JP2004284387A - シートリフターの操作力軽減構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で部品点数が少なくて済み、製造手間を要しないのでコスト上昇を押さえることができるシートリフターの高さ調節の操作力軽減構造を提供する。
【解決手段】コネクティングシャフト30にセクターギヤ31の近傍でバネ係止部50を固定する一方、クッションフレーム7の上縁にフック部51を固定する。バネ係止部50に渦巻きバネ52の内端部53を係止するとともに、フック部51に渦巻きバネ52の外端部54を係止し、ベースフレーム2,20に対してクッションフレーム7,15を常に上昇させるように回転付勢した。
【選択図】 図1
【解決手段】コネクティングシャフト30にセクターギヤ31の近傍でバネ係止部50を固定する一方、クッションフレーム7の上縁にフック部51を固定する。バネ係止部50に渦巻きバネ52の内端部53を係止するとともに、フック部51に渦巻きバネ52の外端部54を係止し、ベースフレーム2,20に対してクッションフレーム7,15を常に上昇させるように回転付勢した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車座席の高さを調節するシートリフターの操作力軽減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートリフターは自動車乗員の最適運転姿勢や安楽姿勢の確保のために、シートクッションが車体床面に対して昇降調節できるものである。
【0003】
このシートリフターの基本的構造は、下記の特許文献にも見られるように、ベースフレームに対して回転可能に取り付けられたベルクランクと、ベルクランクの一方の揺動端に連係するクッションフレームと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたピニオンギヤと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたコネクティングシャフトと、コネクティングシャフトに固定されたセクターギヤと、一端がベルクランクの他方の揺動端に連係し、他端がコネクティングシャフトからオフセットさせた位置でセクターギヤと連係するコネクティングロッドと、を備え、ピニオンギヤによるセクターギヤの回転によってベルクランクを揺動させ、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−85423号
【0005】
【特許文献2】
特開2000−127813号
このようなシートリフターにおいて、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させる起動力は、手動又は電動で回転操作するピニオンギヤとセクターギヤにて形成されるが、高さ調節の操作力軽減を目的として、ピニオンギヤとセクターギヤとの間に中間ギヤ(アイドルギヤ)を介在させるのが、特許文献1にも見られるように、一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高さ調節の操作力軽減を目的として、特許文献1では渦巻きバネからなるアシストスプリングを中間ギヤ回転軸部にセットする構造であるから、軸形状やアシストスプリングの取付けレイアウトが複雑になるため、部品点数が多くなり、製造手間を要してコスト上昇をもたらすほか、操作時にギヤ伝達ロスが生じる不都合がある。
【0007】
そこで、この発明は前記不都合を解決して簡単な構成で部品点数が少なくて済み、製造手間を要しないのでコスト上昇を抑えることができるシートリフターの高さ調節の操作力軽減構造を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るシートリフターの操作力軽減構造は、ベースフレームに対して回転可能に取り付けられたベルクランクと、ベルクランクの一方の揺動端に連係するクッションフレームと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたピニオンギヤと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたコネクティングシャフトと、コネクティングシャフトに固定されたセクターギヤと、一端がベルクランクの他方の揺動端に連係し、他端がコネクティングシャフトからオフセットさせた位置でセクターギヤと連係するコネクティングロッドと、を備え、ピニオンギヤによるセクターギヤの回転によってベルクランクを揺動させ、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させるシートリフターにおいて、
前記セクターギヤとピニオンギヤとは直接噛合すると共に、コネクティングシャフトにセクターギヤの近傍でバネ係止部を固定する一方、クッションフレームにフック部を固定し、前記バネ係止部に渦巻きバネの内端部を係止するとともに、フック部にその渦巻きバネの外端部を係止し、渦巻きバネがベースフレームに対してクッションフレームを常に上昇させるようにコネクティングシャフトを回転付勢していることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、ピニオンギヤとセクターギヤとが直接噛合する構造であるから、中間ギヤが省略できて構成簡略化が図れると共に、ギヤ伝達ロスを防止することができる。
【0010】
また、コネクティングシャフトにセクターギヤの近傍でバネ係止部を固定する一方、ベースフレームのフランジ部にフック部を固定し、バネ係止部に渦巻きバネの内端部を係止するとともに、フック部にその渦巻きバネの外端部を係止したので、コネクティングシャフトに渦巻きバネの解旋力が負荷されるために、そのコネクティングシャフトを軸部とするセクターギヤに回転力が負荷され、したがって、セクターギヤを回転させるピニオンギヤの操作力を軽減することができる。 総じて、この発明は、簡単な構成で部品点数が少なくて済み、製造手間を要しないのでコスト上昇を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1はシートリフター1の分解斜視図であり、図2は図1のA−A矢視図である。
【0013】
駆動側ベースフレーム2の後端部には、駆動側ベルクランク3がリアリンクピン4によって回転可能に取り付けられている。この駆動側ベルクランク3の一方の揺動端は、ブッシュ5及びリアリンクピン6によって駆動側クッションフレーム7の後端部に回転可能に取り付けられている。
【0014】
駆動側ベースフレーム2の前端部には、駆動側リンク8の一端が、フロントリンクピン9によって回転可能に取り付けられている。この駆動側リンク8の他端は、フロントリンクピン10によって駆動側クッションフレーム7の前端部に回転可能に取り付けられている。
【0015】
駆動側クッションフレーム7の一側面側には、ピニオンギヤ11が取り付けられており、このピニオンギヤ11は、駆動側クッションフレーム7に形成された孔に回動可能に支持されると共に、切欠孔12から駆動側クッションフレーム7の他側面側に歯の一部が露出している。尚、このピニオンギヤ11は、操作ノブ(図示せず)を回転させることによって回転するものであり、操作ノブを回転操作するとき以外は、制動機構13によってその回転が規制されている。また、ピニオンギヤ11は、駆動側ベースフレーム2の側面に回転可能に取り付けてもよい。
【0016】
一方、従動側ベースフレーム15の後端部には、駆動側ベルクランク3と略同一形状の従動側ベルクランク16がリアリンクピン17によって回転可能に取り付けられている。この従動側ベルクランク16の一方の揺動端は、ブッシュ18及びリアリンクピン19によって従動側クッションフレーム20の後端部に回転可能に取り付けられている。
【0017】
従動側ベースフレーム15の前端部には、従動側リンク21の一端が、フロントリンクピン22によって回転可能に取り付けられている。この従動側リンク21の他端は、フロントリンクピン23によって従動側クッションフレーム20の前端部に回転可能に取り付けられている。
【0018】
そして、駆動側リンク8と従動側リンク21とは、コネクティングパイプ24によって連結されている。コネクティングパイプ24は、その一端側が駆動側リンク8にネジ25a及びナット26aによって固定され、その他端側が従動側リンク21にネジ25b及びナット26bによって固定されている。
【0019】
駆動側クッションフレーム7と従動側クッションフレーム20とは、コネクティングシャフト30によって連結されている。コネクティングシャフト30は、その一端側が駆動側クッションフレーム7の側面(他側面側)に形成された孔に回転可能に取り付けられ、その他端側が従動側クッションフレーム20の側面に形成された孔に回転可能に取り付けられたものであって、その一端側にピニオンギヤ11と噛み合うセクターギヤ31が固定され、その他端側にはコネクティングリンク32が固定されている。
【0020】
セクターギヤ31は、駆動側コネクティングロッド33によって駆動側ベルクランク3と連係している。すなわち、駆動側コネクティングロッド33の一端が駆動側ベルクランク3の他方の揺動端にコネクティングピン34及びブッシュ35によって回転可能に取り付けられ、駆動側コネクティングロッド33の他端がコネクティングシャフト30からオフセットさせた位置でコネクティングピン37及びプッシュナット38によってセクターギヤ31に回転可能に取り付けられている。
【0021】
コネクティングリンク32は、駆動側コネクティングロッド33と略同一形状の従動側コネクティングロッド40によって、従動側ベルクランク16と連係している。すなわち、従動側コネクティングロッド40の一端が従動側ベルクランク16の他方の揺動端にコネクティングピン41及びブッシュ42によって回転可能に取り付けられ、従動側コネクティングロッド40の他端が、駆動側コネクティングロッド33の他端と同様に、コネクティングシャフト30からオフセットさせた位置(オフセット量は、駆動側コネクティングロッド33のコネクティングシャフト30に対するオフセット量と同じとする)でコネクティングピン44及びプッシュナット45によってコネクティングリンク32に回転可能に取り付けられている。
【0022】
尚、セクターギヤ31とピニオンギヤ11は、セクターギヤ31がコネクティングシャフト30に固定された構造となっているので、コネクティングシャフト30の両端をそれぞれ駆動側クッションフレーム7に形成した孔と従動側クションフレーム20に形成した孔に挿入した後に、セクターギヤ31を回動して、セクターギア31とピニオンギヤ11とを噛み合わせるようにして組み付けることになる。そして、セクターギヤ31とピニオンギヤ11とを組み付けた後に、駆動側コネクティングロッド33及び従動側コネクティングロッド40がそれぞれ取り付けられる。
【0023】
そして、図3及び図4に詳細を図示したように、セクターギヤ31近傍のコネクティングシャフト30にバネ係止部50が溶接等にて固定されている。このバネ係止部50は、図5に示すように、コネクティングシャフト30の外径と同じ内径を有する端筒部55を両端部に形成し、これらの端筒部55間に大径の溝筒部56を形成してなり、この溝筒部56にアシストスプリングとしての渦巻きバネ52の内端部53を挿入して係止する。
【0024】
溝筒部56の外周面は、図3に示すように、略半円に形成されており、渦巻きバネ52の内端部53の近傍部分が沿うように外径が決定される。これにより、渦巻きバネ52の内端部53を溝筒部56の一端面に引っ掛かるようにするだけで内端部53の組付けが行えるので、組付け性がよい。尚、渦巻きバネ52はセクターギヤ31の溶接時にコネティングシャフト30に挿入しておくか、若しくは、コネクティングリンク32側から挿入する。
【0025】
また、渦巻きバネ52の外端部54は、駆動側クッションフレーム7の上縁からほぼ垂直方向へ立ち上がるフランジ部7aの内面に略L字形のフック部51を溶接着することで駆動側クッションフレーム7に固定し、このフック部51に外端部54を係止してある。渦巻きバネ52の回転付勢力はセクターギヤ31をコネクティングシャフト30を中心に反時計方向へ回転させるようにし、これにより、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7を常に上昇させるように回転付勢している。
【0026】
次に以上の構成のシートリフター1の動作を説明する。
【0027】
ピニオンギヤ11を回転操作することによってセクターギヤ31が回転し、セクターギヤ31に連係された駆動側コネクティングロッド33が揺動することによって駆動側ベルクランク3が揺動し、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7が昇降することになる。
【0028】
一方、セクターギヤ31の回転に伴い、コネクティングシャフト30も回転するため、コネクティングリンク32に連係された従動側コネクティングロッド40が揺動するので、従動側ベルクランク16が揺動し、従動側ベースフレーム15に対して従動側クッションフレーム20が昇降することになる。尚、駆動側ベースフレーム2に対する駆動側クッションフレーム7の昇降運動と、従動側ベースフレーム15に対する従動側クッションフレーム20の昇降運動とは同期するものである。
【0029】
コネクティングシャフト30には渦巻きバネ52の解旋力が作用し、駆動側クッションフレーム7は常に上昇する力が負荷されているので、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7を上昇調節するするときは、ピニオンギヤ11を回転操作する力が軽減される。また、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7を下降調節するするときは、シートクッションに着座している者の体重やシート自体の重さが渦巻きバネ52の解旋力を弱めることになるので、操作力が重くなることがなく、上昇及び下降時の操作力の差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートリフターの分解斜視図。
【図2】本発明に係るシートリフターの図1のA−A断面図。
【図3】図2中の要部拡大図。
【図4】図3中のB−B断面図。
【図5】バネ係止部の斜視図。
【符号の説明】
1…シートリフター
2…駆動側ベースフレーム
3…駆動側ベルクランク
7…駆動側クッションフレーム
11…ピニオンギヤ
15…従動側ベースフレーム
16…従動側ベルクランク
20…従動側クッションフレーム
30…コネクティングシャフト
31…セクターギヤ
32…コネクティングリンク
33…駆動側コネクティングロッド
40…従動側コネクティングロッド
50…バネ係止部
51…フック部
52…渦巻きバネ
53…内端部
54…外端部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車座席の高さを調節するシートリフターの操作力軽減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートリフターは自動車乗員の最適運転姿勢や安楽姿勢の確保のために、シートクッションが車体床面に対して昇降調節できるものである。
【0003】
このシートリフターの基本的構造は、下記の特許文献にも見られるように、ベースフレームに対して回転可能に取り付けられたベルクランクと、ベルクランクの一方の揺動端に連係するクッションフレームと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたピニオンギヤと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたコネクティングシャフトと、コネクティングシャフトに固定されたセクターギヤと、一端がベルクランクの他方の揺動端に連係し、他端がコネクティングシャフトからオフセットさせた位置でセクターギヤと連係するコネクティングロッドと、を備え、ピニオンギヤによるセクターギヤの回転によってベルクランクを揺動させ、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−85423号
【0005】
【特許文献2】
特開2000−127813号
このようなシートリフターにおいて、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させる起動力は、手動又は電動で回転操作するピニオンギヤとセクターギヤにて形成されるが、高さ調節の操作力軽減を目的として、ピニオンギヤとセクターギヤとの間に中間ギヤ(アイドルギヤ)を介在させるのが、特許文献1にも見られるように、一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高さ調節の操作力軽減を目的として、特許文献1では渦巻きバネからなるアシストスプリングを中間ギヤ回転軸部にセットする構造であるから、軸形状やアシストスプリングの取付けレイアウトが複雑になるため、部品点数が多くなり、製造手間を要してコスト上昇をもたらすほか、操作時にギヤ伝達ロスが生じる不都合がある。
【0007】
そこで、この発明は前記不都合を解決して簡単な構成で部品点数が少なくて済み、製造手間を要しないのでコスト上昇を抑えることができるシートリフターの高さ調節の操作力軽減構造を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るシートリフターの操作力軽減構造は、ベースフレームに対して回転可能に取り付けられたベルクランクと、ベルクランクの一方の揺動端に連係するクッションフレームと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたピニオンギヤと、ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたコネクティングシャフトと、コネクティングシャフトに固定されたセクターギヤと、一端がベルクランクの他方の揺動端に連係し、他端がコネクティングシャフトからオフセットさせた位置でセクターギヤと連係するコネクティングロッドと、を備え、ピニオンギヤによるセクターギヤの回転によってベルクランクを揺動させ、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させるシートリフターにおいて、
前記セクターギヤとピニオンギヤとは直接噛合すると共に、コネクティングシャフトにセクターギヤの近傍でバネ係止部を固定する一方、クッションフレームにフック部を固定し、前記バネ係止部に渦巻きバネの内端部を係止するとともに、フック部にその渦巻きバネの外端部を係止し、渦巻きバネがベースフレームに対してクッションフレームを常に上昇させるようにコネクティングシャフトを回転付勢していることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、ピニオンギヤとセクターギヤとが直接噛合する構造であるから、中間ギヤが省略できて構成簡略化が図れると共に、ギヤ伝達ロスを防止することができる。
【0010】
また、コネクティングシャフトにセクターギヤの近傍でバネ係止部を固定する一方、ベースフレームのフランジ部にフック部を固定し、バネ係止部に渦巻きバネの内端部を係止するとともに、フック部にその渦巻きバネの外端部を係止したので、コネクティングシャフトに渦巻きバネの解旋力が負荷されるために、そのコネクティングシャフトを軸部とするセクターギヤに回転力が負荷され、したがって、セクターギヤを回転させるピニオンギヤの操作力を軽減することができる。 総じて、この発明は、簡単な構成で部品点数が少なくて済み、製造手間を要しないのでコスト上昇を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1はシートリフター1の分解斜視図であり、図2は図1のA−A矢視図である。
【0013】
駆動側ベースフレーム2の後端部には、駆動側ベルクランク3がリアリンクピン4によって回転可能に取り付けられている。この駆動側ベルクランク3の一方の揺動端は、ブッシュ5及びリアリンクピン6によって駆動側クッションフレーム7の後端部に回転可能に取り付けられている。
【0014】
駆動側ベースフレーム2の前端部には、駆動側リンク8の一端が、フロントリンクピン9によって回転可能に取り付けられている。この駆動側リンク8の他端は、フロントリンクピン10によって駆動側クッションフレーム7の前端部に回転可能に取り付けられている。
【0015】
駆動側クッションフレーム7の一側面側には、ピニオンギヤ11が取り付けられており、このピニオンギヤ11は、駆動側クッションフレーム7に形成された孔に回動可能に支持されると共に、切欠孔12から駆動側クッションフレーム7の他側面側に歯の一部が露出している。尚、このピニオンギヤ11は、操作ノブ(図示せず)を回転させることによって回転するものであり、操作ノブを回転操作するとき以外は、制動機構13によってその回転が規制されている。また、ピニオンギヤ11は、駆動側ベースフレーム2の側面に回転可能に取り付けてもよい。
【0016】
一方、従動側ベースフレーム15の後端部には、駆動側ベルクランク3と略同一形状の従動側ベルクランク16がリアリンクピン17によって回転可能に取り付けられている。この従動側ベルクランク16の一方の揺動端は、ブッシュ18及びリアリンクピン19によって従動側クッションフレーム20の後端部に回転可能に取り付けられている。
【0017】
従動側ベースフレーム15の前端部には、従動側リンク21の一端が、フロントリンクピン22によって回転可能に取り付けられている。この従動側リンク21の他端は、フロントリンクピン23によって従動側クッションフレーム20の前端部に回転可能に取り付けられている。
【0018】
そして、駆動側リンク8と従動側リンク21とは、コネクティングパイプ24によって連結されている。コネクティングパイプ24は、その一端側が駆動側リンク8にネジ25a及びナット26aによって固定され、その他端側が従動側リンク21にネジ25b及びナット26bによって固定されている。
【0019】
駆動側クッションフレーム7と従動側クッションフレーム20とは、コネクティングシャフト30によって連結されている。コネクティングシャフト30は、その一端側が駆動側クッションフレーム7の側面(他側面側)に形成された孔に回転可能に取り付けられ、その他端側が従動側クッションフレーム20の側面に形成された孔に回転可能に取り付けられたものであって、その一端側にピニオンギヤ11と噛み合うセクターギヤ31が固定され、その他端側にはコネクティングリンク32が固定されている。
【0020】
セクターギヤ31は、駆動側コネクティングロッド33によって駆動側ベルクランク3と連係している。すなわち、駆動側コネクティングロッド33の一端が駆動側ベルクランク3の他方の揺動端にコネクティングピン34及びブッシュ35によって回転可能に取り付けられ、駆動側コネクティングロッド33の他端がコネクティングシャフト30からオフセットさせた位置でコネクティングピン37及びプッシュナット38によってセクターギヤ31に回転可能に取り付けられている。
【0021】
コネクティングリンク32は、駆動側コネクティングロッド33と略同一形状の従動側コネクティングロッド40によって、従動側ベルクランク16と連係している。すなわち、従動側コネクティングロッド40の一端が従動側ベルクランク16の他方の揺動端にコネクティングピン41及びブッシュ42によって回転可能に取り付けられ、従動側コネクティングロッド40の他端が、駆動側コネクティングロッド33の他端と同様に、コネクティングシャフト30からオフセットさせた位置(オフセット量は、駆動側コネクティングロッド33のコネクティングシャフト30に対するオフセット量と同じとする)でコネクティングピン44及びプッシュナット45によってコネクティングリンク32に回転可能に取り付けられている。
【0022】
尚、セクターギヤ31とピニオンギヤ11は、セクターギヤ31がコネクティングシャフト30に固定された構造となっているので、コネクティングシャフト30の両端をそれぞれ駆動側クッションフレーム7に形成した孔と従動側クションフレーム20に形成した孔に挿入した後に、セクターギヤ31を回動して、セクターギア31とピニオンギヤ11とを噛み合わせるようにして組み付けることになる。そして、セクターギヤ31とピニオンギヤ11とを組み付けた後に、駆動側コネクティングロッド33及び従動側コネクティングロッド40がそれぞれ取り付けられる。
【0023】
そして、図3及び図4に詳細を図示したように、セクターギヤ31近傍のコネクティングシャフト30にバネ係止部50が溶接等にて固定されている。このバネ係止部50は、図5に示すように、コネクティングシャフト30の外径と同じ内径を有する端筒部55を両端部に形成し、これらの端筒部55間に大径の溝筒部56を形成してなり、この溝筒部56にアシストスプリングとしての渦巻きバネ52の内端部53を挿入して係止する。
【0024】
溝筒部56の外周面は、図3に示すように、略半円に形成されており、渦巻きバネ52の内端部53の近傍部分が沿うように外径が決定される。これにより、渦巻きバネ52の内端部53を溝筒部56の一端面に引っ掛かるようにするだけで内端部53の組付けが行えるので、組付け性がよい。尚、渦巻きバネ52はセクターギヤ31の溶接時にコネティングシャフト30に挿入しておくか、若しくは、コネクティングリンク32側から挿入する。
【0025】
また、渦巻きバネ52の外端部54は、駆動側クッションフレーム7の上縁からほぼ垂直方向へ立ち上がるフランジ部7aの内面に略L字形のフック部51を溶接着することで駆動側クッションフレーム7に固定し、このフック部51に外端部54を係止してある。渦巻きバネ52の回転付勢力はセクターギヤ31をコネクティングシャフト30を中心に反時計方向へ回転させるようにし、これにより、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7を常に上昇させるように回転付勢している。
【0026】
次に以上の構成のシートリフター1の動作を説明する。
【0027】
ピニオンギヤ11を回転操作することによってセクターギヤ31が回転し、セクターギヤ31に連係された駆動側コネクティングロッド33が揺動することによって駆動側ベルクランク3が揺動し、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7が昇降することになる。
【0028】
一方、セクターギヤ31の回転に伴い、コネクティングシャフト30も回転するため、コネクティングリンク32に連係された従動側コネクティングロッド40が揺動するので、従動側ベルクランク16が揺動し、従動側ベースフレーム15に対して従動側クッションフレーム20が昇降することになる。尚、駆動側ベースフレーム2に対する駆動側クッションフレーム7の昇降運動と、従動側ベースフレーム15に対する従動側クッションフレーム20の昇降運動とは同期するものである。
【0029】
コネクティングシャフト30には渦巻きバネ52の解旋力が作用し、駆動側クッションフレーム7は常に上昇する力が負荷されているので、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7を上昇調節するするときは、ピニオンギヤ11を回転操作する力が軽減される。また、駆動側ベースフレーム2に対して駆動側クッションフレーム7を下降調節するするときは、シートクッションに着座している者の体重やシート自体の重さが渦巻きバネ52の解旋力を弱めることになるので、操作力が重くなることがなく、上昇及び下降時の操作力の差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートリフターの分解斜視図。
【図2】本発明に係るシートリフターの図1のA−A断面図。
【図3】図2中の要部拡大図。
【図4】図3中のB−B断面図。
【図5】バネ係止部の斜視図。
【符号の説明】
1…シートリフター
2…駆動側ベースフレーム
3…駆動側ベルクランク
7…駆動側クッションフレーム
11…ピニオンギヤ
15…従動側ベースフレーム
16…従動側ベルクランク
20…従動側クッションフレーム
30…コネクティングシャフト
31…セクターギヤ
32…コネクティングリンク
33…駆動側コネクティングロッド
40…従動側コネクティングロッド
50…バネ係止部
51…フック部
52…渦巻きバネ
53…内端部
54…外端部
Claims (1)
- ベースフレームに対して回転可能に取り付けられたベルクランクと、
ベルクランクの一方の揺動端に連係するクッションフレームと、
ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたピニオンギヤと、
ベースフレームもしくはクッションフレームのどちらか一方の側面に回転可能に取り付けられたコネクティングシャフトと、
コネクティングシャフトに固定されたセクターギヤと、
一端がベルクランクの他方の揺動端に連係し、他端がコネクティングシャフトからオフセットさせた位置でセクターギヤと連係するコネクティングロッドと、を備え、
ピニオンギヤによるセクターギヤの回転によってベルクランクを揺動させ、ベースフレームに対してクッションフレームを昇降させるシートリフターにおいて、
前記セクターギヤとピニオンギヤとは直接噛合すると共に、コネクティングシャフトにセクターギヤの近傍でバネ係止部を固定する一方、クッションフレームにフック部を固定し、バネ係止部に渦巻きバネの内端部を係止するとともに、フック部にその渦巻きバネの外端部を係止し、渦巻きバネがベースフレームに対してクッションフレームを常に上昇させるようにコネクティングシャフトを回転付勢していることを特徴とするシートリフターの操作力軽減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075435A JP2004284387A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | シートリフターの操作力軽減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003075435A JP2004284387A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | シートリフターの操作力軽減構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004284387A true JP2004284387A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33290751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003075435A Pending JP2004284387A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | シートリフターの操作力軽減構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004284387A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007308050A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | T S Tec Kk | 自動車用シートの高さ調整装置 |
CN104859492A (zh) * | 2014-02-26 | 2015-08-26 | 株式会社泰极爱思 | 车辆用座椅的座椅升降器及座椅升降器成形方法 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003075435A patent/JP2004284387A/ja active Pending
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