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JP2004279046A - 電子デバイス検査用コンタクトシートおよびその製造方法 - Google Patents

電子デバイス検査用コンタクトシートおよびその製造方法 Download PDF

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JP2004279046A
JP2004279046A JP2003066851A JP2003066851A JP2004279046A JP 2004279046 A JP2004279046 A JP 2004279046A JP 2003066851 A JP2003066851 A JP 2003066851A JP 2003066851 A JP2003066851 A JP 2003066851A JP 2004279046 A JP2004279046 A JP 2004279046A
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sheet
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Hiroaki Miyazawa
寛明 宮澤
Kunihiro Tsubosaki
邦宏 坪崎
Masahiro Fuse
正弘 布施
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にできる電子デバイス検査用コンタクトシートを提供する。
【解決手段】絶縁性のゴム弾性層を挟んで両面に絶縁性の保護膜を積層した3層構造の絶縁性シートをベース基材とし、該ベース基材の表裏面に直交する方向に該ベース基材を貫通して表裏を導通する、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材からなる表裏導通部を設け、更に一方の面側にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の面側には検査用回路基板の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、それぞれ、表裏導通部に電気的に接続して設け、デバイスとの接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続するあるいは間欠的にスリット開口あるいは孔状開口等からなる凹部を、ベース基材の保護膜にこれを貫通するように、あるいはベース基材の保護膜とゴム弾性層とにまたがるように形成している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられ、電子デバイスと検査用回路部材との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路部材の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であるコンタクトシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外部端子ピッチが比較的狭い半導体などの電子デバイスの電気特性検査には、主要部が図9のような構成の検査用装置を用いるのが一般的であった。
図9において、ゴム弾性シート860は検査用回路基板830の下側に配置され、押圧具840により電子デバイス820が検査用回路基板830に押し付けられることで、そのゴム弾性の反発力により、電子デバイス820の端子821と検査用回路基板830の端子831a間の電気的接触が図られる。
尚、検査用回路基板830はテスター(図示していない)に接続されており、電子デバイス820の特性が解析されるが、図9では要部のみを示してある。
【0003】
しかし、近年の電子デバイスの高機能化、高速動作化に伴ない、その電気特性を正確に検査するには、検査用回路基板側も高速動作時のノイズ、及び遅延などが許容レベル以下であることが必要となってきた。
このため、検査用回路基板としても電源ライン、グランドライン等を信号ラインとは別の層で引き回すことが必要となり、必然的に検査用回路基板は多層基板が用いられるようになってきた。
しかし、検査用回路基板を多層基板とした場合には、基板の剛性は高くなり、図9に示す検査装置では、検査用回路基板830の下部に配置したゴム弾性シート860の本来の機能が発揮できず、信頼性のある特性検査ができない場合が発生し、問題となってきた。
【0004】
これに対応するため、図8(a)や図8(b)にその一部断面を示すような、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材が、それぞれ、特開平6−60930号公報、特開平6−231818号公報にて提案されている。
これらは、検査用回路基板および電子デバイスを、固定台と押圧具等により挟み、押圧して、電子デバイスの端子部を検査用回路基板の端子部に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられ、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するためのものである。
しかし、図8(a)に示すものは、ベース基材は、ゴム弾性層710、1層の構造であり、機械的強度に乏しく、また厚さ方向のみならず横方向の熱膨張係数も非常に大きいため、高温雰囲気での検査やバーンインテストではデバイス端子と当該コンタクトシート端子間で位置ずれが発生し、正確なテストが出来ない。
また、ゴム弾性層710が表面に露出している為、低分子のゴム成分が被検査デバイスの表面を汚染する危険性がある。
また、導電性ペースト硬化物720の材質としてゴム弾性材の例も示されているが、この場合、両端に形成したAuめっき部分731のみに加重を受け、ゴム弾性材からなる導電性ペースト硬化物720の限界圧縮歪以上の歪を受け易く、繰返し寿命が短くなる。
また、Auめっき部分731は導電性ペースト硬化物720部のみに接続されている為、導電性ペースト硬化物720がゴム材質の場合は、接合強度が低く、Auめっき部分731が剥がれやすい。
また、図8(b)に示すものは、基材710aは、ゴム弾性を持たない絶縁性フィルム712の両面(片面の場合もある)にゴム弾性フィルム711、713を積層した3層構造であり、ゴムが表面に露出してる為、低分子のゴム成分が被検査デバイスの表面を汚染する危険性がある。
また、端子部735は、めっき法などで作成される金属物質からなる為、被検査デバイスの端子が接触し荷重をかけられても端子部735は弾性変形をせず、従ってデバイスの端子の平坦性のバラツキを吸収することが山来ず、正確な検査をしたり、正確に電圧を印加することが出来ない。
【0005】
これらに対応するため、本願発明者は、先に、電子デバイスと検査用回路基板との間に配設され、電子デバイスと検査用回路基板とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であって、絶縁性のゴム弾性層を挟んで両面に絶縁性の保護膜を積層した3層構造の絶縁性シートをベース基材とし、該ベース基材の表裏面に直交する方向に該ベース基材を貫通して表裏を導通する、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材からなる表裏導通部を設け、更に一方の面側にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の面側には検査用回路部材の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、それぞれ、表裏導通部に電気的に接続して設け、電子デバイスを検査する際には、表裏導通部とその両端の端子部ないし配線部を介して、電子デバイスと検査用回路基板とを電気的に接続するコンタクトシートを、特願2002ー265245、特願2002ー335919にて提案している。
しかし、近年、電子デバイスの多端子化はめざましく、BGAやCSPにおいては、端子間ピッチが狭くなり、隣接する端子の半田ボールサイズが異なる場合に、前述のコンタクトシートでは、電子デバイスを検査する際、例えば、検査用回路基板130および電子デバイス140を、コンタクトシートをその間に置き、これらを、後述する図2に示すような装置にて、固定台と押圧具等により挟み、押圧して、電子デバイスを検査用回路基板に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査するが、図11に示すように、小サイズの半田ボールがコンタクトシートの端子に接触されない問題が発生するようになってきた。
これを、図11に基づいて、簡単に説明しておく。
図11は、半田ボール145a、147aが半田ボール146aに比べ大きい場合であるが、電子デバイスを検査する際、半田ボール145a、147aが先ずデバイスとの接触用の端子113にそれぞれ触れ、更に押込まれるとコンタクトシート110の上面の絶縁性保護膜121(具体的にはポリイミド、液晶ポリマーなどを使うため、ゴム弾性は無く伸びない材料)に矢印の方向に引っ張られる形で半田ボール146aに対応する端子113も下方に変位する。
その結果、半田ボール146aと半田ボール145a、147aとのサイズの差が大きい場合には、半田ボール146aは対応するコンタクトシート110の端子113に接触できず、正常な検査とかバーンインができないという不具合が発生する。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−60930号公報(第3頁の[0009]欄、図5)
【特許文献2】
特開平6−231818号公報(第2頁の[特許請求の範囲]欄、図1)
【特許文献3】
特願2002ー265245
【特許文献4】
特願2002ー335919
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、近年の電子デバイスの高機能化、高速動作化に伴ない、図9に示す検査装置では、検査用回路基板830の下部に配置したゴム弾性シート860の本来の機能が発揮できず、信頼性のある特性検査ができない場合が発生し、この対応が求められており、これに対応するため提案された、図8(a)や図8(b)に示す、電子デバイスの端子部と検査用回路基板の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材にも、種々問題があり、また特願2002ー265245、特願2002ー335919にて提案されているコンタクトシートには、BGAやCSPにおいては、端子間ピッチが狭くなり、隣接する端子の半田ボールサイズが異なる場合、小サイズの半田ボールがコンタクトシートの端子に接触されない問題があり、対応が求められていた。
本発明はこれらに対応するもので、図9に示すような装置において、剛性の高い検査用多層回路基板を使わざるをえない場合おいて、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にできる手段を提供しようとするもので、特に、繰り返しの使用にも耐え、品質的にも問題なく行なえる手段を提供しようとするものである。
詳しくは、電子デバイスと検査用回路部材との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路部材の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材で、測定する電子デバイスと検査用回路部材間の電気接触を確実にできる電子デバイス検査用コンタクトシートを提供しようとするもので、更に、繰り返しの使用にも耐え、品質的にも問題なく行なえる電子デバイス検査用コンタクトシートを提供しようとするものである。
特に、端子間ピッチが狭くなり、隣接する端子の半田ボールサイズが異なる場合、小サイズの半田ボールがコンタクトシートの端子に接触されない問題を解決できるコンタクトシートを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、電子デバイスと検査用回路部材との間に配設され、電子デバイスと検査用回路部材とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であって、絶縁性のゴム弾性層を挟んで両面に絶縁性の保護膜を積層した3層構造の絶縁性シートをベース基材とし、該ベース基材の表裏面に直交する方向に該ベース基材を貫通して表裏を導通する、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材からなる表裏導通部を設け、更に一方の面側にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の面側には検査用回路部材の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、それぞれ、表裏導通部に電気的に接続して設け、電子デバイスを検査する際には、表裏導通部とその両端の端子部ないし配線部を介して、電子デバイスと検査用回路部材とを電気的に接続するものであり、前記デバイスとの接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してあるいは間欠的にスリット開口あるいは孔状開口等からなる凹部を、ベース基材の保護膜にこれを貫通するように、あるいはベース基材の保護膜とゴム弾性層とにまたがるように形成していることを特徴とするものである。
そして、上記において、表裏導通部の一方の端部にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の端部には検査用回路基板の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、表裏導通部に電気的に接続し、該表裏導通部の全領域を含みかつその周囲に跨るように、これらの上に、前記該表裏導通部の全領域より大きく設けているものであることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材は、シリコーンゴム中にAg等の導電粒子を分散させた材料から作られるもので、また、絶縁性のゴム弾性層はシリコーンゴムであることを特徴とするものである。
また、上記において、コンタクトシートの厚さ方向への最大圧縮変形量をΔH、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材の限界圧縮歪をa、絶縁性のゴム弾性材の限界圧縮歪をbとした場合、絶縁性のゴム弾性層の厚さをH1、表裏導通部の高さをH2とすると、H1>ΔH /b、H2>ΔH/aであることを特徴とするものである。
また、上記において、デバイスとの接触用の端子部は、その表面中心に凹部を設けていることを特徴とするものである。
また、上記において、電子デバイスが半田ボールをその端子とするBGAまたはCSPであることを特徴とするものである。
【0009】
尚、検査用回路基板830および電子デバイス820を、固定台850と押圧具840等により挟み、押圧して、電子デバイスを検査用回路基板830に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査する、図9に示すような検査装置あるいは後述する図2に示すような検査装置において用いられる検査用回路基板830や130が、ここで言う、検査用回路部材に該当するが、検査用回路部材としては、これら検査用回路基板には限定はされない。
例えば、図10に示すような、検査用回路基板930にピン950にて接続するソケット方式のソケット底部941も検査用回路部材に該当する。
図10に示す方式は、簡単には、コンタクトシート910の端子部ないし配線部をピン950の端面に接触させ、これにより、コンタクトシート910と検査用回路基板930とを電気的に接続するものである。
嵌合部943を嵌合することにより、検査用回路部材であるソケット底部941と押え部942とで、半導体デバイス920とコンタクトシート910を、挟み押圧するものである。
尚、図10中、921は端子(半田ボール)、931は配線部、944、945は回転用の軸部である。
【0010】
【作用】
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、このような構成にすることにより、電子デバイスと検査用回路部材との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路部材の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材で、測定する電子デバイスと検査用回路部材間の電気接触を確実にできるコンタクトシートの提供を可能とし、繰り返しの使用にも耐え、品質的にも問題なく行なえる電子デバイス検査用コンタクトシートの提供を可能としている。
特に、端子間ピッチが狭くなり、隣接する端子の半田ボールサイズが異なる場合、小サイズの半田ボールがコンタクトシートの端子に接触されない問題を解決できるコンタクトシートの提供を可能としている。
具体的には、絶縁性のゴム弾性層を挟んで両面に絶縁性の保護膜を積層した3層構造の絶縁性シートをベース基材とし、該ベース基材の表裏面に直交する方向に該ベース基材を貫通して表裏を導通する、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材からなる表裏導通部を設け、更に一方の面側にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の面側には検査用回路部材の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、それぞれ、表裏導通部に電気的に接続して設け、電子デバイスを検査する際には、表裏導通部とその両端の端子部ないし配線部を介して、電子デバイスと検査用回路部材とを電気的に接続するものであり、前記デバイスとの接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してあるいは間欠的にスリット開口あるいは孔状開口等からなる凹部を、ベース基材の保護膜にこれを貫通するように、あるいはベース基材の保護膜とゴム弾性層とにまたがるように形成していることにより、これを達成している。
詳しくは、電子デバイスを検査する際に、その両面側において荷重を受けると、絶縁性のゴム弾性層およびまたは表裏導通部とが変形し、弾性力がはたらき、電子デバイスの端子部の平坦性にバラツキがあっても、あるいは、検査用回路基板の端子部の平坦性にバラツキがあっても、これに対応できるものとしており、且つ、連続するあるいは間欠的に設けたスリット開口あるいは孔状開口からなる凹部により、各端子部は、隣接する他の端子部の状態に影響されることないものとしている。
【0011】
また、表裏導通部の一方の端部にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の端部には検査用回路基板の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、表裏導通部に電気的に接続し、該表裏導通部の全領域を含みかつその周囲に跨るように、これらの上に、前記該表裏導通部の全領域より大きく設けているものである場合には、デバイスと接触する側の個々のデバイスとの接触用の端子部の周囲全体にわたり、連続する凹部を形成することができるものとしている。
一般に、ゴム弾性体は破断強度が低い為、金属と密着性良く接着している場合も、その接合強度は比較的弱いが、この場合、端子部ないし配線部の外周が保護膜に強固に接合した構造を取っているため、端子の接合強度は大きく、繰返し外部応力を受けても、端子部ないし配線部が破壊されることは無い。
【0012】
導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材としては、シリコーンゴム中にAg等の導電粒子を分散させた材料から作られるものが挙げられ、また、絶縁性のゴム弾性層としては、シリコーンゴムが挙げられる。
そして、コンタクトシートの厚さ方向への最大圧縮変形量をΔH、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材の限界圧縮歪をa、絶縁性のゴム弾性材の限界圧縮歪をbとした場合、絶縁性のゴム弾性層の厚さをH1、表裏導通部の高さをH2とすると、H1>ΔH /b、H2>ΔH/aであることにより、ΔHの繰返し圧縮変形に対してもゴム弾性を失わない、長寿命のコンタクトシートを得ることを可能としている。
また、ゴムの弾性率はー般に金属に比べて桁違いに小さい為、低荷重でコンタクトを取ることが出来、デバイスの半田ボールを変形させることが無い。
【0013】
また、その表面中心に凹部を設けていることにより、検査用コンタクトシートのデバイスとの接触用の端子部は、特にデバイスの端子が半田ボールの場合、それぞれ、デバイスの端子(半田ボール)位置に追随して動き、デバイスの端子(半田ボール)が前記凹部におさまることができるものとしている。
特に、電子デバイスが半田ボールをその端子とするBGAまたはCSPである場合、その端子の狭ピッチ化にも対応できるものとしている。
本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートは、パッケージの反りに起因する端子平坦度バラツキにも効果があり、半田ボールを持たないLGA、QFN等の電子デバイスの検査にも適用できるものである。
【0014】
また、絶縁性の保護膜及び表裏導通部両端の端子部ないし配線部で、絶縁性のゴム弾性層及びゴム弾性を持つ導電ポストを覆う構造をとることで、これ等のゴム材料中の低分子ゴム成分が被検査デバイスに移行して汚染することを防止できるものとしている。
特に、デバイスがベアチップで、ゴム成分がシリコーンゴムの場合は、この種の汚染が嫌われる。
【0015】
更に、絶縁性の保護膜はゴム弾性層に比べると機械的強度が強くまた熱膨張係数が小さい為に、高温雰囲気でも面内方向の膨張、変形が小さく、デバイス端子とコンタクトシート端子の位置精度がずれることが無い。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の1例の一部断面図であり、図1(b)は図1(a)のA1方向からみた図で、図2は図1に示す電子デバイス検査用コンタクトシートを検査装置に使用した状態を示した概略断面図で、図3は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の変形例の一部断面図で、図4(a)〜図4(c)は凹部形状の他の例を示した図で、図5は図1に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの端子とデバイスの半田ボールとの接触を説明するための図、図6は図1に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程断面図の一部で、図7は図6に続く工程断面図である。
ここで、図1(a)は図1(b)のA2−A3における断面を示したもので、且つ、図2に示すA4部の拡大図である。
尚、図2では、分かり易くするため、端子113、113A、表裏導通部112の数を少なくして示している。
ある。
図1〜図7中、110、110Aは電子デバイス検査用コンタクトシート(単にコンタクトシート、あるいは検査用回路部材とも言う)、111は絶縁性のゴム弾性層(絶縁性のゴム弾性シートとも言う)、111Hは孔部、112は表裏導通部(導電ポストとも言う)、113は(デバイスとの接触用の)端子部、113Aは(検査用回路基板との接触用の)端子部、113aは金属層(Cu箔)、113bは金属層(銅めっき層)、113cは表面めっき層(Niめっき層+Auめっき層)、121は絶縁性の保護膜(絶縁性の樹脂層とも言う)、130は検査用回路基板、130aは端子部、131は配線部、140は電子デバイス、141は端子部(単に端子とも言う)、150は固定台、155は押圧具、160は位置決めピン、170はレジスト、180、180aはスリット開口の凹部、185は孔状開口の凹部である。
【0017】
はじめに、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の1例を図1に基づいて説明する。
本例の電子デバイス検査用コンタクトシート110は、図2に示すように、検査用回路基板130および電子デバイス140を、固定台150と押圧具155により挟み、押圧して、電子デバイス140を検査用回路基板130に電気的に接続させて、電子デバイスの機能、特性等を検査する検査装置において用いられる、電子デバイス140と検査用回路基板130との間に配設され、電子デバイス140と検査用回路基板130とを電気的に接続するためのシート状の中間接続用部材で、図1(a)に示すように、絶縁性のゴム弾性層111を挟んで両面に絶縁性の保護膜121を積層した3層構造の絶縁性シートをベース基材とし、ベース基材の表裏面に直交する方向にベース基材を貫通して表裏を導通する、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材からなる表裏導通部112を設け、表裏導通部112の一方の端部にはデバイスとの接触用の端子部113を、他方の端部には検査用回路基板の端子部と直接接触するための端子部113Aを、表裏導通部112に電気的に接続し、表裏導通部112の全領域を含みかつその周囲に跨るように、これらの上に、表裏導通部112の全領域より大きく設けているものである。
そして、電子デバイス140との接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してスリット開口180からなる凹部を、ベース基材の保護膜121にこれを貫通するように形成している。
本例の電子デバイス検査用コンタクトシート110は、半田ボールをその端子とするBGAあるいはCSPを検査する対象の電子デバイスとするものである。
【0018】
絶縁性のゴム弾性層111の材質としては、例えば、シリコーンゴムが挙げられるが、これに限定はされない。
フッ素ゴム、ウレタンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体等も適用できる。
絶縁性の保護膜121の材質としては、ポリイミド、液晶ポリマーが好ましい例として挙げられるが、これに限定はされない。
表裏導通部112を形成する導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材としては、合成ゴム中に導電粒子を分散させた材料から作られるもの、例えば、シリコーンゴムをベース材とした銀ペーストを硬化したものが挙げられるが、これに限定はされない。
尚、表裏導通部112の抵抗としては、1箇所当たり100mΩ以下であることが好ましい。
端子113、113Aの層構成、材質は特に限定されないが、後に述べる製造により、層構成、材質を適宜選択する。
例えば、図6、図7に示す製造方法により作製される場合には、金属層113bとしてはCuめっき層、表面めっき層113cとしてはNiめっき層+Auめっき層とする。
【0019】
表裏導通部112を形成する導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材は厚さ方向への最大圧縮変形量の設計値をΔH、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材の限界圧縮歪をa、絶縁性のゴム弾性材の限界圧縮歪をbとした場合、絶縁性のゴム弾性層の厚さをH1、表裏導通部(導電ポスト)の高さをH2とすると、H1>ΔH /b、H2>ΔH/aとすることで、絶縁性のゴム弾性層の圧縮歪ΔH/H1は、ΔH/H1<b、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材の圧縮歪ΔH/H2は、ΔH/H2<aとなり、ΔHの繰返し圧縮変形に対しても各々の材料の限界圧縮歪以下の条件で使用されるため、ゴム弾性を失わない。
尚、一般に、b>aである。
【0020】
本例の電子デバイス検査用コンタクトシート110は、電子デバイス140との接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してスリット開口180からなる凹部を、ベース基材の保護膜121にこれを貫通するように形成していることにより、検査の際に、電子デバイスの半田ボールの大サイズのものの間に小サイズのものがある場合においても、接触不良を起こすことはないものとしている。
この理由を、図5に基づいて簡単に説明しておく。
図5は、半田ボール145、147が半田ボール146に比べ大きい場合である。
電子デバイスを検査する際、半田ボール145、147が先ずデバイスとの接触用の端子113にそれぞれ触れる。(図5(a))
そして、更に押込まれ、半田ボール145、147に対応する端子113は、次第に、検査用回路基板130側にその位置をずらすが、先にも述べた通り、本例においては、電子デバイス140との接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してスリット開口180からなる凹部を、ベース基材の保護膜121にこれを貫通するように形成しており、半田ボール146に対応する端子113は、図11(c)のように、保護膜121により、引っ張られることは無い。
半田ボール146に対応する端子113は、ゴム弾性層111からは若干の引っ張りを受けるが、ゴム弾性層111がそれに対応して変形するため、半田ボール146に対応する端子113の位置は、ほとんどその隣接する端子の位置変化の影響を受けない。
結果、図5(b)のように、電子デバイスの半田ボールの大サイズのものの間に小サイズのものがある場合においても、それぞれ、良好な接触を行うことができる。
【0021】
次に、本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の変形例を図3に基づいて説明する。
変形例の電子デバイス検査用コンタクトシート110Aは、図1に示す本例のコンタクトシート110において、電子デバイス140との接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してスリット開口180からなる保護膜121に配設されたこれを貫通する凹部に代え、ベース基材の保護膜121とゴム弾性層111に跨る連続するスリット開口からなる凹部としたものであり、これ以外の他の各部については第1の例と同様である。
各部の材質については、第1の例と同様で、ここでは説明を省く。
【0022】
また、別の変形例としては、図1に示す本例のコンタクトシート110、あるいは図3に示す変形例のコンタクトシート110Aにおいて、それぞれ、凹部の形状のみを連続とせず、間欠的とし、図4(a)、図4(b)、図4(c)のようににしたものが挙げられるが、これらに限定はされない。
【0023】
また、図1に示す本例のコンタクトシート110では、表裏導通部112の両端にそれぞれ端子113、113Aを設けた構造としているが、端子を表裏導通部112から離れた位置に設ける場合のものも変形例として挙げることができる。
電子デバイスと接触する側の端子を表裏導通部112から離した位置に設ける場合には、配線で表裏導通部112と端子とを接続した形態を採るのが普通で、このような場合においては、凹部を間欠的に設ける。
【0024】
また、電子デバイスと接触する側の端子の形状も、本例のように平坦状のものに限定されない。
例えば、接触性を考慮して、中心が凹状または凸状のものや、電解めっきにより、Cuめっき、粗化Niめっき、粗化Pdめっき等を施し、半球状でその表面を針状としたものでも良い。
【0025】
次に、図1に示す本例の電子デバイス検査用コンタクトシート110の製造方法の1例を図6、図7に基づいて、簡単に説明する。
先ず、絶縁性のゴム弾性層111からなる弾性材シートの両面に、それぞれ、Cu箔からなる金属層113aと絶縁性の保護膜からなる絶縁性の樹脂層121とを積層した2層積層基材を、絶縁性の樹脂層121側を絶縁性のゴム弾性層111からなる弾性材シートに向けてラミネート後、硬化させる。(図6(a))
これにより、絶縁性のゴム弾性層111を挟んで両面に絶縁性の樹脂層121を積層した3層構造の絶縁性シートからなるベース基材を形成するための、5層の積層基材が形成される。
尚、ここにおける金属層113aは、加工され、図1の端子部113、113Aの金属層113a部となるものである。
上記2層積層基材としては、Cu箔からなる金属層113aと、ポリイミド樹脂層からなる絶縁性の樹脂層121とを積層したものが、通常、用いられる。
次いで、得られた5層の積層基材の、表裏導通部形成箇所に、貫通孔を開け、孔部111Hを形成する。(図6(b))
孔部111Hの形成は、通常、UV−YAGレーザ等を用いたレーザ加工により行われる。
次いで、孔部111Hにスクリーン印刷法またはメタルマスク印刷法、スキージー印刷法等によりペースト状の導電性のゴム弾性材形成用部材を充填し、加熱硬化させ、更に、孔部から突出している導電性のゴム弾性材形成用部材硬化物及び周囲のCu箔(金属層113a)の表層を研磨する。(図6(c))
図1(a)に示す表裏導通部112を形成するための、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材形成用部材としては合成ゴム中に導電粒子を分散させたペースト材料を用いる。
例えば、シリコーンゴムをベース材としてAg粉を分散させた銀ペーストが挙げられるが、これに限定はされない。
これにより、図1(a)に示す表裏導通部112が形成される。
表裏導通部112の両端の面は金属層113aの面と同じ高さとなる。
次いで、両面の全面に電気Cuめっきを施す。(図6(d))
次いで、両面にドライフィルムタイプのレジスト170を形成し、露光、現像により端子部形成領域のみを覆う製版をした(図6(e))後、端子部形成領域以外の金属層113aとめっき層113bをエッチング除去する。(図7(f))
レジスト170を除去し、無電解めっき法にて、両面の端子形成領域の表面部にNi層、Au層を形成する。(図7(g))
これにより、端子113、113Aが形成される。
次いで、YAGレーザの照射により、電子デバイスと接触する側の端子113の個々について、その周囲全体にわたり、連続してスリット開口180からなる凹部を、ベース基材の保護膜121にこれを貫通するように形成する。(図7(h))
この場合、YAGレーザ照射条件を適正化して、表層の保護膜のみを除去する。
次いで、金型による打ち抜きにて外形加工を行ない、図1(a)に示す電子デバイス検査用コンタクトシート110を形成する。
【0026】
尚、上記製造方法において、図7(h)の工程で、YAGレーザ照射条件を調整して、表層の保護膜121とゴム弾性層111に跨るように凹部を形成するのが、図3に示す変形例のコンタクトシートの製造方法である。
また、YAGレーザ照射領域を間欠的に調整し、図4に示す形状の凹部を形成することができる。
【0027】
【実施例】
次に、実施例を挙げて、本発明を更に説明する。
(実施例1)
実施例1は、図1(a)に示す、実施の形態例の電子デバイス検査用コンタクトシート110で、0. 5mmピッチ、256Pin、半田ボールサイズ平均0. 3mmのBGAを検査対象とするもので、図6、図7に示す製造方法により作製したものである。
そして、絶縁性のゴム弾性層111、絶縁性の保護層121、表裏導通部112を、それぞれ、350μm厚のシリコーンゴムシート、25μm厚のポリイミド樹脂層、シリコーンゴムをベース材とした銀ペーストを硬化したものからなるもので、且つ、金属層113aを略18μm厚のCu箔とし、金属層113bを15μm厚のCuめっき層とし、表面めっき層113cを外側に向って順に、無電解めっきによる、Ni層、Auめっき層を、それぞれ厚さ5μm、0. 2μmに積層したものとする。
以下、図6、図7に基づいて、作製方法を説明する。
先ず、Cu箔18μmとポリイミド樹脂層25μmからなる2層積層材を、接着性を持つ350μm厚シリコーンゴムシートの両面にラミネート後、加熱し、Cu箔18μm、ポリイミド樹脂層25μm、シリコーンゴム350μm、ポリイミド樹脂25μm、Cu箔18μmの5層積層材を得た。(図6(a))
シリコーンゴムシートの弾性率は3. 4MPa、限界圧縮歪は0. 4である。
次いで、UV−YAGレーザー(第3高調波)加工により、表裏導通部(導電ポスト)形成箇所にφ200μmの貫通孔111Hを形成した。(図6(b))
次いで、Ag粉含有率90重量%のシリコーンゴム系Agペーストをスキージー印刷法により貫通孔111Hに充填した後、150℃、1時間加熱して硬化した。
尚、別途テストピースに成型して測定した硬化物の体積抵抗率は3×10(−4)Ω・cm、弾性率は1. 5MPa、限界圧縮歪は0. 3である。
次いで、#600番及び#1000番の研磨紙にて、貫通孔111Hから突出しているAgペースト硬化物及び周囲のCu箔表層を若干研磨して、表面を平坦化した。(図6(c))
次いで、両面の全面に電気Cuめっきを施した。(図6(d))
電解めつき法により、Cuめっき層を15μm厚に形成した。
次いで、両面にドライフィルムタイプのレジスト170を形成し、露光、現像により端子部形成領域のみを覆う製版をした(図6(e))後、端子部形成領域以外の金属層113aとめっき層113bをエッチング除去した。(図7(f))
エッチング液は、塩化第二鉄溶液で行なった。
端子形成領域の径は、φ0. 3mmとした。
次いで、レジスト170を除去し、無電界めっき法にて、両面の端子形成領域にNi層、Au層を、それぞれ、厚さ5μm、0. 2μmに形成した。(図7(g))
これにより、端子113、113Aが形成された。
次いで、YAGレーザの照射により、電子デバイスと接触する側の端子113の個々について、その周囲全体にわたり、連続してスリット開口180からなる凹部を、ベース基材の保護膜121にこれを貫通するように形成した。(図7(h))
次いで、金型で外形とガイドホール(図示していない)を打ち抜き、図1(a)に示す電子デバイス検査用コンタクトシート110の作製を完了した。
【0028】
図2に示す装置において、作製された電子デバイス検査用コンタクトシート110を、検査用回路基板130の上に固定し、0. 5mmピッチ、256Pin、半田ボールサイズ平均0. 3mmのBGAを、図5に示すように、電子デバイス検査用コンタクトシート110に次第に近づけ加圧し、接触抵抗を測定した。
5Kgの荷重(ボール当たり19. 5g)に対して、BGAパッケージ全体の沈み込み量は65μmであり、端子個々に測定した接触抵抗値は75±20mΩであった。
尚、測定に使用したBGAの半田ボール径はφ0. 3±0. 05mmであった。
また、比較として、コンタクトシート端子周辺にスリット加工をしていないコンタクトシートについて、同様のテストをした結果、BGAパッケージ全体の沈み込み量は55μm、端子個々に測定した接触抵抗値は160±85mΩであった。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、電子デバイスと検査用回路部材との間に配設され、電子デバイスの端子部と検査用回路部材の端子部とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材で、測定する電子デバイスと検査用回路部材間の電気接触を確実にできるコンタクトシートの提供を可能とし、繰り返しの使用にも耐え、品質的にも問題なく行なえる電子デバイス検査用コンタクトシートの提供を可能とした。
詳しくは、図9に示す装置において検査用回路部材として剛性の高い検査用多層回路基板を使わざるをえない場合に、測定する電子デバイスと検査用回路基板間の電気接触を確実にできる電子デバイス検査用コンタクトシートの提供を可能にした。
特に、端子間ピッチが狭くなり、隣接する端子の半田ボールサイズが異なる場合、小サイズの半田ボールがコンタクトシートの端子に接触されない問題を解決できるコンタクトシートの提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の1例の一部断面図であり、図1(b)は図1(a)のA1方向からみた図である。
【図2】図1に示す電子デバイス検査用コンタクトシートを検査装置に使用した状態を示した概略断面図である。
【図3】本発明の電子デバイス検査用コンタクトシートの実施の形態の変形例の一部断面図である。
【図4】図4(a)〜図4(c)は凹部形状の他の例を示した図である。
【図5】図1に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの端子とデバイスの半田ボールとの接触を説明するための図である。
【図6】図1に示す第1の例の電子デバイス検査用コンタクトシートの製造工程断面図の一部である。
【図7】図6に続く工程断面図である。
【図8】図8(a)、図8(b)は、それぞれ、従来の電子デバイス検査用コンタクトシートの一部断面図である。
【図9】従来の電子デバイスの電気特性検査装置の一部概略断面図である。
【図10】図1に示す電子デバイス検査用コンタクトシートを検査用回路部材であるソケットにセットした状態を示した概略断面図である。
【図11】従来のコンタクトシートにおける接触不良を説明するための図である。
【符号の説明】
110、110A 電子デバイス検査用コンタクトシート(単にコンタクトシート、あるいは検査用回路部材とも言う)
111 絶縁性のゴム弾性層(絶縁性のゴム弾性シートとも言う)
111H 孔部
112 表裏導通部(導電ポストとも言う)
113 (デバイスとの接触用の)端子部
113A (検査用回路基板との接触用の)端子部
113a 金属層(Cu箔)
113b 金属層(銅めっき層)
113c 表面めっき層(Niめっき層+Auめっき層)
121 絶縁性の保護膜(絶縁性の樹脂層とも言う)
130 検査用回路基板
130a 端子部
131 配線
140 電子デバイス
141 端子部(単に端子とも言う)
145、146、147 半田ボール
145a、146a、147a 半田ボール
150 固定台
155 押圧具
160 位置決めピン
170 レジスト
180、180a スリット開口の凹部
185 孔状開口の凹部
710 ゴム弾性層
710a 基材
720 導電性ペースト硬化物
731 Auめっき部分
712 絶縁性フィルム
711、713 ゴム弾性フィルム
735 端子部
820 電子デバイス
821 端子
830 検査用回路基板
831 配線
831a 端子
840 押圧具
850 固定台
860 ゴム弾性シート
910 コンタクトシート
920 半導体デバイス
921 端子(半田ボール)
930 検査用回路基板
931 配線部
941 ソケット底部
942 押え部
943 嵌合部
944、945 回転用の軸部
950 ピン

Claims (6)

  1. 電子デバイスと検査用回路部材との間に配設され、電子デバイスと検査用回路部材とを電気的に接続するための、シート状の中間接続用部材であって、絶縁性のゴム弾性層を挟んで両面に絶縁性の保護膜を積層した3層構造の絶縁性シートをベース基材とし、該ベース基材の表裏面に直交する方向に該ベース基材を貫通して表裏を導通する、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材からなる表裏導通部を設け、更に一方の面側にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の面側には検査用回路部材の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、それぞれ、表裏導通部に電気的に接続して設け、電子デバイスを検査する際には、表裏導通部とその両端の端子部ないし配線部を介して、電子デバイスと検査用回路部材とを電気的に接続するものであり、前記デバイスとの接触用の個々の端子部の周囲全体にわたり、連続してあるいは間欠的にスリット開口あるいは孔状開口等からなる凹部を、ベース基材の保護膜にこれを貫通するように、あるいはベース基材の保護膜とゴム弾性層とにまたがるように形成していることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
  2. 請求項1において、表裏導通部の一方の端部にはデバイスとの接触用の端子部を、他方の端部には検査用回路基板の端子部と直接接触するための端子部または配線部を、表裏導通部に電気的に接続し、該表裏導通部の全領域を含みかつその周囲に跨るように、これらの上に、前記該表裏導通部の全領域より大きく設けているものであることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
  3. 請求項1ないし2において、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材は、シリコーンゴム中にAg等の導電粒子を分散させた材料から作られるもので、また、絶縁性のゴム弾性層はシリコーンゴムであることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
  4. 請求項1ないし3において、コンタクトシートの厚さ方向への最大圧縮変形量をΔH、導電性でゴム弾性を有するゴム弾性材の限界圧縮歪をa、絶縁性のゴム弾性材の限界圧縮歪をbとした場合、絶縁性のゴム弾性層の厚さをH1、表裏導通部の高さをH2とすると、H1>ΔH /b、H2>ΔH/aであることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
  5. 請求項1ないし4において、デバイスとの接触用の端子部は、その表面中心に凹部を設けていることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
  6. 請求項1ないし5において、電子デバイスが半田ボールをその端子とするBGAまたはCSPであることを特徴とする電子デバイス検査用コンタクトシート。
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