JP2004337225A - 便所用の踏み台 - Google Patents
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Abstract
【課題】和式便所では、用便時、腰を屈めて必要とする姿勢を確保するが、踵部に都合よく荷重が掛からず、後方に倒れる危険性、後方下段床面に転倒落下する等の危険な状況となる。殊に、老人、障害者等の介護を必要とする人は、このような状況となり易い。従って、安心して用便時に腰を屈める補助の手段が要望される。また用便終了時において、腰を屈めて、臀部を下げた状態から、起立する場合、その荷重を腰、膝等に掛ける際も、前述と略同様な状態となり易く、問題である。
【構成】本発明は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、平板部に設けた床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、平板部に荷重をシフトして、容易な屈み等を確保可能とした踏み台である。
【選択図】 図12
【構成】本発明は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、平板部に設けた床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、平板部に荷重をシフトして、容易な屈み等を確保可能とした踏み台である。
【選択図】 図12
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、便所に設置される踏み台で、主として、介護用、緊急用又は安全性等を意図した踏み台に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、和式便所では、用便時、腰を屈めて必要とする姿勢を確保する過程において、踵部に都合よく荷重が掛からず、そのまま後方に倒れる危険性、又は後方下段の床面に転倒落下する等の危険な状況となる。殊に、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする人は、このような状況となり易い。従って、安心して用便時に腰を屈めることができる補助の手段が要望されている。また用便終了時において、腰を屈めて、臀部を下げた状態から、起立する(立上る)場合には、その荷重を腰、膝等に掛ける。この極めてありふれた、常識的な行動であっても、例えば、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする人は、起立時において、この腰、膝等への荷重を掛けることが困難視される。従って、起立時に難渋すること、介護を必要とすること、厄介であること等の問題点が指摘されている。またこの起立時の困難性から、転倒の危険性、咄嗟の場合の緊急性に欠けること等の二次的な問題点も指摘されている。
【0003】
この改良の一環として、壁面に手摺りを設置する方法がある。この手摺りは、洋式では、着座姿勢等を考慮した場合には、比較的有利であるが、和式では、足の甲部裏面への荷重をスムーズに移行できず(荷重を支えることができず)あまり効果的でないこと、また便所が狭くなること、衝突の危険性があること、殊に和式では、この手摺りは、老人、障害者、又は健常者等にとって、狭くて困ること、また邪魔となること、等の改良の余地が考えられる。そして、この種の手摺りでは、公共の便所等の如く、多数の人が使用する状況では、清潔性、嫌悪感等の問題も指摘されていること等の問題点がある。
【0004】
また従来の問題点の改良と、手摺りの改良を意図する本発明の踏み台に関する先行文献を調査した。その結果、特開平6−343580号の和式便所姿勢保持器がある。その内容は、箱状ケースに、上部に支点軸を枢着し、踏み台を可動に設け、この踏み台を用便時に踏み込んで傾斜状態にして、自然な姿勢を確保する。そして、この踏み台は、使用後において重りにより復帰して、前記ケースを塞ぐ構造であり、足首等が固定された状態におかれている場合の、和式便所(便器)における用便姿勢を、楽に保持することを目的とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記文献は、用便時の姿勢維持と、起立時の安定性と、容易化等に役立つ特徴がある。しかし、次のような問題点が考えられる。▲1▼ 便所の床面より窪んだ形態であり、横方向への移動に邪魔となること、横方向への移動を試みた場合に転倒する危険性があること等である。▲2▼ ケースであり、清掃の困難性、水の浸入防止・処置に関し手間を要すること、又は設置にコストが掛かること等である。▲3▼ また一度設置し、その後、この装置を取外す場合には、床面全体を修理、又は改造することとなり、難渋すること、修理等にコストが掛かること等である。▲4▼ 構造上より、この発明では、必要時に簡易に設置し、又は必要時に、簡易に取外することは不可能であること等である。以上で説明した▲1▼〜▲4▼が問題点として挙げられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、用便時・用便済み時における姿勢の確保を図り、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする人(弱者とする)に対する配慮と、安全性の確保等を意図する。そして、本発明は、前述した▲1▼〜▲4▼の問題点を一気に解消することを意図する。
【0007】
請求項1は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、この平板部に設けた前記床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、
この踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、この使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、前記平板部に荷重をシフトして、容易な屈み及び/又は起立を確保可能とした踏み台である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成することを意図する。そして、本発明は、弱者本人の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与すること、又は用便に関する恐怖感を解消すること等を意図する。
【0009】
請求項2は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、スリップ防止用、水切り用、装飾用等を意図したスリット、溝、凹凸等の滑り止め形状(変形部)を形成した踏み台である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成することを意図する。そして、本発明は、弱者の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与すること、また用便に関する恐怖感を解消することを、又は弱者本人の体に対する労りを確保すること等を意図する。
【0011】
請求項3は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、柔軟性、可撓性、緩衝性、軽量化等を意図した空洞部、エア室等の柔軟部を形成した踏み台である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使用例を説明する。
【0013】
図10〜図14は和式の便所に使用した一例を示しており、便器の両側面に、踏み台をそれぞれ設置する。そして、膨出部を便器の尻側(反フード側)に設ける(取外し可能な設置、接着、固止等で設ける)。従って、体が自然に前かがみ状態となり、体重が足踏み部に移動する。この体重移動により、後方に倒れず確実に屈み姿勢を確保できる(図12参照)。この体重の移動は、図13の例も合わせて見れば明確である。またこの際の他の特徴としては、図14に示すように、衣服の裾が床面に接触せず汚れること、又は濡れることがなく重宝する。殊に近時、ズボン、ベルボトム、オーバーオール、パンツ(ズボン形態)類、パンタロンスーツ等を着用した時には有効である。このような利点が有効であるのは前述した弱者である(以下同じ)。
【0014】
そして、屈んだ状態より起立する過程でも、体重が足踏み部にあることから、比較的容易に立上りが可能となること、又は後方に転倒する危険性がなく重宝する。
【0015】
尚、図15の洋式にも採用できる。この例でも前述の和式と略同様であるが、この例では、立上りの容易性に効果がある。また前屈みで用足しが可能となり、スムーズな用足しが可能となること、又は体重移動がスムーズに行えること等の利点がある。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の一例を図1〜図9、又は図16〜図21について説明する。
【0017】
図中1は足踏み台であり、この足踏み台1は密着特性のゴム製、又は高級感と、耐久性、重厚性等を意図した金属製・陶器製、また軽量、耐久性、低コスト化等を意図した樹脂製、陶器製等で構成する。そして、ゴム製を除いてスリップ防止用の滑り止め100を設ける。また足踏み台1には、必要により、その上面1a及び/又は下面1bに、凹凸、スリット、梨子地等の滑り止め形状101を設けることもあり得る。またスリットの滑り止め形状101には、水切りに役立つ溝102を有することから、例えば、屋外トイレの場合において、水洗いの場合に有益である。尚、ゴム、プラスチック等は、廃材を利用して、低コスト化、材料の節約、再利用化、二次公害の解消等を図る。
【0018】
そして、この足踏み台1は、足踏み部2と、膨出部3とを有する。この足踏み部2は、甲部裏面を載せる。また膨出部3には踵部を載せる。この載せ方は、靴の場合(主として底の平らな靴か、通常の靴を想定する)も略同様である。尚、図示しないヒールの靴は、膨出部3を跨ぐ方法と、足踏み部2に全て載せる方法とがあり、それぞれ各人の好みによる。
【0019】
尚、足踏み台1の形状は、図1〜図7が方形状、図8が卵形状、図9が変形形状、図16〜図21は蒲鉾形状を示している。これは一例であり限定されない。また図16〜図21は、空洞部103(柔軟部)を形成し、クッション性を確保する。このクッション性は、材料の節約化、軽量化、緩衝性等による効果を期待する。図中104は下面1bに設けた空気抜き、水抜き等の開口である。この開口104、又は前記滑り止め100、滑り止め形状101等は必要により設ける。また105は平板部(フラット面)を示す。
【0020】
図中400は便器4のフード部、401は便器4の蓋部、また402は便器4の便座を、それぞれ示す。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、平板部に設けた床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、平板部に荷重をシフトして、容易な屈み及び/又は起立を確保可能とした踏み台である。
【0022】
従って、用便時・用便済み時における姿勢の確保を図り、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする弱者本人に対する配慮が図れること、安全性の確保等に役立つこと等の特徴がある。そして本発明は、前述した▲1▼〜▲4▼の問題点を一気に解消できる実益がある。
【0023】
請求項2の発明は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、スリップ防止用、水切り用、装飾用等を意図したスリット、溝、凹凸等の滑り止め形状を形成した踏み台である。
【0024】
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できる。そして、本発明は、弱者本人の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与できること、又は用便に関する恐怖感を解消できること等の特徴がある。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、柔軟性、可撓性、緩衝性、軽量化等を意図した空洞部、エア室等の柔軟部を形成した踏み台である。
【0026】
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できる。そして、本発明は、弱者の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与できること、又は用便に関する恐怖感を解消できること、また弱者本人の体に対する労りを確保できること等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足踏み台の第一例を示した斜視図
【図2】図1の例の平面図
【図3】本発明の足踏み台の第二例を示した斜視図
【図4】図2の例の平面図
【図5】図2の例の裏面図
【図6】本発明の足踏み台の第三例を示した斜視図
【図7】図6の例の他の一例を示した斜視図
【図8】本発明の足踏み台の第四例を示した斜視図
【図9】本発明の足踏み台の第五例を示した斜視図
【図10】本発明の足踏み台を和式便器(便所)に使用した一例を示した縮尺平面図
【図11】図10の例における足踏み台に足を載せた一例を示した側面図
【図12】図10の例における使用の一例を示した側面図
【図13】図10の例における立上りの一例を示した側面図
【図14】図10の例における立上りの他の一例を示した側面図
【図15】本発明の足踏み台を洋式便器(便所)に使用した一例を示した縮尺平面図
【図16】本発明の足踏み台の第六例を示した斜視図
【図17】図16の例における断面図
【図18】本発明の足踏み台の第七例を示した斜視図
【図19】図18の例における断面図
【図20】本発明の足踏み台の第八例を示した斜視図
【図21】図20の例における断面図
【図22】本発明の足踏み台の第九例を示した斜視図
【図23】図22の例における断面図
【符号の説明】
1 足踏み台
1a 上面
1b 下面
100 滑り止め
101 滑り止め形状
102 溝
103 空洞部
104 開口
105 平板部
2 足踏み部
3 膨出部
4 便器
400 フード部
401 蓋部
402 便座
【発明の属する技術分野】
この発明は、便所に設置される踏み台で、主として、介護用、緊急用又は安全性等を意図した踏み台に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、和式便所では、用便時、腰を屈めて必要とする姿勢を確保する過程において、踵部に都合よく荷重が掛からず、そのまま後方に倒れる危険性、又は後方下段の床面に転倒落下する等の危険な状況となる。殊に、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする人は、このような状況となり易い。従って、安心して用便時に腰を屈めることができる補助の手段が要望されている。また用便終了時において、腰を屈めて、臀部を下げた状態から、起立する(立上る)場合には、その荷重を腰、膝等に掛ける。この極めてありふれた、常識的な行動であっても、例えば、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする人は、起立時において、この腰、膝等への荷重を掛けることが困難視される。従って、起立時に難渋すること、介護を必要とすること、厄介であること等の問題点が指摘されている。またこの起立時の困難性から、転倒の危険性、咄嗟の場合の緊急性に欠けること等の二次的な問題点も指摘されている。
【0003】
この改良の一環として、壁面に手摺りを設置する方法がある。この手摺りは、洋式では、着座姿勢等を考慮した場合には、比較的有利であるが、和式では、足の甲部裏面への荷重をスムーズに移行できず(荷重を支えることができず)あまり効果的でないこと、また便所が狭くなること、衝突の危険性があること、殊に和式では、この手摺りは、老人、障害者、又は健常者等にとって、狭くて困ること、また邪魔となること、等の改良の余地が考えられる。そして、この種の手摺りでは、公共の便所等の如く、多数の人が使用する状況では、清潔性、嫌悪感等の問題も指摘されていること等の問題点がある。
【0004】
また従来の問題点の改良と、手摺りの改良を意図する本発明の踏み台に関する先行文献を調査した。その結果、特開平6−343580号の和式便所姿勢保持器がある。その内容は、箱状ケースに、上部に支点軸を枢着し、踏み台を可動に設け、この踏み台を用便時に踏み込んで傾斜状態にして、自然な姿勢を確保する。そして、この踏み台は、使用後において重りにより復帰して、前記ケースを塞ぐ構造であり、足首等が固定された状態におかれている場合の、和式便所(便器)における用便姿勢を、楽に保持することを目的とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記文献は、用便時の姿勢維持と、起立時の安定性と、容易化等に役立つ特徴がある。しかし、次のような問題点が考えられる。▲1▼ 便所の床面より窪んだ形態であり、横方向への移動に邪魔となること、横方向への移動を試みた場合に転倒する危険性があること等である。▲2▼ ケースであり、清掃の困難性、水の浸入防止・処置に関し手間を要すること、又は設置にコストが掛かること等である。▲3▼ また一度設置し、その後、この装置を取外す場合には、床面全体を修理、又は改造することとなり、難渋すること、修理等にコストが掛かること等である。▲4▼ 構造上より、この発明では、必要時に簡易に設置し、又は必要時に、簡易に取外することは不可能であること等である。以上で説明した▲1▼〜▲4▼が問題点として挙げられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、用便時・用便済み時における姿勢の確保を図り、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする人(弱者とする)に対する配慮と、安全性の確保等を意図する。そして、本発明は、前述した▲1▼〜▲4▼の問題点を一気に解消することを意図する。
【0007】
請求項1は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、この平板部に設けた前記床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、
この踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、この使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、前記平板部に荷重をシフトして、容易な屈み及び/又は起立を確保可能とした踏み台である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成することを意図する。そして、本発明は、弱者本人の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与すること、又は用便に関する恐怖感を解消すること等を意図する。
【0009】
請求項2は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、スリップ防止用、水切り用、装飾用等を意図したスリット、溝、凹凸等の滑り止め形状(変形部)を形成した踏み台である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成することを意図する。そして、本発明は、弱者の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与すること、また用便に関する恐怖感を解消することを、又は弱者本人の体に対する労りを確保すること等を意図する。
【0011】
請求項3は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、柔軟性、可撓性、緩衝性、軽量化等を意図した空洞部、エア室等の柔軟部を形成した踏み台である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の使用例を説明する。
【0013】
図10〜図14は和式の便所に使用した一例を示しており、便器の両側面に、踏み台をそれぞれ設置する。そして、膨出部を便器の尻側(反フード側)に設ける(取外し可能な設置、接着、固止等で設ける)。従って、体が自然に前かがみ状態となり、体重が足踏み部に移動する。この体重移動により、後方に倒れず確実に屈み姿勢を確保できる(図12参照)。この体重の移動は、図13の例も合わせて見れば明確である。またこの際の他の特徴としては、図14に示すように、衣服の裾が床面に接触せず汚れること、又は濡れることがなく重宝する。殊に近時、ズボン、ベルボトム、オーバーオール、パンツ(ズボン形態)類、パンタロンスーツ等を着用した時には有効である。このような利点が有効であるのは前述した弱者である(以下同じ)。
【0014】
そして、屈んだ状態より起立する過程でも、体重が足踏み部にあることから、比較的容易に立上りが可能となること、又は後方に転倒する危険性がなく重宝する。
【0015】
尚、図15の洋式にも採用できる。この例でも前述の和式と略同様であるが、この例では、立上りの容易性に効果がある。また前屈みで用足しが可能となり、スムーズな用足しが可能となること、又は体重移動がスムーズに行えること等の利点がある。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の一例を図1〜図9、又は図16〜図21について説明する。
【0017】
図中1は足踏み台であり、この足踏み台1は密着特性のゴム製、又は高級感と、耐久性、重厚性等を意図した金属製・陶器製、また軽量、耐久性、低コスト化等を意図した樹脂製、陶器製等で構成する。そして、ゴム製を除いてスリップ防止用の滑り止め100を設ける。また足踏み台1には、必要により、その上面1a及び/又は下面1bに、凹凸、スリット、梨子地等の滑り止め形状101を設けることもあり得る。またスリットの滑り止め形状101には、水切りに役立つ溝102を有することから、例えば、屋外トイレの場合において、水洗いの場合に有益である。尚、ゴム、プラスチック等は、廃材を利用して、低コスト化、材料の節約、再利用化、二次公害の解消等を図る。
【0018】
そして、この足踏み台1は、足踏み部2と、膨出部3とを有する。この足踏み部2は、甲部裏面を載せる。また膨出部3には踵部を載せる。この載せ方は、靴の場合(主として底の平らな靴か、通常の靴を想定する)も略同様である。尚、図示しないヒールの靴は、膨出部3を跨ぐ方法と、足踏み部2に全て載せる方法とがあり、それぞれ各人の好みによる。
【0019】
尚、足踏み台1の形状は、図1〜図7が方形状、図8が卵形状、図9が変形形状、図16〜図21は蒲鉾形状を示している。これは一例であり限定されない。また図16〜図21は、空洞部103(柔軟部)を形成し、クッション性を確保する。このクッション性は、材料の節約化、軽量化、緩衝性等による効果を期待する。図中104は下面1bに設けた空気抜き、水抜き等の開口である。この開口104、又は前記滑り止め100、滑り止め形状101等は必要により設ける。また105は平板部(フラット面)を示す。
【0020】
図中400は便器4のフード部、401は便器4の蓋部、また402は便器4の便座を、それぞれ示す。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、平板部に設けた床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、平板部に荷重をシフトして、容易な屈み及び/又は起立を確保可能とした踏み台である。
【0022】
従って、用便時・用便済み時における姿勢の確保を図り、老人、障害者、疾患者等の介護を必要とする弱者本人に対する配慮が図れること、安全性の確保等に役立つこと等の特徴がある。そして本発明は、前述した▲1▼〜▲4▼の問題点を一気に解消できる実益がある。
【0023】
請求項2の発明は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、スリップ防止用、水切り用、装飾用等を意図したスリット、溝、凹凸等の滑り止め形状を形成した踏み台である。
【0024】
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できる。そして、本発明は、弱者本人の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与できること、又は用便に関する恐怖感を解消できること等の特徴がある。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1の平板部及び/又は膨出部に、柔軟性、可撓性、緩衝性、軽量化等を意図した空洞部、エア室等の柔軟部を形成した踏み台である。
【0026】
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できる。そして、本発明は、弱者の安全性の向上と、弱者本人に対する安心感を付与できること、又は用便に関する恐怖感を解消できること、また弱者本人の体に対する労りを確保できること等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足踏み台の第一例を示した斜視図
【図2】図1の例の平面図
【図3】本発明の足踏み台の第二例を示した斜視図
【図4】図2の例の平面図
【図5】図2の例の裏面図
【図6】本発明の足踏み台の第三例を示した斜視図
【図7】図6の例の他の一例を示した斜視図
【図8】本発明の足踏み台の第四例を示した斜視図
【図9】本発明の足踏み台の第五例を示した斜視図
【図10】本発明の足踏み台を和式便器(便所)に使用した一例を示した縮尺平面図
【図11】図10の例における足踏み台に足を載せた一例を示した側面図
【図12】図10の例における使用の一例を示した側面図
【図13】図10の例における立上りの一例を示した側面図
【図14】図10の例における立上りの他の一例を示した側面図
【図15】本発明の足踏み台を洋式便器(便所)に使用した一例を示した縮尺平面図
【図16】本発明の足踏み台の第六例を示した斜視図
【図17】図16の例における断面図
【図18】本発明の足踏み台の第七例を示した斜視図
【図19】図18の例における断面図
【図20】本発明の足踏み台の第八例を示した斜視図
【図21】図20の例における断面図
【図22】本発明の足踏み台の第九例を示した斜視図
【図23】図22の例における断面図
【符号の説明】
1 足踏み台
1a 上面
1b 下面
100 滑り止め
101 滑り止め形状
102 溝
103 空洞部
104 開口
105 平板部
2 足踏み部
3 膨出部
4 便器
400 フード部
401 蓋部
402 便座
Claims (3)
- 便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、この平板部に設けた前記床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、
この踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、この使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、前記平板部に荷重をシフトして、容易な屈み及び/又は起立を確保可能とした踏み台。 - 請求項1の平板部及び/又は膨出部に、スリップ防止用、水切り用、装飾用等を意図したスリット、溝、凹凸等の滑り止め形状を形成した踏み台。
- 請求項1の平板部及び/又は膨出部に、柔軟性、可撓性、緩衝性、軽量化等を意図した空洞部、エア室等の柔軟部を形成した踏み台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003134535A JP2004337225A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | 便所用の踏み台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003134535A JP2004337225A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | 便所用の踏み台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004337225A true JP2004337225A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33525074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003134535A Pending JP2004337225A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | 便所用の踏み台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004337225A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102835927A (zh) * | 2012-09-21 | 2012-12-26 | 宋强 | 一种蹲便器 |
US20160360937A1 (en) * | 2015-06-09 | 2016-12-15 | NadiaLabs, Inc. | Stool for use with a toilet |
US12207768B2 (en) | 2022-08-02 | 2025-01-28 | Valerie Donofrio | Folding foot stool for attachment to a toilet |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003134535A patent/JP2004337225A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102835927A (zh) * | 2012-09-21 | 2012-12-26 | 宋强 | 一种蹲便器 |
US20160360937A1 (en) * | 2015-06-09 | 2016-12-15 | NadiaLabs, Inc. | Stool for use with a toilet |
US10136777B2 (en) * | 2015-06-09 | 2018-11-27 | NadiaLabs, Inc. | Stool for use with a toilet |
US12207768B2 (en) | 2022-08-02 | 2025-01-28 | Valerie Donofrio | Folding foot stool for attachment to a toilet |
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