JP2005084485A - 回折光学素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高精度で製作でき、透過位相を従来より連続に近い形でに制御可能な回折光学素子を提供する
【解決手段】 透明基板2は、図に示すようにその上面に凹凸を有し、一定ピッチqの間に1個の凸部3と1個の凹部4とを有している。qの値は回折光学素子1が使用される光学系が取り扱う光の波長よりも短くされている。そして、図に示すように、最左端の周期内では凸部3の幅が最も大きく、次の周期内では、凸部3の幅がそれよりやや狭くされ、5周期目までは、凸部3の幅が徐々に狭くなるようにされている。異なる周期のパターン構造内における凸部3の幅aを徐々に変化させることにより、異なる周期のパターン構造の平均屈折率を変化させることができる。これにより、鋸歯状波の形状を有する回折光学素子に近い特性を有するものができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 透明基板2は、図に示すようにその上面に凹凸を有し、一定ピッチqの間に1個の凸部3と1個の凹部4とを有している。qの値は回折光学素子1が使用される光学系が取り扱う光の波長よりも短くされている。そして、図に示すように、最左端の周期内では凸部3の幅が最も大きく、次の周期内では、凸部3の幅がそれよりやや狭くされ、5周期目までは、凸部3の幅が徐々に狭くなるようにされている。異なる周期のパターン構造内における凸部3の幅aを徐々に変化させることにより、異なる周期のパターン構造の平均屈折率を変化させることができる。これにより、鋸歯状波の形状を有する回折光学素子に近い特性を有するものができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光が透過する部分に応じて透過する光に位相差をつけることが可能な回折光学素子に関するものである。
回折光学素子、例えば、レンズ作用を有するように構成した回折光学素子(回折レンズ)は、以下に示すように、従来からある屈折レンズにはない特長を有することが知られている。
(1) 非球面波を容易に生成することができるので、収差を効果的に補正することができる。
(2) 実質的に厚みを持たないので、設計の自由度が高く、コンパクトな光学系を実現することができる。
(3) 屈折レンズでのアッベ数に相当する量が、回折レンズでは負の値となるので、屈折素子との組み合わせによって、色収差を効果的に補正することができる。
(1) 非球面波を容易に生成することができるので、収差を効果的に補正することができる。
(2) 実質的に厚みを持たないので、設計の自由度が高く、コンパクトな光学系を実現することができる。
(3) 屈折レンズでのアッベ数に相当する量が、回折レンズでは負の値となるので、屈折素子との組み合わせによって、色収差を効果的に補正することができる。
このような回折レンズの特長を利用し、光学系の性能を向上させることに関しては、例えば、Binary Optics Technology; The Theory and Design of Multi-Level Diffractive Optical Element, Gary J.Swanson, Technical Report 854,MIT Lincoln Laboratory, August 1989.(非特許文献1)に詳しく記述されている。
上述したように、回折光学素子には、従来の屈折素子にはない多くの有用な特長があるが、他方では、回折効率が波長に依存するために、以下のような原理的な問題がある。例えば、光学系に適用する回折光学素子は、レンズ素子として利用する場合が多いが、このような用途においては、複数の回折光(複数の焦点)が存在するのは、一般に好ましくない。そこで、従来の回折光学素子(具体的には回折レンズ)においては、一般に、使用する波長で透明な基材に、断面を鋸歯波状とした(ブレーズ化した)レリーフパターンを形成して、特定次数の回折光にエネルギーを集中させるようにしている。
このような回折光学素子の例を図5に示す。このタイプの素子は、基板媒質内と雰囲気の屈折率の差を利用して、素子の各部を透過する光に光路長差を与えるもので、素子を透過した光の光路長差が出射光の位相差となると同時に、ブレーズされた形状のために、入射した光が特定次数(例えば1次)の回折光に変換される率が非常に高くなる。
位相差として必要なのは2π以内であるため、凹凸の高さは、基板の屈折率をn、対象とする光の波長をλとした場合に、λ/(n-1)程度以内である。可視光近辺の波長で動作する素子の場合、この値は1μm程度であり、機械的な加工は難しく、凹凸構造はエッチングプロセスにより作製される。
特開2001−318217号公報
Binary Optics Technology; The Theory and Design of Multi-Level Diffractive Optical Element, Gary J.Swanson, Technical Report 854,MIT Lincoln Laboratory, August 1989.
しかしながら、このような方法で位相型の回折素子を作製しようとする場合、表面の凹凸の高さを連続的に制御することは難しい。そこで、多くの場合は連続的な高さ制御が必要な場合でも、離散的に作製する方法を採用している。例えば、図5のような光学素子を作製する場合、複数のマスクを用いてパターニングを行うことにより、複数の深さを持つ段差を設け、図6に示すように、近似的に図5のような断面形状を得る。
すなわち、当初は平行な表裏面を有する透明基板11(石英等)の表面にレジスト膜を塗布し、Aのようなパターンを有するマスクでレジストを露光・現像し、残ったレジストを保護層として透明基板11をエッチングする。続いて、再度透明基板の表面にレジスト膜を塗布し、Bのようなパターンを有するマスクでレジストを露光・現像し、残ったレジストを保護層として透明基板11をエッチングする。これにより、図6に示すような断面形状を有する回折光学素子が得られる。このタイプの素子はバイナリタイプの素子と呼ばれている。
ただし、高さの段階を十分に細かくすることは難しいため、図6に示すような近似的な断面形状を有する素子は、図5に示すような理想形状を有する素子と比較して、位相型の回折素子としての性能は低下することになる。さらに、表面に、波長より大きなスケールの凹凸のあるタイプの素子においては、表面の凹凸部による回折効果が生じるため、不要な回折光が生じるのは避けられない。例えば、波長500nmの光に対してパターンのピッチが2.4μmであり、1次回折光にブレーズするようなグレーティングを考える。この場合、光が空気から素子へ入射するとき、図5のような理想形状であれば1次回折光への回折効率は78%程度であるが、高さを4段階として近似して製造した図6のような形状になると、回折効率は64%程度にまで低下してしまう(ただし、入射光は無偏光であるとして計算を行った)。
特開2001−318217号公報(特許文献1)では、作製の困難さに対する対策として、光学素子の有効屈折率を変化させることにより、光路長差をつける方法が提案されている。ここでは、対象とする光の波長以下のスケールの周期構造においては(0次以外の)回折光が発生しないという広く知られた性質を利用している。ただし、この場合も同ピッチの部分が連続する単位パターンを用いているため、面の構造を細かく制御するのは困難である。微細加工のサイズの制限を考えると、特に、波長程度のスケールで位相が変化するような回折素子に関してはこの方法で作製するのは事実上不可能である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、高精度で製作でき、少ない工程で、透過位相を従来より連続に近い形に制御可能な回折光学素子を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、透過する光の波面を変調する機能を有する回折光学素子であって、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、1次元または2次元の周期を有するパターン構造を有し、前記パターン構造の周期は前記光の波長以下であり、前記1周期のパターン構造内においては、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化しており、かつ、前記1周期のパターン構造内における平均屈折率が、前記パターン構造間において徐々に変化していることを特徴とする回折光学素子(請求項1)である。
本手段においては、パターン構造の単位周期が、対象とする光の波長以下であるので、当該光に対して0次以外の回折光はほとんど発生しない。又、1周期のパターン構造内においては、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化している。この1周期のパターン構造内における平均屈折率は、そのパターン構造領域内における屈折率を平均したものである。
すなわち、入射する光の進行方向をz軸にとったx−y−z直交座標系において、平均屈折率neffは以下の式で表される。
本手段においては、1周期のパターン構造内においては、光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化しており、これにより、1周期のパターン構造内における平均屈折率が、前記パターン構造間において徐々に変化するようにされている。これにより、従来技術のように、回折光学素子の厚さを徐々に変化させなくても、この素子を透過する光の位相が、その透過位置に応じて徐々に変化することになり、回折光学素子としての特性を持たせることができる。
これにより、後に実施の形態の欄で説明するように、必ずしも回折光学素子の厚さを場所により変化させなくても、これと同等の作用効果を得ることができ、リソグラフィ等を使用することにより、従来よりも、隣り合う周期パターン構造間での位相差を細かくすることが可能になり、滑らかな特性を有する回折光学素子を得ることができる。このような回折光学素子は、隣り合う周期パターン構造間での位相差を適当なものとすることにより、プリズム、回折格子やレンズ(フレネルレンズを含む)として使用することができる。
前記課題を解決するための第2の手段は、透過する光の波面を変調する機能を有する回折光学素子であって、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、1次元または2次元の周期を有するパターン構造を有し、前記パターン構造の周期は前記光の波長以下であり、前記1周期のパターン構造内においては、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化しており、かつ、前記1周期のパターン構造内における平均屈折率が、前記1周期のパターン構造複数を単位とする周期で、周期的に変化していることを特徴とする回折光学素子(請求項2)である。
本手段は、基本的には前記第1の手段と同じ構造を有するものであるが、1周期のパターン構造内における平均屈折率が、1周期のパターン構造複数を単位とする周期で、周期的に変化していることに特徴を有している。本手段の一例として、図5に示すような、所定次の回折光のみを強めるようなブレーズを設けた回折光学素子と同様の作用を持たせることができる。この場合、本手段においては、図6に示すような従来のバイナリタイプの回折光学素子に比して、隣り合うパターン構造を透過する光の位相差を小さくすることができるので、より、図5に示すようなパターンに近い特性を得ることができる。
前記課題を解決するための第3の手段は、前記第1の手段又は第2の手段であって、前記パターン構造が、等間隔に整列した機械的な周期構造を有するパターン構造中で物質構成比を変化させることによって形成されていることを特徴とするもの(請求項3)である。
本手段においては、等間隔に整列した機械的な周期構造を有するパターン構造中で物質構成比を変化させることによって、1周期のパターン構造内においては、光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化しており、かつ、前記1周期のパターン構造内における平均屈折率が、前記パターン構造間において徐々に変化しているようなパターン構造を形成している。物質として屈折率の異なる2つ以上の物質(空気も含む)を使用すれば、1周期のパターン構造内においては、光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化している構造を作り出すことができ、その場合に、物質の構成割合を徐々に変えれば、パターン構造間において平均屈折率を徐々に変えることができる。
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第3の手段であって、前記パターン構造が、光を透過する基板表面に凹凸構造を設けることにより形成されていることを特徴とするもの(請求項4)である。
光を透過する基板の表面に凹凸を設け、光が通過する方向と垂直な方向の単位面積当たりの凹部と凸部の割合を調節することにより、平均屈折率を変化させることができる。よって、例えば1次元の場合、一定間隔ごとに凹部と凸部を一つづつ設け、隣り合う一定間隔の領域ごとに凸部の幅を徐々に大きく又は小さくしていくこと、又は、前記一定間隔の所定数倍の幅を周期として、凸部の幅を周期的に変えることにより、前記第3の手段を実現することができる。
前記課題を解決するための第5の手段は、前記第3の手段であって、前記パターン構造が、光を透過し、屈折率の異なる基板間の界面に凹凸構造を設けることにより形成されていることを特徴とするもの(請求項5)である。
本手段の技術的思想は、前記第4の手段と同じであるが、本手段においては、光を透過し、屈折率の異なる基板間の界面に凹凸構造を設けることによりパターン構造を形成している。このようなものは、前記第4の手段と同じ作用効果を奏する。
前記課題を解決するための第6の手段は、前記第3の手段であって、前記パターン構造が、光を透過する基板表面に凹凸構造を設け、その凹部に前記基板とは屈折率の異なる物質を配置することにより形成されていることを特徴とするもの(請求項6)である。
本手段の技術的思想は、前記第5の手段と同じであるが、本手段においては、光を透過する基板表面に凹凸構造を設け、その凹部に前記基板とは屈折率の異なる物質を配置する(例えば埋め込む)ことにより、パターン構造を形成している。このようなものは、前記第5の手段と同じ作用効果を奏する。
前記課題を解決するための第7の手段は、前記第1の手段から第6の手段のいずれかであって、前記パターン構造は、隣接するパターン構造間における、当該光学素子を透過する光の有効位相差Δφ12がπ/2以下となるような構造とされていることを特徴とするもの(請求項7)である。
ここで、有効位相差Δφ12とは、隣接する2つパターン構造の平均屈折率をそれぞれ、n1eff、n2effとした場合に、
ここで、有効位相差Δφ12とは、隣接する2つパターン構造の平均屈折率をそれぞれ、n1eff、n2effとした場合に、
ここで、n2eff、n1effは、それぞれのパターン構造における前記平均屈折率neffに相当する量である。よって、有効位相差Δφ12は、2つの相隣るパターン構造を透過した光の位相差に相当する。
前記第1の手段から第6の手段においては、隣接するパターン構造間における有効位相差長を大きくすることにより、近似的に連続でない波面を構成することも可能であるが、このような場合、変化が滑らかでなくなるので、不要な回折波が増加することになる。
例えば、図5のような1次回折光にブレーズするグレーティングを屈折率1.5の材質で構成する場合、素子の形状が完全であれば、ピッチを大きくした極限において回折効率は4%の反射成分を除いた96%に漸近する。しかし、図6のような段階的な構造にした場合には、8段(位相差π/4)で91%、4段(位相差π/2)では78%にしか達せず、残りの強度は不要な回折光となる。本発明の素子においても事情は同じであり、隣接するパターン構造間における透過波の位相の差を大きくすることは、余分な回折光を発生することにつながって、回折素子としての性能の低下をもたらす。
不要な回折光の発生を抑制し、十分に性能を保って素子を構成するためには、単位周期構造あたりの変調量は透過光の位相に換算してπ/2程度以下にすることが重要である。よって、本手段においては、(1)式で示される隣接するパターン構造間における有効位相差長をπ/2以下に限定する。
以上説明したように、本発明によれば、高精度で製作でき、少ない工程で、透過位相を従来より連続に近い形に制御可能な回折光学素子を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1(a)は、本発明の実施の形態の第1の例である回折光学素子の断面形状を示す図である。この回折光学素子1は、紙面に垂直な方向に所定の幅を有し、紙面に平行な面で切断した断面が、全て図1に示すような形状を有するような形状をしている。光は、紙面の上方(又は下方)から入射し、紙面の下方(又は上方)に透過する。以下、図1において、紙面の上下方向をz軸方向、左右方向をx軸方向、紙面に垂直な方向をy軸方向とする。
透明基板2は、図に示すようにその上面に凹凸を有し、一定ピッチqの間に1個の凸部3と1個の凹部4とを有している。すなわち、この実施の形態においては、qなる周期で、凹凸構造のパターンが形成されている。qの値は回折光学素子1が使用される光学系が取り扱う光の波長よりも短くされている。そして、図に示すように、最左端の周期内では凸部3の幅が最も大きく、次の周期内では、凸部3の幅がそれよりやや狭くされ、5周期目までは、凸部3の幅が徐々に狭くなるようにされている。
今、凸部3における透明基板の厚さをd1、凹部4における透明基板の厚さをd2、1周期内の凸部3の幅をa、透明基板の屈折率をnとすると、1周期内での平均屈折率neffは、
neff=n{d1*a+d2*(q−a)}/(q*d1)
で表される。よって、異なるパターン構造内における凸部3の幅aを徐々に変化させることにより、異なるパターン構造の平均屈折率を変化させることができる。
neff=n{d1*a+d2*(q−a)}/(q*d1)
で表される。よって、異なるパターン構造内における凸部3の幅aを徐々に変化させることにより、異なるパターン構造の平均屈折率を変化させることができる。
図1(a)に示す回折光学素子においては、5周期に渡って凸部3の幅が図の右に行くに従って狭くなり、6周期目に1周期目の幅と同じになっていて、あとはこの繰り返しパターンとなっている。即ち、図1(a)においては、ピッチp(=5q)で、パターンが繰り返している。このような構造が、図6に示すような構造と光学的に等価であることは明らかであろう。
すなわち、図1(a)に示すような回折光学素子においては、回折光学素子(この場合は回折格子)として作用するための構造周期pの1/m(mは2以上の整数)が、実際の構造のピッチqとなっており、1つのピッチq内には少なくとも1つの凸部3と少なくとも1つの凹部4が形成されている。そして、実際の構造のピッチqに着目した場合、隣り合う構造同士では平均屈折率が徐々に変化するようになっており、これが、ピッチpで繰り返している。
例として、p=mqとした場合、凹部4の幅を0〜(m-1)p/mまでp/mずつ変化させ、(m-1)p/mの次に、再び又0とするようにして繰り返せば、図5に示すような鋸歯状波の形状を有する回折光学素子に近い特性を有するものができる。この場合、凹部4の深さを、位相差2πに相当するλ/(n-1)とすれば、1次回折光に強度が集中するブレーズ型のグレーティングとして動作することになる。見方を変えればピッチpで構造が周期的に変化しており、それがピッチqで変調されていると見ることもできる。このようなことは、図6に示す従来例でも同じであるが、本実施の形態においては、基板の厚さの変化でなく、凹凸の幅の変化でこれを実現しているところが異なる。
図1(a)に示す実施の形態と、図6に示す従来例とを比較してみた場合、従来例においては、透明基板の厚さを制御することにより、バイナリタイプの回折光学素子を実現していたのに対し、図1(a)に示す実施の形態においては、透明基板の厚さ、凹部の深さを一定にして、凹部と凸部の幅を徐々に変えることにより、バイナリタイプの回折光学素子と同等の作用をする回折光学素子を形成している。
先に説明したように、透明基板の厚さを制御することは困難であるが、回折基板の凹部と凸部の幅を制御することは、リソグラフィ技術(電子ビーム描画等)を使用すれば容易であり、100nm程度の精度で幅を制御することは容易にできる。よって、従来のバイナリタイプの回折光学素子に比して、位相差のピッチを細かくできると共に、位相差の精度を良くすることができる。
一例として、n=1.5の透明基板を使用し、λ=500nmの光に対して使用される回折格子について、従来例のものと、図1(a)に示す方式のものについて、非偏光の入射光が空気から基板へ垂直入射した場合の1次回折光への回折効率を実測により求めた結果を表1に示す。ピッチpとして1.2μm、2.4μmの2つをとり、ピッチqは0.3μmとした。よって、ピッチpに対応するmは、それぞれ4と8である。表1において、凹凸タイプ(理想)とは、図5に示すような形状をしたものであり、凹凸タイプ(4段BOE:Binary Optical Element)とは、図6に示すような形状をしたものである。
(表1)
(表1)
表1を見ると分かるように、ピッチpが1.2μmと小さい場合は、本発明の回折光学素子の方が、通常のタイプの素子(理想)よりも効率が高い。これは、従来タイプの素子の場合には、突起など高さ方向の構造に起因する不要な回折光の発生が大きいため、性能がかなり低くなっているためであると考えられる。ピッチpが1.2μmと小さい場合には、位相差の変化が4段階しかとれないため、連続的な理想変化からの乖離が大きくなっており、このため、回折効率の絶対値は大きくないが、相対的には、通常のタイプの素子(理想)よりも本発明による素子の方が効率は良い。ただし、実用上は隣接する擬周期構造qでの位相差がこの例での値であるπ/2を超えると素子としての機能を維持するのが困難であると考えられる。
ピッチpが2.4μmの場合は、理想的に形状を作製すれば凹凸タイプの方が効率は高いが、段数の低いBOEと比べると本発明による素子の方が、効率が高い。BOEタイプの場合、段数を上げれば効率を上げることができるはずであるが、プロセス時の工程数の増加につながるうえ、位置合わせ誤差などの問題が生じることになり、実際の性能の向上には限界がある。それに対して、本発明の素子においては、たとえmを増加させてもプロセス工程の増加にはつながらない。以上説明したように、表1の結果から、この素子がブレーズ型のグレーティングとして動作し、しかもパラメータによっては、通常のものよりも高性能であることがわかる。
図1(b)に、本発明の第2の実施の形態である回折光学素子の断面形状を示す。この実施の形態においては、回折光学素子は、屈折率の異なる透明基板5と6とを組み合わせて構成されている。図に示す例においては、透明基板5の形状が図1(a)に示す透明基板2と同じ形状をしており、透明基板6は、透明基板5に密着している。このような構造の回折光学素子1が、図1(a)に示す回折光学素子と等価であることは説明を要しないであろう。ただし、透明基板5と透明基板6の屈折率の大小を逆転させることによって特性が逆転する。
図2に、本発明の第3の実施の形態である回折光学素子の斜視図を示す。回折光学素子7においては、透明基板8に、x方向に周期qで孔9が開けられており、孔9の直径は図の左側に行くに従って小さくなっている。孔9は図のy方向にも所定のピッチで配列されているが、x方向の同じ位置では孔9の直径は同じとされている。光は図のz方向から入射する。
このような構成とすることにより、ピッチq毎に回折光学素子7の有効屈折率を、図の右に行くほど小さくすることができる。よって、この第3の実施の形態の回折光学素子7は、擬似的にプリズムとしての作用を奏することになる。
図3に、本発明の第4の実施の形態である回折光学素子の斜視図を示す。回折光学素子7においては、透明基板8に、x方向に周期qで孔9が開けられており、孔9の直径は図の左側に行くに従って3段階に小さくなっており、これが3qの周期で繰り返している。孔9は図のy方向にも所定のピッチで配列されているが、x方向の同じ位置では孔9の直径は同じとされている。光は図のz方向から入射する。
このような構成にすることにより、ピッチqごとに回折光学素子7の有効屈折率を3段階に亘って図の左に行くほど大きくし、これをピッチ3qで繰り返すことができる。これは、ブレーズ構想を有する回折格子として作用する。図では説明のために3段階にわたって孔9の直径を変化させているが、qは光の波長以下であるので、実際には、段階の数を大きくすることができる。
図2、図3に示す実施の形態においては、孔9を空洞にしているが、この中に透明基板8と屈折率が異なる物質を充填しても同じ効果が得られる。この場合、透明基板の屈折率と充填物質の屈折率の大小関係により特性が逆転することは言うまでもない。
図4に、本発明の第5の実施の形態である回折光学素子の概要を示す。(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。この実施の形態においては、半径方向にピッチqで一つの凸部と一つの凹部が設けられており、それがp=mqのピッチで繰り返している(図ではm=3である)。一つのピッチp内では、ピッチq内での凸部の幅が外周に行くに従って徐々に小さくされている。よって、第5の実施の形態においては、回折光学素子は円形のブレーズされた回折格子として働く。
図では簡単のために、p=mqでmを一定としたが、例えば、mを可変とし、かつ、ピッチqで隣り合う構造での凸部の変化量を場所によって変えることにより、フレネルレンズとしての光学特性を持たせることができる。
このように、本発明においては、隣り合うピッチの構造間における凹部と凸部の幅の変化量や、これらのピッチが集まって繰り返される周期の幅を変化させることにより、プリズム、回折格子、レンズ等、一般の回折光学素子が有する特性を持たせることができる。そして、従来のように、回折光学素子の部分毎の厚さを制御するのでなく、凸部と凹部の幅を制御することにより、所定の光学特性を持たせているので、例えばリソグラフィプロセスにより精密加工を行うことができ、1回のリソグラフィプロセスにより精度の良い回折光学素子が得られる。
なお、以上の説明においては、回折光学素子の凸部の高さ及び凹部の深さは一定のものとして扱ってきたが、これらを段階的に変化させる手段を併用してもよい。この場合、凸部の高さ及び凹部の深さをきめ細かく制御する必要がない。例えば、2段階に変化させる等で十分な効果が得られる。
1…回折光学素子、2…透明基板、3…凸部、4…凹部、5…透明基板、6…透明基板、7…回折光学素子、8…透明基板、9…孔
Claims (7)
- 透過する光の波面を変調する機能を有する回折光学素子であって、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、1次元または2次元の周期を有するパターン構造を有し、前記パターン構造の周期は前記光の波長以下であり、前記1周期のパターン構造内においては、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化しており、かつ、前記1周期のパターン構造内における平均屈折率が、前記パターン構造間において徐々に変化していることを特徴とする回折光学素子。
- 透過する光の波面を変調する機能を有する回折光学素子であって、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、1次元または2次元の周期を有するパターン構造を有し、前記パターン構造の周期は前記光の波長以下であり、前記1周期のパターン構造内においては、前記光が通過する方向に対して垂直な方向に、屈折率が変化しており、かつ、前記1周期のパターン構造内における平均屈折率が、前記1周期のパターン構造複数を単位とする周期で、周期的に変化していることを特徴とする回折光学素子。
- 請求項1又は請求項2に記載の光学素子であって、前記パターン構造が、等間隔に整列した機械的な周期構造を有するパターン構造中で物質構成比を変化させることによって形成されていることを特徴とする回折光学素子。
- 請求項3に記載の光学素子であって、前記パターン構造が、光を透過する基板表面に凹凸構造を設けることにより形成されていることを特徴とする回折光学素子。
- 請求項3に記載の光学素子であって、前記パターン構造が、光を透過し、屈折率の異なる基板間の界面に凹凸構造を設けることにより形成されていることを特徴とする回折光学素子。
- 請求項3に記載の光学素子であって、前記パターン構造が、光を透過する基板表面に凹凸構造を設け、その凹部に前記基板とは屈折率の異なる物質を配置することにより形成されていることを特徴とする回折光学素子。
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