JP2004273162A - 燃料電池制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】目標発電量算出装置11が出力する目標発電量の変動が小さい状態が継続したとき、適正ストイキ比探索手段21は、ストイキ比を変動させて、適正ストイキ比を探索する。状態ストイキ比曲線更新手段22は、適正ストイキ比の探索結果に基づいて、状態ストイキ比曲線記憶手段23が記憶する状態ストイキ比曲線を更新する。目標酸化剤流量算出手段24は、燃料電池の状態から状態ストイキ比曲線を参照して目標酸化剤流量を算出する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システムに係り、特に発電量に相当する酸化剤供給量に対して実際に供給される酸化剤供給量の比率であるストイキ比を改善した燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギを直接取り出すものである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。
【0003】
すなわち、燃料電池車両は、高圧水素タンク、液体水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどの水素貯蔵装置を車両に搭載し、そこから供給される水素と、酸素を含む空気とを燃料電池に送り込んで反応させ、燃料電池から取り出した電気エネルギで駆動輪につながるモータを駆動するものであり、排出物質は水だけであるという究極のクリーン車両である。
【0004】
固体高分子型燃料電池は、燃料極(アノード、負極)と酸化剤極(カソード、正極)との間に膜状の固体高分子電解質があり、これは水素イオン伝導体として機能する。燃料極では水素が水素イオンと電子とに解離し、水素イオンは、固体高分子膜を酸化剤極に向かって移動する。電子は、燃料極から外部回路(負荷)を通って酸化剤極に至る。酸化剤極では、酸素と水素イオンと電子から水が生成される。
【0005】
固体高分子膜を水素イオンが移動するためには、固体高分子膜が水分を含んでいる必要がある。このため固体高分子膜を加湿して湿らせておく必要があり、燃料電池へ供給する水素ガスを加湿装置で加湿して燃料極に供給するようにする方法が知られている。
【0006】
また加湿に有効な方法として、燃料電池本体で未使用の水素ガスを燃料電池本体へ再循環して再利用する水素循環形式が用いられる。燃料電池本体外部に接続した負荷で消費する電力に要する水素量より幾分多めの水素を燃料極へ供給し、未使用の水素を燃料極出口から排出し、この排水素(循環水素と記す)を再度、燃料極入り口へ戻して再利用する。
【0007】
循環水素は水蒸気を多く含んでいるため、この循環水素と水素タンクから供給される乾燥した水素とを混合して燃料極へ供給するようにして、燃料極へ供給する水素を加湿するようにしている。燃料電池の燃料極入口を通過する水素流量は、発電に必要な水素量に加えて、循環する水素量が余分に通過する。このように発電に必要な水素量よりも余分な水素量を燃料極に供給することにより、燃料電池の全てのセルでの発電を高率的に行わせるようにする効果がある。発電に使用する水素量のみを供給すると、燃料極出口付近のセルに効率的に水素が到達しなくなり発電効率が落ちる。
【0008】
同様のことが燃料電池の酸化剤極についても言えるので、発電に必要な酸素量のみを供給するのではなく、少し余分に酸素を供給するようにしている。このような反応ガスの供給過剰率を原料ストイキ比と通常呼んでいる。発電に使用する水素または酸素のみを供給するとストイキ比は1であるが、通常は上記理由により、ストイキ比は1より大きい値である。
【0009】
ストイキ比は、このように燃料電池での発電を効率よく行わせるように設定される。しかしながら、燃料電池の状態は、環境や運転負荷、経年変化等によって変化するので、ストイキ比を燃料電池のある状態の最適値に設定した場合でも、運転負荷あるいは経年変化の影響により発電効率が悪くなり、その結果としてセル電圧のバラツキが大きくなる。
【0010】
セル電圧バラツキが許容範囲を超えて電圧下限以下になるようなセルが生じた場合は、燃料電池を構成している高分子膜を劣化させる可能性があるため、セル電圧にバラツキを生じないように、総電圧が低下しないようにストイキ比を変えていく必要がある。
【0011】
しかしながらセル電圧にバラツキを生じたあるいは総電圧低下した場合にいつもストイキ比を増加するようにしていると、燃料の無駄使いあるいは空気を供給するブロアやコンプレッサ等の動力の無駄使いになる場合がある。
【0012】
空気原料のストイキ比を高く設定すると、発電に使用しなかった空気はそのまま捨てることになり、空気原料供給動力の無駄使いを引き起こす。
【0013】
特許文献1に記載された燃料電池発電システムは、電力負荷変動(部分負荷)に伴う空気ブロアの無駄な電力消費を抑えて総合的な発電効率の向上が図れるように燃料電池の電力負荷変動に対応した適正空気風量を発生させる風量制御を行っている。
【0014】
電力負荷変動が電流検出器により検出されるとともに、その出力信号を基に、その部分負荷運転に必要な空気供給量のデータ(電力負荷と燃料電池に供給する必要空気流量との関係はあらかじめ定められている)からその発生風量に対応した空気ブロアの適正な回転速度を演算し、その演算結果を基にブロア駆動モータの回転速度を制御している。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−211336号公報(第3頁、図1)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料電池の特性は日々、温度、湿度、圧力、膜の状態、運転時間などによって変化するので、電力負荷と燃料電池に供給する必要空気流量との関係も燃料電池の状態に応じて変化しなければ電力負荷に対して過剰の酸素を供給して空気供給装置が過剰な動力を消費したり、酸化剤極で酸素が不足して燃料電池本体を劣化させる虞があるという問題点があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するため、燃料極および酸化剤極にそれぞれ燃料および酸化剤の供給を受けて直流電力を発電する燃料電池と、前記燃料電池に供給している酸化剤流量を検出する酸化剤流量検出手段と、前記燃料電池に供給している酸化剤濃度を検出する酸化剤濃度検出手段と、前記燃料電池の状態を検出する状態検出手段と、燃料電池の状態毎に適正ストイキ比を予め記憶する状態ストイキ比曲線記憶手段と、前記状態検出手段が検出した状態に応じた適正ストイキ比を前記状態ストイキ比曲線記憶手段から読み出して、該適正ストイキ比を発電に必要な酸素量に乗じて目標酸化剤流量を算出する目標酸化剤流量算出手段と、前記目標酸化剤流量で燃料電池に酸化剤を供給するように制御する酸化剤流量制御手段と、を備えたことを要旨とする燃料電池システムである。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、燃料電池の状態が変化しても酸化剤を必要以上に供給して酸化剤供給のための動力が無駄になることを抑制するとともに、酸化剤供給量が不足して燃料電池の発電電力が低下することを防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池システムの一実施形態を説明するシステム構成図である。同図において、燃料電池システムは、図示しない燃料極および酸化剤極にそれぞれ燃料および酸化剤の供給を受けて直流電力を発電する燃料電池(燃料電池本体)1と、燃料電池1に燃料ガスである水素を供給する燃料供給装置2と、燃料電池1に酸素を含む空気を供給する空気供給装置3と、燃料電池1に供給する空気流量を調節するブロワ4と、燃料電池1に供給する空気の流量を計測する流量センサ5と、燃料電池1に供給する空気の酸素濃度を計測する酸素センサ6と、燃料電池1の発電電圧を計測する電圧計7と、燃料電池1の出力電流を計測する電流計8と、ブロワ4へ出力する目標回転速度と負荷装置10へ出力する目標電力を算出する制御装置9とを備えている。
【0020】
電圧計7及び電流計8は、燃料電池の状態を検出する状態検出手段である。制御装置9は、燃料電池1の状態として、電圧計7が検出する燃料電池1の出力電圧と、電流計8が検出する燃料電池1の出力電流を入力している。
【0021】
制御装置9には、負荷装置10と、目標発電量算出装置11が接続されている。負荷装置10は、燃料電池1の発電電力を消費する装置であり、例えば、燃料電池車両の場合は、直流発電電力を図示しない車両駆動用モータの交流電力に変換するインバータである。目標発電量算出装置11は、燃料電池1が発電すべき目標発電量を算出する装置であり、例えば燃料電池車両の場合には、車両速度とアクセルペダルの踏込量から目標発電量を算出する。
【0022】
また、制御装置9には、流量センサ5及び酸素センサ6が検出した空気流量および酸素濃度が入力され、ブロア4へ目標回転速度が出力される。
【0023】
さらに、制御装置9は、燃料電池の状態毎に適正ストイキ比を予め記憶する状態ストイキ比曲線記憶手段23と、電流計8(状態検出手段)が検出した状態に応じた適正ストイキ比を状態ストイキ比曲線記憶手段23から読み出して、該適正ストイキ比を発電に必要な酸素量に乗じて目標酸化剤流量を算出する目標酸化剤流量算出手段24と、燃料電池の運転中に酸化剤流量を増減させた場合の燃料電池の状態に基づいて、適正ストイキ比を探索する適正ストイキ比探索手段21と、適正ストイキ比探索手段21が探索した適正ストイキ比と、燃料電池の状態から算出した酸化剤消費量と、酸化剤流量及び酸化剤酸素濃度より算出した実際に燃料電池に供給されている実ストイキ比とに基づいて、状態ストイキ比曲線記憶手段23の記憶内容を更新する状態ストイキ比曲線更新手段22と、を備えている。
【0024】
尚、制御装置9は、特に限定されないが本実施形態では、I/Oインタフェースと、プログラムROMと、作業用RAMと、CPUとを備えたマイクロプロセッサで構成されている。
【0025】
本実施形態では、図示しないが、燃料供給装置2は、水素タンクと流量制御弁を備え、目標流量になるように弁開度を調整する装置を装備していて、発電に十分な水素を供給するように制御されている。
【0026】
ブロワ4は、制御装置9から目標回転速度を受け取り、ブロワ回転速度が目標回転速度で動作するように制御される。
【0027】
流量センサ5は、ブロワ4より燃料電池1に供給される空気の流量を計測し、制御装置9に空気流量の値を出力する。酸素センサ6はブロワ4より燃料電池1に供給される空気の酸素濃度を計測し、制御装置9に酸素濃度の値を出力する。
【0028】
次に、本実施形態における制御装置9の動作を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
制御装置9は図3のフローチャートのSTART からEND までを一定周期で繰り返し演算し、空気流量、酸素濃度、目標発電量、出力電圧、出力電流を用いてブロワ4の目標回転速度と負荷装置10の目標電力を算出する装置である。
【0030】
図3において、まずS10では、目標発電量検出装置11が検出した目標発電量を取得し、S20へ進む。燃料電池システムを車両に適用した場合には、ドライバのアクセル開度、車両速度、車両重量などから目標発電量が計算される。
【0031】
S20では、目標発電量を前回値と比較することにより、目標発電量変化率を算出し、S30へ進む。目標発電量変化率を算出する方法は前回値のみでなく前々回値などの過去複数に渡る値を用いて求めるなどでもよい。
【0032】
S30では、電流計8から燃料電池1が発電している出力電流値を取得し、S40へ進む。あるいは燃料電池の電圧と電流の特性をあらわすI−Vカーブと目標発電量を用いて燃料電池1から目標発電量を取り出したときに出力されると推定される出力電流値を算出してもよい。
【0033】
S40では、出力電流値から必要酸素量を算出し、S50へ進む。燃料電池1では以下の電気化学反応が起こり、電流が発生する。
【0034】
【化1】
燃料極 H2 → 2H+ + 2e−
酸化剤極 2H+ + 2e− + (1/2)O2 → H2O
酸化剤極における酸素消費率1[mol/s] から取り出せる電流値は、4×96500[A] なので、出力電流をI[A] とすると、必要酸素量O2in[mol/s] は、式(1)となる。
【0035】
【数1】
O2in =I/(4×96500) [mol/s] …(1)
ただしこの必要酸素量は、燃料電池のセル数によって変化するので、例えば200セルの場合は必要酸素量は200倍となる。
【0036】
S50では、制御装置9はS30で算出した出力電流と状態ストイキ比曲線より、S30で算出した出力電流を取り出すための適正ストイキ比を算出して、S60に進む。
【0037】
状態ストイキ比曲線は出力電流に応じた適正ストイキ比を算出する曲線である。図4のように横軸に電流、縦軸に適正ストイキ比をもつ初期状態の状態ストイキ比曲線をあらかじめ設定しておく。状態ストイキ比曲線の初期状態は、例えば出力電流がどの値であっても適正ストイキ比を1.5に設定する。
【0038】
状態ストイキ比曲線は、状態ストイキ比曲線更新手段22によって時々刻々と更新され、状態ストイキ比曲線記憶手段23に記憶される。更新方法は後述する。
【0039】
燃料電池システムを車両に適用した場合、ドライバのアクセル開度、車両速度、車両重量などから目標発電量が計算されると、制御装置9はブロワ4の目標回転速度を算出し空気流量を制御して燃料電池1は電力を発電する。しかしながら、電力変動時に目標発電量の変化と同時に制御装置9が負荷装置10に出力する目標電力を変化させると、ブロワの応答時間などから燃料電池1の発電状態が変化していないのに負荷が変化してしまう。
【0040】
このため制御装置9は車両の負荷装置である駆動モータへの指令値の変化に対し、燃料電池1の発電状態の変化に対応する所定の遅れを持たせている。また燃料電池1へ供給する空気は加湿されており、空気流量の変化に伴い供給空気の加湿状態も変化し、燃料電池内部の生成水の生成状態も変化する。
【0041】
よって制御装置9は、目標発電量が増加あるいは減少する場合、状態ストイキ比曲線によって算出された適正ストイキ比を補正し、この補正したストイキ比を用いて算出した空気量を燃料電池1に供給する。
【0042】
図5のように目標発電量が増加した場合、まず最初にブロワの目標回転速度が上昇し、実際にブロワが電流を取り出すのに必要な酸素量を供給しはじめてから、目標電力が上昇して負荷装置10が電力を取り出し、出力電流が上昇するように制御装置9が目標回転速度と目標電力を制御している。
【0043】
しかしながら燃料電池システムの要求としては目標発電量が増加した場合、より短い時間で負荷を取り出したいので、目標発電量増加時にはブロワの応答時間を考慮して目標回転速度を高めにするためにストイキ比を増加させるように補正する。
【0044】
燃料電池システムを車両に適用した場合で図9のように目標発電量が減少した場合、制御装置9は車両の加減速が滑らかになるように負荷装置10に対する目標電力に変化率制限を設定していて出力電流の減少は目標発電量の減少に比べ遅れて発生するように制御している。
【0045】
この際にブロア4の目標回転速度を目標発電量の減少と同時に減少させてしまうと、空気不足による電圧低下が発生してしまうので、出力電流が減少するのと同等の遅れを目標回転速度に設定しなければならない。
【0046】
また過渡状態における燃料電池の不測の発電状態変化に対応すべく、所定の安全率を考慮してストイキ比の補正量を決定する。ストイキ比の補正量はあらかじめストイキ比補正量と負荷変動のタイミングを変化させる実験を行い出力電圧、出力電流から判断して決定し、その値に所定の安全率を考慮して決定する。
【0047】
S60では、S20で算出した目標発電量変化率に応じて、S50で得たストイキ比を補正する。
【0048】
目標発電量が増加する場合は、図6のように目標発電量の変化率である微分値を算出し、図7のようなあらかじめ実験によって求められた目標発電量微分値とストイキ比補正量の関係から補正量を算出し、所定の安全率を考慮して決定する。このように目標発電量が過渡的に増加したときに、適正ストイキ比を調節しているので、負荷増加時の酸化剤供給装置の応答遅れや、燃料電池へ供給する空気流量が増加することによって発生する不測の発電への影響などに対し所定の安全率を考慮して目標酸化剤流量を算出することができるので、燃料電池の発電状態が低下することなく燃料電池を運転することができる。
【0049】
目標発電量が減少する場合は、図10のように目標発電量の微分値の絶対値を算出し、図11のようなあらかじめ実験によって求められた目標発電量微分値の絶対値とストイキ比補正量の関係から補正量を算出し、所定の安全率を考慮して補正量を決定する。補正量に考慮する所定の安全率は例えば決定した補正量を1.1倍すればよい。
【0050】
このように目標発電量が過渡的に減少したときに、適正ストイキ比を調節しているので、目標発電量が減少してから、実際の取り出し電流が減少するまでに時間差が存在する場合や、燃料電池へ供給する空気流量が減少することによって、発生する不測の発電への影響などに対し所定の安全率を考慮して目標酸化剤流量を算出することができるので、燃料電池の発電性能が低下することなく燃料電池を運転することができる。
【0051】
ストイキ比の補正量が算出されたら、状態ストイキ比曲線から算出された適正ストイキ比に補正量を加えることによって実際に用いるストイキ比を算出する。さらに目標発電量減少時には算出される目標回転速度を目標発電量の変化と出力電流の変化の時間差だけ遅らせてブロワに出力する。この時間差はさまざまな時間差を用いて実験をして、電圧低下が起きない範囲の適切な値を求めて用いればよい。S70に進む。
【0052】
S70では、S40で算出した必要酸素量[mol/s]と、S60で決定したストイキ比と、酸素センサより得られた空気中の酸素濃度[%]から、目標空気流量[l/s]を算出する。
【0053】
目標空気流量に算出には、まず、必要酸素量[mol/s]と図示しない大気圧力センサと温度センサが出力する圧力[atm]と温度[K]により、必要酸素流量[l/s]を式(2)によって算出する。ここで、R[atm・l/mol・K]は気体定数とする。
【0054】
【数2】
必要酸素流量[l/s]
=必要酸素量[mol/s]×R[atm・l/mol・K]×温度[K]/圧力[atm] …(2)
次いで、空気中の酸素濃度[%]より必要酸素流量[l/s]から必要空気流量[l/s]を式(3)で算出し、ストイキ比を乗じることにより目標空気流量[l/s]を式(4)によって算出し(以上、目標酸化剤流量算出手段に相当)、S80に進む。
【0055】
【数3】
必要空気流量[l/s]=必要酸素流量[l/s]×100/酸素濃度[%] …(3)
目標空気流量[l/s]=必要空気流量[l/s]×ストイキ比 …(4)
ここでは、燃料電池の状態である出力電流を検出しているので、燃料電池の負荷に応じて状態ストイキ比曲線から最適なストイキ比を算出することができ、負荷に応じて無駄のない目標酸化剤流量が算出できる。
【0056】
S80では、S70で算出した目標空気流量[l/s]を実現するブロワの目標回転速度[Hz]を図2のブロワ4の特性より算出し、S110に進む。
【0057】
次に、状態ストイキ比曲線を更新(補正)する方法を記述する。
【0058】
状態ストイキ比曲線は、出力電流に対する適正ストイキ比の曲線であり、常に最適のストイキ比を算出できるように最新の燃料電池の状態から学習を行い曲線を補正する。出力電流に対する適正ストイキ比探索は、出力電流が大きく変化している場合は、探索が行いづらいので、所定の範囲内に出力電流変化率が入っているときに適正ストイキ比の探索を実施する。
【0059】
S110では、状態ストイキ比曲線補正モードに移行する条件が成立しているかを判断する。
【0060】
図8のように燃料電池の出力電流の微分値を算出し、微分値が所定の範囲内(状態ストイキ比曲線補正モード移行条件1)に入っている状態が所定の時間(状態ストイキ比曲線補正モード移行条件2)の間成立していればS120に進み、成立していなければ処理を終了する。
【0061】
S120では、空気流量と酸素濃度と出力電流から燃料電池の実ストイキ比を算出する。
【0062】
空気流量[l/s]と酸素濃度[%]と図示しない大気圧力センサと温度センサが出力する圧力[atm]と温度[K]から、燃料電池の酸化剤極に供給された酸素量[mol/s]を式(5)のように算出する。
【0063】
【数4】
次いでS40と同様の方法で、出力電流[A]から発電に使用した酸素量[mol/s]を算出する。供給された酸素量[mol/s]を発電に使用した酸素量[mol/s]で割ることによって、燃料電池の実ストイキ比を算出する。S130に進む。
【0064】
S130では、ストイキ比を所定の探索量だけ増加させ、S140に進む。
【0065】
S140では、S130でストイキ比を増加させた結果、出力電圧が上昇あるいは出力電流が低下するかを調べ、出力電圧が上昇あるいは出力電流が低下すればS130に進み、そうでなければS150に進む。
【0066】
S150では、S130からS140に進みS130に戻ることなくS150に進んできたか否かを調べる。S130に戻ることなくS150に進んできた場合、ストイキ比を増加させても出力電圧が上昇しないあるいは出力電流が低下しなかったので、空気はそのときの負荷に対して十分に供給されていることになりS170に進む。逆に1回以上S130に戻った後にS150に進んできた場合、1回以上ストイキ比を増加させて出力電圧が増加あるいは出力電流が低下したので空気がそのときの負荷に対して十分に供給されていなかったことになりS160に進む。
【0067】
S160では、供給空気流量が現在の状態ストイキ比曲線が算出したストイキ比では不足していて、ストイキ比を増加して調節を行った結果、発電に必要な供給空気流量に到達したので、このときの出力電流と調節後のストイキ比あるいは出力電流と調節後に算出した実ストイキ比で状態ストイキ比曲線を更新し(状態ストイキ比曲線更新手段)、処理を終了する。
【0068】
更新方法は、補正前の状態ストイキ比曲線の情報と得られた調節後の情報の加重平均を新たな状態ストイキ比曲線の値とするように更新すればよい。更新方法の加重平均は1例に過ぎず他の更新方法を用いてもよい。
【0069】
S170では、供給空気流量が現在の出力電流を発電するのに状態ストイキ比曲線が算出したストイキ比では十分であることを意味し、逆に過剰の空気を供給してブロワの消費電力が無駄になっている可能性があるためストイキ比を所定の探索量だけ減少させる。S180に進む。
【0070】
S180では、S170でストイキ比を減少させた結果、出力電圧が低下あるいは出力電流が上昇するかを調べ、出力電圧が低下あるいは出力電流が上昇すればS190に進み、そうでなければS170に進む。以上のS120〜S150,S170,S180が適正ストイキ比探索手段に相当する。
【0071】
S190では、供給空気流量が現在の状態ストイキ比曲線が算出したストイキ比では過剰であり、ストイキ比を減少して調節を行った結果、発電に最低限必要な供給空気流量に到達したので、このときの出力電流と調節後のストイキ比あるいは出力電流と調節後に算出した実ストイキ比で状態ストイキ比曲線を更新し(状態ストイキ比曲線更新手段)、処理を終了する。更新方法はS160と同様である。
【0072】
以上の処理の繰り返しにより、図12のように各出力電流における適正なストイキ比が状態ストイキ比曲線に得られるので、空気供給量が発電に必要な供給量よりも多くて空気供給装置の動力が無駄になることを回避し、かつ発電に最低限必要な空気量を燃料電池に供給することができるという効果がある。また負荷変動時には状態ストイキ比曲線から読み出したストイキ比を補正することにより、電圧が降下することがなく安定した発電を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】目標空気流量とブロアの目標回転速度との関係例を示す図である。
【図3】実施形態の制御装置による制御動作を説明するフローチャートである。
【図4】初期状態の状態ストイキ比曲線の例を示す図である。
【図5】目標発電量増加時1におけるブロアの目標回転速度を示す図である。
【図6】目標発電量増加時2における目標発電量微分値を説明する図である。
【図7】目標発電量増加時のストイキ比補正量を説明する図である。
【図8】状態ストイキ比曲線補正モードへ移行する条件を説明する図である。
【図9】目標発電量減少時1におけるブロアの目標回転速度を示す図である。
【図10】目標発電量減少時2における目標発電量微分値を説明する図である。
【図11】目標発電量減少時のストイキ比補正量を説明する図である。
【図12】更新後の状態ストイキ比曲線の例を示す図である。
【符号の説明】
1…燃料電池
2…燃料供給装置
3…空気供給装置
4…ブロア
5…流量センサ
6…酸素センサ
7…電圧計
8…電流計
9…制御装置
10…負荷装置
11…目標発電量算出装置
21…適正ストイキ比探索手段
22…状態ストイキ比曲線更新手段
23…状態ストイキ比曲線記憶手段
24…目標酸化剤流量算出手段
Claims (6)
- 燃料極および酸化剤極にそれぞれ燃料および酸化剤の供給を受けて直流電力を発電する燃料電池と、
前記燃料電池に供給している酸化剤流量を検出する酸化剤流量検出手段と、
前記燃料電池に供給している酸化剤濃度を検出する酸化剤濃度検出手段と、
前記燃料電池の状態を検出する状態検出手段と、
燃料電池の状態毎に適正ストイキ比を予め記憶する状態ストイキ比曲線記憶手段と、
前記状態検出手段が検出した状態に応じた適正ストイキ比を前記状態ストイキ比曲線記憶手段から読み出して、該適正ストイキ比を発電に必要な酸素量に乗じて目標酸化剤流量を算出する目標酸化剤流量算出手段と、
前記目標酸化剤流量で燃料電池に酸化剤を供給するように制御する酸化剤流量制御手段と、
を備えたことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記燃料電池の運転中に酸化剤流量を増減させた場合の燃料電池の状態に基づいて、適正ストイキ比を探索する適正ストイキ比探索手段と、
該適正ストイキ比探索手段が探索した適正ストイキ比と、前記燃料電池の状態から算出した酸化剤消費量と、前記酸化剤流量及び前記酸化剤酸素濃度より算出した実際に燃料電池に供給されている実ストイキ比と、に基づいて、前記状態ストイキ比曲線記憶手段の記憶内容を更新する状態ストイキ比曲線更新手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。 - 前記状態検出手段が検出する燃料電池の状態は、
燃料電池の出力電流、或いは出力電流及び出力電圧であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。 - 前記目標酸化剤流量算出手段は、燃料電池の目標発電量が過渡的に変動したとき、前記適正ストイキ比を調節することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記目標酸化剤流量算出手段は、前記目標発電量が過渡的に増加したとき、前記目標発電量変動に応じて前記適正ストイキ比を調節することを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
- 前記目標酸化剤流量算出手段は、前記目標発電量が過渡的に減少したとき、前記目標発電量変動に応じて前記適正ストイキ比を調節し、前記目標発電量の変化と前記目標電力の変化の時間差に応じて、目標酸化剤流量の変化を遅らせることを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
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