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JP2005089383A - 新規チアジアゾール含有ジフルオロアルケン類及び有害生物防除剤としての利用 - Google Patents

新規チアジアゾール含有ジフルオロアルケン類及び有害生物防除剤としての利用 Download PDF

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JP2005089383A
JP2005089383A JP2003325870A JP2003325870A JP2005089383A JP 2005089383 A JP2005089383 A JP 2005089383A JP 2003325870 A JP2003325870 A JP 2003325870A JP 2003325870 A JP2003325870 A JP 2003325870A JP 2005089383 A JP2005089383 A JP 2005089383A
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thiadiazole
mercapto
alkyl
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JP2003325870A
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Koki Watanabe
幸喜 渡辺
Jun Mihara
純 三原
Hirotoshi Yamazaki
大鋭 山崎
Yuichi Otsu
悠一 大津
Katsuhiko Shibuya
克彦 渋谷
Hidekazu Shimojo
英一 下城
Shinichi Shirokura
伸一 白倉
Arata Nakamura
新 中村
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Bayer CropScience AG
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Abstract

【課題】 高い有害生物防除活性する新規なチアジアゾール含有ジフルオロアルケン類を提供すること。
【解決手段】 式
【化1】
Figure 2005089383

式中、
Rは水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、
mは3〜10の整数を示し、そして
nは0、1又は2を示す、
で表されるチアジアゾール含有ジフルオロアルケン類及びその有害生物防除剤としての利用。
【選択図】 なし

Description

本発明は新規なチアジアゾール含有ジフルオロアルケン類及びその有害生物防除剤としての利用に関する。
特許文献1には、ある種のポリハロアルケン化合物が殺センチュウ活性を有することが記載されている。
さらに、特許文献2には、ある種のトリフルオロブテニル化合物が殺センチュウ活性を有すること;特許文献3には、ある種のヘテロ環式化合物が殺センチュウ活性を有すること;特許文献4には、殺センチュウ性フルオロアルケニルチオヘテロ環誘導体の製法;特許文献5には、4,4−ジフルオロブテニル化合物が殺センチュウ活性を有すること;そして特許文献6には、ジフルオロアルケン誘導体が有害生物防除活性を有することがそれぞれ記載されている。
WO 86/07590パンフレット 米国特許第3,513,172号明細書 英国特許公開第2,293,380号明細書 WO 95/4727パンフレット WO 95/24403パンフレット 特開平11−349557号公報明細書
本発明者らは、今回、下記式(I)で表されるチアジアゾール含有ジフルオロアルケン類が優れた殺センチュウ活性及び除草活性を有することを見い出した。
Figure 2005089383
式中、
Rは水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、
mは3〜10の整数を示し、そして
nは0、1又は2を示す。
上記式(I)の化合物は、例えば、下記の製法a)及び製法b)により合成することができる。
製法a):nが0を示す場合
Figure 2005089383
式中、Rは前記と同義である、
で表される化合物を式
M−SO−O−(CH)mCH=CF (III)
式中、
Mはメチル又はp−トリルを示し、
mは前記と同義である、
で表される化合物と反応させる方法。
製法b):nが1又は2を示す場合
Figure 2005089383
式中、R及びmは前記と同義である、
で表される化合物を酸化する方法。
本発明の式(I)の化合物は、強力な殺センチュウ活性及び除草活性を有しており、且つ各種作物に対して良好な親和性を現す。
本発明によれば、式(I)の化合物は、驚くべきことには、前記の公知文献に記載の本発明の化合物に類似する化合物と比較し、極めて卓越した殺センチュウ作用並びに除草作用を現す。
本明細書において;
「ハロゲン」は、フルオル、クロル、ブロム及びヨードを示し、好ましくはフルオル、クロル及びブロムを示す。
「アルキル」は、例えば、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル等の直鎖状又は分枝状のC1−12アルキルを示し、好ましくはC1−6アルキルを示す。
「シクロアルキル」は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等のC3−8シクロアルキルを示し、特に好ましくはC3−6シクロアルキルを示す。
「アルコキシアルキル」、「アルキルチオアルキル」、「ハロアルキル」、「アルコキシ」及び「アルキルチオ」の各アルキル部分は、前記アルキルで説明した同様のものを例示することができる。
「ヘテロアリール」は、N、O及びSより選ばれる少なくとも1個、好ましくは1〜3個のヘテロ原子を含む芳香族ヘテロ環式基を示し、好ましくはフリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル等の5もしくは6員の芳香族ヘテロ環式基を例示することができる。
本発明の式(I)の化合物において、
Rが水素、クロル、フルオル、ブロム、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−6(総炭素数)アルコキシアルキル、C2−6(総炭素数)アルキルチオアルキル、クロル−又はフルオル−置換されたC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、ここで、フェニル及びベンジルの置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、ハロゲン−置換されたC1−4アルキル及びニトロよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、また、ヘテロアリールの置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロゲン−置換されたC1−4アルキルよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、
mが3〜10の整数を示し、そして
nが0、1又は2を示す、
場合の化合物を好適なものとして挙げることができる。
中でも、式(I)の化合物において、
Rが水素、クロル、フルオル、ブロム、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−4(総炭素数)アルコキシアルキル、C2−4(総炭素数)アルキルチオアルキル、クロル−もしくはフルオル−置換されたC1−2アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、ここで、フェニル及びベンジルの置換基はクロル、フルオル、ブロム、メチル、メトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチル及びニトロよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、また、ヘテロアリールの置換基はブロム及びメチルよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、さらに、ヘテロアリールはフリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル又はピラジニルであり、
mが3〜8の整数を示し、そして
nが0、1又は2を示す、
場合の化合物が特に好適である。
本発明の式(I)の化合物を製造するための製法a)は、原料として、例えば、5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾールと1−メタンスルホニルオキシ−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセンを用いる場合、下記の反応式で表すことができる。
Figure 2005089383
また、同じく製法b)は、原料として、例えば、5−(6,6−ジフルオロ−5−ヘキセニルチオ)−1,2,4−チアジアゾールと、酸化剤としてm−クロロ安息香酸を用いる場合、下記反応式で表すことができる。
Figure 2005089383
前記製法a)において原料として用いられる式(II)の化合物は、例えば、特開平1−308270号明細書、WO 86/07590パンフレット及びWO 95/24403パンフレットに記載される既知の化合物を包含する。式(II)の化合物は、例えば、ドイツ特許公開第4239727号明細書、特開昭60−255782号公報、特開平1−308270号公報、特開平5−194449号公報等に記載される既知の方法により容易に得られる。
式(II)の化合物の代表例としては以下に記載するものを挙げることができる。
5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−メチル−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−tert−ブチル−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−メトキシ−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−フェニル−1,2,4−チアジアゾール、
3−エチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−n−プロピル−1,2,4−チアジアゾール、
3−イソプロピル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−n−ブチル−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−sec−ブチル−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−n−ペンチル−1,2,4−チアジアゾール、
3−シクロプロピル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−シクロペンチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−シクロヘキシル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−メトキシメチル−1,2,4−チアジアゾール、
3−エトキシメチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−イソプロポキシ−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−メチルチオメチル−1,2,4−チアジアゾール、
3−エチルチオメチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−イソプロピルチオメチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−クロロメチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2−クロロエチル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−トリフルオロメチル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−ペンタフルオロエチル−1,2,4−チアジアゾール、
3−エトキシ−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−イソプロポキシ−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−メチルチオ−1,2,4−チアジアゾール、
3−エチルチオ−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−イソプロピルチオ−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−ベンジル−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4−フルオロベンジル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2−クロロベンジル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4−ブロモベンジル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(3−トリフルオロメチルベンジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−トリフルオロメチルベンジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−メチルベンジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−メトキシベンジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−メチルチオベンジル)−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2,4−ジクロロベンジル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2,4−ジメチルベンジル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2−フルオロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(3−フルオロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4−フルオロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2−クロロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(3−クロロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4−クロロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4−ブロモフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(3−トリル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−トリル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−メトキシフェニル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−メチルチオフェニル)−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2,4−ジメチルフェニル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−ブロモ−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
3−(2−フリル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(2−チエニル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(3−チエニル)−1,2,4−チアジアゾール、
3−(5−ブロモチオフェン−2−イル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(5−メチルチオフェン−2−イル)−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4,5−ジブロモチオフェン−2−イル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(2−ピリジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(3−ピリジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−ピリジル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(6−メチルピリジン−2−イル)−1,2,4−チアジアゾール、
3−(4,6−ジメチル−ピリジン−2−イル)−5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(2−ピリミジニル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(4−ピリミジニル)−1,2,4−チアジアゾール、
5−メルカプト−3−(2−ピラジニル)−1,2,4−チアジアゾール等。
式(III)の化合物は、特開平11−349557号明細書に記載される既知化合物である。
式(III)の化合物の具体例としては、以下に記載するものを挙げることができる。

1−メタンスルホニルオキシ−5,5−ジフロオロ−4−ペンテン、
1−メタンスルホニルオキシ−6,6−ジフロオロ−5−ヘキセン、
1−メタンスルホニルオキシ−7,7−ジフロオロ−6−ヘプテン、
1−メタンスルホニルオキシ−8,8−ジフロオロ−7−オクテン、
1−メタンスルホニルオキシ−9,9−ジフロオロ−8−ノネン、
1−メタンスルホニルオキシ−10,10−ジフロオロ−9−デケン、
1−メタンスルホニルオキシ−11,11−ジフロオロ−10−ウンデケン、
1−メタンスルホニルオキシ−12,12−ジフロオロ−11−ドデケン等。
前記製法b)において原料として用いられる式(Ia)の化合物は、本発明の式(I)の化合物においてnが0を示す場合の化合物に該当し、例えば、前記製法a)に従って合成することができる。
製法b)において上記式(Ia)の化合物の酸化のために用いられる酸化剤としては、有機化学の分野で通常用いられるもの、例えば、過酸化水素水、m−クロロ過安息香酸、過酢酸、過安息香酸、マグネシウムモノペルオキシフタル酸、パーオキシモノ硫酸カリウム等を挙げることができる。
前記製法a)の反応は適当な希釈剤の存在下に実施することができ、その際に使用しうる希釈剤の例としては、例えば、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン等;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等を挙げることができる。
反応は酸結合剤の存在下で行うことができ、その際に使用しうる酸結合剤としては、例えば、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩およびアルコラート等や、第3級アミン類、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアニリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジ−アザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジ−アザビシクロ[5,4,0]ウンデク−7−エン(DBU)等を挙げることができる。
反応は実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約0〜約180℃、好ましくは約20〜約120℃の範囲内の温度が適当である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧下または減圧下で実施することもできる。
そして、例えば、式(II)の化合物1モルに対し、0.7〜1.2モルの式(III)の化合物を、0.9〜1.1モルの酸結合剤、例えば炭酸カリウムの存在下に、希釈剤、例えばアセトニトリル中で加熱還流下に反応させることにより、本発明の式(I)の化合物を得ることができる。
前記製法b)の反応は適当な希釈剤の存在下に実施することができ、その際に使用しうる希釈剤の例としては、例えば、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、エチレンクロライド、クロルベンゼン等;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等;アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、iso−プロパノール、ブタノール、エチレングリコール等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等;カルボン酸類、例えば、ギ酸、酢酸類等を挙げることができる。
製法b)の反応は実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約−20〜約100℃、好ましくは約0〜約80℃の範囲内の温度が適当である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧下または減圧下で実施することもできる。
製法b)を実施するにあたって、例えば、式(Ia)の化合物1モルに対し、0.8〜3モルのm−クロロ過安息香酸を、希釈剤、例えばメチレンクロライド中で室温において反応させることにより、対応する式(I)の目的化合物を得ることができる。
本発明の式(I)の化合物は、センチュウ類並びに雑草に対し強力な防除作用を現す。従って、それらは殺センチュウ剤及び除草剤として、例えば農林業分野で有効に使用することができる。そして、本発明の式(I)の化合物は、作物に対して薬害を与えることがなく、有害センチュウ類並びに雑草に対して的確な防除効果を発揮することができる。本明細書においては、有害センチュウ類及び雑草を含めて、人類にとって有害な動・植物を有害生物という。
本発明の式(I)の活性化合物を適用しうるセンチュウ類としては、例えば、ネグサレセンチュウ類(Pratylenchus spp.)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis Wollenweber)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines Ichinohe)、ネコブセンチュウ類(Meloidogyne spp.)、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides basseyi Christie)、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus Xylophilus)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、同様に本発明の式(I)の活性化合物を適用しうる雑草としては、例えば、
双子葉雑草の属:カラシ(Sinapis)、マメグンバイナズナ(Lepidium)、ヤエムグラ・キヌタソウ(Galium)、ハコベ(Stellaria)、アカザ・アリタソウ(Chenopodium)、イラクサ(Urtica)、ハンゴンソウ・ノボロギク・キオン(Senecio)、ヒユ・ハゲイトウ(Amaranthus)、スベリヒユ・マツバボタン(Portulaca)、オナモミ(Xanthium)、アサガオ(Ipomoea)、ミチヤナギ(Polygonum)、ブタクサ(Ambrosia)、ノアザミ・フジアザミ(Cirsium)、ノゲシ(Sonchus)、ナス・ジャガイモ(Solanum)、イヌガラシ(Rorippa)、オドリコソウ(Lamium)、クワガタソウ・イヌノフグリ(Veronica)、チョウセンアサガオ(Datura)、スミレ・パンジー(Viola)、チシマオドロ(Galeopsis)、ケシ(Papaver)、ヤグルマギク(Centaurea)、ハキダメギク(Galinsoga)、キカシグサ(Rotala)、アゼナ(Lindernia)等、
単子葉雑草の属:ヒエ(Echinochloa)、エノコロ・アワ(Setaria)、キビ(Panicum)、メヒシバ(Digitaria)、アワガエリ・チモシー(Phleum)、イチゴツナギ・スズメノカタビラ(Poa)、ウシノケグサ・トボシガラ(Festuca)、オヒシバ・シコクビエ(Eleusine)、ドクムギ(Lolium)、キツネガヤ・イヌムギ(Bromus)、カラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena)、カヤツリグサ・パピルス・シチトウイ・ハマスゲ(Cyperus)、モロコシ(Sorghum)、カモジグサ(Agropyron)、コナギ(Monochoria)、テンツキ(Fimbristylis)、オモダカ・クワイ(Sagittaria)、ハリイ・クログワイ(Eleocharis)、ホタルイ・ウキヤグラ・フトイ(Scirpus)、スズメノヒエ(Paspalum)、カモノハシ(Ischaemum)、ヌカボ(Agrostis)、スズメノテッポウ(Alopecurus)ギョウギシバ(Cynodon)等
が挙げられるが、本発明の化合物の使用は、上記の植物に限定されるものではない。また、本発明の化合物は、使用濃度によって、非選択性または選択性除草剤として作用し、また、発芽前又は発芽後のいずれにおいても使用することができる。
本発明の活性化合物は、それらの商業上有用な製剤の形態又はそれらの製剤から調製された使用形態で、他の活性化合物、例えば、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺カビ剤などとの混合剤として存在することもできる。ここで、殺虫剤としては、例えば、有機リン剤、カーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロル化炭化水素系薬剤、クロロニコチニル系薬剤、微生物が生産する殺虫性物質等を挙げることができる。
さらに、本発明の活性化合物は、共力剤との混合剤としても存在することができ、かかる製剤及び使用形態は、商業上有用なものとして挙げることもできる。該共力剤はそれ自体活性である必要はなく、活性化合物の作用を増強するような化合物である。
本発明の活性化合物の商業上有用な製剤又は使用形態における含有量は、広い範囲内で変えることができる。本発明の式(I)の活性化合物の殺センチュウ剤としての使用上の濃度は、一般に0.000001〜100重量%、好ましくは0.00001〜1重量%の範囲内とすることができる。また、除草剤としての使用上の濃度は、1ヘクタールあたり、有効成分量として、約0.05kg〜約4kg、好ましくは、約0.1kg〜約2kgの範囲内を例示することができる。
本発明の活性化合物は通常の製剤形態にすることができる。その形態としては、例えば、液剤、エマルジョン、水和剤、顆粒状水和剤、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト、粒剤、活性化合物浸潤−天然及び合成物、マイクロカプセル、くん蒸剤等を挙げることができる。
これらの製剤は、それ自体既知の方法で製造することができ、例えば、活性化合物を、展開剤、即ち、液体状、液化ガス状又は固体状の希釈剤又は担体、並びに場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤と混合することによって製造することができる。展開剤として水を用いる場合には、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することができる。
液体状の希釈剤又は担体としては、例えば、芳香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例えば、シクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分等)]、アルコール類(例えば、ブタノール、グリコール及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)、水等を挙げることができる。
液化ガス状の希釈剤又は担体は、常温常圧でガス状である物質を液化したものであり、その例としては、例えば、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭素、ハロゲン化炭化水素類のようなエアゾール噴射剤等を挙げることができる。
固体状の希釈剤としては、例えば、粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルガイド、モンモリロナイト、珪藻土等)、粉砕合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩等)などを挙げることができる。
粉剤のための固体状担体としては、例えば、粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実殻、とうもろこしの穂軸、タバコの茎等)の細粒体等を挙げることができる。
乳化剤及び/又は泡沫剤としては、例えば、非イオン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解生成物等を挙げることができる。
分散剤には、例えば、リグニンサルファイト廃液、メチルセルロース等が包含される。
固着剤も製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用することができ、使用しうる固着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、天然及び合成ポリマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート等)などを挙げることができる。
着色剤を使用することもでき、その着色剤としては、例えば、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー等)、アリザリン染料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような有機染料、そして更に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛などの金属の塩のような微量要素を挙げることができる。
該製剤は、一般には、前記活性成分を0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内の割合で含有することができる。
次に、本発明の化合物の製造及び用途を下記の実施例及び試験例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるべきものではない。なお、「部」は特にことわらないかぎり「重量部」である。
合成例1
Figure 2005089383
アセトニトリル(100ml)中に5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール(0.35g)、1−メタンスルホニルオキシ−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセン(0.7g)および炭酸カリウム(0.5g)を加え4時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却後吸引瀘過し、瀘液を減圧留去した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=1:9)、無色油状の5−(6,6−ジフルオロ−5−ヘキセニルチオ)−1,2,4−チアジアゾール(0.55g,収率79%,n 20=1.5093)を得た。
合成例2
Figure 2005089383
ジクロロメタン(100ml)中に5−(6,6−ジフルオロ−5−ヘキセニルチオ)−1,2,4−チアジアゾール(0.4g)を溶解した後、氷冷下にてm−クロロ過安息香酸(0.9g,純度約70%)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)で2回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=1:9)、無色油状の5−(6,6−ジフルオル−5−ヘキセニルスルホニル)−1,2,4−チアジアゾール(0.25g,収率55%,n 20=1.4999)を得た。
合成例3
Figure 2005089383
ジクロロメタン(100ml)中に5−(6,6−ジフルオロ−5−ヘキセニルチオ)−3−メチル−1,2,4−チアジアゾール(0.5g)を溶解し、氷冷下にてm−クロロ過安息香酸(0.5g,純度約70%)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)で2回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=1:4)、無色油状の5−(6,6−ジフルオロ−5−ヘキセニルスルフェニル)−3−メチル−1,2,4−チアジアゾール(0.5g,収率94%,n 20=1.5110)を得た。
上記と同様の方法により得られる本発明の化合物を、合成例1、2及び3の化合物とともに下記第1表に示す。
表中、Meはメチルを、Etはエチルを、
n−Prはn−プロピルを、iso−Prはイソプロピルを、
n−Buはn−ブチルを、sec−Buはsec−ブチルを、
t−Buはtert−ブチルを、n−Penはn−ペンチルを、
cy−Prはシクロプロピルを、cy−Penはシクロペンチルを、
cy−Hexはシクロヘキシルを、phはフェニルをそれぞれ表す。
Figure 2005089383
Figure 2005089383
Figure 2005089383
Figure 2005089383
Figure 2005089383
Figure 2005089383
合成例4(原料の合成)
Figure 2005089383
エタノール(100ml)にエチルキサントゲン酸カリウム(32g)およびホルムアミジン塩酸塩(10.4g)を加え、30分間撹拌した。この混合液にイオウ6.4gを二硫化炭素100mlに溶かしたものをゆっくり滴下し、30時間加熱還流した。反応終了後溶媒を40度以下で減圧留去し、残渣に水(150ml)および6N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加え、10分間撹拌した。不溶物を濾取し、濾液を室温で一日放置した後、濃塩酸を氷冷下加えpHを3とした。酢酸エチル(100ml)で3回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後溶媒を留去、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し(溶出溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=1:4)白色結晶の公知の5−メルカプト−1,2,4−チアジアゾール(1.25g,収率11%)を得た。
合成例5(原料の合成)
Figure 2005089383
1,5−ペンタンジオール(55.6g,533.8mmol)およびトリエチルアミン(61g,603mmol)をテトラヒドロフラン(230ml)に溶解し、この溶液に氷冷下p−クロロベンゾイルクロライド(46.7g,266.9mmol)を滴下した。滴下終了後、室温で2時間撹拌した後、反応液に水(150ml)を加えトルエンで抽出した。トルエン層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、1−(p−クロロベンゾイルオキシ)−5−ペンタノール(58.89g)を得た。n 20=1.5212、収率91%。
合成例6(原料の合成)
Figure 2005089383
オギザリルクロライド(54.82g,431.93mmol)をジクロロメタン(500ml)に溶解し、この溶液に−60℃でジメチルスルホキシド(37.5g,479.92mmol)のジクロロメタン(100ml)溶液を滴下した。次に、1−(p−クロロベンゾイルオキシ)−5−ペンタノール(58.24g,239.96mmol)のジクロロメタン(80ml)溶液を滴下し、そのまま15分間撹拌した。この溶液にトリエチルアミン(121.41g,1.2mol)を滴下し、5分間撹拌した後、反応溶液を室温まで戻した。この反応溶液に水(500ml)を加え、ジクロロメタン層を分取した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:2)1−(p−クロロベンゾイルオキシ)−5−ペンタナール(51g)を得た。n 20=1.5220、収率88%。
合成例7(原料の合成)
Figure 2005089383
ジブロモジフルオロメタン(66.52g,317mmol)をテトラヒドロフラン(300mol)に溶解し、この溶液に−78℃でトリス−(ジメチルアミノ)ホスフィン(103.47g,634mmol)を滴下した。滴下終了後、30分間撹拌し、反応溶液を室温に戻した。1−(p−クロロベンゾイルオキシ)−5−ペンタナール(38.15g,158.5mmol)のテトラヒドロフラン(200ml)溶液を滴下した後、2時間そのまま撹拌した。反応混合物に水(600ml)を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=18:1)に付し、1−(p−クロロベンゾイルオキシ)−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセン(36.11g)を得た。n 20=1.5315、収率83%。
合成例8(原料の合成)
HO−(CH)CH=CF
1−(p−クロロベンゾイルオキシ)−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセン(36.11g,131.45mmol)のエタノール(80ml)溶液に、水酸化ナトリウム(5.99g,149.86mmol)の水溶液(40ml)を滴下し、50℃で1時間撹拌した。冷後、水(200ml)を加えエーテルで抽出した。エーテル層は水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付し、1−ヒドロキシ−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセン(15g)を得た。n 20=1.3985、収率84%。
合成例9(原料の合成)
C−S(O)−O−(CH)CH=CF
1−ヒドロキシ−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセン(22.14g,162.62mmol)およびトリエチルアミン(18g,178.89mmol)をジクロロメタン(400ml)に溶解し、氷冷下、この溶液にメタンスルホニルクロライド(20.48g,178.89mmol)を滴下した。30分間室温で撹拌した後、水(300ml)を加え有機層を分取した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に付し、1−メタンスルホニルオキシ−6,6−ジフルオロ−5−ヘキセン(27.43g)を得た。n 20=1.4210、収率79%。
試験例1:ネコブセンチュウに対する試験(土壌ポット試験)
供試薬剤の調製:
活性化合物1部を軽石99部の含浸させ微粒剤とする。
試験方法:
上記のようにして調製した供試薬剤を、サツマイモネコブセンチュウの汚染土壌に10ppmの薬量になるように加え、均一に撹拌混合して1/5000アールのポットに充填した。それにトマト(品種:栗原)の種子を1ポットあたり約20粒播種し、室温内で栽培し、4週間後に根をそこなわないように抜き取り、以下の基準で被害度を評価し、根瘤指数及び防除効果を求めた。
被害度0:瘤をつくらない(完全な防除)
1:わずかに瘤をつくる
2:中程度に瘤をつくる
3:強度に瘤をつくる
4:最強度に瘤をつくる(無処理に相当する)
Figure 2005089383
試験の結果、有効成分濃度10ppmで100%の防除効果を示す化合物の代表例として、例えば、No.4及び5が挙げられる。
試験例2:除草活性試験(畑地雑草に対する発芽前土壌処理試験)
活性化合物の調合剤の調製
担体:アセトン 5重量部
乳化剤:ベンジルオキシポリグリコールエーテル 1重量部
活性化合物の調合剤は、1重量部の活性化合物と、上記分量の担体および乳化剤とを混合することにより、乳剤として得られる。その調合剤の所定薬量を水で希釈する。
試験方法:
温室内において、畑土壌を詰めた120cmポットの表層に、イヌビエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデの各種子を播種覆土し、前記調製法に従って調製した各活性化合物の所定薬量希釈液を各ポットの土壌表層に均一に散布した。散布2週間後に除草効果の程度を調査した。
結果:
その結果、代表例として、化合物番号5、6の化合物は、何れも、有効成分量2kg/haで、イヌビエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデに対して90%以上の除草活性を示した。
試験例3:除草活性試験(畑地雑草に対する発芽後茎葉処理試験)
試験方法:
温室内において、畑土壌を詰めた120cmポットの表層に、イヌビエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデの各種子を播種覆土した。播種10日後(雑草は平均2葉期)に、上記試験例2と同様にして調製した各活性化合物の所定薬量希釈液を各ポットの植物体茎葉部に均一に散布した。散布3週間後に除草効果の程度を調査した。
結果:
その結果、代表例として、化合物番号6、86の化合物は、何れも、有効成分量2kg/haで、イヌビエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデに対して90%以上の除草活性を示した。
製剤例1(粒剤)
本発明の化合物(No.4)10部、ベントナイト(モンモリロナイト)30部、タルク(滑石)58部及びリグニンスルホン酸塩2部の混合物に、水25部を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により10〜40メッシュの粒状とし、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
製剤例2(粒剤)
0.2〜2mmに粒径分布を有する粘土鉱物粒95部を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに本発明の化合物(No.4)5部を噴霧し均等にしめらせた後、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
製剤例3(乳剤)
本発明の化合物(No.4)30部、キシレン55部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル8部及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム7部を混合撹拌して乳剤とする。
製剤例4(水和剤)
本発明の化合物(No.5)15部、ホワイトカーボン(含水無晶形酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合物(1:5)80部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部及びアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物3部を粉砕混合し、水和剤とする。
本発明の新規なチアジアゾール含有ジフルオルアルケン類は、上記実施例及び試験例に示したとおり、一般的製法により容易に合成することができ、殺センチュウ剤及び除草剤として有用な作用を発現する。

Claims (4)


  1. Figure 2005089383
    式中、
    Rは水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、
    mは3〜10の整数を示し、そして
    nは0、1又は2を示す、
    で表されるチアジアゾール含有ジフルオロアルケン類。
  2. Rが水素、クロル、フルオル、ブロム、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−6(総炭素数)アルコキシアルキル、C2−6(総炭素数)アルキルチオアルキル、クロル−もしくはフルオル−置換されたC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、ここで、フェニル及びベンジルの置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ、ハロゲン−置換されたC1−4アルキル及びニトロよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、また、ヘテロアリールの置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロゲン−置換されたC1−4アルキルよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、
    mが3〜10の整数を示し、そして
    nが0、1又は2を示す、
    請求項1に記載の化合物。
  3. Rが水素、クロル、フルオル、ブロム、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−4(総炭素数)アルコキシアルキル、C2−4(総炭素数)アルキルチオアルキル、クロル−もしくはフルオル−置換されたC1−2アルキル、C1−3アルコキシ、C1−3アルキルチオ、場合により置換されていてもよいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジル、又は場合により置換されていてもよいN、O及びSより選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含むヘテロアリールを示し、ここで、フェニル及びベンジルの置換基はクロル、フルオル、ブロム、メチル、メトキシ、メチルチオ、トリフルオロメチル及びニトロよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、また、ヘテロアリールの置換基はブロム及びメチルよりなる群から選ばれる少なくとも1個の基であり、さらに、ヘテロアリールはフリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル又はピラジニルであり、
    mが3〜8の整数を示し、そして
    nが0、1又は2を示す、
    請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のチアジアゾール含有ジフルオロアルケン類を有効成分として含有する有害生物防除剤。
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