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JP2004363325A - 多層配線板およびその製造方法 - Google Patents

多層配線板およびその製造方法 Download PDF

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JP2004363325A
JP2004363325A JP2003159986A JP2003159986A JP2004363325A JP 2004363325 A JP2004363325 A JP 2004363325A JP 2003159986 A JP2003159986 A JP 2003159986A JP 2003159986 A JP2003159986 A JP 2003159986A JP 2004363325 A JP2004363325 A JP 2004363325A
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wiring board
resin composition
hole
conductive resin
circuit
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JP2003159986A
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Shoji Ito
彰二 伊藤
Ryoichi Kishihara
亮一 岸原
Hiroki Hashiba
浩樹 橋場
Satoru Nakao
知 中尾
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

【課題】一括積層VH多層配線板において、簡素な製造工程をもって製造できる両面実装可能な多層配線板を提供すること。
【解決手段】導電性樹脂組成物14を充填されたスルーホール13を有する両面回路付きプリント配線板10の両面に、絶縁性基材21の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、絶縁性基材21に形成されたビアホール23に導電性樹脂組成物24を充填された片面回路付き基材20を各々貼り合わせる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多層配線板およびその製造方法に関し、特に、両面実装可能な多層配線板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器は、高周波信号、デジタル信号化等に加え、小型、軽量化が進み、それに伴い、搭載されるプリント配線板においても、小型、高密度実装化等が要求される。これらの要求に応えるプリント配線板としてIVHタイプの多層配線板が数多く発表されている。
【0003】
IVHタイプの多層配線板は、配線の高密度化、配線の自由度の高さという点に関する優位性によって携帯電話等、小型の電気製品に広く利用されている。その代表的な工法として、松下電子部品社のALIVH工法や、DTサーキットテクノロジー社のB2it工法などがある(たとえば、非特許文献1、2)。
【0004】
これらの工法に共通する点は、ビルドアップ法である。ビルドアップ法は、コア層からビルドアップ層を1層1層逐次積層し、作り上げていく工法であり、層間の位置合わせが容易であるため、IVH多層配線板のほとんどに利用されている。こうした理由から、IVH多層配線板をビルドアップ基板と呼ぶことも多い。
【0005】
しかしながら、ビルドアップ工法の場合、1層1層逐次積層していくために、多層積層工程の工数は層数回分となる。このことは、試作納期の遅延、製造工程数の増加によるコストアップといった問題を引き起す原因になる。
【0006】
そこで、最近、回路形成済みの基材複数枚を重ね合わせ、一括で積層貼合を行う一括積層法によるIVH多層配線板の開発が盛んになってきている。その例として、デンソー社による商標名PALAP等がある(たとえば、非特許文献3、特許文献1)。
【0007】
一括積層VH多層配線板の場合、製造工程を大きく簡略化でき、不良層は予め交換し、積層することができるため、歩留まり向上に大きく貢献する。
【0008】
【非特許文献1】
電子材料1995年10月号 52頁〜68頁 中谷誠一等「全層IVIX構造を有する樹脂多層基板 ALIVH」
【非特許文献2】
エレクトロニクス実装学会誌Vol.3 No.7(2000) 563頁〜568頁 福岡義孝「厚膜・薄膜混成高密度ビルドアップ配線板技術」
【非特許文献3】
第16回エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 67頁〜68頁 上村力也等「PALAP基板を用いたプリント基板リサイクルシステムの検討」
【特許文献1】
特開2002−353621号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら工法による一括積層IVH多層配線板では、片面導電層付き樹脂基材を出発材料とするため、PALVP基板においては、ビア形成済みの片面導電層付き基材のビア露出部側同士で貼り合わせすることで、両面に回路を露呈させているが、実際には、ビア同士の位置合わせが高精度を要求されるものになる。
【0010】
特開2002−353621号公報に示されている一括積層IVH多層配線板では、樹脂導電層露出部は片面にしか取れないという欠点を持っており、裏面側に銅箔を貼り付けて一括積層後に、別途、回路形成をしない限り、部品実装部が片面にしか取れず、配線の自由度を妨げている。
【0011】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、一括積層IVH多層配線板において、簡素な製造工程をもって製造できる両面実装可能な多層配線板およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による多層配線板は、導電性樹脂組成物が充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている。
【0013】
この発明による多層配線板によれば、導電性樹脂組成物が充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板と片面回路付き基材との組合せによって両面実装可能な一括積層IVH多層配線板が構成される。
【0014】
また、この発明による多層配線板は、前記両面回路付きプリント配線板のスルーホールに充填された導電性樹脂組成物がスルーホール両端において拡径されて回路部にはみ出し接触しているフランジ形状部を含む。
【0015】
これにより、両面回路付きプリント配線板の導電層(回路部)とスルーホールの導電性樹脂組成物との接触面積が大きくなり、接触抵抗の低減、接触の機械的信頼性が向上する。
【0016】
また、この発明による多層配線板は、前記両面回路付きプリント配線板のスルーホールに充填された導電性樹脂組成物がスルーホール両端において拡径され、両面回路付きプリント配線板のスルーホール用ランド部をなしている。
【0017】
これにより、導電性樹脂組成物が回路部上に載っている構造のものと比べてランド部分の厚さを小さくすることができ、回路部材の凹凸を埋め込むための層間接着層あるいは絶縁性基材層の厚さを薄くできることにつながり、基板の軽薄化が可能になる。
【0018】
この発明による多層配線板の製造方法は、導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板の製造方法において、前記スルーホールの導電性樹脂組成物の硬化と前記ビアホールの導電性樹脂組成物の硬化と多層貼合工程の必要な加熱を同一の加熱工程で行う。
【0019】
また、この発明による多層配線板の製造方法は、導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板の製造方法において、前記スルーホールに充填された導電性樹脂組成物によって前記スルーホールの両端より各々外方に突出した突起部を形成し、積層時の加圧によって前記突起部を圧潰し、この圧潰によって前記導電性樹脂組成物がスルーホール両端において拡径されて回路部にはみ出し接触しているフランジ形状部を形成する。
【0020】
また、この発明による多層配線板の製造方法は、導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板の製造方法において、前記スルーホールに充填された導電性樹脂組成物によって前記スルーホールの両端より各々外方に突出した突起部を形成し、積層時の加圧によって前記突起部を圧潰し、この圧潰によって両面回路付きプリント配線板のスルーホール用ランド部を導電性樹脂組成物によって形成する。
【0021】
また、この発明による多層配線板の製造方法は、両面金属箔張積層材を出発材とし、両面の金属箔に回路形成を行う工程と、回路形成済みの積層材の両面にマスク膜を形成する工程と、前記保護膜と回路形成済みの積層材とを一括貫通するスルーホールを穿設する工程と、前記スルーホールに導電性樹脂組成物を充填する工程と、前記マスク膜を剥離する工程を含み、これら工程によって導電性樹脂組成物による前記突起部を形成された両面回路付きプリント配線板を形成する。
【0022】
また、この発明による多層配線板の製造方法は、前記両面回路付きプリント配線板の両面に、前記片面回路付き基材に積層し、加熱加圧による多層貼合時の加圧力によって前記両面回路付きプリント配線板の導電性樹脂組成物による前記突起部を圧潰し、当該多層貼合時の加熱によって前記スルーホールの導電性樹脂組成物の硬化と前記ビアホールの導電性樹脂組成物の硬化と多層貼り合わせを行う。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
【0024】
図1(a)、(b)はこの発明による多層配線板の一つの実施形態を示している。多層配線板30は両面回路付きプリント配線板10の両面に各々片面回路付き基材20を一括積層によって貼り合わせられ、IVH多層配線板をなしている。
【0025】
両面回路付きプリント配線板10は、絶縁性基材11の両面に金属箔による回路部(配線パターン)12を有し、絶縁性基材11と両面の回路部12とを一括貫通するスルーホール13に導電性樹脂組成物14を充填されている。
【0026】
片面回路付き基材20は、絶縁性基材21の片面に金属箔による回路部(配線パターン)22を有し、絶縁性基材21に形成されたビアホール23に導電性樹脂組成物24を充填されている。
【0027】
上述の多層配線板30では、両面に回路部22を露呈させることができ、両面に部品を実装できるようになる。
【0028】
両面回路付きプリント配線板10のスルーホール13に充填された導電性樹脂組成物14は、図2(b)に示されているように、スルーホール両端において拡径されて回路部12上にはみ出し接触しているフランジ形状部15を含むものにすることができる。
【0029】
この両面回路付きプリント配線板10では、導電層(回路部材12、22)と導電性樹脂組成物14との接触面積が大きくなり、接触抵抗の低減、接触の機械的信頼性の向上を図ることができる。
【0030】
図2(b)に示されているように、スルーホール周辺に導電性樹脂組成物14をはみ出させる構造とする場合には、図2(a)に示されているように、スルーホール13の導電性樹脂組成物14による突起部16をスルーホール充填部の両端に突出形成し、積層時の加圧によって突起部16を圧し潰することにより、フランジ形状部(はみ出し部)15を容易に形成することができる。
【0031】
また、図3(b)に示されているように、両面回路付きプリント配線板10のスルーホール13に充填された導電性樹脂組成物14がスルーホール両端において拡径され、両面回路付きプリント配線板10のスルーホール用ランド部17をなす構造にすることもできる。
【0032】
この場合には、導電性樹脂組成物が回路部上に載っている構造のものに比べてランド部分の厚さを小さくすることができ、回路部12の凹凸を埋め込むための層間接着層あるいは絶縁性基材層の厚さを小さくできる。これにより、基板が軽薄化される。
【0033】
導電性樹脂組成物14によるスルーホール用ランド部17の形成は、図3(a)に示されているように、スルーホール13の導電性樹脂組成物14による突起部18をスルーホール充填部の両端に突出形成し、積層時の加圧によって突起部18を圧し潰することにより、容易に形成することができる。
【0034】
つぎに、この発明による多層配線板の製造方法の一つの実施形態を図4〜図6を参照して説明する。
【0035】
図4(a)〜(f)は両面回路付きプリント配線板(単体)の製造工程を示している。
両面回路付きプリント配線板は、図4(a)に示されているように、銅箔厚18μm、ポリイミド厚25μmの両面銅箔付きポリイミド基材40(ポリイミドフィルム41の両面に銅箔42を有する積層材)を出発材料とし、銅箔42をエッチングすることによって、図4(b)に示されているように、ポリイミドフィルム41の両面に回路部43を形成する。
【0036】
こうして得られた基材の両面に、図4(c)に示されているように、マスクフィルム44を貼り合わせる。マスクフィルム44は微粘着剤付きPETテープを使用した。
【0037】
つぎに、図4(d)に示されているように、ドリル加工によって、マスクフィルム44、回路部43、ポリイミドフィルム41に穴あけを施し、マスクフィルム44、回路部43、ポリイミドフィルム41の全てを一括貫通するスルーホール45を形成する。スルーホール45の穴径は100μmとした。この穴あけは、ドリル以外に、レーザ光照射によって行うこともできる。
【0038】
つぎに、図4(e)に示されているように、スルーホール45に導電性樹脂組成物46を充填する。スルーホール45に充填する導電性樹脂組成物46は、銀ペーストを使用したが、このほかにも、銅ペースト、カーボンペースト、ニッケルペースト等、種々の金属ペーストを使用することが可能である。
【0039】
つぎに、マスクフィルム44を剥離することで、図4(f)に示されているように、スルーホール45に充填された導電性樹脂組成物46によってスルーホール45の両端より各々外方に突出した突起部47が形成された。これにより、一定の高さの導電性樹脂組成物突起部47を位置ずれすることなく形成することができる。この突起部47の高さは25μmとした。これで、両面銅箔付き基材単体(両面回路付きプリント配線板50)の加工は完了する。
【0040】
図5(a)〜(g)は片面回路付きプリント配線板(単体)の製造工程を示している。
片面回路付きプリント配線は、図5(a)に示されているように、片面銅箔付きボリイミド基材60(ポリイミドフィルム61の片面に銅箔62を有する積層材)を出発材料とし、サブトラクテイブ法によって銅箔62をエッチングすることによって、図5(b)に示されているように、ポリイミドフィルム61の片面に回路部63を形成する。なお、銅箔のないポリイミド基材を出発材料としてアデイテイブ法、セミアデイテイプ法によっても得ることができる。
【0041】
つぎに、図5(c)に示されているように、基材の回路部63とは反対側の面に層間接着層64を形成する。層間接着層64としては、熱可塑性ポリイミドに熱硬化機能を付与したものを使用した。これはもちろん、エポキシ等に代表される熱硬化性の樹脂や、熱可塑性ボリイミド等の熱可塑性樹脂でも構わない。
【0042】
ただし、図5(c)に示されている基材構成は、表裏非対称なものであり、接着層を形成した状態で、後の工程で不具合となるような反りが発生しないことが好ましい。このようなことから、層間接着層64は、ガラス転移温度が110℃以下、常温弾性率が1300MPa以下であることが好ましい。
【0043】
つぎに、図5(d)に示されているように、層間接着層64の表面にマスクフィルム65を貼り合わせる。マスクフィルム65には微粘着剤付きPETテープを使用した。
【0044】
つぎに、図5(e)に示されているように、マスクフィルム65、層間接着層64およびポリイミドフィルム61を貫通するビアホール66をUV−YAGレーザによって穴明け加工する。その後に、プラズマ照射によるソフトエッチを施すことによってデスミアを行う。
【0045】
穴明けレーザ加工は、UV−YAGレーザのほかにも、炭酸ガスレーザやエキシマレーザ等によって、現状ではより高速で加工ができる。また、デスミアの方法として、過マンガン酸塩を使用した湿式デスミアもごく一般的である。
【0046】
つぎに、図5(f)に示されているように、ビアホール66に導電性樹脂組成物67を充填し、IVHを形成する。ビアホール66に充填する導電性樹脂組成物は、銀ペーストを使用したが、このほかにも、銅ペースト、カーボンペースト、ニッケルペースト等、種々の金属ペーストを使用することが可能である。
【0047】
つぎに、マスクフィルム65を剥離することにより、図5(g)に示されているような片面回路付きプリント配線板(片面銅箔付き基材単体)70を得た。
【0048】
図6(a)、(b)は、上記図5および図6に示したプリント配線板等を用いた多層配線板の多層積層工程を示している。
両面回路付きプリント配線板50の両面に、各々片面回路付きプリント配線板70を重ね合わせ、位置合わせを施した後に、0.7kPa下で加熱加圧し、貼り合わせを実施した。これにより、両面に回路部63を有し、両面実装可能な一括積層IVH多層配線板80が得られる。
【0049】
貼合工程で、両面回路付きプリント配線板50の導電性樹脂組成物突起部47は、潰れ、フランジ形状部48となって回路部43の表面に堆積した。すなわち、積層時の加圧によって突起部47が圧潰し、この圧潰によってスルーホール45の導電性樹脂組成物46がスルーホール両端において拡径されて回路部43にはみ出し接触しているフランジ形状部48が形成される。
【0050】
上述したように、加熱加圧による多層貼合時の加圧力によって両面回路付きプリント配線板50の導電性樹脂組成物46による突起部47を圧潰し、多層貼合時の加熱によってスルーホール45の導電性樹脂組成物46の硬化とビアホール66の導電性樹脂組成物67の硬化と多層貼り合わせとが同時に行われる。
【0051】
これにより、ビアホール、スルーホール形成のための加圧や加熱を、貼り合わせ工程時の加圧加熱で、一括して実施でき、工数を大きく削減させることができる。
【0052】
図7(a)、(b)は他の実施形態による多層配線板の多層積層工程を示している。この実施形態では、両面回路付きプリント配線板50’は、スルーホール用ランド形成用の導電性樹脂組成物突起部47’を有する。
【0053】
両面回路付きプリント配線板50’の両面に、各々片面回路付きプリント配線板70を重ね合わせ、位置合わせを施した後に、0.7kPa下で加熱加圧し、貼り合わせを実施した。これにより、両面に回路部63を有し、両面実装可能な一括積層IVH多層配線板80’が得られる。
【0054】
このとき、導電性樹脂組成物46による突起部47’の高さを30μm、スルーホール径を100μm、スルーホール長を38μmとしたところ、突起部47’が潰れ、高さが6μm程度、径が200μm程度の導電性樹脂組成物によるスルーホール用ランド部49が形成された。
【0055】
この実施形態でも、加熱加圧による多層貼合時の加圧力によって両面回路付きプリント配線板50’の導電性樹脂組成物46による突起部47’を圧潰し、多層貼合時の加熱によってスルーホール45の導電性樹脂組成物46の硬化とビアホール66の導電性樹脂組成物67の硬化と多層貼り合わせとが同時に行われる。
【0056】
これにより、ビアホール、スルーホール形成のための加圧や加熱を、貼り合わせ工程時の加圧加熱で、一括して実施でき、工数を大きく削減させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による多層配線板およびその製造方法によれば、一括積層法による多層配線板において、簡易な工程によって両面部品実装の可能な多層配線板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はこの発明による多層配線板の一つの実施形態を示す断面図である。
【図2】(a)、(b)はこの発明による多層配線板の他の実施形態を示す断面図である。
【図3】(a)、(b)はこの発明による多層配線板のもう一つの実施形態を示す断面図である。
【図4】(a)〜(f)はこの発明による多層配線板に用いる両面回路付きプリント配線板(単体)の製造工程を示す説明図である。
【図5】(a)〜(g)はこの発明による多層配線板に用いる片面回路付きプリント配線板(単体)の製造工程を示す説明図である。
【図6】(a)、(b)は一つの実施形態による多層配線板の多層積層工程を示す説明図である。
【図7】(a)、(b)は他の実施形態による多層配線板の多層積層工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 両面回路付きプリント配線板
11 絶縁性基材
12 回路部
13 スルーホール
14 導電性樹脂組成物
15 フランジ形状部
16 突起部
17 スルーホール用ランド部
18 突起部
20 片面回路付き基材
21 絶縁性基材
22 回路部
23 ビアホール
24 導電性樹脂組成物
30 多層配線板
40 両面銅箔付きポリイミド基材
41 ポリイミドフィルム
42 銅箔
43 回路部
44 マスクフィルム
45 スルーホール
46 導電性樹脂組成物
47、47’ 突起部
48 フランジ形状部
49 スルーホール用ランド部
50、50’両面回路付きプリント配線板
60 片面銅箔付きポリイミド基材
61 ポリイミドフィルム
62 銅箔
63 回路部
64 層間接着層
65 マスクフィルム
66 ビアホール
67 導電性樹脂組成物
70 片面回路付きプリント配線板
80、80’ 一括積層IVH多層配線板

Claims (8)

  1. 導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板。
  2. 前記両面回路付きプリント配線板のスルーホールに充填された導電性樹脂組成物がスルーホール両端において拡径されて回路部にはみ出し接触しているフランジ形状部を含む請求項1に記載の多層配線板。
  3. 前記両面回路付きプリント配線板のスルーホールに充填された導電性樹脂組成物がスルーホール両端において拡径され、両面回路付きプリント配線板のスルーホール用ランド部をなしている請求項1に記載の多層配線板。
  4. 導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板の製造方法において、
    前記スルーホールの導電性樹脂組成物の硬化と前記ビアホールの導電性樹脂組成物の硬化と多層貼合工程の必要な加熱を同一の加熱工程で行う多層配線板の製造方法。
  5. 導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板の製造方法において、
    前記スルーホールに充填された導電性樹脂組成物によって前記スルーホールの両端より各々外方に突出した突起部を形成し、積層時の加圧によって前記突起部を圧潰し、この圧潰によって前記導電性樹脂組成物がスルーホール両端において拡径されて回路部にはみ出し接触しているフランジ形状部を形成する多層配線板の製造方法。
  6. 導電性樹脂組成物を充填されたスルーホールを有する両面回路付きプリント配線板の両面に、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層が設けられ、前記絶縁性基材に形成されたビアホールに導電性樹脂組成物を充填された片面回路付き基材が各々貼り合わせられている多層配線板の製造方法において、
    前記スルーホールに充填された導電性樹脂組成物によって前記スルーホールの両端より各々外方に突出した突起部を形成し、積層時の加圧によって前記突起部を圧潰し、この圧潰によって両面回路付きプリント配線板のスルーホール用ランド部を導電性樹脂組成物によって形成する多層配線板の製造方法。
  7. 両面金属箔張積層材を出発材とし、両面の金属箔に回路形成を行う工程と、
    回路形成済みの積層材の両面にマスク膜を形成する工程と、
    前記保護膜と回路形成済みの積層材とを一括貫通するスルーホールを穿設する工程と、
    前記スルーホールに導電性樹脂組成物を充填する工程と、
    前記マスク膜を剥離する工程を含み、
    これら工程によって導電性樹脂組成物による前記突起部を形成された両面回路付きプリント配線板を形成する請求項5または6記載の多層配線板の製造方法。
  8. 前記両面回路付きプリント配線板の両面に、前記片面回路付き基材に積層し、加熱加圧による多層貼合時の加圧力によって前記両面回路付きプリント配線板の導電性樹脂組成物による前記突起部を圧潰し、当該多層貼合時の加熱によって前記スルーホールの導電性樹脂組成物の硬化と前記ビアホールの導電性樹脂組成物の硬化と多層貼り合わせを行う請求項6または7記載の多層配線板の製造方法。
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