JP2004355444A - データ転送再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザに操作負担を強いることなく、楽曲等のコンテンツ・データをパソコン等の親機から車載オーディオ機器等の子機に転送するデータ転送再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ・データの転送を行う親機と子機との間で認証登録を行い、認証登録の為されている装置間においてコンテンツ・データの転送を行う。親機内のメモリに記憶されたコンテンツ・データのうち未転送識別子が付されているコンテンツ・データを所定のタイミングに基づいて子機に転送する。転送中に子機の機能障害が検知されたときはコンテンツ・データの転送を中止する。転送のタイミングは、一定のタイムスケジュールに従うものとしても良いし、ユーザから転送指令が為された時としても良く、或いは、親機近傍に子機が留置されたことが検出された時でも良い。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ・データの転送を行う親機と子機との間で認証登録を行い、認証登録の為されている装置間においてコンテンツ・データの転送を行う。親機内のメモリに記憶されたコンテンツ・データのうち未転送識別子が付されているコンテンツ・データを所定のタイミングに基づいて子機に転送する。転送中に子機の機能障害が検知されたときはコンテンツ・データの転送を中止する。転送のタイミングは、一定のタイムスケジュールに従うものとしても良いし、ユーザから転送指令が為された時としても良く、或いは、親機近傍に子機が留置されたことが検出された時でも良い。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、有線若しくは無線通信媒体を介して、親機から子機にデータを転送するデータ転送再生装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋内に設置されたパソコンやサーバー等のデータ管理装置(以下“親機”と称する)で楽曲や映像等のコンテンツ・データを蓄積・編集し、これを屋外に置かれた車載タイプやポータブルタイプの音響・映像再生装置(以下“子機”と称する)に転送するシステムとして、例えば、特許文献1に示されるような技術が開示されている。
【0003】
かかる従来技術において、親機から子機にコンテンツ・データを転送する場合は、通常、次のような手順によってコンテンツ・データの転送処理が為されていた。即ち、ユーザがコンパクトディスクの購入や、ネットワークからの配信によって、新たに取得した楽曲等のコンテンツ・データは、一旦、親機内のメモリに蓄積される。その後、ユーザは、任意のタイミングにおいて、かかる新規に追加されたコンテンツ・データを親機内のメモリから選択・抽出し、これを有線若しくは無線通信媒体を用いて子機内のメモリに転送する。或いは、メモリスティック等の可搬記録媒体を用いて、ユーザが自らコンテンツ・データを記憶した可搬記録媒体を移動させることもできる。
【0004】
しかしながら、このような従来システムでは、ユーザが新規に追加されたコンテンツ・データ、或いは、既に転送を終えたコンテンツ・データを常に記憶・認識している必要があり、またコンテンツ・データを転送する手順も、その操作が煩雑となる等の問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−133834号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を解決すべく為されたものであり、本発明が解決しようとする課題には、例えば、操作が単純でユーザに負担を強いることのないデータ転送再生装置を提供することが一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、コンテンツ・データ片を予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたコンテンツ・データ片の各々を選択的に送信する送信手段とを含む親機と、前記親機から送信されたコンテンツ・データ片を受信してこれを記憶する受信記憶手段と、前記受信記憶手段に記憶されたコンテンツ・データ片を再生演奏指令に応じて選択的に再生演奏する再生演奏手段とを含む子機からなるデータ転送再生装置であって、前記記憶手段は、前記コンテンツ・データ片の各々に対応する未送信識別子を形成してこれを記憶し、前記送信手段は、前記未送信識別子に対応するコンテンツ・データ片を選択して送信することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に基づくデータ転送再生装置の構成例を図1のブロック図に示す。
同図において、親機10は、例えば、一般の家庭に置かれたパソコンや、ハード・ディスク装置を内蔵したサーバー等のコンテンツ・データの管理装置である。親機10は、例えば、ブルートゥースやIEEE1394、或いはUSBなどの有線/無線通信媒体を介して、後述する子機20と接続される。
【0009】
また、親機10は、所定のインターフェース回路(図示せず)を介して、インターネットなどの外部ネットワーク30と接続されており、ネットワーク上の音楽配信サイトから楽曲コンテンツ・データを取得することができる。さらに、親機10は、CD−ROM等のディスク・ドライブ装置(図示せず)を内蔵しており、コンパクト・ディスク等の楽曲記録媒体40からも楽曲コンテンツ・データを新たに取得することができる。
【0010】
なお、親機10に取得された楽曲コンテンツ・データは、親機内部に設けられたハード・ディスク装置等のデータストレージに記憶される。また、親機10には、各種のアプリケーションソフトウェアがインストールされ、後述の子機20と連携して楽曲コンテンツ・データの著作権管理などの処理が行えるようになっている。
【0011】
子機20は、例えば、車載タイプ、或いはポータブルタイプの音響・映像再生装置である。図1に示される如く、子機20は、主に、制御回路21、通信回路22、バッファメモリ23、デジタル/アナログ変換回路25(以下“DAC回路25”と称する)、楽曲格納用ストレージ26、オーディオ増幅回路27、音響出力機器28、及び電源回路29から構成されている。
【0012】
制御回路21は、子機20全体の動作を制御する部分であり、主に、マイクロコンピュータ、ROM・RAM等のメモリ、及びこれらの周辺回路から構成されている。制御回路21は、例えば、
▲1▼ 楽曲格納用ストレージ26に、親機10から転送されてきた楽曲コンテンツ・データを格納し、或いは取り出し、必要に応じて各種デコード処理を行って、DAC回路25から楽曲信号をオーディオ増幅回路27に供給する。
▲2▼ 通信回路22を介して親機10と通信を行い、機器相互間の認証、著作権管理コンテンツ・データの管理、及び楽曲コンテンツ・データの管理等の処理を行う。
▲3▼ 子機20における各種操作、及び表示の処理を司る。
▲4▼ 電源回路29における電源(バッテリー)電圧の監視や充電完了等の検出を行う。
などの制御処理を実行する。
【0013】
通信回路22は、親機10との間で通信を行うための回路であり、例えば、無線LAN、ブルートゥス、USB、或いはIEEE1394など、各種の有線/無線の通信媒体を用いて構成することができる。図1に示される如く、通信回路22は、子機20内部のバスによって制御回路21に接続されており、上記の制御回路21における各種の動作に必要とされる制御データや、楽曲コンテンツ・データを親機10との間で送受信する。
【0014】
バッファメモリ23は、親機10から転送されてきた楽曲コンテンツ・データや各種の制御データを一旦、蓄積する役目を果たすものであり、例えば、RAM等の半導体メモリや不揮発性メモリで構成されている。
デコード回路24は、例えば、符号圧縮された楽曲コンテンツ・データを伸張する際に必要とされる回路である。デコード回路24は、一般的に、DSP等の特殊仕様LSIによって構成しても良いし、或いは、制御回路21に内蔵されるマイクロコンピュータによるソフトウェア処理によって構成しても良い。なお、デコード回路24は、圧縮音声処理対応時や画像信号処理対応時に必要とされるものであり、子機20における必須的構成要件とされるものではない。
【0015】
DAC回路25、オーディオ増幅回路27、及び音響出力機器28は、デコードされた楽曲コンテンツ・データを、デジタル/アナログ変換して所定のレベルまで増幅し、ユーザに聴取可能な音響信号に変換する部分である。因みに、音響出力機器28は、例えば、スピーカシステムのように子機20に内蔵される形式でも良いし、或いは、ヘッドフォンのように子機20に外付けで具備される形でも良い。
【0016】
楽曲格納用ストレージ26は、例えば、不揮発性メモリやハードディスク装置を用いたデータ記憶装置であり、主に、親機10から転送されてきた楽曲コンテンツ・データや、それに付随する各種の管理コンテンツ・データを記憶する部分である。
電源回路29は、子機20を動作させるための電源供給部分である。電源回路29は、例えば、子機20が車載タイプの場合は車のバッテリーであり、ポータブルタイプの場合はその内蔵電池となる。電源回路29からは、上述した各構成要素に所定の電圧が供給され、また、前述の如く、制御回路21は、電源回路29における電圧値や充電状況を常に監視している。
【0017】
なお、本発明の実施の形態は、以上に説明した構成に限定されるものではなく、図1は、本発明の1つの実施例を示すものに他ならない。
次に、図1の実施例に示されるデータ転送再生装置の動作を、親機10及び子機20の間における登録・認証処理と、両装置間における楽曲コンテンツ・データの転送処理の2つの処理に分けて説明する。
【0018】
先ず、親機10と子機20との間における登録・認証処理の動作について、図2に示されるフローチャートを参照しつつ説明を行う。因みに、かかる登録・認証処理においては、通信が行われる両装置間の相互認証や、各装置の初期化設定等の処理が為される。
先ず、図2に示される親機側の処理を説明する。同図のステップS101において、本システムで用いられる各種のアプリケーションソフトウェアのインストール処理、及び当該インストールの確認処理が実行される。
【0019】
また、同ステップにおいて、各種ユーザ情報の入力や、親機を構成するパソコン、サーバー等の識別番号(以下“機器ID”と称する)を決定する処理が為される。かかる機器IDの決定処理は、例えば、予め、個別に定められた機器IDをユーザが入力するようにしても良い。或いは、親機10から外部ネットワーク30にアクセスを行ってネット上のWebサイトに接続して、ユーザ名を入力させた上で機器IDを割り振るようにしても良い。更に、ステップS101では、本システムで用いられる各種プログラムのコピー作業や、セットアップ作業等の処理も為されるものとする。
【0020】
次のステップS102において、親子両装置間で使用される通信経路の選択や、親機とリンク可能な子機の候補表示処理が為される。即ち、通信経路としては、例えば、ブルートゥースやIEEE1394、或いは、USB等の両装置間で具備されている有線/無線による通信手段の内からユーザが任意の手段を選択して、両装置間で使用される通信経路を選択・設定することになる。
【0021】
また、親機とリンク可能な子機が複数存在する場合は、これら複数の車載タイプ、或いはポータブルタイプの子機の各々がその機器IDを含めて、親機10のディスプレイ上に表示される。
親機10は、ステップS102を終了すると、次のステップS103に進み子機の選択・設定処理を実行する。すなわち、ユーザは、上記の表示された機器IDを基にして親機10が接続を許可する子機20を選択して、かかる子機20の設定登録を行う。なお、かかる処理が行われることにより、上述のステップS102で設定された通信経路を介して、親機10から選択・設定登録された子機20に対して接続要求信号が発信される。そして、リンク先の子機20から、かかる接続要求信号に対する応答信号が返送されると、親機10は、次のステップS104、及びS105に進む。
【0022】
ステップS104では、かかる応答信号に基づいて、親機10において、リンク先の子機20に関する情報内容確認処理が為され、さらに、ステップS105において、当該子機についての初期化設定処理が為される。なお、当該子機20についての情報が、既に、親機10に備わっている場合は、かかる部分を除いて必要に応じて初期化設定処理が為されることになる。
【0023】
因みに、ステップS105の子機初期化設定処理において、親機10から上記の通信経路を介して子機20に所定の初期化指令信号が送信される。一方、これに対して、初期化処理の終了等の情報を親機10に通報すべく、子機20から応答信号が親機10に返送される。
次に、図2のフローチャートに示される子機側の処理について説明する。
【0024】
子機20では、先ず、ステップS201において通信接続開始処理が為される。通信接続開始処理とは、親機10との間で通信を開始するために必要とされる種々の処理を示すものであり、親機10のステップS102と同様に、例えば、親子両装置間で使用される通信経路の選択・設定などの処理が含まれる。なお、子機側における機器IDの設定は、各子機の各々について個別に付与済みであるものと仮定する。
【0025】
ステップS201における通信接続開始処理が終了すると、子機20は、ステップS202に進み、親機側処理で説明した接続要求信号が、親機10から通信経路を介して送信されて来るのを待ち受ける接続要求待機処理に入る。即ち、子機20は、ステップS202において、親機10から送信される接続要求信号の有無を監視して、同信号が検出されない場合はステップS202の監視動作を繰り返す。なお、かかる動作の繰り返しによるソフトウェア処理の停滞を防止すべく、例えば、ステップS202に示されるループ動作の過程において、子機20は、所定のタイミングに応じて、その制御を一旦メインルーチンプログラム(図示せず)に復帰させるようにしても良い。
【0026】
ステップS202において、親機10からの接続要求信号が検出されると、子機20は、ステップS203に進み親機候補表示処理を実行する。親機候補表示処理とは、例えば、子機20とリンク可能な親機としてのパソコンや、サーバーが複数有った場合、それらの機器をその機器IDを含めて子機20のディスプレイ上に表示する処理である。
【0027】
子機20を操作するユーザは、次のステップS204で、親機の選択・設定処理を実行する。同ステップにおける親機の選択・設定処理とは、上記のステップS203で表示された親機候補の中から、ユーザが機器IDを基に接続相手のパソコンやサーバーを選択・設定する処理である。なお、子機側においてかかる処理が為されることにより、子機20から親機10に対して所定の応答信号が通信経路を介して返送される。
【0028】
次の、ステップS205において、子機20は、親機10から送信される初期化指令信号をチェックして、かかる初期化指令信号の受け入れを確認する。そして、次のステップS206において、この初期化指令信号に基づいて装置内の各部の初期化処理を実行する。なお、子機20が初期化処理に関する情報を既に有している場合は、その部分を除いて初期化処理が行われる。子機20は、初期化処理が終了すると、その情報を通信経路を介して親機10に返送する。また、初期化処理の過程においても、必要に応じて種々の情報が通信経路を通して両装置間で授受されることは言うまでもない。
【0029】
以上の説明では、親子両装置を通信経路を介して1対1で接続する場合を想定して説明を行ったが、本発明の実施の形態は、かかる事例に限定されるものではなく、例えば、n対n接続のようなマルチポイント接続においても適用されることは言う間でもない。
次に、親機10と子機20との間における楽曲コンテンツ・データ転送処理の動作について、図3に示されるフローチャートを参照しつつ説明を行う。なお、楽曲コンテンツ・データの転送処理は、上述した登録・認証処理が両装置間において既に為されていることを前提とする。
【0030】
図3のフローチャートに基づいて、先ず、親機側の処理動作について説明する。因みに、かかる処理動作は、例えば、予め定められた一定のタイムスケジュールに応じて起動されるようにしても良いし、或いは、ユーザが所定の転送指令を親機10に入力することによって起動されるようにしても良い。さらに、車載タイプの子機20が搭載された車両、或いは、ポータブルタイプの子機20の筐体が、親機10の近傍に留置されたことを親機10が検知することによって、起動されるようにしても良い。
【0031】
先ず、図3のステップS301において、親機10は、子機20からの通信応答の検出を繰り返す通信応答待ち処理を実行する。なお、かかる通信応答は、前述の登録・認証処理によって両装置間に選択・設定された通信経路を介して行われることは言うまでもない。
親機10は、ステップS301において、子機20からの通信応答の検出動作を繰り返し実行して、所定の時間が経過しても通信応答が検出されない場合、通信応答待ち処理におけるタイムアウトと認定し、通信応答エラーが生じたものとして図3に示される処理を終了させる。
【0032】
一方、子機20からの通信応答が検出されると、親機10は、次のステップS302に進み、検出された通信応答に含まれる子機20の機器IDをチェックする。そして、かかる機器IDが設定登録された子機の機器IDではないと判断された場合、親機10は、当該子機はコンテンツ・データの転送を行う通信相手ではないと認識して親機側の処理を終了させる。
【0033】
一方、ステップS302において、通信応答の有った子機が登録された機器IDに該当するものであると認識された場合、親機10は、ステップS303に進み、装置内部のメモリ領域に設けられている楽曲コンテンツ・データリストの検索処理を行う。
ここで、楽曲コンテンツ・データリストとは、親機10が、CD等の楽曲記録媒体40や、外部ネットワーク30の音楽配信サイトを介して、これまでに取得した楽曲コンテンツ・データの名称が記録されているリストである。同リストに含まれている曲名称には、各曲毎に所定のフォーマットを有する識別子が付されており、例えば、当該識別子に含まれる1ビットを利用して当該曲コンテンツ・データの転送フラグを形成しても良い。即ち、当該曲コンテンツ・データが親機10に取得されてデータストレージに格納された時点でその転送フラグがセットされ、当該曲コンテンツ・データが子機20に転送された時点でその転送フラグがリセットされるものと想定する。
【0034】
それ故、親機10は、ステップS303の楽曲コンテンツ・データリストの検索処理において、各曲毎の転送フラグをチェックすることにより、同リストに含まれる曲の中で、既に、子機20に転送されている曲と、未だ転送が為されていない曲とを容易に識別することができる。
次のステップS304において、転送フラグが全てリセットされていると判断された場合、即ち、親機10のデータストレージに格納されている楽曲コンテンツ・データは全て子機20に済みであり、新たに転送すべき楽曲コンテンツ・データが無いと判断された場合、親機10は、ステップS305に移り、転送曲が無い旨の通知を子機20に送信して親機側の処理を終了させる。
【0035】
一方、ステップS304において、セットされている転送フラグが少なくとも1つ以上有ると判断された場合、即ち、子機20に転送すべき曲が有ると判断された場合、親機10は、ステップS306に移り、転送曲がある旨の通知を子機20に送信する。そして、次のステップS307に移り、子機20におけるメモリ空き容量の確認、及び転送曲の設定処理を行う。
【0036】
ここで、ステップS307の内容を詳述すれば、以下のようになる。
先ず、同ステップにおいて、親機10は、子機20から送信されてくる楽曲格納用ストレージ26のメモリ空き容量の検知データを確認する。そして、かかるメモリの空き容量と、転送すべき楽曲のコンテンツ・データ容量とを比較して、子機20へ転送する楽曲コンテンツ・データの取捨選択を行う。
【0037】
子機20に転送される楽曲コンテンツ・データの選択に関しては、単純に、メモリの空き容量から転送可能なコンテンツ・データ量の楽曲を組み合わせて設定するようにしても良いし、又は、ユーザからの特別の指令に基づいて特定ジャンルの楽曲を優先するように設定しても良い。或いは、親機10が、子機20にアクセスして、楽曲格納用ストレージ26から取得時期が古い曲や再生頻度の少ない曲を消去させ、メモリの空き容量を拡張した後、楽曲コンテンツ・データの転送を行うようにしても良い。もちろん、空き容量が十分に有る場合は、転送フラグがセットされている楽曲コンテンツ・データを一律に全て転送するように設定しても良い。
【0038】
親機10は、転送曲の設定処理を終了させると、次のステップS308に移行して子機20から送信されてくる電圧異常通知を監視する。なお、子機20からの電圧異常通知の発信処理に関しては、後述の子機側の処理において説明する。
ステップS308において、子機20からの電圧異常通知が検出されず、子機20の電源電圧が正常であると判断された場合、親機10は、ステップS309に移行して楽曲コンテンツ・データの転送処理を実行する。即ち、親機10は、、先のステップS307における設定に基づいて、データストレージに格納されている未転送の楽曲コンテンツ・データを抽出して、所定の通信フォーマット及び通信プロトコルに基づいて、これを子機20に転送する。
【0039】
なお、図3のフローチャートでは記載を省略しているが、楽曲コンテンツ・データの転送中において、親機10は、転送中におけるデータエラーの発生や、通信プロトコルにおけるタイムアウトの発生等を随時監視しているものとする。
親機10は、ステップS309において、子機20に対して所定長さのコンテンツ・データを転送するとステップS311に移り、1曲分の楽曲コンテンツ・データの転送が終了したか否かを判断する。ステップS311における1曲分の転送完了の検出は、例えば、各々の楽曲コンテンツ・データの終端部に特定のデリミタを付し、かかるデリミタの検出をもって1曲分の転送完了を検出しても良い。或いは、各々の楽曲コンテンツ・データに予め所定数のデータパケットを割り振っておき、転送されたデータパケット数のカウントをもって転送完了を検出するようにしても良い。
【0040】
ステップS311において、1曲分の楽曲コンテンツ・データの転送が完了したと判断されると、親機10は、子機20に対して1曲分の楽曲コンテンツ・データの送信が完了した旨の通知を行って、次のステップS312に移行する。
ステップS312では、上記のステップS307で設定された全ての転送曲の転送が完了したか否かが判断され、全曲転送完了と判断された場合、親機10は、子機20に対して転送すべき全ての楽曲コンテンツ・データの送信が完了した旨の通知を行って、次のステップS313に移行する。
【0041】
ステップS313において、親機10は、楽曲コンテンツ・データリストの更新処理、即ち、転送の完了した楽曲について、その転送フラグをリセットする処理を行って、図3に示される親機側の処理を終了させる。
なお、ステップS311、及びS312において、1曲分の転送、若しくは全曲の転送が未完了であると判断された場合、親機10は、ステップS308に戻り上述の処理を繰り返す。
【0042】
一方、ステップS308において、子機20の電源電圧が異常であると判断された場合、親機10は、ステップS310に移行して子機20に対し楽曲コンテンツ・データの転送処理を中断する旨の通知を行う。その後、親機10は、ステップS313に移行して、それまでに転送が完了した楽曲の転送フラグをリセットして親機側の処理を終了させる。
【0043】
次に、図3のフローチャートに示される子機側の処理について説明を行う。
因みに、かかる処理動作は、例えば、予め定められた一定のタイムスケジュール基づいて起動されるようにしても良いし、或いは、ユーザが所定の転送指令を子機20に入力することによって起動されるようにしても良い。さらに、車載タイプの子機20が搭載された車両、或いは、ポータブルタイプの子機20の筐体が、GPS装置(図示せず)に連動して親機10の近傍に留置されたことを検知することにより起動されるようにしても良い。
【0044】
先ず、図3のステップS401において、子機20は、親機10からの通信応答の検出を繰り返す通信応答待ち処理を実行する。なお、かかる通信応答は、前述の登録・認証処理によって両装置間に選択・設定された通信経路を介して行われることは言うまでもない。
子機20は、親機10からの通信応答の検出動作を繰り返して、所定の時間が経過しても通信応答が検出されない場合、通信応答待ち処理におけるタイムアウトと認定し、通信応答エラーが生じたものとして図3に示される子機側の処理を終了させる。
【0045】
一方、親機10からの通信応答が検出されると、子機20は、次のステップS402に進み、検出された通信応答に含まれる親機10の機器IDをチェックする。そして、かかる機器IDが子機20に設定登録されたパソコンやサーバーの機器IDではないと判断された場合、子機20は、当該親機はコンテンツ・データの転送を行う通信相手ではないと認識して子機側の処理を終了させる。
【0046】
一方、ステップS402において、通信応答の有った親機10が登録された機器IDに該当するものであると認識された場合、子機20は、ステップS403に進み、親機10から次に送信される転送曲の有無に関する通知を判定する。
ステップS403において、親機10からの通知が転送曲無しの通知であった場合、子機20は、親機との通信処理が不要であると判断して図3に示される子機側の処理を終了させる。
【0047】
一方、ステップS403において、親機10からの通知が転送曲有りの通知であった場合、子機20は、次のステップS404に移り、楽曲格納用ストレージ26のメモリ空き容量の検知を行いその結果を親機10に通知する。
次に、子機20は、ステップS405、S406に移行して電圧チェック処理を実行する。因みに、電圧チェック処理とは、子機20の電源回路29における電圧値が正常な値であるか否かをチェックする処理である。なお、チェックの対象となる電源電圧は、例えば、子機20が車載タイプの場合は、カー・バッテリの端子電圧であり、ポータブルタイプの場合はその内蔵電池の端子電圧である。
【0048】
ステップS405、S406において、電源電圧の値が正常であると判断された場合、子機20は、次のステップS409に移り、親機10との間で楽曲コンテンツ・データの転送処理を開始する。即ち、子機20は、親機10との間で所定の通信フォーマット及び通信プロトコルに基づき、順次転送されてくる楽曲コンテンツ・データを、一旦バッファメモリ23に格納する。
【0049】
そして、親機10から1曲分のコンテンツ・データの転送が完了した旨の通知を受信すると、子機20は、ステップS410において、1曲分のコンテンツ・データの転送が完了したものと判断してステップS411に進み、バッファメモリ23に格納したコンテンツ・データを、楽曲格納用ストレージ26上の楽曲コンテンツ・データファイルに移動させた後、同ファィルを一旦クローズする。
【0050】
これと同時に、子機20は、転送されてきた楽曲コンテンツ・データの曲名をプレイリストに追加してプレイリストの更新を行う。なお、プレイリストとは、子機20内部のメモリ領域に設けられた記憶エリアであり、子機20において、その時点で再生可能な楽曲の名称が記録されているリストである。
その後、子機20は、全曲の転送が完了した旨の通知を親機10から受信し、ステップS413において、全曲の転送が終了したものと判断すると子機側の処理を終了させる。
【0051】
一方、ステップS410において、1曲分のコンテンツ・データの転送が未完了であると判断された場合、子機20は、先のステップS405に戻り、当該ステップ以降の電圧チェックや曲転送等の各処理を繰り返す。なお、電圧チェック処理は、かかる繰り返し処理において必ず行う必要はなく、例えば、所定の繰り返しの回数毎、若しくは、所定の時間間隔毎に実施するようにしても良い。
【0052】
また、ステップS413において、転送設定された全曲の転送が完了していないと判断された場合、子機20は、ステップS414に移行して楽曲格納用ストレージ26上の楽曲コンテンツ・データファイルをオープンしてステップS405に戻る。
一方、先のステップS406において、電源の電圧値が異常であると判断された場合は、以下のような処理手順となる。即ち、子機20は、ステップS407に移り、電源電圧の値が異常である旨の通知を通信経路を介して親機10に通知する。そして、親機10との間で所定の手順に基づいて、ステップS408の楽曲コンテンツ・データ転送中断処理を実行する。その後、子機20は、ステップS412において、楽曲格納用ストレージ26内の楽曲コンテンツ・データファイルをクローズして、それまでに転送されてきた楽曲名をプレイリストに追加して子機側の処理を終了させる。
【0053】
なお、本発明の実施の形態は、以上に説明を行った実施例に限定されるものではない。例えば、親機10から子機20に転送されるコンテンツ・データとして、DVD等の記録媒体や、インターネット等のWebサイトから取得される映像コンテンツ・データを含めるようにしても良い。
また、図3に示されるフローチャートでは、コンテンツ・データの転送処理を中断させる要件として、子機20における電源電圧の異常のみを採り上げたが、かかる要件に、例えば、子機20の筐体内における温度上昇等、他の要件を加えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるコンテンツ・データ転送システムの1つの実施例を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示される親機10と子機20との間における登録・認証処理の動作を表すフローチャートである。
【図3】図3は、図1に示される親機10と子機20との間における楽曲コンテンツ・データの転送処理の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 … 親機
20 … 子機
21 … 制御回路
22 … 通信回路
23 … バッファメモリ
24 … デコーダ回路
25 … デジタル/アナログ変換回路
26 … 楽曲格納用ストレージ
27 … オーディオ増幅回路
28 … 音響出力機器
30 … 外部ネットワーク
40 … 楽曲記録媒体
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、有線若しくは無線通信媒体を介して、親機から子機にデータを転送するデータ転送再生装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋内に設置されたパソコンやサーバー等のデータ管理装置(以下“親機”と称する)で楽曲や映像等のコンテンツ・データを蓄積・編集し、これを屋外に置かれた車載タイプやポータブルタイプの音響・映像再生装置(以下“子機”と称する)に転送するシステムとして、例えば、特許文献1に示されるような技術が開示されている。
【0003】
かかる従来技術において、親機から子機にコンテンツ・データを転送する場合は、通常、次のような手順によってコンテンツ・データの転送処理が為されていた。即ち、ユーザがコンパクトディスクの購入や、ネットワークからの配信によって、新たに取得した楽曲等のコンテンツ・データは、一旦、親機内のメモリに蓄積される。その後、ユーザは、任意のタイミングにおいて、かかる新規に追加されたコンテンツ・データを親機内のメモリから選択・抽出し、これを有線若しくは無線通信媒体を用いて子機内のメモリに転送する。或いは、メモリスティック等の可搬記録媒体を用いて、ユーザが自らコンテンツ・データを記憶した可搬記録媒体を移動させることもできる。
【0004】
しかしながら、このような従来システムでは、ユーザが新規に追加されたコンテンツ・データ、或いは、既に転送を終えたコンテンツ・データを常に記憶・認識している必要があり、またコンテンツ・データを転送する手順も、その操作が煩雑となる等の問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−133834号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を解決すべく為されたものであり、本発明が解決しようとする課題には、例えば、操作が単純でユーザに負担を強いることのないデータ転送再生装置を提供することが一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、コンテンツ・データ片を予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたコンテンツ・データ片の各々を選択的に送信する送信手段とを含む親機と、前記親機から送信されたコンテンツ・データ片を受信してこれを記憶する受信記憶手段と、前記受信記憶手段に記憶されたコンテンツ・データ片を再生演奏指令に応じて選択的に再生演奏する再生演奏手段とを含む子機からなるデータ転送再生装置であって、前記記憶手段は、前記コンテンツ・データ片の各々に対応する未送信識別子を形成してこれを記憶し、前記送信手段は、前記未送信識別子に対応するコンテンツ・データ片を選択して送信することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に基づくデータ転送再生装置の構成例を図1のブロック図に示す。
同図において、親機10は、例えば、一般の家庭に置かれたパソコンや、ハード・ディスク装置を内蔵したサーバー等のコンテンツ・データの管理装置である。親機10は、例えば、ブルートゥースやIEEE1394、或いはUSBなどの有線/無線通信媒体を介して、後述する子機20と接続される。
【0009】
また、親機10は、所定のインターフェース回路(図示せず)を介して、インターネットなどの外部ネットワーク30と接続されており、ネットワーク上の音楽配信サイトから楽曲コンテンツ・データを取得することができる。さらに、親機10は、CD−ROM等のディスク・ドライブ装置(図示せず)を内蔵しており、コンパクト・ディスク等の楽曲記録媒体40からも楽曲コンテンツ・データを新たに取得することができる。
【0010】
なお、親機10に取得された楽曲コンテンツ・データは、親機内部に設けられたハード・ディスク装置等のデータストレージに記憶される。また、親機10には、各種のアプリケーションソフトウェアがインストールされ、後述の子機20と連携して楽曲コンテンツ・データの著作権管理などの処理が行えるようになっている。
【0011】
子機20は、例えば、車載タイプ、或いはポータブルタイプの音響・映像再生装置である。図1に示される如く、子機20は、主に、制御回路21、通信回路22、バッファメモリ23、デジタル/アナログ変換回路25(以下“DAC回路25”と称する)、楽曲格納用ストレージ26、オーディオ増幅回路27、音響出力機器28、及び電源回路29から構成されている。
【0012】
制御回路21は、子機20全体の動作を制御する部分であり、主に、マイクロコンピュータ、ROM・RAM等のメモリ、及びこれらの周辺回路から構成されている。制御回路21は、例えば、
▲1▼ 楽曲格納用ストレージ26に、親機10から転送されてきた楽曲コンテンツ・データを格納し、或いは取り出し、必要に応じて各種デコード処理を行って、DAC回路25から楽曲信号をオーディオ増幅回路27に供給する。
▲2▼ 通信回路22を介して親機10と通信を行い、機器相互間の認証、著作権管理コンテンツ・データの管理、及び楽曲コンテンツ・データの管理等の処理を行う。
▲3▼ 子機20における各種操作、及び表示の処理を司る。
▲4▼ 電源回路29における電源(バッテリー)電圧の監視や充電完了等の検出を行う。
などの制御処理を実行する。
【0013】
通信回路22は、親機10との間で通信を行うための回路であり、例えば、無線LAN、ブルートゥス、USB、或いはIEEE1394など、各種の有線/無線の通信媒体を用いて構成することができる。図1に示される如く、通信回路22は、子機20内部のバスによって制御回路21に接続されており、上記の制御回路21における各種の動作に必要とされる制御データや、楽曲コンテンツ・データを親機10との間で送受信する。
【0014】
バッファメモリ23は、親機10から転送されてきた楽曲コンテンツ・データや各種の制御データを一旦、蓄積する役目を果たすものであり、例えば、RAM等の半導体メモリや不揮発性メモリで構成されている。
デコード回路24は、例えば、符号圧縮された楽曲コンテンツ・データを伸張する際に必要とされる回路である。デコード回路24は、一般的に、DSP等の特殊仕様LSIによって構成しても良いし、或いは、制御回路21に内蔵されるマイクロコンピュータによるソフトウェア処理によって構成しても良い。なお、デコード回路24は、圧縮音声処理対応時や画像信号処理対応時に必要とされるものであり、子機20における必須的構成要件とされるものではない。
【0015】
DAC回路25、オーディオ増幅回路27、及び音響出力機器28は、デコードされた楽曲コンテンツ・データを、デジタル/アナログ変換して所定のレベルまで増幅し、ユーザに聴取可能な音響信号に変換する部分である。因みに、音響出力機器28は、例えば、スピーカシステムのように子機20に内蔵される形式でも良いし、或いは、ヘッドフォンのように子機20に外付けで具備される形でも良い。
【0016】
楽曲格納用ストレージ26は、例えば、不揮発性メモリやハードディスク装置を用いたデータ記憶装置であり、主に、親機10から転送されてきた楽曲コンテンツ・データや、それに付随する各種の管理コンテンツ・データを記憶する部分である。
電源回路29は、子機20を動作させるための電源供給部分である。電源回路29は、例えば、子機20が車載タイプの場合は車のバッテリーであり、ポータブルタイプの場合はその内蔵電池となる。電源回路29からは、上述した各構成要素に所定の電圧が供給され、また、前述の如く、制御回路21は、電源回路29における電圧値や充電状況を常に監視している。
【0017】
なお、本発明の実施の形態は、以上に説明した構成に限定されるものではなく、図1は、本発明の1つの実施例を示すものに他ならない。
次に、図1の実施例に示されるデータ転送再生装置の動作を、親機10及び子機20の間における登録・認証処理と、両装置間における楽曲コンテンツ・データの転送処理の2つの処理に分けて説明する。
【0018】
先ず、親機10と子機20との間における登録・認証処理の動作について、図2に示されるフローチャートを参照しつつ説明を行う。因みに、かかる登録・認証処理においては、通信が行われる両装置間の相互認証や、各装置の初期化設定等の処理が為される。
先ず、図2に示される親機側の処理を説明する。同図のステップS101において、本システムで用いられる各種のアプリケーションソフトウェアのインストール処理、及び当該インストールの確認処理が実行される。
【0019】
また、同ステップにおいて、各種ユーザ情報の入力や、親機を構成するパソコン、サーバー等の識別番号(以下“機器ID”と称する)を決定する処理が為される。かかる機器IDの決定処理は、例えば、予め、個別に定められた機器IDをユーザが入力するようにしても良い。或いは、親機10から外部ネットワーク30にアクセスを行ってネット上のWebサイトに接続して、ユーザ名を入力させた上で機器IDを割り振るようにしても良い。更に、ステップS101では、本システムで用いられる各種プログラムのコピー作業や、セットアップ作業等の処理も為されるものとする。
【0020】
次のステップS102において、親子両装置間で使用される通信経路の選択や、親機とリンク可能な子機の候補表示処理が為される。即ち、通信経路としては、例えば、ブルートゥースやIEEE1394、或いは、USB等の両装置間で具備されている有線/無線による通信手段の内からユーザが任意の手段を選択して、両装置間で使用される通信経路を選択・設定することになる。
【0021】
また、親機とリンク可能な子機が複数存在する場合は、これら複数の車載タイプ、或いはポータブルタイプの子機の各々がその機器IDを含めて、親機10のディスプレイ上に表示される。
親機10は、ステップS102を終了すると、次のステップS103に進み子機の選択・設定処理を実行する。すなわち、ユーザは、上記の表示された機器IDを基にして親機10が接続を許可する子機20を選択して、かかる子機20の設定登録を行う。なお、かかる処理が行われることにより、上述のステップS102で設定された通信経路を介して、親機10から選択・設定登録された子機20に対して接続要求信号が発信される。そして、リンク先の子機20から、かかる接続要求信号に対する応答信号が返送されると、親機10は、次のステップS104、及びS105に進む。
【0022】
ステップS104では、かかる応答信号に基づいて、親機10において、リンク先の子機20に関する情報内容確認処理が為され、さらに、ステップS105において、当該子機についての初期化設定処理が為される。なお、当該子機20についての情報が、既に、親機10に備わっている場合は、かかる部分を除いて必要に応じて初期化設定処理が為されることになる。
【0023】
因みに、ステップS105の子機初期化設定処理において、親機10から上記の通信経路を介して子機20に所定の初期化指令信号が送信される。一方、これに対して、初期化処理の終了等の情報を親機10に通報すべく、子機20から応答信号が親機10に返送される。
次に、図2のフローチャートに示される子機側の処理について説明する。
【0024】
子機20では、先ず、ステップS201において通信接続開始処理が為される。通信接続開始処理とは、親機10との間で通信を開始するために必要とされる種々の処理を示すものであり、親機10のステップS102と同様に、例えば、親子両装置間で使用される通信経路の選択・設定などの処理が含まれる。なお、子機側における機器IDの設定は、各子機の各々について個別に付与済みであるものと仮定する。
【0025】
ステップS201における通信接続開始処理が終了すると、子機20は、ステップS202に進み、親機側処理で説明した接続要求信号が、親機10から通信経路を介して送信されて来るのを待ち受ける接続要求待機処理に入る。即ち、子機20は、ステップS202において、親機10から送信される接続要求信号の有無を監視して、同信号が検出されない場合はステップS202の監視動作を繰り返す。なお、かかる動作の繰り返しによるソフトウェア処理の停滞を防止すべく、例えば、ステップS202に示されるループ動作の過程において、子機20は、所定のタイミングに応じて、その制御を一旦メインルーチンプログラム(図示せず)に復帰させるようにしても良い。
【0026】
ステップS202において、親機10からの接続要求信号が検出されると、子機20は、ステップS203に進み親機候補表示処理を実行する。親機候補表示処理とは、例えば、子機20とリンク可能な親機としてのパソコンや、サーバーが複数有った場合、それらの機器をその機器IDを含めて子機20のディスプレイ上に表示する処理である。
【0027】
子機20を操作するユーザは、次のステップS204で、親機の選択・設定処理を実行する。同ステップにおける親機の選択・設定処理とは、上記のステップS203で表示された親機候補の中から、ユーザが機器IDを基に接続相手のパソコンやサーバーを選択・設定する処理である。なお、子機側においてかかる処理が為されることにより、子機20から親機10に対して所定の応答信号が通信経路を介して返送される。
【0028】
次の、ステップS205において、子機20は、親機10から送信される初期化指令信号をチェックして、かかる初期化指令信号の受け入れを確認する。そして、次のステップS206において、この初期化指令信号に基づいて装置内の各部の初期化処理を実行する。なお、子機20が初期化処理に関する情報を既に有している場合は、その部分を除いて初期化処理が行われる。子機20は、初期化処理が終了すると、その情報を通信経路を介して親機10に返送する。また、初期化処理の過程においても、必要に応じて種々の情報が通信経路を通して両装置間で授受されることは言うまでもない。
【0029】
以上の説明では、親子両装置を通信経路を介して1対1で接続する場合を想定して説明を行ったが、本発明の実施の形態は、かかる事例に限定されるものではなく、例えば、n対n接続のようなマルチポイント接続においても適用されることは言う間でもない。
次に、親機10と子機20との間における楽曲コンテンツ・データ転送処理の動作について、図3に示されるフローチャートを参照しつつ説明を行う。なお、楽曲コンテンツ・データの転送処理は、上述した登録・認証処理が両装置間において既に為されていることを前提とする。
【0030】
図3のフローチャートに基づいて、先ず、親機側の処理動作について説明する。因みに、かかる処理動作は、例えば、予め定められた一定のタイムスケジュールに応じて起動されるようにしても良いし、或いは、ユーザが所定の転送指令を親機10に入力することによって起動されるようにしても良い。さらに、車載タイプの子機20が搭載された車両、或いは、ポータブルタイプの子機20の筐体が、親機10の近傍に留置されたことを親機10が検知することによって、起動されるようにしても良い。
【0031】
先ず、図3のステップS301において、親機10は、子機20からの通信応答の検出を繰り返す通信応答待ち処理を実行する。なお、かかる通信応答は、前述の登録・認証処理によって両装置間に選択・設定された通信経路を介して行われることは言うまでもない。
親機10は、ステップS301において、子機20からの通信応答の検出動作を繰り返し実行して、所定の時間が経過しても通信応答が検出されない場合、通信応答待ち処理におけるタイムアウトと認定し、通信応答エラーが生じたものとして図3に示される処理を終了させる。
【0032】
一方、子機20からの通信応答が検出されると、親機10は、次のステップS302に進み、検出された通信応答に含まれる子機20の機器IDをチェックする。そして、かかる機器IDが設定登録された子機の機器IDではないと判断された場合、親機10は、当該子機はコンテンツ・データの転送を行う通信相手ではないと認識して親機側の処理を終了させる。
【0033】
一方、ステップS302において、通信応答の有った子機が登録された機器IDに該当するものであると認識された場合、親機10は、ステップS303に進み、装置内部のメモリ領域に設けられている楽曲コンテンツ・データリストの検索処理を行う。
ここで、楽曲コンテンツ・データリストとは、親機10が、CD等の楽曲記録媒体40や、外部ネットワーク30の音楽配信サイトを介して、これまでに取得した楽曲コンテンツ・データの名称が記録されているリストである。同リストに含まれている曲名称には、各曲毎に所定のフォーマットを有する識別子が付されており、例えば、当該識別子に含まれる1ビットを利用して当該曲コンテンツ・データの転送フラグを形成しても良い。即ち、当該曲コンテンツ・データが親機10に取得されてデータストレージに格納された時点でその転送フラグがセットされ、当該曲コンテンツ・データが子機20に転送された時点でその転送フラグがリセットされるものと想定する。
【0034】
それ故、親機10は、ステップS303の楽曲コンテンツ・データリストの検索処理において、各曲毎の転送フラグをチェックすることにより、同リストに含まれる曲の中で、既に、子機20に転送されている曲と、未だ転送が為されていない曲とを容易に識別することができる。
次のステップS304において、転送フラグが全てリセットされていると判断された場合、即ち、親機10のデータストレージに格納されている楽曲コンテンツ・データは全て子機20に済みであり、新たに転送すべき楽曲コンテンツ・データが無いと判断された場合、親機10は、ステップS305に移り、転送曲が無い旨の通知を子機20に送信して親機側の処理を終了させる。
【0035】
一方、ステップS304において、セットされている転送フラグが少なくとも1つ以上有ると判断された場合、即ち、子機20に転送すべき曲が有ると判断された場合、親機10は、ステップS306に移り、転送曲がある旨の通知を子機20に送信する。そして、次のステップS307に移り、子機20におけるメモリ空き容量の確認、及び転送曲の設定処理を行う。
【0036】
ここで、ステップS307の内容を詳述すれば、以下のようになる。
先ず、同ステップにおいて、親機10は、子機20から送信されてくる楽曲格納用ストレージ26のメモリ空き容量の検知データを確認する。そして、かかるメモリの空き容量と、転送すべき楽曲のコンテンツ・データ容量とを比較して、子機20へ転送する楽曲コンテンツ・データの取捨選択を行う。
【0037】
子機20に転送される楽曲コンテンツ・データの選択に関しては、単純に、メモリの空き容量から転送可能なコンテンツ・データ量の楽曲を組み合わせて設定するようにしても良いし、又は、ユーザからの特別の指令に基づいて特定ジャンルの楽曲を優先するように設定しても良い。或いは、親機10が、子機20にアクセスして、楽曲格納用ストレージ26から取得時期が古い曲や再生頻度の少ない曲を消去させ、メモリの空き容量を拡張した後、楽曲コンテンツ・データの転送を行うようにしても良い。もちろん、空き容量が十分に有る場合は、転送フラグがセットされている楽曲コンテンツ・データを一律に全て転送するように設定しても良い。
【0038】
親機10は、転送曲の設定処理を終了させると、次のステップS308に移行して子機20から送信されてくる電圧異常通知を監視する。なお、子機20からの電圧異常通知の発信処理に関しては、後述の子機側の処理において説明する。
ステップS308において、子機20からの電圧異常通知が検出されず、子機20の電源電圧が正常であると判断された場合、親機10は、ステップS309に移行して楽曲コンテンツ・データの転送処理を実行する。即ち、親機10は、、先のステップS307における設定に基づいて、データストレージに格納されている未転送の楽曲コンテンツ・データを抽出して、所定の通信フォーマット及び通信プロトコルに基づいて、これを子機20に転送する。
【0039】
なお、図3のフローチャートでは記載を省略しているが、楽曲コンテンツ・データの転送中において、親機10は、転送中におけるデータエラーの発生や、通信プロトコルにおけるタイムアウトの発生等を随時監視しているものとする。
親機10は、ステップS309において、子機20に対して所定長さのコンテンツ・データを転送するとステップS311に移り、1曲分の楽曲コンテンツ・データの転送が終了したか否かを判断する。ステップS311における1曲分の転送完了の検出は、例えば、各々の楽曲コンテンツ・データの終端部に特定のデリミタを付し、かかるデリミタの検出をもって1曲分の転送完了を検出しても良い。或いは、各々の楽曲コンテンツ・データに予め所定数のデータパケットを割り振っておき、転送されたデータパケット数のカウントをもって転送完了を検出するようにしても良い。
【0040】
ステップS311において、1曲分の楽曲コンテンツ・データの転送が完了したと判断されると、親機10は、子機20に対して1曲分の楽曲コンテンツ・データの送信が完了した旨の通知を行って、次のステップS312に移行する。
ステップS312では、上記のステップS307で設定された全ての転送曲の転送が完了したか否かが判断され、全曲転送完了と判断された場合、親機10は、子機20に対して転送すべき全ての楽曲コンテンツ・データの送信が完了した旨の通知を行って、次のステップS313に移行する。
【0041】
ステップS313において、親機10は、楽曲コンテンツ・データリストの更新処理、即ち、転送の完了した楽曲について、その転送フラグをリセットする処理を行って、図3に示される親機側の処理を終了させる。
なお、ステップS311、及びS312において、1曲分の転送、若しくは全曲の転送が未完了であると判断された場合、親機10は、ステップS308に戻り上述の処理を繰り返す。
【0042】
一方、ステップS308において、子機20の電源電圧が異常であると判断された場合、親機10は、ステップS310に移行して子機20に対し楽曲コンテンツ・データの転送処理を中断する旨の通知を行う。その後、親機10は、ステップS313に移行して、それまでに転送が完了した楽曲の転送フラグをリセットして親機側の処理を終了させる。
【0043】
次に、図3のフローチャートに示される子機側の処理について説明を行う。
因みに、かかる処理動作は、例えば、予め定められた一定のタイムスケジュール基づいて起動されるようにしても良いし、或いは、ユーザが所定の転送指令を子機20に入力することによって起動されるようにしても良い。さらに、車載タイプの子機20が搭載された車両、或いは、ポータブルタイプの子機20の筐体が、GPS装置(図示せず)に連動して親機10の近傍に留置されたことを検知することにより起動されるようにしても良い。
【0044】
先ず、図3のステップS401において、子機20は、親機10からの通信応答の検出を繰り返す通信応答待ち処理を実行する。なお、かかる通信応答は、前述の登録・認証処理によって両装置間に選択・設定された通信経路を介して行われることは言うまでもない。
子機20は、親機10からの通信応答の検出動作を繰り返して、所定の時間が経過しても通信応答が検出されない場合、通信応答待ち処理におけるタイムアウトと認定し、通信応答エラーが生じたものとして図3に示される子機側の処理を終了させる。
【0045】
一方、親機10からの通信応答が検出されると、子機20は、次のステップS402に進み、検出された通信応答に含まれる親機10の機器IDをチェックする。そして、かかる機器IDが子機20に設定登録されたパソコンやサーバーの機器IDではないと判断された場合、子機20は、当該親機はコンテンツ・データの転送を行う通信相手ではないと認識して子機側の処理を終了させる。
【0046】
一方、ステップS402において、通信応答の有った親機10が登録された機器IDに該当するものであると認識された場合、子機20は、ステップS403に進み、親機10から次に送信される転送曲の有無に関する通知を判定する。
ステップS403において、親機10からの通知が転送曲無しの通知であった場合、子機20は、親機との通信処理が不要であると判断して図3に示される子機側の処理を終了させる。
【0047】
一方、ステップS403において、親機10からの通知が転送曲有りの通知であった場合、子機20は、次のステップS404に移り、楽曲格納用ストレージ26のメモリ空き容量の検知を行いその結果を親機10に通知する。
次に、子機20は、ステップS405、S406に移行して電圧チェック処理を実行する。因みに、電圧チェック処理とは、子機20の電源回路29における電圧値が正常な値であるか否かをチェックする処理である。なお、チェックの対象となる電源電圧は、例えば、子機20が車載タイプの場合は、カー・バッテリの端子電圧であり、ポータブルタイプの場合はその内蔵電池の端子電圧である。
【0048】
ステップS405、S406において、電源電圧の値が正常であると判断された場合、子機20は、次のステップS409に移り、親機10との間で楽曲コンテンツ・データの転送処理を開始する。即ち、子機20は、親機10との間で所定の通信フォーマット及び通信プロトコルに基づき、順次転送されてくる楽曲コンテンツ・データを、一旦バッファメモリ23に格納する。
【0049】
そして、親機10から1曲分のコンテンツ・データの転送が完了した旨の通知を受信すると、子機20は、ステップS410において、1曲分のコンテンツ・データの転送が完了したものと判断してステップS411に進み、バッファメモリ23に格納したコンテンツ・データを、楽曲格納用ストレージ26上の楽曲コンテンツ・データファイルに移動させた後、同ファィルを一旦クローズする。
【0050】
これと同時に、子機20は、転送されてきた楽曲コンテンツ・データの曲名をプレイリストに追加してプレイリストの更新を行う。なお、プレイリストとは、子機20内部のメモリ領域に設けられた記憶エリアであり、子機20において、その時点で再生可能な楽曲の名称が記録されているリストである。
その後、子機20は、全曲の転送が完了した旨の通知を親機10から受信し、ステップS413において、全曲の転送が終了したものと判断すると子機側の処理を終了させる。
【0051】
一方、ステップS410において、1曲分のコンテンツ・データの転送が未完了であると判断された場合、子機20は、先のステップS405に戻り、当該ステップ以降の電圧チェックや曲転送等の各処理を繰り返す。なお、電圧チェック処理は、かかる繰り返し処理において必ず行う必要はなく、例えば、所定の繰り返しの回数毎、若しくは、所定の時間間隔毎に実施するようにしても良い。
【0052】
また、ステップS413において、転送設定された全曲の転送が完了していないと判断された場合、子機20は、ステップS414に移行して楽曲格納用ストレージ26上の楽曲コンテンツ・データファイルをオープンしてステップS405に戻る。
一方、先のステップS406において、電源の電圧値が異常であると判断された場合は、以下のような処理手順となる。即ち、子機20は、ステップS407に移り、電源電圧の値が異常である旨の通知を通信経路を介して親機10に通知する。そして、親機10との間で所定の手順に基づいて、ステップS408の楽曲コンテンツ・データ転送中断処理を実行する。その後、子機20は、ステップS412において、楽曲格納用ストレージ26内の楽曲コンテンツ・データファイルをクローズして、それまでに転送されてきた楽曲名をプレイリストに追加して子機側の処理を終了させる。
【0053】
なお、本発明の実施の形態は、以上に説明を行った実施例に限定されるものではない。例えば、親機10から子機20に転送されるコンテンツ・データとして、DVD等の記録媒体や、インターネット等のWebサイトから取得される映像コンテンツ・データを含めるようにしても良い。
また、図3に示されるフローチャートでは、コンテンツ・データの転送処理を中断させる要件として、子機20における電源電圧の異常のみを採り上げたが、かかる要件に、例えば、子機20の筐体内における温度上昇等、他の要件を加えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるコンテンツ・データ転送システムの1つの実施例を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示される親機10と子機20との間における登録・認証処理の動作を表すフローチャートである。
【図3】図3は、図1に示される親機10と子機20との間における楽曲コンテンツ・データの転送処理の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 … 親機
20 … 子機
21 … 制御回路
22 … 通信回路
23 … バッファメモリ
24 … デコーダ回路
25 … デジタル/アナログ変換回路
26 … 楽曲格納用ストレージ
27 … オーディオ増幅回路
28 … 音響出力機器
30 … 外部ネットワーク
40 … 楽曲記録媒体
Claims (9)
- コンテンツ・データ片を予め記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたコンテンツ・データ片の各々を選択的に送信する送信手段とを含む親機と、
前記親機から送信されたコンテンツ・データ片を受信してこれを記憶する受信記憶手段と、前記受信記憶手段に記憶されたコンテンツ・データ片を再生演奏指令に応じて選択的に再生演奏する再生演奏手段とを含む子機からなるデータ転送再生装置であって、
前記記憶手段は、前記コンテンツ・データ片の各々に対応する未送信識別子を形成してこれを記憶し、
前記送信手段は、前記未送信識別子に対応するコンテンツ・データ片を選択して送信することを特徴とするデータ転送再生装置。 - 前記送信手段は、予め定められたタイムスケジュールに従って前記コンテンツ・データ片の送信動作を為すことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送再生装置。
- 前記送信手段は、前記親機若しくは前記子機の各々が前記コンテンツ・データ片の転送指令を検出したときに前記コンテンツ・データ片の送信動作を為すことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送再生装置。
- 前記送信手段は、前記親機と前記子機との近接を検出したときに前記コンテンツ・データ片の送信動作を為すことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送再生装置。
- 前記子機は、自機における機能障害を検知してこれを親機に通報する障害通報手段を更に含み、
前記送信手段は、前記通報に基づいて前記コンテンツ・データ片の送信動作を中断することを特徴とする請求項1に記載のデータ転送再生装置。 - 前記送信手段は、前記子機における機能障害の復旧を検出したときに前記コンテンツ・データ片の送信動作を為すことを特徴とする請求項5に記載のデータ転送再生装置。
- 前記子機における機能障害は、前記子機に供給される電源電圧値の異常を含むことを特徴とする請求項5に記載のデータ転送再生装置。
- 前記コンテンツ・データ片の各々は、楽曲データ及びこれに付随する管理データであることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送再生装置。
- 前記コンテンツ・データ片の各々は、更に、映像データ及びこれに付随する管理データを含むことを特徴とする請求項8に記載のデータ転送再生装置。
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