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JP2005029225A - ボトルグリップ装置 - Google Patents

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JP2005029225A
JP2005029225A JP2003272092A JP2003272092A JP2005029225A JP 2005029225 A JP2005029225 A JP 2005029225A JP 2003272092 A JP2003272092 A JP 2003272092A JP 2003272092 A JP2003272092 A JP 2003272092A JP 2005029225 A JP2005029225 A JP 2005029225A
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gripper
grip
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grippers
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JP2003272092A
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Inventor
Tadaaki Narimatsu
忠明 成松
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Toyo Seikan Group Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toyo Food Equipment Co Ltd
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Abstract

【課題】ボトルネックサイズの異なるボトルの搬送装置に適用でき、ボトルを安定に把持できるボトルグリップ装置を提供する。
【解決手段】回転式のボトル搬送装置により搬送されるボトルのボトルネック部を、連動して所定角度範囲で開閉する前後一対の対向するグリッパ11,12で把持するボトルグリップ装置50Aであって、前記一対のグリッパが、異なる径のボトルネック部Nに対応して当接して把持する異なる半径のグリップ領域11A,12A,11B1,11B2,12B1,12B2を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フランジ手段を含むボトルネック部をグリップするグリップ機構を備えた回転式のボトルグリップ装置であって、ボトル搬送装置により搬送されたボトルを受取り位置においてグリップ機構により受け取って搬送方向下流に搬送する回転式のボトルグリップ装置に関する。
より詳しくは、所定形状に成形されたボトルネック部を把持して、液充填、キャッピングなどの処理を施して次工程に搬送するためのボトルグリップ装置に関する。
いわゆるPETボトルに飲料水などの液体を充填し、液体が充填されたボトルの開口部にキャップを締結する処理ラインには、ボトルに液体を充填する充填機、液体が充填されたボトルの受け取りや受け渡しをする回転搬送式の中間ボトル搬送装置、ボトルの開口部にキャップを締結するキャッピング機などが配設されている。これらの装置はいずれも回転体を有し、回転体の周縁には周方向に間隔をおいて複数のグリップ機構が備えられている。
グリップ機構の各々には一対の開閉式グリッパが備えられ、ボトルは、各搬送装置において、ボトルネック部がグリップ機構のグリッパに挟持されて吊り下げられた状態で搬送円軌道に沿って搬送される。
上記各搬送装置においては、ボトルが搬送される間に、各装置間でのボトルの受け渡し及び受け取りが、各装置が備えたグリップ機構のグリッパの開閉動作によりそれぞれ行われる。
従来、このようなボトル搬送装置に関連して、例えば、以下のような技術のものが開示されている。
(a)特許文献1には、ボトルを把持する一対の捕捉アーム(グリッパ)の一方の支点軸部にワンウェイクラッチを挿持させると共に、支点軸を固持しうる回転止め機構を設け、ボトルを捕捉する際には回転止め機構によって支点軸を固持した状態でグリッパを閉じる方向へのみ回転自在にしてボトルを捕捉し、ボトルを捕捉状態から解放する際には回転止め機構による支点軸の固持を解放するようにした異円径物品の捕捉搬送方法が記載されている。
(b)特許文献2には、センターターレットのボトルのネックに対応する位置にネックの鍔と係合する溝を有する固定グリッパと、ネックの鍔と係合する溝を有する回転グリッパとを設け、固定グリッパと回転グリッパとでボトルのネックの鍔を保持させ、回転グリッパとそれを作動する環状カムの間に圧縮皿バネを介在させ、回転グリッパの作動時に固定グリッパと回転グリッパ間に保持力を与えるようにしたキャッピング装置におけるボトルの保持器が記載されている。
特開平10−250838号公報 特開2001−287790号公報
しかしながら、前記従来の技術では、以下のような問題があった。
(a)特許文献1に記載のワンウェイクラッチを挿持させたグリッパを用いる搬送方法では、グリッパの開き角度を調整することでボトルネック部のそれぞれの径が異なるボトルを把持しているが、ボトルを把持するグリッパのボトルネック把持面の曲率が一定であるため、いずれか一方の径のボトルではグリッパとの密着度が不足する場合があり、当接面積が少なくなったり、支持状態が不安定となったりし易い。このため、搬送中のボトルの振れやボトルネック部へのグリッパの噛み込みなどを生じて、比較的柔らかいボトル表面を損傷して歩留りを低下させ、結果として異なる大きさのボトルを搬送する都度、グリッパをそのボトルネック部の曲率に合わせた専用のものに交換する工程を生じて、型換えのための作業時間と手間がかかりすぎて生産性に欠けるという問題があった。
(b)特許文献2に記載の回転グリッパとそれを作動させる環状カムの間に圧縮皿バネを介在させたボトルの保持器では、前記同様にボトルネック部のサイズに応じてグリッパのボトルネック把持面を適正に密着させる適応性が不足する上に、一方のグリッパが固定されるので、グリッパ間の中心位置がボトルサイズ毎にずれるために大量ボトル処理の制御性や迅速性に欠けるという問題があった。また、固定されるグリッパが障害となって、対となるグリッパ間の開き角度をボトルサイズに応じて大きくするのが困難となる場合があるという問題があった。
本発明は前記従来の問題を解決するためになされたもので、グリッパを型換えすることなくボトルネックサイズの異なるボトルの搬送装置に適用でき生産効率性に優れると共に、そのボトルネック部におけるグリッパとの密着性や把持位置の正確性を良好にしてボトルを安定に把持でき、大量のボトル搬送処理における制御性や迅速性に優れたボトルグリップ装置を提供することを目的とする。
(1)前記問題を解決する請求項1のボトルグリップ装置は、回転式のボトル搬送装置により搬送されるボトルのボトルネック部を、連動して所定角度範囲で開閉する前後一対の対向するグリッパで把持するボトルグリップ装置であって、前記一対のグリッパが、異なる径のボトルネック部に対応して当接して把持する異なる半径のグリップ領域をそれぞれ備えていることを特徴とする。
これによって、グリッパがそれぞれ大小異なる径を有するボトルネック部に対応したグリップ領域を備えるので、グリッパを型換えすることなく適用でき、生産効率性に優れたボトルグリップ装置を提供できる。また、そのボトルネック部におけるグリッパとの密着性や把持位置の正確性を良好にしてボトルを安定に把持でき、大量のボトル搬送処理における制御性や迅速性に優れている。
また、グリッパを型換えすることなく大きさの異なるボトルネック部の径に対応できるので、作業の手間と時間を大幅に削減でき、しかも換型部品保管の為の心配もない。また、部品交換無しで、兼用化ラインとしても部品点数の増加を抑えることができる。
(2)請求項2のボトルグリップ装置は、前記(1)において、前記一対のグリッパの基部に、その開閉作動面に対してそれぞれ立設された前方グリッパ回転軸及び後方グリッパ回転軸と、前記前方グリッパ回転軸及び後方グリッパ回転軸と同軸に設けられ互いに噛合される一対の第1歯車及び第2歯車と、が備えられ、前記一対の歯車によって、前方グリッパ及び後方グリッパが連動して開閉されるようにしたことを特徴とする。
各グリッパを開閉自在に支持する前方グリッパ回転軸及び後方グリッパ回転軸に同軸に設けられ互いに噛合される一対の歯車を有するので、カムレバーを所定角度で回動させることによって両グリッパを連動して開閉させることができる。
(3)請求項3のボトルグリップ装置は、前記(1)又は(2)において、前記グリッパ回転軸の端部にカムレバーを嵌着し、該カムレバーを延び出させた端部に固定軸を設け、該固定軸と同軸に、外周面の外径が上下方向で異なった段付きのカムフォロアを回転自在に設けると共に、該カムフォロアと環状カムとを相対的に上下動することにより、前記一対のグリッパが閉状態の時の角度を変えるようにしたことを特徴とする。
これによって、一対のグリッパ間の中心位置を変えることなく開閉させて、ボトルネック部の径サイズが異なる場合でも、ボトルの受け入れ受け渡しを定位置で行うことができ、ボトル搬送の安定性を高めて生産性を向上させることができる。
また、型替えなどの煩雑な工程を要することなく、部品交換無しでカムフォロアと環状カムとを相対的に上下動するなどの操作によって、ボトルネック部の径が異なったボトルの搬送に迅速に対応することができる。
本発明のボトルグリップ装置によれば、グリッパが大径グリップ領域と小径グリップ領域とを備えるので、グリッパを型換えすることなく適用でき、生産効率性に優れたボトルグリップ装置を提供できる。また、そのボトルネック部におけるグリッパとの密着性や把持位置の正確性を良好にしてボトルを安定に保持でき、大量のボトル搬送処理における安定性や迅速性に優れる。
また、ボトルネック部の径が異なる場合でも、ボトルの受け入れ受け渡しをほぼ定位置で行うことができ、ボトル搬送の安定性を高めてさらに生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に従って構成されたボトルグリップ装置の一実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のボトルグリップ装置の概略について説明した斜視図である。
図2は、本発明のボトルグリップ装置の概略について説明した平面図である。
図3は、本発明のボトルグリップ装置のグリッパについて説明した平面図である。
図4は、グリッパに形成されている小径グリップ領域及び大径グリップ領域について説明した平面図である。
先ず、図10を参照して、後述する本発明のボトルグリップ装置が用いられるボトル搬送装置によって搬送される容器であるボトルの形態について説明する。例えば、搬送されるボトル100としては、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂素材を用いてブロー成形された樹脂ボトルがもっとも汎用的に搬送対象となるが、ボトル100の開口端190の外周面には雄ねじ110が形成され、雄ねじ110の下端の直下方には、環状の係止あご部120が形成されている。
さらに、係止あご部120の下方には円筒部130が形成され、円筒部130の下方には、環状のフランジ140が形成されている。環状フランジ140の直下方には円筒部150が形成され、円筒部150の下方には胴部160が形成されている。円筒部150の下端から胴部160の上端までは、下方に向かうに従って徐々に直径が拡大されている。
円筒部130と円筒部150の外径はほぼ同径をなし、それぞれの軸方向長さは比較的短い。ボトル100の開口端190から円筒部150の下端までの領域は、ボトル100のボトルネック部Nをなす。
次に、図11を用いて、本発明のボトルグリップ装置が用いられるボトル搬送装置を簡略的に説明する。
ボトル搬送装置は、ボトル供給コンベア20、入口ボトル搬送装置(入口ターレット)30、ボトル100に液体を充填するボトル充填機40、中間ボトル搬送装置50、ボトル充填機40により液体が充填されたボトル100の開口端部にキャップを締結して開口端を閉塞するキャッピング機60、出口ボトル搬送装置(出口ターレット)70、出口コンベア80などを備えている。
これらの入口ボトル搬送装置30、ボトル充填機40、中間ボトル搬送装置50、キャッピング機60には、それぞれ回転体(センターターレット)が備えられ、回転体の周縁部には周方向に間隔をおいて複数の、本発明のボトルグリップ装置が用いられている。
さらに、ボトルグリップ装置には、開閉式グリップ機構が配設されていると共に、グリップ機構の各々には一対の開閉式グリッパが備えられており、ボトル100を一対の開閉式グリッパによって把持して、搬送円軌道に沿って搬送する。
ボトル供給コンベア20により入口ボトル搬送装置30に供給されたボトル100は、グリップ機構のグリッパにより、ボトルネック部Nにおける係止あご部120の直下の円筒部130がグリップされ、吊り下げられて入口ボトル搬送装置30の搬送円軌道に沿って、図11において反時計方向に搬送され、ボトル充填機40に受け渡される。
ボトル充填機40において、ボトル100は、ボトルグリップ装置のグリッパ42及び44(図8参照)により、ボトルネック部Nにおける環状フランジ140の直下の円筒部150が挟持され、吊り下げられてボトル充填機40におけるボトル搬送装置の搬送円軌道に沿って、図11において時計方向に搬送される。その間にボトル100には、図示しない液体充填手段により液体が充填される。液体が充填されたボトル100は、中間ボトル搬送装置50に受け渡される。
中間ボトル搬送装置50において、ボトル充填機40に設けられているボトルグリップ装置のグリッパ42及び44(図8参照)により、ボトルネック部Nにおける環状フランジ140の直下の円筒部150をグリップされ吊り下げられているボトル100を、後述するボトルグリップ装置の後方グリッパ11及び前方グリッパ12により、ボトルネック部Nにおける係止あご部120の直下の円筒部130をグリップして受け取り、中間ボトル搬送装置50の搬送円軌道に沿って、図11において反時計方向に搬送し、キャッピング機60に受け渡す。
キャッピング機60において、ボトル100は、ボトルグリップ装置のグリッパにより、ボトルネック部Nにおける環状フランジ140の直下の円筒部150がグリップされ、キャッピング機60の搬送円軌道に沿って、図11において時計方向に搬送され、出口ボトル搬送装置70に受け渡される。その間にボトル100の開口端部には、キャッピング手段によりキャップが締結される(図示せず)。
出口ボトル搬送装置70において、ボトル100は、ウエアプレートとターレットによって出口ボトル搬送装置70の搬送円軌動に沿って、図11において反時計方向に搬送され、出口コンベア80に搬出される。
出口コンベア80に搬出されたボトル100は、出口コンベア80によって所定の場所に搬送される。
次に、図1〜図4を参照して、上記中間ボトル搬送装置50等のボトル搬送装置に配設されている、本発明のボトルグリップ装置50Aについて説明する。
本発明のボトルグリップ装置50Aは、開閉式グリップ機構を備え、グリップ機構は、後方グリッパ11と、前方グリッパ12と、両グリッパの開閉作動面に対して立設するようにその基部にそれぞれ設けられた後方グリッパ回転軸16、前方グリッパ回転軸26とを備えている。
後方グリッパ回転軸16及び前方グリッパ回転軸26には、それぞれの回転軸と同軸上に第1歯車11G、第2歯車12Gとが設けられ、互いに噛み合うようにされており、後方グリッパ11の回動に連動して前方グリッパ12が後方グリッパ11とは反対の方向に回動するようになっている。
また、後方グリッパ回転軸16及び前方グリッパ回転軸26のそれぞれの下方は、延び出した後方グリッパ軸受部16b、前方グリッパ軸受部26bが設けられており、後方グリッパ軸受部16bの下端部にはカムレバー22が嵌着されており、カムレバー22は、主駆動軸106(図5参照)を軸芯とする半径方向内方にかつ主駆動軸106の回転方向上流側に向かって水平に延び出している。
カムレバー22の他端部には固定軸23が該他端部の下面から下方に延び出すように固着され、固定軸23の下端部にはカムフォロア(カムローラー)24が固定軸23と同軸状に回転自在に支持されている。
カムフォロア24は、その外周面の外径が、上下方向で異なった段付きの円筒形状を呈した、大径周面24aと小径周面24bとを備えている。環状カム18のカム面19と当接するカムフォロア24の外周面部を切り替えることで、両グリッパの閉じた時の角度を変え、ボトルネック部の径の異なったボトルに対応させて両グリッパを開き、ボトルネック部Nの大小に対応した全開状態の角度とすることができる。
すなわち、環状カム18のカム面19がカムフォロア24の上段に形成されている大径周面24aと当接する場合は、ボトルネック部Nの径が小さいボトルに対応させて、カムフォロア24を半径方向外方に突き出した位置に設定され、これにより、カムレバー22が反時計方向に回転すると共に、後方グリッパ11も反時計方向に回転して、グリッパが閉の状態で閉じているように設定される。
一方、環状カム18のカム面19がカムフォロア24の下段に形成されている小径周面24bと当接する場合は、ボトルネック部Nの径が大きいボトルに対応させて、カムフォロア24を半径方向内方に引っ込めた位置に設定され、これにより、カムレバー22が時計方向に回転すると共に、後方グリッパ11も時計方向に回転して、グリッパが閉の状態で少しの角度(本実施形態では、5.3度)開いているように設定される。
環状カム18のカム面19が当接するカムフォロア24の周端面の位置によって、両グリッパが閉の状態での開度を変え、閉の状態から同一の開閉角度(本実施形態の場合は、11度)を有するように設定することにより、ボトルネック部Nの径の大小に対応させている。
すなわち、図3(a)に示す場合が、ボトルネック部Nの径が小の場合に対応した、グリッパの開閉状態を示し、(b)に示す場合が、ボトルネック部Nの径が大の場合に対応した、グリッパの開閉状態を示す。
次に、図4を用いて、グリッパに形成されているグリップ領域について説明する。
図4(a)は、後方グリッパ11についての小径グリップ領域11A及び大径グリップ領域11B1,11B2について詳細説明図であり、図4(b)は、前方グリッパ12についての小径グリップ領域12A及び大径グリップ領域12B1,12B2について詳細説明図である。
まず、後方グリッパについて説明する。後方グリッパ11の先端部には、ボトル100のボトルネック部Nの外周面と係合する、実施形態においては係止あご部120の直下方における円筒部130の周方向の一部領域と係合する小径グリップ領域11Aが備えられている。小径グリップ領域11Aは、中間ボトル搬送装置50の主駆動軸106の回転方向(図11において反時計方向であって、ボトル100の搬送方向)の、実質的に下流方向(図4(a)において実質的に左方)に向いた側面に形成され、平面から見て円弧形状をなす。小径グリップ領域11Aの円弧の半径は、ボトル100の円筒部130の外周面の半径と実質的に同じである。
更に、後方グリッパ11の先端部には、小径グリップ領域11Aの円弧の両側に、分離された状態で、小径グリップ領域11Aの円弧の半径よりも大きな半径を有する大径グリップ領域11B1、11B2が、小径グリップ領域11Aの両端部に2カ所備えられ、グリッパの先端側に設けられている大径グリップ領域11B2も、ボトルネック部Nに係合するように曲率を有している。
大径グリップ領域11B1、11B2は、小径グリップ領域11Aと同様に、主駆動軸106の回転方向(図11において反時計方向であって、ボトル100の搬送方向)の、実質的に下流方向(図4(a)において実質的に左方)に向いた側面に形成されているが、平面から見て円弧形状をなす大径グリップ領域11B1、11B2の円弧の半径は、ボトル100の円筒部130の外周面の半径よりも大きな半径で、ボトルネック部Nの径が大きなものに対応できるようになっている。
すなわち、図3(a)に示すように、ボトルネック部の径が小さいボトルネック部に対しては、グリッパの小径グリップ領域11Aに当接させて挟持し、ボトルネック部の径が大きいボトルネック部に対しては、図3(b)に示すように、グリッパの両端部2カ所の大径グリップ領域11B1、11B2に当接させて挟持するように、ボトルネック部の径の大小によってグリップで把持するグリップ領域を使い分けるようにされている。
なお、大径グリップ領域11B1、11B2は、小径グリップ領域11Aの両端部に2カ所形成されているので、ボトルネック部Nの外周面の2カ所の領域と係合して把持されるので、大径ボトルであっても安定してボトルを把持することができる。
本実施形態では、このような、平面から見て円弧形状をなす小径グリップ領域11Aの円弧の中心は、図4(a)において、両グリッパが閉状態の中心線C上にあり、一方、平面から見て円弧形状をなす大径グリップ領域11B1、11B2の円弧の中心は、図4(a)において、両グリッパが閉状態の中心線Cから円弧の半径方向外側(前方グリッパ側)、かつ図4(a)において下方(後方グリッパ回転軸16方向)に位置している。このように中心を設定することによって、先端部に形成した大径グリップ領域11B2の向きを後方グリッパ回転軸16方向に設定することができ、基部に形成した大径グリップ領域11B1と併せて大きなボトルネック部Nの形状に沿って把持することができる。
次に、図4(b)を用いて、前方グリッパに形成されている小径グリップ領域12A及び大径グリップ領域12B1,12B2について詳細に説明する。
前方グリッパ12の先端部には、ボトル100のボトルネック部Nの外周面と係合する、実施形態においては係止あご部120の直下方における円筒部130の周方向の他の一部領域に係合しうる小径グリップ領域12Aが備えられている。
小径グリップ領域12Aは、中間ボトル搬送装置50の主駆動軸106の回転方向(図11において反時計方向であって、ボトル100の搬送方向)の、実質的に上流方向(図4(b)において実質的に右方)に向いた側面に形成され、平面から見て円弧形状をなす。小径グリップ領域12Aの円弧の半径は、ボトル100の円筒部130の外周面の半径と実質的に同じである。
更に、前方グリッパ12の先端部には、小径グリップ領域12Aの円弧の両側に、分離された状態で、小径グリップ領域12Aの円弧の半径よりも大きな半径を有する大径グリップ領域12B1、12B2が、小径グリップ領域12Aの両端部に2カ所備えられ、グリッパの先端側に設けられている大径グリップ領域12B2も、ボトルネック部Nに係合するように曲率を有している。
大径グリップ領域12B1、12B2は、小径グリップ領域12Aと同様に、主駆動軸106の回転方向(図11において反時計方向であって、ボトル100の搬送方向)の、実質的に上流方向(図4(b)において実質的に右方)に向いた側面に形成されているが、平面から見て円弧形状をなす大径グリップ領域12B1、12B2の円弧の半径は、ボトル100の円筒部130の外周面の半径よりも大きな半径で、ボトルネック部Nの径が大きなものに対応できるようになっている。
すなわち、図3(a)に示すように、ボトルネック部の径が小さいボトルネック部に対しては、グリッパの小径グリップ領域12Aに当接させて挟持し、ボトルネック部の径が大きいボトルネック部に対しては、図3(b)に示すように、グリッパの両端部2カ所の大径グリップ領域12B1、12B2に当接させて挟持するように、ボトルネック部の径の大小によってグリップで把持するグリップ領域を使い分けるようにされている。
なお、大径グリップ領域12B1、12B2は、小径グリップ領域12Aの両端部に2カ所形成されているので、ボトルネック部Nの外周面の2カ所の領域と係合して把持されるので、大径ボトルであっても安定してボトルを把持することができる。
本実施形態では、このような、平面から見て円弧形状をなす小径グリップ領域12Aの円弧の中心は、図4(b)において、前後両グリッパが閉状態の中心線C上にあり、一方、平面から見て円弧形状をなす大径グリップ領域12B1、12B2の円弧の中心は、図4(b)において、両グリッパが閉状態の中心線Cから円弧の半径方向外側(後方グリッパ側)、かつ図4(b)において下方(前方グリッパ回転軸26方向)に位置している。このように中心を設定することによって、先端部に形成した大径グリップ領域12B2の向きを前方グリッパ回転軸26方向に設定することができ、基部に形成した大径グリップ領域12B1と併せて大きなボトルネック部Nの形状に沿って把持することができる。
次に、後方グリッパ11とカムレバー22は、図2に示すように、平面から見て、鈍角(本実施形態では、135度)をなすよう後方グリッパ回転軸16から延び出している。
また、カムレバー22の、カムフォロア24の位置は、後方グリッパ11の、小径グリップ領域11Aの円弧の中心に対し、主駆動軸106の回転方向上流側に位置し、したがってボトル100の搬送方向上流側であって主駆動軸106を中心とする半径方向内側に位置している。
次に、図5を用いて、本実施形態のボトルグリップ装置50Aが、ボトル搬送装置に取り付けられる一実施形態を示す。
図5において、ボトルグリップ装置50Aは静止基台104を備えている。静止基台104には主駆動軸106が鉛直方向に直立して回転自在に支持されている。主駆動軸106は、歯車等の駆動機構を介して駆動源である電動モータに駆動連結されている(いずれも図示せず)。
静止基台104には、環状の上静止板部材(環状カム)18が、主駆動軸106と共通の軸心を有するよう固着されている。環状カム18の外周面はカム面19をなす。環状カム18のカム面19は、所定の周方向角度位置において主駆動軸106の軸心を中心とする半径が変化して、大径部18aと小径部18bとなるよう形成されている(図7参照)。
主駆動軸106には、上ディスク112及び下ディスク114が、それぞれ主駆動軸106と共通の軸心を有するよう、軸方向に間隔をおいて平行に延在するよう一体に固着されている。下ディスク114の外径は上ディスク112の外径よりも大きい。下ディスク114は、環状カム18に対し上方に間隔をおいて配置されている。
上ディスク112及び下ディスク114には、後方グリッパ回転軸16が、上ディスク112及び下ディスク114を貫通して主駆動軸106と平行に延びるよう配設されている。
後方グリッパ回転軸16は、上ディスク112に対しては軸受118を介して回転自在であり、また下ディスク114に対しては軸受119を介して回転自在に、かつ上下方向への相対移動が阻止されるよう支持されている。
後方グリッパ回転軸16の上端部は上ディスク112の上面から上方に延び出し、後方グリッパ回転軸16の上端部には、後方グリッパ11の一端部である基部が相対回転できないよう一体に固着されている。
後方グリッパ回転軸16は下ディスク114から下方に延び出し、後方グリッパ回転軸16の下端部にはカムレバー22の一端部が相対回転できないよう一体に固着されている。
後方グリッパ11の一端部である基部は、後方グリッパ回転軸16の上端部を覆うよう嵌合されかつ該上端部に固着された基部から、ほぼ一定の厚さ(後方グリッパ回転軸16の軸方向と一致する方向の厚さ)及び適宜の幅をもって、実質的に、主駆動軸106を軸心とする半径方向外方に水平に延び出すよう配設されている。
カムレバー22の他端部22b(カムフォロア24とは反対側)には、ばね係止ピン37が他端部22bの上面から上方に延び出すよう配設されている。下ディスク114の周縁部には、ばね係止ピン38が下ディスク114の下面から下方に延び出すよう配設されている。
ばね係止ピン38は、カムレバー22の他端部22bよりも、主駆動軸106を軸心とする半径方向外側であって、かつ主駆動軸106の回転方向上流側に間隔をおいた位置に配設されている(図7参照)。
ばね係止ピン37とばね係止ピン38との間には引張コイルばね39が配設されている。
カムレバー22は、引張コイルばね39のばね力によって、後方グリッパ回転軸16まわりに図7において時計方向に回転するよう常時付勢されるので、カムレバー22の一端部に配設されたカムフォロア24は、環状カム18のカム面19に常時圧接されている。
また、カムレバー22の一端に設けられているカムフォロア24の位置は、後方グリッパ11の、小径グリップ領域11Aの円弧の中心に対し、後方グリッパ回転軸16を挟んだ、主駆動軸106を中心とする半径方向内側位置であって、主駆動軸106の回転方向上流側、したがってボトル100の搬送方向上流側に位置している。
図6は、環状カム18の位置を下降させて、カムフォロア24の小径周面24bと当接させて、ボトルネック部Nが大径の場合に対応した場合を示している。
次に、図7を併せて用いて、前方グリッパ12について説明する。
上デイスク112及び下デイスク114には、また、前方グリッパ回転軸26が、上ディスク112及び下ディスク114を貫通して主駆動軸106と平行に延びるよう配設されている。前方グリッパ回転軸26は、後方グリッパ回転軸16に対し、主駆動軸106の回転方向下流側の近傍に間隔をおいてかつ後方グリッパ回転軸16とほぼ平行の位置に配置されている。
このように配置された前方グリッパ回転軸26は、上ディスク112に対しては軸受(図示せず)を介して回転自在であり、また下ディスク114に対しては軸受(図示せず)を介して回転自在に、かつ上下方向への相対移動が阻止されるよう支持されている。
前方グリッパ回転軸26の上端部は上ディスク112の上面から上方に延び出し、前方グリッパ回転軸26の上端部には、前方グリッパ12の一端部である基部が相対回転できないよう一体に固着されている。
前方グリッパ回転軸26は、下ディスク114の上位置に第2歯車12Gが配設され、後方グリッパ回転軸16に設けられた第1歯車11Gと噛み合っている。
前方グリッパ12の一端部である基部は、前方グリッパ回転軸26の上端部を覆うよう嵌合されかつ該上端部に固着された基部から、ほぼ一定の厚さ(前方グリッパ回転軸26の軸方向と一致する方向の厚さ)及び適宜の幅をもって、実質的に、主駆動軸106を軸心とする半径方向外方に水平に延び出すよう配設されている。
次に、図8を併せて参照して、本実施形態のボトルグリップ装置の動作を説明する。主駆動軸106が図示しない電動モータにより回転駆動されると、上ディスク112及び下ディスク114は図8において反時計方向に回転させられる。後方グリッパ回転軸16及び前方グリッパ回転軸26は、上ディスク112及び下ディスク114の回転に従って、上ディスク112及び下ディスク114と共にそれらの回転方向に移動させられる。
後方グリッパ回転軸16に嵌着されたカムレバー22のカムフォロア24は、引張コイルばね39のばね力によって常時圧接されている環状カム18のカム面19に追従して移動させられる。
カムフォロア24と当接するカム面19が小径部18bとなり、カムフォロア24が半径方向内方に変位すると、後方グリッパ回転軸16は、引張コイルばね39のばね力の作用によって、カムレバー22を介して、図7、図8において時計方向に旋回させられるので、後方グリッパ回転軸16に一体に連結された後方グリッパ11は、図7、図8において時計方向の開方向に旋回させられる。
逆に、カムフォロア24と当接するカム面19が大径部18aとなり、カムフォロア24が半径方向外方に変位すると、後方グリッパ回転軸16は、カムレバー22を介して、かつ引張コイルばね39のばね力に抗して、図7、図8において反時計方向に旋回させられるので、後方グリッパ回転軸16に一体に連結された後方グリッパ11は、図7、図8において反時計方向の閉方向に旋回させられる。
なお、図8において、線L1は、ボトル充填機40における、ボトル100の搬送円軌道の周方向の一部領域を示し、線L2は、中間ボトル搬送装置50における、ボトル100の搬送円軌道の周方向の一部領域を示している。また、線L1及び線L2は、平面から見て、搬送されるボトル100の中心が通るラインの周方向の一部領域でもある。
次に、上記のように構成された中間ボトル搬送装置50におけるボトルグリップ装置50Aの作動について説明する。
図8を参照して、上記主駆動軸106の回転駆動により、図8において矢印A方向に回転移動する、ボトルグリップ装置50Aが、ボトルグリップ装置50Aの回転角度位置である閉作動開始位置X1に達すると、カムフォロア24と当接するカム面19が大径部18aとなり、カムフォロア24が半径方向外方に変位すると、後方グリッパ回転軸16は、カムレバー22を介して、かつ引張コイルばね39のばね力に抗して、図8において反時計方向に旋回させられるので、後方グリッパ回転軸16に一体に連結された後方グリッパ11は、図8において反時計方向の閉方向に旋回させられる。
すなわち、後方グリッパ11及び前方グリッパ12は、所定の全開位置から閉じ完了位置(全閉位置)に向かって閉方向の旋回(図8において、後方グリッパ11は反時計方向の旋回、前方グリッパ12は時計方向の旋回)を開始する。
一方、ボトル充填機40におけるボトルグリップ装置のグリッパ42及び44は閉位置に位置付けられ、ボトル100は、グリッパ42及び44により吊り下げられた状態でボトル充填機40の搬送円軌道L1に沿って、図8において矢印B方向に回転搬送させられている。
さらに、ボトルグリップ装置50Aが、ボトル100の受取位置X2(中間ボトル搬送装置50においてはボトル100の受取位置であるが、ボトル充填装置40においてはボトル100の受渡位置である)に達すると、ボトル充填装置40におけるグリッパ42及び44は、それぞれ、ボトル100のボトルネック部Nにおける環状フランジ140の直下方の円筒部150の外周面から若干の隙間をおくように開かれる。
ボトルグリップ装置50Aの後方グリッパ11は、小径グリップ領域11Aが、ボトル100のボトルネック部の係止あご部120の直下方における円筒部130の外周面の一部領域に係合する位置で閉じを完了する。
同時に、前方グリッパ12は、第1歯車11Gと噛み合っている第2歯車12Gの回転により、小径グリップ領域12Aが、ボトル100のボトルネック部の係止あご部120の直下方における円筒部130の外周面の他の一部領域に対し、後方グリッパ11とで把持するように係合させられる。
この時点で、ボトル充填40から中間ボトル搬送装置50のボトルグリップ装置50Aへのボトル100の受け渡しが行なわれることになる。
上記説明から明らかなように、ボトルグリップ装置50Aにおけるボトル100の受取位置X2において、受け取り側である、ボトルグリップ装置50Aにおける前方グリッパ12の小径グリップ領域11Aが、受渡し側のボトル充填40からのボトル100の進入方向に対向して位置付けられると共に、ボトル100の円筒部130の外周面の一部領域に係合する位置で閉じを完了し、前方グリッパ12の、小径グリップ領域12Aに対応する上面領域が、ボトル100の係止あご部120の下面の、該一部領域に対応する周方向の一部領域を把持する。
同時に、小径グリップ領域11Aが、ボトル100のボトルネック部の係止あご部120の直下方における円筒部130の外周面の他の一部領域に対し、少なくとも前方グリッパ12とで把持するように係合させられると共に、後方グリッパ11の、小径グリップ領域11Aに対応する上面領域が、ボトル100の係止あご部120の下面の、該他の一部領域に対応する周方向の一部領域を把持する。その結果、ボトル100を受け取る側でのボトル100の位置ずれが防止され、ボトル100の位置決めが正確に行なわれると共に、ボトルグリップ装置50Aの搬送円軌道L2における遠心力に起因する、ボトル100の半径方向外方への移動及び芯振れを最小限に止めることが可能となり、傾動のない安定した姿勢での搬送が保証されるのである。
次いで、ボトルグリップ装置が、上記状態に維持されたまま、あるいは後方グリッパ11による閉作動を継続しながら、ボトル100の受取位置X2からボトル100のグリップ完了位置X3に達すると、前方グリッパ12は閉じ完了位置に保持され、後方グリッパ11は、小径グリップ領域11Aがボトル100のボトルネック部の上記他の一部領域に対し、前方グリッパ12との間で所定の把持力が働くように係合させられて、閉じを完了する。
先に述べたように、前方グリッパ12は、第1歯車11Gと噛み合う第2歯車12Gを備えているので、前方グリッパ12の小径グリップ領域12Aは、ボトル100のボトルネック部の上記他の一部領域をしっかりと把持する。
ボトル100のボトルネック部の円筒部130の外周面の、実質的に搬送方向両側の領域は、後方グリッパ11の小径グリップ領域11A及び前方グリッパ12の小径グリップ領域12Aにより、しっかりと挟持され、後方グリッパ11及び前方グリッパ12によるボトル100のボトルネック部に対する把持力は最大となる。この把持力は、上記実施形態において、上記ボトルグリップ装置の後方グリッパ11と前方グリッパ12が、ボトル100のボトルネック部Nの環状フランジ140の直下方における円筒部150の外周面を相互に把持するよう構成した場合にも得ることができ、前述のグリッパ42及び44に代えてボトル充填機40に備えたり、キャッピング機60に採用した場合、ボトル充填手段またはキャッピング手段における作業においてもボトル保持に十分耐える大きさである。
次に、図9を用いて、ボトルグリップ装置50Aが、次のキャッピング機60にボトルを受け渡す動作を説明する。
先に述べたように、ボトル100の受取位置においてボトル100は実質的に傾動のない安定した姿勢(直立した姿勢)で受け取られ、安定した姿勢で搬送されるので、中間搬送、ボトル充填、キャッピング等も円滑かつ確実に遂行される。
中間ボトル搬送装置50のボトルグリップ装置が、開作動開始位置X4に達すると、後方グリッパ11は、閉位置から開位置に向かって開方向の旋回(図9において時計方向の旋回)を開始する。
ボトルグリップ装置50Aが、ボトル100の受渡直前位置X5aに達すると、中間ボトル搬送装置50からキャッピング機60へのボトル100の受け渡しが行なわれる。同時に、後方グリッパ11及び前方グリッパ12は、開作動を開始する。
すなわち、カムフォロア24と当接する環状カム18のカム面19が、小径部18bとなることにより、後方グリッパ11は、閉位置から開位置に向かって開方向の旋回(図9において時計方向の旋回)を開始し、また、前方グリッパ12は、閉直前位置から開位置に向かって開方向の旋回(図9において反時計方向の旋回)を開始する。
ボトルグリップ装置50Aが、ボトル100の受渡位置X5から開作動完了位置X6に達すると、後方グリッパ11及び前方グリッパ12は、所定の開位置に位置付けられる。
ボトルグリップ装置50Aは、円軌道L2に沿って閉作動開始位置X1に向かって回転移動させられ、次のボトル100の受け取りに備えられる。
このようにして、最終的に出口ボトル搬送装置70に受け渡されたボトル100は、ウエアプレートとターレットによって、出口ボトル搬送装置70の搬送円軌動に沿って、図11において反時計方向に搬送され、出口コンベア80に搬出される。
出口コンベア80に搬出されたボトル100は、出口コンベア80によって所定の場所に搬送される。
以上、本発明によるボトル搬送装置を実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、上記実施形態において、ボトルグリップ装置50Aは、中間ボトル搬送装置50に備えられているが、入口ボトル搬送装置30、ボトル充填機40、キャッピング機60、出口ボトル搬送装置70、あるいは図示しないリンス機(洗浄機)、反転機に備えられたものであってもよいし、また、他のボトル搬送装置であってもよい。
本実施の形態では、前方グリッパ及び後方グリッパに、それぞれ2つの大小グリッパ領域を有しているが、3つ、4つの円弧径を異ならせたグリッパ領域を設け、3種又は4種類のボトルに対応させることも可能である。
また、このようなグリッパ領域の種類数に対応してカムフォロアにも、径を異ならせた3段、4段の外周端面を設けて、環状カムのカム面との当接面を切り替えて、異なるボトルネック部径のボトルの把持に対応させることができる。
また、上記実施形態において、上記ボトルグリップ装置の後方グリッパ11と前方グリッパ12は、ボトル100のボトルネック部Nの係止あご部120の直下方における円筒部130の外周面を相互に把持するよう構成されているが、必要に応じて、ボトル100のボトルネック部の環状フランジ140の直下方における円筒部150の外周面を相互に把持するよう構成する他の実施形態、あるいは、ボトル100のボトルネック部の環状フランジ140の外周面を相互に把持するよう構成する更に他の実施形態もある。
なお、ボトル100のボトルネック部の係止あご部120の外周面を相互に把持するよう構成する、更に他の実施形態もある。
更にはまた、上記実施形態においては、本発明を合成樹脂製ボトルを例に説明したが、金属製ボトルあるいはガラス製ボトルなどにも適用可能である。
本発明のボトルグリップ装置の概略について説明した斜視図である。 本発明のボトルグリップ装置の概略について説明した平面図である。 本発明のボトルグリップ装置のグリッパについて説明した平面図である。 グリッパに形成されている小径グリップ領域及び大径グリップ領域について説明した平面図である。 ボトルグリップ装置が、ボトル搬送装置に取り付けられる一実施形態を示す説明図である。 環状カムの位置を下降させて、カムフォロアの小径周面と当接させて、ボトルネック部が大径の場合に対応した説明図である。 グリッパの開閉動作を説明する平面図である。 本実施形態のボトルグリップ装置の動作を説明する概略説明図である。 ボトルグリップ装置が、次のキャッピング機にボトルを受け渡す動作を説明する概略説明図である。 搬送される容器であるボトルの形態についての説明図である。 ボトルグリップ装置が用いられるボトル搬送装置を簡略的説明図である。
符号の説明
11:後方グリッパ
11A,12A:小径グリップ領域
11B1,11B2,12B1,12B2:大径グリップ領域
11G:第1歯車
12:前方グリッパ
12A:小径グリップ領域
12G:第2歯車
16:後方グリッパ回転軸
16b:後方グリッパ軸受部
18:上静止板部材(環状カム)
18a:大径部
18b:小径部
19:カム面
20:ボトル供給コンベア
22:カムレバー
22b:他端部
23:固定軸
24:カムフォロア(カムローラー)
24a:大径周面
24b:小径周面
26:前方グリッパ回転軸
26b:前方グリッパ軸受部
30:入口ボトル搬送装置(入口ターレット)
37,38:ばね係止ピン
39:引張コイルばね
40:ボトル充填機
42,44:グリッパ
50A:ボトルグリップ装置
50:中間ボトル搬送装置
60:キャッピング機
70:出口ボトル搬送装置(出口ターレット)
80:出口コンベア
100:ボトル
104:静止基台
106:主駆動軸
112:上ディスク
114:下ディスク
118,119:軸受
C:中心線
N:ボトルネック部
L1,L2:搬送円軌道
X1:閉作動開始位置
X2:受取位置
X3:グリップ完了位置
X4:開作動開始位置
X5:受渡位置
X5a:受渡直前位置
X6:開作動完了位置
110:雄ねじ
120:係止あご部
130,150:円筒部
140:環状フランジ
160:胴部
190:開口端

Claims (3)

  1. 回転式のボトル搬送装置により搬送されるボトルのボトルネック部を、連動して所定角度範囲で開閉する前後一対の対向するグリッパで把持するボトルグリップ装置であって、前記一対のグリッパが、異なる径のボトルネック部に対応して当接して把持する異なる半径のグリップ領域をそれぞれ備えていることを特徴とするボトルグリップ装置。
  2. 前記一対のグリッパの基部に、その開閉作動面に対してそれぞれ立設された前方グリッパ回転軸及び後方グリッパ回転軸と、前記前方グリッパ回転軸及び後方グリッパ回転軸と同軸に設けられ互いに噛合される一対の第1歯車及び第2歯車と、が備えられ、前記一対の歯車によって、前方グリッパ及び後方グリッパが連動して開閉されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のボトルグリップ装置。
  3. 前記グリッパ回転軸の端部にカムレバーを嵌着し、該カムレバーを延び出させた端部に固定軸を設け、該固定軸と同軸に、外周面の外径が上下方向で異なった段付きのカムフォロアを回転自在に設けると共に、該カムフォロアと環状カムとを相対的に上下動することにより、前記一対のグリッパが閉状態の時の角度を変えるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボトルグリップ装置。
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