JP2004297157A - 無線端末装置および無線統合システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マルチサービス端末(無線端末装置)100は、複数の異なる無線システムが混在する無線統合システムにおいて使用されるもので、複数の無線システムと通信するインタフェース200、210を有している。また、マルチサービス端末100のシステムスイッチ部220には、複数の無線システムについて共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けが設定されている。そして、システムスイッチ部220は、共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けを、それぞれの無線システムの通信品質あるいは通信能力のクラス分けに合わせて再構成する。異なる無線システム間の通信中のハンドオーバーまたは発呼を行う場合に、このクラス分けに基づいて行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、異種無線通信システムが混在している環境において、無線端末装置が利用すべき通信品質を満たす無線通信システムによってハンドオーバーや発呼することができる無線統合システムおよび無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
異種無線システムが混在している環境において、マルチサービス端末の通信中におけるシステム切り替え時に、マルチサービス端末のアプリケーションプログラムにとってどの無線通信システムが利用可能であるかどうか探す必要がある。一般に異種無線システムが混在するシステムにおいては、インターネットプロトコルであるIPを用いて相互に接続しようとする。このプロトコルはプロトコルの階層で言うとネットワーク層に当たる。一方、無線通信システムのサービスは、プロトコルの階層で説明すると、IPよりも下位の層の物理層とデータリンク層のプロトコルで実現する。つまり、異なる無線システムでは、この物理層とデータリンク層のプロトコルが異なる。IPより上の層にはアプリケーションの層がある。
【0003】
例えば、マルチサービス端末のアプリケーションとしてテレビ会議の場合で説明する。リアルタイムのテレビ会議をサポートするため、オーディオ及びビデオパケットの遅延及びジッタ等のQoS(Quality of service)の厳しい制御が必要になる。これは、ネットワーク上で、低遅延と低いジッタの要求を導く。この要求は、アプリケーション層からネットワーク層、さらにデータリンク層、物理層に伝え続ける必要がある。無線リンクは、パケット損失や遅延、さらにハンドオーバー処理があるが、上記アプリケーションの要求を満たすために適応する必要がある。
【0004】
異なる無線システム間のハンドオーバーを考えた場合、シームレスな切り替えを実現するために、まずハンドオーバー間の切れ目をできるだけ短くして、切れ目でパケットが失われないようにすることと、次に切り替え前の通信QoSを維持して、切り替え後も同様の通信が可能であることが課題である。現在、各無線通信システムのQoSは、そのシステム独自のものになっており、切り替え前と切り替え後のQoSを維持することが困難であるという問題がある。
なお、従来の技術として非特許文献1が知られている。
【0005】
【非特許文献1】
「小電力データ通信システム/広帯域移動アクセスシステム(HiSWANa)・標準規格」 ARIB STD−T70 1.0版 平成12年12月14日策定 社団法人 電波産業会
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記のような従来の問題点を解決し、異種無線通信システムが混在する環境において、マルチサービス端末が切換え先の無線システムにスムーズに切り替えできること及び、マルチサービス端末が発呼時にサービスを受けたい無線システムに接続できることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、複数の異なる無線システムが混在する無線統合システムにおいて使用され、前記複数の無線システムと通信するインタフェースを有する無線端末装置において、前記各無線システムについて共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けが設定され、このクラス分けに基づいて前記異なる無線システム間の通信中のハンドオーバーまたは発呼を行うことを特徴とする無線端末装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無線端末装置において、前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けを、それぞれの無線システムの通信品質あるいは通信能力のクラス分けに合わせて再構成する処理手段を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の無線端末装置において、アプリケーションブログラムから要求される前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラスに最も適合する無線システムを選択する選択手段を有し、前記選択手段の選択結果に基づいてハンドオーバーあるいは発呼することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の無線端末装置において、アプリケーションプログラムが要求する前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラスに最も適合する無線システムがない場合に、前記アプリケーションプログラムヘ別の通信可能な品質を提案し、前記アプリケーションプログラムと通信相手端末のアプリケーションプログラムとの間で品質あるいは能力の再交渉を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の無線端末装置において、前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラス毎のバッファを有し、異なる無線システム間のハンドオーバー時においてパケットを前記バッファに蓄え、前記パケットの蓄えが閾値を超えた場合にアプリケーションヘ通知することを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、複数の異なる無線システムと通信するインタフェースを有する無線端末装置と、複数の無線システムの基地局、関門装置等の装置と、前記無線端末装置から通信相手先ノードまでの間を接続する接続機器とを有し、異なる無線システムが混在する無線統合システムにおいて、前記無線端末装置は、前記異なる無線システムについて共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けを行い、該クラスに応じて異なる無線システム間の通信中のハンドオーバー及び発呼することを特徴とする無線統合システムである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の無線統合システムにおいて、前記無線端末装置は、アプリケーションプログラムから要求された共通の通信品質あるいは通信能力のクラスに最も適合する無線システムがない場合に、前記アプリケーションプログラムヘ別の通信可能な品質を提案し、前記無線端末装置のアプリケーションプログラムと通信相手ノードのアプリケーションプログラムとの間で品質あるいは能力の再交渉を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の無線統合システムにおいて、異なる無線システム間における前記無線端末装置のハンドオーバー時において、前記関門装置が前記通信相手先ノード宛てのパケットを複製し、ハンドオーバー前とハンドオーバー先の基地局の奴方に前記パケットを転送することあるいはバッファリングして転送することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図2はこの発明の一実施の形態によるマルチサービス端末(無線端末装置)100が利用されるネットワーク環境の一構成例を示す図である。この図において、マルチサービス端末100が利用されるネットワークは、通信相手ノード110、無線基地局(以下、BSという)140、150、170、180、190、システムディレクトリ装置130、160、関門装置120、121及びマルチサービス端末100などから成る。
【0014】
この図は無線システムA及び無線システムBからなる2つのシステムから構成されるが2つ以上のシステムから構成されても良い。BS140、BS150は無線システムAの基地局で、BS170、180と190は無線システムBの基地局である。点線で囲んだ楕円は無線通信システムの利用できる範囲のイメージを示している。
【0015】
システムディレクトリ装置130、160は、位置情報に応じた利用可能無線システムを案内する装置である。無線システム毎に存在し、システムディレクトリ130はシステムAに属するものであり、システムディレクトリ160はシステムBに属するものである。
【0016】
無線システムAと無線システムBはルータ等のネットワーク機器を用いて相互にコアネットワーク125によって接続される。関門装置120、121は、それぞれのシステムA、Bがコアネットワーク125と接続しているゲートウェイ装置である。関門装置120は、システムAとコアネットワーク125間を、関門装置121はシステムBとコアネットワーク125とを接続している。マルチサービス端末100は無線システムAあるいは無線システムBを経由して通信相手である通信相手ノード110と通信を行う。また関門装置120と121には、移動管理機能122及び123が設置されている。
【0017】
次に、マルチサービス端末100の構成について、図1を用いて説明する。
マルチサービス端末100は、無線システムAインタフェース部200、無線システムBインタフェース処理部210、システムスイッチ部220、インターネットブロトコル処理部230、アプリケーション部240などから構成される。
【0018】
システムスイッチ部220は、無線システムA依存QoS処理部300、無線システムB依存QoS処理部310、共通QoS処理部320、ハンドオーバー処理部330等からなる。無線システムAインタフェース部200は、無線システムAの物理層、データリンク層を実装し、無線システムAのBS140あるいはBS150との間で、データ通信を行う。無線システムBインタフェース部210は、無線システムBの物理層、データリンク層を実装し、無線システムBのBS170、180および190との間で、データ通信を行う。システムスイッチ部220は、異なる物理層、データリンク層を持つ無線システムA、Bの切替を行う。
【0019】
インターネットプロトコル部230は、インターネットで使用されるネットワーク層、トランスポート層プロトコルを実行する部分である。アプリケーション部240は、無線インタフェースから受信したデータを処理して画面に表示したりする部分である。
【0020】
次に、本実施形態におけるQoSの考え方を示す。課題である物理層及びデータリンク層がサービスするQoSが異なる無線システムでは異なっており、通信を切り替える場合にスムーズにいかないことに対して、本実施形態の切り替え方法を以下説明する。
本実施形態の特徴は、データリンク層よりも上のネットワーク層、アプリケーション層に対して、異なるシステムで異なっているデータリンク層以下のQoSを、全て共通のQoSで見せる点である。これは、共通QoS処理部320で実現する。例えば、図3(a)に示すように、QoSを8段階のクラスに分けて、ネットワーク層、アプリケーション層に見せる。ネットワーク層、アプリケーション層では、このQoSのクラスを指定することによって、データリンク層、物理層において指定したQoSサービスを要求するものである。
【0021】
一方、異なる各々の無線システムA、Bは図3(a)に示す共通QoSに一致したQoSを持っているわけではなく、例えば、無線システムAが図3(b)に示すQoSを有し、無線システムBが図3(c)に示すQoSを有している。そこで、図3(a)に示す共通QoSに各無線システムA、BのQoSをマッピングするための機構を本実施形態では持つ。それは例えば無線システムA依存QoS部300、無線システムB依存QoS部310にて持ち、共通QoSと各無線システムのQoS間の違いを吸収する。
【0022】
共通QoSクラス毎の処理を図4を用いて具体的に説明する。図4はある無線システムのデータリンク層におけるフレーム構成とスロット構成を表したものである。この図で時間軸上をこのフレームが周期的に繰り返されるものとする。1つのフレームは、複数のスロットから構成されており、スロットの種類としては、固定的に毎フレーム特定のマルチサービス端末に割り当てられる固定割当スロットと、スロットが空いていたら利用したい人で分け合って使用するスロットで毎フレーム取り合うシェアードスロットがあるとする。
【0023】
共通QoSのクラスに応じてパケットキューを持ち、例えばクラス0は、ベストエフオートの通信なので、シェアドスロットに割り当てる。また、クラス3は一定速度の通信なのでのキューのパケットは、固定割当スロットに割当る。クラス4は、最低速度は保ちつつ、可変速度の通信なので、固定スロットで可変速度を保ち、シェアドスロットでさらに通信量を加算できるように、それぞれのスロットを割り当てる。このように、共通QoSに適応した、物理層/データリンク層のQoSを生成することができる。
【0024】
この機能を各システムに依存したQoS部(例えば無線システムA依存QoS部300、無線システムB依存QoS部310)にて実装する。つまり、下位層のフレームやスロットの制御を行い、共通QoSクラスに合わせる機能をシステムに依存したQoS部(例えば無線システムA依存QoS部300、無線システムB依存QoS部310)に持つ。
【0025】
予め、共通QoSクラス及び、無線システム依存QoS部でのマッピング処理を行うことにより、上位のネットワーク層、アプリケーション層に、異種無線システム間のハンドオーバーを意識させることなく実行できる。また、無線システムの種類が増えたり、減ったりしても、端末の無線システム依存QoS部を作るだけで、対応できるため、拡張性に優れている。この無線システム依存QoS部は、各無線システムの物理層、データリンク層が共通QoSに一致していない場合に必要である。
【0026】
図5に各階層のプロトコル処理部間のインタフェースと各処理部の機能を説明する。アプリケーション処理部240は共通QoSクラス、使用帯域等の指示を出す。インターネットプロトコル処理部230では、そのQoSに応じた処理や、移動管理を行う。さらに共通QoS等の指示は、システムスイッチ部220の共通QoS部320に渡され、この共通QoS処理部320において、クラスごとのバッファリング処理、無線システム依存QoS部300または310にクラスの指示等が行われる。
【0027】
無線システム依存QoS部300または310は、無線イン々フェースのデータリンク層/物理層におけるスロットやチャネルの割当を、指示されたQoSに合うように上述の図3で説明したマッビングをする。マッピングが不可能な場合、提供できるQoSクラス等を共通QoS処理部320に提案する。共通QoS処理部320では、その提案を上位に渡す。上位のインターネットプロトコル処理部230で対処可能(TCPのウィンドウ制御とか)であれば対処し、無理であれば、さらに上位のアプリケーション処理部240に提案を渡す。この提案を受け入れるために、アプリケーション処理部240では、マルチサービス端末と通信相手ノード間のエンドツーエンドのQoS制御を行う。つまり、図6に示すようなマルチサービス端末MNと通信相手ノードCN間でエンドツーエンドのQoSを変更するとか、帯域を変更するとか行う。例えば、QoSや帯域の変更例として、圧縮コーデックの変更、パケットを間引いて荒い画像にしたり、バッファリングしてやり取りするパケット数を減らして、使用帯域を細くする等を行う。
【0028】
これについて図6を用いて説明すると、図6はマルチサービス端末MN、無線システム基地局BS、通信相手ノードCNの各階層のプロトコル処理部を表している。図6でAPはアプリケーション部、L3はインターネットプロトコル処理部、L2はデータリンク層処理部、L1は物理層処理部である。図1ではL1とL2をまとめてシステムAあるいはBインタフェース部200及び210と表していた。
【0029】
無線区間QoSは、マルチサービス端末MNと基地局BSの各データリンク処理部L2間のQoSである。エンドツーエンドQoSは、マルチサービス端末MNと通信相手ノードCNの各アプリケーション部AP間のQoSである。
図6の(A)に示すように、無線区間QoSクラスがエンドツーエンドQoSクラスよりも高ければ、エンドツーエンドのQoSを確保することができる。円のサイズの大きいほうがQoSが高いことを示す。一方(B)のように、無線区間のQoSとエンドツーエンドのQoSの関係が逆の場合は、エンドツーエンドのQoSを確保できず、無線区間のQoSがボトルネックとなり、エンドツーエンドの通信を継続することができない。そこで、エンドツーエンドのQoSの変更の交渉を行い、(C)に示すように、エンドツーエンドQoSクラスが無線区間QoSクラスよりも低くすることが可能であれば、通信が可能となる。無理であれば、通信を切断せざるをえない。
【0030】
次に、図7を用いて、共通QoS処理部320のバッファリング処理について説明する。共通QoS処理部320は、各QoSクラス毎に送受のパケットバッファを持ち、ハンドオーバー時の切り替え遅延の吸収や、ハンドオーバーによる使用帯域の違いによる吸収を行う。このバッファに格納されたパケット数の閾値を設け、閾値を超えた場合は、パケットが損失することになり、良好な通信は不可能になるため、この場合、図5で説明したようにアプリケーション部240に通知し、フィードバック制御を行う。
【0031】
次に、通信中のマルチサービス端末が異なる無線システム間を切り替えるハンドオーバーの処理の流れについて説明する。
図8において、MNはマルチサービス端末、旧BSは、ハンドオーバー前に通信していた基地局、DSはシステムディレクトリ装置、新BSはハンドオーバー後に通信する基地局、MMは移動管理機能、CNは通信相手ノードを示している。また、APはアプリケーション処理部、L3はインターネットプロトコル処理部、SWはシステムスイッチ部のハンドオーバー制御部、L2は無線システムインタフェース部を示している。
【0032】
まず、ステップS1で、マルチサービス端末MNのハンドオーバー制御部SWは、無線システムインタフェース部L2をモニタし、受信電界レベル等の無線リンクの品質をチェックする。これは、無線システムの切り替えのトリガを調べるためである。本実施形態では、このトリガを早期に見つけ、ハンドオーバーの準備を行い、スムースにハンドオーバーを行う。ここで、ハンドオーバー制御部SWは、受信電界レベル等の品質が悪くなりハンドオーバーをすべきであると判断すると、ステップS2を実行する。
【0033】
ステップS2では、上位層のインターネットプロトコル処理部L3にハンドオーバー処理準備の提案を行う。次に、ステップS3では、インターネットプロトコル処理部L3が、現在通信中のBS(旧BS)にハンドオーバー可能な無線システムの問い合わせを行う。このとき、無線リンクの能力(共通QoSクラスや使用帯域など)を通知する。次に、ステップS4で、旧BSがシステムディレクトリ装置DSに対して、現在通信しているマルチサービス端末MNとの間の無線リンクの能力(共通QoSクラスや使用帯域など)を通知し、近隣あるいはオーバーラップしているシステムで、通知したシステムに合致する無線システムの候補の検索依頼を行う。
【0034】
このとき、無線システム毎にQoSが異なると、システムディレクトリ装置DSでの検索がうまくいかず、正しい結果を得ることができない。このため、本実施形態では共通QoSクラスを用いる。次に、ステップS5で、システムディレクトリ装置DSは、検索結果の無線システム候補及びトラヒック状況(空きの状況)を旧BSに渡す。次に、ステップS6、S7で、旧BSがその結果をマルチサービス端末MNのインターネットプロトコル処理部L3経由でハンドオーバー制御部SWに渡す。ハンドオーバー制御部SWでは、検索結果の無線システム候補の中からMN内部のプロファイルと、QoS、使用帯域やそれ以外の能力及び特徴を比較し、より良い無線システムを選択する。
ここで、無線システムを決定したならば、ステップS8で上位に結果を通知し、ステップS12に進む。ステップS7で候補がない場合については後で説明する。
【0035】
次に、ステップS12、S14で、マルチサービス端末MNは、旧BS経由で新BSにハンドオーバーリクエストを送り、新BSでは、帯域を確保する等を行う。次に、ステップS15、S16で、新BSがハンドオーバーリクエストに対する応答を返す。このステップS12からステップS16の一連のステップを行うことによって、旧BSに届けられたマルチサービス端末MN宛てのパケットをコピーして、新BSにフォワードすることができる(これについては、後ほど図9を用いて説明する)。これにより、マルチサービス端末MNが新BSにアタッチしたときに即転送したパケットを受け取ることができる。
【0036】
次に、ステップS17でマルチサービス端末MNが、旧BSとのコネクションを切断するために切断要求を行う。これを受け取った旧BSは、マルチサービス端末とのコネクションを切断する。次に、ステップS18で、マルチサービス端末MNが、新BSとのコネクションを確立するために、接続要求を行う。これを受け取った新BSは、ステップS19でマルチサービス端末MN宛てに、登録呼びかけを行う。次に、ステップS20でマルチサービス端末MNが新BSに登録要求を行い、ステップS21で、新BSが移動管理機能MMにマルチサービス端末MNが新BSに移動したことを登録する。移動管理機能MMは、マルチサービス端末MNの移動先を管理し、マルチサービス端末MN当てのパケットを移動先に届ける機能を持つ。次に、ステップS22、S23で、移動管理機能MMが登録要求に対する応答を返す。
【0037】
次に、ステップS7で候補がない場合について説明する。
この場合、再度、上述したステップS3からステップS7のステップを繰り返す。このとき、QoSなどの条件を与えず旧BSの近隣の無線システムの候補をすべて要求する。回答があれば、その無線システムのQoSなどの能力を図7で説明したように、ステップS9でアプリケーション部APに提案する。提案内容がアプリケーション部APで受理できるレベルであれば、ステップS10でマルチサービス端末MNと通信相手ノードCN間で、エンドツーエンドのQoSの交渉を行う。交渉がうまくいったなら、ステップS11でハンドオーバーを要求する。この後の処理はステップS12以降の説明と同じである。
【0038】
次に、このステップS12からステップS16の一連のステップを行うことによって、旧BSに届けられたマルチサービス端末MN宛てのパケットをコピーして、新BSにフォワードすることができるが、異種無線システム間のハンドオーバーの場合、関門装置(120及び121)経由になるため、図9の▲1▼のようにフォワードするパスが非常に長くなり冗長である。冗長なパスが▲3▼である。そこで、ステップS12の旧BSがハンドオフのリクエストを受信した時点で、ステップ13のように移動管理機能MMにマルチサービス端末MN宛てのパケットをコピーして双方向へ流すように要求する。これにより、図9の▲2▼に示すようにフォワードするパスの距離が短くなり、フォワードによる遅延及び、伝送路の資源を有効に使うことができる。
【0039】
また、関門装置(120及び121)でハンドオーバー時にパケットをバッファリンクしてステッブS23の後、ハンドオーバー先に転送することにより、パケットの損失無しにマルチサービス端末MNに届けることが可能ある。
以上、異種無線システム間のハンドオーバーについて説明したが、本発明では、マルチサービス端末MNが発呼する場合に、最適な無線システムを選ぶケースにも、ハンドオーバー先の無線システムを選ぶケースと同様に処理することができるのは明白である。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のマルチサービス端末によれば、異種無線通信システムのハンドオーバーを通信前のQoSと同じ品質で、通信後も通信でき、スムースな切り替えが可能である。また、マルチサービス端末が発呼時にサービスを受けたい無線システムに接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるマルチサービス端末(無線端末装置)の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態による無線統合システムの構成を示すブロック図である。
【図3】共通QoSクラスおよびシステムA、Bの各QoSクラスを示す図である。
【図4】図1におけるシステムA(またはシステムB)依存QoS処理部300、310の機能を示す図である。
【図5】図1のマルチサービス端末における各階層のプロトコル間の制御手順を示す図である。
【図6】図1に示すマルチサービス端末と通信先ノードと間のQoSの関係を説明するための図である。
【図7】図1における共通QoS処理部320のバッファを示す図である。
【図8】異種無線通信システム間のハンドオーバーの過程を示す流れ図である。
【図9】異種無線通信システム間のハンドオーバー時のパケットの流れを示す図である。
【符号の説明】
100…マルチサービス端末(無線端末装置)
110…通信相手ノード
120、121…関門装置
122、123…移動管理機能
125…コアネットワーク
130、160…システムディレクトリ装置
140、150、170、180、190…基地局(BS)
200…システムAインターフェイス部
210…システムBインターフェイス部
220…システムスイッチ部
230…インターネットプロトコル処理部
240…アプリケーション処理部
300…システムA依存QoS処理部
310…システムB依存QoS処理部
320…共通QoS処理部
330…ハンドオーバー制御部
Claims (8)
- 複数の異なる無線システムが混在する無線統合システムにおいて使用され、前記複数の無線システムと通信するインタフェースを有する無線端末装置において、
前記各無線システムについて共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けが設定され、このクラス分けに基づいて前記異なる無線システム間の通信中のハンドオーバーまたは発呼を行うことを特徴とする無線端末装置。 - 前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けを、それぞれの無線システムの通信品質あるいは通信能力のクラス分けに合わせて再構成する処理手段を有することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
- アプリケーションブログラムから要求される前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラスに最も適合する無線システムを選択する選択手段を有し、前記選択手段の選択結果に基づいてハンドオーバーあるいは発呼することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
- アプリケーションプログラムが要求する前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラスに最も適合する無線システムがない場合に、前記アプリケーションプログラムヘ別の通信可能な品質を提案し、前記アプリケーションプログラムと通信相手端末のアプリケーションプログラムとの間で品質あるいは能力の再交渉を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
- 前記共通の通信品質あるいは通信能力のクラス毎のバッファを有し、異なる無線システム間のハンドオーバー時においてパケットを前記バッファに蓄え、前記パケットの蓄えが閾値を超えた場合にアプリケーションヘ通知することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
- 複数の異なる無線システムと通信するインタフェースを有する無線端末装置と、複数の無線システムの基地局、関門装置等の装置と、前記無線端末装置から通信相手先ノードまでの間を接続する接続機器とを有し、異なる無線システムが混在する無線統合システムにおいて、
前記無線端末装置は、前記異なる無線システムについて共通の通信品質あるいは通信能力のクラス分けを行い、該クラスに応じて異なる無線システム間の通信中のハンドオーバー及び発呼することを特徴とする無線統合システム。 - 前記無線端末装置は、アプリケーションプログラムから要求された共通の通信品質あるいは通信能力のクラスに最も適合する無線システムがない場合に、前記アプリケーションプログラムヘ別の通信可能な品質を提案し、前記無線端末装置のアプリケーションプログラムと通信相手ノードのアプリケーションプログラムとの間で品質あるいは能力の再交渉を行うことを特徴とする請求項6に記載の無線統合システム。
- 異なる無線システム間における前記無線端末装置のハンドオーバー時において、前記関門装置が前記通信相手先ノード宛てのパケットを複製し、ハンドオーバー前とハンドオーバー先の基地局の奴方に前記パケットを転送することあるいはバッファリングして転送することを特徴とする請求項6に記載の無線統合システム。
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