JP2004313466A - Ctスキャナ装置及び該装置に組み込まれる転がり軸受 - Google Patents
Ctスキャナ装置及び該装置に組み込まれる転がり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004313466A JP2004313466A JP2003111765A JP2003111765A JP2004313466A JP 2004313466 A JP2004313466 A JP 2004313466A JP 2003111765 A JP2003111765 A JP 2003111765A JP 2003111765 A JP2003111765 A JP 2003111765A JP 2004313466 A JP2004313466 A JP 2004313466A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raceway
- rolling
- bearing
- groove
- scanner device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/36—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2300/00—Application independent of particular apparatuses
- F16C2300/10—Application independent of particular apparatuses related to size
- F16C2300/14—Large applications, e.g. bearings having an inner diameter exceeding 500 mm
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2316/00—Apparatus in health or amusement
- F16C2316/10—Apparatus in health or amusement in medical appliances, e.g. in diagnosis, dentistry, instruments, prostheses, medical imaging appliances
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
【課題】1個の軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられ、軸受剛性を維持しつつ低トルクで、低価格なCTスキャナ装置に最適な転がり軸受及び該軸受を組み込んだCTスキャナ装置を提供することである。
【解決手段】CTスキャナ装置用転がり軸受で、一対の軌道輪間に転動体が組み込まれ、上記各軌道輪は転動体の半径より大径状の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、一つの軌道輪は二つの軌道面からなり、各転動体は転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、円周上に夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体の外径が常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて夫々一点ずつ合計二点で接触しており、一対の軌道輪は夫々一体型で形成され、該軌道輪の一方の軌道溝の一部には、該軌道溝よりも小さな溝を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】CTスキャナ装置用転がり軸受で、一対の軌道輪間に転動体が組み込まれ、上記各軌道輪は転動体の半径より大径状の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、一つの軌道輪は二つの軌道面からなり、各転動体は転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、円周上に夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体の外径が常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて夫々一点ずつ合計二点で接触しており、一対の軌道輪は夫々一体型で形成され、該軌道輪の一方の軌道溝の一部には、該軌道溝よりも小さな溝を設けた。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CTスキャナ装置(Computerized Tomographic Scanner:コンピュータ断層撮影装置、以下、単にCTスキャナ装置ともいう。)、及び該装置に組み込まれ、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、CTスキャナ装置は、その高効率化、高解像度および人にやさしい環境対策を目指しているため、装置の高速化や低振動、低騒音化が求められている。CTスキャナ装置は、X線源(X線管球)と、透過線量をとらえるX線検出器が回転部材に備えられ、該回転部材が転がり軸受の回転輪に固定されて回転可能に支持されている。
従って、CTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受としては、▲1▼高速性、▲2▼薄肉化(スペースのコンパクト化)、▲3▼低振動、低騒音化、▲4▼がた無し(予圧による)及び▲5▼低価格化などが要求されている。
従来、高速性や、低振動・低騒音化及びがたをなくすことなどの要求に対し、標準の単列深みぞ玉軸受ではその必要性を満足できないため、単列のラジアル玉軸受を2個組み合わせた組合せアンギュラ玉軸受(特に、図8に示す肩おとし外輪の背面同士を接触させた背面組合せ:DB形)を使用する等の対策がとられてきた(例えば、非特許文献1参照)。
また、同様に複列アンギュラ玉軸受においても、それぞれ予圧をかけることでがたをなくし使用されていた。
特に、最近では、医療用のCTスキャナ装置において、検査時に人に圧迫感を与えない為に、装置の薄肉化が要求されており、従来使用されている複列軸受から幅狭化の流れを受けて、3点接触の玉軸受または、図9に示す4点接触の玉軸受タイプの単列軸受が使用されつつある(例えば、非特許文献2参照)。
【0003】
【非特許文献1】
日本精工株式会社 「NSK転がり軸受総合カタログ」
CAT.No.1101c 2000年発行 P.B50
【非特許文献2】
J.ブレンドライン/P.エッシュマン/L.ハスバルゲン/K.ワイガンド編著者「ころがり軸受実用ハンドブック」 初版第1版 株式会社工業調査会 1996年8月1日発行 P.21の図1.17
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の通り、CTスキャナ装置用軸受では、軸受に発生するモーメント荷重を受けた時の軸受のがたをなくすことや傾きを小さくする為に、組合せアンギュラ玉軸受や複列アンギュラ玉軸受が使用されているが、組合せアンギュラ玉軸受や複列アンギュラ玉軸受では軸受2列分のスペースが必要である。従って、装置そのものが幅方向にコンパクト化出来ないという問題がある。また、装置全体として見てコスト的に高くなることも課題とされていた。
一方、4点接触玉軸受又は3点接触玉軸受は、アキシアル荷重に対してラジアル荷重が優勢な場合又は純ラジアル荷重を受ける場合、各玉は軌道輪と4点又は3点で接触するため、玉のスピンが大きく、発熱・トルクおよび摩耗の問題があり、高速要求達成が困難であった。さらにこれらを軽減しようとして軸受すきまを大きく設定した場合には、結果として軸受すきま分のがたの発生やモーメント剛性が小さくなってしまう問題もあった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、1個の軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられ、軸受剛性を維持しつつ低トルクで、低価格なCTスキャナ装置に最適な転がり軸受及び該軸受を組み込んだCTスキャナ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、回転部材に取り付けられたX線源(X線管球)と、透過線量をとらえるX線検出器により、被検体(例えば人体)の任意部位の断層を撮影するCTスキャナ装置であって、前記回転部材は、転がり軸受の回転輪に固定されて回転可能に支持されており、該転がり軸受は、一対の軌道輪間に保持器を介して複数の転動体が組み込まれ、上記各軌道輪は転動体の半径より大径状の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、その中に少なくとも一つの軌道輪は二つの軌道面からなり、上記各転動体は転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、円周上に夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体の外径が常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて夫々一点ずつ合計二点で接触しているものであって、一対の軌道輪は夫々一体型で形成され、該軌道輪のいずれか一方若しくは双方の軌道溝の一部には、該軌道溝よりも小さな溝を設けて構成したことである。
また、上記保持器は、転動体を保持する夫々のポケットが、周方向に相対する二面のポケット面を有すると共に、軸方向は一面のポケット面のみ有し、相対する面側は開放されており、該軸方向のポケット面は、互いに交差状に組み込まれる転動体の傾斜の向きに対応して、互いに軸方向の反対側に傾斜状に配列されている。転動体は、少なくとも一平面を有し、該平面が保持器の軸方向ポケット面と接する。
このような技術的手段により、各玉が内外輪軌道溝と4点又は3点で接触する4点接触玉軸受又は3点接触玉軸受と異なり、各玉が内外輪軌道溝とは通常のアンギュラ玉軸受と同様に2点接触の為、▲1▼発熱源となる接触点の数の減少、▲2▼接触部でのスピン滑りそのものの減少により、発熱、トルクおよび摩耗のいずれもが小さくなる。
また、通常の組合せアンギュラ玉軸受と同様予圧すきま、すなわち負のすきまでの設定が可能で、従って1個使いでも軸受剛性を維持しつつ、これまで組合せアンギュラ玉軸受、複列アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受又は3点接触玉軸受等が適用されていた支持部に、1個の軸方向幅の寸法のままで機能を有する軸受となる。
さらに、このような技術的手段により、転動体は、内外輪保持器を組み立てた状態でも挿入可能である。そして、挿入された転動体は、軌道溝に小さな溝を設けたことにより、軌道輪が一体型であっても、その軌道輪間で形成される溝空間内で転動体が回転可能となる。また、保持器ポケットの軸方向の片側が開放しているので、内外輪、保持器を組み込んだ状態で、片側ずつ組み込むことが可能となる。また、このような保持器構成を採用することにより、転動体の軸方向案内面が、従来の二面から一面に減少しているため、転動体を拘束する力が減少する。その結果、保持器と転動体の間に生じる端面摩擦が大幅(約半分)に小さくなるためトルクも減少する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基いて説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、これに限定して解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明CTスキャナ装置の一実施形態として、医療用のCTスキャナ装置の概略を示す。
CTスキャナ装置は、大口径の転がり軸受Aの外輪1(図2参照)または内輪2のうち、いずれかの回転輪(本実施形態では内輪2が回転輪)に回転部材aが取り付けられ、該回転部材aには、X線源(X線管球)bと、該X線源bよりX線ビームを照射し、その透過線量をとらえる高感度X線検出器cが少なくとも一対相対向して備えられ、これらX線源(X線管球)bと高感度X線検出器cが回転し、その中を可動ベッドdに乗った被検体(人体)が出入りして必要な部分の断層写真をとるものである。図中eは、装置本体(スキャナ架台)を示す。
なお、本発明のCTスキャナ装置は、X線源bと高感度X線検出器cを少なくとも一対備えた回転部材aが転がり軸受Aにより回転可能に備えられている構成を有するものであれば特に図示形態に何等限定して解釈されるものではなく、適宜他の構成を採用可能である。本発明はCTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受に特有の構成を有しているものであるため、以下、転がり軸受について説明する。
なお、本発明のCTスキャナ装置は、医療用に限らず被検体の断層写真をとるものであればCTスキャナ装置全般にわたり対象とされる。
【0007】
図2は、本発明CTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受の一実施形態の概略断面図を示す。
転がり軸受Aは、図2に開示しているように、一体型で大口径に成形された軸受軌道輪(軸受外輪)1の内径と、同じく一体型で大口径に成形された軸受軌道輪(軸受内輪)2の外径に形成される軌道溝3に、保持器6を介して複数の転動体5,5…が組み込まれて構成されている。そして、外輪1の外周を装置本体(スキャナ架台)e側に固定すると共に、内輪2の内周を回転部材a外周に固定して、回転部材aを回転可能に支持している。
図中、8は密封板(接触シール)であるが、密封板は必要に応じて適宜所望な構成の密封板(接触若しくは非接触シール、又はシールド)を設けることが出来る。なお、密封板は本実施形態では左右双方に備えたが、いずれか一方のみに備える形態でもよく、あるいは密封板を備えない開放型を採用することも実施形態に応じて可能である。
また、軸受寸法・接触角・転動体径あるいは材質などの諸構成は限定されず、対象となるCTスキャナ装置に応じた構成が適宜選択採用される。
本実施形態によれば、軌道輪としての外輪1と内輪2のいずれも一体型で成形されているため、締結ボルトなどの関連部品を含めた軌道輪の製作コスト・組み立て管理および組み立て費が大幅に削減できた。
軌道溝3は、転動体5の半径よりも大きな半径の外輪軌道面1aと、内輪軌道面2a・2bにより形成されている。
各軌道面1a,2a・2bの形状は、転動体5の転がりに適切な形状を有しているものであれば、断面アーチ状あるいはV字状等任意で、また曲線状あるいは直線状等のいずれであってもよく特に限定されるものではないが、例えば本実施形態では、外輪1の軌道面1aは単一R状であるが、内輪2の軌道面2a,2bには、円心をクロスに配置した両円弧で形成されている、いわゆるゴシックアーチが適用される。なお、内輪軌道面を単一R状とし、外輪軌道面をゴシックアーチとしてもよく、あるいは外輪軌道面と内輪軌道面の双方ともゴシックアーチを採用しても良い。
また、外輪1と内輪2のうちの少なくともいずれか一方の軌道輪の軌道溝が、二つの軌道面から構成されているものであればよく本発明の範囲内で適宜選択される。
【0008】
そして、内輪2の軌道溝3の一部に、この軌道溝3よりも小さな溝(転動体組込み用回転溝)4を凹設している。
本実施形態では、内輪軌道面2a,2bからなる軌道溝3の中心に、周方向に連続する所望深さの断面半円状の小径(例えば溝半径は約0.8mm)な溝とする。この溝4は、転動体5の組み込み時における回転用溝として主に使用される。すなわち、後述する転動体5の転がり接触面5aと平面部5bとの繋ぎ部(交点)5fを、組み込み時に溝4内に挿入させることによって、転動体5を軌道溝3空間内で回転可能とする。なお、溝4は、その溝4内に潤滑剤を保有させておくことも可能で、軌道面内に備えられる潤滑剤(油、グリースなど)保有機能としての作用もあり、安定した軸受寿命が期待できる。
溝4の形状・径方向深さ・軸方向幅は、軌道面を可能な限り大きく取れるように最小限の大きさにするのが好ましいが、転動体5の転がり接触面5aと平面部5bとの繋ぎ部5fが溝4内に一部挿入可能であれば全て本発明の範囲内であり、特に図示形態に限定されず本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。例えば45度程度の面取り程度でもよい。
また、転動体5の周方向配設間隔を考慮すれば、溝4は所望長さをもって周方向に断続して設けてもよく本発明の範囲内である。
なお、軌道面2a,2bとの繋ぎ部2cのエッジを無くしR状に形成してもよい。
この溝4は、本実施形態では上述の通り内輪2の軌道溝3にのみ設けているが、外輪1の軌道溝3に設けてもよく、また外輪1と内輪2の双方に設けてもよい。
【0009】
転動体5は、転がり接触面となる外径5aが軸方向に曲率を持ち、かつ軌道面1a,2a・2bの夫々の半径よりも小径の半径を有する任意形状で、該転動体5は、隣接する転動体5が夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体5の外径5aが、常に外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2a又は2bにて二点接触している。
転動体5は、例えば本実施形態では図3に拡大して開示しているように、一組の平面部(本実施形態では相対面)5b,5bを有する上下切断状玉(玉の上下部分を切断して平面部5b,5bを形成した構造のものをいう。以下同じ。)で、該平面部5b,5bに垂直する自転中心軸5cが夫々交差状となるように夫々の転動体5,5…が組込まれると共に、各転動体5の外径5aが、常に外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2a又は2bにて二点接触している。図中5fは、転動体5の転がり接触面5aと平面部5bとの繋ぎ部(交点)である。
転動体5は、その上下の切断幅は特に限定されず、また上下の切断割合は、均等あるいは均等でないものであってもよく、本発明の範囲内で任意に選択可能である。すなわち、本実施形態では、平面部5b,5bを対称としたが、転動体5の平面部5b,5bは、対称であっても非対称であってもよくいずれも本発明の範囲内である。
また、図4に示す非対称の平面部5b,5dを有する転動体(上下切断状玉)5の場合、大端側の平面部5dが軸受の内輪2に向くように配することで、転動体5の回転がより安定になり、より低トルクを実現することができる。
転動体5の全体形状、相対面5b,5bの有無や、外径5aにおける軸方向の曲率の大小等は、上記具体的形状に何等限定されるものではなく、本発明の範囲内において任意に変更可能である。すなわち、例えば、平面部5b,5bに代えて、非平行状の両面(平面部)を備え、該両面に垂直する自転中心軸を有するものとしてもよい(図示省略)。
また、図5に示す玉の片側をカット(切断)して一つの平面部(カット面)5eを設けた片側カット状玉としたものであってもよい。
また、平面部5b(5d,5e)は、任意形状であって、適宜最適な形状・大きさに変更・選択できる。
【0010】
転動体5,5…の組込みは、隣り合う転動体5,5における各平面部5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが交互に交差状となるようにする。なお、その交差状態は直交状・非直交状のいずれでも構わない。
また、転動体5の交差状に配される方式は、両方のなりで数が同じなら、周方向に交互に配されるものでなくともよく特に限定されない。すなわち、転動体5が1個毎に交差してもよく、1個毎に交差しなくとも両方のなりで数が同じなら、2個ずつ交差あるいは2個1個1個2個等のように交差していてもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0011】
各転動体5,5の運動は、保持器6で案内される(図6参照)。
保持器6は、転動体5を保持案内するポケット(保持部)7…が、周方向に複数個備えられた円環状に形成され、夫々のポケット7が、周方向に相対する二面のポケット面(周方向案内面)7a,7aを有すると共に、軸方向は一面のポケット面(軸方向に転動体姿勢を安定させる軸方向案内面)7bのみ有し、相対する面側は開放(開放面)されており、該軸方向のポケット面7bは、互いに交差状に組み込まれる転動体5の傾斜の向きに対応して、互いに軸方向の反対側に傾斜状に配列されている。なお周方向のポケット面7aの形状は特に限定されず任意である。
軸方向のポケット面7bは、転動体5の外輪対向側の平面部5b(図2で左上方に向いている面)を案内するよう外径6aから内径6bにわたり傾斜状に形成されている。よって、ポケット7の外径側開口7cより内径側開口7dが広く形成されることとなる。
このポケット面7bの傾斜角度は任意で、軌道溝3空間内で配される転動体5の角度を考慮して決定される。
本実施形態では、円周上で転動体5…数量と同一数量をもって等間隔で設けられると共に、周方向で隣り合うポケット7の軸方向ポケット面7bは、周方向に交互に交差状に配されており、隣り合う各転動体5,5を上述の通り平面部5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように交互に組み込み可能とする。
なお、本実施形態では、円周上で転動体5…数量と同一数量のポケット7…が等間隔で、かつ交互に交差状に配されているが、特に限定されず、両方のなりで数が同じなら、2個ずつ交差あるいは2個1個1個2個等のように交差していても良く本発明の範囲内である。よって、上述した転動体5の配される方式に応じたポケット構成を周方向に設けた保持器とする。
保持器6の案内方式は特に限定されるものではなく、内輪案内でも、外輪案内でも、転動体案内でもよい。また、本実施形態では保持器6を一体型の構成としているが、特に限定されるものではなく、幾つかの部分から形成したものでも良い。
本実施形態の保持器6によれば、外輪1、内輪2と共に組み立てた後、転動体5を保持器6の開放側より軸受軌道溝3空間内へ順次挿入できる。
【0012】
本実施形態は予圧品であるが、すきま品でもよいことは言うまでもない。
転動体と軌道面との間における予圧の付与される状態は特に限定されず、すなわち、製造段階で予圧が付与されても付与されなくてもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0013】
これら軸受の軌道輪1,2と転動体5の材質としては、通常軸受鋼が用いられるが、使用環境に応じて耐食性や、耐熱性を向上させる場合にはステンレス鋼やセラミック等が適宜選択される。
また保持器6の材料としては、もみ抜き保持器、プレス保持器、樹脂保持器等が適宜選択されるので、例えば黄銅や鉄等の金属や、例えばポリアミド66(ナイロン66)・ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂が本発明の範囲内で選ばれる。
【0014】
この実施形態によれば、転動体5の外径5aが相対する外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2aに夫々点接触(接触点を11,11で示す)し、隣接する転動体5が外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2bに夫々点接触(接触点を12,12で示す)する。転動体5,5の接触角交互に交差するので、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けることができる。
【0015】
本発明の転がり軸受を用いた時のモーメント剛性と、4点接触玉軸受のモーメント剛性を比較した実験結果を図7に示す。
本実験に用いた軸受の仕様を以下に示す。
[本発明品]
外径D:170mm 内径:120mm 幅:25.4mm
玉径:12.7mm 玉数n:30個
[従来品]
外径D:170mm 内径:120mm 幅:25.4mm
玉径:12.7mm 玉数n:30個
本実験では、4点接触玉軸受では、4点接触することにより、発熱およびトルク大が生じる懸念があることから、通常の使い方、すなわちアキシアルすきまをプラスすきまに設定している。
一方、本発明軸受では、予圧すきまとしている。
これらの結果から、本発明軸受は、予圧による剛性が向上した結果により、モーメント剛性が4点接触玉軸受より優れていることがわかり、従来の4点接触玉軸受と同等以上の軸受耐久性能を得た。これは、4点接触に比べ2点接触による摩擦摩耗減少が効果として現れたものと考えられる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上述の通りの構成としたため、1個の軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられ、軸受剛性を維持しつつ低トルクで、低価格なCTスキャナ装置に最適な転がり軸受及び該軸受を組み込んだCTスキャナ装置が提供し得る。
【0017】
さらに本発明によれば、軌道溝に、該軌道溝よりも小さな溝を設けたため、次の通りの作用効果を奏する。
▲1▼従来、一対の軌道輪のうちいずれか一方を少なくとも分割する構成としなければ転動体の組込みがなし得なかったが、本実施形態によれば軌道輪は一体型であっても、転動体の組み込みが容易になし得るため、軌道輪の製作コスト・組み立て管理および組み立て費が大幅に削減できる。
▲2▼軌道輪のいずれもが分割構成としないため、分割構成とするときに要する締結用のボルト・リベットなどの関連部品が不要となり、部品削減が図れた。その結果、これらに要していた製作コスト・製作手間、および管理などが削減できる。
▲3▼一体型で加工された軌道輪の加工精度を損なうことなく軸受とすることができるため、軸受精度を高く維持できる。
▲4▼本発明を構成する保持器によれば、一対の軌道輪・保持器を組み立てた後に、各ポケットにおける開放側を介して軸方向から転動体を容易に組み込むことができる。
▲5▼軌道溝に設けた溝は、転動体組み込み時の転動体回転用としての機能を有すると共に、軌道面内に、油・グリースなどの潤滑剤の保有機能も有するため、安定した軸受寿命が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるCTスキャナ装置の概略断面図。
【図2】本発明転がり軸受の一実施形態を一部省略して示す概略断面図。
【図3】本発明転がり軸受に組み込まれる転動体の一実施形態を示す斜視図。
【図4】本発明転がり軸受に組み込まれる転動体の他の実施形態を示す斜視図。
【図5】本発明転がり軸受に組み込まれる転動体の他の実施形態を示す斜視図。
【図6】本発明転がり軸受における保持器への転動体組み込み方向を一部省略して示す概略平面図。
【図7】本発明軸受と4点接触玉軸受のモーメント剛性の比較を示す図。
【図8】従来使用されている組合せアンギュラ玉軸受の概略を示す断面図。
【図9】4点接触玉軸受の概略を示す断面図。
【符号の説明】
A:転がり軸受
1:外輪
2:内輪
3:軌道溝
4:溝(回転用)
5:転動体
5a:外径
5b:平面部
5f:繋ぎ部
6:保持器
7:ポケット
7b:軸方向ポケット面
a:回転部材
b:X線源
c:高感度X線検出器
【発明の属する技術分野】
本発明は、CTスキャナ装置(Computerized Tomographic Scanner:コンピュータ断層撮影装置、以下、単にCTスキャナ装置ともいう。)、及び該装置に組み込まれ、ラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられる転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、CTスキャナ装置は、その高効率化、高解像度および人にやさしい環境対策を目指しているため、装置の高速化や低振動、低騒音化が求められている。CTスキャナ装置は、X線源(X線管球)と、透過線量をとらえるX線検出器が回転部材に備えられ、該回転部材が転がり軸受の回転輪に固定されて回転可能に支持されている。
従って、CTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受としては、▲1▼高速性、▲2▼薄肉化(スペースのコンパクト化)、▲3▼低振動、低騒音化、▲4▼がた無し(予圧による)及び▲5▼低価格化などが要求されている。
従来、高速性や、低振動・低騒音化及びがたをなくすことなどの要求に対し、標準の単列深みぞ玉軸受ではその必要性を満足できないため、単列のラジアル玉軸受を2個組み合わせた組合せアンギュラ玉軸受(特に、図8に示す肩おとし外輪の背面同士を接触させた背面組合せ:DB形)を使用する等の対策がとられてきた(例えば、非特許文献1参照)。
また、同様に複列アンギュラ玉軸受においても、それぞれ予圧をかけることでがたをなくし使用されていた。
特に、最近では、医療用のCTスキャナ装置において、検査時に人に圧迫感を与えない為に、装置の薄肉化が要求されており、従来使用されている複列軸受から幅狭化の流れを受けて、3点接触の玉軸受または、図9に示す4点接触の玉軸受タイプの単列軸受が使用されつつある(例えば、非特許文献2参照)。
【0003】
【非特許文献1】
日本精工株式会社 「NSK転がり軸受総合カタログ」
CAT.No.1101c 2000年発行 P.B50
【非特許文献2】
J.ブレンドライン/P.エッシュマン/L.ハスバルゲン/K.ワイガンド編著者「ころがり軸受実用ハンドブック」 初版第1版 株式会社工業調査会 1996年8月1日発行 P.21の図1.17
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の通り、CTスキャナ装置用軸受では、軸受に発生するモーメント荷重を受けた時の軸受のがたをなくすことや傾きを小さくする為に、組合せアンギュラ玉軸受や複列アンギュラ玉軸受が使用されているが、組合せアンギュラ玉軸受や複列アンギュラ玉軸受では軸受2列分のスペースが必要である。従って、装置そのものが幅方向にコンパクト化出来ないという問題がある。また、装置全体として見てコスト的に高くなることも課題とされていた。
一方、4点接触玉軸受又は3点接触玉軸受は、アキシアル荷重に対してラジアル荷重が優勢な場合又は純ラジアル荷重を受ける場合、各玉は軌道輪と4点又は3点で接触するため、玉のスピンが大きく、発熱・トルクおよび摩耗の問題があり、高速要求達成が困難であった。さらにこれらを軽減しようとして軸受すきまを大きく設定した場合には、結果として軸受すきま分のがたの発生やモーメント剛性が小さくなってしまう問題もあった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、1個の軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられ、軸受剛性を維持しつつ低トルクで、低価格なCTスキャナ装置に最適な転がり軸受及び該軸受を組み込んだCTスキャナ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、回転部材に取り付けられたX線源(X線管球)と、透過線量をとらえるX線検出器により、被検体(例えば人体)の任意部位の断層を撮影するCTスキャナ装置であって、前記回転部材は、転がり軸受の回転輪に固定されて回転可能に支持されており、該転がり軸受は、一対の軌道輪間に保持器を介して複数の転動体が組み込まれ、上記各軌道輪は転動体の半径より大径状の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、その中に少なくとも一つの軌道輪は二つの軌道面からなり、上記各転動体は転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、円周上に夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体の外径が常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて夫々一点ずつ合計二点で接触しているものであって、一対の軌道輪は夫々一体型で形成され、該軌道輪のいずれか一方若しくは双方の軌道溝の一部には、該軌道溝よりも小さな溝を設けて構成したことである。
また、上記保持器は、転動体を保持する夫々のポケットが、周方向に相対する二面のポケット面を有すると共に、軸方向は一面のポケット面のみ有し、相対する面側は開放されており、該軸方向のポケット面は、互いに交差状に組み込まれる転動体の傾斜の向きに対応して、互いに軸方向の反対側に傾斜状に配列されている。転動体は、少なくとも一平面を有し、該平面が保持器の軸方向ポケット面と接する。
このような技術的手段により、各玉が内外輪軌道溝と4点又は3点で接触する4点接触玉軸受又は3点接触玉軸受と異なり、各玉が内外輪軌道溝とは通常のアンギュラ玉軸受と同様に2点接触の為、▲1▼発熱源となる接触点の数の減少、▲2▼接触部でのスピン滑りそのものの減少により、発熱、トルクおよび摩耗のいずれもが小さくなる。
また、通常の組合せアンギュラ玉軸受と同様予圧すきま、すなわち負のすきまでの設定が可能で、従って1個使いでも軸受剛性を維持しつつ、これまで組合せアンギュラ玉軸受、複列アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受又は3点接触玉軸受等が適用されていた支持部に、1個の軸方向幅の寸法のままで機能を有する軸受となる。
さらに、このような技術的手段により、転動体は、内外輪保持器を組み立てた状態でも挿入可能である。そして、挿入された転動体は、軌道溝に小さな溝を設けたことにより、軌道輪が一体型であっても、その軌道輪間で形成される溝空間内で転動体が回転可能となる。また、保持器ポケットの軸方向の片側が開放しているので、内外輪、保持器を組み込んだ状態で、片側ずつ組み込むことが可能となる。また、このような保持器構成を採用することにより、転動体の軸方向案内面が、従来の二面から一面に減少しているため、転動体を拘束する力が減少する。その結果、保持器と転動体の間に生じる端面摩擦が大幅(約半分)に小さくなるためトルクも減少する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基いて説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、これに限定して解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明CTスキャナ装置の一実施形態として、医療用のCTスキャナ装置の概略を示す。
CTスキャナ装置は、大口径の転がり軸受Aの外輪1(図2参照)または内輪2のうち、いずれかの回転輪(本実施形態では内輪2が回転輪)に回転部材aが取り付けられ、該回転部材aには、X線源(X線管球)bと、該X線源bよりX線ビームを照射し、その透過線量をとらえる高感度X線検出器cが少なくとも一対相対向して備えられ、これらX線源(X線管球)bと高感度X線検出器cが回転し、その中を可動ベッドdに乗った被検体(人体)が出入りして必要な部分の断層写真をとるものである。図中eは、装置本体(スキャナ架台)を示す。
なお、本発明のCTスキャナ装置は、X線源bと高感度X線検出器cを少なくとも一対備えた回転部材aが転がり軸受Aにより回転可能に備えられている構成を有するものであれば特に図示形態に何等限定して解釈されるものではなく、適宜他の構成を採用可能である。本発明はCTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受に特有の構成を有しているものであるため、以下、転がり軸受について説明する。
なお、本発明のCTスキャナ装置は、医療用に限らず被検体の断層写真をとるものであればCTスキャナ装置全般にわたり対象とされる。
【0007】
図2は、本発明CTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受の一実施形態の概略断面図を示す。
転がり軸受Aは、図2に開示しているように、一体型で大口径に成形された軸受軌道輪(軸受外輪)1の内径と、同じく一体型で大口径に成形された軸受軌道輪(軸受内輪)2の外径に形成される軌道溝3に、保持器6を介して複数の転動体5,5…が組み込まれて構成されている。そして、外輪1の外周を装置本体(スキャナ架台)e側に固定すると共に、内輪2の内周を回転部材a外周に固定して、回転部材aを回転可能に支持している。
図中、8は密封板(接触シール)であるが、密封板は必要に応じて適宜所望な構成の密封板(接触若しくは非接触シール、又はシールド)を設けることが出来る。なお、密封板は本実施形態では左右双方に備えたが、いずれか一方のみに備える形態でもよく、あるいは密封板を備えない開放型を採用することも実施形態に応じて可能である。
また、軸受寸法・接触角・転動体径あるいは材質などの諸構成は限定されず、対象となるCTスキャナ装置に応じた構成が適宜選択採用される。
本実施形態によれば、軌道輪としての外輪1と内輪2のいずれも一体型で成形されているため、締結ボルトなどの関連部品を含めた軌道輪の製作コスト・組み立て管理および組み立て費が大幅に削減できた。
軌道溝3は、転動体5の半径よりも大きな半径の外輪軌道面1aと、内輪軌道面2a・2bにより形成されている。
各軌道面1a,2a・2bの形状は、転動体5の転がりに適切な形状を有しているものであれば、断面アーチ状あるいはV字状等任意で、また曲線状あるいは直線状等のいずれであってもよく特に限定されるものではないが、例えば本実施形態では、外輪1の軌道面1aは単一R状であるが、内輪2の軌道面2a,2bには、円心をクロスに配置した両円弧で形成されている、いわゆるゴシックアーチが適用される。なお、内輪軌道面を単一R状とし、外輪軌道面をゴシックアーチとしてもよく、あるいは外輪軌道面と内輪軌道面の双方ともゴシックアーチを採用しても良い。
また、外輪1と内輪2のうちの少なくともいずれか一方の軌道輪の軌道溝が、二つの軌道面から構成されているものであればよく本発明の範囲内で適宜選択される。
【0008】
そして、内輪2の軌道溝3の一部に、この軌道溝3よりも小さな溝(転動体組込み用回転溝)4を凹設している。
本実施形態では、内輪軌道面2a,2bからなる軌道溝3の中心に、周方向に連続する所望深さの断面半円状の小径(例えば溝半径は約0.8mm)な溝とする。この溝4は、転動体5の組み込み時における回転用溝として主に使用される。すなわち、後述する転動体5の転がり接触面5aと平面部5bとの繋ぎ部(交点)5fを、組み込み時に溝4内に挿入させることによって、転動体5を軌道溝3空間内で回転可能とする。なお、溝4は、その溝4内に潤滑剤を保有させておくことも可能で、軌道面内に備えられる潤滑剤(油、グリースなど)保有機能としての作用もあり、安定した軸受寿命が期待できる。
溝4の形状・径方向深さ・軸方向幅は、軌道面を可能な限り大きく取れるように最小限の大きさにするのが好ましいが、転動体5の転がり接触面5aと平面部5bとの繋ぎ部5fが溝4内に一部挿入可能であれば全て本発明の範囲内であり、特に図示形態に限定されず本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。例えば45度程度の面取り程度でもよい。
また、転動体5の周方向配設間隔を考慮すれば、溝4は所望長さをもって周方向に断続して設けてもよく本発明の範囲内である。
なお、軌道面2a,2bとの繋ぎ部2cのエッジを無くしR状に形成してもよい。
この溝4は、本実施形態では上述の通り内輪2の軌道溝3にのみ設けているが、外輪1の軌道溝3に設けてもよく、また外輪1と内輪2の双方に設けてもよい。
【0009】
転動体5は、転がり接触面となる外径5aが軸方向に曲率を持ち、かつ軌道面1a,2a・2bの夫々の半径よりも小径の半径を有する任意形状で、該転動体5は、隣接する転動体5が夫々交互に交差状に配されると共に、各転動体5の外径5aが、常に外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2a又は2bにて二点接触している。
転動体5は、例えば本実施形態では図3に拡大して開示しているように、一組の平面部(本実施形態では相対面)5b,5bを有する上下切断状玉(玉の上下部分を切断して平面部5b,5bを形成した構造のものをいう。以下同じ。)で、該平面部5b,5bに垂直する自転中心軸5cが夫々交差状となるように夫々の転動体5,5…が組込まれると共に、各転動体5の外径5aが、常に外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2a又は2bにて二点接触している。図中5fは、転動体5の転がり接触面5aと平面部5bとの繋ぎ部(交点)である。
転動体5は、その上下の切断幅は特に限定されず、また上下の切断割合は、均等あるいは均等でないものであってもよく、本発明の範囲内で任意に選択可能である。すなわち、本実施形態では、平面部5b,5bを対称としたが、転動体5の平面部5b,5bは、対称であっても非対称であってもよくいずれも本発明の範囲内である。
また、図4に示す非対称の平面部5b,5dを有する転動体(上下切断状玉)5の場合、大端側の平面部5dが軸受の内輪2に向くように配することで、転動体5の回転がより安定になり、より低トルクを実現することができる。
転動体5の全体形状、相対面5b,5bの有無や、外径5aにおける軸方向の曲率の大小等は、上記具体的形状に何等限定されるものではなく、本発明の範囲内において任意に変更可能である。すなわち、例えば、平面部5b,5bに代えて、非平行状の両面(平面部)を備え、該両面に垂直する自転中心軸を有するものとしてもよい(図示省略)。
また、図5に示す玉の片側をカット(切断)して一つの平面部(カット面)5eを設けた片側カット状玉としたものであってもよい。
また、平面部5b(5d,5e)は、任意形状であって、適宜最適な形状・大きさに変更・選択できる。
【0010】
転動体5,5…の組込みは、隣り合う転動体5,5における各平面部5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが交互に交差状となるようにする。なお、その交差状態は直交状・非直交状のいずれでも構わない。
また、転動体5の交差状に配される方式は、両方のなりで数が同じなら、周方向に交互に配されるものでなくともよく特に限定されない。すなわち、転動体5が1個毎に交差してもよく、1個毎に交差しなくとも両方のなりで数が同じなら、2個ずつ交差あるいは2個1個1個2個等のように交差していてもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0011】
各転動体5,5の運動は、保持器6で案内される(図6参照)。
保持器6は、転動体5を保持案内するポケット(保持部)7…が、周方向に複数個備えられた円環状に形成され、夫々のポケット7が、周方向に相対する二面のポケット面(周方向案内面)7a,7aを有すると共に、軸方向は一面のポケット面(軸方向に転動体姿勢を安定させる軸方向案内面)7bのみ有し、相対する面側は開放(開放面)されており、該軸方向のポケット面7bは、互いに交差状に組み込まれる転動体5の傾斜の向きに対応して、互いに軸方向の反対側に傾斜状に配列されている。なお周方向のポケット面7aの形状は特に限定されず任意である。
軸方向のポケット面7bは、転動体5の外輪対向側の平面部5b(図2で左上方に向いている面)を案内するよう外径6aから内径6bにわたり傾斜状に形成されている。よって、ポケット7の外径側開口7cより内径側開口7dが広く形成されることとなる。
このポケット面7bの傾斜角度は任意で、軌道溝3空間内で配される転動体5の角度を考慮して決定される。
本実施形態では、円周上で転動体5…数量と同一数量をもって等間隔で設けられると共に、周方向で隣り合うポケット7の軸方向ポケット面7bは、周方向に交互に交差状に配されており、隣り合う各転動体5,5を上述の通り平面部5b・5b,5b・5bに垂直する自転中心軸5c,5cが夫々交差状になるように交互に組み込み可能とする。
なお、本実施形態では、円周上で転動体5…数量と同一数量のポケット7…が等間隔で、かつ交互に交差状に配されているが、特に限定されず、両方のなりで数が同じなら、2個ずつ交差あるいは2個1個1個2個等のように交差していても良く本発明の範囲内である。よって、上述した転動体5の配される方式に応じたポケット構成を周方向に設けた保持器とする。
保持器6の案内方式は特に限定されるものではなく、内輪案内でも、外輪案内でも、転動体案内でもよい。また、本実施形態では保持器6を一体型の構成としているが、特に限定されるものではなく、幾つかの部分から形成したものでも良い。
本実施形態の保持器6によれば、外輪1、内輪2と共に組み立てた後、転動体5を保持器6の開放側より軸受軌道溝3空間内へ順次挿入できる。
【0012】
本実施形態は予圧品であるが、すきま品でもよいことは言うまでもない。
転動体と軌道面との間における予圧の付与される状態は特に限定されず、すなわち、製造段階で予圧が付与されても付与されなくてもよくいずれも本発明の範囲内である。
【0013】
これら軸受の軌道輪1,2と転動体5の材質としては、通常軸受鋼が用いられるが、使用環境に応じて耐食性や、耐熱性を向上させる場合にはステンレス鋼やセラミック等が適宜選択される。
また保持器6の材料としては、もみ抜き保持器、プレス保持器、樹脂保持器等が適宜選択されるので、例えば黄銅や鉄等の金属や、例えばポリアミド66(ナイロン66)・ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂が本発明の範囲内で選ばれる。
【0014】
この実施形態によれば、転動体5の外径5aが相対する外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2aに夫々点接触(接触点を11,11で示す)し、隣接する転動体5が外輪1の軌道面1aと内輪2の軌道面2bに夫々点接触(接触点を12,12で示す)する。転動体5,5の接触角交互に交差するので、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けることができる。
【0015】
本発明の転がり軸受を用いた時のモーメント剛性と、4点接触玉軸受のモーメント剛性を比較した実験結果を図7に示す。
本実験に用いた軸受の仕様を以下に示す。
[本発明品]
外径D:170mm 内径:120mm 幅:25.4mm
玉径:12.7mm 玉数n:30個
[従来品]
外径D:170mm 内径:120mm 幅:25.4mm
玉径:12.7mm 玉数n:30個
本実験では、4点接触玉軸受では、4点接触することにより、発熱およびトルク大が生じる懸念があることから、通常の使い方、すなわちアキシアルすきまをプラスすきまに設定している。
一方、本発明軸受では、予圧すきまとしている。
これらの結果から、本発明軸受は、予圧による剛性が向上した結果により、モーメント剛性が4点接触玉軸受より優れていることがわかり、従来の4点接触玉軸受と同等以上の軸受耐久性能を得た。これは、4点接触に比べ2点接触による摩擦摩耗減少が効果として現れたものと考えられる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上述の通りの構成としたため、1個の軸受でラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重、モーメント荷重を受けられ、軸受剛性を維持しつつ低トルクで、低価格なCTスキャナ装置に最適な転がり軸受及び該軸受を組み込んだCTスキャナ装置が提供し得る。
【0017】
さらに本発明によれば、軌道溝に、該軌道溝よりも小さな溝を設けたため、次の通りの作用効果を奏する。
▲1▼従来、一対の軌道輪のうちいずれか一方を少なくとも分割する構成としなければ転動体の組込みがなし得なかったが、本実施形態によれば軌道輪は一体型であっても、転動体の組み込みが容易になし得るため、軌道輪の製作コスト・組み立て管理および組み立て費が大幅に削減できる。
▲2▼軌道輪のいずれもが分割構成としないため、分割構成とするときに要する締結用のボルト・リベットなどの関連部品が不要となり、部品削減が図れた。その結果、これらに要していた製作コスト・製作手間、および管理などが削減できる。
▲3▼一体型で加工された軌道輪の加工精度を損なうことなく軸受とすることができるため、軸受精度を高く維持できる。
▲4▼本発明を構成する保持器によれば、一対の軌道輪・保持器を組み立てた後に、各ポケットにおける開放側を介して軸方向から転動体を容易に組み込むことができる。
▲5▼軌道溝に設けた溝は、転動体組み込み時の転動体回転用としての機能を有すると共に、軌道面内に、油・グリースなどの潤滑剤の保有機能も有するため、安定した軸受寿命が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるCTスキャナ装置の概略断面図。
【図2】本発明転がり軸受の一実施形態を一部省略して示す概略断面図。
【図3】本発明転がり軸受に組み込まれる転動体の一実施形態を示す斜視図。
【図4】本発明転がり軸受に組み込まれる転動体の他の実施形態を示す斜視図。
【図5】本発明転がり軸受に組み込まれる転動体の他の実施形態を示す斜視図。
【図6】本発明転がり軸受における保持器への転動体組み込み方向を一部省略して示す概略平面図。
【図7】本発明軸受と4点接触玉軸受のモーメント剛性の比較を示す図。
【図8】従来使用されている組合せアンギュラ玉軸受の概略を示す断面図。
【図9】4点接触玉軸受の概略を示す断面図。
【符号の説明】
A:転がり軸受
1:外輪
2:内輪
3:軌道溝
4:溝(回転用)
5:転動体
5a:外径
5b:平面部
5f:繋ぎ部
6:保持器
7:ポケット
7b:軸方向ポケット面
a:回転部材
b:X線源
c:高感度X線検出器
Claims (4)
- 回転部材に取り付けられたX線源と、透過線量をとらえるX線検出器により、被検体の任意部位の断層を撮影するCTスキャナ装置であって、前記回転部材は、転がり軸受の回転輪に固定されて回転可能に支持されており、該転がり軸受は、一対の軌道輪間に保持器を介して複数の転動体が組み込まれ、上記各軌道輪は転動体の半径より大径状の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、
その中に少なくとも一つの軌道輪は二つの軌道面からなり、
上記各転動体は転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、円周上に夫々交互に交差状に配されると共に、
各転動体の外径が常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて夫々一点ずつ合計二点で接触しているものであって、
一対の軌道輪は夫々一体型で形成され、
該軌道輪のいずれか一方若しくは双方の軌道溝の一部には、該軌道溝よりも小さな溝を設けて構成されていることを特徴とするCTスキャナ装置。 - CTスキャナ装置用の軸受であって、一対の軌道輪間に保持器を介して複数の転動体が組み込まれ、
上記各軌道輪は転動体の半径より大径状の軌道面からなる軌道溝を夫々有し、
その中に少なくとも一つの軌道輪は二つの軌道面からなり、
上記各転動体は転がり接触面となる外径が軸方向にも曲率を持ち、円周上に夫々交互に交差状に配されると共に、
各転動体の外径が常に相対する一方の軌道輪の軌道面と他方の軌道輪の軌道面にて夫々一点ずつ合計二点で接触しているものであって、
一対の軌道輪は夫々一体型で形成され、
該軌道輪のいずれか一方若しくは双方の軌道溝の一部には、該軌道溝よりも小さな溝を設けたことを特徴とするCTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受。 - 保持器は、転動体を保持する夫々のポケットにおいて、軸方向ポケット面は一面のみ有し、相対する面側は開放されており、該軸方向のポケット面は、周方向互いに交差状に組み込まれる転動体の傾斜の向きに対応して、互いに軸方向の反対側に傾斜状に配列されていることを特徴とする請求項2に記載のCTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受。
- 転動体は、少なくとも一平面部を有し、該平面部が保持器の軸方向ポケット面と接することを特徴とする請求項3に記載のCTスキャナ装置に組み込まれる転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003111765A JP2004313466A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | Ctスキャナ装置及び該装置に組み込まれる転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003111765A JP2004313466A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | Ctスキャナ装置及び該装置に組み込まれる転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004313466A true JP2004313466A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33472219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003111765A Pending JP2004313466A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | Ctスキャナ装置及び該装置に組み込まれる転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004313466A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085520A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Nsk Ltd | 玉軸受 |
JP2007159799A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Hitachi Medical Corp | X線ct装置 |
-
2003
- 2003-04-16 JP JP2003111765A patent/JP2004313466A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085520A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Nsk Ltd | 玉軸受 |
JP2007159799A (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Hitachi Medical Corp | X線ct装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003329043A (ja) | 複列式アンギュラ玉軸受け | |
JPS62237113A (ja) | ボ−ルスプライン軸受 | |
JP2002081442A (ja) | 超薄肉形転がり軸受 | |
WO2010032577A1 (ja) | 転がり軸受用保持器およびこれを備える転がり軸受 | |
JP2001304266A (ja) | 超薄肉型転がり軸受 | |
JP2004313466A (ja) | Ctスキャナ装置及び該装置に組み込まれる転がり軸受 | |
US7976224B2 (en) | Eccentric thrust bearing assembly | |
US5474389A (en) | Low friction roller bearing | |
RU2004128870A (ru) | Подшипник качения (варианты) | |
JP2020070857A (ja) | 旋回軸受 | |
JP2004316777A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2006170335A (ja) | Ctスキャナ装置用玉軸受及びctスキャナ装置 | |
JP2004314203A (ja) | 工作機械テーブル装置及び工作機械テーブル装置用転がり軸受 | |
JP2006200677A (ja) | スラスト玉軸受 | |
JPS645131Y2 (ja) | ||
US7712968B2 (en) | Compound roller bearing | |
JP2001050264A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2010025191A (ja) | 自動調心ころ軸受 | |
JP2004190734A (ja) | 転がり軸受 | |
JP4134790B2 (ja) | 複列偏心スラスト軸受 | |
JPH0324322A (ja) | ベアリングの回動性リテイニング方法及びその装置 | |
EP1818552A1 (en) | Ultrathin wall rolling bearing | |
JP2020133683A (ja) | 複列スラスト玉軸受 | |
JP3047103U (ja) | ころがり軸受 | |
JP2004092799A (ja) | リニアガイド装置 |