JP2005036957A - シフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンジ位置伝達部材の誤動作に伴う運転者の意図しないレンジ環境の設定を防止するシフトバイワイヤ式自動変速機の誤動作防止装置を提供する。
【解決手段】本発明は、ステップ11にてエンジントルクを低減するとともにステップ12でモータ3を動作ON、ステップ13でモータ2をブレーキONする。ステップ14にてモータ3とマニュアルシャフト5との回転が一致すると、ステップ15にてモータ2をブレーキOFF、ステップ16でモータ3をブレーキONする。ステップ17にてマニュアルシャフト5が停止すると、ステップ18でモータ3をブレーキOFFする。そしてステップ19,20でマニュアルシャフト5の位置を正常な位置に復帰させたのち、ステップ21にて、エンジントルクの低減を終了させる一方、運転者にモータ2の故障を警告するとともにモータ3をメインモータに設定する。
【選択図】図6
【解決手段】本発明は、ステップ11にてエンジントルクを低減するとともにステップ12でモータ3を動作ON、ステップ13でモータ2をブレーキONする。ステップ14にてモータ3とマニュアルシャフト5との回転が一致すると、ステップ15にてモータ2をブレーキOFF、ステップ16でモータ3をブレーキONする。ステップ17にてマニュアルシャフト5が停止すると、ステップ18でモータ3をブレーキOFFする。そしてステップ19,20でマニュアルシャフト5の位置を正常な位置に復帰させたのち、ステップ21にて、エンジントルクの低減を終了させる一方、運転者にモータ2の故障を警告するとともにモータ3をメインモータに設定する。
【選択図】図6
Description
本発明は、運転者が選択したレンジ位置に応じて2つの電制アクチュエータの一方を動作させ、その動作によってレンジ位置伝達部材が変位した位置に応じて自動変速機内のレンジ環境を設定する一方、他方の電制アクチュエータをバックアップ用として用いるシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置に関するものである。
シフトバイワイヤ式自動変速機には、2つの電制アクチュエータを用いるものがあり、通常は第1の電制アクチュエータ(以下、「メインアクチュエータ」という)に、運転者が選択したP(パーキング),R(リバース),N(ニュートラル),D(ドライブ),L(ロー)などのレンジ位置に応じた動作を指令し、このメインアクチュエータの動作に応じてレンジ位置伝達部材を変位させることにより、運転者が選択したレンジ環境を設定する一方、第2の電制アクチュエータを、メインアクチュエータが故障した場合のバックアップとして用いる(以下、「バックアップアクチュエータ」という)ものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記文献の従来技術は、運転者が選択したレンジ位置に応じた指令によりメインまたはバックアップアクチュエータを動作させるものであるため、レンジ位置伝達部材が誤動作すると、その変位が適切になされず、バックアップアクチュエータの動作で変位したレンジ位置伝達部材の位置が運転者の意図したレンジ環境を設定する位置と一致しない場合がある。
具体的には、運転者がDレンジ位置からNレンジ位置を選択したとき、このNレンジ位置に応じた指令によりメインアクチュエータが動作するものの、メインアクチュエータが故障する等してレンジ位置伝達部材がNレンジ位置に応じた位置で止まらなかった場合、他方のバックアップアクチュエータにNレンジ位置に応じた指令しても、元々メインアクチュエータによるレンジ位置伝達部材の変位が適切でないため、レンジ位置伝達部材は、Dレンジ位置からNレンジ位置への方向に変位するが、結果的にNレンジ環境を設定する位置に停止しないことがある。
また上記文献にあっては、運転者が新たなレンジ位置を選択していないにも関らず、メインアクチュエータの故障等によってレンジ位置伝達部材が勝手に変位した場合、運転者が新たなレンジ位置を選択しない限り、バックアップアクチュエータは動作しないため、レンジ位置伝達部材の誤動作により、結果的に運転者が意図しないレンジ環境を設定することがある。
本発明の解決すべき課題は、こうした事実に鑑みてなされたものであり、レンジ位置伝達部材の誤動作に伴う運転者の意図しないレンジ環境の設定を防止するシフトバイワイヤ式自動変速機の誤動作防止装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、運転者が選択したレンジ位置を出力するレンジ選択装置と、このレンジ位置に応じて動作する第1の電制アクチュエータおよび第2の電制アクチュエータと、これら電制アクチュエータの動作を互いに独立した入力として該動作のうちの少なくとも一方に応じて変位するレンジ位置伝達部材と、第1の電制アクチュエータの動作でレンジ位置伝達部材が変位した位置に応じてレンジ環境を設定するレンジ環境設定手段とを備えるシフトバイワイヤ式自動変速機において、レンジ位置伝達部材の誤動作を検出する誤動作検出手段と、このレンジ位置伝達部材の誤動作を抑制するよう第2の電制アクチュエータを動作させる誤動作抑制手段と、この誤動作を抑制したのち、レンジ環境設定手段が誤動作前のレンジ環境を設定できる位置または運転者の選択したレンジ位置に応じたレンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材が変位するよう第2の電制アクチュエータを動作させるレンジ位置伝達部材調整手段とを備えることを特徴とするシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1において、第2の電制アクチュエータを動作させると共に、第1の電制アクチュエータをブレーキ制御するものであることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2において、前記レンジ位置伝達部材調整手段は、レンジ環境設定手段が停車レンジ環境を設定できる位置に向かってレンジ位置伝達部材が誤動作する場合、レンジ環境設定手段が走行レンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材が変位するよう第2の電制アクチュエータを動作させるものであることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項において、前記レンジ位置伝達部材調整手段は、レンジ環境設定手段が走行レンジ環境を設定できる位置に向かってレンジ位置伝達部材が誤動作する場合、レンジ環境設定手段が停止レンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材が変位するよう第2の電制アクチュエータを動作させるものであることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項において、レンジ位置伝達部材の誤動作開始に応じてエンジントルクを低減させるエンジントルク低減手段を付加して備えることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項において、第1の電制アクチュエータおよび第2の電制アクチュエータそれぞれが遊星歯車機構を介してレンジ位置伝達部材と駆動結合するものであることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明においては、第1の電制アクチュエータの故障等によりレンジ位置伝達部材が誤動作すると、この誤動作を抑制する向きに第2の電制アクチュエータを動作させ、さらにこののち、レンジ環境設定手段が誤動作前のレンジ環境を設定できる位置または運転者の選択したレンジ位置に応じたレンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材を変位させる。
つまり、請求項1に係る発明では、第1の電制アクチュエータの故障等によりレンジ位置伝達部材が誤動作してあらぬ位置に変位しても、レンジ位置伝達部材が誤動作する前のレンジ環境または運転者の選択したレンジ環境に設定できる。従って請求項1に係る発明によれば、レンジ位置伝達部材の誤動作に伴う運転者の意図しないレンジ環境の設定を防止することができる。
請求項2に係る発明においては、レンジ位置伝達部材の誤動作を抑制するよう第2の電制アクチュエータを動作させると共に、第1の電制アクチュエータをブレーキ制御するから、レンジ位置伝達部材の誤動作を短時間に抑制することができる。
請求項3に係る発明においては、レンジ環境設定手段が停車レンジ環境を設定できる位置に向かってレンジ位置伝達部材が誤動作しても、第2の電制アクチュエータの動作で、レンジ環境設定手段が走行レンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材を変位させるから、停車レンジ環境時に用いられるパークロック機構が突然動作して車両の挙動を不安定にさせることなく、車両の走行が走行するのに必要なレンジ環境を確保することができる。
請求項4に係る発明においては、レンジ環境設定手段が走行レンジ環境を設定できる位置に向かってレンジ位置伝達部材が誤動作しても、第2の電制アクチュエータの動作で、レンジ環境設定手段が停止レンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材を変位させるから、走行レンジ環境時に用いられるパークロック機構が突然解除されて車両を発進させることなく、車両が停止するのに必要なレンジ環境を確保することができる。
また請求項5に係る発明においては、レンジ位置伝達部材の誤動作が検出されたことに応じてエンジントルクを低減させるから、運転者がパニック状態で加速要求しても、運転者の予期しない急加速が生じることを防止する。
請求項6に係る発明は、第1の電制アクチュエータおよび第2の電制アクチュエータそれぞれが遊星歯車機構を介してレンジ位置伝達部材と駆動結合するから、2つの電制アクチュエータの作動を切り換える際にクラッチ等の要素を必要とせず、信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態になるシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置を示すシステム図であり、図2(a),(b)はそれぞれ、2つの電制アクチュエータを用いて自動変速機内のレンジ環境を設定する駆動系の要部を例示する模式図および斜視図である。
図1は、本発明の一実施の形態になるシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置を示すシステム図であり、図2(a),(b)はそれぞれ、2つの電制アクチュエータを用いて自動変速機内のレンジ環境を設定する駆動系の要部を例示する模式図および斜視図である。
図1において、符号1はシフトバイワイヤ式自動変速機を示し、この自動変速機1は、ステップモータ2を通常運転者が選択するレンジ位置に応じて動作するメインモータ(第1の電制アクチュエータ)として、また、ステップモータ3をステップモータ2が故障したときのバックアップモータ(第2の電制アクチュエータ)として用い、メインモータ2またはバックアップモータ3の動作によって、運転者がレンジ選択装置10で選択したレンジ位置に応じたレンジ環境を設定する。
メインモータ2およびバックアップモータ3にはそれぞれ、ウォームギアG2,G3が取り付けられ、これらウォームギアG2,G3を介して遊星歯車機構4に駆動結合する。遊星歯車機構4は、サンギアSおよびリングギアRを入力とし、サンギアSおよびリングギアRそれぞれに噛み合う複数のピニオンPを支持するキャリアCを出力とする。具体的には、図2(a)に示す如く、メインモータ2のウォームギアG2をリングギアRに噛み合せる一方、バックアップモータ3のウォームギアG3をサンギアSと一体に設けた入力ギアSoに噛み合せ、レンジ位置伝達部材であるマニュアルシャフト5がキャリアCと一体に結合している。
つまり、メインモータ2およびバックアップモータ3はそれぞれ、遊星歯車機構4を介してマニュアルシャフト5に駆動結合することにより、メインモータ2およびバックアップモータ3の動作を互いに独立した入力として該動作のうちの少なくとも一方に応じてマニュアルシャフト5を変位させることができ、マニュアルシャフト5が変位(回転)する方向は、遊星歯車機構4に入力されたメインモータ2およびバックアップモータ3の回転数の差で決定される。
図2(b)において、符号6は、マニュアルシャフト5が回転した位置に応じて自動変速機1内のレンジ環境を設定する、所謂、ディテント機構である。ディテント機構6は、マニュアルシャフト5に扇状のレバー61を一体に固定し、このレバー61によって既存のレンジ切換弁62のスプール62aを軸線方向に移動させる一方、レバー61の噛合部61aが片持ちスプリング63の先端に設けたローラ63aと係合することにより、マニュアルシャフト5の回転に応じてスプール62aを位置決めする。
つまりマニュアルシャフト5は、メインモータ2またはバックアップモータ3の回転数に応じて変位した位置によって、自動変速機1内に配したレンジ切換弁62を、レンジ選択装置10で選択したP(パーキング)レンジ位置,R(リバース)レンジ位置,N(ニュートラル)レンジ位置,D(ドライブ)レンジ位置に応じた位置に変位させる。これにより、レンジ切換弁62は、P〜Dレンジ位置に応じた油圧回路を選択し、自動変速機1内をP〜Dレンジ位置に応じたレンジ環境に設定する。
本実施形態において、ステップモータ2,3の回転はコントローラ100によって制御される。このため、コントローラ100には、図1に示す如く、マニュアルシャフト5の角度θを検出する角度センサ21からの角度信号Θと、レンジ選択装置10で選択したPレンジ位置,Rレンジ位置,Nレンジ位置,Dレンジ位置を指令するレンジ選択指令信号Sdとが入力される。
レンジ選択装置10は、図3に示す如く、スイッチ本体11内に円形のセレクトダイアル12およびシフトスイッチ13を備える。セレクトダイアル12は、スイッチ本体11に対して回転自在に支持されて運転者の希望する走行形態に応じたP,R,N,Dレンジ位置を選択するものであり、その背面には、図4に示す如く、これと共に回転する1個の可動子12aを備える。シフトスイッチ13は、図4に示す如く、スイッチ本体11内に固定され可動子12aの回転軌跡上に該可動子12aと接触可能に配列した電極13p,13r,13n,13dを備える。電極13p,13r,13n,13dは、スイッチ本体11上の表示したPレンジ位置,Rレンジ位置,Nレンジ位置,Dレンジ位置に対応して配列され、可動子12aとの接触に応じてそれぞれPレンジ位置,Rレンジ位置,Nレンジ位置,Dレンジ位置を指令するレンジ選択指令信号Sdを出力する。
これによりステップモータ2,3の回転は、レンジ選択装置10で選択したPレンジ位置、Rレンジ位置、Nレンジ位置、Dレンジ位置に応じて制御される。なお本実施形態において、レンジ選択装置10は、図4に示す如く、スイッチ本体11に光学式の距離センサ14を備え、この距離センサ14から可動子12aまでの距離Lをコントローラ100に出力する。このため、コントローラ100は、可動子12aが電極13p,13r,13n,13dのいずれとも接触しない無信号状態つまりレンジ選択装置10で選択したレンジ位置が不明な状態(図5参照)では、前回のレンジ位置および距離センサ14で検出した距離Lをもとに、運転者がセレクトダイアル12を前回のレンジ位置(例えばRレンジ位置)からどちら向き(P→RまたはR→N)に操作したかを判断し、その操作向きで前回のレンジ位置(Rレンジ位置)と隣接するレンジ位置(P→RではNレンジ位置、R→NではPレンジ位置)が運転者によって選択されたレンジ位置とみなしてレンジ環境を設定できる。
ところで、こうしたシフトバイワイヤ式の自動変速機1は、通常メインモータ2のみを使用して運転者が選択したレンジ環境を設定するが、メインモータ2が故障した場合、バックアップモータ3を使用して運転者の要求に応じたレンジ環境を確保している。
しかしながら、メインモータ2の故障によりマニュアルシャフト5が誤動作すると、マニュアルシャフト5の回転角が適切になされていないため、バックアップモータ3に運転者が選択したレンジ位置を指令しても、バックアップモータ3の動作で変位したマニュアルシャフト5の位置が運転者の意図したレンジ環境を設定する位置と一致しない場合がある。
そこで本実施形態では、コントローラ100にて、マニュアルシャフト5の誤動作を検出し、図6のフローチャートに示す制御ルーチンに従って、メインモータ2およびバックアップモータ3を制御する。
マニュアルシャフト5の誤動作には、例えば、運転者がレンジ位置を選択してないのにマニュアルシャフト5が変位する場合があり、この誤動作の検出は、コントローラ100に対してレンジ選択装置10から新たにレンジ選択指令信号Sbの入力がないにも関わらず、コントローラ100が角度センサ21からの角度信号Θからマニュアルシャフト5が回転していることを算出したことをもって判断される。なお、コントローラ100では、誤動作の検出に際して、角度センサ21からの角度信号Θを基に、マニュアルシャフト5が実際に回転している方向(P→D,P←D)も同時に算出する。
また、運転者がレンジ位置を選択しているのにマニュアルシャフト5が変位した位置がそのレンジ位置に応じた位置と一致していない場合も同様に誤動作として扱い、この誤動作の検出は、コントローラ100に対してレンジ選択装置10から新たなレンジ選択指令信号Sbの入力があっても、コントローラ100が角度センサ21からの角度信号Θからマニュアルシャフト5がレンジ選択指令信号Sbに対応した位置まで回転してないことを算出したことをもって判断される。但し、この場合もコントローラ100は、角度センサ21からの角度信号Θを基に、マニュアルシャフト5が実際に回転している方向(P→D,P←D)を同時に算出する。
図6の制御ルーチンは、上述したようなマニュアルシャフト5の誤動作をトリガーにコントローラ100にて実行される。以下、図6の制御ルーチンを、Dレンジ位置を選択して走行中、運転者がレンジ選択装置10にてレンジ位置を選択してないのにも関わらず、マニュアルシャフト5がD→P方向に向かって誤動作(暴走)している状態を参照して説明する。
マニュアルシャフト5の誤動作が検出されるとまず、ステップ11にて、エンジントルク制御手段22に対するエンジントルクダウン信号EtをONにして、エンジントルクの軽減を開始する。つまり、コントローラ100およびエンジントルク制御手段22は、エンジントルク低減手段に相当し、これにより、運転者がパニック状態になってアクセルペダルを踏み込んでも、運転者の予期しない急加速が生じることを防止する。なお、エンジントルク制御手段22には、例えば、スロットルバルブや燃料供給用開閉バルブが挙げられる。
ステップ12では、D→P方向に向かうマニュアルシャフト5の暴走を抑制するため、マニュアルシャフト5がD→P方向とは逆向きのP→D方向に回転する動作、即ち、暴走によるマニュアルシャフト5の回転を減少させる動作をバックアップモータ3に指令する。具体的には、ディテント機構6でDレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を回転させる動作をバックアップモータ3に指令する。この指令値は、バックアップモータ3の速度V20を制御するものであり、本実施形態では、マニュアルシャフト5周りのレンジ位置配列が図1に示す如くであるから、モータの特性上、モータの最高出力回転に近く、一定の回転を維持できる速度V21を選択する。
ステップ13では、メインモータ2に対してブレーキONを指令しメインモータ2のブレーキ制御を開始する。なお、メインモータ2に対するブレーキ制御は、メインモータ3の故障が明らかな場合も、補助的な意味をもって実行する。
ステップ14では、角度センサ21からの角度信号Θを基に算出したマニュアルシャフト5の実回転数no(t)と、ステップ12で指令したバックアップモータ3の回転数n3を基に換算したマニュアルシャフト5の目標回転数no(s)との差分Mainωを求め、この差分MainωがMainω≒0となるまでステップ14の確認動作を繰り返し、ステップ14にて差分MainωがMainω≒0となると、メインモータ2が停止したと判断してステップ15に移行する。つまり、マニュアルシャフト5の実回転数no(t)が目標回転数no(s)との回転数差Mainωと等しい値または誤差が一定値以下となったとき、メインモータ2が停止したと判断してステップ15に移行する。
ステップ15では、メインモータ2が停止したとして、メインモータ2に対してブレーキOFFを指令しメインモータ2のブレーキ制御を終了する。そして今度は、ステップ16にて、バックアップモータ3に対してブレーキONを指令しバックアップモータ3のブレーキ制御を開始する。
ステップ17では、角度センサ21からの角度信号Θを基にマニュアルシャフト5の実回転数Subωを求め、この実回転数SubωがSubω≒0となるまでステップ17の確認動作を繰り返し、ステップ17にて実回転数SubωがSubω≒0となると、マニュアルシャフト5が停止したと判断してステップ18に移行する。つまり、マニュアルシャフト5の実回転数SubωがSubω=0またはSubω=0との誤差が微少な所定値以下となったとき、マニュアルシャフト5が停止したと判断してステップ18に移行する。
ステップ18では、マニュアルシャフト5が停止したとして、バックアップモータ3に対してブレーキOFFを指令しバックアップモータ3のブレーキ制御を終了する。つまり、コントローラ100は、誤作動抑制手段に相当する。
そしてステップ19では、ディテント機構6がレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させる復帰動作をバックアップモータ3に指令する。本実施形態では、ディテント機構6が誤動作前のレンジ環境即ちDレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させる復帰動作をバックアップモータ3に指令する。つまり、コントローラ100は、レンジ位置伝達部材調整手段に相当する。
マニュアルシャフト5の暴走を検出したとき、そのときの角度センサ21からの角度信号Θを基に算出したマニュアルシャフト5の位置をコントローラ100にて記憶しておき、このマニュアルシャフト5が誤動作する前のマニュアルシャフト5の位置と、角度センサ21からの角度信号Θを基に算出した現在のマニュアルシャフト5の位置との偏差に基づき、マニュアルシャフト5の速度Voを増減制御、即ち、バックアップモータ3の速度V20を増減制御する。
ステップ20では、マニュアルシャフト5が誤動作する前のマニュアルシャフト5の位置と、現在のマニュアルシャフト5の位置との偏差が0または予め設定した所定の誤差範囲内に収束したかどうかを判断し、この偏差が0または所定の誤差範囲内に収束するまでステップ20の確認動作を繰り返す。ステップ20にてこの偏差が0または所定の誤差範囲内に収束すると、復帰制御が終了したと判断し、ステップ21でエンジントルク制御手段22に対するエンジントルクダウン信号EtをOFFにして、エンジントルクの低減を終了する。つまり、ステップ20では、マニュアルシャフト5が誤動作する前の位置に復帰したかどうかを判断し、マニュアルシャフト5が誤動作する前の位置に復帰したときにはステップ11で指令したエンジントルクの低減を終了する。
またステップ21では、メインモータ2に代えて、バックアップモータ3をメインモータとして設定変更すると共に、車内等に設けた警告灯に対して点灯を指令し、運転者に対して次回の故障時にはバックアップ用のモータが存在しないことを警告する。
また図6の制御ルーチンは、運転者がDレンジ位置等を選択した走行時であるにも関わらずマニュアルシャフト5がD→P方向に向かって誤動作する場合に実行されるだけでなく、例えば、運転者が勾配路にてレンジ選択装置10でPレンジ位置を選択して停車しているにも関わらずマニュアルシャフト5がP→D方向に向かって誤動作する場合も実行される。
以下、Pレンジ位置を選択して停車中、運転者がレンジ選択装置10にてレンジ位置を選択していないにも関わらず、マニュアルシャフト5がP→D方向に向かって誤動作している場合を説明する。
この場合も、マニュアルシャフト5の誤動作が検出されるとまず、ステップ11にて、エンジントルク制御手段22に対するエンジントルクダウン信号EtをONにして、エンジントルクの軽減を開始し、これにより、運転者がパニック状態になってアクセルペダルを踏み込んでも、運転者の予期しない急加速が生じることを防止する。
ステップ12では、P→D方向に向かうマニュアルシャフト5の暴走を抑制するため、マニュアルシャフト5がP→D方向とは逆向きのD→P方向に回転する動作、即ち、暴走によるマニュアルシャフト5の回転を減少させる動作をバックアップモータ3に指令する。具体的には、ディテント機構6でPレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を回転させる動作をバックアップモータ3に指令する。この指令値は、バックアップモータ3の速度V20を制御するものであり、本実施形態では、マニュアルシャフト5周りのレンジ位置配列が図1に示す如くであるから、モータの特性上、モータの最高出力回転に近く、一定の回転を維持できる速度V22を選択する。
ステップ13では、メインモータ2に対してブレーキONを指令しメインモータ2のブレーキ制御を開始する。なお、この場合も、メインモータ2に対するブレーキ制御は、メインモータ3の故障が明らかな場合も、補助的な意味をもって実行する。
ステップ14では、角度センサ21からの角度信号Θを基に算出したマニュアルシャフト5の実回転数no(t)と、ステップ12で指令したバックアップモータ3の回転数n3を基に換算したマニュアルシャフト5の目標回転数no(s)との差分Mainωを求め、この差分MainωがMainω≒0となるまでステップ14の確認動作を繰り返し、ステップ14にて差分MainωがMainω≒0となると、メインモータ2が停止したと判断してステップ15に移行する。つまり、マニュアルシャフト5の実回転数no(t)が目標回転数no(s)との回転数差Mainωと等しい値または誤差が一定値以下となったとき、メインモータ2が停止したと判断してステップ15に移行する。
ステップ15では、メインモータ2が停止したとして、メインモータ2に対してブレーキOFFを指令しメインモータ2のブレーキ制御を終了し、ステップ16にて、バックアップモータ3に対してブレーキONを指令しバックアップモータ3のブレーキ制御を開始する。
ステップ17では、角度センサ21からの角度信号Θを基にマニュアルシャフト5の実回転数Subωを求め、この実回転数SubωがSubω≒0となるまでステップ17の確認動作を繰り返し、ステップ17にて実回転数SubωがSubω≒0となったとき、つまり、マニュアルシャフト5の実回転数SubωがSubω=0またはSubω=0との誤差が微少な所定値以下となったとき、マニュアルシャフト5が停止したと判断してステップ18に移行する。
ステップ18では、マニュアルシャフト5が停止したとして、バックアップモータ3に対してブレーキOFFを指令しバックアップモータ3のブレーキ制御を終了する。そしてステップ19では、ディテント機構6がレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させる復帰動作をバックアップモータ3に指令する。本実施形態では、ディテント機構6が誤動作前のレンジ環境即ちPレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させる復帰動作をバックアップモータ3に指令する。
マニュアルシャフト5の暴走を検出したとき、そのときの角度センサ21からの角度信号Θを基に算出したマニュアルシャフト5の位置をコントローラ100にて記憶しておき、このマニュアルシャフト5が誤動作する前のマニュアルシャフト5の位置と、角度センサ21からの角度信号Θを基に算出した現在のマニュアルシャフト5の位置との偏差に基づき、マニュアルシャフト5の速度Voを増減制御、即ち、バックアップモータ3の速度V20を増減制御する。
ステップ20では、マニュアルシャフト5が誤動作する前のマニュアルシャフト5の位置と、現在のマニュアルシャフト5の位置との偏差が0または予め設定した所定の誤差範囲内に収束したかどうかを判断し、この偏差が0または所定の誤差範囲内に収束するまでステップ20の確認動作を繰り返す。ステップ20にてこの偏差が0または所定の誤差範囲内に収束すると、復帰制御が終了したと判断し、ステップ21でエンジントルク制御手段22に対するエンジントルクダウン信号EtをOFFにして、エンジントルクの低減を終了する。つまり、ステップ20では、マニュアルシャフト5が誤動作する前の位置に復帰したかどうかを判断し、マニュアルシャフト5が誤動作する前の位置に復帰したときにはステップ11で指令したエンジントルクの低減を終了する。
またステップ21では、メインモータ2に代えて、バックアップモータ3をメインモータとして設定変更すると共に、車内等に設けた警告灯に対して点灯を指令し、運転者に対して次回の故障時にはバックアップ用のモータが存在しないことを警告する。
図7は、運転者がDレンジ位置(Pレンジ位置)を選択した走行(停止)中にも関わらずマニュアルシャフト5がD→P方向(P→D方向)に向かって誤動作する場合に、図6のモータ制御を実行したときのタイムチャートである。なお、図7にて、V10は、図1に示す如く、メインモータ2の速度であり、メインモータ3及びマニュアルシャフト5が暴走する向きを正方向とする。
本実施形態では、時刻t=t0で、実際にマニュアルシャフト5の暴走が発生すると、時刻t=t1でその暴走を検出し、エンジントルク制御手段22に対するエンジントルクダウン信号EtをONすると同時に、バックアップモータ3の速度制御と共にメインモータ2へのブレーキ制御を開始し、時刻t=t1におけるメインモータ2の速度V10(マニュアルシャフト5がD→P方向に向かう誤作動にあっては速度V10=V11、また、マニュアルシャフト5がP→D方向に向かう誤作動にあっては速度V10=V12)を減少させる(ステップ12,13)。そしてマニュアルシャフト5の実回転数no(t)とマニュアルシャフト5の目標回転数no(s)とが同じまたはほぼ等しくなったと判断した時刻t=t2(ステップ14)で、メインモータ2へのブレーキ制御を終了する(ステップ15)。そしてt=t3で、バックアップモータ3へのブレーキ制御を開始し(ステップ16)、マニュアルシャフト5の実回転数SubωがSubω=0またはほぼ0になったと判断した時刻t=t4(ステップ17)で、バックアップモータ3へのブレーキ制御を終了する(ステップ18)。そして時刻t=t5にて、バックアップモータ3を用いて、ディテント機構6が誤動作前のレンジ環境(マニュアルシャフト5がD→P方向に向かう誤作動にあってはDレンジ環境、また、マニュアルシャフト5がP→D方向に向かう誤作動にあってはPレンジ環境)を設定できる位置までマニュアルシャフト5の位置を復帰させ(ステップ19)、時刻t=t6でマニュアルシャフトの位置が復帰したと判断すると(ステップ20)、エンジントルクダウン信号EtをOFFすると同時に、バックアップモータ3をメインモータとして設定変更すると共に運転者に対する警告を行う(ステップ21)。
なお、運転者がレンジ位置を選択しているのにマニュアルシャフト5が変位した位置がそのレンジ位置に応じた位置に止まらない場合は、第二の実施形態として、ステップ11〜18にてマニュアルシャフト5の暴走を抑制したのち、ステップ19,20を省略し、直接ステップ21にて、ディテント機構6が運転者の選択したレンジ位置に応じたレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させる動作をバックアップモータ3に指令してもよい。
本発明においては、メインモータ2の故障等によりマニュアルシャフト5が誤動作すると、この誤動作を抑制する向きにバックアップモータ3を動作させ、さらにこののち、ディテント機構6が誤動作前のレンジ環境を設定できる位置または運転者の選択したレンジ位置に応じたレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させる。
つまり、本発明では、メインモータ2の故障等によりマニュアルシャフト5が誤動作してあらぬ位置に変位しても、バックアップモータ3がメインモータ2によるマニュアルシャフト5の変位を抑制する向きに動作してマニュアルシャフト5の誤動作を停止させ、マニュアルシャフト5が誤動作する前のレンジ環境または運転者の選択したレンジ環境に設定できる。従って本発明によれば、マニュアルシャフト5の誤動作に伴う運転者の意図しないレンジ環境の設定を防止することができる。
特に本実施形態においては、マニュアルシャフト5の誤動作を抑制するようバックアップモータ3を動作させると共に、メインモータ2をブレーキ制御するから、マニュアルシャフト5の誤動作を短時間に抑制することができる。
また本実施形態においては、Dレンジ位置で走行中にディテント機構6がPレンジ環境を設定できる位置に向かってマニュアルシャフト5が誤動作しても、バックアップモータ3の動作で、ディテント機構6がDレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させるから、Pレンジ環境時に用いられるパークロック機構が突然動作して車両の挙動を不安定にさせることなく、車両の走行が走行するのに必要なレンジ環境を確保することができる。
同様に、本実施形態においては、Pレンジ位置で停車中にディテント機構6がDレンジ環境を設定できる位置に向かってマニュアルシャフト5が誤動作しても、バックアップモータ3の動作で、ディテント機構6がPレンジ環境を設定できる位置までマニュアルシャフト5を変位させるから、Pレンジ環境時に用いられるパークロック機構が突然解除されて車両を発進させることなく、車両が停止するのに必要なレンジ環境を確保することができる。
さらに本実施形態においては、マニュアルシャフト5の誤動作が検出されたことに応じてエンジントルクを低減させるから、運転者がパニック状態で加速要求しても、運転者の予期しない急加速が生じることを防止する。
加えて本実施形態は、メインモータ2およびバックアップモータ3それぞれが遊星歯車機構4を介してレンジ位置伝達部材と駆動結合するから、メインモータ2とバックアップモータ3との作動を切り換える際にクラッチ等の要素を必要とせず、信頼性を向上させることができる。
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、モータ2,3とマニュアルシャフト5を駆動結合する機構は、遊星歯車機構に限ることはなく、所定のモータ2,3の動作を互いに独立した入力としたときマニュアルシャフト5が変位できなくなる歯車機構であればよい。
また、故障診断に用いるパラメータも、モータ速度に限らず、モータに供給する電流や電圧、またはモータおよびマニュアルシャフトのトルクを用いてもよい。そして電制アクチュエータもモータに限らず、伸縮ロッドなどの直動式であってもよい。このため、レンジ位置伝達部材も回転シャフトに限らず、その軸線方向に沿って移動する部材など、電制アクチュエータの動作をレンジ環境設定手段に伝達できるものであればよい。
またレンジ環境設定手段も、電制アクチュエータの動作に応じてレンジ環境を設定できるものであれば、油圧回路を切り換えてレンジ環境を変更するものレンジ切換弁62に限らず、電気的な制御でレンジ環境を変更するものであってもよい。レンジ選択装置10も、ダイアル式に限らず、シフトレバー式でもよい。
さらに自動変速機1も、有段式に限らず、例えば、入出力プーリ間にベルトを動力伝達可能に掛け渡し、入出力プーリのいずれか一方を駆動させてプーリ溝幅を変更することにより無段階の変速を行うVベルト式無段変速機構であってもよい。同様に自動変速機1は、入出力ディスク間にトラニオンによって回転自在に支持されたパワーローラを動力伝達可能に配置し、トラニオンに機械式オイルポンプからの油圧に基づいた制御圧を供給してこれら入出力ディスクの斜面に沿ってパワーローラを傾転させることにより無段階の変速を行うトロイダル型無段変速機構であってもよい。
1 シフトバイワイヤ式自動変速機
2,3 ステップモータ
4 遊星歯車機構
5 マニュアルシャフト
6 レンジ環境設定手段
10 レンジ選択装置
100 コントローラ
2,3 ステップモータ
4 遊星歯車機構
5 マニュアルシャフト
6 レンジ環境設定手段
10 レンジ選択装置
100 コントローラ
Claims (6)
- 運転者が選択したレンジ位置を出力するレンジ選択装置と、このレンジ位置に応じて動作する第1の電制アクチュエータおよび第2の電制アクチュエータと、これら電制アクチュエータの動作を互いに独立した入力として該動作のうちの少なくとも一方に応じて変位するレンジ位置伝達部材と、第1の電制アクチュエータの動作でレンジ位置伝達部材が変位した位置に応じてレンジ環境を設定するレンジ環境設定手段とを備えるシフトバイワイヤ式自動変速機において、
レンジ位置伝達部材の誤動作を検出する誤動作検出手段と、
このレンジ位置伝達部材の誤動作を抑制するよう第2の電制アクチュエータを動作させる誤動作抑制手段と、
この誤動作を抑制したのち、レンジ環境設定手段が誤動作前のレンジ環境を設定できる位置または運転者の選択したレンジ位置に応じたレンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材が変位するよう第2の電制アクチュエータを動作させるレンジ位置伝達部材調整手段とを備えることを特徴とするシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。 - 前記誤動作抑制手段は、第2の電制アクチュエータを動作させると共に、第1の電制アクチュエータをブレーキ制御するものであることを特徴とする請求項1に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記レンジ位置伝達部材調整手段は、レンジ環境設定手段が停車レンジ環境を設定できる位置に向かってレンジ位置伝達部材が誤動作する場合、レンジ環境設定手段が走行レンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材が変位するよう第2の電制アクチュエータを動作させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記レンジ位置伝達部材調整手段は、レンジ環境設定手段が走行レンジ環境を設定できる位置に向かってレンジ位置伝達部材が誤動作する場合、レンジ環境設定手段が停止レンジ環境を設定できる位置までレンジ位置伝達部材が変位するよう第2の電制アクチュエータを動作させるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- レンジ位置伝達部材の誤動作開始に応じてエンジントルクを低減させるエンジントルク低減手段を付加して備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 第1の電制アクチュエータおよび第2の電制アクチュエータそれぞれが遊星歯車機構を介してレンジ位置伝達部材と駆動結合するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003353834A JP2005036957A (ja) | 2003-07-03 | 2003-10-14 | シフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003353834A JP2005036957A (ja) | 2003-07-03 | 2003-10-14 | シフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34220608
Family Applications (1)
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JP2003353834A Pending JP2005036957A (ja) | 2003-07-03 | 2003-10-14 | シフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005036957A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009133406A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
US7845248B2 (en) | 2006-08-08 | 2010-12-07 | Denso Corporation | Shift-by-wire control system for automatic transmission device and method for the same |
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JP2017177945A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 株式会社Subaru | 車両の運転支援システム |
-
2003
- 2003-10-14 JP JP2003353834A patent/JP2005036957A/ja active Pending
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