JP2005053315A - 車両の後部開閉構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 後部開口を、開閉体とその開閉体を複数分割した開閉体分割体により複数の開閉パターンで開閉可能にして、荷物の大小や積み込み場所等に応じた適当な開閉パターンとして、特に乗員が荷物を出し入れする場合でも非常に便利で使い勝手がよく、つまりは荷物の出し入れついて機能的に優れた、車両の後部開閉構造を提供する。
【解決手段】 後部開口5を開閉自在に覆う且つ車幅中心において左右に分割された開閉体10と、この開閉体10をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構12と、開閉体10を構成する左右1対の開閉体分割体11を、夫々、開閉体10を閉じた状態において車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構13とが設けられている。
【選択図】 図3
【解決手段】 後部開口5を開閉自在に覆う且つ車幅中心において左右に分割された開閉体10と、この開閉体10をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構12と、開閉体10を構成する左右1対の開閉体分割体11を、夫々、開閉体10を閉じた状態において車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構13とが設けられている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車両の後部開閉構造に関し、特に、後部開口を開閉自在に覆う開閉体を車幅方向に複数に分割し、これら開閉体分割体のうちの少なくとも1つを、その車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に構成した後部開閉構造に関する。
従来、自動車の後部開口を開閉する構造として、後席乗降口を開閉自在に覆う後部サイドドアを設け、その後部サイドドアの前端部を車体にヒンジ結合し、後部サイドドアを鉛直軸心回りに回動させて開閉する構造はよく知られている。また、所謂ハッチバックタイプの自動車では、後方へ開口する後部荷室開口を開閉自在に覆うバックドアを設け、一般的には、このバックドアの上端部を車体にヒンジ結合し、バックドアを車幅方向向きの水平軸心回りに回動させて開閉する構造が採用されている。ハッチバックタイプの自動車等においては、バックドアに比較的大きな窓を設け、その窓ガラスをバックドアにヒンジ結合して開閉可能にした構造を採用したものもある(例えば、特許文献1参照)。
尚、所謂ガルウイングと称する1対のサイドドアを有する自動車が実用化されており、このサイドドアの開閉構造では、各サイドドアの上端且つ車幅方向中心側の内端部が車体にヒンジ結合され、各サイドドアが車両長さ方向向きの水平軸心回りに回動されて、側方及び一部上方へ開口する前席乗降口を開閉する。また、荷物輸送用のトラックにおいては、荷室壁の少なくとも一部を構成する左右1対の可動壁がガルウイング的に左右に大きく開閉する構造を採用したものもある。
先ず、ハッチバックタイプの自動車において、荷室への荷物の出し入れを行う場合、それを行う人が自動車の後側へ回ってバックドアを大きく開けて荷物を出し入れし、その後、大きく開けたバックドアを閉じるという動作が必要である。大型の荷物を出し入れする場合にはこれでもよいが、比較的小型の荷物を荷室に出し入れする場合でも前記動作が必要となるし、また、バックドアの後方に障害物が接近していると、バックドアを開けることができない虞がある。それ故、特に乗員が荷室に荷物を出し入れする場合には、非常に不便に感じることがある。
比較的小型の荷物を荷室前方の車内(後席)に積み込みたい場合、サイドドアを開けて荷物を出し入れすることになる。しかし、サイドドアをある程度大きく開けてなければならないし、サイドドアの側方に障害物が接近していると、サイドドアを開けることができない虞があり、車内に荷物を出し入れする場合にも不便を感じることがある。後部サイドドアが無い自動車で、前部サイドドアを開けて前席乗降口から後席に荷物を出し入れすることもまた大変である。また、夏冬時期に冷暖房で車内を空調している場合、ドアを大きく開けてしまうとその空調が大きく乱れてしまうことになる。こうした点を考えると、荷物の出し入れについて機能的にあまり優れているとはいえない。
特許文献1のように、バックドアに窓ガラスを開閉可能に装着したものでは、窓ガラスを開けて、比較的小型の荷物を荷室に出し入れすることは不可能ではない。しかし、それを行う人が自動車の後側へ回って窓ガラスを開け荷物を出し入れして窓ガラスを閉じるという動作が必要であるし、この窓ガラスからでは、荷室前方の後席に荷物を出し入れすることは到底困難であるため、前記同様、荷物の出し入れついては機能的にあまり優れているとはいえない。
本発明の目的は、後部開口を、開閉体とその開閉体を複数分割した開閉体分割体により複数の開閉パターンで開閉可能にして、荷物の大小や積み込み場所等に応じた適当な開閉パターンとして、特に乗員が荷物を出し入れする場合でも非常に便利で使い勝手がよく、つまりは荷物の出し入れついて機能的に優れると共に、強度と剛性や種々の機能を確保し、しかも、斬新で意匠的にも優れた、車両の後部開閉構造を提供することである。
請求項1の車両の後部開閉構造は、車両の後部に形成された後部開口を開閉する後部開閉構造であって、前記後部開口を開閉自在に覆う且つ車幅方向に複数分割された開閉体を設け、この開閉体がその前端部を回動中心として開閉可能に構成され、前記開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する複数の開閉体分割体のうちの少なくとも1つが、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に構成されたものである。
この車両の後部開閉構造では、開閉体は後部開口を開閉自在に覆うものであり、この開閉体は車幅方向に複数に分割されている。ここで、後部開口は、車両の荷室の少なくとも一部の上方、更には荷室前方の後部座席側の少なくとも一部の上方へ開口するように構成されている。開閉体は、その前端部を回動中心として一体的に開閉可能であり、開閉体を閉じた状態から、その後端部を上方へ移動させるように開閉体を開け、後部開口を全体的に大きく開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができる。また、開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する複数の開閉体分割体のうちの少なくとも1つが、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能であり、開閉体分割体を閉じた状態から、その車幅方向外端部を上方へ移動させるように開け、後部開口の少なくとも一部を開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができる。
請求項2の車両の後部開閉構造は、車両の後部に形成された後部開口を開閉する後部開閉構造であって、前記後部開口を開閉自在に覆う且つ車幅中心において左右に分割された開閉体と、この開閉体をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構と、前記開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する左右1対の開閉体分割体を、夫々、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構とを備えたものである。
この車両の後部開閉構造では、開閉体は後部開口を開閉自在に覆うものであり、この開閉体は車幅中心において左右に分割されている。ここで、後部開口は、車両の荷室の少なくとも一部の上方、更には荷室前方の後部座席側の少なくとも一部の上方へ開口するように構成されている。開閉体は第1ヒンジ機構により枢支されて、その前端部を回動中心として一体的に開閉可能であり、開閉体を閉じた状態から、その後端部を上方へ移動させるように開け、後部開口を全体的に開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができる。また、開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する左右1対の開閉体分割体が、夫々、1対の第2ヒンジ機構により枢支されて、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能であり、開閉体分割体を閉じた状態から、その車幅方向外端部を上方へ移動させるように開け、後部開口の左半部と右半部の少なくとも一方を開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができる。
請求項3の車両の後部開閉構造は、請求項1又は2の発明において、前記後部開口の周縁部に配設される周縁枠部材と、この周縁枠部材の前端部から後側へ張出す取付部と、一端部が前記取付部に固着され他端部が前記周縁枠部材の後端部に固着されると共に、前記開閉体分割体の車幅方向中心の内端部に沿うように配設された閉断面状の中間部材とを有するテールゲートフレームを設け、前記開閉体分割体は、その車幅中心側の内端部が第2ヒンジ機構により前記取付部に枢支されたものである。
この後部開閉構造では、周縁枠部材と取付部と中間部材とを有するテールゲートフレームが設けられている。このテールゲートフレームは、周縁枠部材により枠状に構成され、周縁枠部材が取付部と中間部材とで補強された形となり、中間部材は閉断面状であるため、高い強度・剛性を有するものとなる。このテールゲートフレームの取付部に、開閉体分割体が第2ヒンジ機構により枢支されて開閉可能になる。このテールゲートフレームを第1ヒンジ機構により車体に連結することにより、開閉体(複数又は1対の開閉体分割体)がテールゲートフレームと一体的に開閉可能となる。開閉体を閉じた状態において、後部開口の周縁部に周縁枠部材が配設され、開閉体分割体を開けて、後部開口の一部又は左半部と右半部の少なくとも一方が確実に開放される。
請求項4の車両の後部開閉構造は、請求項3の発明において、前記テールゲートフレームの前端部が第1ヒンジ機構により車体に枢支され、前記開閉体は前記第1ヒンジ機構により前記テールゲートフレームと共に開閉されるものである。
テールゲートフレームの前端部が第1ヒンジ機構により車体に枢支されているため、テールゲートフレームと一体的に、そのテールゲートフレームの取付部に第2ヒンジ機構により連結された開閉体分割体を含む開閉体が開閉される。
請求項5の車両の後部開閉構造は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記開閉体分割体を閉じた状態で、前記開閉体分割体の車幅方向外側端部を解除可能にロックするロック機構と、この開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされているか否か検出する検出手段とを設け、前記検出手段による検出の結果、開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされていない場合に、その旨を車両の乗員に報知する報知手段と、車両の走行を規制する走行規制手段の少なくとも一方を設けたものである。
開閉体分割体を閉じた状態で、その車幅方向外側端部がロック機構によりロックされ、ロック機構によるロックが解除されて、その開閉体分割体が開閉可能になる。開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされているか否か検出する検出手段が設けられ、この検出手段の検出の結果、開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされていない場合、報知手段によりその旨が乗員に報知され、走行規制手段により車両の走行が規制される。
請求項6の車両の後部開閉構造は、請求項1〜5の何れか発明において、前記車両は後部座席を備え、この後部座席の上方に前記後部開口が臨むように構成されたものである。開閉体が閉じた状態において、開閉体分割体を開けることで、後部開口の一部又は左半部と右半部の少なくとも一方が開放され、その後部開口から荷室のみならず後部座席側へも荷物の出し入れが可能となる。
請求項1の車両の後部開閉構造によれば、後部開口を開閉自在に覆う開閉体を設け、この開閉体を車幅方向に複数に分割し、この開閉体を、その前端部を回動中心として開閉可能に構成し、開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する複数の開閉体分割体のうちの少なくとも1つを、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に構成したので、以下の効果を奏する。開閉体を一体的に開け、後部開口を全体的に大きく開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができ、特に大型の荷物を出し入れする場合に便利である。また、開閉体分割体を開け、後部開口の少なくとも一部を開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができ、比較的小型の荷物を出し入れする場合に便利である。この場合、開閉体分割体の開閉と荷物の出し入れを車両側方側から行うことができ、荷物の出し入れに必要な開閉体分割体のみを開閉すればよいので、その労力も小さいものとなり、またこれらの動作を、車内の空調を極力乱すことなく行うことができる。しかも、車両の後方や側方に障害物が接近していたとしても、開閉体、開閉体分割体を開放させることが可能となる。このように、荷物を出し入れする場合に、非常に便利で使い勝手がよく、機能的に優れたものになり、また、デザイン的にも斬新で意匠的に優れたものとなる。
請求項2の車両の後部開閉構造によれば、後部開口を開閉自在に覆う開閉体を設け、この開閉体を車幅中心において左右に分割し、この開閉体をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構と、開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する左右1対の開閉体分割体を、夫々、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構とを備えたので、開閉体分割体を開け、後部開口の左半部と右半部の少なくとも一方を開放した状態で、荷室や後部座席側への荷物の出し入れを行うことができ、比較的小型の荷物を出し入れする場合に便利である。その他、請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の車両の後部開閉構造によれば、前記後部開口の周縁部に配設される周縁枠部材と、この周縁枠部材の前端部から後側へ張出す取付部と、一端部が前記取付部に固着され他端部が前記周縁枠部材の後端部に固着されると共に、前記開閉体分割体の車幅方向中心の内端部に沿うように配設された閉断面状の中間部材とを有するテールゲートフレームを設け、開閉体分割体は、その車幅中心側の内端部が第2ヒンジ機構により前記取付部に枢支されているので、テールゲートフレームの強度・剛性を高め、開閉体分割体を安定的に開閉させることが可能になる。しかも、このテールゲートフレームを車体に枢支することで、開閉体(複数又は1対の開閉体分割体)をテールゲートフレームと一体的に安定的に開閉することが可能となる。しかも、閉断面状の中間部材を、その中を雨水等が通るドレンパイプとして機能させ、取付部に溜まった雨水等を外部へ排出することが可能になる。
請求項4の車両の後部開閉構造によれば、テールゲートフレームの前端部が第1ヒンジ機構により車体に枢支され、開閉体は第1ヒンジ機構によりテールゲートフレームと共に開閉されるので、開閉体(複数又は1対の開閉体分割体)をテールゲートフレームと一体的に安定的に、簡単且つ確実に開閉することが可能となる。
請求項5の車両の後部開閉構造によれば、開閉体分割体を閉じた状態で、開閉体分割体の車幅方向外側端部を解除可能にロックするロック機構と、この開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされているか否か検出する検出手段とを設け、検出手段による検出の結果、開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされていない場合に、その旨を車両の乗員に報知する報知手段と、車両の走行を規制する走行規制手段の少なくとも一方を設けた。つまり、開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされていない場合に、車両を走行させないように報知したり規制したりすることが可能になる。
請求項6の車両の後部開閉構造によれば、車両は後部座席を備え、この後部座席の上方に後部開口が臨むように構成したので、開閉体が閉じた状態において、開閉体分割体を開けることで、後部開口の一部又は左半部と右半部の少なくとも一方を開放し、その後部開口から荷室のみならず後部座席側へも荷物の出し入れを行うことが可能となる。
本実施形態の車両の後部開閉構造は、車両の後部に形成された後部開口を開閉する自動車の後部開閉構造であって、後部開口を開閉自在に覆う開閉体を車幅中心において左右に分割し、この開閉体をその前端部を回動中心として開閉可能に第1ヒンジ機構で枢支し、開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する左右1対の開閉体分割体を、夫々、車幅中心側の内端部を回動中心として1対の第2ヒンジ機構により開閉可能に枢支するように構成したものである。
図1〜図3に示すように、この自動車1は、車内に前部座席と後部座席2とを有し、後部座席2の後方に荷室3を有し、前部座席の左右両側の乗降口を夫々サイドドア4で開閉する。この自動車1には、車両の後部(サイドドア4よりも後側)において、荷室3の上方と後部座席2の後部分の上方へ開口する後部開口5が設けられ、本実施例の後部開閉構造は、この後部開口5を開閉するように構成したものである。
この後部開閉構造には、後部開口5を開閉自在に覆う且つ車幅中心において左右に1対の開閉体分割体11に分割された開閉体10、この開閉体10をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構12、開閉体10を閉じた状態において、その開閉体10を構成する左右1対の開閉体分割体11を、夫々、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構13が設けられている。また、後部開口5の周縁部20と略同じサイズのテールゲートフレーム14が設けられ、このテールゲートフレーム14の車幅方向中心部分の取付部31に、1対の開閉体分割体11が1対の第2ヒンジ機構13により連結されると共に、このテールゲートフレーム14の前端部が第1ヒンジ機構12により車体に連結されている。尚、以下、基本的に、開閉体10、開閉体分割体11を閉じた状態で、開閉体10、開閉体分割体11の前後と左右(車幅方向)を前後左右として説明する。
図1は、開閉体10、1対の開閉体分割体11を閉じた状態の図、図2は、開閉体10(1対の開閉体分割体11)を開けた状態の図、図3は、開閉体10を閉じた状態において、1対の開閉体分割体11の両方を開けた状態の図、である。尚、1対の開閉体分割体11の一方だけを開けることも当然可能である。図2に示すように、開閉体10(1対の開閉体分割体11)を一体的に開くと、後部開口5が全体的に大きく開放し、図3等に示すように、開閉体10を閉じた状態において、1対の開閉体分割体11の少なくとも一方を開けると、後部開口5の左半部と右半部の少なくとも一方が開放する。
後部開閉構造について、図4〜図6を参照し、適宜図1〜図3を併用して詳細に説明する。尚、図4は、車体からテールゲートフレーム14と開閉体10を取り外した状態の図、図5は、テールゲートフレーム14から開閉体10を取り外した状態の図、図6は、開閉体10、1対の開閉体分割体11を閉じた状態の図、である。
図4に示すように、後部開口5の周縁部20については、前端部が車幅方向向きにストレート状に形成され、左右の前部分が略車両前後方向向きにストレート状に形成され、この前部分よりも後側部分が湾曲状に形成されて、全体的に 後方下がりに滑らかに傾斜し、周縁部20の内周部分に上方又は斜め上方へ立上げられた周縁起立部21が形成されている。周縁起立部21の全周にウェザーストリップ22が装着され、テールゲートフレーム14と共に開閉体10を閉じると、テールゲートフレーム14と後部開口5の周縁部20との間がウェザーストリップ22によりシールされる。尚、後部開口5の周縁部20のうち、左右前部の下側には、後部座席2のウインドウガラス2aが装着されている。
図5、図6に示すように、テールゲートフレーム14は、後部開口5の周縁部20に配設される周縁枠部材30と、この周縁枠部材30と一体形成され且つ周縁枠部材30の前端部の車幅中心部分から後側へ張出す所定幅の取付部31と、前端部が取付部31に固着され他端部が周縁枠部材30の後端部に固着されると共に、開閉体分割体11の車幅方向中心の内端部に沿うように配設された閉断面状の管状の中間部材32とを有する。
周縁枠部材30は、その前端部が第1ヒンジ機構12の左右1対のヒンジ部40により車体に枢支され、車幅方向向きの水平軸心回りに、開閉体10(1対の開閉体分割体11)と一体的に回動して、開閉体10が開閉される。各ヒンジ部40は、後部開口5の周縁部20に固定されたブラケット41と、このブラケット41に回動自在に支持されて周縁枠部材30の前端部に固定された連結部材42を有する。周縁枠部材30の外周部分の少なくとも前端部には、上方又は斜め上方に向けて立上げられた起立部30aが形成され、この起立部30aに各ヒンジ部40の連結部材42が固定されている。
また、周縁枠部材30及び取付部31の内周部分には、上方に又は斜め上方に向けて斜めに立上げられた枠状の起立部31aが形成され、この起立部31aの全周にウェザーストリップ33が取り付けられている。取付部31は、所定幅を有する板片状に形成されてやや後方下がりに傾斜している。
このテールゲートフレーム14と後部開口5の周縁部20とは、左右1対のダンパースプリング50により連結され、これらダンパースプリング50により、テールゲートフレーム14と一体的に開閉体10を開閉する際(特に、開放する際)、その開閉動作をサポートし、開閉体10を開位置で保持することができる。各ダンパースプリング50は、ダンパー本体部51と、このダンパー本体部51から延びて突出側へ付勢されたロッド部52を有し、ダンパー本体部51の基端部が、後部開口5の周縁部20の左前(又右前)に回動自在に連結され、ロッド部51の先端部が周縁枠部材30の左部(又は右部)の長さ方向略中央部分に回動自在に連結されている。尚、ダンパースプリング50を省略し、開閉体10を開放した状態を保持する保持バーを、収納位置と使用位置とに手動で切り換え可能に取り付けてもよい。
テールゲートフレーム14の周縁枠部材30の後端の車幅方向中央部にストライカー35が固定され、このストライカー35に対応させて、後部開口5の周縁部20の後端の車幅方向中央部にキャッチャー36が固定され、このストライカー35とキャッチャー36によりロック機構37が構成されている。テールゲートフレーム14と共に開閉体10が閉まると、ストライカー35がキャッチャー36に係合されて、開閉体10が車体に解除可能にロックされる。尚、このロック機構37については、車内のロック解除操作部を操作したり、開閉体10又はテールゲートフレーム14に取付けたシリンダキーに、この自動車専用のキーを差し込んで回すことで解除可能にしてある。
ここで、周縁枠部材30については、起立部30a,31aを形成し、また、取付部31については、起立部31aを形成して、強度・剛性を高めている。中間部材32は、後方下がりに傾斜した状態で、その前端部が取付部31の後端の起立部31aに貫通状に固着され、その後端部が周縁枠部材30の後端の起立部31aに貫通状に固着され、中間部材32の上面には、ウェザーストリップ34が取り付けられている。中間部材32は閉断面状に形成され、この中間部材32で取付部31と周縁枠部材30とを連結することにより、周縁枠部材30と取付部31と中間部材32とを有するテールゲートフレーム14について、高い強度・剛性を確保することができる。
開閉体分割体11を閉じた状態で、開閉体分割体11の周縁部とテールゲートフレーム14との間がウェザーストリップ33,34によりシールされる。この周縁枠部材30及び取付部31の上面側には雨水等が流れ込むようになっており、周縁枠部材30及び取付部31の内周部に形成された起立部31aにより、周縁枠部材30及び取付部31の上面側の雨水等が後部開口5から荷室3等に落ちないようになっている。また、取付部31の上面側に流れ込む雨水等は、後側に流れ落ち、中間部材32の内部を通って外部へ排出されるようになっている。
図1〜図3、図6に示すように、開閉体10の開閉体分割体11は左右対称に構成され、1対の開閉体分割体11を閉じた状態において上側へ膨らんで湾曲状に形成されている。各開閉体分割体11は、略前半部を構成するウイングハッチ60と、略後半部を構成するガラス部61を有し、開閉体10(1対の開閉体分割体11)を閉じた状態において、ウイングハッチ60は略水平となり、ガラス部61は後方下がりに傾斜した状態となり、このガラス部61を通して、乗員の後方視野が確保される。
各開閉体分割体11のウイングハッチ60の少なくとも外周付近部分は、インナプレートとアウタプレートとを有する閉断面構造となっており、このウイングハッチ60の後端部にガラス部61の前端部が連結されると共に、このウイングハッチ60の車幅方向外端部に連結されて、そこから湾曲状に延びるガラスレインフォースメント69にガラス部61が接着剤で固着されている。1対の開閉体分割体11を取付部31に枢支する1対の第2ヒンジ機構13の各々は、前後1対のヒンジ部45からなり、各ヒンジ部45は、取付部31の起立部31aに固定されたブラケット46と、このブラケット46に回動自在に支持されて開閉体分割体11のウイングハッチ60の車幅方向内端部に固定された連結部材47を有する。
各開閉体分割体11とテールゲートフレーム14とは、ダンパースプリング55により連結され、このダンパースプリング55により、開閉体分割体11を開閉する際(特に、開放する際)、その開閉動作をサポートし、開閉体分割体11を開位置で保持することができる。各ダンパースプリング55は、ダンパー本体部56と、このダンパー本体部56から延びて突出側へ付勢されたロッド部57を有し、ダンパー本体57の基端部が、テールゲートフレーム14の周縁枠部材30の車幅方向中心より付近に回動自在に連結され、ロッド部57の先端部が開閉体分割体11の前端部に回動自在に連結されている。尚、このダンパースプリング55を省略し、開閉体分割体11を開放した状態を保持する保持バーを、収納位置と使用位置とで手動で切り換え可能に取り付けてもよい。
テールゲートフレーム14の周縁枠部材30の左右両側の起立部31aの車両前後方向略中央部に1対のストライカー62が固定され、これらストライカー62に対応させて、1対の開閉体分割体11の車幅方向外端部に1対のキャッチャー63が固定され、各ストライカー62とキャッチャー63によりロック機構64が構成されている。開閉体分割体11が閉まると、ストライカー62がキャッチャー63に係合されて、開閉体分割体11が周縁枠部材30に解除可能にロックされる。尚、このロック機構64については、車内のロック解除操作部を操作したり、開閉体分割体11に取付けたシリンダキーに、この自動車専用のキーを差し込み回すことで解除可能にしてある。
ここで、図7に示すように、この自動車1には、エンジンコントロールユニット70に電気的に接続されたドアロック制御ユニット71が設けられ、このドアロック制御ユニット71に、開閉体スイッチ72、1対の開閉体分割体スイッチ73、警告ランプ及びその駆動回路やスピーカ及びその駆動回路を有する報知手段79が接続されている。開閉体スイッチ72は、開閉体10が完全に閉じた状態でロック機構37によりロックされているか否か検出する検出手段に相当するものであり、後部開口5の周縁部20又はテールゲートフレーム14に取り付けられたオン/オフ式スイッチを適用している。また、各開閉体分割体スイッチ73は、各開閉体分割体11が完全に閉じた状態でロック機構64でロックされているか否か検出する検出手段に相当するものであり、開閉体分割体11又はテールゲートフレーム14に取り付けられたオン/オフ式スイッチを適用している。
ドアロック制御ユニット71は、開閉体スイッチ72、開閉体分割体スイッチ73からの信号を受け、開閉体10、開閉体分割体11が完全に閉じていない場合に、エンジンコントロールユニット70(これが走行規制手段に相当する)に、その旨の信号を出力し、エンジンコントロールユニット70が、例えば、エンジンを作動していない場合には、イグニションスイッチをオンにしてもエンジンが作動しないようにしたり、エンジンが作動している場合には、ギヤが入らないようにする等して、車両の走行を規制し、また、ドアロック制御ユニット71が報知手段79を制御し、この報知手段79により警告ランプを点灯させたり警告音を発生させて、乗員に報知するようにしてある。尚、この走行規制と報知については少なくとも一方を行うようにすればよい。
ここで、この後部開閉構造では、テールゲートフレーム14と共に開閉体10が開いた状態では、テールゲートフレーム14に対して開閉体分割体11を開放できないようにすることが望ましい。それ故、ドアロック制御ユニット71は、開閉体スイッチ72、開閉体分割体スイッチ73からの信号を受けて、開閉体分割体11が開いている状態では、テールゲートフレーム14と共に開閉体10が開かないように、開閉体10のロック機構37を制御してロック解除を強制的に阻止したり、また、開閉体10が開いている状態では、開閉体分割体11が開かないように、開閉体分割体11のロック機構64を制御してロック解除を強制的に阻止するようにしてもよい。尚、ドアロック制御ユニット71には、サイドドア4の開閉を検出するサイドドアスイッチも接続され、上記以外の種々のドアロック制御も実行可能にしてある。
車両の後部開閉構造の作用・効果について説明する。
先ず、図1に示すように、開閉体10、1対の開閉体分割体11を閉じた状態で、開閉体10のロック機構37が機能して、テールゲートフレーム14と共に開閉体10が開放不能にロックされ、また、各開閉体分割体11のロック機構64が機能して、各開閉体分割体11が開放不能にロックされる。
先ず、図1に示すように、開閉体10、1対の開閉体分割体11を閉じた状態で、開閉体10のロック機構37が機能して、テールゲートフレーム14と共に開閉体10が開放不能にロックされ、また、各開閉体分割体11のロック機構64が機能して、各開閉体分割体11が開放不能にロックされる。
図1の状態から、ロック機構37の解除操作を行い、ストライカー35とキャッチャー36との係合を解除すると、開閉体10は、その前端部を回動中心として一体的に開閉可能となり、図2に示すように、開閉体10を閉じた状態から、その後端部を上方へ移動させるように開閉体10を一体的に開け、後部開口5を全体的に大きく開放した状態で、荷室3や後部座席2側への荷物の出し入れを行うことができる。開閉体10を開けた状態から、開閉体10を閉めると、開閉体10のロック機構37が自動的に作動し、ストライカー35とキャッチャー36とが係合し、開閉体10が開放不能にロックされる。
また、図1の状態から、ロック機構64の解除操作を行い、ストライカー62とキャッチャー63との係合を解除すると、開閉体分割体11は、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能となり、開閉体分割体11を閉じた状態から、その車幅方向外端部を上方へ移動させるように開け、後部開口5の左半部と右半部の少なくとも一方を開放した状態で(図3では両方を開放)、荷室3や後部座席2側への荷物の出し入れを行うことができる。開閉体分割体11を開けた状態から閉めると、開閉体分割体11のロック機構64が自動的に作動し、ストライカー62とキャッチャー63とが係合し、開閉体分割体11が開放不能にロックされる。
以上のように、この車両の後部開閉構造によれば、後部開口5を開閉自在に覆う開閉体10を設け、この開閉体10を車幅中心において左右に2分割し、この開閉体10をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構12と、開閉体10を閉じた状態において、その開閉体10を構成する左右1対の開閉体分割体11を、夫々、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構13を備えた。
従って、開閉体10(1対の開閉体分割体11)を一体的に開け、後部開口5を全体的に大きく開放した状態で、荷室3や後部座席2側への荷物の出し入れを行うことができ、特に大型の荷物を出し入れする場合に便利である。また、開閉体分割体11を開け、後部開口5の左半部又は右半部の少なくとも一方を開放した状態で、荷室3や後部座席2側への荷物の出し入れを行うことができ、比較的小型の荷物を出し入れする場合に便利である。この場合、開閉体分割体11の開閉と荷物の出し入れを車両側方側から行うことができ、しかも、荷物の出し入れに必要な開閉体分割体11のみを開閉すればよいので、その労力も小さいものとなり、またこれを、車内の空調を極力乱すことなく行うことができる。しかも、車両の後方や側方に障害物が接近していたとしても、開閉体10、開閉体分割体11を開放させることが可能となる。このように、荷物を出し入れする場合に、非常に便利で使い勝手がよく、機能的に優れたものになり、また、デザイン的にも斬新で意匠的に優れたものとなる。
後部開口5の周縁部20に配設される周縁枠部材30と、この周縁枠部材30の前端部の車幅中心部分から後側へ張出す取付部31と、後部開口5の車幅中心部に配設され両端部が取付部31の後端部と周縁枠部材30の後端部に固着された閉断面状の中間部材32とを有するテールゲートフレーム14を設け、1対の開閉体分割体11を、1対の第2ヒンジ機構13により取付部31に枢支したので、テールゲートフレーム14の強度・剛性を高め、1対の開閉体分割体11を夫々安定的に開閉させることが可能になる。しかも、開閉体分割体11を取り付ける取付部31の大きさも小さく抑えることができて、開閉体分割体11を開放させた際の後部開口5の開放面積を大きくできると共に、見た目も極力良くすることができ、しかも、開閉体10(1対の開閉体分割体11)をテールゲートフレーム14と一体に安定的に開閉することが可能となる。しかも、閉断面状の中間部材32を、その中を雨水等が通るドレンパイプとして機能させ、取付部31に溜まった雨水等を外部へ排出することが可能になる。
開閉体10を閉じた状態で、開閉体10の車両長さ方向後端部を車体に解除可能にロックするロック機構37(ストライカー35とキャッチャー36)を設けたので、開閉体10を閉じた状態で、その車両長さ方向後端部をロック機構37によりロックして、開閉体10を固定でき、ロック機構37によるロックを解除して、その開閉体10を開閉することが可能になり、また、1対の開閉体分割体11を閉じた状態で、1対の開閉体分割体11の車幅方向外側端部を夫々周縁枠部材30に解除可能にロックする1対のロック機構64(ストライカー62とキャッチャー63)を設けたので、各開閉体分割体11を閉じた状態で、その車幅方向外側端部をロック機構64によりロックして、開閉体分割体11を固定でき、ロック機構64によるロックを解除して、その開閉体分割体11を開閉することが可能になる。
開閉体10の開閉状態を検出する開閉体スイッチ72を設け、1対の開閉体分割体11の開閉状態を検出する1対の開閉検出スイッチ73を設け、その検出の結果、開閉体10、開閉体分割体11が閉じていない場合に、車両の走行を規制するように構成したので、開閉体10、開閉体分割体11が開いた状態で、運転手が車両を走行させようとしても、車両を走行させることを確実に防止することができる。
第1ヒンジ機構12を、テールゲートフレーム14の前端部を車体に連結するように構成し、開閉体10を第1ヒンジ機構12によりテールゲートフレーム14と共に開閉するので、開閉体10(1対の開閉体分割体11)をテールゲートフレーム14と一体に安定的に開閉することが可能になる。この自動車1には後部座席2が設けられ、この後部座席2の上方に後部開口5が臨むように構成したので、開閉体10が閉じた状態において、開閉体分割体11を開けることで、後部開口5の左半部と右半部の少なくとも一方を開放し、その後部開口5から後部座席2側への荷物の出し入れを行うことが可能となる。
図8に示すように、この車両の後部開閉構造は、後部開口を開閉自在に覆う且つ車幅方向に3分割された開閉体10Aを設け、この開閉体10Aがその前端部を回動中心として開閉可能に構成され、開閉体10Aを閉じた状態において、その開閉体10Aを構成する3つの開閉体分割体11A,11B,11Aのうちの左右両側の2つ11A,11Aが、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に構成されている。真ん中の開閉体分割体11Bは、テールゲートフレーム14に固定的に装着され、開閉体10Aとして一体的に開閉するものの、この開閉体分割体11Bだけを開閉することはできない。その他、基本的には、実施例1と同様の構成であり、実施例1と同様の作用・効果を奏する。
尚、後部開口を開閉自在に覆う且つ車幅方向に4つ以上に複数分割された開閉体を設け、この開閉体を、その前端部を回動中心として開閉可能に構成し、開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する4つ以上の複数の開閉体分割体のうちの少なくとも1つを、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に構成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施可能であるし、自動車以外の車両に本発明の後部開閉構造を適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施可能であるし、自動車以外の車両に本発明の後部開閉構造を適用することも可能である。
1 自動車
2 後部座席
5 後部開口
10,10A 開閉体
11,11A,11B 開閉体分割体
12 第1ヒンジ機構
13 第2ヒンジ機構
14 テールゲートフレーム
30 周縁枠部材
31 取付部
32 中間部材
37,64 ロック機構
72 開閉体スイッチ
73 開閉体分割スイッチ
70 エンジンコントロールユニット
71 ドアロック制御ユニット
2 後部座席
5 後部開口
10,10A 開閉体
11,11A,11B 開閉体分割体
12 第1ヒンジ機構
13 第2ヒンジ機構
14 テールゲートフレーム
30 周縁枠部材
31 取付部
32 中間部材
37,64 ロック機構
72 開閉体スイッチ
73 開閉体分割スイッチ
70 エンジンコントロールユニット
71 ドアロック制御ユニット
Claims (6)
- 車両の後部に形成された後部開口を開閉する後部開閉構造であって、
前記後部開口を開閉自在に覆う且つ車幅方向に複数分割された開閉体を設け、この開閉体がその前端部を回動中心として開閉可能に構成され、
前記開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する複数の開閉体分割体のうちの少なくとも1つが、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に構成されたことを特徴とする車両の後部開閉構造。 - 車両の後部に形成された後部開口を開閉する後部開閉構造であって、
前記後部開口を開閉自在に覆う且つ車幅中心において左右に分割された開閉体と、
この開閉体をその前端部を回動中心として開閉可能に枢支する第1ヒンジ機構と、
前記開閉体を閉じた状態において、その開閉体を構成する左右1対の開閉体分割体を、夫々、車幅中心側の内端部を回動中心として開閉可能に枢支する1対の第2ヒンジ機構と、
を備えたことを特徴とする車両の後部開閉構造。 - 前記後部開口の周縁部に配設される周縁枠部材と、この周縁枠部材の前端部から後側へ張出す取付部と、一端部が前記取付部に固着され他端部が前記周縁枠部材の後端部に固着されると共に、前記開閉体分割体の車幅方向中心の内端部に沿うように配設された閉断面状の中間部材とを有するテールゲートフレームを設け、
前記開閉体分割体は、その車幅中心側の内端部が第2ヒンジ機構により前記取付部に枢支されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の後部開閉構造。 - 前記テールゲートフレームの前端部が第1ヒンジ機構により車体に枢支され、
前記開閉体は前記第1ヒンジ機構により前記テールゲートフレームと共に開閉されることを特徴とする請求項3に記載の車両の後部開閉構造。 - 前記開閉体分割体を閉じた状態で、前記開閉体分割体の車幅方向外側端部を解除可能にロックするロック機構と、この開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされているか否か検出する検出手段とを設け、
前記検出手段による検出の結果、開閉体分割体が完全に閉じた状態でロックされていない場合に、その旨を車両の乗員に報知する報知手段と、車両の走行を規制する走行規制手段の少なくとも一方を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両の後部開閉構造。 - 前記車両は後部座席を備え、この後部座席の上方に前記後部開口が臨むように構成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両の後部開閉構造。
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- 2003-08-04 JP JP2003285683A patent/JP2005053315A/ja not_active Abandoned
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