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JP2001257707A - マルチ再生システム、サーバ装置、端末装置 - Google Patents

マルチ再生システム、サーバ装置、端末装置

Info

Publication number
JP2001257707A
JP2001257707A JP2000071036A JP2000071036A JP2001257707A JP 2001257707 A JP2001257707 A JP 2001257707A JP 2000071036 A JP2000071036 A JP 2000071036A JP 2000071036 A JP2000071036 A JP 2000071036A JP 2001257707 A JP2001257707 A JP 2001257707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
terminal
server device
communication
request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000071036A
Other languages
English (en)
Inventor
Koushiyaku Yana
弘錫 梁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000071036A priority Critical patent/JP2001257707A/ja
Publication of JP2001257707A publication Critical patent/JP2001257707A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの有効利用及び使用性の向上。 【解決手段】 例えば家庭内の各部屋などに端末装置を
配し、各端末装置からサーバ装置に対してリクエスト信
号で再生データの転送を要求することで、各端末装置に
おいて、サーバ装置に蓄積されているデータを利用、つ
まり再生出力できるようにする。サーバ装置は複数のリ
クエスト信号に同時に対応できるようにすることで、端
末装置の利用は他の端末装置の要求状況に関わらず、時
間的かつデータ的に自由に所望の再生を実現可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーバ装置と複数
の端末装置、及びそれらから成るマルチ再生システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユーザーの所有するオーディオビジュア
ル機器として各種のものが普及しており、音楽ソフトや
映像ソフトを個人で楽しむことが一般化している。音楽
ソフト、映像ソフトとして提供されるメディアも近年多
様化しており、例えばCD(コンパクトディスク)、C
D−ROM、MD(ミニディスク)、DVDなどのディ
スクメディアや、テープメディア、メモリカードなどの
固体メモリメディアなどが提供されている。また通信シ
ステムの発達に応じて、音楽等の配信も実施されてお
り、記録媒体を伴わない音楽データ等の提供も実現され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下にお
いて、例えば家庭内などでは音楽データ、映像データな
どの多数かつ多様なデータを一元的に管理できることが
好適であるほか、例えばそのデータを各個人が任意に利
用、つまり再生できるようにすることが求められてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような状況
に鑑みて、家庭内などでサーバ装置と複数の端末装置に
よるマルチ再生システムを構築できるようにし、サーバ
装置に蓄積されたデータを、端末装置側の各個人が任意
に利用でき、また同時的であっても利用できるようなシ
ステムを実現する。
【0005】このため本発明では、サーバ装置と複数の
端末装置が通信可能に接続されて成るマルチ再生システ
ムを提供する。上記サーバ装置は、複数のデータを蓄積
する蓄積手段と、上記蓄積手段からデータを再生して送
信することのできる再生送信手段と、上記端末装置から
のリクエスト信号に応じて、要求されたデータを上記再
生送信手段により上記蓄積手段から再生させ、そのリク
エスト信号を発した端末装置に対して送信させるリクエ
スト対応制御を実行するとともに、このリクエスト対応
制御を複数のリクエスト信号に同時に対応して実行でき
るようにされた制御手段と、を備えるようにする。また
上記各端末装置は、操作手段と、上記操作手段の操作に
応じて上記サーバ装置に対してリクエスト信号を送信す
る送信手段と、上記サーバ装置から送信されてきたデー
タを出力する出力手段と、を備えるようにする。そして
上記サーバ装置と上記各端末装置は、同期通信及び非同
期通信が可能な通信方式、例えばIEEE1394方式
で接続されているようにする。また上記各端末装置は、
上記サーバ装置を起点としてデイジーチェイン接続され
るようにする。また上記サーバ装置は、外部装置から通
信により供給されたデータ、又は記録媒体から再生され
たデータを、上記蓄積手段に蓄積できるようにする。ま
た、上記サーバ装置は、上記各端末装置のそれぞれに対
応して、送信するデータのバッファリングをおこなうこ
とができるバッファリング手段をさらに備える。また上
記端末装置は、上記サーバ装置から送信されてきたデー
タのバッファリングをおこなうことができるバッファリ
ング手段をさらに備えるようにする。
【0006】即ち本発明では、例えば家庭内の各部屋な
どに端末装置を配し、各端末装置からサーバ装置に対し
てリクエスト信号で再生データの転送を要求する。これ
により端末装置において、サーバ装置に蓄積されている
データを利用できるようにする。またサーバ装置はリク
エスト対応制御を複数のリクエスト信号に同時に対応し
て実行できることで、各端末装置側からは時間的かつデ
ータ的に自由に、つまり他の端末装置の要求状況に関わ
らず、所望の再生を実現させることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の、本発明のサーバ装置に相当するデータサーバ10、
本発明の端末装置に相当するターミナル50、及びこれ
らから成るマルチ再生システムについて、次の順序で説
明していく。なお、この例ではデータサーバ10及び複
数のターミナル50の間はIEEE1394方式の通信
が行われるものとし、このため実施の形態の構成及び動
作に先立って、IEEE1394について説明する。 1.IEEE1394によるデータ通信 1−1.概要 1−2.スタックモデル 1−3.信号伝送形態 1−4.機器間のバス接続 1−5.パケット 1−6.トランザクションルール 1−7.アドレッシング 1−8.CIP(Common Isochronos Packet) 1−9.コネクションマネージメント 1−10.FCPにおけるコマンド及びレスポンス 1−11.AV/Cコマンドパケット 1−12.プラグ 1−13.Asynchronous Connection送信手順 2.マルチ再生システムの概要 3.データサーバの構成 4.ターミナルの構成 5.通信/再生動作 6.変形例
【0008】1.IEEE1394によるデータ通信 1−1.概要 以降、本実施の形態としてのIEEE1394規格に従
ったデータ通信について説明する。IEEE(The Insti
tute of Electrical and Electronics Engineers)13
94は、シリアルデータ通信の規格の1つとされる。近
年、デジタルデータインターフェイスとして、このIE
EE1394データインターフェイスが広く利用される
状況にある。IEEE1394によるデータ伝送方式と
しては、周期的に通信を行うIsochronous通
信方式と、この周期と関係なく非同期で通信するAsy
nchronous通信方式が存在する。一般に、Is
ochronous通信方式はデータの送受信に用いら
れ、Asynchronous通信方式は各種制御コマ
ンドの送受信に用いられる。そして、1本のケーブルを
使用して、これら2種類の通信方式によって送受信を行
うことが出来るようにされている。
【0009】そしてIEEE1394データインターフ
ェイスは、例えばSCSIなどよりもデータ転送レート
が高速であり、また、所要のデータサイズを周期的に送
受信することが保証されるIsochronous通信
が可能とされるため、AV(Audio/Video)などのストリ
ームデータをリアルタイムで転送するのに有利とされて
いる。
【0010】1−2.スタックモデル 図8はIEEE1394のスタックモデルを示してい
る。IEEE1394フォーマットにおいては、Asy
nchronous系(400)とIsochrono
us系(500)とに大別される。ここで、Async
hronous系(400)とIsochronous
系(500)に共通な層として、最下位にPhysic
al Layer(301)(物理層)が設けられ、そ
の上位にLink Layer(302)(リンク層)
が設けられる。Physical Layer(30
1)はハードウェア的な信号伝送を司るためのレイヤで
あり、Link Layer(302)はIEEE13
94バスを例えば、機器毎に規定された内部バスに変換
するための機能を有する層とされる。
【0011】Physical Layer(30
1)、Link Layer(302)、及び次に説明
するTransaction Layer(401)
は、Event/Control/Configura
tionのラインによってSerial Bus Ma
nagement303とリンクされる。また、AV
Cable/Connector304は、AVデータ
伝送のための物理的なコネクタ、ケーブルを示してい
る。
【0012】Asynchronous系(400)に
おける上記Link Layer(302)の上位に
は、Transaction Layer(401)が
設けられる。Transaction Layer(4
01)は、IEEE1394としてのデータ伝送プロト
コルを規定する層とされ、基本的なAsynchron
ous Transactionとしては、後述するよ
うにして、WriteTransaction,Rea
d Transaction,Lock Transa
ctionが規定される。
【0013】そして、Transaction Lay
er(401)の上層に対してFCP(Function Contro
l Protocol)(402)が規定される。FCP(40
2)は、AV/C Command(AV/C Digital Inte
rface Command Set)(403)として規定された制御コ
マンドを利用することで、各種AV機器に対するコマン
ド制御を実行することが出来るようになっている。
【0014】また、Transaction Laye
r(401)の上層に対しては、Connection
Management Procedures(50
5)を利用して、後述するPlug(IEEE1394
における論理的な機器接続関係)を設定するためのPl
ug Controll Registers(40
4)が規定される。
【0015】Isochronous系(500)にお
けるLink Layer(302)の上位には、CI
P Header Format(501)が規定さ
れ、このCIP Header Format(50
1)に管理される形態で、SD−DVCR Realt
ime Transmission(502),HD−
DVCR Realtime Transmissio
n(503),SDL−DVCR Realtime
Transmission(504),MPEG2−T
S Realtime Transmission(5
05),Audioand Music Realti
me Transmission(506)等の伝送プ
ロトコルが規定されている。
【0016】SD−DVCR Realtime Tr
ansmission(502),HD−DVCR R
ealtime Transmission(50
3),SDL−DVCR Realtime Tran
smission(504)は、それぞれ、デジタルV
TR(Video Tape Recorder)に対応するデータ伝送プロ
トコルである。SD−DVCR Realtime T
ransmission(502)が扱うデータは、S
D−DVCR recording format(5
08)の規定に従って得られたデータシーケンス(SD
−DVCR data sequence(507))
とされる。また、HD−DVCR Realtime
Transmission(503)が扱うデータは、
HD−DVCR recording format
(510)の規定に従って得られたデータシーケンス
(SD−DVCR datasequence(50
9))とされる。SDL−DVCR Realtime
Transmission(504)が扱うデータ
は、SDL−DVCR recording form
at(512)の規定に従って得られるデータシーケン
ス(SD−DVCR data sequence(5
11))となる。
【0017】MPEG2−TS Realtime T
ransmission(505)は、例えばデジタル
衛星放送に対応するチューナ等に対応する伝送プロトコ
ルで、これが扱うデータは、DVB recordin
g format(514)或いはATV recor
ding format(515)の規定に従って得ら
れるデータシーケンス(MPEG2−TS data
sequence(513))とされる。
【0018】また、Audio and Music
Realtime Transmission(50
6)は、デジタルオーディオ機器全般に対応する伝送プ
ロトコルであり、これが扱うデータは、Audio a
nd Music recording format
(517)の規定に従って得られるデータシーケンス
(Audio and Music data seq
uence)とされる。
【0019】1−3.信号伝送形態 図9は、IEEE1394バスとして実際に用いられる
ケーブルの構造例を示している。この図においては、コ
ネクタ600Aと600Bがケーブル601を介して接
続されていると共に、ここでは、コネクタ600Aと6
00Bのピン端子として、ピン番号1〜6の6ピンが使
用される場合を示している。コネクタ600A,600
Bに設けられる各ピン端子については、ピン番号1は電
源(VP)、ピン番号2はグランド(VG)、ピン番号
3はTPB1、ピン番号4はTPB2、ピン番号5はT
PA1、ピン番号5はTPA2とされている。そして、
コネクタ600A−600B間の各ピンの接続形態は、 ピン番号1(VP)−ピン番号1(VP) ピン番号2(VG)−ピン番号2(VG) ピン番号3(TPB1)−ピン番号5(TPA1) ピン番号4(TPB2)−ピン番号6(TPA2) ピン番号5(TPA1)−ピン番号3(TPB1) ピン番号6(TPA2)−ピン番号3(TPB2) のようになっている。そして、上記ピン接続の組のう
ち、 ピン番号3(TPB1)−ピン番号5(TPA1) ピン番号4(TPB2)−ピン番号6(TPA2) の2本のツイスト線の組により、差動で信号を相互伝送
する信号線601Aを形成し、 ピン番号5(TPA1)−ピン番号3(TPB1) ピン番号6(TPA2)−ピン番号3(TPB2) の2本のツイスト線の組により、差動で信号を相互伝送
する信号線601Bを形成している。
【0020】上記2組の信号線601A及び信号線60
1Bにより伝送される信号は、図10(a)に示すデー
タ信号(Data)と、図10(b)に示すストローブ
信号(Strobe)である。図10(a)に示すデー
タ信号は、信号線601A又は信号線601Bの一方を
使用してTPB1,2から出力され、TPA1,2に入
力される。また、図10(b)に示すストローブ信号
は、データ信号と、このデータ信号に同期する伝送クロ
ックとについて所定の論理演算を行うことによって得ら
れる信号であり、実際の伝送クロックよりは低い周波数
を有する。このストローブ信号は、信号線601A又は
信号線601Bのうち、データ信号伝送に使用していな
い他方の信号線を使用して、TPA1,2から出力さ
れ、TPB1,2に入力される。
【0021】例えば、図10(a),図10(b)に示
すデータ信号及びストローブ信号が、或るIEEE13
94対応の機器に対して入力されたとすると、この機器
においては、入力されたデータ信号とストローブ信号と
について所定の論理演算を行って、図10(c)に示す
ような伝送クロック(Clock)を生成し、所要の入
力データ信号処理に利用する。IEEE1394フォー
マットでは、このようなハードウェア的データ伝送形態
を採ることで、高速な周期の伝送クロックをケーブルに
よって機器間で伝送する必要をなくし、信号伝送の信頼
性を高めるようにしている。なお、上記説明では6ピン
の仕様について説明したが、IEEE1394フォーマ
ットでは電源(VP)とグランド(VG)を省略して、
2組のツイスト線である信号線601A及び信号線60
1Bのみからなる4ピンの仕様も存在する。例えばオー
ディオ機器などで、この4ピン仕様のケーブルを用いる
ことで、ユーザにとってより簡易なシステムを提供でき
るように配慮している。
【0022】1−4.機器間のバス接続 図11は、IEEE1394バスによる機器間接続の形
態例を模式的に示している。この図では、機器A,B,
C,D,Eの5台の機器(Node)がIEEE139
4バス(即ちケーブルである)によって相互通信可能に
接続されている場合が示されている。IEEE1394
インターフェイスでは、機器A,B,CのようにしてI
EEE1394バスにより直列的に接続するいわゆる
「ディージチェーン接続」が可能とされる。また、図1
1の場合であれば、機器Aと、機器B,D,E間の接続
形態に示すように、或る機器と複数機器とが並列的に接
続されるいわゆる「ブランチ接続」も可能とされる。シ
ステム全体としては、このブランチ接続と上記ディージ
チェーン接続とを併用して最大63台の機器(Nod
e)を接続可能とされる。但し、ディージチェーン接続
によっては、最大で16台(16ポップ)までの接続が
可能とされている。また、SCSIで必要とされるター
ミネータはIEEE1394インターフェイスでは不要
である。そしてIEEE1394インターフェイスで
は、上記のようにしてディージチェーン接続又はブラン
チ接続により接続された機器間で相互通信を行うことが
可能とされている。つまり、図11の場合であれば、機
器A,B,C,D,E間の任意の複数機器間での相互通
信が可能とされる。
【0023】また、IEEE1394バスにより複数の
機器接続を行ったシステム(以降はIEEE1394シ
ステムともいう)内では、機器ごとに割与えられるNo
deIDを設定する処理が実際には行われる。この処理
を、図12により模式的に示す。ここで、図12(a)
に示す接続形態によるIEEE1394システムにおい
て、ケーブルの抜き差し、システムにおける或る機器の
電源のオン/オフ、PHY(Physical Layer Protocol)
での自発発生処理等が有ったとすると、IEEE139
4システム内においてはバスリセットが発生する。これ
により、各機器A,B,C,D,E間においてIEEE
1394バスを介して全ての機器にバスリセット通知を
行う処理が実行される。
【0024】このバスリセット通知の結果、図12
(b)に示すようにして、通信(Child−Notify)を行
うことで隣接する機器端子間で親子関係が定義される。
つまり、IEEE1394システム内における機器間の
Tree構造を構築する。そして、このTree構造の
構築結果に従って、ルートとしての機器が定義される。
ルートとは、全ての端子が子(Ch;Child)として定義
された機器であり、図12(b)の場合であれば、機器
Bがルートとして定義されていることになる。逆に言え
ば、例えばこのルートとしての機器Bと接続される機器
Aの端子は親(P;Parent)として定義されているもので
ある。
【0025】上記のようにしてIEEE1394システ
ム内のTree構造及びルートが定義されると、続いて
は、図12(c)に示すようにして、各機器から、自己
のNode−IDの宣言としてSelf−IDパケット
が出力される。そしてルートがこのNode−IDに対
して順次承認(grant)を行っていくことにより、IE
EE1394システム内における各機器のアドレス、つ
まりNode−IDが決定される。
【0026】1−5.パケット IEEE1394フォーマットでは、図13に示すよう
にしてIsochronous cycle(nomi
nal cycle)の周期を繰り返すことによって送
信を行う。この場合、1Isochronous cy
cleは、125μsecとされ、帯域としては100
MHzに相当する。なお、Isochronous c
ycleの周期としては125μsec以外とされても
良いことが規定されている。そして、このIsochr
onous cycleごとに、データをパケット化し
て送信する。
【0027】この図に示すように、Isochrono
us cycleの先頭には、1Isochronou
s cycleの開始を示すCycle Start
Packetが配置される。このCycle Star
t Packetは、ここでの詳しい説明は省略する
が、Cycle Masterとして定義されたIEE
E1394システム内の特定の1機器によってその発生
タイミングが指示される。Cycle Start P
acketに続いては、IsochronousPac
ketが優先的に配置される。Isochronous
Packetは、図のように、チャンネルごとにパケ
ット化されたうえで時分割的に配列されて転送される
(Isochronous subactions)。
また、Isochronous subactions
内においてパケット毎の区切りには、Isochron
ous gapといわれる休止区間(例えば0.05μ
sec)が設けられる。このように、IEEE1394
システムでは、1つの伝送線路によってIsochro
nousデータをマルチチャンネルで送受信することが
可能とされている。
【0028】ここで、例えば各種AV機器で圧縮オーデ
ィオデータとして採用されているATRACデータをI
sochronous方式により送信することを考えた
場合、ATRACデータが1倍速の転送レート1.4M
bpsであるとすると、125μsecである1Iso
chronous cycle周期ごとに、少なくとも
ほぼ20数MバイトのATRACデータをIsochr
onous Packetとして伝送すれば、時系列的
な連続性(リアルタイム性)が確保されることになる。
例えば、或る機器がATRACデータを送信する際に
は、ここでの詳しい説明は省略するが、IEEE139
4システム内のIRM(Isochronous Resource Manager)
に対して、ATRACデータのリアルタイム送信が確保
できるだけの、Isochronous パケットのサ
イズを要求する。IRMでは、現在のデータ伝送状況を
監視して許可/不許可を与え、許可が与えられれば、指
定されたチャンネルによって、ATRACデータをIs
ochronous Packetにパケット化して送
信することが出来る。これがIEEE1394インター
フェイスにおける帯域予約といわれるものである。
【0029】Isochronous cycleの帯
域内においてIsochronous subacti
onsが使用していない残る帯域を用いて、Async
hronous subactions、即ちAsyn
chronousのパケット送信が行われる。図13で
は、Packet A,Packet Bの2つのAs
ynchronous Packetが送信されている
例が示されている。Asynchronous Pac
ketの後には、ack gap(0.05μsec)
の休止期間を挟んで、ACK(Acknowledge)といわれる
信号が付随する。ACKは、後述するようにして、As
ynchronous Transactionの過程
において、何らかのAsynchronousデータの
受信が有ったことを送信側(Controller)に
知らせるためにハードウェア的に受信側(Targe
t)から出力される信号である。また、Asynchr
onous Packet及びこれに続くACKからな
るデータ伝送単位の前後には、10μsec程度のsu
baction gapといわれる休止期間が設けられ
る。
【0030】1−6.トランザクションルール 図14(a)の処理遷移図には、Asynchrono
us通信における基本的な通信規則(トランザクション
ルール)が示されている。このトランザクションルール
は、FCPによって規定される。図14(a)に示すよ
うに、先ずステップS11により、Requester
(送信側)は、Responder(受信側)に対して
Requestを送信する。Responderでは、
このRequestを受信する(ステップS12)と、
先ずAcknowledgeをRequesterに返
送する(ステップS13)。送信側では、Acknow
ledgeを受信することで、Requestが受信側
にて受信されたことを認知する(ステップS14)。こ
の後、Responderは先のステップS12にて受
信したRequestに対する応答として、Respo
nseをRequesterに送信する(ステップS1
5)。Requesterでは、Responseを受
信し(ステップS16)、これに応答してRespon
derに対してAcknowledgeを送信する(ス
テップS17)。ResponderではAcknow
ledgeを受信することで、Responseが送信
側にて受信されたことを認知する。
【0031】上記図14(a)により送信されるReq
uest Transactionとしては、図14
(b)の左側に示すように、Write Reques
t、Read Request、Lock Reque
stの3種類に大別して定義されている。Write
Requestは、データ書き込みを要求するコマンド
であり、Read Requestはデータの読み出し
を要求するコマンドである。Lock Request
はここでは詳しい説明は省略するが、swap com
pare、マスクなどのためのコマンドである。
【0032】また、Write Requestは、後
に図示して説明するAsynchronous Pac
ket(AV/C Command Packet)に
格納するコマンド(operand)のデータサイズに
応じてさらに3種類が定義される。Write Req
uest(data quadlet)は、Async
hronous Packetのヘッダサイズのみによ
りコマンドを送信する。Write Request
(data block:data length=4
byte)、Write Request(data
block:data length≠4byte)
は、Asynchronous Packetとしてヘ
ッダに対してdata blockを付加してコマンド
送信を行うもので、両者は、data blockに格
納されるoperandのデータサイズが4バイトであ
るかそれ以上であるのかが異なる。
【0033】Read Requestも同様にして、
Asynchronous Packetに格納するo
perandのデータサイズに応じて、Read Re
quest(data quadlet)、Read
Request(datablock:data le
ngth=4byte)、Read Request
(data block:data length≠4
byte)の3種類が定義されている。
【0034】また、Response Transac
tionとしては、図14(b)の右側に示されてい
る。上述した3種のWrite Requestに対し
ては、Write Response或いはNo Re
sponseが定義される。また、Read Requ
est(data quadlet)に対してはRea
d Response(data quadlet)が
定義され、ReadRequest(data blo
ck:data length=4byte)、又はR
ead Request(data block:da
ta length≠4byte)に対しては、Rea
d Response(datablock)が定義さ
れる。
【0035】Lock Requestに対しては、L
ock Responseが定義される。
【0036】1−7.アドレッシング 図15は、IEEE1394バスのアドレッシングの構
造を示している。図15(a)に示すように、IEEE
1394フォーマットでは、バスアドレスのレジスタ
(アドレス空間)として64ビットが用意される。この
レジスタの上位10ビットの領域は、IEEE1394
バスを識別するためのバスIDを示し、図15(b)に
示すようにしてバスIDとしてbus#0〜#1022
の計1023のバスIDを設定可能としている。bus
#1023はlocal busとして定義されてい
る。
【0037】図15(a)においてバスアドレスに続く
6ビットの領域は、上記バスIDにより示されるIEE
E1394バスごとに接続されている機器のNode
IDを示す。Node IDは、図15(c)に示すよ
うにして、Node #0〜#62までの63のNod
e IDを識別可能としている。上記バスID及びNo
de IDを示す計16ビットの領域は、後述するAV
/C Command Packetのヘッダにおける
destinationIDに相当するもので、このバ
スID及びNode IDによって、或るバスに接続さ
れた機器がIEEE1394システム上で特定される。
【0038】図15(a)においてNode IDに続
く20ビットの領域は、register space
であり、このregister spaceに続く28
ビットの領域は、register addressで
ある。register spaceの値は最大で[F
FF FFh]とされて、図15(d)に示すreg
isterを示し、このregisterの内容が、図
15(e)に示すようにして定義される。regist
er addressは、図15(e)に示すレジスタ
のアドレスを指定している。
【0039】簡単に説明すると、図15(e)のレジス
タにおいて、例えばアドレス512[0 00 02
00h]から始まるSerial Bus−depen
dent Registersを参照することで、Is
ochronous cycleのサイクルタイムや、
空きチャンネルの情報が得られる。また、アドレス10
24[0 00 04 00h]から始まるConfi
guration ROMには、Node Uniqu
e ID、及びsubunit ID等のNodeに関
する所要の情報が格納される。これらNode Uni
que ID、及びsubunit IDは、実際にそ
のデバイスがIEEE1394バスに接続されたとき
に、その接続関係を確立する際などに必要となるもので
ある。
【0040】Node Unique IDは、デバイ
スごとに固有とされ、8バイトによって表現されるデバ
イス情報であり、たとえ同一機種間であっても、同じN
ode Unique IDを有している他の機器は無
いものとされる。
【0041】また、subunit IDとしては、そ
のNodeとしての機器の製造メーカ名を示すVend
er Name(module_vender_ID)や、Nodeとし
ての機器の機種名を示すModel Name(model_
ID)等の情報を有して形成される。
【0042】Node Unique IDは、デバイ
スごとに固有とされ、8バイトによって表現されるデバ
イス識別情報であり、たとえ同一機種間であっても、同
じNode Unique IDを有している機器は無
いものとされる。また、Vender Nameは、そ
のNodeの製造メーカ名を示す情報であり、Mode
l Nameは、そのNodeの機種を示す情報であ
る。従って、これらVender Name及びMod
el Nameを共通に有する機器は存在することにな
る。従って、Configuration ROMの内
容を参照することで、その機種に付されているNode
Unique IDを識別することができ、また、s
ubunit IDの内容からは、そのNodeの製造
メーカ、及び機種等を識別することが可能になる。な
お、Node Unique IDは必須であるのに対
して、Vender Name,Model Name
はオプションであり、必ずしも機器に対してセットして
おく必要は無いものとされている。
【0043】1−8.CIP 図16は、CIP(Common Isochronos Packet)の構造を
示している。つまり、図13に示したIsochron
ous Packetのデータ構造である。前に述べた
ように、例えばATRACデータ(オーディオデータ)
は、IEEE1394通信においては、Isochro
nous通信によりデータの送受信が行われる。つま
り、リアルタイム性が維持されるだけのデータ量をこの
Isochronous Packetに格納して、1
Isochronous cycle毎に順次送信する
ものである。
【0044】CIPの先頭32ビット(1quadle
t)は、1394パケットヘッダとされている。139
4パケットヘッダにおいて上位から順に16ビットの領
域は、data_Length、続く2ビットの領域は
tag、続く6ビットの領域はchannel、続く4
ビットはtcode、続く4ビットは、syとされてい
る。そして、1394パケットヘッダに続く1quad
letの領域はheader_CRCが格納される。
【0045】header_CRCに続く2quadl
etの領域がCIPヘッダとなる。CIPヘッダの上位
quadletの上位2バイトには、それぞれ‘0’
‘0’が格納され、続く6ビットの領域はSID(送信
ノード番号)を示す。SIDに続く8ビットの領域はD
BS(データブロックサイズ)であり、データブロック
のサイズ(パケット化の単位データ量)が示される。続
いては、FN(2ビット)、QPC(3ビット)の領域
が設定されており、FNにはパケット化する際に分割し
た数が示され、QPCには分割するために追加したqu
adlet数が示される。SPH(1ビット)にはソー
スパケットのヘッダのフラグが示され、DBCにはパケ
ットの欠落を検出するカウンタの値が格納される。
【0046】CIPヘッダの下位quadletの上位
2バイトにはそれぞれ‘0’‘0’が格納される。そし
て、これに続いてFMT(6ビット)、FDF(24ビ
ット)の領域が設けられる。FMTには信号フォーマッ
ト(伝送フォーマット)が示され、ここに示される値に
よって、当該CIPに格納されるデータ種類(データフ
ォーマット)が識別可能となる。具体的には、MPEG
ストリームデータ、Audioストリームデータ、デジ
タルビデオカメラ(DV)ストリームデータ等の識別が
可能になる。このFMTにより示されるデータフォーマ
ットは、例えば図8に示した、CIP Header
Format(401)に管理される、SD−DVCR
Realtime Transmission(50
2),HD−DVCR Realtime Trans
mission(503),SDL−DVCR Rea
ltime Transmission(504),M
PEG2−TS Realtime Transmis
sion(505),Audio and Music
Realtime Transmission(50
6)等の伝送プロトコルに対応する。FDFは、フォー
マット依存フィールドであり、上記FMTにより分類さ
れたデータフォーマットについて更に細分化した分類を
示す領域とされる。オーディオに関するデータで有れ
ば、例えばリニアオーディオデータであるのか、MID
Iデータであるのかといった識別が可能になる。例えば
ATRACデータであれば、先ずFMTによりAudi
oストリームデータの範疇にあるデータであることが示
され、FDFに規定に従った特定の値が格納されること
で、そのAudioストリームデータはATRACデー
タであることが示される。
【0047】ここで、例えばFMTによりMPEGであ
ることが示されている場合、FDFにはTSF(タイム
シフトフラグ)といわれる同期制御情報が格納される。
また、FMTによりDVCR(デジタルビデオカメラ)
であることが示されている場合、FDFは、図16の下
に示すように定義される。ここでは、上位から順に、5
0/60(1ビット)により1秒間のフィールド数を規
定し、STYPE(5ビット)によりビデオのフォーマ
ットがSDとHDの何れとされてるのかが示され、SY
Tによりフレーム同期用のタイムスタンプが示される。
【0048】上記CIPヘッダに続けては、FMT,F
DFによって示されるデータが、n個のデータブロック
のシーケンスによって格納される。FMT,FDFによ
りATRACデータであることが示される場合には、こ
のデータブロックとしての領域にATRACデータが格
納される。そして、データブロックに続けては、最後に
data_CRCが配置される。
【0049】1−9.コネクションマネージメント IEEE1394フォーマットにおいては、「プラグ」
といわれる論理的接続概念によって、IEEE1394
バスによって接続された機器間の接続関係が規定され
る。図17は、プラグにより規定された接続関係例を示
しており、この場合には、IEEE1394バスを介し
て、VTR1、VTR2、セットトップボックス(ST
B;デジタル衛星放送チューナ)、モニタ装置(Mon
itor)、及びデジタルスチルカメラ(Camer
a)が接続されているシステム形態が示されている。
【0050】ここで、IEEE1394のプラグによる
接続形態としては、point to point−c
onnectionと、broadcast conn
ectionとの2つの形態が存在する。point
to point−connectionは、送信機器
と受信機器との関係が特定され、かつ、特定のチャンネ
ルを使用して送信機器と受信機器との間でデータ伝送が
行われる接続形態である。これに対して、broadc
ast connectionは、送信機器において
は、特に受信機器及び使用チャンネルを特定せずに送信
を行うものである。受信機側では、特に送信機器を識別
することなく受信を行い、必要が有れば、送信されたデ
ータの内容に応じた所要の処理を行う。図17の場合で
あれば、point to point−connec
tionとして、STBが送信、VTR1が受信とされ
てチャンネル#1を使用してデータの伝送が行われるよ
うに設定されている状態と、デジタルスチルカメラが送
信、VTR2が受信とされてチャンネル#2を使用して
データの伝送が行われるように設定されている状態とが
示されている。また、デジタルスチルカメラからは、b
roadcast connectionによってもデ
ータ送信を行うように設定されている状態が示されてお
り、ここでは、このbroadcast connec
tionによって送信したデータを、モニタ装置が受信
して所要の応答処理を行う場合が示される。
【0051】上記のような接続形態(プラグ)は、各機
器におけるアドレス空間に設けられるPCR(Plug Cont
orol Register)によって確立される。図18(a)は、
oPCR[n](出力用プラグコントロールレジスタ)
の構造を示し、図18(b)は、iPCR[n](入力
用プラグコントロールレジスタ)の構造を示している。
これらoPCR[n]、iPCR[n]のサイズは共に
32ビットとされている。図18(a)のoPCRにお
いては、例えば上位1ビットのon−lineに対して
‘1’が格納されていると、broadcast co
nnectionによる送信であることが示され、
‘0’が格納されていると、上位11ビット目から6ビ
ットの領域のchannel numberで示される
チャンネルにより、point to point c
onnectionで送信することが示される。また、
図18(b)のiPCRにおいても、例えば上位1ビッ
トのon−lineに対して‘1’が格納されていれ
ば、broadcast connectionによる
受信であることが示され、‘0’が格納されていると、
上位11ビット目から6ビットの領域のchannel
numberで示されるチャンネルにより送信された
データをpoint to point connec
tionで送信することが示される。
【0052】そして、図18(a)のoPCR、及び図
18(b)のiPCRにおけるbroadcast c
onnection counterには、broad
cast connectionによる送信/受信とさ
れる場合において、broadcast connec
tionを張っているノード数が格納される。また、図
18(a)のoPCR、及び図18(b)のiPCRに
おけるpoint to point connect
ion counterには、point to po
int connectionによる送信/受信とされ
る場合において、point to pointを張っ
ているノード数が示される。
【0053】1−10.FCPにおけるコマンド及びレ
スポンス Asynchronous通信によるデータの伝送は、
図8に示したFCP(402)によって規定されること
になる。そこで、ここでは、FCPにより規定されるト
ランザクションについて説明する。
【0054】FCPとしては、Asynchronou
s通信において規定されるWrite Transac
tion(図14参照)を使用する。FCPをサポート
する機器は、Command/Responceレジス
タを備え、次に図19により説明するようにしてCom
mand/Responceレジスタに対してMess
ageを書き込むことでトランザクションを実現する。
【0055】図19の処理遷移図においては、先ずCO
MMAND送信のための処理として、ステップS21と
して示すように、ControllerがTransa
ction Requestを発生して、Write
Request PacketをTargetに対して
送信する処理を実行する。Targetでは、ステップ
S22として、このWrite Request Pa
cketを受信して、Command/Responc
eレジスタに対してデータの書き込みを行う。また、こ
の際、TargetからはControllerに対し
てAcknowledgを送信し、Controlle
rでは、このAcknowledgを受信する(S23
→S24)。ここまでの一連の処理が、COMMAND
の送信に対応する処理となる。
【0056】続いては、COMMANDに応答した、R
ESPONSEのための処理として、Targetから
Write Request Packetが送信され
る(S25)。Controllerではこれを受信し
て、Command/Responceレジスタに対し
てデータの書き込みを行う(S26)。また、Cont
rollerでは、Write Request Pa
cketの受信に応じて、Targetに対してAck
nowledgを送信する(S27)。Targetで
は、このAcknowledgを受信することで、Wr
ite Request PacketがContro
llerにて受信されたことを知る(S28)。つま
り、ControllerからTarget対するCO
MMAND伝送処理と、これに応答したTargetか
らControllerに対するRESPONSE伝送
処理が、FCPによるデータ伝送(Transacti
on)の基本となる。
【0057】1−11.AV/Cコマンドパケット 図8により説明したように、Asynchronous
通信において、FCPは、AV/Cコマンドを用いて各
種AV機器に対する通信を行うことができるようにされ
ている。Asynchronous通信では、Writ
e,Read,Lockの3種のトランザクションが規
定されているのは、図14にて説明した通りであり、実
際には各トランザクションに応じたWrite Req
uest/Responce Packet,Read
Request/Responce Packet,
Lock Request/Responce Pac
ketが用いられる。そして、FCPでは、上述したよ
うにWrite Transactionを使用するも
のである。そこで図20に、Write Reques
t Packet(AsynchronousPacket(Write Reques
t for Data Block))のフォーマットを示す。
【0058】このWrite Request Pac
ketにおける上位5quadlet(第1〜第5qu
adlet)は、packet headerとされ
る。packet headerの第1quadlet
における上位16ビットの領域はdestinatio
n_IDで、データの転送先(宛先)のNodeIDを
示す。続く6ビットの領域はtl(transact label)であ
り、パケット番号を示す。続く2ビットはrt(retry c
ode)であり、当該パケットが初めて伝送されたパケット
であるか、再送されたパケット示す。続く4ビットの領
域はtcode(transaction code)は、指令コードを示
している。そして、続く4ビットの領域はpri(prior
ity)であり、パケットの優先順位を示す。
【0059】第2quadletにおける上位16ビッ
トの領域はsource_IDであり、データの転送元
のNode_ID が示される。また、第2quadl
etにおける下位16ビットと第3quadlet全体
の計48ビットはdestination_offse
tとされ、COMMANDレジスタ(FCP_COMM
AND register)とRESPONSEレジス
タ(FCP_RESPONSE register)の
アドレスが示されれる。上記destination_
ID及びdestination_offsetが、I
EEE1394フォーマットにおいて規定される64ビ
ットのアドレス空間に相当する。
【0060】第4quadletの上位16ビットの領
域は、data_lengthとされ、後述するdat
afield(図20において太線により囲まれる領
域)のデータサイズが示される。続く下位16ビットの
領域は、extended_tcodeの領域とされ、
tcodeを拡張する場合に使用される領域である。
【0061】第5quadletとしての32ビットの
領域は、header_CRCであり、Packet
headerのチェックサムを行うCRC計算値が格納
される。
【0062】Packet headerに続く第6q
uadletからdata blockが配置され、こ
のdata block内の先頭に対してdatafi
eldが形成される。datafieldとして先頭と
なる第6quadletの上位4バイトには、CTS(C
ommand and Transaction Set)が記述される。これは、
当該Write Request Packetのコマ
ンドセットのIDを示すもので、例えば、このCTSの
値について、図のように[0000]と設定すれば、d
atafieldに記述されている内容がAV/Cコマ
ンドであると定義されることになる。つまり、このWr
ite Request Packetは、AV/Cコ
マンドパケットであることが示されるものである。
【0063】CTSに続く4ビットの領域は、ctyp
e(Command type;コマンドの機能分類)、又はコマンド
に応じた処理結果(レスポンス)を示すresponse
が記述される。
【0064】図21に、上記ctype及びrespo
nseの定義内容を示す。ctype(Comman
d)としては、[0000]〜[0111]を使用でき
るものとしており、[0000]はCONTROL、
[0001]はSTATUS、[0010]はINQU
IRY、[0011]はNOTIFYとして定義され、
[0100]〜0111は、現状、未定義(reser
ved)とされている。CONTROLは機能を外部か
ら制御するコマンドであり、STATUSは外部から状
態を間い合わせるコマンド、INQUIRYは、制御コ
マンドのサポートの有無を外部から問い合わせるコマン
ド、NOTIFYは状態の変化を外部に知らせることを
要求するコマンドである。また、responseとし
ては、[1000]〜[1111]を使用するものとし
ており、[1000]はNOT IMPLEMENTE
D、[1001]はACCEPTED、[1010]は
REJECTED、[1011]はINTRANSIT
ION、[1100]はIMPLEMENTED/ST
ABLE、[1101]はCHANGED、[111
0]はreserved、[1111]はINTERI
Mとしてそれぞれ定義されている。これらのrespo
nseは、コマンドの種類に応じて使い分けられる。例
えば、CONTOROLのコマンドに対応するresp
onseとしては、NOTIMPLEMENTED、A
CCEPTED、REJECTED、或いはINTER
IMの4つのうちの何れかがResponder側の状
況等に応じて使い分けられる。
【0065】図20において、ctype/respo
nseに続く5ビットの領域には、subunit−t
ypeが格納される。は、subunit−type
は、COMMANDの宛先またはRESPONSEの送
信元のsubunitが何であるのか(機器)を示す。
IEEE1394フォーマットでは、機器そのものをu
nitと称し、そのunit(機器)内において備えら
れる機能的機器単位の種類をsubunitと称する。
例えば一般のVTRを例に採れば、VTRとしてのun
itは、地上波や衛星放送を受信するチューナと、ビデ
オカセットレコーダ/プレーヤとの、2つのsubun
itを備える。subunit−typeとしては、例
えば図22(a)に示すように定義されている。つま
り、[00000]はMonitor、[00001]
〜[00010]はreserved、[00011]
はDisc recorder/player、[00
100]はVCR、[00101]はTuner、[0
0111]はCamera、[01000]〜[111
10]はreserved、[11111]は、sub
unitが存在しない場合に用いられるunitとして
定義されている。
【0066】図20において、上記subunit−t
ypeに続く3ビットには、同―種類のsubunit
が複数存在する場合に、各subunitを特定するた
めのid(Node_ID)が格納される。
【0067】上記id(Node_ID)に続く8ビッ
トの領域には、opcodeが格納され、続く8ビット
の領域には、operandが格納される。opcod
eとは、オぺレーションコード(Operation Code)のこと
であって、operandには、opcodeが必要と
する情報(パラメータ)が格納される。これらopco
deはsubunitごとに定義され、subunit
ごとに固有のopcodeのリストのテーブルを有す
る。例えば、subunitがVCRであれば、opc
odeとしては、例えば図22(b)に示すようにし
て、PLAY(再生),RECORD(記録)などをは
じめとする各種コマンドが定義されている。opera
ndは、opcode毎に定義される。
【0068】図20におけるdatafieldとして
は、上記第6quadletの32ビットが必須とされ
るが、必要が有れば、これに続けて、operandを
追加することが出来る(Additional ope
rands)。datafieldに続けては、dat
a_CRCが配置される。なお、必要が有れば、dat
a_CRCの前にpaddingを配置することが可能
である。
【0069】1−12.プラグ ここで、IEEE1394フォーマットにおけるプラグ
について概略的に説明する。ここでいうプラグとは、先
に図18によっても説明したように、IEEE1394
フォーマットにおける機器間の論理的接続関係をいうも
のである。
【0070】図23に示すように、Asynchron
ous通信において有効とされるコマンド等のデータ
(request)は、producerからcons
umerに対して伝送される。ここでいうproduc
er及びconsumerは、それぞれIEEE139
4インターフェイス上で送信機器、受信機器として機能
する機器をいうものである。そして、consumer
においては、図に斜線で示すように、producer
によりデータ書き込みが行われるセグメントバッファ
(Segment Buffer)を備える。また、IEEE1394
システムにおいて、特定の機器をproducer、c
onsumerとして規定するための情報(Connection
Management Information)は、図に網線で示すプラグ
アドレス内の所定位置に格納されている。セグメントバ
ッファは、プラグアドレスに続いて配置される。con
sumerのセグメントバッファに対して書き込み可能
なアドレス範囲(データ量)は、後述するようにしてc
onsumer側で管理するlimitCount r
egisterによって規定される。
【0071】図24は、Asynchronous通信
におけるプラグのアドレス空間の構造を示している。6
4ビットから成るプラグのアドレス空間は、図24
(a)に示すようにして、2の16乗(64K)のNo
deに分割される。そして、プラグは、図24(b)に
示すようにして、各Nodeのアドレス空間内に在るよ
うにされる。そして、各プラグは、図24(c)に示す
ように、網線の領域により示すレジスタ(regist
er)と、斜線の領域により示すセグメントバッファ(S
egment Buffer)とを含んで形成される。レジスタには、
次に説明するようにして、送信側(producer)
と受信側(consumer)との間におけるデータの
授受管理に必要な情報(例えば、送信データサイズ及び
受信可能データサイズ)が格納される。セグメントバッ
ファは、producerからconsumerに対し
て送信されたデータが書き込まれるべき領域であり、例
えば最小で64バイトであることが規定されている。
【0072】図25(a)にはプラグアドレスが示され
ている。つまり、上記図24(c)と同一内容が示され
ている。この図に示すように、レジスタはプラグアドレ
スの先頭に対して配置され、これに続けてセグメントバ
ッファが配置される。そして、レジスタ内の構造として
は、図25(b)に示すようにして、先頭に対して、例
えば32ビットのproducer Count re
gisterが配置され、続けて、各32ビットのli
mit Count register[1]〜[1
4]が配置される。つまり、1つのproducer
Count registerと14のlimit C
ount registerが設けられる。なお、ここ
では、limit Count register[1
4]の後ろに未使用(unused)の領域が設けられ
ている。
【0073】上記図25(a)(b)に示すプラグ構造
は、図25(c)に示すようにして、オフセットアドレ
ス(Address Offset)によって指定される。つまり、オフ
セットアドレス0は、consumer port(p
roducer Count register)を指
定し、オフセットアドレス4,8,12・・・56,6
0は、それぞれproducer port[1]〜
[14]を指定する。オフセットアドレス60はres
ervedとして定義されることで、未使用(unus
ed)の領域を示し、オフセットアドレス64によりセ
グメントバッファを示す。
【0074】図26には、producer側とcon
sumer側との両者のプラグ構造が示されている。A
synchronous通信のプラグ構造においては、
producerCount registerへの書
き込み、limit Count registerへ
の書き込み、及びセグメントバッファへの書き込みを後
述する送受信手順に従って行うことで、Asynchr
onous通信を実現する。これらの書き込みは、先に
説明したWrite Transactionとしての
処理である。
【0075】producer Count regi
sterは、producerによってconsume
rに対して書き込みが行われる。producerは、
自身のアドレスに在るproducer Countr
egisterにproducer側のデータ伝送に関
する情報を書き込んだ上で、このproducer C
ount registerの内容を、consume
rのproducer Count register
に対して書き込む。producer Count r
egisterは、producerがconsume
rのセグメントバッファに対して書き込むデータサイズ
として、1回の書き込み処理によって書き込むデータサ
イズの情報とされる。つまり、producerが、p
roducer Count registerの書き
込みを行うことによって、consumerのセグメン
トバッファに書き込むデータサイズを知らせる処理が行
われる。
【0076】これに対して、limit Count
registerは、consumerによってpro
ducerに対して書き込みが行われる。consum
er側では、自身のlimit Count regi
ster[1]〜[14]のうち、producerに
対応して指定された1つのlimit Count r
egister[n]に対して、自身のセグメントバッ
ファの容量(サイズ)を書き込み、このlimit C
ount register[n]の内容を、limi
t Count register[n]に対して書き
込む。
【0077】producer側では、上記のようにし
てlimit Count register[n]に
書き込まれた内容に応じて、1回あたりの書き込みデー
タ量を決定して、例えば自身のセグメントバッファに対
して書き込みを行う。そして、このセグメントバッファ
に書き込んだ内容を、consumerに対して書き込
むようにされる。このセグメントバッファへの書き込み
が、Asynchronous通信におけるデータ送信
に相当する。
【0078】1−13.Asynchronous Connection送信
手順 続いて、上記図26により説明したプラグ(produ
cer−consumer)間の構造を前提として、図
27の処理遷移図により、Asynchronous
connectionの基本的な送受信手順について説
明する。図27に示す送受信処理の手順は、Async
hronous通信として、FCPによって規定された
環境のもとで、AV/Cコマンドを使用して行われる。
なお、Asynchronous connectio
nの実際においては、コマンド送信に応じて、図19に
示したように、Acknowledgの送受信が実行さ
れるのであるが、図27においてはAcknowled
gについての送受信処理の図示は省略している。
【0079】また、IEEE1394インターフェイス
では、プラグ(機器)間の接続関係として、上記したp
roducer−consumerの関係の他に、co
ntroller−targetとして規定される関係
が存在する。IEEE1394システム上においては、
producer−consumerの関係が規定され
た機器と、controller−targetの関係
が機器とが必ずしも一致するものではない。つまり、p
roducerとして規定された機器の他に、cont
rollerの機能を有するものとして規定された機器
が存在する場合がある。但し、ここでは、produc
er−consumerとしての関係と、contro
ller−targetとしての関係が一致している場
合を例に説明する。
【0080】図27に示す送信手順としては、先ず、ス
テップS101として示すように、producerか
らconsumerに対して、Connect要求を送
信する。このConnect要求は、producer
がconsumerに対して、接続要求を行うためのコ
マンドで、producerのレジスタのアドレスをc
onsumerに対して伝える。このConnect要
求は、ステップS102の処理としてconsumer
が受信することで、consumer側では、prod
ucerのレジスタのアドレスを認識する。そして、ス
テップS103により、responceとして、co
nsumerは、producerに対してConne
ct受付を送信する。そして、ステップS104におい
て、producerがこれを受信することで、以降の
データ送受信のためのproducer−consum
er間の接続(connection)が確立される。
【0081】上記のようにしてconnectionが
確立されると、ステップS105により、consum
erは、producerに対してlimit Cou
ntregister((以降、単に「limit C
ount」と略す))の書込要求を行う。ステップS1
06によりこれを受信したproducerは、続くス
テップS107の処理によって、limit Coun
t書込受付を、consumerに対して送信する。そ
して、ステップS108の処理として、consume
rがlimit Count書込受付を受信する。この
limitCount書込要求/書込受付の一連の処理
によって、以降における、セグメントバッファへのデー
タ書き込みサイズ(セグメントバッファ容量)が決定さ
れる。
【0082】続くステップS109においては、pro
ducerからconsumerに対して、セグメント
バッファ書込要求を送信する。そして、ステップS11
0によってセグメントバッファ書込要求が受信され、こ
れに応答して、ステップS111の処理として、con
sumerからproducerに対して、セグメント
バッファ書込受付を送信する。producerは、ス
テップS112により、セグメントバッファ書込受付を
受信する。このステップS109〜S112までの処理
が実行されることで、1回のproducerのセグメ
ントバッファからconsumerのセグメントバッフ
ァに対してデータへの書き込み処理が完了する。ここ
で、上記ステップS109〜S112の処理によって書
き込まれるデータは、図13に示したAsynchro
nous Packetによる1回の送信により書き込
まれる。従って、Asynchronous Pack
etにより転送されるデータサイズが、上記limit
Countによって指定されたデータサイズよりも小
さく、かつ、1回のAsynchronous Pac
ketによる送信によっては、必要なデータ送信が完了
しない場合には、セグメントバッファの容量がフルとな
る範囲で、ステップS109〜S112の処理が繰り返
されるようになっている。
【0083】そして、上記したステップS109〜S1
12に示すセグメントバッファへの書き込み処理が完了
すると、ステップS113の処理として示すように、p
roducerからconsumerに対して、pro
ducer Count register(以降、単
にproducer Countと略す)書込要求を送
信する。そしてconsumerでは、ステップS11
4の処理として、producer Countを受信
して、自身のproducer Countregis
terに書き込みを行い、続くステップS115の処理
として、producer Count書込受付をpr
oducerに対して送信する。producerはス
テップS116により、このproducer Cou
nt書込受付を受信する。この処理によって、先のステ
ップS109〜S112の処理として、produce
rからconsumerのセグメントバッファに対して
転送したデータサイズがconsumerに対して知ら
されることになる。
【0084】続くステップS117の処理としては、上
記ステップS113〜S116に示したproduce
r Count書き込み処理に応答しての、limit
Count書き込みのための一連の処理が実行され
る。つまり、ステップS117〜S120に示すように
して、consumerからproducerへのli
mit Count書込要求の送信と、この送信に応答
してのproducerからconsumerへのli
mit Count書込受付の送信が行われる。
【0085】上記ステップS109〜S120までの処
理が、AsynchronousConnection
におけるデータ伝送処理としての1セットの手順を成
す。ここで、例えば送信すべきデータサイズが、セグメ
ントバッファ容量よりも大きく、1回のステップS10
9〜S120までの処理によっては、データの転送が完
了していないとされる場合には、このステップS109
〜S120までの処理を、データの転送が完了するまで
繰り返し実行することが出来るようになっている。
【0086】そして、データの転送が完了したら、ステ
ップS121に示すようにして、producerはc
onsumerに対して、Disconnect要求を
送信する。consumerはステップS122におい
て、このDisconnect要求を受信し、続くステ
ップS123によりDisconnect受付を送信す
る。ステップS124において、producerがD
isconnect受付を受信することで、Async
hronous Connectionによるデータ送
受信が完結する。
【0087】2.マルチ再生システムの概要 以上説明してきたIEEE1394を利用して構築され
る本実施の形態のマルチ再生システムについて、以下説
明していく。
【0088】図1は例えば家庭内などに構築される本例
のマルチ再生システムとともに、そのマルチ再生システ
ムにデータを提供できる情報配信システムも概要的に示
したものである。情報配信システムは、基本的には、一
般ユーザーの家庭2などで形成されているマルチ再生シ
ステムと、情報サービス組織としての情報センタ1とか
ら構成される。
【0089】例えば家庭2内のシステムとされる、マル
チ再生システムは具体的には、例えば1つのデータサー
バ10と、複数のターミナル50(50−1、50−
2、50−3,50−4)から構成される。データサー
バ10は、複数のデータ、例えば音楽データや映像デー
タを蓄積しており、各ターミナル50からの要求に応じ
て、各ターミナル50に対して音楽データや映像データ
を送信し、各ターミナル50において再生出力させるこ
とができる。ターミナル50は、例えば音声出力端末と
されたり、映像出力端末とされる端末装置となる。
【0090】このようなマルチ再生システムに対して情
報配信を行うことのできる情報配信システムが形成され
る。この情報配信システムでは情報センタ1とデータサ
ーバ10が、通信回線などの伝送路3を用いて各種情報
の通信が可能とされる。伝送路3は例えばISDN回線
などの公衆回線網としてもよいし、当該システムのため
の専用回線網などを構築してもよく、その回線の形態は
特に限定されない。また通信衛星4や各家庭2に設置し
たパラボラアンテナ5などを利用した衛星通信回線を構
成し、情報センタ1とデータサーバ10との情報通信が
可能とされるようにしてもよい。
【0091】一般ユーザーが使用する家庭内機器として
のデータサーバ10は、詳しくは後述するが、内部に大
容量のデータファイル格納部(例えば図3のハードディ
スクドライブ15)を備えるとともに、CD、MDなど
のパッケージメディアのドライブ機能や、他の機器から
のデータ入力機能、伝送路3を介したデータ入力機能な
どを備えており、CD、CD−ROM、MDなどのユー
ザーが購入したメディアから再生されるオーディオデー
タ、ビデオデータ、その他の各種データや、他の機器や
伝送路3から入力される各種データを、それぞれファイ
ルとして格納していくことができる。
【0092】そして格納されたファイル(例えば音楽等
を1曲単位で1つのファイルとして格納している)につ
いては、ユーザーが任意に再生させることなどが可能と
なる。従って、例えば多数のCDを有するユーザーが、
全CDの全楽曲をそれぞれ1つのファイルとしてデータ
サーバ10内に格納しておけば、わざわざCD等を選び
出して装填しなくても、所望の楽曲等の再生を実行させ
ることができる。
【0093】このようなデータサーバ10に対して、情
報センタ1は有料又は無料で各種の情報を提供すること
ができる。例えばデータサーバ10に格納されている楽
曲等のファイルデータを提供できる。つまり情報センタ
1はオーディオデータ自体、即ち楽曲等をデータサーバ
10に送信し、ファイルとして格納させることで、いわ
ゆるパッケージメディアとしてのCD等とは異なった楽
曲等の販売システムを構築することも可能である。ま
た、情報センタ1は、楽曲等のファイルデータに関連す
る情報として、曲名、アーティスト名、歌詞などのテキ
ストデータ、楽曲イメージやアーティストの画像などの
画像データ、アーティストのインターネットホームペー
ジのアドレス(URL:Uniform Resource Locator)、
著作権に関する情報、関係者名(作詞者、作曲者、制作
者等)・・・・などの情報を提供することができる。例
えばデータサーバ10ではこれら情報センタから提供さ
れた情報を曲のファイルと対応させて格納しておき、表
示出力に利用するなど各種動作を行うことができる。
【0094】また本例ではユーザーが使用する装置とし
て、データサーバ10に対してターミナル50が接続さ
れる。本例ではデータサーバ10と各ターミナル50−
1、50−2、50−3は、IEEE1394バス40
によりデイジーチェイン接続されているものとする。な
お、ターミナル50−4は無線方式でデータサーバ10
と通信可能なモバイルターミナルとされた例を示してい
る。
【0095】ターミナル50についての種別や構成につ
いては後述するが、各ターミナル50は、例えばそれぞ
れの部屋において、各ユーザがデータサーバ10に対し
てリクエストを行い、それに応じて転送されてきたデー
タの出力を行うことができる装置である。つまりユーザ
ーはターミナル50が配された各部屋から、データサー
バ10における再生、データ転送の指示を出し、その転
送されたデータによる出力を見聞きできることになる。
しかも例えば複数のターミナル50−1、50−2から
データサーバ10に同時に異なるリクエストを発した場
合や、同一の音楽データを多少の時間ずれを持ってリク
エストしたよううな場合でも、それに対応してターミナ
ル50−1、50−2では、それぞれ音声出力を行うこ
とができる。即ち各ターミナル50は、データサーバ1
0を占有することなしに、占有と同等の状態で音楽、映
像の出力を実行できるものである。
【0096】3.データサーバの構成 データサーバ10の外観例について図2に示す。なお、
ここで説明するのはあくまでも一例であり、外観やユー
ザーインターフェース構成(操作や表示のための構成)
などは他にも各種の例が考えられる。
【0097】図2に示すようにデータサーバ10は例え
ばユーザーの家庭での使用に適するように、いわゆるラ
ジカセ型の機器とされている。もちろんコンポーネント
タイプ或いはパーソナルコンピュータ的な外観のもので
もよい。このデータサーバ10には、ユーザーが各種操
作を行うための各種の操作子Kaとして、操作キーや操
作つまみ、ジョグダイヤルと呼ばれる回動プッシュ式の
キーなどが、機器前面パネルなどに設けられている。ま
たユーザーに対する出力部位として、再生音声等を出力
するスピーカ35や、各種情報を表示出力する表示部2
4が設けられる。表示部24は例えば液晶パネルなどで
形成される。
【0098】また、ユーザーが所有するCD方式のディ
スク(オーディオCD、CD−ROM、CDテキストな
ど)をデータサーバ10で再生させたり、後述する内部
のハードディスクにデータダビング等を行うために、C
D方式のディスクを挿入するCD挿入部17aが設けら
れる。同様に、ユーザーが所有するMD方式のディスク
(オーディオMD、MDデータなど)をデータサーバ1
0で再生/再生させたり、内部のハードディスクにデー
タダビング等を行うために、MD方式のディスクを挿入
するMD挿入部18aが設けられる。
【0099】また、他の機器との接続を行うための各種
の端子taが用意される。これらは、マイクロホン、ヘ
ッドホンの接続に用いられる部位とされたり、他のオー
ディオビジュアル機器やパーソナルコンピュータ等と接
続できるライン接続端子、光デジタル接続端子、インタ
ーフェースコネクタ等とされている。
【0100】また、ユーザーの操作入力の手段として
は、上記操作子Ka以外に、キーボード90やリモート
コマンダー91を用いることができる。キーボード90
は端子taとしてのキーボード用コネクタを介して接続
して用いるようにしたり、或いは赤外線送信部をキーボ
ード90に搭載した場合は、キーボード90からの操作
情報を赤外線無線方式で出力し、受光部21からデータ
サーバ10に入力させることもできる。リモートコマン
ダー91は例えば赤外線方式で操作情報を出力する。そ
してその赤外線信号による操作情報は受光部21からデ
ータサーバ10に入力される。なお、キーボード90を
無線方式とする場合の操作情報の出力や、リモートコマ
ンダー91からの操作情報の出力は、赤外線ではなく電
波を用いるようにしてもよい。
【0101】またデータサーバ10にはPCMCIAス
ロット39が形成され、PCMCIAカードを装着して
のデータのやりとりが可能とされている。
【0102】続いてデータサーバ10の内部構成例を図
3で説明する。このデータサーバ10には、パネル操作
部20としてプッシュ式や回動式の操作子が設けられて
いる。ここでいう操作子とは、図2に示した各種操作子
Kaに相当する。つまり機器筐体上に形成される各種操
作子である。なお、図2では説明していなかったが、表
示部24に操作キー表示を行うとともに表示部24上で
のタッチ検出機構を設けることで、タッチパネル操作子
を形成してもよく、その場合のタッチパネル操作子も図
3でいうパネル操作部20に含まれるものとなる。この
パネル操作部20が操作されることにより、データサー
バ10の各種動作を実行させるための操作信号が送出さ
れ、データサーバ10はこの操作信号に応じて動作され
る。
【0103】また、例えば記録される音楽データ、映像
データに対応する曲名、アーティスト名等の入力を容易
にするために、上記したようにキーボード90やリモー
トコマンダー91を利用することができるが、USB(u
niversal serial bus)端子ta6にキーボード90を接
続することで、キーボード90による入力が可能とな
る。即ちキーボード90からの入力信号(操作信号)は
USB端子ta6を介してUSBドライバに供給される
ことで、データサーバ10の内部に取り込むことができ
る。なお、図3における各種の端子ta1〜ta7は、
それぞれ図2に示した端子taのうちの1つに相当す
る。
【0104】またリモートコマンダー91からの赤外線
による操作信号(及びキーボード90が赤外線出力を行
う場合の操作信号)は、その赤外線操作信号は受光部2
1で光電変換され、赤外線インターフェースドライバ2
2に供給されることで、データサーバ10の内部に取り
込むことができるようにされている。
【0105】なお、赤外線インターフェースドライバ2
2、或いはUSBドライバ23を介してデータ転送出力
を行うように構成してもよい。
【0106】このデータサーバ10には通常のパーソナ
ルコンピュータの構成であるRAM13、ROM12、
フラッシュメモリ14が設けられており、CPU11に
よりデータサーバ10の全体の動作制御が行われる。ま
た各ブロック間でのファイルデータや制御データの授受
はバスB1を介して行われる。
【0107】ROM12にはパネル操作部20が操作さ
れることにより入力される入力信号(もしくはキーボー
ド90やリモートコマンダー91からの入力信号)に応
じてデータサーバ10の動作を制御するプログラム等が
記憶されている。またRAM13、フラッシュメモリ1
4にはプログラムを実行する上でのデータ領域、タスク
領域が一時的に確保される。または、ROM12にはプ
ログラムローダーが記憶されており、そのプログラムロ
ーダーによりフラッシュメモリ14にプログラム自体が
ロードされることも可能である。
【0108】CD−ROMドライブ17にはCD方式の
光ディスク(オーディオCD、CD−ROM、CDテキ
スト等)が、上記CD挿入部17aから装着されると共
に、1倍速或いはより高速、例えば16倍速、32倍速
で光学ピックアップにより光ディスクに記憶される情報
が読み出される。またMDドライブ18にはMD方式の
光ディスク又は光磁気ディスク(オーディオMD、MD
データ等)が上記MD挿入部18aから装着されると共
に、光学ピックアップによりディスクに記憶される情報
が読み出される。もしくは装填されたディスクに対して
情報の記録を行うことができる。なお、本例ではCD−
ROMドライブ17、MDドライブ18を設けた例をあ
げているが、このいづれか一方のみを設けたり、もしく
は情報が記憶されているメディアとして他のメディア
(例えばMOディスクと呼ばれる光磁気ディスクや他の
方式の光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等)に
対応するドライブが設けられてもかまわない。
【0109】このデータサーバ10の内部の大容量の格
納手段としては、ハードディスクに対して情報の記録再
生を行うハードディスクドライブ(hard disk drive :
以下HDDという)15が設けられている。例えばCD
−ROMドライブ17やMDドライブ18から読み出さ
れる音楽データなどを、HDD15においてファイル単
位(例えば1曲が1ファイル)で格納できる。
【0110】また、オーディオデータに関してATRA
C2方式(Adaptive Transform Acoustic Coding 2)の
圧縮エンコードを行うエンコーダ28、及びオーディオ
データに関してATRAC2方式の圧縮に対するデコー
ドを行うデコード29が設けられる。エンコーダ28、
デコーダ29はCPU11の制御に応じて、供給された
オーディオデータに関するエンコード、デコードを行
う。また処理対象となっているオーディオデータを一時
的に格納するためのバッファメモリ16が設けられる。
バッファメモリ16はCPU11の制御によりデータの
書込/読出が行われる。
【0111】例えばCD−ROMドライブ17でディス
クから読み出されたオーディオデータをHDD15に格
納する場合、HDD15にオーディオデータを記憶する
前処理として、バッファメモリ16にディスクから読み
出されたオーディオデータが一時記憶されると共に、そ
のオーディオデータがエンコーダ28に供給されてAT
RAC2方式のエンコードが行われる。さらにエンコー
ダ28でエンコードされたデータがバッファメモリ16
に再び一時記憶され、最終的にHDD15にエンコード
されたオーディオ情報が蓄積されることになる。
【0112】なお本例では、エンコーダ28によりAT
RAC2方式でエンコードされたオーティオデータがH
DD15に蓄積されるようにしているが、例えばCD−
ROMドライブ17から読み出されるデータがそのまま
HDD15に蓄積されるようにしてもかまわない。
【0113】エンコーダ28では、CD−ROMドライ
ブ17に装着されるメディアから読み出されたデータが
エンコードされるだけではなく、マイクロホンが接続さ
れたマイク端子ta3からアンプ32を介して入力され
るオーディオ信号、或いは他のCDプレーヤ等の機器が
接続されたライン入力端子ta2から入力されるオーデ
ィオ信号が、A/D変換器31を介して入力されるよう
に構成されており、これらの入力された音楽データもエ
ンコーダ28によりエンコードすることができる。更
に、光デジタル端子ta4に接続された外部機器(例え
ばCDプレーヤ等)から入力されたデータがIEC95
8(International Electrotechnical Commission 958)
エンコーダ30を介してエンコーダ28に入力されるよ
うに構成され、このように光デジタル方式で入力された
データもエンコーダ28によりエンコードできる。
【0114】そして、これらのように外部機器から入力
されたデータをエンコーダ28でエンコードした後に、
そのエンコードされたデータをHDD15にファイル単
位で格納できるようにされている。
【0115】なおエンコーダ28のエンコードアルゴリ
ズムとしてはATRAC2(商標)を用いたが、情報圧
縮されるエンコードアルゴリズムであればよく、ATR
AC又はATRAC3(商標)、MPEG(moving pict
ure coding experts group)、PASC(precision adap
tive sub-band coding)、TwinVQ(商標)、Re
alAudio(商標)、LiquidAudio(商
標)等であってもかまわない。
【0116】またデータサーバ10には、伝送路3とし
て通信端子ta5に接続される、外部ネットワークであ
るインターネット、TELネットワーク、ケーブルT
V、ワイヤレスネットワーク等に接続可能なインターフ
ェースであるモデム19が備えられている。これによ
り、伝送路3で通信可能な外部ネットワークのサーバと
の間で各種の情報のダウンロード、アップロードなどが
可能となる。例えば曲や曲集としての音楽データや、映
画、テレビ番組等の映像データの配信を受けたり、これ
らの音楽や映像の付加情報、例えばタイトル、アーティ
スト名、作曲家、作詞家、歌詞、ジャケットイメージ等
の提供を受けたり、あるいは逆にユーザー側から情報を
提供することなどができる。
【0117】HDD15に蓄積された音楽データ等は、
デコーダ29によりデコードされ、D/A変換器33、
アンプ34を介してスピーカ35により再生出力するこ
とができる。もしくはヘッドホン端子ta1にヘッドホ
ンを接続することで、ヘッドホンより再生出力させるこ
とができる。ここではデコーダ29はATRAC2方式
のデコードを行うものとしているが、エンコーダ28の
エンコードアルゴリズムに対応するデコードアルゴリズ
ムであればよい。また、ここでエンコード及びデコード
はハードウェアを持たず、CPU11によるソフトウェ
ア処理であってもよい。
【0118】更に、HDD15に蓄積される音楽データ
等のファイルをユーザが管理、制御するためのインター
フェースとして、図2にも示したように表示部24が設
けられているが、表示部24は表示ドライバ25によっ
て表示駆動される。表示部24ではCPU11の制御に
基づいて所要の文字、記号、アイコン等が表示される。
また表示部24には各種ファイルに対応するフォルダ、
或いはジャケットイメージが表示され、マウス、ペン、
ユーザの指で触れる等の、パネル操作部20に該当する
ことになるポインティングデバイスによる操作が可能と
される。例えば表示上でユーザーが指示したファイルが
再生されるような動作が可能となる。なお、ファイルと
は、楽曲等の音楽データや各種の管理情報としてのデー
タファイルのことである。
【0119】また表示部24での表示を用いて、選択さ
れたファイルの消去や、外部機器、例えばターミナル5
0への複写、移動等も制御可能である。或いは、表示部
24は、CD−ROMドライブ17に装着されるメディ
アのTOC(table of contents) 情報を基にインターネ
ット上のWWW(world wide web)サイトから検索された
関連情報としてのhtml(hyper text markup laguag
e) 文書がグラフィック表示されるように構成され、更
に通常のインターネットブラウザとしても使用可能とな
っている。
【0120】またデータサーバ10では、IEEE13
94インターフェース37を介して端子ta7に接続さ
れたIEEE1394バス40により、複数のターミナ
ル50と通信可能に接続される。
【0121】更なる付加機能としてPCMCIA(Perso
nal Computer Memory Card International Associatio
n) スロット39がPCMCIAドライバ38を介して
設けられ、PCMCIAカードが装着可能となってお
り、外部記憶装置、その他のメディアドライブ、モデ
ム、ターミナルアダプタ、キャプチャボード等様々な周
辺機器の拡張が容易である。
【0122】4.ターミナルの構成 続いてターミナル50の外観例及び内部構成例を説明す
る。ターミナル50は、例えば家庭内でデータサーバ1
0とは異なる部屋などに配置され、上述したようにIE
EE1394バス40により接続される。図4(a)は
音声出力を目的としたターミナル50(以下、スピーカ
ターミナル50s)の外観例を示し、また図4(b)は
主に映像出力を目的としたターミナル50(以下、ディ
スプレイターミナル50d)の外観例を示している。タ
ーミナル50としては、この図4(a)(b)のよう
に、各種の形態が考えられる。もちろんこれらの例のみ
に限定されるものではない。
【0123】図4(a)のスピーカターミナル50sに
は、ユーザーが各種操作を行うための操作部51が形成
される。操作部51における操作子としては、例えば電
源オン/オフを行う電源キー51a、データサーバ10
に蓄積された音楽データの選択操作を行うための選択キ
ー51b、出力音量調節(アップ/ダウン)を行うため
のボリュームキー51c、再生/一時停止を指示する再
生キー51d、出力音声の早送りを行う早送りキー51
e、出力音声の早戻しを行う早戻しキー51fなどが形
成されている。これらの操作子の数、種別、形態は一例
であり、さらに必要な各種操作のための操作キーが設け
られてもよい。またキーではなく、ジョグダイヤルなど
の形態の操作子を設けてもよい。
【0124】またユーザーに対する出力部位として、再
生音声を出力するスピーカ53や、各種情報を表示出力
する表示部52Sが設けられる。表示部52Sは例えば
液晶パネルなどの小型画面で形成される。
【0125】このようなスピーカターミナル50sが配
置された部屋においては、ユーザーは、選択キー51b
の操作によりデータサーバ10に格納されている曲を選
択して、その選択された曲の送信をリクエストできる。
例えば選択時には選択キー51bの操作に応じて選択候
補の曲名又はアルバム名などが表示部52Sに表示され
る。なお、曲名などの情報は、選択操作に応じてデータ
サーバ10から送信されてくるものである。そして望み
の曲等が表示された状態で、再生キー51dを操作する
ことで、その再生指示がデータサーバ10に送信され
る。これは選択決定及びその選択された音楽データのリ
クエスト信号として機能する。するとデータサーバ10
では、リクエスト信号に応じて選択された音楽データの
再生及びこのスピーカターミナル50sへの送信を実行
する。それによってスピーカターミナル50sでは送信
されてきた音楽データについてスピーカ53から再生音
を出力できることになる。
【0126】図4(b)のディスプレイターミナル50
dの場合も、ユーザーが各種操作を行うための各種操作
子を備えた操作部51が形成される。またユーザーに対
する出力部位として、再生音声を出力するスピーカ53
や、各種情報を表示出力する表示部52Lが設けられ
る。表示部52Lは例えば動画映像、静止画映像などの
表示を主たる目的として搭載され、従って、CRTもし
くは液晶パネルなどにより、比較的大きな画面として形
成される。
【0127】このようなディスプレイターミナル50d
が配置された部屋においては、ユーザーは、選択キー5
1bの操作によりデータサーバ10に格納されている映
像データを選択して、その選択された映像データの送信
をリクエストできる。即ち上記スピーカターミナル50
sの場合と同様に、例えば選択時には選択キー51bの
操作に応じて選択候補の映像タイトルなどがデータサー
バ10から送信され、表示部52Lに表示される。そし
て望みの映像データ名等が表示された状態で、再生キー
51dを操作することで、その再生指示がデータサーバ
10に送信される。つまり選択決定及びその選択された
映像データのリクエスト信号として送信される。すると
データサーバ10では、リクエスト信号に応じて選択さ
れた映像データの再生及びこのディスプレイターミナル
50dへの送信を実行する。それによってディスプレイ
ターミナル50dでは送信されてきた映像データ(音声
データを含む)について表示部52Lに表示出力すると
ともに、音声をスピーカ53から出力できることにな
る。
【0128】スピーカターミナル50sの構成を図5に
示す。スピーカターミナル50sは端子54にIEEE
1394バス40が接続されることで、IEEE139
4インターフェース55を介して、データサーバ10又
は他のターミナル50に対して通信可能に接続される。
コントローラ56は、スピーカターミナル50s内にお
ける出力動作、通信動作の制御を行う。即ち操作部51
の操作に基づいてデータサーバ10へ選択信号やリクエ
スト信号の送信動作の実行、音楽データの受信、各種通
信におけるアクナレッジの送信/受信など、上述したI
EEE1394方式にのっとって、データサーバ10と
の間の通信動作を実行する。
【0129】また送信されてきた音楽データをバッファ
リングするデータバッファ57が設けられる。コントロ
ーラ56は、データバッファ57に対する音楽データの
書込、読み出しの制御も行う。さらにコントローラ56
は、データサーバ10から送信されてきた曲名その他の
表示データを表示ドライブ63に供給し、表示部52S
における表示を実行させる。
【0130】データサーバ10から送信されてきた音楽
データ(ストリームデータ)は、データバッファ57に
一時的に記憶された後、音楽等としての出力タイミング
に合わせたレートでデータバッファ57から読み出さ
れ、オーディオデコーダ60に供給される。オーディオ
デコーダ60では音楽データについて必要なオーディオ
処理を行う。例えば音楽データがATRACデータとし
て送信されてきた場合は、ATRAC方式の圧縮に対す
る解凍処理を行なう。そしてデコードされたデータはD
/A変換器61でアナログオーディオ信号とされた後、
アンプ62で増幅され、スピーカ53から出力される。
なおコントローラ56は操作部51の操作に応じて、出
力ボリューム調整のためのアンプ62におけるゲイン制
御も行う。
【0131】ディスプレイターミナル50dの構成を図
6に示す。ディスプレイターミナル50dも、端子54
にIEEE1394バス40が接続されることで、IE
EE1394インターフェース55を介して、データサ
ーバ10又は他のターミナル50に対して通信可能に接
続される。スピーカターミナル50sの場合と同様に、
コントローラ56は、ディスプレイターミナル50d内
における出力動作、通信動作の制御を行う。
【0132】また送信されてきた映像データをバッファ
リングするデータバッファ57が設けられる。コントロ
ーラ56は、データバッファ57に対する映像データの
書込、読み出しの制御も行う。さらにコントローラ56
は、データサーバ10から送信されてきたデータ名その
他の表示データを表示ドライブ63に供給し、表示部5
2Sにおける表示を実行させる。
【0133】データサーバ10から送信されてきた映像
データ(ストリームデータ)は、データバッファ57に
一時的に記憶された後、映像出力タイミングに合わせた
レートでデータバッファ57から読み出され、ビデオデ
コーダ63に供給される。ビデオデコーダ63では映像
データについて必要なデコード処理を行う。例えば映像
データがMPEGCデータとして送信されてきた場合
は、MPEGデコードを行なうなどである。さらに、デ
コードした映像データを、表示部52Lとしてのデバイ
スの種別に応じた映像ドライブ信号に変換し、表示ドラ
イブ63に供給する。例えばR、G、Bの画像信号、水
平同期信号、垂直同期信号として供給する。そして表示
ドライブ64が表示部52Lを駆動することで、映像表
示が実行される。
【0134】映像データに付随するオーディオデータは
オーディオデコーダ60に供給される。例えばMPEG
オーディオのデコード処理が行われる。そしてデコード
されたデータはD/A変換器61でアナログオーディオ
信号とされた後、アンプ62で増幅され、スピーカ53
から出力される。なおコントローラ56は操作部51の
操作に応じて、出力ボリューム調整のためのアンプ62
におけるゲイン調整を行う。
【0135】以上のターミナル50の構成例は一例であ
り、出力態様として、2チャンネル、3チャンネル以上
のマルチスピーカ出力とされたり、ヘッドホンが接続さ
れたり、或いは他のAV機器、コンピュータ機器との間
の接続が可能とされたりしてもよい。
【0136】5.通信/再生動作 以上のようなデータサーバ10及び複数のターミナル5
0によるマルチ再生システムでは、以下のような動作が
実現される。なお、データサーバ10と各ターミナル5
0の間の通信は、具体的にはIEEE1394の説明に
おいて詳述した方式及び手順で行われることになる。そ
して例えばデータ(音響データ、映像データ)の通信
は、Isochronous通信とされ、リクエスト信
号やその他のコマンド、制御データ(ターミナル50に
おける曲名等の表示データを含む)についてはAsyn
chronous通信により行われる。
【0137】各ターミナル50を操作するユーザーは、
それぞれ任意にデータサーバ10に対してデータ(音楽
データや映像データなど)を要求し、その出力を楽しむ
ことができる。例えばスピーカターミナル50sが設置
された部屋からは、上述のように音楽データの選択操作
を行うことで、リクエスト信号がデータサーバ10に対
して送信される。そしてそれに応じてデータサーバ10
がリクエストされたデータをHDD15から読み出し、
IEEE1394バス40により送信してくる。これに
よりスピーカターミナル50sでは、送信されてきたデ
ータを出力できる。またデータサーバ10が音楽データ
に付随する表示データを送信してくることで、表示部5
2Sにおいて曲名等の表示出力も可能である。ディスプ
レイターミナル50dの場合も同様であり、任意の映像
データ、音楽データの出力が可能となる。
【0138】また、このような各ターミナル50からの
要求は、時間的に重なってもかまわない。即ちデータサ
ーバ10が各リクエストに対して時分割的処理によりデ
ータの再生及び送信を行うようにすればよい。図7に
は、例えば2つのターミナル50x、50y(50x、
50yはスピーカターミナルの例とする)において、時
間的に重複してデータ出力を実行する場合の処理の様子
を模式的に示している。なお図7はあくまで概略的に示
したもので、各通信の細かい手順は前述したIEEE1
394方式にのっとったものとなる。
【0139】例えばt0時点でターミナル50xがデー
タサーバ10に対して音楽データM1の再生及び送信の
リクエスト信号を発したとする。データサーバ10は、
このリクエスト信号を受信すると、続いてt1時点から
音楽データM1のHDD15からの再生動作を開始する
とともに、その再生された音楽データM1についてIE
EE1394インターフェース37を介した送信動作を
開始する。
【0140】このときターミナル50xでは、送信され
てきた音楽データM1をデータバッファ57にバッファ
リングしていくと共に、バッファリングしたデータにつ
いて先頭のデータからの所定レートでの読み出し、及び
オーディオデコーダ60でのデコードを開始し、つまり
スピーカ53からの出力を開始する。このとき曲名等の
表示データもデータサーバ10から送信されてくるた
め、表示部52Sにおける表示も行う。
【0141】このようにしてターミナル50xにおいて
音楽データM1の再生出力が継続されている途中である
t2時点において、他のターミナル50yが、データサ
ーバ10に対して音楽データM2の再生及び送信のリク
エスト信号を発したとする。データサーバ10は、この
リクエスト信号を受信すると、一旦ターミナル50xに
対する音楽データM1の再生/送信を中断し、t3時点
から音楽データM2のHDD15からの再生動作を開始
するとともに、その再生された音楽データM2について
ターミナル50yに対するIEEE1394インターフ
ェース37を介した送信動作を開始する。このときター
ミナル50yでは、送信されてきた音楽データM2をデ
ータバッファ57にバッファリングしていくと共に、バ
ッファリングしたデータについて先頭のデータからの所
定レートでの読み出し、及びオーディオデコーダ60で
のデコードを開始し、つまりスピーカ53からの出力や
表示部52S(52L)での曲名等の付随データの表示
を開始する。
【0142】ここでt2〜t4期間は、ターミナル50
xに対する音楽データM1の送信が行われていないが、
ターミナル50xにおいてはt2時点までにバッファリ
ングしたデータによる出力が継続される。ただし例えば
t4時点以降においてバッファリングデータについての
すべての出力が終了してしまうとすると、データサーバ
10はt4時点において、ターミナル50yに対する音
楽データM2の再生/送信を中断し、ターミナル50x
に対する音楽データM2の再生/送信を再開する。従っ
てターミナル50xでは再びバッファリングを行い、ま
たデータ出力を継続できることになる。以降は、同様
に、各ターミナル50x、50yにおいてデータ出力が
継続できるように(つまり出力されている音楽がとぎれ
ないように)、データサーバ10はt5〜t6期間はタ
ーミナル50yに対する音楽データM2の再生/送信を
行い、t6〜t7期間はターミナル50xに対する音楽
データM1の再生/送信を行なう。ここでt7時点で、
ターミナル50xに対する音楽データM1の再生/送信
が完了したとする。ターミナル50xでは、そのt7時
点までにバッファリングされたデータの出力を完了する
時点t8で、音楽データM1の出力が完了することにな
る。従ってt7時点以降は、データサーバ10はターミ
ナル50yに対する音楽データM2の再生/送信を継続
できる。そしてt9時点で、ターミナル50yに対する
音楽データM2の再生/送信が完了したとすると、ター
ミナル50yでは、そのt9時点までにバッファリング
されたデータの出力を完了する時点t10で、音楽デー
タM2の出力が完了することになる。
【0143】例えば以上のように各ターミナルからの要
求に対してデータサーバ10が時分割処理で対応するこ
とで、複数のターミナル50に対応してデータ送信を行
うことができる。もちろん、HDD15からの再生動作
についても時分割で対応することで、異なるデータであ
ろうと、同一のデータであろうと、複数のターミナル5
0の各リクエストに対応して送信できるものである。即
ち各ターミナル50において、異なる時間でのデータ利
用はもちろん、同一時間帯に同一又は異なるデータを利
用することが可能となる。そしてこれによってデータの
有効利用や各個人での都合に応じた再生出力が実現され
るものとなる。またこのようなマルチ再生システムによ
れば、音楽データ、映像データのソースはデータサーバ
10内の記録媒体、例えばHDD15のような記録媒体
や、データサーバ10で再生可能なリムーバブルメディ
ア、例えばCD、MD、メモリカードなどとなり、さら
に、図1のように情報センタから配信されたデータも利
用できる。つまり非常に幅広い範囲で多量かつ多様なデ
ータを利用でき、しかも各ターミナルにはそれらのデー
タ(メディア)の再生機能を備える必要はないものとな
る。従ってデータサーバ10によりユーザーが利用可能
なデータが多種多様となり、かつターミナル50は簡易
な構成で安価なものを提供できるため、ユーザーの負担
も小さい。そしてターミナル50を複数配することで上
述のように任意にデータを利用できるため、ユーザーに
とって非常に有用なシステムとできることになる。
【0144】6.変形例 図28にマルチ再生システムの変形例を示す。この変形
例では、データサーバ10に対して各ターミナル50−
1、50−2,50−3がIEEE1394バス40に
よりブランチ接続されている。なおデータサーバ10の
構成は基本的に図3と同様となり、図28では変形例と
しての要部のみを示している。
【0145】上述した例では、各ターミナル50におい
てデータバッファ57を備えるようにしたが、この変形
例では、データサーバ10に、各ターミナル50−1、
50−2,50−3に対応するデータバッファ16a、
16b、16cを備えるようにしたものである。そして
複数のターミナル50から同時間帯にリクエストが発生
した場合は、CPU11は時分割処理でHDD15から
のデータ再生とデータバッファ16a、16b、16c
へのバッファリングを行っていくようにする。そしてデ
ータバッファ16a、16b、16cへバッファリング
された各データは、それぞれ連続的に各ターミナル50
−1、50−2,50−3に送信される。従って各ター
ミナル50−1、50−2,50−3は、単にリクエス
ト操作機能と、送信されてきたデータについての出力機
能のみが設けられればよく、これによって各ターミナル
50の構成の簡易化やコストダウンをはかることができ
る。
【0146】以上、実施の形態としてのシステム構成や
動作例を説明してきたが、本発明はこれらの例に限定さ
れることなく、データサーバやターミナルの構成や処理
機能などは各種多様に考えられる。またもちろん本発明
のマルチ再生システムは家庭内にとどまらず、職場、学
校、サービス施設など、多様な場所で利用できるもので
ある。
【0147】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明によ
れば、例えば家庭内の各部屋などに端末装置を配し、各
端末装置からサーバ装置に対してリクエスト信号で再生
データの転送を要求することで、各端末装置において、
サーバ装置に蓄積されているデータを利用、つまり再生
出力できる。しかもその利用は他の端末装置の要求状況
に関わらず、時間的かつデータ的に自由に所望の再生を
実現させることが可能となる。例えば各端末装置におい
て異なる時間でのデータ利用はもちろん、同一時間帯に
同一又は異なるデータを利用することなども可能とな
る。そしてこれによってデータの有効利用や各個人での
都合に応じた再生出力が実現される。さらにこのような
システムはIEEE1394方式で接続することや、デ
イジーチェイン接続によるものとすることで容易に構築
できる。またサーバ装置には、外部装置から通信により
供給されたデータ、又は記録媒体から再生されたデータ
を、上記蓄積手段に蓄積できるようにすることで、利用
できるデータの蓄積は容易となり、かつ多様なデータを
蓄積できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のマルチ再生システムを含
む情報配信システムの説明図である。
【図2】実施の形態のデータサーバの説明図である。
【図3】実施の形態のデータサーバのブロック図であ
る。
【図4】実施の形態のターミナルの説明図である。
【図5】実施の形態のスピーカターミナルのブロック図
である。
【図6】実施の形態のディスプレイターミナルのブロッ
ク図である。
【図7】実施の形態の通信/再生動作の説明図である。
【図8】IEEE1394のスタックモデルを示す説明
図である。
【図9】IEEE1394に使用されるケーブル構造を
示す説明図である。
【図10】IEEE1394における信号伝送形態を示
す説明図である。
【図11】IEEE1394におけるバス接続規定を説
明するための説明図である。
【図12】IEEE1394システム上でのNode
ID設定手順の概念を示す説明図である。
【図13】IEEE1394におけるPacket送信
の概要を示す説明図である。
【図14】Asynchronous通信における基本
的な通信規則(トランザクションルール)を示す処理遷
移図である。
【図15】IEEE1394バスのアドレッシング構造
を示す説明図である。
【図16】CIPの構造図である。
【図17】プラグにより規定された接続関係例を示す説
明図である。
【図18】プラグコントロールレジスタを示す説明図で
ある。
【図19】Asynchronous通信において規定
されるWrite Transactionを示す処理
遷移図である。
【図20】Asynchronous Packet
(AV/Cコマンドパケット)の構造図である。
【図21】Asynchronous Packetに
おける、ctype/responceの定義内容を示
す説明図である。
【図22】Asynchronous Packetに
おける、subunit_typeと、opcodeの
定義内容例を示す説明図である。
【図23】Asynchronous通信におけるプラ
グ構造を示す説明図である。
【図24】Asynchronous通信におけるプラ
グアドレス構造を示す説明図である。
【図25】Asynchronous通信におけるプラ
グアドレス構造を示す説明図である。
【図26】Asynchronous通信におけるプラ
グ間での処理を示す説明図である。
【図27】Asynchronous Connect
ionとしての送信手順を示す説明図である。
【図28】本発明の変形例の説明図である。
【符号の説明】
1 情報センタ、3 伝送路、10 データサーバ、1
1 CPU、12 ROM、13 RAM、14 フラ
ッシュメモリ、15 HDD、16 バッファメモリ、
17 CD−ROMドライブ、18 MDドライブ、1
9 モデム、20 パネル操作部、22 赤外線インタ
ーフェースドライバ、23 USBドライバ、24 表
示部、25 表示ドライバ、28 エンコーダ、29
デコーダ、30 IEC958エンコーダ、31 A/
D変換器、32 マイクアンプ、33 D/A変換器、
34 アンプ、35 スピーカ、37 IEEE139
4インターフェース、38 PCMCIAドライバ、3
9 PCMCIAスロット、50 ターミナル、50s
スピーカターミナル、50d ディスプレイターミナ
ル、51 操作部、52S,52L 表示部、53 ス
ピーカ、55 IEEE1394インターフェース、5
6 コントローラ、57 データバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/08 H04L 11/00 310C 5K033 H04N 5/92 H04N 5/92 H 5K101 5/93 5/93 E 7/173 620 Fターム(参考) 5B014 GA46 GC02 5B077 BB05 DD02 FF12 FF13 MM02 NN02 5C053 FA22 FA28 FA29 GA11 GB11 GB38 JA01 JA30 KA01 KA24 LA06 LA07 LA11 LA14 5C064 BA02 BA07 BB05 BC06 BC14 BC18 BC20 BC27 BD02 BD08 BD09 BD16 5K015 AA12 AB01 AB02 5K033 AA09 BA01 BA13 BA15 CB01 CC01 DA01 DA05 DA13 DB12 DB14 5K101 KK18 LL05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバ装置と複数の端末装置が通信可能
    に接続されて成るとともに、 上記サーバ装置は、 複数のデータを蓄積する蓄積手段と、 上記蓄積手段からデータを再生して送信することのでき
    る再生送信手段と、 上記端末装置からのリクエスト信号に応じて、要求され
    たデータを上記再生送信手段により上記蓄積手段から再
    生させ、そのリクエスト信号を発した端末装置に対して
    送信させるリクエスト対応制御を実行するとともに、こ
    のリクエスト対応制御を複数のリクエスト信号に同時に
    対応して実行できるようにされた制御手段と、 を備え、 上記各端末装置は、 操作手段と、 上記操作手段の操作に応じて上記サーバ装置に対してリ
    クエスト信号を送信する送信手段と、 上記サーバ装置から送信されてきたデータを出力する出
    力手段と、 を備え、 上記サーバ装置と上記各端末装置は、同期通信及び非同
    期通信が可能な通信方式で接続されていることを特徴と
    するマルチ再生システム。
  2. 【請求項2】 上記通信方式はIEEE1394である
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチ再生システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記各端末装置は、上記サーバ装置を起
    点としてデイジーチェイン接続されることを特徴とする
    請求項1に記載のマルチ再生システム。
  4. 【請求項4】 上記サーバ装置は、外部装置から通信に
    より供給されたデータ、又は記録媒体から再生されたデ
    ータを、上記蓄積手段に蓄積できることを特徴とする請
    求項1に記載のマルチ再生システム。
  5. 【請求項5】 上記サーバ装置は、 上記各端末装置のそれぞれに対応して、送信するデータ
    のバッファリングをおこなうことができるバッファリン
    グ手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のマルチ再生システム。
  6. 【請求項6】 上記端末装置は、上記サーバ装置から送
    信されてきたデータのバッファリングをおこなうことが
    できるバッファリング手段をさらに備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のマルチ再生シテム。
  7. 【請求項7】 同期通信及び非同期通信が可能な通信方
    式で、複数の端末装置と通信可能に接続する接続手段
    と、 複数のデータを蓄積する蓄積手段と、 上記蓄積手段からデータを再生して送信することのでき
    る再生送信手段と、 上記端末装置からのリクエスト信号に応じて、要求され
    たデータを上記再生送信手段により上記蓄積手段から再
    生させ、そのリクエスト信号を発した端末装置に対して
    送信させるリクエスト対応制御を実行するとともに、こ
    のリクエスト対応制御を複数のリクエスト信号に同時に
    対応して実行できるようにされた制御手段と、 を備えたことを特徴とするサーバ装置。
  8. 【請求項8】 上記接続手段における上記通信方式はI
    EEE1394であることを特徴とする請求項7に記載
    のサーバ装置。
  9. 【請求項9】 外部装置から通信により供給されたデー
    タ、又は記録媒体から再生されたデータを、上記蓄積手
    段に蓄積できることを特徴とする請求項7に記載のサー
    バ装置。
  10. 【請求項10】 上記各端末装置のそれぞれに対応し
    て、送信するデータのバッファリングをおこなうことが
    できるバッファリング手段をさらに備えたことを特徴と
    する請求項7に記載のサーバ装置。
  11. 【請求項11】 同期通信及び非同期通信が可能な通信
    方式でサーバ装置と通信可能とされるとともに、他の端
    末装置とともに上記サーバ装置を起点としたデイジーチ
    ェイン接続により接続されるようにした接続手段と、 操作手段と、 上記操作手段の操作に応じて上記サーバ装置に対してリ
    クエスト信号を送信する送信手段と、 上記サーバ装置から送信されてきたデータを出力する出
    力手段と、 を備えることを特徴とする端末装置。
  12. 【請求項12】 上記接続手段における上記通信方式は
    IEEE1394であることを特徴とする請求項11に
    記載の端末装置。
  13. 【請求項13】 上記サーバ装置から送信されてきたデ
    ータのバッファリングをおこなうことができるバッファ
    リング手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11
    に記載の端末装置。
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