JP2005038483A - ディスク状記録媒体の挿脱方法およびディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク22のフロントローディングを低コストに実現するために、光ピックアップ29およびスピンドルモータ27を搭載するトラバースメカ24を揺動させるようにしたディスクドライブ装置21において、薄型化を図る。
【解決手段】前記光ピックアップ29の変移機構28において、光ディスク22の半径方向外方側の端部を光ディスク22の外周部を超えて延長形成しておき、ローディング時には、前記光ピックアップ29をその延長形成した端部に退避させる。したがって、前記スピンドルモータ27よりも厚く、装置全体の厚みを左右する光ピックアップ29を、光ディスク22との接触を確実に回避しつつ、その揺動変移量を参照符H1からH2へ縮小し、前記薄型化を図ることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】前記光ピックアップ29の変移機構28において、光ディスク22の半径方向外方側の端部を光ディスク22の外周部を超えて延長形成しておき、ローディング時には、前記光ピックアップ29をその延長形成した端部に退避させる。したがって、前記スピンドルモータ27よりも厚く、装置全体の厚みを左右する光ピックアップ29を、光ディスク22との接触を確実に回避しつつ、その揺動変移量を参照符H1からH2へ縮小し、前記薄型化を図ることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクなどのディスク状記録媒体の記録および再生の少なくとも一方を行う光ディスク記録再生装置などとして好適に実施されるディスクドライブ装置の機構に関し、またそのディスクドライブ装置における記録媒体の挿脱方法に関し、特に挿入口から前記記録媒体を、その面方向に挿脱(ローディング/アンローディング)する、いわゆるフロントローディング方式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は前記フロントローディング方式の典型的な従来技術のディスクドライブ装置1の構造を示す平面図であり、図11はこのディスクドライブ装置1の動作を説明するための縦断面図である。このディスクドライブ装置1は、大略的に、光ディスク2を装置の外部と内部との間で搬送するディスク搬送機構3と、後述するトラバースメカ4と、クランプ機構5とを備えて構成される。前記光ディスク2は、たとえばDVD(デジタルビデオディスク)やCD(コンパクトディスク)などである。
【0003】
図10および図11(a)は、光ディスク2が、装置内で回転可能(記録再生可能)なように保持された状態を示している。前記光ディスク2は、ターンテーブル6上に載置され、該ターンテーブル6とクランプ機構5との協動動作によって予め定める記録再生位置で挟持され、前記ターンテーブル6がスピンドルモータ7によって回転駆動され、かつ案内機構8が、光ピックアップ9を前記光ディスク2の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、順次前記記録面の情報の記録および/または再生が行われる。
【0004】
前記クランプ機構5は、クランパ5aと、ストッパ5bとを備えて構成されている。前記クランパ5aは、磁気吸着などで前記ターンテーブル6との間で前記光ディスク2を挟持するクランプ部5cと、前記クランプ部5cに連なる小径の連結部5dと、前記連結部5dに連なる大径のフランジ部5eとを備えて構成される。一方、前記ストッパ5bには、前記連結部5dが遊挿する孔5fが形成されている。したがって、後述するように、光ディスク2およびターンテーブル6の高さ位置によって、前記光ディスク2をターンテーブル6上で、回動可能にクランプし、またローディング/アンローディング動作のために解放可能とする。
【0005】
前記ディスク搬送機構3は、これらの図10および図11では、トレイのみで示しているけれども、後述するように、図11(a)で示す記録再生位置から、図11(b)→図11(c)で示すように、前記トレイ上に前記光ディスク2を載置し、装置本体10の挿入口11との間で、水平方向に変移し、前記光ディスク2の搬送を行う。
【0006】
また、前記トラバースメカ4は、前記ターンテーブル6およびそれを回転駆動するスピンドルモータ7と、案内機構8と、前記案内機構8に搭載され、変移駆動される光ピックアップ9と、それらを搭載するフレーム12と、前記フレーム12を揺動変移駆動する図示しない駆動源とを備えて構成される。前記フレーム12は、基端部が前記光ディスク2の外径よりも外方に延びており、前記光ディスク2と平行で、かつ光ディスク2の挿排方向13と直交する軸12aによって揺動変移自在に支持されており、該基端部側から案内機構8およびピックアップ9が設けられ、遊端部には前記ターンテーブル6を支持するスピンドルモータ7が搭載されている。
【0007】
したがって、前記図示しない駆動源によって該フレーム12が上昇されていると、図11(a)で示す記録再生状態となり、ターンテーブル6は前記トレイ上に載置されている光ディスク2およびクランパ5aを持ち上げ、クランパ5aのクランプ部5cとの間で光ディスク2を挟持し、回転可能な状態とする。これに対して、前記ローディング/アンローディング時には、前記フレーム12は、図11(b)で示すように、矢符14方向に降下され、ターンテーブル6は前記トレイに形成されたテーブル孔15から抜け出し、これによって光ディスク2は前記トレイ上に載置され、またクランパ5aはフランジ部5dによって、その下降が規制され、光ディスク2から離反する。こうして、光ディスク2の前記挿排方向13への変移が可能となる。
【0008】
図12および図13は、前記トラバースメカ4のそれぞれ平面図および底面図である。前記案内機構8は、光ピックアップ9を搭載するレール8aおよびリードスクリュー8bと、前記リードスクリュー8bと一体となっているステッピングモータ8cとを備えて構成される。前記光ピックアップ9は、対を成す前記レール8aおよびリードスクリュー8b間に架設されている。前記レール8aに対応する移動片9aは、前記レール8a上を摺動することができ、前記リードスクリュー8bに対応する移動片9bは、前記リードスクリュー8bが前記ステッピングモータ8cで回転駆動されることで、前記リードスクリュー8bの軸線方向に駆動力が発生する。前記移動片9a,9b間に、光学系および受発光素子等を搭載したピックアップ本体9cが支持される。
【0009】
上述のように構成されるディスクドライブ装置1において、前記図11を用いて、ディスク排出動作について説明する。光ディスク2を装置10外に排出する必要が生じた場合、スピンドルモータ7は、ただちにその回転を停止する動作を開始し、光ピックアップ9も信号の読取りまたは書込み動作を停止する。その後、光ピックアップ9は、トラバースメカ4のステッピングモータ8cによって、光ディスク2の回転中心方向(光ディスク2の半径方向内方側、前記トラバースメカ4の遊端部側)に変移駆動され、図11(a)で示すように、スピンドルモータ7の近傍の変移終端位置で待機する。
【0010】
続いて、トラバースメカ4が矢符14方向に下降を開始し、ターンテーブル6および光ディスク2も下降する。この時、クランパ5aは、クランプ部5cのターンテーブル6への吸着力によって、光ディスク2およびスピンドルモータ7と一体となって下降を開始する。前記クランパ5aの下降量が前記連結部5dの長さに達すると、該クランパ5aの下降がフランジ部5dおよびストッパ5bによって制限されることで、該クランパ5aはクランプ動作を終了し、光ディスク2を解放する。
【0011】
解放された光ディスク2は、尚も下降を続けるが、図11(b)で示すように、ディスク搬送機構3のトレイで受け止められ、略水平の状態で保持される。スピンドルモータ7は、さらに下降し、後述するディスク搬送機構3の動作の障害とならない位置で停止する。この位置は、光ピックアップ9と、前記トレイ内に保持された光ディスク2とが、ディスク搬送動作中に、光ピックアップ9と接触しない位置でもある。ディスク搬送機構3のトレイは、光ディスク2を載せた状態で、図示しない搬送機構駆動部によって、図11(c)で示すように、排出方向13aに搬送される。
【0012】
上記の動作のほぼ逆の手順で、光ディスク2は、装置10の外部から、矢符13bの方向に搬入される。このようにして、前記フロントローディングを実現するにあたって、トラバースメカ4を、軸12aを揺動支点として揺動させて光ディスク2の搬送経路から退避させることで、エレベータ機構などに比べて、低コストに、前記光ピックアップ9と光ディスク2との接触を回避することができる。
【0013】
ここで、他の従来技術として、たとえば特開平6−44633号公報が挙げられる。しかしながら、この従来技術は、バイアスコイルユニットと書込み用光学ヘッドとを組合わせて使う、いわゆる磁気アシスト光ディスク装置において、バイアスユニットの退避に関するものである。前記バイアスユニットは、ディスク面に略接触状態で使われることが多く、その動作軌跡は、基本的に平行移動である。したがって、本発明のような光学ヘッドの揺動変位による退避に関しては、何ら記載されていない。特に、前記DVDやCDといった光メディアは、非接触の光学ヘッド(前記光ピックアップ9)のみで、記録再生が可能なことから、光学ヘッドのみを退避させることで、ディスクとの接触を避けながら、装置全体の薄型化を図ることができる。
【0014】
【特許文献1】
特開平6−44633号公報(公開日:平成6年2月18日)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来技術では、光ピックアップ9がトラバースメカ4のスピンドルモータ7の取付け位置近傍(光ディスク2の半径方向内方側の変移終端位置 )まで移動した後に、光ディスク2を排出する必要がある。これは、排出および挿入される光ディスク2が傾いた場合、光ピックアップ9が、該光ディスク2を搭載するターンテーブル6に近い位置にある方が、接触の可能性が低いためである。このため、前記光ピックアップ9はトラバースメカ4の揺動中心である軸12aから最も離れることになる。そして、下降動作終了後の光ピックアップ9と光ディスク2との距離は最大化し、排出時および挿入時に、両者の接触を確実に回避することができる。
【0016】
しかしながら、上述のようなディスクドライブ装置1は、光ピックアップ9と光ディスク2との接触を確実に回避するために、下降した際のこれらの間隔を大きくしようとすると、上述のように揺動の遊端部側となるターンテーブル6側に光ピックアップ9を変移しておく必要が生じ、そのようにすると、当然、光ピックアップ9の揺動変移量が最も大きくなる。ところが、一般に、前記ターンテーブル6およびそれを回転駆動するスピンドルモータ7の組合せよりも、光ピックアップ9の方が厚みが厚く、該光ピックアップ9は前記スピンドルモータ7よりも光ディスク2の半径方向外方側、したがって揺動支点側に設けられるのであるが、装置全体の厚みH1は、この光ピックアップ9の厚みの制約を受けることになる。
【0017】
ここで、前記厚みH1を薄くするために、予め薄型の光ピックアップを使用することも考えられるけれども、一般に高額なものとなり、ドライブ装置全体のコストに占める割合が元々高い部品だけに、採用が見送られるのが普通である。一方、昨今は、平面型の大型モニタを中心に、DVD、CD、アンプ、スピーカ、HDD、チューナ他の周辺機器が複合一体化された薄型壁掛け型商品が主流となりつつあり、ディスクドライブ装置も、占有面積より、薄さが重要になってきている。
【0018】
本発明の目的は、薄型化を図ることができるディスク状記録媒体の挿脱方法およびディスクドライブ装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、ピックアップをその延長形成した端部に退避させることを特徴とする。
【0020】
上記の構成によれば、光ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行い、挿入口から前記光ディスクを、その面方向に挿脱(ローディング/アンローディング)する、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを(多くの場合は該ピックアップとターンテーブルとを一体で)搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップ(一体の場合はターンテーブルも)を退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0021】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0022】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0023】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0024】
また、本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成し、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、ピックアップをその延長形成した端部に退避させることを特徴とする。
【0025】
上記の構成によれば、光ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行い、挿入口から前記光ディスクを、その面方向に挿脱(ローディング/アンローディング)する、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを(多くの場合は該ピックアップとターンテーブルとを一体で)搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップ(一体の場合はターンテーブルも)を退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0026】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0027】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成し、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0028】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0029】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成され、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とする。
【0030】
上記の構成によれば、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0031】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側、したがって揺動支点側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0032】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0033】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0034】
また、本発明のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成され、かつその半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とする。
【0035】
上記の構成によれば、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0036】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側、したがって揺動支点側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0037】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0038】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0039】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体をターンテーブルで回転駆動し、かつ案内機構が、ピックアップを前記記録媒体の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、前記記録面の情報を順次記録/再生してゆくようにしたディスクドライブ装置において、前記案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、前記記録媒体の挿脱時には、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とする。
【0040】
上記の構成によれば、光ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行うディスクドライブ装置において、いわゆるフロントローディングを実現するにあたって、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成する。そして、前記記録媒体の挿脱時には、制御手段が前記案内機構を制御し、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0041】
したがって、前記ピックアップの先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、そのようにピックアップと記録媒体との接触を回避するにあたって、ピックアップを記録媒体の厚み方向に変移駆動する必要はなく、装置の薄型化を図ることができる。また、変移動作を行うメカ機構を縮小し、該メカ機構の簡素化、低コスト化および信頼性の向上などを図ることができる。
【0042】
また、本発明のディスクドライブ装置では、前記制御手段は、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータを減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構に前記ピックアップを退避させ、それらが終了すると、搬送機構に前記記録媒体の排出を行わせることを特徴とする。
【0043】
上記の構成によれば、前記ピックアップの退避を、スピンドルモータの停止の後に行うのではなく、減速動作と並行して行うことで、ピックアップの退避に要する時間を短くして、次の記録媒体の排出動作に速やかに移ることができ、アンローディング時間を短縮することができる。
【0044】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、前記延長形成された案内機構の端部に、前記ピックアップの清掃手段を設けることを特徴とする。
【0045】
上記の構成によれば、前記記録媒体との接触を回避するために、ピックアップの退避用に本発明で新たに必要となった領域を、クリーナーなどの清掃手段を設けることで、有効に活用することができる。
【0046】
また、本発明のディスクドライブ装置では、前記制御手段は、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータが停止し、かつ前記案内機構によるピックアップの退避が終了した後に、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせることを特徴とする。
【0047】
上記の構成によれば、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせるので、清掃の終了時間を早くすることができ、次の記録媒体の挿入までに完了、または完了しなくても、次の記録媒体の読出し/書込みを早く行うことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1の形態について、図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0049】
図1は本発明の実施の第1の形態のディスクドライブ装置21の構造を示す平面図であり、図2はこのディスクドライブ装置21の動作を説明するための縦断面図である。このディスクドライブ装置21は、大略的に、光ディスク22を装置の外部と内部との間で搬送するディスク搬送機構23と、後述するトラバースメカ24と、クランプ機構25とを備えて構成される。前記光ディスク22は、たとえばDVD(デジタルビデオディスク)やCD(コンパクトディスク)などである。
【0050】
図1および図2(a)は、光ディスク22が、装置内で回転可能(記録再生可能)なように保持された状態を示している。前記光ディスク22は、ターンテーブル26上に載置され、該ターンテーブル26とクランプ機構25との協動動作によって予め定める記録再生位置で挟持され、前記ターンテーブル26がスピンドルモータ27によって回転駆動され、かつ案内機構28が、光ピックアップ29を前記光ディスク22の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、順次前記記録面の情報の記録および/または再生が行われる。
【0051】
前記クランプ機構25は、クランパ25aと、ストッパ25bとを備えて構成されている。前記クランパ25aは、磁気吸着などで前記ターンテーブル26との間で前記光ディスク22を挟持するクランプ部25cと、前記クランプ部25cに連なる小径の連結部25dと、前記連結部25dに連なる大径のフランジ部25eとを備えて構成される。一方、前記ストッパ25bには、前記連結部25dが遊挿する孔25fが形成されている。したがって、後述するように、光ディスク22およびターンテーブル26の高さ位置によって、前記光ディスク22をターンテーブル26上で、回動可能にクランプし、またローディング/アンローディング動作のために解放可能とする。
【0052】
前記ディスク搬送機構23は、これらの図1および図2では、トレイのみで示しているけれども、後述するように、図2(a)で示す記録再生位置から、図2(b)で示すように、前記トレイ上に前記光ディスク22を載置し、装置本体の挿入口との間で、水平方向に変移し、前記光ディスク22の搬送を行う。
【0053】
また、前記トラバースメカ24は、前記ターンテーブル26およびそれを回転駆動するスピンドルモータ27と、案内機構28と、前記案内機構28に搭載され、変移駆動される光ピックアップ29と、それらを搭載するフレーム32と、前記フレーム32を揺動変移駆動する図示しない駆動源とを備えて構成される。前記フレーム32は、基端部が前記光ディスク22の外径よりも外方に延びており、前記光ディスク22と平行で、かつ光ディスク22の挿排方向33と直交する軸32aによって揺動変移自在に支持されており、該基端部側から案内機構28および光ピックアップ29が設けられ、遊端部には前記ターンテーブル26を支持するスピンドルモータ27が搭載されている。
【0054】
したがって、前記図示しない駆動源によって該フレーム32が上昇されていると、図2(a)で示す記録再生状態となり、ターンテーブル26は前記トレイ上に載置されている光ディスク22およびクランパ25aを持ち上げ、クランパ25aのクランプ部25cとの間で光ディスク22を挟持し、回転可能な状態とする。これに対して、前記ローディング/アンローディング時には、前記フレーム32は、図2(b)で示すように、矢符34方向に降下され、ターンテーブル26は前記トレイに形成されたテーブル孔35から抜け出し、これによって光ディスク22は前記トレイ上に載置され、またクランパ25aはフランジ部25dによって、その下降が規制され、光ディスク22から離反する。こうして、光ディスク22の前記挿排方向33への変移が可能となる。
【0055】
図3および図4は、前記トラバースメカ24のそれぞれ平面図および底面図である。前記案内機構28は、光ピックアップ29を搭載するレール28aおよびリードスクリュー28bと、前記リードスクリュー28bと一体となっているステッピングモータ28cとを備えて構成される。前記光ピックアップ29は、対を成す前記レール28aおよびリードスクリュー28b間に架設されている。前記レール28aに対応する移動片29aは、前記レール28a上を摺動することができ、前記リードスクリュー28bに対応する移動片29bは、前記リードスクリュー28bが前記ステッピングモータ28cで回転駆動されることで、前記リードスクリュー28bの軸線方向に駆動力が発生する。前記移動片29a,29b間に、光学系および受発光素子等を搭載したピックアップ本体29cが支持される。
【0056】
以上の構成は、前述の図10〜図13で示すディスクドライブ装置1と同様である。注目すべきは、このディスクドライブ装置21では、前記案内機構28を、前記光ディスク22の排出方向33aとは反対方向に、かつ前記光ディスク22の外周部を超えて延長形成するとともに、前記光ディスク22の挿脱時には、前記案内機構28が図示しない制御手段で制御され、図2〜図4で示すように、光ピックアップ29をその延長形成された端部に退避した後に、図2で示すように、トラバースメカ24が下降することである。すなわち、光ディスク22の挿脱時において、図3で示すように、前述のディスクドライブ装置1における光ピックアップ29の変位量が参照符S1で示されるのに対して、このディスクドライブ装置21での変位量は、参照符S2で示されるように延長されている。
【0057】
上述のように構成されるディスクドライブ装置21において、前記図2を用いて、ディスク排出動作について説明する。光ディスク22を装置外に排出する必要が生じた場合、スピンドルモータ27は、ただちにその回転を停止する動作を開始し、光ピックアップ29も信号の読取りまたは書込み動作を停止する。その後、光ピックアップ29は、トラバースメカ24のステッピングモータ28cによって、前記光ディスク22の半径方向外方側に変移駆動され、図1〜図4で示すように、前記トラバースメカ24の基端部側の端部で待機する。
【0058】
続いて、トラバースメカ24が矢符34方向に下降を開始し、ターンテーブル26および光ディスク22も下降する。この時、クランパ25aは、クランプ部25cのターンテーブル26への吸着力によって、光ディスク22およびスピンドルモータ27と一体となって下降を開始する。前記クランパ25aの下降量が前記連結部25dの長さに達すると、該クランパ25aの下降がフランジ部25dおよびストッパ25bによって制限されることで、該クランパ25aはクランプ動作を終了し、光ディスク22を解放する。
【0059】
解放された光ディスク22は、尚も下降を続けるが、図2(b)で示すように、ディスク搬送機構23のトレイで受け止められ、略水平の状態で保持される。スピンドルモータ27は、さらに下降し、後述するディスク搬送機構23の動作の障害とならない位置で停止する。ディスク搬送機構23のトレイは、光ディスク22を載せた状態で、図示しない搬送機構駆動部によって、排出方向33aに搬送される。
【0060】
上記の動作のほぼ逆の手順で、光ディスク22は、装置の外部から、矢符33bの方向に搬入される。このようにして、前記フロントローディングを実現するにあたって、トラバースメカ24を、軸32aを揺動支点として揺動させて光ディスク22の搬送経路から退避させることで、エレベータ機構などに比べて、低コストに、前記光ピックアップ29と光ディスク22との接触を回避することができる。
【0061】
また、前述のように案内機構28を排出方向33aとは反対方向に延長形成するとともに、光ディスク22の挿脱時には、光ピックアップ29をその延長形成した端部に退避させた後、トラバースメカ24を下降させることで、光ピックアップ29の先端の前記光ディスク22の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の光ディスク22との接触を確実に回避し、光ピックアップ29の破損を防止することができるとともに、スピンドルモータ27よりも厚い該光ピックアップ29の揺動変移量を縮小し、装置全体の厚みを、前述のディスクドライブ装置1でのH1から、このディスクドライブ装置21ではH2に薄型化を図ることができる。
【0062】
なお、前述のディスクドライブ装置1では、光ピックアップ9は光ディスク2の最内周側で待機するのに対して、このディスクドライブ装置21では、光ピックアップ29は光ディスク22の最外周側で待機することになる。このため、主に前記最内周側に記録されており、ローディング完了後に直ちに行われるディスクステイタス情報の読込みが遅くなり、メインの情報読込み、もしくは書込みの動作レスポンスが遅くなる懸念がある。
【0063】
ここで、光ピックアップ29の駆動手段として、特に再生専用機では、従来、安価なDCモータにギア列が用いられることが多かった。しかしながら、その構成は移動速度が遅く、上記ディスクドライブ装置21のように光ピックアップ29が光ディスク22の最外周側で待機する構成には、好ましくない。そこで、前記移動速度が速い上述のようなリードスクリュー28b式のステッピングモータ28cを用いるようになるが、昨今は、技術革新によって、レスポンスの良い、安価なステッピングモータが入手出来るようになってきており、上記ディスクドライブ装置21のような構成でも、レスポンスの悪化が気にならないようなシステム構成を、安価に実現することができる。
【0064】
また、本発明のディスクドライブ装置では、前記図示しない制御手段は、外部からの光ディスク22の排出要求に対して、前記ターンテーブル26を回転駆動するスピンドルモータ27を減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構28に前記光ピックアップ29を退避させ、それらが終了すると、ディスク搬送機構23に前記光ディスク22の排出を行わせるので、前記光ピックアップ29の退避を、スピンドルモータ27の停止の後に行うのではなく、減速動作と並行して行うことで、該光ピックアップ29の退避に要する時間を短くして、次の光ディスク22の排出動作に速やかに移ることができ、アンローディング時間を短縮することができる。
【0065】
本発明の実施の第2の形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0066】
図5は、本発明の実施の第2の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカ44の構造を示す平面図である。このトラバースメカ44は、前述の図3で示すトラバースメカ24に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。本発明では、前述の光ピックアップ29のように、その退避する方向は、必ずしも光ディスク22の搬送方向33と一致している必要は無い。すなわち、前述のトラバースメカ24では、前記案内機構28による光ピックアップ29の変位方向が前記排出方向33aと平行であったのが、注目すべきは、このトラバースメカ44では、光ピックアップ49の変位方向は前記排出方向33aと交差していることである。ただし、前記排出方向33aから±90°よりも小さい角度となる程、光ピックアップ49の先端と光ディスク22とが接触する可能性が高くなり、光ピックアップ49を退避させるために案内機構28を延長形成すべき距離が増えるので、±90°以上が望ましい。
【0067】
また、トラバースメカ44も、その基端部が前記排出方向33aの上流側、遊端部がターンテーブル26側の前記排出方向33aの下流側に限らず、前記遊端部がターンテーブル26側で、かつ基端部が記録/再生位置に載置された状態の光ディスク22の前記排出方向33aに直交する直径線上から前記排出方向33aの上流側の範囲にあればよい。
【0068】
本発明の実施の第3の形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0069】
図6は本発明の実施の第3の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカ54の構造を示す縦断面図であり、図7はその平面図である。このトラバースメカ54は、前述の図2および図3で示すトラバースメカ24に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このトラバースメカ54では、前記ターンテーブル26およびスピンドルモータ27から成るスピンドルモータ部が切離され、光ディスク22の搬送時に、図示しないスピンドル昇降機構によって、該スピンドルモータ部のみが下降されることである。
【0070】
すなわち、前述のように案内機構28が光ディスク22の排出方向33aとは交差する方向に、かつ前記光ディスク22の外周部を超えて延長形成される場合、ディスク搬送の障害となる部位は、前記スピンドルモータ部のみであることから、トラバースメカ54から該スピンドルモータ部が切離されている。このように構成することによって、前記スピンドル昇降機構は、トラバースメカ54の全体の重さより軽量な前記スピンドルモータ部のみの駆動となるので、メカ機構の簡素化、低コスト化、装置の薄型化および信頼性の向上などを図ることができる。
【0071】
本発明の実施の第4の形態について、図8および図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0072】
図8は本発明の実施の第4の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカ64の構造を示す縦断面図であり、図7はその平面図である。このトラバースメカ64は、前述の図6および図7で示すトラバースメカ54に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このトラバースメカ64では、前記案内機構28において、延長形成された端部に、前記光ピックアップ29の清掃手段61が設けられていることである。前記清掃手段61は、たとえば、光ピックアップ29のレンズ面を清掃するブラシ61aと、それを支持する支持部材61bとを備えて構成されている。
【0073】
したがって、光ピックアップ29と光ディスク22との接触を回避するために、前記光ピックアップ29の退避用に本発明で新たに必要となった領域を、前記清掃手段61を設けることで、有効に活用することができる。
【0074】
また、前記清掃手段61は、ディスク搬送時に必ずクリーニングを行ってもよく、あるいは前記搬送時でなくても、外部からのクリーニング要求や読出された信号の品位(信号振幅、エラーレート他)が、設定された規定値を下回ったことを検出して、クリーニングを行うようにしてもよい。
【0075】
また、前記ディスク搬送時におけるクリーニングの開始タイミングは、外部からの光ディスク22の排出要求に対して、スピンドルモータ27が停止し、かつ前記案内機構28による光ピックアップ29の退避が終了した後で、ディスク搬送機構3による前記光ディスク22の排出動作の開始とともに行われてもよい。その場合、クリーニングの終了時間を早くすることができ、次の光ディスク22の挿入までに完了、または完了しなくても、次の光ディスク22の読出し/書込みを早く行うことができる。
【0076】
さらにまた、前記案内機構28で延長形成可能な距離を充分に確保できる場合には、光ピックアップ29の退避位置のさらに外方側に前記清掃手段61を配置し、退避動作と、クリーニング動作とを別モードにするようにしてもよい。その場合、通常のディスク搬送時にはクリーニング動作を行わず、外部から要求があった場合および読出された信号の品位が低下した場合に、光ピックアップ29を前記清掃手段61まで変位させ、クリーニングするというような使い方も可能である。
【0077】
なお、上述の説明は、光ディスク22が水平状態で使用されるものとして説明しているけれども、多くのディスクドライブ装置と同様に、縦置き状態で使用されてもよいことは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】
本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、以上のように、フロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記ピックアップの案内機構を、該ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0079】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0080】
また、本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、以上のように、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記ピックアップの案内機構を、該ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0081】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0082】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、該制御手段が、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0083】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0084】
また、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、該制御手段が、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0085】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0086】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、いわゆるフロントローディングを実現するにあたって、ピックアップの案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、前記記録媒体の挿脱時には、前記制御手段が前記案内機構を制御し、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0087】
それゆえ、前記ピックアップの先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、そのようにピックアップと記録媒体との接触を回避するにあたって、ピックアップを記録媒体の厚み方向に変移駆動する必要はなく、装置の薄型化を図ることができる。また、変移動作を行うメカ機構を縮小し、該メカ機構の簡素化、低コスト化および信頼性の向上などを図ることができる。
【0088】
また、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、前記制御手段が、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータを減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構に前記ピックアップを退避させ、それらが終了すると、搬送機構に前記記録媒体の排出を行わせる。
【0089】
それゆえ、前記ピックアップの退避を、スピンドルモータの停止の後に行うのではなく、減速動作と並行して行い、ピックアップの退避に要する時間を短くして、次の記録媒体の排出動作に速やかに移ることができ、アンローディング時間を短縮することができる。
【0090】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、前記延長形成された案内機構の端部に、前記ピックアップの清掃手段を設ける。
【0091】
それゆえ、前記記録媒体との接触を回避するために、ピックアップの退避用に本発明で新たに必要となった領域を、クリーナーなどの清掃手段を設けることで、有効に活用することができる。
【0092】
また、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータが停止し、かつ前記案内機構によるピックアップの退避が終了した後に、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせる。
【0093】
それゆえ、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせるので、清掃の終了時間を早くすることができ、次の記録媒体の挿入までに完了、または完了しなくても、次の記録媒体の読出し/書込みを早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態のディスクドライブ装置の構造を示す平面図である。
【図2】図1で示すディスクドライブ装置の動作を説明するための縦断面図である。
【図3】図1で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図4】図1で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの底面図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカの構造を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の第3の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカの構造を示す縦断面図である。
【図7】図6で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図8】本発明の実施の第4の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカの構造を示す縦断面図である。
【図9】図8で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図10】従来のディスクドライブ装置の構造を示す平面図である。
【図11】図10で示すディスクドライブ装置の動作を説明するための縦断面図である。
【図12】図10で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図13】図10で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの底面図である。
【符号の説明】
21 ディスクドライブ装置
22 光ディスク(ディスク状記録媒体)
23 ディスク搬送機構(搬送機構)
24,44,54,64 トラバースメカ(メカブロック)
25 クランプ機構
25a クランパ
25b ストッパ
25c クランプ部
26 ターンテーブル
27 スピンドルモータ
28 案内機構
28a レール
28b リードスクリュー
28c ステッピングモータ
29,49 光ピックアップ
29a,29b 移動片
29c ピックアップ本体
32 フレーム(揺動機構)
32a 軸(揺動支点)
33 挿排方向
33a 排出方向
35 テーブル孔
61 清掃手段
61a ブラシ
61b 支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクなどのディスク状記録媒体の記録および再生の少なくとも一方を行う光ディスク記録再生装置などとして好適に実施されるディスクドライブ装置の機構に関し、またそのディスクドライブ装置における記録媒体の挿脱方法に関し、特に挿入口から前記記録媒体を、その面方向に挿脱(ローディング/アンローディング)する、いわゆるフロントローディング方式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は前記フロントローディング方式の典型的な従来技術のディスクドライブ装置1の構造を示す平面図であり、図11はこのディスクドライブ装置1の動作を説明するための縦断面図である。このディスクドライブ装置1は、大略的に、光ディスク2を装置の外部と内部との間で搬送するディスク搬送機構3と、後述するトラバースメカ4と、クランプ機構5とを備えて構成される。前記光ディスク2は、たとえばDVD(デジタルビデオディスク)やCD(コンパクトディスク)などである。
【0003】
図10および図11(a)は、光ディスク2が、装置内で回転可能(記録再生可能)なように保持された状態を示している。前記光ディスク2は、ターンテーブル6上に載置され、該ターンテーブル6とクランプ機構5との協動動作によって予め定める記録再生位置で挟持され、前記ターンテーブル6がスピンドルモータ7によって回転駆動され、かつ案内機構8が、光ピックアップ9を前記光ディスク2の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、順次前記記録面の情報の記録および/または再生が行われる。
【0004】
前記クランプ機構5は、クランパ5aと、ストッパ5bとを備えて構成されている。前記クランパ5aは、磁気吸着などで前記ターンテーブル6との間で前記光ディスク2を挟持するクランプ部5cと、前記クランプ部5cに連なる小径の連結部5dと、前記連結部5dに連なる大径のフランジ部5eとを備えて構成される。一方、前記ストッパ5bには、前記連結部5dが遊挿する孔5fが形成されている。したがって、後述するように、光ディスク2およびターンテーブル6の高さ位置によって、前記光ディスク2をターンテーブル6上で、回動可能にクランプし、またローディング/アンローディング動作のために解放可能とする。
【0005】
前記ディスク搬送機構3は、これらの図10および図11では、トレイのみで示しているけれども、後述するように、図11(a)で示す記録再生位置から、図11(b)→図11(c)で示すように、前記トレイ上に前記光ディスク2を載置し、装置本体10の挿入口11との間で、水平方向に変移し、前記光ディスク2の搬送を行う。
【0006】
また、前記トラバースメカ4は、前記ターンテーブル6およびそれを回転駆動するスピンドルモータ7と、案内機構8と、前記案内機構8に搭載され、変移駆動される光ピックアップ9と、それらを搭載するフレーム12と、前記フレーム12を揺動変移駆動する図示しない駆動源とを備えて構成される。前記フレーム12は、基端部が前記光ディスク2の外径よりも外方に延びており、前記光ディスク2と平行で、かつ光ディスク2の挿排方向13と直交する軸12aによって揺動変移自在に支持されており、該基端部側から案内機構8およびピックアップ9が設けられ、遊端部には前記ターンテーブル6を支持するスピンドルモータ7が搭載されている。
【0007】
したがって、前記図示しない駆動源によって該フレーム12が上昇されていると、図11(a)で示す記録再生状態となり、ターンテーブル6は前記トレイ上に載置されている光ディスク2およびクランパ5aを持ち上げ、クランパ5aのクランプ部5cとの間で光ディスク2を挟持し、回転可能な状態とする。これに対して、前記ローディング/アンローディング時には、前記フレーム12は、図11(b)で示すように、矢符14方向に降下され、ターンテーブル6は前記トレイに形成されたテーブル孔15から抜け出し、これによって光ディスク2は前記トレイ上に載置され、またクランパ5aはフランジ部5dによって、その下降が規制され、光ディスク2から離反する。こうして、光ディスク2の前記挿排方向13への変移が可能となる。
【0008】
図12および図13は、前記トラバースメカ4のそれぞれ平面図および底面図である。前記案内機構8は、光ピックアップ9を搭載するレール8aおよびリードスクリュー8bと、前記リードスクリュー8bと一体となっているステッピングモータ8cとを備えて構成される。前記光ピックアップ9は、対を成す前記レール8aおよびリードスクリュー8b間に架設されている。前記レール8aに対応する移動片9aは、前記レール8a上を摺動することができ、前記リードスクリュー8bに対応する移動片9bは、前記リードスクリュー8bが前記ステッピングモータ8cで回転駆動されることで、前記リードスクリュー8bの軸線方向に駆動力が発生する。前記移動片9a,9b間に、光学系および受発光素子等を搭載したピックアップ本体9cが支持される。
【0009】
上述のように構成されるディスクドライブ装置1において、前記図11を用いて、ディスク排出動作について説明する。光ディスク2を装置10外に排出する必要が生じた場合、スピンドルモータ7は、ただちにその回転を停止する動作を開始し、光ピックアップ9も信号の読取りまたは書込み動作を停止する。その後、光ピックアップ9は、トラバースメカ4のステッピングモータ8cによって、光ディスク2の回転中心方向(光ディスク2の半径方向内方側、前記トラバースメカ4の遊端部側)に変移駆動され、図11(a)で示すように、スピンドルモータ7の近傍の変移終端位置で待機する。
【0010】
続いて、トラバースメカ4が矢符14方向に下降を開始し、ターンテーブル6および光ディスク2も下降する。この時、クランパ5aは、クランプ部5cのターンテーブル6への吸着力によって、光ディスク2およびスピンドルモータ7と一体となって下降を開始する。前記クランパ5aの下降量が前記連結部5dの長さに達すると、該クランパ5aの下降がフランジ部5dおよびストッパ5bによって制限されることで、該クランパ5aはクランプ動作を終了し、光ディスク2を解放する。
【0011】
解放された光ディスク2は、尚も下降を続けるが、図11(b)で示すように、ディスク搬送機構3のトレイで受け止められ、略水平の状態で保持される。スピンドルモータ7は、さらに下降し、後述するディスク搬送機構3の動作の障害とならない位置で停止する。この位置は、光ピックアップ9と、前記トレイ内に保持された光ディスク2とが、ディスク搬送動作中に、光ピックアップ9と接触しない位置でもある。ディスク搬送機構3のトレイは、光ディスク2を載せた状態で、図示しない搬送機構駆動部によって、図11(c)で示すように、排出方向13aに搬送される。
【0012】
上記の動作のほぼ逆の手順で、光ディスク2は、装置10の外部から、矢符13bの方向に搬入される。このようにして、前記フロントローディングを実現するにあたって、トラバースメカ4を、軸12aを揺動支点として揺動させて光ディスク2の搬送経路から退避させることで、エレベータ機構などに比べて、低コストに、前記光ピックアップ9と光ディスク2との接触を回避することができる。
【0013】
ここで、他の従来技術として、たとえば特開平6−44633号公報が挙げられる。しかしながら、この従来技術は、バイアスコイルユニットと書込み用光学ヘッドとを組合わせて使う、いわゆる磁気アシスト光ディスク装置において、バイアスユニットの退避に関するものである。前記バイアスユニットは、ディスク面に略接触状態で使われることが多く、その動作軌跡は、基本的に平行移動である。したがって、本発明のような光学ヘッドの揺動変位による退避に関しては、何ら記載されていない。特に、前記DVDやCDといった光メディアは、非接触の光学ヘッド(前記光ピックアップ9)のみで、記録再生が可能なことから、光学ヘッドのみを退避させることで、ディスクとの接触を避けながら、装置全体の薄型化を図ることができる。
【0014】
【特許文献1】
特開平6−44633号公報(公開日:平成6年2月18日)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来技術では、光ピックアップ9がトラバースメカ4のスピンドルモータ7の取付け位置近傍(光ディスク2の半径方向内方側の変移終端位置 )まで移動した後に、光ディスク2を排出する必要がある。これは、排出および挿入される光ディスク2が傾いた場合、光ピックアップ9が、該光ディスク2を搭載するターンテーブル6に近い位置にある方が、接触の可能性が低いためである。このため、前記光ピックアップ9はトラバースメカ4の揺動中心である軸12aから最も離れることになる。そして、下降動作終了後の光ピックアップ9と光ディスク2との距離は最大化し、排出時および挿入時に、両者の接触を確実に回避することができる。
【0016】
しかしながら、上述のようなディスクドライブ装置1は、光ピックアップ9と光ディスク2との接触を確実に回避するために、下降した際のこれらの間隔を大きくしようとすると、上述のように揺動の遊端部側となるターンテーブル6側に光ピックアップ9を変移しておく必要が生じ、そのようにすると、当然、光ピックアップ9の揺動変移量が最も大きくなる。ところが、一般に、前記ターンテーブル6およびそれを回転駆動するスピンドルモータ7の組合せよりも、光ピックアップ9の方が厚みが厚く、該光ピックアップ9は前記スピンドルモータ7よりも光ディスク2の半径方向外方側、したがって揺動支点側に設けられるのであるが、装置全体の厚みH1は、この光ピックアップ9の厚みの制約を受けることになる。
【0017】
ここで、前記厚みH1を薄くするために、予め薄型の光ピックアップを使用することも考えられるけれども、一般に高額なものとなり、ドライブ装置全体のコストに占める割合が元々高い部品だけに、採用が見送られるのが普通である。一方、昨今は、平面型の大型モニタを中心に、DVD、CD、アンプ、スピーカ、HDD、チューナ他の周辺機器が複合一体化された薄型壁掛け型商品が主流となりつつあり、ディスクドライブ装置も、占有面積より、薄さが重要になってきている。
【0018】
本発明の目的は、薄型化を図ることができるディスク状記録媒体の挿脱方法およびディスクドライブ装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、ピックアップをその延長形成した端部に退避させることを特徴とする。
【0020】
上記の構成によれば、光ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行い、挿入口から前記光ディスクを、その面方向に挿脱(ローディング/アンローディング)する、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを(多くの場合は該ピックアップとターンテーブルとを一体で)搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップ(一体の場合はターンテーブルも)を退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0021】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0022】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0023】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0024】
また、本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成し、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、ピックアップをその延長形成した端部に退避させることを特徴とする。
【0025】
上記の構成によれば、光ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行い、挿入口から前記光ディスクを、その面方向に挿脱(ローディング/アンローディング)する、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを(多くの場合は該ピックアップとターンテーブルとを一体で)搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップ(一体の場合はターンテーブルも)を退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0026】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0027】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成し、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0028】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0029】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成され、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とする。
【0030】
上記の構成によれば、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0031】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側、したがって揺動支点側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0032】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0033】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0034】
また、本発明のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成され、かつその半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とする。
【0035】
上記の構成によれば、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させる。これによって、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避する。
【0036】
ところが、そのような構成では、ピックアップと記録媒体との接触を確実に回避するために、これらの間隔を大きくしようとすると、揺動の遊端部側となるターンテーブル側に前記ピックアップを変移しておく必要が生じる。しかしながら、そのようにすると、ピックアップの揺動変移量が最も大きくなる。一般に、前記ターンテーブルおよびそれを回転駆動するスピンドルモータの組合せよりも、ピックアップの方が厚みが厚く、該ピックアップは前記スピンドルモータよりも記録媒体の半径方向外方側、したがって揺動支点側に設けられるのであるが、装置全体の厚みは、このピックアップの厚みの制約を受けることになる。
【0037】
そこで、本発明では、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0038】
したがって、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0039】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体をターンテーブルで回転駆動し、かつ案内機構が、ピックアップを前記記録媒体の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、前記記録面の情報を順次記録/再生してゆくようにしたディスクドライブ装置において、前記案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、前記記録媒体の挿脱時には、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とする。
【0040】
上記の構成によれば、光ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行うディスクドライブ装置において、いわゆるフロントローディングを実現するにあたって、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成する。そして、前記記録媒体の挿脱時には、制御手段が前記案内機構を制御し、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0041】
したがって、前記ピックアップの先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、そのようにピックアップと記録媒体との接触を回避するにあたって、ピックアップを記録媒体の厚み方向に変移駆動する必要はなく、装置の薄型化を図ることができる。また、変移動作を行うメカ機構を縮小し、該メカ機構の簡素化、低コスト化および信頼性の向上などを図ることができる。
【0042】
また、本発明のディスクドライブ装置では、前記制御手段は、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータを減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構に前記ピックアップを退避させ、それらが終了すると、搬送機構に前記記録媒体の排出を行わせることを特徴とする。
【0043】
上記の構成によれば、前記ピックアップの退避を、スピンドルモータの停止の後に行うのではなく、減速動作と並行して行うことで、ピックアップの退避に要する時間を短くして、次の記録媒体の排出動作に速やかに移ることができ、アンローディング時間を短縮することができる。
【0044】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、前記延長形成された案内機構の端部に、前記ピックアップの清掃手段を設けることを特徴とする。
【0045】
上記の構成によれば、前記記録媒体との接触を回避するために、ピックアップの退避用に本発明で新たに必要となった領域を、クリーナーなどの清掃手段を設けることで、有効に活用することができる。
【0046】
また、本発明のディスクドライブ装置では、前記制御手段は、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータが停止し、かつ前記案内機構によるピックアップの退避が終了した後に、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせることを特徴とする。
【0047】
上記の構成によれば、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせるので、清掃の終了時間を早くすることができ、次の記録媒体の挿入までに完了、または完了しなくても、次の記録媒体の読出し/書込みを早く行うことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1の形態について、図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0049】
図1は本発明の実施の第1の形態のディスクドライブ装置21の構造を示す平面図であり、図2はこのディスクドライブ装置21の動作を説明するための縦断面図である。このディスクドライブ装置21は、大略的に、光ディスク22を装置の外部と内部との間で搬送するディスク搬送機構23と、後述するトラバースメカ24と、クランプ機構25とを備えて構成される。前記光ディスク22は、たとえばDVD(デジタルビデオディスク)やCD(コンパクトディスク)などである。
【0050】
図1および図2(a)は、光ディスク22が、装置内で回転可能(記録再生可能)なように保持された状態を示している。前記光ディスク22は、ターンテーブル26上に載置され、該ターンテーブル26とクランプ機構25との協動動作によって予め定める記録再生位置で挟持され、前記ターンテーブル26がスピンドルモータ27によって回転駆動され、かつ案内機構28が、光ピックアップ29を前記光ディスク22の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、順次前記記録面の情報の記録および/または再生が行われる。
【0051】
前記クランプ機構25は、クランパ25aと、ストッパ25bとを備えて構成されている。前記クランパ25aは、磁気吸着などで前記ターンテーブル26との間で前記光ディスク22を挟持するクランプ部25cと、前記クランプ部25cに連なる小径の連結部25dと、前記連結部25dに連なる大径のフランジ部25eとを備えて構成される。一方、前記ストッパ25bには、前記連結部25dが遊挿する孔25fが形成されている。したがって、後述するように、光ディスク22およびターンテーブル26の高さ位置によって、前記光ディスク22をターンテーブル26上で、回動可能にクランプし、またローディング/アンローディング動作のために解放可能とする。
【0052】
前記ディスク搬送機構23は、これらの図1および図2では、トレイのみで示しているけれども、後述するように、図2(a)で示す記録再生位置から、図2(b)で示すように、前記トレイ上に前記光ディスク22を載置し、装置本体の挿入口との間で、水平方向に変移し、前記光ディスク22の搬送を行う。
【0053】
また、前記トラバースメカ24は、前記ターンテーブル26およびそれを回転駆動するスピンドルモータ27と、案内機構28と、前記案内機構28に搭載され、変移駆動される光ピックアップ29と、それらを搭載するフレーム32と、前記フレーム32を揺動変移駆動する図示しない駆動源とを備えて構成される。前記フレーム32は、基端部が前記光ディスク22の外径よりも外方に延びており、前記光ディスク22と平行で、かつ光ディスク22の挿排方向33と直交する軸32aによって揺動変移自在に支持されており、該基端部側から案内機構28および光ピックアップ29が設けられ、遊端部には前記ターンテーブル26を支持するスピンドルモータ27が搭載されている。
【0054】
したがって、前記図示しない駆動源によって該フレーム32が上昇されていると、図2(a)で示す記録再生状態となり、ターンテーブル26は前記トレイ上に載置されている光ディスク22およびクランパ25aを持ち上げ、クランパ25aのクランプ部25cとの間で光ディスク22を挟持し、回転可能な状態とする。これに対して、前記ローディング/アンローディング時には、前記フレーム32は、図2(b)で示すように、矢符34方向に降下され、ターンテーブル26は前記トレイに形成されたテーブル孔35から抜け出し、これによって光ディスク22は前記トレイ上に載置され、またクランパ25aはフランジ部25dによって、その下降が規制され、光ディスク22から離反する。こうして、光ディスク22の前記挿排方向33への変移が可能となる。
【0055】
図3および図4は、前記トラバースメカ24のそれぞれ平面図および底面図である。前記案内機構28は、光ピックアップ29を搭載するレール28aおよびリードスクリュー28bと、前記リードスクリュー28bと一体となっているステッピングモータ28cとを備えて構成される。前記光ピックアップ29は、対を成す前記レール28aおよびリードスクリュー28b間に架設されている。前記レール28aに対応する移動片29aは、前記レール28a上を摺動することができ、前記リードスクリュー28bに対応する移動片29bは、前記リードスクリュー28bが前記ステッピングモータ28cで回転駆動されることで、前記リードスクリュー28bの軸線方向に駆動力が発生する。前記移動片29a,29b間に、光学系および受発光素子等を搭載したピックアップ本体29cが支持される。
【0056】
以上の構成は、前述の図10〜図13で示すディスクドライブ装置1と同様である。注目すべきは、このディスクドライブ装置21では、前記案内機構28を、前記光ディスク22の排出方向33aとは反対方向に、かつ前記光ディスク22の外周部を超えて延長形成するとともに、前記光ディスク22の挿脱時には、前記案内機構28が図示しない制御手段で制御され、図2〜図4で示すように、光ピックアップ29をその延長形成された端部に退避した後に、図2で示すように、トラバースメカ24が下降することである。すなわち、光ディスク22の挿脱時において、図3で示すように、前述のディスクドライブ装置1における光ピックアップ29の変位量が参照符S1で示されるのに対して、このディスクドライブ装置21での変位量は、参照符S2で示されるように延長されている。
【0057】
上述のように構成されるディスクドライブ装置21において、前記図2を用いて、ディスク排出動作について説明する。光ディスク22を装置外に排出する必要が生じた場合、スピンドルモータ27は、ただちにその回転を停止する動作を開始し、光ピックアップ29も信号の読取りまたは書込み動作を停止する。その後、光ピックアップ29は、トラバースメカ24のステッピングモータ28cによって、前記光ディスク22の半径方向外方側に変移駆動され、図1〜図4で示すように、前記トラバースメカ24の基端部側の端部で待機する。
【0058】
続いて、トラバースメカ24が矢符34方向に下降を開始し、ターンテーブル26および光ディスク22も下降する。この時、クランパ25aは、クランプ部25cのターンテーブル26への吸着力によって、光ディスク22およびスピンドルモータ27と一体となって下降を開始する。前記クランパ25aの下降量が前記連結部25dの長さに達すると、該クランパ25aの下降がフランジ部25dおよびストッパ25bによって制限されることで、該クランパ25aはクランプ動作を終了し、光ディスク22を解放する。
【0059】
解放された光ディスク22は、尚も下降を続けるが、図2(b)で示すように、ディスク搬送機構23のトレイで受け止められ、略水平の状態で保持される。スピンドルモータ27は、さらに下降し、後述するディスク搬送機構23の動作の障害とならない位置で停止する。ディスク搬送機構23のトレイは、光ディスク22を載せた状態で、図示しない搬送機構駆動部によって、排出方向33aに搬送される。
【0060】
上記の動作のほぼ逆の手順で、光ディスク22は、装置の外部から、矢符33bの方向に搬入される。このようにして、前記フロントローディングを実現するにあたって、トラバースメカ24を、軸32aを揺動支点として揺動させて光ディスク22の搬送経路から退避させることで、エレベータ機構などに比べて、低コストに、前記光ピックアップ29と光ディスク22との接触を回避することができる。
【0061】
また、前述のように案内機構28を排出方向33aとは反対方向に延長形成するとともに、光ディスク22の挿脱時には、光ピックアップ29をその延長形成した端部に退避させた後、トラバースメカ24を下降させることで、光ピックアップ29の先端の前記光ディスク22の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の光ディスク22との接触を確実に回避し、光ピックアップ29の破損を防止することができるとともに、スピンドルモータ27よりも厚い該光ピックアップ29の揺動変移量を縮小し、装置全体の厚みを、前述のディスクドライブ装置1でのH1から、このディスクドライブ装置21ではH2に薄型化を図ることができる。
【0062】
なお、前述のディスクドライブ装置1では、光ピックアップ9は光ディスク2の最内周側で待機するのに対して、このディスクドライブ装置21では、光ピックアップ29は光ディスク22の最外周側で待機することになる。このため、主に前記最内周側に記録されており、ローディング完了後に直ちに行われるディスクステイタス情報の読込みが遅くなり、メインの情報読込み、もしくは書込みの動作レスポンスが遅くなる懸念がある。
【0063】
ここで、光ピックアップ29の駆動手段として、特に再生専用機では、従来、安価なDCモータにギア列が用いられることが多かった。しかしながら、その構成は移動速度が遅く、上記ディスクドライブ装置21のように光ピックアップ29が光ディスク22の最外周側で待機する構成には、好ましくない。そこで、前記移動速度が速い上述のようなリードスクリュー28b式のステッピングモータ28cを用いるようになるが、昨今は、技術革新によって、レスポンスの良い、安価なステッピングモータが入手出来るようになってきており、上記ディスクドライブ装置21のような構成でも、レスポンスの悪化が気にならないようなシステム構成を、安価に実現することができる。
【0064】
また、本発明のディスクドライブ装置では、前記図示しない制御手段は、外部からの光ディスク22の排出要求に対して、前記ターンテーブル26を回転駆動するスピンドルモータ27を減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構28に前記光ピックアップ29を退避させ、それらが終了すると、ディスク搬送機構23に前記光ディスク22の排出を行わせるので、前記光ピックアップ29の退避を、スピンドルモータ27の停止の後に行うのではなく、減速動作と並行して行うことで、該光ピックアップ29の退避に要する時間を短くして、次の光ディスク22の排出動作に速やかに移ることができ、アンローディング時間を短縮することができる。
【0065】
本発明の実施の第2の形態について、図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0066】
図5は、本発明の実施の第2の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカ44の構造を示す平面図である。このトラバースメカ44は、前述の図3で示すトラバースメカ24に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。本発明では、前述の光ピックアップ29のように、その退避する方向は、必ずしも光ディスク22の搬送方向33と一致している必要は無い。すなわち、前述のトラバースメカ24では、前記案内機構28による光ピックアップ29の変位方向が前記排出方向33aと平行であったのが、注目すべきは、このトラバースメカ44では、光ピックアップ49の変位方向は前記排出方向33aと交差していることである。ただし、前記排出方向33aから±90°よりも小さい角度となる程、光ピックアップ49の先端と光ディスク22とが接触する可能性が高くなり、光ピックアップ49を退避させるために案内機構28を延長形成すべき距離が増えるので、±90°以上が望ましい。
【0067】
また、トラバースメカ44も、その基端部が前記排出方向33aの上流側、遊端部がターンテーブル26側の前記排出方向33aの下流側に限らず、前記遊端部がターンテーブル26側で、かつ基端部が記録/再生位置に載置された状態の光ディスク22の前記排出方向33aに直交する直径線上から前記排出方向33aの上流側の範囲にあればよい。
【0068】
本発明の実施の第3の形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0069】
図6は本発明の実施の第3の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカ54の構造を示す縦断面図であり、図7はその平面図である。このトラバースメカ54は、前述の図2および図3で示すトラバースメカ24に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このトラバースメカ54では、前記ターンテーブル26およびスピンドルモータ27から成るスピンドルモータ部が切離され、光ディスク22の搬送時に、図示しないスピンドル昇降機構によって、該スピンドルモータ部のみが下降されることである。
【0070】
すなわち、前述のように案内機構28が光ディスク22の排出方向33aとは交差する方向に、かつ前記光ディスク22の外周部を超えて延長形成される場合、ディスク搬送の障害となる部位は、前記スピンドルモータ部のみであることから、トラバースメカ54から該スピンドルモータ部が切離されている。このように構成することによって、前記スピンドル昇降機構は、トラバースメカ54の全体の重さより軽量な前記スピンドルモータ部のみの駆動となるので、メカ機構の簡素化、低コスト化、装置の薄型化および信頼性の向上などを図ることができる。
【0071】
本発明の実施の第4の形態について、図8および図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0072】
図8は本発明の実施の第4の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカ64の構造を示す縦断面図であり、図7はその平面図である。このトラバースメカ64は、前述の図6および図7で示すトラバースメカ54に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、このトラバースメカ64では、前記案内機構28において、延長形成された端部に、前記光ピックアップ29の清掃手段61が設けられていることである。前記清掃手段61は、たとえば、光ピックアップ29のレンズ面を清掃するブラシ61aと、それを支持する支持部材61bとを備えて構成されている。
【0073】
したがって、光ピックアップ29と光ディスク22との接触を回避するために、前記光ピックアップ29の退避用に本発明で新たに必要となった領域を、前記清掃手段61を設けることで、有効に活用することができる。
【0074】
また、前記清掃手段61は、ディスク搬送時に必ずクリーニングを行ってもよく、あるいは前記搬送時でなくても、外部からのクリーニング要求や読出された信号の品位(信号振幅、エラーレート他)が、設定された規定値を下回ったことを検出して、クリーニングを行うようにしてもよい。
【0075】
また、前記ディスク搬送時におけるクリーニングの開始タイミングは、外部からの光ディスク22の排出要求に対して、スピンドルモータ27が停止し、かつ前記案内機構28による光ピックアップ29の退避が終了した後で、ディスク搬送機構3による前記光ディスク22の排出動作の開始とともに行われてもよい。その場合、クリーニングの終了時間を早くすることができ、次の光ディスク22の挿入までに完了、または完了しなくても、次の光ディスク22の読出し/書込みを早く行うことができる。
【0076】
さらにまた、前記案内機構28で延長形成可能な距離を充分に確保できる場合には、光ピックアップ29の退避位置のさらに外方側に前記清掃手段61を配置し、退避動作と、クリーニング動作とを別モードにするようにしてもよい。その場合、通常のディスク搬送時にはクリーニング動作を行わず、外部から要求があった場合および読出された信号の品位が低下した場合に、光ピックアップ29を前記清掃手段61まで変位させ、クリーニングするというような使い方も可能である。
【0077】
なお、上述の説明は、光ディスク22が水平状態で使用されるものとして説明しているけれども、多くのディスクドライブ装置と同様に、縦置き状態で使用されてもよいことは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】
本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、以上のように、フロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記ピックアップの案内機構を、該ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0079】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0080】
また、本発明のディスク状記録媒体の挿脱方法は、以上のように、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などで実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記ピックアップの案内機構を、該ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、前記ピックアップをその延長形成した端部に退避させる。
【0081】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0082】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、該制御手段が、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0083】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0084】
また、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、いわゆるフロントローディング方式の光ディスク記録再生装置などとして実施され、前記フロントローディングを実現するための前記記録媒体の面方向への移動を可能にするために、少なくとも前記ピックアップを搭載したメカブロックを揺動変位させることで、前記ピックアップの沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、前記メカブロックが、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで前記記録媒体の移動領域から前記ピックアップを退避させ、低コストに、前記ピックアップと記録媒体との接触を回避するとともに、前記案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、該制御手段が、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御して、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0085】
それゆえ、前記ピックアップの先端の前記記録媒体の載置面からの沈み込み量が少なくても、該先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、スピンドルモータよりも厚いピックアップの揺動変移量を縮小し、装置の薄型化を図ることができる。
【0086】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、いわゆるフロントローディングを実現するにあたって、ピックアップの案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成するとともに、制御手段を設け、前記記録媒体の挿脱時には、前記制御手段が前記案内機構を制御し、前記ピックアップを前記延長形成された端部に退避させておく。
【0087】
それゆえ、前記ピックアップの先端と挿脱中の記録媒体との接触を確実に回避し、ピックアップの破損を防止することができるとともに、そのようにピックアップと記録媒体との接触を回避するにあたって、ピックアップを記録媒体の厚み方向に変移駆動する必要はなく、装置の薄型化を図ることができる。また、変移動作を行うメカ機構を縮小し、該メカ機構の簡素化、低コスト化および信頼性の向上などを図ることができる。
【0088】
また、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、前記制御手段が、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータを減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構に前記ピックアップを退避させ、それらが終了すると、搬送機構に前記記録媒体の排出を行わせる。
【0089】
それゆえ、前記ピックアップの退避を、スピンドルモータの停止の後に行うのではなく、減速動作と並行して行い、ピックアップの退避に要する時間を短くして、次の記録媒体の排出動作に速やかに移ることができ、アンローディング時間を短縮することができる。
【0090】
さらにまた、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、前記延長形成された案内機構の端部に、前記ピックアップの清掃手段を設ける。
【0091】
それゆえ、前記記録媒体との接触を回避するために、ピックアップの退避用に本発明で新たに必要となった領域を、クリーナーなどの清掃手段を設けることで、有効に活用することができる。
【0092】
また、本発明のディスクドライブ装置は、以上のように、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータが停止し、かつ前記案内機構によるピックアップの退避が終了した後に、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせる。
【0093】
それゆえ、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせるので、清掃の終了時間を早くすることができ、次の記録媒体の挿入までに完了、または完了しなくても、次の記録媒体の読出し/書込みを早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態のディスクドライブ装置の構造を示す平面図である。
【図2】図1で示すディスクドライブ装置の動作を説明するための縦断面図である。
【図3】図1で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図4】図1で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの底面図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカの構造を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の第3の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカの構造を示す縦断面図である。
【図7】図6で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図8】本発明の実施の第4の形態のディスクドライブ装置におけるトラバースメカの構造を示す縦断面図である。
【図9】図8で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図10】従来のディスクドライブ装置の構造を示す平面図である。
【図11】図10で示すディスクドライブ装置の動作を説明するための縦断面図である。
【図12】図10で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの平面図である。
【図13】図10で示すディスクドライブ装置におけるトラバースメカの底面図である。
【符号の説明】
21 ディスクドライブ装置
22 光ディスク(ディスク状記録媒体)
23 ディスク搬送機構(搬送機構)
24,44,54,64 トラバースメカ(メカブロック)
25 クランプ機構
25a クランパ
25b ストッパ
25c クランプ部
26 ターンテーブル
27 スピンドルモータ
28 案内機構
28a レール
28b リードスクリュー
28c ステッピングモータ
29,49 光ピックアップ
29a,29b 移動片
29c ピックアップ本体
32 フレーム(揺動機構)
32a 軸(揺動支点)
33 挿排方向
33a 排出方向
35 テーブル孔
61 清掃手段
61a ブラシ
61b 支持部材
Claims (8)
- ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、
記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成し、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、ピックアップをその延長形成した端部に退避させることを特徴とするディスク状記録媒体の挿脱方法。 - ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスク状記録媒体の挿脱方法において、
前記記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構を、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成し、かつその半径方向外方側の端部を前記記録媒体の外周部を超えて延長形成しておき、前記挿脱時には、ピックアップをその延長形成した端部に退避させることを特徴とするディスク状記録媒体の挿脱方法。 - ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体の排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、
記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体の挿排方向と平行となるように前記メカブロック上に形成され、かつその記録媒体の半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、
前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とするディスクドライブ装置。 - ディスク状記録媒体の挿脱時には、ピックアップが該記録媒体の載置面より沈み込むことで、該記録媒体と前記ピックアップとの接触を回避しつつ、該記録媒体をその面方向に挿脱するようにし、前記ピックアップを搭載するメカブロックは、ターンテーブル側に遊端部を有し、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側に基端部を有し、前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックが、前記基端部を揺動支点として、前記遊端部側が記録媒体の厚み方向に離反変移することで、前記沈み込みを実現するようにしたディスクドライブ装置において、
前記記録/再生を実現するために前記ピックアップを前記記録媒体の略半径方向に案内する案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように前記メカブロック上に形成され、かつその半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、
前記記録媒体の挿脱時には、前記メカブロックを駆動するとともに、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とするディスクドライブ装置。 - ディスク状記録媒体をターンテーブルで回転駆動し、かつ案内機構が、ピックアップを前記記録媒体の記録面に近接させつつ、略半径方向に変移させてゆくことで、前記記録面の情報を順次記録/再生してゆくようにしたディスクドライブ装置において、
前記案内機構は、前記ピックアップの軌跡が、前記記録媒体が記録/再生位置に載置された状態で、該記録媒体の排出方向に直交する直径線から前記排出方向の上流側の範囲以内となるように、かつその半径方向外方側の端部が前記記録媒体の外周部を超えて延長形成され、
前記記録媒体の挿脱時には、前記案内機構を制御し、前記ピックアップを、前記延長形成された端部に退避させる制御手段を含むことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 前記制御手段は、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータを減速から停止させる動作と並行して、前記案内機構に前記ピックアップを退避させ、それらが終了すると、搬送機構に前記記録媒体の排出を行わせることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載のディスクドライブ装置。
- 前記延長形成された案内機構の端部に、前記ピックアップの清掃手段を設けることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のディスクドライブ装置。
- 前記制御手段は、外部からの記録媒体の排出要求に対して、前記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモータが停止し、かつ前記案内機構によるピックアップの退避が終了した後に、搬送機構による前記記録媒体の排出動作の開始とともに、前記清掃手段に前記ピックアップの清掃を行わせることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
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