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JP2004532743A - 圧電マイクロトランスデューサ、その使用法および製造法 - Google Patents

圧電マイクロトランスデューサ、その使用法および製造法 Download PDF

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Abstract

ある形態のエネルギーを他の形態の有用なエネルギーに変換するための圧電材料を組み込んでいる、様々なマイクロトランスデューサを開示する。一つの態様では、圧電マイクロトランスデューサを、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する微小熱機関、または熱エネルギーを低温熱源から高温放熱器に伝達するように電気エネルギーを消費する微小熱ポンプとして、動作させることができる。他の態様では、マイクロトランスデューサが載せられた揺動体または振動体の運動エネルギーを有用な電気エネルギーに変換するのに、圧電マイクロトランスデューサが用いられる。圧電マイクロトランスデューサは、加圧された流体流から仕事を抽出するのにも用いられる。さらに、単一の流体が作動流体および燃料として働くランキン・サイクルに基づく、微小内燃機関および微小熱機関を開示する。

Description

【0001】
分野
本発明は概して、ある形態のエネルギーを他の形態のエネルギーに変換するのに用いることのできる圧電特性を有するマイクロトランスデューサに関する。
【0002】
連邦認可
本発明は、国立科学財団から認可番号99−80−837の下での支援によって開発されたものである。
【0003】
背景
微小電気機械システム(MEMS)および微小電子機器の小型電源の必要性は長い間認識されてきた。すでにマイクロスケール電池およびマイクロスケール熱機関に関する多大な研究がなされている。マイクロスケール熱機関は、それによって燃焼される炭化水素燃料によって非常に高密度にエネルギーが蓄積されるため、特に魅力的な選択肢である。したがって、炭化水素燃料として蓄積された化学エネルギーを機械エネルギーまたは電気エネルギーに変換できる微小熱機関は、非常に小型の電源の基礎を形成する。
【0004】
微小熱機関を構築する試みでは、従来の大規模熱機関用のハードウェアがマイクロスケールで製造できるように再設計されている。今までのところ、このような試みはまだ開発段階であり、成功していない。
【0005】
真の熱機関ではないが、熱駆動デバイスがマイクロスケールで構築されている。このようなあるデバイスでは、キャビティに含まれる水が、加熱されたときに駆動シャフトを押す。水は冷却時に凝縮し、液体の毛管作用によって駆動軸が引き込まれる。しかしこのデバイスは、電力を用いて作動流体を加熱し蒸発させ、かつ作動流体を循環的に加熱し冷却するための機構がないため、真の熱機関ではなく作動装置として機能する。他の熱駆動作動装置は、短い距離にわたって力をかける場合に固体の熱膨張、またはいわゆる形状記憶合金の形状変化に依存する。この場合も、これらのデバイスは、循環的に動作せず、かつ熱エネルギーを機械力または電力に変換しないため、真の熱機関ではない。
【0006】
MEMSおよび微小電子デバイスにおける電力トランスデューサとして何年も圧電薄膜が使用されている。従来の微小加工方法を用いてこのようなデバイスを作製することは比較的容易であるため、圧電被膜は電力変換用の魅力的な選択肢である。一般的には、微小加工では、集積回路の製造に使用できるように開発され改良された、マイクロリソグラフィやエッチングなどの処理技術が使用される。微小加工は寸法の微細な調節を可能にするものであり、シリコンから部品を作製するのに広く用いられている。しかし微小加工は、シリコンまたは従来集積回路の製造に用いられている他の材料からの工作物の形成への適用が制限されておらず、微小加工を他の材料に適用することが知られている。
【0007】
マイクロ作動装置、ポンプ、弁のような圧電被膜の大部分の用途では、電力が機械力に変換される。圧電被膜を利用したマイクロセンサも機械から電気への変換に使用されているが、このようなデバイスは使用可能な電力を有効な程度に生成することができない。したがって、エネルギーを熱エネルギーや運動エネルギーのような一形態から、MEMSおよび微小電子デバイスに電力を供給するための有用な電気エネルギーに変換するのに圧電薄膜を利用することが望ましい。
【0008】
小型電源と共に、MEMSおよび微小電子機器から熱を除去するように構成されたマイクロデバイスも必要である。特に集積回路製造業者は、高動作温度によって課されるマイクロプロセッサ速度および性能の限界にすでに達している。したがって、積極的な冷却を通じて廃熱を除去することによってチップ動作温度を低下させることは、マイクロプロセッサ業界がこのような障害を克服するうえで利用できる最も有望な方法の1つとみなされる。したがって、MEMSおよび微小電子機器の冷却用途向けに微小熱ポンプで圧電被膜を実現することが望ましい。
【0009】
したがって、MEMSおよび微小電子デバイスと共に使用できる圧電マイクロトランスデューサが必要である。
【0010】
概要
一態様によるマイクロトランスデューサは、第1の膜、第2の膜、第1の膜と第2の膜との間に協同的に形成された液密キャビティ、およびキャビティ内に配置された作動流体を含む。第1の膜は、第1の電極、第2の電極、および第1の電極と第2の電極との間に配置された圧電部材を含む。
【0011】
マイクロトランスデューサは、微小熱機関または微小熱ポンプとして動作させることができる。微小熱ポンプの場合、第2の膜に隣接して低温放熱器が配置され、第1の膜に隣接して高温熱源が配置される。高温熱源はおよび低温放熱器は、それぞれ第1の膜および第2の膜と周期的に熱接触し、したがって、微小熱機関を通じて高温熱源から低温放熱器に流れる熱エネルギーは電気エネルギーに変換される。微小熱ポンプの場合、第1の膜に隣接して低温熱源が配置され、第2の膜に隣接して高温放熱器が配置される。低温熱源はおよび高温放熱器は、それぞれ第1の膜および第2の膜と周期的に熱接触する。熱が低温熱源から高温放熱器に伝達されるように、電気エネルギーが微小熱ポンプによって消費される。微小熱機関でも微小熱ポンプでも、作動流体は望ましくは、蒸気と液体の飽和混合物を含む。
【0012】
他の態様によれば、複数のマイクロトランスデューサが、シリコン・ウェハのような一対の第1および第2の基板として形成される。第1の基板と第2の基板との間に複数の液密キャビティが協同的に形成され、キャビティ内に作動流体が含められる。第1または第2の基板上の各キャビティに複数の圧電ユニットが形成される。各圧電ユニットは、第1の電極、第2の電極、および第1の電極と第2の電極の間に挿入された圧電層を含む。各対がマイクロトランスデューサのアレイを含む第1および第2の基板の追加の対を、各レベルがそれ自体の温度差分にわたって動作する縦続レベルのシステムを形成するように積み重ねることができる。
【0013】
マイクロトランスデューサを構築する一態様による方法は、第1の基板および第2の基板を提供する段階を含む。第1または第2の基板上に第1の金属層、圧電層、および第2の金属層が形成される。第1の基板と第2の基板との間にキャビティが形成され、キャビティ内に作動流体が導入される。第1の基板と第2の基板は、流体をキャビティ内に密封するように接合される。特定の一手法では、たとえばフォトレジスト材料の層を含む中間層が、第1の基板と第2の基板との間に挿入される。キャビティは、第1および第2の基板、ならびに中間層に形成された開口部によって形成される。第1および第2の基板の一部をエッチングすることなどによって第1および第2の基板に凹部を形成し、エネルギーを伝導することのできるマイクロトランスデューサの第1および第2の膜を形成することができる。
【0014】
マイクロトランスデューサを用いて電気エネルギーを生成する一態様による方法も提供される。マイクロトランスデューサは、流体を受け入れるチャンバ、および圧電発電機を含む表面を有する。マイクロトランスデューサのチャンバに流体が導入される。流体が膨張し、圧電発電機が外側にたわみ、それによって電荷が発生する。特定の一手法では、流体はチャンバに密封された作動流体であり、熱エネルギーが、マイクロトランスデューサを通って高温熱源と低温放熱器との間を流れ、流体を膨張させる。他の手法では、流体は流体チャンバ内で点火される燃料と酸化剤の混合物を含む。燃料と酸化剤の混合物が燃焼すると、圧電発電機が流体チャンバから外側にたわみ、それによって電荷が発生する。
【0015】
他の態様によれば、圧電発電機を用いて運動エネルギーを電気エネルギーに変換する方法は、圧電発電機を揺動体に結合する段階を含む。本体が揺動することによって圧電発電機が揺動し、それによって電荷が発生する。電気デバイスに電力を供給するかまたは電池に再充電する場合に圧電発電機からこの電荷を除去することができる。望ましくは、圧電発電機は圧電発電機によって生成される電気エネルギーを最大にするように、本体の振動周波数と概ね等しい共振機械周波数を有するように構成される。
【0016】
他の態様によるマイクロトランスデューサは支持構造を含む。圧電発電機は、この支持構造に結合され、支持構造に対してたわむことができる。圧電発電機の共振機械周波数を減少させるように、圧電発電機によって所定の位置に質量が保持される。
【0017】
発明の説明
この説明では、語「トランスデューサ」は、一形態の有用なエネルギーを他の形態の有用なエネルギーに変換するデバイスを指すのに用いられる。たとえば、エネルギーは、機械的運動のエネルギーから電流に変換するか、または熱エネルギーから機械的運動に変換することができる。さらに、ある様式で動作できる多数のトランスデューサが逆の様式でも動作できることが知られている。一例として、あるデバイスは、エネルギーを電流から機械的運動に変換する電動機として動作すると共に、機械的運動を電流に変換する発電機として動作することもできる。さらに、「圧電材料」は、たとえば曲げ、たわみの結果として加えられる機械的応力が電気的分極を生じさせ、逆に、印加された電界が、材料の機械的変位を生じさせる機械的ひずみを誘導する材料を指す。本明細書で使用される語「基板」は、1つまたは複数のマイクロトランスデューサを作製することができ、従来半導体デバイスの製造に用いられているシリコン・ウェハなどの材料に制限されない任意の支持材料を指す。
【0018】
微小熱機関/微小熱ポンプ
一局面によれば、マイクロトランスデューサは、高温から低温に流れる熱エネルギーを電流に変換する微小熱機関、または電気エネルギーを消費してより低い温度からより高い温度に熱エネルギーをポンピングする(pump)微小熱ポンプ、すなわち微小冷蔵庫として働くことができる。マイクロトランスデューサは、たとえばMEMSや微小電子デバイスに電力を供給する微小熱機関、またはMEMSまたは微小電子デバイスから熱を除去する微小熱ポンプとして使用できる特定の適用性を有する。
【0019】
図1は、一態様によるマイクロトランスデューサ10の拡大断面図を示す。図示の構成のマイクロトランスデューサ10は、第1の主層12および第2の主層14を含むセル状構造を有する。他の態様では、マイクロトランスデューサ10は円形または他の様々な形状であってよいが、マイクロトランスデューサ10は概ね矩形の形状を有する。作動態様においては、第1および第2の主層12および14はシリコン・ウェハを含む。しかし、マイクロトランスデューサ10は、石英、サファイア、プラスチック、セラミック、またはアルミニウムなどの薄膜金属のようなシリコン以外の材料で製作することができる。シリコン・ウェハまたは他の同等な材料からマイクロトランスデューサ10を製造する方法について以下に詳しく記載する。
【0020】
第1の主層12と第2の主層14との間に流体キャビティ8が協同的に形成されている。本態様では、たとえば流体キャビティ8は、マイクロトランスデューサ10の第1の膜18(図1では上方の膜18として示されている)、マイクロトランスデューサ10の第2の膜16(図1では下方の膜16として示されている)、および側壁20で囲まれている。第2の膜16は、第2の主層14に規定された凹部、またはより厚みの減少した領域を含む。第1の膜18も同様に、凹部、またはより厚みの減少した領域を含む。側壁20は、第1の主層12と第2の主層14との間に配置された中間層38内に形成された、概ね矩形の開口部によって規定されている。
【0021】
流体キャビティ8内に作動流体6が含まれている。図1に示されているように、作動流体6は、飽和蒸気22および飽和液体23を含む2つの相を含んでよい。望ましくは、マイクロトランスデューサ10で使用される作動流体は、マイクロトランスデューサ10の熱力学的サイクル全体にわたって、飽和液体−蒸気混合物のままであるように選択される。特定の二相作動流体の選択は、マイクロトランスデューサ10の動作環境に依存する。たとえば、比較的低温の用途(すなわち、200Fよりも低い温度)では、R11などの冷媒が適切であることが証明されている。中程度の温度の用途(すなわち、200Fを超える温度)では、二相作動流体として水を使用することができる。以下に説明する理由でさほど望ましくはないが、作動流体6は完全に蒸気または液体からなりうる。
【0022】
いずれにせよ、二相作動流体の使用は、トランスデューサによって実現される熱効率が理想的なカルノー・サイクルの熱効率にほぼ等しくなるという点で重要である。従来の大規模な熱機関および熱ポンプでは、表面張力によって、二相飽和混合物の液体部分が膨張過程および圧縮過程中に熱機械を急速に破壊しうる小さな液滴を形成するため、二相流体を使用することはできない。しかし、本態様では、表面張力がマイクロスケールで生じるため、二相作動流体を使用することができる。具体的には、図1に示されているように、液体部分23は蒸気表面張力によって部分22から分離し、トランスデューサ10の内壁20に付着し、他の場合にトランスデューサを損傷させる液滴の形成を防止する。
【0023】
図1Aにおいて、図1の拡大部分は、第1の膜18が望ましくは、第1の主層12の材料(たとえば、本例ではシリコン)を含む支持層24を含むことを示している。任意の酸化シリコン層26が支持層24に並置され、第1の電極28(図1Aには頂部の電極として示されている)が酸化層26に並置され、圧電部材または層34が頂部の電極に並置され、かつ第2の電極36(図1Aには底部の電極として示されている)が底部の電極36に並置されている。支持層24、酸化層26、頂部の電極28、圧電層34、および底部の電極36は全体として第1の膜18を規定している。
【0024】
第1および第2の各電極28、36は、任意の適切な材料を含んでよい。たとえば作動態様において、底部の電極36は金(Au)の層を含む。第1の電極28は、白金(Pt)の第1の層32およびチタン(Ti)の任意の第2の層30を含み、白金層の酸化シリコン層26への付着を容易にしている。圧電層34は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)や酸化亜鉛(ZnO)のような十分な圧電特性を有する任意の材料から作製することができる。
【0025】
中間層38は、たとえば、SU8(シェル・ケミカル社(Shell Chemical Co.)から市販されている)などのフォトレジスト材料の層を含む。マイクロトランスデューサ10の側壁20を形成するように、フォトレジスト材料中に開口部が形成されている。マイクロトランスデューサ10の第2の膜16は第2の主層の材料(たとえば、本事例ではシリコン)を含む。第2の膜16は、第1の膜18よりも厚みが大きく、したがって、第2の膜16は一般に第1の膜よりも硬い。したがって、マイクロトランスデューサ10の動作中に、第1の膜18は内側および外側にたわみ、一方、第2の膜16は実質的に一定の外形を保持する。
【0026】
一般的に言えば、圧電層34は、電極28および36と共に、(電気的な仕事を機械的な仕事に変換する)圧電作動装置および(機械的な仕事を電気的な仕事に変換する)圧電発電機の両方として機能する圧電ユニットを規定する。作動装置としての動作に関しては、頂部および底部の各電極28および36に印加された電圧によって、圧電層34、およびそれによって第1の膜18が内側にたわみ、それによって作動流体6の蒸気相22が圧縮される。逆に、発電機としての動作に関しては、作動流体6の蒸気相22が膨張し、圧電層34、およびそれによって第1の膜18が外側にたわんだときに、頂部および底部の各電極28および36の間にわたって電圧が発生する。したがって、第1の膜18は内側および外側にたわみ、トランスデューサ内に含まれる作動流体の蒸気相を交互にそれぞれ、膨張させ圧縮させる。しかし、従来の機械におけるすべり部品および回転部品とは異なり、マイクロトランスデューサ10ではすべり摩擦による散逸損失の問題は起こらない。マイクロトランスデューサ10の動作および構造のさらなる詳細を、まず微小熱機関に関して、次いで微小熱ポンプに関して、以下に記載する。
【0027】
微小熱機関
図2A〜2Dは、高温熱源44と低温放熱器46との間で動作する一態様による熱機関42の熱力学的サイクルを示している。図示の態様では、高温熱源44は、第1の膜18を高温熱源44に周期的に熱結合するように動作可能な、熱スイッチまたは接点48を有する。同様に、低温放熱器46は、第2の膜16を低温放熱器46に周期的に熱結合するように動作可能な、熱スイッチまたは接点50を有する。熱機関42の熱力学的サイクルは、カルノー蒸気サイクルに基づき、以下の4つの過程から成る:(1)圧縮、(2)高温熱付加、(3)膨張および電力生成、(4)低温熱除去。この4過程サイクル中に、熱機関42の第1の膜18は完全な揺動を1回完了する。
【0028】
サイクルの第1の過程、圧縮は図2Aで表されている。初期サイクルの圧縮ストロークでは、圧電層34(図1A)全体に電圧を発生させるために、頂部および底部の電極28および36(図1A)に接続された電気スイッチ(図示せず)が閉じられる。電圧が印加されることによって、圧電層34(図1A)、およびそれによって第1の膜18が下向きに第2の膜の方へたわみ、それによって蒸気22が圧縮される。作動流体6の全体の容積が少なくなるにつれて、作動流体6の圧力が高くなり、それに対応して温度が上昇する。圧縮過程の終了時に、電気スイッチが開かれ、それによって圧電層34は、電圧が印加されていた間に電極28および36上に蓄積された電荷を保存するコンデンサになる。
【0029】
第2の過程、高温熱付加では、伝導によって熱エネルギーを熱機関42に伝達するために、(図2Bに示されているように)高温熱源44が熱スイッチ48を介して第1の膜18に熱結合される。熱が作動流体6内に移動すると、作動流体6の液体部分23の一部が蒸発し、それによって作動流体6の全体の容積が増え、第1の膜18が上向きに変位する。第1の膜18が上向きに変位すると、加えるられたひずみによって圧電層34(図1A)の双極子モーメントが増し、次にそれが電極28および36(図1A)の開路電圧を増大させる。熱付加過程の終了時に、作動流体6の温度および圧力、ならびに電極28および36にわたる開路電圧は、その各作動サイクルの最大値に達する。
【0030】
図2Cを参照すると、第3の過程、膨張および図2Bの熱源44との結合部からの電力の産生が示されている。この過程では、電極28および36(図1A)に蓄積されている電荷の除去を可能にするように前述の電気スイッチ(図示せず)が閉じられる。この結果生じた電流は電極から、たとえば電力調節器(図示せず)に流れ、そこでエネルギーを、微小電子デバイスまたはMEMSによって使用できる形態で得られるようにすることができる。電極28および36から電荷が排出されると、弾性率および結果として生じる圧電層34(図1A)のひずみがより高い開路値からより低い閉路値へ低下する。したがって、圧電層34(図1A)が弛緩し、そのため第1の膜18は作動流体6の圧力下で上向きにたわむことができる。したがって、作動流体6の蒸気22は、第1の膜18が、図2Cに示されているようにその最大外側たわみ点に達するまで、圧力および温度が低下するにつれて膨張する。
【0031】
第4の過程、低温熱除去では、伝導によって熱機関42から熱エネルギーを除去するために、(図2Dに示されているように)低温放熱器46が熱スイッチ50を介して第2の膜16に熱結合される。熱機関42から熱が除去されるにつれて、蒸気22の一部が凝縮し、それが作動流体6の容積を減少させる。作動流体6の容積がこのように減少すると、第1の膜18の戻りたわみが起こり、かつそれに対応して圧電層34(図1A)のひずみが減少する。低温熱除去過程は電気スイッチが閉じて外部電圧が印加されずに起こるため、圧電層34は短絡する。その結果、圧電層(図1A)に電荷を蓄積することはできず、圧電層34(図1A)の弾性率がそのより高い開路値に戻り、第1の膜18が図2Aのその内側たわみ位置に戻るのを助ける。熱除去過程に続いて、再び圧縮過程から熱力学的サイクルが繰り返される。
【0032】
圧電層34の機械−電気変換の効率は、第1の膜18の振動周波数がその共振機械周波数にどれだけ近づくかに強く依存すると考えられる。これは、電気エネルギーに変換されるのが、圧電層34内にひずみとして伝達される機械エネルギーの一部(約10分の1)だけであるためである(機械エネルギーの残りの部分はばねエネルギーとして蓄積される)。したがって、熱機関42を第1の膜18の共振機械周波数またはそれに近い周波数で動作させた場合、電気エネルギーに変換されずばねエネルギーとして保存された機械エネルギーを後でサイクル中に再利用することができる。特に、この保存されたばねエネルギーを、初期サイクルの後に続く作動流体の圧縮(過程1、図2A)を実現するために用いることができる。ひずみエネルギーをこのように回復すると、外部電源から電流を引き込むことなしに圧縮が行われるため、機関効率が実質的に高くなる。逆に、共振周波数に等しくない振動周波数で動作すると、この保存されたばねエネルギーの一部またはすべてが失われると共に、その後機関効率が失われると考えられる。
【0033】
熱エネルギーは外部熱源から熱機関42に伝達されるため、熱機関42は、大規模な外燃機関の熱機関と同様の方法で動作する。しかし、従来の大規模な外燃機関とは異なり、作動流体が熱機関42から別個の熱交換機まで循環することはない。その代わり、熱は伝導によって第2および第1の膜16、18を通して熱機関の内部および外部に交互に伝達され、一方作動流体は熱機関42の内側に残る。基本的に、熱機関42はそれ自体の熱交換機として機能し、これはマイクロスケール・レベルで実現できる大きな表面積−体積比によるものである。したがって、微小熱機関42がすべての熱機関機能を自立セル状構造に一体化することが明らかなはずである。このような設計上の解決策は大規模な機関では不可能であると考えられる。
【0034】
ある種の用途に対する所要電力を供給するには単一の熱機関42で十分であるが、電力出力を増すには複数の熱機関を並列接続することができる。たとえば、所定の循環周波数で動作する1つの熱機関が1ミリワットを発生する場合、並列接続され、かつ同じ周波数で動作する10個の熱機関は10ミリワットを発生する。そのため、熱機関の数を変えることによって1ミリワットから数ワットまたはそれを超えるどの電力でも発生するように動作できる電源を提供することが可能である。
【0035】
たとえば、図5を参照すると、各レベルがそれ自体の温度差分にわたって動作する縦続レベルのシステムを形成するように、互いに対して上位に積み重ねられた第1および第2の各基板74、76の対72(たとえば、シリコン・ウェハの対)を含む装置70が示されている。同一の熱機関42のアレイが、第1および第2の基板74および76の各対72の中に微小機械加工され、各基板対間に中間層80(たとえば、フォトレジスト材料の層)が配置される。この配置では、各熱機関42は隣接するレベルの他の熱機関42と整列され、空気の絶縁層が介在する。各熱機関42は、圧電ユニット(すなわち、2つの電極間に配置された圧電層)を有する可とう性の第1の膜18および実質的に硬い第2の膜16を含む。熱機関42の第2の膜16上に熱スイッチまたは接点78を位置付けることができる。
【0036】
縦続内の最高温度範囲で動作するレベルの第2の膜16(図5では基板74および76の最上対72として示されている)に隣接して、高温熱源82が位置付けられている。高温熱源82は、隣接する第2の膜16に周期的に熱接触するように動作することができる。熱接点78は、隣接する第2の膜16に接触するように高温熱源82上に配置することができる。同様に、最低温度範囲で動作するレベルの第1の膜18(図5では基板74および76の最下対72として示されている)に隣接して、低温放熱器84が位置付けられている。低温放熱器84は、隣接する第1の膜18に周期的に熱接触するように動作することができ、高温熱源82と同様に低温放熱器は熱接点78を含んでよい。したがって、熱エネルギーは、矢印86で示されている方向に、装置70中を通って伝導する。
【0037】
図5で、装置70は、熱機関42の各熱力学的サイクルが同期するように動作させられる。すなわち、特定のレベルの各熱機関42は、熱力学的サイクルの同じサイクルを同時に受ける。しかし、各レベルは隣接するレベルに対して180°ずれた位相で動作する。たとえば、あるレベルの熱機関42が熱付加過程を受けると、隣接するレベルの熱機関42は熱除去過程を受ける。したがって、各熱機関42の第1の膜18は、より低い温度範囲の隣接するレベルにおける熱機関42の高温熱付加過程(過程2)用の高温熱源として働く。同様に、各熱機関42の第2の膜16は、より高い温度範囲の隣接するレベルにおける熱機関42の低温熱除去過程(過程4)用の低温放熱器として働く。熱スイッチ78は、第1の膜18からより低い温度範囲の隣接するレベルにおける、それぞれの第2の膜16への熱エネルギーの伝導を容易にするように、第2の膜16上に位置付けられている。
【0038】
縦続配置を使用すると、圧電部材で実現できる膨張および圧縮比が制限されるため、各熱機関42の温度差分が比較的小さくなるので有利である。したがって、熱機関42の縦続を構成することによって、任意の広い温度範囲にわたって動作する電源を提供することが可能である。縦続配置での動作は、特定のレベルの圧力および温度範囲に最も適切な作動流体6を選択することが可能になる点でも望ましい。
【0039】
熱機関42を介した熱の十分な伝達を確実にするため、熱機関42の寸法は、必ずしも必要ではないが、望ましくは、熱伝達面積を最大にし、かつ伝導経路長を最小限にするために小さな縦横比(すなわち、小さな厚み−幅比)を提供する。十分に小さな適切な縦横比は、熱機関がそれぞれ約5ミクロンまたはそれ未満の厚みを有する第1および第2の膜を有することによって、得ることができる。機関キャビティ8の厚み、すなわち、膜16、18間の距離は望ましくは約50ミクロンまたはそれ未満である。このため、機関キャビティ8内の作動流体は薄い層の形態になると考えられる。これに対して、膜の長さは、望ましくはその厚みよりも相対的に大きく、より大きな膜または小さな膜を使用することができるが、たとえば1mmから5mmの間である。
【0040】
実施例
微小熱機関42の一例では、第1の膜18の厚みは約2ミクロンであり、第2の膜16の厚みは約5ミクロンであり、機関キャビティの厚みは約25ミクロンである。したがって、熱機関を通る伝導経路の全長は約32ミクロンである。第2および第1の膜の表面の寸法は約2.0ミリメートル×2.0ミリメートルであり、このため、各膜において縦横比は約0.160、熱伝達面積は4.0mmになる。前述の寸法によって、作動流体の単位容積当たりの最大表面積と、熱機関を通して熱を伝導できるほど短い伝導経路が確保されることが見出されている。第1の部材18のシリコン層24および酸化シリコン層26の厚みはそれぞれ、約600nmおよび400nmである。頂部の電極18は、厚さ20nmのTi層と厚さ200nmの薄いPt層とを含む。圧電部材34は、厚さ500nmのPZT層を含む。底部の電極は厚さ200nmのAu層を含む。作動流体はR11である。
【0041】
もちろん、当業者は前述の寸法(および本明細書に記載された他の寸法)が本発明のある局面を示すために与えられており、本発明の局面を制限するものではないことを認識すると考えられる。これらの寸法は、様々な用途または状況で必要に応じて修正することができる。
【0042】
微小熱ポンプ
図2A〜2Dに示されている熱機関42の動作サイクルを逆にすることによって、熱機関を微小熱ポンプまたは冷蔵庫として使用することができる。次に図3を参照すると、低温熱源62と高温放熱器64との間で動作する、図1のマイクロトランスデューサ10と同じ概略的な構成を有する熱ポンプ60が示されている。図示の態様では、高温放熱器64は、第2の膜16を高温放熱器64に周期的に熱結合する熱スイッチ68を含む。同様に、低温熱源62は、第1の膜18を低温熱源62に周期的に熱結合する熱スイッチ66を有する。
【0043】
熱ポンプ60の作動サイクルには、伝導によって熱エネルギーが低温熱源62から熱ポンプ60内に伝達される。作動流体6の蒸気22を圧縮することによって、低温熱エネルギーが高温熱エネルギーに変換され、高温熱エネルギーは次いで伝導によって熱ポンプ60から高温放熱器64に伝達される。熱ポンプ60の熱力学的サイクルは、理想的なカロニー蒸気サイクルの逆の順序に従って、4つの過程、すなわち、(1)圧縮、(2)高温熱除去、(3)膨張、および(4)低温熱吸収を特徴とする。熱機関42と同様に、熱ポンプ60の第1の膜18はサイクル中に1回の完全な揺動を完了する。
【0044】
第1の過程、すなわち圧縮の開始時に、熱ポンプ・キャビティの容積はその最大容積点にあり、第1の膜18は最大外側たわみ点にある。圧縮は、頂部および底部の電極28および36(図1A)に接続された電気スイッチ(図示せず)を閉じて圧電層34(図1A)の両端間に電圧を発生させることによって行われる。電圧が印加されると、圧電層34が作動装置として機能し、第1の膜18を下向きに第2の膜16の方へたわませ、それによって蒸気22を圧縮する。作動流体6の全体的な容積が少なくなるにつれて、作動流体6の圧力が低下し、それに対応して温度が低下する。圧縮過程の終了時に、電気スイッチが開かれ、それによって圧電層34がコンデンサになり、電圧が印加された間に電極上に蓄積された電荷を保存する。
【0045】
第2の過程、すなわち高温熱除去では、伝導によって熱ポンプ60から熱エネルギーを除去するために、高温放熱器64が熱スイッチ68を介して第2の膜16に熱結合される。熱ポンプ60から熱が除去されるにつれて、蒸気22の一部が凝縮し、作動流体6の容積が少なくなる。しかし、作動流体6は液体と蒸気の飽和混合物であるため、作動流体6の温度および圧力は一定のままである。作動流体6の容積が少なくなることによって、第1の膜18はさらに第2の膜16の方へたわむことができる。この過程は電気スイッチを開いた状態で行われるため、第1の膜18が内側にたわむにつれて、圧電層34の双極子モーメント、したがって電極28および36の開路電圧が低下する。
【0046】
第3の過程、すなわち膨張ではまず、作動流体6がその最小可能容積まで圧縮され、第1の膜18はその最大内側たわみ点にある。膨張過程を開始する場合、電極28および36に保存されている電荷を除去できるように電気スイッチが閉じられる。電極28および36から電荷が排出されるにつれて、弾性率および結果として生じる圧電層34のひずみが比較的高い開路値から比較的低い閉路値へ低下する。したがって、圧電層34が解放され、第1の膜18は作動流体6の圧力の下で上向きにたわむことができる。したがって作動流体6は、第1の膜18がその中立点、すなわち零たわみ点に達するまで、圧力および温度の低下と共に膨張する。
【0047】
従来の大規模な熱ポンプ、たとえば絞り弁を利用して、仕事をせずに等エントロピー過程において作動流体を膨張させる蒸気圧縮・吸着機とは異なり、微小熱ポンプ60は膨張過程時に、電極28、36から流れる電流の形態の仕事を行う。微小熱ポンプ60は、仕事を抽出することによって、実質的な等エントロピー過程で作動流体6を膨張させる。これは2つの理由で有意義である。第1に、等エントロピー過程で仕事を抽出すると、内部エネルギーおよび作動流体6の温度が等エントロピー絞り過程の場合よりも低下する。このため、冷却が向上する。第2に、第1の過程で作動流体6を圧縮するのに必要な電力を、膨張時に発生した電流を用いて相殺する場合に、サイクルの効率を向上させることができる。
【0048】
第4の過程、すなわち低温熱吸収では、伝導によって熱エネルギーを熱ポンプ60に伝達するために、低温熱源62が熱スイッチ66を介して第1の膜18に熱結合される。熱が作動流体内に移動するにつれて、作動流体の液体部分23の一部が蒸発し、それによって作動流体6の容積が増す。これによって、第1の膜18の上方への変位が起こり、電流が電極28および36から流れる。熱除去過程(過程2)と同様に、作動流体6は液体と蒸気の飽和混合物であるため温度および圧力は一定のままである。熱吸収過程に続いて、再び圧縮過程から熱力学的サイクルが繰り返される。
【0049】
本発明の熱機関42と同様に、熱ポンプ60はすべての熱ポンプ機能を自立セル状構造に組み込んでいる。さらに、図5の縦続熱機関42のシステムと同様に、単一の熱ポンプのみを用いて得られる冷却率および温度差分を超える、冷却率および温度差分が得られるように、縦続レベルのシステムを構成することによって複数の熱ポンプ60を同様に配置することができる。一例として、単一の熱ポンプ60が低温空間を10℃冷却する場合、縦続アレイ状に積み重ねられた10個の同様な熱ポンプ60は、縦続の最下低温空間を100℃冷却することができる。さらに、単一の熱ポンプ60が低温空間から0.1Wの熱電力を伝達する場合、並列に配置された10個の熱ポンプ60は同じ低温空間から1.0Wの熱電力を伝達することができる。
【0050】
熱機関42に関して提案した寸法を熱ポンプ60に使用することもできる。この場合も、熱ポンプ内に適切な熱伝達領域が存在するように、低縦横比をもたらす寸法が望ましい。
【0051】
微小熱機関および微小熱ポンプの製造方法
微小製造技法を用いて、一対のシリコン・ウェハからマイクロトランスデューサのアレイを作製することができる。図4を参照すると、各シリコン・ウェハが(001)結晶方向であり、かつ両面を研磨された一対のシリコン・ウェハのうちの第1のウェハ88は、マイクロトランスデューサ10のアレイのうちの第1の膜18を形成するように提供されている。まず、ウェハ88の両側で熱酸化物を成長させる。次いで、それぞれが<100>方向に向けられた方形のパターンを、たとえば、第1のウェハの裏面で従来のリソグラフィを用いて形成する。次いで、ウェット化学エッチングを介して酸化物を除去し、シリコンの{111}面ではなく{001}面を優先的に除去する、エチレンジアミンピロカテコール(EDP)などの異方性エッチング液に第1のウェハ88を浸ける。エッチングにより、酸化物が除去された場所に複数のピット90が形成される。各ピット90の底部におけるシリコンの残りが約50ミクロンになったときに、第1のウェハ88をエッチング液から取り出す。次いで、物理的蒸着を用いて非エッチング酸化物側に厚さ20nmのチタン層を堆積させ、物理的蒸着を用いて厚さ200nmの白金層をチタン層上に作製する。チタン層および白金層は、ウェハに形成される各トランスデューサ10の頂部の電極28を形成する。
【0052】
各マイクロトランスデューサ10の圧電層34を形成するために、PZT堆積用の溶液堆積経路を第1のウェハ88上で実施する。まず、ペロブスカイト相を形成するのに必要な化学量比のPb、Zr、およびTiを含む溶液を、白金層上にスピンコーティング(spin−coat)する。次いで、第1の層88を空気中で100℃で5分間加熱し、350℃で5分間加熱する。次いで、スピンコーティング・加熱過程を、PZT層が約500nmになるまで繰り返し、その後、第1のウェハ88を炉内で700℃で15分間加熱する。スピンコーティング段階と、ウェハ88を空気中で100℃で5分間加熱し、350℃で5分間加熱する段階とを、圧電層34の最終的な厚み、望ましくは約500nmが得られるまで繰り返す。圧電層34の最終的な厚みが得られた後、第1のウェハを再び炉内で700℃で15分間加熱する。
【0053】
マイクロトランスデューサ10の底部の電極36を形成するため、物理的蒸着によってPZT表面上に厚さ200nmの金層を堆積させる。次いで、第1のウェハ88を他の異方性エッチング液に浸け、各ピット90の底部にある残りの50ミクロンのシリコンを、所望のシリコン層の厚み(たとえば、1ミクロンから10ミクロンの間)が残るまで除去する。
【0054】
マイクロトランスデューサ10の第2の膜16を形成するため、第2のウェハ(図示せず)の裏面に方形のピットのアレイを加工する。この場合、第2のウェハ上のアレイは第1のウェハ88上のピット90のアレイに対応する。各ピットの低部に残るシリコンが約30ミクロンになるまで、第2のウェハに対して加工を継続する。流体キャビティ8の側壁20を形成する場合、第2のウェハの表面にSU−8などのフォトレジスト材料層をスピンコーティングする。各マイクロトランスデューサ10のキャビティの厚さは、好ましくは約50ミクロンであり、第2のウェハに付加されるフォトレジスト層の厚みによって定められる。次いで、第1の膜18および第2の膜16を形成する方形にフットプリントが等しい方形パターンを、フォトリソグラフィを用いてフォトレジスト材料上に形成する。フォトレジスト層のマスクされていない部分を深さが50ミクロンになるようにエッチングして、流体キャビティ8を形成する。キャビティ8を形成した後、少量の作動流体を付加し、たとえばシリンジ・ディスペンサを用いてキャビティをエッチングする。次いで、第1のウェハ88を、その表面を下向きにして、第2のウェハの表面に堆積させたSU−8フォトレジストに、両方のウェハ上の方形のキャビティが互いに整列するように接触させる。最後に、第1のウェハと第2のウェハを固定して同一のマイクロトランスデューサのアレイを形成する。必要に応じて、少数のトランスデューサを用いて満たすことのできる電力要件または冷却要件を有する用途では、個々のトランスデューサをウェハから分離してよい。
【0055】
運動圧電マイクロトランスデューサ
本発明の他の局面によれば、圧電マイクロトランスデューサを用いて、移動体から運動エネルギーを得、運動エネルギーを有用な電気エネルギーに変換することができる。図6および7は、移動体からの運動エネルギーを有用な電気エネルギーに変換する、一態様によるマイクロトランスデューサ100を示している。マイクロトランスデューサ100は、シリコンまたは他の同等な材料を含む本体102を含む。図6に示されているように、本体102は方形の形状を有する。ただし、本体102は矩形、円形、または他の様々な形状のいずれかであってよい。本体102の周辺部116に囲まれた可とう性の支持層104を形成するように、本体102に凹部が形成されている。本体102は、マイクロトランスデューサ100の共振機械周波数を減少させる働きをする、中央に位置する質量106を含んでよい。この質量の重要性については以下に詳しく説明する。図7に示されているように、圧電ユニット108は支持層104によって保持されるか、または他の方法で支持層104に取り付けられている。圧電ユニット108は、第1の電極112と第2の電極114との間に配置された圧電層110を含む。
【0056】
支持層104と圧電ユニット108は共に可とう性の膜119を規定し、本体102の周辺部116は、可とう性の膜119を支持する支持構造として働く。可とう性の膜119は(図7に双頭矢印118で示すように)周辺部116に対して上向きおよび下向きにたわむことができる。他の構成では、可とう性の膜119は支持層を含まず、その代わりに圧電ユニットが隣接する支持構造に結合される。
【0057】
いずれにせよ、移動体上にマイクロトランスデューサ100を載せると常に、本体の揺動によって可とう性の膜119が上向きおよび下向きにたわむ。圧電層104にひずみが加えられることによって圧電ユニット108の両端間に電圧が発生する。圧電ユニット108によって生成された電荷を伝導するために、第1および第2の電極112および114には電気リード線(図示せず)が接続されている。電荷はたとえば、MEMSデバイスに電力を供給したり、電池に再充電したりするのに用いることができる。このように、マイクロトランスデューサ100は、移動体からの運動エネルギーを有用な電気エネルギーに変換する際に圧電発電機として機能する。
【0058】
ある用途では、たとえばマイクロトランスデューサ100が車両に取り付けられる。車両の振動(車両の機関の振動)により、電気エネルギーを発生させるための、マイクロトランスデューサ100の可とう性の膜119のたわみが生じる。他の用途では、マイクロトランスデューサ100が、ジョギングまたはウォーキングを行う人が携帯する携帯ラジオなどの携帯電気デバイスに組み込まれる。この用途では、ラジオを携帯する人の移動により、ラジオに電力を供給したり電池に再充電したりするのに用いることのできる電気エネルギーを発生させるための、マイクロトランスデューサ100の振動が起こる。
【0059】
望ましくは、マイクロトランスデューサ100は、可とう性の膜119の変位を最大にし、それにより圧電ユニットによって生成される電圧を最高にするように、移動体の揺動の周波数に等しい機械的共振周波数を有するように構成される。したがって、マイクロトランスデューサ100の共振周波数は、マイクロトランスデューサ100が取り付けられる本体の振動周波数に応じて変化する。たとえば、可とう性の膜119の構成要素(すなわち、支持層104、圧電層110、第1の電極112、または第2の電極114のいずれか)の長さ、幅、または厚みを変えることによって、可とう性の膜119の構成要素の寸法を変えるか、または質量106のサイズを変えることにより、移動体の周波数に一致するマイクロトランスデューサ100の共振周波数を得ることができる。可とう性の膜119の長さ、幅、または厚みを大きくするか、または質量106のサイズを大きくすると、それに対応して共振周波数が低くなる。逆に、可とう性の膜119の長さ、幅、または厚みを小さくするか、または質量106のサイズを小さくすると、それに対応して共振周波数が高くなる。
【0060】
移動体の周波数が比較的低く、たとえば約1Hzから1000Hzの範囲である用途では、マイクロトランスデューサの共振周波数を移動体の周波数に一致するように著しく減少させなければならないことがある。したがって、図6および図7の質量106などの質量を可とう性の膜119に載せると、マイクロトランスデューサ100の全体的なサイズを不当に大きくせずにより低い共振周波数を実現できるため有利である。さらに、質量106のサイズを変えて共振周波数を変えることによって、たいていの用途に使用できる標準サイズのマイクロトランスデューサ100を作製することができる。
【0061】
マイクロトランスデューサ100の寸法は変更しうる。マイクロトランスデューサ100の膜119の長さは望ましくは約1mmから5mmである。マイクロトランスデューサ100の形状が円形である場合、膜の直径は望ましくは約1mmから5mmである。圧電層110の厚みは望ましくは約0.5ミクロンから30ミクロンである。第1および第2の電極112、114の各電極の厚みは望ましくは1ミクロン未満である。支持層104の厚みは約0.5ミクロンから約30ミクロンの範囲であってよいが、望ましくはそれが支持する圧電層110の厚み未満である。
【0062】
図8および図9は、移動体からの運動エネルギーを有用な電気エネルギーに変換する他の態様による、カンチレバー型マイクロトランスデューサ120を示している。マイクロトランスデューサ120は、シリコンのような任意の適切な材料を含む本体122を含む。支持層用の支持構造として働く本体102の周辺部126(図9に最も良く示されている)に囲まれた可とう性の支持層124を形成するように、本体122に凹部が形成されている。支持層124は、支持層124の自由端140が周辺部126に対して上向きおよび下向きにたわむことができるように、一端を除いて隙間128によって周辺部126から分離されている。支持層124と支持層124によって保持される圧電ユニット130は共に、可とう性のカンチレバー142を規定する。他の構成では、圧電ユニット130用の支持層は提供されず、圧電ユニット130の固定末端(すなわち、自由端140の反対側の末端)は隣接する支持構造に結合される。
【0063】
圧電ユニット130は、図7の圧電ユニット108と同様に、第1の電極134と第2の電極136との間に配置された圧電層132を含む。マイクロトランスデューサ120の共振周波数を減少させるか、または他の方法で変えるために、可とう性のカンチレバー142の自由端の近くに質量138を配置することができる。図示の態様では、たとえば、質量138は、支持層124と一体であり、支持層124と同じ材料を含む。
【0064】
図8および図9のマイクロトランスデューサ120は、図6および図7のマイクロトランスデューサ100と同様に機能する。したがって、マイクロトランスデューサ120が移動体上に載せられると、移動体の振動または揺動によって、カンチレバー142の自由端140が周辺部126に対して上向きおよび下向きにたわみ、それによって圧電ユニット130の両端間に電圧が発生する。
【0065】
マイクロトランスデューサ120の寸法は変更しうる。カンチレバー142の長さは望ましくは約1mmから5mmであり、カンチレバーの幅は望ましくは約10ミクロンから100ミクロンである。圧電層132の厚みは望ましくは約0.5ミクロンから30ミクロンである。第1および第2の電極134、136の各電極の厚みは望ましくは1ミクロン未満である。支持層124の厚みは約0.5ミクロンから約30ミクロンの範囲であってよいが、望ましくは支持層124が支持する圧電層132の厚み未満である。
【0066】
マイクロトランスデューサの大部分の用途のエネルギー要件では、単一のマイクロトランスデューサによって与えることのできる電気エネルギーよりも多くの電気エネルギーが必要である。したがって、他の態様では、図6および図7のマイクロトランスデューサ100、または図8および図9のマイクロトランスデューサ120と同じ概略的な構成を有する複数の同様なマイクロトランスデューサが、単一の基板上に形成される。他の態様では、電気エネルギーを生成する装置は、互いに積み重ねられた複数のマイクロトランスデューサが各基板上に形成された複数の基板を含む。
【0067】
図6および図7のマイクロトランスデューサ100と図8および図9のマイクロトランスデューサ120を用いて、流体流から機械的な仕事を抽出することができる。図10を参照すると、図10のマイクロトランスデューサが、予め加圧された可とう性のカンチレバーを有することを除いて、図8および図9のマイクロトランスデューサ120と同様の構成を有するカンチレバー型マイクロトランスデューサ150が示されている。図示のように、プレストレスによって、カンチレバー152は下向きに、マイクロトランスデューサ150の本体122によって形成される水平面から離れる方向に湾曲している。たとえば、張力をかけられた層を可とう性のカンチレバー152の頂部に付加するか、または圧縮された層を可とう性のカンチレバー152の底部に付加することによって、可とう性のカンチレバー152に予め加圧する。張力をかけられるかまたは圧縮されたプレストレス層は、可とう性のカンチレバーの既存の層であっても、可とう性のカンチレバー152の頂部または底部に付加された追加の層(図示せず)であってもよい。このような追加の層は、たとえば物理的蒸着によって堆積されたタングステン被膜を含んでよい。スパッタリング時の堆積圧力は、所望の応力レベルが得られるように変えることができる。
【0068】
マイクロトランスデューサ150の底部から間隔を置いて配置された第1の障壁部材156と、マイクロトランスデューサ150の頂部上に位置する第2の障壁部材158との間に流体溝154が規定されている。加圧された流体164は、カンチレバー152を上向きにたわませるようにカンチレバー152の下方の表面に当たるように、流体溝154を通って、矢印160で示された方向に流れる。カンチレバー152が流体流の方向160に実質的に非平行であるため、加圧された流体164によるカンチレバー152のたわみは最大になる。加圧された流体164の流れを遮ると、カンチレバー152はそのたわむ前の位置に戻ることができる。したがって、圧電ユニット130の両端間に電圧を発生させるために、双頭矢印162で示されているようにカンチレバー152に上向きおよび下向きに連続的にたわませるには、たとえばマイクロトランスデューサ150の上流で弁を開閉することにより、加圧された流体にパルスを加えることができる。望ましくは、マイクロトランスデューサ150によって生成される電気エネルギーが最大になるようにマイクロトランスデューサ150の共振周波数に等しい周波数のパルスが流体に加えられる。
【0069】
他の態様では、図10に示されているように、カンチレバー152にはプレストレスがかけられない。したがって、他の態様では、カンチレバー152は流体流の方向に対して実質的に平行である。しかし、この構成は、加圧された流体によって起こるカンチレバーの変位の範囲が図10のカンチレバー152の変位よりも小さいため、それほど望ましくない。他の態様では、図10の態様におけるカンチレバー型のマイクロトランスデューサ150の代わりに、図6および図7に示されているような膜型のマイクロトランスデューサが使用される。この膜には、流体流の方向に実質的に非平行な方向に湾曲するようにプレストレスをかけることができる。この構成では、予め加圧された層を膜に付加することによって、膜の中央部が、膜を囲むマイクロトランスデューサの周辺部から外側に広がる。
【0070】
図11および図12は、各々が図10に示されているマイクロトランスデューサ150と同じ概略的な構成を有する複数のカンチレバー型マイクロトランスデューサ176を含む装置170を示している。装置170は、第2の基板174から間隔を置いて配置された第1の基板172を含んでおり、各基板にはマイクロトランスデューサ176のアレイが形成されている。図12に示されているように、第1の基板172と第2の基板174との間に流路182が形成されるように、第1の基板172に第1の障壁部材178が並置され、第2の基板174に第2の障壁部材180が並置されている。各マイクロトランスデューサ176のカンチレバー184には、それぞれの基板172、174の平面から離れる方向に流路182内へ湾曲するようにプレストレスがかけられている。振動する加圧された流体流が、流路182を通って、矢印188で示された方向に流れる。流体パルスは、流路182内を通るときに、マイクロトランスデューサ176のカンチレバー184に当たり、向かい合う基板上の下流のマイクロトランスデューサの他のカンチレバーの方へ方向を変えられる。このように、流体パルスは流路182を通過し、それぞれ第1および第2の基板172、174上のカンチレバーを交互に励起する。流路182を通過する加圧された流体が連続的に振動することによって、カンチレバー184が揺動し、それによってそれぞれの圧電ユニット130の両端間に電圧が発生する。
【0071】
次に図13Aを参照すると、従来のハーモニカまたは同様のリード楽器に存在する自由振動リードと同様に、マイクロトランスデューサの表面を横切って定常流体流が流れているときは常に自由に振動または揺動するように構成された、マイクロトランスデューサ200が示されている。図示の形態のマイクロトランスデューサ200は、可とう性のカンチレバー204が形成された第1の主層202を含む。カンチレバー204の下方の表面に圧電ユニット206が取り付けられている。第1の主層202の下方の表面に第2の主層208が並置され、第2の主層208の下方の表面に第1の障壁部材210が並置されている。第2の主層208に形成された開口部212、第1の主層202および圧電ユニット206の下方の表面、ならびに第1の障壁部材210の上方の表面によって、下方の流体チャンバ214が規定されている。下方の流体チャンバ214は流体入口224を含む。第1の主層202の上方の表面に第2の障壁部材216が並置されている。第2の障壁部材216とカンチレバー204の上方の表面との間に、上方の流体チャンバ216が規定されている。第2の障壁部材216の凹部220と第1の主層202との間に上方の流体チャンバの流体出口222が規定されている。
【0072】
カンチレバー204が図13Aに示されているようにその中立位置にあるとき、カンチレバー204の自由端は、下方の流体チャンバ214を上方の流体チャンバ218から事実上流体切断するように、第1の主層202の垂直の表面226に最も近づく。図13Bに示されているように、流体入口224を通して下方の流体チャンバ214に定常流体が導入されると、最初はカンチレバー204の自由端が上方に第2の障壁部材216の方へたわみ、矢印228で示されているように、流体が上方の流体チャンバ218に流入するのを可能にする。次いで、カンチレバー204のばねエネルギーによって、カンチレバー204はその中立位置を経て下向きにたわみ、その点で上方のチャンバ218への流体流が一時的に遮られる。図13Cに示されているように、カンチレバー204が下向きにその中立位置を越えてたわむと、流体は矢印228で示されているように、再び上方の流体チャンバ218に流入することができる。このように、カンチレバー204は、図13Bに示されている上方にたわんだ位置と図13Cに示されている下方にたわんだ位置との間で連続的に揺動し、流体の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。
【0073】
図14を参照すると、装置300は、直列に配置された複数の自由振動カンチレバーを含む。図示のように、第1のカンチレバー302が第1の層304内に形成され、第2のカンチレバー306が第2の層308内に形成され、第3のカンチレバー310が第3の層312内に形成され、第4のカンチレバー314が第2の層316内に形成され、第5のカンチレバー318が第5の層320内に形成されている。各カンチレバー302、306、310、314、および318上に圧電ユニット322が取り付けられている。第2の層308と第3の層312との間にスペーサ層324が挿入され、第4の層316と第5の層320との間にスペーサ層326が挿入されている。第1の層に隣接して位置する第1の末端層328は流体入口330を形成し、第5の層に隣接して位置する第2の末端層332は流体出口334を規定している。装置300の各層間に複数の流体チャンバ336が規定されている。定常流体が、第1のチャンバ336を通って、矢印338で示されている方向に流れると、カンチレバー302、306、310、314、および318は、カンチレバーがそれぞれの中立位置から第1の方向に変位させられる第1の位置と、カンチレバーがそれぞれの中立位置から第2の方向に変位させられる第2の位置との間で、連続的に揺動する。
【0074】
微小内燃機関
本発明の他の局面によれば、圧電マイクロトランスデューサは、燃料および酸化剤の周期的な燃焼によって発生する、周期的な圧力パルスの機械的な仕事を抽出することによって、内燃機関と同様に動作する。図15Aを参照すると、第1の主層402および第2の主層404を含むマイクロトランスデューサ400が示されている。第1の主層402の凹部は、周辺部410に囲まれた支持層402を形成している。支持層406は圧電ユニット408を支持し、支持層406と圧電ユニット408とで可とう性の膜416を形成している。この構成では、圧電ユニット408は、周辺部410の外側の側壁間に連続的に延びるように示されている。他の態様では、圧電層408は、(図7に示されているように)周辺部410の内側の壁間に延びることができる。
【0075】
圧電ユニット308の下方の表面と第2の主層404の隣接する表面に形成された凹部との間に、流体キャビティ412が規定されている。燃料と酸化剤(たとえば、空気)の混合物が流体キャビティ412を満たすのを可能にするように、1つまたは複数の流路414が第2の主層404を通って延びている。一般に、任意の揮発性で軽量の燃料を使用することができる。このような燃料の例には、ブタン、プロパン、エタノール、メタノールなどが制限なしに含まれる。
【0076】
燃料と酸化剤の混合物を流体キャビティ412内で燃焼させると、(図15Bに示されているように)可とう性の膜416が第2の層404から外側にたわむ。次いで、可とう性の膜のばねエネルギーが可とう性の膜416を押し、(図15Cに示されているように)内側に第2の層404の方へたわませる。流体キャビティ412内の燃料と酸化剤の燃焼によって流体キャビティ412内で周期的な圧力パルスを発生させることにより、可とう性の膜416は、図15Bに示されている外側にたわむ位置と図15Cに示されている内側にたわむ位置との間で揺動し、それによって圧力ユニット408の両端間に電圧を発生させる。
【0077】
図16Aおよび16Bは、微小内燃機関として使用されるように構成された、他の態様によるマイクロトランスデューサ500を示している。マイクロトランスデューサ500は第1の主層502を含む。圧電カンチレバー503は、第1の主層502に形成されたカンチレバー式支持層506と、支持層506に結合された圧電ユニット508とを含む。支持層506と第1の障壁部材510との間に上方の流体チャンバ512を規定するように、第1の主層502上に第1の障壁部材510が位置している。開口部514を形成する第2の主層504が、第1の主層502の下方の表面に隣接して位置している。流体入口520を有する下方の流体チャンバ518を規定するように、第2の主層504の下方の表面に隣接して第2の障壁部材516が位置している。
【0078】
動作時には、燃料と酸化剤の混合物が下方の流体チャンバ518から上方の流体チャンバ512に流入することによって、圧電カンチレバー503が上向きにたわみ、燃料と酸化剤の混合物が一時的に上方の流体チャンバ512に閉じ込められる。次いで、燃料と酸化剤の混合物が点火され、それによって、圧電カンチレバー503を押して下向きにたわませる圧力パルスが発生する。
【0079】
微小ランキン・サイクル熱機関
本発明の他の態様によれば、従来の大規模なランキン・サイクル熱機関と同様に、使用可能な電気エネルギーが得られるように作動流体から仕事を抽出するために、1つまたは複数の圧電マイクロトランスデューサが用いられる。図18は、一態様による、全体的に600で示された微小ランキン・サイクル熱機関の外径略図である。ランキン・サイクルに基づく従来の大規模な機関は、機械的な仕事を生成する作動流体、および作動流体を加熱する燃料とを使用する。たとえば、従来の蒸気機関では、石炭などの化石燃料を燃焼させて作動流体、すなわち水蒸気を加熱している。しかし本態様では、単一の流体が熱機関600の作動流体と燃料の両方として働く。作動流体/燃料は望ましくは、揮発性で軽量であり、蒸気圧の低い流体を含む。このような流体の例には、ブタン、プロパン、エタノール、メタノールなどが制限なしに含まれる。
【0080】
熱機関600は、作動流体/燃料を保存する槽602、ボイラ604、第1の過熱器606、第1の膨張器アレイ608、第2の過熱器610、第2の膨張器アレイ612、第3の過熱器アレイ614、第4の過熱器618、第4の膨張器アレイ620、および少なくとも1つの燃焼器622を含む。本態様の各膨張器アレイ608、612、616、620は、図14の装置300のような、自由振動カンチレバーを有する1つまたは複数の圧電マイクロトランスデューサを含む。
【0081】
サイクルの開始時に、作動流体/燃料が槽602からボイラ604に流れ込み、そこで飽和蒸気になるまで加熱される。飽和蒸気はボイラ602から第1の過熱器606に流れ込み、さらに過熱状態になるまで加熱される。
【0082】
過熱器606の下流で、過熱された蒸気は第1の膨張器アレイ608に流入する。第1の膨張器アレイ608は1つまたは複数の圧電マイクロトランスデューサ624を含む。各マイクロトランスデューサ624は、圧電ユニット(図示しないが上記に詳述)が取り付けられた自由振動カンチレバー626を含む。したがって、過熱された蒸気が第1の膨張器アレイ608を通って流れると、カンチレバー626は流体流中で前後にたわみ、それぞれの圧電ユニットの両端間に電圧を発生させる。作動流体/燃料の過熱された蒸気は、膨張器アレイ608を通って流れる際に膨張するため、蒸気の温度はその過熱時の温度から低下する。次いで、作動流体/燃料は第2の過熱器610内のその過熱時の温度まで再加熱され、その後過熱された蒸気は、第2の膨張器アレイ612を通って流れる際に再び膨張する。この膨張・再加熱過程は、蒸気が第3の過熱器614、第3の膨張器アレイ616、第4の過熱器618、および第4の膨張器アレイ620を通って流れる際にさらに2回繰り返される。
【0083】
図18の態様は4つの過熱器および4つの膨張器アレイを有するように示されているが、使用する過熱器および膨張器の数はこれよりも多くても少なくてもよい。望ましくは、作動流体/燃料は、その圧力低下によってさらなる再加熱および膨張が実際的なものでなくなるかまたは不可能になるまで、何度も再加熱され膨張させられる。
【0084】
いずれにせよ、作動流体/燃料は、第4の膨張器アレイ620から出た後、燃焼器アレイ622に流れ込み、その時点で作動流体を燃料として使用することができる。各燃焼器622で、作動流体/燃料は酸化剤(たとえば、空気)と混合され点火されて、ボイラ604または過熱器606、610、614、もしくは618のうちの1つのいずれかを加熱する。
【0085】
マイクロスケールで得られる作動流体/燃料の表面積・体積比が大きいため、膨張と再加熱を同時に行うことができる。たとえば、膨張器アレイは、膨張器を通って流れる作動流体/燃料が、隣接する燃焼器内で燃焼している作動流体/燃料によって同時に加熱されるように構成することができる。
【0086】
他の形態の膨張器アレイ608、612、616、および620を使用してもよい。たとえば、図11および図12の装置170を各膨張器アレイに使用してよい。この構成では、作動流体/燃料で圧力パルスが発生するように各膨張器アレイの上流に弁を位置付けることができる。
【0087】
本発明を、例示的な目的でのみ前述の態様に示した。本発明には、その趣旨または基本的な特徴から逸脱せずに多数の修正および変更を加えることができる。したがって、特許請求の範囲の趣旨および範囲内のすべてのそのような修正を本発明として請求する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一態様による圧電マイクロトランスデューサの拡大断面図である。
【図2A〜2D】高温熱源と低温放熱器との間で動作するように示されている、図1のマイクロトランスデューサと同じ概略的な構成を有する圧電微小熱機関の熱力学的サイクルを示す図である。
【図3】低温熱源と高温放熱器との間で動作するように示されている、図1のマイクロトランスデューサと同じ概略的な構成を有する圧電微小熱ポンプの拡大断面図である。
【図4】圧電マイクロトランスデューサのアレイを作製するのに用いられる一対のウェハのうちの、マイクロトランスデューサの第1の膜を形成する複数の方形のピットを規定する、第1のウェハの裏面の平面図である。
【図5】各基板対に同一の圧電微小熱機関のアレイが形成された、重ね合わせられた第1の基板と第2の基板の対を含む、他の態様による装置の部分断面図である。
【図6】他の態様による可とう性膜型圧電マイクロトランスデューサの平面図である。
【図7】図6の線7−7に沿った、図6のマイクロトランスデューサの断面図である。
【図8】他の態様によるカンチレバー型圧電マイクロトランスデューサの平面図である。
【図9】図8の線9−9に沿った、図8のマイクロトランスデューサの断面図である。
【図10】事前にカンチレバーに応力がかけられる、加圧された流体流からの運動エネルギーを電気エネルギーに変換する他の態様による、カンチレバー型圧電マイクロトランスデューサの断面図である。
【図11】事前に応力がかけられた複数のカンチレバー型圧電マイクロトランスデューサが形成された第1の基板を示すために、装置の頂部の障壁部材が除去されている、加圧された流体流からの運動エネルギーを電気エネルギーに変換する他の態様による装置の平面図である。
【図12】図11の線12−12に沿った、図11の装置の断面図である。
【図13A〜13C】流体の定常流の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する自由振動圧電カンチレバーを含む、他の態様による圧電マイクロトランスデューサの断面図である。
【図14】図13A〜13Cのマイクロトランスデューサと同じ概略的な構成を有する複数の圧電マイクロトランスデューサを含む、他の態様による装置の断面図である。
【図15A〜15C】微小内燃機関として使用できるように構成された、他の態様による圧電マイクロトランスデューサの断面図である。
【図16A〜16B】微小内燃機関として使用できるように構成された、他の態様による圧電マイクロトランスデューサの断面図である。
【図17】単一の流体が熱機関用の作動流体および燃料として働く、微小ランキン・サイクル熱機関の概略図である。

Claims (74)

  1. 以下を含む、マイクロトランスデューサ:
    第1の膜;
    第1の電極、第2の電極、およびそれらの間に配置された圧電部材を含む、第2の膜;
    第1の膜と第2の膜との間に協同的に形成された液密(fluid−tight)キャビティ;ならびに
    キャビティ内に配置された作動流体。
  2. トランスデューサが熱力学的サイクルを有する微小熱機関として動作できるように、第1の膜に隣接して配置された低温放熱器および第2の膜に隣接して配置された高温熱源をさらに含み、熱エネルギーは熱力学的サイクル中に微小熱機関を通じて高温熱源から低温放熱器に流れ、電気エネルギーに変換される、請求項1記載のマイクロトランスデューサ。
  3. 低温放熱器が、微小熱機関の熱力学的サイクル中に、少なくとも一度低温放熱器および第1の膜を熱結合するように位置付けられた、少なくとも1つの熱スイッチを有し、かつ高温熱源が、微小熱機関の熱力学的サイクル中に少なくとも一度高温熱源および第2の膜を熱結合するように位置付けられた、少なくとも1つの熱スイッチを有する、請求項2記載のマイクロトランスデューサ。
  4. トランスデューサが熱力学的サイクルを有する微小熱ポンプとして動作できるように、第2の膜に隣接して配置された低温熱源および第1の膜に隣接して配置された高温放熱器をさらに含み、低温熱源から高温放熱器に熱が伝達されるように電気エネルギーが消費される、請求項1記載のマイクロトランスデューサ。
  5. 低温熱源が、微小熱ポンプの熱力学的サイクル中に、少なくとも一度低温熱源および第2の膜を熱結合するように位置付けられた、少なくとも1つの熱スイッチを有し、かつ高温放熱器が、微小熱ポンプの熱力学的サイクル中に、少なくとも一度高温放熱器および第1の膜を熱結合するように位置付けられた、少なくとも1つの熱スイッチを有する、請求項4記載のマイクロトランスデューサ。
  6. 作動流体は蒸気および液体の飽和混合物である、請求項1記載のマイクロトランスデューサ。
  7. 第1の膜はシリコン層を含み、かつ第2の膜は、第1および第2の電極ならびに圧電部材を支持するためのシリコン層を含む、請求項1記載のマイクロトランスデューサ。
  8. 第1の層;、
    圧電特性を有し、かつ第1の層と第2の層との間に液密キャビティを形成するように第1の層に接合された第2の層;および
    キャビティ内に含まれる作動流体;
    を含み、
    マイクロトランスデューサに流入する熱エネルギーによって作動流体が膨張し、それにより第2の層を広げて電荷を発生させる、マイクロトランスデューサ。
  9. 第1の層は、第1の膜を形成する第1の基板を含み、かつ第2の層は、第2の膜を形成する第2の基板を含むマイクロトランスデューサであって、マイクロトランスデューサはさらに、第1の層と第2の層との間にあり凹部を規定する中間層をさらに含み、第1の膜、第2の膜、および凹部は共に液密キャビティを規定する、請求項8記載のマイクロトランスデューサ。
  10. 作動流体は少なくとも蒸気相である、請求項8記載のマイクロトランスデューサ。
  11. 熱エネルギーをマイクロトランスデューサ内に伝達するように位置付けられた高温熱源をさらに含む、請求項8記載のマイクロトランスデューサ。
  12. 高温熱源は、熱エネルギーをマイクロトランスデューサ内に熱伝導するように位置付けられる、請求項11記載のマイクロトランスデューサ。
  13. マイクロトランスデューサから熱エネルギーを受けるように位置付けられた低温放熱器をさらに含む、請求項8記載のマイクロトランスデューサ。
  14. 低温放熱器は、伝導によってマイクロトランスデューサから熱エネルギーを受けるように位置付けられる、請求項13記載のマイクロトランスデューサ。
  15. 熱エネルギーがマイクロトランスデューサに流入して作動流体を膨張させたときは常に、第2の層が外側に広がり、第1の層が実質的に一定の外形を保持するように、第1の層が第2の層よりも硬い、請求項8記載のマイクロトランスデューサ。
  16. 以下を含む、複数のマイクロトランスデューサを有する構造:
    第1の主層;
    第1の層に並置された第2の主層;
    第1の主層と第2の主層との間に協同的に形成された、複数の液密キャビティ;
    キャビティに含まれる作動流体;
    該各キャビティにおいて第1の主層によって保持される複数の第1の電極;
    該各キャビティにおいて第1の電極によって保持される複数の圧電部材;および
    該各キャビティにおいて圧電部材によって保持される複数の第2の電極。
  17. 各第1の電極は、第1の表面をおおう単体の第1の金属層を含み、複数の圧電部材は、第1の金属層をおおう単体の圧電層を含み、かつ複数の第2の電極は、圧電層をおおう単体の第2の金属層を含む、請求項16記載の構造。
  18. 第1の主層は第1の基板を含み、かつ第2の主層は第2の基板を含み、第1の基板は、マイクロトランスデューサの第1の膜を規定する複数の凹部を有し、第2の基板は、第1の基板の凹部に整列し、かつマイクロトランスデューサの第2の膜を規定する複数の凹部を有する、請求項16記載の構造。
  19. 第1の主層と第2の主層との間に配置された中間層をさらに含み、中間層は、第1の層と第2の層との間にそれぞれのキャビティを規定する複数の凹部を規定する、請求項16記載の構造。
  20. 中間層はフォトレジスト材料を含む、請求項19記載の構造。
  21. 作動流体は蒸気および液体の飽和混合物である、請求項16記載の構造。
  22. マイクロトランスデューサを構築する方法であって、
    (a)第1の基板および第2の基板を提供する段階;
    (b)第1の基板に第1の金属層、圧電層、および第2の金属層を付加する段階;
    (c)第1の基板と第2の基板との間にキャビティを形成する段階;
    (d)キャビティ内に作動流体を導入する段階;ならびに
    (e)流体をキャビティ内に密封するように、第1の基板および第2の基板を接合する段階
    を含む方法。
  23. 段階(c)は、中間層を提供する段階、および中間層の一部を除去してキャビティを形成する段階を含み、段階(e)は、流体をキャビティ内に密封するように、第1の基板、中間層、および第2の基板を接合する段階を含む、請求項22記載の方法。
  24. 段階(c)は、第1の基板または第2の基板の少なくとも一方の一部を除去してキャビティを形成する段階を含む、請求項22記載の方法。
  25. 第1の基板の一部を除去して第1の膜を形成する段階、第2の基板の一部を除去して第2の膜を形成する段階、第1の膜に第1の金属層、圧電層、および第2の金属層を付加する段階、ならびに第1の膜と第2の膜との間のキャビティ内に流体を密封するように、第1の基板、中間層、および第2の基板を接合する段階をさらに含む、請求項23記載の方法。
  26. 第1および第2の基板はそれぞれのシリコン・ウェハを含む、請求項22記載の方法。
  27. 第1の基板の一部をエッチングして第1の膜を形成する段階、第2の基板の一部をエッチングして第2の膜を形成する段階、第1の膜に第1の金属層、圧電層、および第2の金属層を付加する段階、ならびに第1の膜と第2の膜との間のキャビティ内に流体を密封するように、第1の基板および第2の基板を接合する段階をさらに含む、請求項22記載の方法。
  28. 作動流体は蒸気および液体を含む、請求項22記載の方法。
  29. 複数のマイクロトランスデューサを構築する方法であって、
    第1の基板および第2の基板を提供する段階;
    各々が第1の電極、圧電層、および第2の電極を含む複数の発電機部材を、第1の基板上に形成する段階;
    第1の基板と第2の基板との間に複数のキャビティを形成する段階;
    キャビティ内に作動流体を導入する段階;ならびに
    複数のマイクロトランスデューサを形成するように、第1の基板および第2の基板を接合する段階
    を含む方法。
  30. 第1および第2の基板からマイクロトランスデューサを分離して個々のマイクロトランスデューサを提供する段階をさらに含む、請求項29記載の方法。
  31. 第1の基板と第2の基板との間に複数のキャビティを形成する段階は、中間層を提供する段階、および中間層の一部を除去して複数のキャビティを形成する段階を含み、かつ第1の基板、中間層、および第2の基板を接合して、複数のマイクロトランスデューサを形成する、請求項29記載の方法。
  32. 第1の基板の一部を除去して複数の第1の膜を形成する段階、第2の基板の一部を除去して複数の第2の膜を形成する段階、および第1の膜上に発電機部材を位置付ける段階をさらに含む、請求項29記載の方法。
  33. 第1の基板と第2の基板との間に複数のキャビティを形成する段階は、中間層を提供する段階、および中間層の一部を除去して複数のキャビティを形成する段階を含む方法であって、各々が第1の膜、第2の膜、第1の膜と第2の膜との間のキャビティ、およびキャビティ内に配置された流体を含む複数のマイクロトランスデューサを形成するように、第1の基板、中間層、および第2の基板を接合する段階をさらに含む、請求項32記載の方法。
  34. チャンバの表面に圧電発電機を含む流体用チャンバを有するマイクロトランスデューサを用いて、電気エネルギーを生成する方法であって、
    チャンバに流体を導入する段階;および
    流体を膨張させ、圧電発電機をチャンバから外側に広げ、それによって圧電発電機に電気エネルギーを発生させる段階
    を含む方法。
  35. 流体がチャンバに密封され、かつ熱エネルギーが、マイクロトランスデューサを通って高温放熱器と低温放熱器との間を流れ、流体を膨張させる、請求項34記載の方法。
  36. 伝導によって熱を高温放熱器からマイクロトランスデューサ内に伝達する段階、および伝導によって熱をマイクロトランスデューサから低温放熱器に伝達する段階をさらに含む、請求項35記載の方法。
  37. (a)圧電発電機は、外側たわみ位置と内側たわみ位置との間でたわみ可能であり、(b)マイクロトランスデューサに流入する熱によって、圧電発電機が外側たわみ位置までたわみ、かつ(c)マイクロトランスデューサから流出する熱によって、圧電発電機が内側たわみ位置までたわむ、請求項35記載の方法。
  38. 外側たわみ位置、内側たわみ位置、および外側たわみ位置と内側たわみ位置との中間の中立非たわみ位置で、圧電発電機から電気エネルギーが除去される、請求項37記載の方法。
  39. 流体が燃料を含む方法であって、燃料および酸化剤の第1の混合物をチャンバに導入する段階をさらに含み、流体を膨張させる段階が、燃料および酸化剤の第1の混合物を燃焼させて圧電発電機を広げる段階を含む、請求項34記載の方法。
  40. 燃料および酸化剤の第2の混合物をチャンバに導入する段階、ならびに燃料と酸化剤の第2の混合物を燃焼させる段階をさらに含む、請求項39記載の方法。
  41. 支持構造;
    支持構造に結合され、支持構造に対してたわみ可能な圧電発電機;および
    圧電発電機の共振機械周波数(resonant mechanical frequency)を減少させるような位置に圧電発電機によって保持される質量(mass)
    を含み、
    圧電発電機が支持構造に対してたわむことによって、圧電発電機が電荷を発生する、マイクロトランスデューサ。
  42. 本体の揺動によって、圧電発電機が概ねその共振機械周波数でたわむように、支持構造が圧電発電機の共振機械周波数に概ね等しい所定の周波数で揺動する本体によって保持される、請求項41記載のマイクロトランスデューサ。
  43. 圧電発電機は、支持構造に結合された第1の支持された末端、および第1の末端の反対側の第2の自由端を有するカンチレバーを含み、かつ質量は、圧電発電機の第2の末端の近くに位置付けられる、請求項41記載のマイクロトランスデューサ。
  44. 圧電発電機は、支持構造に結合された第1および第2の末端、ならびに第1の末端と第2の末端との間に延びるたわみ可能な部分を有する可とう性の膜を含み、かつ質量は、たわみ可能な部分によって第1の末端と第2の末端のほぼ中間の位置に保持される、請求項41記載のマイクロトランスデューサ。
  45. 圧電発電機は、第1および第2の電極、第1の電極と第2の電極との間に配置された圧電材料、ならびに第1および第2の電極、および圧電材料を支持する支持層を含む、請求項41記載のマイクロトランスデューサ。
  46. 支持層の厚みは圧電材料の厚みよりも小さい、請求項45記載のマイクロトランスデューサ。
  47. 圧電機構の共振機械周波数は約1Hzと1000Hzとの間である、請求項41記載のマイクロトランスデューサ。
  48. 圧電発電機を用いて運動エネルギーを電気エネルギーに変換する方法であって、
    圧電発電機が本体に対して移動することができるように、圧電発電機を揺動可能体に結合する段階であって、本体の揺動によって圧電発電機が揺動して電荷が発生する段階;および
    圧電発電機からの電荷を伝導する段階
    を含む方法。
  49. 本体は所定の周波数で揺動し、かつ圧電発電機は、圧電発電機によって生成される電気エネルギーが最大になるように、本体の振動周波数に概ね等しい共振機械周波数を有するように構成される、請求項48記載の方法。
  50. 揺動体が振動体である、請求項48記載の方法。
  51. 電気デバイスに電荷によって電力を供給する段階をさらに含む、請求項48記載の方法。
  52. 電池に再充電するように電池に電荷を向ける段階をさらに含む、請求項48記載の方法。
  53. 圧電発電機の機械的共振周波数を本体の振動周波数と一致させるように圧電発電機に質量を置く段階をさらに含む、請求項49記載の方法。
  54. 以下を含む、電気エネルギーを発生させる圧電装置:
    第1の基板;
    第1の基板に形成された複数のカンチレバー;および
    各カンチレバー上に配置された各圧電ユニット。
  55. 複数のカンチレバーが中に形成された第2の基板、および各カンチレバー上に配置された各圧電ユニットをさらに含み、第2の基板は、第1の基板に対して上部に積み重ねられる、請求項54記載の装置。
  56. 加圧された流体を受け入れるための、第1の基板と第2の基板との間に規定された少なくとも1つの流路溝(flow channel)をさらに含む、請求項54記載の方法。
  57. 第1の基板のカンチレバーは第2の基板の方へ湾曲し、かつ第2の基板のカンチレバーは第1の基板の方へ湾曲している、請求項56記載の装置。
  58. 第1の基板はモノリシック体を含み、かつカンチレバーは、一端において第1の基板に接続された第1の基板の凹部を含む、請求項54記載の装置。
  59. 以下を含む、電流を発生させるための装置:
    支持構造;
    支持構造に結合され、かつ支持構造に対してたわみ可能な圧電発電機;および
    加圧下で流れる際に、圧電発電機をたわませ、電荷を発生させる流体。
  60. 圧電発電機を湾曲させるように圧電発電機に予め加圧する、請求項59記載の装置。
  61. 圧電発電機は、支持体に結合された第1の末端、および第1の末端の反対側の第2の自由端を有する装置であって、流体用の流路(flow path)を形成する流体溝(fluid channel)をさらに含み、圧電発電機の第2の末端は流路内に位置付けられ、かつ流体が加圧下で流れる際は常に、それぞれ流体溝を開く第1の位置と流体溝を閉じる第2の位置との間で揺動するように構成される、請求項59記載の装置。
  62. たわみ可能な部分を第1の位置と第2の位置との間で揺動させるように流体にパルスを加える(pulse)、請求項59記載の装置。
  63. 圧電発電機の共振機械周波数に等しい周波数でパルスを流体に加える、請求項62記載の装置。
  64. 流体は過熱された蒸気を含む、請求項59記載の装置。
  65. 以下を含む、圧電マイクロトランスデューサ:
    平面を形成する支持部材;および
    支持部材に結合された第1の末端、および支持部材に対してたわみ可能な反対側の第2の末端を有し、かつ支持部材の平面から離れる方向に湾曲するように予め加圧された、カンチレバー式圧電ユニット。
  66. 圧電ユニットは、予め加圧された層を有する、請求項65記載のマイクロトランスデューサ。
  67. 予め加圧された層は、圧電材料の層を含む、請求項66記載のマイクロトランスデューサ。
  68. 予め加圧された層は金属層を含む、請求項66記載のマイクロトランスデューサ。
  69. 予め加圧された層は、圧縮して圧電ユニットに適用される、請求項66記載のマイクロトランスデューサ。
  70. 予め加圧された層は、伸張して圧電ユニットに適用される、請求項66記載のマイクロトランスデューサ。
  71. 加圧下で流れる際に、圧電ユニットの第2の末端を第1の位置から第2の位置にたわませて電荷を発生させる流体をさらに含む、請求項65記載のマイクロトランスデューサ。
  72. 以下を含む、電力を発生させるための組立品であって、
    加圧された作動流体/燃料の供給源;
    ボイラ用の燃料としても働く作動流体/燃料を加熱するためのボイラ;
    ボイラの下流に位置付けられ、かつボイラから流れる作動流体/燃料によってたわむときに電荷を発生するように構成された、第1の圧電発電機;および
    第1の圧電発電機の下流に位置付けられ、かつボイラ内の作動燃料/流体を加熱するために、第1の圧電発電機から流れる作動流体/燃料を燃焼させるように構成された燃焼器。
  73. ボイラの下流および第1の圧電発電機の上流に位置付けられ、ボイラから流れる作動流体/燃料を過熱するように構成された、第1の過熱器をさらに含む、請求項72記載の組立品。
  74. 第1の圧電発電機から流れる作動流体/燃料を過熱するために、第1の圧電発電機の下流に位置付けられる第2の過熱器、および第2の過熱器の下流に位置付けられ、第2の過熱器から流れる作動流体/燃料によってたわむときに電流を発生するように構成された、第2の圧電発電機をさらに有する、請求項72記載の組立品。
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