5の表面15に設けられた多層膜25は反射防止膜である。
上記のように構成されたプリズム10は、波長が400nm程度の光を用いて光記録媒体の入出力を行う光ピックアップに用いることができる。その光ピックアップの光学構成を図2に示す。
光ピックアップは、プリズム10のほか、レーザダイオード31、対物レンズ32、1/4波長位相板33、および、2つのフォトダイオード34、35を有する。レーザダイオード31は、発するレーザ光の主光線がプリズム10の第3の表面13と45゜の角度を成すように、かつ、発するレーザ光が第3の表面13に対してS偏光となる向きに配置されている。なお、レーザダイオード31が発するレーザ光の波長は407nm±10nmである。
対物レンズ32は、その光軸が、レーザダイオード31が発するレーザ光の主光線と第3の表面13との交点を通り、かつ、第3の表面13と45゜の角度を成すように配置されている。対物レンズ32は、第3の表面13で反射されたレーザダイオード31からのレーザ光を、光記録媒体Mの記録層上に収束させる。
1/4波長位相板33は、第3の表面13と対物レンズ32との間に、対物レンズ32の光軸と直交するように配置されている。2つのフォトダイオード34、35は同一の基板36上に並べて設けられており、第2の表面12に対して平行に配置されている。一方のフォトダイオード34は、第2の表面12のうちの多層膜22bが設けられている部位に対向し、他方のフォトダイオード35は、第2の表面12のうちの多層膜22bが設けられていない部位に対向している。なお、フォトダイオード34、35はいずれも、独立して光を検出する複数の領域を有しており、領域間の受光量の差に基づいて、記録媒体Mに記録されている情報が検出される。
レーザダイオード31が発した光は、第3の表面13のPBS膜23に入射し、PBS膜23に対してS偏光の直線偏光であるため、全て反射される。PBS膜23によって反射された光は1/4波長位相板33を透過して円偏光となり、対物レンズ32を透過して記録媒体Mの記録層上に収束し、反射される。
記録媒体Mによって反射された光は、対物レンズ32を透過し、さらに1/4波長位相板33を透過して直線偏光となる。この直線偏光は、第3の表面13のPBS膜23に対してP偏光となるため、全てPBS膜23および第3の表面13を透過して、プリズム10の内部に入る。
この透過に際しては屈折が生じ、プリズム10の内部に入った光は、第2の表面12に対して傾く。ただし、この光は第2の表面12のうち半透過膜22bが設けられている部位に入射する。第2の表面12に入射した光はこれを透過し、反射防止膜22aも透過して、半透過膜22bに入射する。半透過膜22bに入射した光の半分はこれを透過して、フォトダイオード34に達する。残りの半分は半透過膜22bで反射され、反射防止膜22aおよび第2の表面12を再度透過して、第1の表面11に入射する。
第1の表面11に入射した光は反射膜21によって反射されて、第2の表面12のうち半透過膜22bが設けられていない部位、すなわち反射防止膜22aのみが設けられている部位に入射する。この光は、第2の表面12を透過し、全て反射防止膜22aも透過して、フォトダイオード35に達する。
フォトダイオード34、35の出力信号は不図示の信号処理回路に与えられる。信号処理回路は、フォトダイオード34、35の出力信号に基づいて、記録媒体Mからの光に担持されていた信号、すなわち、記録媒体Mに記録されていた情報を検出する。
なお、第4の表面14に反射膜24を設けているのは、レーザダイオード31が発する発散光のうち周辺部の微弱な光がプリズム10内に入って、フォトダイオード34、35に入射するのを防止するためである。また、第5の表面15に反射防止膜25を設けているのは、記録媒体Mによる反射の際に散乱が生じたときに、散乱光が本来の光とは異なる角度でプリズム10の内部に入って、半透過膜22bや反射膜21で反射され、さらに第5の表面15で反射されて、フォトダイオード34、35の入射すべきではない領域に入射するのを防止するためである。
プリズム10の製造方法について説明する。プリズム10の製造工程の一部を図3に示す。まず、対向する2つの表面が平滑で、波長が420nm以下の光に対して透明な平行平板16を複数用意し、各平板16の一方の表面に反射膜21を形成し、他方の表面に反射防止膜22aを形成する。そして、図3(a)に示すように、これらの平板16を、反射膜21と反射防止膜22aが向かい合い、かつ、一方向に平板16の厚さ程度ずれる形態で、接着剤により接合して、ブロック17とする。なお、接合した平板16は後に分離するため、接着剤としては分離が可能なもの、例えば所定の溶媒に溶解するものを用いる。
次いで、このブロック17を、平板16の接合面に対して45゜の傾きを成す面Aで切断して、図3(b)に示すように、複数の平板18とする。この平板18は、反射膜21と反射防止膜22aを、表面に対して45゜の角度を成す状態で、内部に有するものとなる。
その後、平板18を接合面で分離して、図3(c)に示すように、断面が平行四辺形の複数のバー19とする。各バー19は、対向する2つの表面に反射膜21と反射防止膜22aを有しており、これらを有する表面がプリズム10の第1の表面11および第2の表面12となる。また、残りの2つの表面のうちの一方が第3の表面13となる。
次いで、第3の表面13とするバー19の表面とこれに対向する表面を研磨する。この研磨には両面ラップ盤を用い、複数のバー19を同時に処理する。なお、第3の表面13としない方の表面は研磨する必要がないが、複数のバー19を同時に処理して能率を高めるために、両面ラップ盤を用いるのが好ましい。
表面の研磨後、反射膜21を有する表面および反射防止膜22aを有する表面に対して垂直で、第3の表面13とする表面と交差する面Bでバーを切断して、第4の表面14となる表面を現出する。また、反射膜21を有する表面および反射防止膜22aを有する表面に対して垂直で、これらの表面と交差する面Cでバーを切断して、第5の表面15となる表面を現出する。なお、面Bでの切断と面Cでの切断は、どちらを先に行ってもかまわない。また、面Bおよび面Cでの切断は、複数のバー19を端部が揃うように束ねておいて、複数のバー19について一度に行う。面B、Cでの切断後、現出した2つの表面を研磨する。
次いで、図3(d)に示すように、反射防止膜22a上に半透過膜22bを形成し、第4の表面14となる表面に反射膜24を形成し、第5の表面15となる表面に反射防止膜25を形成する。これらの多層膜22b、24、25の形成は任意の順序で行ってかまわない。
多層膜22b、24、25の形成後、第3の表面13とする表面にPBS膜23を形成する。すなわち、プリズム10が有する全ての多層膜21、22a、22b、23、24、25のうち、PBS膜23を最後に形成する。最後に、第1の表面11、第2の表面12、および第3の表面13となる表面に垂直な面Dでバー19を切断して、分割する。これで、プリズム10が得られる。
420nm以下の短波長の光を偏光分離するためのPBS膜23は、積層する膜の数が多いため厚い。しかし、PBS膜23は、他の全ての多層膜21、22a、22b、24、25を形成した後に形成するため、他の多層膜を形成する際の熱の影響を受けることがなく、良好な特性を有し、ひびや割れが生じるおそれもない。
なお、本実施形態では、PBS膜を1つのみ有するプリズムの例を掲げたが、PBS膜を複数有するプリズムの場合は、それらのPBS膜を、PBS膜以外の多層膜を形成した後に、形成するのが好ましい。また、本発明は、互いに略平行な表面のそれぞれに多層膜を有し、これらの表面に対して傾斜した表面にPBS膜を有するプリズムであれば、ここに示したプリズム10とは形状が異なるものであっても、適用することができる。
本発明の一実施形態の方法で製造するプリズムの構成を模式的に示す断面図。 上記プリズムを備えた光ピックアップの光学構成を模式的に示す図。 上記プリズムの製造工程の一部を模式的に示す断面図。 従来の方法で製造されるプリズムの構成を模式的に示す断面図。 図4のプリズムの製造工程の一部を模式的に示す断面図。
符号の説明
10 プリズム
11 第1の表面
12 第2の表面
13 第3の表面
14 第4の表面
15 第5の表面
16 透明平板
17 ブロック
18 平板
19 バー
20 バー
21 反射膜
22a 反射防止膜
22b 半透過膜
23 PBS膜
24 反射膜
25 反射防止膜
31 レーザダイオード
32 対物レンズ
33 1/4波長位相板
34、35 フォトダイオード
36 基板
A、B、C、D 切断面

Claims (2)

  1. 多層膜が設けられた第1の表面と、第1の表面に略平行で、多層膜が設けられた第2の表面と、第1の表面と第2の表面に対して傾斜し、420nm以下の波長の光のP偏光成分を透過させてS偏光成分を反射する多層膜が設けられた第3の表面を有するプリズムの製造方法において、
    第1の表面および第2の表面にそれぞれ多層膜を設けた後に、第3の表面に多層膜を設けることを特徴とするプリズムの製造方法。
  2. プリズムの第2の表面が第1の表面と第3の表面に対向しており、
    第3の表面に多層膜を設ける前に、第1の表面に420nm以下の波長の光を反射する多層膜を設けるとともに、第2の表面のうちの第3の表面に対向する領域側の第1の部位に、420nm以下の波長の光を部分的に透過させて部分的に反射する多層膜を設け、第2の表面のうちの第1の表面に対向する領域側の第2の部位に、420nm以下の波長の光を透過させる多層膜を設けておくことを特徴とする請求項1に記載のプリズムの製造方法。
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