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JP2004524255A - 準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレート、それらの製造及びそれらの使用 - Google Patents

準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレート、それらの製造及びそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、準結晶性カルボキシレート(QCC)と呼ばれる物質の新しい組成物、それらの製造及び使用を提供する。この物質は、準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレートを含み、5〜15Åの範囲の底面間隔における粉末X線回折パターンにおける、少なくとも1の強い反射により特徴付けられる。本発明は、さらに、QCC、Mg−Al固溶体、及び後者からアニオン性粘土を酸性条件下で製造する方法に関する。QCCはカルボン酸マグネシウムとアルミニウム源との酸性混合物のエージングにより製造される。QCCの焼成は、Mg−Alの固溶体を生じ、該固溶体の再水和はアニオン性粘土を与える。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレート、その製造法及び触媒組成物における使用に関する。本発明は、該カルボキシレート組成物を中間体として用いることによる、マグネシウム−アルミニウム固溶体及びアニオン性粘土の製造法にもまた関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の1の目的は、アニオン性粘土の製造のための新しい方法である。本明細書においてアニオン性粘土といわれる物質を記載するために、種々の用語が使用されている。ハイドロタルサイト様及び層状の複水酸化物は当業者により互換的に用いられる。本明細書において、我々はこれらの物質をアニオン性粘土といい、その用語の中にハイドロタルサイト様物質および層状の複水酸化物を含める。
【0003】
アニオン性粘土は多くの用途を有する。これらは、触媒、吸着剤、掘削泥水、触媒支持体及び担体、希釈剤及び医療分野置ける用途を含むが、これらに限定されるものではない。特に、Van Broekhoven(米国特許第4,956,581号及び米国特許第4,952,382号)はSOx削減化学におけるそれらの使用を記載した。
【0004】
アニオン性粘土の製造は多くの先行技術文献において記載されている。アニオン性粘土に関する研究に関して、下記の論文が参照される:
Helv.Chim.Acta,第25巻,106〜137頁及び555〜569頁(1942年)
J.Am.Ceram.Soc.,第42巻,第3号,121頁(1959年)
Chemistry Letters(Japan),843頁(1973年)
Clays and Clay Minerals,第23巻,369頁(1975年)
Clays and Clay Minerals,第28巻,50頁(1980年)
Clays and Clay Minerals,第34巻,507頁(1996年)
Materials Chemistry and Physics,第14巻,569頁(1986年)。
【0005】
加えて、アニオン性粘土の使用及びそれらの製造法に関する、非常の多くの特許文献がある。
【0006】
アニオン性粘土化学の2つの主要な総説が出版され、その中においてアニオン性粘土合成のために利用できる合成法がまとめられている:
F.Cavaniら著「ハイドロタルサイト型アニオン性粘土:製造、性質及び用途」Catalysis Today,第11巻(1991年)Elsevier Science Publishers B.V.アムステルダム
J P BESSE及びその他著「アニオン性粘土:ピラーケミストリにおける動向、その合成及び微小孔性固体」(1992年),第2巻,第108号,編者:M.I.OCCELLI,H.E.ROBSON,VAN NOSTRAND REINHOLD,ニューヨーク。
【0007】
これらの総説において、基本的に2のタイプのアニオン性粘土の製造法が記載されている。最も一般的な方法は、可溶性の2価の金属塩及び可溶性の3価の金属塩のアルカリ条件下での共沈(Besseにおいてこの方法は塩―塩基法とよばれる)、及びそれに続く、結晶の大きさを増大させるための任意的な水熱処理又はエージングである。第2の方法は塩―酸化物法であり、2価の金属酸化物が大気圧下、可溶性の3価の金属塩と反応させられ、続いて大気圧下、エージングが行われる。この方法は、可溶性の3価の金属塩と組み合わせたZnO及びCuOの使用について記載されているだけである。
【0008】
先行技術のアニオン性粘土はすべてマグネシウム源及びアルミニウム源の塩基性条件下、最も典型的には8〜10以上の範囲のpH値における反応により製造される。しかし、塩基性の反応環境は、装置の腐食をもたらし、それらの製造の作業条件及び任意の続く反応を制限する。従って、本発明の目的は、アニオン性粘土を温和な酸性の環境において製造することである。
【0009】
上述した総説において、著者らは、アニオン性粘土の特徴は、500℃における温和な焼成は、乱れたMgO様の生成物の形成をもたらすことであると述べている。該乱れたMgO様生成物は、スピネル(厳しい焼成から生じる)及びアニオン性粘土とは区別できるものである。本明細書において我々は前記乱れたMgO様物質をMg−Al固溶体と呼ぶ。安定な不可逆相であるところのスピネルとは対照的に、これらのMg−Al固溶体は周知の記憶効果を有し、それによりそのような焼成された物質の水への暴露は、アニオン性粘土構造の再生成をもたらす。これらの固溶体は、FCC再生器条件下での活性なSOx吸着剤である。アニオン性粘土と同様に、先行技術のMg−Al固溶体は塩基性条件下で製造される。
【0010】
酸性条件におけるスピネルの製造は、欧州特許出願公開第0573610号に開示されている。開示された方法は、マグネシウム及びアルミニウム化合物号物の酸性スラリーの素早い乾燥及び続く焼成から構成される。この方法は、幾つかの点で本発明とは異なる。まず、焼成後の生成物が異なる。本発明の生成物はアニオン性粘土に再水和され得る固溶体である;欧州特許出願公開第0573610号は、スピネルを生成し、それはアニオン性粘土に再水和され得ない。第2に、本発明は準結晶性のカルボキシレートに関する。これらの物質は、欧州特許出願公開第0573610号に従う方法において中間体として形成されない。なぜならエージング工程が行われないからである。エージングは本発明に従う準結晶性カルボキシレートの生成のためには必須である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、準結晶性カルボキシレート(QCC)と呼ばれる物質の新しい組成物、それらの製造及び使用を提供する。これらの物質は、準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレートを含む。これらの準結晶性のカルボキシレートは、5〜15Åの範囲の底面間隔における粉末X線回折パターンにおける少なくとも1の強い反射により特徴付けられる。本発明に従うQCCは、所望により水和されたマグネシウムヒドロキシカルボキシレート、水和されたアルミニウムヒドロキシカルボキシレート及び/又は酸化アルミニウムを含んでもいてもよい。
【0012】
本発明は、さらに、これらのQCCを製造する方法、それらのMg−Al固溶体から製造する方法、及び後者からアニオン性粘土を製造する方法に関する。QCCを製造する方法は、カルボン酸マグネシウム及びアルミニウム源を含む酸性混合物のエージングを含む。QCCの焼成は、Mg−Alの固溶体を生じ、該固溶体の再水和はアニオン性粘土を与える。
【課題を解決するための手段】
【0013】
正電荷の金属、例えばマグネシウムのカルボキシレートは、酸化物と所望のカルボキシレートの遊離酸の形の水性溶液との反応により容易に製造され得る。従って、酢酸マグネシウムは、水性溶液における酸化マグネシウム即ちマグネシアと酢酸との反応により容易に得られことができる。
【0014】
この反応において、水酸化マグネシウムは、マグネシウムの源としての酸化マグネシウムに置換され得る。
【0015】
本発明に従う準結晶性のマグネシウム−アルミニウムカルボキシレートの生成に適するカルボン酸塩の典型的な例は、モノカルボン酸塩、例えば酢酸塩、蟻酸塩、プロピオン酸塩、及びジカルボン酸塩、例えばシュウ酸塩、マロン酸塩、及びコハク酸塩を含む。特に好ましいカルボン酸塩は酢酸塩及び蟻酸塩である。蟻酸は安価であり、容易に酸化マグネシウムと反応して、蟻酸マグネシウムを生成する。しかし、溶解度及びアルミナに対する蟻酸マグネシウムの反応性は酢酸マグネシウムのそれより低い。
【0016】
アルミニウム塩、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム及びそれらの組合せは、本発明に従う準結晶性のマグネシウム−アルミニウムカルボキシレートの製造のためのアルミニウム源として使用され得る。
【0017】
適するアルミニウム塩は、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、カルボン酸アルミニウム、及びそれらの混合物を含む。好ましいアルミニウム塩は、硝酸アルミニウム、カルボン酸アルミニウムである。ナイトレート及びカルボキシレートアニオンは焼成で分解し、洗浄工程を余分なものにするだろう。使用され得るアルミニウム所謂アルミナは、活性アルミナとしてもまた知られる、水和された酸化アルミニウム(hydrous aluminium oxide)の無定形型、遷移アルミニウム及びそれらの混合物を含む。水酸化アルミニウムゲル粉末を含む活性アルミナは、商業的に入手可能な試薬である。非常に重要な遷移アルミナは、擬似ベーマイトである。これは、AlO(OH)の理想化された組成を有する、市販入手可能な水和されたアルミナである。擬似ベーマイトは、ベーマイトの場合見られる位置にピークを有する粉末X線回折(PXRD)パターンを示すが、小さい粒子サイズの存在及び構造的な欠陥のため、回折ピークは非常に広い。
【0018】
擬似ベーマイトは酸性溶液中で解膠され得ても、され得なくてもよい。1つの市販入手可能な解膠可能な擬似ベーマイトは、Catapal A(商標)の名前でVista Chemical Companyにより製造されている。非解膠性の擬似ベーマイトはLaRoche Chemical CompanyによりVersal−250(商標)の名前で、Condea ChemieによりP−200(商標)の名前で供給される。
【0019】
アルミニウム源、カルボン酸マグネシウム及び水は反応器に供給され、得られる懸濁液はエージングされて、本発明に従う準結晶性のカルボキシレートを得る。反応器は、反応物の均質な混合を確保するため攪拌機、バッフルなどを装備されてもよい。
【0020】
反応器の中の水性懸濁液は、出発原料のスラリー又は溶液のいずれかを、一緒に又は別々に、反応器に添加するか、又はカルボン酸マグネシウムをアルミニウム源のスラリーに添加するか又は逆を行い、得られるスラリーを反応器に添加することのいずれかにより得られ得る。例えば、該アルミニウム源のスラリーを高められた温度において処理し、次にカルボン酸マグネシウム塩自体を反応器に添加するか、又は溶液中のカルボン酸マグネシウム塩を反応器又はアルミニウム源のスラリーのいずれかに添加することが可能である。酸化物又は水酸化物のような金属源を使用しているときは特に、使用前に金属源を粉砕することは通常勧められる。好ましくは、アルミニウム源及びカルボン酸マグネシウム塩の両方が使用前に粉砕される。湿式粉砕が使用されるときは、アルミニウム源及びカルボン酸マグネシウム塩の両方を含むスラリーが湿式粉砕、例えばボールミルにおいて粉砕され得る。
【0021】
エージングの間に反応が起きる。本明細書の文脈の中では、エージングは、環境又は高められた温度における、大気圧又は高められた圧力における、15分〜60時間の範囲の時間期間の処理を意味する。エージング時間は、温度及び出発原料の活性に依存する。通常、室温〜300℃の温度が、大気圧以上において使用される。室温におけるより、むしろ50℃より高い温度において本方法を実行することが好まれる。なぜならこれは、X線回折パターンにおいて室温において得られるQCCより鋭いピークを有する組成物を生じるからである。反応器は、任意の適する熱源、例えば炉、マイクロ波、赤外線源、加熱ジャケット(電気的又は加熱液体付)、及びランプにより加熱されてもよい。
【0022】
その簡便性のために、本方法は連続式において行われるのに、特に適している。
【0023】
エージングは水熱的に行われ得る。本明細書の文脈内において、水熱は、水(又は蒸気)の存在下、100℃より高い温度において、増加された圧力例えば自生(autogenous)圧力においてであることを意味する。水熱処理は特に有利である。なぜならより速く、より高い添加率が得られるからである。
【0024】
本発明の更なる実施態様において、本方法は、多段階方式において行われ、例えばアルミニウム源及びカルボン酸マグネシウム塩のスラリーが最初の反応器において穏やかな温度において熱的にエージングされ、続いて第2の反応器において水熱処理が行われる、又はその逆が行われる。所望されるならば、以前に生成されたQCCが反応器に添加されてもよい。該QCCは、反応混合物から回収されたQCC、又は本発明の方法又はなんらかの他の方法により別に製造されたQCCであってもよい。
【0025】
反応は酸性条件下、即ち3.5〜6.5の範囲のpHにおいて行われる。酢酸マグネシウム―アルミニウムの製造のために、好ましい範囲は5.5〜6.0である;カルボキシレートがホルメートであるとき、好ましい範囲は4.5〜6.5である。pHは、酸又は塩基の添加により調節される。これらは、反応器に添加されるか、又はそれらが反応器に添加される前に、マグネシウム溶液及び/又はアルミニウム源に添加され得る。好ましい塩基の例は、アンモニウム塩基である。好ましい酸は、カルボン酸である。これらの酸又は塩基を用いることにより、有害なカチオンを除くための洗浄工程は必要とされない。
【0026】
出発原料のMg/Alモル比は、典型的には0.5〜5.0、好ましくは0.75〜5.0であるが、カルボキシレート/Mgのモル比は、好ましくは2.0〜8.0である。
【0027】
カルボン酸マグネシウム塩がアルミニウム源と反応するであろう程度は、カルボキシレートのアニオン及びアルミニウム源の性質に依存する。一般に、アセテートはホルメートより反応性がある。無定形水酸化アルミニウムゲル粉末により代表される活性アルミナは、遷移アルミナ,例えば擬似ベーマイトより反応性がある。反応の程度は、さらに反応条件に依存する。例えば、水熱処理は反応を著しく促進する。したがって当業者は、本発明に従う方法から得られる組成物はQCC及び未反応(即ち反応してQCCにならなかった)試薬相、例えばアルミナ及びカルボン酸マグネシウムの両方を含む複雑な混合物である得ることを理解するだろう。
【0028】
本発明に従うQCCは、純粋なマグネシウム及びアルミニウムのカルボン酸塩とは区別し得る、広い粉末X線回折(PXRD)パターンを示す。QCCのPXRDパターンもまたアニオン性粘土及びAl−Mg固溶体からは区別し得る。パターンにおける最も強いピークは、組成物を製造するために用いられたマグネシウム:アルミニウムの比に依存して、5.0〜15.0Åの範囲の底面間隔に対応する低い2θ領域に出現する。不明瞭にするピーク(下を参照せよ)の不在において、2つの追加の、広い、しかしより弱い反射が3.5〜3.7Å及び2.25〜2.35Åの範囲の底面間隔において観察されることができる。PXRDパターンにおける回折線の広さ及び限られた数に基づいて、本発明のカルボン酸マグネシウムーアルミニウム塩の組成物は準結晶と呼ばれる。
【0029】
本発明に従ってQCCを生成するために使用されるアルミニウム試薬に依存して、QCCの弱いPXRD反射は未反応のアルミニウム相の反射により不明瞭にされ得、その結果、唯一の最も強い反射が観察され得る。
【0030】
本発明に従うQCCの赤外スペクトルは、3000〜4000cm-1の領域に広い吸収帯を示し、該吸収帯は、水分子のOH伸縮振動に帰属される。これは、QCCが実際に水和された種であることを立証する。
【0031】
QCCの構造は、従って、そのPXRD反射の位置は部分的にはカルボキシレートのタイプ、使用されたアルミニウム源、及びQCCの水含有量に依存する。
【0032】
例えば、120℃において乾燥された酢酸マグネシウム―アルミニウムはその最も強い反射を9.0〜15.0Åの範囲に示すが、同じ温度において乾燥された蟻酸マグネシウム―アルミニウムは、対応するピークを5.0〜9.0Åの範囲に示す。
【0033】
より反応性のある(無定形の)アルミナは、14Åの近くの底面間隔を有する準結晶性のアセテートを与え、より活性の低いアルミナ、例えば擬似ベーマイトは、9.5Åの近くの底面間隔を有する準結晶性のアセテートを与える。この違いは、QCCにおける、得られるMg/Al比における違いが原因であると考えられる。
【0034】
QCCを乾燥するために用いられる温度もまた、PXRDパターンに影響を与える。なぜなら結晶からの水の除去は、d−間隔を下げるからである。
【0035】
本発明に従うQCCは、反応性のあるMg/Al試薬又は温和な塩基を必要とする様々な目的のために有利に使用され得る。例えばQCCは、薬学的な抗酸剤として使用され得る。そのような用途の他の例は、排水又は気体状の流れの精製のための吸着剤としての、触媒添加剤又はマトリックスとしての使用である。
【0036】
本発明に従うQCCは、オーブン乾燥又は噴霧乾燥された形においてFCCユニットの再生部門において、SOx/NOxの吸着のために直接使用され得る。再生器の温度,典型的には700〜800℃において、本発明に従うQCCは、金属酸化物の混合物に変換される。ある用途においては、本発明のQCCを、カルボキシレートを除くために焼成することが望ましいかもしれない。QCCは300〜1200℃、好ましくは400〜1000℃の範囲の温度における焼成により酸化マグネシウム―アルミニウム組成物に変換され得る。焼成は、例えば回転窯の中で行われる。あるいは、QCCは瞬間焼成され得る。アセテート及びホルメートを除くために好ましい範囲は700〜800℃である。
【0037】
0.5〜0.75の範囲のMg/Al比を有するQCCの700〜800℃における焼成は、主にスピネルから構成される生成物をもたらす。Mg/Al比が0.75を超えて増加するにつれ、焼成された生成物は、スピネルに加えて、酸化マグネシウムの格子構造を有する、酸化マグネシウム、及び酸化マグネシウム―アルミニウムの固溶体を含む。従って本発明は、Mg−Al固溶体のQCCの焼成による製造にもまた関する。
【0038】
酸化マグネシウム及び固溶体相は、焼成された生成物の水性懸濁液中における再水和によって区別され得る。酸化マグネシウム成分は非常にゆっくりと水と反応して、ブルーサイト即ち、Mg(OH)2を生成する。反対に、固溶体の再水和は、24時間以内にアニオン性粘土の生成をもたらす。この期間内に、酸化マグネシウムは大部分、未反応のまま残る。
【0039】
従って、この発明は、QCCからのアニオン性粘土の製造法にもまた関する。本方法により生成されるアニオン性粘土は、以下の一般式に対応する層状構造を有する。
【化1】
Figure 2004524255
ここで、m及びnはm/n=1〜10、好ましくは1〜6になるような値を有し、bは0〜10の範囲の値、一般的には2〜6、の範囲の値を有し、しばしば約4の値を有する。Xは、C03 2-,OH-,又はアニオン性粘土の層間に通常存在する任意の他のアニオンであり得る。m/nが2〜4の値、より特定的には3に近い値を有することがより好ましい。反応混合物に二酸化炭素がない場合、固溶体の再水和により生成される生成物は、メイクスネライト様のアニオン性粘土である。本発明に従う、再水和され、焼成されたQCCのPXRDパターンは、7.0〜9.5Åの範囲の底面間隔を有する、アニオン性粘土に特徴的なピークを含み、正確な間隔は、Mg/Al比及び水和の程度に依存する。これらのピーク以外に、再水和された試料は、アルミナ(例えば擬似ベーマイト)、スピネル,未反応の酸化マグネシウム及び/又はブルーサイトを示すピークもまた含み得る。
【0040】
アニオン性粘土を生成するための再水和は、焼成された物質を水中で、及び水と1〜24時間、65〜85℃において接触させることにより行われ得る。好ましくはすらリーは攪拌され、1〜50重量%の範囲の固体含有量を有する。この再水和の間に、添加剤(下を参照)が添加され得る。
【0041】
所望されるならば、アニオン性粘土はイオン交換に付されてもよい。イオン交換により、層間の電荷の釣り合いをとるアニオンは他のアニオンと交換される。適するアニオンの例は、炭酸イオン、重炭酸イオン、硝酸イオン、塩化物イオン、硫酸イオン、重硫酸イオン、バナジン酸イオン、タングステン酸イオン、ホウ酸イオン、燐酸イオン、柱状アニオン例えばHVO4 -,V27 4-, HV212 4-,V39 3-,V1028 6-,Mo724 6-,PW1240 3-,B(OH)4 -,B45(OH)4 2-,[B33(OH)4-,[B33(OH)52-,HBO4 2-,HGaO3 2-,CrO4 2-,及びケギンイオン、ホルメート、アセテート、及びそれらの混合である。該イオン交換は、再水和により生成されるアニオン性粘土を乾燥する前又は後に行われ得る。
【0042】
幾つかの用途にとっては、添加剤、より特定的には金属化合物及び非金属化合物、例えば、希土類金属(例えばCe,La),Si,P、B,VI族、VIII族、アルカリ土類(例えばCa及びBa)及び/又は遷移金属(例えばW,V,Mn,Fe,Ti,Zr,Cu,Ni,Zn,Mo,Sn)を、本発明に従う組成物、即ちQCC,焼成された生成物、又は再水和された生成物の中に存在させることが望ましい。添加剤又はその前駆体は、組成物の上に沈着されることができるか、反応器に添加する前に、カルボン酸マグネシウム出発原料又はアルミニウム源に添加されることができるか、又は反応器に別々に添加されることができる。金属化合物及び非金属化合物の適切な源は、酸化物、ハロゲン化物、又は任意の塩、例えば塩化物、硝酸塩、又は燐酸塩などである。
【0043】
本発明による組成物、即ちQCC,焼成された生成物又は再水和された生成物は、噴霧乾燥、押出し、又はビーズ化されて、成形体を形成してもよい。噴霧乾燥は、微小球の生成をもたらす。この成形は、エージング工程の後、前、又は多段階法の場合はエージングの間に行われ得る。未反応のアルミナがQCCに存在する場合、焼成された生成物、又は水和された生成物は、バインダーとして作用する。
【0044】
適切な成形方法は、噴霧乾燥、ペレット化、押出成型(任意的に混練と組み合わされる)、ビーズ化、又は、触媒及び吸着の分野において使用される、任意の他の慣用の成形方法又はそれらの組合せを含む。成形のために使用されたスラリーに存在する液体の量は、行われる特定の成形工程に適合されるべきである。この目的に対して、スラリーをゲル化可能にし、その結果、成形に適するようにするために、スラリーにおいて使用された液体を部分的に除去すること、及び/又は追加の又は別の液体を添加すること、及び/又は前駆体混合物のpHを変化させることは勧められ得る。種々の成形法において一般的に使用される種々の添加剤、例えば、押出添加剤が、成形のために使用される前駆体に添加されてもよい。
【0045】
石油精製のためのFCC法へのSOx/NOx吸着剤の取り込みは、FCC触媒粒子の一部として該吸着剤を組み合わせることにより促進され得る。本発明は、本発明に従う準結晶性のマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレート、その焼成された形及び/又は後者の再水和された形を含むFCC触媒をもまた考えている。
【0046】
本発明は以下の実施例により説明される。
【実施例1】
【0047】
酢酸マグネシウム溶液が以下のように調整された。氷酢酸(996g)が脱イオン水(1108g)に添加された。この溶液に335gのMgO(Spectrum Chemical Company;Hoavy USP粉末;MA125)が、攪拌しながら、全てのMgOが溶解して、pH5.45の溶液を生成するまでゆっくり添加された。
【実施例2】
【0048】
アルミナゾルが50.0gのCatapal A(商標)を3.45gの氷酢酸と245.0gの脱イオン水との混合物に添加し、Waringのブレンダーにおいて高速で15分間攪拌することにより調整された。得られた混合物に103.4gの実施例1の酢酸マグネシウム溶液が添加された。得られた混合物は、ブレンダーにおいて20分間混合され、5.53のpH及び0.5のMg/Alモル比を有するゲルを生成した。ゲルは、80℃において27時間、密封された容器においてエージングされた。生成物は一晩、オーブン中で100℃において乾燥され、細かい粉末に挽かれた。
【0049】
図1は、1.5418Åの波長を有するCuK−アルファ放射を用いて得られた、試料のPXRDパターンを示す。このパターンは、未反応の擬似ベーマイト及び、約11.1及び3.7Åの間隔に対応する9°及び24°の2θにおけるQCCの2つの反射に特徴的な反射を含む:。擬似ベーマイト相の反射は、38°の2θ近くの第3のQCCの反射(2.4Å)を不明瞭にする。図1は、732℃における焼成後及び続く再水和後のこの試料のPXRDパターンをもまた示す。これらのパターンは、スピネルが生成された主要な相であることを示唆する。
【実施例3】
【0050】
413.5gの酢酸マグネシウム溶液が使用された点を除いて、実施例2が繰り返され、2.0のMg/Alモル比を与えた。ゲルのpHは5.45であった。
【0051】
図2は、生成物のPXRDを示す。このパターンは、QCC及び擬似ベーマイトの生成を示めす。図2は、732℃における焼成後及び続く再水和後のこの試料のPXRDパターンをもまた示す。これらのパターンは、焼成後、スピネル及びMg/Al固溶体の両方が存在することを示唆する。この焼成された物質の再水和により、固溶体はアニオン性粘土、ブルーサイト、及び酸化マグネシウムに変換される。
【実施例4】
【0052】
30.0gのCatapal A(商標)アルミナを1.99gの氷酢酸と147.0gの脱イオン水との混合物に添加し、Waringのブレンダー中で高速において15分間攪拌することにより、アルミナゾルが製造された。得られた混合物に,496.2gの実施例1の酢酸マグネシウム溶液が添加された。得られた混合物は、ブレンダー中で20分間攪拌され、5.47のpH及び4.0のMg/Alモル比を有するゲルを生成した。
【0053】
該ゲルの3つの部分が、以下の条件下、エージングされた:
部分1 室温、29時間
部分2 密封された容器中で80℃、27時間
部分3 CEMコーポレーションにより製造されたマイクロ波試料調製システムを使用して、175℃、8.2・105Pa(120psig)で60分間
【0054】
これらすべての試料について、PXRD回折パターンは、QCC及び擬似ベーマイトの生成を示した。
【実施例5】
【0055】
アルミナの懸濁液が、66.8gの水酸化アルミニウムゲル粉末(Chattem Chemicals,Inc.により生産された無定形アルミナ)を3.32gの氷酢酸と108.9gの脱イオン水との混合物に添加し、Waringのブレンダー中で高速において15分間攪拌することにより製造された。得られた混合物に、206.8gの実施例1の酢酸マグネシウムが添加された。得られた混合物はブレンダー中で20分間攪拌され、5.75のpH及び1.0のMg/Alモル比を有するゲルを生成した。
【0056】
該ゲルの3つの部分が、以下の条件下、エージングされた:
部分1 室温、29時間
部分2 密封された容器中で80℃、27時間
部分3 CEMコーポレーションにより製造されたマイクロ波試料調製システムを使用して、175℃、8.2・105Pa(120psig)で60分間
【0057】
試料はオーブン中で100℃において一晩乾燥され、細かい粉に挽かれた。室温において行われたエージングの場合(部分1)、QCC相に特徴的な3本の線が明らかに見られた。なぜならアルミニウム源の未反応の分画が無定形であり、これらの反射を不明瞭にすることができなかったからである。
【0058】
図3は、80℃においてエージングされた試料(部分2)のPXRDパターンを示す。回折パターンは、3本の特徴的なQCC反射を示す。図3は、732℃における焼成及び続く再水和後のこの試料のPXRDパターンをもまた示す。これらのパターンは、焼成後、スピネル及びMg/Alの固溶体の両方が存在することを示す。スピネル/固溶体の比は、実施例3(図2)におけるより高いことを示す。焼成された物質の再水和により、固溶体の大部分はアニオン性粘土及び酸化マグネシウムに変換される。
【0059】
類似の結果が175℃において処理された試料に対して得られた。
【実施例6】
【0060】
52.5gのVersal−250(商標)アルミナを3.32gの氷酢酸と123.1gの脱イオン水との混合物に添加し、Waringブレンダー中で高速において15分間混合することにより、アルミナの懸濁液が製造された。得れらた混合物に、206.8gの実施例1の酢酸マグネシウム溶液が添加された。得られた混合物は、ブレンダー中で20分間混合され、5.67のpH及び1.0のMg/Al比を有するゲルを生成した。
【0061】
該ゲルの3つの部分が、以下の条件下、エージングされた:
部分1 室温、29時間
部分2 密封された容器中で80℃、27時間
部分3 CEMコーポレーションにより製造されたマイクロ波試料調製システムを使用して、175℃、8.2・105Pa(120psig)で60分間
【0062】
すべての場合に、PXRDパターンはQCC及び擬似ベーマイトの生成を示した。
【実施例7】
【0063】
40.0gのCatapal A(商標)アルミナを3.25gの蟻酸(8重量%)と148.0gの脱イオン水との混合物に添加し、Waringブレンダー中で高速において15分間混合することにより、アルミナゾルが製造された。得られた混合物に、463.0gの脱イオン水に溶解された81.8gの蟻酸マグネシウム(Pfaltz & Bauer.Co製)が添加された。得られた混合物はブレンダー中で20分間攪拌され、5.53のpH及び1.0のMg/Alモル比を有するゲルを生成した。ゲルは、密封された容器において80℃において48時間焼成された。生成物はオーブン中で100℃において一晩乾燥され、細かい粉末に挽かれた。
【0064】
PXRD回折パターンは、QCC及び擬似ベーマイトの生成を示した。
【実施例8】
【0065】
実施例1に従って製造された酢酸マグネシウムの水性溶液と硝酸アルミニウムの水性溶液とを混合することにより、種々の試料が製造された。各試料は、0.5〜5.0の範囲の種々のMg/Al比を有した。該試料は、室温において27時間エージングされ、pHは水酸化アンモニウムを用いて6.0に調節された。生成する沈殿は濾過により集められ、風乾された。PXRDは、各試料において生成された沈殿中におけるQCCの生成を示した。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】0.5のMg/Al比を有するQCC、その焼成された形及び続いて再水和された形のPXRDパターンを示す。アルミニウム源は、解膠された擬似ベーマイトであり、カルボン酸塩は酢酸塩である。
【図2】2.0のMg/Al比を有するQCC、その焼成された形及び続いて再水和された形のPXRDパターンを示す。アルミニウム源は、解膠された擬似ベーマイトであり、カルボン酸塩は酢酸塩である。
【図3】3.0のMg/Al比を有するQCC、その焼成された形及び続いて再水和された形のPXRDパターンを示す。アルミニウム源はアルミニウムヒドロキシドゲル粉末であり、カルボン酸塩は酢酸塩である。
【0067】
これらの図において、QCCは準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレートを、SPはスピネルを、Mg/AlOはマグネシウム−アルミニウム固溶体を、HTはアニオン性粘土を、及びBoは擬似ベーマイトを表す。

Claims (17)

  1. 粉末X線回折パターンにおいて5〜15Åの範囲に少なくとも1の反射を示す準結晶性の水和されたマグネシウム−アルミニウムヒドロキシカルボキシレートを含む組成物。
  2. 水和されたマグネシウムヒドロキシカルボキシレート及び/又は水和されたアルミニウムヒドロキシカルボキシレートをもまた含む、請求項1に従う組成物。
  3. 酸化アルミニウムをもまた含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. カルボキシレートがアセテート又はホルメートである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 組成物におけるマグネシウム:アルミニウムのモル比が0.5〜5.0の範囲である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 組成物におけるマグネシウム:アルミニウムのモル比が0.75〜5.0の範囲である、請求項5に記載の組成物。
  7. アルミニウム源とカルボン酸マグネシウムとの混合物が3.5〜6.5の範囲のpHにおいてエージングされる、請求項1〜6のいずれか1項に従う組成物を製造する方法。
  8. カルボン酸マグネシウムが酢酸マグネシウム又は蟻酸マグネシウムである、請求項7に記載の方法。
  9. アルミニウム源がアルミニウム塩、擬似ベーマイト、無定形水酸化アルミニウムのゲル粉末、又はそれらの組合せである、請求項7又は8に記載の方法。
  10. エージングが水熱条件下で起きる、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. エージングが2の独立した工程、1は熱条件下であり1は水熱条件下である、において行われる、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  12. 方法が連続式で行われる、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  13. 請求項1〜6のいずれか1項に従う組成物が、300〜1200℃の範囲の温度において焼成される、Mg−Al固溶体の製造法。
  14. 請求項1〜6のいずれか1項に従う組成物が焼成され、焼成された生成物が続いて再水和されて、アニオン性粘土を得る、アニオン性粘土の製造法。
  15. 請求項13に従う方法により得られる得るMg−Al固溶体。
  16. 請求項14に従う方法により得られる得るアニオン性粘土。
  17. 請求項1〜6のいずれか1項に従う組成物を含む触媒組成物。
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