JP2005017415A - 保護板付き表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルに対して保護板を外周部分に非接触部分が形成されるように取り付けて、自然対流による排熱を可能にする。
【解決手段】情報を表示する表示パネルと、該表示パネルを視認可能に形成された開口部を有する筐体と、前記表示パネルの前面を覆う透明の保護板とを有する保護板付き表示装置において、前記保護板の周縁の1箇所以上を除く適位置部分を挟持する弾性部材を用いて前記保護板を取り付けたことにより、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に1箇所以上の空隙を形成し、その空隙を介しての自然対流により、表示パネルの発熱を外部へ排出する。なお、前記弾性部材は前記保護板の端部を収容する凹溝を有し、前記表示パネルと前記筐体との間に挟持されるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】情報を表示する表示パネルと、該表示パネルを視認可能に形成された開口部を有する筐体と、前記表示パネルの前面を覆う透明の保護板とを有する保護板付き表示装置において、前記保護板の周縁の1箇所以上を除く適位置部分を挟持する弾性部材を用いて前記保護板を取り付けたことにより、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に1箇所以上の空隙を形成し、その空隙を介しての自然対流により、表示パネルの発熱を外部へ排出する。なお、前記弾性部材は前記保護板の端部を収容する凹溝を有し、前記表示パネルと前記筐体との間に挟持されるようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶テレビ、液晶モニタ、PDPなどのように発熱する表示パネルを有する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置の画面上への異物付着は場合によっては画像品位への影響もあるため、その対策として表示装置の画面前方に保護板を設けることがしばしば行われていた。保護板を設ける従来の技術として例えば特許文献1などが開示されている。
特許文献1を図6、図7と共に説明する。図6は収納式液晶表示装置の断面図であり、図7は図6のA部分の拡大断面図である。特許文献1においては、図6および図7に示すように、前面に表示器を収納する開口部を有する筐体21と、表示板32を有し、この表示板32が前方を向く姿勢で上記開口部から筐体内に挿通固着される表示器30と、表示板32を覆う透明の保護板33と、この保護板4を介して表示板32を視認するための窓部24a を有し、筐体の開口部を覆うフロントパネル24を備えた装置において、表示板32とこの表示板32を覆う保護板33との間の空間SPが密閉されるように保護板を表示器に取付ける取付機構34、35を備え、表示器が筐体内に組込まれる前に取付機構34、35を介して保護板33が表示器30に取り付けられている。以上により、表示板32と保護板33との間の空間SPは密閉されているので、表示器30を筐体21に組み込む作業をクリーンルームなどで行わなくても表示板32に塵埃が付着することがなく、また表示板32に指などが触れることもないため、表示板32表面を保護できるという提案である。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−62587号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は上記のように、表示板32とこの表示板32を覆う保護板33との間の空間SPが密閉されるように保護板を表示器に取付ける取付機構34、35を備え、表示器30が筐体内に組込まれる前に取付機構を介して保護板33が表示器30に取り付けられているので、表示板32が発する熱を逃がすことができなかった。このように、完全密閉によって放熱ができないと、表示器30自体の温度が上昇し、保護板33の材質によっては変形を生じることもあり、また表示器30自体の動作の信頼性が低下する場合も考えられた。
そこで本発明は、表示板に保護板を取り付ける際に、完全に密閉することなく、放熱できる取り付け構造を提供することを目的とする。さらに、保護板の取りつけ機構における着脱を容易にすることによって、保護板が破損した場合にも、保護板のみの交換で済む保護板付き表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のために本発明は、保護板の外周適箇所を弾性部材を介して表示パネルの前面に取り付け、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に空隙を形成し、さらに詳しくは、情報を表示する表示パネルと、該表示パネルを視認可能に形成された開口部を有する筐体と、前記表示パネルの前面を覆う透明の保護板とを有する保護板付き表示装置において、前記保護板の周縁の1箇所以上を除く適位置部分を挟持する弾性部材を用いて前記保護板を取り付けたことにより、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に1箇所以上の空隙を形成したことを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は前記保護板の端部を収容する凹溝を有し、前記表示パネルと前記筐体との間に挟持されたことを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記表示パネルには取付け用の耳部を有し、前記筐体には該耳部が固定されるボスを有し、前記弾性部材には該ボスを挿入する孔を有することを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材の前記筐体側の厚みは、前記保護板と前記筐体との間に空隙を形成する厚みであることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は、前記保護板の端部を収容する第1の凹溝と、表示装置本体の端部を収容する第2の凹溝とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は表示装置本体の背面で該表示装置本体と機械的に固定されることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は前記表示パネルの左右方向又は上下方向又は対角方向の2箇所で前記表示パネルと前記保護板との間に空隙を形成するように設けたことを特徴とする。
なお、保護板を挟持する弾性部材は、保護板の周囲に取り付けられるが、保護板の周囲全周を弾性部材が覆うのではなく、ある部分は覆わないようにする。これによって、保護板と表示パネルは密閉されることはなく空隙が形成され、この空隙により自然対流が発生して、熱を逃すことができる。また、弾性部材に保護板を取付けるための凹溝を形成することによって保護板と弾性部材を嵌めあうことができる。これにより、保護板の着脱を容易にできるようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を液晶表示装置に適用した場合の実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態を示し、図1は本発明の液晶表示装置を表し、(a)は液晶表示装置の上面視の断面図、(b)は液晶表示装置の正面図である。図1において、1は液晶表示装置の前面筐体、2は表示装置の背面筐体、3は液晶パネル、4は保護板、5は弾性部材であるところの弾性を有する保護板取付け枠、6は筐体1に設けられたボス、7は取付け用のビスである。
【0007】
図2は図1における保護板4と保護板取付け枠5のみを示す正面図である。図3は保護板取付け枠5を表し、(a)は側面図、(b)は正面図である。図示されるように、保護板取付け枠5を取り付けた保護板4を前面筐体1と液晶パネル3で挟み込み、液晶パネル3と保護板取付け枠5を前面の筐体1に設けられたボス6にビス7で共締めする。保護板取付け枠5は図3に示すように、コの字型に形成され、シリコンゴムなどのように弾力性のある部材を使用する。この保護板取付け枠5の厚さ方向の中間に保護板4を嵌め込むための凹溝8を設ける。保護板取付け枠5は図2に示すように保護板4の左右に取り付けられる。保護板取付け枠5は接着剤などによる接着固定ではなく、嵌め込み式にすることで保護板4の取り外しを容易にしている。
【0008】
また、図2からわかるように、保護板4の周囲全周を覆わないようにする。図示例では、保護板4の上辺と下辺のそれぞれの中間部を覆わないようにする。これによって、前面筐体1と保護板4と液晶パネル3を組み込んだときに、液晶パネル3と保護板4の間は密閉されないで上下にそれぞれ空隙が形成され、その間に発生する自然対流により液晶パネル3の発生熱を逃がすことができる。なお、図2においては、保護板4の下辺の空隙から上辺の空隙への自然対流を発生させるため保護板取付け枠5を保護板4の中央部分を残して左右に配置しているが、状況に応じ上下または対角線上に配置してもよい。さらに、図3に示すように、保護板取付け枠5を液晶パネル3と前面筐体1のボス6にビス7で共締めできるように、保護板取付け枠5にボス7が嵌合される穴9を設けている。
【0009】
次に、液晶パネル3の前面筐体1への取付け方法を説明する。保護板4の左右にそれぞれ保護板取付け枠5を嵌め込み、その状態で保護板取付け枠5の穴9を前面筐体1のボス6に合わせ嵌め込む。次に液晶パネル3の両端の耳部に形成されているビス止め孔をボス6の位置に合わせ、ビス7で締め付ける。この時、前面筐体1と保護板4と液晶パネル3は、保護板取付け枠5を介してそれぞれ互いに接触しない状態で固定される。このように固定することで、液晶パネル3表面を保護板4が異物付着から保護すると共に、液晶パネル3の上下部分に放熱路が形成され、更に前面筐体1に振動を発生させるスピーカーなどが設置されている場合には、その振動が保護板4と液晶パネル3に伝わることを防ぐ。
【0010】
次に、本発明の第2の実施形態を図4、図5に基づいて説明する。図4は液晶表示装置の正面図であり、図5は液晶表示装置の上面視の断面図である。図において、11は液晶表示装置の前面筐体、12は表示装置の背面筐体、13は液晶パネル、14は保護板、15は弾性部材であるところの弾性を有する保護板取付け枠、16は筐体11に設けられたボス、17は締め付け用のビス、18は背面筐体12に設けられたボスである。図5に示すように、保護板取付け枠15は液晶表示装置と嵌合する第1の凹溝と、保護板14と嵌合する第2の凹溝を有している。尚、保護板14の位置決めとして、第2の凹溝の下端に突起を設けたり、第2の凹溝の下端を閉塞させる加工などがなされている。
【0011】
次に、保護板取付け枠15の取付け方法を説明する。前面筐体11に液晶パネル13や図示しない内部シャーシなどが取り付けられた後、前面筐体11のボス16と背面筐体12のボス18を対向して当接させる。前面筐体11と背面筐体12とを合せた状態で保護板取付け枠15の第1の凹溝を嵌合させ、ビス17を用いて背面筐体12のボス18を介し前面筐体11のボス16との間を固定する。保護板取付け枠15を固定した後に、第2の凹溝に表示装置の天面方向から保護板14を差し込む。このように、液晶パネル13と保護板14を前面筐体11と保護板取付け枠15を介して固定することで、液晶パネル13表面を指紋などの異物付着から保護すると共に、液晶パネル13の上下部分で液晶パネル13の放熱路を確保することができる。さらに、保護板14への異物付着が激しい場合や、破損されたなどの場合は保護板14を取り外して洗浄や交換を簡単に行うことができる。なお、上述の実施形態は、液晶パネルを用いた表示装置について述べたが、PDPを用いた表示装置についても適用可能である。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、保護板と表示パネルの間に空隙を設けることでその空隙を介して自然対流が発生し表示パネルの放熱効率を高めることが可能になる。また、保護板と表示パネルと前面筐体とを弾性部材を介し、且つそれぞれを非接触非で保つことで、前面筐体に振動を発生させるスピーカーなどが設置されている場合にその振動が保護板と表示パネルに伝わることを防ぐことも可能になる。また、弾性部材に保護板を取付ける凹溝を形成することで、保護板の異物付着が激しい場合や、破損などの場合には凹溝から保護板を取り外して洗浄や交換を簡単に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の液晶表示装置の正面図と断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態の保護板と保護板取付け枠の正面図。
【図3】本発明の第1の実施形態の保護板取付け枠の正面図と断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の正面図。
【図5】本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の断面図。
【図6】従来技術における液晶表示装置の断面図。
【図7】従来技術における液晶表示装置の拡大断面図。
【符号の説明】
1 前面筐体
2 背面筐体
3 液晶パネル
4 保護板
5 保護板取付け枠
6 ボス
7 ビス
8 凹溝
9 取付け穴
11 前面筐体
12 背面筐体
13 液晶パネル
14 保護板
15 保護板取付け枠
16 ボス
17 ビス
18 ボス
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶テレビ、液晶モニタ、PDPなどのように発熱する表示パネルを有する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、表示装置の画面上への異物付着は場合によっては画像品位への影響もあるため、その対策として表示装置の画面前方に保護板を設けることがしばしば行われていた。保護板を設ける従来の技術として例えば特許文献1などが開示されている。
特許文献1を図6、図7と共に説明する。図6は収納式液晶表示装置の断面図であり、図7は図6のA部分の拡大断面図である。特許文献1においては、図6および図7に示すように、前面に表示器を収納する開口部を有する筐体21と、表示板32を有し、この表示板32が前方を向く姿勢で上記開口部から筐体内に挿通固着される表示器30と、表示板32を覆う透明の保護板33と、この保護板4を介して表示板32を視認するための窓部24a を有し、筐体の開口部を覆うフロントパネル24を備えた装置において、表示板32とこの表示板32を覆う保護板33との間の空間SPが密閉されるように保護板を表示器に取付ける取付機構34、35を備え、表示器が筐体内に組込まれる前に取付機構34、35を介して保護板33が表示器30に取り付けられている。以上により、表示板32と保護板33との間の空間SPは密閉されているので、表示器30を筐体21に組み込む作業をクリーンルームなどで行わなくても表示板32に塵埃が付着することがなく、また表示板32に指などが触れることもないため、表示板32表面を保護できるという提案である。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−62587号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は上記のように、表示板32とこの表示板32を覆う保護板33との間の空間SPが密閉されるように保護板を表示器に取付ける取付機構34、35を備え、表示器30が筐体内に組込まれる前に取付機構を介して保護板33が表示器30に取り付けられているので、表示板32が発する熱を逃がすことができなかった。このように、完全密閉によって放熱ができないと、表示器30自体の温度が上昇し、保護板33の材質によっては変形を生じることもあり、また表示器30自体の動作の信頼性が低下する場合も考えられた。
そこで本発明は、表示板に保護板を取り付ける際に、完全に密閉することなく、放熱できる取り付け構造を提供することを目的とする。さらに、保護板の取りつけ機構における着脱を容易にすることによって、保護板が破損した場合にも、保護板のみの交換で済む保護板付き表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のために本発明は、保護板の外周適箇所を弾性部材を介して表示パネルの前面に取り付け、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に空隙を形成し、さらに詳しくは、情報を表示する表示パネルと、該表示パネルを視認可能に形成された開口部を有する筐体と、前記表示パネルの前面を覆う透明の保護板とを有する保護板付き表示装置において、前記保護板の周縁の1箇所以上を除く適位置部分を挟持する弾性部材を用いて前記保護板を取り付けたことにより、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に1箇所以上の空隙を形成したことを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は前記保護板の端部を収容する凹溝を有し、前記表示パネルと前記筐体との間に挟持されたことを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記表示パネルには取付け用の耳部を有し、前記筐体には該耳部が固定されるボスを有し、前記弾性部材には該ボスを挿入する孔を有することを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材の前記筐体側の厚みは、前記保護板と前記筐体との間に空隙を形成する厚みであることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は、前記保護板の端部を収容する第1の凹溝と、表示装置本体の端部を収容する第2の凹溝とを有することを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は表示装置本体の背面で該表示装置本体と機械的に固定されることを特徴とする。
また本発明は、前記発明において、前記弾性部材は前記表示パネルの左右方向又は上下方向又は対角方向の2箇所で前記表示パネルと前記保護板との間に空隙を形成するように設けたことを特徴とする。
なお、保護板を挟持する弾性部材は、保護板の周囲に取り付けられるが、保護板の周囲全周を弾性部材が覆うのではなく、ある部分は覆わないようにする。これによって、保護板と表示パネルは密閉されることはなく空隙が形成され、この空隙により自然対流が発生して、熱を逃すことができる。また、弾性部材に保護板を取付けるための凹溝を形成することによって保護板と弾性部材を嵌めあうことができる。これにより、保護板の着脱を容易にできるようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を液晶表示装置に適用した場合の実施形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態を示し、図1は本発明の液晶表示装置を表し、(a)は液晶表示装置の上面視の断面図、(b)は液晶表示装置の正面図である。図1において、1は液晶表示装置の前面筐体、2は表示装置の背面筐体、3は液晶パネル、4は保護板、5は弾性部材であるところの弾性を有する保護板取付け枠、6は筐体1に設けられたボス、7は取付け用のビスである。
【0007】
図2は図1における保護板4と保護板取付け枠5のみを示す正面図である。図3は保護板取付け枠5を表し、(a)は側面図、(b)は正面図である。図示されるように、保護板取付け枠5を取り付けた保護板4を前面筐体1と液晶パネル3で挟み込み、液晶パネル3と保護板取付け枠5を前面の筐体1に設けられたボス6にビス7で共締めする。保護板取付け枠5は図3に示すように、コの字型に形成され、シリコンゴムなどのように弾力性のある部材を使用する。この保護板取付け枠5の厚さ方向の中間に保護板4を嵌め込むための凹溝8を設ける。保護板取付け枠5は図2に示すように保護板4の左右に取り付けられる。保護板取付け枠5は接着剤などによる接着固定ではなく、嵌め込み式にすることで保護板4の取り外しを容易にしている。
【0008】
また、図2からわかるように、保護板4の周囲全周を覆わないようにする。図示例では、保護板4の上辺と下辺のそれぞれの中間部を覆わないようにする。これによって、前面筐体1と保護板4と液晶パネル3を組み込んだときに、液晶パネル3と保護板4の間は密閉されないで上下にそれぞれ空隙が形成され、その間に発生する自然対流により液晶パネル3の発生熱を逃がすことができる。なお、図2においては、保護板4の下辺の空隙から上辺の空隙への自然対流を発生させるため保護板取付け枠5を保護板4の中央部分を残して左右に配置しているが、状況に応じ上下または対角線上に配置してもよい。さらに、図3に示すように、保護板取付け枠5を液晶パネル3と前面筐体1のボス6にビス7で共締めできるように、保護板取付け枠5にボス7が嵌合される穴9を設けている。
【0009】
次に、液晶パネル3の前面筐体1への取付け方法を説明する。保護板4の左右にそれぞれ保護板取付け枠5を嵌め込み、その状態で保護板取付け枠5の穴9を前面筐体1のボス6に合わせ嵌め込む。次に液晶パネル3の両端の耳部に形成されているビス止め孔をボス6の位置に合わせ、ビス7で締め付ける。この時、前面筐体1と保護板4と液晶パネル3は、保護板取付け枠5を介してそれぞれ互いに接触しない状態で固定される。このように固定することで、液晶パネル3表面を保護板4が異物付着から保護すると共に、液晶パネル3の上下部分に放熱路が形成され、更に前面筐体1に振動を発生させるスピーカーなどが設置されている場合には、その振動が保護板4と液晶パネル3に伝わることを防ぐ。
【0010】
次に、本発明の第2の実施形態を図4、図5に基づいて説明する。図4は液晶表示装置の正面図であり、図5は液晶表示装置の上面視の断面図である。図において、11は液晶表示装置の前面筐体、12は表示装置の背面筐体、13は液晶パネル、14は保護板、15は弾性部材であるところの弾性を有する保護板取付け枠、16は筐体11に設けられたボス、17は締め付け用のビス、18は背面筐体12に設けられたボスである。図5に示すように、保護板取付け枠15は液晶表示装置と嵌合する第1の凹溝と、保護板14と嵌合する第2の凹溝を有している。尚、保護板14の位置決めとして、第2の凹溝の下端に突起を設けたり、第2の凹溝の下端を閉塞させる加工などがなされている。
【0011】
次に、保護板取付け枠15の取付け方法を説明する。前面筐体11に液晶パネル13や図示しない内部シャーシなどが取り付けられた後、前面筐体11のボス16と背面筐体12のボス18を対向して当接させる。前面筐体11と背面筐体12とを合せた状態で保護板取付け枠15の第1の凹溝を嵌合させ、ビス17を用いて背面筐体12のボス18を介し前面筐体11のボス16との間を固定する。保護板取付け枠15を固定した後に、第2の凹溝に表示装置の天面方向から保護板14を差し込む。このように、液晶パネル13と保護板14を前面筐体11と保護板取付け枠15を介して固定することで、液晶パネル13表面を指紋などの異物付着から保護すると共に、液晶パネル13の上下部分で液晶パネル13の放熱路を確保することができる。さらに、保護板14への異物付着が激しい場合や、破損されたなどの場合は保護板14を取り外して洗浄や交換を簡単に行うことができる。なお、上述の実施形態は、液晶パネルを用いた表示装置について述べたが、PDPを用いた表示装置についても適用可能である。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、保護板と表示パネルの間に空隙を設けることでその空隙を介して自然対流が発生し表示パネルの放熱効率を高めることが可能になる。また、保護板と表示パネルと前面筐体とを弾性部材を介し、且つそれぞれを非接触非で保つことで、前面筐体に振動を発生させるスピーカーなどが設置されている場合にその振動が保護板と表示パネルに伝わることを防ぐことも可能になる。また、弾性部材に保護板を取付ける凹溝を形成することで、保護板の異物付着が激しい場合や、破損などの場合には凹溝から保護板を取り外して洗浄や交換を簡単に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の液晶表示装置の正面図と断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態の保護板と保護板取付け枠の正面図。
【図3】本発明の第1の実施形態の保護板取付け枠の正面図と断面図。
【図4】本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の正面図。
【図5】本発明の第2の実施形態の液晶表示装置の断面図。
【図6】従来技術における液晶表示装置の断面図。
【図7】従来技術における液晶表示装置の拡大断面図。
【符号の説明】
1 前面筐体
2 背面筐体
3 液晶パネル
4 保護板
5 保護板取付け枠
6 ボス
7 ビス
8 凹溝
9 取付け穴
11 前面筐体
12 背面筐体
13 液晶パネル
14 保護板
15 保護板取付け枠
16 ボス
17 ビス
18 ボス
Claims (8)
- 保護板の外周適箇所を弾性部材を介して表示パネルの前面に取り付け、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に空隙を形成したことを特徴とする保護板付き表示装置。
- 情報を表示する表示パネルと、該表示パネルを視認可能に形成された開口部を有する筐体と、前記表示パネルの前面を覆う透明の保護板とを有する保護板付き表示装置において、
前記保護板の周縁の1箇所以上を除く適位置部分を挟持する弾性部材を用いて前記保護板を取り付けたことにより、前記表示パネルと前記保護板の周縁部との間に1箇所以上の空隙を形成したことを特徴とする保護板付き表示装置。 - 前記弾性部材は前記保護板の端部を収容する凹溝を有し、前記表示パネルと前記筐体との間に挟持されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保護板付き表示装置。
- 前記表示パネルには取付け用の耳部を有し、前記筐体には該耳部が固定されるボスを有し、前記弾性部材には該ボスを挿入する孔を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の保護板付き表示装置。
- 前記弾性部材の前記筐体側の厚みは、前記保護板と前記筐体との間に空隙を形成する厚みであることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の保護板付き表示装置。
- 前記弾性部材は、前記保護板の端部を収容する第1の凹溝と、表示装置本体の端部を収容する第2の凹溝とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の保護板付き表示装置。
- 前記弾性部材は表示装置本体の背面で該表示装置本体と機械的に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の保護板付き表示装置。
- 前記弾性部材は前記表示パネルの左右方向又は上下方向又は対角方向の2箇所で前記表示パネルと前記保護板との間に空隙を形成するように設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の保護板付き表示装置。
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