JP2004304909A - ハイブリッド車両用インバータの回生吸収システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数あるインバータの偏った回生吸収動作を回避したハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムを提供すること。
【解決手段】複数の走行モータ10にバッテリ15からの直流電力を交流電力に変換して供給する複数のインバータ5をコントローラ8によって制御するものであって、そのインバータ5は、回生電力を吸収する回生吸収抵抗23と、回生電力が大きいときに回生吸収抵抗23を動作させる回生吸収駆動手段24,25とを有し、コントローラ8が、バッテリ15と複数のインバータ5とを接続する主幹電源ライン30の電圧を検出して、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段25に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段24によって回生吸収抵抗23を動作させるようにしたハイブリッド車両用インバータの回生吸収システム。
【選択図】 図2
【解決手段】複数の走行モータ10にバッテリ15からの直流電力を交流電力に変換して供給する複数のインバータ5をコントローラ8によって制御するものであって、そのインバータ5は、回生電力を吸収する回生吸収抵抗23と、回生電力が大きいときに回生吸収抵抗23を動作させる回生吸収駆動手段24,25とを有し、コントローラ8が、バッテリ15と複数のインバータ5とを接続する主幹電源ライン30の電圧を検出して、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段25に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段24によって回生吸収抵抗23を動作させるようにしたハイブリッド車両用インバータの回生吸収システム。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド車両が減速するときに発生する回生エネルギをバッテリへ吸収しきれない場合に放電抵抗で消費するためのハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、ハイブリッド車両の駆動システムの一例を示したブロック図である。
このハイブリッド車両は、エンジン101と発電機102とが機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ110を駆動させるよう構成され、更にバッテリ120を備えることによって充電電力を利用して発電機102をアシストするように構成されている。
【0003】
すなわち、エンジン101の駆動による機械エネルギーから発電機102が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーをコンバータ103及びインバータ105,105…を介して走行モータ110,110…へ送り、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドを構成している。発電機102に接続されたコンバータ103は、交流電力を直流電力に変換し、そのコンバータ103に接続されたインバータ105,105…が直流電力を交流電力に変換して電力を走行モータ110,110…へ供給するようにしている。
【0004】
エンジン101には、その回転数の調整を行うガバナ106が接続されており、また発電機102は、界磁電流107によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整される。発電機102は界磁電流を一定とし、その出力(電圧、周波数)が回転数によって変化するようになっている。
一方、アクセルペダル108の踏み込み量に応答して各種制御指令信号を送信するコントローラ109が、前述したようにコンバータ103に接続され、さらにインバータ105,105…やガバナ106にも接続されている。
【0005】
こうしたハイブリッド車両では、負荷のかかる加速時には発電機102で発電された電力に加えてバッテリ120から供給される放電電力のアシストを行う一方、減速時には走行モータ110からの回生エネルギをバッテリ120に送って充電が行われる。そして、定速走行時には、走行状況によって発電機102で発電した電力のみによって走行する場合と、発電機102で発電した電力によって走行しながらその電力をバッテリ120へ充電する場合、更にバッテリ120からの放電電力のみで走行が行われる。
【0006】
こうしたハイブリッド車両では、急停車すると回生エネルギーが大きくなることから、バッテリ120の過充電を避けるため、インバータ105には回生吸収抵抗156が装備されている。慣性が大きな負荷の急減速を頻繁に繰り返えされる場合、過電圧からインバータ105,105…やバッテリ120を保護する必要があるからである。そこで、インバータ105は、回生吸収抵抗156を設けた過熱保護装置が構成されている。図5は、そうしたハイブリッド車のインバータ105を示したブロック図である。
【0007】
インバータ105は、前述したようにバッテリ120と走行モータ110との間に接続され、バッテリ120には、その両端に電源ライン151,152を介して平滑用コンデンサ153が接続され、更にパワートランジスタ154が接続されている。そして、そのパワートランジスタ154の出力端には、走行モータ110が接続されている。また、電源ライン151には、平滑用コンデンサ153とパワートランジスタ154との間に回生回収ライン155が接続されている。回生吸収ライン155は、回生エネルギーを熱として消費する回生吸収抵抗156とスイッチング素子である回生吸収用トランジスタ157を介装した直列回路が構成され、電源ライン152に接続されている。
【0008】
更に、走行モータ110には走行モータ110の回転速度を検出する速度検出器115が接続され、その速度検出器115には、検出される回転速度に応じてパワートランジスタ154ドライブ用のPWM信号を発信するCPU158が接続されている。また、そのCPU158は、電源ライン151に接続され、バッテリ120にかかる電圧をモニタし、回生吸収用トランジスタ157にON/OFF信号を発信するように構成されている。
【0009】
以上のように構成されたインバータ105は、走行時には発電機102からコンバータ103を介して、またバッテリ120からの直流電力を交流電力に変換して走行モータ110に供給している。一方、ハイブリッド車両が減速する場合には、発生した回生エネルギをバッテリ120に送って充電させる。しかし、慣性の大きな負荷である走行モータ110が急減速すると回生エネルギーが大きくなるため、その際、電源ライン151(図4に示す主電源ライン150)の電圧が高くなり、規定上限電圧を超えるとCPU105がそれを検出して回生吸収用トランジスタ104をオンさせて回生吸収抵抗156を動作させる。これにより、過大な回生エネルギは回生吸収抵抗156で熱に変換されて消費される。そのため、インバータ105そのものやバッテリ120が過電圧から保護される。
【0010】
【特許文献1】
特開平6−38545号公報(第2頁、図2)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ハイブリッド車には、図4に示すように複数のインバータ105,105…があるが、それぞれに回生吸収抵抗156,156…を動作させる電圧レベルにバラツキ(部品誤差、制作誤差)が生じている場合がある。すると、各インバータ105,105…の回生吸収抵抗156,156…が同時に作動せず、一部の回生吸収抵抗156のみによって回生吸収動作が行われることになる。
【0012】
例えば、図6に示すように、4台のインバータ(1〜4)の回生吸収開始電圧にズレが生じているとする。このとき、図4に示す主電源ライン150の電圧が図6に示すように変動する場合、インバータ1が先ず回生吸収動作を行い、状況によっては回生電力がその回生吸収抵抗156のみによって放熱される。また、インバータ1のみが回生吸収動作する時間が他に比べて長くなる。従って、インバータ(1)は常に作動して放電加熱を行うため、寿命を短くしたり、最悪の場合は回生電力を吸収しきれずに焼損を起こしてしまう。
【0013】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、複数あるインバータの偏った回生吸収動作を回避したハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムは、複数の走行モータにバッテリからの直流電力を交流電力に変換して供給する複数のインバータをコントローラによって制御するものであって、そのインバータは、回生電力を吸収する回生吸収抵抗と、回生電力が大きいときに回生吸収抵抗を動作させる回生吸収駆動手段とを有し、コントローラが、バッテリと複数のインバータとを接続する主幹電源ラインの電圧を検出して、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段によって回生吸収抵抗を動作させるようにしたものであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムは、前記回生吸収駆動手段が、前記回生吸収抵抗と直列に接続された回生吸収用トランジスタと、前記コントローラからの回生吸収指示に従って回生吸収用トランジスタに回生吸収信号を送信するCPUとから構成されるものであることが望ましい。
また、本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムは、前記コントローラが、回生吸収開始電圧と回生吸収終了電圧が設定され、前記主幹電圧ラインの電圧が回生吸収開始電圧を超えると前記回生吸収駆動手段に回生吸収抵抗を動作させるための回生吸収開始指示を送信し、回生吸収終了電圧を下回ったところで前記回生吸収駆動手段に回生吸収抵抗の動作を停止させる回生吸収終了指示を送信するものであることが望ましい。
【0016】
よって、本発明によれば、複数あるインバータがコントローラからの回生吸収指示によって同時に回生吸収動作を行うため、特定のインバータのみが放電加熱を行って寿命を短くしたり焼損を起こしてしまうことがなくなり、システムの信頼性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムについて、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、ハイブリッド車両の回生吸収システムの一例を示したブロック図である。
【0018】
このハイブリッド車でも、従来例と同様にエンジン1と発電機2とが機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ10,10…を駆動させるよう構成されている。そして、バッテリ15を備えることによって充電電力を利用して発電機2をアシストするようにしている。すなわち、エンジン1の駆動による機械エネルギーから発電機2が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーをコンバータ3及びインバータ5,5…を介して走行モータ10,10…へ送り、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドを構成している。
【0019】
発電機2に接続されたコンバータ3は、交流電力を直流電力に変換し、そのコンバータ3に接続されたインバータ5,5…が直流電力を交流電力に変換して電力を走行モータ10,10…に供給するようにしている。こうして発電機2からの交流電力を一旦コンバータ3で直流電力に変換し、これをインバータ5,5…に送って再び交流電力に変換する構成をとっているのは、コンバータ3で変換した直流電力をインバータ5,5…によって目的とする周波数及び電圧の交流電力に変換することによって、最終的な出力を発電機出力電圧と周波数に依存しなくするためである。このコンバータ3は、AC220〜440VをDC280V〜380Vに変換する機能をもつものである。
【0020】
エンジン1には、その回転数の調整を行うガバナ6が接続されており、また発電機2は、界磁電流7によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整される。発電機2は界磁電流7を一定として、その出力(電圧、周波数)が回転数によって変化するようになっており、所定の回転数で発電機出力が最大となるように界磁電流が調整されている。
【0021】
一方、アクセルペダル9の踏み込み量に応答して各種制御指令信号を送信するコントローラ8は、コンバータ3の他、さらにインバータ5,5…やガバナ6にも接続されている。コントローラ8からは、コンバータ3へ出力指令が、ガバナ6へ回転数指令が出力されるよう構成されている。また、コントローラ8は、インバータ10,10…との間で走行速度をモニタリングするとともに速度指令を送り、更に過充電防止のための回生吸収指示を送るように構成されている。
【0022】
すなわち、本実施形態では、従来それぞれのインバータが独自に急減速時に発生する回生エネルギの電圧を検出して判断し、過充電防止のための回生吸収を行っていた。しかし、ここではコントローラ8が主電源ライン30に接続され、その電圧を計測するようにしており、その電圧に応じて全てのインバータ5,5…へ同時に回生吸収指示を出すように構成されている。このとき、インバータ5,5…は、コントローラ8との間でアナログ信号による速度モニタや速度指令のやりとりを行うほか、もともとデジタル信号の予備のI/Oポートを有しており、今回それを使用してコントローラ8からインバータ5,5…へ回生吸収指示を送るようにしている。
【0023】
次に、図2は、ハイブリッド車両の回生吸収システムを構成するインバータ5を示したブロック図である。
インバータ5は、バッテリ15と走行モータ10との間に接続され、バッテリ15には、その両端に電源ライン31,32を介して平滑用コンデンサ21が接続され、更にパワートランジスタ22が接続されている。そして、このパワートランジスタ22の出力端には、走行モータ10が接続されている。
【0024】
また、電源ライン31には、平滑用コンデンサ21とパワートランジスタ22との間に回生吸収ライン33が接続されている。回生吸収ライン33は、回生エネルギーを熱として消費する回生吸収抵抗23とスイッチング素子である回生吸収用トランジスタ24を介装した直列回路が構成され、電源ライン32に接続されている。
【0025】
更に本実施形態では、コントローラ8が主電源ライン30に接続され(図1参照)、主電源ライン30の電圧をモニタして所定の電圧でCPU25へ回生吸収指示を送るように構成されている。そして、CPU25では、この回生吸収指示に従って回生吸収用トランジスタ24に回生吸収信号(ON/OFF信号)を出力するよう構成されている。これは、図1を示して前述したように全てのインバータ5,5…について同様に構成されている。従って、本実施形態では、各インバータ5,5…の回生吸収動作がコントローラ8によって一元管理されるようになっている。
【0026】
CPU25は、従来のように電源ライン31にも接続され、その電源ライン31の電圧(主電源ライン30の電圧)をモニタし、各インバータ5,5…自身が独自に回生吸収用トランジスタ24に回生吸収信号を出力するようになっており、コントローラ8による回生吸収動作制御のバックアップ回路として残されている。
更に走行モータ10には、その回転速度を検出する速度検出器11が接続され、CPU25が接続され、速度検出器11で検出される回転速度に応じてパワートランジスタ22にドライブ用のPWM信号を発信するように構成されている。
【0027】
次に、本実施形態のハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムの作用について説明する。そこで先ず、図1に基づきハイブリッド車両が走行する場合におけるシステム全体の作用について説明する。なお、このハイブリッド車両は、製鉄所等で製品や資材、或いはスクラップといったものを構内で運搬するキャリヤとよばれる大型運搬車両について構成されたものである。従って、以下に説明する作用はキャリヤが製鉄所内を走行する場合についてである。
【0028】
ハイブリッド車両(キャリヤ)は、発電機2で発電された電力に加え、適宜バッテリ15からの放電電力を利用して効率の良い走行を可能としている。例えば負荷のかかる加速時には発電機2で発電された電力に加え、バッテリ15から供給される放電電力のアシストが行われる。一方、減速時には走行モータ10,10…からの回生エネルギをバッテリ15に送って充電が行われる。そして、負荷の小さい定速走行時には発電機2で発電した電力のみによって走行する場合と、発電機2で発電した電力によって走行しながらその電力をバッテリ15へ充電する場合、更にはバッテリ15からの放電電力のみで走行を行う場合とに分けられる。
【0029】
加速時には発電機2側からの電力とバッテリ15からの電力で所要電力を得られるようになっているが、コントローラ8からコンバータ3に対してバッテリ許容放電量が予め設定される。そこで、加速時に必要な所要電力がバッテリ許容放電電力分を差し引いた電力を発電機2が発電するように、エンジン1の回転数がコントローラ8からガバナ6へ指令信号が送信される。
【0030】
一方、インバータ5,5…へは、アクセルペダル9の踏み込み量に応じたトルク指令信号がコントローラ8から出力され、予めトルク指令に対応した速度マップの参照速度とインバータ5,5…からの実速度情報が平衡したポイントで、各種トルク指令出力が保持される。
コントローラ8は、コンバータ3を通してバッテリ電流信号を検出し、これを時間積分することによってバッテリ充放電量を算出する。そのため任意に設定された残容量レベルを下回った場合には、バッテリ15からの電力アシストを停止して発電機2からの発電電力のみによって走行し、その走行中又は停止中に発電機2からの電力によって回復充電をかける。
【0031】
充放電量が残容量レベルを下回っていない場合には、コンバータ3の入力範囲を下回るようにエンジン1の回転数を落としてアイドリング状態にし、バッテリ15からの放電電力のみによって走行させるようにもする。
更に充放電量が残容量レベルを下回っている場合には、充電しながら走行すべくエンジン1の回転数を上げ、発電機2からの発電電力を走行に使用するとともに、バッテリ15への充電を行うようにする。
【0032】
次に、低速走行時には走行モータ10,10…への電力供給が必要なくなるので、制御系消費電力にはバッテリ15の放電電力が使用される。そのため、低速時にはエンジン1は回転数を落としてアイドリング状態にする。なお、ハイブリッド車両を一旦停止させた場合も同様にエンジン1はアイドリング状態にする。
そして、減速時にブレーキ力を電力に回生して蓄電すべく、回生制動時は、走行モータ10,10…に発生した回生電力をインバータ5,5…を介してバッテリ15に充電する。
【0033】
図3は、コントローラ8に格納された回生吸収プログラムに従って行う、当該コントローラの制御動作を示したフローチャート図である。そこで、このフローチャートに従って本システムによる回生吸収動作について説明する。
コントローラ8は、主電源ライン30の主幹電圧をモニタし(S(ステップ)1)、吸収指示フラグの確認を行う(S2)。コントローラ8は、主電源ライン30の電圧が、回生時に390Vを超えたときに回生吸収を開始し、370Vを下回ったときに回生吸収を終了させるようにしている。従って、390Vを超えたことを確認したところで吸収指示フラグ「1」を立ち上げ、370Vを下回ったところで吸収指示フラグを「0」とする。
【0034】
走行を開始した直後のハイブリッド車では、吸収指示フラッグが「0」になっている(S2:NO)。そこで、ハイブリッド車がゆっくりと減速する場合には、回生エネルギは小さく、主電源ライン30の主幹電圧は390V以下である(S3:NO)。そして、主幹電圧が370V以下であれば(S4:YES)、吸収指示フラッグは「0」のままで(S5)、コントローラ8からは回生吸収終了指示が送信される(S6)。
【0035】
従って、その回生吸収終了指示を受けるCPU25から回生吸収用トランジスタ24にはOFF信号が出力されるため、回生吸収抵抗23は動作せず、減速時の回生エネルギはバッテリ15に充電される。そして、再び主電源ライン30の主幹電圧がモニタされる(S1)。
また、主電源ライン30の主幹電圧が例えば380Vであっても(S4:NO)、そのまま主電源ライン30の主幹電圧がモニタされ(S1)、減速時の回生エネルギはバッテリ15に充電される。
【0036】
一方、ハイブリッド車が急減速すると、電力の大きな回生エネルギーが発生し、主電源ライン30の電圧が高くなる。そこで、その主幹電圧が390Vを超えると(S3:YES)、これを検出したコントローラ8で吸収指示フラグ「1」が立ち(S7)、そのコントローラ8からは全てのインバータ5,5…のCPU25に対して一斉に回生吸収開始指示が送信される(S8)。従って、各インバータ5,5…においては、CPU8から回生吸収用トランジスタ24に回生吸収信号(ON信号)が出力される。これによって回生吸収用トランジスタ24がオンし、回生吸収抵抗23が動作する。従って、回生電力は全てのインバータ5,5…の回生吸収抵抗23,23…によって一斉に熱として消費される。
【0037】
その後、モニタした主幹電圧が370Vを超えているため(S4:NO)、主電源ライン30の主幹電圧が繰り返しモニタされる(S1)。そして、吸収指示フラグが「1」であるため(S2:YES)、S1でモニタした主幹電圧が、急減速の継続によって370Vを超えたままであれば(S4:NO)、S1,S2,S4の処理が繰り返えされる。その一方で、急減速が終了して主幹電圧が370V以下になると(S4:YES)、コントローラ8では吸収指示フラグが「0」にされ(S5)、そのコントローラ8から各インバータ5,5…のCPU25に対して一斉に回生吸収終了指示が送信される(S6)。そのためCPU25からは、回生吸収用トランジスタ24へOFF信号が出力され、回生吸収抵抗23の動作停止によって回生吸収が終了する。
【0038】
よって、本実施形態に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムによれば、複数あるインバータ5,5…が同時に回生吸収動作を行うため、特定のインバータのみが放電加熱を行って寿命を短くしたり焼損を起こしてしまうことがなくなり、システムの信頼性を向上させることができた。
また、本システムでは、インバータ5,5…がコントローラ8から送信される回生吸収指示によって制御されるが、これはもともとインバータ5,5…が有しているデジタル信号の予備のI/Oポートを利用して行われるため、従来のものを特に改造する必要がなく、非常に安価に上記効果を達成することができた。
【0039】
以上、ハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムについて一実施形態を示して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、コントローラがバッテリと複数のインバータとを接続する主幹電源ラインの電圧を検出し、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段によって回生吸収抵抗を動作させるようにしたので、複数あるインバータの偏った回生吸収動作を回避したハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド車両の回生吸収システムの一実施形態を示したブロック図である。
【図2】ハイブリッド車両の回生吸収システムを構成するインバータを示したブロック図である。
【図3】回生吸収プログラムに従って行うコントローラの制御動作を示したフローチャート図である。
【図4】ハイブリッド車両の駆動システムの一例を示したブロック図である。
【図5】ハイブリッド車のインバータを示したブロック図である。
【図6】回生電力の電圧波形を示した図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 発電機
3 コンバータ
5 インバータ
8 コントローラ
10 走行モータ
15 バッテリ
23 回生吸収抵抗
24 回生吸収用トランジスタ
25 CPU
30 主幹電源ライン
31,32 電源ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド車両が減速するときに発生する回生エネルギをバッテリへ吸収しきれない場合に放電抵抗で消費するためのハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、ハイブリッド車両の駆動システムの一例を示したブロック図である。
このハイブリッド車両は、エンジン101と発電機102とが機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ110を駆動させるよう構成され、更にバッテリ120を備えることによって充電電力を利用して発電機102をアシストするように構成されている。
【0003】
すなわち、エンジン101の駆動による機械エネルギーから発電機102が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーをコンバータ103及びインバータ105,105…を介して走行モータ110,110…へ送り、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドを構成している。発電機102に接続されたコンバータ103は、交流電力を直流電力に変換し、そのコンバータ103に接続されたインバータ105,105…が直流電力を交流電力に変換して電力を走行モータ110,110…へ供給するようにしている。
【0004】
エンジン101には、その回転数の調整を行うガバナ106が接続されており、また発電機102は、界磁電流107によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整される。発電機102は界磁電流を一定とし、その出力(電圧、周波数)が回転数によって変化するようになっている。
一方、アクセルペダル108の踏み込み量に応答して各種制御指令信号を送信するコントローラ109が、前述したようにコンバータ103に接続され、さらにインバータ105,105…やガバナ106にも接続されている。
【0005】
こうしたハイブリッド車両では、負荷のかかる加速時には発電機102で発電された電力に加えてバッテリ120から供給される放電電力のアシストを行う一方、減速時には走行モータ110からの回生エネルギをバッテリ120に送って充電が行われる。そして、定速走行時には、走行状況によって発電機102で発電した電力のみによって走行する場合と、発電機102で発電した電力によって走行しながらその電力をバッテリ120へ充電する場合、更にバッテリ120からの放電電力のみで走行が行われる。
【0006】
こうしたハイブリッド車両では、急停車すると回生エネルギーが大きくなることから、バッテリ120の過充電を避けるため、インバータ105には回生吸収抵抗156が装備されている。慣性が大きな負荷の急減速を頻繁に繰り返えされる場合、過電圧からインバータ105,105…やバッテリ120を保護する必要があるからである。そこで、インバータ105は、回生吸収抵抗156を設けた過熱保護装置が構成されている。図5は、そうしたハイブリッド車のインバータ105を示したブロック図である。
【0007】
インバータ105は、前述したようにバッテリ120と走行モータ110との間に接続され、バッテリ120には、その両端に電源ライン151,152を介して平滑用コンデンサ153が接続され、更にパワートランジスタ154が接続されている。そして、そのパワートランジスタ154の出力端には、走行モータ110が接続されている。また、電源ライン151には、平滑用コンデンサ153とパワートランジスタ154との間に回生回収ライン155が接続されている。回生吸収ライン155は、回生エネルギーを熱として消費する回生吸収抵抗156とスイッチング素子である回生吸収用トランジスタ157を介装した直列回路が構成され、電源ライン152に接続されている。
【0008】
更に、走行モータ110には走行モータ110の回転速度を検出する速度検出器115が接続され、その速度検出器115には、検出される回転速度に応じてパワートランジスタ154ドライブ用のPWM信号を発信するCPU158が接続されている。また、そのCPU158は、電源ライン151に接続され、バッテリ120にかかる電圧をモニタし、回生吸収用トランジスタ157にON/OFF信号を発信するように構成されている。
【0009】
以上のように構成されたインバータ105は、走行時には発電機102からコンバータ103を介して、またバッテリ120からの直流電力を交流電力に変換して走行モータ110に供給している。一方、ハイブリッド車両が減速する場合には、発生した回生エネルギをバッテリ120に送って充電させる。しかし、慣性の大きな負荷である走行モータ110が急減速すると回生エネルギーが大きくなるため、その際、電源ライン151(図4に示す主電源ライン150)の電圧が高くなり、規定上限電圧を超えるとCPU105がそれを検出して回生吸収用トランジスタ104をオンさせて回生吸収抵抗156を動作させる。これにより、過大な回生エネルギは回生吸収抵抗156で熱に変換されて消費される。そのため、インバータ105そのものやバッテリ120が過電圧から保護される。
【0010】
【特許文献1】
特開平6−38545号公報(第2頁、図2)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ハイブリッド車には、図4に示すように複数のインバータ105,105…があるが、それぞれに回生吸収抵抗156,156…を動作させる電圧レベルにバラツキ(部品誤差、制作誤差)が生じている場合がある。すると、各インバータ105,105…の回生吸収抵抗156,156…が同時に作動せず、一部の回生吸収抵抗156のみによって回生吸収動作が行われることになる。
【0012】
例えば、図6に示すように、4台のインバータ(1〜4)の回生吸収開始電圧にズレが生じているとする。このとき、図4に示す主電源ライン150の電圧が図6に示すように変動する場合、インバータ1が先ず回生吸収動作を行い、状況によっては回生電力がその回生吸収抵抗156のみによって放熱される。また、インバータ1のみが回生吸収動作する時間が他に比べて長くなる。従って、インバータ(1)は常に作動して放電加熱を行うため、寿命を短くしたり、最悪の場合は回生電力を吸収しきれずに焼損を起こしてしまう。
【0013】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、複数あるインバータの偏った回生吸収動作を回避したハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムは、複数の走行モータにバッテリからの直流電力を交流電力に変換して供給する複数のインバータをコントローラによって制御するものであって、そのインバータは、回生電力を吸収する回生吸収抵抗と、回生電力が大きいときに回生吸収抵抗を動作させる回生吸収駆動手段とを有し、コントローラが、バッテリと複数のインバータとを接続する主幹電源ラインの電圧を検出して、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段によって回生吸収抵抗を動作させるようにしたものであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムは、前記回生吸収駆動手段が、前記回生吸収抵抗と直列に接続された回生吸収用トランジスタと、前記コントローラからの回生吸収指示に従って回生吸収用トランジスタに回生吸収信号を送信するCPUとから構成されるものであることが望ましい。
また、本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムは、前記コントローラが、回生吸収開始電圧と回生吸収終了電圧が設定され、前記主幹電圧ラインの電圧が回生吸収開始電圧を超えると前記回生吸収駆動手段に回生吸収抵抗を動作させるための回生吸収開始指示を送信し、回生吸収終了電圧を下回ったところで前記回生吸収駆動手段に回生吸収抵抗の動作を停止させる回生吸収終了指示を送信するものであることが望ましい。
【0016】
よって、本発明によれば、複数あるインバータがコントローラからの回生吸収指示によって同時に回生吸収動作を行うため、特定のインバータのみが放電加熱を行って寿命を短くしたり焼損を起こしてしまうことがなくなり、システムの信頼性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムについて、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、ハイブリッド車両の回生吸収システムの一例を示したブロック図である。
【0018】
このハイブリッド車でも、従来例と同様にエンジン1と発電機2とが機械的に直結され、その4極のブラシレス交流発電機から発生する電力によって走行モータ10,10…を駆動させるよう構成されている。そして、バッテリ15を備えることによって充電電力を利用して発電機2をアシストするようにしている。すなわち、エンジン1の駆動による機械エネルギーから発電機2が電気エネルギーを発生し、この電気エネルギーをコンバータ3及びインバータ5,5…を介して走行モータ10,10…へ送り、そこで機械エネルギーに変換して車両を駆動させるシリーズハイブリッドを構成している。
【0019】
発電機2に接続されたコンバータ3は、交流電力を直流電力に変換し、そのコンバータ3に接続されたインバータ5,5…が直流電力を交流電力に変換して電力を走行モータ10,10…に供給するようにしている。こうして発電機2からの交流電力を一旦コンバータ3で直流電力に変換し、これをインバータ5,5…に送って再び交流電力に変換する構成をとっているのは、コンバータ3で変換した直流電力をインバータ5,5…によって目的とする周波数及び電圧の交流電力に変換することによって、最終的な出力を発電機出力電圧と周波数に依存しなくするためである。このコンバータ3は、AC220〜440VをDC280V〜380Vに変換する機能をもつものである。
【0020】
エンジン1には、その回転数の調整を行うガバナ6が接続されており、また発電機2は、界磁電流7によって界磁巻線を可変励磁することによって出力電圧が調整される。発電機2は界磁電流7を一定として、その出力(電圧、周波数)が回転数によって変化するようになっており、所定の回転数で発電機出力が最大となるように界磁電流が調整されている。
【0021】
一方、アクセルペダル9の踏み込み量に応答して各種制御指令信号を送信するコントローラ8は、コンバータ3の他、さらにインバータ5,5…やガバナ6にも接続されている。コントローラ8からは、コンバータ3へ出力指令が、ガバナ6へ回転数指令が出力されるよう構成されている。また、コントローラ8は、インバータ10,10…との間で走行速度をモニタリングするとともに速度指令を送り、更に過充電防止のための回生吸収指示を送るように構成されている。
【0022】
すなわち、本実施形態では、従来それぞれのインバータが独自に急減速時に発生する回生エネルギの電圧を検出して判断し、過充電防止のための回生吸収を行っていた。しかし、ここではコントローラ8が主電源ライン30に接続され、その電圧を計測するようにしており、その電圧に応じて全てのインバータ5,5…へ同時に回生吸収指示を出すように構成されている。このとき、インバータ5,5…は、コントローラ8との間でアナログ信号による速度モニタや速度指令のやりとりを行うほか、もともとデジタル信号の予備のI/Oポートを有しており、今回それを使用してコントローラ8からインバータ5,5…へ回生吸収指示を送るようにしている。
【0023】
次に、図2は、ハイブリッド車両の回生吸収システムを構成するインバータ5を示したブロック図である。
インバータ5は、バッテリ15と走行モータ10との間に接続され、バッテリ15には、その両端に電源ライン31,32を介して平滑用コンデンサ21が接続され、更にパワートランジスタ22が接続されている。そして、このパワートランジスタ22の出力端には、走行モータ10が接続されている。
【0024】
また、電源ライン31には、平滑用コンデンサ21とパワートランジスタ22との間に回生吸収ライン33が接続されている。回生吸収ライン33は、回生エネルギーを熱として消費する回生吸収抵抗23とスイッチング素子である回生吸収用トランジスタ24を介装した直列回路が構成され、電源ライン32に接続されている。
【0025】
更に本実施形態では、コントローラ8が主電源ライン30に接続され(図1参照)、主電源ライン30の電圧をモニタして所定の電圧でCPU25へ回生吸収指示を送るように構成されている。そして、CPU25では、この回生吸収指示に従って回生吸収用トランジスタ24に回生吸収信号(ON/OFF信号)を出力するよう構成されている。これは、図1を示して前述したように全てのインバータ5,5…について同様に構成されている。従って、本実施形態では、各インバータ5,5…の回生吸収動作がコントローラ8によって一元管理されるようになっている。
【0026】
CPU25は、従来のように電源ライン31にも接続され、その電源ライン31の電圧(主電源ライン30の電圧)をモニタし、各インバータ5,5…自身が独自に回生吸収用トランジスタ24に回生吸収信号を出力するようになっており、コントローラ8による回生吸収動作制御のバックアップ回路として残されている。
更に走行モータ10には、その回転速度を検出する速度検出器11が接続され、CPU25が接続され、速度検出器11で検出される回転速度に応じてパワートランジスタ22にドライブ用のPWM信号を発信するように構成されている。
【0027】
次に、本実施形態のハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムの作用について説明する。そこで先ず、図1に基づきハイブリッド車両が走行する場合におけるシステム全体の作用について説明する。なお、このハイブリッド車両は、製鉄所等で製品や資材、或いはスクラップといったものを構内で運搬するキャリヤとよばれる大型運搬車両について構成されたものである。従って、以下に説明する作用はキャリヤが製鉄所内を走行する場合についてである。
【0028】
ハイブリッド車両(キャリヤ)は、発電機2で発電された電力に加え、適宜バッテリ15からの放電電力を利用して効率の良い走行を可能としている。例えば負荷のかかる加速時には発電機2で発電された電力に加え、バッテリ15から供給される放電電力のアシストが行われる。一方、減速時には走行モータ10,10…からの回生エネルギをバッテリ15に送って充電が行われる。そして、負荷の小さい定速走行時には発電機2で発電した電力のみによって走行する場合と、発電機2で発電した電力によって走行しながらその電力をバッテリ15へ充電する場合、更にはバッテリ15からの放電電力のみで走行を行う場合とに分けられる。
【0029】
加速時には発電機2側からの電力とバッテリ15からの電力で所要電力を得られるようになっているが、コントローラ8からコンバータ3に対してバッテリ許容放電量が予め設定される。そこで、加速時に必要な所要電力がバッテリ許容放電電力分を差し引いた電力を発電機2が発電するように、エンジン1の回転数がコントローラ8からガバナ6へ指令信号が送信される。
【0030】
一方、インバータ5,5…へは、アクセルペダル9の踏み込み量に応じたトルク指令信号がコントローラ8から出力され、予めトルク指令に対応した速度マップの参照速度とインバータ5,5…からの実速度情報が平衡したポイントで、各種トルク指令出力が保持される。
コントローラ8は、コンバータ3を通してバッテリ電流信号を検出し、これを時間積分することによってバッテリ充放電量を算出する。そのため任意に設定された残容量レベルを下回った場合には、バッテリ15からの電力アシストを停止して発電機2からの発電電力のみによって走行し、その走行中又は停止中に発電機2からの電力によって回復充電をかける。
【0031】
充放電量が残容量レベルを下回っていない場合には、コンバータ3の入力範囲を下回るようにエンジン1の回転数を落としてアイドリング状態にし、バッテリ15からの放電電力のみによって走行させるようにもする。
更に充放電量が残容量レベルを下回っている場合には、充電しながら走行すべくエンジン1の回転数を上げ、発電機2からの発電電力を走行に使用するとともに、バッテリ15への充電を行うようにする。
【0032】
次に、低速走行時には走行モータ10,10…への電力供給が必要なくなるので、制御系消費電力にはバッテリ15の放電電力が使用される。そのため、低速時にはエンジン1は回転数を落としてアイドリング状態にする。なお、ハイブリッド車両を一旦停止させた場合も同様にエンジン1はアイドリング状態にする。
そして、減速時にブレーキ力を電力に回生して蓄電すべく、回生制動時は、走行モータ10,10…に発生した回生電力をインバータ5,5…を介してバッテリ15に充電する。
【0033】
図3は、コントローラ8に格納された回生吸収プログラムに従って行う、当該コントローラの制御動作を示したフローチャート図である。そこで、このフローチャートに従って本システムによる回生吸収動作について説明する。
コントローラ8は、主電源ライン30の主幹電圧をモニタし(S(ステップ)1)、吸収指示フラグの確認を行う(S2)。コントローラ8は、主電源ライン30の電圧が、回生時に390Vを超えたときに回生吸収を開始し、370Vを下回ったときに回生吸収を終了させるようにしている。従って、390Vを超えたことを確認したところで吸収指示フラグ「1」を立ち上げ、370Vを下回ったところで吸収指示フラグを「0」とする。
【0034】
走行を開始した直後のハイブリッド車では、吸収指示フラッグが「0」になっている(S2:NO)。そこで、ハイブリッド車がゆっくりと減速する場合には、回生エネルギは小さく、主電源ライン30の主幹電圧は390V以下である(S3:NO)。そして、主幹電圧が370V以下であれば(S4:YES)、吸収指示フラッグは「0」のままで(S5)、コントローラ8からは回生吸収終了指示が送信される(S6)。
【0035】
従って、その回生吸収終了指示を受けるCPU25から回生吸収用トランジスタ24にはOFF信号が出力されるため、回生吸収抵抗23は動作せず、減速時の回生エネルギはバッテリ15に充電される。そして、再び主電源ライン30の主幹電圧がモニタされる(S1)。
また、主電源ライン30の主幹電圧が例えば380Vであっても(S4:NO)、そのまま主電源ライン30の主幹電圧がモニタされ(S1)、減速時の回生エネルギはバッテリ15に充電される。
【0036】
一方、ハイブリッド車が急減速すると、電力の大きな回生エネルギーが発生し、主電源ライン30の電圧が高くなる。そこで、その主幹電圧が390Vを超えると(S3:YES)、これを検出したコントローラ8で吸収指示フラグ「1」が立ち(S7)、そのコントローラ8からは全てのインバータ5,5…のCPU25に対して一斉に回生吸収開始指示が送信される(S8)。従って、各インバータ5,5…においては、CPU8から回生吸収用トランジスタ24に回生吸収信号(ON信号)が出力される。これによって回生吸収用トランジスタ24がオンし、回生吸収抵抗23が動作する。従って、回生電力は全てのインバータ5,5…の回生吸収抵抗23,23…によって一斉に熱として消費される。
【0037】
その後、モニタした主幹電圧が370Vを超えているため(S4:NO)、主電源ライン30の主幹電圧が繰り返しモニタされる(S1)。そして、吸収指示フラグが「1」であるため(S2:YES)、S1でモニタした主幹電圧が、急減速の継続によって370Vを超えたままであれば(S4:NO)、S1,S2,S4の処理が繰り返えされる。その一方で、急減速が終了して主幹電圧が370V以下になると(S4:YES)、コントローラ8では吸収指示フラグが「0」にされ(S5)、そのコントローラ8から各インバータ5,5…のCPU25に対して一斉に回生吸収終了指示が送信される(S6)。そのためCPU25からは、回生吸収用トランジスタ24へOFF信号が出力され、回生吸収抵抗23の動作停止によって回生吸収が終了する。
【0038】
よって、本実施形態に係るハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムによれば、複数あるインバータ5,5…が同時に回生吸収動作を行うため、特定のインバータのみが放電加熱を行って寿命を短くしたり焼損を起こしてしまうことがなくなり、システムの信頼性を向上させることができた。
また、本システムでは、インバータ5,5…がコントローラ8から送信される回生吸収指示によって制御されるが、これはもともとインバータ5,5…が有しているデジタル信号の予備のI/Oポートを利用して行われるため、従来のものを特に改造する必要がなく、非常に安価に上記効果を達成することができた。
【0039】
以上、ハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムについて一実施形態を示して説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、コントローラがバッテリと複数のインバータとを接続する主幹電源ラインの電圧を検出し、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段によって回生吸収抵抗を動作させるようにしたので、複数あるインバータの偏った回生吸収動作を回避したハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド車両の回生吸収システムの一実施形態を示したブロック図である。
【図2】ハイブリッド車両の回生吸収システムを構成するインバータを示したブロック図である。
【図3】回生吸収プログラムに従って行うコントローラの制御動作を示したフローチャート図である。
【図4】ハイブリッド車両の駆動システムの一例を示したブロック図である。
【図5】ハイブリッド車のインバータを示したブロック図である。
【図6】回生電力の電圧波形を示した図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 発電機
3 コンバータ
5 インバータ
8 コントローラ
10 走行モータ
15 バッテリ
23 回生吸収抵抗
24 回生吸収用トランジスタ
25 CPU
30 主幹電源ライン
31,32 電源ライン
Claims (3)
- 複数の走行モータにバッテリからの直流電力を交流電力に変換して供給する複数のインバータをコントローラによって制御するものであって、そのインバータは、回生電力を吸収する回生吸収抵抗と、回生電力が大きいときに回生吸収抵抗を動作させる回生吸収駆動手段とを有し、コントローラが、バッテリと複数のインバータとを接続する主幹電源ラインの電圧を検出して、所定の電圧レベルを超えた場合に回生吸収駆動手段に回生吸収指示を送信し、回生吸収駆動手段によって回生吸収抵抗を動作させるようにしたものであることを特徴とするハイブリッド車両用インバータの回生吸収システム。
- 請求項1に記載するハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムにおいて、
前記回生吸収駆動手段は、前記回生吸収抵抗と直列に接続された回生吸収用トランジスタと、前記コントローラからの回生吸収指示に従って回生吸収用トランジスタに回生吸収信号を送信するCPUとから構成されるものであることを特徴とするハイブリッド車両用インバータの回生吸収システム。 - 請求項1又は請求項2に記載するハイブリッド車両用インバータの回生吸収システムにおいて、
前記コントローラは、回生吸収開始電圧と回生吸収終了電圧が設定され、前記主幹電圧ラインの電圧が回生吸収開始電圧を超えると前記回生吸収駆動手段に回生吸収抵抗を動作させるための回生吸収開始指示を送信し、回生吸収終了電圧を下回ったところで前記回生吸収駆動手段に回生吸収抵抗の動作を停止させる回生吸収終了指示を送信するものであることを特徴とするハイブリッド車両用インバータの回生吸収システム。
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