JP2004280746A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器において、簡単な手段で確実に上部ユニットを傾斜した開状態に保持出来る電子機器を提供する事を目的とする。
【解決手段】電子機器本体1の下部ユニット3の内側にスライド可能なスライド部材19を備え、このスライド部材19を使用しないの状態の位置と使用する状態の位置に保持出来る選択手段を有し、使用する状態の時はスライド部材19の先端部23が下部ユニット3より突出し上部ユニット2の側面33を係止する事で上部ユニット2を傾斜の状態位置にすることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】電子機器本体1の下部ユニット3の内側にスライド可能なスライド部材19を備え、このスライド部材19を使用しないの状態の位置と使用する状態の位置に保持出来る選択手段を有し、使用する状態の時はスライド部材19の先端部23が下部ユニット3より突出し上部ユニット2の側面33を係止する事で上部ユニット2を傾斜の状態位置にすることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は上部ユニットと下部ユニットとが回動可能な電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子手帳、電子辞書等の電子機器においては、例えば、上部ケース(上部ユニット)と下部ケース(下部ユニット)とはヒンジ機構で連結され、使用しない時は折り畳み、使用時は開いて使用する構造のものが知られている。
【0003】
そして、ヒンジ機構としては摩擦機構又はロック機構等の構造のものを用い、上部ケースと下部ケースとは摩擦機構又はロック機構により傾斜した状態に保持する事が行われている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−58231号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、摩擦機構やロック機構を備えたヒンジ機構を用いて電子機器の上部ケースと下部ケースとを傾斜した状態で保持できるようにしようとすると、ヒンジ機構が構造的に部品点数が多くなり、形状も大きくなる為、電子機器自体も大きくなってしまうという欠点があった。更に複雑なヒンジ機構を用いる為にコストも高くなってしまう欠点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、簡単なヒンジ構造で且つ確実な手段で上部ケースと下部ケースの傾斜状態での保持が可能になる電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、上部ユニットと下部ユニットとをヒンジ部を介して開閉させる電子機器において、前記上部ユニットと下部ユニットとのいずれか一方のユニットに設けられ、前記一方のユニットに収納された状態と、前記一方のユニットの側面から突出し先端が他方のユニットの側面に係止して前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する状態とに切り替えられる突出部材を備えた事を特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、前記上部ユニットと下部ユニットとのいずれか一方のユニットに設けられた突出部材を、前記一方のユニットの側面から突出させ先端を他方のユニットの側面に係止させるだけで前記両ユニットを傾斜した開状態に保持出来るので、構造上及びデザイン上の自由度が増すという効果を有するものである。
【0009】
請求項2の発明は、更に、前記突出部材を手動で前記一方のユニットから突出させるための摘み部材が設けられている事を特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、前記突出部材を手動で前記一方のユニットから突出させるための摘み部材が設けられている為、電子機器の外側から容易に摘み部材をスライドさせ前記突出部材を突出させることができるという効果を有するものである。
【0011】
請求項3の発明は、前記突出部材は前記下部ユニットに設けられており、前記突出部材を手動で前記下部ユニットから突出させるための摘み部材が前記下部ユニットの下面に設けられている事を特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、前記突出部材は前記下部ユニットに設けられており、前記突出部材を手動で前記下部ユニットから突出させるための摘み部材が前記下部ユニットの下面に設けられている為、下部ユニットの外側から容易に摘み部材をスライドさせ前記突出部材を突出させることができるという効果を有するものである。
【0013】
請求項4の発明は、前記突出部材は、前記両ユニットを傾斜した開状態から全開状態に開いた際に前記他方のユニットの側面で押圧されて前記一方のユニットに収納される事を特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、前記突出部材は前記両ユニットを傾斜した開状態から全開状態に開いた際に前記他方のユニットを押し開く事により前記他方のユニットの側面で前記突出部材が押圧されて前記一方のユニットに摘み部材をスライドさせることなく収納されるという効果を有するものである。
【0015】
請求項5の発明は、更に前記突出部材を前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する弾性部材が設けられている事を特徴とする。
【0016】
請求項5の発明によれば、前記突出部材を前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する弾性部材が設けられている為、前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する状態と一方のユニットに収納状態に保持する状態とに切り替えられるという効果を有するものである。
【0017】
請求項6の発明は、前記上部ユニットには表示装置が設けられ、前記下部ユニットには入力装置が設けられている事を特徴とする。
【0018】
請求項6の発明によれば、前記上部ユニットには表示装置が設けられ、前記下部ユニットには入力装置が設けられている為、前記上部ユニットを傾斜状態に保持させることで入力装置に情報を入力する際、使用者に表示装置を見易くできるという効果を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明の第一の実施の形態であり、図1は例えば電子辞書等の電子機器本体1の使用しない状態での外観図であり、図2は電子機器本体1の使用している状態の外観図であり、更に図3は図2の状態の裏側からの外観を示している。
【0020】
図1に示す様に、電子機器本体1は上部ユニット2と下部ユニット3とヒンジ部4とからなり、上部ユニット2と下部ユニット3とがヒンジ部4を介して折り畳まれ、使用しない状態では横長の箱状形状となっている。
【0021】
図2と図3において、前記電子機器本体1は使用する状態では前記ヒンジ部4を介して傾斜した状態に開かれている。前記上部ユニット2は上ケース5と上ケース蓋6とから構成され、この上ケース5の下方には円筒状のヒンジ4a、4aが形成されている。このヒンジ4a、4aにはヒンジ孔(図示せず)が形成されヒンジ軸7、7の一部が挿入されて回動可能になっている。また、前記上ケース5の中央部には開口8が形成されており、内部に配置された液晶表示装置9の表示面が視認出来るようになっている。更に前記上ケース5の上方には折り畳み状態の時に前記上部ユニット2と前記下部ユニット3とを閉じておく為のロック爪5aが形成されている。尚、前記上部ユニット2の内部に配置された液晶表示装置9は、前記下部ユニット3の回路部(図示せず)から延出されたフィルム状の接続部材10が電気的接続されている。
【0022】
前記下部ユニット3は下ケース11と下ケース底12とから構成され、下ケース11の上方には円筒状のヒンジ4b、4bが形成されている。このヒンジ4b、4bには前記ヒンジ軸7、7がヒンジ孔13、13に圧入されている。また、前記下ケース11の上面には凹部14が形成され、この凹部14の底面には多数のキー釦15aを備えたキー入力部15が備えられている。さらに、前記下部ケース11の前記ヒンジ4b、4bとは反対側の中央部には前記ロック5aを係合するためのロック孔16が形成されている。
図3は前記下部ユニット3の底面を構成する下部ケース底12の斜視図であり、この下部ケース底12には右下に電池蓋17が備えられ、前記ヒンジ部4側のほぼ中央部に操作部18が形成されている。操作部18には下部ケース底12の内部に樹脂部材で形成されたスライド部材19が移動可能に配置されている。スライド部材19は図5(a)に示す様にスライド摘み21が一体成型されており、このスライド摘み21は前記下部ケース底12の開孔20内に配置され、下部ケース12の外部から手動で操作できる様に構成されている。また前記下部ケース底12の開孔20の右横には前記スライド摘み21の選択位置を示す2つの印22が刻印されているもので一方の刻印は電子機器本体1を使用しない通常位置、また、ヒンジ部4側の他方の刻印は電子機器本体1を使用する選択位置となっている。
【0023】
図4はスライド部材19を下部ユニット3の内部側から見たもので、この図4に示すように前記スライド部材19には左右中央に凸部24,24を具備したバネ弾性部25、25が一体形成されている。スライド部材19は前記下部ケース底12の内側に方形に形成された位置決め用リブ26の内部に配置されており、リブ26の左右中央には保持溝27,27と保持溝28,28が形成されている。さらに前記スライド部材19は回路基板29で覆われることにより、回路基板29、リブ26、下部ケース底12で形成される空間に配置されることになる。またスライド部材19の先端部23は下部ユニット3の側面、即ち下部ケース底12の側面32に形成された開孔32aから突出出来る様に構成されている。
上記の構成において、電子機器本体1を使用しない時は図1の様に上部ユニット2と下部ユニット3を折り畳んでおく。この時スライド部材19は図5(a)に示す様に下部ケース底12内部に収納されており、バネ弾性部25,25の凸部24,24が保持溝28,28に係止された状態で固定される。
【0024】
電子機器本体1を使用する際にはスライド部材19のスライド摘み21を選択位置にスライドさせ先端部23を開孔32aから突出させる。これによりバネ弾性部25,25の凸部24,24は前記保持溝27,27の位置で固定される。この状態で上部ユニット2を開くと前記先端部23の先端が上部ユニット2の側面33に当接する事で前記上部ユニット2は傾斜した開状態に保持され使用が可能になる。使用後は、前記上部ユニット2が傾斜位置に保持された状態から上部ユニット2を強制的に更に開くと前記上部ユニット2の側面33の回動により前記先端部23が前記下ケース底12の内部に押し戻され、前記バネ弾性部25,25が変形し保持溝27,27から外れて前記保持溝28,28に保持される事により前記上部ユニット2を図5(c)に示す様な全開の位置にする事ができる。この後、上部ユニット2を折り畳むことにより図1、図5の(a)で示した状態に戻る事が出来る。尚、前記上部ユニット2を折り畳まないで全開の状態で使用することも出来る。
【0025】
図6乃至図8は本発明の第二の実施の形態であり、第一の実施の形態と同一構成部には同一符号を付して詳細な説明は省略する。然して、図6の電子機器40は、例えば電子式卓上計算機であり上部ユニット2は傾斜状態と全開の状態を選択できるもので図6は上部ユニット2を傾斜させた状態、図7は全開(180度に開いた)状態を示している。
【0026】
図8(a)は全開状態の断面図を示し、上部ユニット2のヒンジ4aの近傍にはストッパ34が形成されている。この状態でスライド部材19をスライドして先端部23を突出させると、上部ユニット2は上方に傾斜するが図8(b)に示す様にストッパ34が下部ユニット3に当接すると、それ以上の角度に傾斜できなくなる様に構成されている。
【0027】
尚、本発明は実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、スライド部材19のバネ弾性部25は片側でも良く、また上面にあっても良い。また、スライド部材19は下部ユニット3に設けたが上部ユニット2に設けても良く、更に本発明を適用出来る電子機器は電子手帳、電子辞書、電卓等に限らず、例えば折畳式の携帯電話、電子カメラ等他の電子機器にも適用出来るものである。更に、スライド部材19は2つの位置で固定するようにしたが、3つ或いはそれ以上の位置で固定出来る様にして複数の傾斜角度で上部ユニット2を保持出来る様にしても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明に依れば、スライド部材の位置選択のみで上部ユニットを傾斜状態に保持でき表示部を使用者に見やすい状態にできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態の電子機器の使用しない状態の外観図である。
【図2】第一の実施の形態の電子機器の使用している状態の外観図である。
【図3】第一の実施の形態の電子機器の図2の状態の裏面の外観図である。
【図4】第一の実施の形態の電子機器の下部ユニットの拡大斜視図である。
【図5】第一の実施の形態の電子機器の拡大断面図である。
【図6】第二の実施の形態の電子機器の傾斜した状態の外観図である。
【図7】第二実施の形態の電子機器の開いた状態の外観図である。
【図8】第二実施の形態の電子機器の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電子機器本体
2 上部ユニット
3 下部ユニット
4 ヒンジ部
5 上ケース
6 上ケース蓋
11 下ケース
12 下ケース底
18 操作部
19 スライド部材
23 先端部
24 凸部
25 バネ弾性部
27,28 保持溝
34 ストッパ
【発明の属する技術分野】
本発明は上部ユニットと下部ユニットとが回動可能な電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子手帳、電子辞書等の電子機器においては、例えば、上部ケース(上部ユニット)と下部ケース(下部ユニット)とはヒンジ機構で連結され、使用しない時は折り畳み、使用時は開いて使用する構造のものが知られている。
【0003】
そして、ヒンジ機構としては摩擦機構又はロック機構等の構造のものを用い、上部ケースと下部ケースとは摩擦機構又はロック機構により傾斜した状態に保持する事が行われている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−58231号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、摩擦機構やロック機構を備えたヒンジ機構を用いて電子機器の上部ケースと下部ケースとを傾斜した状態で保持できるようにしようとすると、ヒンジ機構が構造的に部品点数が多くなり、形状も大きくなる為、電子機器自体も大きくなってしまうという欠点があった。更に複雑なヒンジ機構を用いる為にコストも高くなってしまう欠点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、簡単なヒンジ構造で且つ確実な手段で上部ケースと下部ケースの傾斜状態での保持が可能になる電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、上部ユニットと下部ユニットとをヒンジ部を介して開閉させる電子機器において、前記上部ユニットと下部ユニットとのいずれか一方のユニットに設けられ、前記一方のユニットに収納された状態と、前記一方のユニットの側面から突出し先端が他方のユニットの側面に係止して前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する状態とに切り替えられる突出部材を備えた事を特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、前記上部ユニットと下部ユニットとのいずれか一方のユニットに設けられた突出部材を、前記一方のユニットの側面から突出させ先端を他方のユニットの側面に係止させるだけで前記両ユニットを傾斜した開状態に保持出来るので、構造上及びデザイン上の自由度が増すという効果を有するものである。
【0009】
請求項2の発明は、更に、前記突出部材を手動で前記一方のユニットから突出させるための摘み部材が設けられている事を特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、前記突出部材を手動で前記一方のユニットから突出させるための摘み部材が設けられている為、電子機器の外側から容易に摘み部材をスライドさせ前記突出部材を突出させることができるという効果を有するものである。
【0011】
請求項3の発明は、前記突出部材は前記下部ユニットに設けられており、前記突出部材を手動で前記下部ユニットから突出させるための摘み部材が前記下部ユニットの下面に設けられている事を特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、前記突出部材は前記下部ユニットに設けられており、前記突出部材を手動で前記下部ユニットから突出させるための摘み部材が前記下部ユニットの下面に設けられている為、下部ユニットの外側から容易に摘み部材をスライドさせ前記突出部材を突出させることができるという効果を有するものである。
【0013】
請求項4の発明は、前記突出部材は、前記両ユニットを傾斜した開状態から全開状態に開いた際に前記他方のユニットの側面で押圧されて前記一方のユニットに収納される事を特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、前記突出部材は前記両ユニットを傾斜した開状態から全開状態に開いた際に前記他方のユニットを押し開く事により前記他方のユニットの側面で前記突出部材が押圧されて前記一方のユニットに摘み部材をスライドさせることなく収納されるという効果を有するものである。
【0015】
請求項5の発明は、更に前記突出部材を前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する弾性部材が設けられている事を特徴とする。
【0016】
請求項5の発明によれば、前記突出部材を前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する弾性部材が設けられている為、前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する状態と一方のユニットに収納状態に保持する状態とに切り替えられるという効果を有するものである。
【0017】
請求項6の発明は、前記上部ユニットには表示装置が設けられ、前記下部ユニットには入力装置が設けられている事を特徴とする。
【0018】
請求項6の発明によれば、前記上部ユニットには表示装置が設けられ、前記下部ユニットには入力装置が設けられている為、前記上部ユニットを傾斜状態に保持させることで入力装置に情報を入力する際、使用者に表示装置を見易くできるという効果を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明の第一の実施の形態であり、図1は例えば電子辞書等の電子機器本体1の使用しない状態での外観図であり、図2は電子機器本体1の使用している状態の外観図であり、更に図3は図2の状態の裏側からの外観を示している。
【0020】
図1に示す様に、電子機器本体1は上部ユニット2と下部ユニット3とヒンジ部4とからなり、上部ユニット2と下部ユニット3とがヒンジ部4を介して折り畳まれ、使用しない状態では横長の箱状形状となっている。
【0021】
図2と図3において、前記電子機器本体1は使用する状態では前記ヒンジ部4を介して傾斜した状態に開かれている。前記上部ユニット2は上ケース5と上ケース蓋6とから構成され、この上ケース5の下方には円筒状のヒンジ4a、4aが形成されている。このヒンジ4a、4aにはヒンジ孔(図示せず)が形成されヒンジ軸7、7の一部が挿入されて回動可能になっている。また、前記上ケース5の中央部には開口8が形成されており、内部に配置された液晶表示装置9の表示面が視認出来るようになっている。更に前記上ケース5の上方には折り畳み状態の時に前記上部ユニット2と前記下部ユニット3とを閉じておく為のロック爪5aが形成されている。尚、前記上部ユニット2の内部に配置された液晶表示装置9は、前記下部ユニット3の回路部(図示せず)から延出されたフィルム状の接続部材10が電気的接続されている。
【0022】
前記下部ユニット3は下ケース11と下ケース底12とから構成され、下ケース11の上方には円筒状のヒンジ4b、4bが形成されている。このヒンジ4b、4bには前記ヒンジ軸7、7がヒンジ孔13、13に圧入されている。また、前記下ケース11の上面には凹部14が形成され、この凹部14の底面には多数のキー釦15aを備えたキー入力部15が備えられている。さらに、前記下部ケース11の前記ヒンジ4b、4bとは反対側の中央部には前記ロック5aを係合するためのロック孔16が形成されている。
図3は前記下部ユニット3の底面を構成する下部ケース底12の斜視図であり、この下部ケース底12には右下に電池蓋17が備えられ、前記ヒンジ部4側のほぼ中央部に操作部18が形成されている。操作部18には下部ケース底12の内部に樹脂部材で形成されたスライド部材19が移動可能に配置されている。スライド部材19は図5(a)に示す様にスライド摘み21が一体成型されており、このスライド摘み21は前記下部ケース底12の開孔20内に配置され、下部ケース12の外部から手動で操作できる様に構成されている。また前記下部ケース底12の開孔20の右横には前記スライド摘み21の選択位置を示す2つの印22が刻印されているもので一方の刻印は電子機器本体1を使用しない通常位置、また、ヒンジ部4側の他方の刻印は電子機器本体1を使用する選択位置となっている。
【0023】
図4はスライド部材19を下部ユニット3の内部側から見たもので、この図4に示すように前記スライド部材19には左右中央に凸部24,24を具備したバネ弾性部25、25が一体形成されている。スライド部材19は前記下部ケース底12の内側に方形に形成された位置決め用リブ26の内部に配置されており、リブ26の左右中央には保持溝27,27と保持溝28,28が形成されている。さらに前記スライド部材19は回路基板29で覆われることにより、回路基板29、リブ26、下部ケース底12で形成される空間に配置されることになる。またスライド部材19の先端部23は下部ユニット3の側面、即ち下部ケース底12の側面32に形成された開孔32aから突出出来る様に構成されている。
上記の構成において、電子機器本体1を使用しない時は図1の様に上部ユニット2と下部ユニット3を折り畳んでおく。この時スライド部材19は図5(a)に示す様に下部ケース底12内部に収納されており、バネ弾性部25,25の凸部24,24が保持溝28,28に係止された状態で固定される。
【0024】
電子機器本体1を使用する際にはスライド部材19のスライド摘み21を選択位置にスライドさせ先端部23を開孔32aから突出させる。これによりバネ弾性部25,25の凸部24,24は前記保持溝27,27の位置で固定される。この状態で上部ユニット2を開くと前記先端部23の先端が上部ユニット2の側面33に当接する事で前記上部ユニット2は傾斜した開状態に保持され使用が可能になる。使用後は、前記上部ユニット2が傾斜位置に保持された状態から上部ユニット2を強制的に更に開くと前記上部ユニット2の側面33の回動により前記先端部23が前記下ケース底12の内部に押し戻され、前記バネ弾性部25,25が変形し保持溝27,27から外れて前記保持溝28,28に保持される事により前記上部ユニット2を図5(c)に示す様な全開の位置にする事ができる。この後、上部ユニット2を折り畳むことにより図1、図5の(a)で示した状態に戻る事が出来る。尚、前記上部ユニット2を折り畳まないで全開の状態で使用することも出来る。
【0025】
図6乃至図8は本発明の第二の実施の形態であり、第一の実施の形態と同一構成部には同一符号を付して詳細な説明は省略する。然して、図6の電子機器40は、例えば電子式卓上計算機であり上部ユニット2は傾斜状態と全開の状態を選択できるもので図6は上部ユニット2を傾斜させた状態、図7は全開(180度に開いた)状態を示している。
【0026】
図8(a)は全開状態の断面図を示し、上部ユニット2のヒンジ4aの近傍にはストッパ34が形成されている。この状態でスライド部材19をスライドして先端部23を突出させると、上部ユニット2は上方に傾斜するが図8(b)に示す様にストッパ34が下部ユニット3に当接すると、それ以上の角度に傾斜できなくなる様に構成されている。
【0027】
尚、本発明は実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、スライド部材19のバネ弾性部25は片側でも良く、また上面にあっても良い。また、スライド部材19は下部ユニット3に設けたが上部ユニット2に設けても良く、更に本発明を適用出来る電子機器は電子手帳、電子辞書、電卓等に限らず、例えば折畳式の携帯電話、電子カメラ等他の電子機器にも適用出来るものである。更に、スライド部材19は2つの位置で固定するようにしたが、3つ或いはそれ以上の位置で固定出来る様にして複数の傾斜角度で上部ユニット2を保持出来る様にしても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明に依れば、スライド部材の位置選択のみで上部ユニットを傾斜状態に保持でき表示部を使用者に見やすい状態にできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態の電子機器の使用しない状態の外観図である。
【図2】第一の実施の形態の電子機器の使用している状態の外観図である。
【図3】第一の実施の形態の電子機器の図2の状態の裏面の外観図である。
【図4】第一の実施の形態の電子機器の下部ユニットの拡大斜視図である。
【図5】第一の実施の形態の電子機器の拡大断面図である。
【図6】第二の実施の形態の電子機器の傾斜した状態の外観図である。
【図7】第二実施の形態の電子機器の開いた状態の外観図である。
【図8】第二実施の形態の電子機器の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 電子機器本体
2 上部ユニット
3 下部ユニット
4 ヒンジ部
5 上ケース
6 上ケース蓋
11 下ケース
12 下ケース底
18 操作部
19 スライド部材
23 先端部
24 凸部
25 バネ弾性部
27,28 保持溝
34 ストッパ
Claims (6)
- 上部ユニットと下部ユニットとをヒンジ部を介して開閉させる電子機器において、前記上部ユニットと下部ユニットとのいずれか一方のユニットに設けられ、前記一方のユニットに収納された状態と、前記一方のユニットの側面から突出し先端が他方のユニットの側面に係止して前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する状態とに切り替えられる突出部材
を備えた事を特徴とする電子機器。 - 更に、前記突出部材を手動で前記一方のユニットから突出させるための摘み部材が設けられている事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記突出部材は前記下部ユニットに設けられており、前記突出部材を手動で前記下部ユニットから突出させるための摘み部材が前記下部ユニットの下面に設けられている事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記突出部材は、前記両ユニットを傾斜した開状態から全開状態に開いた際に前記他方のユニットの側面で押圧されて前記一方のユニットに収納される事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 更に前記突出部材を前記両ユニットを傾斜した開状態に保持する弾性部材
が設けられている事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記上部ユニットには表示装置が設けられ、前記下部ユニットには入力装置が設けられている事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074847A JP2004280746A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074847A JP2004280746A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004280746A true JP2004280746A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33290313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003074847A Pending JP2004280746A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004280746A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006139328A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Hitachi Ltd | 情報通信装置 |
WO2009004758A1 (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | 折畳み式携帯端末 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003074847A patent/JP2004280746A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006139328A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Hitachi Ltd | 情報通信装置 |
WO2009004758A1 (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | 折畳み式携帯端末 |
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