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JP2004335173A - Icカード用コネクタ - Google Patents

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JP2004335173A
JP2004335173A JP2003126481A JP2003126481A JP2004335173A JP 2004335173 A JP2004335173 A JP 2004335173A JP 2003126481 A JP2003126481 A JP 2003126481A JP 2003126481 A JP2003126481 A JP 2003126481A JP 2004335173 A JP2004335173 A JP 2004335173A
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Abstract

【課題】コネクタ製造時のリフロー・ハンダ付け作業におけるリフロー熱による部品(板バネ)の変形を可及的に防止して不良品の製造を可及的に阻止するICカード用コネクタを提供する。
【解決手段】ICカード用コネクタ1のロック手段11は、スライダ12に一端側14aが支承され、スライダ12が初期位置に配置された場合において他端側14bが斜め下方向に向いてハウジングから応力が加えられることがない傾斜姿勢にされた板バネ14と、ハウジング2に形成され、スライダ12が初期位置からスライドした場合に、板バネ14に摺接して、該板バネ14をその弾性変形によって姿勢変更させてカード係合部14dを上動させ、カード係合部14dとカード101とを確実に係合する台17とを具えている。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外部記憶装置として使用されるICカード、特にSDカードと称されるICカードを扱うICカード用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、薄形ノートパソコン等のモバイル機器、デジタルカメラ等の情報家電機器、MP3プレーヤ等のAV機器、携帯電話、PDA等の情報端末機器の外部記憶装置として、着脱自在なICカードを使用したものがある。
特に、このようなICカードとして、SDカード(SD Card Assosiation 規格基準のICカード)はその厚さが薄く、また小型であるばかりでなく、記憶容量も比較的大きいことから薄形のパソコン、デジタルカメラ、携帯電話等の薄形でしかも小型の電子機器の外部記憶装置として多用される傾向にある。
【0003】
上述したICカードの一つであるSDカード(以下単に「カード」という。)を取り扱うICカード用コネクタ(以下、単に「コネクタ」という。)には、カード挿入口からカードを押し込むと該カードを位置決め装着でき、位置決め装着されたカードをさらに奥へ押し込むと、カードをカード挿入口側に案内復帰させて該カードを引き出し可能にするタイプのコネクタ(以下、「プッシュインプッシュアウト方式のコネクタ」という。)がある。(例えば、特許文献1参照。)図12は、この従来のプッシュインプッシュアウト方式のコネクタの要部概念破断面図であって、特にスライダ(後述)がスライド始端(以下、「初期位置」という。)に配置された初期状態のコネクタを示している。
図12に示す従来のプッシュインプッシュアウト方式のコネクタ61は、通常、図示せぬ端子を支承するハウジング2と、カード101をハウジング2に対し位置決め装着するとともに上記端子をICカード101の表面に形成された図示せぬ接続端子に接触させて電気的接続を図るロック手段51とを具えている。
【0004】
このうち、ロック手段51は、ハウジング2に対しスライド自在で、カード挿入口4を介して矢印A方向から挿入されたカード101を案内するスライダ12と、スライダ12がスライドして所定位置に達した場合(図2)にカード101をスライダ12を介してハウジング2に対し位置決めする板バネ54からなる位置決め手段53とを具えている。
【0005】
このうちの位置決め手段53の板バネ54はスライダ12に一端側54aが支承されている。また、板バネ54の他端側54bには、その先端54cの近傍にカード係合部54dが形成されている。
【0006】
一方、ハウジング2には、図12に示す初期状態における板バネ54の先端54cに当接して該先端54cに下向きの応力を加えて下動させる凹部2aが形成されている。
図13で示すように、図12の初期状態においてカード101を矢印Aの方向に沿って挿入すると、カード101は板バネ54の他端側54bの上に案内される。そして、カード101の一側方に形成された係合凹部101aと板バネ54のカード係合部54dとが係合し、これによりカード101が板バネ54を介しスライダ12に保持される。しかし、このときの係合凹部101aとカード係合部54dとの係合におけるその係合量は少ないため、カード101をスライダ12に対し確実に位置決めする位置決め係合は図られていない。
【0007】
図14は、図13のカードを押圧してスライダを矢印Aの方向にスライドし、これによりスライダがカードを位置決め保持した様子を示す図である。
図14で示すように、スライダ12が初期位置からスライドすると、板バネ54の先端54cがハウジング2の凹部2aから離間するとともに、該凹部2aによる下向きの応力が解除されてカード係合部54dが板バネ54の付勢力によって上方に移動する。
すると、カード101の係合凹部101aと板バネ54のカード係合部54dとの係合量が、スライダ12が初期位置にある場合の係合量に比し多くなって、カード101を板バネ54を介し確実にスライダ12に位置決め係合して該カード101を強固に保持できる。
【0008】
また、図14に示すように強固に保持されたカード101をさらに押圧すると、スライダ12はさらに矢印A方向に移動した後、上記位置決め手段53の動作によって矢印A方向と反対方向に移動して図13の状態に復帰する。また、このスライダ12の復帰によって、ハウジング2の凹部2aは板バネ54の先端54cに当接して該先端54cに下向きの応力を加えてカード係合部54dを下動させるので、係合凹部101aとカード係合部54dとの係合におけるその係合量は少なくなって、その係合は緩和され、これによりカード101は板バネ54を介しスライダ12に係合解除可能に保持される。
したがって、図12で示すように、図13のカード101を矢印Aと反対方向へ引くとコネクタ61から容易に離脱することができる。(以下、前記離脱をさせる動作を「引き出し動作」という)。
なお、上記位置決め手段53の構造及び動作の詳細は、特許文献1を確認されたい。
【0009】
このように従来のコネクタ61では、図14で示すように、カード101を位置決め保持した場合のスライダ12によるカード保持力を強めることができるとともに、図13で示すように、初期位置に位置するスライダ12のカード保持力をハウジング2の凹部2aによって弱め、これによりカード101の引き抜き動作を円滑にし、かつ、カード101の引き抜き動作においてカード101の係合凹部101aと板バネ54のカード係合部54dとが互いに当接してカード101及び板バネ54が損傷する虞を可及的に防止している。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−343468号公報(第4頁乃至第5頁、第1図乃至第3図、第6図、及び図7)
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のプッシュインプッシュアウト方式のコネクタ61(図12乃至図14)では、カード101をスライダ12に対し位置決めして該カード101を直接保持する板バネ54は、コネクタ61の機械的強度を高めるため、通常、金属製の板バネ54から構成されている。
【0011】
また従来、プッシュインプッシュアウト方式のコネクタ61では、スライダ12を図12で示す初期位置に配置した状態で、ハウジング2の上記端子を印刷配線基板の導電パターンにリフロー・ハンダ付けし、これにより、その後に挿入したカード101をハウジング2に対し位置決め装着した際、カード101の前記接続端子を前記ハウジングの端子を介し前記印刷配線基板の前記導電パターンに電気的接続させるようにしている。
【0012】
したがって、上述のコネクタ61では、板バネ54の先端54cがハウジング2の凹部2bにより応力が加えられている初期状態でリフロー・ハンダ付け作業が行われるから、金属製の板バネ54が、その材質の特性上、リフロー・ハンダ付け工程における熱(以下「リフロー熱」という。)の影響を受けて前記応力を加えられた変形姿勢に維持される傾向となる。
板バネ14がこのような変形姿勢にされると、スライダ12が初期位置に位置する状態においてカード101を挿入しても、カード101の係合凹部101aとカード係合部54dとが係合しなくなるので、コネクタ61自体が不良品となるという問題があった。
【0013】
この発明は、上述した事情に鑑み、コネクタのリフロー・ハンダ付け作業におけるリフロー熱による部品(板バネ)の変形を可及的に防止して不良品の製造を可及的に阻止するICカード用コネクタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この発明では、端子を支承するハウジングと、該ハウジングに対しスライド自在であって挿入されたICカードを前記端子側に案内するスライダからなり、該スライダを介して前記ICカードを前記ハウジングに対し位置決め装着するとともに前記ICカードの接続端子を前記端子に接触させて電気的接続を図るロック手段とを具えたICカード用コネクタにおいて、前記ロック手段は、前記スライダに一端側が支承され、他端側にICカードと係合するカード係合部が形成されており、挿入され前記他端側上に案内されたICカードに前記カード係合部を係合させて前記ICカードを前記スライダに対し位置決める板バネであって、前記スライダが初期位置に配置された場合において、前記他端側が斜め下方向に向いて前記ハウジングから応力が加えられることがない傾斜姿勢にされた板バネと、前記ハウジングに形成され、前記スライダが前記初期位置からスライドした場合に、前記板バネに摺接して、該板バネをその弾性変形によって前記傾斜姿勢から姿勢を変更させて前記カード係合部を上動させ、前記カード係合部と前記ICカードとを確実に係合して前記ICカードを前記スライダに対し位置決めるようにした台とを具えるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に関わるICカード用コネクタの一実施例を詳述する。
図1は、ICカード、特にSDカードと称されるICカード(以下、「カード」という。)を扱う本願発明のICカード用コネクタ(以下、単に「コネクタ」と言う)の概念組み立て分解斜視図である。また、図2は、図1のコネクタ1を組み立てた様子を示す概念斜視図であって、金属シェル3を取り除いた様子を示している。なお、図1乃至図11(後述)は、図12乃至図14と同一部分を同一符号で示している。
このコネクタ1は、上述したプッシュインプッシュアウト方式のコネクタである。このコネクタ1は、所定のピッチで複数の端子81を支承するハウジング2と、該ハウジング2に嵌着する金属シェル3と、ハウジング2に対しカード101(図6)を位置決め装着するとともに端子81をICカード101の上記接続端子(図示せぬ)に接触させて電気的接続を図るロック手段11とを具えている。なお、カード101は、カード挿入口4から図2の矢印Aで示す方向に挿入される。
【0016】
このうち、ロック手段11は、ハウジング2に対し矢印Aで示す方向と並行な方向にスライド自在で、上記カード挿入口4から挿入されたICカード101を案内するスライダ12と、スライダ12がスライドして所定位置に達した場合に該スライダ12を介しカード101をハウジング2に対し位置決めする位置決め手段13とから構成されている。
【0017】
また、この位置決め手段13は、板バネ14と、スライダ12をカード挿入口4側へ常時付勢するコイルバネ15と、ハウジング2とスライダ12との間に介在されるハート式のカム機構16とから構成されている。
なお、ハート式のカム機構16は、スライダ12の一側面に形成されたハート形状のカム溝16aと、ハウジング2に一端が支承され、他端が該カム溝50aにガイドされるリンクアーム16bから構成されている。なお、このハート式のカム機構16とコイルバネ15の構造及び動作は、上記特許文献1を参照されたい。
【0018】
図3は、図1のコネクタを構成する上記板バネを示す拡大斜視図である。
この板バネ14は、その一端側14aに係合突起14fが形成されている。
また、この板バネ14の一端側14aには、傾斜姿勢(後述)をとる場合の折り曲げ基準面となるの第一の折り曲げ基準面Pが形成されており、板バネ14の他端側14bには、スライダ12がスライドした場合の折り曲げ基準面となる第二の折り曲げ基準面Qが形成されている。
また、第一の折れ曲り基準面Pとなる部分のバネ幅Xは、他端側14bのうち、カード係合部14d(後述)より一端側14aに位置する部分のバネ幅Yより狭くされている。また、第二の折れ曲り基準面Qとなる部分のバネ幅Zは、一端側14aに位置する部分のバネ幅Kより広くされている。また、第一の折れ曲り基準面Pのバネ幅Xは、第二の折れ曲り基準面Qとなる部分のバネ幅Zより狭くされている。
【0019】
また、板バネ14には、他端側14bの先端14cの近傍に、カード101の上記係合凹部101aに係合するカード係合部14dが形成されている。なお、このカード係合部14dは、カード101の搭載方向に突出するように折り曲げて形成されている。
【0020】
このような構造の板バネ14は、図2の要部拡大概念図で示す図4で示すように、係合突起14fを介してスライダ12の支承孔12dに嵌着係合しており、これにより板バネ14の一端側14aはスライダ12に支承されている。
【0021】
一方、図2及び図4に示すスライダ12は、図2のハート式のカム機構16及びスプリング15の付勢力によって、スライド始端(初期位置)に配置されている。なお、このようにスライダ12が初期位置に配置されており、カード101が挿入される前のコネクタ1の状態を初期状態とする。
【0022】
また、図2のコネクタの要部概念破断面図である図5で示すように、スライダ12が初期位置にある状態においては、板バネ14は、第一の折り曲げ基準面Pから折り曲げられて他端側14bが斜め下方向に向いて、ハウジング2及びスライダ2から応力が加えられることがない傾斜姿勢にされ、これにより第一の折り曲げ基準面Pから離れて位置する板バネ14のカード係合部14dは下動している。なお、図4及び図5の符号12gは、スライダ12の溝を示している。この溝12gと板バネ14の先端14cとは係合しておらず、板バネ14にはスライダ12からの応力は加えられていない。また、ハウジング2には、板バネ14に応力を加える前記凹部2a(図12)が形成されていない。
【0023】
また、図5で示すように、上記位置決め手段13は、ハウジング2に峰部17aが形成された台17から構成されている。この台17には、載置面17bと傾斜面17cとによって峰部17aが形成されている。
【0024】
図5のコネクタ1のカード挿入口4(図2)からカード101を矢印A方向に挿入すると、図6で示すように、カード101の他端側101bの切り下記部101eがスライダ12の略三角形状の当接片12eに当接する。なお、スライダ12は、ハート式のカム機構16及びコイルバネ15の付勢力によって図4に示す初期位置に配設された状態を維持する。
【0025】
また、図6の要部概念破断面図である図7で示すように、カード101の係合凹部101a(図6)が板バネ14のカード係合部14dに係合する。
しかし、板バネ14は、第一の折り曲げ基準面Pから折り曲げられた上記傾斜姿勢を維持するので、カード係合部14dは下動した位置に配置されており、そのため、上記係合凹部101aとカード係合部14dとの係合量は少ない。したがって、上記係合凹部101aとカード係合部14dとの確実な位置決め係合は図られていない。すなわち、このコネクタ1によると、初期位置のスライダ12によるカード保持力を弱いから、カード101は板バネ14を介しスライダ12に係合解除可能に保持されることとなる。
【0026】
次に、図7の矢印Aで示す方向にスライダ12をカード101を介し押圧すると、スライダ12がコイルスプリング15(図6)の付勢力に抗してスライドする。
すると、図8で示すように、板バネ14の他端側14bに、台17の峰部17aが摺接して板バネ12をその弾性変形によって前記傾斜姿勢から姿勢を変更させてカード係合部14dを上動させる。
したがって、板バネ14のカード係合部14dとカード101の係合凹部101aとの係合量が、スライダ12が初期位置にある場合(図7)の係合量に比し多くなり、これによりスライダ12によるカード保持力を強くして、カード101をスライダ12に対し確実に位置決めることができる。
【0027】
また、図8で示すスライダ12が所定位置に達すると、スライダ12は、ハート式のカム機構16及びスプリング15によって停止してハウジング2に位置決め固定されるため、これにより、カード101がスライダ12を介しハウジング2に対し確実に位置決め装着される。
【0028】
また、スライダ12がハウジング2に対して位置決め装着される同時に、スライダ12に位置決めされたカード101の上記接続端子が、ハウジング12に支承された端子81(図6)に接触する。このハウジング12の端子81は、図示せぬ上記印刷配線基板の導電パターンに予めリフロー・ハンダ付けされているから、カード101の接続端子101aがハウジング2の上記端子81に接触すると、カード101の接続端子101aと上記導電パターンとの電気的接続が確実に図られる。
なお、図9は、図8で示すコネクタの概念斜視図であって、金属シェルに加えてカードを取り除いた様子を示す図である。また、図10は、図8のコネクタの外観を示す概念斜視図で、カードをハウジングに位置決め装着した様子を示す図であって、金属シェルを装着した様子を示す図である。
【0029】
ところで、上述のように、板バネ14が弾性変形して前記傾斜姿勢から姿勢を変更させてカード係合部14dを上動させるのは、板バネ14の他端側14bと台17の峰部17aとが摺接した場合に折れ曲り基準面が第一の折れ曲り基準面P(図5及び図7)からカード係合部14d側の第二の折れ曲り基準面Q(図8)に変更することに基づくものである。
【0030】
このコネクタ1では、図3で示すように、第一の折れ曲り基準面Pとなる部分のバネ幅Xが、他端側14bのうち、カード係合部14dより一端側14aに位置する部分のバネ幅Yより狭くされているから、板バネ14が第一の折れ曲り基準面Pを基準として折れ曲りやすく、そのため、図5に示す初期状態及び図7に示すカード保持状態における傾斜姿勢を採りやすくでき、これによりスライダが初期位置にある場合のスライダ12によるカード保持力を可及的に弱くすることができる。
【0031】
また、このコネクタ1では、第二の折れ曲り基準面Qとなる部分の板バネ14のバネ幅Zが、一端側14aに位置する部分のバネ幅Kより広くされているから、板バネ14が第ニの折れ曲り基準面Qを基準とした場合に折れ曲りにくく、そのため、図8で示すように板バネ14がカード101をスライダ12に対し位置決めした姿勢を可及的に維持でき、これにより、カード101を位置決め装着したスライダ12のカード保持力を可及的に強くすることができる。
【0032】
また、このコネクタ1では、図3に示すように、第一の折れ曲り基準面Pのバネ幅Xが第二の折れ曲り基準面Qとなる部分の板バネ14のバネ幅Zより狭くされているから、板バネ14が第1の折れ曲り基準面Pを基準として折れ曲って、図5に示す初期状態及び図7に示すカード保持状態における傾斜姿勢を採りやすく、これによりスライダ12が初期位置にある場合のスライダ12によるカード保持力を可及的に弱くできるとともに、板バネ14が第二の折れ曲り基準面Qを基準とした場合に折れ曲りにくいから、図8で示すように板バネ14がカード101をスライダ12に対し位置決め係合した姿勢を可及的に維持して、カード101を位置決め装着したスライダ12のカード保持力を可及的に強めることができる。
【0033】
ところで、図8で示すように装着されたカード101をコネクタ61から離脱するには、まずカード101を介しスライダ2を押圧してさらに矢印A方向へスライドさせる。すると、図10のカード101の一端側101bが、ハウジング2の位置決め凸部2bに当接するとともにハートカム式のカム機構16、及びスプリング15の動作によって、スライダ12がスライド終端に達した後、図6及び図7で示すように、カム機構16及びコイルバネ15の付勢力によりスライダ12が初期位置にスライド復帰する。
すると、カード101の前記接続端子とハウジング2の端子81とが離間してカード101の接続端子101aと上記導電パターンの電気的接続は解除される。
また、スライダ12がスライド復帰すると、板バネ14は台17の峰部17aによる押圧から開放されて上記傾斜姿勢に復帰し、板バネ14のカード係合部が下動する。したがって、カード101の係合凹部101aと板バネ14のカード係合部14dとは依然として係合しているが、上記係合凹部101aとカード係合部14dとの係合量は少なくなる。すなわち、上記係合凹部101aとカード係合部14dとの係合は緩和され、これにより初期位置のスライダ12によるカード保持力は弱められてカード101は板バネ14を介しスライダ12に係合解除可能に保持されることとなる。
そのため、図6及び図7で示すように、スライダ12が初期位置にある状態から矢印A方向と反対側に向けて、カード101を引いてコネクタ1から離脱する動作(カード101の引き出し動作)を円滑かつ容易に行うことができる。
【0034】
また、上述のようにスライダ12が初期位置にある状態ではカード101の係合凹部101aと板バネ14のカード係合部14dとの係合量は少ないから、このカードの引き抜き動作において、カード101の係合凹部101aと板バネ14のカード係合部54dとが互いに当接してカード101及び板バネ14が損傷する虞は可及的に防止される。
【0035】
なお、上述のようにスライダ12のスライド復帰によって板バネ14が傾斜姿勢に復帰するのは、台2の峰部2aによる板バネ14の押圧が解除されることにより、板バネ14の折り曲げ基準面が、第二の折り曲げ基準面Qから第一の折り曲げ基準面Pに移動するからである。
【0036】
また、このコネクタ1では、カード101をハウジング2に対し位置決め装着するロック手段11は、スライダ12が初期位置に配置された場合においてその他端側14bが斜め下方向に向いてハウジング2又はスライダ12から応力が加えられることがない傾斜姿勢された板バネ14を具えてなるから、ハウジング2の前記接続端子と前記印刷配線基板の前記導電パターンとをリフロー・ハンダ付けする作業において、板バネ14は応力を加えられていない状態でその作業が行われる。したがって、従来のコネクタ61のように、リフロー熱によって板バネ14が応力を加えられた変形姿勢が維持される虞は可及的に防止される。
【0037】
したがって、初期状態にあるコネクタ1にカード101を挿入した場合には、確実にカード101の係合凹部101aと板バネ54のカード係合部14dとが係合するから、従来のようにリフロー熱による板バネ14の変形によってコネクタ1の不良品が発生することは可及的に阻止される。
【0038】
また、このコネクタ1では、ロック手段11の板バネ14は、スライダ12が初期位置に配置された場合にハウジング2又はスライダ12から応力が加えられていない傾斜姿勢にされたものであるが、該ロック手段11は、スライダ12を前記初期位置からスライドさせた場合に、傾斜姿勢の板バネ14に摺接して該板バネ14の弾性変形によってその傾斜姿勢を変更させ、これによりカード係合部101dを上動させる台17、特にその峰部17aを更に具えているから、スライダ12を前記初期位置からスライドさせた場合には、上述のようにカード係合部101aとカード係合部14dとの係合量が多くなってその係合が確実になり、これによりカード101の前記接続端子と前記印刷配線基板の前記導電パターンとがハウジング2の端子81を介して確実に電気的接続される。
【0039】
なお、上記実施例では、台17は、絶縁体からなるハウジング2と一体形成されているが、この発明のコネクタでは、台17がハウジング2と一体形成されたものでなくてもよく、別体から構成されていてもよい。
【0040】
なお、上記実施例ではICカードとして、SDカード1を使用する場合について詳述したが、この発明のコネクタは上記実施例に限定されることなく、板状のICカードを取り扱うコネクタであれば、いかなるタイプのICカード用コネクタにも適用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のコネクタでは、そのロック手段を、スライダに一端側が支承され、他端側にICカードと係合するカード係合部が形成されており、挿入され前記他端側上に案内されたICカードにカード係合部を係合させてICカードをスライダに対し位置決める板バネであって、スライダが初期位置に配置された場合において、他端側が斜め下方向に向いてハウジングから応力が加えられることがない傾斜姿勢にされた板バネと、ハウジングに形成され、スライダが初期位置からスライドした場合に、板バネに摺接して該板バネをその弾性変形によって前記傾斜姿勢から姿勢を変更させてカード係合部を上動させ、カード係合部とカードとを確実に係合してICカードをスライダに対し位置決めるようにした台とを具えることとしたから、ICカード用コネクタのリフロー・ハンダ付け作業において、板バネには応力が加えられておらず、そのためリフロー熱による板バネの変形は可及的に防止され、これによりICカード用コネクタの不良品の製造を可及的に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のICカード用コネクタの概念組み立て分解斜視図。
【図2】図2は、図1のコネクタを組み立てた様子を示す概念斜視図であって、金属シェルを取り除いた様子を示す図。
【図3】図3は、図1のコネクタを構成する板バネを示す拡大斜視図。
【図4】図4は、図2の要部拡大概念図。
【図5】図5は、図2のコネクタの要部概念破断面図。
【図6】図6は、図2のコネクタにカードを挿入した様子を示す概念斜視図である。
【図7】図7は、図6の要部概念破断面図。
【図8】図8は、図7のコネクタの動作を示す該コネクタの概念破断面図。
【図9】図9は、図8のコネクタの概念斜視図であって、特に、カード及び金属シェルを取り除いた様子を示す図。
【図10】図10は、カードを装着したコネクタを示す概念斜視図であって、金属シェルを取り除いた様子を示す図。
【図11】図11は、図10のコネクタの外観斜視図である。
【図12】図12は、従来のICカード用コネクタの要部概念破断面図。
【図13】図13は、従来のICカード用コネクタの要部概念破断面図。
【図14】図14は、従来のICカード用コネクタの要部概念破断面図。
【符号の説明】
1…ICカード用コネクタ
2…ハウジング
11…ロック手段
12…スライダ
14…板バネ
14a…一端側
14b…他端側
14d…カード係合部
17…台
17a…峰部
101…ICカード
101a…係合凹部
P…第一の折り曲げ基準面
Q…第二の折り曲げ基準面
X…第一の折れ曲り基準面となる部分のバネ幅
Y…カード係合部より一端側に位置する部分のバネ幅
Z…第二の折れ曲り基準面となる部分のバネ幅
K…一端側に位置する部分のバネ幅

Claims (7)

  1. 端子を支承するハウジングと、該ハウジングに対しスライド自在であって挿入されたICカードを前記端子側に案内するスライダからなり、該スライダを介して前記ICカードを前記ハウジングに対し位置決め装着するとともに前記ICカードの接続端子を前記端子に接触させて電気的接続を図るロック手段とを具えたICカード用コネクタにおいて、
    前記ロック手段は、
    前記スライダに一端側が支承され、他端側にICカードと係合するカード係合部が形成されており、挿入され前記他端側上に案内されたICカードに前記カード係合部を係合させて前記ICカードを前記スライダに対し位置決める板バネであって、前記スライダが初期位置に配置された場合において、前記他端側が斜め下方向に向いて前記ハウジングから応力が加えられることがない傾斜姿勢にされた板バネと、
    前記ハウジングに形成され、前記スライダが前記初期位置からスライドした場合に、前記板バネに摺接して、該板バネをその弾性変形によって前記傾斜姿勢から姿勢を変更させて前記カード係合部を上動させ、前記カード係合部と前記ICカードとの係合を確実にして前記ICカードを前記スライダに対し位置決めるようにした台とを具えるようにしたことを特徴とするICカード用コネクタ。
  2. 前記台は峰部を有し、前記峰部が前記板バネに摺接して該板バネをその弾性変形によって前記傾斜姿勢を変更させ、これにより前記カード係合部を上動させて前記ICカードに確実に係合するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載のICカード用コネクタ。
  3. 前記ICカードには係合凹部が形成さており、前記板バネの前記カード係合部は前記係合凹部に係合し、この係合によって前記ICカードを前記板バネを介し前記スライダに位置決めするようにしたことを特徴とする請求項(1)記載のICカード用コネクタ。
  4. 前記板バネの前記一端側には、前記傾斜姿勢をとるための第一の折り曲げ基準面が形成されており、前記板バネの前記他端側には、前記スライダがスライドした場合の折り曲げ基準面となる第二の折り曲げ基準面が形成されていることを特徴とする請求項(1)記載のICカード用コネクタ。
  5. 前記第一の折れ曲り基準面となる部分のバネ幅が、前記カード係合部より前記一端側に位置する部分のバネ幅より狭くされていることを特徴とする請求項(4)記載のICカード用コネクタ。
  6. 前記第二の折れ曲り基準面となる部分のバネ幅が、前記一端側に位置する部分のバネ幅より広くされていることを特徴とする請求項(4)記載のICカード用コネクタ。
  7. 前記第一の折れ曲り基準面のバネ幅が、前記第二の折れ曲り基準面となる部分のバネ幅が狭くされていることを特徴とする請求項(4)記載のICカード用コネクタ。
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