JP2004364031A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】LSIに内蔵されるCMOS出力バッファ回路の信号伝搬遅延時間を小さくし、スイッチングノイズを低減する。
【解決手段】プリバッファ11の出力信号をゲートに入力するPMOSトランジスタAPとNMOSトランジスタANがVDDノードと接地ノードとの間に直列に接続され、その直列接続ノードがバッファ回路出力ノード14に接続された駆動バッファ12と、VDDノードと接地ノードとの間にPMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNが直列に接続され、駆動バッファのスイッチング動作時にPMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、PMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された保証バッファ13とを具備するCMOS出力バッファ回路を内蔵する。
【選択図】 図1
【解決手段】プリバッファ11の出力信号をゲートに入力するPMOSトランジスタAPとNMOSトランジスタANがVDDノードと接地ノードとの間に直列に接続され、その直列接続ノードがバッファ回路出力ノード14に接続された駆動バッファ12と、VDDノードと接地ノードとの間にPMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNが直列に接続され、駆動バッファのスイッチング動作時にPMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、PMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された保証バッファ13とを具備するCMOS出力バッファ回路を内蔵する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路に係り、特にCMOS(相補性絶縁ゲート)型の出力バッファ回路に関するもので、例えばDRAMなどの半導体メモリに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複数の出力バッファ回路を内蔵した半導体集積回路(以下、ICあるいはLSIと記す)から複数ビットの信号を同時に出力させる場合、各出力バッファ回路が同時にスイッチング動作する時に発生するスイッチングノイズの影響を考慮する必要がある。
【0003】
図4(a)、(b)は、複数のCMOS出力バッファ回路40を内蔵したICにおける従来のパッケージモデルと、入力信号INの立ち下がり時に複数の出力バッファ回路が同時にスイッチング動作した場合に発生するスイッチングノイズの波形例▲1▼および▲2▼を示している。
【0004】
各出力バッファ回路40は、電源ノード(VDDノード)と接地ノードとの間に直列に接続されたPチャネルバッファとNチャネルバッファが入力信号INにより相補的にオン駆動される。なお、図4(a)中、LはICパッケージ外部の配線などの寄生インダクタンス、CLは負荷容量である。
【0005】
複数の出力バッファ回路40を同時にスイッチング動作させた時、対応する複数の出力端子に接続されている容量負荷CLが充放電され、出力バッファ回路40のスイッチング動作の過渡時に急激な電流変化が生じる。
【0006】
これにより、前記寄生インダクタンスLに起因して出力信号にスイッチングノイズ(波形例▲2▼)が発生したり、接地端子の電位にスイッチングノイズ(波形例▲1▼)が発生する。このスイッチングノイズの大きさは、出力バッファ回路40のドライブ能力が高いほど大きくなり、IC内部およびIC外部へ与える影響も大きい。そこで、ノイズ低減対策として、スルーレートコントロール(Slew Rate Control; SRC)回路を用いている。
【0007】
図5は、図4(a)中の各出力バッファ回路40が高いドライブ能力を必要とする場合にそれをSRC回路で構成した場合の出力バッファ回路の1個を代表的に取り出して等価回路を示す。
【0008】
このSRC回路は、前段回路から入力信号を受けるCMOS型のプリバッファ50と、このプリバッファ50の出力信号により駆動される出力バッファ60からなる。この出力バッファ60は、複数のPMOSトランジスタPTが並列接続され、各ゲートがポリシリコンゲート配線61aに接続されたPチャネルバッファ60aと、複数のNMOSトランジスタNTが並列接続され、各ゲートがポリシリコンゲート配線61bに接続されたNチャネルバッファ60bが、VDDノードと接地ノードとの間に直列に接続されている。この場合、複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTのゲート容量Cとポリシリコンゲート配線61a、61bに寄生するポリシリコン抵抗RのCR遅延効果を利用し、プリバッファ50の出力により出力バッファ60の複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTを段階的にオンさせることによって電流の変化を緩和するものである。
【0009】
しかし、このようなSRC回路は、以下に説明するように、スイッチングノイズと伝搬遅延時間が相反関係を有する。
【0010】
図6(a)は、図5に示したSRC回路に入力信号INが伝搬される経路のノードを付した等価回路図であり、入力信号INが立ち下がった場合に出力バッファ内の複数段のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタへ遅延して伝搬される動作例を図6(b)に示す。
【0011】
図6(a)に示すSRC回路は、出力バッファ60内の複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTに各対応する入力ノードa、b、c、d、eのうちで末端側ノードほど電位が伝達される速度を意図的に遅らせている。したがって、スイッチング動作する際に、Pチャネルバッファ60aとNチャネルバッファ60bが同時にオンしている状態が長く続き、スイッチング時の貫通電流が増えると同時に流れる期間も長くなる。これにより、SRC回路は、スイッチング動作の時間が遅くなり、伝搬遅延時間に大きな影響を与える。
【0012】
図7(a)は、図6(a)に示したSRC回路の変形例を示す等価回路図であり、その入力信号INが立ち下がった場合の動作波形の一例を図7(b)に示す。
【0013】
図7(a)に示すSRC回路は、出力バッファ60内の複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTを複数単位でグループ化し、各グループ内では入力信号の伝搬遅延時間が等しくなり、各グループの入力ノードa、eでは末端側ノードほど電位が伝達される速度を遅らすように回路接続を変更している。
【0014】
このSRC回路によれば、SRC回路の伝搬遅延時間を重視し、それをある程度は速めているが、スイッチングノイズの低減にさほど効果が期待できない。
【0015】
なお、特許文献1には、電源に対して直列に接続され、入力信号により排他的にオン/オフ状態が切り換えられ、共通接続点から出力信号を出力する2個のスイッチング素子と、この2個のスイッチング素子に対応して並列に接続された2個の補助スイッチング素子と、入力信号のレベル変化に応じて補助スイッチング素子を所定時間だけオン状態とする駆動補助制御信号を出力する駆動切換制御部を有するバッファ回路が開示されている。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−244802号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来のLSIにおいて複数ビットの信号を同時に出力させるCMOS出力バッファ回路は、スイッチングノイズの影響が大きく、ノイズ低減対策としてSRC回路を用いると、スイッチング時間が遅くなり、LSIの伝搬遅延時間に大きな影響を与えるという問題があった。
【0018】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、信号伝搬遅延時間が小さく、スイッチングノイズを低減し得るCMOS出力バッファ回路を有する半導体集積回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体集積回路の第1の実施態様は、前段回路から入力信号を受けるプリバッファと、前記プリバッファの出力信号をゲートに入力する第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタが電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されてなり、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された駆動バッファと、前記電源ノードと接地ノードとの間に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、前記駆動バッファのスイッチング動作時に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、前記第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続ノードが前記バッファ回路出力ノードに接続された保証バッファとを具備するCMOS出力バッファ回路を内蔵することを特徴とする。
【0020】
本発明の半導体集積回路の第2の実施態様は、アウトプットイネーブル信号と前段回路からの入力信号を受けるナンドゲート回路および前記アウトプットイネーブル信号とは相補的な反転信号と前記入力信号を受けるノアゲート回路からなるプリバッファと、前記プリバッファのナンドゲート回路の出力信号を受ける第1のPMOSトランジスタおよび前記プリバッファのノアゲート回路の出力信号を受ける第1のNMOSトランジスタが電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されてなり、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された駆動バッファと、前記電源ノードと接地ノードとの間に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、前記駆動バッファのスイッチング動作時に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、前記第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続ノードが前記バッファ回路出力ノードに接続された保証バッファとを具備する3ステート型のCMOS出力バッファ回路を内蔵することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を代表的に取り出して示している。
【0023】
図1に示すCMOS出力バッファ回路は、プリバッファ11の後段の出力バッファが駆動バッファ12と保証バッファ13に分割されてそれぞれの出力ノードが一括接続されている。そして、保証バッファ13を制御するために、第1のバイアス回路B1、第2のバイアス回路B2、第1のラッチ回路L1、第2のラッチ回路L2が付加されている。
【0024】
即ち、図1において、プリバッファ11は、電源電圧VDDが印加される電源ノード(VDDノード)と接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP0からなるPMOSバッファとNMOSトランジスタN0からなるNMOSバッファが直列に接続され、このPMOSバッファとNMOSバッファは、ゲート相互が共通に接続されており、前段回路(図示せず)からの入力信号INにより相補的にオン駆動される。
【0025】
駆動バッファ12は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタAPからなるPMOSバッファとNMOSトランジスタANからなるNMOSバッファが直列に接続されてなり、このPMOSバッファとNMOSバッファは、ゲートにプリバッファ11の出力信号(制御信号ga)が入力し、相補的にオン駆動される。そして、PMOSトランジスタAPとNMOSトランジスタANの直列接続ノードはバッファ回路出力ノード14に接続されている。
【0026】
保証バッファ13は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタDPからなるPMOSバッファとNMOSトランジスタDNからなるNMOSバッファが直列に接続されており、各ゲートに対応して制御信号gdp、gdnが印加される。そして、PMOSトランジスタDPとNMOSトランジスタDNの直列接続ノードはバッファ回路出力ノード14に接続されている。ここで、制御信号gdpは第1のバイアス回路B1および第1のラッチ回路L1により生成され、制御信号gdnは第2のバイアス回路B2および第2のラッチ回路L2により生成される。
【0027】
第1のバイアス回路B1は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3およびN1が直列に接続されている。上記PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動されるものであり、残りのNMOSトランジスタN3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力する。そして、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は、前記PMOSトランジスタDPのゲートに与えられる制御信号gdpとして使用される。
【0028】
この場合、バッファ回路出力ノード14に外部から電圧が与えられた時でもPMOSトランジスタDPのゲートレベルが不定にならないように、第1のバイアス回路B1のPMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位を第1のラッチ回路L1でラッチする。
【0029】
第2のバイアス回路B2は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP2およびP3とNMOSトランジスタN2が直列に接続されている。上記PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動されるものであり、残りのPMOSトランジスタP3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力する。そして、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は、前記NMOSトランジスタDNのゲートに与えられる制御信号gdnとして使用される。
【0030】
この場合、バッファ回路出力ノード14に外部から電圧が与えられた時でもNMOSトランジスタDNのゲートレベルが不定にならないように、第2のバイアス回路B2のPMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位を第2のラッチ回路L2でラッチする。
【0031】
図2は、図1に示した出力バッファ回路の入力信号INが立ち下った場合のスイッチング動作について、入力信号IN、制御信号ga、gdp、gdn、出力信号OUTおよびスイッチングノイズの波形例を示している。
【0032】
まず、入力信号INが”H”レベルの初期状態では、入力信号INを受けるプリバッファ11のPMOSトランジスタP0はオフ、NMOSトランジスタN0はオンであり、駆動バッファ12のゲート制御信号gaは”L”レベルである。これにより、駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPはオン、NMOSトランジスタANはオフ状態である。
【0033】
この時、第1のバイアス回路B1において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP1はオフ、NMOSトランジスタN1はオン、出力信号OUT(”H”レベル)を受けるNMOSトランジスタN3はオン状態である。PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位(”L”レベル)が第1のラッチ回路L1でラッチされるので、制御信号gdpは”L”レベルである。したがって、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオン状態である。
【0034】
これに対して、第2のバイアス回路B2において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP2はオフ、出力信号OUT(”H”レベル)を受けるPMOSトランジスタP3はオフ、NMOSトランジスタN2はオン状態である。PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位(”L”レベル)が第2のラッチ回路L2でラッチされ、制御信号gdnは”L”レベルである。したがって、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオフ状態である。
【0035】
このような状態から、入力信号INが”H”レベルから”L”レベルに立ち下ると、入力信号INを受けるプリバッファ11のPMOSトランジスタP0はオフからオンに反転し、NMOSトランジスタN0はオンからオフに反転し、駆動バッファ12のゲート制御信号gaは”L”レベルから”H”レベルに反転する。これにより、駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPはオンからオフに反転し、NMOSトランジスタANはオフからオンに反転する。
【0036】
この動作とほぼ同時に、第1のバイアス回路B1において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP1はオフからオンに反転し、NMOSトランジスタN1はオンからオフに反転するので、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は”L”レベルから”H”レベルに反転する。そして、この”H”レベルが第1のラッチ回路L1でラッチされ、制御信号gdpは”L”レベルから”H”レベルに反転する。したがって、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオンからオフ状態に速やかに反転し、出力信号OUTは”H”レベルから”L”レベルに移行していく。
【0037】
これに対して、第2のバイアス回路B2において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP2はオフからオンに反転し、NMOSトランジスタN2はオンからオフに反転する。この際、PMOSトランジスタP3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”L”レベルが十分にかかるまでの間は、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位(”L”レベル)をラッチする第2のラッチ回路L2により、制御信号gdnは”L”レベルに近い状態に保たれ、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオフ状態に保たれる。その後、PMOSトランジスタP3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”L”レベルが十分にかかると、PMOSトランジスタP3はオフからオンに反転し、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は”L”レベルから”H”レベルに反転する。この電位は第2のラッチ回路L2でラッチされ、制御信号gdnは”L”レベルから”H”レベルに反転する。したがって、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオフからオン状態に反転していく。
【0038】
なお、図1に示した出力バッファ回路の入力信号INが立ち上った場合のスイッチング動作は、前述した入力信号INが立ち下った場合のスイッチング動作に準じて行われる。
【0039】
即ち、入力信号INが”L”レベルから”H”レベルに立ち上ると、入力信号INを受けるプリバッファ11のPMOSトランジスタP0はオンからオフに反転し、NMOSトランジスタN0はオフからオンに反転し、駆動バッファ12のゲート制御信号gaは”H”レベルから”L”レベルに反転する。これにより、駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPはオフからオンに反転し、NMOSトランジスタANはオンからオフに反転する。
【0040】
この動作とほぼ同時に、第2のバイアス回路B2において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP2はオンからオフに反転し、NMOSトランジスタN2はオフからオンに反転するので、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は”H”レベルから”L”レベルに反転する。この電位は第2のラッチ回路L2でラッチされ、制御信号gdnは”H”レベルから”L”レベルに反転する。したがって、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオンからオフ状態に速やかに反転し、出力信号OUTは”L”レベルから”H”レベルに移行していく。
【0041】
これに対して、第1のバイアス回路B1において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP1はオンからオフに反転し、NMOSトランジスタN1はオフからオンに反転する。この際、NMOSトランジスタN3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”H”レベルが十分にかかるまでの間は、制御信号gdpは”H”レベルに近い状態に保たれ、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオフ状態に保たれる。
【0042】
その後、NMOSトランジスタN3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”H”レベルが十分にかかると、NMOSトランジスタN3はオフからオンに反転し、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は”H”レベルから”L”レベルに反転する。この電位は第1のラッチ回路L1でラッチされ、制御信号gdpは”H”レベルから”L”レベルに反転する。したがって、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオフからオン状態に反転していく。
【0043】
なお、バイアス回路B1とB2の出力の論理レベルを保持するラッチ回路L1とL2は、バッファ回路出力ノード14に外部から電圧が与えられてバイアス回路B1のNMOSトランジスタN3あるいはバイアス回路B2のPMOSトランジスタP3がカットオフしても、保証バッファ13に入力するゲート制御信号gdp、gdnの論理レベルが不定にならないように保持する役割を有する。
【0044】
上記した第1の実施形態に係る出力バッファ回路によれば、入力信号INのレベルが反転する時に、保証バッファ13においてPMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNの一方が速やかにカットオフした後、遅れて他方がオン状態になる。したがって、従来例の説明で前述したSRC回路で述べたようなスイッチング動作時のバッファ間貫通電流は殆んど見られないので、伝搬遅延時間への影響を無くし、スイッチングノイズを低減することが可能になる。
【0045】
さらに、駆動バッファ12および保証バッファ13がそれぞれオンするタイミングを意図的に変化させたことにより、出力バッファ回路のドライブ能力が高い場合でも、スイッチング動作時に見られるバッファ回路出力側の容量負荷(図示せず)からの急激な電流変化をある程度抑制し、スイッチングノイズの大きさを低減することが可能になり、LSI内部およびLSI外部へ与える影響を低減することが可能になる。
【0046】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を代表的に取り出して示している。
【0047】
図3に示すCMOS出力バッファ回路は、相補的なアウトプットイネーブル信号OE、OENにより制御される3ステート(state)出力バッファ回路であり、図1を参照して前述したCMOS出力バッファ回路と比べて、プリバッファ11a、第1のバイアス回路B1a、第2のバイアス回路B2aの構成が異なり、その他の駆動バッファ12、保証バッファ13、第1のラッチ回路L1、第2のラッチ回路L2は同じである。
【0048】
即ち、図3において、プリバッファ11aは、入力信号INおよび信号OEが入力するナンドゲート回路NANDと、入力信号INおよび信号OENが入力するノアゲート回路NORとからなり、ナンドゲート回路NANDの出力信号gapは駆動バッファのPMOSトランジスタAPのゲートに入力し、ノアゲート回路NORの出力信号ganは駆動バッファのNMOSトランジスタANのゲートに入力する。
【0049】
第1のバイアス回路B1は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP1およびNMOSトランジスタN3とN1とN01が直列に接続され、VDDノードとPMOSトランジスタP1のドレインとの間にPMOSトランジスタP01が接続されている。上記PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動され、PMOSトランジスタP01とNMOSトランジスタN01は、ゲート相互が共通に接続されて信号OEにより相補的にオン駆動される。残りのNMOSトランジスタN3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力し、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は、第1のラッチ回路L1でラッチされて制御信号gdpとして使用される。
【0050】
第2のバイアス回路B2は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP02とP2とP3およびNMOSトランジスタN2が直列に接続され、NMOSトランジスタN2のドレインと接地ノードとの間にNMOSトランジスタN02が接続されている。上記PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動され、PMOSトランジスタP02とNMOSトランジスタN02は、ゲート相互が共通に接続されて信号OENにより相補的にオン駆動される。残りのPMOSトランジスタP3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力し、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は、第2のラッチ回路L2でラッチされて制御信号gdnとして使用される。
【0051】
上記した第2の実施形態に係る3ステート出力バッファ回路は、信号OE、OENが対応して”H”/”L”(活性状態)の時は、入力信号INの”H”/”L”レベルに対応して、プリバッファ11aのナンドゲート回路NANDの出力信号gapが”L”/”H”レベルになって駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPがオン/オフ状態になる。また、入力信号INの”H”/”L”レベルに対応して、プリバッファ11aのノアゲート回路NORの出力信号ganが”L”/”H”レベルになり、駆動バッファ12のNMOSトランジスタANがオフ/オン状態になる。
【0052】
また、この時、第1のバイアス回路B1aのPMOSトランジスタP01とNMOSトランジスタN01は対応してオフ/オン状態になり、第2のバイアス回路B2aのPMOSトランジスタP02とNMOSトランジスタN02は対応してオン/オフ状態になっている。
【0053】
したがって、この状態では、駆動バッファ12、保証バッファ13、第1のバイアス回路B1a、第2のバイアス回路B2a、第1のラッチ回路L1および第2のラッチ回路L2は、図2を参照して前述した出力バッファ回路と同様に動作して同様の効果が得られる。
【0054】
これに対して、信号OE、OENが対応して”L”/”H”(非活性状態)の時は、入力信号INの”H”/”L”レベルに関係なく、プリバッファ11aのNANDの出力信号gapが”H”レベルになって駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPがオフ状態になる。また、入力信号INの”H”/”L”レベルに関係なく、プリバッファ11aのノアゲート回路NORの出力信号ganが”L”レベルになり、駆動バッファ12のNMOSトランジスタANがオフ状態になる。これにより、駆動バッファ12の出力ノードが高インピーダンス状態になる。
【0055】
また、この状態では、第1のバイアス回路B1aのPMOSトランジスタP01とNMOSトランジスタN01は対応してオン/オフ状態になり、第2のバイアス回路B2aのPMOSトランジスタP02とNMOSトランジスタN02は対応してオフ/オン状態になっている。これにより、第1のバイアス回路B1aおよび第1のラッチ回路L1の出力が”H”レベルに固定されて保証バッファ13のPMOSトランジスタDPがオフ状態になり、第2のバイアス回路B2aおよび第2のラッチ回路L2の出力が”L”レベルに固定されて保証バッファ13のNMOSトランジスタDNがオフ状態になるので、保証バッファ13の出力ノードが高インピーダンス状態になる。したがって、バッファ回路出力ノード14は高インピーダンス状態になる。
【0056】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、信号伝搬遅延時間が小さく、スイッチングノイズを低減し得るCMOS出力バッファ回路を内蔵した半導体集積回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を取り出して示す回路図。
【図2】図1に示した出力バッファ回路の入力信号が立ち下った場合のスイッチング動作について、入力信号IN、制御信号ga、gdp、gdn、出力信号OUTおよびスイッチングノイズの一例を示す波形図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を取り出して示す回路図。
【図4】複数のCMOS出力バッファ回路を内蔵したLSIにおける従来のパッケージモデルを示す構成説明図および入力信号が立ち下がって複数の出力バッファ回路が同時にスイッチング動作した場合に発生するスイッチングノイズの例を示す波形図。
【図5】図4中の各出力バッファ回路が高いドライブ能力を必要とする場合にそれをSRC回路で構成した場合の出力バッファ回路の1個を取り出して示す等価回路図。
【図6】図5に示したSRC回路に入力信号が伝搬される経路のノードを付した等価回路図およびその入力信号が立ち下がった場合に出力バッファ内の複数段のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタへ遅延して伝搬される動作例を示す波形図。
【図7】図6に示したSRC回路の変形例を示す等価回路図および入力信号が立ち下がった場合の動作例を示す波形図。
【符号の説明】
11…プリバッファ、12…駆動バッファ、13…保証バッファ、14…バッファ回路出力ノード、B1…第1のバイアス回路、B2…第2のバイアス回路、L1…第1のラッチ回路、L2…第2のラッチ回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路に係り、特にCMOS(相補性絶縁ゲート)型の出力バッファ回路に関するもので、例えばDRAMなどの半導体メモリに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複数の出力バッファ回路を内蔵した半導体集積回路(以下、ICあるいはLSIと記す)から複数ビットの信号を同時に出力させる場合、各出力バッファ回路が同時にスイッチング動作する時に発生するスイッチングノイズの影響を考慮する必要がある。
【0003】
図4(a)、(b)は、複数のCMOS出力バッファ回路40を内蔵したICにおける従来のパッケージモデルと、入力信号INの立ち下がり時に複数の出力バッファ回路が同時にスイッチング動作した場合に発生するスイッチングノイズの波形例▲1▼および▲2▼を示している。
【0004】
各出力バッファ回路40は、電源ノード(VDDノード)と接地ノードとの間に直列に接続されたPチャネルバッファとNチャネルバッファが入力信号INにより相補的にオン駆動される。なお、図4(a)中、LはICパッケージ外部の配線などの寄生インダクタンス、CLは負荷容量である。
【0005】
複数の出力バッファ回路40を同時にスイッチング動作させた時、対応する複数の出力端子に接続されている容量負荷CLが充放電され、出力バッファ回路40のスイッチング動作の過渡時に急激な電流変化が生じる。
【0006】
これにより、前記寄生インダクタンスLに起因して出力信号にスイッチングノイズ(波形例▲2▼)が発生したり、接地端子の電位にスイッチングノイズ(波形例▲1▼)が発生する。このスイッチングノイズの大きさは、出力バッファ回路40のドライブ能力が高いほど大きくなり、IC内部およびIC外部へ与える影響も大きい。そこで、ノイズ低減対策として、スルーレートコントロール(Slew Rate Control; SRC)回路を用いている。
【0007】
図5は、図4(a)中の各出力バッファ回路40が高いドライブ能力を必要とする場合にそれをSRC回路で構成した場合の出力バッファ回路の1個を代表的に取り出して等価回路を示す。
【0008】
このSRC回路は、前段回路から入力信号を受けるCMOS型のプリバッファ50と、このプリバッファ50の出力信号により駆動される出力バッファ60からなる。この出力バッファ60は、複数のPMOSトランジスタPTが並列接続され、各ゲートがポリシリコンゲート配線61aに接続されたPチャネルバッファ60aと、複数のNMOSトランジスタNTが並列接続され、各ゲートがポリシリコンゲート配線61bに接続されたNチャネルバッファ60bが、VDDノードと接地ノードとの間に直列に接続されている。この場合、複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTのゲート容量Cとポリシリコンゲート配線61a、61bに寄生するポリシリコン抵抗RのCR遅延効果を利用し、プリバッファ50の出力により出力バッファ60の複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTを段階的にオンさせることによって電流の変化を緩和するものである。
【0009】
しかし、このようなSRC回路は、以下に説明するように、スイッチングノイズと伝搬遅延時間が相反関係を有する。
【0010】
図6(a)は、図5に示したSRC回路に入力信号INが伝搬される経路のノードを付した等価回路図であり、入力信号INが立ち下がった場合に出力バッファ内の複数段のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタへ遅延して伝搬される動作例を図6(b)に示す。
【0011】
図6(a)に示すSRC回路は、出力バッファ60内の複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTに各対応する入力ノードa、b、c、d、eのうちで末端側ノードほど電位が伝達される速度を意図的に遅らせている。したがって、スイッチング動作する際に、Pチャネルバッファ60aとNチャネルバッファ60bが同時にオンしている状態が長く続き、スイッチング時の貫通電流が増えると同時に流れる期間も長くなる。これにより、SRC回路は、スイッチング動作の時間が遅くなり、伝搬遅延時間に大きな影響を与える。
【0012】
図7(a)は、図6(a)に示したSRC回路の変形例を示す等価回路図であり、その入力信号INが立ち下がった場合の動作波形の一例を図7(b)に示す。
【0013】
図7(a)に示すSRC回路は、出力バッファ60内の複数段のPMOSトランジスタPTとNMOSトランジスタNTを複数単位でグループ化し、各グループ内では入力信号の伝搬遅延時間が等しくなり、各グループの入力ノードa、eでは末端側ノードほど電位が伝達される速度を遅らすように回路接続を変更している。
【0014】
このSRC回路によれば、SRC回路の伝搬遅延時間を重視し、それをある程度は速めているが、スイッチングノイズの低減にさほど効果が期待できない。
【0015】
なお、特許文献1には、電源に対して直列に接続され、入力信号により排他的にオン/オフ状態が切り換えられ、共通接続点から出力信号を出力する2個のスイッチング素子と、この2個のスイッチング素子に対応して並列に接続された2個の補助スイッチング素子と、入力信号のレベル変化に応じて補助スイッチング素子を所定時間だけオン状態とする駆動補助制御信号を出力する駆動切換制御部を有するバッファ回路が開示されている。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−244802号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来のLSIにおいて複数ビットの信号を同時に出力させるCMOS出力バッファ回路は、スイッチングノイズの影響が大きく、ノイズ低減対策としてSRC回路を用いると、スイッチング時間が遅くなり、LSIの伝搬遅延時間に大きな影響を与えるという問題があった。
【0018】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、信号伝搬遅延時間が小さく、スイッチングノイズを低減し得るCMOS出力バッファ回路を有する半導体集積回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体集積回路の第1の実施態様は、前段回路から入力信号を受けるプリバッファと、前記プリバッファの出力信号をゲートに入力する第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタが電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されてなり、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された駆動バッファと、前記電源ノードと接地ノードとの間に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、前記駆動バッファのスイッチング動作時に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、前記第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続ノードが前記バッファ回路出力ノードに接続された保証バッファとを具備するCMOS出力バッファ回路を内蔵することを特徴とする。
【0020】
本発明の半導体集積回路の第2の実施態様は、アウトプットイネーブル信号と前段回路からの入力信号を受けるナンドゲート回路および前記アウトプットイネーブル信号とは相補的な反転信号と前記入力信号を受けるノアゲート回路からなるプリバッファと、前記プリバッファのナンドゲート回路の出力信号を受ける第1のPMOSトランジスタおよび前記プリバッファのノアゲート回路の出力信号を受ける第1のNMOSトランジスタが電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されてなり、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された駆動バッファと、前記電源ノードと接地ノードとの間に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、前記駆動バッファのスイッチング動作時に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、前記第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続ノードが前記バッファ回路出力ノードに接続された保証バッファとを具備する3ステート型のCMOS出力バッファ回路を内蔵することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を代表的に取り出して示している。
【0023】
図1に示すCMOS出力バッファ回路は、プリバッファ11の後段の出力バッファが駆動バッファ12と保証バッファ13に分割されてそれぞれの出力ノードが一括接続されている。そして、保証バッファ13を制御するために、第1のバイアス回路B1、第2のバイアス回路B2、第1のラッチ回路L1、第2のラッチ回路L2が付加されている。
【0024】
即ち、図1において、プリバッファ11は、電源電圧VDDが印加される電源ノード(VDDノード)と接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP0からなるPMOSバッファとNMOSトランジスタN0からなるNMOSバッファが直列に接続され、このPMOSバッファとNMOSバッファは、ゲート相互が共通に接続されており、前段回路(図示せず)からの入力信号INにより相補的にオン駆動される。
【0025】
駆動バッファ12は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタAPからなるPMOSバッファとNMOSトランジスタANからなるNMOSバッファが直列に接続されてなり、このPMOSバッファとNMOSバッファは、ゲートにプリバッファ11の出力信号(制御信号ga)が入力し、相補的にオン駆動される。そして、PMOSトランジスタAPとNMOSトランジスタANの直列接続ノードはバッファ回路出力ノード14に接続されている。
【0026】
保証バッファ13は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタDPからなるPMOSバッファとNMOSトランジスタDNからなるNMOSバッファが直列に接続されており、各ゲートに対応して制御信号gdp、gdnが印加される。そして、PMOSトランジスタDPとNMOSトランジスタDNの直列接続ノードはバッファ回路出力ノード14に接続されている。ここで、制御信号gdpは第1のバイアス回路B1および第1のラッチ回路L1により生成され、制御信号gdnは第2のバイアス回路B2および第2のラッチ回路L2により生成される。
【0027】
第1のバイアス回路B1は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3およびN1が直列に接続されている。上記PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動されるものであり、残りのNMOSトランジスタN3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力する。そして、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は、前記PMOSトランジスタDPのゲートに与えられる制御信号gdpとして使用される。
【0028】
この場合、バッファ回路出力ノード14に外部から電圧が与えられた時でもPMOSトランジスタDPのゲートレベルが不定にならないように、第1のバイアス回路B1のPMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位を第1のラッチ回路L1でラッチする。
【0029】
第2のバイアス回路B2は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP2およびP3とNMOSトランジスタN2が直列に接続されている。上記PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動されるものであり、残りのPMOSトランジスタP3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力する。そして、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は、前記NMOSトランジスタDNのゲートに与えられる制御信号gdnとして使用される。
【0030】
この場合、バッファ回路出力ノード14に外部から電圧が与えられた時でもNMOSトランジスタDNのゲートレベルが不定にならないように、第2のバイアス回路B2のPMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位を第2のラッチ回路L2でラッチする。
【0031】
図2は、図1に示した出力バッファ回路の入力信号INが立ち下った場合のスイッチング動作について、入力信号IN、制御信号ga、gdp、gdn、出力信号OUTおよびスイッチングノイズの波形例を示している。
【0032】
まず、入力信号INが”H”レベルの初期状態では、入力信号INを受けるプリバッファ11のPMOSトランジスタP0はオフ、NMOSトランジスタN0はオンであり、駆動バッファ12のゲート制御信号gaは”L”レベルである。これにより、駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPはオン、NMOSトランジスタANはオフ状態である。
【0033】
この時、第1のバイアス回路B1において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP1はオフ、NMOSトランジスタN1はオン、出力信号OUT(”H”レベル)を受けるNMOSトランジスタN3はオン状態である。PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位(”L”レベル)が第1のラッチ回路L1でラッチされるので、制御信号gdpは”L”レベルである。したがって、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオン状態である。
【0034】
これに対して、第2のバイアス回路B2において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP2はオフ、出力信号OUT(”H”レベル)を受けるPMOSトランジスタP3はオフ、NMOSトランジスタN2はオン状態である。PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位(”L”レベル)が第2のラッチ回路L2でラッチされ、制御信号gdnは”L”レベルである。したがって、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオフ状態である。
【0035】
このような状態から、入力信号INが”H”レベルから”L”レベルに立ち下ると、入力信号INを受けるプリバッファ11のPMOSトランジスタP0はオフからオンに反転し、NMOSトランジスタN0はオンからオフに反転し、駆動バッファ12のゲート制御信号gaは”L”レベルから”H”レベルに反転する。これにより、駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPはオンからオフに反転し、NMOSトランジスタANはオフからオンに反転する。
【0036】
この動作とほぼ同時に、第1のバイアス回路B1において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP1はオフからオンに反転し、NMOSトランジスタN1はオンからオフに反転するので、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は”L”レベルから”H”レベルに反転する。そして、この”H”レベルが第1のラッチ回路L1でラッチされ、制御信号gdpは”L”レベルから”H”レベルに反転する。したがって、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオンからオフ状態に速やかに反転し、出力信号OUTは”H”レベルから”L”レベルに移行していく。
【0037】
これに対して、第2のバイアス回路B2において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP2はオフからオンに反転し、NMOSトランジスタN2はオンからオフに反転する。この際、PMOSトランジスタP3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”L”レベルが十分にかかるまでの間は、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位(”L”レベル)をラッチする第2のラッチ回路L2により、制御信号gdnは”L”レベルに近い状態に保たれ、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオフ状態に保たれる。その後、PMOSトランジスタP3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”L”レベルが十分にかかると、PMOSトランジスタP3はオフからオンに反転し、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は”L”レベルから”H”レベルに反転する。この電位は第2のラッチ回路L2でラッチされ、制御信号gdnは”L”レベルから”H”レベルに反転する。したがって、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオフからオン状態に反転していく。
【0038】
なお、図1に示した出力バッファ回路の入力信号INが立ち上った場合のスイッチング動作は、前述した入力信号INが立ち下った場合のスイッチング動作に準じて行われる。
【0039】
即ち、入力信号INが”L”レベルから”H”レベルに立ち上ると、入力信号INを受けるプリバッファ11のPMOSトランジスタP0はオンからオフに反転し、NMOSトランジスタN0はオフからオンに反転し、駆動バッファ12のゲート制御信号gaは”H”レベルから”L”レベルに反転する。これにより、駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPはオフからオンに反転し、NMOSトランジスタANはオンからオフに反転する。
【0040】
この動作とほぼ同時に、第2のバイアス回路B2において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP2はオンからオフに反転し、NMOSトランジスタN2はオフからオンに反転するので、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は”H”レベルから”L”レベルに反転する。この電位は第2のラッチ回路L2でラッチされ、制御信号gdnは”H”レベルから”L”レベルに反転する。したがって、制御信号gdnを受ける保証バッファ13のNMOSトランジスタDNはオンからオフ状態に速やかに反転し、出力信号OUTは”L”レベルから”H”レベルに移行していく。
【0041】
これに対して、第1のバイアス回路B1において、入力信号INを受けるPMOSトランジスタP1はオンからオフに反転し、NMOSトランジスタN1はオフからオンに反転する。この際、NMOSトランジスタN3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”H”レベルが十分にかかるまでの間は、制御信号gdpは”H”レベルに近い状態に保たれ、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオフ状態に保たれる。
【0042】
その後、NMOSトランジスタN3のゲートバイアスとして出力信号OUTの”H”レベルが十分にかかると、NMOSトランジスタN3はオフからオンに反転し、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は”H”レベルから”L”レベルに反転する。この電位は第1のラッチ回路L1でラッチされ、制御信号gdpは”H”レベルから”L”レベルに反転する。したがって、制御信号gdpを受ける保証バッファ13のPMOSトランジスタDPはオフからオン状態に反転していく。
【0043】
なお、バイアス回路B1とB2の出力の論理レベルを保持するラッチ回路L1とL2は、バッファ回路出力ノード14に外部から電圧が与えられてバイアス回路B1のNMOSトランジスタN3あるいはバイアス回路B2のPMOSトランジスタP3がカットオフしても、保証バッファ13に入力するゲート制御信号gdp、gdnの論理レベルが不定にならないように保持する役割を有する。
【0044】
上記した第1の実施形態に係る出力バッファ回路によれば、入力信号INのレベルが反転する時に、保証バッファ13においてPMOSトランジスタDPおよびNMOSトランジスタDNの一方が速やかにカットオフした後、遅れて他方がオン状態になる。したがって、従来例の説明で前述したSRC回路で述べたようなスイッチング動作時のバッファ間貫通電流は殆んど見られないので、伝搬遅延時間への影響を無くし、スイッチングノイズを低減することが可能になる。
【0045】
さらに、駆動バッファ12および保証バッファ13がそれぞれオンするタイミングを意図的に変化させたことにより、出力バッファ回路のドライブ能力が高い場合でも、スイッチング動作時に見られるバッファ回路出力側の容量負荷(図示せず)からの急激な電流変化をある程度抑制し、スイッチングノイズの大きさを低減することが可能になり、LSI内部およびLSI外部へ与える影響を低減することが可能になる。
【0046】
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を代表的に取り出して示している。
【0047】
図3に示すCMOS出力バッファ回路は、相補的なアウトプットイネーブル信号OE、OENにより制御される3ステート(state)出力バッファ回路であり、図1を参照して前述したCMOS出力バッファ回路と比べて、プリバッファ11a、第1のバイアス回路B1a、第2のバイアス回路B2aの構成が異なり、その他の駆動バッファ12、保証バッファ13、第1のラッチ回路L1、第2のラッチ回路L2は同じである。
【0048】
即ち、図3において、プリバッファ11aは、入力信号INおよび信号OEが入力するナンドゲート回路NANDと、入力信号INおよび信号OENが入力するノアゲート回路NORとからなり、ナンドゲート回路NANDの出力信号gapは駆動バッファのPMOSトランジスタAPのゲートに入力し、ノアゲート回路NORの出力信号ganは駆動バッファのNMOSトランジスタANのゲートに入力する。
【0049】
第1のバイアス回路B1は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP1およびNMOSトランジスタN3とN1とN01が直列に接続され、VDDノードとPMOSトランジスタP1のドレインとの間にPMOSトランジスタP01が接続されている。上記PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN1は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動され、PMOSトランジスタP01とNMOSトランジスタN01は、ゲート相互が共通に接続されて信号OEにより相補的にオン駆動される。残りのNMOSトランジスタN3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力し、PMOSトランジスタP1とNMOSトランジスタN3の直列接続ノードの電位は、第1のラッチ回路L1でラッチされて制御信号gdpとして使用される。
【0050】
第2のバイアス回路B2は、VDDノードと接地ノードとの間に、PMOSトランジスタP02とP2とP3およびNMOSトランジスタN2が直列に接続され、NMOSトランジスタN2のドレインと接地ノードとの間にNMOSトランジスタN02が接続されている。上記PMOSトランジスタP2とNMOSトランジスタN2は、ゲート相互が共通に接続されて入力信号INにより相補的にオン駆動され、PMOSトランジスタP02とNMOSトランジスタN02は、ゲート相互が共通に接続されて信号OENにより相補的にオン駆動される。残りのPMOSトランジスタP3のゲートにはバッファ回路出力ノード14の電位が入力し、PMOSトランジスタP3とNMOSトランジスタN2の直列接続ノードの電位は、第2のラッチ回路L2でラッチされて制御信号gdnとして使用される。
【0051】
上記した第2の実施形態に係る3ステート出力バッファ回路は、信号OE、OENが対応して”H”/”L”(活性状態)の時は、入力信号INの”H”/”L”レベルに対応して、プリバッファ11aのナンドゲート回路NANDの出力信号gapが”L”/”H”レベルになって駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPがオン/オフ状態になる。また、入力信号INの”H”/”L”レベルに対応して、プリバッファ11aのノアゲート回路NORの出力信号ganが”L”/”H”レベルになり、駆動バッファ12のNMOSトランジスタANがオフ/オン状態になる。
【0052】
また、この時、第1のバイアス回路B1aのPMOSトランジスタP01とNMOSトランジスタN01は対応してオフ/オン状態になり、第2のバイアス回路B2aのPMOSトランジスタP02とNMOSトランジスタN02は対応してオン/オフ状態になっている。
【0053】
したがって、この状態では、駆動バッファ12、保証バッファ13、第1のバイアス回路B1a、第2のバイアス回路B2a、第1のラッチ回路L1および第2のラッチ回路L2は、図2を参照して前述した出力バッファ回路と同様に動作して同様の効果が得られる。
【0054】
これに対して、信号OE、OENが対応して”L”/”H”(非活性状態)の時は、入力信号INの”H”/”L”レベルに関係なく、プリバッファ11aのNANDの出力信号gapが”H”レベルになって駆動バッファ12のPMOSトランジスタAPがオフ状態になる。また、入力信号INの”H”/”L”レベルに関係なく、プリバッファ11aのノアゲート回路NORの出力信号ganが”L”レベルになり、駆動バッファ12のNMOSトランジスタANがオフ状態になる。これにより、駆動バッファ12の出力ノードが高インピーダンス状態になる。
【0055】
また、この状態では、第1のバイアス回路B1aのPMOSトランジスタP01とNMOSトランジスタN01は対応してオン/オフ状態になり、第2のバイアス回路B2aのPMOSトランジスタP02とNMOSトランジスタN02は対応してオフ/オン状態になっている。これにより、第1のバイアス回路B1aおよび第1のラッチ回路L1の出力が”H”レベルに固定されて保証バッファ13のPMOSトランジスタDPがオフ状態になり、第2のバイアス回路B2aおよび第2のラッチ回路L2の出力が”L”レベルに固定されて保証バッファ13のNMOSトランジスタDNがオフ状態になるので、保証バッファ13の出力ノードが高インピーダンス状態になる。したがって、バッファ回路出力ノード14は高インピーダンス状態になる。
【0056】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、信号伝搬遅延時間が小さく、スイッチングノイズを低減し得るCMOS出力バッファ回路を内蔵した半導体集積回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を取り出して示す回路図。
【図2】図1に示した出力バッファ回路の入力信号が立ち下った場合のスイッチング動作について、入力信号IN、制御信号ga、gdp、gdn、出力信号OUTおよびスイッチングノイズの一例を示す波形図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るLSIに内蔵されて同時に駆動される複数のCMOS出力バッファ回路のうちの1個を取り出して示す回路図。
【図4】複数のCMOS出力バッファ回路を内蔵したLSIにおける従来のパッケージモデルを示す構成説明図および入力信号が立ち下がって複数の出力バッファ回路が同時にスイッチング動作した場合に発生するスイッチングノイズの例を示す波形図。
【図5】図4中の各出力バッファ回路が高いドライブ能力を必要とする場合にそれをSRC回路で構成した場合の出力バッファ回路の1個を取り出して示す等価回路図。
【図6】図5に示したSRC回路に入力信号が伝搬される経路のノードを付した等価回路図およびその入力信号が立ち下がった場合に出力バッファ内の複数段のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタへ遅延して伝搬される動作例を示す波形図。
【図7】図6に示したSRC回路の変形例を示す等価回路図および入力信号が立ち下がった場合の動作例を示す波形図。
【符号の説明】
11…プリバッファ、12…駆動バッファ、13…保証バッファ、14…バッファ回路出力ノード、B1…第1のバイアス回路、B2…第2のバイアス回路、L1…第1のラッチ回路、L2…第2のラッチ回路。
Claims (8)
- 前段回路から入力信号を受けるプリバッファと、
前記プリバッファの出力信号をゲートに入力する第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタが電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されてなり、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された駆動バッファと、
前記電源ノードと接地ノードとの間に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、前記駆動バッファのスイッチング動作時に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、前記第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続ノードが前記バッファ回路出力ノードに接続された保証バッファ
とを具備するCMOS出力バッファ回路を内蔵することを特徴とする半導体集積回路。 - 前記バッファ回路出力ノードの電位および前段回路からの入力信号を受けて第1の制御電位を生成する第1のバイアス回路と、
前記第1の制御電位を受けてラッチする第1のラッチ回路と、
前記バッファ回路出力ノードの電位および前段回路からの入力信号を受け、前記第1の制御電位とは変化のタイミングが異なる第2の制御電位を生成する第2のバイアス回路と、
前記第2の制御電位を受けてラッチする第2のラッチ回路
とをさらに具備し、前記保証バッファは、前記第1のラッチ回路によりラッチされた第1の制御電位が第2のPMOSトランジスタのゲートに入力し、前記第2のラッチ回路によりラッチされた第2の制御電位が第2のNMOSトランジスタのゲートに入力することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。 - 前記プリバッファは、電源ノードと接地ノードとの間に、前記入力信号により相補的にオン駆動されるPMOSトランジスタとNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、
前記第1のバイアス回路は、電源ノードと接地ノードとの間に、第3のPMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタおよび第4のNMOSトランジスタが直列に接続され、前記第3のPMOSトランジスタと第4のNMOSトランジスタの各ゲートには前記入力信号が入力し、前記第3のNMOSトランジスタのゲートには前記バッファ回路出力ノードの電位が入力し、前記第3のPMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタの直列接続ノードの電位が前記第1のラッチ回路によりラッチされ、
前記第2のバイアス回路は、電源ノードと接地ノードとの間に、第4のPMOSトランジスタおよび第5のPMOSトランジスタと第5のNMOSトランジスタが直列に接続され、前記第4のPMOSトランジスタと第5のNMOSトランジスタの各ゲートには前記入力信号が入力し、前記第5のPMOSトランジスタのゲートには前記バッファ回路出力ノードの電位が入力し、前記第5のPMOSトランジスタと第5のNMOSトランジスタの直列接続ノードの電位が前記第2のラッチ回路によりラッチされる
ことを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のCMOS出力バッファ回路を複数内蔵し、複数ビットの信号を同時に出力することを特徴とする半導体集積回路。
- アウトプットイネーブル信号と前段回路からの入力信号を受けるナンドゲート回路および前記アウトプットイネーブル信号とは相補的な反転信号と前記入力信号を受けるノアゲート回路からなるプリバッファと、
前記プリバッファのナンドゲート回路の出力信号を受ける第1のPMOSトランジスタおよび前記プリバッファのノアゲート回路の出力信号を受ける第1のNMOSトランジスタが電源ノードと接地ノードとの間に直列に接続されてなり、前記第1のPMOSトランジスタおよび第1のNMOSトランジスタの直列接続ノードがバッファ回路出力ノードに接続された駆動バッファと、
前記電源ノードと接地ノードとの間に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタが直列に接続されてなり、前記駆動バッファのスイッチング動作時に第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの一方がオフ状態になった後に遅れて他方がオン状態になるように制御され、前記第2のPMOSトランジスタおよび第2のNMOSトランジスタの直列接続ノードが前記バッファ回路出力ノードに接続された保証バッファ
とを具備する3ステート型のCMOS出力バッファ回路を内蔵することを特徴とする半導体集積回路。 - 前記バッファ回路出力ノードの電位および前記前段回路からの入力信号の電位を受けて第1の制御電位を生成する第1のバイアス回路と、
前記第1の制御電位を受けてラッチする第1のラッチ回路と、
前記バッファ回路出力ノードの電位および前記前段回路からの入力信号の電位を受け、前記第1の制御電位とは変化のタイミングが異なる第2の制御電位を生成する第2のバイアス回路と、
前記第2の制御電位を受けてラッチする第2のラッチ回路
とをさらに具備し、前記保証バッファは、前記第1のラッチ回路によりラッチされた第1の制御電位が第2のPMOSトランジスタのゲートに入力し、前記第2のラッチ回路によりラッチされた第2の制御電位が第2のNMOSトランジスタのゲートに入力することを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。 - 前記第1のバイアス回路は、電源ノードと接地ノードとの間に、第3のPMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタと第4のNMOSトランジスタおよび第5のNMOSトランジスタが直列に接続され、電源ノードと前記第3のPMOSトランジスタのドレインとの間に第4のPMOSトランジスタが接続され、前記第3のPMOSトランジスタと第4のNMOSトランジスタは各ゲートに前記入力信号が入力し、前記第3のNMOSトランジスタのゲートには前記バッファ回路出力ノードの電位が入力し、前記第4のPMOSトランジスタと第5のNMOSトランジスタの各ゲートには前記アウトプットイネーブル信号が入力し、前記第3のPMOSトランジスタと第3のNMOSトランジスタの直列接続ノードの電位が前記第1のラッチ回路によりラッチされ、
前記第2のバイアス回路は、電源ノードと接地ノードとの間に、第5のPMOSトランジスタと第6のPMOSトランジスタと第7のPMOSトランジスタおよび第6のNMOSトランジスタが直列に接続され、前記第6のNMOSトランジスタのドレインと接地電位との間に第7のNMOSトランジスタが接続され、前記第6のPMOSトランジスタと第6のNMOSトランジスタの各ゲートには前記入力信号が入力し、前記第5のPMOSトランジスタと第7のNMOSトランジスタの各ゲートには前記アウトプットイネーブル信号の反転信号が入力し、前記第7のPMOSトランジスタのゲートには前記バッファ回路出力ノードの電位が入力し、前記第7のPMOSトランジスタと第6のNMOSトランジスタの直列接続ノードの電位が前記第2のラッチ回路によりラッチされる
ことを特徴とする請求項6記載の半導体集積回路。 - 請求項5乃至7のいずれか1つに記載のCMOS出力バッファ回路を複数内蔵し、複数ビットの信号を同時に出力することを特徴とする半導体集積回路。
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