JP2004322276A - ダイヤモンドドレッサー - Google Patents
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Abstract
【課題】摩耗が促進しても大きな割れや欠けが現れず、先端の形状の変化のないダイヤモンドドレッサの提供。
【解決手段】角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド1の縦長の一面と、金属製のドレスチップ母材2を接合してドレスチップ4とし、接合面と反対側のダイヤモンド1の縦長方向をドレス作業側3とし、このドレスチップ4をシャンク5に接合していることを特徴とするドレッサー。
【選択図】 図8
【解決手段】角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド1の縦長の一面と、金属製のドレスチップ母材2を接合してドレスチップ4とし、接合面と反対側のダイヤモンド1の縦長方向をドレス作業側3とし、このドレスチップ4をシャンク5に接合していることを特徴とするドレッサー。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は研削盤に付属する、砥石のドレス(目詰り除去)やツルーイング(振れ取り)を主目的にするダイヤモンドドレッサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のドレッサーは図4に示す天然ダイヤモンドの頂点を使った単石ドレッサーがよく用いられている。また柱状ダイヤモンドを利用してのドレッサーとしてはたとえば特許第3035486号、特開平7−24729号、特開平8−243919号、、特開平8−229818号および特開2001−246562号では図7の矢印で示す磨耗方向に平行にダイヤモンドを複数本並べる構造が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
図4で示した従来の天然ダイヤモンドを使った単石ドレッサー、は天然ダイヤモンドの8面体(図5)や12面体(図6)の頂点をドレス作業点として使用しるため、磨耗が始まると、頂点は面になり、鋭利な部分を失うため、切れ味が鈍化する。また天然のダイヤモンドを使うため、品質の安定が一定でなく性能が不安定であり、価格も輸入品につき市況の影響を受けやすく、高価であり変動も大きい。このことを改善するために、図7で示した提案のドレッサーでは、性能の安定と長寿命が得られるが、単結晶ダイヤモンドを利用するため、急激な衝撃や熱変動時に、単結晶ダイヤモンドに割れやひびが入り脱落や折損を起こし、結果として安定を欠くこととなる。また単結晶ダイヤモンドを複数使用しているため、高価である。本発明は以上のような問題を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のドレッサー(以下本発明1という)は角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド1の縦長の一面と、金属製のドレスチップ母材2を接合してドレスチップ4とし、接合面と反対側のダイヤモンド1の縦長方向をドレス作業側3とし、このドレスチップ4をシャンク5に接合していることを特徴とする。
【0005】
請求項2記載のドレッサー(以下本発明2という)は、上記ドレスチップ母材2の一端に縦長のV字状の溝6もしくはコの字上の溝7を設けてその溝に角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド1の2面または3面が接合されていることを特徴とする。
【0006】
本発明で言う角柱状金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体とは、たとえばCVD(化学的蒸着法)で作られたダイヤモンドのことである。
【0007】
本発明で言う角柱状とはドレッサーの機能や寿命を延ばすためのものであり、角柱状であることが必要である。角柱状としては、3角柱、4角柱、6角柱など挙げられるが、4角柱が最も望ましい。本発明ではこの角柱状ダイヤモンドの縦長方向をドレス作業側となるように用いる。
【0008】
本発明で言う金属製のドレスチップ母材は、たとえば、超硬合金や金属モリブデンまたはタングステンを主成分とした高比重合金(ヘビーメタル)または粉末金属により焼結された金属が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図8を用いて説明する。
CVD(化学的蒸着)法で作られた角柱状の縦横1mm、長さ4mmの正四角柱状のダイヤモンド1を超硬合金製のV字の溝を設けたドレスチップ母材2に、正四角柱の2面にて接合しドレスチップ4を作り、径11mmの鋼製のシャンク5にロー付けしてダイヤモンドドレッサー100を製作した。この場合正四角柱の一稜線がドレス作業側となる。
そしてダイヤモンド1は先端90度の角度になるように研磨した。
図9に示すようにこのダイヤモンドドレッサー100を円筒研削盤のドレッサー支持部に搭載し、砥石6(WA80I8VF)大きさ(外径405mm、幅38mm)を分速1800mで切込み0.100mmにて15度のダウンカットの角度7を与えてドレスした。ドレスの結果は目詰まりをよく落とし、縦長4mmの間先端の形状が変わることなく使用でき長寿命であった。
また、CVD法のダイヤモンドは微細破壊のみの摩耗で推移し、割れや欠けなく使用できた。
【0010】
【発明の効果】
本発明1は角柱状の金属バインダー相の無い多結晶体ダイヤモンドが用いられており、磨耗が促進しても、微細なダイヤモンドの結晶一粒ごと破砕するため、大きな割れや欠けは現れない。また、ドレス作用側は砥石と角度を持って接触させるため、磨耗が促進しても先端の形状は変化しない。従って先端形状が維持できる。本発明1の効果の状況を図10にて説明する。図10はドレッサー100の先端部の部分の拡大図である。目詰り除去するために、ドレス作業側が磨耗すれば小片8が磨耗してゆく。小片8が磨耗脱落した後の形状9は先端部10を常に鋭角のままの形状を保ち、決して変化しない。従って、長時間安定したドレス作業が可能である。またダイヤモンドの縦長方向を作業側として使えるので、先端の形状を変化させずに縦長の4mm分の寿命を使え、長い寿命を達成した。使用しているダイヤモンドは一本のため価格は安価である。
【0011】
本発明2は、上述の本発明1の効果が全て発現すると共に、ダイヤモンド1が2面または3面で接合されておるので、接合強度が強く耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の実施形態の一例を示す説明図
【図2】本発明2の実施形態の一例を示す部分拡大図
【図3】本発明2の実施形態の一例を示す部分拡大図
【図4】従来のダイヤモンドドレッサーを示す説明図
【図5】従来のダイヤモンドドレッサーに用いられているダイヤモンドの形状を示す説明図
【図6】従来のダイヤモンドドレッサーに用いられているダイヤモンドの形状を示す説明図
【図7】従来のダイヤモンドドレッサーを示す説明図
【図8】本発明1の実施形態の一例を示す説明図
【図9】本発明1を実際の研削盤に使用している状態を示す説明図
【図10】本発明2を使用している状態を示す部分拡大図
【発明の属する技術分野】この発明は研削盤に付属する、砥石のドレス(目詰り除去)やツルーイング(振れ取り)を主目的にするダイヤモンドドレッサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のドレッサーは図4に示す天然ダイヤモンドの頂点を使った単石ドレッサーがよく用いられている。また柱状ダイヤモンドを利用してのドレッサーとしてはたとえば特許第3035486号、特開平7−24729号、特開平8−243919号、、特開平8−229818号および特開2001−246562号では図7の矢印で示す磨耗方向に平行にダイヤモンドを複数本並べる構造が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
図4で示した従来の天然ダイヤモンドを使った単石ドレッサー、は天然ダイヤモンドの8面体(図5)や12面体(図6)の頂点をドレス作業点として使用しるため、磨耗が始まると、頂点は面になり、鋭利な部分を失うため、切れ味が鈍化する。また天然のダイヤモンドを使うため、品質の安定が一定でなく性能が不安定であり、価格も輸入品につき市況の影響を受けやすく、高価であり変動も大きい。このことを改善するために、図7で示した提案のドレッサーでは、性能の安定と長寿命が得られるが、単結晶ダイヤモンドを利用するため、急激な衝撃や熱変動時に、単結晶ダイヤモンドに割れやひびが入り脱落や折損を起こし、結果として安定を欠くこととなる。また単結晶ダイヤモンドを複数使用しているため、高価である。本発明は以上のような問題を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のドレッサー(以下本発明1という)は角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド1の縦長の一面と、金属製のドレスチップ母材2を接合してドレスチップ4とし、接合面と反対側のダイヤモンド1の縦長方向をドレス作業側3とし、このドレスチップ4をシャンク5に接合していることを特徴とする。
【0005】
請求項2記載のドレッサー(以下本発明2という)は、上記ドレスチップ母材2の一端に縦長のV字状の溝6もしくはコの字上の溝7を設けてその溝に角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド1の2面または3面が接合されていることを特徴とする。
【0006】
本発明で言う角柱状金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体とは、たとえばCVD(化学的蒸着法)で作られたダイヤモンドのことである。
【0007】
本発明で言う角柱状とはドレッサーの機能や寿命を延ばすためのものであり、角柱状であることが必要である。角柱状としては、3角柱、4角柱、6角柱など挙げられるが、4角柱が最も望ましい。本発明ではこの角柱状ダイヤモンドの縦長方向をドレス作業側となるように用いる。
【0008】
本発明で言う金属製のドレスチップ母材は、たとえば、超硬合金や金属モリブデンまたはタングステンを主成分とした高比重合金(ヘビーメタル)または粉末金属により焼結された金属が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図8を用いて説明する。
CVD(化学的蒸着)法で作られた角柱状の縦横1mm、長さ4mmの正四角柱状のダイヤモンド1を超硬合金製のV字の溝を設けたドレスチップ母材2に、正四角柱の2面にて接合しドレスチップ4を作り、径11mmの鋼製のシャンク5にロー付けしてダイヤモンドドレッサー100を製作した。この場合正四角柱の一稜線がドレス作業側となる。
そしてダイヤモンド1は先端90度の角度になるように研磨した。
図9に示すようにこのダイヤモンドドレッサー100を円筒研削盤のドレッサー支持部に搭載し、砥石6(WA80I8VF)大きさ(外径405mm、幅38mm)を分速1800mで切込み0.100mmにて15度のダウンカットの角度7を与えてドレスした。ドレスの結果は目詰まりをよく落とし、縦長4mmの間先端の形状が変わることなく使用でき長寿命であった。
また、CVD法のダイヤモンドは微細破壊のみの摩耗で推移し、割れや欠けなく使用できた。
【0010】
【発明の効果】
本発明1は角柱状の金属バインダー相の無い多結晶体ダイヤモンドが用いられており、磨耗が促進しても、微細なダイヤモンドの結晶一粒ごと破砕するため、大きな割れや欠けは現れない。また、ドレス作用側は砥石と角度を持って接触させるため、磨耗が促進しても先端の形状は変化しない。従って先端形状が維持できる。本発明1の効果の状況を図10にて説明する。図10はドレッサー100の先端部の部分の拡大図である。目詰り除去するために、ドレス作業側が磨耗すれば小片8が磨耗してゆく。小片8が磨耗脱落した後の形状9は先端部10を常に鋭角のままの形状を保ち、決して変化しない。従って、長時間安定したドレス作業が可能である。またダイヤモンドの縦長方向を作業側として使えるので、先端の形状を変化させずに縦長の4mm分の寿命を使え、長い寿命を達成した。使用しているダイヤモンドは一本のため価格は安価である。
【0011】
本発明2は、上述の本発明1の効果が全て発現すると共に、ダイヤモンド1が2面または3面で接合されておるので、接合強度が強く耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の実施形態の一例を示す説明図
【図2】本発明2の実施形態の一例を示す部分拡大図
【図3】本発明2の実施形態の一例を示す部分拡大図
【図4】従来のダイヤモンドドレッサーを示す説明図
【図5】従来のダイヤモンドドレッサーに用いられているダイヤモンドの形状を示す説明図
【図6】従来のダイヤモンドドレッサーに用いられているダイヤモンドの形状を示す説明図
【図7】従来のダイヤモンドドレッサーを示す説明図
【図8】本発明1の実施形態の一例を示す説明図
【図9】本発明1を実際の研削盤に使用している状態を示す説明図
【図10】本発明2を使用している状態を示す部分拡大図
Claims (2)
- 角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド(1)の縦長の1面と、金属製のドレスチップ母材(2)を接合してドレスチップ(4)とし、接合面と反対側のダイヤモンド(1)の縦長方向をドレス作業側(3)とし、このドレスチップ(4)をシャンク(5)に接合していることを特徴とするドレッサー。
- 上記ドレスチップ母材(2)の一端に縦長のV字状の溝(6)もしくはコの字上の溝(7)を設けてその溝に角柱状の金属バインダー相の無いダイヤモンド多結晶体からなるダイヤモンド(1)の2面または3面が接合されていることを特徴とする請求項1記載のドレッサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123086A JP2004322276A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | ダイヤモンドドレッサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123086A JP2004322276A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | ダイヤモンドドレッサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004322276A true JP2004322276A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003123086A Pending JP2004322276A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | ダイヤモンドドレッサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004322276A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104136171A (zh) * | 2011-12-16 | 2014-11-05 | 六号元素技术有限公司 | 使用多晶体cvd合成金刚石修整机来修整磨轮的方法以及制造它的方法 |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123086A patent/JP2004322276A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104136171A (zh) * | 2011-12-16 | 2014-11-05 | 六号元素技术有限公司 | 使用多晶体cvd合成金刚石修整机来修整磨轮的方法以及制造它的方法 |
JP2015504786A (ja) * | 2011-12-16 | 2015-02-16 | エレメント シックス テクノロジーズ リミテッド | 多結晶cvd合成ダイヤモンドホイールドレッサを用いた研磨用ホイールのドレッシング方法及び多結晶cvd合成ダイヤモンドホイールドレッサの製作方法 |
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