JP2004313297A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗剤タンク16に液体洗剤15を溜めておき、この洗剤タンク内の液体洗剤を、制御手段により制御するエアポンプ18により洗濯兼脱水槽1内へ投入する。制御手段は、液体洗剤15の種類に応じて洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量を制御するよう構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯兼脱水槽内に液体洗剤を投入する洗剤自動投入装置を備えた洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯機は、図6に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図6に示すように、洗濯兼脱水槽1は、内底面に撹拌翼2を回転自在に配設し、この洗濯兼脱水槽1の外側に水受け槽3を設けている。水受け槽3の底面に洗濯兼脱水槽1と撹拌翼2を駆動するモータ4を取り付け、駆動部の切り換えを行うクラッチ装置5を介して洗濯兼脱水槽1または撹拌翼2を駆動するように構成している。また、水受け槽3は、外郭6にサスペンション7を介して防振支持している。洗濯兼脱水槽1の上部には、液体を内封した流体バランサー8を固定し、水受け槽3の上面は、水受け槽カバー9によって覆われている。
【0004】
水受け槽3を防振支持している外郭6の上部は、制御装置10、給水弁11、給水経路12等を収納した外郭カバー13によって覆われている。外郭カバー13の略中央には、衣類の出し入れを行う穴部を有し、この穴部には、蓋体14を開閉自在に配設している。
【0005】
また、外郭カバー13内には液体洗剤15を溜めた洗剤タンク16を設け、この洗剤タンク16の上部にはエアホース17を介して洗剤タンク16内に空気を送り込むエアポンプ18を接続している。また、洗剤タンク16の下部には給水経路12近傍まで洗剤を導く洗剤ホース19を接続している。なお、液体洗剤15は、洗剤タンク蓋16aを開けて補充可能である。
【0006】
制御装置10は、エアポンプ18の動作を制御して洗剤タンク16内の液体洗剤15を洗濯兼脱水槽1内に投入するとともに、モータ4、クラッチ装置5、給水弁11、排水弁20などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するよう構成している(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
上記構成において動作を説明する。洗濯行程では、洗濯兼脱水槽1内に投入された衣類等の洗濯物の量に適した水量を給水弁11から給水経路12を通して水受け槽3に給水する。また、衣類投入時または給水時とほぼ同時にエアポンプ18に通電してエアホース17を介して洗剤タンク16の上部へ空気を送る。これにより、洗剤タンク16の内部の圧力が高くなり、洗剤タンク16内の液体洗剤15は洗剤ホース19を通って液体洗剤排出口19aから給水経路12近傍へ押し出され、給水弁11から流入する水とともに洗濯兼脱水槽1内に投入される。
【0008】
液体洗剤15が投入され、所定の水位まで給水されると、撹拌翼2による撹拌を行い、衣類の汚れを除去する行程へと進む。このとき、洗濯兼脱水槽1に投入する液体洗剤15は、洗濯する衣類の量、または給水する水量に合わせて自動的に適量が投入されるようエアポンプ18に通電する時間の長さを変えることによって調節する。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−320793号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、液体洗剤15は、その種類によって、洗剤が有する洗浄力が異なるため、所定の洗浄性能を得るために所定水量に対する洗剤量は異なり、また、それぞれの液体洗剤は固有の粘度を有しており、温度変化による粘度の変化も液体洗剤の種類によって異なる。
【0011】
上述のような従来の構成では、洗濯兼脱水槽1内に投入する液体洗剤15の種類が変わることにより洗剤が有する洗浄力が変わっても、所定水量に対する洗剤投入量は同じであり、所定の洗浄性能を確保できない場合があるという問題を有していた。
【0012】
さらに、液体洗剤15の粘性が起因して、エアポンプ18を所定時間駆動したときの洗剤投入量は、液体洗剤15の粘度が低いと多くなり、粘度が高いと少なくなるため、液体洗剤15の粘度が変わると、所定の洗浄性能を確保できないという問題を有していた。
【0013】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、液体洗剤の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量または液体洗剤の粘度をが変わっても、液体洗剤に応じた洗剤量を投入できるようにし、所定の洗浄性能を確保することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗剤タンクに液体洗剤を溜めておき、この洗剤タンク内の液体洗剤を、制御手段により制御するポンプにより洗濯兼脱水槽内へ投入するよう構成し、制御手段は、液体洗剤の種類に応じて洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を制御するよう構成したものである。
【0015】
これにより、液体洗剤の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量または液体洗剤の粘度が変わっても、液体洗剤に応じた洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、液体洗剤を溜めておく洗剤タンクと、前記洗剤タンク内の液体洗剤を洗濯兼脱水槽内へ投入するポンプと、前記ポンプの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記液体洗剤の種類に応じて前記洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を制御するよう構成したものであり、液体洗剤の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量が変わったり、液体洗剤の粘度が変わっても、液体洗剤の種類に応じて所定の洗浄性能を確保するための洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、液体洗剤の種類に応じてポンプの駆動時間を制御するよう構成したものであり、液体洗剤の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量が変わったり、液体洗剤の粘度が変わっても、液体洗剤の種類に応じて洗剤を投入する時間を変えることで、所定の洗浄性能を確保するための洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、入力操作する入力設定手段を備え、制御手段は、前記入力設定手段により入力した液体洗剤の種類に応じて、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を制御するよう構成したものであり、入力設定手段により、所定の洗浄性能を得るための洗剤量、または液体洗剤の粘度などが異なる液体洗剤の種類を入力することにより、液体洗剤の種類に応じて所定の洗浄性能を確保するための洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、制御手段は、同一液体洗剤で洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を加減できるよう構成したものであり、洗濯物の汚れが多いときには液体洗剤を多く投入して汚れを落とすことができ、洗濯物の汚れが少ないときには液体洗剤を少なく投入して液体洗剤の無駄をなくすことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、入力操作する入力設定手段を備え、制御手段は、前記入力設定手段の入力に基づいて、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を加減するよう構成したものであり、洗濯物の汚れが多いときには、入力設定手段からの入力により液体洗剤を多く投入して汚れを落とすことができ、洗濯物の汚れが少ないときには、入力設定手段からの入力により液体洗剤を少なく投入して液体洗剤の無駄をなくすことができる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜5に記載の発明において、表示動作する表示手段を備え、前記表示手段は、液体洗剤の種類、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量の加減量の少なくともいずれか一方を表示するようにしたものであり、洗濯兼脱水槽に投入する液体洗剤の種類、投入する洗剤量の多少などを視認することができ、使い勝手を向上することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜5に記載の発明において、電源をオフしても記憶内容を保持する不揮発性メモリを備え、前記不揮発性メモリは、入力設定手段により設定した液体洗剤の種類、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量の加減量を記憶するようにしたものであり、入力設定手段により設定した液体洗剤の種類、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量加減量などを不揮発性メモリに記憶することにより、次回に洗濯するときは同じ設定で液体洗剤を投入することができ、使い勝手を向上することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
図1および図2に示すように、制御装置21は、マイクロコンピュータで構成した制御手段22を有し、制御手段22は、パワースイッチング手段23を介して、エアポンプ(ポンプ)18の動作を制御して洗剤タンク16内の液体洗剤15を洗濯兼脱水槽1内に投入するとともに、モータ4、クラッチ装置5、給水弁11、排水弁20などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するよう構成している。入力設定手段24は使用者が入力操作するもので、制御手段22に指示を与え、表示手段25は、制御手段22の出力により表示動作を行う。
【0025】
水位検知手段26は洗濯兼脱水槽1の水位を検知するものである。回転数検知手段27は、モータ4の回転数に応じたパルスを出力するもので、この回転数検知手段27の出力を制御手段22に入力し、制御手段22は洗濯兼脱水槽1内の洗濯物の量を検知する機能を有している。
【0026】
記憶手段28は、制御手段22により一連の行程を逐次制御するのに必要なデータを記憶している。不揮発性メモリ29は、電源をオフしても記憶内容を保持するもので、この不揮発性メモリ29は、入力設定手段24により設定した液体洗剤の種類、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量加減量を記憶するようにしている。なお、30は商用電源である。
【0027】
入力設定手段24は、図3に示すように、水位設定スイッチ24a、洗剤投入設定スイッチ24b、洗い時間設定スイッチ24c、すすぎ回数設定スイッチ24d、脱水時間設定スイッチ24e、コース設定スイッチ24f、スタート/一時停止スイッチ24g、電源入スイッチ24h、電源切スイッチ24iなどで構成している。
【0028】
表示手段25は、発光ダイオードで構成し、水位表示部25a、洗剤投入表示部25b、洗い時間表示部25c、すすぎ回数表示部25d、脱水時間表示部25e、コース表示部25fなどで構成している。
【0029】
洗剤投入設定スイッチ24bは、洗剤ケース16に溜めておき、洗濯兼脱水槽1に投入する液体洗剤15の種類として、「洗剤A」、「洗剤B」の2種類を設定できるとともに、各洗剤の投入量を「多め」に増量するよう設定できるようにし、この設定した状態を洗剤投入表示部25bに表示するようにし、さらに、不揮発性メモリ29に記憶するようにしている。
【0030】
ここで、「洗剤A」は、例えば水30リットルに対して、液体洗剤を15ミリリットル投入することで所定の洗浄性能を得ることができ、「洗剤B」は、例えば水30リットルに対して、液体洗剤を20ミリリットル投入することで所定の洗浄性能を得ることができるものである。また、「多め」に設定したときは、それぞれの液体洗剤を「多め」に設定しないときの1.25倍の洗剤量に増量して投入できるようにしている。
【0031】
つぎに、洗剤投入の初期設定では、「洗剤A」を投入するよう設定されており、電源入スイッチ24hにより電源を投入したとき、図4(a)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb1だけが点灯した状態になっている。この状態で、洗剤投入設定スイッチ24bを押すと、「洗剤B」を投入するよう設定され、図4(b)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb2だけが点灯する。この状態で、さらに洗剤投入設定スイッチ24bを押すと、「洗剤A」を「多め」に投入するよう設定され、図4(c)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb1、b3が点灯する。
【0032】
この状態で、さらに洗剤投入設定スイッチ24bを押すと、「洗剤B」を「多め」に投入するよう設定され、図4(d)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb2、b3が点灯する。この状態で、さらに洗剤投入設定スイッチ24bを押すと、洗剤自動投入を行わないように設定され、図4(e)に示すように、洗剤投入表示部25bのすべてのランプが消灯する。この状態で、洗剤投入設定スイッチ24bを押すと、図4(a)に示す状態に戻る。
【0033】
このようにして洗剤投入設定スイッチ24bにより、液体洗剤15の種類、洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量の増量などを設定し、スタート/一時停止スイッチ24gをオンすると、不揮発性メモリ29に設定した内容を記憶するようにしている。
【0034】
上記構成において動作を説明する。「洗剤A」を使用して洗濯するときは、液体洗剤15として洗剤ケース16内に「洗剤A」を入れ、洗濯兼脱水槽1内に洗濯物を投入し、電源入スイッチ24hにより電源を投入すると、洗剤投入の初期設定は「洗剤A」を投入するよう設定されているので、図4(a)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb1だけが点灯した状態になっている。
【0035】
この状態で、コース設定スイッチ24fで、たとえば、「おまかせ」コースを設定し、または洗い時間設定スイッチ24c、すすぎ回数設定スイッチ24d、脱水時間設定スイッチ24eにより洗い時間、すすぎ回数、脱水時間を個別に設定し、スタート/一時停止スイッチ24gをオンして運転を開始すると、不揮発性メモリ29に洗剤投入の設定内容、すなわち、「洗剤A」を記憶する。
【0036】
これと同時に、モータ4をオンして撹拌翼2を回転させ、撹拌翼2を所定時間回転させた後、オフしたときの惰性回転時に回転数検知手段27により検知したパルス数を制御手段22に入力し、洗濯兼脱水槽1に投入した洗濯物の量を検知する。
【0037】
この検知した洗濯物の量に基づいて、制御手段22は洗濯兼脱水槽1内に給水する水位を決定し、水位表示部25aに表示する。そして、給水弁11を開いて給水を開始するとほぼ同時にモータ4を駆動して洗濯兼脱水槽1を回転させながら、エアポンプ18をオンして洗剤タンク16内の液体洗剤15を、洗濯兼脱水槽1内に給水する水量に応じて液体洗剤15を投入する。
【0038】
ここでは、「洗剤A」を投入する設定をしているので、水30リットルに対して「洗剤A」を15ミリリットルの比率で投入する。このときの洗剤投入量はエアポンプ18の駆動時間により制御する。また、このとき、洗濯兼脱水槽1を回転させているので、液体洗剤15は一箇所に集中することなく分散して投入することができる。液体洗剤15が投入され、所定の水位まで給水されると水位検知手段26により検知し、給水を止めて撹拌翼2による撹拌を行い、衣類の汚れを除去する行程へと進み、つづいてすすぎ行程、脱水行程を行う。
【0039】
次回運転時には、電源入スイッチ24hにより電源を投入すると、不揮発性メモリ29に「洗剤A」を記憶しているので、洗剤投入表示部25bのランプb1だけが点灯した状態になっており、「洗剤A」で洗濯することかできる。
【0040】
つぎに、液体洗剤15として「洗剤A」を使用し、汚れがひどい洗濯物を洗濯するときは、電源を投入すると洗剤投入表示部25bには、前回の運転時に不揮発性メモリ29に記憶された内容が表示されるが、洗剤投入設定スイッチ24bを押して、「洗剤A」を1.25倍に増量して投入するように設定すると、図4(c)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb1、b3が点灯した状態になる。この状態で、コース設定スイッチ24fで所定のコースを設定し、スタート/一時停止スイッチ24gをオンして運転を開始すると、不揮発性メモリ29に洗剤投入の設定内容、すなわち、「洗剤A」を「多め」に投入する設定を記憶する。
【0041】
そして、洗濯兼脱水槽1に投入した洗濯物の量を検知し、検知した洗濯物の量に基づいて、制御手段22は洗濯兼脱水槽1内に給水する水位を決定し、水位表示部25aに表示する。そして、給水弁11を開いて給水を開始するとほぼ同時にモータ4を駆動して洗濯兼脱水槽1を回転させながら、エアポンプ18をオンして洗剤タンク16内の液体洗剤15を、洗濯兼脱水槽1内に給水する水量に応じた洗剤量に対して増量した量の液体洗剤15を投入する。
【0042】
ここでは、「洗剤A」を「多め」に投入する設定をしているので、水30リットルに対して「洗剤A」を15ミリリットルの比率で、かつ1.25倍した洗剤量を投入する。液体洗剤15が投入され、所定の水位まで給水されると水位検知手段26により検知し、給水を止めて撹拌翼2による撹拌を行い、衣類の汚れを除去する行程へと進み、つづいてすすぎ行程、脱水行程を行う。
【0043】
次回運転時には、電源入スイッチ24hにより電源を投入すると、不揮発性メモリ29には「洗剤A」を「多め」に投入する設定を記憶しているので、洗剤投入表示部25bのランプb1、b3が点灯した状態になっており、「洗剤A」を「多め」に投入して洗濯することかできる。
【0044】
つぎに、液体洗剤15として「洗剤B」を使用して洗濯するときは、液体洗剤15として洗剤ケース16内に「洗剤B」を入れ、洗濯兼脱水槽1内に洗濯物を投入し、電源入スイッチ24hにより電源を投入すると、洗剤投入表示部25bには、前回の運転時に不揮発性メモリ29に記憶された内容が表示されるが、洗剤投入設定スイッチ24bを押して、「洗剤B」を投入するように設定すると、図4(b)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb2のみが点灯した状態になる。この状態で、コース設定スイッチ24fで所定のコースを設定し、スタート/一時停止スイッチ24gをオンして運転を開始すると、不揮発性メモリ29に洗剤投入の設定内容、すなわち、「洗剤B」を投入する設定を記憶する。
【0045】
以下、同様にして、「洗剤B」を投入して洗濯することができ、次回運転時には、電源入スイッチ24hにより電源を投入すると、不揮発性メモリ29には「洗剤B」を投入する設定を記憶しているので、洗剤投入表示部25bのランプb2のみが点灯した状態になっており、「洗剤B」に投入して洗濯することかできる。
【0046】
つぎに、液体洗剤15として「洗剤B」を使用し、汚れがひどい洗濯物を洗濯するときは、電源を投入すると洗剤投入表示部25bには、前回の運転時に不揮発性メモリ29に記憶された内容が表示されるが、洗剤投入設定スイッチ24bを押して、「洗剤B」を1.25倍に増量して投入するように設定すると、図4(d)に示すように、洗剤投入表示部25bのランプb2、b3が点灯した状態になる。この状態で、コース設定スイッチ24fで所定のコースを設定し、スタート/一時停止スイッチ24gをオンして運転を開始すると、不揮発性メモリ29に洗剤投入の設定内容、すなわち、「洗剤B」を「多め」に投入する設定を記憶する。
【0047】
以下、同様にして、「洗剤B」を1.25倍に増量して投入し、洗濯することができ、次回運転時には、電源入スイッチ24hにより電源を投入すると、不揮発性メモリ29には「洗剤B」を「多め」に投入する設定を記憶しているので、洗剤投入表示部25bのランプb2、b3が点灯した状態になっており、「洗剤B」を1.25倍に増量して投入し、洗濯することかできる。
【0048】
つぎに、液体洗剤15を所定の洗剤量投入するためのエアポンプ18の駆動時間について説明する。
【0049】
一般に、液体洗剤15は固有の粘度を有しており、温度対粘度の特性は温度が高いときは粘度が低く、温度が低いと粘度は高くなる性質がある。また、液体洗剤15の種類によってこの特性は変わる。ここで、上述の「洗剤A」の粘度は「洗剤B」の粘度より高いものとする。
【0050】
本実施例のように、洗剤タンク16とエアポンプ18とを用いた洗剤自動投入装置では、液体洗剤15の粘性が起因して、エアポンプ18を所定時間駆動したときの洗剤投入量は、液体洗剤15の粘度が低いと多くなり、粘度が高いと少なくなる。
【0051】
したがって、「洗剤A」を投入するときのエアポンプ18の駆動時間と洗剤投入量との関係が図5の直線aに示す特性であるとき、「洗剤B」を投入するときのエアポンプ18の駆動時間と洗剤投入量との関係は、「洗剤B」の粘度は「洗剤A」の粘度より低いので、直線bに示すようになる。ここで、図5の縦軸は水30リットル当たりの洗剤投入量を示している。
【0052】
「洗剤A」を使用し所定の洗浄性能を得るためには、水30リットル当たり洗剤を15ミリリットルの比率で投入する必要があり、このときのエアポンプ18の駆動時間はTaとなる。また、「洗剤B」を使用し所定の洗浄性能を得るためには、水30リットル当たり洗剤を20ミリリットルの比率で投入する必要があり、このときのエアポンプ18の駆動時間はTbとなる。
【0053】
ここで、「洗剤A」の粘度と「洗剤B」の粘度が同じであるとすると、「洗剤B」を投入するときのエアポンプ18の駆動時間はTb’となる。したがって、時間(Tb’−Tb)は、「洗剤B」の粘度が「洗剤A」の粘度より低いことにより補正(短縮)される時間となる。
【0054】
このように、エアポンプ18の駆動時間は、液体洗剤15の種類に応じて、洗剤が有する洗浄力が異なることによる洗剤投入量の差に伴う駆動時間を、洗剤が有する粘度の差に伴う駆動時間だけ補正することにより、液体洗剤15の種類が変わっても、液体洗剤に応じた洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0055】
このように本実施例によれば、洗剤タンク16に液体洗剤15を溜めておき、この洗剤タンク16内の液体洗剤15を、制御手段22により制御するエアポンプ18により洗濯兼脱水槽1内へ投入するよう構成し、制御手段22は、液体洗剤15の種類に応じて洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量を制御するよう構成したので、液体洗剤15の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量または液体洗剤の粘度が変わっても、液体洗剤15に応じた洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0056】
また、液体洗剤15の種類に応じてエアポンプ18の駆動時間を制御するよう構成したので、液体洗剤の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量が変わったり、液体洗剤の粘度が変わっても、液体洗剤の種類に応じて洗剤を投入する時間を変えることで、所定の洗浄性能を確保するための洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0057】
また、入力設定手段24により入力した液体洗剤15の種類に応じて、洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量を制御するよう構成したので、入力設定手段24により、所定の洗浄性能を得るための洗剤量、または液体洗剤の粘度などが異なる液体洗剤の種類を入力することにより、液体洗剤15の種類に応じて所定の洗浄性能を確保するための洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができる。
【0058】
また、同一液体洗剤で洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量を加減できるよう構成したので、洗濯物の汚れが多いときには液体洗剤を多く投入して汚れを落とすことができ、洗濯物の汚れが少ないときには液体洗剤15を少なく投入して液体洗剤15の無駄をなくすことができる。
【0059】
また、入力設定手段24の入力に基づいて、洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量を加減するよう構成したので、洗濯物の汚れが多いときには、入力設定手段24からの入力により液体洗剤15を多く投入して汚れを落とすことができ、洗濯物の汚れが少ないときには、入力設定手段24からの入力により液体洗剤15を少なく投入して液体洗剤15の無駄をなくすことができる。
【0060】
また、液体洗剤15の種類、洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量の加減量の少なくともいずれか一方を表示するようにしたので、洗濯兼脱水槽1に投入する液体洗剤15の種類、投入する洗剤量の多少などを視認することができ、使い勝手を向上することができる。
【0061】
また、不揮発性メモリ29に、入力設定手段24により設定した液体洗剤15の種類、洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量の加減量を記憶するようにしたので、入力設定手段24により設定した液体洗剤15の種類、洗濯兼脱水槽1内へ投入する洗剤量加減量などを不揮発性メモリ29に記憶することにより、次回に洗濯するときは同じ設定で液体洗剤15を投入することができ、使い勝手を向上することができる。
【0062】
なお、本実施例では、洗剤投入設定スイッチ24bにより液体洗剤15の投入量を「多め」に設定し、増量できるようにしているが、必ずしも増量でなく、減量であってもよく、また、増量と減量の両方設定できるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗剤タンクに液体洗剤を溜めておき、この洗剤タンク内の液体洗剤を、制御手段により制御するエアポンプにより洗濯兼脱水槽内へ投入するよう構成し、制御手段は、液体洗剤の種類に応じて洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を制御するよう構成したから、液体洗剤の種類によって、所定の洗浄性能を得るための洗剤量または液体洗剤の粘度をが変わっても、液体洗剤に応じた洗剤量を投入することができ、所定の洗浄性能を確保することができるとともに洗剤を無駄に使いすぎるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機のブロック回路図
【図3】同洗濯機の操作表示部の拡大正面図
【図4】(a)同洗濯機の「洗剤A」投入を設定した状態の洗剤投入表示部の正面図
(b)同洗濯機の「洗剤B」投入を設定した状態の洗剤投入表示部の正面図
(c)同洗濯機の「洗剤A」を「多め」に設定した状態の洗剤投入表示部の正面図
(d)同洗濯機の「洗剤B」を「多め」に設定した状態の洗剤投入表示部の正面図
(e)同洗濯機の洗剤自動投入を行わないよう設定した状態の洗剤投入表示部の正面図
【図5】同洗濯機のエアポンプ駆動時間と洗剤投入量の関係図
【図6】従来の洗濯機の断面図
【符号の説明】
1 洗濯兼脱水層
15 液体洗剤
16 洗剤タンク
18 エアポンプ(ポンプ)
22 制御手段
Claims (7)
- 液体洗剤を溜めておく洗剤タンクと、前記洗剤タンク内の液体洗剤を洗濯兼脱水槽内へ投入するポンプと、前記ポンプの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記液体洗剤の種類に応じて前記洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を制御するよう構成した洗濯機。
- 制御手段は、液体洗剤の種類に応じてポンプの駆動時間を制御するよう構成した請求項1記載の洗濯機。
- 入力操作する入力設定手段を備え、制御手段は、前記入力設定手段により入力した液体洗剤の種類に応じて、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を制御するよう構成した請求項1または2記載の洗濯機。
- 制御手段は、同一液体洗剤で洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を加減できるよう構成した請求項1または2記載の洗濯機。
- 入力操作する入力設定手段を備え、制御手段は、前記入力設定手段の入力に基づいて、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量を加減するよう構成した請求項4記載の洗濯機。
- 表示動作する表示手段を備え、前記表示手段は、液体洗剤の種類、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量の加減量の少なくともいずれか一方を表示するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
- 電源をオフしても記憶内容を保持する不揮発性メモリを備え、前記不揮発性メモリは、入力設定手段により設定した液体洗剤の種類、洗濯兼脱水槽内へ投入する洗剤量の加減量を記憶するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
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- 2003-04-14 JP JP2003108831A patent/JP2004313297A/ja active Pending
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