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JP2005034710A - 耐水性フィルタ - Google Patents

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fibers
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Shinichi Minemura
慎一 峯村
Toyota Seki
豊太 関
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

【課題】吸着剤粒子を含有したプリーツ状フィルタにおいて水分がフィルタに取り込まれた場合でも、ひだ固定用のセパレーター等を使用しなくても通気抵抗の大幅な上昇を抑制可能なフィルタ及びフィルタ濾材を提供する。
【解決手段】本発明における吸着性シートは吸着剤粒子含有シートと通気性シートからなる。耐水性があり、かつ剛性のある材料を使用することにより、水分がフィルタに取り込まれた場合でも、ひだ固定用のセパレーター等を使用しなくても通気抵抗の大幅な上昇の抑制をはかる。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低通気抵抗で耐水性に優れたフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気浄化用フィルタでは活性炭、シリカゲル、ゼオライト、セピオライト等の粒子状吸着剤を含有したシートをプリーツ化したフィルタがよく使用される。特許文献1,特許文献2には活性炭を含有するシートをプリーツ状に成型したフィルタが開示されている。しかしながら水分が取り込まれやすい環境下においてはフィルタ形状変形などが生じ圧損上昇が大きくなりやすいという欠点があった。
このような活性炭フィルタの欠点を補うフィルタが望まれていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−135141号公報
【特許文献2】
特開2000―24426号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように多量の水分がフィルターに取り込まれた場合でも、ひだ固定用のセパレーター等を必要とせずに通気抵抗の大幅な上昇を抑制できるフィルタ及びフィルタ濾材を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、吸着性粒子を含有したプリーツユニットにおいて耐水性のある繊維を使用した吸着剤粒子含有シートと剛性の強い通気性シートを積層一体化することにより解決することを見いだした。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の吸着性シートは、吸着性粒子、支持繊維、接着性繊維からなる吸着剤粒子含有シートと通気性シートを積層一体化したシートである。
【0008】
本発明の吸着性シートを構成する吸着剤粒子含有シートに用いられる吸着性粒子の平均粒子径は、通気性、吸着材の脱落、抄紙性等を考慮して、JIS標準ふるい(JIS Z8801)による値で平均100〜600μmであることが好ましく、200〜500μmであればより好ましい。平均粒子径が100μm未満の場合には、一定の高吸着容量を得るのに通気抵抗が大きくなりすぎ、また、同時にシート充填密度が高くなりやすく、粉塵供給時に早期の圧損上昇を引き起こす原因にもなる。平均粒子径が600μmを越える場合には、脱落が生じやすくなり、またワンパスでの初期吸着性能が極端に低くなり、更にはプリーツ形状及びハニカム状等の空気浄化用フィルターとしたときの折り曲げ、及び波状加工時の加工性が悪くなる。なお、上記の吸着性粒子は、通常の分級機を使用して所定の粒度調整をすることにより、得ることが可能である。
【0009】
本発明の吸着剤粒子含有シートに含まれる吸着剤粒子は、吸着剤粒子を30〜90重量%含有することが好ましい。30重量%未満の場合には、良好な吸着性能が得られず、90重量%を越える場合には、吸着剤粒子含有シートの強度がハンドリング性が低下し好ましくない。
【0010】
本発明の吸着剤粒子含有シートは、支持繊維を5〜50重量%含有することが好ましい。5重量%未満では、抄紙性が悪くなり、50重量%を超える場合には、吸着効果が不良となる。
【0011】
本発明の吸着剤粒子含有シートに用いられる支持繊維の外表面積は、1m/g以下であることが好ましい。1m/gを越える場合には、通気性及び抄紙性が低下するためである。なお、上記の支持繊維としては、フィブリル化した繊維、フィブリル化していない繊維の両者が用いられる。
【0012】
本発明の吸着剤粒子含有シートに用いられる支持繊維の繊維長は、3〜20mmであることが好ましい。3mm未満の場合には、通気性が悪くなり、20mmを超える場合には、抄紙性やシートの地合が悪くなり、通気抵抗、吸着性能のバラツキが大きくなる。
【0013】
本発明の吸着剤粒子含有シートに用いられる支持繊維の材質は、水分を吸収しにくいものであることが好ましい。例えば、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリオレフィン、ビニロン、ガラス繊維等が用いられる。これらの繊維は寸法安定性の観点からも好ましい。なお、繊維形状は同心円形でも異形断面でもよい。また倦縮のかかった繊維も使用できる。抄紙でシート化する場合は水分を吸収しにくい繊維を使用しているので吸着剤粒子との混合が容易ではないが、更に界面活性剤を少量添加することでより地合を良好にできる。特に脂肪酸系の水系エマルジョンを使用すれば理由は明確ではないが活性炭吸着特性の低下を抑制できるだけでなく乾燥時のドライヤーからの離型性も良好にでき、すなわち抄紙しやすくなる。
【0014】
本発明の吸着性シートに用いられる接着性繊維は、水膨潤性繊維や熱溶融性繊維等、混抄時の接着成分となるものであればよく、例えば、ポリビニルアルコール繊維、ポリエチレン繊維やポリプロピレン−ポリエチレン、ポリエステル複合繊維、ポリアミド複合繊維等が好適に用いられる。
【0015】
また、これらの繊維はシースコア構造でも、サイドバイサイド構造、あるいは倦縮のある繊維でもよい。更に前述した支持繊維の一部あるいは全部がこのような接着性繊維であってもよい。
【0016】
本発明の吸着剤粒子含有シートに用いられる接着性繊維の繊維長は、1〜20mmであることが好ましい。1mm未満の場合には、通気性が悪くなり、20mmを超える場合には、抄紙性やシートの地合が悪くなり、通気抵抗、吸着性能のバラツキが大きくなる。
【0017】
本発明の吸着剤粒子含有シートに用いられる接着性繊維の混抄割合は、1〜30重量部が好ましく、5〜20重量部であればより好ましい。1重量部未満の場合には、接着成分としての機能を発揮することができず、30重量部を超える場合には、吸着性が相対的に低下し、通気抵抗も上昇する。
【0018】
本発明の吸着剤粒子含有シートは、抗菌剤、抗かび剤、抗ウイルス剤、難燃剤等の付随的機能を有する成分等を含めて構成してもよい。これらの成分は繊維類中に練り込んでも、後加工で添着、及び担持して付与してもよい。例えば、難燃剤を含めて構成することにより、FMVSS.302で規定されている遅燃性の基準やUL難燃規格に合致した吸着性シートを製造することが可能である。また、繊維類に吸着性能を有する繊維、例えば、イオン交換繊維等を用いることにより、脱臭機能を強化することも可能である。
【0019】
本発明の吸着剤粒子含有シートの厚みは、0.3〜2.5mmが好ましい。通気性や加工性を良好にするためである。
【0020】
本発明の吸着剤粒子含有シートの目付は、50g/m2以上が好ましい。高吸着能化が実現できるためである。
【0021】
本発明の吸着剤粒子含有シートの充填密度は、0.15〜0.3g/ccであれば好ましく、0.17〜0.25g/ccであればより好ましい。0.15g/cc未満の場合には、粉塵除去効率が低くなり、0.3g/ccを超える場合には、目詰まりにより早期の圧損上昇を引き起こし、フィルターとしては好ましくない。このようなシート密度に調整するには、支持繊維中に繊維径15μm以上のものを適量混抄することにより、繊維と吸着材粒子間に空隙を持たせることが容易となるためより好ましい。
【0022】
本発明の吸着剤粒子含有シートは、例えば、次のように製造される。即ち、予め吸着剤粒子、支持繊維、接着性繊維を水中に分散させスラリー状とし、これを長網式、短網式、円網式等の方法によって水分を除去し湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り、あるいは吸引後、回転乾燥ドラムにて接触乾燥する方法でシートの連続物を製造できる。また、スラリー中に高分子系、無機系の分散剤や凝集剤を適量添加して歩留まりを向上させることもできる。また、通気性のある穴のあいた金型や樹脂型に上記スラリーを流し込み、その後吸引、乾燥する方法でも本発明の吸着剤粒子含有シートを製造できる。また、支持繊維、接着性繊維を含む不織布ウェッブを予め作製しておき、この中に吸着剤粒子を分散させその後、熱風を吹き付ける方法でシート化する方法、あるいは、乾燥条件下で吸着剤粒子と繊維状、あるいは粉末状バインダーとを熱処理下で一体化する製法でもよい。
【0023】
本発明の吸着性シートは、上記で説明した吸着剤粒子含有シートに通気性シートを積層するのが耐水性強化の面で好ましい。更に、折り曲げ加工時等やフィルターとしての使用時等の吸着剤粒子の脱落防止をより確実なものとすることができるからである。
【0024】
通気性シートの種類は、特に限定されるものではなく、例えば、不織布状、織物状、ニット状等が好適に用いられる。
【0025】
通気性シートを構成する繊維の材質は、水分の吸収しにくいものが好ましい。20℃×95%RH下の標準水分率で15%以下の材質が好ましい。例えば、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリオレフィン、ビニロン、ガラス繊維等が用いられる。なお、繊維形状は同心円形でも異形断面でもよい。また倦縮のかかった繊維も使用できる。
【0026】
通気性シートを構成する繊維の繊維径は平均15μm以上であることが好ましい。更に好ましくは平均30μm以上の繊維が構成繊維の主体となっていることである。繊維径が平均15μm未満であれば通気抵抗が高くなりがちであり、あまり好ましくない。
【0027】
通気性シートの目付量は10〜150g/mが好ましい。10g/m以下であれば、強度面、吸着剤粒子含有シート表面からの活性炭脱落面で問題がある。150g/mより大きくなれば、通気抵抗が高く、かつシート厚みが過度に厚くなるので、プリーツユニットにした場合、構造抵抗が大きくなり実用的とは言えない。
【0028】
通気性シートの充填密度は0.4g/cc未満が好ましい。0.4g/cc以上では通気性が悪くなり、かつ粉塵保持量が小さくなりがちである。
【0029】
通気性シートの通気抵抗は線速30cm/sで10Pa未満であることが好ましい。10Pa以上では実用上全体の通気抵抗が高くなりすぎ好ましくない。
【0030】
通気性シートの厚みは0.1mm以上、1.0mm以下が好ましい。0.1mm未満では実用強度面が充分とはいえず好ましくない。1.0mmより大きいとシート厚みが厚すぎ、ユニットにした場合の構造抵抗が大きくなりすぎる点等で好ましくない。
【0031】
通気性シートの製法は特に限定はないがスパンボンド法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法が挙げられるがこの限りではない。
【0032】
通気性シートの剛性はJISL1096B法(スライド法)に準じた剛軟度が長手方向(MD)、クロス方向(TD)とも1.0N・cm以上であることが好ましい。1.0N・cm未満であれば耐水試験後のユニット変形がおこりやすくなり通気抵抗の上昇を招きやすい。
【0033】
通気性シートは、エレクトレット化された通気性シートであってもよい。エレクトレット化された通気性シートを積層すれば、タバコ煙粒子、カーボン粒子、海塩粒子をはじめとするサブミクロン粒子に対する除去効果も増大することが可能であるからである。
【0034】
本発明の吸着性シートにおいて、吸着剤粒子含有シートと通気性シートの積層方法は、特に限定されるものではない。例えば、少量の接着剤の塗布、あるいは熱融着性を利用した接着法、たとえば、接着繊維を被接着体に吹きかける方法、熱可塑性あるいは熱硬化性の粉末樹脂や接着性シートをシート間に挿入し、加熱のみ、及びプレスを加えて接着する方法や、超音波により融着させ接着する方法等が好適に用いられる。接着剤の種類としては、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド、アクリル系をはじめ種々あげられるが水分を吸収しにくい素材を使用する方が好ましい。
【0035】
本発明の空気浄化用フィルターは、上記で説明した吸着性シートをプリーツ状や波状に成型されて使用される。
【0036】
本発明の空気浄化用フィルターの厚みは、10〜400mmが好ましい。カーエアコン内部装着をはじめとする車載用途や家庭用空気清浄機であれば、通常の内部スペースの関係から、10〜60mm程度、ビル空調用途へよく設置される大型のフィルタユニットであれば40〜400mm程度が収納スペースから考えると好ましい。
【0037】
本発明の空気浄化用フィルターのひだ山頂点間隔は2〜30mmが好ましい。2mm未満ではひだ山間が密着しすぎでデッドスペースが多く、効率的にシートを活用できなくなる。一方、30mmより大きいとシート展開面積が小さくなるためフィルター厚みに応じた除去効果を得ることができなくなる。
【0038】
本発明の空気浄化用フィルターは、通気性シート側を上流側に配置する方が好ましい。かようにすることにより、上流側で粉塵を効率的に捕らえられるため吸着剤粒子の効用をより長くさせることができるからである。
【0039】
以下本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に沿って設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0040】
尚、実施例中の数値は以下のような方法で測定した値である。
【0041】
▲1▼シート状での通気抵抗は線速30cm/sの条件下での値
ユニット状での通気抵抗はフィルター面風速3.7m/s条件下での値
▲2▼シート充填密度
シート充填密度(g/cc)=シート目付/シート厚み
[シート厚みは7gf/cmの荷重下での値]
▲3▼剛軟度
JISL1096B法(スライド法)に従ってMD、CD両方向を測定した。なお試験片の幅は15mm、有効試験片の長さは10cmとして測定した。
▲4▼耐水試験(図1)
フィルター面風速3.7m/sの条件下でフィルタユニットにスプレーで水を80cc/min×10min間供給し、その後、連続して同風速で通風のみ実施し、最も通気抵抗が低くなった値を記録した。
【0042】
(実施例1)
平均粒径200μmである粒状活性炭を70重量部、6デニール×繊維長5mmのポリエステル繊維を10重量部、2デニール×繊維長5mmのポリエステル製芯鞘複合繊維を8重量部、水膨潤性熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール12部とをパルパーで水中に分散し、更に脂肪酸系のカチオン性界面活性剤(商品名:サントールKL、日華化学製)を1重量部添加し湿式抄紙用原液を調整した。これを長網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくった。その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付170g/m、シート充填密度0.21g/ccの吸着剤粒子含有シートを得た。シート地合も良好であり、また乾燥時に回転乾燥ドラムに極度に密着することもなく、したがってドライヤーからの離型性も良好でシートの破れ、割れ等もなく抄紙性に優れたものであるばかりか撥水性が、該界面活性剤を添加しない場合と比較しより向上していることが確認できた。通気性シートとして15デニール×51mm、20デニール×51mm、4デニール×51mmを重量比で60:30:10で混合して作製した目付60g/m、厚み0.3mm、通気抵抗3Paのポリエステル製サーマルボンド不織布(MD方向の剛軟度1.4N・cm、TD方向の剛軟度1.9N・cm)を融点が110℃、目付10g/mであるポリアミド系不織布をシート間に挟み、130℃下で熱プレスを実施し、積層シートを製造した。このシートから縦200mm、横200mm、山高さ30mm、プリーツ山ピッチ6mmのフィルタユニットを作製した。なお、フィルタユニットの山固定は側面を厚み3mmのポリプロピレン製樹脂板を使用し、かつポリエチレンホットメルト樹脂で強固に接着させており、すなわち山固定はフィルタ端面のみで実施した(図2)。このフィルタユニットの性能を評価したところ初期通気抵抗は110Pa、耐水試験後の通気抵抗は120Paであった。また、耐水試験中及び、試験後のユニット形状のくずれも非常に小さいものであった。
【0043】
(比較例1)
平均粒径200μmである粒状活性炭を70重量部、8デニール×繊維長8mmのレーヨン繊維を6重量部、4デニール×4mmのレーヨン繊維を4重量部、水膨潤性熱溶融性繊維である1デニール×繊維長3mmのポリビニルアルコール12部とをパルパーで水中に分散し湿式抄紙用原液を調整した。これを長網式抄紙法にて抄紙して湿潤ウェッブをつくり、その後プレスローラーで軽く絞り140℃で回転乾燥ドラムにて乾燥し、目付170g/m、シート充填密度0.21g/ccの吸着剤含有シートを得た。一方、通気性シートとしてポリエステルからなる目付20g/mのスパンボンド不織布(厚み0.15mm、通気抵抗4Pa、MD方向剛軟度0.4N・cm、TD方向剛軟度0.2N・cm)不織布を融点が110℃、目付10g/mであるポリアミド系不織布を2層間に挟み、130℃下で熱プレスを実施し、積層シートを製造した。このシートを縦200mm、横200mm、山高さ30mm、プリーツ山ピッチ6mmのフィルタユニットを作製した。ユニット製造法は実施例1と同様の方法で実施した。このフィルタユニットの性能を評価したところ初期通気抵抗は110Pa、耐水試験後の通気抵抗は150Paであり、耐水試験後のユニット形状くずれが大きいものであった。
【0044】
(実施例2)
平均粒径200μmの粒状活性炭を100重量部と熱可塑性粉末樹脂として平均粒径10μmのエチレン−アクリル酸共重合熱可塑性バインダー10重量部を予め充分混合し、エチレン−ポリエステル複合不織布(目付20g/m)上に、目付130g/mとなるように散布後、更に、実施例1に記載した通気性シートを上から被せ、120℃で熱プレス実施し、積層一体化シートを作製した。このシートを実施例1と同様の方法でユニット化した。このフィルタユニットの性能を評価したところ初期通気抵抗は115Pa、耐水試験後の通気抵抗は120Paであり、耐水試験後のユニット形状はほとんどないものであった。
【0045】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のフィルタは前述したように多量の水分がフィルターに取り込まれた場合でも、ひだ固定用のセパレーター等を必要とせずに通気抵抗の大幅な上昇を抑制できるフィルタ及びフィルタ濾材を提供するものである。本発明の産業上の利用性は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐水試験法の模式図を示す。
【図2】本発明のフィルタユニット形状の模式図である。
【図3】本発明の耐水試験時の圧損変化挙動を実施例と比較例で比較した。
【図4】本発明に係る吸着性シートの代表的構造の模式図である。

Claims (3)

  1. 吸着性シートがプリーツ状に成型されており以下の関係にあるフィルタ。
    通気抵抗A/通気抵抗B ≦ 1.2
    A、Bは以下の条件下での通気抵抗
    A : 80cc/min×10min間連続で水を通風供給後、通風のみ実施し最も通気抵抗が低くなる値。フィルタ面風速3.7m/s。
    B : 水供給前の通気抵抗、フィルタ面風速3.7m/s。
  2. プリーツ山固定が、フィルタ端縁部もしくは側面部のみとなっている請求項1記載のフィルタ。
  3. 吸着性シートが、通気性シートと吸着性粒子を含むシートの接着一体化されたものであることを特徴とする、請求項1乃至2いずれかに記載のフィルタ。
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