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JPH07177751A - 電動機用電源装置 - Google Patents

電動機用電源装置

Info

Publication number
JPH07177751A
JPH07177751A JP5321803A JP32180393A JPH07177751A JP H07177751 A JPH07177751 A JP H07177751A JP 5321803 A JP5321803 A JP 5321803A JP 32180393 A JP32180393 A JP 32180393A JP H07177751 A JPH07177751 A JP H07177751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage battery
limit value
upper limit
current
inverter device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5321803A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Nakamura
嘉伸 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5321803A priority Critical patent/JPH07177751A/ja
Publication of JPH07177751A publication Critical patent/JPH07177751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄電池の放電時においてその出力が終止電圧
に到達するまでの時間が無闇に早くなることを未然に防
止して、蓄電池の効率利用を図ること。 【構成】 制御回路8により制御されるインバータ装置
4は、蓄電池1の出力により交流電動機5を駆動する。
演算回路10は、蓄電池1の出力電圧Vc及び電流セン
サ9が検出した放電電流を示す検出信号Icに基づい
て、その蓄電池1の残存容量を演算する。信号発生回路
11は、インバータ装置4の出力電流の許容上限値Ima
x を、演算回路10により演算された残存容量を示す信
号Rcのレベルが低くなるのに伴い所定の割合で小さく
なるように設定する構成となっており、その許容上限値
Imax を示す上限値指令信号SImax を制御回路8に与
える。制御回路8は、インバータ装置4の出力電流が上
記許容上限値Imax を越えないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄電池を電源としたイ
ンバータ装置により交流電動機の可変速駆動を行うよう
にした電動機用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動機用電源装置を例えば電気
自動車に適用する場合には、蓄電池の一充電当たりの走
行可能距離を少しでも長くすることが要求されるもので
あり、このためには蓄電池を効率良く利用することが必
要になる。このような蓄電池の効率利用を実現するため
の一つの例として、電気自動車の減速時や下り坂走行時
などにおいて、電動機を発電機として機能させて電気的
ブレーキ力を得ると共に、このときの回生エネルギを蓄
電池の充電に利用することが考えられている。
【0003】具体的には、例えば特開昭4−18320
3号公報には、発電機として動作可能な誘導電動機を補
助的な動力源として装着し、この電動機を電気的な制動
に利用すると共に、その制動時の回生電流により蓄電池
を充電する構成とした電気自動車(所謂ハイブリッドカ
ー)が記載されており、このものにおいては、蓄電池の
充電状態を把握してその出力の有効利用を図るために、
蓄電池の充電状態を表示する充電容量表示器を設け、こ
の表示内容に基づいて蓄電池を正常な状態に保ちつつ、
電気的制動と補助加速の両操作を適正に行い得るように
した構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、回
生エネルギを蓄電池の充電に利用すること、換言すれば
余剰エネルギを無駄にしない方法で蓄電池の効率利用を
図るようにしている。しかしながら、従来構成では、負
荷の大小と蓄電池から取り出し得る電気量の大きさとの
因果関係について考慮が払われておらず、これが蓄電池
の効率利用を十分に行うことができない原因となってい
た。
【0005】つまり、蓄電池においては、電流の取り出
しに伴い電圧が低下することになるが、その低下量は負
荷の大きさに比例したものとはならず、重負荷になると
極端に大きくなるという性質があり、このため、これか
ら取り出す電気量を多くしようとした場合、重負荷時に
は当該蓄電池の保持容量の一部しか使わないうちに終止
電圧に達することになる。従って、蓄電池の効率利用を
図るためには、その蓄電池の残存容量と出力電流とを考
慮しながらできる限り軽負荷で動作させることが望まし
いものである。
【0006】ところが、従来構成では、このような事情
について一切考慮していないため、重負荷時において蓄
電池から大きな電流を取り出すという望ましくない使用
態様が継続される場合があり、この場合には、蓄電池の
出力が終止電圧に到達するまでの時間を徒らに早めるこ
とになって、蓄電池の効率利用を十分に実現できないと
いう問題点があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、蓄電池の放電時において当該蓄電池
の出力が終止電圧に到達するまでの時間が無闇に早くな
ることを未然に防止でき、これにより蓄電池を効率良く
利用できるようになる電動機用電源装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、蓄電池を電源としたインバータ装置を備
え、そのインバータ装置の出力によって交流電動機の可
変速駆動を行うようにした電動機用電源装置において、
前記蓄電池の出力電圧及び電流に基づいて当該蓄電池の
残存容量を検出する残存容量検出手段を設けると共に、
前記インバータ装置の出力電流の上限値を前記残量容量
検出手段により検出される残存容量の低下に応じて小さ
くなるように制限する電流制限手段を設ける構成とした
ものである(請求項1)。
【0009】この場合、前記蓄電池またはその近傍の温
度を検出する温度センサを設けた上で、電流制限手段
を、前記インバータ装置の出力電流の上限値を前記温度
センサの検出温度に応じて補正する構成としても良いも
のである(請求項2)。
【0010】前記電流制限手段を、インバータ装置の出
力電流の上限値を所定の許容範囲内で変更設定可能な構
成とした上で、前記電流制限手段により制限されるイン
バータ装置の出力電流の上限値及びその許容範囲を表示
する表示装置と、前記電流制限手段により制限されるイ
ンバータ装置の出力電流の上限値を前記表示装置に表示
された許容範囲内で任意に調整可能な調整装置とを設け
る構成とすることもできる(請求項3)。
【0011】また、交流電動機の加速指令信号を受けた
ときに、その加速指令信号の立ち上がりを遅延させるこ
とにより、インバータ装置を通じた前記交流電動機の加
速時間を延長させる遅延手段を設ける構成とすることも
できる(請求項4)。
【0012】さらに、前記残存容量検出手段を、蓄電池
の放電開始当初の時点における出力電圧及び電流の変動
状態に基づいてその残存容量を検出する構成とすること
もできる(請求項5)。
【0013】
【作用】請求項1記載の電動機用電源装置によれば、イ
ンバータ装置による交流電動機の可変速駆動時には、そ
の駆動に応じて蓄電池の容量が減少することになり、残
存容量検出手段は、当該蓄電池の出力電圧及び電流に基
づいてその残存容量を検出するようになる。また、電流
制限手段は、インバータ装置の出力電流の上限値、つま
り蓄電池による放電電流の上限値を、上記のような残存
容量検出手段による検出残存容量が低下するのに応じて
小さくなるように制限する。従って、重負荷時において
蓄電池から無闇に大きな電流を取り出してしまうことが
なくなるから、蓄電池の保持容量の一部しか使わないう
ちに当該蓄電池の出力が終止電圧に到達する事態を未然
に防止できるようになり、これにより蓄電池の効率利用
を図り得るようになる。
【0014】請求項2記載の電動機用電源装置において
は、上記のように電流制限手段によって制限されるイン
バータ装置の出力電流の上限値が、蓄電池またはその近
傍の温度により補正されることになるから、温度低下に
伴う蓄電池の性能低下を補償できるようになる。
【0015】請求項3記載の電動機用電源装置において
は、表示装置に対し、電流制限手段により制限されるイ
ンバータ装置の出力電流の上限値と、その上限値を変更
可能な許容範囲とが表示され、インバータ装置の出力電
流の上限値を前記表示装置に表示された許容範囲内で任
意に調整できるようになるから、インバータ装置の出力
電流を必要に応じて大きくできるなど、実際の使用上に
おいて便利となる。
【0016】請求項4記載の電動機用電源装置において
は、交流電動機に対する加速指令信号の立ち上がりが遅
延されることになるため、自動車の加速時間が長くなる
が、蓄電池の放電電流の立ち上がりが緩やかになって、
その蓄電池を一層有効に利用できるようになる。
【0017】請求項5記載の電動機用電源装置において
は、残存容量検出手段が、蓄電池の放電開始当初の時点
における当該蓄電池の出力電圧及び電流の変動状態に基
づいてその残存容量を検出するようになるが、蓄電池の
出力電圧の変動は、その残存容量が減少した状態ほど大
きくなる性質があるから、交流電動機の駆動に先立って
蓄電池の残存容量を的確に検出できるようになり、蓄電
池の放電電流制限機能を確実に発揮できることになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を電気自動車に適用した第1実
施例について図1〜図4を参照しながら説明する。図1
には、全体の電気的構成が示されている。この図1にお
いて、車載蓄電池1の両端には電源母線2及び3を介し
て三相出力インバータ装置4が接続されており、このイ
ンバータ装置4により自動車走行用の交流電動機5(例
えば誘導電動機)を可変速駆動できるように構成されて
いる。電流センサ6及び7は、交流電動機5の三相給電
線のうちの二相に流れる負荷電流を検出するように設け
られており、その負荷電流を示す検出信号Ia、Ibを
制御回路8に与えるようになっている。
【0019】電流センサ9は、前記電源母線3に流れる
電流、つまり前記蓄電池1の放電電流を検出するように
設けられており、その放電電流を示す検出信号Icを演
算回路10(本発明でいう残存容量検出手段に相当)に
与えるようになっている。上記演算回路10は、蓄電池
1の出力電圧Vcも受けるようになっており、斯様に入
力される蓄電池1の出力電圧Vc及び交流電動機5に負
荷電流が流れたときに入力される検出信号Icに基づい
て当該蓄電池1の残存容量を演算すると共に、斯様に演
算した残存容量を示す信号Rcを信号発生回路11(本
発明でいう電流制限手段に相当)に与えるように構成さ
れる。
【0020】上記信号発生回路11は、インバータ装置
4の出力電流の許容上限値Imax を示す上限値指令信号
SImax を前記制御回路8に与えるためのもので、その
上限値指令信号SImax が示す許容上限値Imax は、蓄
電池1の残存容量を示す信号Rcのレベルが低くなるの
に伴い所定の割合で小さくなるように設定される。
【0021】この場合、信号発生回路11は、例えば図
4に示すように、蓄電池1の残存容量を示す信号Rcの
レベルが低下するのに応じて、上限値指令信号SImax
が示す許容上限値Imax が直線的な比率で小さくなるよ
うに設定されるものであるが、その比率は蓄電池1の特
性に応じた適宜な値に設定されるものである。
【0022】前記制御回路8は、上述したような負荷電
流を示す検出信号Ia、Ib及び上限値指令信号SIma
x の他に、信号入力回路12を通じた外部指令値信号、
例えばアクセルの操作量を示すアクセル信号Saを受け
るようになっており、交流電動機5の回転速度ひいては
自動車の走行速度が上記アクセル信号Saに応じた速度
となるようにインバータ装置4の動作モードを制御する
ようになっている。また、制御回路8は、このような交
流電動機5の可変速制御時においては、電流センサ6、
7を通じてフィードバックされる検出信号Ia、Ibに
基づいた適切な運転制御(例えば電動機5のすべり量の
制御、過電流保護制御など)を行うようになっている。
【0023】さらに、制御回路8は、上記のようなイン
バータ装置4の制御時において、そのインバータ装置4
の出力電流の上限値、つまり蓄電池1による放電電流の
上限値が、信号発生回路11からの上限値指令信号SI
max により示される許容上限値Imax を越えないように
制御する。
【0024】以上のように構成された結果、蓄電池1の
残存容量が100%の状態(満充電状態)では、信号発
生回路11から出力される上限値指令信号SImax によ
って示される値、つまりインバータ装置4の出力電流の
許容上限値Imax は、図2(b)に示すように最大値I
o となるが、蓄電池1の残存容量が減少した状態(ある
程度放電した状態)では、上限値指令信号SImax によ
って示される許容上限値Imax は、図3(b)に示すよ
うに上記残存容量に応じた割合で小さくなった制限値I
x となる。
【0025】このため、制御回路8は、上記のような満
充電状態でアクセル信号Sa(図2(a)参照)が与え
られた場合には、図2(b)に示すように、インバータ
装置4の出力電流つまり蓄電池1の放電電流の増加を前
記最大値Io 以下の範囲で許容するが、ある程度放電し
た状態で上記アクセル信号Sa(図3(a)参照)が与
えられた場合には、図3(b)に示すように、蓄電池1
の放電電流が前記制限値Ix 以下となるように抑制す
る。
【0026】このように蓄電池1による放電電流の上限
値を当該蓄電池1の残存容量が低下するのに応じて小さ
くなるように制限する制御が行われる結果、蓄電池1が
満充電状態にあるとき、換言すれば当該蓄電池1から大
きな電流を取り出しても支障がないときには、交流電動
機5の始動時つまり自動車発進時において、その電動機
5に十分な始動電流が与えられることになり、交流電動
機5の加速つまり自動車の加速が図2(c)に示すよう
に比較的早く行われるようになる。
【0027】これに対して、蓄電池1がある程度放電し
た状態にあるときには、交流電動機5の始動電流が制限
値Ix 以下に抑制されることになるから、自動車の加速
が図3(c)に示すように遅くなるが、自動車の発進時
のような重負荷時において蓄電池1から無闇に大きな電
流を取り出してしまうことがなくなるため、蓄電池1の
保持容量の一部しか使わないうちに当該蓄電池1の出力
が終止電圧に到達する事態を未然に防止できるようにな
り、これにより蓄電池1の効率利用を図り得るようにな
る。
【0028】図5及び図6には本発明の第2実施例が示
されており、以下これについて前記第1実施例と異なる
部分のみ説明する。即ち、本実施例は、信号発生回路1
1において上限値指令信号SImax の大きさを決定する
に際して、蓄電池1の温度特性を加味するようにした点
に特徴を有するものであり、図5に示すように、蓄電池
1またはその近傍の温度を検出する温度センサ11aを
設け、その検出温度を示す温度信号Stを信号発生回路
11に与えるように構成している。この場合、信号発生
回路11は、図6(a)に示すように、蓄電池1の残存
容量を示す信号Rcのレベルが同じ条件下では、上限値
指令信号SImax が示すインバータ装置4の出力電流の
許容上限値Imax を、温度信号Stにより示される検出
温度が高い状態時には図6(b)に示すように高めの値
IH に補正すると共に、検出温度が低い状態時には図6
(c)に示すように低めの値IL (IL <IH )に補正
するようになっている。
【0029】このような構成とした本実施例によれば、
温度低下に伴う蓄電池1の性能低下を補償できるように
なり、従って気温の如何にかかわらず蓄電池1の効率利
用を図り得るようになる。
【0030】尚、上記第2実施例では、上限値指令信号
SImax に対し直接的に補正を加える構成としたが、図
7(a)に示すように、演算回路10から与えられる蓄
電池1の残存容量を示す信号Rcに対して検出温度Tに
よる補正、具体的には検出温度Tが低い状態時ほど信号
Rcのレベルが小さくなる補正を加えた信号Rc′を算
出し、この信号Rc′を利用した演算によって、上限値
指令信号SImax が示すインバータ装置4の出力電流の
許容上限値Imax を、検出温度Tが高い状態時には図7
(b)に示すように高めの値IH に補正し、且つ検出温
度Tが低い状態時には図7(c)に示すように低めの値
IL に補正する構成としても良いものである。
【0031】また、前記第1実施例では、信号発生回路
11において、蓄電池1の残存容量を示す信号Rcのレ
ベルが低下するのに応じて上限値指令信号SImax が示
す許容上限値Imax が予め設定された比率で小さくなる
構成(図4参照)としたが、本発明の第3実施例を示す
図8及び図9のように構成しても良いものである。
【0032】即ち、図8において、信号発生回路11
は、蓄電池1の残存容量を示す信号Rcのレベルと、上
限値指令信号SImax により示される許容上限値Imax
との比率を、図9に示す所定の許容範囲ΔImax 内で変
更設定可能に構成されるもので、その変更操作は、運転
者による操作が可能な調整装置13により行い得るよう
になっている。表示装置14は、信号発生回路11にお
いて実際に設定されている許容上限値Imax と、上記の
ような許容範囲ΔImax とを、自動車の運転者が目視可
能に表示するようになっている。
【0033】このように構成した場合には、蓄電池1が
ある程度放電した状態にあるときでも、自動車の急加速
などのような交流電動機5の出力増大がやむを得ず必要
な状況となった場合は、信号発生回路11で設定される
信号Rcのレベルと許容上限値Imax との比率を、表示
装置に14に表示された許容範囲ΔImax 内で調節する
ことによって、蓄電池1から比較的大きな電流を取り出
し得るようになり、上記のような状況に的確に対応でき
るようになる。
【0034】また、本発明の第4実施例を示す図10の
ように、信号発生回路11で設定される信号Rcのレベ
ルと上限値指令信号SImax が示す許容上限値Imax と
の比率を、その信号Rcのレベルに応じて段階的に設定
されたパターンで変化させる構成としても良く、また、
この場合にも各段階の変化比率を所定の許容範囲内で外
部操作により変更できる構成とすることもできる。
【0035】加えて、本発明の第5実施例を示す図11
のように、制御回路8に対し、アクセル信号Saの立ち
上がりを遅延させて補助アクセル信号Sa′を得る遅延
機能を持たせ、その補助アクセル信号Sa′に応じた速
度となるようにインバータ装置4の加速モードを制御す
る構成としても良いものであり、このような構成を採用
した場合には、自動車の加速時間が長くなるものの蓄電
池1の放電電流の立ち上がりも緩やかになるから、その
蓄電池1を一層有効に利用できるようになる。尚、この
実施例では、制御回路8が請求項4記載の発明でいう遅
延手段の機能を果たすことになる。尚、上記のようなア
クセル信号Saの遅延制御は、実際には蓄電池1の残存
容量を示す信号Rcが所定レベル以下に下がった状態で
のみ行うことが望ましい。
【0036】さらに、上記した各実施例では、残存容量
検出手段として、交流電動機5の駆動に応じて蓄電池1
の放電電流が流れたときに当該蓄電池1の残存容量を演
算する演算回路10を設ける構成としたが、その残存容
量の演算を図12に示す本発明の第6実施例のように行
う構成とすることもできる。
【0037】即ち、この第6実施例では、交流電動機5
の駆動に先立って、制御回路8からインバータ装置4を
通じて予め設定されたパターンの電圧(例えば図12
(a)に示すパルス信号Sp)を出力させて、そのとき
の蓄電池1の出力電圧Vc及び放電電流を示す検出信号
Icを演算回路10で読み込み、演算回路10におい
て、読み込み検出信号Icが同一のタイミングにおける
読み込み電圧Vcの変動の大きさに基づいて蓄電池1の
残存容量を演算するようになっている。つまり、蓄電池
1の出力電圧Vcの変動は、その残存容量が減少した状
態ほど大きくなる性質があるから、図12(c)に示す
ように出力電圧Vcの変動量が比較的小さい場合には残
存容量が多いことが分かり、この逆に図12(d)に示
すように出力電圧Vcの変動量が比較的大きい場合には
残存容量が少ないことが分かるものである。従って、交
流電動機5の駆動に先立って蓄電池1の残存容量を的確
に検出できるようになり、蓄電池1の放電電流を制限す
る機能を確実に発揮できることになる。
【0038】この場合、上記のようにパルス信号を出力
するのに代えて、装置全体の電源投入時や交流電動機5
の始動時のように大電流が流れる可能性が高い状態時
に、蓄電池1の出力電圧Vc及び検出信号Icの変動状
態に基づいて上述同様に蓄電池1の残存容量を演算する
ことができるものである。
【0039】尚、本発明は上記した各実施例に限定され
るものではなく、例えば電気自動車に限らず蓄電池を電
源としたインバータ装置により交流電動機の可変速駆動
を行うようにした装置全般に広く適用できるものであ
る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の発明では、蓄電池により駆動されるインバ
ータ装置の出力電流の上限値を当該蓄電池の残存容量の
低下に応じて小さくなるように制限する構成としたか
ら、蓄電池の放電時において蓄電池の出力が終止電圧に
到達するまでの時間が無闇に早くなることを未然に防止
できて、蓄電池を効率利用を実現できるという優れた効
果を奏するものである。
【0041】請求項2記載の発明では、上述のように制
限されるインバータ装置の出力電流の上限値を、蓄電池
またはその近傍の温度に応じて補正する構成としたか
ら、温度低下に伴う蓄電池の性能低下を補償できるとい
う効果が得られる。
【0042】請求項3記載の発明では、電流制限手段に
より制限されるインバータ装置の出力電流の上限値と、
その上限値を変更可能な許容範囲とを表示する表示装置
を設け、インバータ装置の出力電流の上限値を前記表示
装置に表示された許容範囲内で任意に調整できる構成と
したから、インバータ装置の出力電流を必要に応じて大
きくすることができて、実際の使用上において便利とな
る。
【0043】請求項4記載の発明では、交流電動機に対
する加速指令信号の立ち上がりが遅延される構成とした
から、蓄電池の放電電流の立ち上がりを緩やかにできて
蓄電池の一層の有効利用を図り得るようになる。
【0044】請求項5記載の発明では、残存容量検出手
段を、蓄電池の放電開始当初の時点における蓄電池の出
力電圧及び電流の変動状態に基づいてその残存容量を検
出する構成としたから、交流電動機の駆動に先立って蓄
電池の残存容量を的確に検出できて、蓄電池の放電電流
制限機能を確実に発揮できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電気的構成を示す機能ブ
ロック図
【図2】作用説明用のタイミングチャートその1
【図3】作用説明用のタイミングチャートその2
【図4】各部信号波形図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図4相当図
【図7】同第2実施例の変形例を示す図6相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図9】図4相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す図4相当図
【図11】本発明の第5実施例を示す図4相当図
【図12】本発明の第6実施例を示す図4相当図
【符号の説明】
図中、1は蓄電池、4はインバータ装置、5は交流電動
機、8は制御回路、9は電流センサ、10は演算回路
(残存容量検出手段)、11は信号発生回路(電流制限
手段)、11aは温度センサ、13は調整装置、14は
表示装置を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄電池を電源としたインバータ装置を備
    え、そのインバータ装置の出力によって交流電動機の可
    変速駆動を行うようにした電動機用電源装置において、 前記蓄電池の出力電圧及び電流に基づいて当該蓄電池の
    残存容量を検出する残存容量検出手段と、 前記インバータ装置の出力電流の上限値を前記残量容量
    検出手段により検出される残存容量の低下に応じて小さ
    くなるように制限する電流制限手段とを備えたことを特
    徴とする電動機用電源装置。
  2. 【請求項2】 蓄電池またはその近傍の温度を検出する
    温度センサを備え、 電流制限手段は、インバータ装置の出力電流の上限値を
    前記温度センサの検出温度に応じて補正するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の電動機用電
    源装置。
  3. 【請求項3】 電流制限手段を、インバータ装置の出力
    電流の上限値を所定の許容範囲内で変更設定可能な構成
    とした上で、 前記電流制限手段により制限されるインバータ装置の出
    力電流の上限値及びその許容範囲を表示する表示装置
    と、 前記電流制限手段により制限されるインバータ装置の出
    力電流の上限値を前記表示装置に表示された許容範囲内
    で任意に調整可能な調整装置とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の電動機用電源装置。
  4. 【請求項4】 交流電動機の加速指令信号を受けたとき
    に、その加速指令信号の立ち上がりを遅延させることに
    より、インバータ装置を通じた前記交流電動機の加速時
    間を延長させる遅延手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の電動機用電源装置。
  5. 【請求項5】 残存容量検出手段は、蓄電池の放電開始
    当初の時点における出力電圧及び電流の変動状態に基づ
    いてその残存容量を検出する構成となっていることを特
    徴とする請求項1記載の電動機用電源装置。
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