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JP2004342732A - 酸化物半導体発光素子 - Google Patents

酸化物半導体発光素子 Download PDF

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JP2004342732A
JP2004342732A JP2003135664A JP2003135664A JP2004342732A JP 2004342732 A JP2004342732 A JP 2004342732A JP 2003135664 A JP2003135664 A JP 2003135664A JP 2003135664 A JP2003135664 A JP 2003135664A JP 2004342732 A JP2004342732 A JP 2004342732A
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Japan
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light emitting
layer
oxide semiconductor
semiconductor light
light
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JP2003135664A
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Hajime Saito
肇 齊藤
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Sharp Corp
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Abstract

【課題】優れた発光特性を有し、しかも、構造が簡易で安価に製造可能な酸化物半導体発光素子を提供すること。
【解決手段】ZnO基板1上に、Gaをドープしたn型ZnO層2と、Gaをドープして厚さが10μmのZnO発光層3と、Nをドープしたp型ZnO層4を備える。ZnO発光層3に、厚み方向の中央よりもp型ZnO層4側に位置して、0.5μmの厚みに亘るノンドープ領域を形成する。このノンドープ領域に優先的に生成される励起子発光によって、発光層3のドープ領域のGa不純物準位を励起し、不純物準位を介した発光を誘導して、多段階発光を行なう。多重量子井戸構造などを用いることなく、比較的厚い発光層3の略全体を発光できるので、構造簡易で製造コストが低く、しかも、高効率発光の酸化物半導体発光素子が得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばZnO系半導体を用いた酸化物半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばIII族窒化物に代表されるワイドギャップ半導体は、従来の半導体材料を凌駕する産業上利用価値の極めて高い特質を多く有しており、最近、青色〜紫外の短波長発光素子を始め、多くの電子デバイスへの適用が提案されている。
【0003】
このようなワイドギャップ半導体の一つである酸化亜鉛(以下、ZnOという)は、約3.4eVのバンドギャップエネルギーを有する直接遷移型半導体であり、励起子結合エネルギーが60meVと極めて高く、しかも、原材料が安価である、環境や人体に無害である、成膜手法が簡便であるなどの特徴を有するので、高効率・低消費電力かつ環境への影響が少ない発光素子を実現できる可能性がある。
【0004】
なお、本明細書において、ZnO系半導体とは、ZnOおよびこれを母体としたMgZnO(マグネシウム・酸化亜鉛)あるいはCdZnO(カドミウム・酸化亜鉛)などの混晶をも含むものとする。
【0005】
上記ワイドギャップ半導体が有する短波長発光などの特質を生かして発光素子を作製するには、量子井戸やダブルヘテロ構造などのように、層厚およびバンドギャップを厳密に制御するための薄膜作製技術が多く用いられている。
【0006】
しかし、上記ワイドギャップ半導体は、安定性が高いゆえに結晶成長や加工の制御が困難であり、歩留まりやコストの点で従来の半導体材料よりも劣るという問題がある。
【0007】
このような問題に対して、上記薄膜作製技術の研究が進められる一方、簡易な構成で十分に高効率の発光素子を製造する試みもなされている。
【0008】
そのような簡易な構成で高効率を有する半導体発光素子に関して、本発明者らは、炭化硅素(以下、SiCという)を用いたpn接合型発光ダイオードにおいて、発光層厚を5μm以上に厚く形成することにより、ドナー・アクセプタ(以下、DAという)対に多段階の遷移を生じさせて発光強度を向上する技術を提案している(特開平6−334214号公報:特許文献1)。
【0009】
また、従来、n型GaNクラッド層、InGaN量子井戸発光層、p型AlGaNクラッド層およびp型GaNコンタクト層を備え、最小限の構成で高輝度が得られる半導体発光素子が提案されている(特許第3135041号公報:特許文献2)。
【0010】
また、従来、ZnO系半導体を用いた酸化物半導体発光素子の製造方法が提案されている(国際公開第00/16411号パンフレット:特許文献3)。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−334214号公報(第1図)
【特許文献2】
特許第3135041号公報(第1図)
【特許文献3】
国際公開第00/16411号パンフレット(第1図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記SiCを用いた発光ダイオードは、SiCが間接遷移型半導体であるため、発光強度が不十分であるという問題がある。
【0013】
また、上記従来のInGaN系半導体発光素子におけるような量子井戸構造の作製技術や、バンドギャップ制御のための組成比制御技術は、ZnO系半導体への適用が不十分であり、ZnO系半導体発光素子において量子井戸構造を歩留まり良く作製できないという問題がある。
【0014】
また、上記ZnO系半導体を用いた従来の酸化物半導体発光素子は、本発明者の試験によれば、発光層を厚く形成するのみでは発光強度の向上が不十分であり、発光層厚が3μm程度を越えると、厚みを増大しても発光強度を有効に増大できないという問題が生じることが判明した。
【0015】
そこで、本発明の目的は、優れた発光特性を有し、しかも、構造が簡易で安価に製造可能な酸化物半導体発光素子を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の酸化物半導体発光素子は、基板上に、第1導電型層、発光層および第2導電型層を少なくとも備え、
上記発光層は、不純物がドーピングされたドープ領域と、不純物がドーピングされていないノンドープ領域とを有することを特徴としている。
【0017】
本発明者は、例えばZnO系半導体などのワイドギャップ半導体における励起子発光の機構は、上記従来のSiCのようなDA対のみによる発光機構とは異なり、発光層の厚みに加えて、この発光層にドーピングされた不純物の構成が発光強度に相関することを見出し、これに基いて、本発明をなすに至った。
【0018】
上記構成によれば、上記第1導電型層および第2導電型層によって上記発光層に閉じ込められたキャリアによって、上記発光層のノンドープ領域で、励起子発光が優先的に生じる。次いで、上記励起子発光によって、上記ドープ領域で、不純物準位を介した発光が促進される。このように、上記発光層にノンドープ領域を設けることによって、励起子発光を用いた多段階発光を効果的に行なうことができ、これによって、従来のDA対発光のみを行なうSiCを用いた半導体発光素子よりも、発光強度が飛躍的に増大する。特に、上記発光層に例えばZnO系半導体を用いた場合、励起子発光は、バンド間発光に次いで遷移エネルギーの大きい発光機構であるので、キャリアを容易に不純物準位に励起して多段階発光を行なうことができる。したがって、構造が複雑な多重量子井戸構造などを用いることなく、簡易な構造で高効率・高強度発光が実現できる。
【0019】
ここにおいて、上記第1導電型がp型であるときは、第2導電型はn型である。一方、上記第1導電型がn型であるときは、第2導電型はp型である。
【0020】
なお、上記第1導電型層および第2導電型層は、一部が発光層を兼ねてもよい。
【0021】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層は、厚みが3μm以上30μm以下である。
【0022】
上記実施形態によれば、上記発光層の厚みが3μm以上30μm以下であるので、上記多段階発光を十分に行なうことができて発光強度が効果的に増大する。
ここで、上記発光層の厚みが3μmよりも小さいと、励起子を用いた多段階発光が行ない難くなる。一方、上記発光層の厚みが30μmよりも大きいと、発光強度の増大の割合が低下する。
【0023】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層の厚みが5μm以上15μm以下である。
【0024】
上記実施形態によれば、上記発光層の厚みが5μm以上であるので、励起子を用いた多段階発光によって、比較的大きい強度の発光が得られる。また、上記発光層の厚みが15μm以下であるので、製造コストの増大を抑えることができる。ここで、上記発光層の厚みが5μmよりも小さいと、発光強度の増大効果が比較的小さくなる。一方、上記発光層の厚みが15μmよりも大きいと、成膜コストが増大して酸化物半導体発光素子の製造コストが増大する。
【0025】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記第1導電型層、発光層および第2導電型層は、いずれもZnOからなる。
【0026】
上記実施形態によれば、上記第1導電型層、発光層および第2導電型層は、いずれもZnOからなり、略同一の結晶成長条件の下で積層できる。したがって、従来の発光層に多重量子井戸活性層を備える半導体発光素子におけるように、結晶成長条件が異なるMgZnO層やCdZnO層を形成する必要が無く、極めて簡易な製造工程で作製が可能になる。その結果、コストパフォーマンスと歩留まりが著しく向上する。
【0027】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記第1導電型層および第2導電型層は、上記発光層よりもバンドギャップが大きいZnO系半導体からなる。
【0028】
上記実施形態によれば、上記発光層が比較的薄い場合、この発光層と、上記第1導電型層および第2導電型層によって、ダブルヘテロ構造が構成できるので、キャリア閉じ込め効率を向上させて発光効率をさらに向上できる。
【0029】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記第1導電型層および第2導電型層は、MgZn1−xO(0<x<1)からなる。
【0030】
上記実施形態によれば、上記第1導電型層および第2導電型層にMgZnO混晶を用いることによって、上記発光層に対するヘテロ障壁を高くして、この発光層へのキャリア閉じ込め効率を向上させて、発光効率をさらに向上できる。
【0031】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層は、CdZn1−yO(0<y<1)からなる。
【0032】
上記実施形態によれば、上記発光層にCdZnOを用いることによって、バンドギャップが小さくなって、産業上利用価値の高い可視光の発光が得られる。
【0033】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、Li,Na,K,Rb,Cu,AgおよびAuの中から選ばれた1つ以上の元素を含む。
【0034】
上記実施形態によれば、上記発光層において、上記元素が例えばZnと置換してアクセプタとなり、価電子帯から約100〜400meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。したがって、約3eVあるいはこれ以下のエネルギーに応じた波長成分を有する発光が得られる。また、上記不純物のうちの2種類以上の不純物を含む場合には、各々の不純物準位が異なるので、上記発光層における発光スペクトル幅が広がり、これによって、発光強度が効果的に増大する。
【0035】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、B,Al,Ga,In,Sc,Y,LaおよびCeの中から選ばれた1つ以上の元素を含む。
【0036】
上記実施形態によれば、上記発光層において、上記元素が例えばZnと置換してドナーとなり、伝導帯から約10〜50meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。したがって、約3.3eVあるいはこれ以下のエネルギーに応じた波長成分を有する発光が得られる。また、上記不純物のうちの2種類以上の不純物を含む場合や、上記I族元素をさらに含む場合には、各々の不純物準位が異なるので、上記発光層における発光スペクトル幅が広がり、これによって、発光強度が効果的に増大する。
【0037】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、N,P,As,Sb,Bi,V,NbおよびTaの中から選ばれた1つ以上の元素を含む。
【0038】
上記実施形態によれば、上記発光層において、上記元素が例えばOと置換してアクセプタとなり、伝導帯から約100〜400meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。したがって、約3eVあるいはこれ以下のエネルギーに応じた波長成分を有する発光が得られる。また、上記不純物のうちの2種類以上の不純物を含む場合や、上記I族元素およびIII族元素をさらに含む場合には、各々の不純物準位が異なるので、上記発光層における発光スペクトル幅が広がり、これによって、発光強度が効果的に増大する。
【0039】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、F,Cl,Br,I,MnおよびReの中から選ばれた1つ以上の元素を含む。
【0040】
上記実施形態によれば、上記発光層において、上記元素が例えばOと置換してドナーとなり、伝導帯から約50〜100meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。したがって、約3.2eVあるいはこれ以下のエネルギーに応じた波長成分を有する発光が得られる。また、上記不純物のうちの2種類以上の不純物を含む場合や、上記I族元素、III族元素およびV族元素をさらに含む場合には、各々の不純物準位が異なるので、上記発光層における発光スペクトル幅が広がり、これによって、発光強度が効果的に増大する。
【0041】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、C,Si,Ge,Sn,Ti,ZrおよびHfの中から選ばれた1つ以上の元素を含む。
【0042】
上記実施形態によれば、上記発光層において、上記元素によって比較的深い不純物準位が形成され、これを介した発光の波長が比較的長くなる。これによって、可視光波長の発光が得られる。また、上記不純物のうちの2種類以上の不純物を含む場合や、上記I族元素、III族元素、V族元素およびVII族元素をさらに含む場合には、各々の不純物準位が異なるので、上記発光層における発光スペクトル幅が広がり、これによって、発光強度がさらに増大する。
【0043】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、複数の元素を含む。
【0044】
上記実施形態によれば、上記発光層にドーピングされる不純物が複数の元素を含むことにより、種々のエネルギーレベルにおける励起子発光や、不純物準位間発光が得られる。この複数の波長成分を組み合わせることによって、例えば発光強度の増大等のような発光特性の向上を図ることができる。
【0045】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層にドーピングされた不純物は、上記複数の元素が無秩序に分散してなる。
【0046】
上記実施形態によれば、上記発光層にドーピングされた不純物は、複数の元素が無秩序に分散してなるので、上記ドープ領域において、異なる活性化エネルギーに基いた発光が均一に混ざり合って生成される。これによって、スペクトル幅の広い光が得られるので、発光強度が増大する。
【0047】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層は、厚み方向の中央よりも上記第1導電型層または第2導電型層のうちのp型導電型層側に、上記ノンドープ領域を有する。
【0048】
上記実施形態によれば、上記第1導電型層および第2導電型層のうちのn型層から供給される電子と、上記第1導電型層および第2導電型層のうちのp型層から供給される正孔とについて、上記発光層における拡散長は、電子の方が正孔よりも長い。したがって、上記発光層の厚み方向の中央よりもp型導電型層側に形成された上記ノンドープ領域で、上記電子と正孔による光再結合が効率良く生じて、自由励起子発光が優先的に生じる。その結果、上記自由励起子発光によって、上記発光層のドープ領域が効率良く光励起されて、可視光が高効率に生成される。
【0049】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層のドープ領域は、上記ノンドープ領域近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーが、上記第1導電型層近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーおよび上記第2導電型層近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーよりも小さい。
【0050】
上記実施形態によれば、上記ノンドープ領域で生成される励起子発光によって、上記ドープ領域の上記ノンドープ領域近傍の部分の不純物準位にキャリアが励起され、不純物準位を介した発光が生じる。上記第1導電型層近傍の部分にドーピングされた不純物および上記第2導電型層近傍の部分にドーピングされた不純物は、活性化エネルギーが、上記ノンドープ領域近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーよりも大きいので、上記ドープ領域の上記ノンドープ領域近傍の部分より発せられる発光によって効果的にキャリアが励起され、不純物準位を介した発光が行われる。したがって、上記発光層は、上記ノンドープ領域近傍の部分から、上記第1導電型層近傍の部分および第2導電型層近傍の部分に亘って、効果的に励起・発光が行なわれるので、良好な発光効率が得られる。
【0051】
なお、上記ドープ領域において、上記ノンドープ領域近傍の部分と、上記第1導電型層近傍の部分および上記第2導電型層近傍の部分との間における不純物の活性化エネルギーは、連続的に変化している必要は無く、階段状に変化していてもよい。
【0052】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記発光層のドープ領域は、上記ノンドープ領域近傍の部分から、上記第1導電型層と、上記第2導電型層とに向って、活性化エネルギーが大きくなるように上記不純物がドーピングされている。
【0053】
上記実施形態によれば、上記発光層のドープ領域の不純物は、上記ノンドープ領域近傍の部分から、上記第1導電型層と、上記第2導電型層とに向うにつれて、不純物準位間の遷移エネルギーが小さくなるようにドーピングされる。つまり、上記ノンドープ領域近傍の部分から、上記第1導電型層と、上記第2導電型層とに向うにつれて、遷移エネルギーが順次小さくなるように不純物準位が形成される。したがって、上記ノンドープ領域で生じた励起子発光によって、このノンドープ領域近傍の上記ドープ領域の部分において不純物準位にキャリアが励起され、不純物準位を介した発光が生じる。このノンドープ領域近傍における不純物準位を介した発光のエネルギーは、上記第1導電型層側および第2導電型層側の不純物の遷移エネルギーよりも大きいので、この第1導電型層側および第2導電型層側において不純物準位にキャリアが励起され、不純物準位を介した発光が生じる。こうして、上記発光層のドープ領域は、上記ノンドープ領域近傍の部分からキャリアが不純物準位に順次励起され、上記第1導電型層側の境界および第2導電型層側の境界に至るまで発光する。その結果、上記発光層に、紫外から可視領域に亘る波長の光が高効率に生成される。
【0054】
1実施形態の酸化物半導体発光素子は、上記基板は、ZnO基板である。
【0055】
上記実施形態によれば、上記ZnO基板は、ZnO系半導体層と優れた親和性を有するので、このZnO基板上に、例えばエピタキシャル成長によって、結晶欠陥が極めて少ない良好なZnO系半導体層を形成できる。また、上記ZnOは導電性であるので、上記ZnO基板の裏面にn型電極を直接形成することができる。したがって、この酸化物半導体発光素子は、低抵抗になると共に生産プロセスが簡易化でき、その結果、発光効率と生産効率に優れた酸化物半導体発光素子を実現できる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0057】
(第1実施形態)
第1実施形態では、ZnOのみを用いて構成した酸化物半導体発光素子の例を示す。
【0058】
図1は、第1実施形態の酸化物半導体発光素子としての発光ダイオード10を示す断面図である。本実施形態の発光ダイオード10は、ZnO基板1上に、Gaをドープしてキャリア濃度を5×1018cm−3とした厚さ1μmのn型ZnO層2と、Gaをドープした厚さ10μmのZnO発光層3と、Nをドープしてキャリア濃度を1×1018cm−3とした厚さ1μmのp型ZnO層4とを順次積層している。上記n型ZnO層2が第1導電型層であり、上記p型ZnO層4が第2導電型層である。
【0059】
上記ZnO発光層3は、厚み方向の中央よりもp型ZnO層4側に位置して、不純物がドーピングされていないノンドープ領域を有する。このノンドープ領域は、厚さが0.5μmであり、このノンドープ領域以外の領域であるドープ領域に、キャリア濃度が1×1017cm−3となるように、Gaを均一にドーピングしている。
【0060】
図1には、上記n型ZnO層2からp型ZnO層4に亘って、各位置におけるドーピング濃度を表すドーピングプロファイルを同時に示している。
【0061】
上記ZnO基板1の裏面には、n型オーミック電極5として、1000Åの厚みを有するAlを形成している。
【0062】
p型ZnO層4の主表面の全面には、厚さ150ÅのNiを積層してなる透光性オーミック電極6が積層され、この透光性オーミック電極6上には、厚さ1000Åのボンディング用Auパッド電極7が、上記透光性オーミック電極6よりも小さい面積をなして形成されている。
【0063】
本実施形態の酸化物半導体発光素子としての発光ダイオード10は、発光層3の一部にノンドープ領域を形成すると共に、この発光層3を3μm以上の厚膜としたことに特徴を有している。
【0064】
上記発光ダイオード10を、Agペーストでリードフレームに取り付け、配線を施してモールドし、発光させたところ、ピーク波長が400nmの青色光が得られた。
【0065】
図2は、本実施形態の発光ダイオード10について、ZnO発光層3の層厚と発光強度との関係を示した図である。
【0066】
図2には、比較例として、AlアクセプタおよびNドナーが発光層にドーピングされていると共に、ノンドープ領域を有しない6H−SiC発光ダイオード(比較例1)と、Siドナーがドーピングされていると共に、本発明と同様のノンドープ領域を有するGaN系発光ダイオード(比較例2)と、MgZnO障壁層とCdZnO井戸層とから成る多重量子井戸発光層を有するZnO系半導体発光ダイオード(比較例3)とについて、発光層厚と発光強度との関係を示している。
【0067】
図2において、横軸は発光層厚(μm)であり、縦軸は発光強度(相対強度)である。上記縦軸の発光強度は、視感度を考慮していない。
【0068】
比較例1のSiC発光ダイオードは、間接遷移型であるため発光強度が比較的小さいが、DA対遷移の多段階発光を行なうので、発光層厚が5μmのものから10μm程度に達するものまで、発光層厚の増大に伴って発光強度が増大する。
【0069】
比較例2のGaN系発光ダイオードは、直接遷移型であるため発光強度が比較的大きく、しかも、発光層の厚みを12μm程度まで増大した場合においても、この発光層厚の増大に伴って発光強度が増大し、本発明と同様の効果を有する。
【0070】
これらの比較例に対して、本実施形態のZnO発光ダイオード10は、発光層3の厚みが10μmを超えて30μm程度まで増大した場合においても、この発光層3の厚みの増大に伴って発光強度が増大する。つまり、本実施形態の発光層3は、図2に示すように、発光層に多重量子井戸構造を用いて高い発光効率とキャリア閉じ込め効果を有する比較例3の半導体発光装置と、略同等の発光強度が得られる。
【0071】
この理由は明確ではないが、ZnOの励起子結合エネルギーが60meVと極めて高いことが関係していると推察される。図3は、本実施形態の発光ダイオード10における発光機構を示したものである。本実施形態では、n型層、発光層およびp型層をZnO系半導体で構成したので、GaN(励起子結合エネルギーは約24meVである)で発光層を形成した比較例1と比べて、発光層3のノンドープ領域からの励起子発光が桁違いに強い。この強い励起子発光が、上記発光層3内の上記ノンドープ領域に隣接するドープ領域の不純物準位にキャリアを励起し、この不純物準位を介した発光を著しく促進したものと考えられる。
【0072】
図2から分かるように、発光層3の厚みとしては、3μm以上30μm以下であるのが、この発光層3の厚みの増大に伴って発光強度を増大できる点で好ましい。しかしながら、上記発光層3は、過剰に厚いと製造コストが増大するので、十分な発光強度が得られる5μm以上15μm以下の厚みであるのが、より好ましい。
【0073】
本実施形態の酸化物半導体発光素子は、固体原料または気体原料を用いた分子線エピタキシー(以下、MBEという)法、パルスレーザ堆積(以下、PLDという)法、有機金属気相成長(以下、MOCVDという)法などの結晶成長手法で作製できる。
【0074】
図4(a),(b)は、第1実施形態のZnO系発光ダイオード10と、上記比較例3の多重量子井戸発光層を有するZnO系発光ダイオードとについて、発光層近傍をMBE法で形成する場合の成長温度制御および原料供給シーケンスを示す図である。
【0075】
図4(b)に示すように、比較例3では、n型およびp型MgZnOクラッド層と多重量子井戸発光層とを形成する際、原料であるII族元素のMg、CdおよびZnの蒸気圧が異なるため、形成すべき層の組成比に応じて成長温度を制御する必要がある。特に、CdZnOおよびMgZnOを交互に複数回積層して量子井戸発光層を形成する際、成長温度を異なる値の間で頻繁に変更させるように制御する必要がある。これに加えて、原料を供給する複数のセルシャッターの開閉を頻繁に行う必要がある。
【0076】
これに対して、本実施形態では、MgZnO混晶やCdZnO混晶を積層しないので、図4(a)に示すように、温度制御やセルシャッターの開閉は殆んど必要無い。したがって、本実施形態の発光ダイオードは、製造工程を大幅に簡易化して、これによって、歩留まりを大幅に向上できる。
【0077】
また、本実施形態の発光ダイオードの製造工程に用いる積層法としては、PLD法の一つである分子線エピタキシー(レーザMBE)法が、以下の点で特に好ましい。すなわち、原料ターゲットと、積層する薄膜との間の組成ずれが小さく、また、不純物ドープにおいて意図しない副生成物(ZnGaなど)の生成を抑えることができる。また、レーザMBE法を用いた場合においても、本実施形態の発光ダイオードによれば、工程の簡易化や歩留まりの向上を効果的に実現できることは自明である。
【0078】
本実施形態において、発光層3内にノンドープ領域を形成すれば、本発明の効果を奏することができる。しかしながら、上記発光層3におけるキャリア拡散長は、電子のほうが正孔よりも長いので、注入キャリアで生成される励起子発光は、正孔を供給するp型ZnO層4に近い側で優先的に生じる。したがって、上記ノンドープ領域は、発光層3の厚み方向の中央よりもp型ZnO層4に近い側に形成することが好ましい。
【0079】
また、多段階発光を生じさせるのに十分な強度の励起子発光を得るためには、上記ノンドープ領域の厚みが、上記発光層3全体の厚みの3%以上であることが好ましい。しかしながら、上記ノンドープ領域がドープ領域より厚いと、多段階発光が効果的に生じにくく、動作電圧も上昇する。したがって、上記ノンドープ領域の厚みは、発光層3全体の厚みの50%以下であることが好ましく、特に、30%以下であるのが、従来と同等の動作電圧で発光できる点で、より好ましい。
【0080】
上記発光層3のドープ領域に導入する不純物は、キャリアオーバーフローおよび吸収損失を抑止すると共に、動作電圧の上昇を防ぐため、キャリア濃度がn型ZnO層2およびp型ZnO層4のいずれよりも低く、かつ、ドーピング濃度が1×1016〜1×1019cm−3の範囲にあることが好ましい。特に、上記ドーピング濃度は、1×1017〜1×1018cm−3の範囲にあるのが、結晶性の劣化を防止可能な点で、より好ましい。
【0081】
本実施形態において、上記ZnO発光層3のドープ領域に導入する不純物としては、n型のドナー不純物であるGaを用いたが、ZnOの室温における自由励起子発光(約3.3eV)よりも小さい遷移エネルギーを取り得る不純物準位が形成できるものであればよい。このような不純物として、例えば、以下の4つの種類のようなものがある。
【0082】
(1)I族元素は、Znと置換してアクセプタとなり、価電子帯から約100〜400meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。具体的には、Li、Na、K、Rb、Cu、AgおよびAuなどがある。特に、活性化エネルギーが比較的小さくドーピング効率が高い点で、Li、CuおよびAgが好ましく、Agが最も好ましい。
【0083】
(2)III族元素は、Znと置換してドナーとなり、伝導帯から約10〜50meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。具体的には、B、Al、Ga、In、Sc、Y、LaおよびCeなどがある。特に、活性化エネルギーが比較的小さくドーピング効率が高い点で、Al、GaおよびInが好ましく、GaおよびAlが最も好ましい。
【0084】
(3)V族元素は、O(酸素)と置換してアクセプタとなり、価電子帯から約100〜400meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。具体的には、N、P、As、Sb、Bi、V、NbおよびTaなどがある。特に、活性化エネルギーが比較的小さくドーピング効率が高い点で、NおよびPが好ましく、Nが最も好ましい。
【0085】
(4)VII族元素は、O(酸素)と置換してドナーとなり、伝導帯から約50〜100meVのエネルギー位置に不純物準位を形成する。具体的には、F、Cl、Br、I、MnおよびReなどがある。活性化エネルギーが比較的小さくドーピング効率が高い点で、F、Clが特に好ましい。
【0086】
(5)V族元素は、深い不純物準位を形成するので、この不純物準位を介して長波長の光が得られる。具体的にはC、Si、Ge、Sn、Ti、ZrおよびHfなどがある。低コストでドーピング効率が高い点で、Si、TiおよびZrが好ましく、特に、Siが最も好ましい。
【0087】
また、本実施形態において、p型ZnO層4に不純物としてNをドープしたが、p型ZnO層4にドーピングする不純物としては、I族元素のLi、CuおよびAgや、V族元素のN、AsおよびPなどを用いることが出来る。NとAgは、活性化エネルギーが小さいので特に好ましく、さらに、Nは、Nをプラズマ化して結晶成長中に照射する手法によって、結晶性を良好に保ちつつ高濃度ドーピングが行えるので、特に好ましい。
【0088】
本実施形態において、上記p型ZnO層4は、発光効率を高めるために、p型不純物が高濃度にドープされて低抵抗化されていることが好ましい。しかしながら、上記p型ZnO層4は、ドーピング濃度が過剰であると吸収損失および結晶性劣化が顕著となるので、5×1016〜5×1019cm−3の範囲のキャリア濃度となるドーピング濃度に設定されているのが好ましい。
【0089】
また、上記n型ZnO層2にドーピングするn型不純物としては、III族元素のB、Al、GaおよびInなどを用いることができるが、ZnO系半導体中での活性化率が高い点で、GaまたはAlが好ましい。
【0090】
また、上記基板1には、発光効率を最大限に得るために、発光波長に対応する吸収係数が低い材料を用いるのが好ましい。本実施形態において、基板1として用いた単結晶のZnOは、その上に成長される層と同じ材料系であるので、結晶欠陥の生成が極めて小さく、最も好ましい。また、亜鉛面を用いることにより、p型ZnO層4のキャリア活性化率が向上して抵抗が低減されるので、好ましい。
【0091】
また、上記基板1としては、ZnO単結晶以外にも、サファイアやLiGaOなどの絶縁性基板、SiCやGaNなどの導電性基板を用いてもよい。
【0092】
特に、上記基板1に絶縁性基板を用いる場合、その上の成長層の一部をエッチングしてn型ZnO層2を露出させて、この露出したn型ZnO層2上にn型オーミック電極5を形成すればよい。また、結晶性の良好な成長層を得るために、基板1上にバッファ層を設けてもよい。
【0093】
一方、上記基板1に導電性基板を用いる場合、本実施形態で示すように、基板1の裏面にn型オーミック電極5を直接形成することができるので、素子抵抗を低減できると共に製造工程が簡易になり、好ましい。
【0094】
また、上記基板1は、裏面に、研磨やエッチングなどの公知の手法で凹凸を形成すれば、入射した発光を乱反射させて光取り出し効率が向上するので、好ましい。
【0095】
上記p型オーミック電極6には、Ni、Pt、PdおよびAuなどを用いることができるが、特に、低抵抗で密着性の良いNiが好ましい。あるいは、上記複数の金属材料を合金化してp型電極6を形成してもよい。
【0096】
また、上記p型オーミック電極6は、動作電圧の低減と発光効率の向上とを効果的に両立するために、透光性を有するように形成して光取り出し効率を向上させることが好ましい。良好なオーミック特性と高い透光性を両立するp型電極6の厚みとしては、50〜2000Åの範囲が好ましく、300〜1000Åの範囲が更に好ましい。
【0097】
また、上記p型オーミック電極6形成後にアニール処理を行うと、その下側のp型ZnO層4に対する密着性が向上すると共に、接触抵抗が低減するので好ましい。各層を形成するZnO結晶に欠陥を生じさせずにアニール効果を得るためには、アニール温度は300〜400℃であるのが好ましい。また、アニール処理における雰囲気は、Oあるいは大気雰囲気中が好ましく、N雰囲気中では、逆に抵抗が増大する。
【0098】
上記パッド電極7は、透光性のp型オーミック電極6上の一部に、このp型オーミック電極6よりも面積を小さく形成すれば、上記p型電極6の光透過効果を損なわずにリードフレームへの実装プロセスを容易化できるので好ましい。上記パッド電極7の材料としては、ボンディングが容易でZnO中へ拡散してもドナー不純物とならないAuが好ましい。上記p型オーミック電極6とパッド電極7との間には、密着性や光反射性を向上させるために、他の金属層を介設してもよい。
【0099】
上記n型オーミック電極5には、Ti、CrおよびAlなどの材料を用いることができる。特に、低抵抗でコストの低いAl、あるいは、密着性の良いTiが好ましい。また、上記複数の金属材料を合金化してn型電極5を形成してもよい。本実施形態のn型電極5は、青〜紫外光に対する反射率が比較的高いAlからなり、また、基板1の裏面全面に形成されているので、良好な光取り出し効率が得られる。あるいは、上記n型電極5は、任意の形状にパターニングし、露出した基板1の裏面をAgペーストなどでリードフレームに接着しても良い。この場合、Agのほうが青〜紫外光に対する反射率がAlよりも高いので、好ましい。また、n型オーミック電極5をパターニングする場合は、素子抵抗の増大を防ぐため補助電極を形成してもよく、上記補助電極には、AgやPtなどのように青〜紫外光に対する反射率が高い金属を用いれば、さらに好ましい。
【0100】
本実施形形態において、他の構成は任意であり、本実施形態によって限定されるものではない。
【0101】
(第2実施形態)
第2実施形態では、ZnO発光層13にGaとNをドーピングし、このZnO発光層13のドープ領域におけるドーピング濃度が、ノンドープ領域近傍に向って高くなるプロファイルをなす点以外は、第1実施形態のZnO系発光ダイオードと同一である。
【0102】
図5は、本実施形態の発光ダイオードの断面およびドーピングプロファイルを示す図である。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の参照番号を付して詳細な説明を省略する。
【0103】
図5に示すように、上記ZnO発光層13は、厚み方向の中央よりもp型ZnO層4側位置にノンドープ領域を有し、このノンドープ領域のn型ZnO層2側とp型ZnO層4側とに、GaおよびNがドーピングされたドープ領域を各々有する。このドープ領域におけるGaおよびNの濃度は、上記ノンドープ領域に隣接する部分が最も高く設定されている。そして、上記ドープ領域において、上記ノンドープ領域に隣接する部分から、上記n型ZnO層2およびp型ZnO層4に向うに伴って、上記GaおよびNの濃度が低くなるドーピングプロファイルをなしている。つまり、上記ノンドープ領域に隣接する部分から、上記n型ZnO層2と、上記p型ZnO層4とに向って、活性化エネルギーが小さくなるように上記不純物がドーピングされている。
【0104】
本実施形態において、上記ZnO発光層13にドーピングしたGaとNは、DA(ドナー・アクセプタ)対発光を生じさせるために導入したものであり、低抵抗なp型ZnO層を得る技術として開示されている所謂「同時ドーピング技術」とは異なるものである。
【0105】
本実施形態の発光ダイオードをAgペーストでリードフレームに取り付け、配線、モールドを行なって発光させたところ、ピーク波長が420nmの青色光が得られた。また、発光強度は、第1実施形態における発光強度に対して50%向上した。
【0106】
本実施形態の発光ダイオードについて、発光波長が長波長化すると共に発光強度が向上したのは、上記ZnO発光層13にドーピングした複数の不純物によってDA対発光のスペクトル幅が増大し、さらに、上記ZnO発光層13のドーピングプロファイルを発光過程に対して最適化したためであると考えられる。
【0107】
すなわち、DA対発光においては、ドーピング濃度が高くなるとDA対間距離が短かくなって、発光波長が短波長化する。したがって、ノンドープ領域の励起子発光により、このノンドープ領域に隣接する領域において、高濃度の不純物準位にキャリアが励起されて短波長のDA対発光が得られる。この短波長光により、この領域よりもn型層側およびp型層側の領域において、多少低濃度の不純物準位にキャリアが励起され、上記短波長光よりも波長が多少長いDA対発光が得られる。このようにして、上記n型層側およびp型層側に向って濃度が低くなるように不純物がドーピングされたドープ領域について、キャリアを不純物準位に順次励起し、発光させることによって、上記発光層全体について、比較的広い幅に亘るスペクトルをなして発光させて、発光効率の向上および発光強度の増大を実現できる。
【0108】
上記実施形態において、上記ドープ領域にはGaおよびNをドーピングしたが、他の不純物をドーピングしてもよい。
【0109】
また、上記発光層13のドープ領域に導入する不純物のプロファイルについて、ノンドープ領域近傍の部分の不純物濃度が、上記n型ZnO層2近傍の部分およびp型ZnO層4近傍の部分の不純物濃度よりも高ければ、その他の部分の濃度プロファイルは、直線状、曲線状および階段状など、どのような形状をなしてもよい。
【0110】
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態の発光ダイオードを示す断面図である。
【0111】
本実施形態の発光ダイオードは、n型ZnO層2とZnO発光層3の間に、n型Mg0.05Zn0.95Oクラッド層8を形成し、p型ZnO層4とZnO発光層3の間に、p型Mg0.05Zn0.95Oクラッド層9を形成した以外は、第1実施形態のZnO系発光ダイオードど同一の構成を有する。
【0112】
なお、図中において、第1実施形態と同一の構成要素については同一の参照番号を付して、詳細な説明を省略する。
【0113】
本実施形態の発光ダイオードをAgペーストでリードフレームに取り付け、配線、モールドして発光させたところ、ピーク波長が400nmの青色光が得られた。
【0114】
図7は、本実施形態の発光ダイオードについて、ZnO発光層3の層厚と発光強度との関係を示した図である。図7において、横軸は発光層厚(μm)であり、縦軸は発光強度(相対強度)である。図7には、第1実施形態の発光ダイオードにおける関係も併せて示している。
【0115】
図7から分かるように、本実施形態によれば、ZnO発光層3の層厚が5μm程度までの間は、ホモ構造である第1実施形態に比べ、ダブルヘテロ構造である本実施形態の方が、発光強度が高い。しかしながら、それ以上の発光層厚では、本実施形態の発光強度は、第1実施形態の発光強度と略同一となるので、ヘテロ障壁でキャリアを閉じ込める優位性はあまり無いと考えられる。したがって、発光層厚が5μm以下であって、それ以上厚くできない場合には、MgZnO混晶によるダブルヘテロ構造を構成することが好ましい。
【0116】
上記クラッド層8,9について、結晶性を維持して十分なキャリア閉じ込め効果を得るには、MgZn1−xOのMgの組成比xは、0.01以上0.5以下が好ましく、さらに好ましくは、0.03以上0.33以下である。
【0117】
なお、上記発光層3をCdZn1−yO混晶として発光波長をさらに長波長化した場合においても、本実施形態と同様の効果が得られる。この場合、結晶性を維持して発光波長を長波長化させるには、CdZn1−yOのCdの組成比yは、0.02以上0.3以下が好ましく、さらに好ましくは、0.05以上0.25以下である。
【0118】
(第4実施形態)
第4実施形態の発光ダイオードは、発光層のドープ領域に、不純物としてのGa、NおよびSiを均一かつ同時にドーピングした以外は、第1実施形態の発光ダイオードと同一の構成を有する。第1実施形態と同一の構成部分には同一の参照番号を付して、詳細な説明を省略する。
【0119】
上記発光層のドープ領域には、上記均一かつ同時にドーピングされた不純物としてのGa,NおよびSiが、無秩序に分散している。
【0120】
上記実施形態の発光ダイオードを、Agペーストでリードフレームに取り付け、配線、モールドして発光させたところ、ピーク波長が420nmの青色光が得られた。本実施形態の発光ダイオードの出射光は、第1実施形態に対して、発光スペクトル幅が倍以上に広がり、また、視感度を考慮した輝度が60%向上した。
【0121】
本実施形態の発光ダイオードは、上記ドープ領域において、Ga、NおよびSiが、バンドギャップエネルギー中に互いに異なる不純物準位を形成する。上記ノンドープ領域で生成された励起子発光によって、上記異なる不純物準位にキャリアが励起され、これによって、複数の遷移エネルギーに対応する複数の波長の光が生成される。その結果、複数の波長の光が重なり合って、比較的広いスペクトル幅の発光が得られる。また、上記不純物のうちのSiが深い準位を形成するので、上記スペクトルが長波長化する。
【0122】
本実施形態の発光ダイオードによれば、上記スペクトル幅の拡大によって色純度は劣るが、極めて高い発光強度が得られる。したがって、例えば蛍光体励起光源などに用いた場合、従来よりも発光強度と省電力性に優れた多色発光素子を形成することができる。
【0123】
なお、上記発光層のドープ領域に導入する不純物は、Ga、NおよびSiに限られず、生成すべき発光強度やスペクトル幅に応じて、元素を追加、変更してもよい。
【0124】
(第5実施形態)
第5実施形態の発光ダイオードは、発光層23が有する2つのドープ領域を、各々4つの領域に分割して、ノンドープ領域に隣接するものから順に、Gaのみをドーピングした領域と、Nのみをドーピングした領域と、GaおよびNを同時にドーピングした領域と、Ga,NおよびSiを同時にドーピングした領域とを設けた以外は、第1実施形態と同一の構成を有する。本実施形態において、第1実施形態と同一の構成部分には同一の参照番号を付して、詳細な説明を省略する。
【0125】
図8は、本実施形態の発光ダイオードの断面と、この発光ダイオードのn型ZnO層2、ZnO発光層23およびp型ZnO層4のドーピングプロファイルとを示す図である。図8に示すように、上記発光層23は、ノンドープ領域の上側と下側とに形成した2つのドープ領域に、上記ノンドープ領域に隣接するものから順に、Gaドープ領域、Nドープ領域、GaおよびNドープ領域、Ga,NおよびSiドープ領域とを各々形成している。
【0126】
本実施形態の発光ダイオードをAgペーストでリードフレームに取り付け、配線およびモールドして発光させたところ、ピーク波長が450nmの青色光が得られた。また、視感度を考慮しない発光強度は、第4実施形態の発光ダイオードの発光強度に対して30%向上した。
【0127】
図9(a),(b)は、本実施形態の発光ダイオードの発光機構を、第4実施形態のものと比較して説明する図である。図9(a)は第4実施形態の発光ダイオードの発光機構であり、図9(b)は第5実施形態の発光ダイオードの発光機構である。
【0128】
本実施形態の発光ダイオードは、ドープ領域内に複数の不純物準位を有する点では、第4実施形態の発光ダイオードと同じである。しかしながら、第4実施形態では、上記ドープ領域中に複数の不純物準位が無秩序に分散していたのに対して、本実施形態では、ノンドープ領域側から順に、不純物準位が、その遷移エネルギーが大きい順に配置されている。したがって、図9(b)に示すように、ノンドープ領域で生成された励起子発光によって、このノンドープ領域に隣接するGa不純物準位から順に、N不純物準位、GaおよびN不純物準位、Ga、NおよびSi不純物準位について、キャリアが確実に励起されて、各遷移エネルギーに応じた波長の光が生成される。その結果、この発光層23は、比較的大きい厚みを有するにもかかわらず、紫外〜青色に亘るスペクトルの発光を高効率に行なうことができる。
【0129】
なお、上記発光層23のドープ領域に導入する不純物は、Ga、N、GaおよびN、並びに、Ga,NおよびSiに限られず、生成すべき発光強度やスペクトル幅に応じて、元素を追加、変更してもよい。要は、上記ノンドープ領域側から順に、不純物が、その不純物準位の遷移エネルギーが大きい順にドーピングされていればよい。
【0130】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の酸化物半導体発光素子によれば、基板上に、第1導電型層、発光層および第2導電型層を少なくとも備え、上記発光層は、不純物がドーピングされたドープ領域と、不純物がドーピングされていないノンドープ領域とを有するので、上記ノンドープ領域で優先的に生じる励起子発光によって、上記ドープ領域で不純物準位を介した発光を促進する多段階発光を効果的に行なうことができ、これによって、多重量子井戸構造などを用いることなく発光層の略全てに亘って発光が得られる。その結果、簡易な構造で高効率・高強度発光が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の酸化物半導体発光素子としての発光ダイオードを示す断面図である。
【図2】第1実施形態の発光ダイオードについて、発光層の層厚と発光強度との関係を示した図である。
【図3】第1実施形態の発光ダイオードにおける発光機構を示したものである。
【図4】図4(a)は第1実施形態の発光ダイオードについて、図4(b)は比較例3の発光ダイオードについて、発光層近傍をMBE法で形成する場合の成長温度制御および原料供給シーケンスを各々示す図である。
【図5】第2実施形態の発光ダイオードの断面およびドーピングプロファイルを示す図である。
【図6】第3実施形態の発光ダイオードを示す断面図である。
【図7】第3実施形態の発光ダイオードについて、発光層の層厚と発光強度との関係を示す図である。
【図8】第5実施形態の発光ダイオードの断面およびドーピングプロファイルを示す図である。
【図9】図9(a)は第4実施形態の発光ダイオードの発光機構を示し、図9(b)は第5実施形態の発光ダイオードの発光機構を示す図である。
【符号の説明】
1 ZnO基板
2 n型ZnO層
3 ZnO発光層
4 p型ZnO層
5 n型オーミック電極
6 透光性オーミック電極
7 Auパッド電極
10 発光ダイオード

Claims (18)

  1. 基板上に、第1導電型層、発光層および第2導電型層を少なくとも備え、
    上記発光層は、不純物がドーピングされたドープ領域と、不純物がドーピングされていないノンドープ領域とを有することを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  2. 請求項1に記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層は、厚みが3μm以上30μm以下であることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  3. 請求項2に記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層は、厚みが5μm以上15μm以下であることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記第1導電型層、発光層および第2導電型層は、いずれもZnOからなることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記第1導電型層および第2導電型層は、上記発光層よりもバンドギャップが大きいZnO系半導体からなることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  6. 請求項5に記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記第1導電型層および第2導電型層は、MgZn1−xO(0<x<1)からなることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  7. 請求項1、2、3、5または6に記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層は、CdZn1−yO(0<y<1)からなることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、Li,Na,K,Rb,Cu,AgおよびAuの中から選ばれた1つ以上の元素を含むことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、B,Al,Ga,In,Sc,Y,LaおよびCeの中から選ばれた1つ以上の元素を含むことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、N,P,As,Sb,Bi,V,NbおよびTaの中から選ばれた1つ以上の元素を含むことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、F,Cl,Br,I,MnおよびReの中から選ばれた1つ以上の元素を含むことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、C,Si,Ge,Sn,Ti,ZrおよびHfの中から選ばれた1つ以上の元素を含むことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、複数の元素を含むことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  14. 請求項13に記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層にドーピングされた不純物は、上記複数の元素が無秩序に分散してなることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層は、厚み方向の中央よりも上記第1導電型層または第2導電型層のうちのp型導電型層側に、上記ノンドープ領域を有することを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層のドープ領域は、上記ノンドープ領域の近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーが、上記第1導電型層の近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーおよび上記第2導電型層の近傍の部分にドーピングされた不純物の活性化エネルギーよりも小さいことを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  17. 請求項16に記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記発光層のドープ領域は、上記ノンドープ領域近傍の部分から、上記第1導電型層と、上記第2導電型層とに向って、活性化エネルギーが大きくなるように上記不純物がドーピングされていることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
  18. 請求項1乃至17のいずれか1つに記載の酸化物半導体発光素子において、
    上記基板は、ZnO基板であることを特徴とする酸化物半導体発光素子。
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