JP2004277903A - カツラの取付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一本乃至数本の糸を使用してカツラ取り付け位置の縁に沿って自毛を編み込んで、頭の周囲に輪を形成して編み込み土台とし、その編み込み土台とネットをベースとしたカツラのネットベースの縁を形成している細巾の帯状の基布とを開閉式の固定具を用いて着脱自在に取り付ける。
【選択図】図3−b
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットをベースとするカツラの着脱容易なカツラの取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カツラの取付方法として、本出願人は、頭を周囲を回るように糸と自毛を編み込んで、輪条に紐状の編み込みを形成し、この紐状の編み込みを土台として、ネットをベースとするカツラを糸で30〜40箇所かかり付けるカツラの取付方法を特開平2−41404号公報(特許文献1)として提案している。この公報には、頭部の薄毛箇所の周辺に残った毛体に3本の撚り糸で1サイクル毎の結び目間において捲回して編み込む工程と、くくり糸に毛体束を捲回して締め付け工程と、くくり糸により形成されるループ内に毛体束を挿通させて引き締める工程と、くくり糸を手段として結び目を形成する決着工程が記載されている。又、カツラを取り付ける手段として前記、3本の撚り糸で編み込まれた毛体束の基端部間隙内にかがり糸を挿通させてカツラベース外縁部を逢着し固定することが請求項4に記載されている。
【0003】
この先の発明は、カツラは自毛にしっかりと固定され、風、入浴、水泳などにも対応できるものとして高い評価を受けている。取り外すには、かがり糸をはずす必要があって、編み込み土台の形成、及び装着取り外しとも利用者が独自に行うことはできずに、専門の技術者が行うものである。この間隔は1〜2月であって、美容院に通院するような間隔で手入れをする必要があり、その間、カツラは連続して装着されていることとなる。ただし、カツラはネットベースであるので、編み目から指やブラシを差し入れて頭皮のシャンプーなどは可能となっているものである。手数がかかるので、取り外しが容易でかつ着用時の使用感を損なわないカツラが求められていた。
【0004】
頭の周囲に自毛と紐とを編み込んで作成したものにフックを取付、カツラ側に輪体を設けて両者を係合するカツラの取付方法が特開平7−310215号公報(特許文献2)に提案されている。この発明は、二条の伸縮性紐部材を自毛に編み込むことによって頭部装着台座を形成することが請求項1に記載されており、カツラの裏面の適宜の位置に櫛状又は箆状の部材を取り付け、カツラ装着部の適宜間隙に差し込むことにより、カツラを固定するものである。
特開平7−310215号公報(特許文献2)には、次の発明が開示されている。
二条の伸縮性紐部材と複数の自毛とを用いて三編状に編み、これを順次近傍に隣接する複数の自毛を用いて繰り返すことにより装着台座を形成し、この紐部材の一方にフック型の係合部材を取り付け、カツラの裏面には輪型の係合部材を伸縮性部材を介して取り付け、そして、カツラ裏面の輪型係合部材に装着台座のフック型係合部材を差し込んで、カツラを装着台座に固定する。また、係合部材を取り付けない他方の紐部材は三編み状態から容易に引き抜くことができ、これによって、装着台座を容易に解除できるようにするものである。
伸縮性部材で自毛を編み込んだ場合、カツラのサイズや頭部の形により異なるが、自毛が成長するに従い、伸縮部材の反作用により、編み込んだ毛体が上に浮き上がるためにカツラが不安定に固定される傾向もあり、又、二条の伸縮性部材に差し込んだ櫛状、箆状の部材が頭部から離脱しやすい傾向がある。一度、カツラをはずすと再度装着する場合には、三つ編みをやり直して装着台座を形成する必要があり、カツラの利用者が必要に応じて着脱できる提案とはなっていない。
【0005】
自毛と紐とで頭の周囲に編み込みを設けた例としては、別に、特開2002−227023号公報(特許文献3)が存在し、この発明は、カツラを被着者が任意に、かつ簡単に着脱できるカツラの固定方法として、 頭部の退毛部分の周辺に残っている毛体に複数本の糸状物を編んで形成させたカツラの取付部にホックの雄部を装着し、該ホックの雄部に対応してカツラの裏側にホックの雌部を装着し、両者を係脱してカツラを着脱するものである。
この発明は、利用者が着脱できるモノではあるが、固定箇所が特定されてしまい、頭皮に炎症ができるなどの不都合が生じた場合に、取り付け箇所を変更できず、融通性に劣るものである。また、ホックの盛り上がりが目立つ場合や、ホックが点状であるため、帽子をかぶった場合にあたって違和感が生ずることや頭をぶつけた場合に痛いことがある。
【0006】
一方、カツラと自毛を固定する固定具も提案されており、例えば、特開平11−222706号公報(特許文献4)がある。
この発明は、反転性能を有する湾曲横長形状の脚片と平滑な下方脚片を矩形状に連設し、上方脚片には下方脚片の上面に架かる波形の櫛歯状突片を突設したカツラのストッパーにおいて、上方脚片の上端部左右から同脚片の背方にかけて曲折され、上記櫛歯状突片と並行して上記上方脚片の下端より下方に架かる下向き突片を突設し、カツラの外面外縁部にストッパーの下向き突片を差し込み、ストッパーをカツラに止着するという、かつら本体に縫着、接着剤による止着などを必要としないかつらのストッパーである。この先行文献では、櫛歯を自毛に直接差し込んで固定する取り付け方法が記載されている。
【0007】
特許文献1:特開平2−41404号公報
特許文献2:特開平7−310215号公報
特許文献3:特開2002−227023号公報
特許文献4:特開平11−222706号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、カツラの装着が目立たず、風等の悪条件にもしっかりとした固定が確保でき、着用時の使用感を損なわずに、脱着が容易にできるネットをベースとするカツラの取り付け方法を開発することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、編み込み形成された土台とカツラの内側の縁とを開閉式の固定具で固定することによって自分で簡単に着脱できるカツラの取付方法の発明を提案するものである。
【0010】
(1)編み込みによって作成した編み込み土台を設け、該土台にネットベースの帯状の基布を有するカツラを開平タイプの固定具を用いて取り付けるカツラの取付方法において、
編み込み土台は、1本乃至数本の編み込み用の糸と頭皮に存在する毛髪でもって一つの毛束とし、該糸と該毛束を編み込み、毛の無い部分は糸のみによって編み込んで作成するものであって、毛束はカツラ取り付け予定位置に沿って頭の周囲に複数点在して設けて、最初の毛束から順次糸で編み込むことによって、頭の周囲に編み紐状の輪が形成されるものであり、輪の途中にはいくつかの結び目が形成されており、
他方、カツラのネットベースの縁に設けられた細巾の帯状の基布に固定具を複数個装着したカツラを準備し、該カツラを頭に載せ、固定具を上記編み込み土台に挿入して、カツラの着用を終了し、
カツラを取り外す場合は、該固定具を編み込み土台から引き出すことによって、カツラと編み込み土台と分離することを特徴とするカツラの取付方法。
(2) 毛束の編み込みは、隣り合う毛束を重複させることなく、一つ一つの毛束と糸を以て編み上げることを特徴とする(1)記載のカツラの取付方法。
(3) 毛束の編み込みは、前の毛束に次の毛束を足し合わせながら隣り合う毛束を重複させて連続して編み上げることを特徴とする(1)記載のカツラの取付方法。
(4) 毛束の編み込みは、少なくとも結び目に位置する毛束の先端部分を上向きにするように編み込むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のカツラの取付方法。
(5) 毛束の編み込みは、一つの毛束を頭皮の半径5〜10mmに存在する頭髪で構成し、8〜80mm編み込んで結び目を作って終了し、次の毛束の編み込みを同様にして行い、これを順次繰り返して、頭の周囲に編み紐状の輪を形成することを特徴とする(1)(2)(4)のいずれかに記載のカツラの取付方法。
(6) 毛束の編み込みは、数本の毛束を編み込んだ後に結び目を作ることを特徴とする(1)〜(4)記載のカツラの取付方法。
(7) 少なくとも固定具を挿入する箇所の隣り合う結び目の間隔を40〜50mmとすることを特徴とする(6)記載のカツラの取付方法。
(8)編み込み用の糸は、撚糸あるいはフィラメントを使用し、1〜6本を使用することを特徴とする(1)〜(6)記載のカツラの取付方法。
(9) 編み込みようの糸として、抗菌性、抗炎症性、防臭性から選ばれる1種あるいは複数種類付与した糸を用いることを特徴とする(1)または(2)記載のカツラの取付方法。
(10) 固定具は、開閉タイプとすることを特徴とする(1)〜(9)記載のカツラの取付方法。
(11) 固定具は櫛歯を備えた開閉タイプとすることを特徴とする(10)記載のカツラの取付方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、一本乃至数本の糸を使用してカツラ取り付け位置の縁に沿って自毛を編み込んで、頭の周囲に輪を形成して編み込み土台とし、その編み込み土台とネットをベースとしたカツラのネットベースの縁を形成している細巾の帯状の基布とを開閉式の固定具を用いて着脱自在に取り付ける発明である。
【0012】
編み込み土台の形成
編み込み土台は、本出願人が先に提案した特開平2−41404号公報(特許文献1)や特願2001−321155号に開示された手法を用いることができる。更に、本発明では改良された方法をも提案する。
即ち、特開平2−41404号公報(特許文献1)に開示されている、3本の糸を使用した編み込み手法を図4から図6にかけて解説し、その編み込み形成された編み込み土台にかがりによってカツラを取り付ける説明が図3‐aである。
3本の糸は、この実施例では1本のくくり糸9aと、該くくり糸9aにより編み込まれる毛体束8と一諸に絡められる2本の撚り糸9b,9cとからなる。そして編み込み土台7は3本の糸の結束により形成される2つの結目10a,10b間において、1つの毛束8の根本側の基端部8aから先端側の終端部8bまでが相互に撚り位置を変化されながら、毛束8と3本の糸とが、また3本の糸が相互に絡み合うことにより結束が強められるとともに緩みが防止されるように編込まれる1サイクルの繰返しにより、全体的に前記した如く、側面略帯状で平面環状に形成される。図2の11は前頭部の毛体5がない場合に、編み込み土台7の左右の前端に無毛個所を横切って前記3本の糸の始端および終端間に掛け巡らされた補助糸で、前頭部におけるカツラ1の固定を補助するためのものである。図3−aは、かがり糸を使用する従来例を示している。12はカツラ1の外縁部の細巾の帯状の基布6を編み込み土台7に縫い付けるためのかがり糸である。13は3本の糸により編込まれる隣接する毛束8,8の基端部8a,8a相互間にあく間隙であり、前記かがり糸12は、この間隙13内に挿通されることにより、かつら1を編み込み土台7に縫い付ける。
【0013】
これに対して、図3−bは、本発明の固着具を使用する模式図を示している。
この図では、3ヶ所の毛束8を連続して編み込み、終端側8bを結び目10bの前で上向きに終了させている。固着具Bは、毛束の根元8a‐8a間には収まらないので、結び目間隔を大きくすることで、結び目の硬さに支障をきたすことなく挿入でき、狭着して編み込み土台7とカツラ側の帯状の基布6とを固定することができる。
この3図から図6では、毛束8の終端部8bは下側に垂れ下がるように図示されているが、3図‐bのように本発明では上向きにすることもできる。また、3図‐aでは毛束8,8,・・毎に結び目を作っているが、3図‐bのように隣り合う毛束を連続した編み込みによって、数個置きに結び目を作って、結び目間隔を40〜50mm間隔とすることができる。
【0014】
また、特願2001−321155号には、1〜10本の編み込み糸を使用して編み込む手法が開示されている。図9〜図13に1〜4本を使用した編み込みを紹介する。詳しい説明は省略するが、このような編み込み手法においても、毛束の終端部の向きや連続編み込み及び結び目間隔は前記の様に改良することができる。即ち、結び目間隔を広く取り、また、毛束端を上向きにすることである。
【0015】
編み込み土台はこの二つの出願に提案した手法に限定されるものではなく、本発明では、次のような改良を施すことができる。
第1に、一つの毛束とする自毛を、従来よりも広めの頭皮の5〜10mmの半径(図3−bのSに相当)に存在する毛髪でもって一つの毛束とすることができる。
これによって、一つの毛束を編み込む長さを長くすることができる。編み込む長さを長くすることで、毛束を採る間隔が長くなるので固定具を挿入位置の規制が少なくなり、且つ、着脱が容易になる。この間隔は、8〜80mm、好ましくは40〜50mm(図3b−Lに相当)である。
第2に、先の提案では、毛束の編み込みは、隣り合う毛束を重複させることなく、一つ一つの毛束と糸を以て編み上げていたが、前の毛束に次の毛束を足し合わせながら隣り合う毛束を重複させて連続編み上げることである。これによって、毛束相互が結びつけられ、外力が加わったときに、応力が分散され、毛束の痛みが少なくなる。
第3に、編み込みがずれない結び目を作っているが、この結びの数を先の2つの公報の提案よりも少なくし、固定具の挿脱容易にすることである。第2の隣り合う毛束を重複させて連続して編み上げる方法は、この結び目を少なくしても、編み込み土台の強度を確保するために有効である。このような結び目は、数本の毛束を編み込んだ後に結び目を作ることで実現できる。
第4に、少なくとも結び目に位置する毛束の先端部分を上向きにするように編み込むことである。結び目を作って、その毛束の先端側を下方に垂れ下げると、束の部分の毛が密になってしまい、不自然に見えることがあるので、先端を上向きにすることにより、カツラの内側に入り目立たなくなる。また、毛先が長い場合は、ネットベースの編み目から毛が外にでることとなって、カツラの造毛と相まって自然観を呈する。特に、結び目に位置する毛束の先端は、結び目によって毛束が固くまとめられている。
【0016】
この第1〜第4の改良方法を取り込んだ改良された編み込みは、毛束の1区間毎に結び目固定せず、前区間の毛束とあらたに少量の毛束とを合わせて連続して編み込む工程を行い、連続編みする区間は2区間〜5区間毎として、1回結び目を作り、毛束の先端を上向きにするものである。2区間毎〜5区間毎に毛束を上向きにし、結び目を作ることで、従来法で発生していた縮毛や切れ毛も軽減でき、また下向きにしていた毛束を上向きにすることでの毛束も目立ちにくくすることができる。そして、結び目の数を減らすことによって、作業性を向上させることができる。
なお、1区間毎の結び目固定では、結び目を作るための糸で一旦、編んだ毛束を左に締め寄せて結び目固定することとなる。この締め寄せによって、毛束を強制的に詰め寄せることで編んだ毛束に締め瘤がでるため、数週間後にその部位を外す際に縮毛になりやがて切れ毛になることもあった。また、先端を下向きにすると、太い毛束が下向きになり、円周に数十箇所渡り太い毛束が垂れ下がり、薄毛の部位では、厚く目立ち不自然となることがあった。
【0017】
固着具の構成
固定具は、開閉によって挟み込む形式のものを採用する。開閉を利用者自身が行うことにって、カツラの着脱を行うものである。例えば、ヘアピン、幅広のヘアピン、櫛歯を使用することができる。櫛歯の利用としては、薄片状で一辺に櫛歯を取り付けた枠状固定具を使用することができる。
例えば、図7に枠状固定具Bを例示する。枠片B1とB2から構成される長方形の枠の長手方向の枠片B1側の一辺に対向する枠片B2の辺から飛び出す長さを有する櫛歯B3を多数設け、枠を長手方向に湾曲付勢させて固定具Bを形成する。枠の材質は例えば、バネ鋼を用いることができる。枠の湾曲方向を変えることで、櫛歯B3と枠片B2の対向する辺との挟み圧力が変化することとなるので、強圧側の湾曲状態では、カツラと編み込み土台をしっかりと挟持して両者を固定することとなる。一方、反対側に湾曲させると挟持圧は解除されるので、両者を容易に分離できる。
即ち、この構成に限定されることはないが、全体として、湾曲した薄片状の固定具を凹状あるいは凸状に反転して開平状態を創出機能を利用するのである。
湾曲による挟持力の発生は、図7(A)に示されるように櫛歯が対向辺の上側になる面を表面とするとき、凸状湾曲と凹状態の湾曲において、櫛歯B3の先端が基部側よりも湾曲の変化が大きくなることを利用するものである。即ち、凸状態では櫛歯の先端側と対向辺の間が開き、凹状態では閉まり挟圧が発生することとなるものである。櫛歯を途中で屈曲させることや対向辺に滑り止めとしてゴムを被覆することもできる。
また、開平タイプではなく、櫛歯状の挿入タイプのみでも簡単な係止は可能である。材質も合成樹脂製等金属以外も用いることができる。
固定具は、複数個使用し、特に3〜5個もちいて、前後左右あるいは左右と後ろに用いることができるが、頭髪の状況を考慮して数と場所を決定する。5個の場合は、前(又は後)、側頭前左右、側頭後左右、の5箇所に使用すると安定上優れている。固定具は、カツラに予め挟み込むなどして仮止めすることもできるし、糸又はテグス等で縁に取り付けることもできる。湾曲タイプでは、凹状態で閉鎖することとなるので、頭の外形に沿い易くなり、カツラの装着時に固定具が目立たなくなる。これは、ホックなどと異なる特徴である。
【0018】
カツラの構成
本発明で使用するカツラは、ネットベースを用いるカツラを基本的に使用する。この種のカツラは、本出願人が先に出願した特許文献1(特開平2−41404号公報)に記載されているものを例示することができる。即ち、図2に記載されるように、1はカツラで、このカツラ1は、例えば一辺が8〜15mm程度の大きさの網目2aを有するネットベース2と、該ネットベース2を編成する糸3に適宜固着手段、例えば基端が結着された擬毛4と、ネットベース2の外縁に縫着される細巾の帯状の基布6とから形成される。前記網目2aは通気性および発汗性があり、温度、湿度等、自然環境に近い育毛環境を呈するためであり、例えば波状の前記糸3,3を半波づつ位相をずらして山部又は谷部の衝合個所を縫着するようにして形成される。擬毛4は、使用者の毛体5(自毛)と同質、同径、同色のものが選ばれ、その本数は残っている毛体5との関係で量が決定される。
【0019】
ネットベース2は使用者の脱毛個所乃至は無毛個所が充分、隠れるように後頭部及び側頭部に残った毛体5と僅かに重なる広さの面積を有し、頭部に適合した形状になっている。
前記擬毛4は、人毛又は人工毛が使用される。
頭髪の分け目を付け、頭皮の地肌が見える部部に相当する箇所には、擬毛を植毛した地肌の色に着色した合成樹脂体をネットベースの一部に設けることもできる。
前記細巾の帯状の基布6は、ネットベース2の外縁部に縫着されることによりネットベース2の形くずれがなく、補強するものである。
7はかつらの細巾の帯状の基布6を支持、固定するための編み込み土台であり、この編み込み土台7は頭部の薄毛個所または無毛個所の周辺に残った毛体5を適宜数十本づつ束ねた毛束8を数本の糸、この例では3本の糸9a、9b、9cを所要手順に撚り合わせることによって形成される。前記毛束8は後部後退型の壮年性の脱毛症においては、例えば無毛個所乃至は脱毛個所の後頭部の周囲に生えている毛体5を編み込みに耐えられるように、例えば、10〜15本づつ束ね、編込まれる。前記編み込み土台7は毛体5と無毛個所等の生え際hに沿った略帯状で前頭部を開放した平面環状に形成され、その幅は約5mm〜1cmほどである。
【0020】
編み込み用糸の構成
糸の形態としては、撚糸やナイロンフィラメントやポリエステルフィラメント製の単繊維状のフィラメントがある。用いる糸の本数は、1本から複数本を用いることができ、2〜6本の複数本を利用すると編み込み強度が得られるが、頭髪の状態を考慮して選択することができる。
糸に、抗炎症、抗菌、防臭、消臭等の機能性を付与することもできる。付与方法としては、各剤を樹脂へ練り込む方法、含浸する方法、塗布して付着させる方法等を用いることができる。この糸は、編み込み用だけでなく、ネットベースを構成する擬毛を取り付ける糸としても使用できる。
抗菌防臭効果のある金属の酸化物を糸に含有した糸もしくはキトサン又はその誘導体、キチン又はその誘導体の素材を含有した糸を使用できる。金属の酸化物としては、酸化銅、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化白金、酸化銀等が挙げられる。
【0021】
編み込み用糸に抗菌性、抗炎症性や防臭等の機能を持たせることによって、頭皮の衛生や健康状態を維持することができる。頭皮にこのような機能を付与した糸が接触することにより、カツラによって覆われた頭皮の衛生状態、環境の悪化を防止することができる。特に、編み込まれ引っ張られた毛根は毛穴が開いた状態のため雑菌が進入しやすく非衛生的になりがちであった。更に、洗髪回数が少ないカツラ使用者などは毛穴に雑菌が繁殖し炎症を起こすこともあった。このような機能性を付与した糸を使用することにより、雑菌の繁殖を抑制することができ炎症紡糸に有効である。
(1)キトサンを練り込んで紡糸した抗炎症、抗菌、防臭を付与した糸
(2)銀イオンとセラミックを練り込み紡糸した制菌性を付与した糸。抗菌性ゼオライト等も使用できる。
(3)酸化チタンとハイドロキシアパタイト被覆加工の糸。
具体的な、加工手法は、本出願人が先に出願した特開平8−13222号公報に開示されているが、このような手法に限定されるものではない。
【0022】
装着方法
先ず、図8に示すように櫛歯状の固定具をあらかじめカツラの細巾の帯状の基布6に取り付けて準備する。
次いで、編み込み土台を形成し、形成された編み込み土台にカツラのフロントを使用者の額の位置に正確に合せ、カツラに取り付けた固定具を両サイドの編み込み土台に差し込み、固定具を凹状に反転させながらしっかり留め、最後に後頭部の固定具を編み込み土台に差し込んで、同じように留めることで、装着を完成できる。
取り外しは、固定具を凸状側に反転させて、編み込み土台の挟圧を解除し、編み込み土台を上方へ引き上げることによって容易にカツラを取り外すことができる。
図1は取り付け方法を示してあるが、編み込み工程、差込工程、自毛とのミックス工程、セット工程の4つの工程を経ている。従来法では糸でかがる工程を、この発明では、カツラと編み込み土台を固定具による差込工程とするものである。かがりに比べて固定具による差込工程は短時間で終了し、作業効率の向上になる。
【0023】
カツラ取付部形成及びカツラの着脱方法を簡単にまとめて説明する。
1.抗菌処理施した数本の撚り糸を引き伸ばし張設し、頭部の薄毛箇所周辺に残った健康毛を10数本程度束ね、束ねた毛体を張設したの撚り糸で編み込み、編み込み長さが40〜50ミリの間隔で結び目を作り固定させ、カツラの外周に合わせてカツラを取り付ける編み込み土台を形成する。毛束の終端側は上向きとなるように編み込む。
2.上記数本の撚り糸と毛体を編み込む際、両指の親指、人差し指、中指の6指を使用して編み込む。
3.カツラの固定は、40〜50ミリの結び目の間に、あらかじめカツラ外周部の帯状の基布部に逢着しておいた、櫛歯状の反転式ストッパーを挟み込みながら挿しいれ、前記ストッパーを反転させ、強固に固定させる。
4.カツラを外す手段として、反転式ストッパーを逆方向に反転させ解除し、前記40〜50ミリの結び目間から反転式ストッパーを引き抜くことでカツラを容易に着脱することができる。このため、カツラの取り付けようの編み込み土台を残したまま洗髪することが可能となる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、編み込み土台を利用したカツラの取り付け方法を改良するものであって、風などの悪条件にも自然さを失うことのない編み込み手法の特徴を残しつつ、着脱を容易にすることによって、かがり取付では1〜2月に一度のカツラの取り外しが、本発明では利用者が自由に行えるようにしたものである。
そして、結び目間隔を大きくとる本発明の態様では、自毛の傷みを少なくすることができ、また、利用者によっては、従来の結び目間隔が狭いものでは、毛根が引きつられる間隔があり、人により不快感を感じる人もいたが、このような不快感を減少することができる。
従来のかがり止めでは、1サイクル毎の結び目間に形成された毛体束の基端部隙内にかがり糸を挿通させてカツラベース外縁部を逢着しカツラを固定しているが、毛体束の間隔5ミリ〜10ミリと狭く洗髪する際に汚れが残り痒みを生じることがあった、また、カツラが強固に固定されているため、使用者が容易にカツラを外すことができず、頭部に軽い炎症などがある際に自分で治療もできず、不便であったが、利用者が容易に着脱できるようにすることで、このような不便を解消できるものである。
【0025】
更に、抗炎症、抗菌、防臭、消臭等の機能性を付与した糸を使用することにより、カツラの衛生を保つと共に、頭皮の健康を保つことができるものである。
結び目間隔を広くることは結び作業数が減ることとなり、かがり止めの省略と相まって、カツラの取り付け作業の短縮となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カツラの取り付け工程図
【図2】カツラ取り付け状態模式図
【図3−a】従来のかがりによるカツラの取り付け説明図
【図3−b】本発明の固定具によるカツラの取り付け説明図
【図4】編み込み方法の一例
【図5】編み込み方法の一例
【図6】編み込み方法の一例
【図7】櫛状固定具の例
【図8】カツラ裏面に固定具を取り付けた模式図
【図9】4本の糸を使用した編み込み方法の例
【図10】3本の糸を使用した編み込み方法の例
【図11】2本の糸を使用した編み込み方法の例
【図12】3本の糸を使用した編み込み方法の例
【図13】1本の糸を使用した編み込み方法の例
【符号の説明】
1 :カツラ
2 :ネットベース
2a:網目
3 :糸
4 :擬毛
5 :毛体
6 :帯状の基布
7 :編み込み土台
8 :毛束
8a:基端部
8b:終端部
9a:くくり糸
9b:糸
9c:糸
10a:結目
10b:結目
11:補助糸
12:かがり糸
B :固着具
B1:枠片
B2:枠片
B3:櫛歯
27:編み込み糸
28:編み込み糸
29:編み込み糸
30:編み込み糸
31:毛束
32:毛束
33:編み込み糸
34:編み込み糸
35:編み込み糸
36:毛束
37:毛束
38:編み込み糸
39:編み込み糸
40:毛束
41:毛束
42:毛束
43:毛束
44:編み込み糸
45:毛束
46:毛束
47:毛束
48:毛束
49:毛束
50:毛束
51:毛束
S:毛束の基端部の面積
S1:隣接する毛束の基端部の間隔
L:結び目間隔
Claims (11)
- 編み込みによって作成した編み込み土台を設け、該土台にネットベースの帯状の基布を有するカツラを開平タイプの固定具を用いて取り付けるカツラの取付方法において、
編み込み土台は、1本乃至数本の編み込み用の糸と頭皮に存在する毛髪でもって一つの毛束とし、該糸と該毛束を編み込み、毛の無い部分は糸のみによって編み込んで作成するものであって、毛束はカツラ取り付け予定位置に沿って頭の周囲に複数点在して設けて、最初の毛束から順次糸で編み込むことによって、頭の周囲に編み紐状の輪が形成されるものであり、輪の途中にはいくつかの結び目が形成されており、
他方、カツラのネットベースの縁に設けられた細巾の帯状の基布に固定具を複数個装着したカツラを準備し、該カツラを頭に載せ、固定具を上記編み込み土台に挿入して、カツラの着用を終了し、
カツラを取り外す場合は、該固定具を編み込み土台から引き出すことによって、カツラと編み込み土台と分離することを特徴とするカツラの取付方法。 - 毛束の編み込みは、隣り合う毛束を重複させることなく、一つ一つの毛束と糸を以て編み上げることを特徴とする請求項1記載のカツラの取付方法。
- 毛束の編み込みは、前の毛束に次の毛束を足し合わせながら隣り合う毛束を重複させて連続して編み上げることを特徴とする請求項1記載のカツラの取付方法。
- 毛束の編み込みは、少なくとも結び目に位置する毛束の先端部分を上向きにするように編み込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカツラの取付方法。
- 毛束の編み込みは、一つの毛束を頭皮の半径5〜10mmに存在する頭髪で構成し、8〜80mm編み込んで結び目を作って終了し、次の毛束の編み込みを同様にして行い、これを順次繰り返して、頭の周囲に編み紐状の輪を形成することを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載のカツラの取付方法。
- 毛束の編み込みは、数本の毛束を編み込んだ後に結び目を作ることを特徴とする請求項1〜4記載のカツラの取付方法。
- 少なくとも固定具を挿入する箇所の隣り合う結び目の間隔を40〜50mmとすることを特徴とする請求項6記載のカツラの取付方法。
- 編み込み用の糸は、撚糸あるいはフィラメントを使用し、1〜6本を使用することを特徴とする請求項1〜6記載のカツラの取付方法。
- 編み込みようの糸として、抗菌性、抗炎症性、防臭性から選ばれる1種あるいは複数種類付与した糸を用いることを特徴とする請求項1または2記載のカツラの取付方法。
- 固定具は、開閉タイプとすることを特徴とする請求項1〜9記載のカツラの取付方法。
- 固定具は櫛歯を備えた開閉タイプとすることを特徴とする請求項10記載のカツラの取付方法。
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