JP2004346506A - 開口部装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上下枠2a,2b及び左右の縦枠2c,2dからなる枠2と、該枠2内に左右方向に開閉可能に設けられた障子3,4とを備え、前記下枠2bの上面12を略平坦面に形成し、該下枠2bの上面12を複数に分割して脱着可能としたカバー材37b,38b,39a,39bにより構成し、前記下枠2bに設けられた障子用のストッパー53,58または端部部材57に前記カバー材37b,38b,39a,39bの一端を引っ掛ける受部53a,58a,57aを設け、該受部53a,58a,57aにカバー材37b,38b,39a,39bの一端を引っ掛けてカバー材37b,38b,39a,39bの他端を取付具40,41により下枠2bに脱着可能に固定してなる。
【選択図】 図13
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部装置に係り、特に下枠の上面がバリアフリーの略平坦面に形成されていると共に掃除し易いように複数に分割されて脱着可能に構成されている開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開口部装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、建築物の屋外開口部に設けられる上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内の前記下枠上に戸車を介して左右方向にスライド開閉可能に設けられた引違い障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、内外の障子の室内側下部に垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する案内溝を設けたバリアフリー構造の下枠フラットサッシ(下枠上面に突出したレールが無いのでノンレールサッシともいう)が知られている。
【0003】
前記下枠の上面は、複数に分割されて脱着可能とされたカバー材により構成されており、これらのカバー材は下枠上に設置されている。前記サッシの場合、カバー材の縦枠側端部に摘み部材が設けられ、この摘み部材と縦枠の間に弾性材を設けて取付けガタを解消している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−227537号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記サッシの場合、カバー材が弾性材による突っ張り力により保持されているに過ぎないため、下枠の変形等によりカバー材が浮き上がってしまうという問題がある。カバー材を固定する方法としては、その両端を取付具例えばネジで固定する方法があるが、ネジの使用本数を多く必要としてネジの取付け取外しに多くの手間がかかる問題がある。
【0006】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、カバー材の浮き上がりを防止できると共に取付具の使用本数を削減することができる開口部装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に左右方向に開閉可能に設けられた障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、該下枠の上面を複数に分割して脱着可能としたカバー材により構成し、前記下枠に設けられた障子用のストッパーまたは端部部材に前記カバー材の一端を引っ掛ける受部を設け、該受部にカバー材の一端を引っ掛けてカバー材の他端を取付具により下枠に脱着可能に固定してなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態の開口部装置を概略的に示す室内側正面図、図2は図1の横断面図、図3は図1の縦断面図である。図4は気密構造を説明するための概略的斜視図、図5及び図6は召内框下部の気密構造を説明するための概略的斜視図である。図7は開口部装置の要部縦断面図、図8は同要部横断面図である。図9は排水弁の一例を示す図で、(a)は排水時の断面図、(b)は逆流防止時の断面図である。
【0009】
図1〜図3,図7において、1は開口部装置である下枠フラットサッシ(ノンレールサッシ)で、このサッシ1は、建築物の屋外開口部に取付けられる上下枠(上枠と下枠)2a,2b及び左右の縦枠2c,2dからなる枠2と、該枠2内に左右方向にスライド開閉可能に取付けられた障子(実施例では引違い障子)3,4とを備えている。枠2の室外側には網戸5が左右方向にスライド開閉可能に取付けられている。上枠2a、下枠2b及び左右の縦枠2c,2dは、例えばアルミ押出形材からなっている。
【0010】
前記内障子3は、例えばアルミ押出形材からなる上下框(上框と下框)6a,6b及び左右の縦框(召し合せ框と戸先框)6c,6dからなる框6内にガラスパネル7を装着してなる。前記外障子4は、例えばアルミ押出形材からなる上下框(上框と下框)8a,8b及び左右の縦框(召し合せ框と戸先框)8c,8dからなる框8内にガラスパネル9を装着してなる。下框6b,8bには戸車10,11が取付けられ、この戸車10,11を介して障子3,4が下枠2bの上面12にスライド開閉可能に支持されている。戸車10,11には障子3,4の高さ調整を行う図示しない建て付け調整機構が設けられている。
【0011】
前記下枠2bの上面12は略平坦面に形成され、室外側に配置した排水用グレーチング13やバルコニー等のデッキ部14と、室内側の床部15とが下枠2bの上面12と略水平に形成され、バリアフリー構造になっている。グレーチング13の下には排水溝16が設けられている。下枠2bの上面12の戸車10,11が走行する部分は戸車10,11を案内すべく若干凹面に形成されていても良い。
【0012】
内障子(室内側に位置する障子)3の室外側下部にはその長手方向全長に亘って垂下片(第1垂下片)17が設けられ、外障子(室外側に位置する障子)4の室内側下部にその長手方向全長に亘って垂下片(第2垂下片18)が設けられている。前記垂下片17,18は戸車10,11の下端よりも下方に延出されている。前記下枠2bの上面12には2つの前記垂下片17,18を案内する幅の狭い案内溝(第1案内溝と第2案内溝)20,21が下枠の長手方向全長に亘って設けられている。前記網戸5の下部には下枠2bの上面12を走行する戸車22が取付けられ、網戸5の下部にはその長手方向全長に当って垂下片23が設けられ、下枠2bの上面12には垂下片23を案内する案内溝24が設けられている。
【0013】
また、下枠2b内にはこれを上下に仕切る隔壁25が設けられ、該隔壁25の上部には各案内溝20,21と連通した幅の広い溝部(第1溝部と第2溝部)26,27が隔壁25からの3つの立上り壁(第1立上り壁、第2立上り壁、第3立上り壁)28,29,30によって形成されている。隔壁25の上部には前記立上り壁28,29,30によって第1溝部26と第2溝部27の他に室内側溝部31と室外側溝部32が形成されている。隔壁25の下部は空間部33とされ、該空間部33は下枠2bの室外壁に設けた排水口34を通して室外の排水溝16と連通されている。前記第1溝部26と第2溝部27の底部(隔壁25)には閉鎖状態の障子3,4よりも室外側空間と前記下枠2bの空間部33とを連通する排水孔35,36が設けられている。前記下枠2bの空間部33は図示例の場合、中空部(ホロー部)からなっているが、これに限定されない。
【0014】
前記少なくとも上部が開放された第1,第2溝部26,27の清掃性を向上させるために、図10にも示すように下枠2bの上面12は横断面で見て3つのカバー材(室内側カバー材、中間カバー材、室外側カバー材)37,38,39により脱着可能に構成されている。室内側カバー材37は室内側溝部31の上面を覆うように形成され、内障子3をスライド開閉可能に支持している。室内側カバー材37の一側部は室内側溝部31の底部に支持され、他側部は第1立上り壁28に支持されている。この室内側カバー材37の他側部に後述する第1横気密材42の取付溝が形成されている。室内側カバー材37は取付具例えばネジ(ビス)40で隔壁(下枠本体)25に脱着可能に取付けられている。
【0015】
中間カバー材38は、第2立上り壁29及び第3立上り壁30を有し、第2立上り壁29に後述する第2横気密材43の取付溝が形成されている。室外側カバー材39は室外側溝部32の上面を覆うように形成され、外障子4をスライド開閉可能に支持している。室外側カバー材39の一側部は室外側溝部32の底部に支持され、他側部は第3立上り壁30に支持されている。中間カバー材38及び室外カバー材39は一緒に、共通の取付具例えばネジ(ビス)41により隔壁(下枠本体)25に脱着可能に取付けられている。
【0016】
障子3,4を取外すこと無く下枠2bを容易に掃除できるようにするために、図11ないし図12に示すように、内障子3側(内観右側)は室内側カバー材37aを固定とし、中間カバー材38aと室外側カバー材39aを脱着可能とし、外障子4側(内観左側)は中間カバー材38bを固定とし、室内側カバー材37bと室外側カバー材39bを脱着可能としている。品質上重要な気密材が存在する部位(37a,38b)を固定とし、気密性や耐久性が損なわれないようにしている。障子を左側(外障子側)に寄せた時(図12参照)に露出する右側の室外側カバー材39a及びその下の中間カバー材38aが脱着可能に分割されており、障子を右側(内障子側)に寄せた時〔図11(b)参照〕に露出する室内側カバー材37b及び室外側カバー材39bが脱着可能に分割されている。
【0017】
すなわち、室内側カバー材37は内障子側室内側カバー材37aと外障子側室内側カバー材37bに分割され、内障子側室内側カバー材37aが常時固定とされ、外障子側室内側カバー材37bが脱着可能とされている。中間カバー材38は内障子側中間カバー材38aと外障子側中間カバー材38bに分割され、内障子側中間カバー材38aが脱着可能とされ、外障子側中間カバー材38bが常時固定とされている。室外側カバー材39は内障子側室外側カバー材39a、外障子側室外側カバー材39b及びこれらの中間室外側カバー材39cに分割され、中間室外側カバー材39cが常時固定とされ、内障子側室外側カバー材39a及び外障子側室外側カバー材39bが脱着可能とされている。
【0018】
前記内障子側中間カバー材38a、内障子側室外側カバー材39a、外障子側室内側カバー材37b及び外障子側室外側カバー材は39b、一端をストッパー53,58や端部ピース57に引っ掛け、他端をネジ40,41で止めることにより、ネジの本数の削減及び脱着作業の作業性の向上が図られている。先ず、外障子側室内側カバー材37bは、図13ないし図14に示すように下枠上(具体的には下枠本体である隔壁上、以下同様。)に取付けられた内障子用ストッパー53に一端が引っ掛けられる。内障子用ストッパー53には外障子側室内側カバー材37bの一端を差し込んで引っ掛けるための受部(凹部)53aが形成されている。外障子側室内側カバー材37bの取付ガタを解消するために、前記内障子用ストッパー53の受部(凹部)53aには差し込まれた外障子側室内側カバー材37bを押し出す方向に付勢する弾性片部53bが設けられていることが好ましい。
【0019】
外障子側室外側カバー材39bは、図13ないし図15に示すように下枠2b上に取付けられた端部ピース(端部部材)57に一端が引っ掛けられる。端部ピース57には外障子側室外側カバー材39bの一端を差し込んで引っ掛けるための受部(凹部)57aが形成されている。外障子側室外側カバー材39bの取付ガタを解消するために、前記端部ピース57の受部57aには差し込まれた外障子側室外側カバー材37bを押し出す方向に付勢する弾性片部57bが設けられていることが好ましい。前記端部ピース57は隔壁25の端部に設けられた排水孔(図示省略)を露出しないように覆い隠す役割をも有している。
【0020】
内障子側中間カバー材38b及び内障子側室外側カバー材39aは、図16ないし図17に示すように下枠2b上に取付けられた外障子用ストッパー58に一端が引っ掛けられる。外障子用ストッパー58には内障子側中間カバー材38b及び内障子側室外側カバー材39aの一端を差し込んで引っ掛けるための受部(凹部)58aが形成されている。内障子側中間カバー材38b及び内障子側室外側カバー材39aの取付ガタを解消するために、前記外障子用ストッパー58の受部58aには差し込まれた内障子側中間カバー材38b及び内障子側室外側カバー材39aを押し出す方向に付勢する弾性片部58bが設けられていることが好ましい。
【0021】
また、前記内障子側中間カバー材38a、内障子側室外側カバー材39a、外障子側室内側カバー材37b及び外障子側室外側カバー材39bの他端を止めているネジ40,41は、図10に示すように中間に係止部59を有し、ネジ40,41を緩めてネジ頭部40a,41aがカバー材の上面よりも上方に突出した時にカバー材の下面に当接してネジ40,41が引き抜けるのを防止する。これにより、ネジ40,41を緩めてカバー材の上面より突出した突出部分(ネジ頭部40a,41a側)を摘み上げることによりカバー材、具体的には内障子側室外側カバー材39a、外障子側室内側カバー材37b及び外障子側室外側カバー材39bを下枠本体25から容易に取外すことができる。前記係止部材59としては、例えばナットやCリングが適用可能である。
【0022】
サッシ1の室内側と室外側を気密に遮断するために、枠2と閉鎖時の障子3,4により両者の間に連続した気密ライン(止水ラインともいう)を如何に形成するかが重要となる。本実施例では、図4〜図7にも示すように前記下枠2bにおける閉鎖状態の障子3,4の各垂下片17,18と案内溝20,21の室内側縁部との間に軟質樹脂製の横気密材(第1横気密材と第2横気密材)42,43が設けられている。前記横気密材42,43は各案内溝20,21の室内側縁部(気密材取付溝)に取付けられ、各横気密材42,43に対して各垂下片17,18が室外側から接している。
【0023】
前記第1横気密材42と第2横気密材43のそれぞれの一端部は、閉鎖位置の障子3,4の召し合せ框6c、8cの位置で切断されており、下枠2bの第1案内溝20を含む第1溝部26内の長手方向略中央部(召し合せ框の位置)に配置された軟質樹脂製の召し合せ框下部止水ブロック44と、第2立上り壁29の上部に配置された下枠風止め部材56と、内障子3の召し合せ框6cの端部に設けられた樹脂製の召し合せ気密ピース45(召し合せ下部溝塞ぎ)とを介して接続される。前記召し合せ框下部止水ブロック44は、第1案内溝20の左右を室内空間と室外空間とに分けている。召し合せ框下部止水ブロック44は、第1横気密材42と同様に気密材取付溝に取付けられて第1案内溝20に配置される上部止水部44aを有している。
【0024】
第1横気密材42は固定側である内障子側室内側カバー材37aに取付けられており、第2横気密材43は固定側である外障子側中間カバー材38bに取付けられている。これにより、前記内障子側中間カバー材38a、内障子側室外側カバー材39a、外障子側室内側カバー材37bや外障子側室外側カバー材39bを取外しても、横気密材42,43が途中で切断されたり、縦気密材46,49との繋ぎ目が切れたりすることが無く、気密性及び耐久性の向上が図れる。
【0025】
前記召し合せ気密ピース45の下端部は下枠2bの上面12と対応する形状に形成され、垂下片17と同様に第1案内溝20内に垂下されて召し合せ框下部止水ブロック44に接する垂下片部45aを有している。召し合せ気密ピース45は高さ調整可能(建て付け調整可能)に取付けられている。また、第1横気密材42の端部と縦枠2dの縦気密材46の下端部とは下枠端部立上り部材47と縦枠下部気密ピース48を介して接続されており、第2横気密材43の端部と縦枠2cの縦気密材49の下端部とは接続されている。これにより連続した気密ライン(止水ライン)が形成されている。
【0026】
このように室内外の気密性が確保されているため、冬期などには室内外の温度差が大きくなり、障子3,4の室内面に結露水が生じる場合があり、内障子3の室内面に生じた結露水は内障子3の室内側下部(下縁部)50から下枠2bの上面12に落下する。下枠2bの上面12に落下した結露水が室内に流れ込むのを防止するために、換言すれば、室内外の気密性を保持しつつ前記結露水を室外に排水するために、前記下枠2bの上面12には前記内障子3の室内側下部(下縁部)50から落下する結露水を受ける深さの浅い水受溝51が下枠2bの長手方向全長に亘って設けられ、該水受溝51から室外に連通した前記下枠2b内の空間部33へ排水するための排水弁52が設けられ、該排水弁52を経由して結露水が室内側から室外へ排水されるようになっている。前記内障子3の室内側下部(垂下片ともいう)50は、前記水受溝51の真上にある。
【0027】
好ましくは、図7ないし図8に示すように、前記下枠2bの上面12には前記水受溝51が設けると共に該水受溝51の一端に内障子3の全開位置を規制する内障子用ストッパー53が設けられ、水受溝51の内障子用ストッパー53で隠れた部分から室外に連通した下枠2b内の空間部33へ排水するための排水弁52が設けられている。本実施例では、前記水受溝51の内障子用ストッパー53で隠れた部分に排水孔54が設けられ、水受溝51の下方の室内側溝部31の隔壁25に排水弁52が取付けられている。前記内障子3の室内側下部(下縁部)50は下框6bの長手方向に沿って内障子3の全長に亘って設けられている(縦通し框の場合、縦框6c、6dの室内側下端部を含む)。前記内障子3の室内側下部(下縁部)50は水受溝51に近接していることが戸車10を隠せて意匠性の向上が図れる点で好ましい。
【0028】
前記排水弁52は、例えば図9の(a),(b)に示すように下枠2bの隔壁25に設けた開口部55に取付けられる本体52aと、この本体52aに開閉可能に取付けられた弁体52bとから主に構成されている。通常は、図9の(a)に示すように弁体52bが下方に開いた隙間52cから結露水が排水されるが、図9の(b)に示すように室外側からの風圧により弁体52bが上方に閉じて水の逆流を防止するようになっている。
【0029】
一方、図8の破線で示すように第1立上り壁28の端部を切り欠いて第1溝部26と室内側溝部31とを連通させることにより、一点鎖線の矢印で示すように外障子4の室内面から垂下片18を伝わって下枠2bの上面12に流下し、更に第1案内溝20から第1溝部26に流入した結露水が、第1溝部26から室内側溝部31の排水弁52に至り、該排水弁52を経由して室外へ排水されるようになっている。
【0030】
以上の構成からなるサッシ1によれば、上下枠2a,2b及び左右の縦枠2c,2dからなる枠2と、該枠2内に左右方向に開閉可能に設けられた障子3,4とを備え、前記下枠2bの上面12を略平坦面に形成し、該下枠2bの上面12を複数に分割して脱着可能としたカバー材37b,38b,39a,39bにより構成し、前記下枠2bに設けられた障子用のストッパー53,58または端部ピース(端部部材)57に前記カバー材37b,38b,39a,39bの一端を引っ掛ける受部53a,58a,57aを設け、該受部53a,58a,57aにカバー材37b,38b,39a,39bの一端を引っ掛けてカバー材37b,38b,39a,39bの他端を取付具40,41により下枠2bに脱着可能に固定してなるため、カバー材37b,38b,39a,39bの浮き上がりを防止できると共に取付具であるネジ40,41の使用本数を削減することができ、ネジ40,41の取付け取外しの手間を削減することができる。
【0031】
また、前記ストッパー53,58や端部ピース57の受部53a,58a,57aには弾性片部53b、58b、57bが設けられているため、カバー材37b,38b,39a,39bの一端のガタツキを解消することができる。また、前記ネジ40,41の中間にネジ40,41を緩めた時にカバー材37,38,39の下面に当接してカバー材37,38,39の上面からネジ40,41が突出した状態に係止する係止部59を設け、これにより突出したネジ40,41の突出部分(ネジ頭部40a,41a側)を摘んでカバー材37,38,39を取外すように構成されているので、専用の摘み部材を設ける必要がなく、カバー材を簡単に取外すことができる。
【0032】
従って、構造の簡素化、コストの低減及び清掃性の向上が図れる。しかも、係止部59を設けていることにより、ネジ40,41がカバー材37,38,39から離脱されないので、ネジ40,41を紛失する恐れがない。実施例の場合、障子3,4を取外すことなく、且つ気密性や耐久性を維持しつつ下枠を容易に掃除できるようにするために、内障子側は中間カバー材38aと室外側カバー材39aが脱着可能とされ、外障子側は室内側カバー材37bと室外側カバー材39bが脱着可能とされている。ネジ40,41は水受溝51等の凹部に配置されているため、見えにくく、意匠性の向上が図れる。
【0033】
前記下枠2bの上面12に前記内障子3の室内側下部50から落下する結露水を受ける浅い水受溝51を設け、該水受溝51から室外に連通した下枠2b内の空間部33へ排水するための排水弁52を設け、該排水弁52を経由して結露水が室内側から室外へ排水されるため、内障子3の室内側下部50から下枠2bの上面12に落下した結露水が室内側に流れて室内が濡れるのを防止することができる。また、排水弁52等の排水部(排水孔54を含む)が内障子用ストッパー53で隠れ、排水部である排水弁52や排水孔54が露出しないので意匠性の向上が図れる。前記排水弁52によって、室外から風が室内に入り込んだり、水が逆流したりするのを防止することができ、室内外の気密性(水密性を含む)を保ったまま室内の結露水を室外に円滑に排水することができる。また、下枠2bの室内側上面に設けた水受溝51は深さが浅いため、掃除が容易にできると共に、見栄え(意匠性)も良い。
【0034】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、本発明が適用される開口部装置としては、引違いサッシ以外に、引戸(片引戸)であっても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に左右方向に開閉可能に設けられた障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、該下枠の上面を複数に分割して脱着可能としたカバー材により構成し、前記下枠に設けられた障子用のストッパーまたは端部部材に前記カバー材の一端を引っ掛ける受部を設け、該受部にカバー材の一端を引っ掛けてカバー材の他端を取付具により下枠に脱着可能に固定してなるため、カバー材の浮き上がりを防止できると共に取付具の使用本数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の開口部装置を概略的に示す室内側正面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】気密構造を説明するための概略的斜視図である。
【図5】召内框下部の気密構造を説明するための概略的斜視図である。
【図6】召内框下部の気密構造を説明するための概略的斜視図である。
【図7】開口部装置の要部縦断面図である。
【図8】同要部横断面図である。
【図9】排水弁の一例を示す図で、(a)は排水時の断面図、(b)は逆流防止時の断面図である。
【図10】(a)はカバー材の取付状態を示す図、(b)はネジを緩めた状態を示す図、(c)はカバー材を取付した状態を示す図である。
【図11】(a)は下枠の上面におけるカバー材の分割状態を示す図、(b)は障子を右側に移動した下枠の上面を示す図である。
【図12】障子を左側に移動した下枠の上面を示す図である。
【図13】下枠上面の外障子側室内側カバー材及び外障子側室外側カバー材を取外す状態を示す斜視図である。
【図14】(a)は内障子用ストッパーに外障子側室内側カバー材の一端を引っ掛ける状態を示す図、(b)は同内障子用ストッパーの概略的平面図である。
【図15】(a)は端部ピースに外障子側室外側カバー材の一端を引っ掛ける状態を示す図、(b)は同端部ピースの概略的平面図である。
【図16】下枠上面の内障子側中間カバー部材及び内障子側室外側カバー材を取外す状態を示す斜視図である。
【図17】外障子用ストッパーに内障子側中間カバー部材及び内障子側室外側カバー材の一端を引っ掛ける状態を示す図である。
【符号の説明】
1 サッシ(開口部装置)
2 枠
2a 上枠
2b 下枠
2c,2d 縦枠
3 内障子
4 外障子
12 下枠の上面
17,18 垂下片
20,21 案内溝
37 室内側カバー材
38 中間カバー材
39 室外側カバー材
40,41 取付ネジ
53 内障子用ストッパー
53a 受部
57 端部ピース(端部部材)
57 受部
58 外障子用ストッパー
58a 受部
Claims (1)
- 上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に左右方向に開閉可能に設けられた障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、該下枠の上面を複数に分割して脱着可能としたカバー材により構成し、前記下枠に設けられた障子用のストッパーまたは端部部材に前記カバー材の一端を引っ掛ける受部を設け、該受部にカバー材の一端を引っ掛けてカバー材の他端を取付具により下枠に脱着可能に固定してなることを特徴とする開口部装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003141654A JP2004346506A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 開口部装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003141654A JP2004346506A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 開口部装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004346506A true JP2004346506A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33529954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003141654A Pending JP2004346506A (ja) | 2003-05-20 | 2003-05-20 | 開口部装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004346506A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016003522A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | ナブコシステム株式会社 | 引戸自動ドア装置 |
JP7710402B2 (ja) | 2022-03-25 | 2025-07-18 | 三協立山株式会社 | 建具 |
-
2003
- 2003-05-20 JP JP2003141654A patent/JP2004346506A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016003522A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | ナブコシステム株式会社 | 引戸自動ドア装置 |
JP7710402B2 (ja) | 2022-03-25 | 2025-07-18 | 三協立山株式会社 | 建具 |
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