JP2004260902A - 磁石発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】電機子の冷却を良好に行うことができる磁石発電機を提供する。
【解決手段】回転子ヨーク1の底壁部1bに複数の通気孔1dを設ける。各通気孔1dに冷却風を導入する冷却風導入部9を回転子ヨークの底壁部1bに固定した環状の板8に設け、冷却風導入部9の内側に形成した冷却風導入通路10を通して通気孔1dに冷却風を導入する。冷却風導入通路10の断面形状が矩形状を呈するように各冷却風導入部を設けることにより冷却風導入通路10の断面積を増大させる。冷却風導入部9の開口端9aを回転子ヨークの接線方向に対して回転子ヨークの内径側に傾いた方向に開口させることにより、冷却風導入通路の開口部の断面積を増大させ、冷却風導入通路内に導入される空気の量を増大させる。
【選択図】 図1
【解決手段】回転子ヨーク1の底壁部1bに複数の通気孔1dを設ける。各通気孔1dに冷却風を導入する冷却風導入部9を回転子ヨークの底壁部1bに固定した環状の板8に設け、冷却風導入部9の内側に形成した冷却風導入通路10を通して通気孔1dに冷却風を導入する。冷却風導入通路10の断面形状が矩形状を呈するように各冷却風導入部を設けることにより冷却風導入通路10の断面積を増大させる。冷却風導入部9の開口端9aを回転子ヨークの接線方向に対して回転子ヨークの内径側に傾いた方向に開口させることにより、冷却風導入通路の開口部の断面積を増大させ、冷却風導入通路内に導入される空気の量を増大させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ほぼカップ状に形成された回転子ヨークの周壁部の内周に永久磁石を取り付けて構成した磁石回転子と、該磁石回転子の内側に配置された電機子とを備えた回転子外転形の磁石発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転子外転形の磁石発電機は、図5(A)及び(B)に示すように、周壁部1aと底壁部1bとを有するほぼカップ状の形状を有するように形成された回転子ヨーク1と、回転子ヨーク1の周壁部1aの内周に取り付けられた永久磁石2とを備えた磁石回転子3と、磁石回転子3の内側に配置された電機子4とを備えている。
【0003】
回転子ヨーク1は、その底壁部1bの中央にボス部1cを有していて、このボス部が図示しない原動機(多くの場合内燃機関)の回転軸に取り付けられる。
【0004】
また電機子4は、電機子鉄心5と、該電機子鉄心に巻装された電機子コイル6とからなっていて、原動機のケース等に固定され、電機子鉄心5の外周部に設けられた磁極部が磁石回転子3の磁石2に所定のギャップを介して対向させられる。
【0005】
この種の発電機においては、電機子コイル6に負荷電流が流れたときに生じる損失により電機子コイルが発熱するため、発電機から大きな出力を取り出すためには、電機子コイルを効率よく冷却することができるようにしておく必要がある。
【0006】
そこで、特許文献1において、図示のように、回転子ヨーク1の底壁部1bを貫通させて、底壁部1bの外周部に沿って並ぶ複数の通気孔1d,1d,…を形成するとともに、回転子ヨーク1の底壁部1bの外面にネジ7により固定した環状の板8に、各通気孔1dに対応する冷却風導入部9´を設け、各冷却風導入部9´の内側の冷却風導入通路10´を通して各通気孔1dに冷却風を導入するようにした冷却構造が提案された。
【0007】
図5(C)に示されているように、冷却風導入部9´は、底壁部1bと反対側に膨出した状態で対応する通気孔1dの少なくとも一部を覆うように形成され、冷却風導入部9´の内側に形成された冷却風導入通路10´は、回転子ヨーク1の回転方向(図5Aの矢印方向)の前方側に開口するように設けられている。
【0008】
【特許文献1】
特公平6−91718号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示された磁石発電機においては、図5(C)に示されているように、冷却風導入部9´が、その内側の冷却風導入通路10´を回転子ヨークの外周部の接線方向に開口させた状態で設けられていたため、冷却風導入通路10´の断面が半円形状を呈するように形成されていることと相俟って、冷却風導入通路10´の開口部の断面積を大きくすることができなかった。そのため、通気孔1dを通して電機子4に吹き付けられる冷却風の量が制限され、このことが、電機子の冷却効果を高める上でネックになるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、回転子ヨークの底壁部に設けた通気孔を通して電機子に吹き付けることができる冷却風の量を従来のものよりも増加させて、電機子の冷却効果を高めることができるようにした磁石発電機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、周壁部と底壁部とを有するほぼカップ状の形状を有するように形成されて底壁部を貫通した複数の通気孔が底壁部の外周部に沿って並ぶように設けられている回転子ヨークと該回転子ヨークの周壁部の内周に取り付けられた永久磁石とを有する磁石回転子と、該磁石回転子の内側に配置された電機子とを備えた磁石発電機を対象とする。
【0012】
本発明においては、回転子ヨークの底壁部の複数の通気孔の少なくとも一部に対して冷却風導入部が設けられる。各冷却風導入部は、回転子ヨークの周壁部の開口方向と反対側に膨出した状態で対応する通気孔の少なくとも一部を回転子ヨークの外側から覆うように形成されている。
【0013】
上記冷却風導入部は、一端が対応する通気孔を通して回転子ヨークの内側に連通させられた冷却風導入通路をその内側に有するとともに、該冷却風導入通路の他端を磁石回転子の回転方向の前方側に開口させる開口端を有している。
【0014】
また上記回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部は、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて上記開口端に至るように設けられ、冷却風導入部の開口端は、回転子ヨークの底壁部の中心と対応する通気孔の中心とを結ぶ直線及び回転子ヨークの中心軸線の双方を含む基準平面と直交する方向に対して回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向くように設けられている。
【0015】
本発明においては、上記のように、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部が、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて冷却風導入部の開口端に至るように設けられていることと、冷却風導入部の開口端が、上記基準平面と直交する方向に対して傾いた方向に向くように設けられていることとにより、冷却風導入部の開口端側での冷却風導入通路の断面積が、基準平面に沿った冷却風導入通路の断面積よりも大きくなっている。
【0016】
上記のように構成すると、 冷却風導入部の開口端を回転子ヨークの接線方向に開口させていた従来の磁石発電機に比べて、冷却風導入通路の開口面積を大きくすることができるため、回転子の回転に伴って冷却風導入部内に取り入れることができる冷却風の量を増加させて、従来のこの種の磁石発電機よりも、電機子の冷却効果を高めることができる。
【0017】
上記冷却風導入部の開口端は、その端面が上記基準平面に対して傾斜した平面に沿って延びるように設けられていてもよく、その端面が、基準平面に対して各部が傾きを持った曲面に沿って延びるように設けられていてもよい。
【0018】
本発明の好ましい態様では、前記基準平面に沿った冷却風導入通路の断面形状及び冷却風導入部の開口端での冷却風導入通路の断面形状がほぼ矩形状を呈するように冷却風導入部が設けられる。
【0019】
このように構成した場合には、冷却風導入部の突出寸法を大きくすることなく、冷却風導入通路の断面形状を半円形状とした場合に比べて、冷却風導入通路の断面積を大きくすることができるため、冷却風導入通路を通して通気孔に取り込むことができる冷却風の量を増加させて、冷却効果を高めることができる。
【0020】
本発明の好ましい態様では、冷却風導入部の開口端から回転子ヨークの外周部に沿って磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる翼部が、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部に連続させた状態で設けられている。このように冷却風導入部の開口端から回転方向の前方側に突出して延びる翼部を設けると、磁石回転子が回転したときに該翼部に沿って大量の空気を冷却風導入通路内に導入することができるため、冷却効果を更に高めることができる。
【0021】
本発明の更に他の態様では、回転子ヨークの底壁部の各通気孔に対応する貫通孔を有して回転子ヨークの底壁部にネジ止めされる環状の板が設けられて、該環状の板に設けられた貫通孔のうち、冷却風導入部を設ける通気孔に対応する貫通孔の少なくとも一部を覆うように環状の板に冷却風導入部が設けられる。この場合、各冷却風導入部は、環状の板の回転子ヨークと反対側の面から回転子ヨークと反対側に膨出した状態で対応する貫通孔の少なくとも一部を外側から覆うように形成され、各冷却風導入部の内側の冷却風導入通路が対応する貫通孔を通して回転子ヨークの底壁部の通気孔に連通させられる。
【0022】
このように、回転子ヨークと別体の環状の板に冷却風導入部を設けるようにすると、回転子ヨークの成形を複雑にすることなく、冷却風導入部を形成することができるため、冷却風導入部の形成を容易にすることができる。
【0023】
本発明の更に他の好ましい態様では、上記冷却風導入部が、回転子ヨークの底壁部に一体に形成される。
【0024】
このように冷却風導入部を回転子ヨークの底壁部に一体に設けた場合には、環状の板を省略することができるため、回転子の構造を簡単にすることができる。
【0025】
本発明の更に他の好ましい態様では、冷却風導入部の開口端よりも磁石回転子の回転方向の前方側に配置されて、冷却風導入部の内側の冷却風導入通路内に流入する空気を整流する整流板が、回転子ヨークの底壁部に対して固定された状態で設けられる。
【0026】
上記整流板は、回転子ヨークの底壁部に一体に設けてもよく、前記環状の板に設けてもよい。
【0027】
上記のように整流板を設けると、冷却風導入通路に導入される空気の流れを整流として、冷却風導入通路の入り口付近に渦が生じるのを防ぐことができるため、冷却風導入通路内に導入される空気の量を増加させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施形態を示したもので、図1(A)は同実施形態に係わる磁石発電機の正面図、図1(B)は同図(A)のIB−IB線断面図、同図(C)は冷却風導入部付近の断面図である。また図2(A)は本実施形態において、冷却風導入部を設けるために回転子ヨークに取り付ける環状の板の正面図、同図(B)は同環状の板の背面図である。
【0029】
図1及び図2において、1は、周壁部1aと底壁部1bとを有するほぼカップ状の形状を有するように形成された回転子ヨークで、回転子ヨーク1と、この回転子ヨークの周壁部1aの内周に取り付けられた永久磁石2とにより磁石回転子3が構成されている。回転子ヨーク1は、その底壁部1bの中央にボス部1cを有していて、このボス部が図示しない原動機(多くの場合内燃機関)の回転軸に取り付けられる。
【0030】
また4は磁石回転子3の内側に配置された電機子で、この電機子は、電機子鉄心5と、該電機子鉄心に巻装された電機子コイル6とからなっている。電機子4は、磁石回転子3と軸線を共有した状態で配置されて、原動機のケース等に固定され、電機子鉄心5の外周部に設けられた磁極部が磁石回転子3の磁石2に所定のギャップを介して対向させられる。
【0031】
磁石回転子3の内側に電機子4を冷却するための冷却風を導入するため、回転子ヨーク1の底壁部1bを貫通させて、底壁部1bの外周部に沿って並ぶ複数(図示の例では6個)の円形の通気孔1d,1d,…が等角度間隔で(60度間隔で)形成されている。また図示の例では、これら6個の通気孔の外に、通気孔1dよりも小径の3個の補助通気孔1d´が120度間隔で設けられている。
【0032】
回転子ヨーク1の底壁部1bの各通気孔1dに対応する貫通孔8a及び通気孔1d´に対応する貫通孔8a´を有する環状の板8が設けられ、この環状の板8に冷却風導入部9,9,…が設けられている。
【0033】
環状の板8は、各貫通孔8aを対応する通気孔1dに連通させ、各貫通孔8a´を対応する通気孔1d´に連通させた状態で回転子ヨーク1の底壁部1bの外面に配置されて、複数のネジ7により回転子ヨーク1の底壁部1bに締結されている。
【0034】
各冷却風導入部9は、環状の板8の回転子ヨーク1と反対側の面から回転子ヨーク1と反対側に膨出した状態で対応する貫通孔8aの大部分を外側から覆うように形成されている。各冷却風導入部9の内側には、図1(B)及び(C)に示されているように、冷却風導入通路10が形成され、この冷却風導入孔の一端は、対応する貫通孔8aを通して回転子ヨーク1の底壁部の対応する通気孔1dに連通させられている。
【0035】
各冷却風導入部9は、その内側の冷却風導入通路10の他端を磁石回転子の回転方向の前方側に開口させる開口端9aを有している。本発明においては、この開口端9aが、回転子ヨーク1の底壁部1bの中心O1と通気孔1dの中心O2とを結ぶ直線及び回転子ヨーク1の中心軸線の双方を含む平面(図1Cに示した平面O3−O3で、本明細書ではこの平面を基準平面と呼んでいる。)と直交する方向(基準平面と回転子ヨーク1の外周とが交わる位置での回転子ヨークの接線方向)に対して回転子ヨーク1の内径側に傾いた方向に向くように設けられている。図示の例では、冷却風導入部9の開口端9aの端面が、上記基準平面O3−O3に対して傾斜した平面に沿って直線的に延びるように設けられている。
【0036】
また本発明では、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部9の側壁部9bが、通気孔1dの近傍から回転子ヨーク1の外周部に向けて斜めに延びて開口端9aに至るように設けられている。
【0037】
本発明においては、このように、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部が、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて冷却風導入部の開口端に至るように設けられるとともに、冷却風導入部の開口端が、上記基準平面と直交する方向に対して回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向くように設けられているため、冷却風導入部の開口端側での冷却風導入通路の断面積が、基準平面に沿った冷却風導入通路の断面積よりも大きくなっている。従って、冷却風導入部9の開口端の断面積を図5に示した従来の磁石発電機よりも大きくすることができ、該開口端から冷却府風導入通路内に導入する空気の量を増加させることができる。
【0038】
本発明においてはまた、上記基準平面O3−O3に沿った冷却風導入通路10の断面(図1Bに示された断面)の形状、及び開口端9aでの冷却風導入通路10の断面形状が共にほぼ矩形状を呈するように冷却風導入部9が設けられる。
【0039】
このように、冷却風導入通路の断面形状を矩形状とすると、冷却風導入通路の断面形状を半円形状としていた従来のものに比べて冷却風導入通路の断面積を大きくすることができる。
【0040】
更に本発明においては、冷却風導入部9の開口端9aから回転子ヨーク1の外周部に沿って磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる板状の翼部9cが、回転子ヨーク1の外周側に位置する冷却風導入部9の側壁部9bに連続させた状態で設けられていて、回転子3を正面から見たときの各冷却風導入部9の輪郭形状がほぼ勾玉状を呈するように、各冷却風導入部が形成されている。
【0041】
図2(B)に示したように、環状の板8に設けられた各貫通孔8aは、冷却風導入部9の輪郭形状と同様に勾玉状を呈するように形成され、冷却風導入通路の開口部側に位置する貫通孔8aの内周縁の一部に、回転子ヨークの対応する通気孔1dの一部に整合する円弧状部分8a1が形成されている。また冷却風導入部9は、図2(A)に示したように、各貫通孔8aの円弧状部8a1を覆わないように設けられており、環状の板8を回転子ヨーク1の底壁部1bに締結したときに、貫通孔8aの円弧状部8a1に整合する通気孔1dの一部が冷却風導入部9により覆われることなく露呈されるようになっている。
【0042】
また図示の例では、回転子ヨークの補助通気孔1d´に整合する貫通孔8a´と、ボルト7を貫通させるための孔8bとが環状の板8に設けられ、回転子ヨークの底壁部の各補助通気孔1d´と環状の板8の貫通孔8a´とを通して回転子ヨークの内外が連通させられている。
【0043】
なお図1において1eは、回転子ヨークを回転軸から抜き取るための工具を取り付けるために、回転子ヨーク1の底壁部1bに設けられたネジ孔である。
【0044】
上記のように、冷却風導入部の開口端から回転子の回転方向の前方側に延びる翼部9cを冷却風導入部の開口端から回転方向の前方側に突出させた状態で設けると、回転子ヨーク1が回転したときに該翼部9cに沿って大量の空気を冷却風導入通路10内に導入することができ、このことと、前述のように冷却風導入通路10の断面積が大きくなることとの相乗効果により、回転子ヨーク1内に導入される空気の量を増大させて、電機子の冷却効果を高めることができる。
【0045】
上記の実施形態のように、冷却風導入部9の開口端9aから回転方向の前方に突出する翼部9cが設けるのが好ましいが、翼部9cは必ずしも設けなくてもよく、図3(A)ないし(C)に示した第2の実施形態のように、翼部9cを省略することもできる。本発明においては、前述のように、冷却風導入部9の側壁部9bを傾斜させ、開口端9aを傾けることにより、冷却風導入部の開口端9aでの冷却風導入通路の断面積を増大させて大量の冷却風を取り入れることができるようにしたため、翼部9cを特に設けなくても、従来の磁石発電機よりも電機子の冷却効果を高めることができる。
【0046】
図4(A)ないし(C)は本発明の第3の実施形態を示したもので、この実施形態では、冷却風導入部9よりも回転子ヨーク1の回転方向の前方側に配置されて、冷却風導入部9の内側の冷却風導入通路10内に流入する空気を整流する整流板11が、回転子ヨーク1の底壁部1bに固定された環状の板8に一体に設けられている。冷却風導入部9は、図3に示した実施形態と同様に翼部を有しない形状に形成されている。
【0047】
図3に示した実施形態のように、整流板11を設けると、冷却風導入通路10に導入される空気の流れを整流として、冷却風導入通路10の入り口付近に渦が生じるのを抑制することができるため、冷却風導入通路内に導入される空気の量を増加させることができる。
【0048】
上記の各実施形態では、冷却風導入部9を回転子ヨーク1に締結した環状の板8に設けたが、冷却風導入部9を回転子ヨーク1の底壁部1bに一体に設けるようにしても良い。
【0049】
また図4(A)ないし(C)に示した実施形態では、整流板11を環状の板8に設けたが、冷却風導入部9を回転子ヨーク1の底壁部1bに一体に設ける場合には、整流板11も回転子ヨーク1の底壁部1bに一体に設ける。
【0050】
上記の実施形態では、回転子ヨークの底壁部に設ける通気孔1dの一部を覆わないように各冷却風導入部9を設けたが、回転子ヨークの底壁部に設ける通気孔1dの全体を覆うように各冷却風導入部9を設けるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部を、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて冷却風導入部の開口端に至るように設けるとともに、冷却風導入部の開口端を、回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向けて設けたので、冷却風導入通路を回転子ヨークの接線方向に開口させていた従来の磁石発電機よりも冷却風導入通路の開口部の断面積を大きくすることができる。従って、磁石回転子の回転に伴って、大量の空気を冷却風導入通路内に取り込んで、電機子に吹き付けられる冷却風の量を従来のものよりも増加させることができ、電機子の冷却効果を高めることができる。
【0052】
また本発明において、基準平面に沿った冷却風導入通路の断面形状及び冷却風導入部の開口端での冷却風導入通路の断面形状をほぼ矩形状を呈するように冷却風導入部を設けた場合には、冷却風導入通路の断面形状を半円形状とした場合に比べて、冷却風導入通路の断面積を大きくすることができるため、冷却風導入通路を通して通気孔に取り込むことができる冷却風の量を更に増加させて、冷却効果をいっそう高めることができる。
【0053】
更に本発明において、冷却風導入部の開口端から回転子ヨークの外周部に沿って磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる翼部を、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部に連続させた状態で設けた場合には、磁石回転子が回転したときに該翼部に沿って大量の空気を冷却風導入通路内に導入することができるため、冷却効果を更に高めることができる。
【0054】
また本発明において、冷却風導入部の開口端よりも磁石回転子の回転方向の前方側に、冷却風導入通路内に流入する空気を整流する整流板を設けた場合には、冷却風導入通路に導入される空気の流れを整流として、冷却風導入通路の入り口付近に渦が生じるのを防ぐことができるため、冷却風導入通路内に導入される空気の量を更に増加させて、電機子の冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態に係わる磁石発電機の正面図、(B)は(A)のIB−IB線断面図、(C)は同磁石発電機に設ける冷却風導入部付近の断面図である。
【図2】(A)は図1の実施形態において、冷却風導入部を設けるために回転子ヨークに取り付ける環状の板の正面図、(B)は同環状の板の背面図である。
【図3】(A)は本発明の第2の実施形態に係わる磁石発電機の正面図、(B)は(A)のIIIB−IIIB線断面図、(C)は同磁石発電機に設ける整流板の断面図である。
【図4】(A)は本発明の第3の実施形態に係わる磁石発電機の正面図、(B)は(A)のIVB−IVB線断面図、(C)は同磁石発電機に設ける整流板の断面図である。
【図5】(A)は従来の磁石発電機の正面図、(B)は(A)のVB−VB線断面図、(C)は同磁石発電機の冷却風導入部付近の断面図である。
【符号の説明】
1…回転子ヨーク、1a…周壁部、1b…底壁部、1d…通気孔、2…永久磁石、3…磁石回転子、4…電機子、5…電機子鉄心、6…電機子コイル、8…環状の板、8a…貫通孔、9…冷却風導入部、9a…開口端、9b…側壁部、9c…翼部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ほぼカップ状に形成された回転子ヨークの周壁部の内周に永久磁石を取り付けて構成した磁石回転子と、該磁石回転子の内側に配置された電機子とを備えた回転子外転形の磁石発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転子外転形の磁石発電機は、図5(A)及び(B)に示すように、周壁部1aと底壁部1bとを有するほぼカップ状の形状を有するように形成された回転子ヨーク1と、回転子ヨーク1の周壁部1aの内周に取り付けられた永久磁石2とを備えた磁石回転子3と、磁石回転子3の内側に配置された電機子4とを備えている。
【0003】
回転子ヨーク1は、その底壁部1bの中央にボス部1cを有していて、このボス部が図示しない原動機(多くの場合内燃機関)の回転軸に取り付けられる。
【0004】
また電機子4は、電機子鉄心5と、該電機子鉄心に巻装された電機子コイル6とからなっていて、原動機のケース等に固定され、電機子鉄心5の外周部に設けられた磁極部が磁石回転子3の磁石2に所定のギャップを介して対向させられる。
【0005】
この種の発電機においては、電機子コイル6に負荷電流が流れたときに生じる損失により電機子コイルが発熱するため、発電機から大きな出力を取り出すためには、電機子コイルを効率よく冷却することができるようにしておく必要がある。
【0006】
そこで、特許文献1において、図示のように、回転子ヨーク1の底壁部1bを貫通させて、底壁部1bの外周部に沿って並ぶ複数の通気孔1d,1d,…を形成するとともに、回転子ヨーク1の底壁部1bの外面にネジ7により固定した環状の板8に、各通気孔1dに対応する冷却風導入部9´を設け、各冷却風導入部9´の内側の冷却風導入通路10´を通して各通気孔1dに冷却風を導入するようにした冷却構造が提案された。
【0007】
図5(C)に示されているように、冷却風導入部9´は、底壁部1bと反対側に膨出した状態で対応する通気孔1dの少なくとも一部を覆うように形成され、冷却風導入部9´の内側に形成された冷却風導入通路10´は、回転子ヨーク1の回転方向(図5Aの矢印方向)の前方側に開口するように設けられている。
【0008】
【特許文献1】
特公平6−91718号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示された磁石発電機においては、図5(C)に示されているように、冷却風導入部9´が、その内側の冷却風導入通路10´を回転子ヨークの外周部の接線方向に開口させた状態で設けられていたため、冷却風導入通路10´の断面が半円形状を呈するように形成されていることと相俟って、冷却風導入通路10´の開口部の断面積を大きくすることができなかった。そのため、通気孔1dを通して電機子4に吹き付けられる冷却風の量が制限され、このことが、電機子の冷却効果を高める上でネックになるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、回転子ヨークの底壁部に設けた通気孔を通して電機子に吹き付けることができる冷却風の量を従来のものよりも増加させて、電機子の冷却効果を高めることができるようにした磁石発電機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、周壁部と底壁部とを有するほぼカップ状の形状を有するように形成されて底壁部を貫通した複数の通気孔が底壁部の外周部に沿って並ぶように設けられている回転子ヨークと該回転子ヨークの周壁部の内周に取り付けられた永久磁石とを有する磁石回転子と、該磁石回転子の内側に配置された電機子とを備えた磁石発電機を対象とする。
【0012】
本発明においては、回転子ヨークの底壁部の複数の通気孔の少なくとも一部に対して冷却風導入部が設けられる。各冷却風導入部は、回転子ヨークの周壁部の開口方向と反対側に膨出した状態で対応する通気孔の少なくとも一部を回転子ヨークの外側から覆うように形成されている。
【0013】
上記冷却風導入部は、一端が対応する通気孔を通して回転子ヨークの内側に連通させられた冷却風導入通路をその内側に有するとともに、該冷却風導入通路の他端を磁石回転子の回転方向の前方側に開口させる開口端を有している。
【0014】
また上記回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部は、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて上記開口端に至るように設けられ、冷却風導入部の開口端は、回転子ヨークの底壁部の中心と対応する通気孔の中心とを結ぶ直線及び回転子ヨークの中心軸線の双方を含む基準平面と直交する方向に対して回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向くように設けられている。
【0015】
本発明においては、上記のように、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部が、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて冷却風導入部の開口端に至るように設けられていることと、冷却風導入部の開口端が、上記基準平面と直交する方向に対して傾いた方向に向くように設けられていることとにより、冷却風導入部の開口端側での冷却風導入通路の断面積が、基準平面に沿った冷却風導入通路の断面積よりも大きくなっている。
【0016】
上記のように構成すると、 冷却風導入部の開口端を回転子ヨークの接線方向に開口させていた従来の磁石発電機に比べて、冷却風導入通路の開口面積を大きくすることができるため、回転子の回転に伴って冷却風導入部内に取り入れることができる冷却風の量を増加させて、従来のこの種の磁石発電機よりも、電機子の冷却効果を高めることができる。
【0017】
上記冷却風導入部の開口端は、その端面が上記基準平面に対して傾斜した平面に沿って延びるように設けられていてもよく、その端面が、基準平面に対して各部が傾きを持った曲面に沿って延びるように設けられていてもよい。
【0018】
本発明の好ましい態様では、前記基準平面に沿った冷却風導入通路の断面形状及び冷却風導入部の開口端での冷却風導入通路の断面形状がほぼ矩形状を呈するように冷却風導入部が設けられる。
【0019】
このように構成した場合には、冷却風導入部の突出寸法を大きくすることなく、冷却風導入通路の断面形状を半円形状とした場合に比べて、冷却風導入通路の断面積を大きくすることができるため、冷却風導入通路を通して通気孔に取り込むことができる冷却風の量を増加させて、冷却効果を高めることができる。
【0020】
本発明の好ましい態様では、冷却風導入部の開口端から回転子ヨークの外周部に沿って磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる翼部が、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部に連続させた状態で設けられている。このように冷却風導入部の開口端から回転方向の前方側に突出して延びる翼部を設けると、磁石回転子が回転したときに該翼部に沿って大量の空気を冷却風導入通路内に導入することができるため、冷却効果を更に高めることができる。
【0021】
本発明の更に他の態様では、回転子ヨークの底壁部の各通気孔に対応する貫通孔を有して回転子ヨークの底壁部にネジ止めされる環状の板が設けられて、該環状の板に設けられた貫通孔のうち、冷却風導入部を設ける通気孔に対応する貫通孔の少なくとも一部を覆うように環状の板に冷却風導入部が設けられる。この場合、各冷却風導入部は、環状の板の回転子ヨークと反対側の面から回転子ヨークと反対側に膨出した状態で対応する貫通孔の少なくとも一部を外側から覆うように形成され、各冷却風導入部の内側の冷却風導入通路が対応する貫通孔を通して回転子ヨークの底壁部の通気孔に連通させられる。
【0022】
このように、回転子ヨークと別体の環状の板に冷却風導入部を設けるようにすると、回転子ヨークの成形を複雑にすることなく、冷却風導入部を形成することができるため、冷却風導入部の形成を容易にすることができる。
【0023】
本発明の更に他の好ましい態様では、上記冷却風導入部が、回転子ヨークの底壁部に一体に形成される。
【0024】
このように冷却風導入部を回転子ヨークの底壁部に一体に設けた場合には、環状の板を省略することができるため、回転子の構造を簡単にすることができる。
【0025】
本発明の更に他の好ましい態様では、冷却風導入部の開口端よりも磁石回転子の回転方向の前方側に配置されて、冷却風導入部の内側の冷却風導入通路内に流入する空気を整流する整流板が、回転子ヨークの底壁部に対して固定された状態で設けられる。
【0026】
上記整流板は、回転子ヨークの底壁部に一体に設けてもよく、前記環状の板に設けてもよい。
【0027】
上記のように整流板を設けると、冷却風導入通路に導入される空気の流れを整流として、冷却風導入通路の入り口付近に渦が生じるのを防ぐことができるため、冷却風導入通路内に導入される空気の量を増加させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施形態を示したもので、図1(A)は同実施形態に係わる磁石発電機の正面図、図1(B)は同図(A)のIB−IB線断面図、同図(C)は冷却風導入部付近の断面図である。また図2(A)は本実施形態において、冷却風導入部を設けるために回転子ヨークに取り付ける環状の板の正面図、同図(B)は同環状の板の背面図である。
【0029】
図1及び図2において、1は、周壁部1aと底壁部1bとを有するほぼカップ状の形状を有するように形成された回転子ヨークで、回転子ヨーク1と、この回転子ヨークの周壁部1aの内周に取り付けられた永久磁石2とにより磁石回転子3が構成されている。回転子ヨーク1は、その底壁部1bの中央にボス部1cを有していて、このボス部が図示しない原動機(多くの場合内燃機関)の回転軸に取り付けられる。
【0030】
また4は磁石回転子3の内側に配置された電機子で、この電機子は、電機子鉄心5と、該電機子鉄心に巻装された電機子コイル6とからなっている。電機子4は、磁石回転子3と軸線を共有した状態で配置されて、原動機のケース等に固定され、電機子鉄心5の外周部に設けられた磁極部が磁石回転子3の磁石2に所定のギャップを介して対向させられる。
【0031】
磁石回転子3の内側に電機子4を冷却するための冷却風を導入するため、回転子ヨーク1の底壁部1bを貫通させて、底壁部1bの外周部に沿って並ぶ複数(図示の例では6個)の円形の通気孔1d,1d,…が等角度間隔で(60度間隔で)形成されている。また図示の例では、これら6個の通気孔の外に、通気孔1dよりも小径の3個の補助通気孔1d´が120度間隔で設けられている。
【0032】
回転子ヨーク1の底壁部1bの各通気孔1dに対応する貫通孔8a及び通気孔1d´に対応する貫通孔8a´を有する環状の板8が設けられ、この環状の板8に冷却風導入部9,9,…が設けられている。
【0033】
環状の板8は、各貫通孔8aを対応する通気孔1dに連通させ、各貫通孔8a´を対応する通気孔1d´に連通させた状態で回転子ヨーク1の底壁部1bの外面に配置されて、複数のネジ7により回転子ヨーク1の底壁部1bに締結されている。
【0034】
各冷却風導入部9は、環状の板8の回転子ヨーク1と反対側の面から回転子ヨーク1と反対側に膨出した状態で対応する貫通孔8aの大部分を外側から覆うように形成されている。各冷却風導入部9の内側には、図1(B)及び(C)に示されているように、冷却風導入通路10が形成され、この冷却風導入孔の一端は、対応する貫通孔8aを通して回転子ヨーク1の底壁部の対応する通気孔1dに連通させられている。
【0035】
各冷却風導入部9は、その内側の冷却風導入通路10の他端を磁石回転子の回転方向の前方側に開口させる開口端9aを有している。本発明においては、この開口端9aが、回転子ヨーク1の底壁部1bの中心O1と通気孔1dの中心O2とを結ぶ直線及び回転子ヨーク1の中心軸線の双方を含む平面(図1Cに示した平面O3−O3で、本明細書ではこの平面を基準平面と呼んでいる。)と直交する方向(基準平面と回転子ヨーク1の外周とが交わる位置での回転子ヨークの接線方向)に対して回転子ヨーク1の内径側に傾いた方向に向くように設けられている。図示の例では、冷却風導入部9の開口端9aの端面が、上記基準平面O3−O3に対して傾斜した平面に沿って直線的に延びるように設けられている。
【0036】
また本発明では、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部9の側壁部9bが、通気孔1dの近傍から回転子ヨーク1の外周部に向けて斜めに延びて開口端9aに至るように設けられている。
【0037】
本発明においては、このように、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部が、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて冷却風導入部の開口端に至るように設けられるとともに、冷却風導入部の開口端が、上記基準平面と直交する方向に対して回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向くように設けられているため、冷却風導入部の開口端側での冷却風導入通路の断面積が、基準平面に沿った冷却風導入通路の断面積よりも大きくなっている。従って、冷却風導入部9の開口端の断面積を図5に示した従来の磁石発電機よりも大きくすることができ、該開口端から冷却府風導入通路内に導入する空気の量を増加させることができる。
【0038】
本発明においてはまた、上記基準平面O3−O3に沿った冷却風導入通路10の断面(図1Bに示された断面)の形状、及び開口端9aでの冷却風導入通路10の断面形状が共にほぼ矩形状を呈するように冷却風導入部9が設けられる。
【0039】
このように、冷却風導入通路の断面形状を矩形状とすると、冷却風導入通路の断面形状を半円形状としていた従来のものに比べて冷却風導入通路の断面積を大きくすることができる。
【0040】
更に本発明においては、冷却風導入部9の開口端9aから回転子ヨーク1の外周部に沿って磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる板状の翼部9cが、回転子ヨーク1の外周側に位置する冷却風導入部9の側壁部9bに連続させた状態で設けられていて、回転子3を正面から見たときの各冷却風導入部9の輪郭形状がほぼ勾玉状を呈するように、各冷却風導入部が形成されている。
【0041】
図2(B)に示したように、環状の板8に設けられた各貫通孔8aは、冷却風導入部9の輪郭形状と同様に勾玉状を呈するように形成され、冷却風導入通路の開口部側に位置する貫通孔8aの内周縁の一部に、回転子ヨークの対応する通気孔1dの一部に整合する円弧状部分8a1が形成されている。また冷却風導入部9は、図2(A)に示したように、各貫通孔8aの円弧状部8a1を覆わないように設けられており、環状の板8を回転子ヨーク1の底壁部1bに締結したときに、貫通孔8aの円弧状部8a1に整合する通気孔1dの一部が冷却風導入部9により覆われることなく露呈されるようになっている。
【0042】
また図示の例では、回転子ヨークの補助通気孔1d´に整合する貫通孔8a´と、ボルト7を貫通させるための孔8bとが環状の板8に設けられ、回転子ヨークの底壁部の各補助通気孔1d´と環状の板8の貫通孔8a´とを通して回転子ヨークの内外が連通させられている。
【0043】
なお図1において1eは、回転子ヨークを回転軸から抜き取るための工具を取り付けるために、回転子ヨーク1の底壁部1bに設けられたネジ孔である。
【0044】
上記のように、冷却風導入部の開口端から回転子の回転方向の前方側に延びる翼部9cを冷却風導入部の開口端から回転方向の前方側に突出させた状態で設けると、回転子ヨーク1が回転したときに該翼部9cに沿って大量の空気を冷却風導入通路10内に導入することができ、このことと、前述のように冷却風導入通路10の断面積が大きくなることとの相乗効果により、回転子ヨーク1内に導入される空気の量を増大させて、電機子の冷却効果を高めることができる。
【0045】
上記の実施形態のように、冷却風導入部9の開口端9aから回転方向の前方に突出する翼部9cが設けるのが好ましいが、翼部9cは必ずしも設けなくてもよく、図3(A)ないし(C)に示した第2の実施形態のように、翼部9cを省略することもできる。本発明においては、前述のように、冷却風導入部9の側壁部9bを傾斜させ、開口端9aを傾けることにより、冷却風導入部の開口端9aでの冷却風導入通路の断面積を増大させて大量の冷却風を取り入れることができるようにしたため、翼部9cを特に設けなくても、従来の磁石発電機よりも電機子の冷却効果を高めることができる。
【0046】
図4(A)ないし(C)は本発明の第3の実施形態を示したもので、この実施形態では、冷却風導入部9よりも回転子ヨーク1の回転方向の前方側に配置されて、冷却風導入部9の内側の冷却風導入通路10内に流入する空気を整流する整流板11が、回転子ヨーク1の底壁部1bに固定された環状の板8に一体に設けられている。冷却風導入部9は、図3に示した実施形態と同様に翼部を有しない形状に形成されている。
【0047】
図3に示した実施形態のように、整流板11を設けると、冷却風導入通路10に導入される空気の流れを整流として、冷却風導入通路10の入り口付近に渦が生じるのを抑制することができるため、冷却風導入通路内に導入される空気の量を増加させることができる。
【0048】
上記の各実施形態では、冷却風導入部9を回転子ヨーク1に締結した環状の板8に設けたが、冷却風導入部9を回転子ヨーク1の底壁部1bに一体に設けるようにしても良い。
【0049】
また図4(A)ないし(C)に示した実施形態では、整流板11を環状の板8に設けたが、冷却風導入部9を回転子ヨーク1の底壁部1bに一体に設ける場合には、整流板11も回転子ヨーク1の底壁部1bに一体に設ける。
【0050】
上記の実施形態では、回転子ヨークの底壁部に設ける通気孔1dの一部を覆わないように各冷却風導入部9を設けたが、回転子ヨークの底壁部に設ける通気孔1dの全体を覆うように各冷却風導入部9を設けるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部を、通気孔の近傍から回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて冷却風導入部の開口端に至るように設けるとともに、冷却風導入部の開口端を、回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向けて設けたので、冷却風導入通路を回転子ヨークの接線方向に開口させていた従来の磁石発電機よりも冷却風導入通路の開口部の断面積を大きくすることができる。従って、磁石回転子の回転に伴って、大量の空気を冷却風導入通路内に取り込んで、電機子に吹き付けられる冷却風の量を従来のものよりも増加させることができ、電機子の冷却効果を高めることができる。
【0052】
また本発明において、基準平面に沿った冷却風導入通路の断面形状及び冷却風導入部の開口端での冷却風導入通路の断面形状をほぼ矩形状を呈するように冷却風導入部を設けた場合には、冷却風導入通路の断面形状を半円形状とした場合に比べて、冷却風導入通路の断面積を大きくすることができるため、冷却風導入通路を通して通気孔に取り込むことができる冷却風の量を更に増加させて、冷却効果をいっそう高めることができる。
【0053】
更に本発明において、冷却風導入部の開口端から回転子ヨークの外周部に沿って磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる翼部を、回転子ヨークの外周側に位置する冷却風導入部の側壁部に連続させた状態で設けた場合には、磁石回転子が回転したときに該翼部に沿って大量の空気を冷却風導入通路内に導入することができるため、冷却効果を更に高めることができる。
【0054】
また本発明において、冷却風導入部の開口端よりも磁石回転子の回転方向の前方側に、冷却風導入通路内に流入する空気を整流する整流板を設けた場合には、冷却風導入通路に導入される空気の流れを整流として、冷却風導入通路の入り口付近に渦が生じるのを防ぐことができるため、冷却風導入通路内に導入される空気の量を更に増加させて、電機子の冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態に係わる磁石発電機の正面図、(B)は(A)のIB−IB線断面図、(C)は同磁石発電機に設ける冷却風導入部付近の断面図である。
【図2】(A)は図1の実施形態において、冷却風導入部を設けるために回転子ヨークに取り付ける環状の板の正面図、(B)は同環状の板の背面図である。
【図3】(A)は本発明の第2の実施形態に係わる磁石発電機の正面図、(B)は(A)のIIIB−IIIB線断面図、(C)は同磁石発電機に設ける整流板の断面図である。
【図4】(A)は本発明の第3の実施形態に係わる磁石発電機の正面図、(B)は(A)のIVB−IVB線断面図、(C)は同磁石発電機に設ける整流板の断面図である。
【図5】(A)は従来の磁石発電機の正面図、(B)は(A)のVB−VB線断面図、(C)は同磁石発電機の冷却風導入部付近の断面図である。
【符号の説明】
1…回転子ヨーク、1a…周壁部、1b…底壁部、1d…通気孔、2…永久磁石、3…磁石回転子、4…電機子、5…電機子鉄心、6…電機子コイル、8…環状の板、8a…貫通孔、9…冷却風導入部、9a…開口端、9b…側壁部、9c…翼部。
Claims (9)
- 周壁部と底壁部とを有するほぼカップ状の形状を有するように形成されて前記底壁部を貫通した複数の通気孔が前記底壁部の外周部に沿って並ぶように設けられている回転子ヨークと該回転子ヨークの周壁部の内周に取り付けられた永久磁石とを有する磁石回転子と、該磁石回転子の内側に配置された電機子とを備えた磁石発電機において、
前記回転子ヨークの底壁部の複数の通気孔の少なくとも一部に対して中空の冷却風導入部が設けられ、
前記冷却風導入部は、前記回転子ヨークの周壁部の開口方向と反対側に膨出した状態で対応する通気孔の少なくとも一部を前記回転子ヨークの外側から覆うように形成され、
前記冷却風導入部は、一端が対応する通気孔を通して前記回転子ヨークの内側に連通させられた冷却風導入通路をその内側に有するとともに、該冷却風導入通路の他端を前記磁石回転子の回転方向の前方側に開口させる開口端を有し、
前記回転子ヨークの外周側に位置する前記冷却風導入部の側壁部は、前記通気孔の近傍から前記回転子ヨークの外周部に向けて斜めに延びて前記開口端に至るように設けられ、
前記冷却風導入部の開口端は、前記回転子ヨークの底壁部の中心と対応する前記通気孔の中心とを結ぶ直線及び前記回転子ヨークの中心軸線の双方を含む基準平面と直交する方向に対して前記回転子ヨークの内径側に傾いた方向に向くように設けられ、
前記冷却風導入部の前記開口端側での前記冷却風導入通路の断面積が、前記基準平面に沿った前記冷却風導入通路の断面積よりも大きくなるように構成されていること、
を特徴とする磁石発電機。 - 前記冷却風導入部の開口端は、その端面が前記基準平面に対して傾斜した平面に沿って延びるように設けられている請求項1に記載の磁石発電機。
- 前記冷却風導入部の開口端は、その端面が前記基準平面に対して各部が傾きを持った曲面に沿って延びるように設けられている請求項1に記載の磁石発電機。
- 前記冷却風導入部は、前記基準平面に沿った前記冷却風導入通路の断面形状及び前記冷却風導入部の開口端での前記冷却風導入通路の断面形状がほぼ矩形状を呈するように設けられている請求項1,2または3に記載の磁石発電機。
- 前記冷却風導入部の開口端から前記回転子ヨークの外周部に沿って前記磁石回転子の回転方向の前方側に突出して延びる翼部が、前記回転子ヨークの外周側に位置する前記冷却風導入部の側壁部に連続させた状態で設けられている請求項1,2,3または4に記載の磁石発電機。
- 前記回転子ヨークの底壁部の各通気孔に対応する貫通孔を有して前記回転子ヨークの底壁部にネジ止めされる環状の板が設けられて、該環状の板に設けられた貫通孔のうち、前記冷却風導入部を設ける通気孔に対応する貫通孔の少なくとも一部を覆うように前記環状の板に前記冷却風導入部が設けられ、各冷却風導入部は、前記環状の板の前記回転子ヨークと反対側の面から前記回転子ヨークと反対側に膨出した状態で対応する貫通孔の少なくとも一部を外側から覆うように形成されていて、各冷却風導入部の内側の冷却風導入通路が対応する貫通孔を通して前記回転子ヨークの底壁部の通気孔に連通させられている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の磁石発電機。
- 前記冷却風導入部は、前記回転子ヨークの底壁部に一体に形成れている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の磁石発電機。
- 前記冷却風導入部の開口端よりも前記磁石回転子の回転方向の前方側に配置されて、前記冷却風導入部の内側の冷却風導入通路内に流入する空気を整流する整流板が、前記回転子ヨークの底壁部に対して固定された状態で設けられている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の磁石発電機。
- 前記冷却風導入部よりも前記磁石回転子の回転方向の前方側に配置されて、前記冷却風導入部の内側の冷却風導入通路内に流入する空気を整流する整流板が前記環状の板に一体に設けられている請求項6に記載の磁石発電機。
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