JP2004537442A - 車輪用タイヤを製造するためのカーカス賦形方法およびドラム - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、車輪用タイヤを製造する方法であって:軸方向に互いに離間配置された一対の環状ビード補強構造と、前記環状ビード補強構造の1個の周囲に折り返されたフラップを対向端部の各々に有する少なくとも1つのケーシングプライとを設けられたケーシングスリーブを形成するステップと;このケーシングスリーブを賦形ドラムに移動させるステップと;前記ケーシングスリーブをトロイダル構成状に賦形するステップと;こうして賦形されたケーシングスリーブの側面に一対の側壁を付与するステップであって、これらの側面の各々が環状ビード補強構造の1個から半径方向外側に延在している、ステップとを含む方法に関する。上記の方法によると、車輪用タイヤの製造は、ベルト構造を含む外側スリーブ、およびベルト構造上の半径方向外側位置に付与されるトレッドを形成するステップと、前記外側スリーブを賦形ドラム上に位置するケーシングスリーブ周囲の中心位置に移動させて、賦形の結果、外側スリーブをケーシングスリーブに付与するステップも含む。外側スリーブの構築に関連する作業は、公知のいかなる方法でも実施でき、本発明の目的上特に重要ではないため、以下に詳細に説明しない。
【0002】
本発明は、構築ドラムに関し、特に、回転に関して互いに一体で、ドラムを構成する2個の同軸半ドラムであって、これらの半ドラムの少なくとも一方が他の半ドラムに対して両方向において軸方向に移動可能な半ドラムを備えた、車輪用タイヤを製造するための賦形ドラムに関する。前記半ドラムには、一つの側壁が折り返されてケーシング構造の対応する側面に付与されるようにする適切な拡張可能部分を含み、前記ドラムには、ケーシングスリーブのビードを賦形ドラム上に保持するための半径方向に拡張可能な把持装置、およびケーシングスリーブを賦形ドラムの赤道面上の中心軸方向に配置するためのセンタリング装置も設けられる。
【0003】
当業界で広く使用されているタイヤ構築方法は、「2段階工程」として一般に公知の方法である。特に、タイヤ製造工程では、1つ以上のケーシングプライが、先ず、円筒状スリーブを形成するための「構築ドラム」または「第1ステップドラム」と呼ばれる第1円筒ドラム上に配置される。ビードにある環状補強構造は、ケーシングプライの対向端部フラップ上に取り付けられてから、構造をループ状に囲むように環状構造の周囲に折り返される。
【0004】
こうして構築されたケーシングスリーブは、次に、「賦形ドラム」または「第2ステップドラム」と呼ばれる第2ドラムに移動され、このドラム上には、タイヤの側壁を形成するためのエラストマー材料が既に配置されている。
【0005】
ケーシングは、次に、ケーシングを外側クラウンスリーブに結合するトロイダル構成状に賦形され、このクラウンスリーブは、ケーシングスリーブに対して中心位置に予め配置されており、ベルト構造と、ベルト構造上に半径方向に重畳されたトレッドとを含む。
【0006】
ケーシング構造が賦形された後、たとえばレバー機構または膨張可能チャンバーからなる賦形ドラムの適切な拡張可能部分により、エラストマー材料の前記ストリップは、折り返されてケーシング構造の側面に付与される。
【0007】
これらの原理により作動する方法および装置は、たとえばFR−A−2,093,180号および米国特許第3,990,931号に記載されている。
【0008】
この方法の重要な側面は、第2ステップで行われるすべての動作が、賦形ドラム上に取り付ける時に完全にはセンタリングされていないケーシングスリーブに対して実施される、つまり、ケーシングスリーブの赤道平面は前記ドラムの赤道平面と一致せず、半径方向に拡張可能な適切な把持装置によって、ケーシングスリーブの対応する補強部分であって、以下の文では一般的な慣習として単に「ビード」と呼ばれる部分に加わる固定力によってのみ、賦形ドラム上に固定されるということにある。
【0009】
この保持力は、特にビードのトロイダル状賦形ステップ時に、対応する把持装置に対してビードがわずかに変位する、つまりケーシングプライが環状ビード補強構造の周囲から解けるのを防止するのに十分ではないため、不正確な取付けおよび/または後続のドラム上におけるスリーブの変位、またはビード部においてプライが解ける結果として、ケーシングが変形して賦形される可能性があり、その結果、不均一な幾何学的形状を有し、したがって、使用時に不均衡になるために廃棄しなければならないタイヤが完成することになる。
【0010】
2段階工程に関連するEP−997,263号の文書は、タイヤを構築するための方法および装置であって、スリーブをドラムに移動させるステップの終わりに、ケーシングスリーブの軸方向のセンタリングが、ケーシングスリーブを賦形ドラムに固定するあいだに行われる方法および装置を示している。
【0011】
しかし、問題は完全には解決されておらず、米国特許第5,634,993号の実施例に関して完全に説明されている新式タイヤの開発ではなお重大であった。このタイヤは、好ましくは互いに異なる取付け直径および異なる寸法を有するビードが、ビード支持面、つまり軸方向外側に面している、つまり、頂点がリムの回転軸上であって、タイヤの軸方向外側の位置にある円錐面状に傾斜しているビード基部を有するリムに結合されることを特徴とする。
【0012】
この特定のビードの幾何学的形状は、ケーシングスリーブが賦形ドラム上において不正確にセンタリングされる危険性を高める。
【0013】
この問題は、このタイヤが、ビードが取付けリムの金属面に対して摩擦するのを防止するために、ビードの軸方向内面に補強要素が存在することを必要とするということによりさらに複雑になる。
【0014】
この補強要素は、第2構築ステップでタイヤ上に組み立てることが好ましいが、特定の位置に取り付けなければならないため、ビードの軸方向内面に作用するセンタリング装置、たとえば上記のEP−997,263号に記載されている装置の使用を妨げる。
【0015】
本願の特許出願人は、前記ドラム上の軸方向および半径方向にセンタリングされる位置にケーシングスリーブを取り付ける場合、ケーシングスリーブの内面を支持して、スリーブが予め決められた位置から変位するのを物理的に防止することにより、かかるセンタリング位置を取るようにする装置によって、特に製造工程および使用する装置の信頼性、並びに完成品の品質に関して著しい利点が得られることを発見した。
【0016】
本発明により、本願の特許出願人は、第2ステップのすべての作業時に、ドラム上におけるケーシングスリーブの軸方向および半径方向のセンタリングの安定性を確保しつつタイヤを構築することが可能であるのみならず、前記の強制的なセンタリングに関連して、ビードの軸方向内面に補強要素を組み立てることも可能なタイヤ構築方法を考案し、対応する賦形ドラムも製造した。
【0017】
したがって、本発明の目的は、賦形ドラム上に軸方向および半径方向にセンタリングされた状態のケーシングスリーブに関する作業のすべてのステップを本質的に実施するタイヤ構築方法、および対応する装置である。
【0018】
本発明のもう1つの目的により、前記の方法および装置は、前記ビードの軸方向内面に補強ビード要素を組み立てる作業も可能にする。
【0019】
本発明は、第1の態様では、車輪用タイヤ構築方法であって:
A)ケーシングスリーブを賦形ドラム上に配置するステップと;B)前記ケーシングスリーブを前記賦形ドラム上に固定するステップと;C)前記ケーシングスリーブをトロイダル状に賦形するステップと;D)前記賦形されたケーシングスリーブの側面に一対の側壁を付与するステップと;E)前記ケーシングスリーブの半径方向外面に外側スリーブを付与するステップとを含み、ステップC、DおよびEの少なくとも1つを実施する時に、前記ケーシングスリーブが、前記スリーブの軸方向内面に方向付けられる軸方向の力により、前記賦形ドラム上の本質的に中心位置に維持される方法に関する。
【0020】
ケーシングスリーブを前記賦形ドラム上にそれぞれ配置および固定する前記ステップAおよびBの少なくとも一方を実施する時には、前記ケーシングスリーブは、前記スリーブの半径方向内面に方向付けられる半径方向の力により、前記賦形ドラム上の本質的に中心位置に保つことが好ましい。
【0021】
好ましくは、上記の方法は、前記側壁を前記賦形ドラム上に配置するステップF)を含み、前記側壁は、軸方向内側縁部を前記ケーシングスリーブのビードに対して軸方向内側位置にして配置される。
【0022】
好都合なことに、この方法は、前記軸方向内側縁部を前記ビードの軸方向内面に折り返すステップGをさらに含み、前記ステップGは、前記ケーシングスリーブをトロイダル状に賦形する前記ステップCの前または後に行われる。
【0023】
好ましくは、前記軸方向内側縁部を前記ビードの軸方向内面上に折り返す前記ステップGは、少なくとも1個の膨張可能チャンバーの膨張により行われる。
【0024】
あるいは、これは、前記軸方向内側縁部の半径方向内面に作用するように製造された折返し装置により行われる。
【0025】
好都合なことに、前記ステップFは、前記スリーブを前記ドラム上に配置する前記ステップA)の前または後に行われる。
【0026】
好ましくは、本発明による方法では、前記側壁を前記賦形ドラム上に配置する前記ステップは、側壁ストリップを前記ドラムの周囲に巻く前に、前記側壁ストリップの一方の端部を前記賦形ドラムの表面に固定するステップも含む。
【0027】
さらに他の態様では、本発明は、車輪用タイヤを製造するための賦形ドラムであって、軸方向に対向するビードを設けられたケーシングスリーブで開始し、前記ドラムが、回転に関して互いに一体の2個の同軸半ドラムに対して動作するように接続された回転シャフトを含み、半ドラムの少なくとも一方が、互いに対して軸方向の両方向に移動可能であり、前記半ドラムの各々が、側壁を前記ケーシングスリーブ上に配置して付与するための支持装置と、前記ビードの1個を前記ドラム上に固定するための把持装置と、前記ビードの1個を前記ドラム上の中心に配置するためのセンタリング装置とを備え、前記半ドラム上に取り付けられた前記センタリング装置により画定される赤道平面が、前記半ドラム上に取り付けられた前記把持装置により画定される赤道平面に対して軸方向に移動可能である賦形ドラムに関する。
【0028】
好ましくは、前記把持装置は、移動要素の固定経路の範囲を定める第1および第2案内手段も有し、前記センタリング装置は、動作時に、前記移動要素を前記固定経路に沿って移動させて、前記ケーシングスリーブの軸方向センタリング位置が、前記ドラムの赤道平面に対して変化することを可能にする機構を有する。
【0029】
好ましくは、前記賦形ドラムは、前記側壁の軸方向内側縁部を前記スリーブの対応する表面位置上に組み立てるための折返し装置も備える。
【0030】
最後に、前記ドラムは、前記側壁を前記ドラムに配置する時に、前記側壁を前記ドラムに固定するための固定装置を備えることが好ましい。
【0031】
さらに他の特徴および利点は、本発明による車輪用タイヤを製造するための賦形方法およびドラムの好ましいが限定的ではない実施態様の詳細な説明から明白になるであろう。
【0032】
本明細書について、添付の図面を参照して以下に説明するが、添付の図面は、単に情報を提供するためのものであり、限定する意図はない。
【0033】
図1は、車輪用タイヤを製造するためのドラム2、特に「第2ステップ」ドラム、つまり一般に第1ステップとして周知されている別の作業ステップにおいて他の場所で構築された円筒状ケーシングスリーブをトロイダル状に賦形するためのドラムの部分縦断面を示す。
【0034】
ドラム2は、両端の一方が、シャフトが突出する駆動モータユニット1(図15)上に取り付けられた回転シャフト20を備え、モータユニットは公知のタイプであり、本発明の目的に関連しない。
【0035】
前記シャフト20の対向端部には、以下に記載され、共に前記ドラムの一方の半分を構成する支持要素と作動装置とが取り付けられる。
【0036】
管21は、シャフト20上に同軸状に取り付けられ、前記シャフトの両端間で入れ子式に(telescopically)移動可能であり、つまり前記両端に対して軸方向に両方向に移動可能であるが、回転に関して前記シャフト20と一体である。
【0037】
前記管21上には、前記管21と一体に装置が取り付けられる。該装置は、シャフト20上に取り付けられる装置と完全に同じであり、本質的に鏡像であるため、別個に説明せず、シャフト20上に取り付けられている装置に使用する参照符号と同じ参照符号で特定される。管および対応する装置は、共に前記ドラムの他方の半分を構成する。
【0038】
ドラム2は、特に、異なる取付け直径を有するビードが設けられたタイヤを構築するために必要な解決策に関して説明するが、この説明は、限定することを意図するものではなく、当業者は、ドラムが、両方のビードの取付け直径が同じタイヤで動作できるように、ドラムの一方の半分の機械的要素について、寸法をどのように変更するかを容易に理解するであろう。
【0039】
本質的に、図1に示すように、賦形ドラムは、2個の同軸状に整列した半ドラムであって、互いに対して軸方向に移動可能だが、回転に関して互いに一体である半ドラムを備え、各半ドラム上には、側壁を配置するための管状支持装置23と、側壁をケーシングスリーブ上に組み立てるための拡張可能装置30と、半径方向に拡張可能で、スリーブのビードによりケーシングスリーブをドラム上に係合させるための把持装置40と、前記スリーブを前記ドラム2上に配置して、前記ドラム2上の中心位置に保持するためのセンタリング装置50とが形成される。
【0040】
好ましくは、ドラム2は、前記側壁の軸方向内側縁部をスリーブの対応表面部分に組み立てるための折返し装置60も備える。
【0041】
好ましくは、ドラム2は、側壁をドラム上に配置する時に、前記側壁をドラムに固定するための固定装置70(図14)も備える。
【0042】
前記シャフト20の突出端部、つまり駆動モータユニット1に対向する端部には、前記シャフトと同軸で一体であり、異なる部分23a、23bおよび23cからなる管状支持装置23が取り付けられ、これらの部分は、互いに軸方向に接続されているが、好ましくは直径が異なって軸方向に外側に向かって減少し、これらの部分の半径方向外面は、半径方向に拡張可能な装置30に便宜上結合される。拡張可能装置30は、両端間に軸方向に延在する少なくとも1個の膨張可能チャンバー34を備える。膨張可能チャンバー34は、管状支持装置23のまわりに周方向に係合し、チャンバー34がそれ自体の上に折り返されて、構築されるタイヤの構成要素81の支持面を形成する。前記要素は、タイヤの側壁を製造するためのエラストマー材料の少なくとも1本のストリップ82を含む。
【0043】
好ましくは、互いに軸方向に千鳥に配置された少なくとも2個の膨張可能チャンバー34および35が存在し、第2膨張可能チャンバー35は、チャンバー34に対して軸方向外側および半径方向内側の位置に設けられ、前記チャンバー34により少なくとも部分的に覆われる。
【0044】
チャンバー34および35は、公知の方法では、適切なビード34a、34b、35aおよび35bを有し、これらのビードは、管状支持装置23の異なる部分23a、23bおよび23cに形成された適切な凹部により、管状支持装置23の半径方向外面に前記チャンバー34および35を固定する。管状支持装置23の外面は、好ましくは、チャンバー34が、静止位置において、前記シャフト20と同軸の好ましくは円筒状表面に配置されるように賦形する。各膨張可能チャンバー34および35は、加圧作動液(pressurized hydraulic fluid)の射出により、図1に示されている本質的に円筒形を有する静止位置から変形することができ、管状支持装置23の外面に対して平坦になり、膨張状態で図6に示す本質的にトロイダル形を取る。チャンバー34および35が膨張すると、前記チャンバーの各々の上に配置されたエラストマー材料の上記のストリップ82は、前記賦形されたケーシングスリーブ80(図6)の側面に圧迫されて、タイヤの側壁81を形成する。
【0045】
これらの装置の各々の集合は、以後全体的にドラムのショルダーとも記載する。上記のとおり、前記ショルダーは、回転に関して互いに一体であり、ドラムが閉鎖した時の最小間隔の位置と、ドラムが開放した時の軸方向に最大限に拡張した位置との間で、軸方向に互いに対して移動可能である。本明細書でシャフト20と一体であると記載するドラムのショルダーは、前記シャフトに対して軸方向にも移動可能であることにも留意されたい。
【0046】
回転シャフト20上には、対応するショルダーに対して軸方向内側位置に、ケーシングスリーブ80をドラム2上にスリーブのビード83により保持する(図4)ための、半径方向に拡張可能な把持装置40が存在する。
【0047】
これらの装置の目的が分かると、当業者は、各自の要件および目的により適する等価な別の機構を難なく設計することができるであろう。本願の特許出願人が選択した好ましい実施態様によると、前記装置40は、回転シャフト20の周囲に周方向に間隔を置いて分散する複数の半径方向ピン41を備える(図12)。前記ピンの半径方向内側部分は、シャフト20に沿って長手方向に延在する第1案内手段42と一体であり、該第1案内手段42は、ピン41に接触する直径が比較的大きい軸方向外側端部から、前記ピンから離間配置された直径が比較的小さい軸方向内側端部に、軸方向延在する半径方向外面を有する。つまり、前記案内手段42の半径方向外面に沿って、軸方向にドラム2の外側に向かって移動すると、比較的小さい直径から比較的大きい直径を通過する、つまり半径方向外側に移動するであろう。この案内手段42は、図12には、前記ピン41から突出する周方向のサイズが限られたフランジとして示されているが、好ましくは、上記のとおり、図12に示す部分は、前記シャフト20と同軸かつ一体のリングであって、半径方向外面が、図1の縦断面および図12の点線に示すように賦形されているリングの部分である。
【0048】
前記案内手段42に沿って、軸方向にドラム2の外側に向かって移動すると、標示された傾斜を有し、本質的に平坦かつ直線状の第2部分に連結する第1部分が存在し、この第1部分は、以下に詳細に記載するように、センタリング装置50が、前記把持装置40により画定された赤道平面に対して軸方向に移動することを可能にする。
【0049】
前記第1案内手段42の半径方向外側の位置には、前記ピン41と一体に、前記第1案内手段42の半径方向外面に本質的に平行な半径方向内面を有する第2案内手段43が存在する。2個の案内手段42および43の集合は、こうして、以下に記載する移動可能な要素のための固定経路を形成する。
【0050】
前記ピン41の半径方向外側部分には、長手方向に摺動可能だが、回転に関して固定されているブシュ44が存在し、ブシュ44上には、前記ブシュと一体に、ドラム2の軸に沿って長手方向に延在し、軸方向外側に向いているシュー45が取り付けられる。
【0051】
前記シュー45の半径方向外面は、賦形ドラム2の幾何学的軸の周方向に分散する複数のシュー全体の周囲に取り付けられるエラストマー材料のリング46aを含むことができる筐体45aを有するように賦形される。好ましくは、このリング46aは、2個のビード(46aおよび46b)を有する可撓性膜46の軸方向内側ビードを形成し、その軸方向外側のビード46bは、ドラムの対応するショルダーに固定される。1枚はシャフト20上にあり、1枚は管21上にある2枚の膜46は、図示のとおり、スリーブ80の膨張およびトロイダル状賦形を可能にするように、流体密封状態で(with a fluid-tight seal)ドラムの軸方向内側部分を隔離する。
【0052】
上記のシュー45は、前記シュー45と作動装置48との間に挿入された対応するブロック47に当たっており、作動装置48は、少なくとも1個の流体力学的アクチュエータにより作動される。シュー45は、スリーブのビード83から半径方向に引き出されており、ケーシングスリーブ80が図2に示すように賦形ドラム上に軸方向に取り付けられるように、図8に示すように、構築工程の完了時にタイヤを取り出すことを可能にする静止状態と、図4〜7に示すように、シュー45が前記スリーブのビード83を圧迫する作動状態との間で、作動装置48によって半径方向に移動させられる。
【0053】
好ましくは、前記流体力学的アクチュエータは、ドラム2と同軸で軸方向外側に向いている円錐面であって、頂点が軸方向内側位置においてドラムの回転軸上にある円錐面に沿って前記装置48に結合されたピストン49を備え、こうした結合の結果、ピストン49がドラムの内側に向かって長手方向に移動することにより、ブロック47、およびブロック47に対応するシュー45は半径方向外側に移動する。シュー45が半径方向内側に戻ることは、シューの半径方向拡張時に拡張した弾性リング46aにより可能である。追加の装置(図示しない)を別に、または同時に設けて、この復帰運動を促進または生成することができ、こうした追加の装置としては、たとえば、ブロック47および装置48の対応する円錐面間の蟻継手、またはブロックおよび/または前記装置に直接作用するばねなどが挙げられる。
【0054】
装置48は、図12に周方向のサイズが限られた支柱として示すが、好ましくは、前記図面に示す部分は、前記シャフト20と同軸のリングであって、半径方向外面が、上記のとおり、図1の縦断面および図12の点線部分に示すように円錐状であるリングの一部である。
【0055】
前記リング48は、回転シャフト20上にキー結合されて(keyed on the rotation shaft 20)、軸方向外側端部が閉鎖されたシリンダ26内で軸方向に摺動可能であり、作動流体が、前記シリンダ26内の閉鎖端部とピストン49の軸方向外面との間に射出され、その結果、前記ピストンを軸方向に移動させる。適切な封止リングは、流体がピストン49の半径方向外面に沿ってシリンダ26から漏れるのを防止する。
【0056】
本発明によると、ドラム2には、前記側壁81の軸方向内部縁をスリーブ80の対応する表面部分に組み立てるための折返し装置60を設けることができる。
【0057】
これらの装置の目的が分かると、当業者は、各自の要件および目的により適する等価な別の機構を難なく設計することができるであろう。好ましい実施態様(図12)では、これらの装置60は、やはりこれらの装置の1個のみに関して記載すると、ブシュ44と一体で、前記ブシュからドラムの内側に向かって軸方向に延在するフランジ61を備える。
【0058】
前記フランジ61上には、ドラムの縦断面の平面に垂直な回転軸で枢動し、軸方向外側端部が前記ブシュ44の半径方向内側端部上に載っているレバー62が存在し、好ましくはレバー44の軸方向内側端部には、半径方向外側に向かって延在する歯63が設けられる。
【0059】
歯63、またはレバー61の対応する端部に半径方向内側方向に加わる力によって、レバーはその回転軸の周囲で回転し、その結果、レバーの軸方向外側端部は半径方向外輪方向に上昇することが容易に分かるであろう。
【0060】
また、本発明によると、ドラム2は、前記スリーブ80を前記ドラム上に配置して中心位置に保持するためのセンタリング装置50(図13)をさらに備える。これらの装置の目的が分かると、当業者は、各自の要件および目的により適する等価な別の機構を難なく設計することができるであろう。好ましい実施態様では、前記装置50は、ドラム2と同軸で、前記シャフト20上で軸方向に摺動可能なリング51を備え、リング51は、その半径方向外面に、半径方向外側に延在して、間隔を置いて周方向に分散する複数のシリンダ52を備える。図13は、前記リング51の限られた周方向部分上に取り付けられた前記シリンダ52の1個のみを示し、分かりやすくするために直線であるように示す。
【0061】
前記シリンダ52内には、半径方向に摺動可能なピストン53が存在し、その半径方向外側端部には、ドラム2の軸に平行に配置されて長手方向外側に延在する要素(センタリング部品)54が支持されている。
【0062】
前記ピストン53の半径方向内側端部はピン55の一方の端部と一体であり、この端部は、ピストン53の軸およびドラムの回転軸を含む半径方向平面に垂直であり、シリンダ52の側壁内に形成された長手方向凹部56内で摺動可能である。このピン55は、その対向端部に、前記ピン55の軸に対して自由に回転するローラ57を支持する。前記ローラ57の直径は、本質的に、前記第1および第2案内手段42および43間に形成された前記固定経路のアパーチャ、つまり半径方向寸法に等しい。特に、リング51は、センタリング装置50のシリンダ52が、ローラ57が前記固定経路上に存在する状態で、把持装置40のピン41と交互に配置されるように、把持装置40に対してある角度方向でシャフト20上に取り付けられる。間に等しい周方向間隔を置いて配置された少なくとも1個、好ましくは少なくとも2個の作動装置は、前記リング51を軸方向に移動させる。好ましくは、前記作動装置は、シリンダ58がシャフト20と一体であり、ピストン59がリング51と一体である、シリンダおよびピストン型の流体力学的アクチュエータを備える。
【0063】
この機構の動作は明白である。リング51がドラムの端部方向に移動すると、ピストン53は軸方向に移動して、案内リング43の半径方向外面上の固定経路に沿ってローラ57を移動させ、その結果、前記ピストン53、前記ピストン53に接続されたセンタリング部品54は同時に半径方向外側に移動する。
【0064】
ピストン59が作動すると、上記のように前記固定経路(第1案内手段42の形状のために直線部分を含む)内におけるローラ57の移動は、センタリング装置50、およびその結果センタリング装置50によって画定される赤道平面が、賦形ドラム2の前記半ドラム上に取り付けられた把持装置40により画定された赤道平面に対して、軸方向に移動することに留意されたい。
【0065】
好ましくは弾性タイプの公知の装置(図示しない)は、予め決められた値の範囲内の直径を有するケーシングスリーブに前記センタリング装置50を使用することができるように、ピストン53の長さを変更するために設けられる。たとえば、前記弾性装置の単純かつ有利な実施態様は、入れ子式に好都合に製造された前記部分53の半径方向内側部分と半径方向外側部分との間に取り付けられた圧縮ばねを備える。
【0066】
センタリング装置50に設けられる機構のタイプ(アクチュエータ58および59がドラムの両方のショルダー上に設けられる)により、センタリング部品54は、シュー45の軸方向位置に関係なく配置することができるため、軸方向に対向するシュー45から等距離に配置されたドラムの赤道平面に対するスリーブの軸方向中心位置を変更することができ、以下に記載する利点を有することに留意されたい。
【0067】
好ましくは、ドラムは、前記ドラムのショルダー上に弾性ストリップ82を配置する時に、前記弾性ストリップ82をドラム2の表面に固定するための固定装置70も備える。前記固定装置70は、好ましくは、賦形ドラム2に対して半径方向および軸方向に移動可能で、ドラムの各半分に設けられた少なくとも1個の圧締部材71を備える。詳細には、圧締部材71(図14)は、ストリップ82の縁部から外れて、チャンバー46のビードリング46aの軸方向外側縁部に対して軸方向内側ショルダーを形成するように賦形ドラム2上に配置される静止位置と、前記ビードリング46aの軸方向内側縁部に対して軸方向外側ショルダーを形成し、側壁供給ユニット3(図15)から供給されるエラストマー材料の対応するストリップ82の縁部に作用して、ストリップ82を賦形ドラムの外面に固定する作動位置と、の間で移動可能である。この圧締部材71は、他の把持装置40およびセンタリング装置50の移動に関係ない空間および時点で移動する。圧締部材71の機構に関しては、好ましくは、センタリング装置50の機構、あるいは把持装置40の機構と完全に同じであるから、ここで説明を繰り返さない。単に、センタリング装置50と異なり、圧締部材71は、作動時に、前記ストリップ82を固定するために半径方向内側に移動し、半径方向外側には移動しないことを指摘する。また、ドラムは、軸方向に対向する一対の圧締部材71のみを有するが、センタリング装置50は、ドラムの周囲全体の延在部分上に周方向に分散することにも留意されたい。いずれにしても、これらの圧締部材71の目的が分かると、当業者は、各自の要件および目的により適する等価な別の機構を難なく設計することができるであろう。
【0068】
また、ドラムの構造を単純化するために、前記圧締部材71は、ドラムの外側にあり、ドラムの一部を構成しない等価な装置に置き換えることができることも明白である。
【0069】
上記のドラム2は、2段階構築工程において、前記工程の第1ステップで円筒状スリーブ80の形態で製造されるタイヤのケーシングを完成する作業を行うように設計される。
【0070】
車輪用タイヤは、一般に、本明細書で詳細に説明する必要がない公知の構造である。車輪用タイヤは、本質的に、対応する環状補強構造の周囲にループ状に折り返される周方向の軸方向に対向するフラップを有する少なくとも1つのケーシングプライで補強されたケーシングスリーブ80(図2参照)を備え、前記環状補強構造は、完成タイヤでは、タイヤの周方向縁部に位置する「ビード」83として一般に周知されている領域内に埋め込まれる。図2に示すように、各々の環状補強構造は、一般に「ビードワイヤ」と呼ばれる周方向に拡張しない少なくとも1個の環状挿入物84と、前記ビードワイヤの半径方向外側の位置に付与される弾性充填物85とを備える。
【0071】
ケーシングスリーブ80は、ステップE)において半径方向外側位置で外側スリーブに結合される。かかる外側スリーブは、1本以上のベルトストリップを一般に含むベルト構造を有する。走行面に対するタイヤの接触面を形成するように設計されたトレッドは、ベルト構造の半径方向外側の位置に付与される。
【0072】
各々がビード83の一方からケーシング80のクラウン部分に半径方向に延在するケーシングスリーブ80の側面には、エラストマー材料の対応する側壁81が付与される。ビード83の軸方向内側の位置に補強要素を必要とするタイヤ、たとえば上記の新型のタイヤの場合、前記補強要素は、好ましくは、適切な流動特性(rheometric characteristics)を有するエラストマー材料のシート86から構成され、ビード83に対向する縁部にある側壁81のエラストマー材料のストリップ上に予め組み立てられた繊維、繊維素材または金属の補強材を含むこともできる。本明細書の他の部分では、「側壁」という用語は、側壁が前記の補強シートを含む場合にも、分かりやすくするために、多くの場合限定的に使用する。
【0073】
トロイダル状のケーシングの場合、各側壁は、好都合なことに、対応する環状補強構造84の周囲で外側から内側に軸方向に延在可能な半径方向内側の末端縁部と、トレッドの対応する側縁上に側方に重畳可能な半径方向外側の末端縁部とを有し、一般に「上の側壁」と呼ばれるタイプの構造システムを形成するか、または「下の側壁」と呼ばれるタイプの構造システムの場合は、ケーシング構造とトレッドの側縁との間に挿置することができる。
【0074】
このケーシング構造は、最初、当業者に好都合な何らかの方法で、図2に示すようにスリーブの幾何学的軸に向かって半径方向に対向するビード内の環状補強構造を含む円筒状スリーブ、一般に「ケーシングスリーブ」80と呼ばれる形態で製造される。
【0075】
特に、添付の図面は、異なる取付け直径を有するビードが設けられたケーシングスリーブを示すが、本発明はいかなるタイプのタイヤにも適用することができるため、詳細を示すことのみを目的とし、限定的な意図はない。
【0076】
こうして製造されたケーシングスリーブは、次に、本発明による賦形ドラム2に移動させることができる。本明細書では、本発明によるドラムは、ドラムの赤道平面に対して中心を外れた位置にケーシングスリーブを取り付けるために使用することもできることに留意するべきであり、この場合も、分かりやすくするため、本発明を説明するに当たり「中心位置」という用語を引き続き使用する。
【0077】
ケーシングスリーブ80を前記ドラム2に移動させる前に、第1ステップの作業時に、スリーブ上に組み立てられる側壁81がスリーブにまだ設けられていない場合、側壁を賦形ドラム上に配置する。この作業は、ケーシングスリーブ80を賦形ドラムの把持装置40上に固定した後に行うことも可能だが、この場合、側壁は前記環状補強構造の軸方向外側の位置にしか配置できないため、対応する環状補強構造の周囲に、内側末端縁部を有する側壁を配置することはできなくなる。この作業は、好ましくは、側壁の1個を形成するように設計されたエラストマー材料の少なくとも1本のストリップを賦形ドラムの各半ドラム上に供給することにより行う。詳細には、ストリップは、たとえば、供給リールまたはその他の連続供給装置から引き出して、図15に示すように賦形ドラムに対して接線方向に位置する対応付与領域方向に案内することができ、これは、公知の方法で行われる。
【0078】
側壁を配置するステップF)のための作業順序は、本質的に、賦形ドラムを角度的に回転させて、案内要素により付与領域に配置されたエラストマー材料のストリップの両端に圧締部材71を接近させる必要がある。このステップでは、圧締部材71は、軸方向および半径方向に移動させられ、エラストマー材料のストリップの両端を賦形ドラムの対応する付与領域に係合する動作位置へ移行する。次に、賦形ドラムは、前記の供給装置3から引き出されるエラストマー材料のストリップが完全に1回巻かれるように回転させられる。前記の巻き付けと同時に、エラストマー材料のストリップは、前記案内要素に対応する適切な切断部材により切断され、製造される各々の長さの対向端部が互いに接触して、賦形ドラム上に、好ましくは面取りタイプの接合部を形成する。両端間の最終的な接合部は、操作者が手動で、または適切な装置、たとえば公知のローラ装置(図示しない)により形成することができる。巻き付けが完了すると、圧締部材71は静止位置に戻り、図1に示すように、各側壁は、本質的に、対応する断面輪郭が賦形ドラムに対して軸方向に延在する円筒状リングの形態に賦形される。好ましくは、各側壁の軸方向内側の末端縁部は、ケーシングスリーブ80に係合するように、賦形ドラム上に設けられた把持装置40のビードリング46a上に少なくとも部分的に重畳するようにも製造される。
【0079】
ケーシングスリーブ80は、構築ドラム4(図15)が半径方向に収縮することにより構築ドラム4から取り出され、移動装置5(図15)により、本発明による賦形ドラム2上に移動される(図2)。移動装置5は公知であり、本発明に関連しないため、図示しない。前記ケーシングスリーブ80は、賦形ドラム2に達すると、ステップA)で賦形ドラム2上に配置されるかまたは取り付けられる。
【0080】
次に、センタリング装置50(図2)が作動して、軸方向および半径方向外側に移動することにより、ビード83領域において、ケーシングスリーブ80の内面に当たり、その結果、前記スリーブは、少なくともスリーブがドラムに固定されるステップBにおいて、ドラムの回転軸に対して半径方向中心の位置を取り、一般にドラム2の赤道平面から構成される基準平面に対して軸方向中心に配置される。
【0081】
しかし、賦形ドラム2の前記赤道平面、つまり把持装置40により画定される赤道平面は、前記のセンタリング装置50により画定される赤道平面、つまりケーシングスリーブ80の赤道平面とは異なって良いことに留意されたい。ケーシングスリーブの位置がシャフト20に沿って変化する可能性は、上記のとおり、ピン41に対するリング51の位置が、ドラムの各半分に関係なく一定の限度内で可変であるということによる。
【0082】
スリーブがドラムに対して中心位置に配置された後、アクチュエータは、把持装置40(図4)のシュー45を半径方向に拡張して、シュー45を対応する動作位置に配置し、環状補強構造84によりケーシングスリーブ80を保持するように動作する。
【0083】
前記の図面に示すように、センタリング装置50がまだ動作位置にある状態で行われるこのステップでは、側壁81は、スリーブのビード83の半径方向内面に有利に固定され、その結果、側壁の両端はケーシングスリーブに対して正確な軸方向位置に配置され、工程の後続のステップにおいて、側壁の前記配置の安定性が確保される。
【0084】
次に、ステップC)により、スリーブ80のトロイダル状賦形が行われる。この作業は、賦形ドラム2の構成要素の半ドラムを互いに軸方向に接近させつつ、同時に作動流体をケーシングスリーブ80内に射出し、トロイダル構成状に半径方向に拡張させることにより行われる。このステップでは、ケーシングスリーブは、動作位置を保ち続けているセンタリング装置50の動作により、強制的にドラム上の中心位置を保つ。環状補強構造84に対するこれらの装置の動作は、ビードワイヤの周囲のケーシングプライが解ける可能性も防止する。
【0085】
次に、賦形ドラム2のショルダーに対応する半径方向に拡張可能な装置30は、ステップD)において、各側壁81をケーシングスリーブ80の対応する側面上に付与するように動作する。最初に記載した好ましい解決策では、これらの装置30は、側壁81を構成するように設計されたエラストマー材料のストリップ82が周囲に巻かれた膨張可能チャンバー34および35の対を本質的に備える。
【0086】
好ましくは、膨張可能チャンバー34および35の動作順序は、以下のようである。軸方向内側位置に配置された第1チャンバー34が最初に膨張して、賦形ドラム2の外面に対して側壁81を上昇させ、前記側壁をケーシングスリーブ80の側面方向に折り返す。その後、第2チャンバー35が作動して、側壁の付与を完了し、側壁をケーシングスリーブに圧迫する。
【0087】
次に、チャンバー34および35は収縮して静止位置に戻り、その後転動作業が行われて、側壁ストリップをケーシングの側部に対して圧縮する。
【0088】
公知の方法では、賦形作業時、またはその後のある時点において、側壁を取り付ける前または後に、スリーブ80は、ベルト構造およびトレッドを支持する外側スリーブにも結合される。この作業の後には、前記外側スリーブを、賦形されたケーシングスリーブに対して転動させる作業も行われる。
【0089】
これらのステップでは、センタリング装置50は、ケーシングスリーブを軸方向に強制的にセンタリングして、スリーブが中心位置から変位する可能性を防止する。さもなければ、こうした変位は、転動作業によって生じる力の結果として生じる可能性がある。
【0090】
必要な場合、その後、ケーシング80の半径方向内側の位置において、側壁81の軸方向内側縁部をビード83の軸方向内面上に折り返すステップGを行う。この作業は、センタリング装置50を静止位置に戻すことにより行われる。このステップでは、センタリング装置の各端部は、半径方向内側に移動する時に、折返し装置60のレバーの対応する軸方向内側端部を半径方向内側に圧迫し、軸方向外側端部を枢軸の周囲で回転させてから半径方向外側に移動させる。この移動によって、膨張可能チャンバーの端部は半径方向外側に移動し、その結果、各側壁81の内側縁部はスリーブの表面に付与される。
【0091】
この時点では、賦形ドラム2の把持装置40も静止位置に戻り、構築されたタイヤを取り外すことが可能になる。
【0092】
あるいは、図9に示すとおり、ドラム2に前記の折返し装置60が設けられない場合、前記の折返し作業は、膨張可能チャンバー34の軸方向内側末端部分を膨張させて行うことができる。前記部分は、ビードリング46aの軸方向内側端部を越えて通過するまで前記ドラム2の内部に向かって軸方向に延在し、前記軸方向内側の末端部分がチャンバーの他の部分とは別個に作動することを可能にする独自の膨張バルブを設けられる。
【0093】
本発明の方法によるもう1つの別の変形例では、側壁の軸方向内側部分をビードの軸方向内面上に折り返すステップは、スリーブをトロイダル状に賦形する前に行われる。この場合も、上記のように作動する前記の折返し装置60により行うことができる。
【0094】
この場合、上記の工程の代わりに、折返し装置60は、外側ベルトスリーブを付与する時に、ケーシングスリーブ80のセンタリングを維持するための要素として使用することができる。
【0095】
あるいは(図11)、前記の折返し装置60が存在しない場合、折返しは、膨張可能チャンバー34の軸方向内側部分を別個に膨張させることにより行うことができる。
【0096】
この別の変形実施態様では、センタリング装置は、側壁の軸方向内側部分を折り返す前記ステップを可能にするために取り外され、スリーブをトロイダル状に賦形する前にスリーブセンタリング位置に戻される。
【0097】
あるいは、上記のとおり、折返し装置60は、センタリング位置に保持するために使用することができる。
【0098】
本発明による賦形ドラム2は、完全なプラントにおいて、2段階法によりタイヤを構築するために有利に使用することができる。特に、図15は、タイヤ構築プラントであって、第1ステップ構築ドラム4と、第1ステップスリーブ80を移動させるための装置5と、ベルト構造およびトレッドを含む外側スリーブを構築するための補助ドラム8と、前記外側スリーブを移動させるための装置7と、本発明による少なくとも1個の賦形ドラム2であって、好ましくは、垂直軸の周囲で、ケーシングスリーブ80を収容する位置2aと、ベルトおよびトレッドを含む外側スリーブを収容する位置2bとの間で180°回転させることにより、前記賦形ドラム2の相対的な位置を変更するように設計された回転可能なタレット6上に取り付けられたモータユニット1により支持され、前記モータユニット1から突出する賦形ドラム2と、を有するプラントを示す。
【0099】
好ましくは、前記モータユニット1の対向側部により支持され、前記対向側部から突出する一対の賦形ドラム2が、それぞれ前記位置2aおよび2bに存在する。
【0100】
好都合なことに、2個の賦形ドラムを1個のドラムの所定の場所に使用することにより、作業サイクルを減少させ、その結果、プラントの出力を相応に増加させることが可能である。
【0101】
賦形ドラムがドラム4と同軸の位置2aには、側壁ストリップおよび必要なその他の半完成品を賦形ドラム2に供給するための供給装置3も存在する。
【0102】
本発明は、著しい利点をもたらす。
【0103】
本発明の結果として、スリーブのビードが異なる取付け直径を有し、スリーブの赤道平面をドラムの回転軸に対して垂直ではないように配置する必要がある場合にも、スリーブを賦形ドラム上に完全に正確に最初にセンタリングすることができる。
【0104】
把持装置40に対するセンタリング装置50の軸方向移動が独立しているため、スリーブ80のケーシングプライは、前記スリーブの幅に関係なく円筒状構成に緊張状態で配置することができ、したがって同一の賦形ドラムをグレードが異なるタイヤに使用することが可能である。
【0105】
さらに、ドラム上のスリーブのセンタリング、特に軸方向センタリングは、作業の多くが相当な力をスリーブに対して(特に軸方向に)加える必要があるタイヤ構築作業全体で、保たれる。
【0106】
さらに、側壁の軸方向内側端部をビードに対して軸方向内側位置に折り返す作業が可能であるか、いかなる場合にも単純化される。この作業は、公知の工程で、公知の構築ドラムを使用した場合は実施が困難である。また、側壁の縁をケーシングスリーブ上に半径方向に正確に配置することも確実に行われる。
【0107】
センタリング装置50の軸方向経路を、対応する把持装置40に対して変更する可能性は、さらに少なくとも2つの利点を提供することにも留意されたい。第1に、側壁供給システムが単純化され、グレードの変更が容易になる。なぜなら、第1ステップスリーブの幅に関係なく、側壁をドラム上の常に同じ相対的な軸方向位置に配置することが可能であるため、この幅を考慮して供給ユニット3(図15)を調節する必要がないからである。
【0108】
第2に、把持装置40をセンタリング装置50に対して軸方向に移動させることが本発明によるドラムにより可能になるため、側壁は、スリーブを収容してドラム上の中心に配置した後でも、2個の装置間に障害がなければ、ドラム上に配置することができ、特に、側壁ストリップは、把持装置40上に巻くことが可能であるから、把持装置とスリーブの対応するビードとの間に後で固定して、前記ストリップの軸方向内側末端縁部を前記ビードに対して軸方向内側位置に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明に基づくタイヤを製造するための賦形ドラムであって、静止位置にあり、他の場所で製造されたケーシングスリーブを収容する準備が整い、タイヤの側壁が、前記ドラムの対応する拡張可能部分上に配置された賦形ドラムを部分略断面図で示す。
【図2】第1ステップのスリーブを取り付ける時の図1のドラムであって、スリーブがドラムの中心位置に移動した状態を示す。
【図3】ケーシングスリーブをセンタリングするための要素が作動位置にあり、スリーブの内面に当たっている状態の図1のドラムを示す。
【図4】ドラムの把持装置が半径方向に拡張した後に、ケーシングスリーブのビードが係合する作業ステップにおける図3のドラムを示す。
【図5】ケーシングスリーブの膨張に関連して、ドラムを構成する半ドラムが軸方向に互いの方向に移動した後、ケーシングスリーブがトロイダル状の形状を呈する作業ステップにおける賦形ドラムを示す。
【図6】側壁が、賦形されたケーシングスリーブの軸方向外側側方部分に付与される作業ステップにおける賦形ドラムを示す。
【図7】補強要素が、賦形されたケーシングスリーブの軸方向内側側方部分に付与される作業ステップにおける賦形ドラムを示す。
【図8】グリーンタイヤを前記ドラムから取り外すことが可能な静止位置に戻った賦形ドラムを示す。
【図9】図7と同じだが、別の実施態様によって行われる作業ステップにおける賦形ドラムを示す。
【図10】図7と同じだが、スリーブをトロイダル状に賦形する前に行われる作業ステップにおける賦形ドラムを示す。
【図11】図9と同じだが、スリーブをトロイダル状に賦形する前に行われる作業ステップにおける賦形ドラムを示す。
【図12】把持装置の機構の好ましい実施態様の斜視図である。
【図13】センタリング装置の機構の好ましい実施態様の斜視図である。
【図14】固定装置の機構の好ましい実施態様を単純化した部分縦断面で示す。
【図15】本発明による一対の賦形ドラムを含むタイヤ構築プラントの配置を概略的に示す。
Claims (21)
- 車輪用タイヤを構築する方法であって:
A)ケーシングスリーブ(80)を賦形ドラム(2)上に配置するステップと;
B)前記ケーシングスリーブ(80)を前記賦形ドラム(2)上に固定するステップと;
C)前記ケーシングスリーブ(80)をトロイダル状に賦形するステップと;
D)一対の側壁(81)を前記賦形されたケーシングスリーブ(80)の側面に付与するステップと;
E)前記ケーシングスリーブ(80)の半径方向外面上に外側スリーブを付与するステップとを含み;
ステップC、DおよびEの少なくとも1つのステップを実施する時に、前記ケーシングスリーブ(80)が、前記スリーブの軸方向内面に方向付けられる軸方向の力により、前記賦形ドラム(2)上の本質的に中心位置に保持され;前記ケーシングスリーブ(80)が前記賦形ドラム(2)上にそれぞれ配置および固定される前記ステップAおよびBの少なくとも1つを実施する時に、前記ケーシングスリーブ(80)が、前記スリーブ(80)の半径方向内面に方向付けられる半径方向の力により、前記賦形ドラム(2)上の本質的に中心位置に保持される、車輪用タイヤ構築方法。 - 前記側壁(81)を前記賦形ドラム(2)上に配置するステップFを含む方法であって、
前記側壁(81)の各々が、それぞれの軸方向内側縁部を前記ケーシングスリーブ(80)のビード(83)に対して軸方向内側位置にして配置されることを特徴とする、請求項1に記載の車輪用タイヤ構築方法。 - 前記軸方向内側縁部を前記ビード(83)の軸方向内面上に折り返すステップGをさらに含む、請求項2に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップGが、前記ケーシングスリーブ(80)をトロイダル状に賦形する前記ステップCの前に行われる、請求項3に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップGが、前記ケーシングスリーブ(80)をトロイダル状に賦形する前記ステップCの後に行われる、請求項3に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップGが、少なくとも1個の膨張可能チャンバー(34)を膨張させることにより行われる、請求項3に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップGが、前記軸方向内側縁部の半径方向内面に作用するように製造された折返し装置(60)により行われる、請求項3に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記折返し装置(60)が、前記外側スリーブを付与する時に、前記ケーシングスリーブ(80)のセンタリングを維持するための要素として使用される、請求項7に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップFが、前記スリーブ(80)を前記ドラム(2)上に配置する前記ステップAの前に行われる、請求項2に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップFが、前記スリーブ(80)を前記ドラム(2)上に配置する前記ステップAの後に行われる、請求項2に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 前記ステップFが、側壁(81)ストリップ(82)を前記ドラム(2)の周囲に巻く前に、前記ストリップ(82)の一方の端部を前記賦形ドラム(2)の表面に固定するステップを含む、請求項2に記載の車輪用タイヤ構築方法。
- 軸方向に対向するビード(83)を設けられたケーシングスリーブ(80)で開始する車輪用タイヤ製造用賦形ドラム(2)であって、前記ドラム(2)が、回転に関して互いに一体であり、少なくとも一方の半ドラムが他方の半ドラムに対して軸方向に両方向に移動可能な2個の同軸半ドラムに対して動作するように接続された回転シャフト(20)を備え、前記半ドラムの各々が、側壁(81)を前記ケーシングスリーブ(80)上に配置して前記ケーシングスリーブ(80)に付与するための支持装置と、前記ビード(83)の一方を前記ドラム(2)上に固定するための把持装置(40)と、前記ビード(83)を前記ドラム(2)上の中心に配置するためのセンタリング装置(50)とを備え、前記半ドラム上に取り付けられたセンタリング装置(50)により画定される赤道平面が、前記半ドラム上に取り付けられた把持装置(40)により画定される赤道平面に対して軸方向に移動可能である賦形ドラム(2)。
- 前記把持装置(40)が、移動要素(57)の固定経路の範囲を限定する第1(42)および第2(43)案内手段を有する、請求項12に記載の車輪用タイヤ製造用賦形ドラム(2)。
- 前記センタリング装置が、作動時に、前記移動要素(57)を前記固定経路に沿って移動させて、前記ドラム(2)の赤道平面に対する前記ケーシングスリーブ(80)の軸方向中心位置を変更する機構を備える、請求項13に記載の車輪用タイヤ製造用賦形ドラム(2)。
- 前記側壁(81)の軸方向内側縁部を前記スリーブ(80)の対応する表面部分に組み立てるための折返し装置(60)を備える、請求項12に記載の車輪用タイヤ製造用賦形ドラム(2)。
- 前記側壁(81)を前記ドラム上に巻く時に、前記側壁(81)を前記ドラム(2)に固定するための固定装置(70)を備える、請求項12に記載の車輪用タイヤ製造用賦形ドラム(2)。
- 車輪用タイヤ構築方法であって:
A)ケーシングスリーブ(80)を賦形ドラム(2)上に配置するステップと;
B)前記ケーシングスリーブ(80)を前記賦形ドラム(2)上に固定するステップとを含み;
前記ケーシングスリーブ(80)を前記賦形ドラム(2)上にそれぞれ配置および固定するための前記ステップAおよびBの少なくとも一方を実施する時に、前記ケーシングスリーブ(80)が、前記スリーブ(80)の半径方向内面に方向付けられる半径方向の力により、前記賦形ドラム(2)上における本質的に中心位置に保持される方法。 - 車輪用タイヤ構築方法であって:
F)一対の側壁(81)を賦形ドラム(2)上に配置するステップと;
A)ケーシングスリーブ(80)を前記賦形ドラム(2)上に配置するステップと;
B)前記ケーシングスリーブ(80)を前記賦形ドラム(2)上に固定するステップとを含み;
前記側壁(81)が、前記側壁(81)の軸方向内側縁部を前記ケーシングスリーブ(80)のビード(83)に対して軸方向内側位置にした状態で前記賦形ドラム(2)上に配置され;
前記軸方向内側縁部を前記ビード(83)の軸方向内面上に折り返すステップGをさらに含む方法。 - 車輪用タイヤ構築方法であって:
A)センタリング装置(50)と、前記スリーブのための把持装置(40)とを含む賦形ドラム(2)上にケーシングスリーブ(80)を配置するステップと;
B)前記把持装置(40)により前記ケーシングスリーブ(80)を前記賦形ドラム(2)上に固定するステップとを含み;
前記ケーシングスリーブ(80)が前記ドラム(2)上に固定され、前記センタリング装置(50)の位置により画定される前記ケーシングスリーブ(80)の赤道平面が、前記把持装置(40)により画定される前記ドラム(2)の赤道平面とは異なる方法。 - 車輪用タイヤ構築プラントであって、第1ステップ構築ドラム(4)と、第1ステップスリーブ(80)を移動させるための装置(5)と、モータユニット(1)の一方の側部により支持され、前記側部から突出する請求項12に記載の少なくとも1個の賦形ドラム(2)と、ベルト構造およびトレッドを含む外側スリーブを構築するための補助ドラム(8)と、前記外側スリーブを移動させるための装置(7)と、前記構築ドラム(4)と同軸の前記賦形ドラム(2)に隣接して設けられる供給装置(3)とを含むプラント。
- 前記モータユニット(1)の互いに対向する側部により支持され、前記側部から突出する一対の賦形ドラム(2)を備え、前記モータユニットが、互いに対する前記賦形ドラム(2)の位置を変更するように設計された回転可能タレット(6)上に取り付けられる、請求項20に記載の車輪用タイヤ構築プラント。
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