JP2004255381A - 溶解金属用密封装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】互いに結合されて溶解金属MLの通路FPを構成する第1および第2の構成部材P1,P2と、第1および第2の構成部材P1,P2の接合面fa,fbと通路FPとの間をシールする、金属性のシール部材SRとを有し,第1および第2の構成部材P1,P2は、ヒータ70によって加熱され、かつ、接合面fa,fbをヒータ70から離隔した位置まで延長させるフランジ部FLa,FLbを備える。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、ダイカストマシンやチクソモールディンング法を用いた射出成形機に適用される溶解金属用密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属を成形する方法として、たとえば、チクソモールディンング法やダイキャスト法が知られている。チクソモールディンング法やダイキャスト法を用いた成形機では、溶解した金属を所望の温度に調整したのち、金型に射出、充填することが行われている。
溶解金属の温度調整は、たとえば、溶解金属の通路を構成する構成部材の外周にヒータを配置し、この構成部材を介して通路内の溶解金属を加熱することにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ダイカストマシンや射出成形機において、溶解金属の通路は複数の構成部材を結合して形成されることが多い。複数の構成部材を結合して溶解金属の通路を形成すると、構成部材間にシール部材を設け、構成部材の接合面間をシールする必要がある。
しかしながら、複数の構成部材の外周にヒータを配置して通路内の溶解金属の温度調整を行う場合には、構成部材間にシール部材を設けたとしても、構成部材の接合面から溶解金属が漏れ出すことがあった。
すなわち、溶解金属の通路を構成する複数の構成部材がヒータによって加熱されると、構成部材の接合面間や構成部材とシール部材との間に熱により溶解金属が侵入する隙間が形成されやすくなる。
【0004】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、その目的は、溶解金属を用いた成形装置において、溶解金属の通路を構成する構成部材間のシールを確実に行うことができる溶解金属用密封装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の溶解金属用密封装置は、互いに結合されて溶解金属の通路を構成する第1および第2の構成部材と、前記第1および第2の構成部材の接合面と前記通路との間をシールする、金属性のシール部材とを有し、前記第1および第2の構成部材は、加熱手段によって外部から加熱されており、かつ、前記接合面を前記加熱手段から離隔した位置まで延長させるフランジ部を備える。
【0006】
本発明では、第1および第2の構成部材は加熱手段によって加熱される。一方、第1および第2の構成部材の接合面は、フランジ部によって加熱手段から離れた位置まで延びている。通路にある溶解金属が接合面間からシール部材を通じて漏れだすと、この漏れだした溶解金属はフランジ部に到達する。フランジ部は、加熱手段から離れた位置まで延びているので、フランジ部には大きな温度勾配が生じる。漏れだそうとする溶解金属は、この温度勾配により急激に冷却され、凝固し、第1および第2の構成部材の接合面間から漏れ出すことがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態
ダイカストマシンの構成
図1は、本発明が適用されたダイカストマシンの構成図である。
図1に示すダイカストマシン1は、型締部2と、射出部40と、溶解金属供給部50と、溶解炉60とを有する。
【0008】
型締部2は、ベース10上に設けられたリンクハウジング21と、ベース10上に固定され、リンクハウジング21と複数のタイバー22と連結された固定ダイプレート23と、固定ダイプレート23に接近、離隔する向きに移動可能にベース10上に設けられた移動ダイプレート25と、リンクハウジング21と移動ダイプレート25とを連結するトグル機構20と、固定ダイプレート23に固定された金型24と、移動ダイプレート25に固定された金型26とを有する。
【0009】
トグル機構20は、上下二組のリンク系を備えているが、図1においてはその上側のリンク系のみ示している。このリンク系は、アングル状の第1リンク20Aと、直線状の第2リンク20Bとを備えている。第1リンク20Aは、一端がリンクハウジング21に枢着され、他端がクロスヘッド20Cに枢着されている。第2リンク20Bは、一端がリンクハウジング21およびクロスヘッド20Cに対する枢着点の間の位置において第1リンク20Aと枢着されており、他端が移動ダイプレート25に枢着されている。クロスヘッド20Cはねじ軸20Dに螺合している。ねじ軸20Dは、リンクハウジング21に設けられた図示しないサーボモータにより回転する。クロスヘッド20Cは、ねじ軸20Dの回転方向に応じて矢印C1およびC2の向きに移動する。
クロスヘッド20Cの矢印C2の向きへの移動により、移動ダイプレート25が固定ダイプレート23に向かって移動し、金型24と金型26の型締が行われる。
【0010】
射出部40は、射出スリーブ35と、射出シリンダ41と、プランジャチップ33Aおよびプランジャロッド33Bからなるプランジャ33と、を有する。
射出スリーブ35は、固定ダイプレート23の背面に固定されている。この射出スリーブ35は、金型24と金型26が型締されたときに形成されるキャビティに連通している。
射出スリーブ35には、溶解金属MLを供給するための供給路54aを備えた接続部材54が接続されている。射出スリーブ35内には、この供給路54aを通じて溶解金属MLが供給される。
射出スリーブ35の外側には、複数のヒータ70が設けられている。このヒータ70は、図示しない温度制御装置によって発熱量がそれぞれ独立に制御され、射出スリーブ35内に供給された溶解金属MLを射出スリーブ35を介して加熱する。ヒータ70には、セラミックス等の絶縁体に電熱線を内蔵したものが使用される。
なお、ヒータ70は、後述する溶解金属供給部50のシリンダ部材51の外側にも設けられている。
【0011】
射出スリーブ35の内周には、プランジャチップ33Aが嵌合している。プランジャチップ33Aは、プランジャロッド33Bに連結されている。プランジャロッド33Bは、シリンダ装置41を駆動することにより、矢印D1およびD2に向きに進退する。
【0012】
溶解金属供給部50は、シリンダ部材51と、スクリュー部材52と、シンダ装置55と、モータ56と、ヒータ70とを有する。
【0013】
シリンダ部材51は、先端部が支持部材53に連結されている。支持部材53は接続部材54に連結されている。
シリンダ部材51は、支持部材53および接続部材54に形成された流路を通じて射出スリーブ35と連通している。
また、シリンダ部材51は、水平に対して所定角度で傾斜している。これは、シリンダ部材151内の溶解金属MLが自重により支持部材53および接続部材54に形成された流路を通じて射出スリーブ35に供給されるようにするためである。
なお、シリンダ部材51の先端部と支持部材53との間は、密封部MAによって密封されている。この密封部MAの構造については後述する。
【0014】
シリンダ部材51の外側には、ヒータ70が設けられている。このヒータ70の発熱によって、シリンダ部材51内に供給された溶解金属MLがシリンダ部材51を通じて加熱される。なお、ヒータ70は本発明の加熱手段の一実施態様である。
【0015】
溶解炉60は、たとえば、マグネシウム合金やアルミニウム合金等の金属材料Mを溶解し、これを溶解金属MLとして貯える。溶解炉60は、シリンダ部材51に形成された供給路51hに接続されている。この供給路51hを通じて溶解炉60からシリンダ部材51内へ溶解金属MLが供給される。
【0016】
シリンダ装置55は、スクリュー部材52を矢印B1およびB2で示す軸方向に移動させる。
スクリュー部材52を矢印B1の向きに移動させると、スクリュー部材52の先端部が支持部材53に形成された流路53hを閉塞する。流路153hを閉塞すると、シリンダ部材51側からの射出スリーブ35への溶解金属MLの供給が遮断される。
スクリュー部材52を矢印B2の向きに移動させると、支持部材53に形成された流路53hが開放され、シリンダ部材51側から射出スリーブ35へ溶解金属MLが供給される。
なお、シリンダ装置55とシリンダ部材51との間は、密封部MBによって密閉されている。密封部MBは上記した密閉部MAと同様の構造を有している。密封部MBの構造については密閉部MAとともに後述する。
【0017】
モータ56は、スクリュー部材52と接続されており、スクリュー部材52を一定方向に回転させる。
スクリュー部材52は回転することにより、シリンダ部材51内に供給された溶解金属MLを攪拌するとともに、射出スリーブ35側に向けて搬送する。
【0018】
上記のダイカストマシン1による鋳造では、まず、型締部2を作動させて金型24,26の型締を行うとともに、プランジャ133を所定の位置に後退させ、射出スリーブ135へ溶解金属MLを供給する。
溶解金属供給部50では、溶解金属MLが常時回転するスクリュー部材52によって攪拌されながら、射出スリーブ35へ供給される。このとき、溶解金属MLは、シリンダ部材51を介してヒータ70から熱を受け、所望の温度に調整される。
たとえば、溶解炉60の溶解金属MLが650℃とすると、この温度を680℃程度に調整して供給するような場合、溶解金属MLは、ヒータ70によって加熱されるため、速やかに温度調整される。
射出スリーブ35内に溶解金属MLが充填されたところで、スクリュー部材52を矢印B1の向きに移動させ、流路53hを閉塞する。
【0019】
次いで、プランジャ33を前進させ、射出スリーブ35内の溶解金属MLを金型24,26の間に形成されるキャビティに射出、充填する。このとき、射出スリーブ35内の溶解金属MLは高圧となる。高圧の溶解金属MLはシリンダ部材51側に通じる流路に逆流しようとするが、シリンダ部材51側に通じる流路はスクリュー部材52によって閉塞されているため、溶解金属MLの逆流が発生しない。
鋳造品が得られた後、金型24,26を開いて鋳造品を取り出し、プランジャ33を後退させる。また、スクリュー部材52を矢印B2の向きに移動させて流路53hを開放し、再び射出スリーブ35へ溶解金属MLを供給することにより、次の鋳造の準備が行われる。
【0020】
密閉部の構造
図2は、密封部MA、MBの構造を示す断面図である。
【0021】
図2において、密封部MA,MBは、第1構成部材P1および第2構成部材P2と、シール部材SRとを有する。
なお、密封部MAにおけるシリンダ部材50および支持部材53を図2における第1構成部材P1および第2構成部材P2にぞれぞれ相当するものとする。また、密封部MBにおけるシリンダ装置55およびシリンダ部材50を第1構成部材P1および第2構成部材P2にそれぞれ相当するものとする。
【0022】
第1構成部材P1および第2構成部材P2には、それぞれ溶解金属MLが通過する通路FPが形成されている。
第1構成部材P1と第2構成部材P2とは、それぞれの接合面fa,fbが合わせられ、結合部材BTによって締結されている。
【0023】
通路FPの外周であって、第1構成部材P1と第2構成部材P2との間には、リング状の保持部RTが形成されている。この保持部RTにリング状のシール部材SRが保持されている。
シール部材SRは、保持部RTに連続する接合面faと接合面fbとの間をシールし、これらの間から溶解金属MLが漏れだすのを防ぐ。シール部材SRは、耐熱性の金属で形成されている。
【0024】
第1構成部材P1および第2構成部材P2は、対向する位置にフランジ部FLa,FLbを有する。
フランジ部FLa,FLbは、第1構成部材P1と第2構成部材P2の外側に設けられたヒータ70を突き抜けてヒータ70の外側まで延びている。すなわち、フランジ部FLa,FLbをヒータ70の外側まで延ばすことにより、第1構成部材P1の接合面faと第2構成部材の接合面fbがヒータ70の外側まで延びる。
【0025】
フランジ部FLa,FLbには、冷却媒体CLを循環させるための冷却用流路CLPa,CLPbが全周にわたってそれぞれ形成されている。この冷却用流路CLPa,CLPbには、図示しない冷却媒体供給装置から冷却媒体CLが常時供給され、冷却用流路CLPa,CLPbを循環したのち排出される。
冷却用流路CLPa,CLPbは、通路FP内の溶解金属MLへの影響の観点から、通路FPからできるだけ離隔させた位置、すなわち、フランジ部FLa,FLbの外周縁部に配置するのが好ましい。
冷却媒体CLとしては、水、油等の液体や、空気等の気体を用いることができる。
【0026】
上記構成の密封部MA,MBでは、第1構成部材P1および第2構成部材P2の間は、結合部材BTによって締結されているため、接合面fa,fbの間やシール部材SRと接合面fa,fbとの間は、温度が低い間は隙間が殆ど存在しない。
しかしながら、ヒータ70の発熱により、第1構成部材P1および第2構成部材P2は全体が高温になる。また、シール部材SRも高温になる。
これらの部材が高温になると、接合面fa,fbの間やシール部材SRと接合面fa,fbとの間には、隙間が発生しやすくなり、この隙間を通じて溶解金属MLが漏れ出そうとする。
【0027】
通路FP側からシール部材SRを通過した溶解金属MLは、フランジ部FLa,FLbの接合面fa,fbに沿って外周側に向かう。
一方、フランジ部FLa,FLbの外周縁部は、ヒータ70の外側に突出し、ヒータ70からの熱の影響を受けにくくなっている。また、フランジ部FLa,FLbの外周縁部には、冷却用流路CLPa,CLPbが設けられている。このため、フランジ部FLa,FLbのヒータ70よりも内周側と外周側との間に大きな温度勾配が発生する。
この温度勾配により、接合面fa,fb間を通じて漏れ出そうとする溶解金属MLが速やかに凝固する。この結果、フランジ部FLa,FLbの外周からの溶解金属MLの漏出を確実に防ぐことができる。
【0028】
本実施形態では、ヒータ70から突出するフランジ部FLa,FLbを設けることにより、フランジ部FLa,FLb間を漏れ出そうとする溶解金属MLを積極的に凝固させることにより確実なシールを実現している。
さらに、フランジ部FLa,FLbの外周縁部に冷却用流路CLPa,CLPbを設けることにより、フランジ部FLa,FLbのヒータ70からの突出量を最小限に抑えることができる。
この結果、ダイカストマシンの使用する現場環境を向上させることができる。
【0029】
第2実施形態
図3は、本発明の他の実施形態に係る射出成形装置の構成図である。図3に示す射出成形機100は、たとえば、チクソモールド法により、マグネシウム合金やアルミニウム合金の軽金属材料を用いて製品を成形する。すなわち、チップ状の金属材料を加熱し、大気に触れることなく流動性の半溶融スラリー(チクソトロピー状態)にし、金型内へ射出するものである。この射出成形機100に本発明の密封装置が提供される。
【0030】
図3において、射出成形機100は、シリンダ部材102と、ノズル1033と、スクリュー104と、ヒータ70と、モータ122と、シリンダ装置121と、ホッパ130と、フィーダ131とを有している。
【0031】
シリンダ部材102は、略水平に支持されており、円筒状の部材で構成され、耐熱性を有する金属で形成されている。シリンダ部材102の後端部には、フィーダ131を介してホッパ130が接続されている。
ホッパ130は、チップ状あるいは粒状のマグネシウム合金やアルミニウム合金等の金属材料Mを貯溜する。
フィーダ131は、ホッパ103に貯溜された金属材料Mをホッパ103の底部から搬送し、シリンダ部材102内に供給する。
ノズル103は、シリンダ部材102の先端に設けられている。このノズル103は、固定盤150の背後に設けられており、固定盤150に保持された金型151と移動盤152に保持された金型153とで形成されるキャビティCaと連通している。
【0032】
スクリュー104は、シリンダ部材102内に回転自在に挿入されている。このスクリュー104の後端部には、モータ122とシリンダ装置121とが接続されている。
モータ122は、スクリュー104を一定の向きに回転させる。スクリュー104の回転により、ホッパ130からシリンダ部材102内へ供給された金属材料Mは、スクリュー104の作用によりノズル103側に向けて搬送される。
シリンダ装置121は、たとえば、油圧によって、スクリュー104を前進方向A1および後退方向A2に駆動する。
【0033】
ヒータ70は、シリンダ部材2の外側に複数設けられている。ヒータ70には、たとえば、セラミックス等の絶縁体に電熱線を内蔵したものが使用される。ヒータ70は、それ自体が加熱し、シリンダ部材102を加熱することにより、シリンダ部材102内の金属材料Mを加熱する。
【0034】
上記構成の射出成形機100の動作は、まず、スクリュー104を回転させ、シリンダ部材102内へ金属材料Mを供給するとともに、予め決められた発熱量となるようにヒータ70を制御する。
シリンダ部材102内に供給された金属材料Mは、シリンダ部材102の前方に向けて搬送される。搬送される金属材料Mは、シリンダ部材102を介してヒータ106からの熱を受ける。
【0035】
シリンダ部材102内を搬送される金属材料Mは、加熱されることにより溶融するとともに、スクリュー104から受けるせん断力により混練される。スクリュー104には、自らの回転に伴う押出力によって軸方向に負荷がかかる。一方、シリンダ装置121には、一定の背圧が設定されており、この背圧に打ち勝つ内圧がシリンダ部材102内に発生すると、スクリュー104が後退方向A2の向きに後退し、シリンダ部材102の前方に溶解金属MLが溜まる。スクリュー104の位置によって、溶融した金属材料Maの計量が行われる。
【0036】
計量動作が完了したのち、スクリュー104の回転が停止し、シリンダ装置121がスクリュー104を前進方向A1に前進させる。このスクリュー104の前進により、溶解金属MLがノズル103からキャビティCaに向かって射出される。これにより、成形品が成形される。
【0037】
上記構成の射出成形機100において、ノズル103とシリンダ部材102とは、別個の部材である。
一方、ノズル103に充填された溶解金属MLをノズル103からキャビティCaに向かって射出するときには、溶解金属MLは高い圧力となる。加えて、ノズル103とシリンダ部材102とは、ヒータ70の加熱によって共に高温となる。
このため、ノズル103とシリンダ部材102との間からは、溶解金属MLが漏れ出しやすく、十分なシールが必要となる。
【0038】
このため、本実施形態では、ノズル103とシリンダ部材102との間を上述した第1の実施形態における密封部MA,MBと同様の構成の密封部MCによって密封している。
このように、射出成形機100のノズル103とシリンダ部材102との間を密封部MCによって密封することにより、射出により高い圧力となる溶解金属MLのノズル103とシリンダ部材102との間からの漏出を確実に防ぐことができる。
【0039】
本発明は上述した実施形態に限定されない。
上述した実施形態では、冷却液CLをフランジ部に循環させる構成としたが、フランジ部を冷却液CLによって冷却しない構成とすることも可能である。この場合には、フランジ部を冷却液CLによって冷却する場合ほど急峻な温度勾配を得られないが、シール効果は得られる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、溶解金属の通路を構成する構成部品間のシールを確実に行うことができる溶解金属用密封装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたダイカストマシンの構成を示す図である。
【図2】密封部の構造を示す断面図である。
【図3】本発明の密封装置が適用された射出成形機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…ダイカストマシン
2…型締部
40…射出部
50…溶融金属供給部
60…溶解炉
100…射出成形機
MA,MB,MC…密封部
ML…溶解金属
FP…通路
P1…第1構成部材
P2…第2構成部材
fa,fb…接合面
SR…シール部材
70…ヒータ
FLa,FLb…フランジ部
Claims (2)
- 互いに結合されて溶解金属の通路を構成する第1および第2の構成部材と、
前記第1および第2の構成部材の接合面と前記通路との間をシールする、金属性のシール部材と、
前記第1および第2の構成部材は、加熱手段によって外部から加熱されており、かつ、前記接合面を前記加熱手段から離隔した位置まで延長させるフランジ部を備える
溶解金属用密封装置。 - 前記フランジ部は、冷却媒体を流す流路を備える
請求項1に記載の溶解金属用密封装置。
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