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JP2004348856A - 光情報記録再生装置及び方法、光情報記録媒体、光情報記録装置及び方法、並びに光情報再生装置及び方法 - Google Patents

光情報記録再生装置及び方法、光情報記録媒体、光情報記録装置及び方法、並びに光情報再生装置及び方法 Download PDF

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JP2004348856A
JP2004348856A JP2003144513A JP2003144513A JP2004348856A JP 2004348856 A JP2004348856 A JP 2004348856A JP 2003144513 A JP2003144513 A JP 2003144513A JP 2003144513 A JP2003144513 A JP 2003144513A JP 2004348856 A JP2004348856 A JP 2004348856A
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Ichiji Ohashi
一司 大橋
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Olympus Corp
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Abstract

【課題】ホログラフィック記録再生としての特徴を維持しつつ、装置として簡素で、低価格に構成でき、信号対雑音比が良好で信頼性の高い情報を再生できる光情報記録再生装置及び方法を提供する。
【解決手段】光学系1は、光束に変調を加える空間光変調器12と、偏光ビームスプリッター15と、そのファースト軸又はスロー軸の方向がS偏光又はP偏光に対して45度になるように配置される4分の1波長板28を有する。記録時には、S偏光で入射し4分の1波長板28で右回り円偏光とされた光と、P偏光で入射し4分の1波長板28で左回り円偏光とされた光を、露光領域321に入射させて情報をホログラフィックに記録する。再生時には、露光領域321で生じ、偏光ビームスプリッター15、ビームスプリッター16を経た反射回折光を、2次元イメージセンサー26で再生する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を用いてディジタルデータ等の情報を媒体に記録する装置、及び方法に関する。また、該媒体に記録された情報を再生する装置、及び方法に関する。とりわけ、記録・再生をホログラフィックに行う装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、光を用いた情報記録媒体としては、コンパクトディスク(CD)や、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)や、光磁気(MO)ディスクなどが使われている。
これらの情報記録媒体では、光を用いて情報が1次元ディジタルデータとして記録され、再生においては光の反射率、或いは反射光の偏光方向の違いがオンオフとして表現される。これらの情報媒体に用いている1次元記録方式では、情報記録密度を上げるために、記録・再生に用いる光源の波長の短波長化、媒体の情報記録層の多層化などが検討されている。
一方、情報を2次元的に記録・再生する方法としてホログラフィック記録・再生方式も従来から提案されている。なお、ここで言う2次元的な記録・再生とは、情報として2次元的に表現されるということであり、ホログラフィック方式の場合、物理的な記録は3次元的になされるとも考えられる。
【0003】
ホログラフィック方式では、例えば日経サイエンス1996年1月号46頁から54頁の、DサルティスとFモックによる記事(原文はScientific American, November 1995)に記載されているように、データが2次元情報として媒体に体積的に記録されるため飛躍的な記録密度向上が期待される。
しかし、記録媒体として従来、ニオブ酸リシウム等のバルク状結晶を用いていたため、材料の特殊性という問題や、物体(情報)光に対し角度を持った方向から参照光が照射されるため記録・再生光学系が大型化する、媒体として主流となっているCDなどの円盤状ディスク媒体との両立性がないなどの問題があり、実用化されるに到っていない。
そこで、感光材料として感光性ポリマーの普及が近年進んでいることも背景として、これらの問題点を解決する方法が、例えば特許文献1〜4に提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−124872号公報
【特許文献2】
特開平11−311938号公報
【特許文献3】
特開2002−123949号公報
【特許文献4】
特表2002−513981号公報
【0005】
特許文献1、2及び3に記載のものは、基本的に同じ考え方に基づいており、ディスク状基板に反射層、ホログラム層(感光層)を設けたものを情報記録媒体とし、情報記録媒体に光を用いて情報をホログラフィック記録する際の、参照光、物体光(情報光)を同軸配置として光学系のコンパクト化を図ると共に、参照光・物体光を共にディスク媒体の片側から照射して、2次元データのホログラフィックな記録を可能としており、従来のディスク媒体との両立性も実現できるようになっている。そして、記録再生光学系には、旋光方向がプラス45度とマイナス45度の旋光性光学素子を面状に突き合わせた2分割旋光板が挿入されており、偏光ビームスプリッターと組み合わせることによって、記録時に参照光と物体光(情報光)が同軸的に照射されていても、再生時において、不要となる背景光(0次回折光)と情報光(1次以上の回折光)とを分離することが可能となっている。
【0006】
具体的には、特許文献1に記載の第1実施形態では、2分割旋光板としてオンオフ制御可能な液晶が用いられている。この液晶は、サーボ時にはオン状態に制御され、旋光性は示さず、記録時及び再生時にはオフ状態に制御され、2分割旋光板の半分はプラス45度の旋光性、もう半分はマイナス45度の旋光性を示すようになっている。そして、記録時には、記録されるべき2次元情報は空間光変調器の各画素の旋光性をオンオフ制御することで表現される。また、再生時には、ホログラム記録層に入射する光に対してまず発生する1次再生光を2次的な参照光とし、これによって2次的再生光が発生し、この2次的再生光を電荷結同素子(CCD)などの2次元イメージセンサーで検出するようになっている。
【0007】
また、特許文献1に記載の第2実施形態では、更にビームスプリッターと2次元イメージセンサーを付加し、これによって1次再生光も検出し、1次再生光と2次的再生光の差動検出により信号対雑音比の向上を図っている。
また、特許文献1に記載の第3実施形態では、旋光性光学素子を用いずに、光源を発し記録再生光学系(ピックアップ)に入る光束の半断面を参照光、もう一方の半断面を物体光(情報光)とする方法が示されている。
【0008】
特許文献2では3つの実施形態が示されており、いずれも2分割旋光板としてオンオフ制御可能な能動光学素子ではなく、受動光学素子が用いられている。この2分割旋光板の半分はプラス45度の旋光性、もう半分はマイナス45度の旋光性を示すようになっている。そして、記録時には、記録領域の半分はS偏光に対して右45度の偏光状態で露光され、もう一方の半分は左45度の偏光状態で露光される。また、再生時には、この記録領域に再生用参照光を照射することで発生する再生情報光を、CCDなどの2次元イメージセンサーで検出するようになっている。
【0009】
特許文献3では、記録再生光学系の構成は特許文献2に記載の第3実施形態のものと概ね同様ながら、特許文献2では参照光と情報光の収束位置が、媒体の厚さ方向でわずかに違えられているのに対し、特許文献3では参照光と情報光の収束位置が同一となっている。そして、記録時には、記録されるべき、ある2次元ページデータについての記録領域は特許文献2同様、2つの部分領域からなるものの、いずれの部分領域もS偏光に対して右45度の偏光状態で露光されるとともに、左45度の偏光状態でも露光される。また、再生時には、この記録領域に再生用参照光を照射することで発生する再生情報光を、CCDなどの2次元イメージセンサーで検出するようになっている。
【0010】
また、特許文献4では、偏光ホログラフィーの原理に依拠し、記録媒体に光誘起異方性を持つ材料を用いた方法が開示されている。本方法においても、記録時には、参照光と情報(物体)光は同軸的に、カード状、もしくはディスク状の媒体に、その片側から照射されるようになっている。但し、記録時には、参照光と情報(物体)光は偏光方向が互いに90度異なる直線偏光とされる。また、再生時には、直線偏光した再生参照光に対し、偏光方向が90度異なる偏光成分を含んだ情報光が再生され、偏光ビームスプリッターにより不要となる背景光(0次回折光)が情報光(1次以上の回折光)に対して分離されるようになっている。なお、記録用光学系と読み取り(再生)用光学系はそれぞれ別に設けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の第1実施形態では、2分割旋光板として液晶を用い、状態に応じてオンオフ制御をするための制御装置を必要とするので、装置全体としての複雑化、高価格化を招く。また、再生において、ホログラム記録層に入射する光に対して最初に発生する1次再生光を2次的な参照光とし、この2次的参照光によって発生する2次的再生光を情報光とするため、最終的な情報光強度が弱い。従って、信号対雑音比が悪く、信頼性の高い情報再生が困難である。
【0012】
また、特許文献1に記載の第2実施形態では、1次再生光も検出し、1次再生光と2次的再生光の差動検出により信号対雑音比向上を図っているが、付加的な光学部品、イメージセンサー、及びその駆動電気回路などを必要とし、装置全体としての複雑化、大型化、高価格化を招く。
また、特許文献1に記載の第3実施形態は、2分割旋光板を用いておらず、装置構成が簡単であることは好ましいが、再生の際、発生する不要背景光と情報光の分離ができないので、信号対雑音比が悪く、信頼性の高い情報再生が困難である。
【0013】
また、特許文献2に記載の第1実施形態及び第2実施形態では、2分割旋光板を用いているものの、再生の際に発生する不要背景光と情報光の分離ができないので、信号対雑音比が悪く、信頼性の高い情報再生が困難である。
また、特許文献2に記載の第3実施形態では、再生の際に発生する不要背景光と情報光の分離ができるが、S偏光に対して右(あるいは左)45度の偏光状態で露光された領域に対し、再生用参照光の偏光方向がそれと直交しているので、再生効率(入射させる再生参照光強度に対する情報光強度)が低い。従って、この実施形態も信号対雑音比が低く、信頼性の高い情報再生が困難である。
【0014】
また、特許文献3では、特許文献1、特許文献2において必要とした参照光、情報光の収束位置を違えるための光学素子を必要としないのは好ましいが、以下のような問題がある。
記録されるべきある2次元ページデータについての記録領域は2つに分けて考えることができる。これを部分領域1、部分領域2とする。また、S偏光に対して右45度の偏光状態をB偏光、左45度の偏光状態をA偏光とする。すると、記録(露光)に際しては、部分領域1と部分領域2は、A偏光状態で露光されると共にB偏光状態でも露光される。再生について見ると、再生参照光の半断面の光束部分は2分割旋光板を通過後A偏光になり部分領域1に入射した後、媒体の反射面で反射して部分領域2に入射する。このとき部分領域1ではA偏光状態の記録に対応する情報光が再生参照光とは逆向きに発生し、レンズを含む光学系を経て2次元イメージセンサーに入射する。またこのとき、部分領域2ではA偏光状態の記録に対応する情報光が再生参照光とは逆向きに発生し、媒体の反射面で反射された後、レンズを含む光学系を経て2次元イメージセンサーに入る。しかしながら、部分領域1および部分領域2はB偏光状態でも露光されているため、A偏光に比べれば弱いものの、B偏光の情報光も再生されてしまう。再生参照光のもう一方の半断面の光束部分についても、A偏光とB偏光、部分領域1と部分領域2をそれぞれ入れ替えて、全く同様のことが言える。ところが、記録(露光)に際しては、A偏光状態の情報光とB偏光状態の情報光はそれぞれあるページデータの半分ずつを担っている、換言すれば別の情報を担っているため、別の情報が2次元イメージセンサーの同一領域に重なって入ることになる。従って、特許文献3に記載のものも信号対雑音比が悪く、信頼性の高い情報再生が困難である。
【0015】
また、特許文献4では、原理的に再生時の不要背景光の偏光分離が行い易いものの、記録媒体に光誘起異方性を持つ特殊な材料を用いている。しかし、このような材料はまだ実用的ではない。また、記録光学系と再生光学系を独立して設けているため、装置としての大型化、高価格化を招いている。
【0016】
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、ホログラフィック記録再生としての特徴を維持しつつ、装置として簡素で、従って低価格に構成でき、信号対雑音比が良好で信頼性の高い情報再生を実用的に可能とする、光情報記録再生装置及び方法、光情報記録装置及び方法、並びに光情報再生装置及び方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による光情報記録再生装置は、光を用いて媒体に情報を記録し、記録された情報を再生する光情報記録再生装置であって、所定の偏光方向を持った光束を生成する手段と、前記光束を二つの光束に分岐する分岐手段と、前記分岐した光束の少なくとも一つに前記記録する情報に応じて変調を加える少なくとも一つの空間光変調器と、偏光ビームスプリッターと、4分の1波長板と、対物レンズを有し、前記空間光変調器は、各画素の透過率が変調可能な複数の画素を有し、前記偏光ビームスプリッターには、その一つの面にS偏光で入射し、他の一つの面にP偏光で入射し、前記4分の1波長板は、そのファースト軸又はスロー軸の方向がS偏光又はP偏光に対して45度になるように、前記偏光ビームスプリッターと前記対物レンズの間に配置され、前記対物レンズは、前記媒体に対向配置されることを特徴とする。
【0018】
また、本発明による光情報記録再生装置は、前記偏光ビームスプリッターの一つの面にS偏光として入射する光と他の一つの面にP偏光として入射する光のいずれか一方が情報光となり、他の一方が参照光となって、前記媒体に情報がホログラフィックに記録されるようにしたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明による光情報記録再生装置は、フォーカス信号、トラッキング信号及びRF信号を生成する信号検出系を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明による光情報記録再生装置は、前記空間光変調器の像が前記媒体での反射を経て投影される位置に2次元イメージセンサーを有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明による光情報記録再生装置は、前記偏光ビームスプリッターに入射する前記参照光を生成する光路中に能動減衰素子を有し、前記能動減衰素子は、各々独立に制御可能な二つの領域を有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明による光情報記録再生方法は、反射層を有する媒体と、請求項1に記載の光情報記録再生装置を用いて、前記媒体に情報を記録し、または前記媒体に記録された情報を再生することを特徴とする。
【0023】
また、本発明による光情報記録再生方法は、光照射によって屈折率変調を受ける感光層と、周期的に形成されたランド及びグルーブと、前記ランド及び前記グルーブの上面に形成された反射層とを有する媒体と、請求項4に記載の光情報記録再生装置を用いて、前記媒体に情報を記録し、または前記媒体に記録された情報を再生することを特徴とする。
【0024】
また、本発明の光情報記録方法は、請求項4に記載の光情報記録再生装置を用いて、該2次元イメージセンサーで前記空間光変調器の像を検出しつつ、情報記録を行うことを特徴とする。
【0025】
また、本発明の光情報再生方法は、請求項5に記載の光情報記録再生装置を用いて、ホログラフィックに情報が記録された媒体の一つの露光領域に対しある瞬間、該能動減衰素子の各々独立に制御可能な二つの領域の一方のみを実質的に光が透過できるように制御し、次に、前記能動減衰素子の他の一方の領域のみを実質的に光が透過できるように制御することを特徴とする。
【0026】
また、本発明の光情報再生装置は、前記偏光ビームスプリッターに入射する前記参照光を生成する光路中に能動減衰素子を有し、前記能動減衰素子は全面一様に制御され、請求項4に記載の光情報記録再生装置を用いて、該2次元イメージセンサーの出力に閾値を設けて明暗パターンを読み出すようにしたことを特徴とする。
【0027】
また、本発明の光情報記録装置は、情報光と記録用参照光を媒体の感光層に照射して情報をホログラフィックに記録する光情報記録装置において、光を発する光源と、前記光源から発せられた光を、情報光と記録用参照光を生成するように分岐する分岐手段と、前記分岐した一方の光束に対し、前記記録する情報のデータに対応して変調を加えて情報光を生成する第1の空間光変調器と、前記情報光がその一面に入射する偏光ビームスプリッターと、前記分岐した他方の光束を、前記情報光の偏光方向と直交する方向に偏光させて前記偏光ビームスプリッターの他の一面に導く参照光用導光光学系と、前記第1の空間光変調器で生成された情報光と前記参照光用導光光学系で導いた前記記録用参照光とが、その偏光方向が互いに直交する状態でそれぞれ入射する4分の1波長板と、を有し、前記4分の1波長板を通過した前記情報光と前記記録用参照光を用いて前記媒体の前記感光層に情報をホログラフィックに記録するようにしたことを特徴とする。
【0028】
また、本発明の光情報記録方法は、情報光と記録用参照光を媒体の感光層に照射して情報をホログラフィックに記録する光情報記録方法において、光源から発せられた光を、情報光と記録用参照光を生成するように分岐し、分岐して得られた一方の光束を、前記ホログラフィックに記録する情報のデータに対応して制御した空間光変調器を通過させることにより前記光束に変調を加えて情報光として生成し、分岐して得られた他方の光束を記録用参照光となし、次いで、前記情報光と前記記録用参照光とを、その偏光方向が互いに直交する状態で4分の1波長板に導き、前記4分の1波長板を通過した前記情報光と前記記録用参照光によって、前記媒体の前記感光層に情報をホログラフィックに記録することを特徴とする。
【0029】
また、本発明の光情報再生装置は、媒体の感光層にホログラフィックに記録された情報を再生する光情報再生装置において、光を発する光源と、前記光源から発せられた光を、再生用参照光を生成するように分岐する分岐手段と、前記分岐手段により分岐して得られた光を、前記感光層にホログラフィックに情報を記録する際に用いた記録用参照光の偏光方向と同じ方向に偏光させて導く参照光用導光光学系と、前記参照光用導光光学系で導き、記録用参照光の偏光方向と同じ方向に偏光した前記光が入射する偏光ビームスプリッターと、前記偏光ビームスプリッターを経た光を、前記感光層にホログラフィックに情報を記録する際に用いた記録用参照光の偏光方向と同じ方向に円偏光させる4分の1波長板と、前記4分の1波長板を通過して得られる再生用参照光を前記媒体の前記感光層に照射したときに、前記感光層にホログラフィックに記録された情報から得られる反射回折光を情報光として検出する2次元イメージセンサーと、を有することを特徴とする。
【0030】
また、本発明の光情報再生方法は、媒体の感光層にホログラフィックに記録された情報を再生する光情報再生方法において、光源から発せられる光を、前記感光層にホログラフィックに情報を記録する際に用いた記録用参照光の偏光方向と同じ方向に直線偏光させて偏光ビームスプリッターに導き、前記偏光ビームスプリッターに導かれた前記直線偏光の光を、前記感光層にホログラフィクに情報を記録する際に用いた記録用参照光の円偏光と同じ方向に円偏向するように4分の1波長板を通過させ、前記4分の1波長板を通過して得られた再生用参照光を前記媒体の前記感光層に照射したときに、前記感光層にホログラフィックに記録された情報から得られる反射回折光を、前記4分の1波長板及び前記偏光ビームスプリッターを経た後に2次元イメージセンサーに投影し、前記2次元イメージセンサーに投影した前記反射回折光の検出により前記情報を再生することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による光情報記録再生装置の好適な実施形態を、図面を用いて説明する。
なお、以下に述べる本実施形態の光情報記録再生装置は、光情報記録用の光情報記録装置として、あるいは光情報再生用の光情報再生装置として、単独でも実施できる装置となっている。
【0032】
図1は、本発明による光情報記録再生装置の一実施形態の要部概略構成図である。
図1において、1は、光情報記録再生装置の主要をなす光学系である。光学系1は、光情報記録媒体2に情報を記録する、あるいは情報が記録された光情報記録媒体2から情報を再生するための光ピックアップとして、一つのユニットに組み込まれている。
2は、情報が記録されるべき、あるいはそこから情報が再生されるべき媒体である。媒体2は、図1ではその一部を断面として示してある。媒体2の形態としては、CDやDVDのような円盤状ディスク形態とするのが好ましい。この場合、CDやDVDの駆動装置(ドライブ)に於けるのと同様、ディスク媒体2は回転駆動され、光ピックアップは、ディスク媒体2の半径方向に直線駆動される構成となっている。図示はしないが、これらの駆動や制御に必要な機構や電気回路等は従来から知られている方法を使うことができる。
【0033】
図1で示す光学系1において、部材3は、例えば半導体レーザーなどのコヒーレンスのよい光源である。光源3は、発せられる光が直線偏光していることが望ましく、図1の場合、その偏光方向は紙面に垂直、もしくは平行な方向となっている。また、その波長は、媒体2の感光材料の感度が高い波長が用いられている。
部材4は、光源3から発した光を平行光束に変換するコリメーター光学系である。コリメーター光学系4は、図1では便宜上、1枚レンズ構成のように示されているが、これに限られるものではない。例えば、非点収差を持つ半導体レーザーを光源3に用いた場合は、それを補正するための例えばシリンドリカルレンズなどの光学素子を含めることもできる。また、光束断面内での強度分布の均一化をはかるための光学素子などを含めることもできる。
部材5は、コリメーター光学系4から射出される平行光束の径を所定値に制限する光束絞りである。光束絞り5は、コリメーター光学系4の中、あるいはコリメーター光学系4と光源3との間に配置してもよい。
【0034】
部材6は偏光板である。偏光板6は、これを通過した光の偏光方向が、紙面に垂直、もしくは平行な方向となるように回転位置が決められている。但し、光源3から発せられる光が直線偏光している場合は、この偏光板6は不要となる。即ち、本実施形態では、光源3から発せられる光の偏光の有無に応じて、前記光源3及び/または偏光板6が、所定の偏光方向を持った光束を生成する手段として機能する。
【0035】
部材7は、第1のビームスプリッターである。ビームスプリッター7は、入射光に対して、所定の分岐比を持っている。
ビームスプリッター7の上方側に配置される部材8は、信号検出系である。信号検出系8は、主な構成要素として、凸パワーレンズを持つレンズ9と、一方向に凸パワー又は凹パワーを持つシリンドリカルレンズ10と、4分割フォトディテクター11を含んでいる。
ビームスプリッター7の右側に配置される部材12は、第1の空間光変調器である。第1の空間光変調器12を正面から、即ち入射光側から光軸13の方向に見た状態を、図2に示す。
図2中、14は、第1の空間光変調器12に入射する光束を示している。第1の空間光変調器12は、各々独立に光の透過率の制御が可能な多数の画素121を有している。このような空間光変調器12は、例えば液晶を用いて構成することができる。また、第1の空間光変調器12は、図1及び図2に示すように、光軸13よりも上側の上半分122を光束14の半断面が、下側の下半分123を光束14の半断面が通過するように配置されている。
【0036】
部材15は、偏光ビームスプリッターである。偏光ビームスプリッター15は、これに入射する光のS偏光(紙面に垂直な偏光)成分を媒体2側に向けて反射し、P偏光(紙面に平行な偏光)成分を透過する。図1に示す通り、光源3から偏光ビームスプリッター15までの上記構成要素は、光軸13に沿って配置されている。
【0037】
ビームスプリッター7の、図1で見て下方側に配置される部材16は、第2のビームスプリッターである。第2のビームスプリッター16は、第1のビームスプリッター7で反射して得られる入射光に対して、例えば、透過50%程度、反射50%程度の、所定の分岐比を持っている。
第2のビームスプリッター16の下方側に配置される17は、光源モニター系である。光源モニター系17は、主な構成要素として、凸パワーレンズを持つレンズ18と、フォトディテクター19を含んでいる。図1に示す通り、信号検出系8から光源モニター系17までの上記構成要素は、光軸13に垂直な光軸20に沿って配置されている。
第2のビームスプリッター16の右側に配置される部材21は、第2の空間光変調器である。第2の空間光変調器21は、そこを通過する光の位相を各々独立に制御できる複数の画素を有している。このような空間光変調器は、例えば液晶を用いて構成することができる。なお、後述するように、第2の空間光変調器21は、参照光に所定の位相変調パターンを与えるか否かにより、省略することができる。
【0038】
部材22は、ここを通過する光束に対して制御された減衰を加える能動的な素子である。能動減衰素子22は、図1に示すように、光軸27よりも上半分の領域である第1領域221と、光軸27よりも下半分の領域である第2領域222のそれぞれについて、独立に制御できる構成とするのが望ましい。ただし、能動減衰素子22は、第1領域221と第2領域222を有する構成に限られるものではなく、能動減衰素子22の前面を一様に制御する構成でもよい。このような能動減衰素子22は、例えば液晶を用いて構成することができる。なお、後述のように、能動減衰素子22は、場合によって省略することができる。
【0039】
部材23は反射鏡である。反射鏡23は、平面基板表面に金属薄膜或いは誘電体多層膜を形成したものを用いて構成してもよいし、直角プリズムの斜面での全反射を利用したものを用いて構成してもよい。
反射鏡23と前記偏光ビームスプリッター15との間に配置される部材24は、入射光に対して所定角度の旋光を加える旋光板である。施光板24には、例えば2分の1波長板を用いることができる。なお、後述のように、旋光板24は、入射する光の偏光方向によって不要となる。
なお、第1のビームスプリッター7で反射されて下方側に射出された光を、前記ビームスプリッター15まで導く構成要素の第2ビームスプリッタ16までの空間光変調器21、能動減衰素子22、反射鏡23及び旋光板24は、参照光用導光光学系として機能する。
【0040】
第2ビームスプリッタ16の左側に配置される25は、結像レンズであり、部材26は、CCDなどの2次元イメージセンサーである。結像レンズ25は、図1では1枚レンズ構成のように示しているが、必要な収差補正のため複数枚のレンズ構成としてもよい。図1に示す通り、2次元イメージセンサー26から反射鏡23までの上記構成要素は、光軸20に垂直な光軸27に沿って配置されている。
【0041】
偏光ビームスプリッター15の上側に配置される28は、4分の1波長板である。4分の1波長板28は、これに入射する直線偏光の入射光の偏光方向に対し、そのファースト(F)軸の方向が、従ってスロー(s)軸の方向も、右回り45度或いは左回り45度となるように配置されている。
部材29は、対物レンズである。対物レンズ29は、媒体2に対向する形で配置されると共に、信号検出系8からの信号に基づいて、フォーカシング制御及びトラッキング制御を行うための機構で駆動されるが、対物レンズ29の各制御の機構は、光ピックアップにおいて従来から知られている方法を用いることができるので、この機構は単にアクチュエータ29aとして示し、詳細な構成の図示はしていない。また、対物レンズ29は1枚レンズ構成のように示しているが、必要な収差補正のため複数枚のレンズ構成としてもよい。
図1に示す通り、対物レンズ29から反射鏡23までの上記構成要素は、光軸13に垂直な光軸30に沿って配置されている。
【0042】
上記した媒体2は、円盤ディスク状などの平板状形態を有しており、対物レンズ29の側から順に、透明基板層31と、感光層32と、透明バッファー層33と、反射層34と、保護層35を有している。
透明基板層31には、例えば、CDなどで用いられているポリーカーボネイトを材料に用いることができる。
感光層32には、光照射によって透過率が大きく変化せず、屈折率が場所的に変調を受けるような材料、例えばフォトポリマーが用いられている。その厚さは、形成されるホログラムがボリュームホログラム、所謂厚いホログラムと見なせる程度、例えば10μm以上の厚さとなっている。
透明バッファー層33は、感光層32の材料が露光によって収縮を生じることがあるのでそれによる影響を低減することを一つの目的として設ける層である。従って用いる材料としては、光弾性の小さいものが好ましい。また、透明基板層31と感光層32の間に、あるいは感光層32を挟んで両側に透明バッファー層を設けてもよい。また、透明バッファー層33には、トラッキングのガイドとなるランド36とグルーブ37が所定の間隔を置いて周期的に形成されている。但し、感光層32の材料の上記露光による収縮が実用上問題を生じなければ、透明バッファー層33を省略し、感光層32に直接、ランド36とグルーブ37を形成してもよい。
反射層34は、このランド36面及びグルーブ37面上に、例えばアルミニウム蒸着によって形成される。
保護層35は、反射層34を保護するために設ける層で、CDの保護層に使われているようなプラスティックを材料として用いることができる。
【0043】
次に、以上のように構成された本実施形態の光情報記録再生装置の動作について説明する。
まず、情報を記録する場合の動作について、図3を用いて説明する。
光源3から発した光は、コリメーター光学系4により平行光束とされ、光束絞り5により所定の光束径に制限された後、以降の光学系に入射する。このように光学径を制限することで、以降の光学系で不要な迷光やフレアなどが発生することを抑えることができる。偏光板6を通過した光は直線偏光となって第1のビームスプリッター7に入射する。その偏光方向は空間光変調器12の動作と関連して決められるので、後述する。光源3が元々直線偏光した光を発する場合も同様である。
【0044】
第1のビームスプリッター7に入射した光は、所定の分岐比で、例えば、透過33%程度、反射66%程度の割合で分岐される。
ここでまず、第1のビームスプリッター7を透過した光の流れに沿って説明する。
第1のビームスプリッター7を通過した光は、記録時の情報光を生成すべく、光束14として第1の空間光変調器12に入る。第1の空間光変調器12では、光束14が通過する領域内の各画素121が、情報として記録されるべき2次元ページデータに応じて、そこを通過する光に透過率変調を加えるように制御される。但し、情報として記録されるべきデータがディジタルデータであれば、各画素を明状態か暗状態のいずれかに制御すればよい。
一般に、液晶を用いて透過率変調を行う場合、液晶層に入射する光を直線偏光とし、液晶層の後方に偏光板が設けられた構成となっている。本実施形態においても、第1の空間光変調器12として液晶素子を用いた場合、液晶層の後方に偏光板が配備されている(詳細な図示は省略する)。このとき、この偏光板を通過する光の偏光方向が偏光ビームスプリッター15から見てS偏光となるように、この液晶層の後方に配備される偏光板の方向は決められている。
【0045】
一方、第1の空間光変調器12に入射する光束14の偏光方向は、用いる液晶層の性質、及び各画素への電界の印加の有無と明暗状態の関係で決められる。例えば、各画素について電界を加えないとき(ディジタルデータとしては例えば0)、その画素に入射した光が90度の旋光を受け、そのとき暗状態となり、一方、電界を加えたとき(ディジタルデータとしては例えば1)、その画素に入射した光が旋光を受けず、そのとき明状態となる関係であれば、第1の空間光変調器12に入射する光束14の偏光方向はS偏光(紙面に垂直な偏光)に選ばれる。ディジタルデータの(0,1)と各画素の明暗の関係を逆にとるのであれば、入射する光束14の偏光方向はP偏光(紙面に平行な偏光)に選ばれる。
【0046】
第1の空間光変調器12を通過する際に2次元ページデータに応じて透過光変調を加えられ、S偏光として射出した光束38は、記録時の情報(物体)光となる。情報光束38は、偏光ビームスプリッター15に入り、ここで反射されて、4分の1波長板28に入る。4分の1波長板28のファースト(F)軸の方向(またはスロー(s)軸の方向)は、入射するS偏光に対して、右回り45度或いは左回り45度となっているので、これを射出する光は、右回りもしくは左回りの円偏光となる。右回り、左回り、何れも可能であるが、本実施形態では説明の便宜上、右回りの円偏光とする。
【0047】
右回り円偏光となった情報光束38は、対物レンズ29を経て収束する光束となり、媒体2の透明基板層31、感光層32及び透明バッファー層33を通過し、反射層34上で最小スポットに集光されると同時に反射を受け、再び透明バッファー層33、感光層32及び透明基板層31を通過する。その後、情報光束38は、対物レンズ29を経て再び平行光束となって、4分の1波長板28に再度入射する。4分の1波長板28を射出した戻りの光はP偏光となっているので、偏光ビームスプリッター15を通過し、反射鏡23や第2のビームスプリッター16などを経て結象レンズ25に入り、2次元イメージセンサー26上に第1の空間光変調器12の像を結ぶ。情報光たる光束38は、途中、感光層32などで一定の吸収を受け、また、第2のビームスプリッター16で所定の反射を受ける。このような吸収や反射などにより、2次元イメージセンサー26に到達する光の強度は必ずしも強くないが、2次元イメージセンサー26が高感度であれば、以上のように、記録すべき2次元ページデータを2次元イメージセンサー26でモニターできるので、正しい情報が第1の空間光変調器12に表示されていることを確認しつつ、記録(露光)することができる。
【0048】
仮に、第1の空間光変調器12に画素欠陥等が生じたため、正しい表示が行われていない場合には、その露光を無効とするような重ね露光を行い、欠陥画素を使わないデータ表示を改めて行って、感光層32の別の場所に露光することで、記録の信頼性を高めることができる。
なお、光が媒体2の各層を通過する際、光は各層の界面でその両側の物質の屈折率に応じた屈折を受けるが、本発明においては本質的なことではないので、屈折の効果の図示は省略してある。また、対物レンズ29は、媒体2の各層の屈折率と厚さを考慮して設計されることが望ましい。
【0049】
次に、光源3を発し、第1のビームスプリッター7で反射した光の流れに沿って説明する。この第1のビームスプリッター7で反射する光は、光束14と同じ偏光で、S偏光か或いはP偏光の直線偏光である。
第1のビームスプリッター7で反射した光は、第2のビームスプリッター16に入り、所定の分岐比で、例えば、透過50%程度、反射50%程度の割合で分岐される。この分岐比により、情報光と参照光との光量比はほぼ等しくなっている。
第2のビームスプリッター16を透過した光は、光源モニター系17に入る。これにより、環境温度などにより光源13の出力が変動するのをモニターし、その出力信号に基づいて図示省略した制御手段等を介して光源13を制御し、出力の安定化を図ることができる。
【0050】
一方、第2のビームスプリッター16で反射した光は、記録時の参照光となる光であり、光束39として先ず第2の空間光変調器21に入射する。
第2の空間光変調器21は、参照光に所定の位相変調パターンを与えるので、位相符号化多重記録が可能となり、再生時に所定の位相変調パターンを鍵として持っている者だけが記録された情報を再生するという使い方もできる。このような使い方をしない場合には、第2の空間光変調器21を省略することができる。
【0051】
次に、光束39は、能動減衰素子22に入り、光束39の全体にわたり適当な減衰を受ける。情報光束38の全体的な強度は、第1の空間光変調器12に表示される明暗パターンの明と暗の割合で異なってくるが、情報光束38の全体的な強度に応じて、参照光束39に適当な減衰を加えて両者の強度を揃えることで、媒体2の感光層32に記録される情報光束38と参照光束39との干渉により得られる干渉縞のコントラストを高くすることができる。なお、このコントラストは、感光層32にフォトポリマーのような屈折率変調型の感光材料を用いた場合は、位相コントラストを意味する。
【0052】
また、第1の空間光変調器12に記録すべき2次元ページデータを表示する際、従来から知られている通り、2画素で1組1ビットとし、どちらか一方の画素は必ず明、もう一方は暗とする方法を用いることもできる。この場合、全体的な情報光強度は一定であるから、能動減衰素子22は不要となる。但し、第1のビームスプリッター7と第2のビームスプリッター16の分岐比を、適宜、例えば、共に、透過50%程度、反射50%程度に設定する。
光束39はこの後、反射鏡23で反射されて、旋光板24に入る。但し、入射する段階で既にP偏光となっていれば、旋光板24は不要となる。旋光板24は、これに入射する光がS偏光の場合、例えば、光束14がS偏光となるよう選ばれ、従って第2のビームスプリッター16を反射した光束39もS偏光となり、第2の空間光変調器21が旋光作用を持たず、能動減衰素子22が用いられないような場合に必要となり、入射するS偏光をP偏光にして射出する。
【0053】
P偏光となった光束39は、偏光ビームスプリッター15を透過し、4分の1波長板28を通過する。このとき、情報光束38は右回り円偏光となったのに対し、参照光束39は左回り円偏光となる。その後、光束39は、対物レンズ29で収束光となって、媒体2の透明基板層31、感光層32及び透明バッファー層33を通過し、反射層34上で最小スポットに集光されると同時に反射されて、再び透明バッファー層33、感光層32及び透明基板層31を通過する。
【0054】
情報光束38及び参照光束39が感光層32を通過する領域を露光領域321とすると、以上のように、情報光束38は右回り円偏光として、参照光束39は左回り円偏光として、それぞれ露光領域321を2回通過するので、反射層34で反射する前の情報光と反射後の参照光による干渉として、また、反射層34で反射した後の情報光と反射前の参照光による干渉として、第1の空間光変調器12に表示された2次元ページデータが露光領域321にホログラフィックに記録される。
なお、露光領域321で記録される情報光は、より正確には、第1の空間光変調器12の、対物レンズ29などを経た露光領域321でのフレネル回折パターン、及び、更に反射層34を経た露光領域321でのフレネル回折パターンである。また、露光領域321に形成されるホログラムは、反射型ホログラムである。
【0055】
次に、記録時のトラッキング制御及びフォーカシング制御について説明する。
トラッキング制御及びフォーカシング制御は、記録露光と交互に行われる。即ち、露光領域321と、ランド36に沿った次の露光領域(図示せず)の中間に対物レンズ29が対向している瞬間に行われる。
このとき、第1の空間光変調器12は全画素121が明状態に、第2の空間光変調器21は一様な位相状態に、能動減衰素子22は減衰量が最小状態にそれぞれ制御されている。この状態で、参照光束39は、上述の記録時における光路と同様の光路を経て、反射層34で反射されて透明基板層31を射出した後、対物レンズ29を経て再び平行光束となって、4分の1波長板28に再度入る。
【0056】
参照光束39は、4分の1波長板28を通過した後、今度はS偏光となるので、偏光ビームスプリッター15で反射を受け、全画素が明状態となっている第1の空間光変調器12を経て、第1のビームスプリッター7で一部が反射されて、信号検出系8に入る。
【0057】
一方、第1のビームスプリッター7を通過した光束14は、全画素121が明状態となっている第1の空間光変調器12を通過した後、情報光束38と同様の光路を辿って第2のビームスプリッター16に至る。この第2のビームスプリッター16で反射された光は、第1のビームスプリッター7でその一部が透過して信号検出系8に入る。
この様に、信号検出系8には、2つの経路を辿った光束が入ることになるが、これらの光束の偏光は互いに直交した直線偏光となっているので、干渉縞ノイズを生ずることなく、信号検出系8において強度的に重なる。
【0058】
信号検出系8は、構成的にも動作的にも、CDなどの駆動装置における信号検出系と同様とすることができ、フォーカス制御信号を例えば非点収差法で、トラッキング制御信号を例えばプッシュプル法で検出し生成することができる。なお、露光領域321の形成は、グルーブ37に沿わせることも可能である。
【0059】
媒体2に設けられたランド36及びグルーブ37は、従来の追記型光ディスクに於けるのと同様、記録(書き込み)の際、ラジアル方向(ディスクの半径方向)の位置の基準となる。従って、ラジアル方向に関しては、感光層32の、ランド36或いはグルーブ37に対応する位置で、記録(露光)が行われる。タンジェンシャル方向(トラックの接線方向)の記録位置制御は、タイミング制御によりなされる。
以上の説明から分かるとおり、本実施形態の光情報記録再生装置によれば、従来の追記型光ディスクを媒体として用いて、従来の記録方式で記録することも可能である。
【0060】
次に、記録された情報を再生する場合の動作について、第1の方法及び第2の方法を、図4、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6は、媒体2の露光領域321の近辺を拡大した図である。図5及び図6中、321Lは露光領域321の左側部分であり、321Rは露光領域321の右側部分である。
【0061】
まず、第1の再生方法を説明する。
図4に示すように、記録時と同様、光源3から発した光は、所定の直線偏光となって第1のビームスプリッター7に入り、透過光と反射光に分岐される。但し、光源3の出力は、媒体2の感光層32の露光領域321に形成された干渉縞のコントラストが再露光によって低下させられることのない程度まで、低く制御される。
第1の空間光変調器12の全画素121は暗状態に制御されており、第1のビームスプリッター7を透過した光は、第1の空間光変調器12で遮られる。
【0062】
第1のビームスプリッター7を反射した光は、第2のビームスプリッター16に入り、透過光と反射光に分岐される。この透過光は、光源モニター系17に入り、記録時と同様に、光源3の出力の安定化に供される。
第2のビームスプリッター16を反射した光は、再生用参照光束40となって第2の空間光変調器21に入る。第2の空間光変調器21には、再生すべき2次元ページデータに対応した位相変調パターンが表示される。
【0063】
能動減衰素子22は、その第1領域221と第2領域222とが、各々独立に制御可能となるように構成されている。
まず、再生の第1段階として、第1領域221の減衰量を最小とし、第2領域222の減衰量を最大として、実質的に第1領域221のみを光が通過できるように能動減衰素子22を制御する。
第1領域221を通過した光は、反射鏡23及び旋光板24が配置された場合には旋光板24を経て、偏光ビームスプリッター15にP偏光として入り、偏光ビームスプリッター15を通過した後、4分の1波長板28に入り、左回り円偏光となって対物レンズ29に入る。その後、収束光となって、図5に示すように、媒体2の露光領域321の右側部分321Rに、再生用参照光401として入る。
このとき、露光領域321の右側部分321Rでは、反射回折光402と共に、透過0次回折光403を生じる。透過0次回折光403は、反射層34で反射された後、媒体2の露光領域321の左側部分321Lに入る。
また、このとき、露光領域321の左側部分321Lでは、反射回折光404と共に透過0次回折光405が生じる。反射回折光402及び反射回折光404は、記録時において、第1の空間光変調器12の上半分122にある画素121を通過し、4分の1波長板28を経て右回り円偏光とされた情報光に対応する再生光であるが、再生光として実際的には楕円偏光となる。
【0064】
反射回折光402及び反射回折光404は、反射層34で反射された後、対物レンズ29を経て、4分の1波長板28を通過する。この戻りの光は楕円偏光となるが、P偏光成分を強く含んでおり、このP偏光成分は偏光ビームスプリッター15を通過し、反射鏡23及び結像レンズ25等を経て、再生すべき2次元ページデータの半分が2次元イメージセンサー26の一部(図4では2次元イメージセンサー26の下半分)に投影される。なお、反射回折光402による2次元イメージセンサー26上の再生パターンと、反射回折光404による2次元イメージセンサー26上の再生パターンは、殆ど同一である。また、反射回折光402と反射回折光404は何れも、一般のホログラフィーでいう直接像に相当する光である。
【0065】
一方、図6に示すように、露光領域321に入射した再生用参照光401に対して、一般のホログラフィーでいう共役像に相当する光も再生される。この共役像に相当する再生光を406及び407として、図6に示す。
しかし、再生光406及び再生光407は、能動減衰素子22の第2領域222で大きく減衰されるので、実質的に2次元イメージセンサー26に像を形成することはない。
更に、透過0次回折光405は、左回り円偏光しており、対物レンズ29を経た後4分の1波長板28を通過するとS偏光となって、偏光ビームスプリッター15で反射されるので、やはり2次元イメージセンサー26には入らない。
【0066】
次に、再生の第2段階として、能動減衰素子22の第1領域221の減衰量を最大とし、第2領域222の減衰量を最小として、実質的に第2領域222のみを光が通過できるように能動減衰素子22を制御する。この場合も、再生の第1段階と同様の動作により、記録時の第1の空間光変調器12の下半分123に対応した2次元ページデータが、直接像として、2次元イメージセンサー26の一部(図4では2次元イメージセンサー26の上半分)に投影される。再生の第1段階と同様に、共役像に相当する再生光及び0次回折光は、2次元イメージセンサー26に入らない。
従って、媒体2の感光層32の一つの露光領域321に対して、能動減衰素子22の光を通過させる領域を切り換えることで、該露光領域に記録された2次元ページデータを全面再生することができる。このとき、信号対雑音比を低下させる要因となる共役像に相当する再生光および0次回折光が2次元イメージセンサー26に入らないので、高い信号対雑音比が実現でき、従って信頼性の高いデータ再生が可能となる。
【0067】
なお、このような第1の再生方法におけるトラッキング制御及びフォーカシング制御は、記録時と同様に、露光領域321と、ランド36に沿った次の露光領域(図示せず)の中間に対物レンズ29が対向している瞬間に行われる。このとき、第1の空間光変調器12は全画素121が明状態に、第2の空間光光変調器21は一様な位相状態に、能動減衰素子22は第1領域221及び第2領域222とも減衰量が最小の状態に、制御されている。
【0068】
次に、記録された情報を再生する第2の方法を説明する。これは、露光領域321に記録されたホログラムの回折効率が高い場合に可能な再生方法である。
第1の方法と動作的に根本的に異なるのは、能動減衰素子22の第1領域221、第2領域222の明暗状態を切り換えるのではなく、常に減衰量最小、即ち明状態とする点である。この場合、能動減衰素子22の構造として二つの領域に分ける必要はないが、説明の便宜上、第1領域221と第2領域222に分ける。
【0069】
図6において露光領域321に形成されたホログラムの回折効率が高い場合は、再生用参照光401に対して発生する透過0次回折光403の強度は弱く、その透過0次回折光403によって発生する共役再生光407は、透過0次回折光403の強度より更に弱い。
一方、共役再生光406は、反射層34で反射された後、露光領域321の左側部分321Lに入りここで回折を受ける。このとき、共役再生光407と同じ方向に進む光はその透過0次回折光(図示せず)であるから、この透過0次回折光の強度も弱い。
再生用参照光401は、能動減衰素子22の第1領域221を通過した再生用参照光であるが、第2領域222を通過した再生用参照光による共役再生光についても全く同様である。
従って、能動減衰素子22の第1領域221及び第2領域222が共に明状態であっても、2次元イメージセンサー26に入る共役再生光の強度は弱いので、2次元イメージセンサー26で検出する光強度について、一定の閾値を設定すれば、共役再生光による影響を除外することができる。この閾値は、露光領域321に記録されたホログラムの回折効率等、種々の条件によって最適値が異なってくるが、概ね、2次元イメージセンサー26の各画素が出力する値の最大値の10%から50%の範囲に設定すればよい。
この第2の再生方法の場合にも、透過0次回折光405は、偏光ビームスプリッター15で反射されるので、2次元イメージセンサー26には入らない。従って、本発明の光情報記録再生装置によれば、反射回折光402及び反射回折光404が担持する情報のみを、2次元イメージセンサー26で再生することが可能になる。
なお、このような第2の再生方法におけるトラッキング制御及びフォーカシング制御は、第1の再生方法における場合と同様に行われる。
【0070】
更に、本発明の光情報記録再生装置によれば、CDなどの従来型光ディスクを媒体2の位置に置き、第1の空間光変調器12の全画素を明状態に、第2の空間光変調器21を一様な位相状態に、能動減衰素子22の第1領域221及び第2領域222を減衰量が最小の状態に制御すれば、このディスクに入射する光は、上記の記録時及び再生時にフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う際に信号検出系8に入る光束と同様の経路をたどるので、フォーカシング信号、トラッキング信号及びRF信号を得ることができる。このように、本実施形態の光情報記録再生装置に依れば、従来型光ディスクを再生することも可能である。また、CD−R/RWなどの従来型追記ディスクに、従来方式で書き込むことも可能である。
【0071】
本発明の実施形態は、上記の形態に限られるものではなく、図1に示す偏光ビームスプリッター15の面151にS偏光が入射し、面151に隣接する面152にP偏光が入射し、記録時には面151及び面152のいずれか一方に入射する光が情報光となり、もう一方に入射する光が参照光となって、偏光ビームスプリッター15と対物レンズ29との間に、そのファースト軸若しくはスロー軸の方向が、S偏光もしくはP偏光に対して45度になるように4分の1波長板28が配設されるという要件を満たせば、様々な変形例が可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光情報記録再生装置及び方法、光情報記録装置及び方法、並びに光情報再生装置によれば、ホログラフィック記録再生装置として簡素で、従って低価格に構成でき、信号対雑音比が良好で信頼性の高い情報記録再生が可能となる。また、従来型ディスクとの両立生も確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報記録再生装置の一実施形態の要部概略構成図である。
【図2】本実施形態に用いる空間光変調器の正面図である。
【図3】本実施形態の光情報記録再生装置における情報を記録する場合の動作を示す説明図である。
【図4】本実施形態の光情報記録再生装置における情報を再生する場合の動作を示す説明図である。
【図5】本実施形態の光情報記録再生装置における情報を再生する場合の光束の状態を、媒体の露光領域近辺を拡大して示す説明図である。
【図6】本実施形態の光情報記録再生装置における情報を再生する場合の光束の状態を、媒体の露光領域近辺を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
1 光情報記録再生装置の主要部をなす光学系
2 光情報記録媒体
3 光源
4 コリメーター光学系
5 光束絞り
6 偏光板
7 第1のビームスプリッター
8 信号検出系
9,18 凸パワーを持つレンズ
10 一方向に凸パワー又は凹パワーを持つシリンドリカルレンズ
11 4分割フォトディテクター
12 第1の空間光変調器
121 第1空間光変調器の画素
122 第1空間光変調器の上半分
123 第1空間光変調器の下半分
13,20,27,30 光軸
14 第1の空間光変調器12に入射する光束
15 偏光ビームスプリッター
151 S偏光成分を反射する偏光ビームスプリッターの面
152 P偏光成分を透過する偏光ビームスプリッターの面
16 第2の偏光ビームスプリッター
17 光源モニター系
19 フォトディテクター
21 第2の空間光変調器
22 能動減衰素子
221 能動減衰素子の第1領域
222 能動減衰素子の第2領域
23 反射鏡
24 旋光板
25 結像レンズ
26 2次元イメージセンサー
28 4分の1波長板
29 対物レンズ
29a アクチュエータ
31 透明基板層
32 感光層
321 露光領域
33 透明バッファー層
34 反射層
35 保護層
36 ランド
37 グルーブ

Claims (14)

  1. 光を用いて媒体に情報を記録し、記録された情報を再生する光情報記録再生装置であって、所定の偏光方向を持った光束を生成する手段と、前記光束を二つの光束に分岐する分岐手段と、前記分岐した光束の少なくとも一つに前記記録する情報に応じて変調を加える少なくとも一つの空間光変調器と、偏光ビームスプリッターと、4分の1波長板と、対物レンズを有し、
    前記空間光変調器は、各画素の透過率が変調可能な複数の画素を有し、
    前記偏光ビームスプリッターには、その一つの面にS偏光で入射し、他の一つの面にP偏光で入射し、
    前記4分の1波長板は、そのファースト軸又はスロー軸の方向がS偏光又はP偏光に対して45度になるように、前記偏光ビームスプリッターと前記対物レンズの間に配置され、
    前記対物レンズは、前記媒体に対向配置されることを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 前記偏光ビームスプリッターの一つの面にS偏光として入射する光と他の一つの面にP偏光として入射する光のいずれか一方が情報光となり、他の一方が参照光となって、前記媒体に情報がホログラフィックに記録されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の光情報記録再生装置。
  3. フォーカス信号、トラッキング信号及びRF信号を生成する信号検出系を備えたことを特徴とする請求項2に記載の光情報記録再生装置。
  4. 前記空間光変調器の像が前記媒体での反射を経て投影される位置に2次元イメージセンサーを有することを特徴とする請求項2に記載の光情報記録再生装置。
  5. 前記偏光ビームスプリッターに入射する前記参照光を生成する光路中に能動減衰素子を有し、
    前記能動減衰素子は、各々独立に制御可能な二つの領域を有することを特徴とする請求項2に記載の光情報記録再生装置。
  6. 反射層を有する媒体と、請求項1に記載の光情報記録再生装置を用いて、前記媒体に情報を記録し、または前記媒体に記録された情報を再生することを特徴とする光情報記録再生方法。
  7. 光照射によって屈折率変調を受ける感光層と、周期的に形成されたランド及びグルーブと、前記ランド及び前記グルーブの上面に形成された反射層とを有する媒体と、請求項4に記載の光情報記録再生装置を用いて、
    前記媒体に情報を記録し、または前記媒体に記録された情報を再生することを特徴とする光情報記録再生方法。
  8. 請求項4に記載の光情報記録再生装置を用いて、該2次元イメージセンサーで前記空間光変調器の像を検出しつつ、情報記録を行うことを特徴とする光情報記録方法。
  9. 請求項5に記載の光情報記録再生装置を用いて、ホログラフィックに情報が記録された媒体の一つの露光領域に対しある瞬間、該能動減衰素子の各々独立に制御可能な二つの領域の一方のみを実質的に光が透過できるように制御し、次に、前記能動減衰素子の他の一方の領域のみを実質的に光が透過できるように制御することを特徴とする光情報再生方法。
  10. 前記偏光ビームスプリッターに入射する前記参照光を生成する光路中に能動減衰素子を有し、前記能動減衰素子は全面一様に制御され、
    請求項4に記載の光情報記録再生装置を用いて、該2次元イメージセンサーの出力に閾値を設けて明暗パターンを読み出すようにしたことを特徴とする光情報再生装置。
  11. 情報光と記録用参照光を媒体の感光層に照射して情報をホログラフィックに記録する光情報記録装置において、
    光を発する光源と、
    前記光源から発せられた光を、情報光と記録用参照光を生成するように分岐する分岐手段と、
    前記分岐した一方の光束に対し、前記記録する情報のデータに対応して変調を加えて情報光を生成する第1の空間光変調器と、
    前記情報光がその一面に入射する偏光ビームスプリッターと、
    前記分岐した他方の光束を、前記情報光の偏光方向と直交する方向に偏光させて前記偏光ビームスプリッターの他の一面に導く参照光用導光光学系と、
    前記第1の空間光変調器で生成された情報光と前記参照光用導光光学系で導いた前記記録用参照光とが、その偏光方向が互いに直交する状態でそれぞれ入射する4分の1波長板と、
    を有し、前記4分の1波長板を通過した前記情報光と前記記録用参照光を用いて前記媒体の前記感光層に情報をホログラフィックに記録するようにしたことを特徴とする光情報記録装置。
  12. 情報光と記録用参照光を媒体の感光層に照射して情報をホログラフィックに記録する光情報記録方法において、
    光源から発せられた光を、情報光と記録用参照光を生成するように分岐し、
    分岐して得られた一方の光束を、前記ホログラフィックに記録する情報のデータに対応して制御した空間光変調器を通過させることにより前記光束に変調を加えて情報光として生成し、
    分岐して得られた他方の光束を記録用参照光となし、
    次いで、前記情報光と前記記録用参照光とを、その偏光方向が互いに直交する状態で4分の1波長板に導き、
    前記4分の1波長板を通過した前記情報光と前記記録用参照光によって、前記媒体の前記感光層に情報をホログラフィックに記録することを特徴とする光情報記録方法。
  13. 媒体の感光層にホログラフィックに記録された情報を再生する光情報再生装置において、
    光を発する光源と、
    前記光源から発せられた光を、再生用参照光を生成するように分岐する分岐手段と、
    前記分岐手段により分岐して得られた光を、前記感光層にホログラフィックに情報を記録する際に用いた記録用参照光の偏光方向と同じ方向に偏光させて導く参照光用導光光学系と、
    前記参照光用導光光学系で導き、記録用参照光の偏光方向と同じ方向に偏光した前記光が入射する偏光ビームスプリッターと、
    前記偏光ビームスプリッターを経た光を、前記感光層にホログラフィックに情報を記録する際に用いた記録用参照光の偏光方向と同じ方向に円偏光させる4分の1波長板と、
    前記4分の1波長板を通過して得られる再生用参照光を前記媒体の前記感光層に照射したときに、前記感光層にホログラフィックに記録された情報から得られる反射回折光を情報光として検出する2次元イメージセンサーと、
    を有することを特徴とする光情報再生装置。
  14. 媒体の感光層にホログラフィックに記録された情報を再生する光情報再生方法において、
    光源から発せられる光を、前記感光層にホログラフィックに情報を記録する際に用いた記録用参照光の偏光方向と同じ方向に直線偏光させて偏光ビームスプリッターに導き、
    前記偏光ビームスプリッターに導かれた前記直線偏光の光を、前記感光層にホログラフィクに情報を記録する際に用いた記録用参照光の円偏光と同じ方向に円偏向するように4分の1波長板を通過させ、
    前記4分の1波長板を通過して得られた再生用参照光を前記媒体の前記感光層に照射したときに、前記感光層にホログラフィックに記録された情報から得られる反射回折光を、前記4分の1波長板及び前記偏光ビームスプリッターを経た後に2次元イメージセンサーに投影し、
    前記2次元イメージセンサーに投影した前記反射回折光の検出により前記情報を再生することを特徴とする光情報再生方法。
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WO2009048032A1 (ja) * 2007-10-10 2009-04-16 Nec Corporation 光学的情報記録再生装置及び光ヘッド装置

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