JP2004524740A - Cdma無線受信器における干渉電力を決定するための方法 - Google Patents
Cdma無線受信器における干渉電力を決定するための方法 Download PDFInfo
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Abstract
CDMA無線受信器における干渉電力を決定するための方法において、一旦受信された信号が逆拡散すると、受信信号の、受信器にアプリオリに知られているシンボル(パイロット)との、および受信器にアプリオリに知られていない、受信および判定されたデータシンボル(Data2)との比較から逆拡散した信号の干渉電力が決定される。上記CDMA無線受信器は、受信機の1つの出力と接続される、データシンボルディシジョンメーカと、前記受信かつ逆拡散された信号の干渉電力を決定するための手段であって、チャネル推定器によって決定されるチャネルパラメータ、およびデータシンボルディシジョンメーカによって判定されるデータシンボルが供給される、手段と、干渉電力を決定するための手段とを備える。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDMA無線受信器における干渉電力を決定するための方法に関し、および干渉電力を決定するための手段を有するCDMA無線受信器に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代のモバイル無線ネットワーク、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)は、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)変調法に基づく。W−CDMAにおいて、伝送されるべきすべてのチャネルまたは加入者信号は、利用可能な周波数範囲全体を用い得る。符号分割多重方式は、多重アクセスのために必要とされる種々のチャネルを分離するために用いられる。この場合、各チャネル(より厳密には、チャネルにおける各シンボル)は、その上に、変調されたチャネル専用直交コード系列を有し、このコード系列の支援により、受信器は、伝送されるすべてのチャネルの全体から所望のチャネル(または、このチャネルにおける各個別のシンボル)を分離し有る。比ゆ的には、コード系列は指紋を表し、この指紋が各シンボルに適用されて、他のチャネルにおけるシンボルからこのシンボルを区別することを可能にする。
【0003】
個々のチャネルは互いに干渉する。なぜなら、用いられる拡散コードの特性が理想的でないからである。さらに、各チャネルは、多重経路伝搬され、これは、1つの伝送された信号に対して2つ以上の受信信号のタイプが異なった電力レベルで、および異なった時間遅延で到着することを意味する。従って、CDMAシステムは、利用可能な周波数範囲が最適に用いられるように、とにかく動作し、かつこれを可能にするために、各個別チャネルにおける干渉電力が、受信器において同じ大きさを理想的に有することが特に重要である。そうでない場合、比較的高い干渉電力を有するチャネルが、他のチャネルを隠し、かつそれらのチャネルの検出を不可能にする可能性がある。
【0004】
CDMAシステムの電力制御は、受信器における、すべての検出されたチャネルの有用な電力対干渉電力比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio)を測定することに基づく。受信器は、その後、この測定された値を伝送電力制御コマンド(transmission power control command)(TCP)の形態で、バックチャネルにおける送信器に戻す。送信器は、その後、受信器におけるすべてのチャネルについて標準SINRを達成するために、各チャネルの伝送電力を個別に適合させる。この場合の1つの有利な副次的効果は、この電力制御が、物理モバイル無線チャネルにおける変動を特定の限度内で補償し得(スローフェージング)、従って、伝送容量の増大を可能にすることである。CDMAシステムにおける電力制御が、システムの性能全体への重大な影響をともなう重要な役割をすることは明らかである。
【0005】
電力制御それ自体は、それぞれの標準規格によって規定される。制御される変数は、SINR、つまり検出されたチャネルにおける有用な電力対干渉電力比である。有用な電力の測定は、比較的単純である。しかしながら、干渉電力を測定することは、それよりもかなり困難であるが、これは、SINRの測定精度に著しい影響を及ぼす。なぜなら、このファクタは、有用な電力対干渉電力比の分母に置かれるからである。
【0006】
UMTS標準は、受信された信号が逆拡散した後、干渉電力が受信器にアプリオリに知られているパイロットシンボルから決定されることを示す。この場合に生じる困難は、干渉電力を正確に測定するためには不十分なパイロットシンボルが、専用チャネル内に存在することがよくあるということである。例えば、UMTSの場合、干渉電力を測定するために、選択されるタイムスロット構造に依存して、各タイムスロットにおいて2つのパイロットシンボルのみが利用可能であり得る。干渉電力の測定は、さらに、チャネル推定(同様に測定エラーを被る)を含むので、わずかな数のパイロットシンボルを評価する際の推定エラーは、CDMAシステム全体の性能が著しく低下することから分かる。
【0007】
干渉電力の決定の精度は、知られているシンボルを出来る限り多く測定に用いることによって改善され得る。さらに、測定エラーを低減するために平均化法が用いられ得る。しかしながら、どちらの措置も制御応答時定数を大きくし、従って、システムが信号伝送の間の電力変動を補償する能力に不利な影響を及ぼし得るという不利な点を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、CDMA無線受信器における干渉電力を決定するための高精度な方法を規定するという目的に基づく。本発明のさらなる目的は、逆拡散受信信号の干渉電力を高精度で測定するように設計されるCDMA無線受信器を規定することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明が基づく目的は、独立請求項の特徴によって達成される。
【0010】
従って、本発明による方法は、干渉電力を判定するために用いられるべき受信信号に、受信器においてアプリオリに知られているシンボルに加えて、受信器においてアプリオリに知られていないシンボルを提供することである。検出されたシンボルは、その後、受信器の下流で判定され、かつ、干渉電力を測定するためにフィードバックされる。検出されたデータシンボルの特定の比が不正確に判定されることが推測されるが、にもかかわらず、干渉電力を計算するために用いられるシンボルの数がかなり増加するので、干渉電力を決定する精度の相当な向上が達成され得る。
【0011】
本発明による方法のさらなる有利な測定は、干渉電力が、受信器の下流の信号経路において決定されることを特徴とする。任意の所望の受信器が、この目的のために用いられ得る。RAKE受信器に基づく代替的手順は、干渉電力が、RAKE受信器の結合器の上流にある各RAKEフィンガーの個々の経路における干渉電力を測定することによって決定され、個々の測定経路干渉電力から干渉電力が決定されることである。第1の手順(受信器の下流における干渉電力の決定)は、インプリメントがあまり複雑でなく、第2の手順(個々の経路に関連する干渉電力の決定)は、いくらか良好な精度を提供する。
【0012】
干渉電力を決定する精度のさらなる向上は、アプリオリに知られているシンボルの電力、およびアプリオリに知られていないデータシンボルの電力を決定することによって、ならびにこれらの決定された2つの電力を考慮に入れて干渉電力を計算することによって達成され得る。この場合、アプリオリに知られているシンボル(パイロットシンボル)とアプリオリに知られていないデータシンボルとの間の電力の差が、干渉電力を決定する際に考慮に入れられ得る。場合によっては、特に、多重コード手順(multiple code procedures)に関して生じ得る、このような電力の差は受信器において知られていず、従って、測定によって決定されなければならない。
【0013】
アプリオリに知られているシンボルおよびアプリオリに知られていないシンボルが、単一チャネル、特に、UMTS標準規格に従う専用DPCHチャネル用のパイロットシンボルおよびペイロードデータシンボルであるという状態において、本発明による方法のさらなる有利な措置は、これらのシンボルに加えて、1つ以上のさらなるチャネルからのさらなるシンボルが干渉電力を決定するために用いられることを特徴とする。例として、さらなるチャネルは、ダウンリンクパス用の共通のパイロットチャネルであり得る。
【0014】
本発明のさらなる有利な局面は、従属請求項において規定される。
【0015】
本発明は、2つの例示的実施形態を用いて、および図面を参照して、以下の文面に記載される。
【0016】
図1は、ダウンリンクパス上の共通パイロットチャネルおよび多重化された専用チャネルDPCH(Dedicated Physical Channel)の模式的図示を示す。水平の広がりは、時間軸に対応する。
【0017】
専用チャネルDPCHは、2つの多重化された専用チャネルDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)およびDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)から形成される。DPCCHチャネルは、パイロットシンボルPilotおよび制御情報TPCおよびTFCIの区間を含む。DPDCHチャネルは、Data1の区間およびData2の区間に含まれるペイロードデータを含む。タイムスロットiについて示されるデータ構造は、前にタイムスロットi−1および次のタイムスロットi+1の各々において繰返される。
【0018】
ダウンリンクパスにおいて、UMTSは、3つの共通の物理チャネルを用い、これらのうちの1つ(第1のCCPCH(Common Control Physical Channel))は、共通パイロットチャネルを含む。この共通パイロットチャネルは、図1に図示され、かつすべての移動局に利用可能である。
【0019】
パイロットシンボルは、受信器においてアプリオリに知られているという特性を有する。より厳密には、共通パイロットチャネルに伝送されるパイロットシンボルは、伝送する基地局の無線領域において各移動局において知られている一方で、専用チャネルで伝送されるパイロットシンボルは、CDMAコーディングにより定められた受信器において知られている。
【0020】
信号対雑音比SINR(本明細書中でSIRとも呼ばれることが多い)は、等式
【0021】
【数1】
によって定義される。
【0022】
PRSCP(RSCP:Received Signal Code Power)は、この場合、有用な電力を示し、PISCP(ISCP:Interference Signal Code Power)は、チップに関して検出されたチャネルの干渉電力を示す。
【0023】
本発明の第1の例示的実施形態によると、チップに関して、検出されたチャネルPISCPの干渉電力は、以下の等式
【0024】
【数2】
を用いて決定される。
【0025】
この場合、Npilotは、パイロットの区間におけるタイムスロットにおいて利用可能なパイロットシンボルの数pPilot,kを示し、NData2は、フィードバックかつ判定されたデータシンボルpData2,kの数を示す。これらは、Data2の区間に含まれるすべてのデータシンボルか、またはそうでない場合、Data2の区間に含まれるデータのうちのいくつかのみを含み得る。rkは、受信器の出力にて受信されたシンボルを示し、Paは、チャネル推定によって決定されるチャネルインパルス応答の電力を示す。
【0026】
変数dは、パイロットシンボルの伝送電力とデータシンボルとの間の任意の可能な差を考慮に入れるファクタを示す。これらのような電力の差は、受信器においてアプリオリに知られていないので、本発明は、以下の関係
【0027】
【数3】
を用いて推定される変数dを提供する。
【0028】
この場合、PRSCP,Pilotは、専用チャネルDPCHにおけるパイロットシンボルの信号電力を示し、PRSCP,Data2は、専用チャネルのData2からのデータシンボルの信号電力を示す。
【0029】
PISCPの推定の精度は、一方で、チャネル推定の質に依存し、他方、数NData2+NPilotによる影響を受けることに留意されたい。干渉電力を決定するために全体が考慮に入れられる、このシンボルの数が大きいほど、PISCPを決定するための推定の精度がより良好である。
【0030】
本発明による方法の第2の例示の実施形態は、特に、RAKE受信器の干渉電力の決定に関連する。上述のように、モバイル無線における無線信号は、多重経路伝搬され得、すなわち、伝搬経路における種々の障害での、伝送された無線信号の反射、散乱および回折が原因で、受信器にて2つ以上の受信信号のタイプが生じ、これらは、互いに時間がずらされ、かつ減衰されて異なった広がりになる。RAKE受信器の動作の原理は、まず、これらの受信された信号の2つ以上のタイプを別々に評価すること、そして、可能な限り高い検出利得を達成するために、これらの信号を正確なタイミングと重ね合わせるという考え方に基づく。RAKEという記号は、この場合、このように受信器の構造の比ゆ的記載を提供し、RAKEの枝(tine)は、RAKEのフィンガーを表し、RAKEの柄(handle)は、出力側に生成される重ね合わされた受信された信号を表す。
【0031】
j番目のRAKEフィンガーにおける干渉電力PISCP,jは、本発明の第2の例示的実施形態により、以下の関係
【0032】
【数4】
を用いて決定される。
【0033】
この場合、NPilotは、タイムスロットにおいて利用可能なパイロットシンボルPPilot,kの数を再び示し、NData2は、フィードバックかつ判定されたデータシンボルNData2,kを示す。xk,jは、RAKEフィンガーj(すなわち、同期化および逆拡散の後、および受信された信号のタイプが結合器にて結合される前)の出力にて受信されたそれぞれのシンボルを示し、dは、必要に応じて、等式(3)を用いて再び計算される。ajは、チャネル推定によって決定されたように、考察中の受信経路の各々の複合経路の重み付けを示す。この場合、
【0034】
【数5】
である。
【0035】
個々のRAKEフィンガーjの下流の信号経路において測定された経路専用干渉電力PISCP,jは、その後、考察中のチャネルの干渉電力PISCP(全体)を形成することを原則とする基本的結合器により結合される。
【0036】
【数6】
NFingerは、RAKE受信器におけるアクティブなフィンガーの数を示す。従って、チャネルに関連する干渉電力PISCPは、チャネル推定の間、および、次の、すべてのアクティブなRAKEフィンガー(すなわち経路)の加算の間、複合経路重み付けの大きさの二乗によって経路に関連する干渉電力に重みを付けることによって、経路に関連する干渉電力PISCPから取得される。
【0037】
干渉電力の決定のさらなる改善は、PISCPを計算するために、1つ以上のさらなるチャネルにおける干渉電力測定を考慮に入れることによって達成され得る。これは、PI SCPが、すべてのチャネルにおける受信器に到着する電力PRSSIにのみ依存するが、考察中のチャネルの伝送電力には依存しないという事実に基づく。
【0038】
PRSSIは、タイムスロット構造および各伝送される物理チャネルにおける電力に大きく依存する。多数の物理チャネルが重なり合う場合、PRSSIのバリアンスは、小さくなり、1つのタイムスロットの間の総信号強度の平均値は、PRSSIの良好な推定を表す。PISCPとPRSCPとの間の任意の関係の欠如は、異なった物理チャネルnについて推定される干渉電力PISCP(n)を組み合わせること
【0039】
【数7】
が可能であることを意味する。
【0040】
この場合、変数wnは、異なったチャネルにおける推定の質を考慮に入れる重み付きファクタを示し、すなわち、この変数は、例えば、PISCP(n)を推定するために、個々のチャネルにおいて用いられるシンボルの数に依存する。
【0041】
図2は、本発明によるRAKE受信器のベースバンド区間のブロック図を示す。
【0042】
受信されたデータ信号のアナログの同相(I)信号成分およびアナログの直交(Q)信号成分が、ベースバンド区間の入力にて提供される。
【0043】
アナログのI信号成分およびQ信号成分は、各々、アナログ低域フィルタaTPを通過し、その後、アナログ/デジタル変換器ADCにてデジタル化される。これらは、通常、チップレートに関してオーバーサンプリングされることによってデジタル化される。デジタル化されたIデータ信号成分およびQデータ信号成分は、アナログ/デジタル変換器ADCの出力にて利用可能である。
【0044】
アナログ/デジタル変換器ADCから出力されるIデジタル信号およびQデジタル信号は、デジタル低域フィルタdTPに供給される。周波数修正ユニットAFCは、デジタル低域フィルタdTPの下流の信号経路の各々において構成され得、かつ受信されたデジタル信号の自動周波数修正を実行し得る。周波数修正は、例えば、受信回路における局所的発信器(図示せず)の温度依存性周波数を補償することを可能にする。
【0045】
周波数修正ユニットAFCの下流の信号経路は、信号レートの低減ステージDCを含み得、これは、I経路およびQ経路における信号レートを低減する。
【0046】
低減された信号レートのIデジタル信号およびQデジタル信号は、CDMA無線受信器におけるRAKE受信器区間RAKEに供給される。RAKE受信器区間RAKEは、図2において破線によって境界が示される。
【0047】
RAKE受信器区間RAKEは、NFingerが並行するRAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerを有する。図示された実施例における各RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerは、信号経路にて2重矢印によって示されるように、2つのチャネル(I経路およびQ経路)について設計される。
【0048】
入力側に、各RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerは、時変補間回路TVIを有し、出力側に、相関器Cを有する。
【0049】
RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerの出力は、データ信号全部を形成するI/Q出力を組み合わせる最大有利結合ユニット(maximum rational combining unit)MRCに供給される。RAKE受信信号全部は、MRCユニットMRCの出力にて生成され、復調器DMODにおいて復調される。伝送の最後にてインターリーブが実行された場合、復調されたRAKE受信信号の全部は、デインターリーバDILを用いてデインターリーブされる。チャネルの復号が、その後、チャネル復号器KDCODにて実行される。
【0050】
CDMA無線受信器は、さらに、CDMA符号メモリCDMA−C−Sおよびスクランブリング符号メモリVC−Sを有する。CDMA符号メモリCDMA−C−Sは、CDMAコードの数を格納し得、スクランブリングコードメモリVC−Sは、スクランブリングコードの数を格納し得る。各スクランブリングコードは、1つの特定の基地局に対する識別子である。
【0051】
制御ユニットSTは、CDMAコードメモリCDMA−C−Sから1つの特定のCDMAコードを、およびスクランブリングコードメモリVC−Sから1つの特定のスクランブリングコードを選択し得、かつこれらをRAKE受信器区間RAKEにロードし得る。2つのコードは、それぞれのRAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerにおける信号の逆拡散およびデチャネライゼーション(dechannelization)の相関器Cにおいて用いられる。RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerにおける信号は、最初に、時変補間回路TVIにより、チップ精度をともなって互いに同期化される。
【0052】
本発明により干渉電力PISCPを決定するために、受信器は、SINR推定器SINR−ESTを有する。SINR推定器SINR−ESTには、一方で、複合経路重み付けajが供給され、この重み付けは、RAKE受信器の区間RAKEの各経路またはフィンガーR1、R2・・、RNFingerの推定器KEによって決定された。他方、SINR推定器SINR−ESTの1つの入力は、閾値決定器DECの1出力に接続される。閾値決定器DECの入力は、MRCユニットの出力と接続される。閾値決定器DECは、硬判定プロセスを実行して、例えば、受信器によって発信される各データ値からの[±1 ±j]といった値の範囲においてデータシンボルPData2,kを決定する。硬判定がなされた、これらの検出されたデータシンボルは、干渉電力を測定するためにフィードバックされ、すなわち、これらのデータシンボルは、等式(2)または等式(4)に従って、干渉電力PISCPを計算するために用いられる。干渉電力PISCPの決定は、この場合、推定されたチャネルに基づく、受信されたシンボル(rkまたはxk,j)と伝送されたシンボル(パイロットシンボルまたは判定されたデータシンボル)との比較に基づく。
【0053】
信号対雑音比SINRは、その後、SINR推定器SINR−ESTにおいて等式1を用いて計算される。SINR値は、電力制御コマンドTCPを生成するために用いられ、このコマンドが伝送電力を制御するために用いられる基地局に伝送される。
【0054】
本発明による方法は一般的に、すなわち、ダウンリンクパスおよびアップリンク経路の両方に用いられ得ることに言及されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、ダウンリンクパスのUMTSチャネル構造の模式図を示す。
【図2】本発明によるCDMA無線受信器のベースバンドの区間のブロック図を示す。
【0001】
本発明は、CDMA無線受信器における干渉電力を決定するための方法に関し、および干渉電力を決定するための手段を有するCDMA無線受信器に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代のモバイル無線ネットワーク、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)は、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)変調法に基づく。W−CDMAにおいて、伝送されるべきすべてのチャネルまたは加入者信号は、利用可能な周波数範囲全体を用い得る。符号分割多重方式は、多重アクセスのために必要とされる種々のチャネルを分離するために用いられる。この場合、各チャネル(より厳密には、チャネルにおける各シンボル)は、その上に、変調されたチャネル専用直交コード系列を有し、このコード系列の支援により、受信器は、伝送されるすべてのチャネルの全体から所望のチャネル(または、このチャネルにおける各個別のシンボル)を分離し有る。比ゆ的には、コード系列は指紋を表し、この指紋が各シンボルに適用されて、他のチャネルにおけるシンボルからこのシンボルを区別することを可能にする。
【0003】
個々のチャネルは互いに干渉する。なぜなら、用いられる拡散コードの特性が理想的でないからである。さらに、各チャネルは、多重経路伝搬され、これは、1つの伝送された信号に対して2つ以上の受信信号のタイプが異なった電力レベルで、および異なった時間遅延で到着することを意味する。従って、CDMAシステムは、利用可能な周波数範囲が最適に用いられるように、とにかく動作し、かつこれを可能にするために、各個別チャネルにおける干渉電力が、受信器において同じ大きさを理想的に有することが特に重要である。そうでない場合、比較的高い干渉電力を有するチャネルが、他のチャネルを隠し、かつそれらのチャネルの検出を不可能にする可能性がある。
【0004】
CDMAシステムの電力制御は、受信器における、すべての検出されたチャネルの有用な電力対干渉電力比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio)を測定することに基づく。受信器は、その後、この測定された値を伝送電力制御コマンド(transmission power control command)(TCP)の形態で、バックチャネルにおける送信器に戻す。送信器は、その後、受信器におけるすべてのチャネルについて標準SINRを達成するために、各チャネルの伝送電力を個別に適合させる。この場合の1つの有利な副次的効果は、この電力制御が、物理モバイル無線チャネルにおける変動を特定の限度内で補償し得(スローフェージング)、従って、伝送容量の増大を可能にすることである。CDMAシステムにおける電力制御が、システムの性能全体への重大な影響をともなう重要な役割をすることは明らかである。
【0005】
電力制御それ自体は、それぞれの標準規格によって規定される。制御される変数は、SINR、つまり検出されたチャネルにおける有用な電力対干渉電力比である。有用な電力の測定は、比較的単純である。しかしながら、干渉電力を測定することは、それよりもかなり困難であるが、これは、SINRの測定精度に著しい影響を及ぼす。なぜなら、このファクタは、有用な電力対干渉電力比の分母に置かれるからである。
【0006】
UMTS標準は、受信された信号が逆拡散した後、干渉電力が受信器にアプリオリに知られているパイロットシンボルから決定されることを示す。この場合に生じる困難は、干渉電力を正確に測定するためには不十分なパイロットシンボルが、専用チャネル内に存在することがよくあるということである。例えば、UMTSの場合、干渉電力を測定するために、選択されるタイムスロット構造に依存して、各タイムスロットにおいて2つのパイロットシンボルのみが利用可能であり得る。干渉電力の測定は、さらに、チャネル推定(同様に測定エラーを被る)を含むので、わずかな数のパイロットシンボルを評価する際の推定エラーは、CDMAシステム全体の性能が著しく低下することから分かる。
【0007】
干渉電力の決定の精度は、知られているシンボルを出来る限り多く測定に用いることによって改善され得る。さらに、測定エラーを低減するために平均化法が用いられ得る。しかしながら、どちらの措置も制御応答時定数を大きくし、従って、システムが信号伝送の間の電力変動を補償する能力に不利な影響を及ぼし得るという不利な点を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、CDMA無線受信器における干渉電力を決定するための高精度な方法を規定するという目的に基づく。本発明のさらなる目的は、逆拡散受信信号の干渉電力を高精度で測定するように設計されるCDMA無線受信器を規定することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明が基づく目的は、独立請求項の特徴によって達成される。
【0010】
従って、本発明による方法は、干渉電力を判定するために用いられるべき受信信号に、受信器においてアプリオリに知られているシンボルに加えて、受信器においてアプリオリに知られていないシンボルを提供することである。検出されたシンボルは、その後、受信器の下流で判定され、かつ、干渉電力を測定するためにフィードバックされる。検出されたデータシンボルの特定の比が不正確に判定されることが推測されるが、にもかかわらず、干渉電力を計算するために用いられるシンボルの数がかなり増加するので、干渉電力を決定する精度の相当な向上が達成され得る。
【0011】
本発明による方法のさらなる有利な測定は、干渉電力が、受信器の下流の信号経路において決定されることを特徴とする。任意の所望の受信器が、この目的のために用いられ得る。RAKE受信器に基づく代替的手順は、干渉電力が、RAKE受信器の結合器の上流にある各RAKEフィンガーの個々の経路における干渉電力を測定することによって決定され、個々の測定経路干渉電力から干渉電力が決定されることである。第1の手順(受信器の下流における干渉電力の決定)は、インプリメントがあまり複雑でなく、第2の手順(個々の経路に関連する干渉電力の決定)は、いくらか良好な精度を提供する。
【0012】
干渉電力を決定する精度のさらなる向上は、アプリオリに知られているシンボルの電力、およびアプリオリに知られていないデータシンボルの電力を決定することによって、ならびにこれらの決定された2つの電力を考慮に入れて干渉電力を計算することによって達成され得る。この場合、アプリオリに知られているシンボル(パイロットシンボル)とアプリオリに知られていないデータシンボルとの間の電力の差が、干渉電力を決定する際に考慮に入れられ得る。場合によっては、特に、多重コード手順(multiple code procedures)に関して生じ得る、このような電力の差は受信器において知られていず、従って、測定によって決定されなければならない。
【0013】
アプリオリに知られているシンボルおよびアプリオリに知られていないシンボルが、単一チャネル、特に、UMTS標準規格に従う専用DPCHチャネル用のパイロットシンボルおよびペイロードデータシンボルであるという状態において、本発明による方法のさらなる有利な措置は、これらのシンボルに加えて、1つ以上のさらなるチャネルからのさらなるシンボルが干渉電力を決定するために用いられることを特徴とする。例として、さらなるチャネルは、ダウンリンクパス用の共通のパイロットチャネルであり得る。
【0014】
本発明のさらなる有利な局面は、従属請求項において規定される。
【0015】
本発明は、2つの例示的実施形態を用いて、および図面を参照して、以下の文面に記載される。
【0016】
図1は、ダウンリンクパス上の共通パイロットチャネルおよび多重化された専用チャネルDPCH(Dedicated Physical Channel)の模式的図示を示す。水平の広がりは、時間軸に対応する。
【0017】
専用チャネルDPCHは、2つの多重化された専用チャネルDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)およびDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)から形成される。DPCCHチャネルは、パイロットシンボルPilotおよび制御情報TPCおよびTFCIの区間を含む。DPDCHチャネルは、Data1の区間およびData2の区間に含まれるペイロードデータを含む。タイムスロットiについて示されるデータ構造は、前にタイムスロットi−1および次のタイムスロットi+1の各々において繰返される。
【0018】
ダウンリンクパスにおいて、UMTSは、3つの共通の物理チャネルを用い、これらのうちの1つ(第1のCCPCH(Common Control Physical Channel))は、共通パイロットチャネルを含む。この共通パイロットチャネルは、図1に図示され、かつすべての移動局に利用可能である。
【0019】
パイロットシンボルは、受信器においてアプリオリに知られているという特性を有する。より厳密には、共通パイロットチャネルに伝送されるパイロットシンボルは、伝送する基地局の無線領域において各移動局において知られている一方で、専用チャネルで伝送されるパイロットシンボルは、CDMAコーディングにより定められた受信器において知られている。
【0020】
信号対雑音比SINR(本明細書中でSIRとも呼ばれることが多い)は、等式
【0021】
【数1】
によって定義される。
【0022】
PRSCP(RSCP:Received Signal Code Power)は、この場合、有用な電力を示し、PISCP(ISCP:Interference Signal Code Power)は、チップに関して検出されたチャネルの干渉電力を示す。
【0023】
本発明の第1の例示的実施形態によると、チップに関して、検出されたチャネルPISCPの干渉電力は、以下の等式
【0024】
【数2】
を用いて決定される。
【0025】
この場合、Npilotは、パイロットの区間におけるタイムスロットにおいて利用可能なパイロットシンボルの数pPilot,kを示し、NData2は、フィードバックかつ判定されたデータシンボルpData2,kの数を示す。これらは、Data2の区間に含まれるすべてのデータシンボルか、またはそうでない場合、Data2の区間に含まれるデータのうちのいくつかのみを含み得る。rkは、受信器の出力にて受信されたシンボルを示し、Paは、チャネル推定によって決定されるチャネルインパルス応答の電力を示す。
【0026】
変数dは、パイロットシンボルの伝送電力とデータシンボルとの間の任意の可能な差を考慮に入れるファクタを示す。これらのような電力の差は、受信器においてアプリオリに知られていないので、本発明は、以下の関係
【0027】
【数3】
を用いて推定される変数dを提供する。
【0028】
この場合、PRSCP,Pilotは、専用チャネルDPCHにおけるパイロットシンボルの信号電力を示し、PRSCP,Data2は、専用チャネルのData2からのデータシンボルの信号電力を示す。
【0029】
PISCPの推定の精度は、一方で、チャネル推定の質に依存し、他方、数NData2+NPilotによる影響を受けることに留意されたい。干渉電力を決定するために全体が考慮に入れられる、このシンボルの数が大きいほど、PISCPを決定するための推定の精度がより良好である。
【0030】
本発明による方法の第2の例示の実施形態は、特に、RAKE受信器の干渉電力の決定に関連する。上述のように、モバイル無線における無線信号は、多重経路伝搬され得、すなわち、伝搬経路における種々の障害での、伝送された無線信号の反射、散乱および回折が原因で、受信器にて2つ以上の受信信号のタイプが生じ、これらは、互いに時間がずらされ、かつ減衰されて異なった広がりになる。RAKE受信器の動作の原理は、まず、これらの受信された信号の2つ以上のタイプを別々に評価すること、そして、可能な限り高い検出利得を達成するために、これらの信号を正確なタイミングと重ね合わせるという考え方に基づく。RAKEという記号は、この場合、このように受信器の構造の比ゆ的記載を提供し、RAKEの枝(tine)は、RAKEのフィンガーを表し、RAKEの柄(handle)は、出力側に生成される重ね合わされた受信された信号を表す。
【0031】
j番目のRAKEフィンガーにおける干渉電力PISCP,jは、本発明の第2の例示的実施形態により、以下の関係
【0032】
【数4】
を用いて決定される。
【0033】
この場合、NPilotは、タイムスロットにおいて利用可能なパイロットシンボルPPilot,kの数を再び示し、NData2は、フィードバックかつ判定されたデータシンボルNData2,kを示す。xk,jは、RAKEフィンガーj(すなわち、同期化および逆拡散の後、および受信された信号のタイプが結合器にて結合される前)の出力にて受信されたそれぞれのシンボルを示し、dは、必要に応じて、等式(3)を用いて再び計算される。ajは、チャネル推定によって決定されたように、考察中の受信経路の各々の複合経路の重み付けを示す。この場合、
【0034】
【数5】
である。
【0035】
個々のRAKEフィンガーjの下流の信号経路において測定された経路専用干渉電力PISCP,jは、その後、考察中のチャネルの干渉電力PISCP(全体)を形成することを原則とする基本的結合器により結合される。
【0036】
【数6】
NFingerは、RAKE受信器におけるアクティブなフィンガーの数を示す。従って、チャネルに関連する干渉電力PISCPは、チャネル推定の間、および、次の、すべてのアクティブなRAKEフィンガー(すなわち経路)の加算の間、複合経路重み付けの大きさの二乗によって経路に関連する干渉電力に重みを付けることによって、経路に関連する干渉電力PISCPから取得される。
【0037】
干渉電力の決定のさらなる改善は、PISCPを計算するために、1つ以上のさらなるチャネルにおける干渉電力測定を考慮に入れることによって達成され得る。これは、PI SCPが、すべてのチャネルにおける受信器に到着する電力PRSSIにのみ依存するが、考察中のチャネルの伝送電力には依存しないという事実に基づく。
【0038】
PRSSIは、タイムスロット構造および各伝送される物理チャネルにおける電力に大きく依存する。多数の物理チャネルが重なり合う場合、PRSSIのバリアンスは、小さくなり、1つのタイムスロットの間の総信号強度の平均値は、PRSSIの良好な推定を表す。PISCPとPRSCPとの間の任意の関係の欠如は、異なった物理チャネルnについて推定される干渉電力PISCP(n)を組み合わせること
【0039】
【数7】
が可能であることを意味する。
【0040】
この場合、変数wnは、異なったチャネルにおける推定の質を考慮に入れる重み付きファクタを示し、すなわち、この変数は、例えば、PISCP(n)を推定するために、個々のチャネルにおいて用いられるシンボルの数に依存する。
【0041】
図2は、本発明によるRAKE受信器のベースバンド区間のブロック図を示す。
【0042】
受信されたデータ信号のアナログの同相(I)信号成分およびアナログの直交(Q)信号成分が、ベースバンド区間の入力にて提供される。
【0043】
アナログのI信号成分およびQ信号成分は、各々、アナログ低域フィルタaTPを通過し、その後、アナログ/デジタル変換器ADCにてデジタル化される。これらは、通常、チップレートに関してオーバーサンプリングされることによってデジタル化される。デジタル化されたIデータ信号成分およびQデータ信号成分は、アナログ/デジタル変換器ADCの出力にて利用可能である。
【0044】
アナログ/デジタル変換器ADCから出力されるIデジタル信号およびQデジタル信号は、デジタル低域フィルタdTPに供給される。周波数修正ユニットAFCは、デジタル低域フィルタdTPの下流の信号経路の各々において構成され得、かつ受信されたデジタル信号の自動周波数修正を実行し得る。周波数修正は、例えば、受信回路における局所的発信器(図示せず)の温度依存性周波数を補償することを可能にする。
【0045】
周波数修正ユニットAFCの下流の信号経路は、信号レートの低減ステージDCを含み得、これは、I経路およびQ経路における信号レートを低減する。
【0046】
低減された信号レートのIデジタル信号およびQデジタル信号は、CDMA無線受信器におけるRAKE受信器区間RAKEに供給される。RAKE受信器区間RAKEは、図2において破線によって境界が示される。
【0047】
RAKE受信器区間RAKEは、NFingerが並行するRAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerを有する。図示された実施例における各RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerは、信号経路にて2重矢印によって示されるように、2つのチャネル(I経路およびQ経路)について設計される。
【0048】
入力側に、各RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerは、時変補間回路TVIを有し、出力側に、相関器Cを有する。
【0049】
RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerの出力は、データ信号全部を形成するI/Q出力を組み合わせる最大有利結合ユニット(maximum rational combining unit)MRCに供給される。RAKE受信信号全部は、MRCユニットMRCの出力にて生成され、復調器DMODにおいて復調される。伝送の最後にてインターリーブが実行された場合、復調されたRAKE受信信号の全部は、デインターリーバDILを用いてデインターリーブされる。チャネルの復号が、その後、チャネル復号器KDCODにて実行される。
【0050】
CDMA無線受信器は、さらに、CDMA符号メモリCDMA−C−Sおよびスクランブリング符号メモリVC−Sを有する。CDMA符号メモリCDMA−C−Sは、CDMAコードの数を格納し得、スクランブリングコードメモリVC−Sは、スクランブリングコードの数を格納し得る。各スクランブリングコードは、1つの特定の基地局に対する識別子である。
【0051】
制御ユニットSTは、CDMAコードメモリCDMA−C−Sから1つの特定のCDMAコードを、およびスクランブリングコードメモリVC−Sから1つの特定のスクランブリングコードを選択し得、かつこれらをRAKE受信器区間RAKEにロードし得る。2つのコードは、それぞれのRAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerにおける信号の逆拡散およびデチャネライゼーション(dechannelization)の相関器Cにおいて用いられる。RAKEフィンガーR1、R2、・・、RNFingerにおける信号は、最初に、時変補間回路TVIにより、チップ精度をともなって互いに同期化される。
【0052】
本発明により干渉電力PISCPを決定するために、受信器は、SINR推定器SINR−ESTを有する。SINR推定器SINR−ESTには、一方で、複合経路重み付けajが供給され、この重み付けは、RAKE受信器の区間RAKEの各経路またはフィンガーR1、R2・・、RNFingerの推定器KEによって決定された。他方、SINR推定器SINR−ESTの1つの入力は、閾値決定器DECの1出力に接続される。閾値決定器DECの入力は、MRCユニットの出力と接続される。閾値決定器DECは、硬判定プロセスを実行して、例えば、受信器によって発信される各データ値からの[±1 ±j]といった値の範囲においてデータシンボルPData2,kを決定する。硬判定がなされた、これらの検出されたデータシンボルは、干渉電力を測定するためにフィードバックされ、すなわち、これらのデータシンボルは、等式(2)または等式(4)に従って、干渉電力PISCPを計算するために用いられる。干渉電力PISCPの決定は、この場合、推定されたチャネルに基づく、受信されたシンボル(rkまたはxk,j)と伝送されたシンボル(パイロットシンボルまたは判定されたデータシンボル)との比較に基づく。
【0053】
信号対雑音比SINRは、その後、SINR推定器SINR−ESTにおいて等式1を用いて計算される。SINR値は、電力制御コマンドTCPを生成するために用いられ、このコマンドが伝送電力を制御するために用いられる基地局に伝送される。
【0054】
本発明による方法は一般的に、すなわち、ダウンリンクパスおよびアップリンク経路の両方に用いられ得ることに言及されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、ダウンリンクパスのUMTSチャネル構造の模式図を示す。
【図2】本発明によるCDMA無線受信器のベースバンドの区間のブロック図を示す。
Claims (10)
- CDMA無線受信器における干渉電力を決定するための方法であって、
受信シンボル(xk,j;rk)の、該受信器にアプリオリに知られているシンボル(pPilot,k)との、および該受信器にアプリオリに知られていない、受信かつ判定されたデータシンボル(pData2,k)との比較から逆拡散信号の該干渉電力(PISCP)を決定する工程は、受信信号の逆拡散の後で実行される、方法。 - 前記干渉電力は、前記受信器(RAKE、MRC)、特に、RAKE受信器の下流の信号経路にて決定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記受信器は、2つ以上のRAKEフィンガー(R1、..、RNFinger)、および該RAKEフィンガーの下流の結合器(MRC)を有するRAKE受信器(RAKE、MRC)であることと、
前記干渉電力は、該結合器(MRC)の前の各RAKEフィンガー(R1、..、RNFinger)の該個々の経路の干渉電力(PISCP,j)を測定することによって、および該 測定された経路干渉電力から該干渉電力(PISCP)を計算することによって決定されることと
を特徴とする、請求項1に記載の方法。 - アプリオリに知られている前記受信シンボルの前記電力、およびアプリオリに知られていない前記受信データシンボルの前記電力が決定されることと、
前記干渉電力は、該2つの決定された電力を考慮に入れて計算されることと
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。 - アプリオリに知られている前記シンボルはパイロットシンボルであり、アプリオリに知られていない前記シンボルは個々の物理チャネル、特に、UMTS標準規格による専用DPCHチャネルのペイロードデータシンボルであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
- 前記個々の物理チャネルについてアプリオリに知られている前記シンボルおよびアプリオリに知られていない前記シンボルに加えて、1つ以上のさらなる物理チャネル、特に、共通パイロットチャネルに関してアプリオリに知られているシンボルおよび/またはアプリオリに知られていないシンボルが、前記干渉電力を決定するために用いられることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- 前記決定された干渉電力は、前記ダウンリンクパス上の信号対雑音比のチャネル専用制御のために用いられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
- 伝送チャネルを介して伝送される拡散コード化されたシンボルの信号を受信するCDMA無線受信器であって、
該受信信号を逆拡散させるユニット(C)と、
該伝送チャネルのチャネルパラメータを決定するチャネル推定器(KE)と、
受信器(RAKE、MRC)と、
該受信機(RAKE、MRC)の1つの出力と接続される、データシンボルディシジョンメーカ(DEC)と、
前記受信かつ逆拡散された信号の干渉電力を決定するための手段(SINR−EST)であって、該チャネル推定器(KE)によって決定されるチャネルパラメータ、および該データシンボルディシジョンメーカ(DEC)によって判定されるデータシンボルが供給される、手段と、
該干渉電力を決定するための該手段(SINR−EST)であって、受信データシンボルの、該受信器においてアプリオリに知られているデータシンボルとの、および該受信器においてアプリオリに知られていない、かつ該データシンボルデシジョンメーカ(DEC)によって判定されたデータシンボルとの比較から該逆拡散信号の該干渉電力を決定するように設計される、手段と
を備える、CDMA無線受信器。 - 前記受信器(RAKE、MRC)によって前記干渉電力を決定するための手段(SINR−EST)は、検出されたシンボルを受信することを特徴とする、請求項8に記載のCDMA無線受信器。
- 前記受信器は、2つ以上のRAKEフィンガー(R1、..、RNFinger)および結合器(MRC)を有するRAKE受信器(RAKE、MRC)であって、該RAKEフィンガーの出力は、該結合器の入力と接続されることと、
前記干渉電力を決定するための前記手段(SINR−EST)は、該RAKEフィンガーの該出力にて生成される受信シンボルを受信することと
を特徴とする、請求項8に記載のCDMA無線受信器。
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