JP2004505706A - 歯ブラシの製造方法 - Google Patents
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Abstract
2つの端部モールドブロック(3、4)と中間モールドブロック(1、2)があり、それらのブロック内に部分モールドキャビティ(11A、21、31、41、51)がある、縦軸方向のスタック軸(A−−A)に沿って使用されるよう配置された少なくとも3つのモールドブロック(1、2、3、4)のスタックモールドアセンブリーを使用する歯ブラシの射出成形製造方法。プラスチック製歯ブラシ骨格を中間ブロック(1、2)および一方の端部ブロック(3)の間のキャビティ(11A、21、31)で作製し、次にエラストマー部分を中間ブロック(1、2)ともう一方の端部ブロック(4)の間のキャビティ(41、51)で作製する。好ましくは、中間ブロック(1)を回転させて、それの部分キャビティ(11A)がもう一方の端部ブロック(4)に向き合うようにする。この方法用のスタックモールドアセンブリー(1、2、3、4)が提供される。そのアセンブリー(1、2、3、4)は、高生産力のコンパクトなモールドを提供する。
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、歯ブラシの製造方法、詳細には射出成形方法に関する。
【0002】
発明の背景
歯ブラシはよく知られた製造物品であり、通常はヘッドと握り柄があり、狭くなった首領域がその中間にあって、いずれも長手方向のヘッド−柄の軸の方向に並んでいる。通常、歯ブラシは主として、ポリプロピレンまたはスチロールアクリルニトロール(「SAN」)などの硬質ブラスチック材料製である。多くのものがいわゆる二成分型歯ブラシである。すなわち、ヘッドおよび本体構造部分または柄の「骨格」のような硬質プラスチックでできた部分、並びに、例えば握り柄の部分を含めて、例えばサントプレン(Santoprene:商標)のような熱可塑性エラストマーなどの比較的柔らかい弾性エラストマーまたはゴム材料製であることで、握った感じや、見た目を良好にしたり可撓性に影響を与える部分を有する。そのような歯ブラシは、特に例えば米国特許第5054154号およびEP−A−0336641に開示されている。
【0003】
歯ブラシは通常は射出成形法によって製造され、本体構造部分を形成する硬質プラスチック材料が、形成されるべき硬質プラスチック部分の形状を正確に画定する第1のモールドキャビティ内に流動状態で射出される。モールドキャビティは通常は硬い金属(通常は鋼鉄)製のモールドブロック内に、放電機械加工とも呼ばれる放電加工により形成される。通常、歯ブラシヘッドがそのような方法で形成される場合、ヘッドが形成されるキャビティの部分の上に突き出るピン(「ブリスルピン」)が設けられて、ヘッドのプラスチック材料中に穴が形成され、後の段階でその中にはブリスルの束を固定することができる。二成分型歯ブラシでは、硬質プラスチックの「骨格」を最初にこのようにして作り、次にその骨格を第2のモールドキャビティ内に収容し、流動状態の第2の成分の材料がこの第2のキャビティ内に射出され、第2の成分の部分を形成する。通常、骨格はこの第2の材料を受け入れるための空洞部を有して形成される。通常そのような射出成形モールドは、それぞれがその中に部分モールドキャビティを有する1つ以上、普通は2つのモールドブロックからなるモールドアセンブリーであり、アセンブリーモールドで一緒に合わせると、それらの間で完全なモールドキャビティを画定する。このような方法は公知である。WO−A−94/05183、EP−A−0504571、EP−A−0836923およびDE−A−19522122には、そのような方法およびそれを行うための好適な成形機械装置が記載されている。
【0004】
通常そのような成形方法では、大型かつ複雑な機械が使用され、そのような機械が工場内でかなりの床スペースを占有する場合がある。そこで、そのような方法用の改良された成形機械を提供することが望ましい。いわゆるスタック(積み重ね)モールド(金型)が公知であり、それは非常にコンパクトなものとすることができる。例えば米国特許第5069615号には、プラスチック製品を製造するためのスタックモールドが開示されている。
【0005】
発明の概要
最も広い態様において本発明は、スタックモールドを用いて、ヘッドおよび本体構造部分または柄の「骨格」などの硬質プラスチック製部分、ならびに例えば握り柄の部分を構成する熱可塑性エラストマーなどの比較的柔らかい弾性エラストマーまたはゴム材料製であることで、握った感じ、見た目を良好にしたり可撓性に影響を与える部分を有する二成分型歯ブラシを製造する方法を提供する。従って本発明は、そのような方法を行うよう作製および/または構成されたスタックモールドをも提供する。
【0006】
より具体的な態様での本発明によれば、歯ブラシ製造方法は、
2つの端部モールドブロックとその2つの端部モールドブロックの間で縦軸方向に沿った中間モールドブロックからなる、縦軸方向のスタック軸に沿って使用するよう配置された少なくとも3つのモールドブロックのスタックからなるスタックモールドアセンブリーを準備する段階を有し;
一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックとを一緒に合わせて、第1の成形材料が射出され得る第1のキャビティを画定する時に、前記中間モールドブロックの対面する表面にある部分モールドキャビティと合わさる前記一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがあり;
前記もう一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックとを一緒に合わせて、第2の成形材料が射出され得る第2のキャビティを画定する時に、前記中間モールドブロックにある部分モールドキャビティと合わさる前記もう一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがあり;
前記一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックとを一緒に合わせることで、前記第1のキャビティを形成する段階を有し;
歯ブラシヘッドおよび柄の硬質プラスチック部分を形成するのに適切なプラスチック材料である第1の成形材料を前記第1のキャビティ内に射出する段階を有し;
前記もう一方の端部モールドブロックおよび前記中間モールドブロックと一緒に合わせることで形成される第2のキャビティ内に前記段階で形成された硬質プラスチック部分を少なくとも部分的に収容し、前記第1のプラスチック材料とは異なる材料であって、歯ブラシヘッドおよび/または柄の一部分を形成するのに好適な第2の成形材料を前記第2のキャビティ内に射出する段階を有する。
【0007】
通常は、前記もう一方の端部モールドブロックおよび前記中間モールドブロックを一緒に合わせることで形成される前記第2のキャビティ内に前記段階で形成された硬質プラスチック部分を少なくとも部分的に収容する前に、前記一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックを離す。
【0008】
好ましくは、前記段階で形成された硬質プラスチック部分の少なくとも一部を、前記中間モールドブロックにある前記部分モールドキャビティ内に保持し、前記中間モールドブロックを回転させることによって、前記部分モールドキャビティがある前記中間モールドブロックの表面が、前記部分モールドキャビティがある前記もう一方の端部モールドブロックの表面に対面するようにすることで、前記段階で形成された硬質プラスチック部分を、前記もう一方の端部モールドブロックにある前記部分モールドキャビティ内に移動させる。
【0009】
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、歯ブラシ製造方法は、
内部で歯ブラシヘッドの部分(または一部)を形成するための少なくとも2つの第1の部分モールドキャビティを内部に有する第1のモールドブロックであって、少なくとも1つのそのような第1の部分モールドキャビティがそれぞれ前記第1のモールドブロックの2つの反対側に面するそれぞれの表面にある第1のモールドブロック;
内部で歯ブラシ柄の部分(または一部)を形成するための少なくとも1つの第2の部分モールドキャビティを内部に有する第2のモールドブロックであって、前記第1および第2の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシのヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第2のモールドブロック;
内部で歯ブラシの部分(または一部)を形成するための少なくとも1つの第3の部分モールドキャビティを有する第3のモールドブロックであって、前記第3の部分モールドキャビティが前記第1および第2の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第3のモールドブロック;
歯ブラシの部分(または一部)を形成するための少なくとも1つの第4の部分モールドキャビティを内部に有する第4のモールドブロックであって、前記第4および第1の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部で形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第4のモールドブロック;
前記第1、第2、第3および第4のモールドブロックがスタックモールドアセンブリーに配置されて、前記第1および第2のモールドブロックが前記第3および第4のモールドブロックの間でスタックされて中間にあり;
モールドブロックに設けられている第5の部分モールドキャビティであって、前記第5の部分モールドキャビティが前記第1および第4の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第5の部分モールドキャビティ;
を有する射出成形モールドを準備する段階を有し、その方法は、
(1)前記第1、第2および第3のモールドブロックを一緒に合わせて、それらの中にあるそれぞれの第1、第2および第3の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の部分(または一部)を形成するためのモールドキャビティを形成する段階;
(2)前記段階で形成されたモールドキャビティ内に第1の流動プラスチック材料を射出することで、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の部分(または一部)を形成し、前記第1の材料を硬化させる段階;
(3)前記部分歯ブラシをそのヘッドで前記第1のモールドブロックの第1の部分モールドキャビティ内に保持しながら、前記第1および第2のモールドブロックのアセンブリーから前記第3のモールドブロックを離す段階;
(4)そのヘッドで保持されている前記部分歯ブラシを前記第1のモールドブロックの第1の部分モールドキャビティ内に残したまま、前記第2のモールドブロックを前記第1のモールドブロックから離す段階;
(5)前記第1のモールドブロックと前記第4のモールドブロックを一緒に合わせて、前記第1の部分モールドキャビティ内に保持された前記段階で形成された歯ブラシヘッドを、前記第1のモールドブロックと、前記第4のモールドブロックにある前記第4の部分モールドキャビティとの間に形成されたキャビティ内に収容する段階;
(6)前記段階で形成された歯ブラシヘッドを前記第1および第4のモールドブロックの間の前記キャビティ内に保持させて、前記段階で形成した部分歯ブラシ柄を、前記第4のモールドブロックにある第4のモールドキャビティを、前記第4のモールドブロックと一緒に合わせられるモールドブロックにある第5のモールドキャビティと一緒に合わせることで形成される柄モールドキャビティ内に収容する段階;
(7)第2の流動材料を前記段階で形成した柄モールドキャビティ内に射出し、前記第2の材料を硬化させることで、前記第2の材料から作製される前記歯ブラシの部分を形成する段階;
(8)前記モールドブロックアセンブリーから前記部分形成歯ブラシを取り出す段階;
を有する。
【0010】
場合により、上記の段階(1)〜(8)を繰り返して、歯ブラシの連続製造を行うことができる。
【0011】
次に、前記段階で形成した歯ブラシヘッドおよび柄の部分を前記モールドブロックのアセンブリーから取り出して、前記ヘッドへのブリスル挿入などのさらなる加工を行うことができる。あるいは、前記第1または第2の部分モールドキャビティ内にブリスルを挿入してその末端がキャビティ内に延び、前記第1のプラスチック材料がそのキャビティ内に導入されてヘッドを形成し、同時にブリスルの末端がヘッド内に溶接される公知のいわゆる「無アンカー」法によって、例えばヘッドが形成される成形工程時などの比較的初期の段階でヘッド内にブリスルを固定することもできる。そのような方法は、例えばEP−A−0142885、EP−A−0197384およびEP−A−0326634に記載されている。しかしながら後述するように、後にブリスルが挿入されるヘッドにあるブリスル穴を形成するのに使用されるブリスルピンは、モールドキャビティ内に部分形成された歯ブラシを保持する簡便な方途を提供するものである。従って、「無アンカー」法を用いる場合には、部分形成歯ブラシをモールドキャビティ内に保持する別の手法が必要となる場合がある。
【0012】
好ましくは、前記第3のモールドブロックにある前記第3の部分モールドキャビティは、歯ブラシヘッドおよび柄の部分を画定する。
【0013】
好ましくは前記第2のモールドブロックは、第2の部分モールドキャビティが形成されている表面の反対側にある表面に、内部に第5の部分モールドキャビティを有する。あるいは、内部に前記第5の部分モールドキャビティを有する第5のモールドブロックを設けることができる。
【0014】
好ましくは段階(5)では、内部に部分形成歯ブラシを保持したまま、前記第1のモールドブロックを、適切には180°回転させて、前記部分形成歯ブラシヘッドが保持されているその第1の部分モールドキャビティが前記第4のモールドブロックに対面するよう回転操作を行う。そのような回転操作を行いやすくするためには、前記モールドブロック同士が十分に離れていて、前記第1のモールドブロック内に保持されている前記部分形成歯ブラシが、他のいずれのモールドブロックや関係する機械装置の他の部分と衝突しないようにする必要がある。
【0015】
好ましくは前記第1のモールドブロックは、前記第1の部分モールドキャビティが形成されている表面の反対側に表面を有し、その反対側の表面には、1以上のさらなる第1の部分モールドキャビティがある。そのようなさらなる第1の部分モールドキャビティは好適には、前記第1の部分モールドキャビティと同一である。そのような構成で以って、好ましくは段階(6)では、部分形成歯ブラシが保持される前記第1のモールドキャビティがある面の反対側の面に、少なくとも1つの空のさらなる第1の部分モールドキャビティを、第2のモールドブロックにある空の第2の部分モールドキャビティと一緒に合わせる操作が行われる。この操作では、前記空の第1、第2および第3のモールドブロックはうまく一緒に合うことで、それらの中にあるそれぞれのさらなる第1、第2および第3の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部で歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するためのモールドキャビティを形成することが好ましい。すなわち上記の段階(1)を行うことである。そのようにして、段階(1)および(6)は有利には、実質的に同時に行うことができ、さらには射出段階(2)および(7)も、前記第1のモールドブロックの相対する反対側の面にある前記第1の部分モールドキャビティおよびさらなる第1の部分モールドキャビティを用いて実質的に同時に行うことができ、その結果高スループット工程を実現することができる。
【0016】
好ましくは例えば段階(3)で、前記歯ブラシヘッドを、前記第1の部分モールドキャビティ内に突き出たブリスルピンによって、前記第1の部分モールドキャビティ内に保持させる。好ましくは次に、これらブリスルピンを引き抜くことによって、前記ヘッドが前記第1の部分モールドキャビティから離される。そのようなブリスルピンを引き抜くことができるモールドは公知である。
【0017】
好ましくは射出段階(2)および(7)は、ホットランナー射出成形段階である。ホットランナー成形はよく知られた方法である。
【0018】
前記各モールドブロックは、複数のそれぞれの上記部分モールドキャビティを有することができ、そのキャビティは同時操作で並行して用いることができる。内部に複数のキャビティを有するモールドブロックは、歯ブラシ産業においてよく知られている。
【0019】
好ましくは、段階(7)で注入される前記第2の材料は、二成分型歯ブラシでの使用で公知の種類の熱可塑性エラストマー材料である。
【0020】
前記第1の材料としての使用に適切なプラスチック材料には、少なくとも約500Mpa、好ましくは少なくとも約1000Mpaの弾性率を有するものであって、歯ブラシ技術分野で慣用のものである。好適な材料には例えば、ポリアミド類およびポリプロピレン類がある。好適なポリアミドの例としては、弾性率(DIN 53452)が3000である材料「ウルトラミド(Ultramid)B3(商標名)」(ドイツのBASF社が販売)がある。好適なポリプロピレンの例としては、単独重合体であって、弾性率(DIN 53457)が1400である材料「ノボレン(Novolene)1100HX(商標名)」(ドイツのBASF社が販売)がある。そのようなポリプロピレン単独重合体は場合によって、材料「ノボレン2500HX(商標名)」(ドイツのBASF社が販売)などのポリプロピレンブロック共重合体と混合して、例えば重量比80:20(1100HX:2500HX)の混合物で用いることができる。他の好適なポリプロピレン類には、弾性率(ISO 178)が1500MpaであるポリプロピレンPM1600(商標名)(シェル社(Shell)が販売)およびアプリル(Apryl)3400MAI(商標名)(エルフ・アトケム社(Elf Atochem))などがある。
【0021】
好ましくは前記第2の成形材料は、エラストマー性材料、例えば熱可塑性エラストマーである。本明細書で使用される「エラストマー性材料」という用語は、「エラストマー」、「エラストマー材料」、「ゴム」および「ゴム材料」などの用語と同義である。この用語には、合成および天然のエラストマーが含まれる。この用語には、加圧すると変形して、加圧がなくなると直ちにまたは非常に速やかに(元に)戻る材料が含まれる。好ましくはエラストマー性材料は、約10〜約90ショアA、より好ましくは30ショアA以上の硬度を有する。好適なエラストマー性材料には、メゴール(Megol)およびサントプレン(Santoprene)の商品名で販売されているものなどがあり、シリコーンエラストマー性材料も使用可能である。他の好適なエラストマー性材料は、上記で引用の最新技術に開示されている。
【0022】
好適には段階(7)における成形条件は、第2の材料が第1のプラスチック材料に結合するようなものとする。好適な条件は公知である。
【0023】
本発明はまた、2つの端部モールドブロックおよび、それら2つの端部モールドブロックの間で縦軸方向に沿った中間モールドブロックからなるスタックモールドアセンブリーであって、一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックが一緒に合わせられて、第1の成形材料が射出され得る歯ブラシの部分の形状に相当する第1のキャビティを画定する際に、前記中間モールドブロックの対面する表面にある部分モールドキャビティと一緒に合わさる前記一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがあり;前記もう一方のモールドブロックと前記中間モールドブロックが一緒に合わせられて、第2の成形材料が射出され得る歯ブラシの部分分の形状に相当する第2のキャビティを画定する際に、前記中間モールドブロックにある部分モールドキャビティと一緒に合わさる前記もう一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがある、スタックモールドアセンブリーを提供する。
【0024】
本発明はさらに、上記の本発明の好ましい態様による方法を行うのに好適なスタックモールドアセンブリーを提供する。
【0025】
そのようなスタックモールドアセンブリーは、
内部で歯ブラシヘッドの部分を形成するための少なくとも2つの第1の部分モールドキャビティを内部に有する第1のモールドブロックであって、少なくとも1つのそのような第1の部分モールドキャビティがそれぞれ、前記第1のモールドブロックの2つの反対側に面する表面のそれぞれにある第1のモールドブロック;
内部で歯ブラシ柄の部分を形成するための少なくとも1つの第2の部分モールドキャビティを内部に有する第2のモールドブロックであって、前記第2の部分モールドキャビティおよび第1の部分モールドキャビティが互いに一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第2のモールドブロック;
内部で歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第3の部分モールドキャビティを内部に有する第3のモールドブロックであって、前記第3の部分モールドキャビティが前記第1および第2の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第3のモールドブロック;
歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第4の部分モールドキャビティを内部に有する第4のモールドブロックであって、前記第4および第1の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第4のモールドブロック;
前記第1、第2、第3および第4のモールドブロックは前記スタックモールドアセンブリーに配置されて、前記第1および第2のモールドブロックが前記第3および第4のモールドブロックの間でスタックされて中間にあり;
モールドブロック、好ましくは前記第2のモールドブロックに設けられている第5の部分モールドキャビティであって、その第5の部分モールドキャビティは前記第1および第4の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成できる第5の部分モールドキャビティ;
を有する。
【0026】
本発明はまた、前記のスタックモールドアセンブリーで用いるのに好適な、内部にそれぞれの部分モールドキャビティを有するそれぞれの第1、第2、第3、第4および適宜の第5のモールドブロックを提供する。
【0027】
本発明はまた、上記の方法を用いることを目的に作製されたならびに/あるいは上記の第1、第2、第3および第4のモールドブロックおよび/またはそれらのアセンブリーが組み込まれた歯ブラシ製造機械を提供する。
【0028】
本発明はまた、上記方法および/または機械の製造物である歯ブラシを提供する。
【0029】
発明の説明
以下、添付の図面を参照しながら、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
図1について説明すると、二成分型歯ブラシ101(全体)は、ヘッド102、握り柄103およびそれらの中間にある首部領域104を有しており、それらは全て長手方向のヘッド−柄軸方向に並んでいる。歯ブラシ101は、ヘッド102、首部104および柄103の部分を有する硬質プラスチック骨格105、ならびに柄上の握り改善パッドを形成する第2の部分であるエラストマー性部分106を有する。内部において、握り柄103には柄103を固くするための補強フランジ107(そのようなフランジは、例えば1993年に上市した本出願人の歯ブラシから当技術分野で公知である)ならびに骨格105の上部表面と下部表面105A、105Bとを連通させる開口108がある。ヘッド102にはブリスル穴109があり、後の段階でその中にブリスル(不図示)を挿入することができる。
【0031】
図2について説明すると、射出成形モールドブロックのアセンブリーを示してある。このアセンブリーは、縦軸方向のスタック軸A−A方向に配置されたスタックモールドアセンブリーである。
【0032】
このスタックは、180°反対の方向に面している2つの反対側に面する表面1A、1Bを有する第1のモールドブロック1を有する。表面1Aは、内部で歯ブラシヘッドの部分を形成するための複数の第1の部分モールドキャビティ11A(4個を図示しているが、それより多くても少なくてもよい)を内部に有する。反対側の表面1Bは、内部で歯ブラシヘッドの部分を形成するための複数のさらなる第1の部分モールドキャビティ11B(4個を図示しているが、それより多くても少なくてもよい)を有する。表面1Aと1Bは同じものである。図2Bには、表面1Aの平面図を示してあるが、これらの部分モールドキャビティ11Aは先端対向関係に配列されていることがわかる。すなわち、それらのヘッド−柄軸方向が180°反対の方向に並んでいる。
【0033】
図2には、2つの第2のモールドブロック2も示してある。これらのモールドブロック2は、モールド分割線123で第1のモールドブロック1と一緒に合わせることができる。各モールドブロック2は、スタック軸A−−Aに沿って表面1Aに対面し、第1および第2のブロック1および2が図3に示したように一緒に合わされた時に合わさる表面2Aを有する。モールドブロック2は、複数の第2の部分モールドキャビティ21を有する。4個を図示してあり、それより多くても少なくてもよいが、部分モールドキャビティ11Aの数に応じたものとする。これらの部分モールドキャビティ21が、ブリスル方向を向いている歯ブラシ柄の骨格の部分、すなわち図1に示した上部表面105Aの形状を画定する。第1および第2のモールドブロック1および2が分割線123で一緒に合わせられると、部分モールドキャビティ21が部分モールドキャビティ11Aと一緒になって合わさり、首部領域104に相当する場所で部分モールドキャビティ11Aと出会うことで、内部に形成される歯ブラシ骨格105の部分の形状が画定されることがわかる。
【0034】
図2にはさらに、第3のモールドブロック3を示してある。モールドブロック3は、内部で歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するための複数の(4個を示してあって、それより多くても少なくてもよいが、部分モールドキャビティ11Aおよび21の数に相当するものとする)第3の部分モールドキャビティ31を内部に有する。これらの部分モールドキャビティ31は、ブリスル方向に対して反対の方向に向いている歯ブラシ柄の骨格105の部分、すなわち図1に示した下部表面105Bの形状を画定している。第3のモールドブロック3は、表面1Aおよび2Aに面していて、モールドブロック1および2と一緒に合わせて、表面1A、2Aおよび3Aが分割線123で出会い、部分モールドキャビティ11A、21および31が合わさって歯ブラシの骨格105の部分の形状を画定する完全なモールドキャビティを形成することができる表面3Aを有する。モールドブロック3にはさらに、流動プラスチック材料を導入することができる射出口32がある。
【0035】
図2には、第4のモールドブロック4も示してある。第4のモールドブロック4は表面4Aを有する。モールドブロック4は、内部で歯ブラシの部分を形成するために表面4Aにおいて内部に複数の(4個が存在しており、それより多くても少なくても良いが、部分モールドキャビティ11Aおよび21の数に応じたものとする)第4の部分モールドキャビティ41を有する。これらの部分モールドキャビティ41は、ブリスル方向と反対方向に向いた歯ブラシ柄のエラストマー握りパッド106の部分、すなわち図1に示した底面106Bの形状を画定する。モールドブロック4にはさらに、第2の流動プラスチック材料を導入することができる射出口42もある。
【0036】
第2のモールドブロック2は、表面2Aに対して180°反対の方向を向いた表面2Bを有する。表面2Bには、複数の(4個が存在しており、それより多くても少なくても良いが、部分モールドキャビティ11および21の数に応じたものとする)第5の部分モールドキャビティ51がある。これらの部分モールドキャビティ51は、ブリスル方向に向いた歯ブラシ柄のエラストマー握りパッドの部分、すなわち図1に示した握りパッド106の上面106Aの形状を画定する。
【0037】
以上の説明および図面において、図2に示したモールドアセンブリー内で、第3(3)および第4の(4)モールドブロックが、それぞれ、上記で定義の本発明の最も広い態様の第1および第2のモールドブロックであり、第1(1)および第2の(2)モールドブロックのサブアセンブリーが同じく中間の第3のモールドブロックであることがわかる。
【0038】
図2に示したモールドアセンブリーは、以下のように、本発明において二成分型歯ブラシを製造するのに用いられる。
【0039】
図3について説明すると、段階(1)および(2)を示してある。図3Aにおいて、第1(1)、第2(2)および第3(3)のモールドブロックを、矢印で示した方向に相対的に移動させて一緒に合わせることで、内部にあるそれぞれの第1(11A)、第2(21)および第3(31)の部分モールドキャビティが一体となって、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の骨格105の部分を形成するためのモールドキャビティ11A、21、31が形成される。この操作において、モールドブロック1、2および3の表面1A、2Aおよび3Aが分割線123で出会う。
【0040】
図3Bに示したように、流動プラスチックの第1の材料が射出口32から前記段階で形成したモールドキャビティ11A、21、31に射出されて、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の骨格105が形成される。次に、この第1の材料を硬化させる。図2および3では、キャビティ11A、21、31内に突き出ていることで、ブリスル穴109が前段階で形成されたヘッド102に残っているブリスルピン13が示してある。
【0041】
図3Bにも示したように、ポート(穴)32からのプラスチック材料の射出に先だって、第4のモールドブロック4をモールドブロック1、2および3のアセンブリーと一緒に合わせて、スタックを形成する。この操作ではモールドブロック4の表面4Aがモールドブロック1および2のそれぞれの表面1Bおよび2Bと接触するが、この表面1Bおよび2Bは、ブロック1および2の、部分モールドキャビティ11A、21Aが形成される表面1A、2Aの反対側の表面である。これによって、型締力Fを図示の矢印の方向に加えて、プラスチック材料の注入によってキャビティ11A、21、31に発生する圧力にアセンブリーが耐えられるようにすることができる。
【0042】
図4について説明すると、段階(3)を示してある。ヘッドおよび柄の両方を有する歯ブラシの骨格105を、そのヘッド102で第1のモールドブロック1に保持しながら、第3のモールドブロック3を、第1(1)および第2(2)のモールドブロックのアセンブリーから離す。これは、矢印で示した方向にモールドブロック1、2および3を相対的に動かすことで行われる。歯ブラシ骨格105は、形成された歯ブラシヘッド102に埋め込まれたブリスルピン13によってモールドブロック1内に保持される。これらのブリスルピン13は、ブロック1内の公知の種類の機構(不図示)によって引き込み可能である。
【0043】
同じ操作の一部として、モールドブロック1および2のアセンブリーから第4のモールドブロック4を引き離す。すなわち、矢印で示した方向に相対的に動かすことで行う。
【0044】
図5について説明すると、段階(4)を示してある。形成された歯ブラシヘッド102に埋め込まれたブリスルピン13によってそのヘッド102で保持された歯ブラシの骨格105を第1のモールドブロック1の第1の部分モールドキャビティ11Aに残したまま、第2のモールドブロック2を、第1のモールドブロック1から離す。この分離は、矢印で示したように第2のモールドブロック2を動かすことで行われ、最初に方向A−−Aに動かし、次に方向A−−Aに対して交差する方向に動かす。
【0045】
図6について説明すると、段階(5)を示してある。図6Aでは、第1のモールドブロック1が図面の面内で180°回転されていることで、第1の部分モールドキャビティ(複数)11Aが形成され、部分形成歯ブラシヘッド102が保持される表面1Aが第4のモールドブロック4と向き合っている。この回転によって、さらなる第1のモールドキャビティ11Bがあるモールドブロック1の表面1Bが今度は第3のモールドブロック3と向き合うことがわかる。第2(2)および第3(3)のモールドブロック(および第4のモールドブロック4)は、回転する第1のモールドブロック1から充分離れていて、保持された骨格105が図示のように自由に回転できるものでなければならない。
【0046】
第1のモールドブロック1および第4のモールドブロック4が一緒に合わせられて、第1のモールドブロック1と、第4のモールドブロック4にある第4の部分モールドキャビティ41との間で形成されるキャビティ11A、41に、第1の部分モールドキャビティ11Aにそのヘッド102で保持された部分形成歯ブラシ105を部分的に収容する。
【0047】
図7について説明すると、次に段階(6)を行う。図7に示したように、部分形成歯ブラシ柄、すなわち柄103を有する骨格105の部分を、第4のモールドブロック4にある第4のモールドキャビティ41と、第2のモールドブロック2にある第5のモールドキャビティ51との間に形成された柄モールドキャビティ41、51内に収容する。これは、矢印で示したように第2のモールドブロック2を動かして、それぞれのモールドブロック1、2および4の表面1A、2Bおよび4Aが出会うようにすることで行われる。
【0048】
図8に示したように、今度は流動性の第2の材料、すなわちエラストマー性材料を、射出口42から前記段階で形成した柄モールドキャビティ41、51に射出することで段階(7)を行う。図2〜8では簡潔を期して示されていないが、部分モールドキャビティ41および51は、骨格がその中に収容された時に骨格105の外側表面の囲りに空洞部を画定する形状をしており、この空洞部はその中に第2の材料がキャビティ41、51内に射出されると流れて歯ブラシ101のエラストマー部分106を形成する。次に、この第2の材料を硬化させる。
【0049】
図8にも示したように、ポート42からプラスチック材料を射出する前に、第3のモールドブロック3をモールドブロック1および2のアセンブリーと一緒に合わせてスタックを形成する。これによって、型締力Fを図示の矢印の方向に加えて、エラストマー材料106の射出によってキャビティ41、51に発生する圧力にアセンブリーが耐えられるようにすることができる。
【0050】
さらに、それぞれのさらなる第1(11B)、第2(21)および第3の部分モールドキャビティ31が一体となって、上記の図3を参照しながら説明した段階(1)および(2)と同じ方法で、内部で歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するためのモールドキャビティ11B、21、31を内部に形成することで、段階(1)を繰り返して内部にさらなる骨格105Aを形成することができる。そのようにして、段階(1)および(6)を、実質的に同時に見事に行うことができる。
【0051】
次に、モールドブロック4をモールドブロック1および2のアセンブリーから離し、ブリスルピン13をヘッド102から引き抜いて、段階(8)を行わせることができる。すなわち、歯ブラシをモールドブロックアセンブリーから突き出しつまり落下させる。在来の突き出しピン(不図示)を用いて、部分モールドキャビティ41、51および/またはモールドブロック1にある部分モールドキャビティ11A、11Bから前記段階で形成した歯ブラシを出すこともできる。
【0052】
モールドブロック1、2および3も離すことができ、すなわち上記の段階(3)で、そして段階(4)、(5)などを、そのように形成された骨格105Aに行うことできる。
【0053】
次に、前記段階で形成した歯ブラシについて、仕上げの操作を行うことができる。例えばブリスル穴109へのブリスルの挿入を行う。このモールドアセンブリーの分離によってアセンブリーは図2に示した構造に戻り、場合によっては上記の段階(1)〜(8)を繰り返して、歯ブラシの連続製造を行うことができる。
【0054】
図9には、モールドアセンブリーを図8に示したようにスタックして射出段階(2)および(7)を行う、本発明の方法の操作の1方式を示してある。これらの射出段階(2)および(7)は、実質的に同時に行うことができる。すなわち、第1の材料をポート32からキャビティ11A、21、31内に射出しながら、第2の流動材料を実質的に同時にポート42からキャビティ41、51に射出することができる。その後、モールドブロック4をモールドブロック1および2のアセンブリーから離すことができ、そしてキャビティ41、51に形成された歯ブラシを上記のように取り出すが、図4のようにそのヘッドで保持され部分モールドキャビティ11、21、31に形成された部分形成歯ブラシをそのままにしておくことで、図4に示したモールドブロックの構成を得ることができ、上記の段階(3)以降の手順を、連続繰り返し操作で再度行うことができる。
【0055】
各種のモールドブロック1、2、3、4を、標準的な方法で構築し、歯ブラシ製造の技術分野で公知の標準的な機械によって操作することができ、全体のプロセスを自動化することもできる。本明細書で言及した各モールドブロックはそれ自体、互いに適切に固定された部分モールドブロックのサブアセンブリーからなることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的な二成分型歯ブラシの代表的な縦軸方向の図および断面図である。
【図2】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図3】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図4】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図5】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図6】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図7】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図8】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図9】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【符号の説明】
101 二成分型歯ブラシ(全体)
102 ヘッド
103 握り柄
104 首部
105 硬質プラスチック骨格(上部表面および下部表面105A、105B)
106 エラストマー性部分(上面および底面106A、106B)
107 補強フランジ
108 開口
109 ブリスル穴
1 第1のモールドブロック
1A、1B 反対側に面する表面
11A、11B 第1の部分モールドキャビティ
2 第2のモールドブロック
2A 表面
21 第2のモールドキャビティ
3 第3のモールドブロック
31 第3の部分モールドキャビティ
3A 表面
32 射出口
4 第4のモールドブロック
41 第4の部分モールドキャビティ
4A 表面
42 射出口
2B 表面
51 第5のモールドキャビティ
11、21、31 モールドキャビティ
123、124 モールド分割線
13 ブリスルピン
11、41 キャビティ
41、51 柄モールドキャビティ
発明の分野
本発明は、歯ブラシの製造方法、詳細には射出成形方法に関する。
【0002】
発明の背景
歯ブラシはよく知られた製造物品であり、通常はヘッドと握り柄があり、狭くなった首領域がその中間にあって、いずれも長手方向のヘッド−柄の軸の方向に並んでいる。通常、歯ブラシは主として、ポリプロピレンまたはスチロールアクリルニトロール(「SAN」)などの硬質ブラスチック材料製である。多くのものがいわゆる二成分型歯ブラシである。すなわち、ヘッドおよび本体構造部分または柄の「骨格」のような硬質プラスチックでできた部分、並びに、例えば握り柄の部分を含めて、例えばサントプレン(Santoprene:商標)のような熱可塑性エラストマーなどの比較的柔らかい弾性エラストマーまたはゴム材料製であることで、握った感じや、見た目を良好にしたり可撓性に影響を与える部分を有する。そのような歯ブラシは、特に例えば米国特許第5054154号およびEP−A−0336641に開示されている。
【0003】
歯ブラシは通常は射出成形法によって製造され、本体構造部分を形成する硬質プラスチック材料が、形成されるべき硬質プラスチック部分の形状を正確に画定する第1のモールドキャビティ内に流動状態で射出される。モールドキャビティは通常は硬い金属(通常は鋼鉄)製のモールドブロック内に、放電機械加工とも呼ばれる放電加工により形成される。通常、歯ブラシヘッドがそのような方法で形成される場合、ヘッドが形成されるキャビティの部分の上に突き出るピン(「ブリスルピン」)が設けられて、ヘッドのプラスチック材料中に穴が形成され、後の段階でその中にはブリスルの束を固定することができる。二成分型歯ブラシでは、硬質プラスチックの「骨格」を最初にこのようにして作り、次にその骨格を第2のモールドキャビティ内に収容し、流動状態の第2の成分の材料がこの第2のキャビティ内に射出され、第2の成分の部分を形成する。通常、骨格はこの第2の材料を受け入れるための空洞部を有して形成される。通常そのような射出成形モールドは、それぞれがその中に部分モールドキャビティを有する1つ以上、普通は2つのモールドブロックからなるモールドアセンブリーであり、アセンブリーモールドで一緒に合わせると、それらの間で完全なモールドキャビティを画定する。このような方法は公知である。WO−A−94/05183、EP−A−0504571、EP−A−0836923およびDE−A−19522122には、そのような方法およびそれを行うための好適な成形機械装置が記載されている。
【0004】
通常そのような成形方法では、大型かつ複雑な機械が使用され、そのような機械が工場内でかなりの床スペースを占有する場合がある。そこで、そのような方法用の改良された成形機械を提供することが望ましい。いわゆるスタック(積み重ね)モールド(金型)が公知であり、それは非常にコンパクトなものとすることができる。例えば米国特許第5069615号には、プラスチック製品を製造するためのスタックモールドが開示されている。
【0005】
発明の概要
最も広い態様において本発明は、スタックモールドを用いて、ヘッドおよび本体構造部分または柄の「骨格」などの硬質プラスチック製部分、ならびに例えば握り柄の部分を構成する熱可塑性エラストマーなどの比較的柔らかい弾性エラストマーまたはゴム材料製であることで、握った感じ、見た目を良好にしたり可撓性に影響を与える部分を有する二成分型歯ブラシを製造する方法を提供する。従って本発明は、そのような方法を行うよう作製および/または構成されたスタックモールドをも提供する。
【0006】
より具体的な態様での本発明によれば、歯ブラシ製造方法は、
2つの端部モールドブロックとその2つの端部モールドブロックの間で縦軸方向に沿った中間モールドブロックからなる、縦軸方向のスタック軸に沿って使用するよう配置された少なくとも3つのモールドブロックのスタックからなるスタックモールドアセンブリーを準備する段階を有し;
一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックとを一緒に合わせて、第1の成形材料が射出され得る第1のキャビティを画定する時に、前記中間モールドブロックの対面する表面にある部分モールドキャビティと合わさる前記一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがあり;
前記もう一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックとを一緒に合わせて、第2の成形材料が射出され得る第2のキャビティを画定する時に、前記中間モールドブロックにある部分モールドキャビティと合わさる前記もう一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがあり;
前記一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックとを一緒に合わせることで、前記第1のキャビティを形成する段階を有し;
歯ブラシヘッドおよび柄の硬質プラスチック部分を形成するのに適切なプラスチック材料である第1の成形材料を前記第1のキャビティ内に射出する段階を有し;
前記もう一方の端部モールドブロックおよび前記中間モールドブロックと一緒に合わせることで形成される第2のキャビティ内に前記段階で形成された硬質プラスチック部分を少なくとも部分的に収容し、前記第1のプラスチック材料とは異なる材料であって、歯ブラシヘッドおよび/または柄の一部分を形成するのに好適な第2の成形材料を前記第2のキャビティ内に射出する段階を有する。
【0007】
通常は、前記もう一方の端部モールドブロックおよび前記中間モールドブロックを一緒に合わせることで形成される前記第2のキャビティ内に前記段階で形成された硬質プラスチック部分を少なくとも部分的に収容する前に、前記一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックを離す。
【0008】
好ましくは、前記段階で形成された硬質プラスチック部分の少なくとも一部を、前記中間モールドブロックにある前記部分モールドキャビティ内に保持し、前記中間モールドブロックを回転させることによって、前記部分モールドキャビティがある前記中間モールドブロックの表面が、前記部分モールドキャビティがある前記もう一方の端部モールドブロックの表面に対面するようにすることで、前記段階で形成された硬質プラスチック部分を、前記もう一方の端部モールドブロックにある前記部分モールドキャビティ内に移動させる。
【0009】
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、歯ブラシ製造方法は、
内部で歯ブラシヘッドの部分(または一部)を形成するための少なくとも2つの第1の部分モールドキャビティを内部に有する第1のモールドブロックであって、少なくとも1つのそのような第1の部分モールドキャビティがそれぞれ前記第1のモールドブロックの2つの反対側に面するそれぞれの表面にある第1のモールドブロック;
内部で歯ブラシ柄の部分(または一部)を形成するための少なくとも1つの第2の部分モールドキャビティを内部に有する第2のモールドブロックであって、前記第1および第2の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシのヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第2のモールドブロック;
内部で歯ブラシの部分(または一部)を形成するための少なくとも1つの第3の部分モールドキャビティを有する第3のモールドブロックであって、前記第3の部分モールドキャビティが前記第1および第2の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第3のモールドブロック;
歯ブラシの部分(または一部)を形成するための少なくとも1つの第4の部分モールドキャビティを内部に有する第4のモールドブロックであって、前記第4および第1の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部で形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第4のモールドブロック;
前記第1、第2、第3および第4のモールドブロックがスタックモールドアセンブリーに配置されて、前記第1および第2のモールドブロックが前記第3および第4のモールドブロックの間でスタックされて中間にあり;
モールドブロックに設けられている第5の部分モールドキャビティであって、前記第5の部分モールドキャビティが前記第1および第4の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分(または一部)を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第5の部分モールドキャビティ;
を有する射出成形モールドを準備する段階を有し、その方法は、
(1)前記第1、第2および第3のモールドブロックを一緒に合わせて、それらの中にあるそれぞれの第1、第2および第3の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の部分(または一部)を形成するためのモールドキャビティを形成する段階;
(2)前記段階で形成されたモールドキャビティ内に第1の流動プラスチック材料を射出することで、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の部分(または一部)を形成し、前記第1の材料を硬化させる段階;
(3)前記部分歯ブラシをそのヘッドで前記第1のモールドブロックの第1の部分モールドキャビティ内に保持しながら、前記第1および第2のモールドブロックのアセンブリーから前記第3のモールドブロックを離す段階;
(4)そのヘッドで保持されている前記部分歯ブラシを前記第1のモールドブロックの第1の部分モールドキャビティ内に残したまま、前記第2のモールドブロックを前記第1のモールドブロックから離す段階;
(5)前記第1のモールドブロックと前記第4のモールドブロックを一緒に合わせて、前記第1の部分モールドキャビティ内に保持された前記段階で形成された歯ブラシヘッドを、前記第1のモールドブロックと、前記第4のモールドブロックにある前記第4の部分モールドキャビティとの間に形成されたキャビティ内に収容する段階;
(6)前記段階で形成された歯ブラシヘッドを前記第1および第4のモールドブロックの間の前記キャビティ内に保持させて、前記段階で形成した部分歯ブラシ柄を、前記第4のモールドブロックにある第4のモールドキャビティを、前記第4のモールドブロックと一緒に合わせられるモールドブロックにある第5のモールドキャビティと一緒に合わせることで形成される柄モールドキャビティ内に収容する段階;
(7)第2の流動材料を前記段階で形成した柄モールドキャビティ内に射出し、前記第2の材料を硬化させることで、前記第2の材料から作製される前記歯ブラシの部分を形成する段階;
(8)前記モールドブロックアセンブリーから前記部分形成歯ブラシを取り出す段階;
を有する。
【0010】
場合により、上記の段階(1)〜(8)を繰り返して、歯ブラシの連続製造を行うことができる。
【0011】
次に、前記段階で形成した歯ブラシヘッドおよび柄の部分を前記モールドブロックのアセンブリーから取り出して、前記ヘッドへのブリスル挿入などのさらなる加工を行うことができる。あるいは、前記第1または第2の部分モールドキャビティ内にブリスルを挿入してその末端がキャビティ内に延び、前記第1のプラスチック材料がそのキャビティ内に導入されてヘッドを形成し、同時にブリスルの末端がヘッド内に溶接される公知のいわゆる「無アンカー」法によって、例えばヘッドが形成される成形工程時などの比較的初期の段階でヘッド内にブリスルを固定することもできる。そのような方法は、例えばEP−A−0142885、EP−A−0197384およびEP−A−0326634に記載されている。しかしながら後述するように、後にブリスルが挿入されるヘッドにあるブリスル穴を形成するのに使用されるブリスルピンは、モールドキャビティ内に部分形成された歯ブラシを保持する簡便な方途を提供するものである。従って、「無アンカー」法を用いる場合には、部分形成歯ブラシをモールドキャビティ内に保持する別の手法が必要となる場合がある。
【0012】
好ましくは、前記第3のモールドブロックにある前記第3の部分モールドキャビティは、歯ブラシヘッドおよび柄の部分を画定する。
【0013】
好ましくは前記第2のモールドブロックは、第2の部分モールドキャビティが形成されている表面の反対側にある表面に、内部に第5の部分モールドキャビティを有する。あるいは、内部に前記第5の部分モールドキャビティを有する第5のモールドブロックを設けることができる。
【0014】
好ましくは段階(5)では、内部に部分形成歯ブラシを保持したまま、前記第1のモールドブロックを、適切には180°回転させて、前記部分形成歯ブラシヘッドが保持されているその第1の部分モールドキャビティが前記第4のモールドブロックに対面するよう回転操作を行う。そのような回転操作を行いやすくするためには、前記モールドブロック同士が十分に離れていて、前記第1のモールドブロック内に保持されている前記部分形成歯ブラシが、他のいずれのモールドブロックや関係する機械装置の他の部分と衝突しないようにする必要がある。
【0015】
好ましくは前記第1のモールドブロックは、前記第1の部分モールドキャビティが形成されている表面の反対側に表面を有し、その反対側の表面には、1以上のさらなる第1の部分モールドキャビティがある。そのようなさらなる第1の部分モールドキャビティは好適には、前記第1の部分モールドキャビティと同一である。そのような構成で以って、好ましくは段階(6)では、部分形成歯ブラシが保持される前記第1のモールドキャビティがある面の反対側の面に、少なくとも1つの空のさらなる第1の部分モールドキャビティを、第2のモールドブロックにある空の第2の部分モールドキャビティと一緒に合わせる操作が行われる。この操作では、前記空の第1、第2および第3のモールドブロックはうまく一緒に合うことで、それらの中にあるそれぞれのさらなる第1、第2および第3の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部で歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するためのモールドキャビティを形成することが好ましい。すなわち上記の段階(1)を行うことである。そのようにして、段階(1)および(6)は有利には、実質的に同時に行うことができ、さらには射出段階(2)および(7)も、前記第1のモールドブロックの相対する反対側の面にある前記第1の部分モールドキャビティおよびさらなる第1の部分モールドキャビティを用いて実質的に同時に行うことができ、その結果高スループット工程を実現することができる。
【0016】
好ましくは例えば段階(3)で、前記歯ブラシヘッドを、前記第1の部分モールドキャビティ内に突き出たブリスルピンによって、前記第1の部分モールドキャビティ内に保持させる。好ましくは次に、これらブリスルピンを引き抜くことによって、前記ヘッドが前記第1の部分モールドキャビティから離される。そのようなブリスルピンを引き抜くことができるモールドは公知である。
【0017】
好ましくは射出段階(2)および(7)は、ホットランナー射出成形段階である。ホットランナー成形はよく知られた方法である。
【0018】
前記各モールドブロックは、複数のそれぞれの上記部分モールドキャビティを有することができ、そのキャビティは同時操作で並行して用いることができる。内部に複数のキャビティを有するモールドブロックは、歯ブラシ産業においてよく知られている。
【0019】
好ましくは、段階(7)で注入される前記第2の材料は、二成分型歯ブラシでの使用で公知の種類の熱可塑性エラストマー材料である。
【0020】
前記第1の材料としての使用に適切なプラスチック材料には、少なくとも約500Mpa、好ましくは少なくとも約1000Mpaの弾性率を有するものであって、歯ブラシ技術分野で慣用のものである。好適な材料には例えば、ポリアミド類およびポリプロピレン類がある。好適なポリアミドの例としては、弾性率(DIN 53452)が3000である材料「ウルトラミド(Ultramid)B3(商標名)」(ドイツのBASF社が販売)がある。好適なポリプロピレンの例としては、単独重合体であって、弾性率(DIN 53457)が1400である材料「ノボレン(Novolene)1100HX(商標名)」(ドイツのBASF社が販売)がある。そのようなポリプロピレン単独重合体は場合によって、材料「ノボレン2500HX(商標名)」(ドイツのBASF社が販売)などのポリプロピレンブロック共重合体と混合して、例えば重量比80:20(1100HX:2500HX)の混合物で用いることができる。他の好適なポリプロピレン類には、弾性率(ISO 178)が1500MpaであるポリプロピレンPM1600(商標名)(シェル社(Shell)が販売)およびアプリル(Apryl)3400MAI(商標名)(エルフ・アトケム社(Elf Atochem))などがある。
【0021】
好ましくは前記第2の成形材料は、エラストマー性材料、例えば熱可塑性エラストマーである。本明細書で使用される「エラストマー性材料」という用語は、「エラストマー」、「エラストマー材料」、「ゴム」および「ゴム材料」などの用語と同義である。この用語には、合成および天然のエラストマーが含まれる。この用語には、加圧すると変形して、加圧がなくなると直ちにまたは非常に速やかに(元に)戻る材料が含まれる。好ましくはエラストマー性材料は、約10〜約90ショアA、より好ましくは30ショアA以上の硬度を有する。好適なエラストマー性材料には、メゴール(Megol)およびサントプレン(Santoprene)の商品名で販売されているものなどがあり、シリコーンエラストマー性材料も使用可能である。他の好適なエラストマー性材料は、上記で引用の最新技術に開示されている。
【0022】
好適には段階(7)における成形条件は、第2の材料が第1のプラスチック材料に結合するようなものとする。好適な条件は公知である。
【0023】
本発明はまた、2つの端部モールドブロックおよび、それら2つの端部モールドブロックの間で縦軸方向に沿った中間モールドブロックからなるスタックモールドアセンブリーであって、一方の端部モールドブロックと前記中間モールドブロックが一緒に合わせられて、第1の成形材料が射出され得る歯ブラシの部分の形状に相当する第1のキャビティを画定する際に、前記中間モールドブロックの対面する表面にある部分モールドキャビティと一緒に合わさる前記一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがあり;前記もう一方のモールドブロックと前記中間モールドブロックが一緒に合わせられて、第2の成形材料が射出され得る歯ブラシの部分分の形状に相当する第2のキャビティを画定する際に、前記中間モールドブロックにある部分モールドキャビティと一緒に合わさる前記もう一方の端部モールドブロックの表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティがある、スタックモールドアセンブリーを提供する。
【0024】
本発明はさらに、上記の本発明の好ましい態様による方法を行うのに好適なスタックモールドアセンブリーを提供する。
【0025】
そのようなスタックモールドアセンブリーは、
内部で歯ブラシヘッドの部分を形成するための少なくとも2つの第1の部分モールドキャビティを内部に有する第1のモールドブロックであって、少なくとも1つのそのような第1の部分モールドキャビティがそれぞれ、前記第1のモールドブロックの2つの反対側に面する表面のそれぞれにある第1のモールドブロック;
内部で歯ブラシ柄の部分を形成するための少なくとも1つの第2の部分モールドキャビティを内部に有する第2のモールドブロックであって、前記第2の部分モールドキャビティおよび第1の部分モールドキャビティが互いに一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第2のモールドブロック;
内部で歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第3の部分モールドキャビティを内部に有する第3のモールドブロックであって、前記第3の部分モールドキャビティが前記第1および第2の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第3のモールドブロック;
歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第4の部分モールドキャビティを内部に有する第4のモールドブロックであって、前記第4および第1の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成することができる第4のモールドブロック;
前記第1、第2、第3および第4のモールドブロックは前記スタックモールドアセンブリーに配置されて、前記第1および第2のモールドブロックが前記第3および第4のモールドブロックの間でスタックされて中間にあり;
モールドブロック、好ましくは前記第2のモールドブロックに設けられている第5の部分モールドキャビティであって、その第5の部分モールドキャビティは前記第1および第4の部分モールドキャビティと一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティを形成できる第5の部分モールドキャビティ;
を有する。
【0026】
本発明はまた、前記のスタックモールドアセンブリーで用いるのに好適な、内部にそれぞれの部分モールドキャビティを有するそれぞれの第1、第2、第3、第4および適宜の第5のモールドブロックを提供する。
【0027】
本発明はまた、上記の方法を用いることを目的に作製されたならびに/あるいは上記の第1、第2、第3および第4のモールドブロックおよび/またはそれらのアセンブリーが組み込まれた歯ブラシ製造機械を提供する。
【0028】
本発明はまた、上記方法および/または機械の製造物である歯ブラシを提供する。
【0029】
発明の説明
以下、添付の図面を参照しながら、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
図1について説明すると、二成分型歯ブラシ101(全体)は、ヘッド102、握り柄103およびそれらの中間にある首部領域104を有しており、それらは全て長手方向のヘッド−柄軸方向に並んでいる。歯ブラシ101は、ヘッド102、首部104および柄103の部分を有する硬質プラスチック骨格105、ならびに柄上の握り改善パッドを形成する第2の部分であるエラストマー性部分106を有する。内部において、握り柄103には柄103を固くするための補強フランジ107(そのようなフランジは、例えば1993年に上市した本出願人の歯ブラシから当技術分野で公知である)ならびに骨格105の上部表面と下部表面105A、105Bとを連通させる開口108がある。ヘッド102にはブリスル穴109があり、後の段階でその中にブリスル(不図示)を挿入することができる。
【0031】
図2について説明すると、射出成形モールドブロックのアセンブリーを示してある。このアセンブリーは、縦軸方向のスタック軸A−A方向に配置されたスタックモールドアセンブリーである。
【0032】
このスタックは、180°反対の方向に面している2つの反対側に面する表面1A、1Bを有する第1のモールドブロック1を有する。表面1Aは、内部で歯ブラシヘッドの部分を形成するための複数の第1の部分モールドキャビティ11A(4個を図示しているが、それより多くても少なくてもよい)を内部に有する。反対側の表面1Bは、内部で歯ブラシヘッドの部分を形成するための複数のさらなる第1の部分モールドキャビティ11B(4個を図示しているが、それより多くても少なくてもよい)を有する。表面1Aと1Bは同じものである。図2Bには、表面1Aの平面図を示してあるが、これらの部分モールドキャビティ11Aは先端対向関係に配列されていることがわかる。すなわち、それらのヘッド−柄軸方向が180°反対の方向に並んでいる。
【0033】
図2には、2つの第2のモールドブロック2も示してある。これらのモールドブロック2は、モールド分割線123で第1のモールドブロック1と一緒に合わせることができる。各モールドブロック2は、スタック軸A−−Aに沿って表面1Aに対面し、第1および第2のブロック1および2が図3に示したように一緒に合わされた時に合わさる表面2Aを有する。モールドブロック2は、複数の第2の部分モールドキャビティ21を有する。4個を図示してあり、それより多くても少なくてもよいが、部分モールドキャビティ11Aの数に応じたものとする。これらの部分モールドキャビティ21が、ブリスル方向を向いている歯ブラシ柄の骨格の部分、すなわち図1に示した上部表面105Aの形状を画定する。第1および第2のモールドブロック1および2が分割線123で一緒に合わせられると、部分モールドキャビティ21が部分モールドキャビティ11Aと一緒になって合わさり、首部領域104に相当する場所で部分モールドキャビティ11Aと出会うことで、内部に形成される歯ブラシ骨格105の部分の形状が画定されることがわかる。
【0034】
図2にはさらに、第3のモールドブロック3を示してある。モールドブロック3は、内部で歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するための複数の(4個を示してあって、それより多くても少なくてもよいが、部分モールドキャビティ11Aおよび21の数に相当するものとする)第3の部分モールドキャビティ31を内部に有する。これらの部分モールドキャビティ31は、ブリスル方向に対して反対の方向に向いている歯ブラシ柄の骨格105の部分、すなわち図1に示した下部表面105Bの形状を画定している。第3のモールドブロック3は、表面1Aおよび2Aに面していて、モールドブロック1および2と一緒に合わせて、表面1A、2Aおよび3Aが分割線123で出会い、部分モールドキャビティ11A、21および31が合わさって歯ブラシの骨格105の部分の形状を画定する完全なモールドキャビティを形成することができる表面3Aを有する。モールドブロック3にはさらに、流動プラスチック材料を導入することができる射出口32がある。
【0035】
図2には、第4のモールドブロック4も示してある。第4のモールドブロック4は表面4Aを有する。モールドブロック4は、内部で歯ブラシの部分を形成するために表面4Aにおいて内部に複数の(4個が存在しており、それより多くても少なくても良いが、部分モールドキャビティ11Aおよび21の数に応じたものとする)第4の部分モールドキャビティ41を有する。これらの部分モールドキャビティ41は、ブリスル方向と反対方向に向いた歯ブラシ柄のエラストマー握りパッド106の部分、すなわち図1に示した底面106Bの形状を画定する。モールドブロック4にはさらに、第2の流動プラスチック材料を導入することができる射出口42もある。
【0036】
第2のモールドブロック2は、表面2Aに対して180°反対の方向を向いた表面2Bを有する。表面2Bには、複数の(4個が存在しており、それより多くても少なくても良いが、部分モールドキャビティ11および21の数に応じたものとする)第5の部分モールドキャビティ51がある。これらの部分モールドキャビティ51は、ブリスル方向に向いた歯ブラシ柄のエラストマー握りパッドの部分、すなわち図1に示した握りパッド106の上面106Aの形状を画定する。
【0037】
以上の説明および図面において、図2に示したモールドアセンブリー内で、第3(3)および第4の(4)モールドブロックが、それぞれ、上記で定義の本発明の最も広い態様の第1および第2のモールドブロックであり、第1(1)および第2の(2)モールドブロックのサブアセンブリーが同じく中間の第3のモールドブロックであることがわかる。
【0038】
図2に示したモールドアセンブリーは、以下のように、本発明において二成分型歯ブラシを製造するのに用いられる。
【0039】
図3について説明すると、段階(1)および(2)を示してある。図3Aにおいて、第1(1)、第2(2)および第3(3)のモールドブロックを、矢印で示した方向に相対的に移動させて一緒に合わせることで、内部にあるそれぞれの第1(11A)、第2(21)および第3(31)の部分モールドキャビティが一体となって、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の骨格105の部分を形成するためのモールドキャビティ11A、21、31が形成される。この操作において、モールドブロック1、2および3の表面1A、2Aおよび3Aが分割線123で出会う。
【0040】
図3Bに示したように、流動プラスチックの第1の材料が射出口32から前記段階で形成したモールドキャビティ11A、21、31に射出されて、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の骨格105が形成される。次に、この第1の材料を硬化させる。図2および3では、キャビティ11A、21、31内に突き出ていることで、ブリスル穴109が前段階で形成されたヘッド102に残っているブリスルピン13が示してある。
【0041】
図3Bにも示したように、ポート(穴)32からのプラスチック材料の射出に先だって、第4のモールドブロック4をモールドブロック1、2および3のアセンブリーと一緒に合わせて、スタックを形成する。この操作ではモールドブロック4の表面4Aがモールドブロック1および2のそれぞれの表面1Bおよび2Bと接触するが、この表面1Bおよび2Bは、ブロック1および2の、部分モールドキャビティ11A、21Aが形成される表面1A、2Aの反対側の表面である。これによって、型締力Fを図示の矢印の方向に加えて、プラスチック材料の注入によってキャビティ11A、21、31に発生する圧力にアセンブリーが耐えられるようにすることができる。
【0042】
図4について説明すると、段階(3)を示してある。ヘッドおよび柄の両方を有する歯ブラシの骨格105を、そのヘッド102で第1のモールドブロック1に保持しながら、第3のモールドブロック3を、第1(1)および第2(2)のモールドブロックのアセンブリーから離す。これは、矢印で示した方向にモールドブロック1、2および3を相対的に動かすことで行われる。歯ブラシ骨格105は、形成された歯ブラシヘッド102に埋め込まれたブリスルピン13によってモールドブロック1内に保持される。これらのブリスルピン13は、ブロック1内の公知の種類の機構(不図示)によって引き込み可能である。
【0043】
同じ操作の一部として、モールドブロック1および2のアセンブリーから第4のモールドブロック4を引き離す。すなわち、矢印で示した方向に相対的に動かすことで行う。
【0044】
図5について説明すると、段階(4)を示してある。形成された歯ブラシヘッド102に埋め込まれたブリスルピン13によってそのヘッド102で保持された歯ブラシの骨格105を第1のモールドブロック1の第1の部分モールドキャビティ11Aに残したまま、第2のモールドブロック2を、第1のモールドブロック1から離す。この分離は、矢印で示したように第2のモールドブロック2を動かすことで行われ、最初に方向A−−Aに動かし、次に方向A−−Aに対して交差する方向に動かす。
【0045】
図6について説明すると、段階(5)を示してある。図6Aでは、第1のモールドブロック1が図面の面内で180°回転されていることで、第1の部分モールドキャビティ(複数)11Aが形成され、部分形成歯ブラシヘッド102が保持される表面1Aが第4のモールドブロック4と向き合っている。この回転によって、さらなる第1のモールドキャビティ11Bがあるモールドブロック1の表面1Bが今度は第3のモールドブロック3と向き合うことがわかる。第2(2)および第3(3)のモールドブロック(および第4のモールドブロック4)は、回転する第1のモールドブロック1から充分離れていて、保持された骨格105が図示のように自由に回転できるものでなければならない。
【0046】
第1のモールドブロック1および第4のモールドブロック4が一緒に合わせられて、第1のモールドブロック1と、第4のモールドブロック4にある第4の部分モールドキャビティ41との間で形成されるキャビティ11A、41に、第1の部分モールドキャビティ11Aにそのヘッド102で保持された部分形成歯ブラシ105を部分的に収容する。
【0047】
図7について説明すると、次に段階(6)を行う。図7に示したように、部分形成歯ブラシ柄、すなわち柄103を有する骨格105の部分を、第4のモールドブロック4にある第4のモールドキャビティ41と、第2のモールドブロック2にある第5のモールドキャビティ51との間に形成された柄モールドキャビティ41、51内に収容する。これは、矢印で示したように第2のモールドブロック2を動かして、それぞれのモールドブロック1、2および4の表面1A、2Bおよび4Aが出会うようにすることで行われる。
【0048】
図8に示したように、今度は流動性の第2の材料、すなわちエラストマー性材料を、射出口42から前記段階で形成した柄モールドキャビティ41、51に射出することで段階(7)を行う。図2〜8では簡潔を期して示されていないが、部分モールドキャビティ41および51は、骨格がその中に収容された時に骨格105の外側表面の囲りに空洞部を画定する形状をしており、この空洞部はその中に第2の材料がキャビティ41、51内に射出されると流れて歯ブラシ101のエラストマー部分106を形成する。次に、この第2の材料を硬化させる。
【0049】
図8にも示したように、ポート42からプラスチック材料を射出する前に、第3のモールドブロック3をモールドブロック1および2のアセンブリーと一緒に合わせてスタックを形成する。これによって、型締力Fを図示の矢印の方向に加えて、エラストマー材料106の射出によってキャビティ41、51に発生する圧力にアセンブリーが耐えられるようにすることができる。
【0050】
さらに、それぞれのさらなる第1(11B)、第2(21)および第3の部分モールドキャビティ31が一体となって、上記の図3を参照しながら説明した段階(1)および(2)と同じ方法で、内部で歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するためのモールドキャビティ11B、21、31を内部に形成することで、段階(1)を繰り返して内部にさらなる骨格105Aを形成することができる。そのようにして、段階(1)および(6)を、実質的に同時に見事に行うことができる。
【0051】
次に、モールドブロック4をモールドブロック1および2のアセンブリーから離し、ブリスルピン13をヘッド102から引き抜いて、段階(8)を行わせることができる。すなわち、歯ブラシをモールドブロックアセンブリーから突き出しつまり落下させる。在来の突き出しピン(不図示)を用いて、部分モールドキャビティ41、51および/またはモールドブロック1にある部分モールドキャビティ11A、11Bから前記段階で形成した歯ブラシを出すこともできる。
【0052】
モールドブロック1、2および3も離すことができ、すなわち上記の段階(3)で、そして段階(4)、(5)などを、そのように形成された骨格105Aに行うことできる。
【0053】
次に、前記段階で形成した歯ブラシについて、仕上げの操作を行うことができる。例えばブリスル穴109へのブリスルの挿入を行う。このモールドアセンブリーの分離によってアセンブリーは図2に示した構造に戻り、場合によっては上記の段階(1)〜(8)を繰り返して、歯ブラシの連続製造を行うことができる。
【0054】
図9には、モールドアセンブリーを図8に示したようにスタックして射出段階(2)および(7)を行う、本発明の方法の操作の1方式を示してある。これらの射出段階(2)および(7)は、実質的に同時に行うことができる。すなわち、第1の材料をポート32からキャビティ11A、21、31内に射出しながら、第2の流動材料を実質的に同時にポート42からキャビティ41、51に射出することができる。その後、モールドブロック4をモールドブロック1および2のアセンブリーから離すことができ、そしてキャビティ41、51に形成された歯ブラシを上記のように取り出すが、図4のようにそのヘッドで保持され部分モールドキャビティ11、21、31に形成された部分形成歯ブラシをそのままにしておくことで、図4に示したモールドブロックの構成を得ることができ、上記の段階(3)以降の手順を、連続繰り返し操作で再度行うことができる。
【0055】
各種のモールドブロック1、2、3、4を、標準的な方法で構築し、歯ブラシ製造の技術分野で公知の標準的な機械によって操作することができ、全体のプロセスを自動化することもできる。本明細書で言及した各モールドブロックはそれ自体、互いに適切に固定された部分モールドブロックのサブアセンブリーからなることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的な二成分型歯ブラシの代表的な縦軸方向の図および断面図である。
【図2】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図3】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図4】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図5】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図6】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図7】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図8】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【図9】モールドブロックのアセンブリーおよび本発明の方法でのそれらの使用を模式的に示す図である。
【符号の説明】
101 二成分型歯ブラシ(全体)
102 ヘッド
103 握り柄
104 首部
105 硬質プラスチック骨格(上部表面および下部表面105A、105B)
106 エラストマー性部分(上面および底面106A、106B)
107 補強フランジ
108 開口
109 ブリスル穴
1 第1のモールドブロック
1A、1B 反対側に面する表面
11A、11B 第1の部分モールドキャビティ
2 第2のモールドブロック
2A 表面
21 第2のモールドキャビティ
3 第3のモールドブロック
31 第3の部分モールドキャビティ
3A 表面
32 射出口
4 第4のモールドブロック
41 第4の部分モールドキャビティ
4A 表面
42 射出口
2B 表面
51 第5のモールドキャビティ
11、21、31 モールドキャビティ
123、124 モールド分割線
13 ブリスルピン
11、41 キャビティ
41、51 柄モールドキャビティ
Claims (18)
- 歯ブラシの製造方法において、
2つの端部モールドブロック(3、4)および、縦軸方向でその2つの端部モールドブロック(3、4)の間にある中間モールドブロック(1、2)からなる、縦軸方向のスタック軸(A−−A)に沿って使用するよう配置された少なくとも3つのモールドブロックのスタックからなるスタックモールドアセンブリー(1、2、3、4)を準備する段階を有し;
一方の端部モールドブロック(3、4)と前記中間モールドブロック(1、2)とが一緒に合わせられて、第1の成形材料が射出され得る第1のキャビティ(11A、21、31)を画定する時に、前記中間モールドブロック(1、2)の反対側に面する表面(1A、1B、2A、2B)にある部分モールドキャビティ(11A、21)と一緒に合わさる前記一方の端部モールドブロック(3、4)の表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティ(31、41)があり;
もう一方の端部モールドブロック(4)と前記中間モールドブロック(1、2)とが一緒に合わせられて、第2の成形材料が射出され得る第2のキャビティ(41、51)を画定する時に、前記中間モールドブロック(1、2)にある部分モールドキャビティ(11A、21)と一緒に合わさる前記もう一方の端部モールドブロック(4)の表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティ(41)があり;
前記一方の端部モールドブロック(3)と前記中間モールドブロック(1、2)とを一緒に合わせることで、前記第1のキャビティ(11A、21)を形成する段階を有し;
歯ブラシヘッドおよび柄の硬質プラスチック部分(105)を形成するのに適切なプラスチック材料である第1の成形材料を前記第1のキャビティ(11A、41)に射出する段階を有し;
前記もう一方の端部モールドブロック(4)および前記中間モールドブロック(1、2)を一緒に合わせることで形成される第2のキャビティ(41、51)内に前記段階で形成された硬質プラスチック部分(105)を少なくとも部分的に収容し、前記第1のプラスチック材料とは異なる材料であって、歯ブラシヘッドおよび/または柄の部分を形成するのに適切な第2の成形材料をその中に射出する段階を有する、
ことを特徴とする方法。 - 前記段階で形成された硬質プラスチック部分(105)の少なくとも一部を、前記中間モールドブロック(1、2)にある前記部分モールドキャビティ(11A)内に保持させ、前記中間モールドブロック(1、2)を回転させることによって、前記部分モールドキャビティがある前記中間モールドブロック(1、2)の表面(1A)が、前記部分モールドキャビティ(41)がある前記もう一方の端部モールドブロック(4)の表面(4A)に対面するようにすることで、前記段階で形成された硬質プラスチック部分(105)を、前記もう一方の端部モールドブロックにある前記部分モールドキャビティ(41)に移動させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 歯ブラシヘッドの部分を形成するための少なくとも2つの第1の部分モールドキャビティ(11A)を有する第1のモールドブロック(1)であって、少なくとも1つのそのような第1の部分モールドキャビティ(11A)がそれぞれ前記第1のモールドブロック(1)の2つの反対側に面するそれぞれの表面(1A、1B)にある第1のモールドブロック;
歯ブラシ柄の部分を形成するための少なくとも1つの第2の部分モールドキャビティ(21)を有する第2のモールドブロック(2)であって、前記第1(11A)および第2(21)の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシのヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(11A、21)を形成することができる第2のモールドブロック;
歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第3の部分モールドキャビティ(31)を有する第3のモールドブロック(3)であって、前記第3の部分モールドキャビティ(31)が第1および第2の部分モールドキャビティ(11A、21)と一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(11A、21、31)を形成することができる第3のモールドブロック;
歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第4の部分モールドキャビティ(41)を有する第4のモールドブロック(4)であって、前記第4の部分モールドキャビティ(41)および第1の部分モールドキャビティ(11A)が一緒に合わさり、内部で形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(11A、41)を形成することができる第4のモールドブロック;
前記第1(1)、第2(2)、第3(3)および第4(4)のモールドブロックがスタックモールドアセンブリーに配置されて、前記第1(1)および第2(2)のモールドブロックが前記第3(3)および第4(4)のモールドブロックの間でスタックされて中間にあり;
モールドブロック(2)に設けられている第5の部分モールドキャビティ(51)であって、前記第5の部分モールドキャビティ(51)が前記第1および第4の部分モールドキャビティ(11A、41)と一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(41、51)を形成することができる第5の部分モールドキャビティ;
を有する射出成形モールドアセンブリー(1、2、3、4)を準備する段階を有し、その方法が、
(I)前記第1(1)、第2(2)および第3(3)のモールドブロックを一緒に合わせて、それぞれの第1(11A)、第2(21)および第3(31)の部分モールドキャビティが一緒に合わさり、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の部分を形成するためのモールドキャビティ(11A、21、31)を形成する段階;
(II)前記段階で形成されたモールドキャビティ(11A、21、31)内に第1の流動プラスチック材料を射出することで、内部に歯ブラシヘッドおよび柄の部分(105)を形成し、前記第1の材料を硬化させる段階;
(III)前記部分歯ブラシ(105)をそのヘッド(102)で前記第1のモールドブロック(1)の第1の部分モールドキャビティ(11A)内に保持させながら、前記第3のモールドブロック(3)を前記第1(1)および第2(2)のモールドブロックのアセンブリーから離す段階;
(IV)そのヘッド(102)で保持されている前記部分歯ブラシ(105)を前記第1のモールドブロック(1)の第1の部分モールドキャビティ(11A)内に残したまま、前記第2のモールドブロック(2)を前記第1のモールドブロック(1)から離す段階;
(V)前記第1のモールドブロック(1)と前記第4のモールドブロック(4)を一緒に合わせて、前記第1の部分モールドキャビティ(1)内に保持された前記段階で形成された歯ブラシヘッド(102)を、前記第1のモールドブロック(1)と、前記第4のモールドブロック(4)にある前記第4の部分モールドキャビティ(41)との間に形成されたキャビティ(11A、41)内に収容する段階;
(VI)前記段階で形成された歯ブラシヘッド(102)を前記第1(1)および第4(4)のモールドブロックの間の前記キャビティ(11A、51)内に保持させて、前記段階で形成した部分歯ブラシ柄(105)を、前記第4のモールドブロック(4)にある第4のモールドキャビティ(41)を、前記第4のモールドブロック(4)と一緒に合わせたモールドブロック(2)にある第5のモールドキャビティ(51)と一緒に合わせることで形成される柄モールドキャビティ(41、51)内に収容する段階;
(VII)第2の流動材料を前記段階で形成した柄モールドキャビティ(41、51)内に射出し、前記第2の材料を硬化させることで、前記第2の材料から作製される前記歯ブラシの部分(106)を形成する段階;
(VIII)前記部分形成歯ブラシ(105)を前記モールドブロックアセンブリー(1、2、4)から取り出す段階;
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 - 前記第3のモールドブロック(3)にある前記第3の部分モールドキャビティ(31)が、歯ブラシヘッド(102)および柄(103)の部分を画定することを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記第2のモールドブロック(2)が、前記第2の部分モールドキャビティ(21)が存在する表面(2A)の反対側に面する表面(2B)に第5の部分モールドキャビティ(51)を有することを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
- 前記第5の部分モールドキャビティを有する第5のモールドブロックがあることを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
- 段階(V)で、前記部分形成歯ブラシ(105)を内部に保持して、前記第1のモールドブロック(1)を、適切には180°回転させて、前記部分形成歯ブラシヘッド(102)が保持されたそれの第1の部分モールドキャビティ(11A)を前記第4のモールドブロック(4)に対面させる回転操作を行うことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の方法。
- 前記第1のモールドブロック(1B)が、前記第1の部分モールドキャビティ(11A)が存在する表面の反対側に面する表面を有し、その反対側に面する表面(1B)に、1以上のさらなる第1の部分モールドキャビティ(11B)があることを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の方法。
- 前記さらなる第1の部分モールドキャビティ(11B)が、前記第1の部分モールドキャビティ(11A)と同一であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 段階(VI)で、少なくとも1つのさらなる空の前記第1の部分モールドキャビティ(11B)を、第2のモールドブロック(2)にある空の第2の部分モールドキャビティ(21)と一緒に合わせる操作を行うことを特徴とする請求項8または9に記載の方法。
- 段階(I)および(IV)を実質的に同時に行うことを特徴とする請求項3ないし10のいずれかに記載の方法。
- 射出段階(II)および(VII)を、前記第1のモールドブロック(1)の相対する反対側の面(1A、1B)にある前記第1部分モールドキャビティ(11A)およびさらなる第1の部分モールドキャビティ(11B)を用いて実質的に同時に行うことを特徴とする請求項3ないし11のいずれかに記載の方法。
- 段階(III)で、前記歯ブラシヘッド(102)を、前記第1の部分モールドキャビティ(11A)内に突き出たブリスルピン(13)によって、前記第1の部分モールドキャビティ(11A)内に保持させることを特徴とする請求項3ないし12のいずれかに記載の方法。
- 前記第2の射出流動材料が熱可塑性エラストマー材料であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の方法。
- 縦軸方向のスタック軸(A−−A)に沿って使用されるよう配置された少なくとも3つのモールドブロックのスタックからなるスタックモールドアセンブリー(1、2、3、4)であって、
2つの端部モールドブロック(3、4)および、縦軸方向に沿って前記2つの端部モールドブロック(3、4)の間にある中間モールドブロック(1、2)を有し;
一方の端部モールドブロック(3、4)と前記中間モールドブロック(1、2)が一緒に合わせられて、歯ブラシの部分の形状を画定する、その中に第1の成形材料が射出され得る第1のキャビティ(11A、21、31)を画定する際に、前記中間モールドブロック(1、2)の対面する表面(1A、1B、2A、2B)にある部分モールドキャビティ(11A、21)と一緒に合わさることができる前記一方の端部モールドブロック(3、4)の表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティ(31、41)があり;
もう一方の端部モールドブロック(4)と前記中間モールドブロック(1、2)が一緒に合わせられて、歯ブラシの部分の形状を画定する、その中に第2の成形材料が射出され得る第2のキャビティ(41、51)を画定する際に、前記中間モールドブロック(1、2)にある部分モールドキャビティ(11A、21)と一緒に合わさることができる前記もう一方の端部モールドブロック(4)の表面に少なくとも1つの部分モールドキャビティ(41)がある;
ことを特徴とするスタックモールドアセンブリー。 - 歯ブラシヘッドの部分を形成するための少なくとも2つの第1の部分モールドキャビティ(11A)を有する第1のモールドブロック(1)であって、少なくとも1つのそのような第1の部分モールドキャビティ(11A)がそれぞれ、前記第1のモールドブロック(1)の2つの反対側に面する表面(1A、1B)のそれぞれにある第1のモールドブロック;
歯ブラシ柄の部分を形成するための少なくとも1つの第2の部分モールドキャビティ(21)を有する第2のモールドブロック(2)であって、前記第1(11A)および第2(21)の部分モールドキャビティが互いに一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(11A、21)を形成することができる第2のモールドブロック;
歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第3の部分モールドキャビティ(31)を有する第3のモールドブロック(3)であって、前記第3の部分モールドキャビティ(31)が前記第1および第2の部分モールドキャビティ(11A、21)と一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(11A、21、31)を形成することができる第3のモールドブロック;
歯ブラシの部分を形成するための少なくとも1つの第4の部分モールドキャビティ(41)を有する第4のモールドブロック(4)であって、前記第4の部分モールドキャビティ(41)および第1の部分モールドキャビティ(11A)が一緒に合わさり、内部に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(11A、41)を形成することができる第4のモールドブロック;
前記第1(1)、第2(2)、第3(3)および第4(4)のモールドブロックはスタックモールドアセンブリーに配置されて、前記第1(1)および第2(2)のモールドブロックは前記第3(3)および第4(4)のモールドブロックの間でスタックされて中間にあり;
モールドブロック(2)に設けられる第5の部分モールドキャビティ(51)であって、該第5の部分モールドキャビティ(51)は前記第1および第4の部分モールドキャビティ(11A、41)と一緒に合わさり、その中に形成される歯ブラシの前記ヘッドおよび柄の部分を画定する部分モールドキャビティ(41、51)を形成することができる第5の部分モールドキャビティ;
を有することを特徴とするスタックモールドアセンブリー(1、2、3、4)。 - 請求項16に記載のスタックモールドアセンブリー(1、2、3、4)で用いるのに好適な、それぞれの部分モールドキャビティ(11A、11B、21、31、41、51)を有するそれぞれの第1(1)、第2(2)、第3(3)または第4(4)のモールドブロック。
- 請求項16に記載のスタックモールドアセンブリーで用いるのに好適な、第5の部分モールドキャビティを有する第5のモールドブロック。
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