JP2004355708A - 光ディスク装置及びこの装置を用いたチルト制御方法 - Google Patents
光ディスク装置及びこの装置を用いたチルト制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ディスクを回転させるスピンドルモータ809と、この回転されたディスクの情報記録面に対物レンズ102を介してレーザ光を照射するレーザ106と、このレーザ106によって照射されたレーザ光が情報記録面で反射されこの反射光を検出する光検出器107と、検出された反射光を検算処理してチルト量を検出するチルト量演算部108と、対物レンズ位置の光学的中心からのずれを検出するレンズシフトセンサ403と、このレンズシフトセンサ403で検出された信号により対物レンズ位置が光学的中心にあることを検出し、対物レンズが光学的中心にあるときにチルト量演算部108で検出されたチルト量を検出する制御器406とを備える。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクに対してデータを記録したり、光ディスクに記録されたデータを再生したりする光ディスク装置およびこの光ディスク装置を用いたチルト制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクでは、一般にディスクの反りや面ぶれ、光学系の位置ずれ等により光ヘッドから照射される照射光が光ディスクに斜めに入射されることがある。その結果、コマ収差が発生し照射光のビームスポット径が歪むため、隣接トラックからのクロストークやジッタの劣化により再生信号の品質が劣化する。特に、現在開発が進められている次世代の光ディスクでは高密度化を実現するために短波長化が必要であり、少しでも傾くとコマ収差が増大してしまう問題がある。
【0003】
このような問題に対し、何らかの手段を用いて光ディスクとヘッドのチルト量を検出し、光ディスクと光ヘッドの照射光の光軸を垂直に保つように補正するチルトサーボ機構を備えることが提案されている。また、チルト量の電気的な成分としては、ディスクの反り、クランプの状態、光学系の位置ずれ等による直流的なチルト量と、ディスクの面ぶれ等に起因する周期的なチルト量に大きく分けられる。
【0004】
光ディスクと光ヘッドのチルト量を検出する方法として、従来の技術では光ヘッドとは別途にチルトセンサと呼ばれるセンサーを用いて、光ディスクとヘッドのチルト量を検出する方法が良く知られている。また、上記チルトセンサを用いない方式としては、トラックの左右に分割された光検出器の左右の信号の差分の信号を用いる方法(例えば、特許文献1参照)や、4分割された光検出器の対角をなす信号を加算して、その2つの加算信号の差分の絶対値を用いる方法(例えば、特許文献2参照)などが知られている。上記の方法は、別部品としてチルトセンサを必要とせず、低コストで簡易なチルト検出方式である。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−036773号公報
【特許文献2】
特開2001−266381号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような左右または4分割された光検出器を用いてチルト量を検出する方法では、検出したチルト量へレンズシフトによる影響も混ざってしまうという問題がある。
【0007】
一方で、近年書き換え型の光ディスクに対応した光ヘッドにはレンズシフト量を検出するレンズシフトセンサを搭載されるようになっていて、低コストなセンサが実現されている。
【0008】
そこで、本発明は上記の問題を解決するために成されたものであり、トラックの左右または4分割された光検出器を用いてチルト量を検出する方法において、検出されたチルト量に含まれるレンズシフトの影響をレンズシフトセンサからの情報を用いて低減することができる光ディスク装置およびこの装置を用いたチルト制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するために、ディスクを回転させる回転手段と、この回転手段によって回転された前記ディスクの情報記録面に対物レンズを介してレーザ光を照射する照射手段と、この照射手段によって照射された前記レーザ光が前記情報記録面で反射され、この反射光を検出する光検出器と、この光検出器によって検出された前記反射光を検算処理してチルト量を検出するチルト量検出手段と、前記対物レンズ位置の光学的中心からのずれを検出するレンズシフトセンサと、このレンズシフトセンサで検出された信号により前記対物レンズ位置が光学的中心にあることを検出し、前記対物レンズが光学的中心にあるときに前記チルト量検出手段で検出されたチルト量を検出する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0010】
上記のような構成によれば、対物レンズ位置が光学的中心にあることをレンズシフトセンサにより検出することにより、レンズシフト量が0となっている時が判明するので、その時のチルト量を測定することにより、外部のチルトセンサを用いなくともレンズシフトの影響を受けないチルト量が得られる。
【0011】
この発明は、上記の目的を達成するために、ディスクを回転させる回転手段と、この回転手段によって回転された前記ディスクの情報記録面に対物レンズを介してレーザ光を照射する照射手段と、この照射手段によって照射された前記レーザ光が前記情報記録面で反射され、この反射光を検出する光検出器と、この光検出器によって検出された前記反射光を検算処理してチルト量を検出するチルト量検出手段と、前記ディスクの半径方向に前記対物レンズを移動させるためのトラッキングアクチュエータと、前記光検出器によって検出された前記反射光から得られたトラッキングエラー信号に基づいて、前記トラッキングアクチュエータを駆動させる駆動信号を出力するトラッキング制御手段と、このトラッキング制御手段によって出力された前記駆動信号の直流成分を用いてレンズシフト量を測定し、測定されたレンズシフト量から予め用意された換算表を用いて、前記チルト量検出手段で検出されたチルト量に含まれるレンズシフト量を補正するチルト量補正手段と、このチルト量補正手段によって補正された前記チルト量に基づいてチルト補正を制御する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0012】
上記のような構成によれば、レンズシフトセンサの代わりにトラッキングアクチュエータ駆動信号の直流成分を用いることにより、別途にレンズシフトセンサ設けることなしにチルト量の補正が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施する場合の形態について図面に基づき説明する。
まず、トラックの左右または4分割された光検出器で検出されたチルト量がレンズシフトに影響される原理を説明する。
図1は光ヘッドからの信号を用いたチルト検出装置のブロック図である。チルト検出装置420は、半導体レーザ106から出射したビームがコリメータレンズ105を通り、平行光に変換された後、対物レンズ102により集光され、光ディスク101の情報記録面に焦点を合せた状態で照射される。光ディスク101からの反射光はビームスプリッタ104、レンズ103を通り、光ディスク101の情報トラックの左右上下に対応して4分割された4分割受光素子を有する一般的な光検出器107に入射される。光検出器107の4分割受光素子の出力A、B、C、Dに対してチルト量演算部108で演算を行うことによりチルト量を検出する。
【0014】
図2(a)はトラック中心をビームスポットが照射しているときのビームスポットと情報ピットの位置関係を表している。チルトがない場合は、ビームスポット201aにコマ収差は発生しないため、情報トラックの情報ピット202とスポット形状の関係は光ディスクの半径方向に対して対称である。チルトが存在すると、図2(b)に示すようにコマ収差が発生し、ビームスポット201bがチルト方向に非対称な形状になる。ビームスポットが非対称になると、平均的な|(A+C)−(B+D)|が大きくなることを利用してチルトを検出する。
【0015】
図2(a)のビーム強度に注目すると、トラックの中心に対して対称なビーム強度を示している。これは、一般的な半導体レーザのビームパターンはガウシアン分布になることが知られており、それを示している。一般的な光ヘッドでは光ディスク101の回転に伴う面ぶれ、偏芯の影響を、対物レンズのみを動かすことにより、情報記録面に焦点を合せ、ビームスポットをトラック中心に照射するようになっている。よって、ディスクの偏芯に追従して対物レンズ102が図3のように光学的な中心からずれた位置にくるときがある。このような場合、図2(c)のビームスポット201cは対物レンズ102の光学的な中心位置上に作られるので、ビーム強度が最も大きい光ヘッド402全体での光学的な中心位置上にビームスポット201cができず、ビーム強度は図2(c)の例に示すビーム強度の最も大きい位置がトラック中心をはずれた分布となる。すると、チルトが発生していないのでスポット形状は対称であるが、光検出器107上に結像するビームスポット201cのビーム強度分布が対称でなくなるため平均的な|(A+C)−(B+D)|が大きくなる。すなわち、(A+C)−(B+D)の大小からチルト量を検出するだけでは、(A+C)−(B+D)の変化がチルトによるものであるのかレンズシフトによるものであるのか判断できないことになる。
【0016】
次に、レンズシフトの発生要因について説明する。
一般に光ディスクは偏芯があるので、情報トラックを読み取るために光ディスクをスピンドルモータによって回転させると、情報トラックの位置は変動する。そのため、光ディスクの情報トラック上に常に対物レンズの焦点が合うように、光ディスクの情報トラックの左右上下に対応して4分割された4分割受光素子を有する一般的な光検出器の出力A、B、C、Dをトラッキングエラー信号生成部へ入れて焦点と情報トラック中心との偏差に比例したトラックエラー信号を生成し、この信号に基づいて対物レンズの半径方向の制御量を演算して対物レンズを動かす。また、光ディスクは情報記録面上に情報トラックが螺旋状に配置されており、情報トラック中心に焦点を合せて情報の読み書きを行おうとすると、次第に対物レンズは内周もしくは外周方向に動かなければならない。そのため、情報トラック中心に焦点を合せつづけるためのトラッキングサーボは、上記レンズトラッキング系と以下に述べる送り系が必要である。送り系は、光ヘッドを移動させるためのモータに、得られたトラッキングエラー信号から光ヘッドの制御量を算出し光ヘッドを移動させる。送り系は、螺旋に沿って情報トラックをたどることによって発生するゆっくりした情報トラックの半径位置変動に追従する。
【0017】
理想的な送り系の動作としては、偏芯による影響を除いた平均的なトラック中心位置が常にレンズシフトが0、すなわちレンズトラッキング系が行う半径方向への対物レンズの平均的な操作量が0となることである。しかし、実際には対物レンズが進行方向の半径方向へやや寄った状態で送り系が動作する。このことが、レンズシフトの主要な発生要因である。
【0018】
そこで、本発明は光検出器で検出されたチルト量に含まれるレンズシフトの影響をレンズシフトセンサからの情報を用いて低減する光ディスク装置及びチルト制御方法を図4を用いて説明する。
【0019】
図4に示すように、半導体レーザ106から出射したビームはコリメータレンズ105を通り、平行光に変換された後、対物レンズ102により集光され、光ディスク101の情報記録面に焦点を合せた状態で照射される。光ディスク101からの反射光はビームスプリッタ104、レンズ103を通り、光ディスク101の情報トラックの左右上下に対応して4分割された4分割受光素子を有する一般的な光検出器107に入射される。この一連の光学系を光ヘッド402と呼ぶ。光検出器107の4分割受光素子の出力A、B、C、Dに対してチルト量演算部108で演算を行うことによりチルト量を検出する。さらに、図1に示したチルト検出装置420にスピンドルモータ809、レンズシフトセンサ403、レンズ位置判定部404、チルト量保持部405、チルト補正機構401がそれぞれ付加されている。スピンドルモータ809は光ディスク101を回転駆動させるためのものである。レンズシフトセンサ403は対物レンズ102の光学的な中心位置からのずれ量を測定するものであり、レンズ位置判定部404は対物レンズ102が光学的な中心位置にきたときのチルト量を監視し出力するもので、チルト量保持部405はそのチルト量を取り込み保持するものである。さらに、チルト補正機構401は、例えばスピンドルモータ809を支持するベース(不図示)を傾けたり、光ヘッドを搭載したヘッドベースを傾けてチルト補正を行うものである。
【0020】
次に、図4に示した光ディスク装置の動作を図5を用いて説明する。
ディスクの挿入時やディスク再生中にチルト補正が開始されると、レンズ位置判定部404はレンズシフトセンサ403で測定される対物レンズ102の光学的な中心位置からのずれ量を監視する(ST51)。すなわち、レンズ位置判定部404は対物レンズ102が光学的な中心位置にきたときにチルト量保持部405へ指令してチルト量を取り込み保持させる(ST51のY)。なお、対物レンズ102が光学的な中心位置にこないときは中心位置にくるまで繰返し監視する(ST51のN)。チルト量保持部405は、レンズ位置判定部404からの信号を保持するとともに、チルト量演算部108で演算されたチルト量(レンズシフト量が混在した信号)をレンズ位置判定部404が取り込んだタイミングで(対物レンズ102が光学的な中心位置にきたとき)保持する(ST53)。通常、光ディスク101には偏芯が存在し、光ディスク101の1回転中に少なくとも2回は対物レンズ102が光学的な中心位置にくるので、チルト量保持部405はスピンドルモータ809からの出力により測定し始めてからディスクが1回転したかを判断し、1回転したと判断した場合(ST55のY)、2回以上の測定値の平均をとる(ST57)。1回転してないと判断した場合(ST55のN)、ステップST51に戻る。
【0021】
制御器406は、DC的なチルト補正のためにチルト量保持部405で測定された2回以上の測定値の平均と、チルト量演算部108で演算されたチルト量とに基づいて演算し、チルト補正機構401へ必要な駆動量を指令する(ST59)。チルト補正機構401は、この指令された駆動量に基づいてチルト補正を行う(ST61)。
【0022】
このような構成によれば、対物レンズ102が光学的な中心位置に来た時のチルト量検出結果のみを用いるので、レンズシフトの影響を排除したチルト量検出結果を得てチルト補正を行うことができる。よって、別部品としてチルトセンサを必要とせず、トラックの左右または4分割された光検出器を用いてチルト量を検出する低コストで簡易なチルト検出方式を用いてレンズシフトの影響を排除したチルト補正を行うことができる。また、本方法によれば、レンズシフト量の絶対値が不明であっても、対物レンズ102が光学的な中心位置に来た時の値さえわかればよいので、レンズシフトセンサ403は精度の良いものが不要となり低コストなレンズシフトセンサが利用可能である。
【0023】
次に、第2の実施形態について図6を用いて説明する。
図6は縦置きされた際のチルト量を検出する光ディスク装置を示す図である。なお、図4と同一箇所には同一符号を付してある。
図6は、図4に示す光ディスク装置に、チルト量補正部501、トラッキングエラー信号生成部802、トラッキング制御部805、低域濾波器807、送り制御部806、モータ803、送り機構808、トラッキングアクチュエータ801が新たに設けられている。
【0024】
半導体レーザ106から出射したビームはコリメータレンズ105を通り、平行光に変換された後、対物レンズ102により集光され、光ディスク101の情報記録面に焦点を合せた状態で照射される。光ディスク101からの反射光はビームスプリッタ104、レンズ103を通り、光ディスク101の情報トラックの左右上下に対応して4分割された4分割受光素子を有する一般的な光検出器107に入射される。この一連の光学系を光ヘッド402と呼ぶ。光検出器107の4分割受光素子の出力A、B、C、Dに対してチルト量演算部108で演算を行うことによりチルト量を検出する。検出されたチルト量とトラッキング制御部805の出力の直流成分から求められるレンズシフト量はチルト量補正部501へ入力される。このレンズシフト量は、トラッキング制御部805の出力を低域濾波器807へ入力してトラッキングアクチュエータ801への入力の直流成分を抽出することで得られる。なお、トラッキングアクチュエータ801は直流的には入力に比例したレンズの位置変移をするので、トラッキングアクチュエータ801への入力が0のときに対物レンズ102の光学的な中心位置上に対物レンズ102があれば、トラッキングアクチュエータ801への入力の直流成分はレンズシフト量となる。
【0025】
チルト量補正部501は、上述のレンズシフトによる影響を受けたチルト検出量からレンズシフトによる影響を排除したチルト検出量へ補正するための近似関数や表を内蔵していて、レンズシフトによる影響を排除したチルト検出量を制御器406へ出力する。制御器406は直流的なチルト補正のために光ディスク101の1回転中の測定値の平均をもとにチルト補正機構401へ必要な駆動量を演算して指令する。
【0026】
しかしながら、トラッキングアクチュエータ801の動作する方向と重力方向が一緒である場合、すなわち光ディスク装置が縦置きされた場合、トラッキングアクチュエータ801は自重によりディスクの半径方向に引っ張られる。このため、対物レンズ102の操作量が0の時に必ずしも光学的な中心位置上に対物レンズ102が来ない。
【0027】
これに対応するために電源投入時(チルト補正の動作を行う前)にレンズシフト量を0にするための指令値を測定しておく必要がある。以下に図7を用いて動作説明する。すなわち、電源投入された後、レンズシフトセンサ403出力をレンズ位置判定部404へ入力し、レンズ位置判定部404は対物レンズ102が光学的な中心位置にあるどうかを判別する(ST71)。もし、対物レンズ102が光学的な中心位置にいないと判別された場合(ST71のN)、レンズ位置判定部404はその旨の情報をチルト量補正部501へ出力する(ST73)。チルト量補正部501は、トラッキング制御部805に対して対物レンズ102を動かすよう駆動指令を出す。トラッキング制御部805はトラッキングアクチュエータ801に正弦波または三角波状の駆動指令を与えて対物レンズ102を動かす(ST75)。そして、対物レンズ102が光学的な中心位置上に来るまで繰り返し処理を行う。
【0028】
また、対物レンズ102が光学的な中心位置にあると判別された場合(ST71のY)、レンズ判定部404はチルト量補正部501にこのトラッキングアクチュエータ801への指令値を出力し、チルト量補正部501はこの指令値を記憶する(ST77)。そして、実際に再生動作が開始されると(ST79のY)、チルト量補正部501は、トラッキング制御部805の出力を受けた低域濾波器807からの出力を受ける。そして、この低域濾波器807からの出力からST77で記憶した指令値を除去する(ST81)。この作業を行うことにより、トラッキング制御部805の出力の直流成分から得たレンズシフト量と対物レンズ102の光学的な中心位置との関係が補正できるので、トラッキング制御部805の出力の直流成分から得たレンズシフト量を用いて重力によるオフセットを排除したレンズシフト量を知ることができる。なお、ST79で再生動作が開始されない場合は再生開始するまで繰り返す。
【0029】
また、チルト量補正部501はチルト量演算部108で光検出器107からの受信信号を演算したチルト量を受けると、このチルト量とST81で除去された値とから保持した近似関数で演算処理を行い、制御器406へ出力する(ST83)。制御器406は、上記演算処理の結果に基づいてチルト補正機構401に駆動指令を出力し、チルト補正機構401はこの駆動指令に基づいてチルト補正を行う(ST85)。
【0030】
このような構成によれば、レンズシフトの影響を排除したチルト量検出結果を得てチルト補正を行うことができる。よって、別部品としてチルトセンサを必要とせず、トラックの左右または4分割された光検出器を用いてチルト量を検出する低コストで簡易なチルト検出方式を用いてもレンズシフトの影響を排除したチルト補正を行うことができる。また、対物レンズ102が重力の影響などによりトラッキングアクチュエータに指令値が加えられていない時に光学的な中心位置上に対物レンズ102がない場合でも、精度良いレンズシフトセンサ401が不要なチルト補正が可能である。
【0031】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、光ディスク装置が横置きになっている場合、対物レンズ位置が光学的中心にあることをレンズシフトセンサにより検出することにより、レンズシフト量が0となっている時が判明するので、その時のチルト量を測定することにより、外部のチルトセンサを用いなくともレンズシフトの影響を受けないチルト量が得られる。
【0033】
また、光ディスク装置が縦置きになっている場合、レンズシフトセンサの代わりにトラッキングアクチュエータ駆動信号の直流成分を用いることにより、別途にレンズシフトセンサ設けることなしにチルト量の補正が可能となる。この場合は横置きの場合でも処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の光ヘッドからの信号を用いたチルト検出を行うチルト検出装置のブロック図である。
【図2】情報ピットとビームスポットの形状関係を示す図である。
【図3】レンズシフトを示す図である。
【図4】チルト量に含まれるレンズシフトの影響をレンズシフトセンサからの情報を用いて低減する光ディスク装置を示すブロック図である。
【図5】図4の動作を示すフローチャートである。
【図6】光ディスク装置を縦置きにした際に、レンズシフトの影響を受けないチルト量を検出する光ディスク装置を示すブロック図である。
【図7】図6の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 光ディスク
107 光検出器
108 チルト量演算部
401 チルト補正機構
403 レンズシフトセンサ
404 レンズ位置判定部
406 制御器
501 チルト補正部
801 トラッキングアクチュエータ
802 トラッキングエラー信号生成部
805 トラッキング制御部
807 低域濾波器
Claims (8)
- ディスクを回転させる回転手段と、
この回転手段によって回転された前記ディスクの情報記録面に対物レンズを介してレーザ光を照射する照射手段と、
この照射手段によって照射された前記レーザ光が前記情報記録面で反射され、この反射光を検出する光検出器と、
この光検出器によって検出された前記反射光を検算処理してチルト量を検出するチルト量検出手段と、
前記対物レンズ位置の光学的中心からのずれを検出するレンズシフトセンサと、
このレンズシフトセンサで検出された信号により前記対物レンズ位置が光学的中心にあることを検出し、前記対物レンズが光学的中心にあるときに前記チルト量検出手段で検出されたチルト量を検出する制御手段とを具備することを特徴とする光ディスク装置。 - ディスクを回転させる回転手段と、
この回転手段によって回転された前記ディスクの情報記録面に対物レンズを介してレーザ光を照射する照射手段と、
この照射手段によって照射された前記レーザ光が前記情報記録面で反射され、この反射光を検出する光検出器と、
この光検出器によって検出された前記反射光を検算処理してチルト量を検出するチルト量検出手段と、
前記ディスクの半径方向に前記対物レンズを移動させるためのトラッキングアクチュエータと、
前記光検出器によって検出された前記反射光から得られたトラッキングエラー信号に基づいて、前記トラッキングアクチュエータを駆動させる駆動信号を出力するトラッキング制御手段と、
このトラッキング制御手段によって出力された前記駆動信号の直流成分を用いてレンズシフト量を測定し、測定されたレンズシフト量から予め用意された換算表を用いて、前記チルト量検出手段で検出されたチルト量に含まれるレンズシフト量を補正するチルト量補正手段と、
このチルト量補正手段によって補正された前記チルト量に基づいてチルト補正を制御する制御手段とを具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 前記制御手段は、前記ディスクの1回転中に前記対物レンズが光学的な中心位置にきた回数の測定値の平均をもとにして、前記対物レンズの光学的な中心位置を決定することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の光ディスク装置。
- 前記制御手段によって検出された前記チルト量に基づいて前記ディスクと前記照射手段のチルトを補正するチルト補正機構を具備することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の光ディスク装置。
- ディスクを回転させるステップと、
この回転された前記ディスクの情報記録面に対物レンズを介してレーザ光を照射するステップと、
この照射手段によって照射された前記レーザ光が前記情報記録面で反射され、この反射光を検出するステップと、
この検出された前記反射光を検算処理してチルト量を検出するステップと、
前記対物レンズ位置の光学的中心からのずれをレンズシフトセンサで検出するステップと、
このレンズシフトセンサで検出された信号により前記対物レンズ位置が光学的中心にあることを検出し、前記対物レンズが光学的中心にあるときに前記検出されたチルト量を検出するステップとを具備することを特徴とするチルト制御方法。 - ディスクを回転させるステップと、
この回転された前記ディスクの情報記録面に対物レンズを介してレーザ光を照射するステップと、
この照射手段によって照射された前記レーザ光が前記情報記録面で反射され、この反射光を検出するステップと、
この検出された前記反射光を検算処理してチルト量を検出するステップと、
検出された前記反射光から得られたトラッキングエラー信号に基づいて、前記ディスクの半径方向に移動させるためのトラッキングアクチュエータに駆動信号を出力するステップと、
この出力された前記駆動信号の直流成分を用いてレンズシフト量を測定し、測定されたレンズシフト量から予め用意された換算表を用いて、前記検出されたチルト量に含まれるレンズシフト量を補正するステップと、
この補正された前記チルト量に基づいてチルト補正を制御するステップとを具備することを特徴とするチルト制御方法。 - 前記ディスクの1回転中に前記対物レンズが光学的な中心位置にきた回数の測定値の平均をもとにして、前記対物レンズの光学的な中心位置を決定することを特徴とする請求項5乃至6のいずれかに記載の光ディスク装置。
- 前記補正されたチルト量に基づいて前記ディスクと前記対物レンズのチルトを補正することを特徴とする請求項5乃至6のいずれかに記載のチルト制御方法。
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2003
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