JP2005044519A - マイクロ波加熱炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用を可能として時間短縮を実現できると共に、同様の温度上昇で被加熱物を加熱でき、再現性に優れたマイクロ波加熱炉を提供する。
【解決手段】本発明のマイクロ波加熱炉1は、マイクロ波の照射により被加熱物10を加熱するマイクロ波加熱炉であって、ハウジング2と、ハウジング2に配され内部に被加熱物10を配置するための隔壁部3を有し、隔壁部3は、ハウジング2より取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部、例えば隔壁部3Aをハウジング2に配して加熱可能に構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のマイクロ波加熱炉1は、マイクロ波の照射により被加熱物10を加熱するマイクロ波加熱炉であって、ハウジング2と、ハウジング2に配され内部に被加熱物10を配置するための隔壁部3を有し、隔壁部3は、ハウジング2より取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部、例えば隔壁部3Aをハウジング2に配して加熱可能に構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波を利用してセラミックスなどの被加熱物を加熱するためのマイクロ波加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロ波を利用してセラミックなどの被加熱物を加熱するマイクロ波加熱炉が種々提案されている。
この種のマイクロ波加熱炉のハウジング内には、例えばセラミック原料等を用いて成形した成形体等の被加熱物を内部に配置して焼成等するための隔壁部(例えば焼成室)が固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、マイクロ波加熱炉を利用する最大のメリットは、従来の外部加熱式炉に比して加熱時間を著しく短縮できる点にある。
しかし、加熱時間を短縮できても、被加熱物が冷えるまでそのままの状態で放置するのであれば、マイクロ波加熱炉の上記メリットを十分に活かしきれない。そのため、加熱後は被加熱物を外部に取り出して次の被加熱物の加熱に速やかに移行できることが望ましい。
ただし、加熱後すぐに被加熱物のみを取り出すことは困難であり、すぐに取り出すと急激な冷却により被加熱物が割れる等の問題も生じることがある。また、隔壁部に熱が残存した状態で次の被加熱物を加熱すると、同様の温度上昇で被加熱物を加熱できず、加熱の再現性或いは製品の均一性を確保できないことがある。特に、マイクロ波は熱い部分に吸収される性質を有しており、隔壁部に多少でも熱が残存していると、マイクロ波が加熱開始当初、被加熱物ではなく隔壁部に吸収されてしまい、隔壁部の冷め具合により温度上昇に著しい差異が生じてしまうと共に、消費電力の損失に繋がる。
【0004】
そこで、本発明の課題は、被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用を可能として加熱時間の短縮を実現できると共に、同様の温度上昇で被加熱物を加熱でき、加熱再現性に優れたマイクロ波加熱炉を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するものは、マイクロ波の照射により被加熱物を加熱するマイクロ波加熱炉であって、該マイクロ波加熱炉は、ハウジングと、該ハウジングに配され内部に前記被加熱物を配置するための隔壁部を有し、該隔壁部は、前記ハウジングより取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部を前記ハウジングに配して加熱可能に構成されていることを特徴とするマイクロ波加熱炉である。
【0006】
前記ハウジングには、前記隔壁部を外方より冷却するための冷却手段が設けられていることが好ましい。前記ハウジングには、前記被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉するための密閉部が設けられ、前記隔壁部は、該密閉部内より取り出し可能に配されていることが好ましい。前記ハウジングには、前記被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉するための密閉部が設けられ、該密閉部が前記隔壁部を構成し、前記ハウジングより取り出し可能に構成されていてもよい。
【0007】
【作用】
本発明のマイクロ波加熱炉は、ハウジングに配され内部に被加熱物を配置するための隔壁部が、ハウジングより取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部をハウジングに配して加熱可能に構成されているため、被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用が可能となって時間短縮が実現される。また、隔壁部を取り替えて加熱するため、隔壁部に熱が残存していることがなく、被加熱物が同様の温度上昇にて加熱されることにより、同一条件で加熱でき、また、焼成炉として使用する場合は、バラツキのない均一な製品を作製できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のマイクロ波加熱炉を図面に示した各実施例を用いて説明する。
図1は、本発明のマイクロ波加熱炉の一実施例の概略図であり、図2または図3は本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例の概略図である。
【0009】
まず、図1に示したマイクロ波加熱炉1について説明する。本発明のマイクロ波加熱炉1は、マイクロ波の照射により被加熱物10を加熱するマイクロ波加熱炉であって、ハウジング2と、ハウジング2に配され内部に被加熱物10を配置するための隔壁部3を有し、隔壁部3は、ハウジング2より取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部3Aをハウジング2に配して加熱可能に構成されている。以下、各構成について順次詳述する。
【0010】
ハウジング2は、マイクロ波を内部に放射するための筺体であり、少なくとも内面がマイクロ波を反射可能な材料、例えばステンレス材にて形成されている。
【0011】
隔壁部3は、ハウジング2内に配されて、内部に被加熱物10を配置するための部位であり、ハウジング2内に被加熱物10の配置空間を区画構成すると共に、隔壁部3の断熱作用により配置空間の保温性を担保するように機能する。
【0012】
隔壁部3は、ハウジング2より取り出し可能に構成されている。これにより、被加熱物10を加熱した後、次の被加熱物10aの加熱に速やかに移行することができ、連続的使用が可能となって時間短縮が実現できる。また、隔壁部3を他の隔壁部3Aに取り替えて加熱するため、隔壁部に熱が残存していることがなく、被加熱物10aが被加熱物10aと同様の温度上昇(同一条件)にて加熱される。
【0013】
具体的には、この実施例の隔壁部3は、下部容器3aと、下部容器3aの上部に被嵌される上部蓋体3bとから構成されており、下部容器3aの底部には脚部3cが設けられている。そして、隔壁部3は、ハウジング2の底部上面に脚部3cが載置されることにより、ハウジング2内に配されている。ただし、本発明のマイクロ波加熱炉は、隔壁部がハウジングより取り出し可能に構成されたものを広く包含するものであり、この実施例の隔壁部3の態様に限定されるものではなく、例えば隔壁部がハウジング内に取り外し可能に仮固定されているようなものも本発明の範疇に包含される。
【0014】
他方、隔壁部3Aは、前述した隔壁部3と同様の形態を有しており、隔壁部3において被加熱物10を加熱した後、隔壁部3と取り替えてハウジング2内に配置し、次の被加熱物10aを連続的に加熱するためのものである。なお、この実施例では、隔壁部は2つであるが、これに限定されるものではなく、被加熱物の加熱時間に応じて連続的に加熱するために必要な数だけ隔壁部を準備することが好ましい。
【0015】
隔壁部3,3Aの構成材料としては、アルミナ系セラミックブロック、アルミナ系セラミックボード、或いはセラミックファイバーのブランケット製品、フェルト製品、ブランケット積層品、フェルト積層品などが好適に使用できる。なお、マイクロ波加熱炉1を焼成炉として使用する場合は、隔壁部3が、被焼成物(被加熱物)と同時に同じ温度に昇温する隔壁(等温障壁)にて構成されていてもよく、また、隔壁部3の内部が、被焼成物(被加熱物)と同時に同じ温度に昇温する材料にて内張りされていてもよい。
【0016】
マイクロ波発生手段4は、マイクロ波を出力するためのものであり、マイクロ波発振器からなる。マイクロ波発振器から出力されるマイクロ波の周波数は、好ましくは0.9〜100GHzであり、より好ましくは、安価なマイクロ波発振器を使用できる2.45GHzである。
【0017】
マイクロ波発生手段4から出力されるマイクロ波は、マイクロ波発生手段4とハウジング2とを連通する導波管5を介してハウジング2内に照射される。
【0018】
ハウジング2内へ照射されたマイクロ波は、回転反射翼6a,6bにより分散され、ハウジング2の内面にて多重反射しながら隔壁部3を透過して被加熱物10,10aを加熱するように構成されている。
【0019】
つぎに、本発明のマイクロ波加熱炉1の使用方法をその特徴的作用と共に説明する。
本発明のマイクロ波加熱炉1では、まず、内部に被加熱物10を配した隔壁部3をハウジング2内に配して被加熱物10を加熱する。被加熱物10の加熱が完了したら、ハウジング2の図1中、手前側に設けられたステンレス製蓋材(図示しない)を開いて、被加熱物10を隔壁部3ごとハウジング2の外部に取り出す。取り出された隔壁部3は、被加熱物10の冷却に必要な時間だけ、そのままの状態で放置する。この時、被加熱物10は、隔壁部3内に配されたままであるため、急激に冷却が進行して割れたりすることがない。
【0020】
なお、マイクロ波加熱炉は、基本的に被加熱物を直接加熱するものであるため、隔壁部はさほど加熱しておらず、隔壁部を手で把持して取り出せることが多い。ただし、隔壁部の構成材料によっては加熱していることもあり、また、重量がある場合は、治具を用いて取り出してもよい。治具としてはどのようなものでもよいが、例えばリフターなどを用いて、リフターのアームを下部容器3aの下面とハウジング2の底部上面との間隙に挿入し、隔壁部3全体を若干持ち上げた上で取り出してもよい。
【0021】
隔壁部3を取り出したら、被加熱物10aを内部に配置した隔壁部3Aをハウジング2内に配して被加熱物10aを加熱する。このように、本発明のマイクロ波加熱炉では、被加熱物の冷却時間には隔壁部をハウジング内に放置せず、外部に取り出し、次の被加熱物を配した隔壁部と取り替えて連続的に加熱するため、マイクロ波加熱炉1を効率的に使用でき、マイクロ波加熱炉による時間短縮のメリットをより実効性あるものとすることができる。
【0022】
さらに、図2に示した本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例について説明する。
この実施例のマイクロ波加熱炉20と前述したマイクロ波加熱炉1との基本的な相違は、マイクロ波加熱炉20が特殊な雰囲気(例えば、真空雰囲気、加圧雰囲気、アルゴン雰囲気、窒素雰囲気、水素雰囲気など)下で被加熱物を加熱する際に使用されるものである点にあり、そのために、マイクロ波加熱炉20は、それらの雰囲気をハウジング2内で保持するための密閉部(雰囲気形成部)21を有している。以下、マイクロ波加熱炉20の構成について詳述するが、前述したマイクロ波加熱炉1と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0023】
具体的には、マイクロ波加熱炉20の密閉部21は、底盤部22と、底盤部22に載置される蓋体23とからなり、蓋体23の下端に設けられたフランジ23aと底盤部22とが連結部材24にて連結され、かつフランジ23aと底盤部22との間に介在されるOリング25により、内部に形成される雰囲気を保持可能に構成されている。そして、加熱に際して必要な雰囲気の形成は、底盤部22を貫通して内部に連通する管状体26a,26b,26cを介して行われる。
【0024】
密閉装置21を構成する材料としては、マイクロ波を透過し易い材料であればどのようなものでもよいが、例えば、石英ガラスなどの耐熱ガラスが好適に使用できる。
【0025】
密閉部21の内部には、被加熱物10を配した隔壁部3が配されており、被加熱物10の加熱が完了したら、連結部材24によるフランジ23aと底盤部22との連結を解除した後、蓋体23を上方に持ち上げ、隔壁部3を取り出す。隔壁部3を取り出したら、被加熱物10aを内部に配置した隔壁部3Aを密閉部21内に配して密封状態とした上で、必要な内部雰囲気を形成し、被加熱物10aを加熱する。このような構造とすることで、被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を要する場合でも、隔壁部を取り替えて連続的に加熱することができ、マイクロ波加熱炉による時間短縮のメリットをより実効性あるものとすることができる。
【0026】
また、この実施例のマイクロ波加熱炉20のハウジング2には、密閉部21および隔壁部3を外方より冷却するための冷却手段27が設けられている。具体的には、冷却手段27は、冷却用ガス供給装置(図示しない)と、冷却用ガス導入管27aと、排気管27bとから構成され、ハウジング2内に冷却用ガスを流入可能になっている。これにより、密閉部21および隔壁部3がマイクロ波を吸収して加熱することをより防止できると共に、密閉部21および隔壁部3が冷却されて、取り扱いまたは取り出しが容易となる。なお、このような冷却手段は、前述したマイクロ波加熱炉1のハウジング2にも設けられていることが好ましい。
【0027】
さらに、図3に示したマイクロ波加熱炉30について説明する。
この実施例のマイクロ波加熱炉30は、前述したマイクロ波加熱炉20と同様で特殊な雰囲気(例えば、真空雰囲気、加圧雰囲気、アルゴン雰囲気、窒素雰囲気、水素雰囲気など)下で被加熱物を加熱する際に使用されるものである。以下、マイクロ波加熱炉30の構成について詳述するが、前述したマイクロ波加熱炉20と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0028】
具体的には、マイクロ波加熱炉30は、複数の密閉部31,32,33を有している。
密閉部31は、図中左側に向かって移動可能な第1密閉体31aと、図中右側に向かって移動可能な第2密閉体31bとからなり、図のように両者のフランジが接合され、かつフランジ間に介在されたOリング(図示しない)により、内部に形成される雰囲気を保持可能に構成されている。なお、加熱に際して必要な雰囲気の形成は、第1密閉体31aと第2密閉体31bの両端側にそれぞれ設けられた連通管を介して行われる。
【0029】
そして、密閉部31の内部には、被加熱物10を配した隔壁部3が配されており、被加熱物10の加熱が完了したら、第1密閉体31aを図中h方向に移動させ、第2密閉体31bを図中i方向に移動させて接合状態を解除した後、隔壁部3を取り出す。隔壁部3を取り出したら、被加熱物10aを内部に配置した隔壁部3Aを密閉部31内に配して密封状態とした上で、必要な内部雰囲気を形成し、被加熱物10aを加熱する。すなわち、本発明のマイクロ波加熱炉における密閉部の構造は、マイクロ波加熱炉20の密閉部21の態様に限定されず、加熱に必要な雰囲気を保持できる構造であればよく、密閉部31のような態様でもよい。
【0030】
密閉部32は、一端部が閉塞した管状体からなり、内部に被加熱物10を直接配置して加熱する構造となっている。密閉部32内の雰囲気形成は他端側開放端から行い、被加熱物10の加熱が完了したら、密閉部32を図矢印方向(右側方向)に向かって移動させ、ハウジング2から引き抜き可能となっている。なお、密閉部32は、真空雰囲気のように熱伝導が基本的になく断熱材が不要な場合に使用されるものであり、密閉部32自体が隔壁部を構成する。
【0031】
密閉部33は、両端が開放端の管状体であり、ハウジング2を貫通して配されており、左右いずれの側からもハウジング2から引き抜き可能である点以外は、前述した密閉部32と同様である。
【0032】
密閉部31,32,33を構成する材料としては、マイクロ波加熱炉20の密閉部21と同様、マイクロ波を透過し易い材料であればどのようなものでもよいが、例えば、石英ガラスなどの耐熱ガラスが好適に使用できる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用が可能となって時間短縮を実現できると共に、同様の温度上昇で被加熱物を加熱でき、再現性に優れたマイクロ波加熱炉となる。
請求項2に記載した発明によれば、上記請求項1の発明の効果に加え、隔壁部がマイクロ波を吸収して加熱することをより防止できると共に、隔壁部が冷却されて取り出し容易となる。
請求項3に記載した発明によれば、被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉可能とするマイクロ波加熱炉において、上記請求項1の発明の効果を実現できる。
請求項4に記載した発明によれば、被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉可能とするマイクロ波加熱炉において、より簡素な構造にて、上記請求項1の発明の効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ波加熱炉の一実施例の概略図である。
【図2】本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例の概略図である。
【図3】本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例の概略図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波加熱炉
2 ハウジング
3 隔壁部
4 マイクロ波発生手段
5 導波管
6 回転反射翼
10 被加熱物
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波を利用してセラミックスなどの被加熱物を加熱するためのマイクロ波加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロ波を利用してセラミックなどの被加熱物を加熱するマイクロ波加熱炉が種々提案されている。
この種のマイクロ波加熱炉のハウジング内には、例えばセラミック原料等を用いて成形した成形体等の被加熱物を内部に配置して焼成等するための隔壁部(例えば焼成室)が固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、マイクロ波加熱炉を利用する最大のメリットは、従来の外部加熱式炉に比して加熱時間を著しく短縮できる点にある。
しかし、加熱時間を短縮できても、被加熱物が冷えるまでそのままの状態で放置するのであれば、マイクロ波加熱炉の上記メリットを十分に活かしきれない。そのため、加熱後は被加熱物を外部に取り出して次の被加熱物の加熱に速やかに移行できることが望ましい。
ただし、加熱後すぐに被加熱物のみを取り出すことは困難であり、すぐに取り出すと急激な冷却により被加熱物が割れる等の問題も生じることがある。また、隔壁部に熱が残存した状態で次の被加熱物を加熱すると、同様の温度上昇で被加熱物を加熱できず、加熱の再現性或いは製品の均一性を確保できないことがある。特に、マイクロ波は熱い部分に吸収される性質を有しており、隔壁部に多少でも熱が残存していると、マイクロ波が加熱開始当初、被加熱物ではなく隔壁部に吸収されてしまい、隔壁部の冷め具合により温度上昇に著しい差異が生じてしまうと共に、消費電力の損失に繋がる。
【0004】
そこで、本発明の課題は、被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用を可能として加熱時間の短縮を実現できると共に、同様の温度上昇で被加熱物を加熱でき、加熱再現性に優れたマイクロ波加熱炉を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するものは、マイクロ波の照射により被加熱物を加熱するマイクロ波加熱炉であって、該マイクロ波加熱炉は、ハウジングと、該ハウジングに配され内部に前記被加熱物を配置するための隔壁部を有し、該隔壁部は、前記ハウジングより取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部を前記ハウジングに配して加熱可能に構成されていることを特徴とするマイクロ波加熱炉である。
【0006】
前記ハウジングには、前記隔壁部を外方より冷却するための冷却手段が設けられていることが好ましい。前記ハウジングには、前記被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉するための密閉部が設けられ、前記隔壁部は、該密閉部内より取り出し可能に配されていることが好ましい。前記ハウジングには、前記被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉するための密閉部が設けられ、該密閉部が前記隔壁部を構成し、前記ハウジングより取り出し可能に構成されていてもよい。
【0007】
【作用】
本発明のマイクロ波加熱炉は、ハウジングに配され内部に被加熱物を配置するための隔壁部が、ハウジングより取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部をハウジングに配して加熱可能に構成されているため、被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用が可能となって時間短縮が実現される。また、隔壁部を取り替えて加熱するため、隔壁部に熱が残存していることがなく、被加熱物が同様の温度上昇にて加熱されることにより、同一条件で加熱でき、また、焼成炉として使用する場合は、バラツキのない均一な製品を作製できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のマイクロ波加熱炉を図面に示した各実施例を用いて説明する。
図1は、本発明のマイクロ波加熱炉の一実施例の概略図であり、図2または図3は本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例の概略図である。
【0009】
まず、図1に示したマイクロ波加熱炉1について説明する。本発明のマイクロ波加熱炉1は、マイクロ波の照射により被加熱物10を加熱するマイクロ波加熱炉であって、ハウジング2と、ハウジング2に配され内部に被加熱物10を配置するための隔壁部3を有し、隔壁部3は、ハウジング2より取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部3Aをハウジング2に配して加熱可能に構成されている。以下、各構成について順次詳述する。
【0010】
ハウジング2は、マイクロ波を内部に放射するための筺体であり、少なくとも内面がマイクロ波を反射可能な材料、例えばステンレス材にて形成されている。
【0011】
隔壁部3は、ハウジング2内に配されて、内部に被加熱物10を配置するための部位であり、ハウジング2内に被加熱物10の配置空間を区画構成すると共に、隔壁部3の断熱作用により配置空間の保温性を担保するように機能する。
【0012】
隔壁部3は、ハウジング2より取り出し可能に構成されている。これにより、被加熱物10を加熱した後、次の被加熱物10aの加熱に速やかに移行することができ、連続的使用が可能となって時間短縮が実現できる。また、隔壁部3を他の隔壁部3Aに取り替えて加熱するため、隔壁部に熱が残存していることがなく、被加熱物10aが被加熱物10aと同様の温度上昇(同一条件)にて加熱される。
【0013】
具体的には、この実施例の隔壁部3は、下部容器3aと、下部容器3aの上部に被嵌される上部蓋体3bとから構成されており、下部容器3aの底部には脚部3cが設けられている。そして、隔壁部3は、ハウジング2の底部上面に脚部3cが載置されることにより、ハウジング2内に配されている。ただし、本発明のマイクロ波加熱炉は、隔壁部がハウジングより取り出し可能に構成されたものを広く包含するものであり、この実施例の隔壁部3の態様に限定されるものではなく、例えば隔壁部がハウジング内に取り外し可能に仮固定されているようなものも本発明の範疇に包含される。
【0014】
他方、隔壁部3Aは、前述した隔壁部3と同様の形態を有しており、隔壁部3において被加熱物10を加熱した後、隔壁部3と取り替えてハウジング2内に配置し、次の被加熱物10aを連続的に加熱するためのものである。なお、この実施例では、隔壁部は2つであるが、これに限定されるものではなく、被加熱物の加熱時間に応じて連続的に加熱するために必要な数だけ隔壁部を準備することが好ましい。
【0015】
隔壁部3,3Aの構成材料としては、アルミナ系セラミックブロック、アルミナ系セラミックボード、或いはセラミックファイバーのブランケット製品、フェルト製品、ブランケット積層品、フェルト積層品などが好適に使用できる。なお、マイクロ波加熱炉1を焼成炉として使用する場合は、隔壁部3が、被焼成物(被加熱物)と同時に同じ温度に昇温する隔壁(等温障壁)にて構成されていてもよく、また、隔壁部3の内部が、被焼成物(被加熱物)と同時に同じ温度に昇温する材料にて内張りされていてもよい。
【0016】
マイクロ波発生手段4は、マイクロ波を出力するためのものであり、マイクロ波発振器からなる。マイクロ波発振器から出力されるマイクロ波の周波数は、好ましくは0.9〜100GHzであり、より好ましくは、安価なマイクロ波発振器を使用できる2.45GHzである。
【0017】
マイクロ波発生手段4から出力されるマイクロ波は、マイクロ波発生手段4とハウジング2とを連通する導波管5を介してハウジング2内に照射される。
【0018】
ハウジング2内へ照射されたマイクロ波は、回転反射翼6a,6bにより分散され、ハウジング2の内面にて多重反射しながら隔壁部3を透過して被加熱物10,10aを加熱するように構成されている。
【0019】
つぎに、本発明のマイクロ波加熱炉1の使用方法をその特徴的作用と共に説明する。
本発明のマイクロ波加熱炉1では、まず、内部に被加熱物10を配した隔壁部3をハウジング2内に配して被加熱物10を加熱する。被加熱物10の加熱が完了したら、ハウジング2の図1中、手前側に設けられたステンレス製蓋材(図示しない)を開いて、被加熱物10を隔壁部3ごとハウジング2の外部に取り出す。取り出された隔壁部3は、被加熱物10の冷却に必要な時間だけ、そのままの状態で放置する。この時、被加熱物10は、隔壁部3内に配されたままであるため、急激に冷却が進行して割れたりすることがない。
【0020】
なお、マイクロ波加熱炉は、基本的に被加熱物を直接加熱するものであるため、隔壁部はさほど加熱しておらず、隔壁部を手で把持して取り出せることが多い。ただし、隔壁部の構成材料によっては加熱していることもあり、また、重量がある場合は、治具を用いて取り出してもよい。治具としてはどのようなものでもよいが、例えばリフターなどを用いて、リフターのアームを下部容器3aの下面とハウジング2の底部上面との間隙に挿入し、隔壁部3全体を若干持ち上げた上で取り出してもよい。
【0021】
隔壁部3を取り出したら、被加熱物10aを内部に配置した隔壁部3Aをハウジング2内に配して被加熱物10aを加熱する。このように、本発明のマイクロ波加熱炉では、被加熱物の冷却時間には隔壁部をハウジング内に放置せず、外部に取り出し、次の被加熱物を配した隔壁部と取り替えて連続的に加熱するため、マイクロ波加熱炉1を効率的に使用でき、マイクロ波加熱炉による時間短縮のメリットをより実効性あるものとすることができる。
【0022】
さらに、図2に示した本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例について説明する。
この実施例のマイクロ波加熱炉20と前述したマイクロ波加熱炉1との基本的な相違は、マイクロ波加熱炉20が特殊な雰囲気(例えば、真空雰囲気、加圧雰囲気、アルゴン雰囲気、窒素雰囲気、水素雰囲気など)下で被加熱物を加熱する際に使用されるものである点にあり、そのために、マイクロ波加熱炉20は、それらの雰囲気をハウジング2内で保持するための密閉部(雰囲気形成部)21を有している。以下、マイクロ波加熱炉20の構成について詳述するが、前述したマイクロ波加熱炉1と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0023】
具体的には、マイクロ波加熱炉20の密閉部21は、底盤部22と、底盤部22に載置される蓋体23とからなり、蓋体23の下端に設けられたフランジ23aと底盤部22とが連結部材24にて連結され、かつフランジ23aと底盤部22との間に介在されるOリング25により、内部に形成される雰囲気を保持可能に構成されている。そして、加熱に際して必要な雰囲気の形成は、底盤部22を貫通して内部に連通する管状体26a,26b,26cを介して行われる。
【0024】
密閉装置21を構成する材料としては、マイクロ波を透過し易い材料であればどのようなものでもよいが、例えば、石英ガラスなどの耐熱ガラスが好適に使用できる。
【0025】
密閉部21の内部には、被加熱物10を配した隔壁部3が配されており、被加熱物10の加熱が完了したら、連結部材24によるフランジ23aと底盤部22との連結を解除した後、蓋体23を上方に持ち上げ、隔壁部3を取り出す。隔壁部3を取り出したら、被加熱物10aを内部に配置した隔壁部3Aを密閉部21内に配して密封状態とした上で、必要な内部雰囲気を形成し、被加熱物10aを加熱する。このような構造とすることで、被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を要する場合でも、隔壁部を取り替えて連続的に加熱することができ、マイクロ波加熱炉による時間短縮のメリットをより実効性あるものとすることができる。
【0026】
また、この実施例のマイクロ波加熱炉20のハウジング2には、密閉部21および隔壁部3を外方より冷却するための冷却手段27が設けられている。具体的には、冷却手段27は、冷却用ガス供給装置(図示しない)と、冷却用ガス導入管27aと、排気管27bとから構成され、ハウジング2内に冷却用ガスを流入可能になっている。これにより、密閉部21および隔壁部3がマイクロ波を吸収して加熱することをより防止できると共に、密閉部21および隔壁部3が冷却されて、取り扱いまたは取り出しが容易となる。なお、このような冷却手段は、前述したマイクロ波加熱炉1のハウジング2にも設けられていることが好ましい。
【0027】
さらに、図3に示したマイクロ波加熱炉30について説明する。
この実施例のマイクロ波加熱炉30は、前述したマイクロ波加熱炉20と同様で特殊な雰囲気(例えば、真空雰囲気、加圧雰囲気、アルゴン雰囲気、窒素雰囲気、水素雰囲気など)下で被加熱物を加熱する際に使用されるものである。以下、マイクロ波加熱炉30の構成について詳述するが、前述したマイクロ波加熱炉20と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
【0028】
具体的には、マイクロ波加熱炉30は、複数の密閉部31,32,33を有している。
密閉部31は、図中左側に向かって移動可能な第1密閉体31aと、図中右側に向かって移動可能な第2密閉体31bとからなり、図のように両者のフランジが接合され、かつフランジ間に介在されたOリング(図示しない)により、内部に形成される雰囲気を保持可能に構成されている。なお、加熱に際して必要な雰囲気の形成は、第1密閉体31aと第2密閉体31bの両端側にそれぞれ設けられた連通管を介して行われる。
【0029】
そして、密閉部31の内部には、被加熱物10を配した隔壁部3が配されており、被加熱物10の加熱が完了したら、第1密閉体31aを図中h方向に移動させ、第2密閉体31bを図中i方向に移動させて接合状態を解除した後、隔壁部3を取り出す。隔壁部3を取り出したら、被加熱物10aを内部に配置した隔壁部3Aを密閉部31内に配して密封状態とした上で、必要な内部雰囲気を形成し、被加熱物10aを加熱する。すなわち、本発明のマイクロ波加熱炉における密閉部の構造は、マイクロ波加熱炉20の密閉部21の態様に限定されず、加熱に必要な雰囲気を保持できる構造であればよく、密閉部31のような態様でもよい。
【0030】
密閉部32は、一端部が閉塞した管状体からなり、内部に被加熱物10を直接配置して加熱する構造となっている。密閉部32内の雰囲気形成は他端側開放端から行い、被加熱物10の加熱が完了したら、密閉部32を図矢印方向(右側方向)に向かって移動させ、ハウジング2から引き抜き可能となっている。なお、密閉部32は、真空雰囲気のように熱伝導が基本的になく断熱材が不要な場合に使用されるものであり、密閉部32自体が隔壁部を構成する。
【0031】
密閉部33は、両端が開放端の管状体であり、ハウジング2を貫通して配されており、左右いずれの側からもハウジング2から引き抜き可能である点以外は、前述した密閉部32と同様である。
【0032】
密閉部31,32,33を構成する材料としては、マイクロ波加熱炉20の密閉部21と同様、マイクロ波を透過し易い材料であればどのようなものでもよいが、例えば、石英ガラスなどの耐熱ガラスが好適に使用できる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、被加熱物を加熱した後、次の被加熱物の加熱に速やかに移行することができ、連続的使用が可能となって時間短縮を実現できると共に、同様の温度上昇で被加熱物を加熱でき、再現性に優れたマイクロ波加熱炉となる。
請求項2に記載した発明によれば、上記請求項1の発明の効果に加え、隔壁部がマイクロ波を吸収して加熱することをより防止できると共に、隔壁部が冷却されて取り出し容易となる。
請求項3に記載した発明によれば、被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉可能とするマイクロ波加熱炉において、上記請求項1の発明の効果を実現できる。
請求項4に記載した発明によれば、被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉可能とするマイクロ波加熱炉において、より簡素な構造にて、上記請求項1の発明の効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ波加熱炉の一実施例の概略図である。
【図2】本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例の概略図である。
【図3】本発明のマイクロ波加熱炉の他の実施例の概略図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波加熱炉
2 ハウジング
3 隔壁部
4 マイクロ波発生手段
5 導波管
6 回転反射翼
10 被加熱物
Claims (4)
- マイクロ波の照射により被加熱物を加熱するマイクロ波加熱炉であって、該マイクロ波加熱炉は、ハウジングと、該ハウジングに配され内部に前記被加熱物を配置するための隔壁部を有し、該隔壁部は、前記ハウジングより取り出し可能に構成され、加熱後に他の隔壁部を前記ハウジングに配して加熱可能に構成されていることを特徴とするマイクロ波加熱炉。
- 前記ハウジングには、前記隔壁部を外方より冷却するための冷却手段が設けられている請求項1に記載のマイクロ波加熱炉。
- 前記ハウジングには、前記被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉するための密閉部が設けられ、前記隔壁部は、該密閉部内より取り出し可能に配されている請求項1または2に記載のマイクロ波加熱炉。
- 前記ハウジングには、前記被加熱物の加熱に際して必要な雰囲気を密閉するための密閉部が設けられ、該密閉部が前記隔壁部を構成し、前記ハウジングより取り出し可能に構成されている請求項1または2に記載のマイクロ波加熱炉。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007147264A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-06-14 | Mino Ceramic Co Ltd | 連続式の熱処理方法及び連続式の熱処理炉 |
JP2007178007A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-12 | Kyocera Corp | マイクロ波焼成方法 |
KR100885342B1 (ko) | 2007-08-09 | 2009-02-26 | 김병관 | 마이크로파 소결로 |
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- 2003-07-22 JP JP2003199627A patent/JP2005044519A/ja active Pending
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