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JP2005079392A - 描画データ作成方法 - Google Patents

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JP2005079392A
JP2005079392A JP2003309139A JP2003309139A JP2005079392A JP 2005079392 A JP2005079392 A JP 2005079392A JP 2003309139 A JP2003309139 A JP 2003309139A JP 2003309139 A JP2003309139 A JP 2003309139A JP 2005079392 A JP2005079392 A JP 2005079392A
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Shigehiro Hara
重博 原
Hitoshi Higure
等 日暮
Eiji Murakami
英司 村上
Yoji Ogawa
洋司 小川
Seiichi Tsuchiya
清一 土屋
Atsushi Kasahara
淳 笠原
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

【課題】 設計データから描画データを作成する際に、分割後のパターン段差が不必要に小さくなったり大きすぎたりすることを防止でき、描画時間の短縮と共に描画精度の向上をはかる。
【解決手段】 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターン11に対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターン12にスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、任意角度に応じてスリット分割方向及び分割図形の種類を規定すると共に、スリット分割後の隣接パターンの段差が所定の許容範囲以内になるように分割幅を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、設計データから可変成形電子ビーム露光装置に許容される描画データを作成するための描画データ作成方法に関する。
可変成形電子ビーム露光装置の描画データは、45°又は90°の角度の斜辺を持つ台形と矩形のパターン(以下、基本図形と呼ぶ)で構成される。一方、CAD等で作成される設計データは、一般に45°又は90°に限定されず任意の角度の角を持つ多角形のパターンを含んでいる。このため、設計データから描画データへの変換過程の中で、任意の角度の角を持つ多角形を基本図形でスリット分割して近似する必要がある。この分割に際して従来は、角度に関係なく同じスリット幅で分割する手法が広く用いられてきた。
このようなスリット分割においては、任意角度パターンの角度によって分割後のパターンの段差が、ある角度では不必要に細かすぎて描画時間が長くなり(図10(a))、ある角度では大きすぎるために描画の精度(線幅,線の滑らかさ)が損なわれる(図10(b))、という問題があった。
また、データ処理過程では、スリット分割を行う前に、入力データのパターンを処理単位の領域に分割したり、パターンを台形と矩形で表現するために多頂点図形を台形や矩形に分割したりするなどの処理を行っていた(例えば、特許文献1参照)。この処理に伴って次の(1)(2)のような問題を招いていた。
(1) 図11(a)に示すような設計段階で1本だった任意角度パターンが領域分割や台形分割などで分割され、分割位置の座標のアドレスユニットへの丸め処理によって、図11(b)に示すように分割されたパターン毎に傾斜角度が変化する。そして、基準角度付近の任意角度パターンはスリット分割の方向が統一されないことによって、描画後の線幅が一定しなかった。
(2) 設計段階で同一角度だった複数の任意角度パターン同士で、スリット分割前にサイジング等の処理で座標のアドレスユニットへの丸めが発生し、傾斜角度が変化することによって、基準角度に近い角度の複数の斜線パターン同士でスリット分割の方向が統一されず、描画後の線幅の精度にばらつきがでてしまった。
特開2002−151387号公報
このように従来の描画データ作成方法においては、設計データから描画データへの変換の際に、スリット分割において分割後のパターンの段差が小さくなり過ぎて描画時間の増大を招いたり、パターンの段差が大きくなり過ぎて描画精度の低下を招く問題があった。また、データ処理過程において、基準角度付近の任意角度パターンでスリット分割の方向が統一されないために描画後の線幅が一定しない、基準角度に近い角度の複数の斜線パターン同士でスリット分割の方向が統一されず、描画後の線幅の精度にばらつきがでてしまう、等の問題があった。
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、設計データから描画データを作成する際に、分割後のパターン段差が不必要に小さくなったり大きすぎたりすることを防止でき、描画時間の短縮と共に描画精度の向上に寄与し得る描画データ作成方法を提供することにある。
また本発明は、データ処理過程において、基準角度付近の任意角度パターンや基準角度に近い角度の複数の斜線パターン同士でスリット分割の方向を統一させることができ、描画後の線幅の一定化及び線幅精度ばらつきの抑制に寄与し得る描画データ作成方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち本発明は、設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記任意角度に応じてスリット分割方向及び分割図形の種類を規定すると共に、前記任意角度毎にスリット分割後のパターンの粗さを表す数値を計算し、該数値が許容範囲内となるような分割幅を用いてスリット分割を行うことを特徴とする。
また本発明は、設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記スリット分割に際して、実数で表現された分割幅でスリット分割を行い、分割位置の座標を実数で表し、分割終了後にアドレスユニットへの丸めを行うことを特徴とする。
また本発明は、設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記設計データ中の任意角度の斜辺を持つパターンを複数に分割する際の領域分割処理で発生する分割座標のアドレスユニットへの丸め処理によって斜辺の角度が変化する場合に、領域分割処理前の斜辺の角度からスリット分割方向と分割図形の種類を決定し、該決定情報を領域分割処理後の各分割パターンに継承させ、該分割パターンに対して前記決定した分割方向及び分割図形種類によってスリット分割を行うことを特徴とする。
また本発明は、設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記設計データ中の斜辺の角度が異なり相互に接続された複数のパターンに対し、各斜辺の角度の差が一定範囲内の場合に、各斜辺の平均角度からスリット分割方向及び分割図形の種類を決定し、前記接続された複数のパターンの全てを該決定した分割方向及び分割図形種類によってスリット分割することを特徴とする。
また本発明は、設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記設計データ中の隣接する複数のパターンの斜辺の角度とスリット分割方向及び分割図形の種類を決定するための基準角度との差がある一定範囲内の場合、前記隣接する複数のパターンの全てを同じスリット分割方向及び分割図形種類でスリット分割することを特徴とする。
また本発明は、設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、前記設計データ中の隣接する複数のパターンに対して斜辺の角度の分布をそれぞれ調べ、分布のピーク付近の角度範囲とスリット分割方向及び分割図形の種類を決定するための基準角度とが重なる場合、前記ピーク付近を避けるように前記基準角度をずらすことを特徴とする。
本発明によれば、設計データから描画データを作成する際に、スリット分割後のパターンの粗さを表す数値が許容範囲以内となるような分割幅を用いてスリット分割を行う。例えば、スリット分割後の隣接パターンの段差が所定の許容範囲以内になるように分割幅を決定することにより、分割後のパターン段差が不必要に小さくなったり大きくなり過ぎるの防止できる。これにより、描画時間の短縮と共に描画精度の向上をはかることが可能となる。
また、実数で表現された分割幅でスリット分割を行い、分割位置の座標を実数で表し、分割終了後にアドレスユニットへの丸めを行うことにより、丸めの誤差がパターンの端に集積するのを防止できる。さらに、領域分割処理前の斜辺の角度からスリット分割方向と分割図形の種類を決めておき、該決定した分割方向及び分割図形種類によって領域分割処理後の各分割パターンのスリット分割を行うことにより、領域分割処理で発生する分割座標のアドレスユニットへの丸め処理によって分割処理後のパターンが異なるスリット分割方向又は異なる分割図形種類に分割される不都合を避けることが可能となる。
また、斜辺の角度が異なり相互に接続された複数のパターンに対し、斜辺の角度の差が一定範囲内の場合に、各斜辺の平均角度からスリット分割方向及び分割図形の種類を決定し、該決定した分割方向及び分割図形種類によって前記接続された複数のパターンの全てをスリット分割することにより、接続されたパターンに関してスリット分割の方向を統一させることができ、描画後の線幅の一定化をはかることが可能となる。
また、隣接する複数のパターンの斜辺角度と基準角度の差がある一定範囲内の場合、隣接するパターンを同じスリット分割方向及び分割図形種類でスリット分割することにより、基準角度に近い角度の複数の斜辺を有するパターン同士でスリット分割の方向を統一させることができ、描画後の線幅精度ばらつきの抑制をはかることが可能となる。さらに、設計データ中の隣接する複数のパターンに対し、斜辺の角度の分布を調べ、分布のピーク付近の角度範囲と基準角度が重なる場合、ピーク付近を避けるように基準角度をずらすことにより、基準角度付近の任意角度パターンでスリット分割の方向を統一させることができ、描画後の線幅の一定化をはかることが可能となる。
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態に係わる描画データ作成方法を説明するための図である。
CADで作成された設計データを可変成形電子ビーム描画装置に許容される描画データに変換するために、設計データ中の任意の角度の斜辺を持つ多角形の斜線部分を、描画データへの変換処理に先立ちスリット分割する。これらの斜辺の角度に対して、図1(a)〜(d)に示すように、0°,θ1 ,θ2 ,θ3 ,90°と5つの基準角度で区切られた区分に分類し、それぞれに対応したスリット分割の方向と形状を選択する。図1(a)は0<θ<θ1 の場合、図1(b)はθ1 <θ<θ2 の場合、図1(c)はθ2 <θ<θ3 の場合、図1(d)はθ3 <θ<90°の場合を示している。但し、θ1 =tan-1(2)/2,θ2 =45°,θ3 =90°−tan-1(2)/2である。また、図中の11は斜辺を有するパターン(設計データ)、12はスリット分割パターンを示している。
図1において、(a)はスリット分割方向がX方向(紙面左右方向)で、分割図形の種類は矩形である。(b)はスリット分割方向がY方向(紙面上下方向)で、分割図形の種類は台形である。(c)はスリット分割方向がX方向で、分割図形の種類は台形である。(d)はスリット分割方向がY方向で、分割図形の種類は矩形である。
なお、本提案では、台形と矩形を用いて分割を行う方法を示したが、矩形のみを利用してスリット分割を行っても良い(θ1 =θ2 =θ3 =45°に相当)。
ここで、変換実行前に与えられた許容される段差をεとすると、図1(a)〜(d)に対応する図2(a)〜(d)に示すそれぞれの分割方向と形状に応じて求められる段差σがこのεを超えない最大の値Sを求める。このSを基に入力パターンを等分割する実数で表した分割幅を求め、スリット分割を行い、座標をアドレスユニット(AU)単位に丸める。この場合、図2(a)ではσ=Stanθ、(b)ではσ=S(cotθ-1)、(c)ではσ=S(tanθ-1)、(d)ではσ=Scotθとなる。
具体例を図3に示す。図3(a)に示す入力パターンでは、斜辺の角度θa は図1(b)の分類に当てはまるとすると、台形を使用したY方向の分割が選択される。図2(b)で示される段差σ=S{cot(θa)-1}が事前に与えられた許容段差εを超えない最大の実数Sを求める。
このSをAU単位に丸めた値をSwid とし、これをスリット分割幅として下端から分割を行うと、図3(e)のように上端に幅Sedg <Swid の細いスリット図形が発生してしまう場合がある。
本実施形態ではこれを避けるため、図3(a)に示す入力パターンの分割方向の長さをLとすると、スリット分割幅として実数Sref =L/[L/S]を用いる。ここで、[X]はX以上の最小の整数とする。
図3(b)に示すように、下端からSref で分割を入れ(波線)、y座標をAU単位に丸める(実線)。次の分割線は図3(c)に示すように、前回の分割の丸め前の分割線((b)の波線)から長さSref のところに分割を入れ、その後、y座標をAU単位後に丸める。以降、図3(d)に示すように、同様の操作を繰り返し、上端まで分割を実施する。
このように本実施形態によれば、設計データの任意の角度θa の斜辺を持つ多角形の斜線部分に対し、最適なスリット分割を行って描画データを作成することができる。そしてこの場合、分割パターンの段差σを許容段差εを超えない最大の値Sに設定することにより、分割後のパターン段差が不必要に小さくなったり大きすぎたりすることを防止でき、描画時間の短縮と共に描画精度の向上をはかることができる。また、実数で表現された分割幅でスリット分割を行い、分割位置の座標を実数で表し、分割終了後にアドレスユニットへの丸めを行うことにより、丸めの誤差がパターンの端に集積するのを防止できる利点もある。
なお、本実施形態では、段差をスリット分割による近似の粗さを示す指標としたが、段差以外の指標を用いても良い。例えば、図2に示す斜辺から外側にはみ出しているスリット分割後の矩形又は台形の頂点と斜辺の距離δを近似の粗さの指標とすることも可能である。また、本実施形態では、任意角パターンを含む設計データから基本図形のみの描画データへの変換処理に際して上記のスリット分割を行ったが、任意角パターンを含む描画データを入力とする電子ビーム描画装置においてショット分割回路でこれを実行することも可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態として、スケーリング処理を伴う場合を例にして説明する。
図5(a)に示すような同じ角度の斜辺を持つ2つのパターンを含む入力データが、1.5倍スケーリングによって図5(b)に示すように大きくなった場合を考える。この場合、図5(c)に示すように、スケーリング後のパターン角部の座標がAU単位とずれ、図5(d)に示すように、パターン角部の座標はAU単位に丸められ、斜線の角度が変化する。入力データの2つのパターンの斜線の角度を共にθc0とし、スケーリング後の右側のパターンの斜線の角度をθc1とする。それぞれの角度θc0,θc1が、一方は基準角度θ1 より小さく、もう一方がθ1 より大きくなった場合に、それぞれの角度に応じてスリット分割方向を決めると、図6(b)に示すように中央の線の左右で分割方向が切り替わることになる。
本実施形態ではこれを避けるために、スケーリングなどによって発生するAUの丸めが実施される前に入力データ中の任意角パターンに斜辺の角度によって決まる分割方向と形状の分類の情報を保持させる。図5(a)の入力パターンの角度θc0は0度以上でθ1 以下なので、図2(b)の分類となる。この情報を入力パターンに保持させ、スケーリング後の任意角パターンのスリット分割処理では、この情報を基に分割方向を決定し、スリット分割を行う。これによって、図6(a)に示すように、分割点の前後に拘わらず分割方向を同じにすることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態として、領域分割処理を伴う場合を例にして説明する。
図4(a)に示すような入力パターンが、データ処理の過程で領域分割処理によって図4(b)のように分割される場合を考える。この場合、図4(c)に示すように、斜辺上の分割点の座標はAU単位に丸められ、斜辺の角度が分割前と変わり、分割点の左右で斜辺の角度が一致しなくなる。このときのそれぞれの角度θb1,θb2が、一方は基準角度θ1 より小さく、もう一方がθ1 より大きくなった場合に、それぞれの角度に応じてスリット分割方向を決めると、図4(e)に示すように分割点の前後で分割方向が切り替わることになる。
本実施形態ではこれを避けるために、領域分割などによって発生するAUの丸めが実施される前に入力データ中の任意角パターンに斜辺の角度によって決まる分割方向と形状の分類の情報を保持させる。図4(a)の入力パターンの角度θb0は0度以上でθ1 以下とすると、図2(a)の分類となる。この情報をパターンに保持させ、分割後には分割後のそれぞれのパターンにその情報を継承させる。その後の任意角パターンのスリット分割処理では、この情報を基に分割方向を決定し、スリット分割を行う。これにより、図4(d)に示すように、分割点の前後に拘わらず分割方向が同じとなる。
なお、本実施形態は領域分割に限らず、設計段階で1本だった任意角度パターンが台形分割などで分割される場合にも同様に適用できる。即ち、領域分割などで発生する分割位置の座標のアドレスユニットへの丸め処理によって斜辺の角度が変化する場合に適用することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態として、途中で折れ曲がった線の場合を例にして説明する。
図7(a)に示すように、入力パターンは折れ曲がったものとする。屈曲点で分割した場合の3つの分割パターンの内、左側のパターンの斜線の角度をθd1,中央のパターンの斜線の角度をθd2,右側のパターンの斜線の角度をθd3とする。ここで、角度θd1,θd3が基準角度θ1 より大きく、θd2がθ1 より小さくなった場合、図7(c)に示すように、屈曲点の前後で分割方向が切り替わることになる。
本実施形態ではこれを避けるため、連続したパターンに対し代表パターンを決め、そのパターンの角度との差がある一定誤差範囲内のパターンを1つのグループとする。グループ内で平均の角度を求め、それによって決まる分割方向と形状でグループ内全てのパターンをスリット分割する。
図7(a)では、θd1の斜辺を持つパターンを代表パターンとし、θd2,θd3とθd1とのそれぞれの差が許容範囲内であったとすると、3つのパターンは一つのグループとすることができる。θd2,θd3,θd1の平均の角度θd4を求める。θ1 <θd4<θ2 とすると、図2(b)の分類となる。この分類の分割方向と形状で3つのパターンをスリット分割する。これによって、図7(b)のように屈曲点の前後に拘わらず分割方向を同じにすることができる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態として、θ1 付近の角度を有する複数のパターンの場合を例にして説明する。
図8(a)に示すように、θ1 に比較的近い角度θe1,θe2,θe3,θe4の角度を持つ4つのパターンが隣接して存在するものとする。ここで、θ2 >θe1>θe2>θ1 >θe3>θe4>0とする。この場合、図8(c)に示すように、パターンによって分割方向が切り替わることになる。
本実施形態ではこれを避けるために、隣接する複数の斜線パターンの斜線角度θe1,θe2,θe3,θe4と基準角度θ1 の差がある一定範囲内の場合、隣接する全ての斜線パターンを同じスリット分割方向及び分割図形種類でスリット分割する。例えば、前記図2(b)に示す分割方向及び図形種類にする。これにより、図8(b)に示すように、全てのパターンで分割方向が同じとなる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態として、θ1 付近の角度を有する複数のパターンの場合を例にして説明する。
図8(a)に示すように、θ1 に近い角度θe1,θe2,θe3,θe4の角度を持つ4つのパターンが隣接して存在するものとする。ここで、説明を簡単にするために、
θe1=θe2,θe3=θe4,|θe1−θe3|≒0,0<θe3<θ1 <θe1<θ2
とする。この場合、図8(c)に示すように、パターンによって分割方向が切り替わることになる。
本実施形態ではこれを避けるために、図12のフローチャートに示すようなしきい値(基準角度θ1 ,θ2 ,θ3 )の最適化を行う。しきい値に初期値を代入する部分と入力データの各パターンの斜辺の角度を求める部分とデータ全体でのパターンの斜辺の角度の分布を求める部分とこの分布からピークを求め、しきい値がピークにかかるかどうかを判定する部分としきい値がピークにかかる場合に最適値を求め、しきい値に代入する部分を有するプログラムを用いて自動的にしきい値の最適値を行う。
例えば、図8(a)に示すようなパターンが一面に配置されているようなある入力データがあるとする。まず、しきい値に初期値を代入する。それぞれ、θ1 =tan-1(2)/2,θ2 =45°,θ3 =90°−tan-1(2)/2とする。次に、入力データ中のそれぞれのパターンの斜辺の角度を求め、図9に示すような分布を求める。図9では分布のピークがθ1にかかっているのでこのピークから外れ、最もθ1 の初期値に近い値θ1’を求め、θ1 をθ1’にずらす。ここで、しきい値の初期値からのずらしの許容範囲をαとし、θ1 の初期値とθ1’との差がα以上であるときはθ1 は初期値のままとする。
図8の場合に、θ1’<θe3,tan-1(2)/2-θ1’≦αとなるようなθ1’が最適値として求められたとすると、θ1 =θ1’<θe3<θe1<θ2 =45°となり、全てのパターンが前記図2(b)の分類となる。従って、図8(b)に示すように、全てのパターンで分割方向が同じとなる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。前述した各実施形態は必ずしも単独で行う必要はなく、複数の実施形態を組み合わせて行うようにしても良い。例えば、第2〜第6の実施形態において、第1の実施形態と同様にスリット分割後の隣接パターンの段差が許容範囲内となるように分割幅を設定することにより、第1の実施形態と同様に描画時間の短縮と共に描画精度の向上をはかることが可能となる。
また実施形態では、設計データから電子ビーム描画データを作成する場合を例に取り説明したが、イオンビーム描画用のデータ作成に適用することも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
第1の実施形態に係わる描画データ作成方法を説明するためのもので、斜辺の角度と分割方向及び分割図形種との関係を示す図。 第1の実施形態に係わる描画データ作成方法を説明するためのもので、許容される段差の定義付けを示す図。 第1の実施形態に係わる描画データ作成方法を説明するためのもので、具体的分割方法を示す図。 第3の実施形態として、領域分割処理を伴う場合の描画データ作成方法を示す図。 第2の実施形態として、スケーリング処理を伴う場合の描画データ作成方法を示す図。 第2実施形態によるスリット分割と従来法によるスリット分割の例を示す図。 第4の実施形態として、途中で折れ曲がった線に対する描画データ作成方法を示す図。 第5及び第6の実施形態として、基準角度θ1 付近の角度を有する複数のパターンに対する描画データ作成方法を示す図。 第6実施形態を説明するためのもので、チップ内でのパターンの角度分布を示す図。 従来の問題点を説明するためのもので、斜辺の角度により分割後のパターン段差が変わることを示す図。 従来の問題点を説明するためのもので、分割後のパターンの斜辺角度が変化することを示す図。 第6の実施形態を説明するためのもので、しきい値の最適化を行うためのフローチャート。
符号の説明
11…斜辺を有するパターン(設計データ)
12…スリット分割パターン

Claims (7)

  1. 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記任意角度に応じてスリット分割方向及び分割図形の種類を規定すると共に、前記任意角度毎にスリット分割後のパターンの粗さを表す数値を計算し、該数値が許容範囲内となるような分割幅を用いてスリット分割を行うことを特徴とする描画データ作成方法。
  2. 前記スリット分割に際して、スリット分割後の隣接パターンの段差が所定の許容範囲内となるように分割幅を決定することを特徴とする請求項1記載の描画データ作成方法。
  3. 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記スリット分割に際して、実数で表現された分割幅でスリット分割を行い、分割位置の座標を実数で表し、分割終了後にアドレスユニットへの丸めを行うことを特徴とする描画データ作成方法。
  4. 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記設計データ中の任意角度の斜辺を持つパターンを複数に分割する際の領域分割処理で発生する分割座標のアドレスユニットへの丸め処理によって斜辺の角度が変化する場合に、領域分割処理前の斜辺の角度からスリット分割方向と分割図形の種類を決定し、該決定情報を領域分割処理後の各分割パターンに継承させ、該分割パターンに対して前記決定した分割方向及び分割図形種類によってスリット分割を行うことを特徴とする描画データ作成方法。
  5. 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記設計データ中の斜辺の角度が異なり相互に接続された複数のパターンに対し、各斜辺の角度の差が一定範囲内の場合に、各斜辺の平均角度からスリット分割方向及び分割図形の種類を決定し、前記接続された複数のパターンの全てを該決定した分割方向及び分割図形種類によってスリット分割することを特徴とする描画データ作成方法。
  6. 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記設計データ中の隣接する複数のパターンの斜辺の角度とスリット分割方向及び分割図形の種類を決定するための基準角度との差がある一定範囲内の場合、前記隣接する複数のパターンの全てを同じスリット分割方向及び分割図形種類でスリット分割することを特徴とする描画データ作成方法。
  7. 設計データ中の45度の整数倍以外の任意角度の斜辺を持つパターンに対し、45度の斜辺を持つ台形又は矩形のパターンにスリット分割して描画データを作成する描画データ作成方法であって、
    前記設計データ中の隣接する複数のパターンに対して斜辺の角度の分布をそれぞれ調べ、分布のピーク付近の角度範囲とスリット分割方向及び分割図形の種類を決定するための基準角度とが重なる場合、前記ピーク付近を避けるように前記基準角度をずらすことを特徴とする描画データ作成方法。
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Cited By (8)

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