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JP2005069351A - 手動クラッチ装置 - Google Patents

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JP2005069351A
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Seiichiro Yamada
誠一郎 山田
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Yamaha Motor Electronics Co Ltd
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Moric Co Ltd
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Abstract

【課題】 操縦者による手動クラッチ断続機構を簡単かつコンパクト化し、かつ摩擦騒音等の不快音発生のない手動クラッチ装置を得ること。
【解決手段】 手動クラッチ装置10の駆動力伝達経路におけるドグピン18と連結プレトート43との接続をドグピン保持体19に一端が係合した第一付勢ばね25の付勢力によって作動させ、切断をカム34で作動されるシフトフォーク30による移動操作で起動させ、かつ接続時には第二の付勢ばね36によってシフトフォーク30をドグピン保持体19からギャップPだけ切り離すようにして摩擦接触を防止した構成を採った。
【選択図】 図1

Description

本発明は、手動操作によって断続作動される手動クラッチ装置に関し、特に電動車椅子等の二輪車において駆動モータと車輪軸(車軸)との間に配設され、車輌搭乗者の手動操作に従って駆動モータから車軸への駆動力の伝達を断続するコンパクトかつ安価であると同時に摩擦異音などの不快音を低減可能な手動クラッチ装置に関する。
従来から電動車椅子等の二輪車には、駆動モータと車輌の車輪軸(車軸)との間に駆動力の伝達を断続するためのクラッチ装置、それも手動式のクラッチ装置が設けられている。すなわち、この種の手動クラッチ装置は、装置内に備えられたドッグ状の移動体が軸体に削設されたスプラインの溝路を案内路にしてシフトフォークとして設けられた断続作動桿の手動操作に従って該移動体が駆動力の接続位置と切断位置との間で切換え移動せしめられることにより、駆動モータからの駆動力伝達の断続が遂行される構成となっている。
然しながら、上述した従来の機構、構造に係る手動クラッチ装置では、軸体に削設したスプラインを機械的な案内路手段の構成に用いることから、このスプラインの削設加工はコスト高となり、またスプライン案内路手段を用いる場合にはスプライン溝路に沿った案内路長を長くする必要があり、必然的にクラッチ装置全体の軸方向長さが増加することから二輪車等の車輌の狭小なスペース内にクラッチ装置を収納することが困難に成る事態が多発し、車輌設計を困難にする原因となっている。
加えて、シフトフォーク(断続作動桿)が上記のドッグ状の移動体と常時、接触状態に置かれているために、ドッグ状移動体の回転時には必然的に摩擦接触による伝達駆動力が摩擦熱として費消されてエネルギーロスを生じ、二輪車等の駆動モータに電力を供給するバッテリー寿命をも低減させてしまう問題があり、かつ不快な異音の原因になっており、二輪車等の車輌に組み込まれた時には搭乗者に不快感を与えることから改善が要請されている。このような従来技術の手動クラッチ装置を搭載した二輪車等の例としては、特許文献1に記載されている。
特開2002−360640号公報
以上に記載した従来技術の手動クラッチ装置に付随する諸問題点を解消することが近時、強く要望されている現状にある。
すなわち、本発明の目的は、上述した従来技術の状況に鑑みて、車輌の搭乗者による簡単な手動操作で駆動力伝達の途中損失を極力低減することが可能であると共に手動クラッチ装置としての構造体全体の形状、寸法をコンパクト化させることができ、かつ不快な摩擦異音を解消した手動クラッチ装置を提供することである。
上述の目的に鑑みて、請求項1の発明は、駆動モータから車軸への駆動力の伝達を手動操作に従って断続する手動クラッチ装置において、上記駆動モータの出力軸に設けられた出力歯車から上記車軸に設けられた駆動力の連結プレートへの駆動力伝達経路に配設され、ドグピンを上記連結プレートに突出、係合させた駆動力の接続位置と該ドグピンを解離させた駆動力の切断位置との間を移動可能なドグピン保持体と、上記ドグピン保持体に一端が係合して上記ドグピンを上記接続位置へ常時、付勢する第一の付勢ばねと、上記ドグピン保持体と接離自在に設けられ、車輌搭乗者の手動操作に従って該ドグピン保持体を介して上記ドグピンを上記第一付勢ばねの付勢力に抗して上記切断位置へ移動させるシフトフォーク手段と、上記ドグピンの上記接続位置への移動時に、上記シフトフォーク手段を上記ドグピン保持体からギャップを介して離間した位置へ付勢する第二の付勢ばねと、を具備した手動クラッチ装置を構成したものである。
請求項2の発明による手動クラッチ装置は、上記ドグピン保持体は、上記ドグピンの接続位置では駆動モータ軸上の出力歯車に噛合した中間歯車と前述した連結プレートとを介して車軸へ駆動力を伝達するように構成される。
請求項3の発明では、前述したシフトフォーク手段は、搭乗者によって手動回転されるカム軸上のカムによって上記第二付勢ばねの付勢力に抗してシフト動作されたとき、前述のドグピン保持体を介してそのドグピンを当該切断位置へ移動させ得るように設けられる。
請求項4の発明では、上述した第一付勢ばねは、前記ドグピン保持体に係合した既述の一端と、上記中間歯車に係合した他端とを有し、車軸周りに設けられた圧縮ばねからなる構成を有する。
請求項1の発明によれば、手動クラッチ装置は、従来技術のクラッチ装置のようにスプライン案内路を有した部材は用いることなく、第一の付勢ばねによるばね付勢力を巧みにクラッチ断続に利用したことから、スプライン削設加工の煩瑣とコスト高を解消し、かつスプライン案内溝を用いた場合の装置長尺化を防止してコンパクト化と装置全体のコスト低減とを達成し得ると同時に、駆動モータから車軸への駆動力の伝達時には、シフトフォーク手段が、第二の付勢ばねによる付勢力を受けてドグピン保持体からギャップを介して非接触位置へ離反しているため、回転部材や回転体との接触摩擦による摩耗や不快な摩擦音の発生などを確実に防止できる効果を有している。
請求項2の発明によれば、中間歯車による減速された駆動力を車軸へ伝達する構成を軸方向におけるドグピン保持体の短い移動動作で断続動作するクラッチ装置として実現できるので、コンパクト化に寄与することが可能となる。
請求項3の発明によれば、シフトフォーク手段を搭乗者の手動で断続動作させる操作手段をカム軸上に取着したカムで実現し得るのでクラッチ装置全体の機構を簡素化させることができる。
請求項4の発明によれば、ばねの短いばね作用ストロークでドグピンをクラッチ接続位置に付勢し、また逆にシフトフォーク手段によるシフト動作に応じてクラッチ切断位置へドグピンを移動させる機構を構成し得るから車軸の軸方向にコンパクト化された手動クラッチ装置を形成できるという利点がある。
以下に、本発明を添付図面に示す実施形態に従って更に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る手動クラッチ装置の要部を断面して示す機構構成図であり、特に車軸の中心線”C”に関して上半分が駆動モータからの駆動力を車軸から切り離したクラッチ切断状態を、また下半分が同駆動力を車軸に伝達し得るクラッチ接続状態を簡略的に示したものである。そして、図2は、図1のII-II矢視方向に見た同手動クラッチ装置の軸断面図である。
図1、図2を参照すると、本発明の実施形態に係る手動クラッチ装置10が図示されており、同クラッチ装置10は、駆動モータ20からの回転駆動力を車輪(図示なし)の車軸40に伝達する経路に配設され、車輌搭乗者による手動操作に従って同駆動力の断続を遂行するために設けられている。
両図1、2において、駆動モータ20の出力軸21は、手動クラッチ装置10のハウジング11内に突出し、その出力軸21の先端領域には一体または別形成されたピニオン22が出力歯車として取り付けられている。このピニオン22は、ハウジング11内に着座された一対の回転軸受12、12によって回動自在な中間軸13上に固定されて回動自在な第一中間歯車14と所定の歯数比の下に噛合し、駆動モータ20の出力軸21の回転を減速して中間軸13に伝達する。
中間軸13の回転は、第一中間歯車14と一体に該中間軸13上に設けられた小径の第二中間歯車15を回動させる。そして、この第二中間歯車15は、車軸40の周りに適宜の軸受(図示例では滑り軸受16)を介して空転自在に設けられた第三の減速歯車17と一定の歯数比の下に噛合し、同第三の減速歯車17を回転駆動するように設けられている。
さて、車軸40は、ハウジング11に着座された軸受41、42等を介して軸心”C”に関して回転自在に設けられ、その外方の端部には図示されていない車輪が取着される。
他方、車軸40のハウジング11内における内端部位には、円板形の連結プレート43がキー等を用いた楔着法等で固定され車軸40と一体に回転するように設けられている。この連結プレート43の外周域には後述のドグピン18が突出、係合可能な連結孔44が該連結プレート43の板面を貫通するように穿設されている。
そして、上記ドグピン18は、前述した第三の減速歯車17の外周部に形成された通孔17aを摺動自在に貫通して設けられ、連結プレート43の連結孔44に突出、係合する前端とは反対側の後端は、上記第三の減速歯車17に隣接して軸方向に移動可能に設けられた筒状のドグピン保持体19の環状部分に固定的に挿着され、一体構造体を成している。
また、上記筒状のドグピン保持体19は、径方向の内側にばね座として設けられた環状の肩部19aを具備し、さらに軸方向において上記環状部分と対向して他の外向き環状部分19bを備え、該外向き環状部分19bは、後述のシフトフォークの係合部位として配置されている。
更に、上記のドグピン保持体19のばね座を成す肩部19aには第一の付勢ばね25の一端が着座、係合した状態で配設され、同付勢ばね25の他端は車軸40上で空転可能な第三の減速歯車17の径方向内側に形成されたフランジ部の先端域に設けられた環状ばね座17bに係止、固定されて設けられている。上記第一の付勢ばね25は、図1に明示されるように、例えば円錐形状を有した圧縮コイルばねからなり、常時、ドグピン保持体19に押圧付勢力を及ぼして該ドグピン保持体19とドグピン18とを連結プレート43に向けて押しつけるように付勢している。従って、ドグピン18は常に車軸40の軸心”C”に関して図1の下半分に図示された連結プレート43の連結孔44へ嵌入、係合した連結位置へと付勢されているものと理解すれば良い。そして、連結位置へドグピン18が突出、係合した状態では、第三の減速歯車17から回転駆動力が該ドグピン18並びにドグピン保持体19を介して連結プレート43へ伝達し得る構成となっているのである。
他方、ドグピン保持体19に保持されたドグピン18が後述するシフトフォークに起動されて連結プレート43の連結孔44から離脱するときは、車軸40の軸心”C”に関して図1の上半分に図示されるように、ドグピン保持体19の後退に従って上記円錐状の第一付勢ばね25が圧縮される構成となっている。
このように、円錐形状を有した圧縮コイルばねから成る第一の付勢ばね25をドグピン18の突出、後退に利用する構成は、該付勢ばね25自体のばね素材径や円錐形状の径並びにばね素材の材質等を適正に選択することで、ドグピン18の上記突出、後退動作を短いストロークで最適の作動条件に設定できる有利を有し、この点で、従来のスプライン案内溝構造に勝るコンパクトな構造のクラッチ断続機構を実現できるのである。
さて、本実施形態の手動クラッチ装置10は、図2から明らかなように、双腕状のシフトフォーク30、30を有し、この双腕状のシフトフォーク30、30は、二つのピン体31、31の案内によってハウジング11の壁部11aに対して前進、後退可能に設けられ、この双腕状のシフトフォーク30、30の前進、後退がクラッチ装置10の作動者(一般的には車輌搭乗者)の操作するカム軸33の要部に予め形成されたカム34、34が該シフトフォーク30、30に作動することによって発生する構成を有している。
更に詳細に説明すれば、カム軸33のカム34、34は、カム軸33の円周面に形成された略180°位相の異なる二位置の円筒面(凸面)34aと平坦面(凹面)34bとで構成され、これら両面34a、34bが双腕シフトフォーク30、30にそれぞれ交互に係合することで、カム軸33の回動に応じてシフトフォーク30の前進、後退を起動するように成っている。なお、カム軸33はノブ35を有し、作動者は、このノブ35を掴持してカム軸33を回動させるようになっている。
ここで、同シフトフォーク30、30の前進、後退には、更に第二の付勢ばね36が設けられて関与している。すなわち、この第二の付勢ばね36は、上記のカム軸33上のカム34、34に対してシフトフォーク30、30の反対側に設けられ、常にシフトフォーク30、30を軸方向において前進側、つまり、同シフトフォーク30、30をドグピン保持体19における外向き環状部分19bとの係合状態から離反させる方向に常時、ばね付勢力を付与している。なお、図示例では、第二の付勢ばね36は、双腕シフトフォーク30、30における片側にだけ配置し、それを押圧することによって両シフトフォーク30、30共に前進側へ付勢するようにしているが、二つの第二付勢ばねを設け、双方のシフトフォーク30、30をそれぞれ前進方向へ押圧するように構成してもよい。
図3は、上述した第二の付勢ばね36とシフトフォーク30、30との関係を取り出し図示したものである。つまり、シフトフォーク30、30は矢印”R”で示す方向へ同ばね36によって常時付勢されており、この結果、カム34,34の凸面34aによってシフトフォーク30、30がドグピン18の離脱方向へ移動せしめられていない限り、同シフトフォーク30、30は、ドグピン保持体19の外向き環状部分19bとの係合状態からギャップ”P”だけ離反ないし引き離された状態に維持されるのである。
上述のように、シフトフォーク30、30が第二の付勢ばね36によって常時、ドグピン保持体19の外向き環状部分19bから離反する方向へ付勢されている構成とすれば、ドグピン18が連結プレート43の連結孔44に突出、係合されたクラッチ接続位置にある場合、ドグピン18を保持したドグピン保持体19がたとえ駆動力を伝達すべく回転作動中であってもシフトフォーク30、30は、該ドグピン保持体19に接触することなく、静止していることを意味する。すなわち、手動クラッチ装置10が、駆動力伝達を遂行している接続作用時には、シフトフォーク30、30は回転運動体とは非接触状態にあり、故に摩擦接触による動力損失を発生したり或いは不快な摩擦音(異音)を発したりすること等は防止されるのである。
ここで、手動クラッチ装置10の操作手順を簡単に説明すると、車輌搭乗者は、駆動モータ20の駆動力を車軸40に伝達して車輪をモータ駆動させたいときには、ノブ35を回動操作してカム34、34の凹面34b、34bがシフトフォーク30、30に係合するように設定すれば、つまり、カム34、34の凸面34a、34aはシフトフォーク30、30に非接触となるように設定すれば、ドグピン保持体19は第一の付勢ばね25の付勢力下でそのドグピン18を連結プレート43の連結孔44に突出、係合し、その結果、駆動力は、駆動モータ20の出力軸21から第一中間歯車14、第二中間歯車15、第三の減速歯車17、連結プレート43を経て車軸40に伝達される。このとき、ドグピン保持体19も第三の減速歯車17と一体になって回転するが、シフトフォーク30、30は第二の付勢ばね36の付勢力下でドグピン保持体19に対して非接触に維持されて静止している。
一方、車輌搭乗者が、車軸40を駆動モータ20から切り離したい時、つまりクラッチ装置10を切断したいときは、ノブ35を回動操作してカム軸33上のカム34、34の凸面34a、34aをシフトフォーク30、30に接触、係合させるように設定すれば、シフトフォーク30、30がドグピン保持体19の外向き環状部分19bを移動させて、ドグピン18を連結プレート43の連結孔44から離脱せしめ、その結果、手動クラッチ装置10は切断位置に設定されるから、駆動モータ20からの駆動力伝達は停止するのである。
図4(イ)、(ロ)は、上述した本発明の実施形態に係る手動クラッチ装置10を組み込むことができる電動車椅子を示している。
すなわち、電動車椅子50は、搭乗者が乗る車体機枠51の下部における前方部に操行前輪52、52と足台53とを有し、車体機枠51の後部の背当て56を挟む両側には左右の車輪54、54を備え、これら両車輪54、54はそれぞれ独立の車軸40、40によって支持されている。図4の(イ)においては、車軸40、40の中心線”C”のみが表示されており、車軸自体は具体的に表われていない。55は、電動車椅子50の登坂時等の後方への転倒防止用安定輪である。なお、電動車椅子50における周知の構造要素や装備部品については、ここでは説明を省略する。
さて、本発明の実施形態に係る手動クラッチ装置10は、電動車椅子50に二つの車軸40、40へ駆動力の伝達を断続するために二つ設けられている。すなわち、二つの駆動モータ20、20が車体機枠51の下部に設けられ、この二つの駆動モータ20、20からの各駆動力をそれぞれの車軸40、40へ伝達して左右両方の車輪54、54を回転駆動すると共に電動車椅子50を停止させる場合等の駆動モータ20、20からの駆動力伝達を切断する場合には各駆動モータ20と各車軸40との間に介挿した各手動クラッチ装置10を操縦者が切断操作するのである。なお、実際の電動車椅子50の構成では、手動クラッチ装置10の操作ノブ35(図2参照)は、適宜の伝動手段を経て車椅子50の車体機枠51における手摺り57、57等おいて操縦者が手動操作可能に設定されることは言うまでもない。
上述の記載から、本発明の手動クラッチ装置10は、電動車椅子50等の車輌の駆動モータと駆動輪の車軸との間に組み込まれて車体操縦者の手動操作に従って駆動力の伝達を断続するクラッチ手段として用いるとき、第一、第二の付勢ばねを効果的に用いて駆動力伝達経路におけるドグピンと連結プレートとの係合、解離を遂行するように構成されていることから、従来技術における比較的長いスプライン案内溝路を用いたシフトフォークによるドグ移動体の起動構造と異なり、装置幅寸法を短縮させたコンパクトな構造で実現でき、故に、電動車椅子の車体機枠の下部等の狭い領域へも搭載、装備可能となっているのである。
しかも、駆動力の伝達時には、シフトフォークが、手動クラッチ装置内部の回動性の部品、部材に接触を維持することがないから駆動力伝達における動力ロスや摩擦音などの不快騒音からも解放されるのである。
以上に記載のように、本発明によれば、手動クラッチ装置を付勢ばねの利用を介して同装置の断続機構をコンパクト化できると同時にノブ操作による簡単な手操作でクラッチ断続を切換え作動させ得る良好な操縦性と摩擦による不快音の発生を防止した快適な手動クラッチ装置を得ることができると言う効果を奏するのである。
本発明の実施形態に係る手動クラッチ装置の機構構成図。 図1のII-II矢視方向から見た同手動クラッチ装置の軸断面図。 図1のAで示すシフトフォークを付勢する第二のばねの配置、構成を示した部分略示図。 本発明に係る手動クラッチ装置が適用、搭載される電動車椅子を示し、(イ)は同車椅子を背面から見た背面図、(ロ)は(イ)図のIV-IV矢視方向に見た車椅子の側面図でこれら両図は本実施形態の手動クラッチ装置の組み込み例を示した図。
符号の説明
10:手動クラッチ装置、11:ハウジング、11a:壁部、12:回転軸受、
13:中間軸、14:第一中間歯車、15:第二中間歯車、16:滑り軸受、
17:第三の減速歯車、17a:通孔、17b: 環状ばね座、18:ドグピン、
19:ドグピン保持体、19a:肩部、19b: 外向き環状部分、
20:駆動モータ、21:出力軸、22:ピニオン、25:第一の付勢ばね、
30:シフトフォーク、31:ピン体、33:カム軸、34:カム、
34a:円周面(凸面)、34b:平坦面(凹面)、36:第二の付勢ばね、
40:車軸、41:回転軸受、42:回転軸受、43:連結プレート、
44:連結孔、50:電動車椅子、51:車体機枠、52:操行輪、53:足台、
54:車輪、55:安定輪、56:背当、57:手摺り。

Claims (4)

  1. 駆動モータから車軸への駆動力の伝達を手動操作に従って断続する手動クラッチ装置において、
    前記駆動モータの出力軸に設けられた出力歯車から前記車軸に設けられた駆動力の連結プレートへの駆動力伝達経路に配設され、ドグピンを前記連結プレートに突出、係合させた駆動力の接続位置と該ドグピンを解離させた駆動力の切断位置との間を移動可能なドグピン保持体と、
    前記ドグピン保持体に一端が係合して前記ドグピンを前記接続位置へ常時、付勢する第一の付勢ばねと、
    前記ドグピン保持体と接離自在に設けられ、車輌搭乗者の手動操作に従って該ドグピン保持体を介して前記ドグピンを前記第一付勢ばねの付勢力に抗して前記切断位置へ移動させるシフトフォーク手段と、
    前記ドグピンの前記接続位置への移動時に、前記シフトフォーク手段を前記ドグピン保持体からギャップを介して離間した位置へ付勢する第二の付勢ばねと、
    を具備して構成されたことを特徴とする手動クラッチ装置。
  2. 前記ドグピン保持体は、前記ドグピンの前記接続位置では前記出力歯車に噛合した中間歯車と前記連結プレートとを介して前記車軸へ駆動力を伝達するように構成されている請求項1に記載の手動クラッチ装置。
  3. 前記シフトフォーク手段は、搭乗者によって手動回転されるカム軸上のカムによって前記第二付勢ばねの付勢力に抗してシフト動作されたとき、前記ドグピン保持体を介して前記ドグピンを前記切断位置へ移動させ得るように設けられている請求項1または2に記載の手動クラッチ装置。
  4. 前記第一付勢ばねは、前記ドグピン保持体に係合した前記一端と、前記中間歯車に係合した他端とを有し、前記車軸周りに設けられた圧縮ばねからなる請求項1〜3の何れか1項に記載の手動クラッチ装置。
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