JP2004328703A - アンテナ - Google Patents
アンテナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004328703A JP2004328703A JP2003160176A JP2003160176A JP2004328703A JP 2004328703 A JP2004328703 A JP 2004328703A JP 2003160176 A JP2003160176 A JP 2003160176A JP 2003160176 A JP2003160176 A JP 2003160176A JP 2004328703 A JP2004328703 A JP 2004328703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground pattern
- planar element
- antenna
- distance
- antenna according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 57
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 claims description 6
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 claims description 5
- 230000008878 coupling Effects 0.000 abstract description 7
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 abstract description 7
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 abstract description 7
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 18
- 230000005404 monopole Effects 0.000 description 17
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 10
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000005672 electromagnetic field Effects 0.000 description 2
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 2
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 1
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 238000005549 size reduction Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q9/00—Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
- H01Q9/04—Resonant antennas
- H01Q9/30—Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
- H01Q9/40—Element having extended radiating surface
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/36—Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
- H01Q1/38—Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
Landscapes
- Details Of Aerials (AREA)
- Waveguide Aerials (AREA)
Abstract
【解決手段】グランドパターン2と、グランドパターン2に対向する縁部に、曲線と傾きが段階的に変更されて接続された線分とのうちいずれかで構成され且つグランドパターン2との距離を連続して変化させる連続変化部分が設けられ、給電される平面エレメント1とを有し、グランドパターン2が、平面エレメント1の縁部の全てを囲うことなく当該平面エレメント1と併置されるものである。グランドパターン2と平面エレメント1を併置し且つ上記のような連続変化部分を設けることによりグランドパターン2と平面エレメント1の結合度合いを適切に調整することができるようになるため、広帯域化が実現される。また、グランドパターン2と平面エレメント1を上記のような位置関係に配置することにより、アンテナ全体の小型化も図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、広帯域アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開昭57−142003号公報には以下のようなアンテナが開示されている。すなわち、図16(a−1)及び(a−2)に示すように、円盤状の形状を有する平板である輻射素子1001がアース板又は大地1002に対して垂直に立設されたモノポールアンテナが開示されている。このモノポールアンテナにおいては、高周波電源1004と輻射素子1001とは給電線1003で接続されており、輻射素子1001の頂部が1/4波長の高さになるように構成されている。また、図16(b−1)及び(b−2)に示すように、上部周縁が所定の放物線に沿った形状を有する平板である輻射素子1005がアース板又は大地1002に対して垂直に立設されたモノポールアンテナも開示されている。さらに、図16(c)に示すように、図16(a−1)及び(a−2)に示したモノポールアンテナの輻射素子1001を2つ対称配置して構成されるダイポールアンテナも開示されている。また、図16(d)に示すように、図16(b−1)及び(b−2)に示したモノポールアンテナの輻射素子1005を2つ対称配置して構成されるダイポールアンテナも開示されている。
【0003】
また例えば特開昭55−4109号公報には以下のようなアンテナが開示されている。すなわち、図16(e)に示すように、シート状に形成された楕円形のアンテナ1006が、反射面1007に対して、その長軸が平行に位置するように垂直に立設されており、給電は同軸給電線1008を通じて行われる。また、ダイポール式に構成した場合の例を図16(f)に示す。ダイポール式の場合には、シート状楕円形アンテナ1006aを、同一平面上に、且つそれらの短軸が同一直線上に位置するよう配置し、平衡給電線1009を接続するために両者に若干の間隔が設けられている。
【0004】
さらに「B−77 半円形状素子と線状素子の組み合わせによる超広帯域アンテナ」井原泰介,木島誠,常川光一,pp77,1996年電子情報通信学会総合大会(以下非特許文献1と呼ぶ)には、図16(g)に示すようなモノポールアンテナが開示されている。図16(g)では、半円状のエレメント1010を、地板1011に対して垂直に立設し、エレメント1010の円弧において地板1011に最も近い点を給電部1012としている。非特許文献1には、円の半径がほぼ1/4波長となる周波数fLが下限となることが示されている。また、非特許文献1には、図16(h)に示すように、図16(g)に示したエレメント1010に切り欠きを設けたエレメント1013を、地板1011に対して垂直に立設した例も説明されている。この非特許文献1では図16(g)のモノポールアンテナと図16(h)のモノポールアンテナとはVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性はほとんど変わらないとしている。さらに非特許文献1では図16(i)に示すように、図16(h)のように切り欠きを設けたエレメントに、fL以下で共振するエレメント1014aをメアンダモノポール構造として接続したエレメント1014を、地板1011に対して垂直に立設した例も示されている。なおエレメント1014aは、切り欠き部分に収まるように設置されている。エレメント1014aのためfLより低い周波数で共振しているが、VSWR特性は悪い。なお、非特許文献1に関係して、「B−131 円板モノポールアンテナの整合改善」本田聡、伊藤猷顯、関一、神保良夫,2−131,1992年電子情報通信学会春季大会(以下非特許文献2)、「広帯域円板モノポールアンテナについて」本田聡,伊藤猷顯,神保良夫,関一,テレビジョン学会技術報告Vol.15,No.59, pp.25−30, 1991.10.24(以下非特許文献3)にも円板モノポールアンテナについての記述がある。
【0005】
以上説明したアンテナは、グランド面に対して様々な形状の平板導体を垂直に立設したモノポールアンテナ及び同一形状を有する平板導体を2つ用いる対称型ダイポールアンテナである。
【0006】
また米国特許第6351246号公報(以下特許文献3と呼ぶ)には、図17に示すような特殊な対称型ダイポールアンテナが示されている。すなわち、導体であるバランス・エレメント1101及び1102の間にグランド・エレメント1103が設けられ、バランス・エレメント1101及び1102の最下部の端子1104及び1105は、同軸ケーブル1106及び1107に接続されている。バランス・エレメント1101には、同軸ケーブル1106及び端子1104を介して、ネガティブ・ステップ電圧が供給される。一方、バランス・エレメント1102には、同軸ケーブル1107及び端子1105を介して、ポジティブ・ステップ電圧が供給される。このアンテナ1100において、グランド・エレメント1103とバランス・エレメント1101又は1102の距離は、端子1104又は1105から外側方向に漸増するようになっているが、バランス・エレメント1101及び1102には上記のような異なる信号を入力しなければならず、且つ所望の特性を得るためには必ずバランス・エレメント1101及び1102並びにグランド・エレメント1103の3つのエレメントを用いなければならない。
【0007】
また、特開平8−213820号公報(以下、特許文献4)に開示されている自動車電話用ガラスアンテナ装置を図18に示す。図18では、窓ガラス1032上に、扇形状の放射用パターン1033と矩形状の接地用パターン1034とが形成され、給電点Aは同軸ケーブル1035の芯線1035aに接続され、接地点Bは同軸ケーブル1035の外側導体1035bに接続される。この特許文献4では、放射用パターン1033の形状は、二等辺三角形でも多角形でもよいとされている。
【0008】
さらに、米国特許公開公報2002−122010A1(以下特許文献5と呼ぶ)には、図19に示すように、グランド・エレメント1021内部に、テーパー付きの空領域1023と、給電点1025に伝送線1024が接続された駆動エレメント1022とが設けられたアンテナ1020が開示されている。なお、駆動エレメント1022において給電点1025の反対側でグランド・エレメント1021と駆動エレメント1022の間隔が最大となり、給電点1025付近でその間隔は最小となっている。駆動エレメント1022の給電点1025の反対側には窪みが設けられているが、窪み自体がグランド・エレメント1021と対向しており、駆動エレメント1022とグランド・エレメント1021との間隔を調整する一つの手段となっている。なお、窪みを設けない形状についても開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開昭57−142003号
【特許文献2】
特開昭55−4109号
【特許文献3】
米国特許第6351246号
【特許文献4】
特開平8−213820号
【特許文献5】
米国特許公開公報2002−122010A1
【非特許文献1】
「B−77 半円形状素子と線状素子の組み合わせによる超広帯域アンテナ」井原泰介,木島誠,常川光一,pp77,1996年電子情報通信学会総合大会
【非特許文献2】
「B−131 円板モノポールアンテナの整合改善」本田聡、伊藤猷顯、関一、神保良夫,2−131,1992年電子情報通信学会春季大会
【非特許文献3】
「広帯域円板モノポールアンテナについて」本田聡,伊藤猷顯,神保良夫,関一,テレビジョン学会技術報告Vol.15,No.59, pp.25−30, 1991.10.24
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来から様々なアンテナが存在しているが、従来の垂直設置型モノポールアンテナではサイズが大きくなってしまい、放射導体とグランド面との距離を制御するのが困難であり、アンテナ特性の制御が難しくなるという問題がある。また、従来の対称型ダイポールアンテナも放射導体同士の距離は放射導体の形が同じであるため制御するのが困難であるためアンテナ特性の制御が難しくなるという問題がある。
【0011】
また、特許文献3の特殊な対称型ダイポールアンテナでは、多くのエレメントを用意し、エレメントに供給する信号についても2種類用意しなければならないと言う実装上の問題がある。また、グランド・エレメント1103とバランス・エレメント1101及び1102の距離は直線的に変化している。
【0012】
また、特許文献4の自動車電話用ガラスアンテナ装置では、接地用パターンと放射用パターンとの距離は直線的に変化している。この距離を放射用パターンの形状にて調整することに関しては何らの記載はない。また、このような自動車電話用ガラスアンテナ装置では、広帯域化が十分に図られているとは言えない。さらに、接地用パターンの外形を加工することに関しては何らの開示がない。
【0013】
また、特許文献5記載のアンテナは小型化を指向しているが、グランド・エレメントの内側に駆動エレメントを設ける構造ではグランド・エレメントの分だけ小型化できない。さらに、グランド・エレメントの形状は駆動エレメントに対して先細り形状を有してはいない。
【0014】
以上のような問題に鑑み、本発明の目的は、小型化が可能であり且つより広帯域化が可能な新規な形状のアンテナを提供することである。
【0015】
また本発明の他の目的は、小型化が可能であり且つアンテナ特性を制御し易くする新規な形状のアンテナを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係るアンテナは、グランドパターンと、グランドパターンに対向する縁部に、曲線と傾きが段階的に変更されて接続された線分とのうちいずれかで構成され且つグランドパターンとの距離を連続して変化させる連続変化部分が設けられ、給電される平面エレメントとを有し、グランドパターンが、平面エレメントの縁部の全てを囲うことなく当該平面エレメントと併置されるものである。
【0017】
グランドパターンと平面エレメントを併置し且つ上記のような連続変化部分を設けることによりグランドパターンと平面エレメントの結合度合いを適切に調整することができるようになるため、広帯域化が実現される。また、グランドパターンと平面エレメントを上記のような位置関係に配置することにより、アンテナ全体の小型化も図ることができる。
【0018】
なお、上で述べた連続変化部分において、平面エレメントの給電位置から遠ざかるにつれてグランドパターンとの距離が漸増するようにしてもよい。また、上記連続変化部分の少なくとも一部が円弧で構成されるようにしてもよい。
【0019】
また、上記平面エレメントの縁部のうち連続変化部分以外の部分の少なくとも一部が、グランドパターン側とは反対側に形成されるようにしてもよい。例えば、グランドパターン側と平面エレメント側とに分けることにより、アンテナの小型化が可能となる。このようにグランドパターン側と平面エレメント側とに分けられていれば、グランドパターン上に他の部品を載せることも可能となるため、全体としても小型化を図ることができるようになる。
【0020】
また、上で述べたグランドパターンが、連続変化部分以外の、平面エレメントの縁部の少なくとも一部に対して開口が設けられるように形成されるようにしてもよい。グランドパターンの外形も様々な要因に応じて調整するが、少なくとも連続変化部分以外の、平面エレメントの縁部の少なくとも一部に対しては直接グランドパターンが対向しないような形状にするものである。
【0021】
さらに、上で述べた平面エレメントに、平面エレメントの給電位置から最も遠い縁部からグランドパターン側に切欠きが設けられているようにすることも可能である。平面エレメントの小型化と低周波域の特性改善が可能となる。
【0022】
なお、上記切欠きを含む、平面エレメントの縁部の少なくとも一部が、グランドパターンと対向することのない位置に形成されるようにしてもよい。
【0023】
また、上で述べたグランドパターンに、平面エレメントの給電位置に対して先細り形状が形成されている場合もある。グランドパターンと平面エレメントの結合度合いを調整して、広帯域化を図るためである。
【0024】
なお、上で述べた平面エレメントが、平面エレメントの給電位置を通る直線に対して対称とすることも可能である。また、上で述べた平面エレメントの給電位置を通る直線に対して、グランドパターンと平面エレメントの距離が対称とすることも可能である。
【0025】
さらに、上で述べた平面エレメントが誘電体基板と一体に形成され、連続変化部分において、平面エレメントの給電位置から遠ざかるにつれてグランドパターンとの距離が飽和的に増加するようにしてもよい。
【0026】
本発明の第2の態様に係るアンテナは、グランドパターンと、グランドパターンに対向する縁部に、曲線と傾きが段階的に変更されて接続された線分とのうちいずれかで構成され且つグランドパターンとの距離を連続して変化させる連続変化部分が設けられ、給電される平面エレメントとを有し、グランドパターンが、平面エレメントの縁部の全てを囲うことなく配置され、グランドパターンと平面エレメントとが完全には重なることがなく、互いの面が平行又は実質的に平行に配置されるものである。グランドパターンの面と平面エレメントの面とは、非対向状態で互いの面が平行に配置されるとも言える。
【0027】
本発明の第3の態様に係るアンテナは、グランドパターンと、給電位置で給電され、グランドパターンに対向する縁部に、グランドパターンとの距離が前記給電位置から曲線的に漸増する連続変化部分が設けられた平面エレメントとを有し、グランドパターンが、平面エレメントの縁部の全てを囲うことなく且つ当該平面エレメントと併置されるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の第1の実施の形態に係るアンテナの構成を図1(a)及び(b)に示す。図1(a)に示すように、第1の実施の形態に係るアンテナは、円形の平面導体である平面エレメント1と、当該平面エレメント1に併置されるグランドパターン2と、高周波電源3とにより構成される。平面エレメント1は、高周波電源3と給電点1aにて接続されている。給電点1aは、平面エレメント1とグランドパターン2との距離が最短となる位置に設けられている。
【0029】
また、給電点1aを通る直線4に対して平面エレメント1とグランドパターン2とは左右対称となっている。従って、平面エレメント1の円周上の点からグランドパターン2までの最短距離についても、直線4に対して左右対称となっている。すなわち、直線4からの距離が同じであれば、円形エレメント1の円周上の点からグランドパターン2までの最短距離D1及びD2は、同じになる。
【0030】
本実施の形態では、平面エレメント1に面するグランドパターン2の辺2aは直線となっている。従って、平面エレメント1の下側円弧上の任意の点とグランドパターン2の辺2aとの最短距離は、給電点1aから遠ざかると共に円弧に従って曲線的に増加するようになっている。
【0031】
また本実施の形態では、図1(b)で示すように、平面エレメント1は、グランドパターン2の中心線5上に配置されている。従って、本実施の形態においては平面エレメント1とグランドパターン2とが同一平面内に配置されている。但し、必ずしも同一平面内に配置しなくともよく、例えば互いの面が平行又はほぼ平行といった形で配置しても良い。
【0032】
なお、本実施の形態において、グランドパターン2は、平面エレメント1を囲むことなく、グランドパターン2側と平面エレメント1側とが上下に分かれるように形成されている。すなわち、ある程度の大きさは必要ではあるが、グランドパターン2を、平面エレメント1の大きさに依存することなく形成することができる。さらに電気的な絶縁層を設けることによりグランドパターン2上に他の部品を配置することもできる。よって、平面エレメント1の大きさによってアンテナの実質的な大きさが決定されることになる。また、平面エレメント1の下側円弧の反対側の上側円弧は、グランドパターン2に直接対向しない縁部分であり、アンテナの設置場所等にもよるが、この部分の少なくとも一部はグランドパターン2により覆われることなく、グランドパターン2に設けられる開口部の方向に向くように配置される。
【0033】
図1(a)及び(b)に示したアンテナの動作原理としては、図2に示すように給電点1aから平面エレメント1の円周に向けて放射状に広がる各電流6がそれぞれ共振点を形成するため連続的な共振特性を得ることができ、広帯域化が実現される。図1(a)及び(b)の例では、平面エレメント1の直径に相当する電流路が最も長いため、直径の長さを1/4波長とする周波数がほぼ下限周波数となり、当該下限周波数以上において連続的な共振特性が得られる。このため、図2に示すように、平面エレメント1上に流れる電流による電磁界結合7が、グランドパターン2との間に発生する。すなわち、より周波数が低い場合には、放射に寄与する電流路6がグランドパターン2の辺2aに対して垂直に立っているために広範囲にグランドパターン2との結合を生じ、より高い周波数の場合には、電流路が水平に傾いていくため、狭い範囲にてグランドパターン2との結合が生じる。グランドパターン2との結合については、アンテナのインピーダンス等価回路における容量成分Cと考えられ、高周波帯域と低周波帯域では電流路の傾き加減によって容量成分Cが変化する。容量成分Cの値が変化すれば、アンテナのインピーダンス特性に大きく影響を与えることになる。より具体的には、容量成分Cは平面エレメント1とグランドパターン2との距離に関係している。これに対し、グランド面に対して垂直に円板を立設する場合には、グランド面と円板との距離を微妙に制御することはできない。図1(a)及び(b)に示すように平面エレメント1とグランドパターン2とを併置する場合には、グランドパターン2の形状を変更すれば、アンテナのインピーダンス等価回路における容量成分Cを変更することができるため、より好ましいアンテナ特性を得るように設計することができる。
【0034】
また、グランド面に対して垂直に円板を立設する場合に比して本実施の形態の方がより広帯域化できるという効果もある。図3は、縦軸でVSWR、横軸で周波数(GHz)を表すグラフであり、実線101が本実施の形態における特性、太線102がグランド面に対して円板を立設する技術における特性を示す。明らかに8GHz以上の高周波側において従来技術のVSWRの値の方が悪化している。一方、本実施の形態については一部VSWRの値が悪い帯域はあるが、10GHzを超える高周波帯域においてもVSWRの値は2を下回る。このように、単に平面エレメント1とグランドパターン2との距離が制御しやすくなるというだけではなく、平面エレメント1とグランドパターン2の「併置」により安定的に広帯域化できるという効果もある。
【0035】
なお、平面エレメント1は、モノポールアンテナの放射導体であるとも考えられる。一方で、本実施の形態におけるアンテナは、グランドパターン2も放射に寄与している部分もあるので、ダイポールアンテナであるとも言える。但し、ダイポールアンテナは通常同一形状を有する2つの放射導体を用いるため、本実施の形態におけるアンテナは、非対称型ダイポールアンテナとも呼べる。さらに、本実施の形態におけるアンテナは、進行波アンテナとも言える。このような考え方は以下で述べる全ての実施の形態に適用可能である。
【0036】
[実施の形態2]
本発明の第2の実施の形態に係るアンテナの構成を図4に示す。第1の実施の形態と同様に、円形の平面導体である平面エレメント11と、当該平面エレメント11と併置されるグランドパターン12と、平面エレメント11の給電点11aと接続する高周波電源13とにより構成される。給電点11aは、平面エレメント11とグランドパターン12との距離が最短となる位置に設けられる。
【0037】
また、給電点11aを通る直線14に対して平面エレメント11とグランドパターン12とは左右対称となっている。さらに、平面エレメント11の円周上の点から直線14に平行にグランドパターン12まで降ろした線分の長さ(以下距離と呼ぶ)についても、直線14に対して左右対称となっている。すなわち、直線14からの距離が同じであれば、平面エレメント11の円周上の点からグランドパターン12までの距離D11及びD12は同じになる。
【0038】
本実施の形態では、平面エレメント11に面するグランドパターン12の辺12a及び12bは、直線14から遠くなるほど平面エレメント11とグランドパターン12の距離が、さらに漸増するように傾けられている。すなわち、グランドパターン12には、平面エレメント11の給電点11aに対して先細り形状が形成されている。よって、平面エレメント11とグランドパターン12の距離は、円弧に規定される曲線以上に曲線的に漸増するようになっている。なお、辺12a及び12bの傾きについては、所望のアンテナ特性を得るために調整する必要がある。
【0039】
すなわち、第1の実施の形態でも述べたが、平面エレメント11とグランドパターン12の距離を変更することにより、アンテナのインピーダンス等価回路における容量成分Cを変更することができる。図4に示すように外側に向けて平面エレメント11とグランドパターン12の距離は広がっており、第1の実施の形態に比して容量成分Cの大きさは小さくなる。従って、インピーダンス等価回路における誘導成分Lが比較的大きく効くようになる。このようにしてインピーダンス制御を行うことにより、所望のアンテナ特性を得ることができるようになる。図4に示したアンテナも広帯域化を実現している。
【0040】
本実施の形態においても、グランドパターン12は平面エレメント11を囲むことなく、グランドパターン12側と平面エレメント11側とが上下に分かれるように形成されている。また、平面エレメント11の下側円弧の反対側の上側円弧は、グランドパターン12に直接対向しない縁部分であり、アンテナの設置場所にもよるが、この部分の少なくとも一部はグランドパターン2に覆われることはない。
【0041】
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、平面エレメント11は、グランドエレメント12と同一平面内に配置されている。但し、必ずしも同一平面内に配置しなくともよく、例えば互いの面が平行又はほぼ平行といった形で配置しても良い。
【0042】
[実施の形態3]
本発明の第3の実施の形態に係るアンテナの構成を図5に示す。本実施の形態に係るアンテナは、半円形の導体平面である平面エレメント21と、平面エレメントと併置されるグランドパターン22と、平面エレメント21の給電点21aと接続する高周波電源23とにより構成される。給電点21aは、平面エレメント21とグランドパターン22との距離が最短となる位置に設けられる。
【0043】
また、給電点21aを通る直線24に対して平面エレメント21とグランドパターン22とは左右対称となっている。従って、平面エレメント21の円弧上の点からグランドパターン22までの最短距離についても、直線24に対して左右対称となっている。すなわち、直線24からの距離が同じであれば、平面エレメント21の円弧上の点からグランドパターン22までの最短距離は同じになる。
【0044】
本実施の形態では、平面エレメント21に面するグランドパターン22の辺22aは直線となっている。従って、平面エレメント21の円弧上の任意の点とグランドパターン22の辺22aとの最短距離は、給電点21aから遠ざかると共に円弧に沿って曲線的に増加するようになっている。
【0045】
また本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、平面エレメント21は、グランドエレメント22と同一平面内に配置されている。但し、必ずしも同一平面内に配置しなくともよく、例えば互いの面が平行又はほぼ平行といった形で配置しても良い。
【0046】
本実施の形態においても、グランドパターン22は、平面エレメント21を囲むことなく、グランドパターン22側と平面エレメント21側とが上下に分かれるように形成されている。また、平面エレメント21の下側円弧の反対側の直線部分は、グランドパターン22に直接対向しない縁部分であり、アンテナの設置場所にもよるが、グランドパターン22には、少なくともこの部分のためにアンテナ外部に対する開口が形成される。
【0047】
本実施の形態におけるアンテナの周波数特性は、平面エレメント21の半径及び平面エレメント21とグランドパターン22の距離によって制御することができる。平面エレメント21の半径によって、ほぼ下限周波数が決定される。なお、第2の実施の形態と同様にグランドパターン22の形状を変形してテーパーを付すようにしても良い。本実施の形態におけるアンテナについても広帯域化を実現している。
【0048】
[実施の形態4]
本発明の第4の実施の形態に係るアンテナの構成を図6に示す。本実施の形態に係るアンテナは、半円形の導体平面であり且つ切欠部35が設けられている平面エレメント31と、平面エレメント31と併置されるグランドパターン32と、平面エレメント31の給電点31aと接続される高周波電源33とにより構成される。平面エレメント31の直径L1は例えば20mmであり、切欠部35の間口L2は例えば10mmであり、平面エレメント31の天頂部31b(給電点31aから最も遠い縁部)からグランドパターン32側に例えば深さL3(=5mm)くぼんでいる。給電点31aは、平面エレメント31とグランドパターン32との距離が最短となる位置に設けられる。
【0049】
また、給電点31aを通る直線34に対して平面エレメント31とグランドパターン32とは左右対称となっている。切欠部35についても直線34に対して対称となっている。また、平面エレメント31の円弧上の点からグランドパターン32までの最短距離についても、直線34に対して左右対称となっている。すなわち、直線34からの距離が同じであれば、平面エレメント31の円弧上の点からグランドパターン32までの最短距離は同じになる。
【0050】
本実施の形態では、平面エレメント31に面するグランドパターン32の辺32aは直線となっている。従って、平面エレメント31の円弧上の任意の点とグランドパターン32の辺32aとの最短距離は、給電点31aから遠ざかると共に円弧に沿って曲線的に漸増するようになっている。
【0051】
また本実施の形態に係るアンテナの側面は、図1(b)と同じであり、平面エレメント31は、グランドパターン32の中心線上に配置されている。すなわち、本実施の形態においては平面エレメント31とグランドパターン32とが同一平面内に配置されている。但し、必ずしも両者を同一平面内に配置しなくともよく、例えば互いの面が平行又はほぼ平行といった形で配置しても良い。
【0052】
さらに本実施の形態では、平面エレメント31は、当該平面エレメント31に設けられた切欠部35以外の縁部がグランドパターン32に対向するように配置される。逆にいえば、切欠部35が設けられた縁部は、グランドパターン32に対向せず、またグランドパターン32に囲まれない。すなわち、平面エレメント31の部分とグランドパターン32の部分が上下に分かれるため、無駄なグランドパターン32の領域を設ける必要がなく、小型化が容易になる。さらに、グランドパターン32の部分と平面エレメント31の部分が分かれていれば、グランドパターン32上に他の部品を載せることも可能となるため、全体としても小型化を図ることができるようになる。
【0053】
次に本実施の形態に係るアンテナの動作原理を考える。第1の実施の形態と比べると、円形から半円形に基本形状が変更されているため、電流路の長さは円形の場合に比して短くなってしまう。円の半径より長い電流路も存在するが、円の半径の長さを1/4波長とする周波数がほぼ下限周波数となってしまい、小型化の影響で特に低周波域の特性が落ちてしまうという問題が生ずる。
【0054】
そこで本実施の形態のように平面エレメント31に切欠部35を設けると、電流は給電点31aから天頂部31bまでを切欠部35のため直線的には流れることができず、図7に示すように切欠部35を迂回するようになる。このように、電流路は切欠部35を迂回するような形で構成されるため長くなり、放射の下限周波数を低くすることができる。従って、広帯域化が実現できるようになる。
【0055】
本実施の形態におけるアンテナは、切欠部35の形状及び平面エレメント31とグランドパターン32との距離によりそのアンテナ特性を制御し得るようになっている。但し、従来技術のように放射導体をグランド面に対して垂直に立設するようなアンテナでは、切欠部ではアンテナ特性を制御することができないことが知られている(非特許文献1)。本実施の形態のように、平面エレメント31とグランドパターン32を併置することにより、切欠部35によりアンテナ特性を制御できるようになる。
【0056】
図8に、平面エレメント31を従来技術のようにグランド面に対して垂直に立設した場合のインピーダンス特性と、図6に示す本実施の形態に係るアンテナのインピーダンス特性をグラフにして示す。図8においては、縦軸はVSWRを示し、横軸は周波数(GHz)を示す。実線201で表された本実施の形態に係るアンテナの周波数特性は3GHzより低い周波数でVSWRが2を下回り、5GHzから7GHzぐらいまでVSWRが2を若干超える部分があるが、11GHzを超えるまでほぼ2程度となっている。一方、太線202で表された従来技術に係るアンテナの周波数特性は5GHzになる前ぐらいまで本実施の形態と同様の値にはならず、また11GHzあたりからVSWRの値が大きくなってしまっている。すなわち、本実施の形態のアンテナの方が低周波帯域及び高周波帯域にて特性がよいという顕著な効果を示している。
【0057】
このように単に平面エレメント31とグランドパターン32との距離が制御しやすくなるというだけではなく、平面エレメント31とグランドパターン32の「併置」により安定的に広帯域化できるという効果もある。そして、切欠部35により平面エレメント31の小型化も可能となっている。
【0058】
なお、図示しないが平面エレメント31に対向する、グランドパターン32の部分については変形させ、テーパーを付すようにしても良い。切欠部35の形状と共にアンテナ特性を所望の態様に制御することができる。
【0059】
さらに、切欠部35の形状は矩形に限定されるものではない。例えば、逆三角形の切欠部35を採用するようにしても良い。その場合には、例えば給電点31aと逆三角形の1つの頂点が直線34上に載るように配置する。さらに、切欠部35は、台形であってもよい。台形の場合には、その底辺を上辺より長くすると、電流路が切欠部35を迂回する長さが長くなるので平面エレメント31における電流路をより長くすることができる。また、切欠部35の角を丸める場合もある。
【0060】
[実施の形態5]
本発明の第5の実施の形態に係るアンテナの構成を図9に示す。本実施の形態では、半円形の導体平板であり且つ切欠部45が設けられている平面エレメント41及びグランドパターン42を誘電率2から5のプリント基板(FR−4、テフロン(登録商標)など)に形成した場合の例を説明する。
【0061】
第5の実施の形態に係るアンテナは、平面エレメント41と、当該平面エレメント41と併置されるグランドパターン42と、平面エレメント41に接続される高周波電源とから構成される。なお図9において高周波電源は省略されている。平面エレメント41には、高周波電源に接続され且つ給電点を構成する突起部41aと、グランドパターン42の辺42aに対向する曲線部41bと、天頂部41dからグランドパターン42の方向に窪ませた矩形の切欠部45と、低周波用の電流路を確保するための腕部41cとが設けられている。なお、側面の構成については図1(b)とほぼ同じである。すなわち、平面エレメント41とグランドパターン42とが完全には重ならず、互いの面が平行又は実質的に平行に設けられる。
【0062】
本実施の形態においても、グランドパターン42は、平面エレメント41を囲むことなく、突起部41aと窪み47の部分を除き、グランドパターン42側と平面エレメント41側とが上下に分かれるように形成されている。また、平面エレメント41の切欠部45及び天頂部41dは、グランドパターン42に直接対向しない縁部分であり、アンテナの設置場所にもよるが、グランドパターン42には、少なくともこの部分のためにアンテナ外部に対する開口が形成される。
【0063】
グランドパターン42には、平面エレメント41の突起部41aを収容するための窪み47が設けられている。従って、平面エレメント41に対向する辺42aは、一直線になっておらず、2つの辺に分割されている。なお、給電位置となる突起部41aの中心を通る直線44にて、本実施の形態に係るアンテナは左右対称となっている。すなわち、切欠部45も左右対称である。平面エレメント41の曲線41bとグランドパターン42の辺42aとの距離は、直線44から離れるほど次第に長くなっている。
【0064】
なお、切欠部45の形状は矩形に限定されるものではない。第4の実施の形態において述べたような切欠部の形状を採用するようにしても良い。
【0065】
図10に本実施の形態のアンテナのインピーダンス特性を示す。図10において、縦軸はVSWRを、横軸は周波数(GHz)を表す。VSWRが2.5以下の周波数帯域は、約2.9GHzから約9.5GHzと広帯域になっている。約6GHzで一旦VSWRが2近くになっているが、許容できる範囲である。VSWRが2.5となる周波数が約2.9GHzと非常に低くなっているのは切欠部45を設けたためである。
【0066】
[実施の形態6]
本発明の第6の実施の形態に係るアンテナの構成を図11(a)及び図11(b)に示す。図11(a)に示すように、本実施の形態に係るアンテナは、平面エレメント51を内部に含み且つ誘電率が約20の誘電体基板55と、誘電体基板55に併置されるグランドパターン52と、例えばプリント基板である基板56と、平面エレメント51の給電点51aに接続される高周波電源53とにより構成される。平面エレメント51は、T字に類似した形状を有しており、誘電体基板55の端部に沿った底辺51bと上方に伸びる辺51cと第1の傾斜角を有する辺51dと第1の傾斜角より大きな傾斜角を有する辺51eと天頂部51fとにより構成される。給電点51aは、誘電体基板55の端部に沿った底辺51bの中点に設けられている。本実施の形態では誘電体基板55とグランドパターン52との距離L4は、1.5mmである。また、グランドパターン52の幅は20mmである。
【0067】
また、給電点51aを通る直線54に対して平面エレメント51とグランドパターン52とは左右対称となっている。また、平面エレメント51の辺51c、51d及び51e上の点から直線54に平行にグランドパターン52まで降ろした線分の長さ(以下、距離と呼ぶ)についても、直線54に対して左右対称となっている。すなわち、直線54からの距離が同じであれば、距離は同じになる。
【0068】
本実施の形態では、誘電体基板55に面するグランドパターン52の辺52aは直線となっている。従って、距離は、辺51c、51d及び51eの任意の点が当該辺51c、51d及び51eを移動するにつれて漸次増加するようになっている。すなわち、直線54から離れる程、距離は増加する。
【0069】
辺51c、51d及び51eを接続することにより構成される折れ線は曲線ではないものの、距離が飽和的に増加するように傾きが段階的に変更されている。言い換えれば、直線54から離れると最初は急激に距離が増加するが次第に増加率が減少している。すなわち、直線54からみて同じ側にある天頂部51fの端点と底辺51bの端点を結ぶ直線から内側に削ったような形状になっている。
【0070】
本実施の形態では、グランドパターン52の辺52aに対向する平面エレメントの側縁部は51c、51d及び51eの3つの線分で構成されている。しかし、距離が飽和的に増加するという条件を満たしていれば、この斜めの部分の形状はこれに限定されない。辺51c、51d及び51eの代わりに、2以上の任意数の線分で構成される折れ線を採用してもよい。また、辺51c、51d及び51eの代わりに、直線54からみて同じ側にある天頂部51fの端点と底辺51bの端点を結ぶ直線に対して上に凸の曲線であってもよい。すなわち、平面エレメント51から見れば、内側に凸の曲線である。
【0071】
いずれの形状を採用するにせよ、直線54から離れるに従って距離は連続的に変化し、この連続変化部分の存在により下限周波数以上において連続的な共振特性を得ることができる。
【0072】
図11(b)は側面図であり、基板56の上にグランドパターン52と、誘電体基板55とが設けられている。誘電体基板55内の平面エレメント51の面は、グランドパターン52の面と平行又は実質的に平行に配置される。グランドパターン52については、基板56と一体形成される場合もある。なお、本実施の形態では、誘電体基板55の内部に平面エレメント51が形成されている。すなわち、誘電体基板55は、セラミックス・シートを積層して形成され、そのうちの一層として導体の平面エレメント51も形成される。従って、実際は上から見ても図11(a)のようには見えない。誘電体基板55内部に平面エレメント51を構成すれば、露出させた場合に比して誘電体の効果が若干強くなるため小型化でき、さびなどに対する信頼性も増す。但し、誘電体基板55表面に平面エレメント51を形成するようにしてもよい。また、誘電率も変更することができ、単層基板、多層基板のいずれを用いてもよい。単層基板ならば基板上に平面エレメント51を形成することになる。なお、本実施の形態においても、グランドパターン52は、平面エレメント51を含む誘電体基板55を囲むことなく、グランドパターン52側と誘電体基板55側とが上下に分かれるように形成されている。
【0073】
このように平面エレメント51を誘電体基板55で覆うような形で形成すると、誘電体により平面エレメント51周辺の電磁界の様子が変化する。具体的には、誘電体の中の電界密度が増す効果と波長短縮効果が得られるため、平面エレメント51を小型化することができるようになる。また、これらの効果により電流路の打ち上げ角度が変化し、アンテナのインピーダンス等価回路における誘導成分L及び容量成分Cが変化する。即ち、インピーダンス特性に大きな影響が出てくる。このインピーダンス特性への影響を踏まえた上で4.9GHzから5.8GHzの帯域で所望のインピーダンス特性を得るように形状の最適化を行うと図11(a)に示したような形状となった。この帯域幅は従来に比して非常に広い。
【0074】
[実施の形態7]
本発明の第7の実施の形態に係るアンテナの構成を図12に示す。図12に示すように、本実施の形態に係るアンテナは、平面エレメント61を内部に含み且つ誘電率が約20の誘電体基板65と、誘電体基板65に併置されるグランドパターン62と、例えばプリント基板である基板66と、平面エレメント61の給電点61aに接続される高周波電源63とにより構成される。平面エレメント61及び誘電体基板65は、第6の実施の形態における平面エレメント51及び誘電体基板55と同じである。本実施の形態では誘電体基板65とグランドパターン62との距離L5は、1.5mmである。また、グランドパターン62の幅は20mmである。
【0075】
また、給電点61aを通る直線64に対して平面エレメント61とグランドパターン62とは左右対称となっている。また、平面エレメント61の辺61c、61d及び61e上の点から直線64に平行にグランドパターン62まで降ろした線分の長さ(以下、距離と呼ぶ)についても、直線64に対して左右対称となっている。すなわち、直線64からの距離が同じであれば、距離は同じになる。
【0076】
本実施の形態では、誘電体基板65に面するグランドパターン62の辺62a及び62bは、直線64から遠くなるほど平面エレメント61とグランドパターン62の距離が、より長くなるように傾けられている。本実施の形態では、側端部において長さL6(=2乃至3mm)だけ直線64との交点より下に下がっている。すなわち、グランドパターン62は誘電体基板65に対して上縁部62a及び62bからなる先細り形状を有している。側面の構成については図11(b)と同様である。すなわち、誘電体基板65内の平面エレメント61の面は、グランドパターン62の面と平行又は実質的に平行に配置される。なお、本実施の形態においても、グランドパターン62は、平面エレメント61を含む誘電体基板65を囲むことなく、グランドパターン62側と誘電体基板65側とが上下に分かれるように形成されている。
【0077】
本実施の形態のようにグランドパターン62の辺62a及び62bを傾けることにより、4.9GHz乃至5.8GHzの帯域においては、第6の実施の形態に係るアンテナより、インピーダンス特性が良くなっていることが確認されている。
【0078】
[実施の形態8]
本発明の第8の実施の形態に係るアンテナの構成を図13に示す。本実施の形態では、5GHz帯の広域アンテナの例を説明する。第8の実施の形態に係るアンテナは、T型に類似した形状の平面エレメント71を内部に含み且つ外部電極75aが外部に設けられている誘電体基板75と、図示が省略された高周波電源と接続して平面エレメント71に給電し且つ誘電体基板75の外部電極75aと接続するための給電部76と、給電部76を収容するための窪み77を有しており且つプリント基板等に形成されたグランドパターン72とにより構成される。外部電極75aは、平面エレメント71の下部と接続しており、誘電体基板75の裏面(点線部分)まで伸びている。給電部76は、誘電体基板75の側面端部及び裏面の外部電極75aと接触し、点線部分で重なっている。
【0079】
平面エレメント71には、外部電極75aと接続する端部と、グランドパターン72の辺72aに対向する曲線71bと、天頂部71cとが設けられている。なお、平面エレメント71を含む誘電体基板75は、グランドパターン72に対して併置されている。
【0080】
なお、本実施の形態では、誘電体基板75の内部に平面エレメント71が形成されている。すなわち、誘電体基板75は、セラミックス・シートを積層して形成され、そのうちの一層として導体の平面エレメント71も形成される。従って、実際は上から見ても図13のようには見えない。但し、誘電体基板75表面に平面エレメント71を形成するようにしてもよい。
【0081】
グランドパターン72には、給電部76を収容するための窪み77が設けられているため、平面エレメント71に対向する辺72aは、一直線になっておらず、2つの辺に分割されている。なお、給電位置となる給電部76の中心を通る直線74にて、本実施の形態に係るアンテナは左右対称となっている。平面エレメント71の辺71bとグランドパターン72の曲線72aとの距離は、直線74から離れるほど曲線に従って長くなっている。また、距離についても直線74について左右対称となっている。但し、曲線71bは、平面エレメント71の内側に凸となっているため、その距離は直線74から離れるほど飽和的になっている。言い換えれば、直線74から離れると最初は急激に距離が増加するが次第に増加率が減少している。なお、側面の構成については、外部電極75aと給電部76と窪み77の部分を除けば図11(b)と同じである。すなわち、平面エレメント71を含む誘電体基板75の面と、グランドパターン72の面とは平行又は実質的に平行となるように配置されている。すなわち、グランドパターン72と平面エレメント71とは互いに完全には重なることなく、互いに平行又は実質的に平行である。
【0082】
本実施の形態においても、グランドパターン72は、平面エレメント71を含む誘電体基板75を囲むことなく、グランドパターン72側と誘電体基板75側とが上下に分かれるように形成されている。
【0083】
[実施の形態9]
本発明の第9の実施の形態に係るアンテナの構成を図14に示す。本実施の形態では、グランドパターン82と対向する部分が円弧となっている平面エレメント81を誘電率約20の誘電体基板86に形成した場合の例を説明する。第9の実施の形態に係るアンテナは、導体の平面エレメント81を内部に含み且つ外部電極86aが外部に設けられている誘電体基板86と、図示しない高周波電源と接続して平面エレメント81に給電し且つ誘電体基板86の外部電極86aと接続するための給電部88と、給電部88を収容するための窪み87を有しており且つプリント基板等の基板89に形成されたグランドパターン82とにより構成される。外部電極86aは、平面エレメント81の突起部81aと接続しており、誘電体基板86の裏面(点線部分)まで伸びている。給電部88は、誘電体基板86の側面端部及び裏面に設けられた外部電極86aと接触し、点線部分で重なっている。
【0084】
平面エレメント81には、外部電極86aと接続する突起部81aと、グランドパターン82の辺82aに対向する曲線部81bと、低周波用の電流路を確保するための腕部81cと、天頂部81dからグランドパターン82方向に窪ませた矩形の切欠部85とが設けられている。平面エレメント81を含む誘電体基板86は、グランドパターン82に対して併置されている。
【0085】
なお、本実施の形態では、誘電体基板86の内部に平面エレメント81が形成されている。すなわち、誘電体基板86は、セラミックス・シートを積層して形成され、そのうちの一層として導体の平面エレメント81も形成される。従って、実際は上から見ても図14のようには見えない。誘電体基板86内部に平面エレメント81を構成すれば、露出させた場合に比して誘電体の効果が若干強くなるため小型化でき、さびなどに対する信頼性も増す。但し、誘電体基板86表面に平面エレメント81を形成するようにしてもよい。
【0086】
グランドパターン82には、給電部88を収容するための窪み87が設けられているため、平面エレメント81に対向する辺82aは、一直線になっておらず、2つの辺に分割されている。なお、給電位置となる給電部88の中心を通る直線84にて、本実施の形態に係るアンテナは左右対称となっている。矩形の切欠部85も左右対称である。平面エレメント81の曲線部81bとグランドパターン82の辺82aとの距離は、曲線部81bに沿って直線84から離れるほど次第に長くなっている。また、直線84に対して左右対称である。なお、側面の構成については、給電部88及び外部電極86aの部分以外はほぼ図11(b)と同じである。すなわち、平面エレメント81を含む誘電体基板86の面と、グランドエレメント82の面とは平行又は実質的に平行となるように配置されている。
【0087】
本実施の形態においても、グランドパターン82は、平面エレメント81を含む誘電体基板86を囲むことなく、グランドパターン82側と誘電体基板86側とが上下に分かれるように形成されている。
【0088】
図15に本実施の形態のアンテナのインピーダンス特性を示す。図15において、縦軸はVSWRを、横軸は周波数(GHz)を表す。VSWRが2.5以下の周波数帯域は、約3.2GHzから約8.2GHzとなっている。
【0089】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、平面エレメントの切欠部の形状は矩形を代表例として述べたが、場合によっては台形その他の多角形を採用する場合もある。また、切欠部の角を丸くするような加工を行う場合もある。グランドパターンの先細り形状についても、線分以外で構成しても良く、また給電のための電極を収容するための窪みを設ける例を示したが、先端が鋭角である必要は必ずしもない。
【0090】
また、グランドパターンに対向する平面エレメントの縁部については、下に凸の円弧の例を主に示しているが、傾きが段階的に変更されて接続された下に凸の線分群であってもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、小型化が可能であり且つより広帯域化が可能な新規な形状のアンテナを提供することができる。
【0092】
また他の側面として、小型化が可能であり且つアンテナ特性を制御し易くする新規な形状のアンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態におけるアンテナの構成を示す正面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるアンテナの動作原理を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるアンテナと従来技術に関するアンテナのインピーダンス特性を比較するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるアンテナの構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるアンテナの構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるアンテナの構成を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態におけるアンテナの動作原理を説明するための図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるアンテナと従来技術に関するアンテナのインピーダンス特性を比較するための図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態におけるアンテナの構成を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるアンテナのインピーダンス特性を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態におけるアンテナの構成を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態におけるアンテナの構成を示す図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態におけるアンテナの構成例を示す図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態におけるアンテナの構成例を示す図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態におけるアンテナのインピーダンス特性を示す図である。
【図16】(a)乃至(i)は従来のアンテナの構成を示す図である。
【図17】従来のアンテナの構成を示す図である。
【図18】従来のアンテナの構成を示す図である。
【図19】従来のアンテナの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 平面エレメント
2 グランドパターン
3 高周波電源
4 対称線
Claims (13)
- グランドパターンと、
前記グランドパターンに対向する縁部に、曲線と傾きが段階的に変更されて接続された線分とのうちいずれかで構成され且つ前記グランドパターンとの距離を連続して変化させる連続変化部分が設けられ、給電される平面エレメントと、
を有し、
前記グランドパターンが、前記平面エレメントの縁部の全てを囲うことなく当該平面エレメントと併置されることを特徴とするアンテナ。 - 前記連続変化部分において、前記平面エレメントの給電位置から遠ざかるにつれて前記グランドパターンとの距離が漸増することを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記連続変化部分の少なくとも一部が円弧で構成されることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記平面エレメントの縁部のうち前記連続変化部分以外の部分の少なくとも一部が、前記グランドパターン側とは反対側に形成されることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記グランドパターンが、前記連続変化部分以外の、前記平面エレメントの縁部の少なくとも一部に対して開口が設けられるように形成されることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記平面エレメントに、前記平面エレメントの給電位置から最も遠い縁部から前記グランドパターン側に切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記切欠きを含む、前記平面エレメントの縁部の少なくとも一部が、前記グランドパターンと対向することのない位置に形成されることを特徴とする請求項6記載のアンテナ。
- 前記グランドパターンに、前記平面エレメントの給電位置に対して先細り形状が形成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記平面エレメントが、前記平面エレメントの給電位置を通る直線に対して対称であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記平面エレメントの給電位置を通る直線に対して、前記グランドパターンと前記平面レメントの距離が対称であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記平面エレメントが誘電体基板と一体に形成され、
前記連続変化部分において、前記平面エレメントの給電位置から遠ざかるにつれて前記グランドパターンとの距離が飽和的に増加することを特徴とする請求項1記載のアンテナ。 - グランドパターンと、
前記グランドパターンに対向する縁部に、曲線と傾きが段階的に変更されて接続された線分とのうちいずれかで構成され且つ前記グランドパターンとの距離を連続して変化させる連続変化部分が設けられ、給電される平面エレメントと、
を有し、
前記グランドパターンが、前記平面エレメントの縁部の全てを囲うことなく配置され、
前記グランドパターンと前記平面エレメントとが完全には重なることがなく、互いの面が平行又は実質的に平行に配置されることを特徴とするアンテナ。 - グランドパターンと、
給電位置で給電され、前記グランドパターンに対向する縁部に、前記グランドパターンとの距離が前記給電位置から曲線的に漸増する連続変化部分が設けられた平面エレメントと、
を有し、
前記グランドパターンが、前記平面エレメントの縁部の全てを囲うことなく且つ当該平面エレメントと併置されることを特徴とするアンテナ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160176A JP2004328703A (ja) | 2002-11-27 | 2003-06-05 | アンテナ |
US10/657,108 US7075483B2 (en) | 2002-11-27 | 2003-09-09 | Wide bandwidth antenna |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343290 | 2002-11-27 | ||
JP2003056740 | 2003-03-04 | ||
JP2003160176A JP2004328703A (ja) | 2002-11-27 | 2003-06-05 | アンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004328703A true JP2004328703A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=32329655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003160176A Pending JP2004328703A (ja) | 2002-11-27 | 2003-06-05 | アンテナ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7075483B2 (ja) |
JP (1) | JP2004328703A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005094437A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Mitsumi Electric Co Ltd | Uwb用アンテナ |
JP2005150804A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Mitsumi Electric Co Ltd | アンテナ装置 |
WO2007052425A1 (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-10 | Konica Minolta Holdings, Inc. | アンテナ装置 |
JP2007235404A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Mitsumi Electric Co Ltd | 広帯域アンテナ装置 |
JP2007235395A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Mitsumi Electric Co Ltd | 広帯域アンテナ装置 |
JP2007324841A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Nec Corp | Z型広帯域アンテナ |
JP2008035077A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Nippon Antenna Co Ltd | 平面アンテナ |
JP2008523751A (ja) * | 2004-12-13 | 2008-07-03 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ディスク型モノポールアンテナ構造部 |
JP2008535372A (ja) * | 2005-04-26 | 2008-08-28 | イー.エム.ダブリュ.アンテナ カンパニー リミテッド | 帯域阻止特性を有する超広帯域アンテナ |
JP2010252121A (ja) * | 2009-04-16 | 2010-11-04 | Serukurosu:Kk | 電磁波インタフェース装置および通信機器 |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69924535T2 (de) | 1999-09-20 | 2006-02-16 | Fractus, S.A. | Mehrebenenantenne |
US6956532B2 (en) * | 2003-11-06 | 2005-10-18 | Harris Corporation | Multiband radially distributed phased array antenna with a stepped ground plane and associated methods |
JP4305282B2 (ja) * | 2003-11-13 | 2009-07-29 | 旭硝子株式会社 | アンテナ装置 |
US7176837B2 (en) * | 2004-07-28 | 2007-02-13 | Asahi Glass Company, Limited | Antenna device |
JP2006086973A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Fujitsu Component Ltd | アンテナ装置 |
US7339537B2 (en) * | 2004-10-28 | 2008-03-04 | Alliant Techsystems Inc. | Capacitive drive antenna and an air vehicle so equipped |
US7417591B2 (en) * | 2005-02-17 | 2008-08-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Antenna apparatus and portable wireless device using the same |
US7630743B2 (en) * | 2005-06-30 | 2009-12-08 | Panasonic Corporation | Portable wireless device |
US7333059B2 (en) * | 2005-07-27 | 2008-02-19 | Agc Automotive Americas R&D, Inc. | Compact circularly-polarized patch antenna |
US20070194990A1 (en) * | 2005-09-02 | 2007-08-23 | Ching-Wei Ling | Monopole antenna for ultrawideband applications |
US7358901B2 (en) * | 2005-10-18 | 2008-04-15 | Pulse-Link, Inc. | Antenna system and apparatus |
US7248223B2 (en) * | 2005-12-05 | 2007-07-24 | Elta Systems Ltd | Fractal monopole antenna |
TWI306683B (en) * | 2006-06-30 | 2009-02-21 | Wistron Neweb Corp | Multi-frequency antenna |
CN101861678A (zh) * | 2007-10-04 | 2010-10-13 | 高通股份有限公司 | 在第一和第二辐射组件之间具有已定义的空隙的天线 |
JP5027630B2 (ja) * | 2007-11-29 | 2012-09-19 | 富士通コンポーネント株式会社 | 送受信装置 |
US7791554B2 (en) * | 2008-07-25 | 2010-09-07 | The United States Of America As Represented By The Attorney General | Tulip antenna with tuning stub |
DE102010004503B4 (de) * | 2010-01-13 | 2015-08-20 | Continental Automotive Gmbh | Antennenstruktur für ein Fahrzeug für mehrere Frequenzbänder |
WO2017083347A1 (en) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | Wiser Systems, Inc. | Ultra-wideband (uwb) antennas and related enclosures for the uwb antennas |
US11469502B2 (en) * | 2019-06-25 | 2022-10-11 | Viavi Solutions Inc. | Ultra-wideband mobile mount antenna apparatus having a capacitive ground structure-based matching structure |
Family Cites Families (52)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4072951A (en) * | 1976-11-10 | 1978-02-07 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Notch fed twin electric micro-strip dipole antennas |
US4083046A (en) * | 1976-11-10 | 1978-04-04 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Electric monomicrostrip dipole antennas |
JPS6030443B2 (ja) | 1978-06-23 | 1985-07-16 | ムスタ−フア エヌ イスメイル フア−ミイ | 広帯域用シ−ト状楕円形アンテナ |
JPS57142003A (en) | 1981-02-27 | 1982-09-02 | Denki Kogyo Kk | Antenna |
US4500887A (en) * | 1982-09-30 | 1985-02-19 | General Electric Company | Microstrip notch antenna |
DE3300677C2 (de) * | 1983-01-11 | 1986-12-18 | O.D.A.M. - Office de Distribution d'Appareils Médicaux, Wissembourg | Applikator zum Zuführen und/oder Abführen von Hochfrequenzenergie |
US4605933A (en) * | 1984-06-06 | 1986-08-12 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Extended bandwidth microstrip antenna |
JPS63275204A (ja) | 1987-05-06 | 1988-11-11 | Hitachi Chem Co Ltd | 高周波用アンテナ基板一体成形物およびその製造方法 |
GB9103737D0 (en) | 1991-02-22 | 1991-04-10 | Pilkington Plc | Antenna for vehicle window |
JPH0576109U (ja) | 1991-04-26 | 1993-10-15 | 旭硝子株式会社 | 平面アンテナ |
JPH0582122A (ja) | 1991-09-20 | 1993-04-02 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 電池コイル捲回装置 |
US5521606A (en) * | 1992-02-05 | 1996-05-28 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Window glass antenna for motor vehicles |
DE4302905C1 (de) * | 1993-02-02 | 1994-03-17 | Kathrein Werke Kg | Richtantenne, insbesondere Dipolantenne |
JPH06291530A (ja) | 1993-04-02 | 1994-10-18 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 周波数切換式ガラスアンテナ |
JP2000223928A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-11 | Smk Corp | アンテナ装置 |
JP3008389U (ja) | 1994-08-30 | 1995-03-14 | 有限会社上川製作所 | 携帯電話用補助アンテナ |
JPH08213820A (ja) | 1995-02-06 | 1996-08-20 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 自動車電話用ガラスアンテナ装置 |
US5872546A (en) * | 1995-09-27 | 1999-02-16 | Ntt Mobile Communications Network Inc. | Broadband antenna using a semicircular radiator |
JP3273463B2 (ja) | 1995-09-27 | 2002-04-08 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 半円形放射板を使った広帯域アンテナ装置 |
WO1998000882A1 (en) * | 1996-07-02 | 1998-01-08 | Omnipoint Corporation | Folded mono-bow antennas and antenna systems for use in cellular and other wireless communications systems |
US5847682A (en) * | 1996-09-16 | 1998-12-08 | Ke; Shyh-Yeong | Top loaded triangular printed antenna |
JP3180684B2 (ja) | 1996-09-24 | 2001-06-25 | 株式会社村田製作所 | アンテナ |
US6259416B1 (en) * | 1997-04-09 | 2001-07-10 | Superpass Company Inc. | Wideband slot-loop antennas for wireless communication systems |
JP3606005B2 (ja) | 1997-07-04 | 2005-01-05 | 株式会社村田製作所 | アンテナ装置 |
FR2772517B1 (fr) * | 1997-12-11 | 2000-01-07 | Alsthom Cge Alcatel | Antenne multifrequence realisee selon la technique des microrubans et dispositif incluant cette antenne |
US6097345A (en) * | 1998-11-03 | 2000-08-01 | The Ohio State University | Dual band antenna for vehicles |
US6046703A (en) * | 1998-11-10 | 2000-04-04 | Nutex Communication Corp. | Compact wireless transceiver board with directional printed circuit antenna |
JP2000183789A (ja) | 1998-12-10 | 2000-06-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デジタルテレビジョン放送受信装置 |
US6157344A (en) * | 1999-02-05 | 2000-12-05 | Xertex Technologies, Inc. | Flat panel antenna |
US6351246B1 (en) * | 1999-05-03 | 2002-02-26 | Xtremespectrum, Inc. | Planar ultra wide band antenna with integrated electronics |
JP2001156532A (ja) | 1999-11-29 | 2001-06-08 | Toshiba Corp | アンテナ、及びそれを備えた携帯端末 |
US6329950B1 (en) * | 1999-12-06 | 2001-12-11 | Integral Technologies, Inc. | Planar antenna comprising two joined conducting regions with coax |
US6515626B2 (en) * | 1999-12-22 | 2003-02-04 | Hyundai Electronics Industries | Planar microstrip patch antenna for enhanced antenna efficiency and gain |
JP2001203529A (ja) | 2000-01-21 | 2001-07-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アンテナ及びアンテナ装置及び電子機器 |
JP2001217632A (ja) | 2000-01-31 | 2001-08-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アンテナ及び電子機器 |
JP3503556B2 (ja) * | 2000-02-04 | 2004-03-08 | 株式会社村田製作所 | 表面実装型アンテナおよびそのアンテナを装備した通信装置 |
AU2001282867A1 (en) * | 2000-08-07 | 2002-02-18 | Xtremespectrum, Inc. | Electrically small planar uwb antenna apparatus and system thereof |
JP3450808B2 (ja) | 2000-08-25 | 2003-09-29 | 株式会社東芝 | 電子機器及び接続制御方法 |
JP2002100915A (ja) | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Taiyo Yuden Co Ltd | 誘電体アンテナ |
DE60120069T2 (de) | 2000-10-12 | 2006-12-21 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Miniaturisierte Antenne |
JP3730112B2 (ja) | 2000-11-30 | 2005-12-21 | 三菱電機株式会社 | アンテナ装置 |
JP2002232223A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-16 | Nec Corp | チップアンテナおよびアンテナ装置 |
TW513827B (en) * | 2001-02-07 | 2002-12-11 | Furukawa Electric Co Ltd | Antenna apparatus |
JP4378884B2 (ja) | 2001-02-22 | 2009-12-09 | 株式会社村田製作所 | アンテナ装置 |
JP4423809B2 (ja) | 2001-04-19 | 2010-03-03 | 株式会社村田製作所 | 複共振アンテナ |
US6747605B2 (en) * | 2001-05-07 | 2004-06-08 | Atheros Communications, Inc. | Planar high-frequency antenna |
US20030020668A1 (en) * | 2001-07-26 | 2003-01-30 | Peterson George Earl | Broadband polling structure |
WO2003015214A1 (en) * | 2001-08-10 | 2003-02-20 | Southern Methodist University | Microstrip antenna employing width discontinuities |
US6768461B2 (en) * | 2001-08-16 | 2004-07-27 | Arc Wireless Solutions, Inc. | Ultra-broadband thin planar antenna |
US6603429B1 (en) * | 2002-02-21 | 2003-08-05 | Centurion Wireless Tech., Inc. | Multi-band planar antenna |
US6747600B2 (en) * | 2002-05-08 | 2004-06-08 | Accton Technology Corporation | Dual-band monopole antenna |
US6762723B2 (en) * | 2002-11-08 | 2004-07-13 | Motorola, Inc. | Wireless communication device having multiband antenna |
-
2003
- 2003-06-05 JP JP2003160176A patent/JP2004328703A/ja active Pending
- 2003-09-09 US US10/657,108 patent/US7075483B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005094437A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Mitsumi Electric Co Ltd | Uwb用アンテナ |
JP2005150804A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Mitsumi Electric Co Ltd | アンテナ装置 |
JP2008523751A (ja) * | 2004-12-13 | 2008-07-03 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ディスク型モノポールアンテナ構造部 |
JP2008535372A (ja) * | 2005-04-26 | 2008-08-28 | イー.エム.ダブリュ.アンテナ カンパニー リミテッド | 帯域阻止特性を有する超広帯域アンテナ |
US8115681B2 (en) | 2005-04-26 | 2012-02-14 | Emw Co., Ltd. | Ultra-wideband antenna having a band notch characteristic |
WO2007052425A1 (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-10 | Konica Minolta Holdings, Inc. | アンテナ装置 |
JP2007235404A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Mitsumi Electric Co Ltd | 広帯域アンテナ装置 |
JP2007235395A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Mitsumi Electric Co Ltd | 広帯域アンテナ装置 |
JP2007324841A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Nec Corp | Z型広帯域アンテナ |
JP2008035077A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Nippon Antenna Co Ltd | 平面アンテナ |
JP2010252121A (ja) * | 2009-04-16 | 2010-11-04 | Serukurosu:Kk | 電磁波インタフェース装置および通信機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20040100408A1 (en) | 2004-05-27 |
US7075483B2 (en) | 2006-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004328703A (ja) | アンテナ | |
JP2004328693A (ja) | アンテナ及びアンテナ用誘電体基板 | |
JP3975219B2 (ja) | アンテナ、アンテナ用誘電体基板及び無線通信カード | |
US7102572B2 (en) | Antenna and wireless communication card | |
JP4384102B2 (ja) | 携帯無線機およびアンテナ装置 | |
US7079079B2 (en) | Low profile compact multi-band meanderline loaded antenna | |
JP4305282B2 (ja) | アンテナ装置 | |
US6452552B1 (en) | Microstrip antenna | |
JP4170828B2 (ja) | アンテナ及びアンテナ用誘電体基板 | |
JP2005312062A (ja) | 小型アンテナ | |
TW201218507A (en) | Antenna having planar conducting elements | |
JP2007336296A (ja) | 平面型アンテナ | |
JP4195038B2 (ja) | デュアルバンドアンテナ | |
JP4106302B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP2006157845A (ja) | アンテナ装置 | |
CN100470929C (zh) | 低旁瓣双频暨宽频平面型端射天线 | |
TW200828673A (en) | Three-dimensional wideband antenna and related wireless communication device | |
JP4456741B2 (ja) | スパイラル装荷モノポールアンテナ | |
WO2006028212A1 (ja) | 表面実装型アンテナおよびそれを備えた無線通信機 | |
JP2006280009A (ja) | アンテナ | |
CN1848524A (zh) | 天线装置、其制作方法以及行动电话及全球定位双用系统 | |
JP2007208848A (ja) | アンテナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051102 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060125 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060209 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060303 |